JP2010250179A - 液晶表示装置、液晶表示パネルの駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各画面内で複数色各色をシーケンシャルに表光させて1画面を構成する液晶表示装置において、各色を発光する時間の確保をより効率的にすること。
【解決手段】第1の色相当の表示信号を画素の第2ノードに供給し、第2の色相当の表示信号を同様に供給し、第3の色相当の表示信号を同様に供給し、第1、第2、第3の色に相当の表示信号とは逆極性の信号を第2ノードに供給する第1の信号生成回路と、第1の色相当の表示信号を第2ノードから画素の第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給し、第2の色相当の表示信号を第2ノードから第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給し、第3の色相当の表示信号を第2ノードから第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給し、逆極性の信号を第2ノードから第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給する第2の信号生成回路とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】第1の色相当の表示信号を画素の第2ノードに供給し、第2の色相当の表示信号を同様に供給し、第3の色相当の表示信号を同様に供給し、第1、第2、第3の色に相当の表示信号とは逆極性の信号を第2ノードに供給する第1の信号生成回路と、第1の色相当の表示信号を第2ノードから画素の第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給し、第2の色相当の表示信号を第2ノードから第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給し、第3の色相当の表示信号を第2ノードから第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給し、逆極性の信号を第2ノードから第1の電極層に伝送すべく制御信号を第1ノードに供給する第2の信号生成回路とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、マトリクス配列の画素ごとに液晶シャッターで出力光量が制御され画面が構成される液晶表示装置、およびこの装置用の液晶表示パネルの駆動方法に係り、特に、各画面(各フィールド)内で複数色各色をシーケンシャルに表光させて1画面を構成するタイプの液晶表示装置、および液晶表示パネルの駆動方法に関する。
各画面内でRGB各色をシーケンシャルに表光させて1画面を構成する液晶表示装置(フィールドシーケンシャルカラー液晶表示装置)は、フィールド内を時分割して各色光源を発光させるので各画素にマイクロカラーフィルタを具備させる必要がない。各画素領域それぞれは各色で分割されず、したがって、画素の高精細化、高密度化が可能である。また、光源の分光成分をフィルタで除去しないので光の利用効率が高く低消費電力化にも向いている。
一方、フィールドシーケンシャルカラー液晶表示装置は、時分割された各サブフィールドそれぞれで各色の表示信号を全ラインの各画素に書き込むため、高速応答する液晶を用いる必要がある。そこで、高速応答性を示す液晶としては、強誘電性液晶が知られている。特に、強誘電性液晶の中でもハーフVモードのものは、視野角が広いなどの特長を備え、さらにアナログ変調が可能なので、アナログ表示電圧を各画素に伝えるスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)を用い画素を構成して高品質の表示装置とすることができる。
なお、強誘電性液晶を用い得る表示装置の先行例に下記特許文献に開示のものがある。特許文献1に開示の技術は、各画面内でRGB各色をシーケンシャルに表光させるタイプの表示装置についてのものでない。特許文献2に開示の技術は、フィールドシーケンシャルカラー液晶表示装置についてであるが、解決しようとする課題が本願とは異なる。
ハーフVモードは、その透過率特性が、液晶層を挟む両電極層の間の電圧の正負で対称でない。すなわち、例えば、正極性の電圧に対しては高い透過率になり得るが、負極性の電圧に対しては、ほとんど反応しない。そこで、ハーフVモードをシーケンシャルカラー液晶表示装置に用いる場合を考えると、一方では、静止画の長時間表示で焼き付きが生じないように、上記両電極層の間の電圧を交番させる必要があり、他方では、ほとんど反応しない期間においては光源からの光を透過させることができず、実質的に各色を発光する時間の確保が効率的でなくなってしまう。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、各画面内で複数色各色をシーケンシャルに表光させて1画面を構成するタイプの液晶表示装置、およびこの装置用の液晶表示パネルの駆動方法において、各色を発光する時間の確保をより効率的にすることが可能な液晶表示装置、および液晶表示パネルの駆動方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様である液晶表示装置は、第1の電極層と第2の電極層とに挟まれた液晶層と;スイッチングの状態を制御する制御信号が与えられ得る第1のノードと表示信号が与えられ得る第2のノードとを備え、前記第1のノードに与えられる前記制御信号により前記第2のノードと前記第1の電極層との間を導通か非導通のいずれかに切り換えるスイッチング素子と;を有する画素がマトリクス状に配置された液晶表示パネルと、前記第2のノードに接続され、かつ、第1の色に相当する前記表示信号を一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、かつ、以下同様に、第n−1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第nの色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給するのをn=3からn=N(Nは3以上の整数;以下同じ)まで行い、かつ、前記第Nの色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、前記第1ないし第Nの色に相当する前記一定の極性の前記各表示信号とは逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給する第1の信号生成回路と、前記第1のノードに接続され、かつ、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第1のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第2のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、以下同様に、前記第nの色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第nのタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給するのをn=3からn=Nまで行い、かつ、前記逆極性の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第N+1のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給する第2の信号生成回路と、前記第1の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第1の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させる第1の発光部と、前記第2の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第2の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させる第2の発光部と、前記第3ないし第Nの色におのおの相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層にそれぞれ伝送された後に前記第3ないし第Nの色におのおの相当する光をそれぞれ発生して前記画素の前記液晶層にそれぞれ透過させる第3ないし第Nの発光部と、を具備し、前記第1の信号生成回路が、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給し、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給し、前記第3ないし第Nの色に相当する前記表示信号を順次前記第2のノードに供給し、前記逆極性の信号を前記第2のノードに供給する一連のシーケンスをひとつのフレームとして、該フレームを繰り返すように構成されていることを特徴とする。
すなわち、この液晶表示装置では、表光の色の数が3つである場合を例に挙げて述べると、画素に設けられたスイッチング素子が有する、表示信号が供給されるノードに対して、第1の信号生成回路から、第1の色に相当する表示信号、第2の色に相当する表示信号、第3の色に相当する表示信号、これらの表示信号とは逆極性の信号の順に、信号供給される。そして、これらの供給された信号が画素の第1の電極層に伝送されるように、第2の信号生成回路が制御信号を生成してスイッチング素子を制御する。各色の発光は、それぞれの信号が第1の電極層に伝送された後に、それぞれ行う。
このようにすることで、焼き付き防止のために行う逆極性の信号の各ラインへの書き込みは、1フィールドあたり、各色に対応して3回ではなく1回にすることができる。よって、その書き込み時間の節約が可能であり、節約された時間分は各色を発光する時間の増加に充てることができる。したがって、各色を発光する時間の確保をより効率的にすることが可能な液晶表示装置を提供することができる。表示色が3色でなく4色以上有する液晶表示装置の場合も、同様に構成して同様の効果を得ることができる。
また、本発明の別の態様である液晶表示パネルの駆動方法は、第1の電極層と第2の電極層とに挟まれた液晶層と;スイッチングの状態を制御する制御信号が与えられ得る第1のノードと表示信号が与えられ得る第2のノードとを備え、前記第1のノードに与えられる前記制御信号により前記第2のノードと前記第1の電極層との間を導通か非導通のいずれかに切り換えるスイッチング素子と;を有する画素がマトリクス状に配置された液晶表示パネルを駆動する方法であって、第1の色に相当する前記表示信号を一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第3の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、前記第3の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、前記第1、第2、第3の色に相当する前記一定の極性の前記各表示信号とは逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給し、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第1のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第2のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、前記第3の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第3のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、前記逆極性の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第4のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、前記第1の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第1の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させ、前記第2の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第2の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させ、前記第3の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第3の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させることを特徴とする。
すなわち、この液晶表示パネルの駆動方法では、画素に設けられたスイッチング素子が有する、表示信号が供給されるノードに対して、第1の色に相当する表示信号、第2の色に相当する表示信号、第3の色に相当する表示信号、これらの表示信号とは逆極性の信号の順に、信号供給される。そして、これらの供給された信号が画素の第1の電極層に伝送されるように制御信号を生成して、スイッチング素子を制御する。各色の発光は、それぞれの信号が第1の電極層に伝送された後に、それぞれ行う。
このようにすることで、焼き付き防止のために行う逆極性の信号の各ラインへの書き込みは、1フィールドあたり、各色に対応して3回ではなく1回にすることができる。よって、その書き込み時間の節約が可能であり、節約された時間分は各色を発光する時間の増加に充てることができる。したがって、各色を発光する時間の確保をより効率的にすることが可能な液晶表示パネルの駆動方法を提供することができる。表示色が3色でなく4色以上有する液晶表示装置を駆動する場合も、同様に構成して同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、各画面内で複数色各色をシーケンシャルに表光させて1画面を構成するタイプの液晶表示装置、およびこの装置用の液晶表示パネルの駆動方法において、各色を発光する時間の確保をより効率的にすることが可能な液晶表示装置、および液晶表示パネルの駆動方法を提供することができる。
本発明の実施態様として、前記第1の信号生成回路が生成する前記逆極性の信号が、その絶対値の大きさとして、前記第1の色に相当する前記表示信号から前記第Nの色に相当する前記表示信号までのN者の大きさのほぼ平均である、とすることができる。液晶層に対する正の電圧の印加と負の電圧の印加とが1フィールド(または1フレーム)内で平衡するようにするためである。これにより、焼き付き防止の効果を向上することができる。
また、実施態様として、前記逆極性の信号が前記画素の前記第1の電極層に保持されている時間が、前記第1の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に保持されている時間、前記第2の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に保持されている時間、および前記第3ないし前記第Nの色にそれぞれ相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層にそれぞれ保持されているおのおのの時間、のN者の合計時間にほぼ等しくなるように、前記第2の信号生成回路が生成する前記制御信号における前記第1ないし第N+1のタイミングが設定されている、とすることができる。
これは、液晶層に対する正の電圧の印加と負の電圧の印加とが1フィールド(または1フレーム)内で時間的に平衡するようにするためである。これにより、焼き付き防止の効果を向上することができる。
また、実施態様として、前記画素の前記液晶層が、その透過率特性として、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電圧の正側、負側で対称でない、とすることができる。実施態様としては、液晶層が、第1、第2の電極層間の電圧に対する透過率特性として対称である場合でも、焼き付き防止という意味で上記態様が採用できる。特に透過率特性が対称でない液晶の場合には、各色を発光する時間の確保という意味でも好適である。
また、実施態様として、前記画素の前記液晶層が、ハーフVモードの強誘電性液晶の層である、とすることができる。実施態様としては、液晶層がハーフVモードの強誘電性液晶の層でない場合にも、上記態様が採用できる。特にハーフVモードの強誘電性液晶の場合にはアナログ変調が可能であり、それによって多階調の表示が容易である。
また、実施態様として、前記第1の信号生成回路が、さらに、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給した後であって前記第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給する前の時点で、ゼロレベルに相当の第1の信号を生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給した後であって前記第3の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給する前の時点で、ゼロレベルに相当の第2の信号を生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記第3の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給した後であって前記逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給する前の時点で、ゼロレベルに相当の第3の信号を生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給した後に、ゼロレベルに相当の第4の信号を生成して前記第2のノードに供給し、前記第2の信号生成回路が、さらに、前記第1の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第1のタイミングより遅く前記第2のタイミングより早い第5のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第2の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第2のタイミングより遅く前記第3のタイミングより早い第6のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第3の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第3のタイミングより遅く前記第4のタイミングより早い第7のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第4の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第4のタイミングより遅い第8のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給する、とすることができる。
これは、ある色に相当の表示信号(または平衡のための逆極性の信号)が画素の第1の電極層に保持させた状態を一度リセットするように、次の表示信号が第1の電極層に保持される前に、ゼロレベルに相当する信号を第1の電極層に供給するための構成である。一度リセットすることにより、液晶の自発分極が反転することによる電流の影響をなくし、次の表示信号の書き込みを一定になすことができる。
さらにゼロレベルに相当する信号を供給する時間を、液晶素子の応答時間より長くすることで、反転電流の影響をなくす効果を確実にすることができる。また、ゼロレベルに相当する信号を供給している間、制御信号を与え続けることで、電荷の偏りを無くすことができる。
さらにゼロレベルに相当する信号を供給する時間を、液晶素子の応答時間より長くすることで、反転電流の影響をなくす効果を確実にすることができる。また、ゼロレベルに相当する信号を供給している間、制御信号を与え続けることで、電荷の偏りを無くすことができる。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す要素図である。図1に示すように、この液晶表示装置は、液晶表示パネル1、表示信号生成回路20(第1の信号生成回路)、タイミング信号生成回路30(第2の信号生成回路)、R発光源41、G発光源42、B発光源43、発光期間制御回路44を有する。発光期間制御回路44に制御されたR発光源41、G発光源42、B発光源43が、それぞれ、第1、第2、第3の発光部に相当する。液晶表示パネル1は、画素111、112、121、122、…のようにそれらがマトリクス状に配置され構成されている。
各画素は、代表して画素111について説明すると、薄膜トランジスタ11a(スイッチング素子)、電極層11d、電極層11e、液晶層11fを有している。薄膜トランジスタ11aは、そのゲート端子ノード11bがタイミング信号生成回路30に接続され、かつ、横方向に隣り合う各画素のゲート端子ノードとも接続されている。また、薄膜トランジスタ11aのソース端子ノード11cは、表示信号生成回路20に接続され、かつ、縦方向に隣り合う各画素のソース端子ノードとも接続されている。
さらに、薄膜トランジスタ11aのドレインは、電極層11dに接続されている。液晶層11fは、電極層11dと電極層11eとの間に挟まれて位置する。電極層11eには各画素それぞれ同一の電圧であるコモン電圧Vcが印加されている。電極層11dと電極層11eとの間の電圧により液晶層11fの透過率が制御される。
薄膜トランジスタ11aは、ソース端子ノード11cに表示信号生成回路20から供給されている電圧が、タイミング信号生成回路30からゲート端子ノード11bに供給されるタイミング信号がアクティブとなっているときのみ、薄膜トランジスタ11aを介して電極層11dに伝送されるように設けられた、導通/非導通が切り換わるスイッチング素子である。液晶層11fを挟む電極層11dと電極層11eとがキャパシタンス成分を有するため、電極層11dに伝送された電圧は、薄膜トランジスタ11aを介して次の新たな電圧が伝送されるまでそのままの電圧で保持される。
ただし、より詳しく言うと、次に新たな電圧が伝送されるまでキャパシタンス成分に充電された電荷にほぼ変化はないものの、液晶層11fの自発分極の影響でキャパシタンスが変化して、その分だけ電圧が変動する要因はある。なお、液晶層11f、電極層11d、電極層11eによるキャパシタンスと並列に別途キャパシタ(不図示)を設ける構成も考えられる。この場合には、並列に加えられたキャパシタンスと液晶層のキャパシタンスと平均化されることで自発分極による電圧変動が抑えられる。
表示信号生成回路20は、横方向に並ぶ画素の数(例えば800)の分だけ出力端を有しており、それらの出力端それぞれは、縦方向に並ぶ画素それぞれのソース端子ノードに接続されている。各出力端の電圧は、端的には、1画面を構成するラインの数分だけ1画面内で変化するが、本実施形態では、さらに、その変化が1画面(1フィールドまたは1フレーム)内で4回繰り返される。1回目から3回目のそれぞれは、R、B、G各色の表示信号出力であり、4回目は、液晶層11fにおいて1回目から3回目の信号と印加電圧の平衡をとるための電圧(以下では、「逆極性の信号」「逆電圧」「電圧バランス用信号」などとも言う)の出力である(さらに詳述する;図4)。
タイミング信号生成回路30は、縦方向に並ぶ画素の数(例えば480)の分だけ出力端を有しており、それらの出力端それぞれは、横方向に並ぶ画素それぞれのゲート端子ノードに接続されている。各出力端の電圧は、表示信号生成回路20から出力された各ラインに対応する各色の表示信号および上記逆電圧をソース端子ノード11c等から電極層11d等に伝送すべくタイミング信号として出力される(さらに詳述する;図4)。
R発光源41は、例えばLED(light emitting diode)の赤光源であり、その光は、不図示の導光板を介して各画素の液晶層11fに透過させることができる。同様に、G発光源42、B発光源43は、それぞれ例えばLEDの緑光源、青光源であり、それらの光は、それぞれ不図示の導光板を介して各画素の液晶層11fに透過させることができる。
R発光源41、G発光源42、B発光源43は、それらの発光期間が発光期間制御回路44により制御される。端的には、R発光源41は、Rの表示信号出力が順次なされて全ラインに対して終了したあとに、G発光源42は、Gの表示信号出力が順次なされて全ラインに対して終了したあとに、B発光源43は、Bの表示信号出力が順次なされて全ラインに対して終了したあとに、それぞれ発光される(さらに詳述する;図4)。
図2は、図1に示した液晶表示装置に使用の液晶表示パネル1中の画素111の主要構成を示す模式的な断面図である。この構造は各画素について同様であるが代表して画素111について説明する。図2において、図1中に示したものと同一の要素には同一符号を付してある。なお、薄膜トランジスタ11aは図示省略している。
図2に示すように、各画素は、すでに説明した電極層11d、同11e、液晶層11fに付随して、さらに配向膜11g、同11h、導光板11i、偏光板11j、ガラス基板11k、同11l、偏光板11mを有する。配向膜11g、同11h、導光板11i、偏光板11j、ガラス基板11k、同11l、偏光板11mなどは、液晶表示パネル1内の、それぞれ共通する1枚(層)として設けられ得る。
配向膜11g、同11hは、液晶層11fの両面上にそれぞれ設けられている。配向膜11g、同11hは、液晶層11fの分子の向き(配向)を所定に揃えるために設けられた例えば樹脂の層である。導光板11iは、例えば側方に設けられた発光源41、42、43からの光を導くための透明の例えばプラスチックの板である。偏光板11jは、導光板11i上に設けられ、上記導かれた光の所定の向きの偏光を取り出し図の上方向に導くものである。
ガラス基板11kは、偏光板11j上に設けられている。ガラス基板11kは、その表面上に、電極層11dを形成し、さらに、不図示の薄膜トランジスタ11aを形成するための基板として機能している。電極層11d、同11eは、透明な材料の導電層である。ガラス基板11lは、ガラス基板11kとの間に液晶層11fなどを挟み込むための、ガラス基板11kに対向して位置する基板である。偏光板11mは、偏光板11jを通過して液晶層11fに入射されこの液晶層11fで偏光が90度回転されて出射した光を通過させるように、その方向が調整されて設けられている。
図3は、図1、図2中に示した液晶層11fの電気光学特性例を示すグラフである。横軸は電極層11d、同11e間の電圧であり、縦軸は液晶層11fにおける光の透過率である。図3に示すように、この液晶層11fは、電極層11d、同11e間の電圧の正負で特性が対称ではなく、正側ではアナログ的に透過率が変化し、負側では透過率はほとんどゼロで変化しない特性になっている。
このような電気光学特性は、いわゆる強誘電性液晶であって、そのハーフVモードで発現する。強誘電性液晶のハーフVモードは、高速応答性(例えば数十nsから1ms以下の高速応答性)があって、かつ表示装置に応用した場合に視野角が広く、さらに単安定性の強誘電性液晶モードであることから図3に示すように電極層間の電圧により容易にアナログ的に透過率を制御できる特徴がある。また、ハーフVモードは、片側の極性において最も高い透過率が得られる45°のチルト角を得るのが容易であり、光源の光の利用効率を高められる。
なお、強誘電性液晶は自発分極を有しており、電界により液晶分子が動作すると、自発分極の向きが変化し、これに伴い、電界方向の分極の大きさが変化しまたは極性が反転し、その変化量に応じて電流が流れる。すなわち、ある色の表示信号に相当する状態から、次の色の表示信号に相当する状態に変化させるとき、前の状態の影響を受けるため、設定されるべき透過率からずれる可能性がある。これを防止するためには、すでに述べたように、例えば、液晶層11f、電極層11d、電極層11eによるキャパシタンスと並列に別途キャパシタを設ける構成や、または、後述するように(図4)、電圧の印加状態を一度リセットする構成を採用することが考えられる。
図4は、図1に示した液晶表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。より具体的には、1画面(1フィールド)について横軸を時間経過として左から右へ描いている。
図4の最上段の図は、走査位置の時間的変化、すなわち、タイミング信号生成回路30の各出力端のうちタイミング出力がなされている出力端の移行を示している。まず、赤色の走査が行われる。このため、表示信号生成回路20は、その各出力端に、赤に相当の表示信号を各ライン分順次出力する。この表示信号を、タイミング信号生成回路30が生成するタイミング信号により、各ラインにおいてそのラインの全画素で薄膜トランジスタ11a等を介し電極層11dの側に取り込む(書き込む;ストローブする)。このときの第nラインでの、タイミング信号生成回路30の出力信号、およびそれによる第nラインでの電極層間の電圧は、図4の「赤色走査」の期間での「第nラインタイミング信号」「第nライン電極層間電圧」に示される通りになる。
赤色の走査が全ラインについて終了すると、走査の最終ラインでの液晶の応答を待つため少しの時間を置いて、「赤色発光」を所定時間行う。最終ラインでの液晶の応答を待てば、全ラインで応答は完了しており、各ラインで液晶は意図した透過率の状態になっている。「赤色発光」の後、「全ライン電圧消去」を行う。このためには、タイミング信号生成回路30が、その全出力端にタイミング信号を発生し、表示信号生成回路20は、そのタイミングで液晶層間をゼロ電圧とするような電圧を発生する。これにより、第nラインでも「第nライン電極層間電圧」が図示するようにゼロにされる。
このように電極層間の電圧を一度リセットすることにより、液晶の自発分極が反転することによる電流の影響をなくし、次の表示信号の書き込みを一定になすことができる。さらに、ゼロ電圧の印加状態をある程度の時間保持することで、焼き付きの原因となる電荷の偏りを是正することもできる。なお、「全ライン電圧消去」を行わない場合には、例えば、表示信号が次の表示信号に変化するときに生じる自発分極の影響をあらかじめ加味するように上記次の表示信号を生成し、その画質劣化を防止することも一案としてあり得る(以下の「全ライン電圧消去」も同様)。
次に、緑色の走査が行われる。これについては、走査の向き(書き込みの向き)を赤色走査のときとは逆に下のラインから行うことを除いて、要領は赤色走査の場合と同様である。書き込み後、「緑色発光」を所定時間行い、その後、「全ライン電圧消去」を行う。続いて、青色の走査が行われる。これは、走査の向き(書き込みの向き)を赤色の走査のときと同じく上のラインから行う。書き込み後、「青色発光」を所定時間行い、その後、「全ライン電圧消去」を行う。
そして、上記のようにして赤色、緑色、青色の書き込みおよび対応する発光が順次なされたあとに、さらに「逆電圧印加走査」を行う。この走査の向き(書き込みの向き)は赤色の走査のときと同じとする。表示信号生成回路20は、その各出力端に、所定の大きさ(後述)の逆電圧信号を各ライン分順次出力する。この逆電圧信号を、タイミング信号生成回路30が生成するタイミング信号により、各ラインにおいてそのラインの全画素で薄膜トランジスタ11a等を介し電極層11dの側に取り込む(書き込む)。このときの第nラインでの、タイミング信号生成回路30の出力信号、およびそれによる第nラインでの電極層間の電圧は、図4の「逆電圧印加走査」の期間での「第nラインタイミング信号」「第nライン電極層間電圧」に示される通りになる。
逆電圧印加走査が全ラインについて終了すると、所定の時間(後述)、タイミング信号生成回路30はタイミング信号を発生せずに保ち、その時間のあと上記の説明と同様に「全ライン電圧消去」を行う。以上により、1フィールド期間での「第nライン電極層間電圧」の推移は、図示するように、赤色の表示信号、緑色の表示信号、青色の表示信号に各対応の正電圧の期間と、これに続く逆電圧の期間との並びになる。
このように正電圧の期間と負電圧の期間とを1フィールド内に設けることにより、液晶層11f等に対して正負非対称の電圧が印加され続けることで生じる焼き付きを防止することができる。そこで、この焼き付き防止の効果を十全に得るように、上記の「所定の大きさ」「所定の時間」が設定されることが好ましい。以下これについて補足する。
上記のように赤、緑、青の各走査のラインの向き、および逆電圧印加走査のラインの向きを設定することにより、各画素での電極層間電圧の正電圧期間の和とその負電圧期間とは、ほぼ同一の時間にすることが可能である。これは、各走査にかける時間を同一としているところ、赤色の走査の結果と緑色の走査の結果とよる電極層間電圧の正期間の和がどのラインでも同一に相殺され、残る青色の走査の結果による電極層間電圧の正期間に合わせて逆電圧印加走査の結果による電極層間電圧の負期間が設定されればよいためである。
次に、各画素での電極層間電圧の正電圧期間の和とその負電圧期間とが、ほぼ同一の時間であるという前提においては、逆電圧の大きさは、赤色、緑色、青色の各表示信号のほぼ平均に設定するというのがひとつの採り得る考え方である。これにより、液晶層11f等に対する正負電圧の印加状態は各フィールドにおいてほとんど平衡する。また、仮に各画素での電極層間電圧の正電圧期間の和とその負電圧期間とが、ほぼ同一の時間ではない場合(例えば各色の走査ラインの向きが揃っている場合)でも、逆電圧の大きさを、赤色、緑色、青色の各表示信号のほぼ平均に設定すれば、ひとつの合理性のある正負の平衡を与えたことにはなる。
なお、より厳密には、赤色の表示信号の大きさとその正電圧期間との積、緑色の表示信号の大きさとその正電圧期間との積、青色の表示信号の大きさとその正電圧期間との積の3者の和と、逆電圧の大きさとその負電圧期間との積とが同一になるように、逆電圧の大きさが設定されるのが理想的である。
いずれの場合でも、表示信号生成回路20は、その出力する赤色に相当する表示信号の大きさ、緑色に相当する表示信号の大きさ、および青色に相当する表示信号の大きさの3者に基づいて、次に出力すべき逆電圧の大きさを算出し(例えば変換テーブルを備えてこれを行う)その算出値を出力すればよい。この算出においては、正負の各期間の時間は、ラインごとに異なるがそれぞれあらかじめ決められている時間である。
図5は、図4に示したタイミング図中の各時間例を示す表である。高速応答性のある強誘電性液晶を使用しているため、「最終ライン液晶応答待ち」および「全ライン電圧消去」を0.30msに設定することができる。そのあとの各色発光は0.90msの時間を確保できる。
以上まとめると、この実施形態では、焼き付き防止のために行う電圧バランス用信号の各ラインへの書き込みは、1フィールドあたり、各色に対応して3回ではなく1回にすることができる。よって、その書き込み時間の節約が可能であり、節約された時間分は各色を発光する時間の増加に充てることができる。したがって、各色を発光する時間の確保をより効率的にすることが可能である。表示色が3色でなく2色や4色以上有する液晶表示装置の場合も、同様に構成して同様の効果を得ることができる。
なお、図4に示した各色についておよび逆電圧印加についてのライン走査の向きは、同図に示した以外にも同じ設計思想の下、採用可能な策があることは言うまでもない。概略として述べれば、各色の走査については、そのうちのひとつのみそれ以外のふたつとは異なる向きにし、逆電圧の走査については、上記ふたつの色の走査と同じ向きにすればよい。さらに、あるフィールド(フレーム)と次のフィールド(フレーム)とで、各色および逆電圧の走査の方向をおのおの逆方向として、各画素での電極層間電圧の正電圧期間の和とその負電圧期間とを、さらにほぼ同一の時間にする効果を高めるように構成することもできる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、本構成は、フィールドシーケンシャルカラー液晶表示装置において特有の画質劣化要因であるカラーブレークアップを改善する上でも整合性のよい構成である。カラーブレークアップとは、画像における各色の発光タイミングが厳密に同一でないために起こる、表示された画像の輪郭部分などで色が分離して見える現象を言う。以下で、カラーブレークアップ現象を上記構成において軽減する方策について補足する。
カラーブレークアップ現象は、発生原理として各色の発光タイミングが厳密に同一でないことに起因しているため、単純には、各色の発光タイミングの間隔を狭めることで効果的に改善が可能である。図4に示したように、本構成は、各色の書き込みに続く、焼き付き防止のために行う電圧バランス用信号の各ラインへの書き込みは、色ごとに必要がない。すなわち、電圧バランス用信号を書き込まずに次の色の発光がなされるので、各色の発光のタイミングの間隔が狭められている。よって、これ自体でカラーブレークアップ現象の大きな軽減になっている。
また、カラーブレークアップ現象を視覚的に軽減するために、表示色を基本の3色ではなく、白やその他の、またはその画素付近での表示色に応じた第4の色(さらに第5の色、…)を加えてこれらをシーケンシャルに発光するようにした構成も提案されている。この場合、白色、その他の色、またはその画素付近での表示色に応じた色としては、例えば、基本の3色の発光源の光のうちからこれを適当に混色すれば得ることができる。このような4色以上の表示色を有する構成の場合には、必然的に各色の発光時間の確保が色の増加分難しくなるが、上記述べた本構成よれば、焼き付き防止のために行う電圧バランス用信号の各ラインへの書き込みは、色ごとには必要なくなっており、その浮いた時間を第4の色(第5の色、…)の発光時間に当てることができ、都合がよい。
さらに、カラーブレークアップ現象を視覚的に軽減するために、第4の色として基本の3色のうちのひとつ(例えば緑色)を再度発光させる方法も提案されているが、この構成の場合も事情は同様である。すなわち、上記述べた本構成では、焼き付き防止のために行う電圧バランス用信号の各ラインへの書き込みは、色ごとには必要なくなっており、その浮いた時間を再度の色発光の時間に当てることができ、都合がよい。
1…液晶表示パネル、11a…薄膜トランジスタ(スイッチング素子)、11b…第1のノード(ゲート端子ノード)、11c…第2のノード(ソース端子ノード)、11d…電極層(第1の電極層)、11e…電極層(第2の電極層)、11f…液晶層、11g…配向膜、11h…配向膜、11i…導光板、11j…偏光板、11k…ガラス基板、11l…ガラス基板、11m…偏光板、20…表示信号生成回路(第1の信号生成回路)、30…タイミング信号生成回路(第2の信号生成回路)、41…R発光源、42…G発光源、43…B発光源、44…発光期間制御回路、111、112、121、122…画素。
Claims (9)
- 第1の電極層と第2の電極層とに挟まれた液晶層と;スイッチングの状態を制御する制御信号が与えられ得る第1のノードと表示信号が与えられ得る第2のノードとを備え、前記第1のノードに与えられる前記制御信号により前記第2のノードと前記第1の電極層との間を導通か非導通のいずれかに切り換えるスイッチング素子と;を有する画素がマトリクス状に配置された液晶表示パネルと、
前記第2のノードに接続され、かつ、第1の色に相当する前記表示信号を一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、かつ、以下同様に、第n−1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第nの色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給するのをn=3からn=N(Nは3以上の整数;以下同じ)まで行い、かつ、前記第Nの色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、前記第1ないし第Nの色に相当する前記一定の極性の前記各表示信号とは逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給する第1の信号生成回路と、
前記第1のノードに接続され、かつ、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第1のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第2のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、以下同様に、前記第nの色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第nのタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給するのをn=3からn=Nまで行い、かつ、前記逆極性の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第N+1のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給する第2の信号生成回路と、
前記第1の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第1の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させる第1の発光部と、
前記第2の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第2の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させる第2の発光部と、
前記第3ないし第Nの色におのおの相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層にそれぞれ伝送された後に前記第3ないし第Nの色におのおの相当する光をそれぞれ発生して前記画素の前記液晶層にそれぞれ透過させる第3ないし第Nの発光部と、を具備し、
前記第1の信号生成回路が、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給し、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給し、前記第3ないし第Nの色に相当する前記表示信号を順次前記第2のノードに供給し、前記逆極性の信号を前記第2のノードに供給する一連のシーケンスをひとつのフレームとして、該フレームを繰り返すように構成されていること
を特徴とする液晶表示装置。 - 前記Nが3であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記第1の信号生成回路が生成する前記逆極性の信号が、その絶対値の大きさとして、前記第1の色に相当する前記表示信号から前記第Nの色に相当する前記表示信号までのN者の大きさのほぼ平均であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記逆極性の信号が前記画素の前記第1の電極層に保持されている時間が、前記第1の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に保持されている時間、前記第2の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に保持されている時間、および前記第3ないし前記第Nの色にそれぞれ相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層にそれぞれ保持されているおのおのの時間、のN者の合計時間にほぼ等しくなるように、前記第2の信号生成回路が生成する前記制御信号における前記第1ないし第N+1のタイミングが設定されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記画素の前記液晶層が、その透過率特性として、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電圧の正側、負側で対称でないことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記画素の前記液晶層が、ハーフVモードの強誘電性液晶の層であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記第1の信号生成回路が、さらに、前記第1の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給した後であって前記第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給する前の時点で、ゼロレベルに相当の第1の信号を生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給した後であって前記第3の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給する前の時点で、ゼロレベルに相当の第2の信号を生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記第3の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給した後であって前記逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給する前の時点で、ゼロレベルに相当の第3の信号を生成して前記第2のノードに供給し、かつ、前記逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給した後に、ゼロレベルに相当の第4の信号を生成して前記第2のノードに供給し、
前記第2の信号生成回路が、さらに、前記第1の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第1のタイミングより遅く前記第2のタイミングより早い第5のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第2の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第2のタイミングより遅く前記第3のタイミングより早い第6のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第3の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第3のタイミングより遅く前記第4のタイミングより早い第7のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、かつ、前記第4の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく、前記第4のタイミングより遅い第8のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給すること
を特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。 - 前記ゼロレベルに相当する第4ないし第6の信号を生成し、前記第2のノードに供給する時間が液晶表示素子の応答時間より長いことを特徴とする請求項7記載の液晶表示装置。
- 第1の電極層と第2の電極層とに挟まれた液晶層と;スイッチングの状態を制御する制御信号が与えられ得る第1のノードと表示信号が与えられ得る第2のノードとを備え、前記第1のノードに与えられる前記制御信号により前記第2のノードと前記第1の電極層との間を導通か非導通のいずれかに切り換えるスイッチング素子と;を有する画素がマトリクス状に配置された液晶表示パネルを駆動する方法であって、
第1の色に相当する前記表示信号を一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、
前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第2の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、
前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、第3の色に相当する前記表示信号を前記一定の極性で生成して前記第2のノードに供給し、
前記第3の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードに供給した後に、前記第1、第2、第3の色に相当する前記一定の極性の前記各表示信号とは逆極性の信号を生成して前記第2のノードに供給し、
前記第1の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第1のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、
前記第2の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第2のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、
前記第3の色に相当する前記表示信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第3のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、
前記逆極性の信号を前記第2のノードから前記画素の前記第1の電極層に伝送すべく第4のタイミングで前記制御信号を生成して前記第1のノードに供給し、
前記第1の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第1の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させ、
前記第2の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第2の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させ、
前記第3の色に相当する前記表示信号が前記画素の前記第1の電極層に伝送された後に前記第3の色に相当する光を発生して前記画素の前記液晶層に透過させること
を特徴とする液晶表示パネルの駆動方法。
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