JP2010243970A - 共焦点顕微鏡、画像処理装置、および、プログラム - Google Patents

共焦点顕微鏡、画像処理装置、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】試料から発せられる蛍光ごとに、任意のセクショニング分解能の画像を得る。
【解決手段】アンミキシング部112は、In-focus画像の各画素のスペクトル分布および各試薬のIn-focus画像用の参照用のスペクトル分布に基づいて、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率を算出する。画像分離部113は、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率に基づいて、In-focus画像を各試薬による蛍光の成分ごとに分離した画像、および、Near-focus画像を各試薬による蛍光の成分ごとに分離した画像を生成する。本発明は、例えば、共焦点顕微鏡に適用できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、共焦点顕微鏡、画像処理装置、および、プログラムに関し、特に、試料から発せられる蛍光ごとに、任意のセクショニング分解能の画像を得ることができるようにした共焦点顕微鏡、画像処理装置、および、プログラムに関する。
従来、共焦点顕微鏡では、生体標本などの試料に照明光を集光し、その照明光が集光するスポット(集光部)を走査し、スポットから射出する光束を共焦点絞り面に集光し、その共焦点絞りを通過した光束を光検出器で検出することにより、試料の二次元の画像が取得される。
また、共焦点顕微鏡は、共焦点面にピンホール部材を配置し、そのピンホール(開口)内に集光する光のみを通過させることで、試料の特定の高さから射出した光のみが光検出器に入射し、その高さ以外の部分から射出した光がカットされるよう構成されている。これにより、共焦点顕微鏡では、試料の特定の高さに位置する薄い層にのみ限定(セクショニング)された画像を取得することができる。
そして、共焦点顕微鏡では、ピンホール部材の開口径を変更することにより、セクショニング分解能(観察対象となる層の厚み)を変更することができ、開口径を大きくするとセクショニング分解能が低くなり、開口径を小さくするとセクショニング分解能が高くなる。
また、例えば、特許文献1、2に開示されている共焦点顕微鏡では、試料から射出する観察光を分離し、開口径が異なるピンホールをそれぞれ通過させ、それぞれの光を光検出器で検出することにより、セクショニング分解能の異なる複数の画像が取得される。そして、それらのセクショニング分解能の異なる複数の画像に基づいて、それらの画像とはセクショニング分解能の異なる任意のセクショニング分解能の画像を生成することができる。
特開2005−274591号公報 国際公開第2007/010697号パンフレット
しかしながら、特許文献1、2に開示されている共焦点顕微鏡では、試料から発せられる蛍光ごとに、任意のセクショニング分解能の画像を得ることはできなかった。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、試料から発せられる蛍光ごとに、任意のセクショニング分解能の画像を得ることができるようにするものである。
本発明の第1の側面の共焦点顕微鏡は、光源から射出される照明光を、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光する照明光学系と、前記試料からの観察光を結像する結像光学系と、前記結像光学系を介して前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光を、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離する光分離手段と、前記第1の観察光のスペクトル分布を検出する検出手段と、前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率を算出するアンミキシング手段と、前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像を生成する分離手段とを含む。
本発明の第1の側面の共焦点顕微鏡においては、光源から射出される照明光が、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光され、前記試料からの観察光が結像され、前記結像光学系を介して前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光が、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離され、前記第1の観察光のスペクトル分布が検出され、前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率が算出され、前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像像が生成される。
本発明の第2の側面の画像処理装置は、光源から射出される照明光を、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光し、前記試料からの観察光を結像し、前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光を、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離する共焦点顕微鏡の画像を処理する画像処理装置において、前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率を算出するアンミキシング手段と、前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像を生成する分離手段とを含む。
本発明の第2の側面のプログラムは、光源から射出される照明光を、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光し、前記試料からの観察光を結像し、前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光を、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離する共焦点顕微鏡の画像を処理するコンピュータに、前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率を算出し、前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像を生成するステップを含む処理を実行させる。
本発明の第2の側面の画像処理装置またはプログラムを実行するコンピュータにおいては、前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率が算出され、前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像が生成される。
本発明の第1または第2の側面によれば、試料から発せられる蛍光ごとに、任意のセクショニング分解能の画像を得ることができる。
本発明を適用した共焦点顕微鏡の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 光分離部材について説明する図である。 画像処理部の機能の構成の例を示すブロック図である。 画像処理部により実行される画像処理を説明するためのフローチャートである。 In-focus画像の蛍光分離の結果の例を示す図である。 Near-focus画像の蛍光分離の結果の例を示す図である。 In-focus画像、Near-focus画像、および、全体合成画像のスペクトル分布の例を示している。 ECFPに対するIn-focus分離画像、Near-focus分離画像、および、分離合成画像のスペクトル分布の例を示している。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した共焦点顕微鏡の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、共焦点顕微鏡11のステージ13には、観察の対象となる試料12が載置されている。試料12は、複数の種類の蛍光試薬(以下、単に試薬とも称する)により染色されている。そして、試料12に励起光を照射することにより、各試薬による蛍光成分が励起され、それぞれ特定の波長成分を有する複数の蛍光が試料12から発せられる。共焦点顕微鏡11は、その試料12から発せられる蛍光を検出することで、試料12の画像データを取得する。
なお、以下、CFP(Cyan Fluorescent Protein)の一種であるECFP(Enhanced Cyan Fluorescent Protein)、GFP(Green Fluorescent Protein)の一種であるFITC(Fluorescein Isothiocyanate)、YFP(Yellow Fluorescent Protein)の一種であるEYFP(Enhanced Yellow Fluorescent Protein)、RFP(Red Fluorescent Protein)の一種であるTRITC(Tetramethyl Rhodamine Iso-Thiocyanate)の4種類の試薬により、試料12が染色されている場合の例について説明する。
光源14から射出される光束は、照明用レンズ15により平行光とされ、励起フィルタ16によりフィルタリングされることによって試料12に含まれている蛍光成分を励起する波長領域の励起光となり、ダイクロイックミラー17に入射する。
ダイクロイックミラー17は、所定の波長領域の光のみを反射するとともに、他の波長領域の光を透過することができ、励起フィルタ16を介して入射する励起光を、光軸Lに沿って反射してガルバノミラー18に入射させる。ガルバノミラー18は、励起光を反射しつつ回動することで、光軸Lに直交する平面で励起光を走査させ、その励起光は、対物レンズ19により集光されて試料12上にスポットを形成する。
試料12では、励起光のスポットが形成された領域から蛍光が射出され、その蛍光は、対物レンズ19を介してガルバノミラー18に入射する。ガルバノミラー18は、試料12に照射した励起光を走査したときと同様の角度で試料12からの蛍光を反射して(デスキャンして)ダイクロイックミラー17に入射させる。
ダイクロイックミラー17に入射した蛍光は、励起光とは波長が異なることからダイクロイックミラー17を透過し、蛍光フィルタ20を通過することにより、試料12から発せられた蛍光のみをフィルタリングして集光レンズ21に入射する。集光レンズ21は蛍光フィルタ20を介して入射する蛍光を集光し、その焦点位置には、すなわち、対物レンズ19の焦点位置とほぼ共役な位置(共焦点位置)には、光分離部材22が配置されている。
光分離部材22には、直径がそれぞれ異なるピンホール22aおよびピンホール22bの2つのピンホールが設けられている。図2を参照して後述するように、光分離部材22は、入射する蛍光を、ピンホール22aを通過する蛍光(以下、In-focus光と称する)、および、ピンホール22bを通過する蛍光(以下、Near-focus光と称する)に分離し、抽出する。そして、In-focus光は光検出器23aに入射し、Near-focus光は光検出器23bに入射する。
光検出器23aは、In-focus光を分光し、分光した各波長の光の強度(明るさ)を検出する。すなわち、光検出器23aは、In-focus光のスペクトル分布を検出する。
より具体的には、例えば、光検出器23aは、回折格子、および、複数のPMT(Photo Multiplier Tube、光電子増倍管)などにより構成される。そして、光検出器23aに入射したIn-focus光は、回折格子により分光され、分光された後の各波長の光が、それぞれ対応するPMTに入射する。各PMTは、入射した光を検出して光電変換を行い、その強度(明るさ)に応じたデジタルの検出信号を出力する。すなわち、各PMTからは、In-focus光の各波長の強度を示す検出信号が出力される。光検出器23aは、各PMTから出力される複数の検出信号をIn-focus光検出信号として、コンピュータ24に出力する。このように、光検出器23aは、In-focus光の各波長の強度、すなわち、In-focus光のスペクトル分布を検出し、In-focus光のスペクトル分布を示すIn-focus光検出信号をコンピュータ24に出力する。
光検出器23bも同様に、例えば、回折格子、および、複数のPMTなどにより構成され、Near-focus光のスペクトル分布を検出し、Near-focus光のスペクトル分布を示すNear-focus光検出信号をコンピュータ24に出力する。
コンピュータ24は、In-focus光検出信号を画像処理し、In-focus光に基づく画像(以下、In-focus画像と称する)を表すデータ(以下、In-focus画像データと称する)を生成する。また、コンピュータ24は、Near-focus光検出信号を画像処理し、Near-focus光に基づく画像(以下、Near-focus画像と称する)を表すデータ(以下、Near-focus画像データと称する)を生成する。さらに、コンピュータ24は、In-focus光に含まれる、各試薬による蛍光に基づく画像(以下、In-focus分離画像と称する)を表すデータ(以下、In-focus分離画像データと称する)を生成する。また、コンピュータ24は、Near-focus光に含まれる、各試薬による蛍光に基づく画像(以下、Near-focus分離画像と称する)を表すデータ(以下、Near-focus分離画像データと称する)を生成する。
そして、コンピュータ24は、それらの画像データに基づく画像を、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示装置25に表示させるとともに、それらの画像データを内蔵する記録部に記録させる。また、コンピュータ24は、キーボードやマウスなどからなる入力装置26に対するユーザの操作に応じて、光検出器23aおよび23bに対する電圧の設定などの各種の制御を行う。
このように、共焦点顕微鏡11では、光分離部材22において試料12から発せられる蛍光が分離され、直径がそれぞれ異なる2つのピンホール22aおよびピンホール22bを通過した蛍光に基づいた2つの画像データ(In-focus画像データ、Near-focus画像データ)が取得される。また、2つの画像データから、各試薬による蛍光に基づく画像データタ(In-focus分離画像データ、Near-focus分離画像データ)が分離される。
なお、共焦点顕微鏡11では、照明用レンズ15、ダイクロイックミラー17、対物レンズ19などにより照明光学系が構成され、対物レンズ19、ダイクロイックミラー17、集光レンズ21などにより結像光学系が構成される。
次に、図2を参照して、光分離部材22の詳細について説明する。
光分離部材22は、例えば、光を透過する性質の光学ガラス基板などからなる透明基板の両側面に、反射膜(クロム膜などの光を反射する性質の光学膜)が成膜されて構成されており、光検出器23aおよび23b側の側面の反射膜には、ピンホール22aおよび22bが形成されている。ピンホール22aおよび22bは、ピンホール22aの径よりもピンホール22bの径が大きく(例えば、2倍に)なるように形成される。
また、光分離部材22の集光レンズ21(図1)側の反射膜には、集光レンズ21により集光される蛍光を入射させるための開口部22cが形成されており、開口部22cには、反射防止膜が成膜されている。また、光分離部材22は、反射膜が成膜されている側面が、光軸Lに垂直な面に対して所定の角度(例えば、15度程度)で傾斜し、開口部22cおよびピンホール22aが光軸L上となり、ピンホール22aおよび22bが集光レンズ21の焦点深度内となるように、光軸L上の所定の位置に配置される。
そして、集光レンズ21により集光された蛍光は、開口部22cを透過して光分離部材22内に入射し、ピンホール22aを通過する蛍光(In-focus光)と、ピンホール22aの周囲の反射膜22dにより反射され、対向する側面の反射膜22eにより反射された後にピンホール22bを通過する蛍光(Near-focus光)とに分離される。
ここで、ピンホール22bの開口径は、ピンホール22aの開口径よりも大きく(例えば、2倍に)設定されており、集光レンズ21により集光されて光分離部材22に入射する蛍光のうち、その中央部付近の蛍光がピンホール22aを通過し、中央部付近が除かれたリング状の周辺部(ピンホール22aの開口径を内径とし、ピンホール22bの開口径を外形とするリング状の領域)の蛍光がピンホール22bを通過する。
すなわち、光分離部材22では、対物レンズ19による励起光の集光位置を中心とした試料12の薄い層から発せられる蛍光(対物レンズ19の集光位置の近傍領域において発生した蛍光)がピンホール22aを通過し、この薄い層を挟む上下2層から発せられる蛍光(対物レンズ19の集光位置近傍の周辺領域において発生した蛍光)がピンホール22bを通過する。
このように、光分離部材22において、集光レンズ21により集光される蛍光が分離され、ピンホール22aを通過した蛍光(In-focus光)が、光検出器23aに入射し、ピンホール22bを通過した蛍光(Near-focus光)が、光検出器23bに入射する。
次に、図3を参照して、コンピュータ24が所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能の構成の例について説明する。コンピュータ24が所定の制御プログラムを実行することにより、画像生成部111、アンミキシング部112、画像分離部113、画像合成部114、および、表示制御部115を含む画像処理部101が実現される。
画像生成部111は、図4を参照して後述するように、光検出器23aから供給されるIn-focus光検出信号に基づいて、対物レンズ19による励起光の集光位置を中心とした試料12の薄い層から発せられるIn-focus光から得られるセクショニング分解能が高い画像(In-focus画像)を表すIn-focus画像データを生成する。また、画像生成部111は、図4を参照して後述するように、Near-focus光検出信号を画像処理し、対物レンズ19による励起光の集光位置を中心とした試料12の薄い層を挟む上下2層から発せられるNear-focus光から得られるセクショニング分解能が低い画像(Near-focus画像)を表すNear-focus画像データを生成する。画像生成部111は、アンミキシング部112および画像合成部114に供給する。
アンミキシング部112は、ECFP、FITC、EYFP、TRITCの各試薬に対するIn-focus画像用の参照用のスペクトル分布(以下、In-focus参照スペクトル分布と称する)を表すデータ(以下、In-focus参照スペクトルデータと称する)を、コンピュータ24の図示せぬ記録部から取得する。
ここで、In-focus参照スペクトル分布とは、対物レンズ19の集光位置の近傍領域からの各試薬による蛍光のスペクトル分布のことである。すなわち、In-focus参照スペクトル分布は、試料12を1種類の試薬により染色し、共焦点顕微鏡11の照明光学系により照射される励起光を、試料12の試薬により染色した部分に照射した場合に、対物レンズ19による励起光の集光位置の近傍領域から発せられる蛍光のスペクトル分布を表す。例えば、In-focus参照スペクトル分布は、試料12を1種類の試薬により染色し、共焦点顕微鏡11の照明光学系により照射される励起光を、試料12の試薬により染色した部分に照射した場合に、ピンホール22aを通過する蛍光のスペクトル分布を測定することにより得られる。
なお、各試薬に対するIn-focus参照スペクトル分布は、予め測定され、その測定結果を表すIn-focus参照スペクトルデータが、コンピュータ24の図示せぬ記録部に格納される。
そして、アンミキシング部112は、図4を参照して後述するように、In-focus画像データ、および、各試薬に対するIn-focus参照スペクトルデータに基づいて、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率を算出する。
ここで、寄与率とは、In-focus画像の各画素に対応するIn-focus光において、各試薬により発せられた蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す値である。アンミキシング部112は、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率を示す情報を画像分離部113に供給する。
画像分離部113は、各試薬に対するIn-focus参照スペクトルデータを、コンピュータ24の図示せぬ記録部から取得する。そして、画像分離部113は、図4を参照して後述するように、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率、および、In-focus参照スペクトルデータに基づいて、In-focus画像を、各試薬による蛍光の成分ごとに分離した画像(In-focus分離画像)を表すIn-focus分離画像データを生成する。換言すれば、画像分離部113は、In-focus画像に含まれる、各試薬による蛍光に基づく画像(In-focus分離画像)を表すIn-focus分離画像データを生成する。
また、画像分離部113は、ECFP、FITC、EYFP、TRITCの各試薬に対するNear-focus画像用の参照用のスペクトル分布(以下、Near-focus参照スペクトル分布と称する)を表すデータ(以下、Near-focus参照スペクトルデータと称する)を、コンピュータ24の図示せぬ記録部から取得する。
ここで、Near-focus参照スペクトル分布とは、対物レンズ19の集光位置近傍の周辺領域からの各試薬による蛍光のスペクトル分布のことである。すなわち、Near-focus参照スペクトル分布は、試料12を1種類の試薬により染色し、共焦点顕微鏡11の照明光学系により照射される励起光を、試料12の試薬により染色した部分に照射した場合に、対物レンズ19による励起光の集光位置近傍の周辺領域から発せられる蛍光のスペクトル分布を表す。例えば、Near-focus参照スペクトル分布は、試料12を1種類の試薬により染色し、共焦点顕微鏡11の照明光学系により照射される励起光を、試料12の試薬により染色した部分に照射した場合に、ピンホール22bを通過する蛍光のスペクトル分布を測定することにより得られる。
なお、各試薬に対するNear-focus参照スペクトル分布は、予め測定され、その測定結果を表すNear-focus参照スペクトルデータが、コンピュータ24の図示せぬ記録部に格納される。
そして、画像分離部113は、図4を参照して後述するように、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率、および、Near-focus参照スペクトルデータに基づいて、Near-focus画像を、各試薬による蛍光の成分ごとに分離した画像(Near-focus分離画像)を表すNear-focus分離画像データを生成する。換言すれば、画像分離部113は、Near-focus画像に含まれる、各試薬による蛍光に基づく画像(Near-focus分離画像)を表すNear-focus分離画像データを生成する。
画像分離部113は、生成したIn-focus分離画像データおよびNear-focus画像データを画像合成部114に供給する。
画像合成部114は、図4を参照して後述するように、In-focus画像とNear-focus画像を合成した画像(以下、全体合成画像と称する)を表すデータ(以下、全体合成画像データと称する)を生成する。また、画像合成部114は、図4を参照して後述するように、各試薬に対するIn-focus分離画像とNear-focus分離画像を合成した画像(以下、分離合成画像と称する)を表すデータ(以下、分離合成画像データと称する)を生成する。画像合成部114は、全体合成画像データ、各試薬に対する分離合成画像データ、In-focus画像データ、および、Near-focus画像データを表示制御部115に供給する。
表示制御部115は、全体合成画像データ、分離合成画像データ、In-focus画像データ、および、Near-focus画像データに基づいて、全体合成画像、各試薬に対する分離合成画像、In-focus画像およびNear-focus画像を、表示装置25に表示させる。
次に、図4のフローチャートを参照して、画像処理部101により実行される画像処理について説明する。
ステップS1において、画像生成部111は、In-focus画像データおよびNear-focus画像データを生成する。具体的には、画像生成部111は、光検出器23aから供給されるIn-focus光検出信号を、ガルバノミラー18によるスポットのスキャン速度に応じて1画素ずつ並べる画像処理を行う。これにより、In-focus画像の各画素のスペクトル分布を示すIn-focus画像データが生成される。同様に、画像生成部111は、光検出器23bから供給されるNear-focus光検出信号を、ガルバノミラー18によるスポットのスキャン速度に応じて1画素ずつ並べる画像処理を行う。これにより、Near-focus画像の各画素のスペクトル分布を示すNear-focus画像データが生成される。画像生成部111は、生成したIn-focus画像データおよびNear-focus画像データを、アンミキシング部112および画像合成部114に供給する。
ステップS2において、アンミキシング部112は、In-focus画像のアンミキシング処理を行う。具体的には、まず、アンミキシング部112は、ECFP、FITC、EYFP、TRITCの各試薬に対するIn-focus参照スペクトルデータを、コンピュータ24の図示せぬ記録部から取得する。
次に、アンミキシング部112は、In-focus画像の画素ごとに、その画素におけるIn-focus光全体のスペクトル分布を、各試薬に対するIn-focus参照スペクトル分布を重み付けて加算することにより近似する場合に、その誤差が最小となる重みを、例えば、最小二乗法などの手法を用いて算出する。そして、アンミキシング部112は、各試薬について算出された重みを、各試薬の寄与率とする。これにより、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率が算出される。アンミキシング部112は、In-focus画像の各画素における各試薬の寄与率を示す情報を画像分離部113に供給する。
ステップS3において、画像分離部113は、In-focus画像のアンミキシング処理の結果に基づいて、In-focus画像を蛍光分離する。具体的には、まず、画像分離部113は、蛍光分離を行う対象となる試薬Rを1つ選択し、試薬Rに対するIn-focus参照スペクトルデータを、コンピュータ24の図示せぬ記録部から取得する。そして、画像分離部113は、In-focus画像の各画素について、画素ごとに算出されている試薬Rの寄与率を、試薬Rに対するIn-focus参照スペクトル分布に乗じることにより、試薬Rによる蛍光のスペクトル分布を求める。これにより、In-focus画像の各画素における、試薬Rによる蛍光のスペクトル分布を示すIn-focus分離画像データが生成される。
例えば、試薬Rに対するIn-focus参照スペクトル分布の波長fの強度をDRin、In-focus画像のある画素Pにおける試薬Rの寄与率をxとした場合、試薬Rに対するIn-focus分離画像の画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度DSinは、以下の式(1)により求められる。
DSin=x×DRin ・・・(1)
画像分離部113は、全ての試薬について、以上の処理を実行し、各試薬に対するIn-focus分離画像データを生成する。画像分離部113は、生成したIn-focus分離画像データを画像合成部114に供給する。
図5は、In-focus画像のある画素Pにおける蛍光分離の結果の例を示している。具体的には、曲線201は、画素PにおけるIn-focus光全体のスペクトル分布の例を示している。曲線202は、画素PにおけるECFPによる蛍光のスペクトル分布を示しており、ECFPに対するIn-focus参照スペクトル分布に、画素PにおけるECFPの寄与率である0.3を乗じることにより求められる。曲線203は、画素PにおけるFITCによる蛍光のスペクトル分布を示しており、FITCに対するIn-focus参照スペクトル分布に、画素PにおけるFITCの寄与率である0.15を乗じることにより求められる。曲線204は、画素PにおけるEYFPによる蛍光のスペクトル分布を示しており、EYFPに対するIn-focus参照スペクトル分布に、画素PにおけるEYFPの寄与率である0.35を乗じることにより求められる。曲線205は、画素PにおけるTRITCによる蛍光のスペクトル分布を示しており、TRITCに対するIn-focus参照スペクトル分布に、画素PにおけるTRITCの寄与率である0.2を乗じることにより求められる。
なお、曲線202乃至曲線205を足し合わせることにより、画素PにおけるIn-focus光全体のスペクトル分布を示す曲線201を近似することができる。
ステップS4において、画像分離部113は、In-focus画像のアンミキシング処理の結果に基づいて、Near-focus画像を蛍光分離する。具体的には、まず、画像分離部113は、蛍光分離を行う対象となる試薬Rを1つ選択し、試薬Rに対するNear-focus参照スペクトルデータを、コンピュータ24の図示せぬ記録部から取得する。そして、画像分離部113は、Near-focus画像の各画素について、In-focus画像の対応する画素における試薬Rの寄与率を、試薬Rに対するNear-focus参照スペクトル分布に乗じることにより、試薬Rによる蛍光のスペクトル分布を求める。これにより、Near-focus画像の各画素における、試薬Rによる蛍光のスペクトル分布を示すNear-focus分離画像データが生成される。
例えば、試薬Rに対するNear-focus参照スペクトル分布の波長fの強度をDRnear、Near-focus画像のある画素Pに対応するIn-focus画像の画素Pにおける試薬Rの寄与率をxとした場合、試薬Rに対するNear-focus分離画像の画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度DSnearは、以下の式(2)により求められる。
DSnear=x×DRnear ・・・(2)
画像分離部113は、全ての試薬について、以上の処理を実行し、各試薬に対するNear-focus分離画像データを生成する。画像分離部113は、生成したNear-focus分離画像データを画像合成部114に供給する。
図6は、Near-focus画像のある画素Pにおける蛍光分離の結果の例を示している。具体的には、曲線211は、画素PにおけるNear-focus光全体のスペクトル分布の例を示している。曲線212は、画素PにおけるECFPによる蛍光のスペクトル分布を示しており、ECFPに対するNear-focus参照スペクトル分布に、In-focus画像の画素PにおけるECFPの寄与率である0.3を乗じることにより求められる。曲線213は、画素PにおけるFITCによる蛍光のスペクトル分布を示しており、FITCに対するNear-focus参照スペクトル分布に、In-focus画像の画素PにおけるFITCの寄与率である0.15を乗じることにより求められる。曲線214は、画素PにおけるEYFPによる蛍光のスペクトル分布を示しており、EYFPに対するNear-focus参照スペクトル分布に、In-focus画像の画素PにおけるEYFPの寄与率である0.35を乗じることにより求められる。曲線215は、画素PにおけるTRITCによる蛍光のスペクトル分布を示しており、TRITCに対するNear-focus参照スペクトル分布に、In-focus画像の画素PにおけるTRITCの寄与率である0.2を乗じることにより求められる。
なお、曲線212乃至曲線215を足し合わせることにより、画素PにおけるNear-focus光全体のスペクトル分布を示す曲線211を近似することができる。
なお、上述したように、In-focus光は、対物レンズ19の集光位置の近傍領域において発せられ蛍光であり、Near-focus光は、対物レンズ19の集光位置近傍の周辺領域において発せられる蛍光であり、試料12の互いに非常に近い位置から発せられる。従って、In-focus光に基づくIn-focus画像をアンミキシング処理することにより求められる各試薬の寄与率と、Near-focus光に基づくNear-focus画像をアンミキシング処理することにより求められる各試薬の寄与率とは、ほぼ同じ値となる。ゆえに、Near-focus画像のアンミキシング処理を行わずに、代わりにIn-focus画像のアンミキシング処理の結果を用いて、Near-focus画像の蛍光分離を行うようにしても、その分離精度はほとんど低下しない。
ステップS5において、画像合成部114は、分離前のIn-focus画像とNear-focus画像、および、分離後のIn-focus画像とNear-focus画像を合成する。具体的には、まず、画像合成部114は、セクショニング分解能が高いIn-focus画像と、セクショニング分解能が低いNear-focus画像とを、観察者により指定された比率αで合成することにより、任意のセクショニング分解能の画像(全体合成画像)を生成する。すなわち、画像分離部113は、対応する画素ごとに、In-focus画像のスペクトル分布と、Near-focus画像のスペクトル分布に比率αを乗じたスペクトル分布とを足し合わせることにより、全体合成画像の各画素におけるスペクトル分布を求める。
例えば、In-focus画像のある画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度をDin、Near-focus画像の画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度をDnearとした場合、全体合成画像の画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度Dmixは、以下の式(3)により求められる。
Dmix=Din+α×Dnear ・・・(3)
図7は、In-focus画像、Near-focus画像、および、全体合成画像の同じ画素Pにおけるスペクトル分布の例を示している。具体的には、曲線221は、In-focus画像の画素Pにおけるスペクトル分布の例を示し、曲線222は、Near-focus画像の画素Pにおけるスペクトル分布の例を示している。そして、曲線223は、比率αを0.1に設定した場合の全体合成画像の画素Pにおけるスペクトル分布の例を示している。
また、画像合成部114は、各試薬について、セクショニング分解能が高いIn-focus分離画像と、セクショニング分解能が低いNear-focus分離画像を、比率αで合成することにより、任意のセクショニング分解能の画像(分離合成画像)を生成する。
例えば、ある試薬Rに対するIn-focus分離画像のある画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度をDSin、試薬Rに対するNear-focus分離画像の画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度をDSnearとした場合、試薬Rに対する分離合成画像の画素Pにおけるスペクトル分布の波長fの強度DSmixは、以下の式(4)により求められる。
DSmix=DSin+α×DSnear ・・・(4)
図8は、ECFPに対するIn-focus分離画像、Near-focus分離画像、および、分離合成画像の同じ画素Pにおけるスペクトル分布の例を示している。具体的には、曲線231は、In-focus分離画像の画素Pにおけるスペクトル分布の例を示し、曲線232は、Near-focus分離画像の画素Pにおけるスペクトル分布の例を示している。そして、曲線233は、比率αを0.15に設定した場合の分離合成画像の画素Pにおけるスペクトル分布の例を示している。
画像合成部114は、全体合成画像の各画素のスペクトル分布を示す全体合成画像データ、各試薬に対する分離合成画像の各画素のスペクトル分布を示す分離合成画像データ、In-focus画像データ、および、Near-focus画像データを表示制御部115に供給する。
ステップS6において、表示装置25は、表示制御部115の制御の基に、各画像を表示する。すなわち、表示装置25は、表示制御部115の制御の基に、In-focus画像データに基づくIn-focus画像、Near-focus画像データに基づくNear-focus画像、全体合成画像データに基づく全体合成画像、並びに、分離合成画像データに基づく試薬毎の分離合成画像を表示する。その後、画像処理は終了する。
このようにして、試料から発せられる蛍光ごとに、任意のセクショニング分解能の画像(分離合成画像)を得ることができる。
また、Near-focus画像のアンミキシング処理を省略し、In-focus画像のアンミキシング処理の結果により得られた寄与率を用いて、Near-focus画像の蛍光分離を行うことにより、処理負荷を軽減し、処理時間を短縮することができる。
なお、以上の説明では、In-focus画像データを生成してから、In-focus画像のアンミキシング処理を行う例を示したが、In-focus画像の各画素に対応するIn-focus光検出信号を取得したときに、In-focus光検出信号を1画素ずつ配列する処理を行うのと並行して、各画素に対するアンミキシング処理を行い、各画素における各試薬の寄与率を求めるようにしてもよい。
また、もちろん、In-focus画像と同様に、Near-focus画像のアンミキシング処理を行い、Near-focus画像の各画素における各試薬の寄与率を求め、その結果を用いて、Near-focus画像を蛍光分離するようにすることも可能である。
さらに、以上の説明では、光分離部材22を用いて、In-focus光とNear-focus光を同時に分離する例を示したが、例えば、ピンホールと、そのピンホールの開口径を内径とするリング状の開口部を有する部材とを交互に光軸L上に配置するようにして、In-focus光とNear-focus光を、時間差をおいて得るようにしてもよい。
また、以上の説明では、試薬を用いて試料12から蛍光を発する場合の例について説明したが、本発明は、試薬以外の方法を用いて試料12から蛍光が発せられる場合にも適用することが可能である。
なお、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。
また、コンピュータ24が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 共焦点顕微鏡, 12 試料, 13 ステージ, 14 光源, 15 照明用レンズ, 16 励起フィルタ, 17 ダイクロイックミラー, 18 ガルバノミラー, 19 対物レンズ, 20 蛍光フィルタ, 21 集光レンズ, 22 光分離部材, 23aおよび23b 光検出器, 24 コンピュータ, 25 表示装置, 26 入力装置, 101 画像処理部, 111 画像生成部, 112 アンミキシング部, 113 画像分離部, 114 画像合成部, 115 表示制御部

Claims (7)

  1. 光源から射出される照明光を、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光する照明光学系と、
    前記試料からの観察光を結像する結像光学系と、
    前記結像光学系を介して前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光を、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離する光分離手段と、
    前記第1の観察光のスペクトル分布を検出する検出手段と、
    前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率を算出するアンミキシング手段と、
    前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像を生成する分離手段と
    を含む共焦点顕微鏡。
  2. 前記分離手段は、複数の前記蛍光のそれぞれについて、前記蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に、前記第1の観察画像の各画素における前記蛍光の前記寄与率を乗じることより、前記蛍光に基づく前記第1の分離画像の各画素におけるスペクトル分布を求め、予め取得されている前記周辺領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第2の参照スペクトル分布に、前記第1の観察画像の各画素における前記蛍光の前記寄与率を乗じることより、前記蛍光に基づく前記第2の分離画像の各画素におけるスペクトル分布を求める
    請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  3. 前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを重みをつけて合成する、あるいは、同じ蛍光色素から発した蛍光に対する前記第1の分離画像と前記第2の分離画像とを重みをつけて合成する合成手段を
    さらに含む請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  4. 光源から射出される照明光を、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光し、前記試料からの観察光を結像し、前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光を、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離する共焦点顕微鏡の画像を処理する画像処理装置において、
    前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率を算出するアンミキシング手段と、
    前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像を生成する分離手段と
    を含む画像処理装置。
  5. 前記分離手段は、複数の前記蛍光のそれぞれについて、前記蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に、前記第1の観察画像の各画素における前記蛍光の前記寄与率を乗じることより、前記蛍光に基づく前記第1の分離画像の各画素におけるスペクトル分布を求め、予め取得されている前記周辺領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第2の参照スペクトル分布に、前記第1の観察画像の各画素における前記蛍光の前記寄与率を乗じることより、前記蛍光に基づく前記第2の分離画像の各画素におけるスペクトル分布を求める
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の観察画像と前記第2の観察画像とを重みをつけて合成する、あるいは、同じ蛍光色素から発した蛍光に対する前記第1の分離画像と前記第2の分離画像とを重みをつけて合成する合成手段を
    さらに含む請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 光源から射出される照明光を、互いに波長特性が異なる蛍光を発する複数の蛍光色素を含む試料に集光し、前記試料からの観察光を結像し、前記照明光学系の集光点と略共役な位置に入射する前記観察光を、前記集光点の近傍領域からの第1の観察光とその周辺領域からの第2の観察光とに分離する共焦点顕微鏡の画像を処理するコンピュータに、
    前記第1の観察光のスペクトル分布、および、予め取得されている前記近傍領域から発生するであろう前記複数の蛍光色素の第1の参照スペクトル分布に基づいて、前記第1の観察光に前記複数の蛍光がそれぞれ含まれる割合を示す寄与率を算出し、
    前記寄与率に基づいて、前記第1の観察光に基づく第1の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第1の分離画像、および、前記第2の観察光に基づく第2の観察画像に含まれる、前記複数の蛍光のそれぞれに基づく複数の第2の分離画像を生成する
    ステップを含む処理を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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