JP2010245582A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2010245582A
JP2010245582A JP2009088616A JP2009088616A JP2010245582A JP 2010245582 A JP2010245582 A JP 2010245582A JP 2009088616 A JP2009088616 A JP 2009088616A JP 2009088616 A JP2009088616 A JP 2009088616A JP 2010245582 A JP2010245582 A JP 2010245582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
object scene
imaging surface
image
electronic camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009088616A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Noguchi
清志 野口
Akira Toba
明 鳥羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2009088616A priority Critical patent/JP2010245582A/ja
Publication of JP2010245582A publication Critical patent/JP2010245582A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【構成】撮像装置18は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する。CPU30は、被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を撮像装置18から出力された被写界像に基づいて検出する。CPU30はまた、この物体に対する撮像面の傾きを上述の要領で検出された距離に基づいて算出し、算出された傾きを参照した座標変換処理を撮像装置18から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する。
【効果】簡便な処理で、物体を正面から捉えたように被写界像を補正することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、電子カメラに関し、特に撮影された被写界像の歪みを補正する機能を有する、電子カメラに関する。
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、対象物を撮影するにあたって、複数のポイントを配列したパターン画像が対象物に投影される。投影によって対象物の表面に現れた複数のポイントは、パターン画像上の複数のポイントと照合され、これによって撮影画像とパターン画像との間でのポイントの対応情報が作成される。撮影画像に現れた対象物の平面領域は作成された対応情報に基づいて特定され、射影変換情報は特定された平面領域毎に算出される。撮影画像は、こうして算出された射影変換情報に基づいて補正される。
特開2006−178696号公報
しかし、背景技術では、パターン画像を対象物に投影する必要があり、撮影に手間がかかる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡便に被写界像の歪みを補正することができる、電子カメラを提供することである。
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する撮像手段(14)、被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を撮像手段から出力された被写界像に基づいて検出する検出手段(S41~S47, S51~S57)、検出手段によって注目される物体に対する撮像面の傾きを検出手段によって検出された複数の距離に基づいて算出する算出手段(S49, S59)、および算出手段によって算出された傾きを参照した座標変換処理を撮像手段から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する変換手段(S23)を備える。
好ましくは、撮像面の前面に設けられたフォーカスレンズ(14)、およびフォーカスレンズから撮像面までの距離を繰り返し変更する変更手段(20b)がさらに備えられ、検出手段は、変更手段の変更処理と並列して撮像手段から出力された被写界像の高周波成分を検出する成分検出手段(S41, S51)、および成分検出手段によって検出された高周波成分に基づいて距離を検出する距離検出手段(S43~S47, S53~S57)を含む。
さらに好ましくは、成分検出手段によって検出される高周波成分は撮像面の既定方向両側部に対応する部分被写界像の高周波成分に相当する。
好ましくは、算出手段は検出手段によって注目された複数の位置を結ぶ平面と撮像面との角度差を傾きとして算出する。
好ましくは、撮像面の前面に設けられたズームレンズ(12)がさらに備えられ、変換手段はズームレンズの位置をさらに参照して座標変換処理を実行する。
好ましくは、変換手段は部分的に重複する複数の画角にそれぞれ対応する複数の被写界像の各々に画像変換処理を施す。
さらに好ましくは、変換手段によって変換された複数の被写界像を互いに結合する結合手段(S29)がさらに備えられる。
この発明に従う画像処理プログラムは、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する撮像手段(14)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(30)に、被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を撮像手段から出力された被写界像に基づいて検出する検出ステップ(S41~S47, S51~S57)、検出ステップによって注目される物体に対する撮像面の傾きを検出手段によって検出された複数の距離に基づいて算出する算出ステップ(S49, S59)、および算出ステップによって算出された傾きを参照した座標変換処理を撮像手段から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する変換ステップ(S23)を実行させるための、画像処理プログラムである。
この発明に従う画像処理方法は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する撮像手段(14)を備える電子カメラ(10)によって実行される画像処理方法であって、被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を撮像手段から出力された被写界像に基づいて検出する検出ステップ(S41~S47, S51~S57)、検出ステップによって注目される物体に対する撮像面の傾きを検出手段によって検出された複数の距離に基づいて算出する算出ステップ(S49, S59)、および算出ステップによって算出された傾きを参照した座標変換処理を撮像手段から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する変換ステップ(S23)を備える。
この発明によれば、物体に対する撮像面の傾きは、物体上の複数の位置までの距離に基づいて算出される。また、被写界像を形成する複数の画素は、物体に対する撮像面の傾きを参照して座標変換処理を施される。これによって、簡便な処理で、物体を正面から捉えたように被写界像を補正することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の基本的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 撮像面における評価エリアの割り当て状態の一例を示す図解図である。 図2実施例に適用されるテーブルの構成の一例を示す図解図である。 パノラマモードで撮影される被写体の一例を示す図解図である。 パノラマモードにおける撮影動作の一部を示す図解図である。 パノラマモードの下で実行される角度算出処理の動作の一部を示す図解図である。 パノラマモードの下で実行される角度算出処理の動作の他の一部を示す図解図である。 (A)は座標変換処理を施される前の画像データの一例を示す図解図であり、(B)は座標変換処理を施された後の画像データの一例を示す図解図である。 (A)は座標変換処理を経て作成された合成画像データの一例を示す図解図であり、(B)は座標変換処理を経ることなく作成された合成画像データの一例を示す図解図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
[基本的構成]
図1を参照して、この発明の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段1は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する。検出手段2は、被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を、撮像手段1から出力された被写界像に基づいて検出する。算出手段3は、検出手段2によって注目される物体に対する撮像面の傾きを、検出手段2によって検出された複数の距離に基づいて算出する。変換手段4は、算出手段3によって算出された傾きを参照した座標変換処理を、撮像手段1から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する。
このように、物体に対する撮像面の傾きは、物体上の複数の位置までの距離に基づいて算出される。また、被写界像を形成する複数の画素は、物体に対する撮像面の傾きを参照して座標変換処理を施される。これによって、簡便な処理で、物体を正面から捉えたように被写界像を補正することができる。
[実施例]
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ20a,20bおよび20cによってそれぞれ駆動されるズームレンズ12,フォーカスレンズ14および絞り機構16を含む。ズームレンズ12,フォーカスレンズ14および絞り機構16を経た被写界の光学像は、撮像装置18の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が生成される。
電源が投入されかつキー入力装置44上のモードキー44mによって通常撮影モードが選択されると、CPU30は、通常撮影タスクの下でスルー画像処理を実行するべく、ドライバ20dにプリ露光動作および間引き読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ20dは、SG(Signal Generator)22から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面にプリ露光を施し、かつ撮像面で生成された電荷を間引き態様で読み出す。撮像装置18からは、読み出された電荷に基づく低解像度の生画像データが、ラスタ走査態様で周期的に出力される。
信号処理回路24は、撮像装置18から出力された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施し、これによって作成されたYUV形式の画像データをバスBS1を経てメモリ制御回路32に与える。メモリ制御回路32は、与えられた画像データをバスBS2を経てSDRAM34に書き込む。
SDRAM34に格納された画像データは、メモリ制御回路32によって繰り返し読み出され、バスBS1を経てドライバ40に与えられる。LCDドライバ40は、与えられた画像データに基づいてLCDモニタ42を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
図3を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、合計256個の分割エリアが評価エリアEVAを構成する。
また、評価エリアEVAの左側端部において垂直方向に並ぶ16個の分割エリアは左側ブロックBLKleftを構成し、評価エリアEVAの右側端部において垂直方向に並ぶ16個の分割エリアは右側ブロックBLKrightを構成する。同様に、評価エリアEVAの上側端部において水平方向に並ぶ16個の分割エリアは上側ブロックBLKuprを構成し、評価エリアEVAの下側端部において水平方向に並ぶ16個の分割エリアは下側ブロックBLKlwrを構成する。
輝度評価回路26は、信号処理回路24から出力されたYデータのうち評価エリアEVAに属するYデータを、垂直同期信号Vsyncに応答して分割エリア毎に積分する。この結果、合計256個の輝度評価値が、垂直同期信号Vsyncの発生周期で輝度評価回路26から出力される。
CPU30は、輝度評価回路26から出力された256個の輝度評価値に基づいて適正EV値を算出するべく、上述のスルー画像処理と並列してスルー画像用AE処理(簡易AE処理)を繰り返し実行する。算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間は、ドライバ20cおよび20dにそれぞれ設定される。この結果、LCDモニタ42に表示されるスルー画像の明るさが適度に調整される。
通常撮影モードが選択された状態でキー入力装置44上のズームキー44zが操作されると、CPU30は、ドライバ20aを通してズームレンズ12を光軸方向に移動させる。この結果、LCDモニタ42に表示されるスルー画像の倍率が変化する。
通常撮影モードが選択された状態でキー入力装置44上のシャッタボタン44sが半押しされると、輝度評価回路26から出力された256個の輝度評価値に基づいて最適EV値を算出するべく、通常撮影タスクの下で厳格な記録用AE処理が実行される。算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、上述と同様、ドライバ20cおよび20dにそれぞれ設定される。
記録用AE処理が完了すると、フォーカス評価回路28の出力に基づくAF処理が実行される。フォーカス評価回路28は、信号処理回路24から出力されたYデータのうち図2に示す評価エリアEVAに属するYデータの高周波成分を、垂直同期信号Vsyncに応答して分割エリア毎に積分する。この結果、256個のAF評価値が、垂直同期信号Vsyncの発生周期でフォーカス評価回路28から出力される。
CPU30は、フォーカス評価回路26から出力された256個のAF評価値の取り込み動作と並列して、ドライバ20bを通じてフォーカスレンズ14を光軸方向に移動させる。取り込まれた256個のAF評価値は、互いに異なる複数のレンズ位置P1,P2,…Pmaxの各々に対応して図4に示すテーブルTBL1に記述される。CPU30は、テーブルTBL1の記述を参照して合焦点を探索し、発見された合焦点にフォーカスレンズ14を配置する。
通常撮影モードが選択された状態でシャッタボタン44sが全押しされると、通常撮影タスクの下で、静止画取り込み処理および記録処理が1回ずつ実行される。CPU30は、静止画取り込み処理のために、本露光動作および全画素読み出しの実行をドライバ20dに命令する。ドライバ20dは、垂直同期信号Vsyncの発生に応答して撮像面に本露光を施し、撮像面で生成された全ての電荷をラスタ走査態様で読み出す。この結果、被写界像を表す1フレームの高解像度生画像データが撮像装置18から出力される。出力された生画像データは上述と同様の処理を施され、この結果、YUV形式に従う高解像度の画像データがSDRAM34に確保される。
CPU30は、続いて、記録処理の実行をメモリ制御回路32に命令する。メモリ制御回路32は、SDRAM34に確保された高解像度の画像データを読み出し、読み出された画像データをファイル形式で記録媒体36に記録する。記録処理が完了すると、上述のスルー画像処理およびスルー画像用AE処理が再開される。
図5に示すような仏堂BT1の壁面WS1をパノラマ撮影する場合、モードキー44mによってパノラマ撮影モードを選択した状態で、図6に示す要領で3方向の被写界を撮影する必要がある。
パノラマ撮影モードが選択されると、CPU30は、パノラマ撮影タスクの下でスルー画像処理を実行し、パノラマ撮影用輝度調整タスクの下でスルー画像用AE処理を実行する。この結果、適度な明るさを有するスルー画像がLCDモニタ42に表示される。この状態でズームキー44zが操作されると、CPU30は、パノラマ撮影用ズーム調整タスクの下でズームレンズ12を光軸方向に移動させる。この結果、スルー画像の倍率が変化する。なお、スルー画像用AE処理およびズームキー44zの操作は、1回目の撮影のためにシャッタボタン44sが操作された時点で禁止される。
シャッタボタン44sが半押しされると、CPU30は、パノラマ撮影用輝度調整タスクの下で記録用AE処理を実行する。この結果、最適EV値を定義する絞り量および露光時間がドライバ20cおよび20dにそれぞれ設定され、LCDモニタ42に表示されるスルー画像の明るさが厳格に調整される。なお、ドライバ20cおよび20dの設定は、3回の撮影が完了するまで維持される。
CPU30はまた、パノラマ撮影タスクの下で上述と同様のAF処理を実行する。フォーカスレンズ14は、フォーカス評価回路26から出力された256個のAF評価値の取り込み動作と並列して光軸方向に移動される。取り込まれた256個のAF評価値は、互いに異なる複数のレンズ位置P1,P2,…Pmaxの各々に対応して図4に示すテーブルTBL1に記述される。フォーカスレンズ14は、テーブルTBL1の記述を参照して検出された合焦点に配置される。
AF処理が完了すると、CPU30は、被写界に存在する物体つまり壁面WS1に対する撮像面の傾きを特定するべく、角度算出処理を実行する。角度算出処理では、図3に示す左側ブロックBLKleftで捉えられる部位までの距離が“Aw”として算出され、右側ブロックBLKrightで捉えられる部位までの距離が“Bw”として算出される。さらに、上側ブロックBLKuprで捉えられる部位までの距離が“Ah”として算出され、下側ブロックBLKlwrで捉えられる部位までの距離が“Bh”として算出される。
距離Awの算出にあたっては、左側ブロックBLKleftに対応してテーブルTBL1に記述された一部のAF評価値と現時点のズームレンズ12の位置とが参照される。距離Bwの算出にあたっては、右側ブロックBLKrightに対応してテーブルTBL1に記述された一部のAF評価値と現時点のズームレンズ12の位置とが参照される。
距離Ahの算出にあたっては、上側ブロックBLKuprに対応してテーブルTBL1に記述された一部のAF評価値と現時点のズームレンズ12の位置とが参照される。距離Bhの算出にあたっては、下側ブロックBLKlwrに対応してテーブルTBL1に記述された一部のAF評価値と現時点のズームレンズ12の位置とが参照される。
より具体的には、距離Awは、左側ブロックBLKleftを形成する16個の分割エリアにそれぞれ対応する16個の被写体距離の平均値に相当する。距離Bwは、右側ブロックBLKrightを形成する16個の分割エリアにそれぞれ対応する16個の被写体距離の平均値に相当する。距離Ahは、上側ブロックBLKuprを形成する16個の分割エリアにそれぞれ対応する16個の被写体距離の平均値に相当する。距離Bhは、下側ブロックBLKlwrを形成する16個の分割エリアにそれぞれ対応する16個の被写体距離の平均値に相当する。
図7を参照して、壁面WS1に対する撮像面の横方向の傾きは、算出された距離AwおよびBwと数1〜数3とを利用して、角度θwとして算出される。また、図8を参照して、壁面WS1に対する撮像面の縦方向の傾きは、算出された距離AhおよびBhと数4〜数6とを利用して、角度θhとして算出される。
Figure 2010245582
Figure 2010245582
Figure 2010245582
Figure 2010245582
Figure 2010245582
Figure 2010245582
ここで、距離Cwは、左側ブロックBLKleftで捉えられる部位から右側ブロックBLKrightで捉えられる部位までの距離に相当する。距離Chは、上側ブロックBLKuprで捉えられる部位から下側ブロックBLKlwrで捉えられる部位までの距離に相当する。
また、角度ρwは、左側ブロックBLKleftに相当する方位と右側ブロックBLKrightに相当する方位との差分に相当する。角度ρhは、上側ブロックBLKuprに相当する方位と下側ブロックBLKlwrに相当する方位との差分の角度に相当する。角度ρwおよびρhはいずれも、ズームレンズ12の位置から一義的に導き出される。
このような角度算出処理が完了すると、シャッタボタン44zの全押しが許可され、許可されたシャッタボタン44zの全押しに応答して上述と同様の静止画取り込み処理が実行される。これによって、現時点の画角で捉えられた被写界を表す高解像度の画像データがSDRAM34に確保される。
静止画取り込み処理が完了すると、数7〜数8とを利用した座標変換処理がSDRAM34上の画像データに対して実行される。
Figure 2010245582
Figure 2010245582
SDRAM34に確保された画像データを形成する各画素の座標を“(X,Y,1)”と定義すると、座標(X,Y,1)は、まず角度θwおよびθhを参照した数7の演算によって座標(Xcv,Ycv,Zcv)に変換される。
ただし、AF評価値から算出される距離の信頼度は、ズームレンズ12の位置がテレ側に近づくほど高くなり、ズームレンズ12の位置がワイド側に近づくほど低くなる。このため、数8に従う加重加算演算がさらに実行される。数8において、“Pt”はズームレンズ12のテレ側端部位置を示す定数であり、“Pw”はズームレンズ12のワイド側端部位置を示す定数であり、“Pz”はズームレンズ12の現在位置を示す変数である。また、数8によれば、座標値XcvおよびYcvの各々が座標値Zcvによって正規化される。
正規化された座標値Xcv/Zcvおよび元の座標値Xは、ズームレンズ12の現在位置からテレ側端部位置およびワイド側端部位置の各々までの距離を参照した加重加算を施される。正規化された座標値Ycv/Zcvおよび元の座標値Yもまた、ズームレンズ12の現在位置からテレ側端部位置およびワイド側端部位置の各々までの距離を参照した加重加算を施される。
これによって、座標値Xcvが座標値Xcrctに修正され、座標値Ycvが座標値Ycrctに修正される。このような座標変換処理の結果、図9(A)に示す画像は図9(B)に示すように変化し、壁面WS1は正面から捉えたように再現される。
座標変換処理が完了すると、スルー画像処理が実行される。ただし、このスルー画像処理はパノラマ撮影を支援する支援画像の表示処理を伴う。静止画取り込み処理によって確保された画像データに基づく静止画像は、スルー画像に隣接してモニタ画面に表示される。
パノラマ撮影のために受け付けるシャッタボタン44sの操作回数は3回であり、上述したAF処理から座標変換処理までの一連の処理は、シャッタボタン44sが操作される毎に合計3回実行される。この結果、互いに異なる3つの画角にそれぞれ対応する3フレームの補正画像データがSDRAM34に確保される。
3フレームの補正画像データが得られると、CPU30は、画像合成処理を実行する。SDRAM34に確保された3フレームの補正画像データは、水平方向において部分的に重複する態様で合成される。この結果、図10(A)に示す合成画像データが作成される。作成された合成画像データはその後、ファイル形式で記録媒体36に記録される。なお、参考までに、座標変換処理を実行することなく画像合成処理を実行した場合に得られる合成画像データを図10(B)に示す。
パノラマ撮影タスクは図11〜図14に示すフロー図に対応し、パノラマ撮影用輝度調整タスクは図15に示すフロー図に対応し、そしてパノラマ撮影用ズーム調整タスクは図16に示すフロー図に対応する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ38に記憶される。
図11を参照して、ステップS1ではスルー画像処理を実行し、ステップS3では変数Nを“0”に設定する。ステップS5ではシャッタボタン44sが半押しされたか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS7で変数Nをインクリメントする。続いて、ステップS9でAF処理を実行し、ステップS11でズームレンズ12の位置を検出する。ステップS13では、ステップS9のAF処理によってテーブルTBL1に記述された複数のAF評価値とステップS11で検出されたズームレンズ12の位置とを参照した角度算出処理を実行する。
角度算出処理が完了すると、シャッタボタン44sが全押しされたか否かをステップS15で判別し、シャッタボタン44sの操作が解除されたか否かをステップS17で判別する。ステップS17でYESであれば、ステップS19で変数Nをディクリメントし、ステップS5に戻る。
ステップS15でYESであれば、ステップS21で静止画取り込み処理を実行する。これによって、現時点の画角で捉えられた被写界を表す高解像度の画像データがSDRAM34に確保される。続いて、SDRAM34に確保された画像データに対する座標変換処理をステップS23で実行する。これによって、被写界に存在する物体を正面から捉えた補正画像データが作成される。
ステップS25では変数Nが“3”を示すか否かを判別し、判別結果がNOであれば、ステップS27でスルー画像処理を実行する。このスルー画像処理はパノラマ撮影を支援する支援画像の表示処理を伴い、ステップS23の処理に作成された補正画像データに基づく静止画像はスルー画像に隣接してモニタ画面に表示される。ステップS27の処理が完了すると、ステップS5に戻る。
ステップS25の判別結果がYESであれば、ステップS29で画像合成処理を実行する。SDRAM34上で座標変換処理を施された3フレームの補正画像データは、水平方向において部分的に重複する態様で合成される。ステップS31では画像合成処理によって作成された合成画像データに記録処理を施し、その後に処理を終了する。
図11に示すステップS11の角度算出処理は、図13に示すフロー図に従って実行される。まずステップS41で、左側ブロックBLKleftに属する16個のAF評価値をテーブルTBL1からレンズ位置毎に特定する。ステップS43では、ステップS41で特定されたAF評価値を参照して、左側ブロックBLKleft上に存在する物体までの距離を“Aw”として算出する。
ステップS45では、右側ブロックBLKrightに属する16個のAF評価値をテーブルTBL1からレンズ位置毎に特定する。ステップS47では、ステップS45で特定されたAF評価値を参照して、右側ブロックBLKright上に存在する物体までの距離を“Bw”として算出する。ステップS49では、こうして算出された距離AwおよびBwと数1〜数3とを利用して角度θwを算出する。
ステップS51では、上側ブロックBLKuprに属する16個のAF評価値をテーブルTBL1からレンズ位置毎に特定する。ステップS53では、ステップS51で特定されたAF評価値を参照して、上側ブロックBLKupr上に存在する物体までの距離を“Ah”として算出する。
ステップS55では、下側ブロックBLKlwrに属する16個のAF評価値をテーブルTBL1からレンズ位置毎に特定する。ステップS57では、ステップS55で特定されたAF評価値を参照して、下側ブロックBLKlwr上に存在する物体までの距離を“Bh”として算出する。ステップS59では、こうして算出された距離AhおよびBhと数4〜数6とを利用して角度θhを算出する。角度θhの算出が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
図12に示すステップS23の座標変換処理は、図14に示すフロー図に従って実行される。まず、注目する画像データを形成する複数の画素の1つをステップS61で指定する。ステップS63では、指定された画素の座標を特定し、特定された座標を(X,Y)に設定する。ステップS65では数7を用いて変換座標(Xcv,Ycv,Zcv)を算出し、ステップS69では数8を用いて修正座標(Xcrct,Ycrct)を算出する。ステップS69では注目する画像データを形成する全画素が指定されたか否かを判別し、NOであればステップS61に戻る一方、YESであれば上階層のルーチンに復帰する。
図15を参照して、ステップS71ではシャッタボタン44sが半押しされたか否かを判別し、ステップS73では変数Nが“0”であるか否かを判別する。ステップS71でNOである一方、ステップS73でYESであれば、ステップS75でスルー画像用AE処理を実行する。
ステップS71でYESであれば、変数Nが“1”であるか否かをステップS77で判別する。ステップS77で注目される値は、図11に示すステップS7の処理が完了した後の値である。判別結果がYESであればステップS79における記録用AE処理を経てステップS81に進み、判別結果がNOであればそのままステップS81に進む。ステップS81ではシャッタボタン44sの操作が解除されたか否かを判別し、判別結果がNOからYESに更新されるとステップS71に戻る。
図16を参照して、ステップS91では変数Nが“0”を示すか否かを判別し、ステップS93ではズームボタン44zが操作されたか否かを判別する。ステップS91およびS93の少なくとも一方でNOであれば、そのままステップS91に戻る。ステップS91およびS93のいずれもYESであれば、ステップS95でズームレンズ12を光軸方向に移動させ、その後にステップS91に戻る。
以上の説明から分かるように、撮像装置18は、被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する。CPU30は、被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離つまり距離Aw,Bw,AhおよびBhを、撮像装置18から出力された被写界像に基づいて算出する(S41~S47, S51~S57)。CPU30はまた、この物体に対する撮像面の傾きに相当する角度θwおよびθhを、算出された距離Aw,Bw,AhおよびBhに基づいて算出する(S49, S59)。CPU30はさらに、算出された角度θwおよびθhを参照した座標変換処理を、撮像装置18から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する(S23)。
このように、物体に対する撮像面の傾きは、物体上の複数の位置までの距離に基づいて算出される。また、被写界像を形成する複数の画素は、物体に対する撮像面の傾きを参照して座標変換処理を施される。これによって、簡便な処理で、物体を正面から捉えたように被写界像を補正することができる。
なお、この実施例では、パノラマ撮影モードのような広域画角撮影モードが選択されたときに水平方向に並ぶ複数の個別画角の指定を撮影者に要求し、指定された複数の個別画角にそれぞれ対応する複数の被写界像を水平方向において結合するようにしている。しかし、広域画角撮影モードでは、垂直方向に並ぶ複数の個別画角の指定を撮影者に要求し、指定された複数の個別画角にそれぞれ対応する複数の被写界像を垂直方向において結合するようにしてもよい。
10 …ディジタルカメラ
12 …ズームレンズ
14 …フォーカスレンズ
18 …撮像装置
26 …輝度評価回路
28 …フォーカス評価回路
30 …CPU
38 …フラッシュメモリ

Claims (9)

  1. 被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する撮像手段、
    前記被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて検出する検出手段、
    前記検出手段によって注目される物体に対する前記撮像面の傾きを前記検出手段によって検出された複数の距離に基づいて算出する算出手段、および
    前記算出手段によって算出された傾きを参照した座標変換処理を前記撮像手段から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する変換手段を備える、電子カメラ。
  2. 前記撮像面の前面に設けられたフォーカスレンズ、および
    前記フォーカスレンズから前記撮像面までの距離を繰り返し変更する変更手段をさらに備え、
    前記検出手段は、前記変更手段の変更処理と並列して前記撮像手段から出力された被写界像の高周波成分を検出する成分検出手段、および前記成分検出手段によって検出された高周波成分に基づいて前記距離を検出する距離検出手段を含む、請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記成分検出手段によって検出される高周波成分は前記撮像面の既定方向両側部に対応する部分被写界像の高周波成分に相当する、請求項2記載の電子カメラ。
  4. 前記算出手段は前記検出手段によって注目された複数の位置を結ぶ平面と前記撮像面との角度差を前記傾きとして算出する、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子カメラ。
  5. 前記撮像面の前面に設けられたズームレンズをさらに備え、
    前記変換手段は前記ズームレンズの位置をさらに参照して前記座標変換処理を実行する、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。
  6. 前記変換手段は部分的に重複する複数の画角にそれぞれ対応する複数の被写界像の各々に前記画像変換処理を施す、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 前記変換手段によって変換された複数の被写界像を互いに結合する結合手段をさらに備える、請求項6記載の電子カメラ。
  8. 被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する撮像手段を備える電子カメラのプロセッサに、
    前記被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて検出する検出ステップ、
    前記検出ステップによって注目される物体に対する前記撮像面の傾きを前記検出手段によって検出された複数の距離に基づいて算出する算出ステップ、および
    前記算出ステップによって算出された傾きを参照した座標変換処理を前記撮像手段から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する変換ステップを実行させるための、画像処理プログラム。
  9. 被写界を捉える撮像面を有して被写界像を出力する撮像手段を備える電子カメラによって実行される画像処理方法であって、
    前記被写界に存在する物体上の複数の位置までの距離を前記撮像手段から出力された被写界像に基づいて検出する検出ステップ、
    前記検出ステップによって注目される物体に対する前記撮像面の傾きを前記検出手段によって検出された複数の距離に基づいて算出する算出ステップ、および
    前記算出ステップによって算出された傾きを参照した座標変換処理を前記撮像手段から出力された被写界像を形成する複数の画素に対して実行する変換ステップを備える、画像処理方法。
JP2009088616A 2009-04-01 2009-04-01 電子カメラ Withdrawn JP2010245582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009088616A JP2010245582A (ja) 2009-04-01 2009-04-01 電子カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009088616A JP2010245582A (ja) 2009-04-01 2009-04-01 電子カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010245582A true JP2010245582A (ja) 2010-10-28

Family

ID=43098166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009088616A Withdrawn JP2010245582A (ja) 2009-04-01 2009-04-01 電子カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010245582A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016152605A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 大日本印刷株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
WO2018180213A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 富士フイルム株式会社 画像修正装置、画像修正方法及びプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016152605A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 大日本印刷株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
WO2018180213A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 富士フイルム株式会社 画像修正装置、画像修正方法及びプログラム
JPWO2018180213A1 (ja) * 2017-03-28 2019-12-26 富士フイルム株式会社 画像修正装置、画像修正方法及びプログラム
US11055823B2 (en) 2017-03-28 2021-07-06 Fujifilm Corporation Image correction device, image correction method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4823179B2 (ja) 撮像装置及び撮影制御方法
TWI514847B (zh) 影像處理裝置、影像處理方法、及記錄媒體
JP5106142B2 (ja) 電子カメラ
US8253812B2 (en) Video camera which adopts a focal-plane electronic shutter system
TWI459126B (zh) 可產生廣角影像之影像處理裝置、影像處理方法及記錄媒體
JP6222514B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、およびコンピュータブログラム
JP4974812B2 (ja) 電子カメラ
JP2008187412A (ja) 電子カメラ
JP2011182151A (ja) 画像合成装置
JP2006019874A (ja) 手ぶれ・ピンボケレベル報知方法および撮像装置
KR20110055241A (ko) 손 떨림 보정 모듈을 구비하는 디지털 촬영 장치 및 이의 제어 방법
JP2011049973A (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP2010130069A (ja) デジタルカメラおよび画像処理装置並びに画像処理プログラム
US20090207299A1 (en) Electronic camera
JP5896102B2 (ja) 撮像装置、撮像制御方法、及びプログラム
JP2010262428A (ja) 中間画像生成装置およびその動作制御方法
US20120075495A1 (en) Electronic camera
US20090225186A1 (en) Electronic camera
JP2010245582A (ja) 電子カメラ
JP5197064B2 (ja) ビデオカメラ
JP2008028956A (ja) 撮像装置、および、撮像装置における対象物検出用画像信号の生成方法
JP5648563B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP5641352B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2015094834A (ja) 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP5101399B2 (ja) 撮影装置および撮影装置の制御方法並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120605