JP2010255325A - 建て入れ工法と位置出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、建て入れ位置出し装置に関し、従来の位置出し装置では、基準墨の撮影画像が実際とは逆になってモニタに映るので、調整に作業者の習熟が必要となることが課題であって、それを解決することである。
【解決手段】柱建て入れにおける基準墨とターゲットの位置出しをする位置出し装置において、上下方向における少なくとも下側の基準墨に当該位置出し装置の軸を位置合わせする手段が、レーザー発生器から照射されたレーザー光である建て入れ位置出し装置1とする。
【選択図】図1
【解決手段】柱建て入れにおける基準墨とターゲットの位置出しをする位置出し装置において、上下方向における少なくとも下側の基準墨に当該位置出し装置の軸を位置合わせする手段が、レーザー発生器から照射されたレーザー光である建て入れ位置出し装置1とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、鉄骨建て入れにおける建て入れ位置出し装置とそれを使用した建て入れ工法に関するものである。
従来、鉄骨建て方において、建て入れ調整する際には、特許文献1に記載のように、CCDカメラなどを使用した位置出し装置10が用いられている(図3参照、特許文献1の図24、図25参照)。これは、CCDカメラ11,11を背向させその光軸を一致させて、図4に示すように、基準墨aにより位置合わせした後、建て入れする柱12のターゲット13を撮影して、この柱12の傾きを調整装置14でジャッキアップさせて調整するものである。
しかし、従来の建て入れ調整方法においては、位置出し装置10(鉛直器),制御装置15および調整装置14の構成が、図4(特許文献1(特開平10−82183)の図24)に示すように、それぞれが有線で接続されており、また、図3に示すように、位置出し装置10の背向させたカメラ11,11のうち下向きのカメラで基準墨aを撮像して位置決めしているので、以下のような二つの課題がある。
即ち、建て逃げ工法(一部のスパンを最上階まで一気に、または階段状に組み上げ、移動式のクレーンを移動させ、残りの部分の建て方を進めていく工法)では、前記位置出し装置を1階に設置して建て入れ調整を上階で行うので、建て入れ精度の確認を前記制御装置のモニタで行うことから、上階の建て入れ調整する人が直接前記モニタを見ながら調整することができないという課題がある。よって、図5に示すように、1階と上階の人が互いに無線機16などを利用して連絡しながら調整しているので、調整時間が長くなる。
また、前記位置出し装置10における位置決め用の下向きカメラ11で基準墨aを撮像しその画像によって確認しているが、この画像は図6に示すように、実際の位置とは逆に前記モニタに映し出されるので、位置決めをするには慣れるまでに時間が掛かり作業者の習熟が必要となる。
本発明に係る建て入れ工法と位置出し装置は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る建て入れ位置出し装置の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、柱建て入れ用の位置出しをする位置出し装置において、上下方向における少なくとも下側の基準墨に当該位置出し装置の軸を位置合わせする手段が、レーザー発生器から照射されたレーザー光であることである。
また、本発明に係る建て入れ調整工法の要旨は、柱建て入れ用の位置出しをする位置出し装置は、上下方向における上方向は撮像カメラで上階で建て入れする柱に固定して突設されているターゲットを撮像し、下方向は基準墨に当該位置出し装置の中心軸を位置合わせするレーザー発生器から照射されたレーザー光で位置合わせするものであり、前記位置出し装置には、前記撮像カメラによるターゲットの画像の電気信号を前記建て入れしている柱の近傍に設置されたワイヤレスモニタに無線で送信する無線装置が設けられ、上階で建て入れ調節する作業者は、前記ワイヤレスモニタの画像を見ながら柱の建て入れ調整ができることである。
本発明の建て入れ位置出し装置とその工法によれば、位置出し装置の中心軸を床の基準墨に位置合わせするには、レーザー光を直接前記基準墨に合わせればよいので迅速に行うことができて、時間短縮となって施工能率が向上する。
また、建て入れする柱のターゲットの画像を、上階においてワイヤレスモニタで直接、建て入れ調整している作業者が目視で確認することができる。よって、調整時間を短縮することができる。
更に、ワイヤレスモニタを持ち運ぶことが簡単であり、足場の悪い鉄骨上でも使用することができるので、場所を選ばずに建て入れ作業ができる。
また、建て入れする柱のターゲットの画像を、上階においてワイヤレスモニタで直接、建て入れ調整している作業者が目視で確認することができる。よって、調整時間を短縮することができる。
更に、ワイヤレスモニタを持ち運ぶことが簡単であり、足場の悪い鉄骨上でも使用することができるので、場所を選ばずに建て入れ作業ができる。
本発明に係る建て入れ調整工法は、図1に示すように、上階で建て入れ調節する作業者は、位置出し装置1のカメラで捕らえた建て入れする柱2のターゲット3の画像を、無線装置4を介して上階のワイヤレスモニタ5の画像を見ながら柱の建て入れ調整ができるようにするものである。
また、図2に示すように、基準墨aとの位置合わせには、直接、レーザー光1dを当てるようにする。目視で位置合わせが簡単に行えるようになるからである。
前記柱建て入れにおける基準墨とターゲットの位置出しをする位置出し装置1は、図2に示すように、上下方向において、上方向には建て入れする柱2のターゲット3を撮影するCCDカメラ1aが上向きに設置され、下方向には、下側の基準墨に当該位置出し装置1の中心軸(光軸)を位置合わせする手段として、レーザー発生器1bが設けられ、反射鏡1cにより、照射されたレーザー光1dが、下方向に照射されるようになっている。
前記CCDカメラ1aは、その撮影した画像がデジタル信号となり、電気的に接続される無線装置4により画像データが発信される。前記ワイヤレスモニタ5は受信装置を有しており、リアルタイムで画像が画面に映し出される。
このような位置出し装置1を使用して、建て入れ工法につき説明すると、まず1階で位置出し装置1を設置する。そして、レーザー発生器1bからレーザー光1dを鉛直方向の下に照射して、基準墨に位置合わせする。
そして、上下方向における上方向はCCDカメラ1aで、上階において建て入れする柱2に固定して水平に突設されているターゲット3を撮像する。前記CCDカメラ1aによるターゲット3の画像のデジタル信号は無線装置4から発振され、前記建て入れしている柱2の近傍に設置されたワイヤレスモニタ5に受信される。
上階で建て入れ調節する作業者は、前記ワイヤレスモニタ5の画像を見ながら前記柱2の建て入れを、ジャッキ等の調整装置6により調整をする。前記モニタ5のターゲット3の画像は、リアルタイムなので、迅速な調整が可能となる。こうして、建て逃げ工法においても、建て入れ作業能率を向上させながら行うことができる。
本発明は、建物の鉄骨柱の建て入れにおいて使用するものであるが、その他の位置合わせ等に使用することができる。
1 位置出し装置、 1a CCDカメラ、
1b レーザー発生器、 1c 反射鏡、
1d レーザー光、
2 柱、
3 ターゲット、
4 無線装置、
5 ワイヤレスモニタ、
6 調整装置、
10 従来の位置出し装置、
11 CCDカメラ、
12 柱、
13 ターゲット、
14 調整装置、
15 制御装置、
16 無線機。
1b レーザー発生器、 1c 反射鏡、
1d レーザー光、
2 柱、
3 ターゲット、
4 無線装置、
5 ワイヤレスモニタ、
6 調整装置、
10 従来の位置出し装置、
11 CCDカメラ、
12 柱、
13 ターゲット、
14 調整装置、
15 制御装置、
16 無線機。
Claims (2)
- 柱建て入れにおける基準墨とターゲットの位置出しをする位置出し装置において、
上下方向における少なくとも下側の基準墨に当該位置出し装置の軸を位置合わせする手段が、レーザー発生器から照射されたレーザー光であること、
を特徴とする建て入れ位置出し装置。 - 柱建て入れ用の位置出しをする位置出し装置は、上下方向における上方向は撮像カメラで上階で建て入れする柱に固定して突設されているターゲットを撮像し、下方向は基準墨に当該位置出し装置の中心軸を位置合わせするレーザー発生器から照射されたレーザー光で位置合わせするものであり、
前記位置出し装置には、前記撮像カメラによるターゲットの画像の電気信号を前記建て入れしている柱の近傍に設置されたワイヤレスモニタに無線で送信する無線装置が設けられ、
上階で建て入れ調節する作業者は、前記ワイヤレスモニタの画像を見ながら柱の建て入れ調整ができること、
を特徴とする建て入れ調整工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009107582A JP2010255325A (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 建て入れ工法と位置出し装置 |
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JP2009107582A JP2010255325A (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 建て入れ工法と位置出し装置 |
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JP2010255325A true JP2010255325A (ja) | 2010-11-11 |
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ID=43316528
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JP2009107582A Pending JP2010255325A (ja) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | 建て入れ工法と位置出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010255325A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084708A (ja) * | 2012-10-18 | 2014-05-12 | Koji Abe | 地球に対してまっすぐ建つ鉄 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0394115A (ja) * | 1989-09-07 | 1991-04-18 | Tokyu Constr Co Ltd | 構築材建方用鉛直度測定システム |
JPH08312148A (ja) * | 1995-05-19 | 1996-11-26 | Tokyu Constr Co Ltd | 構築材の建方装置 |
-
2009
- 2009-04-27 JP JP2009107582A patent/JP2010255325A/ja active Pending
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