JP2010245401A - 電気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波を遮断する筐体内への電磁波の漏洩を抑制できる電気装置を提供する。
【解決手段】電気装置1は、電磁波を遮断する筐体30と、電磁波を遮断する箱体20と、対象物40を制御する制御ユニット10とを備える。制御ユニット10は箱体20内に配置されている。箱体20には、箱体20の内外を連通する中空の筒部材21が立設されている。電気装置1はさらに、制御ユニット10と対象物40とを接続する絶縁材料製の信号線51と、筐体30外に配置された電源91と制御ユニット10とを接続する配線60とを備える。信号線51は、筒部材21の内部を貫通して配置されている。配線60は、筐体30に取り付けられたフィルタ71と箱体20に取り付けられたフィルタ72とを経由して配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気装置に関し、特に、電磁波を遮断する筐体内に配置されている対象物を制御する電気装置に関する。
従来、電磁シールドされた部屋や建物において、その部屋や建物の電磁シールド層を貫通する電源ケーブルや信号線等のケーブルを介して、前記部屋や建物内で発生した電磁波が外部に漏洩すること,及び外部の電磁波が室内に侵入することを防止する電磁波漏洩防止構造が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、ケース体内に接続ケーブルを引き込むケーブル引込部の防水構造が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平5−21981号公報 特開2002−44837号公報
特許文献1に記載の電磁波漏洩防止構造では、電磁シールド層に伝播された電磁波を遮蔽することができるが、シールドケーブルの芯線を経由して伝播する電磁波を遮蔽することができず、部屋や建物内に電磁波が漏洩してしまうという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、電磁波を遮断する筐体内への電磁波の漏洩を抑制できる電気装置を提供することである。
本発明にかかる電気装置は、電磁波を遮断する筐体と、電磁波を遮断する箱体と、筐体内に配置されている対象物を制御する制御ユニットとを備える。箱体は、筐体内に配置されている。制御ユニットは、箱体内に配置されている。箱体には、箱体の内外を連通する中空の筒部材が立設されている。電気装置はさらに、絶縁材料製の信号線と、配線とを備える。信号線は、制御ユニットと対象物とを接続する。配線は、筐体外に配置された電源と制御ユニットとを接続する。信号線は、筒部材の内部を貫通して配置されている。配線は、筐体に取り付けられた第一フィルタと箱体に取り付けられた第二フィルタとを経由して配置されている。
上記電気装置において好ましくは、絶縁材料製の管部を備える。管部は、制御ユニットと対象物とを接続し、対象物を作動させるための作動流体が流通する。管部は、筒部材の内部を貫通して配置されている。
上記電気装置において好ましくは、絶縁材料製の他の信号線を備える。他の信号線は、筐体外に配置されている電気機器と制御ユニットとを接続する。筐体には、筐体の内外を連通する中空の他の筒部材が立設されている。他の信号線は、筒部材および他の筒部材の内部を貫通して配置されている。
本発明の電気装置によると、制御ユニットから筐体の内部空間への電磁波の漏洩を抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る電気装置の構成を示す模式図である。 箱体の構成を示す斜視図である。 制御ユニットと対象物との接続例を示すブロック図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気装置1の構成を示す模式図である。図1に示すように、電気装置1は、筐体30を備える。筐体30は、筐体30の外部の空間9と、筐体30の内部の空間39とを仕切り、空間39を空間9から隔てている。筐体30は、導電性の板部材により形成されている。空間39を囲繞する筐体30は、空間9から空間39へ侵入しようとする不必要な電磁波の伝播を遮断する。空間39は、電磁波を通さない壁・天井・床で囲まれ、電磁波からシールド(遮蔽)されたシールドルームとして形成されている。
筐体30内の空間39には、箱体20が配置されている。箱体20は、箱体20の内部の空間29と、空間39とを仕切り、空間39を空間29から隔てている。箱体20は導電性の板部材により形成されている。箱体20は、箱体20内部の空間29で発生した電磁波が箱体20外部の空間39へ漏洩することを抑制している。箱体20は、空間29から空間39への電磁波の伝播を遮断する、シールドボックスとしての機能を有している。
箱体20内の空間29には、制御ユニット10が配置されている。箱体20は制御ユニット10を収容し、制御ユニット10は箱体20内に配置されている。制御ユニット10は、対象物40を制御する。具体的には、対象物40は、筐体30の内部かつ箱体20の外部の空間39に配置されている。制御ユニット10は、信号線51により対象物40と接続されており、対象物40との間で制御信号を伝送することにより、対象物40の制御または監視を行なう。
制御ユニット10と対象物40とを接続する信号線51は、絶縁材料製である。典型的には、信号線51は、繊維状のガラスまたは樹脂材料を媒質とする光ファイバであって、この媒質中を全反射または屈折などにより光が伝わることにより、信号伝送能力を有する。
箱体20には、箱体20の内外を連通する、中空の筒部材21が立設されている。筒部材21は、箱体20内部の空間29と、箱体20外部の空間39とを連通している。信号線51は、筒部材21の内部を貫通して配置されている。
図2は、箱体20の構成を示す斜視図である。図2に示すように、箱体20は、金属などの導電性材料製の板部材により形成された、天井部24a、床部24bおよび壁部24cを有している。天井部24a、床部24bおよび壁部24cは、たとえば鋼材料を成形し亜鉛メッキして形成することができる。床部24bから下方側に突き出すように、取付足27が設けられている。
箱体20はまた、壁部24cに形成された開口部を覆い、当該開口部を開閉可能とする開閉部の一例である、蓋部25を有する。蓋部25は、金属材料などの導電性材料により形成されている。蓋部25は、たとえば鋼材料を成形し亜鉛メッキして形成することができる。蓋部25は、蝶番25aによって、所定の軸回りに回転可能に壁部24cに取り付けられている。蓋部25が閉められたとき、蓋部25を壁部24cに固定するために、錠25bが設けられている。蓋部25が閉められることにより、天井部24a、床部24b、壁部24cおよび蓋部25で空間29が囲繞され、空間29が電気的に密閉される。
蓋部25の、空間29と対向する側の内面には、ガスケット26が配置されている。ガスケット26は、導電性材料により形成されており、蓋部25と壁部24cとの間を電気的に密封している。ガスケット26は、蓋部25と壁部24cとの間に隙間が発生して、この隙間を通過して電磁波が漏洩することを抑制している。つまり、蓋部25が閉められた状態で、ガスケット26を壁部24cに押し付けることにより、蓋部25と壁部24cとの間隙がガスケット26で埋め尽くされる。これにより、蓋部25と壁部24cとの間隙を電磁波が通過することを防止することができる。ガスケット26として、たとえば、ベリリウム銅などのばね性を持つ金属材料を適当な形状に成形した、シールドフィンガーズを使用することができる。
壁部24cから、箱体20内部の空間29に突出するように、筒部材21,23が形成されている。筒部材21,23は、箱体20を形成する板部材から立設しており、中空に形成されていることで箱体20の内外を連通する。なお、筒部材21,23は、図1中には箱体20から外部の空間39側へ突出するように図示されており、図2中には箱体20から内部の空間29側へ突出するように図示されている。筒部材21,23は、箱体20から内外の空間29,39のいずれに突出していてもよく、または空間29,39の両方に突出するように形成されていてもよい。
筒部材21,23に形成されている貫通孔は、内径に対して十分長く延びるように形成されており、その内部を通過する電磁波を十分減衰させられるように形成されている。たとえば、筒部材21,23の長さ(すなわち、円筒形状が延在する軸方向寸法)を、貫通孔の内径寸法の5倍以上とすれば、中空の筒部材21,23の内部を通過する電磁波を十分小さくすることができる。
図1に戻って、電気装置1はさらに、配線60(配線61〜63)を備える。筐体30には、第一フィルタとしてのフィルタ71が取り付けられている。箱体20には、第二フィルタとしてのフィルタ72が取り付けられている。フィルタ71,72は、コイルやコンデンサなどを内部に含み、特定の周波数の電磁波を遮断することができる、電磁波フィルタである。たとえば、フィルタ71,72を、14kHz以上の高周波の電磁波を遮断できる、ローパスフィルタ(ハイカットフィルタ)とすることができる。また筐体30外の空間9には、電源91が配置されている。
配線61は、電源91とフィルタ71とを接続している。配線62は、フィルタ71とフィルタ72とを接続している。配線63は、フィルタ72と制御ユニット10とを接続している。つまり、電源91と制御ユニット10とを接続する配線60(配線61〜63)は、フィルタ71,72を経由して配置されている。この配線60を経由して電力が輸送され、制御ユニット10に電源91から電力が供給されている。
なお図1中では、フィルタ71は筐体30の内部の空間39側に取り付けられ、フィルタ72は箱体20の外部の空間39側に取り付けられているが、この構成に限られるものではない。フィルタ71,72は、配線60を伝わって空間39へ漏洩する電磁波を十分に遮断できるものであれば、任意の位置に配置することができる。たとえば、フィルタ71が筐体30の空間9側に取り付けられ、フィルタ72が箱体20の空間29側に取り付けられていても構わない。
以上説明した電気装置1によると、被制御機器である対象物40へ制御ユニット10から制御信号を伝送する信号線51、または、計測器である対象物40で検出した信号を制御ユニット10へ伝送する信号線51は、絶縁材料製である。そのため、箱体20内の空間29において制御ユニット10が発生する電磁波が、信号線51を伝わって箱体20外部の空間39へ伝播されることを回避できる。
また信号線51は、中空の筒部材21の内部を経由して箱体20を貫通するように配置されている。そのため、空間29から筒部材21の貫通孔内へ伝播した電磁波は、貫通孔の内部において急激に減衰する。貫通孔を透過して空間29から空間39へ伝播する電磁波の強さは、空間29内の電磁波の強さと比較して、極端に小さくなっている。すなわち、筒部材21を経由した空間29から空間39への電磁波の漏洩が抑制されている。筒部材21は、空間29,39間の電磁波の伝播を抑制する電波遮蔽機能を有する。
一方、電源91から制御ユニット10へ電力を供給するための配線60は、銅線などの金属線に代表される導電材料製であるため、電磁波は配線60を経由して伝播される。しかし、筐体30外の空間9において発生した電磁波が、空間9に配置された配線61を伝播しても、フィルタ71により遮断されるので、筐体30内の空間39内への電磁波の漏洩が抑制されている。また、箱体20内の空間29において発生した電磁波が、空間29内に配置された配線63を伝播しても、フィルタ72により遮断されるので、空間39内への電磁波の漏洩が抑制されている。
したがって、空間9,29から空間39への電磁波の漏洩を抑制することができるので、空間39は電磁波の少ないクリーンな電磁環境に保たれる。その結果、対象物40に代表される空間39内に配置されている機器類に対し、電磁波が悪影響を及ぼし、当該機器類の動作不良や誤差の増大などの不具合が発生することを、回避することができる。
電磁波を遮断するフィルタ71,72は、一般的に外形寸法が大きく、かつ高価である。そのため、電気装置1の小型化およびコスト低減のためには、電磁波フィルタを最小限とすることが望ましい。本実施の形態の電気装置1では、信号線51を経由した電磁波の遮断のために電磁波フィルタを用いる必要がなく、電磁波フィルタは配線60にのみ用いられている。したがって、本実施の形態では、電気装置1の小型化およびコスト低減を達成することができる。
信号線51が光ファイバである場合、信号を伝送可能な信号線51の長さに制限があるため、対象物40から遠く(たとえば10m以上)離れた位置に制御ユニット10を配置することは困難である。つまり、対象物40の近くに制御ユニット10を設ける必要がある。この場合、上記のように電磁波を遮断する箱体20内に制御ユニット10を配置し、制御ユニット10が発生する電磁波が箱体20の外部へ漏洩するのを抑制できる構成とすることにより、対象物40近くに配置された制御ユニット10が発生する電磁波が対象物40に影響を及ぼすことを抑制することができる。
図1に示すように、電気装置1はさらに、制御ユニット10からエネルギーの供給を受け、供給されたエネルギーを最終的な機械的仕事に変換するアクチュエータとしての、対象物42を備える。また電気装置1は、管部80を備える。管部80は、制御ユニット10と対象物42とを接続し、対象物42を作動させるための、たとえば水、油または空気などの作動流体が流通する。管部80は、樹脂材料に代表される絶縁材料によって形成されている。管部80の材料には、たとえば塩化ビニル、ナイロン、ポリウレタン、フッ素樹脂などの任意の絶縁材料を適用することができる。管部80は、可撓性のある樹脂ホースとすることができる。
箱体20には、箱体20の内外を連通する中空の筒部材22が立設されている。管部80は、筒部材22の内部を貫通して配置されている。筒部材22に形成されている貫通孔は、内径に対して十分長く延びるように形成されており、その内部を通過する電磁波を十分減衰させられるように形成されている。たとえば、筒部材22の長さ(すなわち、円筒形状が延在する軸方向寸法)が、貫通孔の内径寸法の5倍以上となるように、筒部材22が形成されている。
このようにすれば、アクチュエータである対象物42を作動させるための作動流体を流通させる管部80が絶縁材料製であるため、箱体20内の空間29において制御ユニット10が発生する電磁波が、管部80を伝わって箱体20外部の空間39へ伝播されることを回避できる。
また管部80は、中空の筒部材22の内部を経由して箱体20を貫通するように配置されている。中空の筒部材22の内部を通過する電磁波が十分小さくなるように筒部材22が形成されているために、空間29から筒部材22の貫通孔内へ伝播した電磁波は、貫通孔の内部において急激に減衰する。貫通孔を透過して空間29から空間39へ伝播する電磁波の強さは、空間29内の電磁波の強さと比較して、極端に小さくなっている。すなわち、筒部材22を経由した空間29から空間39への電磁波の漏洩が抑制されている。
したがって、空間9,29から空間39への電磁波の漏洩をより抑制することができるので、空間39は、より電磁波の少ない、よりクリーンな電磁環境に保たれる。その結果、対象物42に代表される空間39内に配置されている機器類に対し、電磁波が悪影響を及ぼし、当該機器類の動作不良や誤差の増大などの不具合が発生することを、より効果的に回避することができる。
図1に示すように、電気装置1はさらに、筐体30外に配置されている電気機器92と制御ユニット10とを接続する他の信号線としての、信号線53を備える。信号線53によって、制御ユニット10と筐体30外の電気機器92とが接続されている。たとえば、電気機器92はモニタや警報器であって、制御ユニット10が各機器類を制御している状態を筐体30の外部へ出力し、筐体30の外部から制御ユニット10を監視することができる。またたとえば、筐体30の外部に配置された電気機器92はコンピュータであって、キーボードなどの入力装置から、制御設定値の変更などの指令を制御ユニット10へ入力することができる。
信号線53は、絶縁材料製である。典型的には、信号線53は、繊維状のガラスまたは樹脂材料を媒質とする光ファイバであって、この媒質中を全反射または屈折などにより光が伝わることにより、信号伝送能力を有している。
箱体20には、箱体20の内外を連通する中空の筒部材23が立設されている。筐体30には、他の筒部材としての筒部材33が立設されている。筒部材33は、中空に形成されており、筐体30の内外を連通する。信号線53は、筒部材23,33の内部を貫通して配置されている。筒部材23,33に形成されている貫通孔は、内径に対して十分長く延びるように形成されており、その内部を通過する電磁波を十分減衰させられるように形成されている。たとえば、筒部材23,33の長さ(すなわち、円筒形状が延在する軸方向寸法)が、貫通孔の内径寸法の5倍以上となるように、筒部材23,33が形成されている。
このようにすれば、信号線53が絶縁材料製であるため、筐体30外の空間9において発生した電磁波が、信号線53を伝わって筐体30内の空間39内へ漏洩することを回避できる。かつ、箱体20内の空間29において制御ユニット10が発生する電磁波が、信号線53を伝わって箱体20外部の空間39へ伝播されることを回避できる。
また信号線53は、中空の筒部材23の内部を経由して箱体20を貫通し、中空の筒部材33の内部を経由して筐体30を貫通するように配置されている。中空の筒部材23,33の内部を通過する電磁波が十分小さくなるように筒部材23,33が形成されている。そのため、空間29から筒部材23の貫通孔内へ伝播した電磁波、および、空間9から筒部材33の貫通孔内へ伝播した電磁波は、貫通孔の内部において急激に減衰する。貫通孔を透過して空間9,29から空間39へ伝播する電磁波の強さは、空間9,29内の電磁波の強さと比較して、極端に小さくなっている。すなわち、筒部材23,33を経由した空間9,29から空間39への電磁波の漏洩が抑制されている。
したがって、空間9,29から空間39への電磁波の漏洩を一層抑制することができるので、空間39は、一層電磁波の少ない、一層クリーンな電磁環境に保たれる。その結果、対象物40,42に代表される空間39内に配置されている機器類に対し、電磁波が悪影響を及ぼし、当該機器類の動作不良や誤差の増大などの不具合が発生することを、一層効果的に回避することができる。
図3は、制御ユニット10と対象物41との接続例を示すブロック図である。図3に示すように、箱体20の内部に配置された制御ユニット10は、電気信号を光信号に変換して中継する光リピータ11と、制御信号やデータの入出力を行なうI/Oユニット12と、箱体20外の空間39に配置されたエアシリンダ42に空気を供給するエア電磁弁13とを備える。また制御ユニット10は、エア電磁弁13に接続されたエアホース81〜83内を流通する空気の圧力を計測する圧力スイッチ14と、箱体20外の空間39に配置された光ファイバセンサ41から入力された光信号を増幅する光ファイバアンプ15とを備える。
エアシリンダ42は、アクチュエータの一例であって、エア電磁弁13からエアホース81,82を経由して供給された空気の圧力を利用して駆動する。光ファイバセンサ41は、計測の対象となる物理量を検知し処理しやすい信号に変換するセンサの一例である。光ファイバセンサ41は、検知した物理量を光信号に変換する。その光信号は、光ファイバセンサ41と光ファイバアンプ15とを接続する信号線51を経由して、光ファイバアンプ15へ伝送される。
光リピータ11には、信号線53が接続されている。信号線53は、箱体20を貫通して配置されており、さらに図1に示す筐体30を貫通して配置され、筐体30外の空間9に配置された電気機器92と接続されている。
図3に示す構成において、エアホース81〜83と信号線51,53とは、いずれも絶縁材料製であって、箱体20から立設する筒部材21〜23の内部を貫通して配置されている。配線62,63は、銅線などの金属線に代表される導電材料製であって、電磁波は配線62,63を経由して伝播され得る。しかし、箱体20内の空間29において発生した電磁波が、空間29内に配置された配線63を伝播しても、フィルタ72により遮断される。
したがって、箱体20内の空間29において発生した電磁波が、信号線51,53、エアホース81〜83または配線61,62を伝わって箱体20外部の空間39へ伝播されることを回避できる。また、筒部材21〜23を経由した空間29から空間39への電磁波の漏洩が抑制されている。したがって、空間29から空間39への電磁波の漏洩を抑制することができる。
制御ユニット10の構成は、図3に示された構成に限られるものではない。たとえば、スイッチ類、エアや油圧により機器を制御するための制御弁および電磁弁などの弁類、コントローラ、センサなどの、制御対象となる設備を制御するための任意の機器を備える制御ユニット10を設けることが可能である。制御対象となる設備は、図3に示すエアシリンダ42のほか、油圧シリンダなどが考えられる。
また、図1に示すように、筐体30の内部の空間39に複数の制御ユニット10を配置してもよい。その場合、電気装置1のセッティングを行なう際にのみ使用され、電気装置1の運転時に使用されない準備用、段取り用の機器類を、一の制御ユニット10とすることができる。また、電気装置1の運転時に使用される常用機器および異常監視用の機器を、他の制御ユニット10とすることができる。これら一の制御ユニット10および他の制御ユニット10を、各々別の箱体20内に配置することができる。
このように、用途別に制御ユニット10に含まれる機器類を分類して、別々の箱体20に配置すれば、準備用、段取り用の機器類に対し、必要なときにのみ電力を供給することができる。すなわち、電気装置1の運転時には、準備用、段取り用の機器類に電力を供給する必要がない。そのため、電気装置1の運転中に、準備用、段取り用の機器類からは電磁波が発生しない。したがって、制御ユニット10が発生する電磁波の空間39への漏洩を、さらに抑制することができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電気装置、9,29,39 空間、10 制御ユニット、20 箱体、21,22,23,33 筒部材、30 筐体、40,41,42 対象物、51,53 信号線、60,61,62,63 配線、71,72 フィルタ、80 管部、91 電源、92 電気機器。

Claims (3)

  1. 電磁波を遮断する筐体と、
    前記筐体内に配置されており、電磁波を遮断する箱体と、
    前記箱体内に配置されており、前記筐体内に配置されている対象物を制御する制御ユニットとを備え、
    前記箱体には、前記箱体の内外を連通する中空の筒部材が立設されており、さらに、
    前記制御ユニットと前記対象物とを接続する絶縁材料製の信号線と、
    前記筐体外に配置された電源と前記制御ユニットとを接続する配線とを備え、
    前記信号線は、前記筒部材の内部を貫通して配置されており、
    前記配線は、前記筐体に取り付けられた第一フィルタと前記箱体に取り付けられた第二フィルタとを経由して配置されている、電気装置。
  2. 前記制御ユニットと前記対象物とを接続し、前記対象物を作動させるための作動流体が流通する絶縁材料製の管部を備え、
    前記管部は、前記筒部材の内部を貫通して配置されている、請求項1に記載の電気装置。
  3. 前記筐体外に配置されている電気機器と前記制御ユニットとを接続する、絶縁材料製の他の信号線を備え、
    前記筐体には、前記筐体の内外を連通する中空の他の筒部材が立設されており、
    前記他の信号線は、前記筒部材および前記他の筒部材の内部を貫通して配置されている、請求項1または2に記載の電気装置。
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