JP2010245967A - 画像処理用lsi - Google Patents
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Abstract
【課題】動きの多い部分と動きの少ない部分のいずれにおいても、スケーリング後の画質を良好にすることができる画像処理用LSIを提供する。
【解決手段】フレーム遅延部22は、入力画像信号を1フレーム分遅延させて、前フレームの画素と現フレームの画素とを出力する。動き情報処理部32は、前フレームの画素と現フレームの画素に基づいて、前フレームと現フレームの動き量を算出する。係数テーブル記憶部30は、カットオフ周波数が相違する周波数特性を有する複数個のフィルタ係数セットを記憶する。係数選択部30は、動き量に基づいて、係数テーブル記憶部30内の1つのフィルタ係数セットを選択する。フィルタ演算部31は、選択されたフィルタ係数セットを用いて、入力画像信号に対する演算を行ない、スケーリング後の画素の値を算出する。
【選択図】図2
【解決手段】フレーム遅延部22は、入力画像信号を1フレーム分遅延させて、前フレームの画素と現フレームの画素とを出力する。動き情報処理部32は、前フレームの画素と現フレームの画素に基づいて、前フレームと現フレームの動き量を算出する。係数テーブル記憶部30は、カットオフ周波数が相違する周波数特性を有する複数個のフィルタ係数セットを記憶する。係数選択部30は、動き量に基づいて、係数テーブル記憶部30内の1つのフィルタ係数セットを選択する。フィルタ演算部31は、選択されたフィルタ係数セットを用いて、入力画像信号に対する演算を行ない、スケーリング後の画素の値を算出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理用LSIに関し、特にスケーラ機能を有する画像処理用LSIに関する。
テレビ等の画像表示装置においては、受信した画像のサイズを出力パネルのサイズに合わせるために、画像の拡大あるいは縮小処理(スケーリングと呼ぶ)を行なうことが一般的である。このような画像のスケーリングを行なう装置(スケーラと呼ぶ)としては、たとえば、特許文献1(特開2006−253759号公報)に開示されているものがある。
特許文献1に記載のスケーラの処理では、まずスケーリング後の画像の各画素座標を、スケーリング倍率に応じて元画素に対する相対位置として求める(これを単に画素座標と呼ぶ)。次に求めた画素位置の周辺にある複数の元画素をもとに、スケーリング後の画素値を計算する。この計算では通常、複数の元画素と特定の重み係数との積和演算(フィルタ演算)を行ない、係数は、元画素に対する相対位置によって予め定められた値を選択して用いるのが一般的である。
また、特許文献1には、スケーリング倍率に依存した画像の劣化を抑制するために、スケーリング倍率によって異なる係数セットを用いることも開示されている。
さらに、特許文献2(特開2008−123156号公報)には、入力画像の輝度パターンに応じて適応的に使用する係数セットを切り替えることにより、スケーリング後の画質を向上させる手法が開示されている。
しかしながら特許文献1および特許文献2に記載のスケーラにおいては、画像の動きに対して適応的に処理を行なうことはできない。そのため、動きの少ない部分で鮮鋭感を出すことと、動きの多い部分でスケーリング特有の画質劣化をもたらす折り返し歪みを抑制することとを両立させることが難しかった。これは、人間の視覚には、静止画では目立たなかった低周波成分が、時間とともに動くことによって強調される(感度が増す)という特性があるからである。
それゆえに、本発明の目的は、動きの多い部分と動きの少ない部分のいずれにおいても、スケーリング後の画質を良好にできる画像処理用LSIを提供することである。
本発明の一実施例のスケーリング機能を有する画像処理用LSIによれば、入力画像信号を1フレーム分遅延させて、前フレームの画素と現フレームの画素とを出力するフレーム遅延部と、前フレームの画素と現フレームの画素に基づいて、前フレームと現フレームの動き量を算出する動き処理部と、カットオフ周波数が相違する周波数特性を有する複数個のフィルタ係数セットを記憶する記憶部と、動き量に基づいて、記憶部内の1つのフィルタ係数セットを選択する選択部と、選択されたフィルタ係数セットを用いて、入力画像信号に対する演算を行ない、スケーリング後の画素の値を算出するフィルタ演算部とを備える。
すなわち、フレーム間での動き検出を行い、動き量に応じて高周波成分の減衰率の程度を決める係数を変更させるようにし、具体的には、動き量が大きい場合には高周波成分の減衰率を高める係数を選択して入力画像信号に対するフィルタ演算を行なう。
本発明によれば、動きの多い部分と動きの少ない部分のいずれにおいても、スケーリング後の画質を良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、画素単位の動き量に応じて、フィルタ係数セットを選択するスケーラを備えた画像処理用LSIに関する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、画素単位の動き量に応じて、フィルタ係数セットを選択するスケーラを備えた画像処理用LSIに関する。
(テレビ放送受信システムの構成)
図1は、本発明の実施形態のテレビ放送受信システムの構成を表わす図である。
図1は、本発明の実施形態のテレビ放送受信システムの構成を表わす図である。
図1を参照して、このテレビ放送受信システムは、アンテナ1と、チューナ2と、チューナ2から出力された信号に対して処理を行なう画像処理用LSI(Large Scale Integration)4と、画像処理用LSI4から出力される映像を表示するテレビ5と、画像処理用LSI4から出力されるデータを記憶するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)3とを備える。
画像処理用LSI4は、AD(Analog-Digital)コンバータ6と、システムデコーダ7と、MPEG(Motion Picture Experts Group)デコーダ8と、インターレース/プログレッシブ変換器9と、スケーラ10と、DA(Digital-Analog)コンバータ11と、SDRAMI/F12と、CPU(Central Processing Unit)13とを備える。これらの構成要素間は、システムバス14で接続される。
ADコンバータ6は、チューナ2から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
システムデコーダ7は、ADコンバータ6から出力された信号をオーディオデータとビデオデータに分離するなどの処理を行なう。
MPEGデコーダ8は、システムデコーダ7から出力されるMPEG符号化された信号を復号する。
インターレース/プログレッシブ変換器9は、MPEGデコーダ8から出力されるインタレース方式の画像をプログレッシブ方式の画像に変換する。
スケーラ10は、インターレース/プログレッシブ変換器9から出力される画像を拡大または縮小(スケーリング)する。
DAコンバータ11は、スケーラ10から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。
SDRAMI/F12は、SDRAM3に記憶されたデータを受け、SDRAM3へ記憶すべきデータをSDRAM3へ出力する。
CPU13は、画像処理用LSI4の各構成要素の動作を制御する。
(スケーラ10の構成)
図2は、第1の実施形態のスケーラの構成を表わす図である。
(スケーラ10の構成)
図2は、第1の実施形態のスケーラの構成を表わす図である。
図2を参照して、このスケーラは、フレーム遅延部22と、動き情報処理部32と、スケーリング処理部33とを備える。動き情報処理部32による処理と、スケーリング処理部33による処理とは並行して行なわれる。
フレーム遅延部22は、入力画素をフレーム単位で遅延させ、前フレームと現フレームの同じ位置の画素を同時に出力する。入力画像の1フレームの水平方向の画素数をXSIZEとし、垂直方向の画素数をYSIZEとする。入力画素は、水平方向のインデックス番号xと、垂直方向のインデックス番号yで特定される。xは0以上かつ(XSIZE−1)以下の整数である。yは0以上かつ(YSIZE−1)以下の整数である。
動き情報処理部32は、動き検出部23と、動き量算出部24とを含む。
動き検出部23は、たとえば「特開平11−112939」に記載されているような動き検出処理により画素単位の動きベクトルを生成する。具体的には、動き検出部23は、前フレームと現フレームの差分信号を生成し、これを2値化する。さらに、動き検出部23は、ブロックマッチング処理でブロック単位の動きベクトルを検出し、これに基づいて入力画素(x,y)の動きベクトルMV(x,y)=(MVx,MVy)(MVx:水平方向成分、MVy:垂直方向成分、いずれも整数値で単位は「画素」)を生成する。
動き検出部23は、たとえば「特開平11−112939」に記載されているような動き検出処理により画素単位の動きベクトルを生成する。具体的には、動き検出部23は、前フレームと現フレームの差分信号を生成し、これを2値化する。さらに、動き検出部23は、ブロックマッチング処理でブロック単位の動きベクトルを検出し、これに基づいて入力画素(x,y)の動きベクトルMV(x,y)=(MVx,MVy)(MVx:水平方向成分、MVy:垂直方向成分、いずれも整数値で単位は「画素」)を生成する。
動き量算出部24は、生成された動きベクトルMV(x,y)に基づいて、画素単位動き量MQ(x,y)=|MVx|+|MVy|を生成する。
スケーリング処理部33は、入力画像を水平方向にスケーリング処理して第1段階スケーリング画像を生成する。スケール倍率をSLとしたときに、第1段階スケーリング画像の画素数は、水平方向がSL×XSIZE(小数点少数は切捨て)で、垂直方向がYSIZEである。さらに、スケーリング処理部33は、第1段階スケーリング画像を垂直方向にスケーリング処理して第2段階スケーリング画像を生成する。スケール倍率をSLとしたときに、第2段階スケーリング画像の画素数は、水平方向がSL×XSIZE(小数点以下は切捨て)で、垂直方向がSL×YSIZE(小数点以下は切捨て)である。
スケーリング処理部33は、閾値設定レジスタ25と、係数選択レジスタ26と、倍率設定レジスタ27と、スケーリング後画素座標算出部29と、係数選択部28と、係数テーブル記憶部30と、フィルタ演算部31とを含む。
閾値設定レジスタ25は、外部から指定された閾値THを保持する。この閾値THは、画素単位でフィルタ係数セットを選択する際に画素単位動き量MQ(x,y)との比較のために用いられる。
倍率設定レジスタ27は、外部から指定されたスケーリング倍率SLを保持する。このスケーリング倍率SLは、スケーリング後画素の座標の算出と、フィルタ係数セットの選択のために用いられる。
スケーリング後画素座標算出部29は、水平方向にスケーリング処理するときには、倍率設定レジスタ27に設定されたスケーリング倍率SLに従って、水平方向にスケーリング後の画素の水平方向の座標x′を算出する。具体的には、スケーリング後画素座標算出部29は、水平方向にスケーリング後の画像(第1段階スケーリング画像)の水平方向のインデックス番号がXの画素の座標x′の値をX×(1/SL)により算出する。たとえば、水平方向に2倍に拡大するときには、x′は、0、0.5、1、1.5、・・・となる。また、スケーリング後画素座標算出部29は、垂直方向にスケーリング処理するときには、倍率設定レジスタ27に設定されたスケーリング倍率SLに従って、垂直方向にスケーリング後の画素の垂直方向の座標y′を算出する。具体的には、スケーリング後画素座標算出部29は、垂直方向にスケーリング後の画像(第2段階スケーリング画像)の垂直方向のインデックス番号がYの画素の座標y′の値をY×(1/SL)により算出する。たとえば、垂直方向に2倍に拡大するときには、y′は、0、0.5、1、1.5、・・・となる。スケーリング後の画素の座標の算出方法は、例えば「特開2006−253759」に詳しく記載されている。
係数選択レジスタ26は、外部から指定された周波数特性番号n_regを保持する。この周波数特性番号n_regは、フィルタ係数セットの選択のために用いられる。
係数テーブル記憶部30は、複数のフィルタ係数セット(m,n)(1≦m≦M、1≦n≦N)を記憶する。フィルタ係数セット(m,n)は、係数テーブル記憶部30の(n,m)で指定されるアドレスに記憶されている。
フィルタ係数セット(m,n)は、それぞれLPH(ローパスフィルタ)を実現する。フィルタ係数セットは、フィルタ演算部31での重み付け平均の各画素の重み係数を含む。たとえば、フィルタ係数セットが{0.1, 0.2, 0.4, 0.2, 0.1}の場合には、中心画素に対する重みが「0.4」となり、中心画素に隣接する画素の重みが「0.2」となり、中心画素の1画素隔てて隣接する画素の重みが「0.1」となる。
フィルタ係数セット(m,n)のnは、周波数特性番号を表わす。同一の周波数特性番号nのフィルタ係数セットを用いたフィルタ演算は同一の周波数特性を有し、異なる周波数特性番号nのフィルタ係数セットを用いたフィルタ演算は、異なる周波数特性を有する。フィルタ係数セット(m,1)を用いたフィルタ演算では、最もカットオフ周波数が高くなり、フィルタ係数セット(m,2)、フィルタ係数セット(m,3)の順にフィルタ演算のカットオフ周波数が低くなり、フィルタ係数セット(m,N)が最もカットオフ周波数が低くなる。
図3は、フィルタ係数セットの周波数特性を表わす図である。
図3(a)は、周波数特性番号nが1のフィルタ係数セットの周波数特性を表わし、図3(b)は、周波数特性番号nが2のフィルタ係数セットの周波数特性を表わし、図3(b)は、周波数特性番号nがNのフィルタ係数セットの周波数特性を表わす。
図3(a)は、周波数特性番号nが1のフィルタ係数セットの周波数特性を表わし、図3(b)は、周波数特性番号nが2のフィルタ係数セットの周波数特性を表わし、図3(b)は、周波数特性番号nがNのフィルタ係数セットの周波数特性を表わす。
図4は、入力画像のナイキスト周波数と折返し歪との関係を説明するための図である。
図4を参照して、fnQは入力画像のナイキスト周波数(サンプリング周波数の1/2)である。スケーリングに用いるLPFの理想的なカットオフ周波数は、拡大の場合は、fnQであり、縮小の場合は縮小後画像のナイキスト周波数である。この場合は折り返し歪みのない画像が得られる。しかしながら、有限タップのフィルタは理想フィルタになり得ないので折り返し歪みが残ることになる。
図4を参照して、fnQは入力画像のナイキスト周波数(サンプリング周波数の1/2)である。スケーリングに用いるLPFの理想的なカットオフ周波数は、拡大の場合は、fnQであり、縮小の場合は縮小後画像のナイキスト周波数である。この場合は折り返し歪みのない画像が得られる。しかしながら、有限タップのフィルタは理想フィルタになり得ないので折り返し歪みが残ることになる。
図3(c)に示すようなカットオフ周波数fcが低い周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択すると折り返し歪みを抑制することができるが、その分本来残るべき信号成分が失われぼけた画像になってしまうため、ユーザは、そのトレードオフを考慮しながら最適なフィルタ係数セットを選択する必要がある。たとえば、ユーザは、拡大するときには、拡大率に関係なく、係数選択レジスタ26に保持する周波数特性番号n_regの値を「1」に設定することにより、カットオフ周波数が大きな周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択して、鮮鋭感を出すようにすればよい。また、ユーザは、縮小するときには、係数選択レジスタ26に保持する周波数特性番号n_regの値を縮小率が大きくなるに応じて、大きな値に設定することにより、カットオフ周波数の小さなフィルタ係数セットを選択して、折返し歪みを抑制するようにすることができる。
フィルタ係数セット(m,n)のmは、位相特性番号を表わす。位相特性番号mが相違しても、周波数特性番号nが同一であるフィルタ係数セットどうしは、同一の周波数特性を有する。スケーリング後の画素の位相によって別のフィルタ係数セットを用いるのは、スケーリング後の画素が、スケーリング前の画素と同じ位置にあるか、スケーリング前の画素間の中間のどの位置にあるかによって、重み付け平均における各画素の重みが異なるようにする必要があるからである。
係数選択部28は、周波数特性番号nと、位相特性番号mの値を選択し、係数テーブル記憶部30に記憶されているM×N個のフィルタ係数セットの中からフィルタ係数セット(m,n)を出力させる。
水平方向のスケーリング処理を行なう時には、係数選択部28は、水平方向にスケーリング後の画像(第1段階スケーリング画像)のインデックス(X,Y)で指定される画素の水平方向の座標x′の整数部分であるxを特定し、画素単位動き量MQ(x,Y)と閾値設定レジスタ25に保持されている閾値THとを比較する。係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH未満の場合には、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する。また、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH以上であり、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNでなければ、周波数特性番号nの値を(n_reg+1)に設定する。係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH以上であり、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNであれば、周波数特性番号nの値を最大値Nに設定する。このように、画素単位の動き量が閾値TH以上のときに、係数選択レジスタ26で指定される周波数特性番号の値よりも1段階大きな周波数特性番号のフィルタ係数セットを用いるようにしたのは、折り返し歪みは、動きによって強調される場合があるため、動きのある領域に対して相対的にカットオフ周波数を下げることが有効であるからである。
また、係数選択部28は、x′の小数部分に対応する位相特性番号mを特定する。具体的には、係数選択部28は、x′の小数部分Fの値が(i−1)/M≦F<i/Mの場合には、位相特性番号mを「i」に設定する。
垂直方向のスケーリング処理を行なう時には、係数選択部28は、垂直方向にスケーリング後の画像(第2段階スケーリング画像)のインデックス(X,Y)で指定される画素の垂直方向の座標y′の整数部分であるyを特定し、画素単位動き量MQ(X,y)と閾値設定レジスタ25に保持されている閾値THとを比較する。係数選択部28は、画素単位動き量MQ(X,y)が閾値TH未満の場合には、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する。また、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(X,y)が閾値TH以上であり、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNでなければ、周波数特性番号nの値を(n_reg+1)に設定する。係数選択部28は、画素単位動き量MQ(X,y)が閾値TH以上であり、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNであれば、周波数特性番号nの値を最大値Nに設定する。
また、係数選択部28は、y′の小数部分に対応する位相特性番号mを特定する。具体的には、係数選択部28は、y′の小数部分Fの値が(i−1)/M≦F<i/Mの場合には、位相特性番号mを「i」に設定する。
フィルタ演算部31は、係数テーブル記憶部30から出力されたフィルタ係数セット(m,n)とスケーリング後画素座標算出部29から出力される座標x′、y′に基づいて、現フレームの画素を用いてフィルタ演算を実行する。
水平方向にスケーリング後の画像(第1段階スケーリング画像)のインデックス(X,Y)で指定される画素の水平方向の座標x′の整数部分がxであるときに、たとえばフィルタ係数セットが{0.1, 0.2, 0.4, 0.2, 0.1}が選択された場合には、フィルタ演算部31は、インデックス(x,Y)で指定される入力画素の重みを「0.4」とし、インデックス(x+1,Y)で指定される入力画素およびインデックス(x−1,Y)で指定される入力画素の重みを「0.2」とし、インデックス(x+2,Y)で指定される入力画素およびインデックス(x−2,Y)で指定される入力画素の重みを「0.1」とし、重み付け平均によって、水平方向にスケーリング後の画像(第1段階スケーリング画像)のインデックス(X,Y)で指定される画素の値を算出する。
また、垂直方向にスケーリング後の画像(第2段階スケーリング画像)のインデックス(X,Y)で指定される画素の水平方向の座標y′の整数部分がyであるときに、たとえばフィルタ係数セットが{0.1, 0.2, 0.4, 0.2, 0.1}が選択された場合には、フィルタ演算部31は、インデックス(X,y)で指定される第1段階スケーリング画像の画素の重みを「0.4」とし、インデックス(X,y+1)で指定される第1段階スケーリング画像の画素およびインデックス(X,y−1)で指定される第1段階スケーリング画像の画素の重みを「0.2」とし、インデックス(X,y+2)で指定される第1段階スケーリング画像の画素およびインデックス(X,y−2)で指定される第1段階スケーリング画像の画素の重みを「0.1」とし、重み付け平均によって、垂直方向にスケーリング後の画像(第2段階スケーリング画像)のインデックス(X,Y)で指定される画素の値を算出する。
フィルタ演算部31における演算方法については既知の技術であり、たとば「特開2006−253759」に開示されている(図1のシームレス画素処理部20に相当)。
(動作)
図5は、図2のスケーラ10の処理手順を表わすフローチャートである。
図5は、図2のスケーラ10の処理手順を表わすフローチャートである。
図5を参照して、動き情報処理部32は、ステップS101〜S106の処理を行なう。動き情報処理部32による処理と並行して、スケーリング処理部33は、ステップS107〜S108の処理を行なう。図6は、ステップS107の処理の詳細な手順を表わし、図7は、ステップS108の処理の詳細な手順を表わす。
まず、動き情報処理について説明する。
図5を参照して、入力画像の水平方向のインデックス番号xの値が0に設定され、インデックス番号yの値が0に設定される(ステップS101)。
図5を参照して、入力画像の水平方向のインデックス番号xの値が0に設定され、インデックス番号yの値が0に設定される(ステップS101)。
動き検出部23が、動きベクトルMV(x,y)を生成する(ステップS102)。
次に、動き量算出部24が、動き量MQ(x,y)を算出する(ステップS103)。
次に、動き量算出部24が、動き量MQ(x,y)を算出する(ステップS103)。
次に、xの値が(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS104でNO)、xの値が1だけインクリメントされて(ステップS105)、ステップS102に戻る。
一方、xの値が(XSIZE−1)と同じであり(ステップS104でYES)、yの値が(YSIZE−1)と同じでなければ(ステップS106でNO)、yの値が1だけインクリメントされて(ステップS107)、ステップS102に戻る。
一方、xの値が(XSIZE−1)と同じであり(ステップS104でYES)、かつyの値が(YSIZE−1)と同じであれば(ステップS106でYES)、動き情報処理が終了する。
次に、スケーリング処理について説明する。
まず、スケーリング処理部33は、図6に示すように、入力画像に対して水平方向のスケーリング処理を行なって、第1段階スケーリング画像を生成する(ステップS107)。
まず、スケーリング処理部33は、図6に示すように、入力画像に対して水平方向のスケーリング処理を行なって、第1段階スケーリング画像を生成する(ステップS107)。
次に、スケーリング処理部33は、図7に示すように、第1段階スケーリング画像に対して垂直方向のスケーリング処理を行なって、第2段階スケーリング画像を生成する(ステップS108)。
図6を参照して、水平方向のスケーリング処理を説明する。
まず、第1段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS201)。
まず、第1段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS201)。
次に、スケーリング後画素座標算出部29は、Xに(1/SL)(SLは倍率)を乗算してインデックス(X,Y)で特定される画素の水平方向の座標x′を算出する(ステップS202)。
次に、係数選択部28は、x′の整数部分であるxを特定する(ステップS203)。
次に、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH未満であれば(ステップS204でNO)、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する(ステップS205)。
次に、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH未満であれば(ステップS204でNO)、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する(ステップS205)。
一方、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH以上であり(ステップS204でYES)、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNでなければ(ステップS206でNO)、周波数特性番号nの値を(n_reg+1)に設定する(ステップS207)。
一方、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(x,Y)が閾値TH以上であり(ステップS204でYES)、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNであれば(ステップS206でYES)、周波数特性番号nの値を最大値Nに設定する(ステップS208)。
次に、係数選択部28は、x′の小数部分に対応する位相特性番号mを特定する(ステップS209)。
次に、係数選択部28は、係数選択信号(m,n)を出力し、係数テーブル記憶部30のうちの(m,n)で特定されるアドレスからフィルタ係数セット(m,n)を出力させる(ステップS210)。
次に、フィルタ演算部31は、係数テーブル記憶部30から出力されたフィルタ係数セット(m,n)と、現フレームのインデックス(x,Y)の入力画素およびその水平方向の周辺画素に基づいて、フィルタ演算を実行して、第1段階スケーリング画像のインデックス(X,Y)で特定される画素の値を算出する(ステップS211)。
次に、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS212でNO)、Xの値が1だけインクリメントされて(ステップS213)、ステップS202に戻る。
一方、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じであり(ステップS212でYES)、Yの値が(YSIZE−1)と同じでなければ(ステップS214でNO)、Yの値が1だけインクリメントされて(ステップS215)、ステップS202に戻る。
一方、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じであり(ステップS212でYES)、かつYの値が(YSIZE−1)と同じであれば(ステップS214でYES)、水平方向のスケーリング処理が終了する。
図7を参照して、垂直方向のスケーリング処理を説明する。
まず、第2段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS301)。
まず、第2段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS301)。
次に、スケーリング後画素座標算出部29は、Yに(1/SL)(SLは倍率)を乗算して、インデックス(X,Y)で特定される画素の垂直方向の座標y′を算出する(ステップS302)。
次に、係数選択部28は、垂直方向の座標y′の整数部分であるyを特定する(ステップS303)。
次に、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(X,y)が閾値TH未満であれば(ステップS304でNO)、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する(ステップS305)。
一方、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(X,y)が閾値TH以上であり(ステップS204でYES)、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNでなければ(ステップS306でNO)、周波数特性番号nの値を(n_reg+1)に設定する(ステップS307)。
一方、係数選択部28は、画素単位動き量MQ(X,y)が閾値TH以上であり(ステップS304でYES)、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNであれば(ステップS306でYES)、周波数特性番号nの値を最大値Nに設定する(ステップS308)。
次に、係数選択部28は、y′の小数部分に対応する位相特性番号mを特定する(ステップS309)。
次に、係数選択部28は、係数選択信号(m,n)を出力し、係数テーブル記憶部30のうちの(m,n)で特定されるアドレスからフィルタ係数セット(m,n)を出力させる(ステップS310)。
次に、フィルタ演算部31は、係数テーブル記憶部30から出力されたフィルタ係数セット(m,n)と現フレームのインデックス(X,y)の第1段階スケーリング画像の画素およびその垂直方向の周辺画素に基づいてフィルタ演算を実行して、第2段階スケーリング画像のインデックス(X,Y)で特定される画素の値を算出する(ステップS311)。
次に、Yの値がSL×(YSIZE−1)と同じでなければ(ステップS312でNO)、Yの値が1だけインクリメントされて(ステップS313)、ステップS302に戻る。
一方、Yの値がSL×(YSIZE−1)と同じであり(ステップS312でYES)、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS314でNO)、Xの値が1だけインクリメントされて(ステップS315)、ステップS302に戻る。
一方、Yの値がSL×(YSIZE−1)と同じであり(ステップS312でYES)、かつXの値がSL×(XSIZE−1)と同じであれば(ステップS314でYES)、垂直方向のスケーリング処理が終了する。
以上のように、第1の実施形態のスケーラによれば、動きのある画素に対して相対的にカットオフ周波数が低いフィルタでスケーリングを実行することができるため、画像の静止部分での鮮鋭感の維持と、動き部分での折り返し歪みの抑制とを両立させることができ、結果として良好なスケーリング後画像を得ることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、フレーム全体の動き量に応じて、フィルタ係数セットを選択するスケーラを備えた画像処理用LSIに関する。
第2の実施形態は、フレーム全体の動き量に応じて、フィルタ係数セットを選択するスケーラを備えた画像処理用LSIに関する。
(構成)
図8は、第2の実施形態のスケーラ110の構成を表わす図である。第1の実施形態のスケーラ110と同一の構成要素については、図2に示したものと同一の符号を付けており、これらについては、説明を繰り返さない。
図8は、第2の実施形態のスケーラ110の構成を表わす図である。第1の実施形態のスケーラ110と同一の構成要素については、図2に示したものと同一の符号を付けており、これらについては、説明を繰り返さない。
動き量算出部124は、動き検出部23の出力する画素単位動きベクトルに基づいて、フレーム単位動き量FMQを生成する。第Kフレームのフレーム単位動き量FMQ(K)は以下の式によって得られる。
FMQ(K) = {ΣΣ(|MVx| + |MVy|)} / (XSIZE×YSIZE)
ここでΣΣは入力画像の1フレームの全画素に亘る和を表す。つまりフレーム単位動き量FMQ(K)は、第Kフレームにおける全画素の動き量の平均値である。動き量算出部124は。フレーム同期信号(VSYNC)に同期して動作する。第Kフレーム期間に亘りFMQ(K)の計算を行い、次のVSYNCに同期してFMQ(K+1)の計算を行なう。FMQ(K)が出力されるのは、第Kフレーム期間の最後となる。
ここでΣΣは入力画像の1フレームの全画素に亘る和を表す。つまりフレーム単位動き量FMQ(K)は、第Kフレームにおける全画素の動き量の平均値である。動き量算出部124は。フレーム同期信号(VSYNC)に同期して動作する。第Kフレーム期間に亘りFMQ(K)の計算を行い、次のVSYNCに同期してFMQ(K+1)の計算を行なう。FMQ(K)が出力されるのは、第Kフレーム期間の最後となる。
閾値設定レジスタ125は、外部から指定された閾値FTHを保持する。この閾値FTHは、フレーム単位でフィルタ係数セットを選択する際にフレーム単位動き量FMQとの比較のために用いられる。
係数選択部128におけるフィルタ係数セットを選択するアルゴリズムは、第1の実施形態と同様である。ただし、第1の実施形態における係数選択部128は、画素単位の動き量MQ(x,y)に基づいて画素単位でフレーム係数セットを選択するのに対して、第2の実施形態の係数選択部128は、フレーム単位動き量FMQに基づいてフレーム単位でフレーム係数セットを選択する点で相違する。
フィルタ演算部31の処理内容は、第1の実施形態のフィルタ演算部31と同じである。ただし、第2の実施形態では、フレーム係数セットを選択するのに1フレーム分の遅延が生じている。なぜなら、第Kフレームのフレーム単位動き量FMQ(K)は、第Kフレーム期間の最後に計算が終了するため、第Kフレーム期間では使用できないからである。そのため、第2の実施形態のフィルタ演算部31に入力される画素は、1フレーム前の画素となる。
(動作)
図9は、図8のスケーラ110の処理手順を表わすフローチャートである。
図9は、図8のスケーラ110の処理手順を表わすフローチャートである。
図9を参照して、動き情報処理部132は、ステップS401〜S407の処理を行なう。動き情報処理部132による処理と並行して、スケーリング処理部133は、ステップS408〜S414の処理を行なう。図10は、ステップS413の処理の詳細な手順を表わし、図11は、ステップS414の処理の詳細な手順を表わす。ここでは、入力画像の現フレームが第Kフレームであり、前フレームが第(K−1)フレームであるとして説明する。
まず、動き情報処理について説明する。
図9を参照して、入力画像の水平方向のインデックス番号xの値が0に設定され、垂直方向のインデックス番号の値が0に設定される(ステップS401)。
図9を参照して、入力画像の水平方向のインデックス番号xの値が0に設定され、垂直方向のインデックス番号の値が0に設定される(ステップS401)。
動き検出部23が、動きベクトルMV(x,y)を生成する(ステップS402)。
次に、xの値が(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS403でNO)、xの値が1だけインクリメントされて(ステップS404)、ステップS402に戻る。
次に、xの値が(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS403でNO)、xの値が1だけインクリメントされて(ステップS404)、ステップS402に戻る。
一方、xの値が(XSIZE−1)と同じであり(ステップS403でYES)、yの値が(YSIZE−1)と同じでなければ(ステップS405でNO)、yの値が1だけインクリメントされて(ステップS406)、ステップS402に戻る。
一方、xの値が(XSIZE−1)と同じであり(ステップS403でYES)、かつyの値が(YSIZE−1)と同じであれば(ステップS405でYES)、ステップS407に移行する。
ステップS407において、動き量算出部124が、現フレーム(第Kフレーム)のフレーム単位動き量FMQ(K)を算出する。
次に、スケーリング処理について説明する。
まず、係数選択部128は、フレーム単位動き量FMQ(K−1)が閾値FTH未満であれば(ステップS408でNO)、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する(ステップS409)。
まず、係数選択部128は、フレーム単位動き量FMQ(K−1)が閾値FTH未満であれば(ステップS408でNO)、周波数特性番号nの値を係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regに設定する(ステップS409)。
一方、係数選択部128は、フレーム単位動き量FMQ(K−1)が閾値FTH以上であり(ステップS408でYES)、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNでなければ(ステップS410でNO)、周波数特性番号nの値を(n_reg+1)に設定する(ステップS411)。
一方、係数選択部128は、フレーム単位動き量FMQ(K−1)が閾値FTH以上であり(ステップS408でYES)、かつ係数選択レジスタ26に蓄積された値n_regがNであれば(ステップS410でYES)、周波数特性番号nの値を最大値Nに設定する(ステップS412)。
次に、スケーリング処理部133は、図10に示すように、入力画像に対して水平方向のスケーリング処理を行なって、第1段階スケーリング画像を生成する(ステップS413)。
次に、スケーリング処理部133は、図11に示すように、第1段階スケーリング画像に対して垂直方向のスケーリング処理を行なって、第2段階スケーリング画像を生成する(ステップS414)。
図10を参照して、水平方向のスケーリング処理を説明する。
まず、第1段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS501)。
まず、第1段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS501)。
次に、スケーリング後画素座標算出部29は、Xに(1/SL)(SLは倍率)を乗算してインデックス(X,Y)で特定される画素の水平方向の座標x′を算出する(ステップS502)。
次に、係数選択部128は、x′の小数部分に対応する位相特性番号mを特定する(ステップS503)。
次に、係数選択部128は、係数選択信号(m,n)を出力し、係数テーブル記憶部30のうちの(m,n)で特定されるアドレスからフィルタ係数セット(m,n)を出力させる(ステップS504)。
次に、フィルタ演算部31は、係数テーブル記憶部30から出力されたフィルタ係数セット(m,n)と、前フレーム(第(K−1)フレーム)のインデックス(x,Y)の入力画素およびその水平方向の周辺画素に基づいて、フィルタ演算を実行して、第1段階スケーリング画像のインデックス(X,Y)で特定される画素の値を算出する(ステップS505)。
次に、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS506でNO)、Xの値が1だけインクリメントされて(ステップS507)、ステップS502に戻る。
一方、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じであり(ステップS506でYES)、Yの値が(YSIZE−1)と同じでなければ(ステップS508でNO)、Yの値が1だけインクリメントされて(ステップS509)、ステップS502に戻る。
一方、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じであり(ステップS506でYES)、かつYの値が(YSIZE−1)と同じであれば(ステップS508でYES)、水平方向のスケーリング処理が終了する。
図11を参照して、水平方向のスケーリング処理を説明する。
図11を参照して、まず、第2段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS601)。
図11を参照して、まず、第2段階スケーリング画像の水平方向のインデックス番号Xが0に設定され、垂直方向のインデックス番号Yが0に設定される(ステップS601)。
次に、スケーリング後画素座標算出部29は、Yに(1/SL)(SLは倍率)を乗算してインデックス(X,Y)で特定される画素の垂直方向の座標y′を算出する(ステップS602)。
次に、係数選択部128は、y′の小数部分に対応する位相特性番号mを特定する(ステップS603)。
次に、係数選択部128は、係数選択信号(m,n)を出力し、係数テーブル記憶部30のうちの(m,n)で特定されるアドレスからフィルタ係数セット(m,n)を出力させる(ステップS604)。
次に、フィルタ演算部31は、係数テーブル記憶部30から出力されたフィルタ係数セット(m,n)と現フレームのインデックス(X,y)の第1段階スケーリング画像の画素およびその垂直方向の周辺画素に基づいてフィルタ演算を実行して、第2段階スケーリング画像のインデックス(X,Y)で特定される画素の値を算出する(ステップS605)。
次に、Yの値がSL×(YSIZE−1)と同じでなければ(ステップS606でNO)、Yの値が1だけインクリメントされて(ステップS607)、ステップS602に戻る。
一方、Yの値がSL×(YSIZE−1)と同じであり(ステップS606でYES)、Xの値がSL×(XSIZE−1)と同じでなければ(ステップS608でNO)、Xの値が1だけインクリメントされて(ステップS609)、ステップS602に戻る。
一方、Yの値がSL×(YSIZE−1)と同じであり(ステップS606でYES)、かつXの値がSL×(XSIZE−1)と同じであれば(ステップS608でYES)、垂直方向のスケーリング処理が終了する。
以上のように、第2の実施形態のスケーラによれば、第1の実施形態と同様に、良好なスケーリング後画像を得ることができる。また、第2の実施形態では、フレーム単位でフィルタ係数セットを選択するので、動きの多いフレームに対しては全画面においてカットオフ周波数が相対的に低いフレーム係数セットが選択され、動きの少ないフレームに対しては全画面においてカットオフ周波数が相対的に高いフレーム係数セットが選択される。したがって、第2の実施形態では、画素単位の動きベクトルに誤差が多く含まれる場合は、フレーム単位で動き量を平均化するので、スケーリング後の画質が向上する。
(変形例)
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
(1) 複数個の閾値
本発明の実施形態では、動き量が閾値以上のときに、係数選択レジスタ26で指定される周波数特性番号の値よりも1段階大きな周波数特性番号のフィルタ係数セットを用いるようにしたが、これに限定するものではない。複数個の閾値を設けて、動き量と複数の閾値を比較することによって、段階的に周波数特性番号の値を増加させてもよい。これにより、動き量が大きいほど、カットオフ周波数が低いフィルタ係数セットが用いられることになる。
本発明の実施形態では、動き量が閾値以上のときに、係数選択レジスタ26で指定される周波数特性番号の値よりも1段階大きな周波数特性番号のフィルタ係数セットを用いるようにしたが、これに限定するものではない。複数個の閾値を設けて、動き量と複数の閾値を比較することによって、段階的に周波数特性番号の値を増加させてもよい。これにより、動き量が大きいほど、カットオフ周波数が低いフィルタ係数セットが用いられることになる。
(2) スケーリング倍率に応じたフィルタ係数セットの選択
本発明の実施形態では、ユーザは、拡大するときには、拡大率に関係なく、係数選択レジスタに保持する周波数特性番号n_regの値を「1」に設定し、縮小するときには、係数選択レジスタ26に保持する周波数特性番号n_regの値を縮小率が大きくなるに応じて、大きな値に設定することにしたが、これに限定するものではない。
本発明の実施形態では、ユーザは、拡大するときには、拡大率に関係なく、係数選択レジスタに保持する周波数特性番号n_regの値を「1」に設定し、縮小するときには、係数選択レジスタ26に保持する周波数特性番号n_regの値を縮小率が大きくなるに応じて、大きな値に設定することにしたが、これに限定するものではない。
係数選択部が、係数選択レジスタの値を用いずに、倍率設定レジスタに設定されたスケーリング倍率に基づいて、周波数特性番号の値を決定することとしてもよい。
すなわち、係数選択部が、倍率設定レジスタ保持されたスケーリング倍率が縮小の倍率のときには、縮小率が大きなほど、カットオフ周波数が小さい周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択し、スケーリング倍率が拡大の倍率のときには、拡大率に係りなく、カットオフ周波数が最大の周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択するものとしてもよい。これにより、縮小率が大きなほど、ぼかした画像を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 アンテナ、2 チューナ、3 SDRAM、4 画像処理用LSI、5 テレビ、6 ADコンバータ、7 システムデコーダ、8 MPEGデコーダ、9 インターレース/プログレッシブ変換器、10,110 スケーラ、11 DAコンバータ、12 SDRAM IF、13 CPU、14 システムバス、22 フレーム遅延部、23 動き検出部、24,124 動き量算出部、25,125 閾値設定レジスタ、26 係数選択レジスタ、27 倍率設定レジスタ、28,128 係数選択部、30 係数テーブル記憶部、21 フィルタ演算部、32,132 動き情報処理部、33,133 スケーリング処理部。
Claims (7)
- スケーリング機能を有する画像処理用LSIであって、
入力画像信号を1フレーム分遅延させて、前フレームの画素と現フレームの画素とを出力するフレーム遅延部と、
前フレームの画素と現フレームの画素に基づいて、前フレームと現フレームの動き量を算出する動き処理部と、
カットオフ周波数が相違する周波数特性を有する複数個のフィルタ係数セットを記憶する記憶部と、
前記動き量に基づいて、前記記憶部内の1つのフィルタ係数セットを選択する選択部と、
前記選択されたフィルタ係数セットを用いて、前記入力画像信号に対する演算を行ない、スケーリング後の画素の値を算出するフィルタ演算部とを備える、画像処理用LSI。 - 前記動き処理部は、画素単位の動きベクトルの大きさを前記動き量として生成し、
前記選択部は、画素単位で前記フィルタ係数セットを選択する、請求項1記載の画像処理用LSI。 - 前記動き処理部は、画素単位の動きベクトルの大きさを1フレームに亘って平均した値を前記動き量として生成し、
前記選択部は、フレーム単位で前記フィルタ係数セットを選択する、請求項1記載の画像処理用LSI。 - 前記選択部は、前記動き量と閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記フィルタ係数セットを選択する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理用LSI。
- 前記選択部は、前記動き量が前記閾値以上の場合には、前記閾値未満の場合よりも、カットオフ周波数が低い周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択する、請求項4記載の画像処理用LSI。
- 外部から指定されたスケーリング倍率を保持するレジスタを備え、
前記選択部は、前記レジスタに保持されたスケーリング倍率が縮小の倍率のときには、縮小率が大きなほど、カットオフ周波数が小さい周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理用LSI。 - 前記選択部は、前記レジスタに保持されたスケーリング倍率が拡大の倍率のときには、カットオフ周波数が最大の周波数特性を有するフィルタ係数セットを選択する、請求項6に記載の画像処理用LSI。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009094222A JP2010245967A (ja) | 2009-04-08 | 2009-04-08 | 画像処理用lsi |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015161863A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター及びプロジェクターにおける画像処理方法 |
US9147237B2 (en) | 2012-11-16 | 2015-09-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image processing method and device for enhancing image quality using different coefficients according to regions |
CN112886944A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 西安诺瓦星云科技股份有限公司 | 滤波器系数生成方法及装置 |
-
2009
- 2009-04-08 JP JP2009094222A patent/JP2010245967A/ja not_active Withdrawn
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