JP2010250214A - 画像形成装置 - Google Patents

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和馬 樋上
Mitsuru Tokuyama
満 徳山
Koichi Takenouchi
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Motoyuki Itoyama
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Abstract

【課題】印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行う場合の画像濃度のずれを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、感光体ドラム41、現像装置43、制御部100、及び画像濃度検出センサ84を備える。制御部100は、直前の所定回数の現像におけるトナーの消費量の平均値に対して現像装置43へのトナーの補給量が第1閾値以上上昇する場合、現像装置43のトナー入れ替え処理を行い、感光体ドラム41に濃度検出用トナー像を形成する。画像濃度検出センサ84は、濃度検出用トナー像の濃度を検出する。制御部100は、画像濃度検出センサ84の検出濃度に基づいて、画像形成処理の設定条件を変更する。
【選択図】図1

Description

この発明は、トナー及びキャリアからなる二成分系の現像剤を用いて静電潜像を現像する現像装置を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置の中には、静電潜像担持体、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置を備え、電子写真方式の画像形成処理を行うものがある。このような画像形成装置では、トナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤が用いられることが多い。二成分系の現像剤に用いられるトナーは、着色剤を含有する粒子径が5〜8μmの樹脂粒子と、シリカ微粒子等の粒子径が7〜100nmの外添剤とを含む。外添剤は、樹脂粒子と均一に混ざり合って樹脂粒子の表面に付着することで、樹脂粒子同士の凝集を防いでトナーの流動性を向上する。キャリアは、フェライト成分を含む粒子径が20〜100μmの磁性粒子と、被覆用樹脂とを含む。被覆用樹脂は、アクリル系樹脂やシリコン系樹脂等であって、磁性粒子の表面を被覆することで、トナーが磁性粒子に融着することを防止する。
現像装置は、トナーとキャリアとを攪拌することでトナーを帯電させ、静電潜像にトナーを供給することで、静電潜像をトナー像に現像する。現像装置には、消費量に応じた量のトナーが補給される。
ところで、上述のような現像剤を用いた場合、現像剤が現像装置内で長期間攪拌されると、トナーの外添剤が樹脂粒子に埋没し、外添剤によるトナーの流動性向上効果が小さくなることがある。この結果、カブリが生じ、画質が低下することがある。カブリとは、本来は白部(未露光部)である箇所にトナーが載り、うっすらと色がつく事をいう。
例えば、1ページ当たりに占めるトナーが載った箇所の面積の割合(以下、印字率という。)が小さい画像の画像形成処理が多数連続した場合、トナーの消費量が少ないので現像装置内のトナーの入れ替えがほとんど行われず、現像剤が過剰に攪拌されるので、カブリの発生による画質の低下が起こりやすい。
そこで、トナーの補給量が少ないと判断した場合、現像装置内のトナーを必要な画像の画像形成処理に供することなく排出し、新たなトナーを現像装置に補給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−301537公報
しかし、例えば印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行う場合、現像装置内のトナーを新しいトナーと入れ替えることでカブリの発生を抑制することはできるが、トナーを入れ替えることでトナーとキャリアとの攪拌が不足ぎみになり、トナーの帯電が低く、トナー像の画像濃度が本来の画像濃度からずれることがある。特に、カラー画像形成装置においては、色相毎の画像濃度がずれることで、記録媒体に印刷される画像の色が本来の色と異なることがある。
また、印字率が高い画像の画像形成処理を行った場合は、トナーの消費量が多く、トナーの補給量が多くなるので、次以降の画像形成処理においてトナーの帯電がより低くなりやすい。このため、トナー像の画像濃度が本来の画像濃度からさらにずれやすくなる。
この発明の目的は、印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行う場合の画像濃度のずれを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
この発明の画像形成装置は、電子写真方式の画像形成処理を行う画像形成装置であって、静電潜像担持体、露光装置、現像装置、補給装置、予測部、制御部、及び画像濃度検出部を備える。露光装置は、静電潜像担持体を画像データに基づいて露光することで静電潜像を形成する。現像装置は、トナー及びキャリアからなる二成分系の現像剤を用いて静電潜像を現像する。補給装置は、1回の現像毎に現像装置での消費量に応じて現像装置へトナーを補給する。予測部は、次の静電潜像を現像した後における補給装置から現像装置へのトナーの補給量を予測する。制御部は、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値に対して予測部が予測した補給量が第1閾値以上上昇する場合に、現像装置内のトナーを画像形成処理に供することなく消費させた後に補給装置から現像装置へトナーを補給するトナー入れ替え処理を行い、静電潜像担持体に濃度検出用静電潜像を形成する。画像濃度検出部は、濃度検出用静電潜像が現像されてなる濃度検出用トナー像の濃度を検出する。制御部は、画像濃度検出部の検出値に基づいて、画像形成処理の設定条件を変更する。
この構成では、印字率が低い画像の画像形成処理が連続することで過剰に攪拌されたトナーが新しい現像剤と入れ替えられるので、カブリの発生が抑制される。また、トナーが新しいものと入れ替えられること、及び、印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行う場合にトナーの補給量が急激に多くなることによって、トナーが攪拌不足になり、トナーの帯電が低下した場合でも、濃度検出用トナー像の濃度の検出値に基づいて画像形成処理の設定条件が変更される。このため、現像装置内のトナーの状態に応じて画像濃度が補正される。
上述の構成において、濃度検出用トナー像が、所定の高濃度画像を含み、設定条件が、現像装置の現像バイアス電圧を含むように構成することができる。トナーで密に被覆された画像である所謂ベタ画像等の高濃度画像の高濃度基準値を、現像装置の現像バイアス電圧によって補正することで、高濃度基準値のずれを抑制することができる。
また、濃度検出用トナー像が、中間調濃度画像を含み、設定条件が、露光装置の露光条件を含むように構成することができる。中間調濃度画像の濃度の検出値に基づいて中間調濃度を露光装置の露光条件によって補正することで、中間調濃度のずれを抑制することができる。
さらに、予測部は、次に現像する静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数に基づいて補給量を予測するように構成することができる。画素数に基づいて補給量を予測することで、容易に補給量を予測することができる。
また、制御部は、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は、上昇値が第1閾値以上であっても、トナー入れ替え処理及び画像形成処理の設定条件の変更を行わないように構成することができる。トナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は、現像装置内に十分な量の新しいトナーが補給されており、外添剤によるトナーの流動性向上効果が維持されていて画質の低下が生じないと考えられるので、この場合はトナー入れ替え処理及び画像形成処理の設定条件の変更を行わないことで、トナーの無駄を抑制するとともに制御部の負荷を軽減することができる。
この発明によれば、印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行う場合の画像濃度のずれを抑制することができる。
この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の正面断面図である。 現像装置の正面断面図である。 図2におけるA1−A2断面における現像装置の平面断面図である。 補給装置の正面断面図である。 画像形成装置の構成を示すブロック図である。 制御部の処理手順を示すフローチャートである。 画像濃度検出センサの構成図である。 高濃度補正を行う場合の現像バイアス電圧(V)と検出濃度との関係を示す図であって、(A)はシアン、マゼンタ、及びイエローのそれぞれのカラー画像についての関係を示し、(B)はモノクロ画像についての関係を示す。 シアン、マゼンタ、及びイエローのそれぞれのカラー画像について中間調濃度補正を行う場合のレーザデューティ(%)と検出濃度との関係を示す図である。
以下に、この発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は、読み取った原稿の画像データやネットワーク等を介して入力された画像データに基づいて、記録媒体の一例である用紙に多色又は単色の画像を形成する。画像形成装置10は、画像形成ステーション21,22,23,24、露光装置31、中間転写ベルトユニット32、二次転写ローラ33、定着装置34、用紙搬送路35,36,37、給紙カセット38、手差しトレイ39、排紙トレイ40、及び制御部100を備えている。
画像形成装置10は、ブラック、並びに、カラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン、マゼンタ、及びイエローの4色の各色相に対応した画像データを用いて、画像形成ステーション21〜24において電子写真方式の画像形成処理を行う。画像形成ステーション21〜24は、中間転写ベルトユニット32に沿って一列に配置されている。
以下では、主として画像形成ステーション21について説明する。画像形成ステーション22〜24は、画像形成ステーション21と同様に構成されている。ブラックの画像形成ステーション21は、感光体ドラム41、帯電装置42、現像装置43、補給装置44、一次転写ローラ45、及びクリーニングユニット46を備えている。
感光体ドラム41は、静電潜像担持体であって、円筒状を呈し、図示しない第1駆動源から駆動力を伝達されることで回転する。感光体ドラム41は、円筒状の導電性基体、及び、導電性基体の周面に設けられる感光層を有する。
帯電装置42は、感光体ドラム41の周面に対向するように、感光体ドラム41の軸方向に沿って配置される。帯電装置42は、非接触方式の帯電装置であって、感光体ドラム41の周面を所定の電位に均一に帯電させる。
露光装置31は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、第1fθレンズ、及び第2fθレンズを備えており、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの各色相の画像データによって変調されたレーザビームのそれぞれを、画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41に照射する。画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41には、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの各色相の画像データによる静電潜像が形成される。
現像装置43は、ブラックの現像剤を収容している。現像剤として、トナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤が用いられる。トナーは、着色剤を含有する粒子径が5〜8μmの樹脂粒子と、シリカ微粒子等の粒子径が7〜100nmの外添剤とを含む。外添剤は、樹脂粒子と均一に混ざり合って樹脂粒子の表面に付着することで、樹脂粒子同士の凝集を防いでトナーの流動性を向上する。キャリアは、フェライト成分を含む粒子径が20〜100μmの磁性粒子と、被覆用樹脂とを含む。被覆用樹脂は、アクリル系樹脂やシリコン系樹脂等であって、磁性粒子の表面を被覆することで、トナーが磁性粒子に融着することを防止する。
現像装置43は、トナーとキャリアとを攪拌することでトナーを帯電させる。現像装置43は、静電潜像が形成された感光体ドラム41の周面にトナーを供給することで、静電潜像をトナー像に現像する。
なお、画像形成ステーション22〜24のそれぞれの現像装置には、シアン、マゼンタ、及びイエローの各色の現像剤が収容されている。
補給装置44は、ブラックのトナーを収容して現像装置43の上に配置され、現像装置43におけるトナーの消費量に応じて、現像装置43にトナーを補給する。
クリーニングユニット46は、現像及び画像転写後における感光体ドラム41の周面に残留したトナーを、除去及び回収する。
中間転写ベルトユニット32は、中間転写ベルト321、駆動ローラ322、及び従動ローラ323を有している。中間転写ベルト321として、例えば100〜150μmの範囲内の所定の厚さのフィルムが用いられる。中間転写ベルト321は、駆動ローラ322と従動ローラ323との間に張架され、ループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト321の外周面は、画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41に対向している。
一次転写ローラ45は、中間転写ベルト321を挟んで画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41に対向するように配置されている。一次転写ローラ45は、直径8〜10mmの金属(例えば、ステンレス)を素材とする軸、及びこの軸の周面を被覆する導電性の弾性材を有している。導電性の弾性材によって、中間転写ベルト321に均一に高電圧が印加される。弾性材として、EPDM(エチレン−プロピレン−ディエン3元共重合体)、又は発泡ウレタン等が用いられる。中間転写ベルト321が画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41に対向する位置が、一次転写位置である。
一次転写ローラ45には、感光体ドラム41の周面に担持されたトナー像を中間転写ベルト321上に転写するために、トナーの帯電極性(例えば、マイナス)と逆極性(例えば、プラス)の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加される。これによって、感光体ドラム41に形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト321の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト321の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
但し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色相の一部のみの画像データが入力された場合には、4個の感光体ドラム41のうち、入力された画像データの色相に対応する一部のみにおいて静電潜像及びトナー像の形成が行われる。例えば、モノクロ画像形成処理時には、ブラックの色相に対応した感光体ドラム41のみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト321の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。
一次転写位置のそれぞれにおいて中間転写ベルト321の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト321の回転によって、二次転写ローラ33との対向位置である二次転写位置に搬送される。二次転写ローラ33は、中間転写ベルト321を挟んで駆動ローラ322に圧接するように配置されている。二次転写ローラ33は、所定のニップ圧で中間転写ベルト321に圧接している。
給紙カセット38又は手差しトレイ39から給紙された用紙が二次転写ローラ33と中間転写ベルト321との間を通過する際に、二次転写ローラ33にトナーの帯電極性(例えば、マイナス)とは逆極性(例えば、プラス)の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト321の外周面から用紙にトナー像が転写される。
4個の感光体ドラム41の一部又は全部から中間転写ベルト321へ転写されたトナーのうち、用紙へ転写されずに中間転写ベルト321上に残留したトナーは、次工程での混色を防止するために、中間転写ベルト用クリーニングユニット51によって回収される。
定着装置34は、定着ローラ341及び加圧ローラ342を有している。トナー像が転写された用紙は、定着装置34へ導かれ、定着ローラ341と加圧ローラ342との間を通過することで加熱及び加圧される。これによって、トナー像が、用紙に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙は、排紙ローラ52によって排紙トレイ40上へ排出される。
画像形成装置10には、給紙カセット38に収容されている用紙を二次転写ローラ33と中間転写ベルト32との間及び定着装置34を経由して排紙トレイ40へ送るための略垂直方向の用紙搬送路35が設けられている。
用紙搬送路35には、ピックアップローラ53、搬送ローラ54、レジストローラ55、及び排紙ローラ52が配置されている。ピックアップローラ53は、給紙カセット38内の用紙を一枚ずつ用紙搬送路35へ繰り出す。搬送ローラ54は、繰り出された用紙を用紙搬送路35に沿って搬送する。レジストローラ55は、搬送されてきた用紙を所定のタイミングで二次転写ローラ33と中間転写ベルト321との間に導く。排紙ローラ52は、用紙を排紙トレイ40へ排出する。
用紙搬送路36は、手差しトレイ39からレジストローラ55へ至る間に配置されている。用紙搬送路36には、用紙搬送路35と同様に、手差しトレイ39に載置された用紙を一枚ずつ用紙搬送路36へ繰り出すピックアップローラ56、及び、搬送ローラ57,58、59が配置されている。
用紙搬送路37は、排紙ローラ52から用紙搬送路35におけるレジストローラ55の上流側に至る間に配置されている。排紙ローラ52は、正逆両方向に回転自在であり、用紙の片面に画像を形成する片面画像形成処理時、及び、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成処理における第2面画像形成処理時に、正転方向に駆動されて用紙を排紙トレイ40へ排出する。
一方、両面画像形成処理における第1面画像形成処理時には、排紙ローラ52は、用紙の後端が定着装置34を通過するまで正転方向に駆動された後、用紙の後端部を挟持した状態で逆転方向に駆動されて用紙を用紙搬送路37内へ導く。用紙搬送路37には、搬送ローラ60,61が配置されている。これによって、両面画像形成処理時に第1面のみに画像が形成された用紙は、表裏面及び前後端を反転した状態で用紙搬送路35へ導かれる。
レジストローラ55は、給紙カセット38若しくは手差しトレイ39から給紙された用紙、又は、用紙搬送路37を経由して搬送された用紙を、所定のタイミングで二次転写ローラ33と中間転写ベルト321との間に導く。
レジストローラ55は、感光体ドラム41や中間転写ベルト321の動作開始時には回転を停止しており、中間転写ベルト321の回転に先立って給紙又は搬送された用紙は、前端がレジストローラ55に当接した状態で停止する。この後、レジストローラ55は、二次転写ローラ33と中間転写ベルト321とが圧接する位置で、用紙の前端部と中間転写ベルト321上に形成されたトナー像の前端部とが対向するタイミングで回転を開始する。
なお、画像形成ステーション21〜24の全てにおいて画像形成処理が行われるフルカラー画像形成処理時には、画像形成ステーション21〜24の4個の一次転写ローラ45が中間転写ベルト321を全ての感光体ドラム41に圧接させる。一方、画像形成ステーション21のみにおいて画像形成処理が行われるモノクロ画像形成処理時には、画像形成ステーション21の一次転写ローラ45のみが中間転写ベルト321を画像形成ステーション21の感光体ドラム41のみに圧接させる。
図2及び図3に示すように、現像装置43は、現像槽71、現像槽カバー72、トナー移送部材73、現像ローラ74、第1搬送部材75、第2搬送部材76、ドクターブレード77、及びトナー濃度検出センサ78を備えている。
現像槽71は、現像ローラ74、第1搬送部材75、及び第2搬送部材76を収容している。現像ローラ74は、マグネットローラであって、回転軸が感光体ドラム41の回転軸と平行になるように配置されている。
第1搬送部材75は、回転軸751、羽根752、及びギア753を有するオーガスクリュである。第2搬送部材76は、回転軸761、羽根762、及びギア763を有するオーガスクリュである。回転軸751及び回転軸761は、現像ローラ74の回転軸と平行に配置されている。現像ローラ74は、第1搬送部材75、及び第2搬送部材76は、図示しない第2駆動源によって回転する。
現像槽71は、第1搬送部材75と第2搬送部材76との間に、仕切り壁711を有している。仕切り壁711は、現像ローラ74の回転軸方向における第1端部712及び第2端部713を除いて、第1搬送部材75の周囲の第1領域714と第2搬送部材76の周囲の第2領域715とを仕切っている。
第1搬送部材75は、回転することで現像剤を攪拌しながら回転軸751に沿った第1搬送方向91へ搬送する。第1搬送部材75によって搬送された現像剤は、第1領域714から第1端部712を経由して第2領域715へ搬送される。
第2搬送部材76は、回転することで現像剤を攪拌しながら回転軸761に沿った方向であって第1搬送方向91と反対方向の第2搬送方向92方向へ搬送する。
現像ローラ74の周面は、感光体ドラム41の周面に対して空隙を有して対向している。現像ローラ74が回転することで搬送される現像剤は、現像ローラ74と感光体ドラム41との最近接部で感光体ドラム41の周面に接触する。この接触領域が現像ニップ部である。現像ローラ74には図示しない電源から現像バイアス電圧が印加され、現像ニップ部では、現像剤中のトナーが感光体ドラム41の周面の静電潜像へ供給される。
ドクターブレード77は、現像ローラ74の回転軸に平行に延びる板状部材である。ドクターブレード77は、現像ローラ74の鉛直方向下方において、短手方向の一端が現像槽71によって支持され、かつ他端が現像ローラ74の周面に対して間隙を有して対向するように配置される。ドクターブレード116の材料として、ステンレス鋼を用いることができるが、アルミニウムや合成樹脂などを用いることもできる。
トナー濃度検出センサ78は、センサ面が現像槽71の内部に露出するように、現像槽71の底部であって第2搬送部材76の鉛直方向下方に装着されている。トナー濃度検出センサ78は、現像装置43内における現像剤中のトナー濃度を検出し、検出値を制御部100へ出力する。
トナー濃度検出センサ78として、透磁率検出センサが用いられている。なお、トナー濃度検出センサ78として、一般的なトナー濃度検出センサを用いることができ、透磁率検出センサの他にも、例えば、透過光検出センサ、及び反射光検出センサが挙げられる。
トナー濃度検出センサ78には図示しない電源が接続される。電源は、トナー濃度検出センサ78を駆動させるための駆動電圧、及びトナー濃度の検出値を制御部100へ出力するための制御電圧を、トナー濃度検出センサ78に印加する。電源によるトナー濃度検出センサ78への電圧の印加は、制御部100によって制御される。トナー濃度検出センサ78は、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検出値を電圧値として出力する。トナー濃度検出センサ78の感度は、出力可能な電圧値の幅の中で中央値近傍が特に良好なので、中央値近傍の電圧値が出力されるような制御電圧がトナー濃度検出センサ78に印加される。このようなトナー濃度検出センサ78は市販されており、例えば、TS−L、TS−A、TS−K(何れも商品名、TDK(株)社製)等が挙げられる。
現像槽71の上部には、現像槽カバー72が取り外し自在に装着されている。現像槽カバー72は、トナー供給口721を有している。トナー供給口721は、第1搬送部材75の上方であって第1搬送方向91の上流側端部に開口している。トナー供給口721には、管状のトナー移送部材73の第1端部が接続されている。補給装置44に収容されている未使用のトナーは、トナー移送部材73を通ってトナー補給口721から現像槽71の第1領域714へ補給される。
図4に示すように、補給装置44は、トナー収容容器441、トナー攪拌部材442、及びトナー排出部材443を有し、現像装置43の上に配置されている。
トナー収容容器441は、トナー攪拌部材442及びトナー排出部材443のそれぞれを回転自在に支持するとともに、補給用であって未使用のトナーを収容している。
トナー収容容器441は、トナー攪拌部材442とトナー排出部材443との間に、隔壁444を有している。また、トナー収容容器441は、トナー排出部材443の下であってトナー排出部材443の回転軸方向の中央部近傍に、トナー排出口445を有している。トナー排出口445は略長方形の開口部であって、トナー排出口445にトナー移送部材73の第2端部が接続されている。
トナー攪拌部材442は、回転軸442A、及びトナー汲み上げ部材442Bを有している。トナー汲み上げ部材442Bは、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)シートからなり、基端部を回転軸442Aに支持されている。
トナー攪拌部材442は、回転することによって、トナー収容容器441内のトナーを、トナー汲み上げ部材442Bで攪拌しながらトナー排出部材443の方へ汲み上げる。このとき、トナー汲み上げ部材442Bは、可撓性によって変形しつつ先端部がトナー収容容器441の内壁面を摺動するようにして回転する。これによって、トナーは、隔壁444を乗り越えるようにしてトナー排出部材443へ搬送される。トナー攪拌部材442とトナー排出部材443との間に隔壁444が設けられていることで、トナー排出部材443の周辺に適量のトナーが搬送される。
トナー排出部材443は、オーガスクリュであって、回転することでトナーをトナー排出口123へ搬送する。トナー攪拌部材442及びトナー排出部材443は、図示しない第3駆動源によって回転する。なお、第1駆動源、第2駆動源、及び第3駆動源は、単一の駆動源とすることができる。
補給装置44内のトナーは、トナー排出口123からトナー移送部材73を通って現像装置43へ供給される。
図5に示すように、ホストコンピュータ200は、ホストコンピュータ制御装置201、キーボード202、ディスプレイ203、及び外部メモリ204を備えている。キーボード202は、ユーザによる入力操作を受け付ける。ディスプレイ203は、ホストコンピュータ制御装置201が処理した種々の画像を表示する。外部メモリ204は、画像データ、及びその他の種々の情報の保存に利用される。
ホストコンピュータ制御装置201は、ホストコンピュータ200の動作を統括的に制御する。ホストコンピュータ制御装置201は、CPU205、ROM206、RAM207、入出力部208、キーボードコントローラ209、ディスプレイコントローラ210、及びメモリコントローラ211を有している。
ROM206には、CPU205の動作を記述するプログラムが内蔵されている。CPU205は、ROM206に内蔵されているプログラムに従って動作する。RAM207は、ホストコンピュータ200上で動作するアプリケーションソフトやドライバの動作を記述するプログラムであるアプリケーションプログラムを記憶する。また、RAM207は、ホストコンピュータ200及び画像形成装置10の制御コード及び各種データの解釈や画像形成処理に必要な計算、画像データの処理のためのワークメモリに利用される。さらに、RAM207は、入出力部208のための入出力バッファ212を含む。
入出力部208は、画像形成装置10と電気配線で接続され、画像形成装置10への画像データの出力や、画像形成装置10との間での制御コードの入出力を行う。
キーボードコントローラ209は、キーボード202を制御する。ディスプレイコントローラ210は、ディスプレイ203を制御する。メモリコントローラ211は、外部メモリ204を制御する。
画像形成装置10は、制御部100、操作パネル81、外部メモリ82、プリンタエンジン部83、トナー濃度検出センサ78、及び画像濃度検出センサ(画像濃度検出部)84を有している。
操作パネル81は、ユーザによる入力操作を受け付ける。外部メモリ82は、画像データ、及びその他の種々の情報の保存に利用される。プリンタエンジン部83は、画像形成ステーション21〜24、露光装置31、中間転写ベルトユニット32、二次転写ローラ33、定着装置34、及び搬送ローラ54,57,58,59,60,61等を含み、用紙に画像を形成する。
制御部100は、画像形成装置10の動作を統括的に制御する。制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、入出力部104、操作パネルコントローラ105、メモリコントローラ106、プリンタエンジン部コントローラ107、作像カウンタ108、及びドットカウンタ109を有している。
ROM102は、CPU101の動作を記述するプログラムが内蔵されている。CPU101は、ROM206に内蔵されているプログラムに従って動作する。
RAM103は、上述の制御コード及び各種データの解釈や画像形成処理に必要な計算、画像データの処理のためのワークメモリに利用される。また、RAM103は、入出力部104のための入出力バッファ110、出力画像データ記憶領域111、及び中間調濃度補正テーブル記憶領域112を含む。
入出力部104は、ホストコンピュータ200と電気配線で接続され、ホストコンピュータ200からの画像データの入力や、ホストコンピュータ200との間での制御コードの入出力を行う。
操作パネルコントローラ105は、操作パネル81を制御する。メモリコントローラ106は、外部メモリ82を制御する。
プリンタエンジン部コントローラ107は、プリンタエンジン部を制御する。プリンタエンジン部コントローラ107は、ビットマップ画像送出部を含み、画像展開されたビットマップ画像をプリンタエンジン部83へ送出する。
上述のように、トナー濃度検出センサ78は、現像装置43内における現像剤中のトナー濃度を検出し、検出値を制御部100へ出力する。CPU101は、1枚の画像の画像形成処理毎に、トナー濃度検出センサ78から入力されたトナー濃度の検出値に基づいて、プリンタエンジン部コントローラ107を介して補給装置44のトナー排出部材443を回転させることで、消費量に相当する量のトナーを、補給装置44から現像装置43へ補給する。
作像カウンタ108は、画像形成処理の累積回数をカウントする。ドットカウンタ109は、感光体ドラム41上に形成される静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数を取得する。
ドットカウンタ109は、次の静電潜像を現像した直後における補給装置44から現像装置43へのトナーの補給量を予測する予測部として機能する。ドットカウンタ109は、静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数を画像データに基づいて取得する。ドットカウンタ109は、これから現像しようとする静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数を、ドットカウント値としてRAM103へ出力し、ドットカウント値がRAM103に記憶される。
CPU101は、ドットカウンタ109が取得したドットカウント値に基づいて、1枚の画像の画像形成処理毎に次の画像形成処理におけるトナーの消費量、即ち次の画像形成処理の直後のトナーの補給量を予測する。
CPU101は、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値に対して予測した補給量が第1閾値以上上昇する場合に、現像装置43内のトナーを用紙への画像形成処理に供することなく消費させた後に補給装置44から現像装置43へトナーを補給するトナー入れ替え処理を行う。
CPU101は、トナー入れ替え処理を行った後、この画像形成ステーションの感光体ドラム41に所定の濃度検出用静電潜像を形成し、濃度検出用静電潜像を現像する。画像濃度検出センサ84は、濃度検出用静電潜像が現像されてなる濃度検出用トナー像の濃度を検出する。
CPU101は、画像濃度検出センサ84の検出値に基づいて、画像形成処理の設定条件を変更する。画像形成処理の設定条件として、現像バイアス電圧、及び露光装置31の露光条件即ちレーザデューティ(%)が挙げられる。現像バイアス電圧を変更することで、トナーで密に被覆される高濃度画像(所謂ベタ画像)の濃度を補正することができる。レーザデューティを変更することで、中間調濃度を補正することができる。
トナーの消費量及び補給量は、1ページ当たりに占めるトナーが載った箇所の面積の割合を示す印字率で表すことができる。
一例として、第1閾値を印字率換算で10%に設定し、直前の100回の現像における1回当たりの印字率の平均値に対して、次に現像しようとする画像の印字率が、10%以上上昇する場合に、トナー入れ替え処理を行う。
具体的には、直前に現像した100枚の画像の印字率の平均値が3%であって、次に現像しようとする画像の印字率が15%である場合、印字率の上昇値は12%となり、第1閾値10%を超えていると判断される。
また、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は、トナーの消費量の平均値に対するトナーの補給量の上昇値が第1閾値以上であっても、トナー入れ替え処理を行わないように構成することができる。この場合は、現像装置43内に十分な量の新しいトナーが補給されており、外添剤によるトナーの流動性向上効果が維持されていて画質の低下が生じないと考えられるので、トナー入れ替え処理及び設定条件の変更を行わないことで、トナーの無駄を抑制するとともに制御部100の負荷を軽減することができる。
一例として、直前に現像した100枚の画像の印字率の平均値が5%以上である場合、上昇値が10%以上であっても、トナー入れ替え処理、高濃度補正、中間調濃度補正を行わないようにすることができる。
次に、トナー入れ替え処理について説明する。トナー入れ替え処理を行うことで、現像装置43内のトナーの一部を、新しいトナーと入れ替えることができる。例えば、トナー入れ替え処理は、以下の方法で実施できる。即ち、現像ローラ74に接続される図示しない電源から現像ローラ74に対して現像バイアス電圧を印加することによって、現像ローラ74の表面の現像剤から感光体ドラム41の周面へトナーを供給する。これによって現像装置43内のトナーを用紙への画像形成処理に供することなく消費させた後、現像装置43内の現像剤のトナー濃度が所定の適正値に達するまで新しいトナーを補給装置44から現像装置43へ供給する。このようにして、現像装置43内のトナーの一部を、新しいトナーと入れ替えることができる。
現像装置43内のトナーを用紙への画像形成処理に供することなく消費させるには、例えば、感光体ドラム41に任意の静電潜像を形成し、この静電潜像を現像することで実施することができる。感光体ドラム41上の任意の静電潜像を現像したトナーは、クリーニングユニット46によって感光体ドラム41の周面から除去される。
図6に示すように、画像濃度検出センサ84は、反射型センサであって、発光素子841、正反射受光素子842、及び乱反射受光素子843を有しており、カラー画像濃度、及びモノクロ画像濃度の両方を検出することができる。
画像濃度検出センサ84は、一例として、中間転写ベルト321に転写されたトナーパターン等のトナー像98の濃度を検出する。
画像濃度検出センサ84は、モノクロ画像濃度を検出する場合、発光素子41から出射されてトナー像98によって正反射した光を正反射受光素子842によって受光し、受光した光の光量に応じた電圧を検出値として出力する。
画像濃度検出センサ84は、カラー画像濃度を検出する場合、発光素子41から出射されてトナー像98によって乱反射した光を乱反射受光素子843によって受光し、受光した光の光量に応じた電圧を検出値として出力する。
ここで、トナー像98の反射率の変化を大きくするために、中間転写ベルト321の素材として変性ポリイミドが用いられるとともに、中間転写ベルト321の表面を鏡面に仕上げることによって正反射率が10%以上に設定されている。
次に、制御部100の処理手順について説明する。制御部100は、次に示す処理手順を、画像形成ステーション21〜24のそれぞれについて行う。
図7に示すように、制御部100は、画像データが入力されると(S1)、所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値を取得する(S2)。一例として、制御部100は、直前の100枚の静電潜像の現像における1枚当たりのトナーの消費量の平均値を取得する。トナーの消費量は、補給装置44から現像装置43へのトナーの補給時間、具体的には補給装置44のトナー排出部材443を回転させた時間に基づいて、取得することができる。
制御部100は、次の静電潜像の現像直後のトナーの補給量を予測する(S3)。制御部100は、次に現像する静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数を画像データに基づいて取得し、ドットカウント値として記憶する。制御部100は、ドットカウント値に基づいて次の現像直後のトナーの補給量を予測する。
制御部100は、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値に対する予測した補給量の上昇値が第1閾値以上であるか否かを判定する(S4)。一例として、制御部100は、直前に現像した100枚の画像の印字率の平均値に対する、これから現像する画像の印字率の上昇値が、10%以上であるか否かを判定する。
制御部100は、上昇値が第1閾値以上である場合、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値が、第2閾値以上であるか否かを判定する(S5)。一例として、制御部100は、直前に現像した100枚の画像の印字率の平均値が5%以上であるか否かを判定する。
制御部100は、上昇値が第1閾値以上であってトナーの消費量の平均値が第2閾値以上でない場合、トナー入れ替え処理を行った後(S6)、高濃度画像の濃度補正(S7)、及び中間調濃度補正を行う(S8)。
制御部100は、高濃度画像の濃度補正(高濃度補正)及び中間調濃度補正を行うために、トナー入れ替え処理を行った後に、感光体ドラム41上に濃度検出用静電潜像を形成し、濃度検出用静電潜像を現像して濃度検出用トナー像を形成する。
濃度検出用トナー像には、高濃度検出用トナー像と中間調濃度検出用トナー像とがある。制御部100は、4個の感光体ドラム41のそれぞれに、高濃度検出用トナー像としての高濃度検出用トナーパターンと、中間調濃度検出用トナー像としての中間調濃度検出用トナーパターンとの2種類の濃度検出用トナー像を形成する。
高濃度検出用トナーパターンは、現像バイアス電圧を変化させることで形成される。中間調濃度検出用トナーパターンは、露光装置31の露光レーザのパルス幅を変調させることで形成される。
高濃度検出用トナーパターン及び中間調濃度検出用トナーパターンは、感光体ドラム41のそれぞれの非画像形成領域に形成される。
高濃度検出用トナーパターン及び中間調濃度検出用トナーパターンは、上昇値が第1閾値以上であってトナーの消費量の平均値が第2閾値以上でない場合は、1枚の画像の画像形成処理毎に形成される。
高濃度検出用トナーパターンは、シアン、マゼンタ、及びイエローの画像形成ステーション22〜24については、トナーで100%被覆された100%高濃度画像で形成される。高濃度検出用トナーパターンは、ブラックの画像形成ステーション21については、トナーで80%被覆された80%高濃度画像で形成される。ブラックの画像形成ステーション21について80%高濃度画像を形成するのは、100%高濃度画像では反射光の光量が小さくなり、画像濃度検出センサ84で高精度に検出するのが難しくなるからである。
中間調濃度検出用トナーパターンは、0%濃度画像より少し高濃度の低濃度領域から、100%高濃度画像より少し低濃度の高濃度領域までの、複数階調の中間濃度のトナーパターンで構成される。一例として、中間調濃度検出用トナーパターンは、4×4の画素マトリクス状に16階調のトナーパターンで構成される。
高濃度検出用トナーパターン及び中間調濃度検出用トナーパターンを用いて濃度補正することで、画像の全領域の濃度を補正することができる。
次に、高濃度補正について説明する。制御部100は、4個の画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41上に、シアン、マゼンタ、及びイエローの画像形成ステーション22〜24については100%高濃度画像の静電潜像を形成し、ブラックの画像形成ステーション21については80%高濃度画像の静電潜像を形成する。制御部100は、それぞれの静電潜像を、現在設定されている現像バイアス電圧の基準電圧V1、基準電圧値V1より絶対値が50(V)小さい低電圧V2、及び基準電圧値V1より絶対値が50(V)大きい高電圧V3の3種類の現像バイアス電圧の下で現像し、3個の高濃度検出用トナーパターンを形成する。基準電圧V1は、所定の第1基準濃度D1を得るための現像バイアス電圧である。第1基準濃度D1は、用紙に100%高濃度画像を形成するための高濃度基準値である。
制御部100は、3個の高濃度検出用トナーパターンを中間転写ベルト321へ転写し、画像濃度検出センサ84によって3個の高濃度検出用トナーパターンの画像濃度を順に検出する。
高濃度検出用トナーパターンの検出濃度は、次の(1)式によって取得される。
検出濃度=(高濃度検出用トナーパターンを検出時の出力電圧)/(中間転写ベルト321を検出時の出力電圧)・・・(1)
(1)式に示すように、検出濃度として単に高濃度検出用トナーパターンを検出時の出力電圧を用いるのではなく、高濃度検出用トナーパターンを検出時の出力電圧を、中間転写ベルト321を検出時の出力電圧で除算した値を用いることで、中間転写ベルト321の経時劣化等による中間転写ベルト321の反射率の変化が高濃度検出用トナーパターンの検出濃度に与える影響を補正することができる。
図8(A)に示すように、シアン、マゼンタ、及びイエローのそれぞれのカラー画像について、制御部100は、基準電圧V1、低電圧V2、及び高電圧V3の3種類の現像バイアス電圧の下で現像した3個の高濃度検出用トナーパターンについての、現像バイアス電圧(V)と検出濃度との関係を点で描画し、3点を直線で結ぶ。この直線は、現在の現像剤の状態における現像バイアス電圧と検出濃度との関係を示している。
制御部100は、3点を結んだ直線に基づいて、第1基準濃度D1を得ることができる現像バイアス電圧V4を取得し、この現像バイアス電圧V4を基準電圧V1とするように補正する。
一例として、基準電圧V1=−300(V)、第1基準濃度D1=2.4とすると、3点を結んだ直線の検出濃度が2.4となる現像バイアス電圧V4は、−280(V)と分かる。従って、制御部100は、基準電圧V1を、−300(V)から−280(V)へ補正する。
図8(B)に示すように、モノクロ画像について、制御部100は、カラー画像の場合と同様に、基準電圧V11、低電圧V12、及び高電圧V13の3種類の現像バイアス電圧の下で現像した3個の高濃度検出用トナーパターンについての、現像バイアス電圧(V)と検出濃度との関係を点で描画し、3点を直線で結ぶ。
制御部100は、3点を結んだ直線に基づいて、第2基準濃度D2を得ることができる現像バイアス電圧V14を取得し、この現像バイアス電圧V14を0.8で除算した値を基準電圧V11とするように補正する。第2基準濃度D2は、用紙に100%高濃度画像を形成するための高濃度基準値である。
なお、現像バイアス電圧V14を0.8で除算した値を基準電圧V11とするのは、ブラックの画像形成ステーション21については、高濃度検出用トナーパターンを形成するために80%高濃度画像の静電潜像を用いたからである。
一例として、基準電圧V11=−300(V)、第2基準濃度D2=1とすると、3点を結んだ直線の検出濃度が1となる現像バイアス電圧V14は、−325(V)と分かる。従って、制御部100は、−325(V)を0.8で除算した値即ち−406(V)を取得し、基準電圧V11を、−300(V)から−406(V)へ補正する。
次に、中間調濃度補正について説明する。制御部100は、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの画像形成ステーション21〜24のそれぞれについて、中間調濃度補正を行う。
制御部100は、露光装置31の露光レーザのパルス幅(レーザデューティ)を変調させることで、複数階調の中間調濃度検出用トナーパターンを、画像形成ステーション21〜24のそれぞれの感光体ドラム41に形成する。上述のように、一例として、中間調濃度検出用トナーパターンは、4×4の画素マトリクス状に16階調のトナーパターンで構成される。
制御部100は、中間調濃度検出用トナーパターンを中間転写ベルト321に転写し、画像濃度検出センサ84によって順に複数階調の中間調濃度検出用トナーパターンの濃度を検出する。
図9に示すように、制御部100は、複数階調の中間調濃度検出用トナーパターンの検出濃度と、中間調濃度検出用トナーパターンのそれぞれの形成に用いられたレーザデューティとの関係を、中間調濃度検出テーブル93として記憶する。
制御部100は、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの各色相について、複数階調(例えば、16階調)のそれぞれの画像濃度とレーザデューティとの理想的な関係を表す中間調濃度基準テーブル94を予め記憶している。ある階調のレーザデューティの値R1に対して中間調濃度基準テーブル94に基づいて取得される画像濃度の値D4が、中間調濃度基準値である。
制御部100は、階調とレーザデューティとの関係を表す中間調濃度補正テーブルを記憶しており、画像中のそれぞれの階調を形成する場合、中間調濃度補正テーブルに基づいてレーザデューティの値を決定する。
制御部100は、複数階調のうちの第N階調に対応するレーザデューティの値R1について、検出濃度D3と中間調濃度基準値D4とを比較し、第N階調の検出濃度D3が中間調濃度基準値D4になるように、第N階調についてのレーザデューティをR1からR2へ補正する。
制御部100は、同様にして全ての階調についてレーザデューティを補正することで、中間調濃度補正テーブルを修正する。また、制御部100は、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの全ての色相について、中間調濃度補正テーブルを修正する。これによって、中間調濃度を一定に保持することができる。
このように、制御部100は、上昇値が第1閾値以上であってトナーの消費量の平均値が第2閾値以上でない場合、高濃度補正及び中間調濃度補正を行うことで、画像濃度のずれを抑制した状態で、画像形成処理を行うことができる(S9)。
制御部100は、上昇値が第1閾値以上でない場合(S4)、及びトナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は(S5)、トナー入れ替え処理、高濃度補正、及び中間調濃度補正(S6〜S8)を行うことなく、画像形成処理を行う(S9)。
トナーの消費量の平均値に対する補給量の上昇値が第1閾値以上である場合、印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行なおうとしていると考えられる。この場合、トナー入れ替え処理が行われるので、印字率が低い画像の画像形成処理が連続することで過剰に攪拌されたトナーが新しいトナーと入れ替えられる。このため、カブリの発生が抑制される。
また、トナーが新しいものと入れ替えられること、及び、印字率が低い画像の画像形成処理が連続した後に印字率が高い画像の画像形成処理を行う場合にトナーの補給量が急激に多くなることによって、トナーが攪拌不足になってトナーの帯電が低下した場合でも、濃度検出用トナー像の濃度の検出値に基づいて画像形成処理の設定条件が変更される。このため、現像装置43内のトナーの状態に応じて画像濃度が補正される。
さらに、高濃度画像の基準濃度を、現像装置43の現像バイアス電圧によって補正することで、高濃度画像の基準濃度のずれを抑制することができる。
また、中間調濃度画像の濃度の検出値に基づいて中間調濃度を露光装置31の露光レーザのレーザデューティによって補正することで、中間調濃度のずれを抑制することができる。
さらに、次に現像する静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数に基づいて補給量を予測することで、容易に補給量を予測することができる。
また、トナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は、現像装置43内に十分な量の新しいトナーが補給されており、外添剤によるトナーの流動性向上効果が維持されていて画質の低下が生じないと考えられる。このため、上昇値が第1閾値以上であってもトナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は、トナー入れ替え処理及び画像形成処理の設定条件の変更を行わないことで、トナーの無駄を抑制するとともに制御部100の負荷を軽減することができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 画像形成装置
21〜24 画像形成ステーション
31 露光装置
32 中間転写ベルトユニット
321 中間転写ベルト
41 感光体ドラム(静電潜像担持体)
43 現像装置
44 補給装置
84 画像濃度検出センサ
100 制御部
101 CPU
109 ドットカウンタ(予測部)

Claims (5)

  1. 電子写真方式の画像形成処理を行う画像形成装置であって、
    静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体を画像データに基づいて露光することで静電潜像を形成する露光装置と、
    トナー及びキャリアからなる二成分系の現像剤を用いて静電潜像を現像する現像装置と、
    1回の現像毎に前記現像装置での消費量に応じて前記現像装置へトナーを補給する補給装置と、
    次の静電潜像を現像した後における前記補給装置から前記現像装置へのトナーの補給量を予測する予測部と、
    直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値に対して前記予測部が予測した補給量が第1閾値以上上昇する場合に、前記現像装置内のトナーを画像形成処理に供することなく消費させた後に前記補給装置から前記現像装置へトナーを補給するトナー入れ替え処理を行い、前記静電潜像担持体に濃度検出用静電潜像を形成する制御部と、
    前記濃度検出用静電潜像が現像されてなる濃度検出用トナー像の濃度を検出する画像濃度検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記画像濃度検出部の検出値に基づいて、画像形成処理の設定条件を変更する画像形成装置。
  2. 前記濃度検出用トナー像は、所定の高濃度画像を含み、
    前記設定条件は、前記現像装置の現像バイアス電圧を含む請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度検出用トナー像は、中間調濃度画像を含み、
    前記設定条件は、前記露光装置の露光条件を含む請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記予測部は、次に現像する静電潜像のうちトナーが載る部分の画素数に基づいて補給量を予測する請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、直前の所定回数の現像における1回当たりのトナーの消費量の平均値が第2閾値以上である場合は、前記上昇値が前記第1閾値以上であっても、前記トナー入れ替え処理及び前記設定条件の変更を行わない請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
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