JP2010247210A - 鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍛造品の厚さを一定に制御するダイキス方式において、厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる鍛造品の厚さ制御装置及び制御方法を提案する。
【解決手段】金型4の上下型7、8近傍に対向配置した当接プレートである上下ダイキスプレート9a、9bを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレス1において、前記上下ダイキスプレート9a、9bが設けられるダイセット2と、前記鍛造プレス1に設けられたシャットハイトを調整するシャットハイト調整機構であるシャットハイトアジャスター15と、前記型打ち時において前記ダイキスプレート9の密着の有無を確認する密着確認手段14と、前記密着確認手段14による前記密着の有無の確認結果をもとに前記シャットハイトアジャスター15を制御し、所定量増減したシャットハイトを設定するシャットハイト制御手段18と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置及び制御方法に関する。
従来、鍛造プレスにおける鍛造品の厚さを一定に制御する方法として、金型やダイセットなどに対向配置した当接プレート(ダイキスプレート)を、型打ちする際に当接させることで鍛造品の厚さを一定に制御するダイキス方式によって鍛造品の厚さを制御する技術がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載されている成形品厚み制御方法は、クランクプレスにおいて前記ダイキス方式により鍛造をする際に、トータル荷重(=成形に必要な荷重+ダイキス荷重)が、成形に必要な平均荷重の1.15倍となるようにシャットハイトを調整することで、成形荷重のばらつきが15%程度あったとしても当接面(ダイキス面)が接触する(すなわち、厚さ精度が一定になる)ようにしたものである。
特許文献2に記載されているシャットハイト制御装置は、素材がない状態でダイキス計測荷重と基準荷重により、シャットハイトを調整し、その後、素材がある状態で、型打ち計測荷重と基準荷重でシャットハイト補正値を求め調整するものである。
特開平7−47500号公報 実開平6−19949号公報
しかしながら、上述したようなダイキス方式による鍛造においては、材料表面の摩擦係数や材料の温度、ダイセットの温度変動等の理由により、成形に必要な荷重が想定以上に大きくなった場合には、当接面(ダイキス面)が接触せず、所定の厚みよりも厚いワークが連続的に生産されてしまうため、問題となる。また、成形に必要な荷重を大きめに見積もることでこの問題を解決しようとすると、荷重が必要以上に大きくなりすぎ、大荷重に耐えうるプレスやダイキスプレートが必要となりこれも問題である。
すなわち、特許文献1に記載されている成形品厚み制御方法では、ダイキス面が接触しない可能性があり、その場合は厚さ精度が悪化する。また、ダイキス面が接触しなかった場合でも連続生産中には確認することができないので、大量に厚さ不良品を生産してしまう虞がある。
例えば、特許文献1においてダイキス面が接触しない場合として考えられるのは、成形に必要な荷重のばらつきを、単に平均荷重±15%と見込んでいることから、この範囲を超えてしまうことも有り得る。また、図5に示すように、鍛造プレスにおけるスライド機構には所定のクリアランスがあるために、プレス中心から外れた位置で成形すると上ボルスタ3が傾斜し、複数配置されたダイキスプレートのダイキス面の一部が当接せず、金型が片当たりすることが考えられる。
さらに、特許文献2の制御方法では、ダイキス方式を適用しない場合に比べて、必要な荷重が大きくなる。また、ダイキスプレートに掛かる荷重も大きくなるため、面圧を下げるためにダイキスプレートを大型化することが必要である。
具体的には、前記トータル荷重が、成形に必要な平均荷重の上限値(平均荷重+15%)以上となるようなシャットハイトに設定するため、成形に必要な荷重が下限値(平均荷重−15%)側に振れた場合は、ダイキスプレートに平均荷重の30%分の付加荷重が掛かることになる。
そこで、本発明は、鍛造品の厚さを一定に制御するダイキス方式において、厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる鍛造品の厚さ制御装置及び制御方法を提案することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
金型の上下型近傍にそれぞれ設けられ、互いに対向配置された上下当接プレートを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレスにおいて、
前記上下当接プレートが設けられるダイセットと、
前記鍛造プレスに設けられたシャットハイトを調整するシャットハイト調整機構と、
前記型打ち時において前記当接プレートの密着の有無を確認する密着確認手段と、
前記密着確認手段による前記密着の有無の確認結果をもとに前記シャットハイト調整機構を制御し、所定量増減したシャットハイトに設定するシャットハイト制御手段と、
を備える鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置である。
請求項2においては、
金型の上下型近傍にそれぞれ設けられ、互いに対向配置された上下当接プレートを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレスにおいて、
前記型打ち時において前記当接プレートの密着の有無を確認し、当該密着の有無の確認結果をもとに所定量増減したシャットハイトに設定する鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御方法である。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、簡易に鍛造品の厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる。すなわち、確実に当接プレートの当接面を密着させて、狙いの厚さ精度を確保にするとともに、シャットハイト下げすぎにより型打ち時の荷重が上がりすぎることを防止できる。
請求項2においては、簡易に鍛造品の厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる。すなわち、確実に当接プレートの当接面を密着させて、狙いの厚さ精度を確保にするとともに、シャットハイト下げすぎにより型打ち時の荷重が上がりすぎることを防止できる。
本発明の一実施形態に係る鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置の構成を示す概略図。 図1におけるダイキスプレートを示す図であり、(a)はダイキスプレート(点線丸印部分)を示す拡大正面図、(b)は(a)におけるA−A矢視断面図。 本発明の別実施形態に係るダイキスプレートを示す図であり、(a)はダイキスプレートを示す正面図、(b)は(a)におけるA−A矢視断面図。 本発明の一実施形態に係る制御ルーチンのフローを示す図。 従来のダイキス方式の課題を示す概略図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の実施形態に係る鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置について図1を用いて説明する。以下において、鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置を説明するにあたり、まず、鍛造プレスの要部の概略構成について説明する。
なお、同様の用途及び機能を有する部材には同符号を付してその説明を省略する。
鍛造プレス1は、図1に示すように、金型4の上下型7、8近傍に対向配置した当接プレートであるダイキスプレート9を型打ち時に当接させることで鍛造品の厚さ精度を制御する、所謂ダイキス方式により鍛造品を連続的にプレスする装置である。
鍛造プレス1は、金型4の下型8が取り付けられる下ボルスタ6がハードプレート11を介して固定されるベッド5と、金型4の上型7が取り付けられる上ボルスタ3がハードプレート13及びシャットハイト調整機構であるシャットハイトアジャスター15を介して固定されるスライド12とを具備しており、当該スライド12を図示せぬ昇降駆動手段により上下移動可能となっている。
また、上ボルスタ3と下ボルスタ6とは対向して配置されており、この上ボルスタ3と下ボルスタ6とでダイセット2が構成されている。
すなわち、前記金型4は、上ボルスタ3に固定された上型7と、この上型7に対向する下ボルスタ6に固定された下型8と、から構成されている。前記上型7は、前記鍛造プレス1のスライド12の往復動に伴って、下型8に対して進退移動する。そして、前記金型4では、下型8に載置される図示せぬワーク(粗材)を、上型7を下降させることにより挟み込み加圧することで、前記ワークが所定の形状に成形される。
なお、本実施形態に係る鍛造プレス1において、ベッド5とスライド12とは上下に配置されるため、シャットハイト方向は略垂直方向である。
次に、本発明の実施形態に係る鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置について図1、図2を用いて説明する。
鍛造品の厚さ制御装置10は、ダイキス方式による鍛造連続型打ち時において鍛造品の厚さを制御するための装置であり、鍛造品の厚さ(形状)を制御するためにシャットハイトを所定の値となるように制御するための装置である。
なお、本実施形態におけるシャットハイトとは、図1に示すように、ベッド面5aと上ボルスタ3の上端との間隔Hのことである。
鍛造品の厚さ制御装置10は、当接プレートであるダイキスプレート9を備えたダイセット2と、密着確認手段14と、シャットハイト調整機構であるシャットハイトアジャスター15と、シャットハイト制御手段18と、から主に構成される。
ダイキスプレート9は、図2に示すように、前述したダイセット2に所定数配置される上下一対からなる直方体状の部材であり(本実施形態においては3組)、上ボルスタ3下面の所定位置に固定される上ダイキスプレート9aと、下ボルスタ6上面の所定位置に固定される下ダイキスプレート9bと、から構成される。また、上下ダイキスプレート9a、9bのそれぞれにおいては、金型4の型打ち時(型締め時)に互いに当接(密着)する当接面(ダイキス面)20、21を有している。また、前記下ダイキスプレート9bのそれぞれの内部には、図2に示すように、当接面21近傍にエアを導くためのエア通路16が設けられており、当該エア通路16の一端が当接面20において開口部16aとなる。前記3つのダイキスプレート9・9・9は、金型4の型打ち時において、上ダイキスプレート9a・9a・9aの各当接面20・20・20と、当該各当接面20・20・20に対向する下ダイキスプレート9b・9b・9bの各当接面21・21・21とが当接(密着)することにより、所定のシャットハイトに保つことを可能とし、すなわち、ワーク成形時の鍛造品の厚さを所定厚さに保つことが可能である。
なお、本実施形態においてはダイセット2にダイキスプレート9を複数配置したが、特に限定するものではなく、一つのダイキスプレート9のみをダイセット2に配置することも可能である。本実施形態の如く、複数のダイキスプレート9をダイセット2に配置した構成においては、一つのダイキスプレート9を配置する構成よりも、鍛造品の厚さの精度を確保することが可能となる。
密着確認手段14は、前述した上ダイキスプレート9a・9a・9aと下ダイキスプレート9b・9b・9bの各当接面同士の密着の有無を確認する手段であり、エア通路16、エア流量計17と、エア供給手段22とから主に構成される。
エア通路16は、前述した下ダイキスプレート9b・9b・9bの各当接面20・20・20に開口されたエア通路16の一端である各開口部16a・16a・16aから延設され、下ボルスタ6及びハードプレート11の内部を介して、エア通路16の他端が鍛造プレス1外部のエア供給手段22に接続される。エア供給手段22は、エア通路16を介して下ダイキスプレート9b・9b・9bの各開口部16a・16a・16aから所定流量のエアを排出させることが可能である。
エア流量計17は、エア流量を測定する手段であり、ハードプレート11の内部においてエア通路16・16・16の中途部に複数配置されている(本実施形態においては、ダイキスプレート9に対応して3つ)。エア流量計17・17・17は、各エア通路16・16・16中を流れるエア流量を計測することが可能である。また、エア流量計17は、計測したエア流量値を所定の信号としてシャットハイト制御手段18に送信可能である。
こうして、密着確認手段14は、前記エア通路16・16・16を流れるエア流量を前記各エア流量計17・17・17により計測することで上下ダイキスプレート9a、9bが密着しているかどうかを確認することが可能である。具体的には、上下ダイキスプレート9a、9bが離間した状態においては、開口部16aからエアが滞ることなく排出されるが、上下ダイキスプレート9a、9bの各当接面20、21が徐々に近接するにつれて、当接面20と当接面21との間隔が狭くなり開口部16aからのエアの排出を妨げるようになり、エア流量計17により計測されるエア流量は少なくなる。そうして、上下ダイキスプレート9a、9bの各当接面20、21が密着した状態においては、開口部16aからエアが排出できなくなるためエア流量計17により計測されるエア流量はほぼ0となり、この時点において、上下ダイキスプレート9a、9bの各当接面20、21が密着したことを確認することが可能となる。
シャットハイトアジャスター15は、シャットハイトを段階的に調整するための機構であり、2つの略くさび状部材が互いにテーパ面を当接したものであり、上下どちらか一方のくさび状部材を水平方向にスライドさせることでシャットハイトアジャスター15自体の上下方向の高さを自在に調節することが可能である。すなわち、ハードプレート13とスライド12との間に介装されたシャットハイトアジャスター15により上下方向の高さを調整することで、シャットハイトアジャスター15は、上ボルスタ3上端とスライド12との間隔を調整することが可能となり、これによりシャットハイトである上ボルスタ3とベッド面5aとの間隔Hを調整することができる。また、シャットハイトアジャスター15は、シャットハイト制御手段18から送信される所定のシャットハイト制御信号により、自動的に、かつ段階的にシャットハイトを上昇もしくは下降させて調整することが可能となっている。
シャットハイト制御手段18は、前記密着確認手段14によるダイキスプレート9の密着の有無の確認結果をもとに前記シャットハイトアジャスター15を制御し、所定量増減したシャットハイトに設定する手段である。また、シャットハイト制御手段18は、前述した各エア流量計17・17・17及びシャットハイトアジャスター15とそれぞれ接続されている。
こうして、シャットハイト制御手段18は、前記各エア流量計17・17・17の測定結果に基づいて、例えば、前記各エア流量計17・17・17にて計測されるそれぞれのエア流量がほぼ0(エア流量≒0)となったときに上ダイキスプレート9aと下ダイキスプレート9bにおける各当接面20・21が密着した際に送信される密着確認信号に基づいて、全てのダイキスプレート9・9・9の各当接面20、21が当接したかどうかを判断し、全てのダイキスプレート9・9・9の各当接面20、21が密着した場合には、シャットハイトアジャスター15に所定のシャットハイトになるように制御するためのシャットハイト制御信号を送信して、自動的にシャットハイトを調整することができる。
なお、本実施形態においては、密着確認手段14として、ダイキスプレート9に設けたエア通路16のエア流量を計測することでダイキスプレート9の当接面20、21同士が密着しているかどうかを確認したが、特に限定するものではなく、例えば、図3に示すように、密着確認手段の別実施形態として、下ダイキスプレート9b内部に歪みゲージ19を設ける構成とすることも可能である。上述した鍛造品の厚さ制御装置10の実施形態において、エアを用いる密着確認手段14の替わりに歪みゲージ19を適用して密着確認手段を構成した場合においては、上下ダイキスプレート9a、9bの各当接面20、21が密着(接触)する(荷重Fを受ける)と、荷重Fにより下ダイキスプレート9bに歪みが生じ、このとき生じた歪みを歪みゲージ19により検知することで、上下ダイキスプレート9a、9bの密着の有無を確認することが可能となる。また、歪みゲージ19により下ダイキスプレート9bの歪みを検知した際には、歪みゲージ19から密着確認信号がシャットハイト制御手段18に送信される。つまり、シャットハイト制御手段18は、歪みゲージ19による密着確認手段による密着の有無の確認結果をもとにシャットハイトアジャスター15を制御し、所定量増減したシャットハイトに設定することができる。このように、密着確認手段として、歪みゲージ19を用いた場合は、エア通路16、エア供給手段22を設ける必要がなくなり、エアを用いてダイキスプレート9の密着の有無を確認する場合よりも、より簡易な構成とすることが可能となる。
次に、上述した鍛造プレス1における鍛造品の厚さ制御装置10に適用する鍛造品の厚さ制御方法について図4を用いて説明する。
本実施形態に係る鍛造品の厚さ制御方法は、金型4の上下型7、8近傍に対向配置したダイキスプレート9を型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレス1において、前記型打ち時において前記ダイキスプレート9の密着の有無を確認し、当該密着の有無の確認結果をもとに所定量増減したシャットハイトに設定する制御方法である。以下、詳細について説明する。
図4に示すように、まず鍛造プレス1を稼動して、シャットハイト初期値でワーク(粗材)に対して最初の型打ち(型打ち1個目)を行う(S10)。上記シャットハイト初期値としては、例えば、成形に必要な平均荷重×1.15となるような値にあらかじめ決めておく。次に、シャットハイト制御手段18は、鍛造プレス1により最初に型打ちした際に、全てのダイキスプレート9・9・9の各当接面20、21が密着したかどうかを密着確認手段14(各エア流量計17・17・17)から送信される密着確認信号により確認する(S20)。ここで、密着確認信号としては、密着確認手段14が具備する全てのエア流量計17・17・17においてエア流量≒0となったときに全ての当接面20・20・20、21・21・21が密着したときに送信される信号である。シャットハイト制御手段18により全てのダイキスプレート9・9・9が密着したことが確認された場合(S20のYes)は、鍛造品の厚さ精度に問題がない(厚さ精度OK)と判定して、シャットハイトアジャスター15にシャットハイト制御信号を送信し、シャットハイトを1段階上昇させて次ワークの型打ちを行って(S70)、再びS20に戻る。
一方、シャットハイト制御手段18により全てのダイキスプレート9・9・9が密着していないことが確認された場合、或いはダイキスプレート9・9・9のうち少なくとも一つ以上が密着していない場合(S20のNo)は、鍛造品(成形品)の厚さ精度に問題が有る(厚さ精度NGの可能性有)と判定して、成形品は製造ライン外へ払出しされる(S30)。
続いて、シャットハイト制御手段18は、S20における全てのダイキスプレート9・9・9が密着していないという結果、或いはダイキスプレート9・9・9のうち少なくとも一つ以上が密着していないという結果に基づき、シャットハイトアジャスター15にシャットハイト制御信号を送信し、シャットハイトを1段階下降させて次ワークの型打ちを行う(S40)。次に、シャットハイト制御手段18は、鍛造プレス1により型打ちした際に、全てのダイキスプレート9・9・9の各当接面20、21が密着したかどうかを密着確認手段14(各エア流量計17・17・17)から送信される密着確認信号により確認する(S50)。シャットハイト制御手段18により全てのダイキスプレート9・9・9が密着したことが確認された場合(S50のYes)は、鍛造品の厚さ精度に問題がない(厚さ精度OK)と判定して、連続型打ちを実行して(S60)、連続型打ちの各型打ち毎に再びS50に戻る。一方、シャットハイト制御手段18により全てのダイキスプレート9・9・9が密着していないことが確認された場合、或いはダイキスプレート9・9・9のうち少なくとも一つ以上が密着していない場合(S50のNo)は、鍛造品(成形品)の厚さ精度に問題が有る(厚さ精度NGの可能性有)と判定して、再びS30に戻る。
このようにして、連続的に型打ちを行いながら、密着確認手段14により密着の有無を確認しつつ、最適な荷重となるように所定量増減したシャットハイトに設定するべく制御することにより、簡易に鍛造品の厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる。すなわち、確実に全てのダイキスプレート9・9・9の各当接面20、21を密着させて、狙いの厚さ精度を確保にするとともに、シャットハイトの下げすぎにより型打ち時の荷重が上がりすぎることを防止できる。
つまり、図4に示す制御ルーチンを鍛造品の厚さ制御装置10に適用することにより自動的に、厚さ精度確保の前提となるダイキスプレートの密着のために必要な、最小荷重に収束させることが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る鍛造プレス1における鍛造品の厚さ制御装置10は、
金型4の上下型7、8近傍にそれぞれ設けられ、互いに対向配置された上下当接プレートである上下ダイキスプレート9a、9bを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレス1において、
前記上下ダイキスプレート9a、9bが設けられるダイセット2と、
前記鍛造プレス1に設けられたシャットハイトを調整するシャットハイト調整機構であるシャットハイトアジャスター15と、
前記型打ち時において前記上下ダイキスプレート9a、9bの密着の有無を確認する密着確認手段14と、
前記密着確認手段14による前記密着の有無の確認結果をもとに前記シャットハイトアジャスター15を制御し、所定量増減したシャットハイトに設定するシャットハイト制御手段18と、
を備えることにより、簡易に鍛造品の厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる。すなわち、確実にダイキスプレート9の当接面(ダイキス面)20、21を密着させて、狙いの厚さ精度を確保にするとともに、シャットハイト下げすぎにより型打ち時の荷重が上がりすぎることを防止できる。
また、本実施形態に係る鍛造プレス1における鍛造品の厚さ制御方法は、
金型4の上下型7、8近傍にそれぞれ設けられ、互いに対向配置された上下ダイキスプレート9a、9bを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレス1において、
前記型打ち時において前記上下ダイキスプレート9a、9bの密着の有無を確認し、当該密着の有無の確認結果をもとに所定量増減したシャットハイトを設定することにより、簡易に鍛造品の厚さ精度を保ちつつ、必要最低限の荷重で成形できる。すなわち、確実にダイキスプレート9の当接面(ダイキス面)20、21を接触させて、狙いの厚さ精度を確保にするとともに、シャットハイト下げすぎにより型打ち時の荷重が上がりすぎることを防止できる。
1 鍛造プレス
2 ダイセット
4 金型
7 上型
8 下型
9 ダイキスプレート(当接プレート)
9a 上ダイキスプレート
9b 下ダイキスプレート
14 密着確認手段
15 シャットハイトアジャスター
18 シャットハイト制御手段

Claims (2)

  1. 金型の上下型近傍にそれぞれ設けられ、互いに対向配置された上下当接プレートを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレスにおいて、
    前記上下当接プレートが設けられるダイセットと、
    前記鍛造プレスに設けられたシャットハイトを調整するシャットハイト調整機構と、
    前記型打ち時において前記当接プレートの密着の有無を確認する密着確認手段と、
    前記密着確認手段による前記密着の有無の確認結果をもとに前記シャットハイト調整機構を制御し、所定量増減したシャットハイトに設定するシャットハイト制御手段と、
    を備えることを特徴とする鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御装置。
  2. 金型の上下型近傍にそれぞれ設けられ、互いに対向配置された上下当接プレートを型打ち時に密着させることで鍛造品の厚さ精度を制御する鍛造プレスにおいて、
    前記型打ち時において前記当接プレートの密着の有無を確認し、当該密着の有無の確認結果をもとに所定量増減したシャットハイトに設定することを特徴とする鍛造プレスにおける鍛造品の厚さ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017525631A (ja) * 2014-08-28 2017-09-07 グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーGlaxoSmithKline LLC パッケージおよび熱溶着デバイス

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