JP2010245835A - Sipメッセージ圧縮解凍装置および無線基地局 - Google Patents

Sipメッセージ圧縮解凍装置および無線基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】SIPメッセージの圧縮および解凍を行うSIPメッセージ圧縮解凍装置を得ること。
【解決手段】SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータに対応する乱数を発生させる乱数発生部5と、当該乱数パラメータと発生させた乱数との対応関係を保持するための動的辞書部4と、前記乱数パラメータを、異なるデータ長の乱数に置換する乱数置換部3とを備え、乱数置換部3は、前記対応関係が動的辞書部4に保持されている場合は、当該対応情報に基づいて乱数パラメータを異なるデータ長の乱数に置換し、前記対応関係が動的辞書部4に保持されていない場合は、乱数発生部5に対して、当該乱数パラメータに対応して発生させる乱数のデータ長を指定し、当該乱数パラメータを、乱数発生部5が発生させた乱数に置換し、また、当該乱数パラメータと発生させた乱数との対応関係を動的辞書部4に保持させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、SIPメッセージの圧縮および解凍を行うSIPメッセージ圧縮解凍装置に関する。
SIP(Session Initiation Protocol)は、音声や映像などマルチメディアのセッションを確立するためのプロトコルであり、IETF(The Internet Engineering Task Force)RFC3261で規定されている。インターネットに代表されるIP(Internet Protocol)ネットワーク上で、マルチメディアセッションを制御する目的で広く普及している。SIPはテキスト形式のメッセージを使用するため、メッセージサイズが大きくなりやすい。メッセージサイズの肥大化によって、狭帯域の通信環境で使用する場合に伝送遅延が大きくなり、また、下位通信レイヤにおけるメッセージの断片化が発生しやすくなり、メッセージの分割結合処理及び断片化されたメッセージの喪失によるメッセージ全体の再送によって、終端ノード及び中継ノードの処理負荷が増大する。例えば、UDP(User Datagram Protocol)を使用してSIPメッセージを伝送する場合、IPv4で断片化が発生しやすくなり、中継ルータの負荷が増大する。そのため、SIPメッセージを圧縮し、メッセージサイズを小さくして伝送する技術が開発されている。
下記非特許文献1において、IETFが規定するSigComp(Signaling Compression)によるSIP圧縮技術が開示されている。SigCompでは圧縮方式については言及されておらず、Deflateなどの汎用的な圧縮アルゴリズムが例示されている。また、解凍方式を表現するためにUDVM(Universal Decompressor Virtual Machine)を定義している。SigCompを使用するシステムでは、圧縮側がUDVMを圧縮メッセージに付随して伝送することで解凍側に解凍アルゴリズムを通知する方式、および解凍アルゴリズムを事前に共有する方式が規定されている。
また、下記特許文献1において、汎用的な圧縮アルゴリズムに対してSIP独自のデータ構造を活用することで圧縮効率を高める技術が開示されている。ASN.1(Abstract Syntax Notation One)を用いてSIPメッセージを定義し、ASN.1定義をSIP装置間で共有し、SIPメッセージをASN.1定義に基づいてPER(Packed Encoding Rule)でバイナリ構造に変換する。これにより、SIPメッセージ中に現れる固定的な文字列パターンを省略した形式で効率的にSIPメッセージを圧縮できる。
特開2008−123122号公報
RFC3320 Signaling Compression (SigComp), IETF http://www.ietf.org/rfc/rfc3320.txt
しかしながら、SIPメッセージ中には、本質的に圧縮困難な乱数的情報要素が存在する。例えば、Viaヘッダ中のBranchパラメータ、CALL−IDヘッダ、Toヘッダ及びFromヘッダ中のtagパラメータである。これらのパラメータは、トランザクション、すなわち要求と応答を対応づける識別子や、呼の識別子として用いられる。識別子がグローバルユニークである必要性から、ある程度の大きさを持った乱数とする規定となっている。
上記特許文献1に記載の技術によれば、SIPメッセージ中に現れる固定的な文字列パターンを省略した形式で効率的にSIPメッセージの圧縮を行うのみである。そのため、固定的な文字列パターンとして定義できない乱数的な情報要素を効率的に圧縮することができない、という問題があった。
また、上記非特許文献1に記載の技術によれば、乱数的な情報要素に短い符号を割り当てる対応関係を示すUDVMを伝送することで、乱数的な情報要素に対しても圧縮可能であるが、トランザクション毎あるいは呼毎に乱数が変化する度に異なるUDVMを伝送する必要が発生する。そのため、トランザクションや呼の生成消滅頻度が高い場合には、頻繁なUDVM伝送による通信の負荷が大きくなり、効率的な圧縮をおこなうことができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信の負荷を大きくすること無く、SIPメッセージ中の乱数的な情報要素を圧縮することが可能なSIP圧縮解凍装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、SIPメッセージの送受信を行う無線基地局において、SIPメッセージの圧縮および解凍を行うSIPメッセージ圧縮解凍装置であって、SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータに対応する乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係を保持するための動的辞書手段と、前記乱数パラメータを、当該乱数パラメータのデータ長と異なるデータ長の乱数に置換する乱数置換手段とを備え、前記乱数置換手段は、SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係が前記動的辞書手段に保持されている場合は、当該対応関係に基づいて当該乱数パラメータを前記異なるデータ長の乱数に置換し、SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係が前記動的辞書手段に保持されていない場合は、前記乱数発生手段に対して、当該乱数パラメータに対応して発生させる乱数のデータ長を指定し、当該乱数パラメータを、前記乱数発生手段が当該指定されたデータ長に従い発生させた乱数に置換し、また、当該乱数パラメータと当該乱数との対応関係を前記動的辞書手段に保持する、ことを特徴とする。
本発明によれば、SIPメッセージの圧縮効率を向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、SIPメッセージ圧縮解凍装置の構成例を示す図である。 図2は、ネットワークの構成例を示す図である。 図3は、INVITEメッセージの構成例を示す図である。 図4は、動的辞書に登録された乱数の対応関係を示す図である。 図5は、圧縮後のINVITEメッセージの構成例を示す図である。 図6は、200 OKメッセージの構成例を示す図である。 図7は、動的辞書に登録された乱数の対応関係を示す図である。 図8は、解凍後の200 OKメッセージの構成例を示す図である。 図9は、SIPメッセージ圧縮解凍装置の構成例を示す図である。 図10は、SIPメッセージ圧縮解凍装置の構成例を示す図である。 図11は、ネットワークの構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかるSIPメッセージ圧縮解凍装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、SIPメッセージ圧縮解凍装置の構成例を示す図である。SIPメッセージ圧縮解凍装置は、下位レイヤ識別子解析部1と、SIP解析部2と、乱数置換部3と、動的辞書部4と、乱数発生部5と、下位レイヤ接続監視部6と、を備える。
下位レイヤ識別子解析部1は、SIPメッセージを解析し、SIPメッセージを送受信する装置を判別する。具体的には、入力されたSIPメッセージの下位レイヤ情報から、SIPメッセージの送信装置および受信装置の識別子情報を求める。識別子は、IPネットワークにおけるIPアドレス、イーサネット(登録商標)ネットワークにおけるMAC(Media Access Control)アドレス、PPP(Point to Point Protocol)ネットワークにおけるPPPoE(PPP over Ethernet(登録商標))セッションID、3G移動体通信網における移動機識別子(IMSI(International Mobile Subscription Identity)、P−TMSI(Packet Temporary Mobile Subscription Identity))など、下位レイヤの構成に基づいて求める。また、識別子は、SIPメッセージ中のリクエストURI(Uniform Resource Identifier)やViaヘッダに基づいて求めることもできる。
SIP解析部2は、SIPメッセージのSIP部分を解析し、SIPメッセージから、乱数種別と、乱数値からなる乱数情報を抽出する。乱数種別は、SIPメッセージにおける情報要素の種別を表す。例えば、Viaヘッダ中のbranchパラメータ、Call−IDヘッダ、Toヘッダ及びFromヘッダ中のtagパラメータなどがあるが、これに限定するものではない。乱数値は前記情報要素のとる値を示す。
乱数置換部3は、抽出された乱数パラメータを置換し、SIPメッセージのサイズを圧縮および伸長して出力する。下位レイヤ識別子解析部1が抽出した下位レイヤ識別子情報に基づいて、参照する動的辞書(エントリ)を動的辞書部4から取得する。SIP解析部2が抽出した乱数情報が取得したエントリに存在する場合、乱数情報に対応するエントリ中の対応情報に基づいて、SIPメッセージ中の乱数を置換する。SIP解析部2が抽出した乱数情報がエントリに存在しない場合、乱数発生部5に対して乱数のデータ長を指定して乱数を発生させる。そして、前記乱数情報と乱数発生部5が発生した乱数との対応関係をエントリに登録する。乱数発生部5に指定する乱数のデータ長は、システムの構成に基づいて設定された値を使用する。
動的辞書部4は、乱数置換部3による乱数置換の対応関係を保存するための記憶部である。下位レイヤ識別子情報毎にエントリが存在し、乱数情報をキーとして、乱数を変換するための対応情報を保持する。
乱数発生部5は、乱数置換部3から指定されたデータ長の乱数を発生させる。
下位レイヤ接続監視部6は、下位レイヤ識別子情報毎の接続状態を監視し、ある下位レイヤ識別子を有する装置の接続が切断された場合に、当該下位レイヤ識別子に対応するエントリを動的辞書部4から削除する。動的辞書部4のサイズが無限に増大することを防止する。
つづいて、本実施の形態が効果を発揮するネットワーク構成と典型的なSIPメッセージを例にとり、SIPメッセージ圧縮解凍装置の処理の流れを説明する。図2は、ネットワークの構成例を示す図である。ネットワークはSIPネットワーク10と、広帯域リンク20と、無線基地局30と、狭帯域リンク40と、端末A50と、端末B51と、から構成される。無線基地局30は、SIPメッセージ圧縮解凍装置31を備える。
無線基地局30は、狭帯域リンク40を通じてSIP端末である端末A50、端末B51を収容し、広帯域リンク20を通じて、プロキシサーバを含むSIPネットワーク10と接続する。SIPメッセージ圧縮解凍装置31は、下位レイヤ識別子解析部1によってSIPメッセージと端末とを1対1に対応するための情報を得ることが出来るため、狭帯域リンク40側では端末単位で重複しない程度のデータ長を有する乱数を使用すればよい。ここでは、狭帯域リンク40における乱数のデータ長を2バイトとする。また、広帯域リンク20側では、SIP標準規定に基づいてグローバルユニークであることが保証できる程度のデータ長を有する乱数を使用する必要がある。ここでは、広帯域リンク20における乱数のデータ長を32バイトとする。これらの乱数のデータ長は事前設定により、各構成間に明示的に設定する。
図3は、SIPネットワーク10側から、端末A50に対してセッション開始要求が発生した場合のINVITEメッセージの構成例を示す図である。無線基地局30は、INVITEメッセージを受信した場合、SIPメッセージ圧縮解凍装置31に入力する。SIPメッセージ圧縮解凍装置31は、まず、下位レイヤ識別子解析部1において、SIPの下位レイヤであるIPヘッダから、SIPメッセージが端末A50宛であることを識別し、圧縮処理を実施することを決定する。
つぎに、SIP解析部2において、INVITEメッセージから図3中に下線で表す乱数部分を抽出する。乱数置換部3は、動的辞書部4が備える端末A50用の動的辞書(エントリ)を参照し、前記乱数部分の対応関係が存在しないため、当該乱数部分のそれぞれに対応する2バイトの乱数を乱数発生部5から取得し、INVITEメッセージ中の前記乱数部分を置換する。
図4は、動的辞書部4が備える端末A50用の動的辞書に登録された乱数の対応関係を示す図である。SIPメッセージ中の乱数部分と乱数発生部5が発生させた乱数との対応関係を示すものである。図4下線部に示すように、端末A50用の動的辞書に前記乱数の対応関係を追加する。上記手順を経て、無線基地局30は、狭帯域リンク40を経由して、端末A50に対して乱数部部分が圧縮されたINVITEメッセージを送信する。図5は、圧縮後のINVITEメッセージの構成例を示す図である。なお、無線基地局30は、前記圧縮において、乱数部分の圧縮の後に従来技術によるSIP圧縮を実施することによりさらにSIPメッセージを圧縮することが可能である。
図6は、前記INVITEメッセージに対する端末A50からの応答を意味する200 OKメッセージの構成例を示す図である。無線基地局30は、前記200 OKメッセージを受信した場合、SIPメッセージ圧縮解凍装置31に入力する。SIPメッセージ圧縮解凍装置31は、まず、下位レイヤ識別子解析部1において、SIPの下位レイヤであるIPヘッダから、SIPメッセージがSIPネットワーク10宛であることを識別し、解凍処理を実施することを決定する。
つぎに、SIP解析部2において、200 OKメッセージから図6中に下線で表す乱数部分を抽出する。乱数置換部3は、動的辞書部4に備える端末A50用の動的辞書を参照し、前記乱数部分のうち対応関係が存在するものについては、動的辞書の対応関係に基づいて置換を行う。前記乱数部分のうち対応関係が存在しないものについては、対応する32バイトの乱数を乱数発生部5から取得し、200 OKメッセージ中の前記乱数部分を置換する。
図7は、動的辞書部4が備える端末A50用の動的辞書に登録された乱数の対応関係を示す図である。図7下線部に示すように、端末A50用の動的辞書に前記乱数の対応関係を追加する。上記手順を経て、無線基地局30は、広帯域リンク20を経由して、SIPネットワーク10に対して乱数部分が解凍された200 OKメッセージを送信する。図8は、解凍後の200 OKメッセージの構成例を示す図である。なお、無線基地局30は、従来技術によるSIP圧縮を実施している場合には、乱数部分の解凍の前に従来技術によるSIP解凍を実施する。
以降、SIPメッセージ圧縮解凍装置31は、SIPメッセージが入力された場合、上記同様に、動的辞書部4が備える各端末用の動的辞書を参照し、必要に応じて新たな乱数を発生させて乱数パラメータの置換を実施する。各端末は、SIPメッセージ圧縮解凍装置31から受信した圧縮された乱数パラメータをそのまま使用するのみで、SIPメッセージ圧縮解凍装置31と動的辞書を共有する必要がない。SIPメッセージ圧縮解凍装置31は、動的辞書を各端末へ送信しないため、通常の通信に負荷をかけない。
以上説明したように、本実施の形態では、SIPメッセージ圧縮解凍装置は、SIPメッセージ中の識別情報を示す乱数部分について、SIPネットワーク側で送受信するSIPメッセージではグローバルユニークであることが保証可能なデータ長の乱数を使用し、端末側で送受信するSIPメッセージでは下位レイヤ識別情報に基づいて端末毎にユニークであることが保証可能なデータ長の乱数に置換して使用することとした。これにより、SIPの接続性を維持しつつ、通信負荷をかけること無く、端末側で送受信するSIPメッセージの乱数部分の伝送サイズを圧縮することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では端末と無線基地局の乱数長を暗黙的に共有し2バイトとしていたが、端末と無線基地局の接続段階において、無線基地局あるいは端末が明示的に乱数のデータ長を指定することもできる。
例えば、RRC(Radio Resource Control)、PPP、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)など、端末と無線基地局との間でSIPの下位レイヤの接続を行うプロトコル、もしくはSIP、もしくはその他のプロトコルに基づいて、前記乱数のデータ長を決定することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、端末と無線基地局間の接続形態に応じて乱数のデータ長を決定することとした。これにより、例えば、無線基地局と端末との間にプロキシサーバが存在し、当該プロキシサーバが複数端末を収容するケースなど、乱数のデータ長が一意である必要がある範囲が変化した場合にも柔軟に乱数のデータ長を制御することができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、下位レイヤを常時接続する形態のシステムについて説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図9は、本実施の形態に係るSIPメッセージ圧縮解凍装置の構成例を示す図である。SIPメッセージ圧縮解凍装置は、SIP状態監視部7を備える点が実施の形態1と異なる。SIP状態監視部7は、SIPのプロトコル状態を監視し、SIP状態を考慮したタイミングで動的辞書の削除を実施する。
下位レイヤ接続監視部6は、下位レイヤの接続状態を監視するものであるため、SIPセッションの切断に伴い下位レイヤ接続が切断されるシステムにおいては有効である。しかし、SIPセッションの有無によらず下位レイヤを常時接続とする形態のシステムにおいては動的辞書を削除するタイミングが無くなり、動的辞書部4が保持する動的辞書のサイズが増大し続ける。SIP状態監視部7は、SIP状態を考慮したタイミングで動的辞書の削除を実施することによって上記問題点を解決する。
動的辞書の乱数パラメータの対応関係が使用される期間は、SIPメッセージ圧縮解凍装置に入力されるSIPメッセージを解析することにより判断が可能である。例えば、Viaヘッダのbranchパラメータは、SIP要求に対するSIP最終応答がSIPメッセージ圧縮解凍装置から出力された後は基本的に不要となる。また、Toヘッダ、Fromヘッダのtagパラメータ、及びCall−IDヘッダは、INVITEメッセージに対する最終エラー応答の出力により、セッション確立が失敗した場合やBYEメッセージに対する最終応答の出力によりセッションが終了された後は基本的に不要となる。
一方、UDPのような信頼性のないプロトコルを使用した伝送を行う場合、これらのメッセージについて再送が発生するケースがあり、動的辞書から当該パラメータを削除するタイミングにはこれらの再送についても考慮する必要がある。また、INVITEメッセージに対する最終エラー応答後にCall−IDを継続して使用するケースについても考慮する必要がある。
そこで、SIP状態監視部7は、前記乱数パラメータの対応関係について、当該乱数パラメータの対応関係が不要となるメッセージを出力したタイミングでタイマを起動し、タイマの満了時に該当する乱数パラメータの対応関係を動的辞書から削除する。また、前記タイマ起動中に該当する乱数パラメータを含むSIPメッセージを出力した場合、当該SIPメッセージが前記乱数パラメータの対応関係が不要となるメッセージであればタイマを再起動する。当該SIPメッセージが前記乱数パラメータの対応関係が不要となるメッセージで無ければタイマを停止し、当該乱数パラメータを継続して保持する。
以上説明したように、本実施の形態では、下位レイヤを常時接続する形態のシステムの場合、乱数パラメータの対応関係が不要となるメッセージを出力したタイミングでタイマを起動し、タイマ満了時に当該対応関係を動的辞書から削除することとした。これにより、SIPセッションの有無によらず下位レイヤを常時接続する形態のシステムにおいても動的辞書を削除することができるため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図10は、本実施の形態にかかるSIPメッセージ圧縮解凍装置の構成例を示す図である。SIPメッセージ圧縮解凍装置は、圧縮解凍装置間通信部8を備える点が実施の形態1と異なる。圧縮解凍装置間通信部8は、無線基地局間で動的辞書を送受信する。
図11は、ネットワークの構成例を示す図である。ネットワークはSIPネットワーク10と、広帯域リンク21と、無線基地局A32と、無線基地局B34と、狭帯域リンクA41と、狭帯域リンクB42と、端末A50と、から構成される。無線基地局A32は、SIPメッセージ圧縮解凍装置33を備える。また、無線基地局B34は、SIPメッセージ圧縮解凍装置35を備える。SIPメッセージ圧縮解凍装置33(35)は、圧縮解凍装置間通信部8を備える。本ネットワーク構成において、端末A50は、無線基地局間をSIPネットワークとの通信を継続したまま、移動することができる。
移動元の無線基地局A32の圧縮解凍装置間通信部8は、端末A50が移動して端末A50を収容する無線基地局が変更する場合、動的辞書部4が備える当該端末A50に関する動的辞書を移動先の無線基地局B34の圧縮解凍装置間通信部8へ送信する。動的辞書の送信方法としては、例えば、一般的なハンドオーバーの処理の中であわせて行うこととしてもよいが、これに限定するものではない。
無線基地局B34のSIPメッセージ圧縮解凍装置35は、受信した動的辞書を使用して、無線基地局A32と同様のSIPメッセージの圧縮および解凍を実施することができる。これにより、ネットワークでは、端末A50の移動前後で同一の動的辞書を使用したSIP通信を継続できる。なお、端末A50の下位レイヤ識別子が移動の前後で変化する場合、SIPメッセージ圧縮解凍装置35は、動的辞書の下位レイヤ識別子を移動後のものに書き換える。
以上説明したように、本実施の形態では、端末A50が移動して収容する無線基地局が変更した場合、無線基地局間で、動的辞書の送受信を行うこととした。これにより、端末が移動するようなネットワークにおいても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかるSIPメッセージ圧縮解凍装置は、SIPメッセージを使用する通信に有用であり、特に、SIPメッセージを圧縮および解凍する通信を行う場合に適している。
1 下位レイヤ識別子解析部
2 SIP解析部
3 乱数置換部
4 動的辞書部
5 乱数発生部
6 下位レイヤ接続監視部
7 SIP状態監視部
8 圧縮解凍装置間通信部
10 SIPネットワーク
20,21 広帯域リンク
30,32,34 無線基地局
31,33,35 SIPメッセージ圧縮解凍装置
40,41,42 狭帯域リンク
50,51 端末

Claims (11)

  1. SIPメッセージの送受信を行う無線基地局において、SIPメッセージの圧縮および解凍を行うSIPメッセージ圧縮解凍装置であって、
    SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータに対応する乱数を発生させる乱数発生手段と、
    前記乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係を保持するための動的辞書手段と、
    前記乱数パラメータを、当該乱数パラメータのデータ長と異なるデータ長の乱数に置換する乱数置換手段と、
    を備え、
    前記乱数置換手段は、
    SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係が前記動的辞書手段に保持されている場合は、当該対応関係に基づいて当該乱数パラメータを前記異なるデータ長の乱数に置換し、
    SIPメッセージ中に含まれる乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係が前記動的辞書手段に保持されていない場合は、前記乱数発生手段に対して、当該乱数パラメータに対応して発生させる乱数のデータ長を指定し、当該乱数パラメータを、前記乱数発生手段が当該指定されたデータ長に従い発生させた乱数に置換し、また、当該乱数パラメータと当該乱数との対応関係を前記動的辞書手段に保持する、
    ことを特徴とするSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  2. 前記無線基地局が広帯域ネットワークおよび狭帯域ネットワークと接続し、2つのネットワーク間で前記無線基地局を介したSIPメッセージの送受信を行う場合において、
    前記乱数置換手段は、
    前記広帯域ネットワークから受信したSIPメッセージを狭帯域ネットワークへ送信する場合に、当該SIPメッセージに含まれる乱数パラメータよりも短いデータ長を指定し、
    前記狭帯域ネットワークから受信したSIPメッセージを広帯域ネットワークへ送信する場合に、当該SIPメッセージに含まれる乱数パラメータよりも長いデータ長を指定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  3. 前記乱数置換手段は、前記乱数パラメータと前記乱数発生手段が発生させた乱数との対応関係を、SIPメッセージの送信元または宛先毎に前記動的辞書手段に保持することを特徴とする請求項1または2に記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  4. 前記SIPメッセージの送信元または宛先を、SIPメッセージの下位レイヤ情報から判定することを特徴とする請求項3に記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  5. 前記乱数置換手段は、前記乱数発生手段に対して乱数を発生させる場合、SIPメッセージの送信元または宛先との通信状態に応じて、指定する乱数のデータ長を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  6. さらに、
    SIPメッセージの下位レイヤ情報に基づいて接続状態を監視し、SIPメッセージの送信元または宛先との接続が切断されたことを認識した場合、当該SIPメッセージの送信元または宛先の前記対応関係を前記動的辞書手段から消去する下位レイヤ接続監視手段、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  7. さらに、
    SIPのプロトコル状態を監視し、当該SIPのプロトコル状態に基づいて、不要になった前記対応関係が発生したことを検出した場合に、当該対応関係を前記動的辞書手段から消去するSIP状態監視手段、
    を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  8. さらに、
    前記対応関係の情報を、他の無線基地局との間で送受信する圧縮解凍装置間通信手段、
    を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  9. SIPメッセージの送信元または宛先となる端末が、収容先の無線基地局を、自局から他局へ変更した場合に、
    前記圧縮解凍装置間通信手段が、前記対応関係の情報を前記他局へ送信することを特徴とする請求項8に記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  10. SIPメッセージの送信元または宛先となる端末が、収容先の無線基地局を、他局から自局へ変更した場合に、
    前記圧縮解凍装置間通信手段が、
    前記他局が保持する前記対応関係の情報を受信し、
    受信した対応関係に基づいて、前記端末を送信元または宛先とするSIPメッセージの圧縮および解凍を行うことを特徴とする請求項8に記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載のSIPメッセージ圧縮解凍装置を備えることを特徴とする無線基地局。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019150412A1 (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 三菱電機株式会社 移動体通信システム、地上装置および車上装置
JPWO2019150412A1 (ja) * 2018-01-30 2020-07-30 三菱電機株式会社 移動体通信システム、地上装置および車上装置

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