JP2010253541A - ダイカスト金型冷却システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、ダイカスト金型の各流路に冷却流体を安定して供給して部分的に精度よく冷却することができるダイカスト金型冷却システムを提供する。
【解決手段】ダイカスト金型冷却システムは、ダイカスト金型1の内部に形成された流路2に冷却流体を供給する冷却流体供給ユニット3を備えており、流路2が、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路21,22,24,25と、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路23とを有しており、冷却流体供給ユニット3から供給された冷却流体を貯留するタンク51と、タンク51に貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器52と、タンク51に貯留され所定の温度に調整された冷却流体を制御供給系流路23に送り出すポンプ53とを備えてなる制御供給系流路専用サブユニット5が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】ダイカスト金型冷却システムは、ダイカスト金型1の内部に形成された流路2に冷却流体を供給する冷却流体供給ユニット3を備えており、流路2が、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路21,22,24,25と、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路23とを有しており、冷却流体供給ユニット3から供給された冷却流体を貯留するタンク51と、タンク51に貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器52と、タンク51に貯留され所定の温度に調整された冷却流体を制御供給系流路23に送り出すポンプ53とを備えてなる制御供給系流路専用サブユニット5が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダイカスト金型冷却システムに関し、特に、ダイカスト金型の内部に形成された流路に所定の温度の冷却流体を所定の流量で冷却流体を供給する冷却流体供給ユニットを備えており、前記流路が、冷却流体を常時供給する常時供給系流路と、冷却流体を断続的に制御して供給する制御供給系流路とを有するダイカスト金型冷却システムに関する。
一般に、ダイカスト金型内には、冷却水などの冷却流体を流通させるための流路が形成されており、この流路には冷却流体供給ユニットが接続されて、所定の温度に調整された冷却流体が所定の流量で供給されて、ダイカスト金型冷却システムを構成している。そして、ダイカスト成形品の形状やキャビティ内に射出充填された溶湯を指向性凝固させるなど、高品質のダイカスト成形品を製造するために、ダイカスト金型を部分によって冷却する程度が異なるよう温度制御する必要がある。
このようにダイカスト金型を部分によって温度制御するための従来の技術としては、たとえば特許文献1が知られている。特許文献1には、金型に、金型温度分布等に対応して複数の温度帯域を設定し、各温度帯域ごと、それぞれの冷却通路に制御された流量の冷却媒体を流通させることなどを特徴とする金型温度制御方法が開示されている。そして、特許文献1には、「冷却通路を流通する冷却水の流量制御は、水圧を変化させることにより単位時間に通過する冷却水を増やしたり、減らしたりするようにしている。」(0012)、「水圧の強い250℃以上の制御バルブでは冷却水の流量が多くなって冷却効果が高く、水圧の弱い150℃以下の制御バルブでは冷却水の流量が少なくなって冷却効果が低くなる。」(0014)などと記載されている。すなわち、特許文献1では、制御バルブの調整によって冷却流体を異なる圧力でダイカスト金型の流路に供給することにより、冷却流体の流量を調整し、ダイカスト金型に対する冷却効果を設定された温度帯域にしたがって異ならせることが開示されている。
また、ダイカスト金型を部分によって温度制御するための別の従来の技術としては、図3に示すように、ダイカスト金型1’内に形成される流路2’として、冷却流体を常時供給する常時供給系流路21’、22’、24’、25’と、冷却流体を断続的に制御して供給する制御供給系流路23’とを有しているものがある。ダイカスト金型1’に形成される流路2’には、冷却流体供給ユニット3’から高圧ポンプ46’によって冷却流体が高圧で送り出される系の流路21’、23’、24’と低圧ポンプ45’によって冷却流体が低圧で送り出される系の流路22’、25’がある。そして、図3に示した冷却流体供給ユニット3’は、熱交換器30’から送られ、チラー32’によって所定の温度に調整された状態で冷却流体タンク31’に貯留された冷却流体を各流路21’〜 25’に送り出している。常時冷却流体が流通される流路21’、22’、24’、25’では、その排出側に流量計M’と制御バルブVa’とがそれぞれ設けられており、流量計M’によって各流路21’、22’、24’、25’から排出される冷却流体の単位時間あたりの流量を検知しつつ、制御バルブV a’により流路21’、22’、24’、25’から排出される冷却流体の流量をそれぞれ制御するよう構成されている。一方、制御供給系流路23’の排出側には流量計M’とタイマT’によって制御される制御バルブVb’が設けられている。制御供給系流路23’の制御バルブ’Vb’の開閉は、タイマT’によってON/OFF制御される。したがって、制御供給系流路23’における冷却流体の流通時間は、タイマT’によって決定される。
ところで、ダイカスト成形を行うための設備では、ダイカスト成形により製造する成形品の量などにもよるが、一般に、複数のダイカスト成形ラインが並設されており、一のラインとこれに隣接するラインとでは、所定の形状のキャビティを形成するダイカスト金型や、このダイカスト金型を型締するための型締装置、ダイカスト金型内に溶湯を射出充填するためのプランジャ、そしてダイカスト金型の流路に冷却流体を供給するための冷却ユニットが、両ラインの境界線を中心として対称に所謂鏡配置されていることが多い。そのため、ダイカスト金型の各流路に接続される冷却ユニットの配管なども、一のラインとこれに隣接するラインとでは、対称的に配置されることから、所謂右勝手と左勝手が存在する。
しかしながら、上記従来の技術のうち、特許文献1や図3に示したものにあっては、いずれの場合にも、冷却流体供給ユニット3’から各流路21’〜25’(特許文献1では冷却通路)に供給される冷却流体の温度が均一であるため、各流路21’〜25’の流量または圧力を変化させることによりダイカスト金型1’に対する冷却効果を設定された温度帯域にしたがって異ならせても、ダイカスト金型1’を部分によって精度よく設定された温度に冷却することが困難であった。
そして、冷却流体供給ユニット3’によって最も高い冷却効率で冷却する必要がある部分に合わせて調整された温度の冷却流体(つまり、最も冷却が必要な部分に合わせて比較的低い温度に調整した冷却流体)を各流路に供給する場合には、比較的低い冷却効率で冷却する必要がない部分または冷却しなくてもよい部分と対応する流路に対して比較的低い圧力または低い流量で流通させたとしても、かかる部分が過度に冷却されて設定された温度よりも低い温度となり、また、冷却流体供給ユニットによって最も低い冷却効率で冷却する必要がある部分に合わせて調整された温度の冷却流体(つまり、比較的高い温度に調整した冷却流体)を供給する場合には、高い冷却効率で冷却する必要がある部分が冷却されず設定された温度まで低下しないこととなり、したがって、いずれの場合でも、ダイカスト金型部分によってそれぞれ設定された温度に調整することができずダイカスト成形品の品質を保証することが困難であった。
また、図3に示した制御供給系流路においては、制御バルブの開閉動作による冷却流体の流量は、図2に破線で示すように変化することが理想であるが、ダイカスト金型と冷却流体供給ユニットが離れているために流路に供給される冷却流体の流量や圧力が安定せず、制御バルブが作動してから実際に冷却流体の流通が変化するまでにタイミングがずれるなどして、実際には実線で示すように変化することとなり、制御供給系流路における温度を精度よく制御することが困難であった。
さらに、ダイカスト金型の各流路における冷却効果を正確にモニタリングするためには、図3に示したように、各流路のダイカスト金型からの熱を受けた状態である排出側に流量計と制御バルブを設けて所謂アウト側制御することが望ましいが、上述したように流路に供給される冷却流体の流量や圧力が安定しないなどの理由で冷却流体がダイカスト金型の熱を受けて沸騰した状態で排出される場合があり、この場合には各流路の排出側に設けられた流量計がハンチング現象によってその経路を流通する冷却流体の流量を正確に測定することが困難となり、その結果各流路の流量を適切に制御することが困難となる場合が有るなどの問題もあった。さらにまた、一の流路における冷却流体の流量を変更すると、他の流路における冷却流体の流量が影響を受けるため、冷却流体を各流路に設定された流量で流通させることが困難であるという問題もあった。上述した問題は、ダイカスト成形品に所謂水残りや湯じわなどの鋳造不良を引き起こす原因となる。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、ダイカスト金型の各流路に冷却流体を安定して供給して部分的に精度よく冷却することができ、もって、高品質のダイカスト成形品を製造することができるダイカスト金型冷却システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1のダイカスト金型冷却システムに係る発明は、ダイカスト金型の内部に形成された流路に所定の温度の冷却流体を所定の流量で冷却流体を供給する冷却流体供給ユニットを備えており、前記流路が、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路と、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路とを有するダイカスト金型冷却システムであって、前記冷却流体供給ユニットから供給された冷却流体を貯留するタンクと、該タンクに貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器と、タンクに貯留され所定の温度に調整された冷却流体を前記制御供給系流路に送り出すポンプとを備えてなる制御供給系流路専用サブユニットを設けたことを特徴とするものである。
請求項1のダイカスト金型冷却システムに係る発明によれば、冷却流体供給ユニットから供給された冷却流体を貯留するタンクと、該タンクに貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器と、タンクに貯留され所定の温度に調整された冷却流体を制御供給系流路に送り出すポンプとを備えてなる制御供給系流路専用サブユニットを設けることにより、ダイカスト金型の内部に形成された流路のうち、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路に対しては制御供給系流路専用サブユニットにより適切な温度の冷却流体を適切な流量で安定して供給することができ、また、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路に対しては冷却流体供給ユニットにより所定の温度の冷却流体を所定の流量で供給することができるため、簡単な構成で、ダイカスト金型の各流路に冷却流体を安定して供給して部分的に精度よく冷却することができ、もって、高品質のダイカスト成形品を製造することができるダイカスト金型冷却システムを提供することができる。
本発明のダイカスト金型冷却システムの実施の一形態を、図1に基づいて詳細に説明する。なお、図において同じ符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明のダイカスト金型冷却システムは、概略、ダイカスト金型1の内部に形成された流路2に所定の温度の冷却流体を所定の流量で供給する冷却流体供給ユニット3を備えており、流路2が、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路21、22、24、25・・・と、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路23・・・とを有するものであって、冷却流体供給ユニット3から供給された冷却流体を貯留するタンク51と、このタンク51に貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器52と、タンク51に貯留され所定の温度に調整された冷却流体を制御供給系流路23に送り出すポンプ53とを備えてなる制御供給系流路専用サブユニット5が、冷却流体供給ユニット3とダイカスト金型1の制御供給系流路23との間に設けられている。なお、以下の説明では、制御供給系流路専用サブユニット5と明確に区別するために、冷却流体供給ユニット3を冷却流体供給メインユニット3と称して説明する。また、この実施の形態においては、冷却流体が工業用水など冷却水である場合により説明する。
本発明のダイカスト金型冷却システムは、概略、ダイカスト金型1の内部に形成された流路2に所定の温度の冷却流体を所定の流量で供給する冷却流体供給ユニット3を備えており、流路2が、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路21、22、24、25・・・と、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路23・・・とを有するものであって、冷却流体供給ユニット3から供給された冷却流体を貯留するタンク51と、このタンク51に貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器52と、タンク51に貯留され所定の温度に調整された冷却流体を制御供給系流路23に送り出すポンプ53とを備えてなる制御供給系流路専用サブユニット5が、冷却流体供給ユニット3とダイカスト金型1の制御供給系流路23との間に設けられている。なお、以下の説明では、制御供給系流路専用サブユニット5と明確に区別するために、冷却流体供給ユニット3を冷却流体供給メインユニット3と称して説明する。また、この実施の形態においては、冷却流体が工業用水など冷却水である場合により説明する。
ダイカスト金型1は、固定型11と可動型12とにより構成されている。固定型11の内部には、高圧常時供給系流路21と、低圧常時供給系流路22とが形成されている。一方、可動型12の内部には、高圧制御供給系流路23と、高圧常時供給系流路24と、低圧常時供給系流路25とが形成されている。各常時供給系経路21、22、24、25の排出側には流量計Mと制御バルブVaがそれぞれ設けられている。一方、高圧制御供給系流路23の排出側には流量計Mと制御バルブVbが設けられており、高圧制御供給系流路23の制御バルブVbは、その開閉がタイマによってON/OFF制御されるよう構成されている。タイマは、たとえば、ダイカスト金型1へのプランジャによる溶湯の射出開始直前に高圧制御供給系流路23の制御バルブVbを開き(ON)、射出完了と略同時に高圧制御供給系流路23の制御バルブVbを閉じる(OFF)よう設定される。なお、固定型11と可動型12の高圧常時供給系流路21、24と低圧常時供給系流路22、25、および、高圧制御供給系流路23は、図1ではそれぞれ1つづつしか示していないが、実際にはダイカスト成形品の形状などに応じて複数形成することができる。
冷却流体供給メインユニット3は、熱交換器30から送られた冷却水を貯留する冷却水タンク31と、冷却流体タンク31に貯留された冷却水を所定の温度に調整するチラー32と、冷却水タンク31からチラー32に送られる冷却水を脱気する脱気装置33とを備えている。なお、冷却水タンク31には、冷却水の蒸発などによる減少を補充するため、図1に破線の矢印で示すように、冷却水となる工業用水などを補充するための補充供給管34が接続されている。
冷却流体供給メインユニット3の冷却水タンク31には、所定の温度に調整され貯留された冷却水をダイカスト金型1の各流路21〜25に供給するための供給管41と、ダイカスト金型1の各流路21〜25から排出された冷却水を戻すための還流管42とが接続されている。供給管41は、冷却水タンク31側に低圧ポンプ45が介装されており、この低圧ポンプ45の下流側が低圧供給管41aと高圧供給管41bに分岐されており、高圧供給管41bには高圧ポンプ46が介装され、固定型11と可動型12の高圧常時供給系流路21、24の導入口が接続されており、また、低圧供給管41aには固定型11と可動型12の低圧常時供給系流路22、25の導入口が接続されている。ダイカスト金型1の各流路21〜25の排出口は、それぞれ還流管に接続されている。
さらに、低圧供給管41aには制御供給系流路専用サブユニット5が分岐して接続されている。制御供給系流路専用サブユニット5は、低圧ポンプ45から送られた冷却水を貯留する冷却水タンク51と、この冷却水タンク51に貯留された冷却水をさらに所定の温度に冷却する熱交換器52と、冷却水タンク51内のさらに所定の温度に冷却された冷却水を高圧で送り出す高圧ポンプ53と、高圧制御供給系流路23の制御バルブVbが閉じられているときに高圧ポンプ53によって送り出される冷却水を冷却水タンク51に戻すリリーフ弁54とを備えている。そして、制御供給系流路専用サブユニット5は、冷却水タンク51と熱交換器52と高圧ポンプ53とリリーフ弁54とが比較的小型の移動可能な筐体55内に収容されており、ダイカスト金型1の近傍に配置することが可能となっている。高圧ポンプ53の吐出口は、この実施の形態の場合、可動型12に形成された高圧制御供給系流路23の導入口に接続される。
次に、上述したように構成された本発明のダイカスト金型冷却システムの作動を説明する。本発明のダイカスト金型冷却システムは、ダイカスト成形機の配列(ライン)が複数ある場合には、各ダイカスト成形機と対応して設けられている。ここで、ダイカスト成形機のラインを複数配列する場合は、一般的に、隣接する互いのラインが対称的な所謂鏡配置されており、ダイカスト金型1の流路2に接続される冷却流体供給メインユニット3および制御供給系流路専用サブユニット5の配管なども対称的に配置されることから、所謂右勝手と左勝手が存在する。しかしながら、本発明の制御供給系流路専用サブユニット5は、比較的小型の筐体55内に収容されているため、右勝手と左勝手に関わらず、高い自由度で配置することができ、また、各ダイカスト成形機のダイカスト金型1の近傍に配置することができる。
ダイカスト金型冷却システムの低圧ポンプ45は、冷却流体供給メインユニット3のチラー32および熱交換31によって所定の温度(たとえば36゜C)に調整された冷却水を冷却水タンク31から低圧供給管41aを介して固定型11と可動型12の低圧常時供給系流路22、25に、また、高圧供給管41bを介して高圧ポンプ46に、さらに、制御供給系流路専用サブユニット5タンク51に、常時冷却水を比較的低圧でそれぞれ供給している。高圧ポンプ46は、低圧ポンプ45から送られた冷却水を固定型11と可動型12の高圧常時供給系流路21、24に常時冷却水を比較的高圧でそれぞれ供給している。固定型11と可動型12の低圧常時供給系流路22、25および高圧常時供給系流路21、24を流通する冷却水は、それぞれ排出側に設けられた流量計Mによってその流量が検知され、この検知結果が制御バルブVaにフィードバックされて設定された流量に調整される。
一方、低圧ポンプ45によって制御供給系流路専用サブユニット5に送られた冷却水は、熱交換器52によってさらに所定の温度(たとえば32゜C以下)に調整されタンク51に貯留されている。そしてこの冷却タンク51に貯留されて所定の温度にさらに冷却された冷却水は、高圧ポンプ53によって送り出されるが、高圧制御供給系流路23の制御バルブVbが閉じられているときにはリリーフ弁54によってタンク51に戻される。そして、たとえばプランジャによりダイカスト金型1のキャビティに溶湯が射出充填される直前に高圧制御供給系流路23の制御バルブVbが開かれると、タイマが作動して、高圧制御供給系流路23に比較的高圧で低温の冷却水が所定時間供給される。このタイマの、高圧制御供給系流路23の制御バルブVbが開いて冷却水を供給する状態を維持させる時間(すなわち、制御バルブVbを閉じさせる時)は、プランジャによるダイカスト金型1のキャビティへの溶湯の射出充填にかかる時間(すなわち、溶湯の射出充填が完了する時)に合わせて設定することができる。
そして、上述したように、本発明の制御供給系流路専用サブユニット5はダイカスト金型1の近傍に配置することができることから、図2に破線で示したように、高圧制御供給系流路23に対して理想的な流量波形に近い波形で、所定の温度の冷却水を所定の圧力で安定して供給することができる。そして、本発明の制御供給系流路専用サブユニット5は、そのタンク51に貯留された冷却水を高圧制御供給系流路23へ供給するため、固定型11と可動型12の低圧常時供給系流路22、25および高圧常時供給系流路21、24に安定して冷却水を常時供給することができる。
本発明は、冷却流体として、工業用水などの冷却水に限定されることはなく、他の液体または気体を作用することもできる。また、制御供給系流路専用サブユニット5は、可動型12に設けられた制御供給系流路23へ冷却流体を供給するものに限定されることなく固定型11に制御供給系流路が設けられている場合には、かかる制御供給系流路に接続することもできる。
1:ダイカスト金型、 2:流路、 3:冷却流体供給メインユニット(冷却流体供給ユニット)、 5:制御供給系流路専用サブユニット、 21:高圧常時供給系流路、 22:低圧常時供給系流路、 23:高圧制御供給系流路、 24:高圧常時供給系流路、 25:低圧常時供給系流路、 51:タンク、 52:熱交換器、 53:高圧ポンプ、 54:リリーフ弁、 55:筐体、 Va:常時供給系流路の制御バルブ、 Vb:制御供給系流路の制御バルブ、 M:流量計
Claims (1)
- ダイカスト金型の内部に形成された流路に所定の温度の冷却流体を所定の流量で冷却流体を供給する冷却流体供給ユニットを備えており、前記流路が、冷却流体を常時循環供給する常時供給系流路と、冷却流体を断続的に制御して循環供給する制御供給系流路とを有するダイカスト金型冷却システムであって、
前記冷却流体供給ユニットから供給された冷却流体を貯留するタンクと、該タンクに貯留された冷却流体を所定の温度に調整する熱交換器と、タンクに貯留され所定の温度に調整された冷却流体を前記制御供給系流路に送り出すポンプとを備えてなる制御供給系流路専用サブユニットを設けたことを特徴とするダイカスト金型冷却システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009109704A JP2010253541A (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | ダイカスト金型冷却システム |
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JP2009109704A JP2010253541A (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | ダイカスト金型冷却システム |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017024081A (ja) * | 2012-01-05 | 2017-02-02 | ストール マシーナリ カンパニー, エルエルシーStolle Machinery Company, LLC | 二次冷却を伴う低圧オイル冷却複合ラムブッシング |
CN112872325A (zh) * | 2021-04-22 | 2021-06-01 | 浙大宁波理工学院 | 一种自适应压铸模具温控制装置 |
-
2009
- 2009-04-28 JP JP2009109704A patent/JP2010253541A/ja active Pending
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