JP2010246248A - 機器内無線電力供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノートパソコン・デスクトップPC・AV機器等の機器内無線給電・低速無線通信を行う。
【解決手段】側波帯を持たない単一搬送周波数で共振させることによって、機器内での無線電力伝送ができることを設計基準として提示した。
【選択図】図1

Description

本発明はノートパソコン、デスクトップPC、AV機器等の機器内で、SMPS(スイッチングモードパワーサプライ)、M/B、PCI Card、KB/Mouse等に対する電源供給や双方向通信の方法に関するものである。
従来の方法は、複数の基板・ユニット・HMI(Human−Machine−Interface)に対して、電源から12V/5V/3.3Vなどの電圧をケーブル/コネクタを介して供給し、またUSB接続のように接続規格が電源線を含むようになっていた。機器内電源供給を無線で行う案は古くからあったが、伝送効率の確保や機器内での部品や金属での損失を克服する動作原理が確立しておらず、実用に供された例はかって無い。
特開 2006−211803
本発明は旧電磁気学では電磁誘導が磁気的な現象であるとされたがそれは錯誤であり、放射抵抗の関係であることを明らかにした修正電磁気学に基づいて設計された、機器内無線電力供給の装置に関するものである。この電力供給は同時に低速度の双方向通信を可能にする。この電力供給はまた近傍のKB/Mouseを無線でつなぐことが出来る。

古くからあったこのような願望が実用にならなかった原因であるファラデーの電磁誘導という錯誤を改め、放射抵抗を元に構築された相互誘導の方法によって本発明の課題は解決される。相互誘導をはじめとして、旧電磁気学を見直した修正電磁気学全般が多くの電子工業製品の行き詰った問題を解決し、以後設計は適正に地球環境を維持するように行われる。
本発明は特別な先端技術を用いるのではなく、これまで知られていたようなありふれた方法で構成されているが、その発明的な価値は電磁波が乱れ飛び、また金属で覆われて電磁波が作用できず、また電波法で規制されていて近接でなければ電磁波が届かないと考えられていたノートパソコンの機器内のような環境で、鋭い共振があれば単一の周波数で整然とした秩序のもとに、またコイルが小さいほど高い共振電圧を発生できて、全く不可能であると考えられていたものが実は可能であること歴史上初めて認識ことにある。創造主はこのように小さきものも、力弱きものも、遠くにあるものも、後ろに隠されたものも等しく通じ合うように宇宙を作られているということが、本発明の記述を通して何人にも理解できるのである。

代表的にPCの機器内で無線電力供給を行うには、側帯波を持たない単一搬送周波数を先ず決定しなければならない。これはM/BとCPUを手がけて世界市場を事実上独占し、高速バスラインの仕様決定に責任を持つものが行うことである。この単一周波数で鋭く共振するPCB基板の構造・パターンがあった場合は、その共振周波数を設計の手直しでシフトしなければならない。また基板のクロック周波数(FSB)も、この単一搬送波周波数の高調波を出来るだけ回避するように、搬送波周波数の方を選ばねばならない。

ノートパソコン、デスクトップPCで機器内無線電力供給を行う範囲は、KB/Mouseが最長であり、最大1mまで離すことにすれば、間に1個のパッシブリピータを置くとして、R<λ/2π=50cmとなるように搬送周波数を選ぶことになる。即ち100MHz以下の搬送周波数でなければならない。

無線電力伝送に関与する有効電流や無効電流が、1つの送信コイルと複数の分散した受信コイル、および中継する共振パッシブリピータに主として流れ、その他の部品、シャーシ構造、ICチップ、配線ループにはできるだけ流れないようにするためには、ループが囲む領域の面積をループのインピーダンスで割ったものに、もう一度ループの面積を掛けたもの(放射能力)が出来るだけ小さければよい。これは即ち共振すればループの面積の2乗は半径の4乗に比例し、放射抵抗も半径の4乗に比例するのでループの大きさには関係が無くなり、ループが搬送周波数では鋭い共振を持たないか、または抵抗などのインピーダンスが挿入されているかであればよい。単純な金属板などはショートリングとして放射抵抗の数千倍の大きなインダクタンスで短絡されているので影響が無い。ICへの影響はChipのP−Sub基板の体積抵抗率が0.2Ωmであれば、銅の体積低効率1.7E−8Ωmより格段に大きく問題にならない。

単一搬送周波数は微弱電波レベルの側帯波を持つような変調を施して双方向のコントロール信号と双方向のData通信を行えるようにしなければならない。この側帯波が機器内で他の機能や動作に妨害を与えないこと、また側帯波の周波数帯域の機器内の他の部分からの放射が低速Data通信に妨害を与えないことの最適化設計基準が確立されなければならない。

またHMIを含むSub−board類やKB/Mouseの配置や構成の規格化がなされなければならない。また機器内で周波数基準をこの搬送波の周波数とし、それ以外に水晶振動子を使わなくて済むようにしなければならない。

これらの要件をまとめたものを機内電力供給の構図を図1に示す。本発明の役割は、誰もが夢とするこの構図は自然界が初めから与えていて、その具体的な解法と詳細な設計を知って、誰もが合意するであろうBest Modeという設計定数で、創造主に代わって書き記すことである。そこには人為的なものは一切含まれておらず、また発明・発見という低次元のものではなく、2009年に書かれても2109年に書かれたとしても同じ形と定数が記されるものである。
<微小共振ループ>
図2にアンテナ間の相互誘導に関与する放射抵抗と、金属導体の部分電流間の相互誘導の光速遅延項により発生するインダクタンスを共振容量で中和した微小ループの形状と等価回路を示す。

数式1は微小ループの相互誘導を唯一司っている放射抵抗である。
数式2は微小ループのリアクタンスである。微小ループを構成する金属導体の部分電流間の相互誘導は誘導性(Inductive)を生じる。
数式3は微小ループのリアクタンスと放射抵抗の比であり、リアクタンスとして符号が反対の容量を装荷して、微小ループのインダクタンス分を打ち消した場合に生じる共振のQ値を示している。アンテナが小さい程高いQ値が得られ、微小共振ループの利得は半波長ダイポールと等しいが、狭帯域となる所以がここにある。微小ループアンテナの場合Q値は巻数nには無関係になる。
数式4は微小ループの放射抵抗が到来電界Eで誘導する開放端子電圧である。アンテナが小さい程端子電圧は小さい。
数式5はリアクタンスとして符号が反対の容量を装荷して微小ループのインダクタンスを打ち消し、放射抵抗と同じ抵抗値で終端した場合の有能電力である。有能電力はアンテナの大きさとは無関係である。有能電力とは、エネルギーの流れである到来電磁界をアンテナで汲み取るというヘビサイドの観念は虚構であり、実際は負荷抵抗へ伝えられる電力と同じ量の電力をコイルから再放射する、即ち汲み取っているのではなく再放射と負荷電力の両方を到来電磁界というパラメータで新たに生み出しているのである。アンテナは再放射という電力を発生しなければ電力を負荷抵抗には与えられないのである。
到来電界Eと放射抵抗の放射空間温度による熱雑音の比であるS/Nは数式6で表されるが、これはアンテナの大きさに依存しない。半波長ダイポールの微小ダイポールに対する特徴は、リアクタンスを打ち消す装荷容量が不要で、共振が比較的広帯域であるに過ぎない。アンテナの機能はアンテナの大きさには関係が無く、オリバーヘビサイドの放射はエネルギーの流れであるという言い分はここで崩される。また無線電力伝送に於ける無線双方向通信の側帯波は微弱電波レベルで行われる理由がこのS/N式の原理にある。
給電点が増幅器ICチップで終端された受信アンテナに必要なのは、通常有能電力ではなく数式7に示す共振電圧であり、アンテナの大きさが小さい方が共振電圧は大きい(このことは全てのアンテナ技術者に見落とされている)。
数式8は微小ループの到来電界Eに対する共振電流である。ループ径が小さい方が共振電流は大きい。
数式9は微小ループの共振電流による遠方界としての再放射である。アンテナの希望周波数に於ける再放射能力は、銅損が放射抵抗に対して無視できる範囲でアンテナの寸法に依らない。共振ループの大きさに関係なく、パッシブリピータがあれば1波長離れた場所の再放射電界は到来電界の6倍程度である。
<微小ループの放射電磁界>
本発明では、図3に示すように微小ループで構成され、旧電磁学で定義された近傍〜遠方の電磁界が与えられる。

旧電磁気学ではビオ=サバールの法則から、微小アンテナの近傍〜遠方の電磁界は数式10、数式11、数式12のように表される。
<無線電力伝送の原理>
図4に示すような2つの共振コイルを水平に配置すれば、〜50cm(R<λ/2π)までの距離で、100MHzの搬送波を使って良好な効率で電力を遠隔的に供給できる。

コイル1がコイル2に与える磁界は数式13で表される。
図5は、無線遠隔駆動の厳密な等価回路である。簡単のために充電器のコイル1と、携帯機器のコイル2を同じ形状としている。

数式14はLoop1とLoop2のオーム則である。
入力電力、出力電力、伝送効率は数式15で表される。
銅損は数式16で表される。以後銅損は放射損に対して無視できるとして扱っている。また表皮厚dを示している。
コイル1の電流i1がコイル2に誘導する電圧は数式17である。
コイル2の電流i2は数式18で表される。
コイル1の電流i1は数式19で表される。
従って数式20が得られる。
これによって、入力電力、出力電力が数式21のように求められる。
従って、電力伝送効率は数式22のようになる。
図6に水平配置距離と伝送効率の関係、及び垂直対向距離と伝送効率の関係を示す。

数式23は垂直対向の伝送効率である。
電磁誘導が、静電的または磁気的な現象であるというファラデー以来の錯誤では、2つのコイルが密着から数cm離れると電力伝送効率は急速に低下すると考えられていた。事実ファラデー世界で設計されたトランスは磁気結合度が電力伝送効率を支配していて、結合度は数cm離れると急速に低下する。一方共振コイルを使えば10MHzの搬送波を使い数mコイルが離れても電力伝送効率は低下しないことも最近知られて来た。

図6はファラデーの説明だけを錯誤として排除するが、旧電磁気学の式はそのまま厳密に適用した結果であり、0<R<λ/2πでは電力伝送効率がほぼ一定であることが分かる。これはインダクタンスを容量で中和した結果であり、電磁誘導とは放射抵抗の関係であることが旧電磁気学の中で示唆されているのに、150年間誰も気づかなかったのを明らかにしたものである。

コイル1もコイル2もそれぞれを共振容量で中和すれば、相互誘導本来の関係が直接現れ、我々が体験して来たのとは別世界が展開する。これまでのファラデー世界とは、コイル1もコイル2の巻線を接近させてインダクタンスを打ち消すと言う方法を使っていたのである。この方法では2つのコイルは密着していなければならないが広帯域である。これに対してコイル1とコイル2をそれぞれ共振容量で中和する本発明の方法では、遠隔でもよいが狭帯域で動作する違いがある。本発明ではこの超狭帯域性を、妨害を与えず、無線電力伝送世界とその他の機能動作世界に明確に隔絶するのに利用している、
<機内の金属や部品の影響>
従来は、機内の部品や、金属のケースや、PCB基板のパターンや、ICチップ上の微細な回路が、M/Bの電力伝送の送信コイルやSub−board類の受信コイルに流れる電流によって、誘導電流が発生したり電圧差を生じて誤動作が起こり、またそのような金属や部品に阻止されて電力伝送ができないと言う固定観念が一般的であり、部品やユニットが密集して詰め込まれたノートパソコンの内部空間で無線電力伝送を行うことができると考える人は、一人もいなかった。

しかし無線電力伝送を正しく理解すれば、従来は電磁波を完全に遮断してしまうと考えられていた金属板が、実は無線電力伝送に少しの影響も与えないようなことが実際に起こることが各社の実験で分かって来たが、その理由が理解されていない。これは単純に、図7に示すように、送信のコイル1と、受信のコイル2と、ショートリングと看做せる金属板のコイル3の駆動電流/誘導電流の大小の関係の問題であることが、誘導現象が確認されて以来ここで初めて明らかになったのである。

旧電磁気学ではファラデーの錯誤により、電磁誘導とは交叉する磁束の変化量が誘導起電力を発生すると我々は百数十年騙されていて、これを誰も疑うものは一人もいなかった。従ってコイル1とコイル2とコイル3は同じような電流が流れると考えられていた。鋭い共振のない環境では確かにこのような状態が一般的であり、コイル3(金属板)で遮蔽されてしまえば、コイル1の駆動電流がコイル2に作用することはできなかった。印加した電圧や誘導起電力が電流に変換されるためのLoopのインピーダンスとはインダクタンスのことであり、コイル1とコイル2を接近させてインダクタンスが相補的に打ち消し合わなければ、Loopのインダクタンスに阻まれて電流は流れなかった。これが長く使われている鉄心トランスの動作原理である。

しかし修正電磁気学で明らかになったのは、相互誘導とは磁気的な現象ではなくまた静電的な現象でもなく、放射抵抗の関係であることが明らかになった。鉄心トランスの原理のように、1次側のインダクタンスと2次側のインダクタンスが「密な結合」によって等価的に打ち消すのではなく、1次側のインダクタンスとその共振容量が打ち消し合い、2次側のインダクタンスとその共振容量が打ち消し合えば、本来の放射抵抗に基づく相互誘導が姿を見せることが分かったのである。

その相互誘導とは、従来の電磁結合の概念では遠く離れているR<λ/2πで、コイル1とコイル2に流れる電流は逆向きでほぼ同じ大きさになろうとし、足し合わせた遠方界がほぼ打ち消されようとするのである。負荷抵抗がゼロであればこれが起こり、負荷抵抗が無限大であれば相互誘導は起こらない。負荷抵抗がコイル2の放射抵抗と同程度であれば、コイル1の放射抵抗は半分だけコイル2の電流で打ち消される、即ち遠方界は半分になる。

負荷抵抗がゼロである場合、コイル1の半径を半分にすると、その電流が4倍になることが分かる。即ち電流にLoopの面積を掛けたものは放射能力として一定になる。

コイル1とコイル2の中間に共振しないコイル3を置くと、ショートリングとしてインダクタンスに阻まれた電流が流れることが確認される。このショートリングの放射能力は共振コイルの数千分の一であり、コイル1からコイル2への電力伝送には影響を与えない。ショートリングの代わりに、金属板を置いても同じである。これらの金属板の影響がないことは、各社の実験で確認されているが、各社ともその理論的な説明ができないでいるのが現状である。

このことは、携帯電話が金属ケースの中に入っていればアクセスすることが出来ない、SDI(科学防衛戦略構想)で鏡面仕上げされたミサイルにレーザービームが照射されても反射して破壊することができない、ステルス戦闘機が電波を吸収して透明になる、と言ったこれまでの常識が全て覆ることを意味している。即ちこれ等の相互誘導とは無関係のインダクタンスをまとったファラデー世界で設計されたものは、真の相互誘導で考えられた製品に全て駆逐されてしまうのである。

半径aのコイルではその自己インダクタンスによるリアクタンス成分と放射抵抗の比は数式24に示すようになる。
実際の金属板を正しくもモデル化するために、図8に示すように金属板を単純な1つのショートリングと看做すのではなく、半径が少しずつ違う分割されたショートリングの集合として扱い、より正確な近似を行う。この場合にLoop電流とLoop面積を掛け合せた放射能力という量を導入し、コイル1の放射能力やコイル2の放射能力に対して、金属板の分割同心円コイルの放射能力の和が十分に小さければ、金属板はコイル1とコイル2の間の無線電力伝送や無線低速Data通信に影響を与えず、また影響を受けないと言える。コイル1やコイル2が共振リングであることを考えれば、金属板上の仮想同心コイル間の相互誘導は十分に小さいと言えるので、分割された同心コイルの放射能力を単に足し合わせれば、金属板全体の放射能力となる。

半径が波長の1/10の金属円盤を10の同心円に仮想的に分け、金属板の厚さか表皮の厚さと、分割幅で決まる等価的なコイルの線径を最外周の円の半径の1/100とした場合の放射能力の総和は数式25で表される。即ち金属板はコイル1とコイル2の間の誘導に影響を与えることはない。
<Boardの全並列駆動と多電圧変換>
全ての受信コイルは、図9に示すように、単一搬送周波数で鋭い共振をする。この高い無負荷Qによって大きな高周波電圧が発生し整流ダイオードが起動モードとしてONし、整流トランジスタを駆動するパルス回路ブロックが作動し、起動整流ダイオードに代わって整流トランジスタがVfドロップのない同期整流を始める。整流トランジスタのGateがONする区間がPWM変調されて負荷抵抗を入力高周波電圧入力の振幅に合わせて変換し、Sub−board類毎の電圧を供給する。また1つのSub−board類の1つのコイルから幾つかのDC電圧を作り出すことができる。
<微弱電波レベルのAM変調と双方向通信>
M/Bの送信コイルは電力伝送搬送波を低速Data通信バスのClock(代表的に100KHz)で側帯波が電波法の微弱電波になるレベルでAM変調する。このClockはM/Bだけから発信され、Sub−board類からは行われない。Clockに同期したDataを送るために、電力搬送周波数のAM変調は図10に示すように多値で行われる。Sub−board類からのDataの送信はバックスキャターとして行われる。Sub−board類はSlave−Addressを割り振られる。KB/Mouseには常時128通り(7ビット)のKeyScanが行われ、Sub−board類へのAccessとInterleaveしている。
<入力ボタン類のワイヤレス化>
ノートパソコン本体に装備されたボタン類とLEDインジケーはを図11に示すように集合基板にまとめられて、Sub−board類の1つとなる。
<KB>
従来USBで有線接続されて電池を持たないKB/Mouseや、USBで無線接続されて電池を持つKB/Mouseは、図12に示すように電池を使用しない無線形式KeyScanとなる。

またノートブックでは、図13に示すように、KB/Mouseを本体から取り外して使用することができる。
<Mouse>
マウスは図14に示すように無線となる。
<パッシブリピータ>
機器内無線電力伝送を使ったKB/Mouseは、図15に示すように、パッシブリピータを間においてアクセス距離を延ばすことができる。
<リモコン入力>
BlueRayの録画・再生機等に機器内無線電力が採用された場合、従来の赤外線リモコンや、Bluetoothを原点にした2.45GHzの電波リモコンに代わって、図16に示すように、無電池の機器内無線リモコンが〜8mの距離をカバーし、またパッシブリピータでその距離を延長できる。
<チョッパーAC入力>
ACコードと一体化されたAC入力基板は巻線かPCBパターンで形成された1次コイルを持つ。これを無線ACプラグと称し、ノートパソコンのM/Bに取り付けられたハウジングに差し込まれて、図17に示すように、巻線かPCBパターンで形成されたM/B上の2次コイルと疎結合を持つ。

この疎結合トランスは、1次側の並列共振容量、2次側の並列共振容量、及び漏洩インダクタンスの直列共振容量によってリアクタンスは全て中和されるので、銅損を除いて無損失トランスとなる。無線ACプラグのM/Bハウジング内の位置で漏洩インダクタンスが変動することに対して、自動調整が常時働いて漏洩インダクタンスと直列共振容量のリアクタンス中和が保たれる。電力伝送効率は数式26で表される。

図18は空芯トランスの結合係数と電力伝送効率の関係、及びコイル径を保ったときの巻数と電力伝送効率の関係である。通常の基板パターンで得られる空芯トランスの結合係数と銅損で挿入損は無視できることが分かる。

トランスを介した空芯疎結合トランスと、それを介した通信形態を図19に示す。
<機内妨害評価基準>
無線電力供給は有線で12Vや5Vの電力を供給するのと大きな差はない。過去にこの2つの方法の間にとてつもない観念の差があったのは、無線電力伝送は磁気的または静電的な関係を利用しているというファラデーの仮説が150年間電磁気学に居座り、誰もそれを疑わなかったからである。単純に磁気的なインダクタンスまたは静電的なキャパシタンスを装荷で打ち消して放射抵抗の関係にすれば、無線高周波電力供給は有線直流電力供給と大して違わず、特別なものではない。

ノートパソコンで基板間の電圧供給ラインが、外部USB端子にDC電圧が付加されているのを除いて、それ以外は無線になり、また低速のコントロールバスラインもこの無線電力に重畳され、コントロールボタンやKB/Mouseへの配線やコネクタがなくなれば
1)省電力
2)重量の低減
3)信頼性の向上
4)製造コストの低減
5)操作の快適さの向上
6)機能のAdd−on性の獲得
7)真的Platformの確立
8)Spaceメリット
が達成される。スペースに余裕が生じた分を機器の一層の小型化に振り向けることは許さず(軽薄短小には決して向かわず)、修理の作業性の向上や、無線電力仮想配線空間のアーキテクチャーの維持に向かわせるならば、その根幹の概念として必要な機内妨害評価基準が適用される。これは旅客機の客室内でIEEE802.11g(無線LAN)を使用させようとするなら、厳格な適用基準が必要となるのと同じである。M/B等の設計基準では2つの側面がある。
A)設計によって相互誘導妨害が最小化できるもの
B)相互誘導妨害の最適化の対象ではなく、ただその使用方法として留意しなければならないもの
の2つを扱うことである。まず送信コイルから受信コイルへの電力伝送効率がM/BやSub−board類の部品やPCBパターンで低下する事はA)に属する要件であり、電力搬送超狭帯域内での鋭い共振を避けることで比較的容易に解決できる。つまり伝送効率が低下する心配はない。

Add−in Card、ユニット、ドライブ、基板、部品、ICチップ等が、図20に示すように、コイル1とコイル2の間や周辺に密集して存在する場合は、それぞれの1を最大値とする放射能力の総和を取って評価すればよい。これらのボード類の放射能力の総和は、共振点などが無線電力伝送の狭帯域外にシフトされた前提では、1よりも十分に小さく、無線電力伝送がそのために減衰を受けることはない。

一方、PCB基板上のパターンの2点間に本来生じてはならない電位差を生じないかを調べる必要がある。切れ目のない金属のLoopやLineの2点間に、高周波の電位差を生じることはない。また2つのアイランドの間に電位差を生じる場合は、十分に大きな値の容量で接続すれば、高周波の電位差はなくなる。ICチップがDieパッドの上にマウントされている場合は、P−Subの体積抵抗率に基づく高周波電位差は金属のDieパッドに接触容量でアンカーされて低減される。またチップ上面のアルミ配線のシート抵抗による高周波の電位差は、誘導電流を常に考慮して最適化される。
<Sleep/Wakeup>
従来のノートブックでは、Sub−board類が機能していないときでも通電が行われていた。これはCMOSロジックで構成されたICが、状態遷移がなければ電力を消費しないという大まかな考えに基づいてシステムが設計されているからである。しかし21世紀には、これまで大きく電力を消費していた部分が抜本的に小電力化されると、これまで無視していた部分が目立ってくる。低速バス双方向通信機能を持つ無線電力供給では、図21に示すように、Sub−board全体をSleepモードにすることができ、またSub−boardの一部だけをActiveにして置くことができる。これまでもそのようなきめ細かいPowerPlanは実行できたがそのために大きなコストが掛かった。これに対して無線電力供給ではほぼゼロコストでこれを実行できる。
<Boardの参加と退場>
従来のPlug&Playの手続きが、図22に示すように、無線で行われる。低速無線バスのSlave−AddressをM/Bが登録する。新しいSub−board類が参加した場合は、先ずゲストアドレスでM/BがInquiryを行い、参加したボードがこれに答えて新規登録を行う。退場は一定間隔の結合チェックで、応答がなければ退場の手続きが取られる。
<Security>
無線KB/Mouseを含む無線双方向バス通信のSecurityを確保するために、図23に示すように、コード化されたスライスWindowの拡散が行われる。
<個人認証>
従来主として指紋照合で行われていたパソコンの本人認証は、図24に示すように、電力搬送周波数で動作するRFIDカードで行われる。図は13.56MHzのRFIDカードに無線電力伝送の共振コイルを付加したものである。RFIDチップ上に書き込まれたIDをノートパソコンが無線で監視して、カードが無ければノートパソコンはスタンバイとなって、再認証が求められる。
<FSBと周波数基準>
M/Bは無線電力伝送の搬送波単一周波数(100MHz)のための水晶振動子を1つ持っている。AC入力のチョッパーは定常時には整数比でこれに同期する。M/BのFSBは整数比でこれに同期する。Sub−board類は無線電力供給を受けるときに100MHzの周波数基準を受け取るので同期・非同期の拘わらず、独自の水晶振動子は基本的に持たない。
本発明によって21世紀型のPC−Platformが形成され、省電力・省資源・自然力発電利用・利便性・リサイクル・低コスト化・故障率の低減・方式の長寿命化・フォーマットの統一と簡素化・使いやすさが究極的に追及される。ノートパソコンで最初に確立される形式が他のAV機器にもそのまま適用される。
本発明の製品としての、コイルの銅線量、コイルの向き、搬送周波数の最良の形態を図25に示す。機器内のコイル1とコイル2は垂直にした対向態位誘導か、水平にした同一面態位誘導かのどちらかが使われる。数式1と数式16から1ccの銅(10円玉)を使った場合、半径3cmで銅損と放射損が拮抗する周波数は数式27で与えられ、66MHzである。
最良の形態は、M/Bからの高周波無線電力伝送の搬送周波数は、CMOSプロセスのNMOS−PMOSが十分なスイッチング動作を行える100MHzを使い、これを基準に800MHzのFSBを形成し、それと整数比のCPUのクロックを設定できるようにすることである。AC入力基板のチョッパー周波数は、LC共振自走周波数でKick−offして、定常時には100MHzの整数比として同期するようにすればよい。これによってPCシステムで十数個使われていた水晶振動子は1つになる。
本発明の製品としての実施例を図26に示す。
ノートパソコン、デスクトップPC、AV機器等の、機器内無線給電・低速無線通信に利用することができる。
は機器内電力供給の標準例である。 は高いQの微小ループの動作原理である。 は高いQの微小アンテナからの近傍界・遠方界放射である。 は送受信コイルの水平面内結合である。 は放射損制限領域の無線電力伝送の等価回路である。 は機器内無線電力伝送効率である。 は機器内の異物の影響である。 は機器内の金属板の影響である。 はBoardの並列駆動と機器内多電圧/基板内多電圧変換である。 は微弱電波レベルのAM変調と双方向通信である。 はボタン/表示類のワイヤレス化である。 はBatteryless/WirelessのKeyboardである。 は取り外し可能なKeyboardである。 はBatteryless/WirelessのMouseである。 はパッシブリピータである。 はAV機器用の無電池・無線リモコン入力である。 は空芯疎結合トランス周りの動作定数である。 は空芯疎結合トランスの電力伝送効率である。 は非接触給電の回路構成である。 は機器内加妨害・被妨害評価基準である。 はSleep/Wakeup機能である。 はBoardの参加と退場である。 はSecurity対応Scrambleである。 はUserの個人認証である。 は機器内無線電力供給のBest−Modeである。 は本発明の具体的な実施例である。

Claims (11)

  1. ノートパソコン、デスクトップPC、AV機器等に於いて、機器内のPCB基板毎に巻線またはPCBパターンで形成された共振コイルを持って、Motherboard(M/B)からSub−board、Add−in Card、Driveへ単一搬送周波数で電力を全並列無線駆動で供給し、電力供給を受けたこれらのSub−board類はM/Bからの遠隔誘導電圧を高周波整流して単一電圧かまたは多電圧の定電圧制御DC出力を得ること。またM/BとSub−board類の間の低速双方向バスの通信を電力供給搬送波を使った微弱電波変調で行うこと。
  2. 100〜240VのAC入力を持つSMPS(スイッチング電源)のチョッパー回路を有した絶縁空芯近接トランスの一次側をAC入力基板とし、二次側をM/BのPCBパターンか巻線で形成された共振コイルとして、一次側のコイルと二次側のコイルが対面して準密着非接触共振絶縁トランスとなるようにすること。このようにして、例えばノートブックパソコンはACアダプタを無くしてAC電源コードがAC入力基板に堅牢なコネクタで直接Plug−inできるようにするか、またAC入力基板とACコードを堅牢に一体化し、ノートパソコンへのPlug−inを非接触化すること。
  3. KB/MouseのPCBパターンまたは巻線で形成された共振コイルにM/Bの共振コイルから無線で電力供給とキースキャンを行うこと。またノートパソコンに組み込まれて無線駆動されたKBやMouse機能(タッチパッド)をノートパソコン本体の定位置から取り外してもそのまま使えるようにすること。
  4. M/Bの共振コイルからコントロールボタンをまとめたボタン類−LEDインジケータ部の共振コイルに無線で電力供給を行うこと。
  5. 周辺機器や携帯電話が充電電池を持つ場合は、M/Bの共振コイルからこれらの周辺機器の共振コイルに無線充電が行えるようにすること。
  6. AV機器のメインボードの共振コイルから〜8mの無電池リモコンのKeyScan部の共振コイルに無線で電力供給を行うこと。
  7. KB/Mouse、リモコンの電力搬送波の側帯波の微弱電波レベルの順列方式KeySCanと、それ以外のSub−board類の微弱電波レベルの割り込み方式の双方向通信は、Interleaveした振幅変調または位相変調で行うこと。
  8. M/Bの共振コイルとSub−board類の共振コイルの間でSub−Board類の参加と退場の手続きを行うこと。またM/Bの共振コイルとSub−board類の共振コイルの間でSleep−Wakeupの手続きを行わせて、極限の省電力を達成すること。
  9. M/BとSub−board類の間の微弱電波での双方向通信が、外部からの侵入で不正に制御されないように、不正侵入を検出し、コード化されたバスクロックの周波数拡散を行い、コード化されたバスデータの振幅検出ウィンドウを設けて、Security機能を施すこと。
  10. Userが電力伝送周波数で動作するHF帯のRFIDカード内に無線電力伝送共振コイルが追加された認証カードを持って、機器を操作することを許諾するようにすること。
  11. 電力搬送周波数を機器内単一クロックとして使用し、水晶振動子をシステム全体で1つとすること。AC入力基板のチョッパーは自走周波数から始まり、定常時にはM/Bの水晶振動子と整数比関係にある電力搬送周波数と整数比関係を保つように絶縁空芯共振トランスを介してAFC帰還を掛けること。
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