JP2010246441A - 幹細胞の培養システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】幹細胞を培養するための培地及び当該培地に載置された幹細胞が収容されている収容手段(容器1)と、当該収容手段(1)内の臭気を検出する複数の臭気センサ(2)と、制御装置(10、10A)とを有し、前記制御装置(10、10A)は、前記複数の臭気センサ(2)の検出信号を処理して図形パターンを作成する計測結果合成手段(12)と、当該計測結果合成手段(12)で作成された図形パターンから培養されている幹細胞が異常な状態にあるか否かを判定する判定手段(15)を備えている。
【選択図】図1
Description
幹細胞を実際の再生医療に使用するに際しては、幹細胞を大量に用意する必要がある。そのため、再生医療を行なおうとする患者から幹細胞を採取して、培養・増殖させる必要がある。
先ず、培養されている幹細胞の活性が低下する場合や、幹細胞が特定の部位の細胞に変化して多分化能を失ってしまう場合や、死滅してしまう場合等が存在する。
そして、幹細胞の活性が低下した場合、それを放置しておくと培養している幹細胞全体の活性が低下して、培養が困難になってしまう可能性がある。
また、幹細胞が多分化能を失ってしまうと、再生医療その他に適用することが出来なくなる。
そのため、培養されている幹細胞の活性が低下した際や、多分化能を喪失した際には、その旨を速やかに把握する必要がある。
現状では、作業者が顕微鏡で視認することにより、培養中の幹細胞が多分化能を喪失する等の不適当な状態となったか否かを観察することが行なわれている。
しかし、顕微鏡により作業者が視認することは、判断に個人差がある。また、幹細胞の活性の低下や、多分化能の喪失は、顕微鏡による視認では正確に検出することは困難であった。
また、培養期間全体に亘って細胞の表現型を保持するためにリシルオキシダーゼ阻害薬を使用する旨も提案されている(特許文献2参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1、2)は、幹細胞の活性の低下や、多分化能の喪失等の不都合を検出するものではない。
或いは、前記収容手段(1A、1B、1C)内は、仕切りによって複数区画に分割されており、当該複数区画の各々がダクト(8)により空気吸引手段(真空ブロワ9)に連通しており、各ダクト(8)に前記複数の臭気センサ(2)が配置されているのが好ましい。
さらに、前記収容手段(1)内には仕切りが設けられておらず、前記複数の臭気センサ(2)が一つのグループ(20A)として束ねられており、当該グループ(20A)が前記収容手段(1)内で間隔を空けて複数配置されているのが好ましい(図13)。
そして、係るセンサ(2:いわゆる「分子鋳型タイプのセンサ」)は、微細孔の形成態様を種々変化させることにより、極めて高い選択性、すなわち検出するべき指示物質のみを感知する性質を得ることが出来る様に構成されていることが好ましい。
さらに前記センサ(2:いわゆる「分子鋳型タイプのセンサ」)は、空気中(気相環境内)でも、液体中(液相環境内)でも、使用可能に構成されているのが好ましい。
なお、前記センサ(2:いわゆる「分子鋳型タイプのセンサ」)は、有機重合体のみならず、例えば半導体(金属酸化物半導体等)でセンサを構成することが可能であり、また、光学センサやFACS(Fluorescence Activated Cell Sorting)を用いることも出来る。
そして前記複数のセンサ(2)は、例えば、これ等の指示物質及びその濃度を検出可能に構成されているのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、係る臭気或いは指示物質を検出することにより、幹細胞の活性の低下や、多分化能の喪失等の不都合を検知することが出来る。
その結果、再生医療等に適用できない細胞を培養したり、失活した細胞を放置して腐敗させたりしてしまうことにより、正常な他の幹細胞に悪影響を及ぼしてしまうことが未然に防止出来る。
それに対して本発明では、各々異なる指示物質を検出する複数の臭気センサを有しており、その検出結果から図形パターン(レーダーチャート)を作成して判断しているので、検出された指示物質の量やその傾向から、正常な代謝作用の結果であるのか、活性の低下や、多分化能の喪失等の不都合が生じているのかを判断することが可能である。
先ず、図1〜図4を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、全体を符号101で示す幹細胞培養システムは、培養容器1、8個のセンサ2、制御手段であるコントロールユニット10及び表示装置50を備えている。
8個のセンサ2の各々は、対応する増幅器4及び対応するA/D変換器5を介して、コントロールユニット10のインタフェース11に接続されている。
ここで、各センサ2と各増幅器4は、ラインL1によって接続されている。また、各増幅器4と各A/D変換機5は、ラインL2によって接続されている。そして、各A/D変換機5とインタフェース11とは、ラインL3によって接続されている。
明確には図示されていないが、図示の実施形態で用いられる8個のセンサ2としては、いわゆる「薄膜センサ」が好ましい。
特に、検出するべき分子の形状と相補的な形状のナノレベルの微細孔(いわゆる「分子鋳型」)を多数形成した多孔性材利用(例えば有機重合体)から構成されており、検出するべき物質の分子だけがナノレベルの微細孔を侵入可能であることにより、センサとして要求される選択性を発揮するタイプのものが、図示の実施形態で用いられるセンサとしては好適である。
係るセンサ(いわゆる「分子鋳型タイプのセンサ」:例えば、特開2007−61752号公報参照)では、微細孔の形成態様を種々変化させることにより、極めて高い選択性、すなわち検出するべき指示物質のみを感知する性質を得ることが出来る。
さらに分子鋳型タイプのセンサは、空気中(気相環境内)でも、液体中(液相環境内)でも、使用可能に構成されているのが好ましい。そして、有機重合体のみならず、例えば半導体(金属酸化物半導体等)でセンサを構成することも出来て、光学センサ(図示せず)を用いることも出来る。
これに加えて、図示はされていないが、FACSを、図示の実施形態においてセンサとして使用することも可能である。ここでFACSは、蛍光抗体で染色した細胞を液体により流し、レーザー光の焦点を通過させて、個々の細胞が発する蛍光を測定することにより、細胞表面に存在する抗原量を定量的に測定する機能を有している。
図14に示すように、センサ2の側部に、例えば赤外線センサ等の距離センサ2Rを取付け、培養容器1中の幹細胞Cとセンサ2との距離を自動的に割り出すように構成し、割り出された幹細胞Cとセンサ2との距離に応答して、センサ2が幹細胞Cとの距離を変動する様に構成すれば、幹細胞とセンサ2との距離は、常に適正に(最適な間隔に)維持することが出来る。
センサ2が幹細胞Cとの距離を変動するに際しては、図14では、赤外線センサ2Rを取付けたセンサ2は、上下方向(矢印Y方向)に移動して、幹細胞との距離を適正に(最適な間隔に)維持している。
前記複数のセンサは、例えば、これ等の指示物質及びその濃度を検出可能に構成されている。
インタフェース11と計測結果合成手段12とはラインL12で接続され、計測結果合成手段12と記憶手段とはラインL23によって接続されている。
また、計測結果合成手段12と比較手段14とはラインL24によって接続され、記憶手段13と比較手段14とはラインL34及びラインL43によって接続されている。
比較手段14と判定手段15とはラインL45で接続され、記憶手段13と判定手段15とはラインL35によって接続されている。
そして、判定手段15とコントロールユニット外の表示手段50とはラインL55によって接続されている。
計測結果合成手段12で作成されたレーダーチャートは、ラインL23経由で記憶手段13に送られて、記憶手段13に記憶される。それと共に、ラインL24経由で比較手段14にも送られる。
記憶手段13は、制御サイクル毎のレーダーチャートを記憶するのに加えて、判断手段15が異常と判断したレーダーチャートを「異常なレーダーチャートのデータ」として記憶するように構成されている。
なお、ラインL43は信号要求ラインであり、比較手段14が記憶手段13に対して、正常或いは異常なレーダーチャートのデータの出力を要求する際には、ラインL43を介して係る要求を伝達する。
判定手段15によって判定された結果は、ラインL53経由で表示装置50に伝送され、必要に応じて表示装置50で確認することが出来る。
図2のステップS1では、各制御サイクルにおいて、複数のセンサ2により培養中の幹細胞の臭気の計測を行う。
ステップS2では、コントロールユニット10の計測結果合成手段12において、レーダーチャートを作成する。レーザーチャートを作成したならば、ステップS3に進み、
図4で示すレーダーチャートの例では、中心点Oから放射状に延びる8本の軸(A〜H)を設け、各軸を、検出するべき8つの物質に対応している。図示は省略しているが、各軸A〜H上には、それぞれの軸と対応する物質の量が目盛られている(中心点Oで検出量は0)。そして、軸と対応するセンサ2が検出した物質の量に応じて、軸上の対応する位置にプロットをする。全ての軸A〜Hでプロットがされたならば、プロットされた8つの点を結ぶ。
その様にして作成された図形が、レーダーチャートである。
図4では、当該制御サイクルにおいて作成されたレーダーチャートを実線で示し、以前の制御サイクルで作成された異常時のレーダーチャートが破線で示されている。
培養中の幹細胞に異常が発生したと判断したならば(ステップS3がYES)、ステップS4に進む。
培養中の幹細胞に異常が発生したと判断しないのであれば(ステップS3がNO)、ステップS5に進む。
一方、ステップS5では、その時点で培養が完了しているか否かを判断する。培養が完了していれば(ステップS5がYES)、幹細胞の出荷処理を行って(ステップS6)、培養を終了する。培養が未だ完了していないのであれば(ステップS5がNO)、ステップS7に進む。
そして、所定時間がするまで待機する(ステップS8のループ)。
所定時間が経過したなら(ステップS8がYES)、タイマをリセットして(ステップS9)、ステップS1まで戻り、次の制御サイクルを実行する。
以下、図3に基づいて、且つ、図4を参照して、培養中の幹細胞に異常が発生したか否かの判断について説明する。
図4において、センサ2の計測結果に基づいて作成されたレーダーチャートC1(実線)は、A、C、Eの3つの軸で、異常時のレーダーチャートC2(破線)と同様の数値を示している。すなわち、レーダーチャートC1は軸A、D、Eに該当するセンサ2が検出した物質に関して、異常時のレーダーチャートC2と同様な傾向を示している。
第1実施形態では、コントロールユニット10の判断手段15は、レーダーチャートC1において、所定数(例えば2軸)以上の軸が、異常時のレーダーチャートC2(破線)と同様の値を示す場合に、「異常」と判断する。従って、図4で示す場合には、ステップS12では「異常」と判断される。
類似した傾向の軸が所定数以上であれば(ステップS12がYES)、ステップS13で幹細胞は「異常」と判断して、図2のステップS4に進む。
一方、類似した傾向の軸が所定数未満であれば(ステップS12がNO)、ステップS14で幹細胞は「正常」と判断して、図2のステップS5に進む。
その結果、センサ2の検出結果に基づいて作成されたレーダーチャートが異常時のレーダーチャートと同様な傾向を示し、所定数(例えば2軸)以上の軸が、異常時のレーダーチャートC2(破線)と同様の値を示すので、異常の発生を検出することが出来る。
これにより、幹細胞の活性の低下や、多分化能の喪失等の異常の発生を検知して、再生医療等に適用できない細胞を培養したり、失活した細胞を放置して腐敗させたりしてしまうことや、正常な他の幹細胞に悪影響を及ぼしてしまうことが未然に防止される。
そして、従来の培養では考慮されなかった「臭気」というパラメータにより、幹細胞Cの活性の低下や、多分化能の喪失等の不都合の有無を判断して、幹細胞Cを良好に培養することが出来る。
図5において、全体を符号102で示す幹細胞の培養システムは、制御手段であるコントロールユニット10Aの構成が第1実施形態のコントロールユニット10と異なる。
以下、第1実施形態と異なる構成を主として、第2実施形態について説明する。
計測結果合成手段12と画像合成手段140とは、ラインL240によって接続されている。
記憶手段13と画像合成手段140とは、ラインL340及びラインL403によって接続されている。
ここで、ラインL403は要求信号ラインであり、画像合成手段140が記憶手段13に対して、以前の制御サイクルにおけるレーダーチャートのデータを要求する際に、その旨の信号が伝達するために設けられている。
記憶手段13と比較・判定手段150とは、ラインL350によって接続されている。
比較・判定手段150と画像出力手段16とは、ラインL56によって接続されている。
そして、画像出力手段16とコントロールユニット外の表示手段50とは、ラインL65によって接続されている。
比較・判定手段150では、重畳・合成された現在及び過去のレーダーチャートから、幹細胞に異常が発生しているか否かを判定する。比較・判定手段150の判定結果は、必要に応じて、ラインL56、画像出力手段16、ラインL65を経由して、表示装置50に伝送される。
なお、比較・判定手段150を省略して、画像合成手段140で重複・合成されたレーダーチャートを表示装置50に直接送信して、オペレータが表示装置50に映し出された画面を見て、その時点の制御サイクルにおいて、幹細胞Cが正常な状態であるか、何かしらの異常を生じているかを判断する様に構成することも可能である。
ここで、第2実施形態において、培養中の幹細胞の活性の低下や、多分化能の喪失等の不具合を検出する制御については、図2で示すフローチャートの通りである。
ただし、第2実施形態では、図2のフローチャートにおけるステップS3の詳細が図3とは異なっており、図6の様になっている。
以下、第2実施形態において、計測結果に基づいて計測結果合成手段12で合成されたレーダーチャートが異常であるか否かの判断の詳細について、図6に基づき、図7を参照しつつ説明する。
ステップS22では、比較・判定手段150により、重畳されたレーダーチャートにおいて、計測結果合成手段12で合成されたばかりのレーダーチャート(図7のC1)が、直前サイクル(正常と判断されたサイクルであって、直前のサイクル)のレーダーチャートから所定値(±δ)を外れる変化を示したセンサ軸が、所定値(例えば、2軸)以上あるか否かを判断する。
図7において、レーダーチャートC3、C4は、正常と判断されたレーダーチャートであって、直前の制御サイクルで計測されたレーダーチャートに、所定値(±δ)を加減している。そして、所定値δを減じたレーダーチャートC3(-δ)は1点鎖線C3で示されており、所定値δを加えたレーダーチャートC4(+δ)は2点鎖線C4で示されている。
図7の例では、B、F、Gの3軸が許容範囲(±δ)を外れている。したがって、図6のステップS22では、図7で示す場合には「異常」と判断する。
一方、所定値(±δ)を外れる変化を示すセンサ軸が所定値(2軸)未満の場合は(ステップS22がNO)、「正常」と判断して、図2のステップS5へ進む。
図5〜図7の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図6の第1実施形態と同様である。
図8において、全体を符号103で示す幹細胞の培養システムは、センサ2の設置箇所が第2実施形態とは異なっている。なお、制御手段であるコントロールユニット10Aの構成は、第2実施形態におけるコントロールユニット10Aの構成と同様である。
以下、第2実施形態と異なる構成を主として、第3実施形態を説明する。
また、培養容器1の外周部には吸気供給手段6が接続されており、真空ブロワ9が作動した際には、清浄なエアが供給され、培養容器1の内圧が必要以上に降圧しないようになっている。
ダクト8の内部には8個のセンサ2が取付けられ、各センサ2はラインL1によって、独自(各センサ別)の増幅器4に接続されている。
以下、図9に基づき、図8をも参照してデータベース構築の制御について説明する。
図9のステップS31では、コントロールユニット10は、「異常」と判定したケースを、例えば、次の項目(1)〜(4)のように分類する。
(1)センサ軸の種類(A〜Hの何れか)
(2)許容範囲以上、或いは許容範囲以下
(3)培地の組成
(4)温度、湿度等の環境。
(5)全滅、
(6)一部死滅、
(7)全て多分化能喪失、
(8)一部多分化能喪失、
(9)腐敗、
(10)ウィルス発生。
ステップS31の項目(1)〜(4)と、ステップS32の項目(5)〜(10)との間に有意な関連性があれば(ステップS34がYES)、ステップS35で当該関係を記憶手段13にデータベースとして記憶する。そして、ステップS31に戻る。
一方、ステップS31の項目(1)〜(4)と、ステップS32の項目(5)〜(10)との間に有意な関連性がなければ(ステップS34がNO)ステップS36に進む。この場合、ステップS31及びステップS32で処理したデータは、データベース構築には使用しない。そして、ステップS31に戻る。
図8、図9の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図7の実施形態と同様である。
図10において、第4実施形態に係る培養容器1Aは、容器の外周壁1dと4つの隔壁(仕切り)1eによって、扇状の4つの区画に分割されている。そして、4つの区画には、それぞれ8個ずつのセンサ(図示を省略)が配置されている。
図10において、符号Cは培養中の幹細胞のコロニーの外縁を示している。
図11において、第4実施形態の第1変形例に係る培養容器1Bは、容器の外周壁1dと同心の3つの隔壁1fによって、培養容器1Aの半径方向に、3つの環状の区画と円形区画に分割されている。そして、分割された各区画には、それぞれ8個ずつのセンサ(図示を省略)が配置されている。
図12の第2変形例に係る培養容器1Cは、容器の外周壁1dと同心の3つの隔壁1f及び4つの隔壁1eにより、容器全体が16の領域に区画されている。そして、16に区画された各領域には、それぞれ8個ずつのセンサ(図示を省略)が配置されている。
図10の第4実施形態〜図12の第4実施形態の第2変形例は、隔壁によって培養容器を複数の領域に区画した実施例である。
これに対して、図13の第4実施形態の第3変形例は、培養容器1を隔壁によって区画せず(仕切らない)、8個のセンサ2を取付けたセンサ基盤20Aを複数個(図示の例では3個)、培養容器1内に配置している。
センサ基盤20A同士は離隔しているので、培養容器1内のセンサ基盤20Aが配置された各々の領域において、センサ基盤20Aの各々は、他のセンサ基盤20Aが配置された領域からの指示物質には干渉されない。その結果、各領域において、幹細胞のコロニーから発生する異常を示す物質が発生しているか否かがセンサ基盤20Aによって、確実に検出される。
そして、図10〜図13の第4実施形態は、第1実施形態〜第3実施形態の各々と組合せることが可能である。
2・・・センサ
3・・・培地
4・・・増幅器
5・・・A/D変換器
6・・・空気供給手段
7・・・吸引用器
8・・・ダクト
9・・・空気吸引手段/真空ブロワ
10・・・制御手段/コントロールユニット
11・・・インタフェース
12・・・計測結果合成手段
13・・・記憶手段
14・・・比較手段
15・・・判定手段
16・・・画像出力手段
20・・・センサ基盤
30・・・培地
50・・・表示手段
C・・・幹細胞
Claims (7)
- 幹細胞を培養するための培地及び当該培地に載置された幹細胞が収容されている収容手段と、当該収容手段内の臭気を検出する複数の臭気センサと、制御装置とを有し、前記臭気センサは指示物質の存在とその濃度とを検出する機能を有しており、前記制御装置は、前記複数の臭気センサの検出信号を処理して図形パターンを作成する計測結果合成手段と、当該計測結果合成手段で作成された図形パターンから培養されている幹細胞が異常な状態にあるか否かを判定する判定手段を備えていることを特徴とする幹細胞の培養システム。
- 前記制御装置は記憶手段を備えており、当該記憶手段は前記計測結果合成手段で作成されて且つ異常と判断された図形パターンを記憶する機能を有しており、前記判定手段は、前記計測結果合成手段で作成された図形パターンを異常と判断された図形パターンと比較する機能と、異常と判断された図形パターンと類似した数値を示すセンサの計測結果(が予め定められた数以上存在する場合に異常な状態であると判断する機能を有している請求項1の幹細胞の培養システム。
- 前記制御装置は記憶手段を備えており、当該記憶手段は前記計測結果合成手段で作成された図形パターンを記憶する機能を有しており、前記判定手段は、前記計測結果合成手段で作成された図形パターンを直前の制御サイクルで作成された図形パターンと比較する機能と、以前の制御サイクルで計測された前記複数のセンサの計測結果よりも許容範囲を外れている計測結果が予め定められた数以上存在する場合に異常な状態であると判断する機能を有している請求項1の幹細胞の培養システム。
- 本発明において、前記収容手段内の空気を吸引する吸引機構を備え、当該吸引機構は空気吸引手段に連通するダクトを有しており、当該ダクト内に前記複数の臭気センサが配置されている請求項1〜3の何れか1項の幹細胞の培養システム。
- 前記収容手段内は、仕切りによって複数区画に分割されており、当該複数区画の各々に前記複数の臭気センサが配置されている請求項1〜3の何れか1項の幹細胞の培養システム。
- 前記収容手段内は、仕切りによって複数区画に分割されており、当該複数区画の各々がダクトにより空気吸引手段に連通しており、各ダクトに前記複数の臭気センサが配置されている請求項4の幹細胞の培養システム。
- 前記収容手段内には仕切りが設けられておらず、前記複数の臭気センサが一つのグループとして束ねられており、当該グループが前記収容手段内で間隔を空けて複数配置されている請求項1〜3の何れか1項の幹細胞の培養システム。
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