JP2010244309A - 定電圧回路およびそれを搭載する車載用電子機器 - Google Patents

定電圧回路およびそれを搭載する車載用電子機器 Download PDF

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Abstract


【課題】 定電圧回路自体の消費電流を低減させ、かつ電源電圧が降下したときにも予め定める電圧を安定して出力することができる定電圧回路およびそれを搭載する車載用電子機器を提供する。
【解決手段】 可変電流源23は、電流検出部22が検出する電圧設定部21を流れる電流の電流値に基づいて、負荷31と電圧設定部21とに供給する電流の電流値を制御するので、負荷31の消費電流が低下した場合に、電圧設定部に流れる余剰電流が増加しないように、トランジスタT2から供給される電流の電流値を適切に変化させて、定電圧回路1自体の消費電流を低減させることができる。また電圧設定部21は、負荷31に出力する電圧を予め定める電圧に設定することができるので、電源電圧VBが降下した場合にも、負荷31に安定して電圧を出力することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、定電圧を出力するための消費電流を低減させることができる定電圧回路およびそれを搭載する車載用電子機器に関する。
車載用電子機器では、電源電圧が変動することによる車載用電子機器への影響を減少させるために、予め定める電圧を出力する定電圧回路を用いて、マイクロコンピュータなどの負荷に出力する電圧の安定化を図っている。また電源、たとえば車載バッテリに蓄積された電荷の消耗を抑えるために、定電圧回路自体の消費電流を低く抑えることが必要であり、特に車両のイグニッションスイッチ(Ignition Switch)が切断状態(以下、「オフ」という)である場合の定電圧回路の消費電流(以下、「暗電流」という)を低減させることが求められている。
図1は、従来の技術による定電圧回路8aを示す概略図である。定電圧回路8aは、トランジスタT1〜T5、抵抗R1,R2、ダイオードD1〜D5および接続端子12とを含んで構成されている。トランジスタT1,T2は、PNP型のトランジスタであり、トランジスタT3〜T5は、NPN型のトランジスタである。
抵抗R1は、一端に電源電圧VBが入力され、他端がトランジスタT3のコレクタおよびベースと接続されている。トランジスタT3のエミッタは、トランジスタT4のコレクタおよびベースと接続され、トランジスタT4のエミッタは、接地されている。
トランジスタT1は、エミッタに電源電圧VBが入力され、ベースおよびコレクタがトランジスタT5のコレクタと接続されている。トランジスタT5は、ベースがトランジスタT3のベースと接続され、エミッタが抵抗R2の一端と接続されている。抵抗R2の他端は接地されている。
トランジスタT2は、エミッタに電源電圧VBが入力され、ベースがトランジスタT1のベースと接続され、コレクタがダイオードD1のアノードと接続されている。ダイオードD2は、アノードがダイオードD1のカソードと接続され、カソードがダイオードD3のアノードと接続されている。ダイオードD4は、アノードがダイオードD3のカソードと接続され、カソードがダイオードD5のアノードと接続されている。ダイオードD5は、カソードが接地されている。
接続端子12は、トランジスタT2のコレクタとダイオードD1のアノードとの接続点に接続されている。接続端子12には負荷31が接続されている。負荷31は回路A32と回路B33とを含んで構成されている。
トランジスタT1,T2は、カレントミラー回路を形成している。トランジスタT1に流れる電流のたとえば10倍の電流がトランジスタT2に流れるように、トランジスタT1,T2の電流増幅率が設定されている。
直列に接続されるダイオードD1〜D5は、電圧設定部11を構成し、負荷31に出力する電圧を予め定める電圧、たとえば3.5Vの電圧に設定する。トランジスタT3〜T5および抵抗R2は、トランジスタT1に流れる電流の電流値を定めて、トランジスタT2に流れる電流の電流値、すなわち負荷31と電圧設定部11とに供給される電流である供給電流の電流値を決定する。
供給電流の電流値は、負荷31が消費する電流の最大値以上に設定され、負荷31の消費電流の増減にかかわらず一定の電流値となる。負荷31が消費する電流の電流値が減少した場合、供給電流のうち負荷31が消費しない余剰電流は、電圧設定部11に流れる。
図2は、従来の技術による他の定電圧回路8bを示す概略図である。定電圧回路8bは、定電圧回路8aと比べて、定電圧回路自体の消費電流を低減させることができる構成である。図1に示した定電圧回路1と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路8bは、定電圧回路8aにダイオードD6、およびトランジスタT6を追加して構成されている。トランジスタT6は、NPN型のトランジスタである。
トランジスタT6は、コレクタに電源電圧VBが入力され、ベースがトランジスタT2のコレクタとダイオードD6との接続点に接続され、エミッタが接続端子12に接続されている。ダイオードD6は、アノードがトランジスタT2のコレクタとトランジスタT6のベースとの接続点に接続され、カソードがダイオードD1のアノードと接続されている。
トランジスタT6によって出力される電流は、負荷31に供給される。ダイオードD1〜D6とトランジスタT6とは、負荷31に出力される電圧を、予め定める電圧、たとえば3.5Vの電圧に設定する。定電圧回路8bでは、定電圧回路8b自体の消費電流を低減させつつ、予め定める電圧を負荷31に出力することができる。
図3は、従来の技術による電源回路8cを示す概略図である。電源回路8cは、特許文献1に記載される電源回路の一部である。電源回路8cは、電圧設定部13、定電流源15、および負荷31が接続されている接続端子12とを含んで構成されている。電圧設定部13は、アンプ14とトランジスタM1とから構成される。トランジスタM1は、NチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。
電源回路8cは、負荷31に予め定める電圧を出力する定電圧回路である。電圧設定部13は、負荷31に出力する電圧を基準電圧に設定し、負荷31が使用しない余剰電流をグランドに流すバイパス回路となる。定電流源15は、負荷31と電圧設定部13とに一定の電流を並列に供給する。
図4は、電源回路8cにおける負荷31の消費電流と、電圧設定部13に流れる電流との関係を示すグラフである。定電流源15から出力する電流の電流値をIとして、負荷31が消費する電流の電流値をIとして、電圧設定部13に流れる電流の電流値をIとする。グラフの横軸は時間を示し、縦軸は電流値を示す。
定電流源15は常に一定の電流値Iの電流を出力するので、負荷31の消費電流の電流値Iが増加する場合、電圧設定部13に流れる電流の電流値Iが減少し、負荷31の消費電流の電流値Iが減少する場合、電圧設定部13に流れる電流の電流値Iが増加する。各電流値は、I = I + Iの関係となる。
特開2001−56713号公報
しかし、図1,図3に示した定電圧回路8aおよび電源回路8cは、負荷31が消費する電流の電流値にかかわらず常に一定の電流値の電流を供給するので、負荷31の消費電流が少ない場合に、電圧設定部11,13を介してグランドに流れる余剰電流が増加して、定電圧回路8aおよび電源回路8c自体の消費電流を低減させることができない。
図2に示した定電圧回路8bは、定電圧回路8b自体の消費電流を低減させることができるが、負荷31に電流を供給するトランジスタT6にベースエミッタ間の電圧降下が起こる。よって、電源電圧VBが降下したときに、負荷31に出力する電圧にベースエミッタ間の電圧降下分の電圧降下があるので、低電圧の状態での動作が安定しないことがある。
本発明の目的は、定電圧回路自体の消費電流を低減させ、かつ電源電圧が降下したときにも予め定める電圧を安定して出力することができる定電圧回路およびそれを搭載する車載用電子機器を提供することである。
本発明(1)は、負荷に出力すべき電圧を設定する電圧設定部と、
前記電圧設定部と前記負荷とに電流を並列に供給する電流供給部と、
前記電圧設定部に供給される電流の電流値を検出する電流検出部と、
前記電流検出部によって検出される電流値に基づいて、前記電圧設定部に供給する電流の電流値が予め定める電流値になるように、前記電流供給部を制御する電流制御部とを含むことを特徴とする定電圧回路である。
また本発明(5)は、前記定電圧回路を搭載する車載用電子機器である。
本発明(1)によれば、電圧設定部によって、負荷に出力すべき電圧が設定される。電流供給部によって、前記電圧設定部と前記負荷とに電流が並列に供給される。電流検出部によって、前記電圧設定部に供給される電流の電流値が検出される。電流制御部によって、前記電流検出部によって検出される電流値に基づいて、前記電圧設定部に供給する電流の電流値を予め定める電流値になるように、前記電流供給部が制御される。
したがって、定電圧回路は、負荷の消費電流が低下した場合に、電圧設定部に流れる余剰電流が増加しないように、電流供給部から供給される電流を制御するので、定電圧回路自体の消費電流を低減させることができる。また、定電圧回路は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
本発明(5)によれば、車載用電子機器が、前記定電圧回路を搭載することによって、車載用電子機器は、定電圧回路自体の消費電流を低減させつつ、車載用電子機器に含まれる負荷に予め定める電圧を安定して出力することができる。また車載用電子機器は、車両のイグニッションスイッチがオフのときには、定電圧回路自体の暗電流を低減させることができるので、車載バッテリに蓄積された電荷の消耗を抑えることができる。
従来の技術による定電圧回路8aを示す概略図である。 従来の技術による他の定電圧回路8bを示す概略図である。 従来の技術による電源回路8cを示す概略図である。 電源回路8cにおける負荷31の消費電流と、電圧設定部13に流れる電流との関係を示すグラフである。 本発明の実施の第1の形態である定電圧回路1の構成を示す概略図である。 本発明の実施の第2の形態である定電圧回路2の構成を示す概略図である。 本発明の実施の第3の形態である定電圧回路3の構成を示す概略図である。 本発明の実施の第4の形態である定電圧回路4の構成を示す概略図である。 本発明の実施の第5の形態である定電圧回路5の構成を示す概略図である。 本発明の実施の第6の形態である定電圧回路6の構成を示す概略図である。 本発明の実施の第7の形態である定電圧回路7の構成を示す概略図である。
図5は、本発明の実施の第1の形態である定電圧回路1の構成を示す概略図である。定電圧回路1は、トランジスタT1,T2、電圧設定部21、電流検出部22、可変電流源23、および接続端子24とを含んで構成されている。トランジスタT1,T2は、PNP型のトランジスタである。
トランジスタT1は、エミッタに電源電圧VBが入力され、ベースおよびコレクタが可変電流源23の入力側と接続されている。可変電流源23の出力側は接地されている。トランジスタT2は、エミッタに電源電圧VBが入力され、ベースがトランジスタT1のベースと接続され、コレクタが電圧設定部21の入力側と接続されている。電圧設定部21は、出力側が電流検出部22の入力側と接続され、電流検出部22は、出力側が接地されている。
接続端子24は、トランジスタT2のコレクタと電圧設定部21の入力側との接続点に接続されている。負荷31は、接続端子24に接続されている。負荷31は、並列に接続されている回路A32と回路B33とを含んで構成されている。トランジスタT1とトランジスタT2とは、カレントミラー回路を形成している。トランジスタT1に流れる電流のたとえば10倍の電流がトランジスタT2に流れるように、トランジスタT1,T2の電流増幅率が設定されている。
電流供給部であるトランジスタT2は、負荷31と電圧設定部21とに電流を並列に供給する。トランジスタT2が負荷31と電圧設定部21とに供給する電流を、以下「供給電流」ともいう。供給電流の電流値は、後述する電流制御部が制御することによって変化する。供給電流の電流値の最大値(以下、「最大供給電流値」という)は、負荷31が消費する電流の電流値の最大値以上に設定されている。トランジスタT2は、負荷31と電圧設定部21とに電流を並列に供給するので、負荷31の消費電流が増加する場合、電圧設定部21に供給される電流が減少し、負荷31の消費電流が減少する場合、電圧設定部21に供給される電流が増加する。
電圧設定部21は、負荷31に出力する電圧を予め定める電圧に設定する。電流検出部22は、電圧設定部21に供給される電流の電流値を検出する。供給電流のうち負荷31が消費しない電流である余剰電流は、電圧設定部21に流れる。
可変電流源23は、トランジスタT1からの電流をグランドに流す。トランジスタT1と可変電流源23とは、トランジスタT2を流れる電流を制御する電流制御部として機能する。供給電流の電流値は、可変電流源23によってトランジスタT1に流される電流の電流値のたとえば10倍の電流値となる。したがって、可変電流源23が、トランジスタT1に流れる電流の電流値を制御することによって、トランジスタT2を流れる電流である供給電流の電流値を制御することができる。
たとえば定電圧回路1は、電流検出部22によって検出される電流値が増加した場合、負荷31が消費する電流の電流値が減少しているので、供給電流の電流値を減少させて電圧設定部21に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように制御する。定電圧回路1は、電流検出部22によって検出される電流値が減少した場合、負荷31が消費する電流の電流値が増加しているので、供給電流の電流値を増加させて電圧設定部21に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように制御する。
定電圧回路1は、電流検出部22によって検出される電流値に基づいて、電圧設定部21に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように、可変電流源23の電流値を変化させて供給電流の電流値を制御する。
したがって、定電圧回路1は、負荷31の消費電流が減少した場合、余剰電流が増加しないように供給電流の電流値を制御するので、定電圧回路1自体の消費電流を低減させることができる。定電圧回路1は、負荷31の消費電流が増加した場合、供給電流の電流値を増加させて負荷31に適切に電流を供給することができる。また、定電圧回路1は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
図6は、本発明の実施の第2の形態である定電圧回路2の構成を示す概略図である。図5に示した定電圧回路1および負荷31と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路2は、定電圧回路1の詳細な回路構成の一例であり、定電圧回路1に含まれる電圧設定部21,電流検出部22,可変電流源23に換えて、トランジスタT3〜T5,T7,T8、抵抗R1〜R3、およびダイオードD1〜D3を追加して構成されている。トランジスタT3〜T5,T7,T8は、NPN型のトランジスタである。
抵抗R1は、一端に電源電圧VBが入力され、他端がトランジスタT3のコレクタおよびベースと接続されている。トランジスタT3のエミッタは、トランジスタT4のコレクタおよびベースと接続され、トランジスタT4のエミッタは、接地されている。
トランジスタT1は、エミッタに電源電圧VBが入力され、ベースおよびコレクタがトランジスタT5のコレクタと接続されている。トランジスタT5は、ベースがトランジスタT3のベースと接続され、エミッタが抵抗R2の一端と接続されている。抵抗R2は、他端が接地されている。
トランジスタT2は、エミッタに電源電圧VBが入力され、ベースがトランジスタT1のベースと接続され、コレクタがダイオードD1のアノードと接続されている。ダイオードD2は、アノードがダイオードD1のカソードと接続され、カソードがダイオードD3のアノードと接続されている。抵抗R3は、一端がダイオードD3のカソードと接続され、他端がトランジスタT8のコレクタおよびベースと接続されている。トランジスタT8は、エミッタが接地されている。
トランジスタT7は、コレクタに電源電圧VBが入力され、ベースがダイオードD3のカソードと抵抗R3の一端との接続点に接続され、エミッタがトランジスタT5のエミッタと抵抗R2の一端との接続点に接続されている。接続端子24は、トランジスタT2のコレクタとダイオードD1のアノードとの接続点に接続されている。負荷31は、接続端子24に接続されている。
電圧設定部であるダイオードD1〜D3、抵抗R3、およびトランジスタT8は、負荷31に出力する電圧をたとえば3.5Vの電圧に設定する。電流供給部であるトランジスタT2は、負荷31と電圧設定部とに電流を並列に供給する。
電流制御部であるトランジスタT1,T3〜T5,T7、および抵抗R1,R2は、トランジスタT2に流れる電流である供給電流の電流値を制御する。トランジスタT3,T4は、トランジスタT5のベース電圧を定める。本実施形態では、抵抗R2に流れる電流の電流値が、たとえば20μAになるように、抵抗R2の抵抗値が設定されている。トランジスタT2にはトランジスタT1の10倍の電流が流れるので、トランジスタT1にたとえば電流値20μAの電流が流れると、供給電流の電流値は200μAとなる。
電流検出部である抵抗R3およびトランジスタT8は、電圧設定部に供給される電流の電流値を検出する。負荷31が消費する電流が減少して、電圧設定部に流れる電流が増加すると、トランジスタT7のベース電流も増加する。よって、トランジスタT7に流れる電流が増加する。たとえば電圧設定部に流れる電流の電流値が、5μAより大きくなるとトランジスタT7に電流が流れる。抵抗R2に流れる電流の電流値は、たとえば20μAで一定であるので、トランジスタT7から抵抗R2に流れる電流が増加すると、トランジスタT1に流れる電流が減少する。よって、トランジスタT2に流れる電流が減少して、供給電流が減少することになる。
負荷31が消費する電流が増加して、電圧設定部に供給される電流が減少すると、トランジスタT7のベース電流も減少する。よって、トランジスタT7に流れる電流が減少する。抵抗R2に流れる電流の電流値は、たとえば20μAで一定であるので、トランジスタT7から抵抗R2に流れる電流が減少すると、トランジスタT1に流れる電流が増加する。よって、トランジスタT2に流れる電流が増加して、供給電流が増加することになる。
定電圧回路2は、電流検出部によって検出される電流値に基づいて、電圧設定部に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように、トランジスタT1に流れる電流の電流値を変化させて供給電流の電流値を制御する。
したがって、定電圧回路2は、負荷31の消費電流が減少した場合、余剰電流が増加しないように供給電流の電流値を制御するので、定電圧回路2自体の消費電流を低減させることができる。定電圧回路2は、負荷31の消費電流が増加した場合、供給電流の電流値を増加させて負荷31に適切に電流を供給することができる。また、定電圧回路2は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
図7は、本発明の実施の第3の形態である定電圧回路3の構成を示す概略図である。図6に示した定電圧回路2および負荷31と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路3は、定電圧回路1の詳細な回路構成の他の例であり、定電圧回路2から抵抗R3およびトランジスタT8を削除して、トランジスタT9〜T11、抵抗R4、およびダイオードD4を追加して構成されている。トランジスタT9,T10は、PNP型のトランジスタであり、トランジスタT11は、NPN型のトランジスタである。
トランジスタT9は、エミッタがトランジスタT10のエミッタおよびトランジスタT2のコレクタと接続され、ベースがトランジスタT10のベースおよびコレクタと接続され、コレクタがトランジスタT7のベースおよびトランジスタT11のコレクタと接続されている。トランジスタT11は、ベースがトランジスタT5のベースと接続され、エミッタが抵抗R4の一端と接続されている。抵抗R4は、他端が接地されている。
トランジスタT10は、コレクタおよびベースがダイオードD1のアノードと接続されている。ダイオードD2は、アノードがダイオードD1のカソードと接続され、カソードがダイオードD3のアノードと接続されている。ダイオードD4は、アノードがダイオードD3のカソードと接続され、カソードが接地されている。接続端子24は、トランジスタT2のコレクタとトランジスタT9のエミッタとトランジスタT10のエミッタとの接続点に接続されている。
電圧設定部であるトランジスタT10およびダイオードD1〜D4は、負荷31に出力する電圧をたとえば3.5Vの電圧に設定する。電流供給部であるトランジスタT2は、負荷31と電圧設定部に電流を並列に供給する。電流制御部であるトランジスタT1,T3〜T5,T7、および抵抗R1,R2は、トランジスタT2に流れる電流である供給電流の電流値を制御する。
電流検出部であるトランジスタT9〜T11および抵抗R4は、電圧設定部に供給される電流の電流値を検出する。トランジスタT9は、電圧設定部に含まれるトランジスタT10と共にカレントミラー回路を形成する。トランジスタT9,T10はカレントミラー回路を形成するので、トランジスタT9には、トランジスタT10に流れる電流、すなわち電圧設定部に供給される電流の電流値と同じ電流値の電流が流れる。
負荷31が消費する電流が減少して、電圧設定部に供給される電流が増加すると、トランジスタT9,T11および抵抗R4に流れる電流が増加するので、トランジスタT7のベース電流が増加する。よって、トランジスタT7に流れる電流が増加して、増加したトランジスタT7の電流が抵抗R2に流れる。前述のように、トランジスタT7から抵抗R2に流れる電流が増加すると、トランジスタT1に流れる電流が減少して、供給電流が減少することになる。
負荷31が消費する電流が増加して、電圧設定部に供給される電流が減少すると、トランジスタT9,T11および抵抗R4に流れる電流が減少するので、トランジスタT7のベース電流が減少する。よって、トランジスタT7に流れる電流が減少して、減少したトランジスタT7の電流が抵抗R2に流れる。前述のように、トランジスタT7から抵抗R2に流れる電流が減少すると、トランジスタT1に流れる電流が増加して、供給電流が増加することになる。
定電圧回路3は、電流検出部によって検出される電流値に基づいて、電圧設定部に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように、トランジスタT1に流れる電流の電流値を変化させて供給電流の電流値を制御する。
したがって、定電圧回路3は、負荷31の消費電流が減少した場合、余剰電流が増加しないように供給電流の電流値を制御するので、定電圧回路3自体の消費電流を低減させることができる。定電圧回路3は、負荷31の消費電流が増加した場合、供給電流の電流値を増加させて負荷31に適切に電流を供給することができる。また、定電圧回路3は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
図8は、本発明の実施の第4の形態である定電圧回路4の構成を示す概略図である。図5に示した定電圧回路1と、図6に示した定電圧回路2および負荷31と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路4は、定電圧回路1に含まれる電圧設定部21、電流検出部22および接続端子24と、定電圧回路2に含まれるトランジスタT1〜T5,T7および抵抗R1,R2と、フィルタ回路部25とを含んで構成されている。
フィルタ回路部25は、入力が電流検出部22と接続され、出力がトランジスタT7のベースと接続されている。電流検出部22は、電圧設定部21に供給される電流の電流値を検出して、検出した電流値に応じた電流をフィルタ回路部25に伝える。
フィルタ回路部25は、電流検出部22が検出する電流値の変化の高周波成分を遮断した電流を出力する。フィルタ回路部25は、高い周波数帯の電流の通過を阻止するローパスフィルタなどによって実現され、たとえば電流検出部22から電流制御部に伝えられる電流の急激な変化を抑制するなどの働きをする。フィルタ回路部25によって高周波成分が遮断された電流は、電流制御部を構成するトランジスタT7に出力される。
負荷31が消費する電流が減少して、電圧設定部に供給される電流が増加すると、電流検出部からフィルタ回路部25を介してトランジスタT7に流れる電流が増加する。前述のように、トランジスタT7から抵抗R2に流れる電流が増加すると、トランジスタT1に流れる電流が減少して、供給電流が減少することになる。
負荷31が消費する電流が増加して、電圧設定部に供給される電流が減少すると、電流検出部からフィルタ回路部25を介してトランジスタT7に流れる電流が減少する。前述のように、トランジスタT7から抵抗R2に流れる電流が減少すると、トランジスタT1に流れる電流が増加して、供給電流が増加することになる。
図9は、本発明の実施の第5の形態である定電圧回路5の構成を示す概略図である。図8に示した定電圧回路4および負荷31と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路5は、定電圧回路4に含まれるフィルタ回路部25としてコンデンサC1を用いて構成されている。
コンデンサC1は、一端が電流検出部22の出力とトランジスタT7のベースとの接続点に接続され、他端が接地されている。コンデンサC1は、電流検出部22が検出する電流値の変化の高周波成分を遮断した電流を出力する。コンデンサC1は、高い周波数帯の電流の通過を阻止するローパスフィルタとして機能し、たとえば電流検出部22から電流制御部に伝えられる電流の急激な変化を抑制するなどの働きをする。コンデンサC1の静電容量は、たとえば5pF〜20pFである。
定電圧回路4,5は、フィルタ回路部25またはコンデンサC1によって電流値の変化の高周波成分が遮断された電流値が増加する場合、電圧設定部21に供給する電流の電流値を予め定める第1の電流値になるように供給電流の電流値を減少させ、電流値の変化の高周波成分が遮断された電流値が減少する場合、電圧設定部21に供給する電流の電流値を予め定める第1の電流値になるように供給電流の電流値を増加させる。
したがって、定電圧回路4,5は、負荷31の消費電流が減少した場合、余剰電流が増加しないように供給電流の電流値を制御するので、定電圧回路4,5自体の消費電流を低減させることができる。定電圧回路4,5は、負荷31の消費電流が増加した場合、供給電流の電流値を増加させて負荷31に適切に電流を供給することができる。また、定電圧回路4,5は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
さらに定電圧回路4,5は、フィルタ回路部25またはコンデンサC1によって、電流検出部22が検出した電流値の変化の高周波成分が遮断されるので、負荷31が消費する電流の電流値が急激に変化した場合でも、供給電流の電流値を適切に制御して、負荷31に安定して電流を供給することができる。
また、図5〜図7に示した定電圧回路1〜3に、フィルタ回路部25またはコンデンサC1を追加することもできる。定電圧回路1〜3にフィルタ回路部25を追加する場合、フィルタ回路部25は、入力が電流検出部の出力と接続され、出力が可変電流源23またはトランジスタT7のベースと接続されるように構成する。定電圧回路1〜3にコンデンサC1を追加する場合、コンデンサC1は、一端が電流検出部の出力と可変電流源23の入力またはトランジスタT7のベースとの接続点に接続され、他端が接地されるように構成する。
図10は、本発明の実施の第6の形態である定電圧回路6の構成を示す概略図である。図8に示した定電圧回路4および負荷31と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路6は、定電圧回路4に含まれるフィルタ回路部25を削除して切換部26を追加して構成されている。
切換部26は、入力が電流検出部の出力と接続され、出力がトランジスタT7のベースと接続されている。切換部26は、電流制御部が供給電流の電流値を制御する制御状態を切り換える。
電流制御部が、電圧設定部21に供給する電流の電流値を予め定める第1の電流値になるように電流供給部を制御する状態を、第1の制御状態とする。電流制御部が、供給電流の電流値を予め定める第1の電流値と異なる予め定める第2の電流値になるように電流供給部を制御する状態を、第2の制御状態とする。予め定める第2の電流値は、最大供給電流値である。
定電圧回路6を第1の制御状態で動作させる場合、切換部26が、電流検出部22から電流制御部に電流を流すことができる導通状態にする。よって、電流制御部は、前述のように電流検出部22によって検出される電流値に基づいて、電圧設定部21に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように供給電流を制御する。
定電圧回路6を第2の制御状態で動作させる場合、切換部26が、電流検出部22から電流制御部に電流を流すことができない遮断状態にする。抵抗R2には、たとえば電流値20μAの電流が流れるように設定されており、トランジスタT7から抵抗R2に電流が流れない場合、トランジスタT1に流れる電流の電流値は、たとえば20μAとなる。よって、トランジスタT2に流れる電流の電流値が、たとえば200μAとなるので、供給電流は最大供給電流値となる。供給電流は、最大供給電流値で一定に供給されるので、負荷31が消費しない電流は、余剰電流として電圧設定部21に流れる。
図11は、本発明の実施の第7の形態である定電圧回路7の構成を示す概略図である。図10に示した定電圧回路6および負荷31と同一の構成には同一の参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。定電圧回路7は、定電圧回路6に含まれる切換部26としてトランジスタT12を用いて構成されている。トランジスタT12は、NPN形のトランジスタである。
トランジスタT12は、コレクタが電流検出部22の出力とトランジスタT7のベースとの接続点に接続され、エミッタが接地され、ベースに第1の制御状態と第2の制御状態とを切り換える信号である動作切換信号が外部から入力されている。動作切換信号は、たとえば予め定める電圧を印加している状態(以下、「ハイレベル」という)と、電圧を印加していない状態(以下、「ローレベル」という)とからなる。
定電圧回路7を第1の制御状態で動作させる場合、動作切換信号をローレベルにして、トランジスタT12を遮断状態にする。よって、電流制御部は、前述のように電流検出部22によって検出される電流値に基づいて、電圧設定部21に供給する電流の電流値が予め定める第1の電流値になるように供給電流を制御する。
定電圧回路7を第2の制御状態で動作させる場合、動作切換信号をハイレベルにして、トランジスタT12を導通状態にする。電流検出部22からの電流は、トランジスタT7に流れずにトランジスタT12に流れる。前述のように、トランジスタT7から抵抗R2に電流が流れない場合、供給電流の電流値は最大供給電流値となる。
定電圧回路6,7は、切換部26またはトランジスタT12によって、電流制御部が行う供給電流の電流値の制御を、第1の制御状態または第2の制御状態に切り換えることができる。
したがって、第1の制御状態での定電圧回路6,7は、負荷31の消費電流が減少した場合、余剰電流が増加しないように供給電流の電流値を制御するので、定電圧回路6,7自体の消費電流を低減させることができる。定電圧回路6,7は、負荷31の消費電流が増加した場合、供給電流の電流値を増加させて負荷31に適切に電流を供給することができる。また、定電圧回路6,7は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
第2の制御状態での定電圧回路6,7は、供給電流を最大供給電流値にして、負荷31に予め定める電圧を出力するので、定電圧回路6,7自体の消費電流を低減させる必要がないときに、負荷31を安定して動作させることができる。
また図5〜図7に示した定電圧回路1〜3に、切換部26またはトランジスタT12を追加することもできる。定電圧回路1〜3に切換部26を追加する場合、切換部26は、入力が電流検出部の出力と接続され、出力が可変電流源23またはトランジスタT7のベースと接続されるように構成する。定電圧回路1〜3にトランジスタT12を追加する場合、トランジスタT12は、コレクタが電流検出部の出力と可変電流源23の入力またはトランジスタT7のベースとの接続点に接続され、他端が接地され、ベースに動作切換信号が外部から入力されるように構成する。
また定電圧回路6,7は、定電圧回路4,5に含まれるフィルタ回路部25またはコンデンサC1を追加して構成することもできる。定電圧回路6にフィルタ回路部25を追加する場合、フィルタ回路部25は、入力が電流検出部22の出力と接続され、出力が切換部26の入力と接続されるように構成、または入力が切換部26の出力と接続され、出力がトランジスタT7のベースと接続されるように構成する。
定電圧回路6にコンデンサC1を追加する場合、コンデンサC1は、一端が電流検出部22の出力と切換部26の入力との接続点に接続され、他端が接地されるように構成、または一端が切換部26の出力とトランジスタT7のベースとの接続点に接続され、他端が接地されるように構成する。
定電圧回路7にフィルタ回路部25を追加する場合、フィルタ回路部25は、入力が電流検出部22の出力と接続され、出力がトランジスタT7のベースおよびトランジスタT12のコレクタと接続されるように構成、または入力が電流検出部22の出力およびトランジスタT12のコレクタと接続され、出力がトランジスタT7のベースと接続されるように構成する。
定電圧回路7にコンデンサC1を追加する場合、コンデンサC1は、一端が電流検出部22の出力とトランジスタT7のベースとの接続点に接続され、他端が接地されるように構成する。
したがって定電圧回路6,7は、第1の制御状態の場合に、フィルタ回路部25またはコンデンサC1によって、電流検出部22が検出する電流値の変化の高周波成分が遮断されるので、負荷31が消費する電流の電流値が急激に変化した場合でも、供給電流の電流値を適切に制御して、負荷31に安定して電流を供給することができる。
車載用電子機器は、定電圧回路1〜7のいずれか1つを搭載してもよい。たとえば車載バッテリーなどの電源の電圧である電源電圧VBが、定電圧回路1〜7に入力されている。負荷31は、たとえば車載用電子機器に含まれるマイクロコンピュータなどが含まれている。
したがって、定電圧回路1〜5を搭載する車載用電子機器は、定電圧回路1〜5自体の消費電流が低減するので、車載用電子機器の消費電流を低減させつつ、負荷31に予め定める電圧を安定して出力することができる。また車両のイグニッションスイッチ(
Ignition Switch)が切断状態(以下、「オフ」という)である場合の定電圧回路の消費電流(以下、「暗電流」という)を低減させることができるので、たとえば車載バッテリなどの電源に蓄積された電荷の消耗を抑えることができる。
定電圧回路6を搭載する車載用電子機器は、切換部26によって、たとえば車両のイグニッションスイッチが接続状態(以下、「オン」という)である場合、第2の制御状態で供給電流の電流値を制御し、イグニッションスイッチがオフである場合、第1の制御状態で供給電流の電流値を制御することができる。定電圧回路7を搭載する車載用電子機器は、たとえば車両のイグニッションスイッチがオンである場合、動作切換信号をハイレベルにして、第2の制御状態で供給電流の電流値を制御し、イグニッションスイッチがオフである場合、動作切換信号をローレベルにして、第1の制御状態で供給電流の電流値を制御することができる。
したがって、定電圧回路6,7を搭載する車載用電子機器は、イグニッションスイッチがオフの場合、暗電流を低減させることができるので、たとえば車載バッテリなどの電源に蓄積された電荷の消耗を抑えることができる。イグニッションスイッチがオンの場合、供給電流を最大供給電流値にして、負荷31に予め定める電圧を出力するので、車載用電子機器を安定して動作させることができる。
このように、定電圧回路1〜7は、電圧設定部によって、負荷31に出力すべき電圧が設定される。電流供給部によって、電圧設定部と負荷31とに電流が並列に供給される。電流検出部によって、電圧設定部に供給される電流の電流値が検出される。電流制御部によって、電流検出部によって検出される電流値に基づいて、電圧設定部に供給する電流の電流値を予め定める第1の電流値になるように、電流供給部が制御される。
したがって、定電圧回路1〜7は、負荷の消費電流が低下した場合に、余剰電流が増加しないように電流供給部から供給される電流を制御するので、定電圧回路1〜7自体の消費電流を低減させることができる。また、定電圧回路1〜7は、図2に示したトランジスタT6を用いない構成であるので、電源電圧VBが降下したときにも予め定める電圧を負荷31に安定して出力することができる。
さらに、電圧設定部が、出力すべき電圧を設定するためのトランジスタT10を含んでいる。電流検出部が、トランジスタT10と共にカレントミラー回路を形成するトランジスタT9を含んでいることによって、電圧設定部に供給される電流の電流値を精度良く検出することができる。
さらに、フィルタ回路部25によって、電流検出部が検出する電流値の変化の高周波成分を遮断した電流が出力される。電流制御部が、フィルタ回路部25によって出力される電流が増加するとき、供給電流の電流値を減少させ、フィルタ回路部25によって出力される電流が減少するとき、供給電流の電流値を増加させる。
したがって、負荷31が消費する電流の電流値が急激に変化した場合、電流検出部22から電流制御部に送られる電流の急激な変化が抑制されるので、供給電流の電流値を適切に制御して、負荷31に安定して電流を供給することができる。
さらに、切換部26によって、電流制御部が、電圧設定部に供給する電流の電流値を予め定める第1の電流値になるように電流供給部を制御する第1の制御状態と、電流制御部が、供給電流の電流値を最大供給電流値になるように電流供給部を制御する第2の制御状態とが切り換えられる。
したがって、定電圧回路6,7は、定電圧回路6,7自体の消費電流を低減させる第1の制御状態と、供給電流を最大供給電流値にする第2の制御状態とを、定電圧回路6,7自体の消費電流を低減させる必要があるか否かに応じて適切に切り換えることができる。
さらに、車載用電子機器が定電圧回路1〜5を搭載することによって、車載用電子機器は、定電圧回路1〜5自体の消費電流を低減させつつ、車載用電子機器に含まれる負荷31に予め定める電圧を安定して出力することができる。また車載用電子機器が定電圧回路6,7を搭載することによって、車載用電子機器は、たとえば車両のイグニッションスイッチがオフの場合、定電圧回路6,7自体の暗電流を低減させることができ、車両のイグニッションスイッチがオフの場合、供給電流を最大供給電流値にするので、車載用電子機器に含まれる負荷31を安定させて動作させることができるので、たとえば車載バッテリなどの電源に蓄積された電荷の消耗を抑えることができる。
1〜7 定電圧回路
8a,8b 定電圧回路
8c 電源回路
11 電圧設定部
12 接続端子
13 電圧設定部
14 アンプ
15 定電流源
21 電圧設定部
22 電流検出部
23 可変電流源
24 接続端子
25 フィルタ回路部
26 切換部
31 負荷
32 回路A
33 回路B
C1 コンデンサ
D1〜D6 ダイオード
M1 MOSFET
R1〜R4 抵抗
T1〜T12 トランジスタ

Claims (5)

  1. 負荷に出力すべき電圧を設定する電圧設定部と、
    前記電圧設定部と前記負荷とに電流を並列に供給する電流供給部と、
    前記電圧設定部に供給される電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部によって検出される電流値に基づいて、前記電圧設定部に供給する電流の電流値が予め定める電流値になるように、前記電流供給部を制御する電流制御部とを含むことを特徴とする定電圧回路。
  2. 前記電圧設定部は、前記出力すべき電圧を設定するための第1のトランジスタを含み、
    前記電流検出部は、前記第1のトランジスタと共にカレントミラー回路を形成する第2のトランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載の定電圧回路。
  3. 前記電流検出部が検出する電流値の変化の高周波成分を遮断した電流を出力するフィルタ回路部をさらに含み、
    前記電流制御部は、前記フィルタ回路部によって出力される電流が増加するとき、前記電圧設定部と前記負荷とに供給する電流を減少させ、前記フィルタ回路部によって出力される電流が減少するとき、前記電圧設定部と前記負荷とに供給する電流を増加させることを特徴とする請求項1または2に記載の定電圧回路。
  4. 前記電流制御部が、前記電圧設定部に供給する電流の電流値を前記予め定める電流値になるように、前記電流供給部を制御する第1の制御状態と、前記電流制御部が、前記負荷と前記電圧設定部とに供給する電流の合計値を前記予め定める電流値と異なる予め定める第2の電流値になるように、前記電流供給部を制御する第2の制御状態とを切り換える切換部をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の定電圧回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の定電圧回路を搭載する車載用電子機器。
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