JP2010244677A - らせん書込みコイル及び補助コイルを使用して書込み磁極での磁化切換え時間を短縮する垂直磁気記録システム - Google Patents

らせん書込みコイル及び補助コイルを使用して書込み磁極での磁化切換え時間を短縮する垂直磁気記録システム Download PDF

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Abstract

【課題】補助コイル及び回路を使用して書込み磁極での磁化切換え時間を短縮する垂直磁気記録システムを提供する。
【解決手段】垂直磁気記録システムは、磁気記録媒体の記録層に対して垂直方向に書込み磁束を誘導する、主らせんコイル(書込みコイル)と主磁極(書込み磁極)、及び書込み磁極の主軸つまり垂直軸に対して斜めに書込み磁極に磁束を注入する補助コイルと補助磁極を有する書込みヘッドを備える。補助コイルは、補助磁極の周りに巻き付けられたらせんコイルであることが好ましい。書込み磁極の一次磁化と非平行に注入される、補助磁極からの追加磁束が書込み磁極の磁化にかなり大きなトルクを及ぼし、これにより書込み磁極の磁化反転が容易になる。電気回路は主コイル及び補助コイルと接続され、書込み磁極の磁化の切換えと同時に補助磁束を生成する。
【選択図】図7A

Description

本発明は一般に垂直磁気記録システムに関し、より詳細には、垂直書込みヘッドの磁化方向の切換え時間を短縮するシステムに関する。
垂直磁気記録は、記録層内において記録ビットを垂直、即ち面外の向きに記憶するものであり、この記録方式を採用すれば磁気記録ハードディスク装置で超高密度記録を実現することができる。書込みヘッドは、高ビット密度でのデータ書込みだけでなく、高データレートでのデータ書込みも行えることが必要である。書込み速度は、企業向けディスク装置において特に重要である。しかし、データレートを高くするに従い、書込みヘッドの主磁極の磁化を一方向から反対の方向に切り換えるための切換え時間が制限要因となる。高データレートでは、書込みヘッドによってもたらされる使用可能な磁束(ディスク上の記録層で見受けられる)は、書込みヘッドの低周波の磁束出力によって左右される。このような書込み磁束の損失の原因として、書込みヘッドの主磁極における磁化反転の本質的な時定数が遅いことなどが挙げられる。また、データレートの低いシステムでは、磁化反転を助けるためにディスク装置の書込みドライバ回路からの書込み電流のオーバーシュートを割り増しすることが依然として必要である。このようにオーバーシュートを割り増しするには、書込みドライバ回路からの電力を増やす必要がある。
米国特許第6,816,339B1号明細書及び米国特許第7,256,955B2号明細書に説明されているような、高周波場支援書込み機能を備えた垂直磁気記録システムが提案されている。こうした提案システムでは、書込みコイルが主要な垂直書込み磁場と高周波の補助磁場を生成する。この補助磁場は、記録層の磁性粒の共振周波数に近い周波数を有し、磁性粒の磁化の切換えを容易にする。米国特許出願公開第2007/0253106A1号明細書では、補助コイルを使用して記録層の磁性粒に高周波の補助磁場を印加する高周波場支援書込みシステムについて説明している。
米国特許第6,816,339B1号明細書 米国特許第7,256,955B2号明細書 米国特許出願公開第2007/0253106A1号明細書
したがって、高速データレートと低速データレートいずれの垂直磁気記録についても、高周波の補助磁場を記録層に印加することなく、主磁極の磁化反転時間を短縮させ、主磁極のオーバーシュートを抑制させる書込みヘッド及びシステムが必要とされる。
本発明は、磁気記録媒体の記録層に対して垂直方向に書込み磁束を誘導する、主らせんコイル(書込みコイル)と主磁極(書込み磁極)、及び書込み磁極の主軸つまり垂直軸に対して斜めに書込み磁極に磁束を注入する補助コイルと補助磁極を有する書込みヘッドを備えた垂直磁気記録システムに関する。補助コイルは、補助磁極の周りに巻き付けられたらせんコイルであることが好ましい。書込み磁極の一次磁化と非平行に注入される、補助磁極からの追加磁束が書込み磁極の磁化にかなり大きなトルクを及ぼし、これにより書込み磁極の磁化反転が容易になる。補助磁極は書込み磁極の主軸つまり垂直軸と斜め(15度より大きい)、好ましくは実質的に直交(70〜90度)するように配置された縦軸を有する。
電気回路は主コイル及び補助コイルと接続され、書込み磁極の磁化の切換えと同時に補助磁束を生成する。補助コイルへの電流は、書込み電流の大きさの少なくとも約20%の大きさを有することが好ましい。補助コイルへの信号の周波数は、最高書込み周波数よりも大きいことが好ましく、更に書込み磁極の磁性体の強磁性共振周波数と近いことが好ましい。強磁性共振は、補助コイルからの補助磁場の存在下での書込み磁極の歳差運動から生じる。補助磁場が書込み磁極の磁性体の磁化にトルクを与え、これによって磁気モーメントが歳差運動する。しかし、強磁性共振周波数よりも周波数が低い補助磁場は、書込み磁極の磁気異方性の主方向に対してかなりの程度の角度で印加された場合に、書込み磁極の磁化の切換えに寄与することにもなる。補助磁場が強磁性共振周波数よりも低い周波数である場合、書込み磁極の磁化の切換えに対する補助磁場の有益な影響は、sin(θ)(ここで、θは主コイルと補助コイルからの合計磁場のローカル方向と書込み磁極の磁化のローカル方向の角度である)に比例する磁気反転トルクの増加によって支配される。
本発明の特性と利点を十分に理解できるように、添付の図を参照しながら以下に詳細を説明する。
ハードディスク装置のヘッド/ディスクアセンブリを上から視た平面図である。 スライダの拡大端面図と、図1の2−2線に沿ったディスク断面図である。 図2の3−3線に沿った図であり、ディスクから視た場合の読取り/書込みヘッドの端面を示している。 スライダ部分の断面図であり、パンケーキコイルを伴う先行技術の垂直書込みヘッドと垂直磁気記録ディスクの一部分とを示している。 図4Aの4B−4B線に沿った図であり、垂直書込みヘッド用のフレア書込み磁極のフレア領域を示す。 読取りヘッド、らせんコイルを備えた先行技術の垂直書込みヘッド、及び垂直磁気記録ディスクを示すスライダの一部分の側断面図である。 らせんコイルをデータトラックと平行の平面に巻いた状態のプレーナ型の垂直書込みヘッドを備えたスライダの一部分の側断面図である。 図6Aの6B−6B線に沿った図であり、図6Aの垂直書込みヘッドの同一平面上の主磁極とリターン磁極を示す。 主磁極を有する主コイル(MC)、及び主磁極と実質的に直交する位置に配置された補助磁極を有する補助コイル(AC)を示す、本発明の基本概念を表す略図である。 補助の直交磁場がある場合(曲線B)とない場合(曲線A)の書込み磁極を表す円筒状の磁気ナノ構造の磁化反転のコンピュータ生成による超小型磁気シミュレーションのグラフである。 主コイル(MC)と補助コイル(AC)に接続され、単独の信号源及び単独の相互接続ラインを備えた電気回路の実施形態を示す。 図8Aの回路実施形態について、MCへの書込み電流(I)とACへの補助電流を時間の関数として示したグラフである。 MCとACに接続され、単独の信号源及び単独の相互接続ラインとして発振器を必要としない電気回路の実施形態を示す。 図9Aの回路実施形態について、MCへの書込み電流(I)とACへの補助電流を時間の関数として示したグラフである。 対応する図6Aに示すらせんコイルを備えたプレーナ型の書込みヘッドの変更形態として、本発明の書込みヘッドの一実施形態を示す。 対応する図6Bに示すらせんコイルを備えたプレーナ型の書込みヘッドの変更形態として、本発明の書込みヘッドの一実施形態を示す。
図1は、ハードディスク装置10のヘッド/ディスクアセンブリを、カバーを取り外した状態で上から視た平面図である。ディスク装置10は、スピンドル14を支持する剛性ベース12を備え、スピンドル14は上部ディスク16を含むディスクのスタック(積層体)を支持している。スピンドル14はスピンドルモーター(図示せず)によって回転され、カーブした矢印17の方向にディスクを回転させる。ハードディスク装置10は少なくとも1つのロードビームアセンブリ20を備え、ロードビームアセンブリ20は一体型リードサスペンション(ILS)又はフレクシャ30と、導電性相互接続トレース又はラインの配列32とを含む。ロードビームアセンブリ20は剛性アーム22に取り付けられ、剛性アーム22はE字形の支持構造体(Eブロックと称することもある)24に連結されている。各フレクシャ30は、エアべアリングスライダ28に取り付けられている。磁気記録読取り/書込みヘッド29は、スライダ28の端面又は後端面25に配置されている。フレクシャ30の働きにより、スライダ28は、回転するディスク16によって生成されるエアベアリング上を「ピッチ運動」及び「ロール運動」することができる。ディスク装置10はまた、剛性ベース12に枢支点41で回転可能に取り付けられたロータリアクチュエータアセンブリ40を備える。アクチュエータアセンブリ40は、ベース12に固定されたマグネットアセンブリ42とボイスコイル43とを含むボイスコイルモーター(VCM)アクチュエータである。ボイスコイル43は制御回路(図示せず)によって励磁されると動作し、Eブロック24とこれに取り付けられているアーム22及びロードビームアセンブリ20とを一緒に回転させて、読取り/書込みヘッド29をディスク上のデータトラックに位置決めする。トレース相互接続配列32は、その一端は読取り/書込みヘッド29に接続され、他端は、Eブロック24の側面に固定された電気モジュール又はチップ50内に組み込まれた読取り/書込み回路に接続されている。チップ50は、リードプリアンプと書込みドライバ回路を備えている。
図2はスライダ28の拡大端面図と、図1の2−2線に沿ったディスク16の断面図である。スライダ28は、フレクシャ30に取り付けられており、ディスク16に対面するエアベアリング面(ABS)27と、ABS27に対してほぼ垂直である端面又は後端面25とを含む。ABS27により、回転するディスク16からの空気流がエアベアリングを生成し、このエアベアリングはディスク16の表面と極めて近い距離つまりほぼ接触しそうな距離にスライダ28を支持する。読取り/書込みヘッド29は、スライダ28の後端面25に一連の薄膜を蒸着して形成される。通常、読取り/書込みヘッド29上にはアルミナ等の絶縁材料の層が蒸着され、スライダ28の外面としての役割を果たす。読取り/書込みヘッド29は、端子パッド31に接続されている。端子パッド31は、チップ50(図1)内のリードプリアンプ及び書込みドライバとの電気的な接続のために、フレクシャ30のトレース配列32に接続される。
図3は、図2の3−3線に沿った図であり、ディスク16から視た場合の読取り/書込みヘッド29の端面を示している。読取り/書込みヘッド29は、スライダ28の後端面25に一連の薄膜を蒸着しリソグラフィ法でパターンニングすることにより形成された読取りヘッド96と書込みヘッド33とを備え、読取りヘッドの薄膜がまず蒸着され、読取りヘッドの上方に書込みヘッドの薄膜が蒸着されている。磁気抵抗読取りセンサ又はヘッド96は、2つの磁気シールドS1、S2の間に配置され、第1のシールドS1は後端面25に配置されている。書込みヘッド33は、垂直書込みヘッドを有し、書込み磁極(WP)を含んでおり、この書込み磁極はWP先端部72と磁束リターン磁極76とを備えている。ABSでは、通常、オプションのサイドシールド84とトレーリングシールド80とによってWP先端部72を取り囲むことができる。トレーリングシールド80とサイドシールド84を連結することにより、回り込みシールド(WAS)を形成することができる。WASについては、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第7,002,775B2号明細書に従来の垂直記録ヘッド用のシールドとして詳細が記載されている。WAS(非磁性ギャップ材料によってWP先端部72から分離されている)により、書込み時に書込み磁場の角度が変更されて書込み磁場の傾斜が改善されると共に、書込みが行われているトラックから離れているディスク領域において書込み磁場がシールドされる。読取りヘッド96用のシールドS1、S2及び書込み磁極72用のシールド80、84は、透磁性材料から形成されている。書込みヘッド33の上方にはアルミナ等の絶縁材料の層が蒸着され、外面26を形成している。トラックを横切る方向におけるWP先端部72と読取りヘッド96の幅は、通常、ディスク16上のデータトラックのトラック幅(TW)に対応する。
図4Aはスライダ28の部分の断面図であり、垂直書込みヘッド33と垂直磁気記録ディスク16の一部分とを示している。ディスク16は、ディスク基板上に形成された「軟磁性」(即ち、比較的に保持力が小さい透磁性)下地層(SUL)上に垂直磁気データ記録層(RL)を含む。書込みヘッド33は、主磁極74と、磁束リターン磁極76と、主磁極74と磁束リターン磁極76を接続するヨークスタッド78とから構成されるヨークと、及びヨークスタッド78の周りに巻き付けられた薄膜「パンケーキ」コイル79(断面として図示)を含む。リターン磁極76及びヨークスタッド78は、通常電気メッキにより形成されるNiFe、CoFe、及びNiFeCoの合金等、軟強磁性体で形成される。図4Aの書込みヘッド33には、オプションのWAS(図3)は示されていない。コイル79は、スライダ28の外面26にある端子(端子31等)に接続されている。フレア書込み磁極(WP)70は主磁極74の一部であり、フレア部71とディスク16の表面に向き合うWP先端部72とを有する。WP70は、通常スパッタ堆積により形成される、高モーメントのCoFe合金等、高モーメント材料で形成され、積層構造であってもよい。薄膜コイル79を流れる書込み電流は、フレアWP70から磁場(点線90で示す)を誘導する。この磁場はデータRLを通り(WP70の下のRLの領域を磁化し)、SULによって提供される磁束リターンパスを通り抜けてリターン磁極76に戻る。ディスク16が矢印100の方向に書込みヘッド33を通過するとき、スライダ28のエアベアリング面(ABS)27はディスク16表面の上方に支持される。RLは、磁極先端部72に隣接し、垂直に記録又は磁化されたデータを示す領域と共に図示されている。先行する領域は、矢印で示されるように、あらかじめ記録されたランダムな磁化方向を有するよう図示されている。磁気転移は、記録済みビットとして読取りヘッド(図4Aには図示せず)によって検出可能である。書込みコイル79は、基本的に単一の層としてスライダの後端部に堆積及びパターン化され、これによりコイル巻線全てが実質的に同一平面上にあるため、「パンケーキ」コイルと称される。チップ50(図1)内の書込みドライバから書込み電流がコイル79に向けて一方向に流れると(例えば、図4Aにおいて、ドット印で示す上側のコイル区分79では紙面に垂直に裏から表に向かう、X印で示す下側のコイル区分79では紙面に垂直に表から裏に向かう)、WP先端部72の下のRLの領域は、一方向(図4Aでは下方つまりディスクの内方向)へ磁化される。書込みドライバがコイル79に流す書込み電流の方向を切り換えると、WP先端部72の下のRLの領域は逆方向(即ち、図4Aでは上方つまりディスクの外方向)へ磁化される。
図4Bは、図4Aの4B−4B線に沿った図であり、フレアWP70のフレア領域71を示す。WP先端部72とフレア部71の間の領域は、フレアポイント75と称される。WP70のフレアポイント75は、磁束密度が最高となるポイントでありWP70が飽和するポイントであることから「チョーク」ポイントと称されることもある。WP先端部72はABSに対し垂直である主軸つまり垂直軸を有し、その「高さ」又は距離は、ABSからフレアポイント75までであり、スロートハイト(TH)と称されている。図4Bに示すように、WP先端部72の2つの側壁によりトラックを横切る方向におけるWP先端部の幅が定義され、これにより、ディスク16のRL内に記録されるデータのトラック幅(TW)が本質的に定義される。
図4Aの垂直書込みヘッドは、「パンケーキ」コイル79を有する。図5は、図4A〜4Bと同様、後端面25、外面26、及びシールドS1、S2間の読取りヘッド96を備えたスライダ28を示すが、そこでは垂直書込みヘッド133が主磁極74の周りに巻き付けられた薄膜「らせん」コイル(コイル区分139a、139bで図示)を有する。らせんコイルを備えた垂直書込みヘッドは、本願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2008/0186628A1号明細書に記載されている。書込みヘッド133は外面26を有するスライダ28上に形成され、更に主磁極74、シールド層135、及び主磁極74への接続スタッド137から構成されるヨークを含む。磁極136は磁束90のリターンパスであり、トレーリングシールド150に接続される。なお、トレーリングシールド150はWASの一部であってもよい。リターン磁極136は、リターン磁極136を主磁極74に接続するヨークスタッド138を有する。フレアWP70は主磁極74の一部であり、図4A〜4Bに示すようなフレア部71とWP先端部72を有する。コイル139a、139bを流れる書込み電流は、WP70から磁場(点線90で示す)を誘導する。この磁場は、RLを通り(WP先端部72の下のRLの領域を磁化し)、SULによって提供される磁束リターンパスを通り抜けてリターン磁極136に戻る。WP先端部72の終端は実質的にABSに位置し、リターン磁極136は実質的にABSに位置し、したがってWP先端部72の終端とほぼ同一平面上にある終端136aを有する。
図6Aは、図5のものと同様、後端面25、外面26、及びシールドS1、S2間の読取りヘッド96を備えたスライダ28を示す側断面図であるが、ここでは垂直書込みヘッド233が主磁極274の周りに巻き付けられた薄膜「らせん」コイル(コイル区分239a、239bで図示)を有する「プレーナ型」の書込みヘッドである。図6Aは、第1のコイル区分セット239a、主磁極274及び接続されたWP270、更に第2のコイル区分セット239bを示す。図6Aでは、リターン磁極が実質的に主磁極274と同一平面であるため、図5のアイテム90と異なり、磁束リターンパスが見えなくなっている。
図6Bは図6Aの6B−6B線に沿った図である。主磁極274、第1のリターン磁極235、第2のリターン磁極236、及び接続スタッド237は全て単一の連続層として形成される。リターン磁極235、236は、主磁極274の両側にクロストラック方向に間隔をおいて配列される。図6Bは、2つのコイル区分セット239a、239bも図示している。第1のコイル区分239aは主磁極及びリターン磁極の前に形成され、第2のコイル区分239bは主磁極及びリターン磁極の後ろに形成される。2つのコイル区分セット239a、239bはその終端で接続され、主磁極274の周りに巻き付けられたらせんコイルを形成する。リード線239c、239dへの/からの書込み電流は、主磁極274の周りのらせんパスで伝わる。電流の方向に応じて、ほぼRLと垂直である、WP270からの2つの方向の一方に磁場が誘導される。例えば、図6Bでは、リード線239cから入り、リード線239dから外に出る書込み電流の場合、WP先端部272の終端の真下のRLの矢印の方向で示されるように、RLに向かって垂直に磁場が誘導される方向でコイルが巻き付けられている。リターン磁極235、236はそれぞれ、オプションとして、WP先端部272の終端に向かって次第に細くなっていく終端235a、236aを有してもよい。これにより、リターン磁極の端面235a、236aは、ABSから引っ込んだリターン磁極領域よりも主磁極274により近くに位置することになり、磁束リターンパス290が容易になると同時に、コイル区分239a、239bを形成するためのスペースを提供できる。図6A〜6Bに示すらせんコイルを備えたプレーナ型の垂直書込みヘッドは、2007年5月2日に出願し、米国特許出願公開第2008/0273268A1号明細書として掲載され、本願と同一の譲受人に譲渡された、係属中の出願第11/743,150号明細書に記載されている。
本発明では、補助コイルを備えた補助磁極を使用して、主磁極の主軸に対して斜めに、好ましくは実質的に直交して、磁束を主磁極に注入する。主磁極からの書込み磁束は、ABSに対し垂直方向、主コイルの書込み電流の方向に応じて、RLに向かってか、又はRLから遠ざかる方向で流れる。主磁極の一次磁化と非平行に注入される、補助磁極からの追加磁束が主磁極の磁化にかなり大きなトルクを及ぼし、これにより主磁極の磁化反転が容易になる。本発明の基本概念を図7Aに示す。この図では、ディスクのRLに垂直に書込み磁束が誘導される主コイル(MC)と主磁極、及び主磁極と斜め(15度より大きい)、好ましくは実質的に直交(70〜90度)するように補助磁束が誘導される補助コイル(AC)と補助磁極を示す。
コンピュータシミュレーションにより、データレートパフォーマンスと直接関係する主磁極の磁束反転に必要とされる時間が本発明で大幅に短縮されることが立証されている。このように切換え時間が短縮されることで、つまり書込みヘッドの切換えスピードが向上することで、高いデータレートのディスクドライブが可能になる。図7Bに、書込み磁極を表す円筒状の磁気ナノ構造の磁化反転のコンピュータ生成による超小型磁気シミュレーションを示す。このナノ構造は直径D=8nm及び高さh=10nmを有する。時間t=0で、ナノ構造は+1の正規化磁化値を有する。曲線Aは、周波数0.5GHzでナノ構造の高さと平行に磁場を印加することで、磁化を−1に反転させる試みを示す。曲線Aに示すように、磁化が切り替わることはなく、およそ1ns後におよそ+0.3に減少するだけである。曲線Bは、同じ平行磁場をナノ構造と直交する補助磁場と一緒に印加した場合の結果を示す。直交補助磁場は、平行磁場の振幅の20%に等しい振幅を有し、平行磁場の周波数の2倍である周波数1.0GHzで印加した。曲線Bに示すように、およそ0.8ns後に磁化が完全に−1に切り替わる。補助の直交磁場について異なる周波数で更にシミュレーションを行うことにより、周波数が高いほど、切換え時間が一層向上することが示される。例えば、周波数6.5GHzの補助の直交磁場では、およそ0.5nsで磁化が−1に切り替わる。
このように、書込み磁極の磁化の切換えは、直交の補助磁場の印加の恩恵を受け、その向上は補助磁場の周波数に応じることが判明している。当業者にはよく知られているように、強磁性体は、その強磁性共振周波数又はその近くで、印加された磁場をより効率的に吸収する[Kittel C.,“On the Theory of Ferromagnetic Resonance Absorption”,Phys.Rev.73,p.155−161(1948)]。したがって、好ましくは書込み磁極を構成する磁性体の強磁性共振の近い範囲内になるよう、補助コイルからの補助磁場の周波数を選択できる。一般的に、これは主書込み磁場の周波数よりも高い周波数を意味する。強磁性共振は、補助コイルからの補助磁場の存在下での書込み磁極の歳差運動から生じる。補助磁場が書込み磁極の磁性体の磁化にトルクを与え、これによって磁気モーメントが歳差運動する。強磁性の歳差の共振周波数は、磁気異方性、モーメント密度、及び磁気構造の形状といった、材料特性に依存する。例えば、従来のディスクドライブの書込みヘッドで書込み磁極として使用されている材料では、強磁性共振周波数は通常1〜4GHzの範囲である。ただし、強磁性共振周波数よりも周波数が低い補助磁場は、書込み磁極の磁気異方性の主方向に対してかなりの程度の角度で印加された場合に、書込み磁極の磁化の切換えに寄与することにもなる。補助磁場が強磁性共振周波数よりも低い周波数である場合、書込み磁極の磁化の切換えに対する補助磁場の有益な影響は、sin(θ)(ここで、θは主コイルと補助コイルからの合計磁場のローカル方向と書込み磁極の磁化のローカル方向の角度である)に比例する磁気反転トルクの増加によって支配される。磁気トルクとsin(θ)との比例関係により、補助磁場が書込み磁極に対して90度の角度だけでなく、それよりも小さい角度、好ましくは15〜90度の範囲でも有益である理由も明らかである。
図8Aに、主コイル(MC)と補助コイル(AC)に接続され、主磁極の磁化の切換えと同時に補助磁束を生成する電気回路の実施形態を示す。書込みドライバ回路は、スライダから離れた位置、通常Eブロック24(図1)上に配置されたチップ50(図1)の読取り/書込み集積回路にある。書込みドライバは、一体型リードサスペンション(ILS)の相互接続ラインを介して、端子T1、T2でMCに接続される。書込みヘッドは抵抗Rを有し、MCはインダクタンスLMCを有し、CMCという用語は寄生容量を表す。図8Aの実施形態では、インダクタンスLACを有する補助コイル(AC)の独立した信号源としてチップ50の回路に発振器も配置される。この発振器は、書込みドライバとMCとの間の相互接続ラインとは別でありながら、同じくILS上に配置された相互接続ラインを介してACに接続される。発振器は、ACに高周波信号(書込みドライバからの書込み信号の周波数よりも高い)を提供する。発振器の周波数は電圧によって制御される(Vfcntl)。発振器の位相(θ)は、書込み信号の位相を基準にして制御されるため、ACはMCからの書込み電流の切換えと同位相で補助磁束を生成する。書込み信号の位相と一致する位相を有する補助電流の独立した信号源は、従来の位相同期ループ(PLL)及び電圧制御発振器(VCO)を使用することで、実現できる。
図8Bは、MCへの書込み電流(I)とACへの補助電流を時間の関数として示したグラフである。この例では、書込み電流は、最高データレート500Mb/secに相当する周波数250MHzでの+50mAから−50mAへの切換えとして表されている。補助電流は、最高書込み周波数よりも高い、好ましくは書込み磁極の磁性体の強磁性共振周波数に近い周波数を有するべきである。補助電流は、書込み電流の大きさの少なくともおよそ20%の大きさを有するべきである。例えば、図8Bでは、補助信号は書込み信号の周波数のおよそ12倍の周波数であり、書込み信号の振幅のおよそ20%の信号振幅を有し、このためACの電流を+10mAから10mAに切換える。
図9Aに、MCとACに接続され、単独の信号源及び単独の相互接続ラインとして発振器を必要としない電気回路の実施形態を示す。この実施形態では、書込み信号を高域フィルタ処理した信号を使用して、ACを励磁し、補助磁束を生成する。一対の整合コンデンサCACがACと直列に存在し、書込みドライバからMCへの書込み信号の高域フィルタ(HPF)としての機能を果たす。HPFはMCと平行である。図9Bでは、IがMCへの書込み電流で、HPFから生成されるACへの電流と一緒に示される。書込み信号が、例えば2nsで正から負へ、書込み電流の方向を切換えると、HPFはACに誘導される高周波成分を通過させ、補助磁束を生成する。この高周波成分は、書込み電流の高域転移により生成される。次の方程式は、HPFの高域である、書込み信号の固有共振周波数(fHP)の計算を示したものである。
Figure 2010244677
受動素子をスライダに形成させることでHPFを生成でき、スライダの読取り/書込みヘッドを製造するために使用したものと同じ材料及び同じ薄膜加工を使用して受動素子を製造できる。0.01Ohm/sq〜20Ohm/sqの範囲の抵抗率の既存のフィルムから、数オームから数十キロオーム程度の抵抗を製造できる。10nmから数ミクロンの範囲のアルミナギャップから、2〜3フェムトFから数十ピコFまでの範囲のコンデンサを製造できる。読取り/書込みヘッドに必要とされるシールド及び磁極材料から、数十ナノHまでのインダクタを形成できる。更に、HPFの共振の減衰を促進するために、抵抗受動素子をLAC及び/又はLMCと直列に追加してもよい。
図10A〜10Bに、図6A〜6Bに示すらせんコイルを備えたプレーナ型の書込みヘッドの変更形態として、本発明の書込みヘッドの一実施形態を示す。図10Aの側断面図では、縦軸が主磁極274とそれに取り付けられているWP270の両方の主軸と好ましくは実質的に直交(70〜90度)した位置に配置された状態で、補助磁極280が形成される。単巻きの補助コイル282が、補助磁極280の周りに巻き付けられた断面として図示される。補助コイル282は多重巻きのコイルであってもよい。補助磁極280は、WP270に面し、磁束をWP270に誘導するのを助ける、装着済みの磁束ガイド281を有してもよい。補助磁極280及び磁束ガイド281は、WP270と同様、従来の書込み磁極で使用するのと同じ高モーメント材料で形成してもよい。図10Bは、本発明の書込みヘッドの下層にある特徴を示すために、保護用のアルミナオーバーコートを取り外した状態のスライダ28の外面の図である。補助コイル282は、スライダ28上の端子T3、T4に接続される。主コイル239a、239bは、スライダ28上の端子T1、T2に接続される。図10Bでは、電気回路の実施形態に接続された状態の書込みヘッドが図示される。ここでは、図9Aに示すように、補助コイルが高域フィルタ処理された書込み信号により励磁される。したがって、HPFを形成する2つの整合コンデンサCACは、スライダ28上に製造され、それぞれT1とT4との間、及びT2とT3との間に接続されているものとして示される。
らせんコイルと補助コイルを備えた書込みヘッドのその他の実施形態も可能である。例えば、図5に示されるらせん書込みコイルを参照すると、WP70とリターン磁極136の間に補助コイルと補助磁極(図10A、10Bのコイル282と磁束ガイド281付きの磁極280のように)を追加することで、この構造を変更できる。
好適な実施形態を参照して本発明を具体的に図示及び説明してきたが、本発明の精神や範囲から逸脱しない限りは形態及び詳細において種々の変更が行えることを当事者であれば理解できよう。したがって、開示された発明は単に例示的なものであって且つ添付の特許請求で指定された範囲内に限定されるものと見なされるべきである。
10 ディスク装置
12 剛性ベース
14 スピンドル
16 上部ディスク
17 矢印
20 ロードビームアセンブリ
22 剛性アーム
24 Eブロック
25 後端面
26 外面
27 エアベアリング面(ABS)
28 スライダ
29 読取り/書込みヘッド
30 フレクシャ
31 端子パッド
32 トレース配列
33 書込みヘッド
40 アクチュエータアセンブリ
41 枢支点
42 マグネットアセンブリ
43 ボイスコイル
50 チップ
70 フレア書込み磁極(WP)
71 フレア部
72 WP先端部
74 主磁極
76 磁束リターン磁極
78 ヨークスタッド
79 パンケーキコイル
90 磁束
96 読取りヘッド
133 書込みヘッド
135 シールド層
136 リターン磁極
136a 終端
137 接続スタッド
139a、139b コイル
138 ヨークスタッド
150 トレーリングシールド
233 垂直書込みヘッド
235 第1のリターン磁極
235a、236a 終端
236 第2のリターン磁極
237 接続スタッド
239a 第1のコイル区分
239b 第2のコイル区分
239c、239d リード線
270 WP
272 WP先端部
274 主磁極
280 補助磁極
281 磁束ガイド
282 補助コイル
S1、S2 シールド
MC 主コイル
AC 補助コイル
ILS 一体型リードサスペンション
MC インダクタンス
MC 寄生容量
θ 位相
PLL 位相同期ループ
VCO 電圧制御発振器
書込み電流
AC 整合コンデンサ
HPF 高域フィルタ
HP 固有共振周波数
T1、T2 端子
T3、T4 端子
ABS エアベアリング面
TH スロートハイト
TW トラック幅
SUL 下地層
RL 垂直磁気データ記録層
WAS 回り込みシールド
WP 書込み磁極。

Claims (14)

  1. 垂直磁気記録層内の領域を磁化するための垂直磁気記録書込みシステムであって、
    書込みヘッドであって、
    主磁極と
    前記主磁極内に磁束を生成するために前記主磁極の周りに巻き付けられた主導電性らせんコイルと、
    前記主磁極に対して15度より大きく90度以下の角度をなす向きで配置された補助磁極と、
    前記補助磁極の周りに巻き付けられた補助導電性らせんコイルと、
    を備える書込みヘッドと、
    前記主コイルに対して2方向の書込み電流を供給することができる書込みドライバと、
    前記書込みドライバが前記主コイルへの書込み電流の方向を切り換えるときに前記補助コイルを励磁する、前記補助コイルと結合された回路と、
    を有するシステム。
  2. 前記補助磁極が前記主磁極と実質的に直交するように配置される請求項1に記載のシステム。
  3. 前記補助らせんコイルが単巻きのコイルである請求項1に記載のシステム。
  4. 前記補助磁極に連結されていて前記補助磁極から前記主磁極へ磁束を誘導する磁束ガイドを更に備える請求項1に記載のシステム。
  5. ディスクの垂直磁気記録層のデータトラック内の領域を磁化するための、前記記録層と対面するエアベアリング面(ABS)を備えるスライダ上に形成される磁気記録ディスク装置垂直記録書込みヘッドであって、
    基板と、
    前記基板上の主磁極と、
    前記基板上の、前記主磁極と実質的に同一平面上にある第1及び第2のリターン磁極であり、主磁極の両側にクロストラック方向に間隔をおいて配列されて前記ABSで実質的に終端し、前記ABSから引っ込んだ領域の前記主磁極に連結された第1及び第2のリターン磁極と
    前記主磁極上に配置されているが前記主磁極と同一平面になく、前記ABSで実質的に終端する書込み磁極と、
    前記主磁極とそれに連結された書込み磁極に磁束を生成するために、前記主磁極の周りに巻き付けられた主導電性らせんコイルと、
    前記主磁極と実質的に直交するように配置される補助磁極と、
    前記補助磁極の周りに巻き付けられた補助導電性らせんコイルと、
    を有する書込みヘッド。
  6. 前記補助磁極に連結されており前記補助磁極から前記主磁極へ磁束を誘導する磁束ガイドを更に有する請求項5に記載の書込みヘッド。
  7. 前記主らせんコイルが、前記基板上でほぼ同一平面上にある第1の導電性コイルセグメントと、トラックに沿った方向に前記第1のコイルセグメントと間隔を置いて配列されたほぼ同一平面上にある第2の導電性コイルセグメントと、を備え、前記主磁極が前記第1のコイルセグメントと前記第2のコイルセグメントとの間に配置される請求項5に記載の書込みヘッド。
  8. 磁気記録ディスク装置垂直記録書込みシステムであって、
    請求項5に記載の前記書込みヘッドと、
    前記主コイルに対して2方向の書込み電流を供給することができる書込みドライバと、
    前記書込みドライバが前記主コイルへの書込み電流の方向を切り換えるときに前記補助コイルを励磁する、前記補助コイルと結合された回路と、
    を有するシステム。
  9. 前記主磁極が強磁性共振周波数を有し、前記補助コイルに結合された前記回路が前記補助コイルを励磁して前記強磁性共振周波数で補助磁場を生成する請求項1又は8に記載のシステム。
  10. 前記書込みドライバが前記書込み周波数で一次信号を生成し、前記補助コイルに結合された前記回路が前記書込み周波数より大きな周波数で補助信号を印加する発振器を有する請求項10又は8のシステム。
  11. 前記書込みドライバが前記発振器に結合され、前記発振器からの前記補助信号の位相が前記書込みドライバからの前記一次信号の位相と一致する請求項10に記載のシステム。
  12. 前記書込みドライバが一次信号を生成し、前記補助コイルに結合された前記回路が、前記書込み電流の電流方向切換えに応答して前記一次信号から高周波成分を通過させる高域フィルタを有する請求項1又は8に記載のシステム。
  13. 前記高域フィルタが前記補助コイルと直列になっている2つの整合コンデンサを有し、前記補助コイルが前記2つのコンデンサの間に配置される請求項12に記載のシステム。
  14. 前記書込みドライバからの前記書込み電流の大きさがIであり、前記補助コイルに結合された前記回路が、約0.2Iよりも大きな補助電流(I)を生成する請求項1又は8に記載のシステム。
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