JP2010248256A - 毛髪化粧料用基材及び毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
A.分子内にカルボキシル基を一以上有するエチレン性不飽和単量体(a)を8〜40重量%含むエチレン性不飽和単量体成分
B.下記一般式(1)で示される化合物
C.親水性溶媒又は水と親水性溶媒との混合溶媒
この成分Aは、重合性のエチレン性不飽和単量体からなるものであり、且つ分子内にカルボキシル基を一以上有するエチレン性不飽和単量体(a)を8〜40重量%の範囲で含むものである。
上記成分Aの溶液重合による共重合には、親水性溶媒又は水と親水性溶媒との混合溶媒Cが介在する。
〔実施例1〜4、参考例5〜8〕
各実施例及び参考例において、原料として表1に示すものを用い、まず還流冷却器、温度計、窒素置換用管及び撹拌機を取り付けた1リットル四つ口フラスコに、表1における塩基性化合物を除く成分を加え、窒素気流下、還流状態(約80℃)で8時間共重合を行った。前記共重合の終了後、50℃にて塩基性化合物を同量のエタノールで希釈して加えて中和し、固形分40%となるようにエタノールで希釈し、毛髪化粧料用基剤を得た。
原料として表1に示すものを用い、実施例1〜4、参考例5〜8と同様にして毛髪化粧料用基剤を得た。但し、表1に示すように塩基性化合物は用いず、塩基性化合物による共重合体の中和は行わなかった。
原料として表1に示すものを用い、実施例1〜4、参考例5〜8と同様にして毛髪化粧料用基剤を得た。但し、表1に示すように、高分子界面活性剤として、成分Bに該当しない他の化合物を用いた。
原料として表1に示すものを用い、実施例1〜4、参考例5〜8と同様にして毛髪化粧料用基剤を得た。但し、成分Bは成分Aの共重合時には配合せず、共重合終了後に加えるようにした。
原料として表1に示すものを用い、実施例1〜4、参考例5〜8と同様にして毛髪化粧料用基剤を得た。但し、成分Bを含め高分子界面活性剤は配合せず、また塩基性化合物による中和は行わなかった。
参考例9及び比較例6について、毛髪化粧料用基剤とカーボンブラックとを、前者の固形分対後者の重量比が65:35となるように混合し、三段ロールを用いて混練した後、固形分が30重量%になるように調整して、カラースプレー用のカラーペーストを調製した。
上記各実施例及び比較例で得られた各毛髪化粧料用基剤或いはこれと上記カラーペーストを用い、ヘアースプレー、ヘアスタイリングミスト、ヘアスタイリングフォーム、カラースプレーの各種剤型の毛髪化粧料に処方し、それらの性能を評価した。各種剤型の毛髪化粧料の処方及び性能の評価を表2〜10に示す。各毛髪化粧料の性能の評価方法は、以下に示す通りである。各処方例及び比較処方例における配合組成については、特に示されない限り全て重量基準であり、また表2〜10では使用した各基剤中の固形分濃度を括弧内に示した。尚、特に定めのない場合の判定基準は次の通りである。
長さ22cm、重量2gの毛髪束に、試験処方を0.4g塗布し、櫛で全体に広げた。この毛髪束を直径2.2cmのカーラーに巻き、温度20℃にて、20時間乾燥させた。この毛髪束を螺旋状に解いて垂直に建てた目盛りつきのガラス板に取り付け、30℃、95%R.H.に調湿した恒温恒湿器中に放置し、10時間経過後における毛髪の先端位置を記録し、次式に基づいてカールリテンションを算出した。数値が大きいほどセット力があることを示す。
カールリテンション(%)={(L−Lt)/(L−L0)}×100
L:試験毛髪を伸ばしたときの長さ
Lt:恒温恒湿器中に放置し、10時間経過後における試験毛髪の先端位置
L0:恒温恒湿器に入れる前における試験毛髪の先端位置
(ロ)乾燥過程の平滑性
長さ22cm、重量2gの乾燥した毛髪束に試験処方を噴霧又は塗布し、その直後から乾燥するまでの間にこの毛髪束を社内モニターが手で解いたときの通過のし易さを判定し、滑りが良好なものが良く、タックやきしみがあるものが悪いとして評価した。
長さ22cm、重量2gの乾燥した毛髪束に試験処方を噴霧又は塗布し、これを乾燥した後に、この毛髪束を社内モニターが手で解いたときの通過のし易さを判定し、滑りが良好なものが良く、タックやきしみがあるものが悪いとして評価した。
長さ22cm、重量2gの乾燥した毛髪束に試験処方を噴霧又は塗布し、これを乾燥した後に洗髪し、この洗髪すすぎ時に毛髪束を社内モニターが手で解いたときの通過のし易さを判定し、ぬめり感があるものが良く、引っ掛かりやきしみがあるものが悪いとして評価した。
乾燥した毛髪束を用意し、試験処方を噴霧又は塗布して、乾燥後の毛髪束を手の平で握りしめた時のベタ付き感を評価した。
◎…手指で触ると、べた付きがなく、さらさらしている。
○…手指で触ると、わずかにべた付きがある。
△…手指で触ると、べた付きがある。
×…手指で触ると、べた付いて手指から離れがたくなる。
セット保持力評価の場合と同様に作製した毛髪束をくしで解いたときに脱落した樹脂の量を次のように評価した。
◎…脱落がなかった。
○…やや脱落があった。
△…脱落が多い。
×…粉ふき状態となった。
セット保持力評価の場合と同様に作製した毛髪に手で触れたときの感触を、社内モニターを使った官能試験により次のように評価し、さらに1日経過後に同様の試験をしたときの経時的変化も評価した。評価基準を下記に示す。
◎…なめらかで且つドライタッチであった。
○…多少のごわ付き感はあるが満足のいくものであった。
△…ごわ付くか或いは粘着した。
×…かなりごわ付くか或いは強く粘着した。
上記試験処方を試験用毛髪束に均一に噴霧し、室温で一晩静置して乾燥し、40℃の2重量%ポリオキシエチレン(3EO)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム液に10分間浸漬した後、指で軽く擦り、これを乾燥した後の状態を観察した。評価基準を下記に示す。
◎…容易に除去可能であった。
○…僅かに白い粉状のものが残った。
△…白い粉状のものが残った。
×…被膜が除去されていなかった。
上記試験処方を、室温で12時間静置した後の状態を目視により観察した。評価基準を下記に示す。
◎…透明であった。
○…乳白色を呈した。
△…濁った。
×…分離した。
上記試験処方を室温で一ヶ月静置した後、処方成分の分離の程度を目視により観察し、次のように評価した。
◎…全く分離を生じなかった。
○…僅かに分離しており、一分間振蕩し、7日間静置したが、分離を生じなかった。
△…僅かに分離しており、1分間振蕩することにより、再分散可能であったが、1時間後には再び分離を生じた。
×…分離を生じており、振蕩を加えても再度分散させることができなかった。
ヘアスタイリングムースの処方のみの評価として、社内モニターが前記試験処方の泡を手に取って、その泡が細かく均一なものを良好であるとして下記基準にて評価した。
◎…非常に良好。
○…良好。
△…やや悪い。
×…悪い。
ヘアスタイリングムースの処方のみの評価として、社内モニターが前記試験処方の泡を手に取って、その泡が適度に弾力性のあるものを良好であるとして下記基準にて評価した。
◎…非常に良好。
○…良好。
△…やや悪い。
×…悪い。
カラースプレーの処方のみの評価として、2gの白髪の束に前記試験処方をそれぞれ10秒間噴射した後、十分乾燥させ、つやの有無を目視で観察し、下記基準で評価した。
◎…非常に良好。
○…良好。
△…やや白化する。
×…白化が強い。
カラースプレーの処方のみの評価として、2gの白髪の束に前記試験処方をそれぞれ10秒間噴射した後、十分乾燥させ、下地の隠蔽の状態を目視により観察した。評価基準を下記に示す。
◎…下地となる白髪の色が完全に隠蔽され、被膜は黒色を呈した。
○…下地となる白髪の色の影響を僅かに受け、被膜は僅かに灰色がかったものとなった。
△…下地となる白髪の色の影響を受けて、被膜の外観が薄い灰色となった。
×…下地となる白髪の色がほとんど隠蔽されず、また色むらも生じた。
カラースプレーの処方のみの評価として、2gの白髪の束に試験処方をそれぞれ10秒間噴射した後、十分乾燥させ、学振型摩擦試験器により、100gの荷重をかけて30回、綿布と摩擦した後、綿布の汚れを目視で観察した。評価基準を下記に示す。
◎…綿布は全く汚れなかった。
○…綿布上に僅かに汚れが確認された。
△…綿布上に明確な黒色の色写りが確認された。
×…綿布上に濃厚な黒色の色写りが確認されると共に、毛髪状の被膜の色も一部失われた。
Claims (4)
- 上記成分Bが、上記一般式(1)で示される化合物として、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテルを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料用基剤。
- 請求項1又は2に記載の毛髪化粧料用基剤において、成分Aの共重合体が、塩基性化合物にて中和されたものであることを特徴とする毛髪化粧料用基剤。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の毛髪化粧料用基剤を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
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