JP2010253128A - 履物 - Google Patents

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Abstract

【課題】接地時に足にかかる衝撃を素早く吸収することができる履物を提供する。
【解決手段】履物Aのミッドソール3は、アウトソール1上に設けられた下側部材31と、その上方に間隔をあけて設けられ該下側部材31に略平行な上側部材32と、下側部材31の前端近傍に位置し、該下側部材31と上側部材32とを繋ぐように該下側部材31上に立設した前方支持部材33と、下側部材31の後端近傍に位置し、該下側部材31と上側部材32とを繋ぐように該下側部材31上に立設した後方支持部材34と、前方支持部材33と後方支持部材34との間に形成され、アウトソール1の長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙36とを有し、前方支持部材33および後方支持部材34のそれぞれは、上側部材32と下側部材31との間において内足側から外足側に亘って設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、地面への接地時に足にかかる衝撃を吸収する履物に係り、特に、ミッドソールに可撓性を有する上側部材と下側部材とを設け、これら上側部材と下側部材との間に間隙を形成し、迅速に衝撃の吸収および復元をするものに関する。
従来、履物を履いて歩行するときに足にかかる衝撃を吸収し、足への負担を軽減するものとして、例えば、サンダル台の踵部に適度な弾力性と柔軟性を有する緩衝スペーサを設け、接地時にあっては体重がかかると緩やかに変形して薄くなり、離地時にあっては荷重の解除により徐々に復元するような履物が開示されている(例えば、特許文献1の図1参照)。
特開2004−216081号公報
しかしながら、上述したような履物にあっては、緩衝スペーサは発泡ポリウレタンなどの発泡体により形成されており、この発泡体空孔内の空気抜けによる収縮変形により衝撃を吸収させる分、該変形に時間を要し、急激な衝撃に迅速に対応できないばかりか、一度収縮変形した発泡体の空孔への空気の充填に時間がかかる分、復元にも時間がかかり、次回接地時の衝撃吸収に迅速かつ確実に対応することができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。
請求項1に係る発明は、アウトソールと、このアウトソール上方に設けられたインソールと、このインソールと前記アウトソールとの間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられたミッドソールとを備え、このミッドソールは、前記アウトソール上に設けられた下側部材と、この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材および前記後方支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、前記前方支持部材および前記後方支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられている履物である。
請求項2に係る発明は、アウトソールと、このアウトソール上方に設けられたインソールと、このインソールと前記アウトソールとの間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられたミッドソールとを備え、このミッドソールは、前記アウトソール上に設けられた下側部材と、この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に位置し、前記下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した一または二以上の中間支持部材と、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、前記前方支持部材および前記後方支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられ、前記中間支持部材は、前記上側部材と前記下側部材との間において外足側または内足側に片寄せて設けられている履物である。
請求項3に係る発明は、アウトソールと、このアウトソール上方に設けられたインソールと、このインソールと前記アウトソールとの間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられたミッドソールとを備え、このミッドソールは、前記アウトソール上に設けられた下側部材と、この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に位置し、前記下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した一または二以上の中間支持部材と、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられ、前記後方支持部材と、この後方支持部材に隣り合う前記中間支持部材との間に形成される間隙の前記アウトソールの長手方向に沿った寸法は、前記中間支持部材と前記前方支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成される間隙の前記アウトソールの長手方向に沿った寸法よりも長い履物である。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3記載の履物において、上側部材および下側部材は、アウトソールの長手方向に沿ってアーチ状に形成されているものである。
請求項1に記載の履物によれば、ミッドソールは、アウトソール上に設けられた下側部材と、この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材および前記後方支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、前記前方支持部材および前記後方支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられているため、歩行における接地時にあっては、体重のかかる上側部材の迅速な撓みにより、足への衝撃負荷を素早く吸収することができ、離地時にあっては、荷重の解除により迅速に復元し、次回接地時の衝撃吸収に迅速かつ確実に対応することができると共に、ミッドソール自身にシャンクとしての補強機能を付与することができる。
請求項2に記載の履物によれば、ミッドソールは、アウトソール上に設けられた下側部材と、この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に位置し、前記下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した一または二以上の中間支持部材と、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、前記前方支持部材および前記後方支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられているため、歩行における接地時にあっては、体重のかかる上側部材の迅速な撓みにより、足への衝撃負荷を素早く吸収することができ、離地時にあっては、荷重の解除により迅速に復元し、次回接地時の衝撃吸収に迅速かつ確実に対応することができると共に、ミッドソール自身にシャンクとしての補強機能を付与することができ、加えて、中間支持部材は、上側部材と下側部材との間において外足側または内足側に片寄せて設けられているため、履物を履いたときに該履物の踵部が内足側または外足側に向かって下降するように傾斜を生じ、この傾斜により膝関節を内側または外側に移動させてO脚またはX脚を補正することができる。
請求項3に記載の履物によれば、ミッドソールは、前記アウトソール上に設けられた下側部材と、この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に位置し、前記下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した一または二以上の中間支持部材と、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられているため、歩行における接地時にあっては、体重のかかる上側部材の迅速な撓みにより、足への衝撃負荷を素早く吸収することができ、離地時にあっては、荷重の解除により迅速に復元し、次回接地時の衝撃吸収に迅速かつ確実に対応することができると共に、ミッドソール自身にシャンクとしての補強機能を付与することができ、加えて、後方支持部材と、この後方支持部材に隣り合う中間支持部材との間に形成される間隙のアウトソールの長手方向に沿った寸法は、前記中間支持部材と前方支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成される間隙の前記アウトソールの長手方向に沿った寸法よりも長いため、履物を履いたときに踵部を過剰に沈み込ませることにより、歩行時の足を踏み出す負荷を増やして運動効果を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3記載の履物の効果に加え、上側部材および下側部材は、アウトソールの長手方向に沿ってアーチ状に形成されているため、歩行における接地時にあって、材料自体の有する可撓性と、アーチの撓みによる緩衝作用とが相俟って、より一層接地時の足への衝撃負荷を軽減することができる。
本発明に係る履物の第1の実施例を示した概略図であり、図1(a)は側面図を、図1(b)は底面図をそれぞれ示している。 図1のX−X線で切断した概略的縦断面図を示している。 図1のミッドソールを示した概略図であり、図3(a)は平面図を、図3(b)は側面図を、図3(c)は図3(a)のY1−Y1線で切断した縦断面図を、図3(d)は図3(a)のY2−Y2線で切断した縦断面図をそれぞれ示している。 図1の作用効果を説明するための概略図であり、図4(a)は接地前の図を、図4(b)は接地したときの図をそれぞれ示している。 本発明に係る履物の第2の実施例を示した概略図であり、図5(a)は側面図を、図5(b)は底面図をそれぞれ示している。 図5のX’−X’線で切断した概略的縦断面図を示している。 図5のミッドソールを示した概略図であり、図7(a)は平面図を、図7(b)は側面図を、図7(c)は図7(a)のY1’−Y1’線で切断した縦断面図を、図7(d)は図7(a)のY2’−Y2’線で切断した縦断面図をそれぞれ示している。 図5の作用効果を説明するための概略的断面図であり、図8(a)は履物を履く前の図を、図8(b)は履物を履いたときの図をそれぞれ示している。 図5の作用効果を説明するための概略図である。 本発明に係る履物の第2の実施例の変形例を示した概略図であり、図10(a)は側面図を、図10(b)は底面図をそれぞれ示している。 図10のX”−X”線で切断した概略的縦断面図を示している。 図10の作用効果を説明するための概略的断面図であり、図12(a)は履物を履く前の図を、図12(b)は履物を履いたときの図をそれぞれ示している。 図10の作用効果を説明するための概略図である。 本発明に係る履物の第3の実施例を示した概略図であり、図14(a)は側面図を、図14(b)は底面図をそれぞれ示している。 図14の作用効果を説明するための概略図であり、図15(a)は接地前の図を、図15(b)は接地したときの図をそれぞれ示している。
本発明の第1の実施例を、サンダルを例にとり、図1〜図4を参照して説明する。図1において、Aは本発明に係る履物であり、履物Aは、概略的に、アウトソール1と、インソール2と、ミッドソール3とにより構成されている。
アウトソール1は、地面に直接接地するものであり、滑り止め、耐摩耗性、衝撃吸収性等の特性を有するもので、例えば、ポリウレタンやエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体、合成ゴム、生ゴム、ポリ塩化ビニル(PVC)などにより形成されている。
インソール2は、アウトソール1上方に設けられるもので、例えば図2に示したように、中底21と中敷22とにより構成され、履物Aを履いたときに足裏が直接接触するため、履き心地が良くなるように、例えば、ポリウレタンやエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体、合成皮革、フェルトなど、柔軟性を有する部材により形成されている。なお、図1、図2において、4は甲被部材であり、足の甲を覆うように係合して履物Aを足に固定するもので、甲被部材4の端部は、インソール2の中底21と中敷22との間に挟持され、接着剤により接着されている。
ミッドソール3は、図1(a)に示したように、インソール2とアウトソール1との間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられている(図1では、踵部に設けたものを例示)。
このミッドソール3は、図3(a)〜(d)に示したように、アウトソール1上に設けられた下側部材31と、この下側部材31上方に間隔をあけて設けられ該下側部材31に略平行な上側部材32と、下側部材31の前端近傍に位置し、該下側部材31と上側部材32とを繋ぐように該下側部材31上に立設した前方支持部材33と、下側部材31の後端近傍に位置し、該下側部材31と上側部材32とを繋ぐように該下側部材31上に立設した後方支持部材34とを有し、これら前方支持部材33および後方支持部材34のそれぞれは、図3(a)、(c)に示したように、上側部材32と下側部材31との間において内足側から外足側に亘って設けられている。
また、前方支持部材33と後方支持部材34との間には、図1(a)、図3(b)、(d)に示したように、アウトソール1の長手方向(履物Aの前足と後足とを結ぶ方向)を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙36が形成されている。
また、下側部材31、上側部材32、前方支持部材33および後方支持部材34は、ミッドソール3自身が弾性変形して接地時に足にかかる衝撃を吸収するように、可撓性を有する材料、例えば、サーモポリウレタン(TPU)、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(POM)、熱可塑性ゴム(TPR)、ポリカーボネイト(PC)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィンなどにより形成されている。
なお、これら下側部材31、上側部材32、前方支持部材33および後方支持部材34は、それぞれ別体として成形し、接着剤等により接着するものでもよく、あるいは、成形型を用いて一体物として成形するようにしてもよい。
次に、上述のように構成された第1の実施例に係る履物Aの作用効果について、図4を参照して説明する。図4(a)は履物Aを履いて地面Gに接地する前の状態を、図4(b)は地面Gに接地したときの状態をそれぞれ示した概略的側面図であり、履物Aの接地に際し、ミッドソール3の上側部材32が歩行者の体重により下方に撓んで変形し足への衝撃負荷を素早く吸収する。
つまり、ミッドソール3は可撓性を有する材料により形成され、下側部材31と上側部材32とは、前足側を前方支持部材33により、後足側を後方支持部材34によりそれぞれ繋がれて支持されていると共に、上側部材32は、下側部材31上方に間隔をあけて設けられ、該下側部材31に略平行に形成されているため、間隙36上方に位置する上側部材32が、地面Gへの接地時に下側部材31に向かって変位し、この変位の量に比例して、すなわち、踏み込み量に応じて反作用により上方への力が働くもので、荷重に対する応答性が良く、足fに急激な負荷がかかるのを防いで衝撃を吸収することができる。
次に、第2の実施例について図5〜図13を参照して説明する。図5〜図7において、35は中間支持部材を示しており、この実施例にあっては第1の実施例とは中間支持部材35を有する点で異なるものである。なお、同一部分には同一符号を付して示し、その詳細な説明は省略する。
この中間支持部材35は、前方支持部材33と後方支持部材34との間に位置し、下側部材31と上側部材32とを繋ぐように該下側部材31上に立設するもので、ミッドソール3は、一または二以上の中間支持部材35を有する(図5、図7では、4個あるものを例示)。なお、中間支持部材35は、下側部材31等と同様の可撓性を有する材料により形成され、該下側部材31等と一体物または別体として設けられている。
また、中間支持部材35は、図5〜図7に示したように、上側部材32と下側部材31との間において外足側に片寄せて設けられていると共に、ミッドソール3は、前方支持部材33、後方支持部材34および中間支持部材35、35、・・の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、アウトソール1の長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙36、36、・・とを有している。
次に、上述のように構成された第2の実施例に係る履物Aの作用効果について、図8、図9を参照して説明する。図8(a)は履物Aを履く前の概略的断面図を、図8(a)は履物Aを履いたときの概略的断面図をそれぞれ示しており、間隙36、36、・・により地面Gへの接地時に上側部材32が下方に向かって撓み、足へかかる衝撃を吸収すると共に、中間支持部材35の片寄せにより上側部材32と下側部材31との間の内足側に空間36aが形成されている分、履物Aを履いたときに上側部材32が内足側に向かって下降するように傾斜を生じ、この傾斜によりO脚を補正することができる。
この作用効果を具体的に示した概略図が図9であり、本図に示したように、履物Aを履くことにより足fが上側部材32の傾斜に沿って内足側に沈み込み、脚Lの膝関節K、Kが内側(矢印d1の方向)に移動してO脚が補正される。
なお、図10、図11にあっては、中間支持部材35が、上側部材32と下側部材31との間において内足側に片寄せて設けられているものを示しており、ミッドソール3は、上述した実施例と同様に、前方支持部材33、後方支持部材34および中間支持部材35、35、・・の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、アウトソール1の長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙36、36、・・とを有している。
この例の作用効果を具体的に示した概略図が図12、図13であり、本図に示したように、中間支持部材35の片寄せにより上側部材32と下側部材31との間の外足側に空間36bが形成されている分、履物Aを履いたときに足fが上側部材32の傾斜に沿って外足側に沈み込み、脚Lの膝関節K、Kが外側(矢印d2の方向)に移動してX脚が補正される。
次に、第3の実施例について図14、図15を参照して説明する。この実施例にあっては第2の実施例とは、中間支持部材35、35、・・および間隙36、36、・・の構成が異なるもので、中間支持部材35は、図14(b)に示したように、上側部材32と下側部材31との間において内足側から外足側に亘って設けられていると共に、後方支持部材34と、この後方支持部材34に隣り合う中間支持部材35との間に形成される間隙36” (36)のアウトソール1の長手方向に沿った寸法L1が、中間支持部材35と前方支持部材33の内、隣り合う部材どうしの間に形成される間隙36’(36)、36’(36)、・・のアウトソール1の長手方向に沿った寸法L2、L3、・・よりも長くなるように形成されている(図14、図15では、中間支持部材35を2個設けたものを例示)。
この例の作用効果を具体的に示した概略図が図15であり、図15(a)は履物Aを履いて地面Gに接地する前の状態を、図15(b)は地面Gに接地したときの状態をそれぞれ示したもので、履物Aの接地に際し、ミッドソール3の上側部材32の内、後足側の部位(踵部)が歩行者の体重により下方に撓んで過剰に沈み込むことにより、歩行時の足fを踏み出す負荷を増やして運動効果を高めることができる。
ところで、上述した上側部材32および下側部材31は、図3(b)、(d)、図7(b)、(d)に示したように、アウトソール1の長手方向に沿ってアーチ状に形成してもよく、ミッドソール3を構成する材料自体が有する可撓性と、アーチの撓みによる緩衝作用とが相俟って、より一層接地時の足への衝撃負荷を軽減することができる。
なお、上述した第1〜第3の実施例にあっては、サンダルを例にとって説明したが、スニーカーやパンプス、ブーツなど各種履物に適用してもよい。また、ミッドソール3を設ける部位を履物Aの踵部とした例を示したが、土踏まず部から踵部に亘って、あるいは、つま先部から踵部に亘って設けてもよい。また、アウトソール1とミッドソール3とを別体として形成したものを示したが、これらアウトソール1とミッドソール3とを一体として形成するようにしてもよい。さらに、前方支持部材33、後方支持部材34および中間支持部材35は、中実の部材に限定されるものではなく、中空の部材により形成してもよい。また、第2および第3の実施例にあっては、中間支持部材35の数を適宜変更してもよく、片寄せる度合いも脚Lの補正の程度に合わせて適宜設定することができる。
A 履物
1 アウトソール
2 インソール
3 ミッドソール
31 下側部材
32 上側部材
33 前方支持部材
34 後方支持部材
35 中間支持部材
36 間隙
36a、36b 空間

Claims (4)

  1. アウトソールと、
    このアウトソール上方に設けられたインソールと、
    このインソールと前記アウトソールとの間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられたミッドソールとを備え、
    このミッドソールは、
    前記アウトソール上に設けられた下側部材と、
    この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、
    前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、
    前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、
    前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、
    前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材および前記後方支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、
    前記前方支持部材および前記後方支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられていることを特徴とする履物。
  2. アウトソールと、
    このアウトソール上方に設けられたインソールと、
    このインソールと前記アウトソールとの間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられたミッドソールとを備え、
    このミッドソールは、
    前記アウトソール上に設けられた下側部材と、
    この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、
    前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、
    前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、
    前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に位置し、前記下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した一または二以上の中間支持部材と、
    前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、
    前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、
    前記前方支持部材および前記後方支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられ、
    前記中間支持部材は、前記上側部材と前記下側部材との間において外足側または内足側に片寄せて設けられていることを特徴とする履物。
  3. アウトソールと、
    このアウトソール上方に設けられたインソールと、
    このインソールと前記アウトソールとの間であって少なくとも踵部に位置する部位に設けられたミッドソールとを備え、
    このミッドソールは、
    前記アウトソール上に設けられた下側部材と、
    この下側部材上方に間隔をあけて設けられ該下側部材に略平行な上側部材と、
    前記下側部材の前端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した前方支持部材と、
    前記下側部材の後端近傍に位置し、該下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した後方支持部材と、
    前記前方支持部材と前記後方支持部材との間に位置し、前記下側部材と前記上側部材とを繋ぐように該下側部材上に立設した一または二以上の中間支持部材と、
    前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成され、前記アウトソールの長手方向を横断すると共に略水平方向に貫通する間隙とを有し、
    前記下側部材、前記上側部材、前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材は、可撓性を有する材料により形成され、
    前記前方支持部材、前記後方支持部材および前記中間支持部材のそれぞれは、前記上側部材と前記下側部材との間において内足側から外足側に亘って設けられ、
    前記後方支持部材と、この後方支持部材に隣り合う前記中間支持部材との間に形成される間隙の前記アウトソールの長手方向に沿った寸法は、前記中間支持部材と前記前方支持部材の内、隣り合う部材どうしの間に形成される間隙の前記アウトソールの長手方向に沿った寸法よりも長いことを特徴とする履物。
  4. 上側部材および下側部材は、アウトソールの長手方向に沿ってアーチ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の履物。
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