JP2010243153A - エンコーダー及び電気機械装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で高分解能なエンコーダーを実現する。
【解決手段】エンコーダー300であって、回転円盤310と、前記回転円盤上において前記回転円盤の円周に沿って等間隔に設けられたm個(mは2以上の整数)のスリット又は反射板で構成される光学要素列311と、前記光学要素列に光を照射する発光部320と、前記光学要素列の個々の光学要素を透過する、または反射する光を受光して矩形状の受光信号を出力する受光部371〜374と、を備え、前記発光部と前記受光部は、n組配置されており、個々の受光信号の1周期の位相差を2πと定義したとき、n個の受光部で生成されるn個の受光信号の位相がπ/nずつ順次ずれるように配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンコーダーに関するものである。
エンコーダーは、例えば、モーターの制御に利用されている。このとき、モーターを極低回転で制御するには、エンコーダーの分解能を大きくして、発生させるパルス数を多くすることが好ましい。従来のエンコーダーでは、パルスを発生するためにスリットを用い(例えば特許文献1)、また、分解能を高めるために、スリットが、内側から2パルス/回転、4、8・・・256/回転という2進符号列に配置されているエンコーダーが知られている(例えば非特許文献1)。
特開平06−269147号公報
ISBN4−7898−4150−2 (『小型DCモーターの基礎・応用』トランジスタ技術編集部編 CQ出版社) P159〜160
しかし、従来のエンコーダーでは、高分解能に対応しようとすると、スリットのパターンが複雑になるという問題があった。また、分解能は、スリットの幅で規制されるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決し、簡単な構成で高分解能なエンコーダーを実現することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
エンコーダーであって、回転円盤と、前記回転円盤上において前記回転円盤の円周に沿って等間隔に設けられたm個(mは2以上の整数)のスリット又は反射板で構成される光学要素列と、前記光学要素列に光を照射する発光部と、前記光学要素列の個々の光学要素を透過する、または反射する光を受光して矩形状の受光信号を出力する受光部と、を備え、前記発光部と前記受光部は、n組配置されており、個々の受光信号の1周期の位相差を2πと定義したとき、n個の受光部で生成されるn個の受光信号の位相がπ/nずつ順次ずれるように配置されている、エンコーダー。
この適用例によれば、スリットあるいは反射板のパターンが複雑とならない。そのため、簡単な構成で高分解能なエンコーダーを実現することが可能となる。
[適用例2]
適用例1に記載のエンコーダーにおいて、前記n組の発光部と受光部のうちのk組(kは2以上の整数)が1カ所に配置され、当該K個の受光部はリニアセンサーを形成している、エンコーダー。
この適用例によれば、受光部の配置場所を少なくできるので、受光部の配置が容易となる。
[適用例3]
適用例2に記載のエンコーダーにおいて、前記リニアセンサーを構成する各受光部を前記回転円盤の中心から見たときの視差が同じになるように、前記各受光部の大きさが調整されている、エンコーダー。
この適用例によれば、各受光部からの信号の位相のズレを均等にすることが可能となる。
[適用例4]
適用例1から適用例3のいずれかに記載のエンコーダーにおいて、nは3以上である、 エンコーダー。
この適用例によれば、正回転と逆回転の判断が行いやすい。
[適用例5]
電機機械装置であって、磁石と、電磁コイルと、適用例1から適用例4のいずれかに記載のエンコーダーと、前記エンコーダーの出力を用いて、前記電磁コイルに供給する電力を制御する制御部と、を備える電気機械装置。
この適用例によれば、モーターを極低回転で回転させることが可能となる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、エンコーダーの他、電気機械装置、エンコーダーの高分解能化方法等様々な形態で実現することができる。
第1の実施例に係るモーターシステムの構成を模式的に示す説明図である。 モーターシステムの制御ブロックの一例を示す説明図である。 エンコーダーの構成を示す説明図である。 受光部370の構成を示す説明図である。 合成パルス信号生成部の回路構成の一例を示す説明図である。 合成パルス信号生成部のタイミングチャートである。 回転方向信号生成部の一例を示す説明図である。 回転方向信号生成部におけるタイミングチャートである。 第2の実施例における受光部の構成を示す説明図である。 他の変形例を示す説明図である。 第2の実施例における合成パルス信号生成部の一例を示す説明図である。 第2の実施例における回転方向信号生成部の一例を示す説明図である。 第2の実施例におけるロジック演算部のタイミングチャートである。 第3の実施例における受光部を示す説明図である。 第3の実施例の合成パルス信号生成部を示す説明図である。 第3の実施例のエンコーダーのロジック演算部のロジック演算部のタイミングチャートである。 第4の実施例におけるエンコーダー300の構成を示す説明図である。 本発明の適用例によるモーターを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の適用例によるモーターを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。 本発明の適用例によるモーター/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の適用例によるモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。
[第1の実施例]
図1は、第1の実施例に係るモーターシステムの構成を模式的に示す説明図である。モーターシステムは、モーター100と、増速機200と、エンコーダー300と、負荷400とを備える。モーター100は、駆動軸110と、磁石120と、電磁コイル130と、磁気センサー140と、を備える。モーター100の回転力を発生する磁石や、電磁コイルの構成については、特に限定は無く、様々な構成を用いることが可能であるので、説明を省略する。駆動軸110は、磁石120が設けられたローター(図示せず)に接続されている。磁気センサー140は、電磁コイル130に対する磁石120の相対位置(位相)を検知するために用いられ、例えば、ホールICを用いることが可能である。ただし、磁気センサー140は、省略可能である。
モーター100の駆動軸110は増速機200の入力段に接続されている。増速機200は、遊星ギア機構210を備える。遊星ギア機構210は、サンギア211(「太陽ギア211」とも呼ぶ。)と、プラネタリーギア212(「遊星ギア212」とも呼ぶ。)と、アウターギア215(「外輪ギア215」とも呼ぶ。)と、プラネタリーキャリア(図示せず)と、を備える。具体的には、モーター100の駆動軸110は、遊星ギア機構210のアウターギア215(「外輪ギア215」とも呼ぶ。)に接続されている。増速機200の出力はエンコーダー300に接続されている。具体的には、遊星ギア機構210のサンギア211がエンコーダー300に接続されている。本実施例の遊星ギア機構210では、アウターギア215が入力となり、サンギア211が出力となり、プラネタリーキャリアが固定となっている。サンギア211の歯数をS、アウターギア215の歯数をGとすると、減速比は、入力/出力=−S/Gとなり、プラネタリーギア212の歯数には依存しない。一般に、サンギア211の歯数Sよりも、アウターギア215の歯数Gの方が大きいので、本実施例では、遊星ギア機構210の入力段の回転数よりも、出力段の回転数の方を大きくし、増速することが可能である。エンコーダー300は、回転円盤310と、発光部320と、受光部370とを備えるロータリーエンコーダーである。エンコーダー300の構成については後述する。
図2は、モーターシステムの制御ブロックの一例を示す説明図である。モーター100の制御部500は、CPU505と、駆動制御回路部510と、PWM制御部520と、駆動部530と、電流検出部535と、計測部540と、を備える。計測部540は、電流検出部535から出力される検出電流信号Imesと、磁気センサー140から出力される磁気センサー信号Smagと、エンコーダー300から出力される合成パルス信号Sencとに基づいて、最大電流値Imax及び平均電流値Iaveとモーター回転数Nmesとを算出する演算回路である。駆動制御回路部510とPWM制御部520は、最大電流値Imax及び/又は平均電流値Iaveとモーター回転数Nmesとに基づいてモーター100(電動サーボモーター100)の制御を実行する。具体的には、駆動制御回路部510は、最大電流値Imax及び/又は平均電流値Iaveとモーター回転数Nmesとに基づいてPWM制御におけるパルス幅を調整する調整値を決定し、この調整値に基づいてPWM制御部520がPWM制御信号を生成する。駆動部530は、複数のスイッチング素子で構成されるHブリッジ回路(図示せず)を備えている。このブリッジ回路のスイッチング素子をオンオフすることにより、駆動部530からモーター100の電磁コイルに駆動電圧が供給される。なお、電流検出部535は、駆動部530に流れる電流(すなわちモーター100のコイル130に流れる電流)を測定する電流センサーである。
図3は、エンコーダーの構成を示す説明図である。図3(A)は、エンコーダー300の回転円盤を示している。回転円盤310は、スリット311と遮光部315とを備えている。スリット311は、遮光部315に設けられている。スリット311はm個(mは2以上の整数)あり、各スリット311は、回転円盤の中心Oに対し等角度間隔で配置されている。すなわち隣接する2つのスリット311P、311Qのそれぞれの中心P、Qと回転円盤310中心Oのなす角度PTの大きさは、2π/mとなっている。この角度PT=2π/mは、スリットのピッチに相当する。なお、本明細書において、回転円盤310上で測定される角度を「機械角」と呼ぶ。
図3(B)は、回転円盤310を、図3(A)の矢印Bの方向から見たときの説明図である。エンコーダー300は、発光部320と、受光部370と、発光制御部325と、ロジック演算部380と、を備える。発光部320としては、例えば発光ダイオードなどを用いることが可能である。受光部370は、複数の受光素子を有しており、受光素子としては、例えば、フォトダイオードアレー、フォトトランジスタアレー、CCDセンサーアレーやCMOSセンサーアレーを用いることが可能である。受光部370の構成については後述する。発光部320と、受光部370とは、回転円盤310のスリット311を挟むように配置されている。発光部320には、発光制御部325が接続され、受光部370にはロジック演算部380が接続されている。受光部の受光素子は、スリット311を通過した光を受けると、それぞれ矩形波状の受光信号を生成する。
ロジック演算部380は、合成パルス信号生成部381と、回転方向信号生成部390とを備える。合成パルス信号生成部381は、各受光素子からの受光信号を用いて、合成パルス信号Sencを生成する。また、回転方向信号生成部390は、受光信号を用いて回転方向信号Q1、Q2を生成する。
図3(C)は、回転円盤を、図3(A)の矢印Cの方向から見たときの説明図である。回転円盤310が回転すると、スリット311(遮光部315)の位置が移動する。これにより、発光部320から発光された光は、あるタイミングでは、スリット311を通過して受光部370に届き、次のタイミングでは、遮光部315に当たり受光部370に届かない。従って、受光部370の受光素子が発する受光信号はパルス信号となる。
図4は、受光部370の構成を示す説明図である。図4(A)は図3(C)と同じ方向から見た図である。なお、図4(A)では、受光部370とスリットの大きさを比較するため、回転円盤310、スリット311、遮光部315の一部も示している。受光部370は、受光素子371〜374を備える。受光素子371〜374からは、受光素子371〜374は一直線上に並んでおり、受光部370は、所謂リニアセンサーである。なお、受光素子371〜374の並び方向は、回転円盤310の放射方向と垂直な方向である。受光素子371の回転方向の大きさをL3とすると、受光素子371〜374の並び方向の長さは4L3である。この長さ4L3は、スリット311の回転方向の長さL1と同じであることが好ましい。また、スリット311の回転方向の長さL1と、遮光部315の回転方向の長さL2とは同じであることが好ましい。受光素子371〜374は、矩形状の受光信号S1〜S4を出力する。
図4(B)は、回転円盤310の法線方向(図3(A)と同じ方向)から見た図である。図4(B)では、回転円盤310の中心Oが示されている。回転円盤310の中心Oから受光素子371、372を見たときの視差をそれぞれθ1、θ2とする。視差θ1とθ2は、大きさが異なり、一般に、θ1<θ2である。しかし、受光素子371、372の回転方向の大きさL3よりも、受光素子371、372と中心Oとの距離L4を極めて大きく取ることにより、θ1≒θ2とすることが可能である。これにより、受光素子371〜374から発生する受光信号S1〜S4の波形について、位相のズレをほぼ均等にすることが可能となる。なお、このときの視差θ1、θ2の大きさΔθmは、π/4mとなる。
図5は、合成パルス信号生成部の回路構成の一例を示す説明図である。合成パルス信号生成部381は、アンプ382〜385と、XOR回路386〜388と、を備える。アンプ382〜385は、それぞれ受光信号S1〜S4を増幅する。なお、本実施例では、増幅後の信号名についても増幅前の信号名と同じ信号名を用いている。XOR回路386は、受光信号S1、S2の排他論理和(以下「XOR」と呼ぶ。)を取り信号S1XORS2を出力する。XOR回路387は、受光信号S3、S4のXORを取り信号S3XORS4を出力する。XOR回路388は、信号S1XORS2、S3XORS4のXORを取り、合成パルス信号Sencを生成する。
図5(B)は、合成パルス信号生成部の別の構成を示す説明図である。この構成では、最終段のXOR回路388の代わりにOR回路389を備えている。このように、可能であれば、XOR回路の代わりにOR回路を採用する構成であってもよい。一般に、トランジスタ回路で構成する場合、XOR回路よりもOR回路の方が素子数を少なくすることが可能であり、好ましい。なお、合成パルス信号生成部の構成は、これら以外の様々な構成を採用することが可能である。
図6は、合成パルス信号生成部のタイミングチャートである。受光信号S1〜S4は、機械角でπ/4mずつシフトしている。ここで、個々の受光信号の1周期PTの位相差Δθeを2πに相当するものと考えると、受光信号S1〜S4は、π/4ずつずれている。合成パルス信号Sencのパルスの1周期は機械角で2π/4mであり、受光信号S1の周期の機械角PT(=2π/m)の1/4である。従って、合成パルス信号Sencの単位時間当たりのパルス数は、受光信号SA1の単位時間当たりのパルス数4倍である。一般に受光素子がn個あれば、合成パルス信号Sencのパルス数を個々の受光信号のパルス数のn倍にすることが可能である。
図7は、回転方向信号生成部の一例を示す説明図である。回転方向信号生成部390は、ラッチ回路391、392を備える。ラッチ回路391、392として、例えば、D−フリップフロップ回路を用いることが可能である。ラッチ回路391、392は、入力端子Dとクロック端子Cと出力端子Qを備える。クロック端子Cに入力される信号の立ち上がりエッジで入力端子Dに入力される信号をラッチし、出力端子Qに出力する。本実施例では、ラッチ回路391の入力端子Dに受光信号S1が入力され、クロック端子Cに受光信号S2が入力され、出力端子Qからは回転方向信号Q1が出力されている。また、ラッチ回路392の入力端子Dに受光信号S2が入力され、クロック端子Cに受光信号S1が入力され、出力端子Qからは回転方向信号Q2が出力されている。
図8は、回転方向信号生成部におけるタイミングチャートである。図8(A)は正転時のタイミングチャートである。始動から受光信号S2が立ち上がるまでの期間では、回転方向信号Q1は不定である。ラッチ回路391は、受光信号S2の立ち上がりエッジで受光信号S1をラッチし、回転方向信号Q1を出力する。本実施例では、受光信号S2の立ち上がり時に受光信号S1はHなので、回転方向信号Q1はHとなる。一方、始動から受光信号S1が立ち上がるまでの期間では、回転方向信号Q2は不定である。ラッチ回路392は、受光信号S1の立ち上がりエッジで受光信号S2をラッチし、回転方向信号Q2を出力する。本実施例では、受光信号S1の立ち上がり時に受光信号S2はLなので、回転方向信号Q2はLとなる。図8(B)は逆転時のタイミングチャートである。逆転時には、受光信号S1、S2の順序が、正転時と逆になる。回転方向信号Q1、Q2を見ればわかるように図8(B)に示す場合は、エンコーダー300が逆回転していることがわかる。
以上、本実施例によれば、スリット311の形状を複雑にしなくても、4個の受光素子371〜374を有する受光部370を用いることにより、発生させるパルス数を4倍にすることが可能である。また、エンコーダーを高分解能化することが可能となるので、極低回転モーターの制御に用いることが可能となる。
[第2の実施例]
図9は、第2の実施例における受光部の構成を示す説明図である。図9(A)に示すように、受光部370は、受光素子が碁盤目状に配置されている。受光部370は、所謂二次元センサーである。なお、受光部370は、リニアセンサーが2列並んだものと考えることも可能である。この例では、受光部370は、第1の列に受光素子371A〜374Aを備え、第2の列に受光素子371B〜374Bを備えている。ここで、受光素子372Aと371Bとが隣接するように、第1の列と第2の列は受光素子1個分シフトして配置されている。この場合、受光信号を出力する受光素子の数(4個)よりも、列の並び方向の受光素子の数(5個)を多くし、受光素子の物理アドレスと受光信号との対応関係を変更することが好ましい。
図9(B)、(C)は、第2の実施例の変形例を示す説明図である。図9(B)に示す変形例は、第1の受光部370Aと第2の受光部370Bの2を備え、第1の受光部370Aと第2の受光部370Bとは、受光素子1個分シフトして配置されている。なお、図9(A)〜(B)に示す例では、受光素子371Aと受光素子371Bとの間のシフトの大きさは、受光素子1個分の長さL3の整数倍であってもよい。また、回転円盤の中心O(図示せず)から受光素子372Aと371Bをみた視差が同じになるように、受光素子371B〜374Bの長さL5を、受光素子371A〜374Aの長さL3と異ならせてもよい。
図9(C)に示す変形例は、受光部370は、1列のリニアセンサーであるが、受光素子371A〜374Aと371B〜374Bが交互に配置されている。この場合、受光素子371Aから374Aまでの8個分受光素子の長さ8L3が、スリット311の長さL1と等しいことが好ましい。
図10は、他の変形例を示す説明図である。図9(A)、(B)に示す例では、受光素子371Aと受光素子371Bとは、受光素子1個分の長さL3だけシフトしているが、図10(A)、(B)に示す例では、受光素子371Aと受光素子371Bとの間のシフトの大きさは、受光素子1個分の長さL3よりも小さい。なお、受光素子371Aと受光素子371Bとの間のシフトの大きさは、長さL3の整数倍でなければ、受光素子1個分の長さL3よりも大きくてもよい。また、図9(C)に示す例では、受光素子371A〜374Aと371B〜374Bは、交互に配置されているが、図10(C)に示すように、受光素子371A〜374Aと371B〜374Bの間に信号処理に用いられない受光素子371C〜377Cを配置してもよい。
図11は、第2の実施例における合成パルス信号生成部の一例を示す説明図である。第2の実施例では2つの合成パルス信号生成部381A、381Bを備える。合成パルス信号生成部381A、381Bは、第1の実施例の合成パルス信号生成部381と入力信号、出力信号が異なっているだけで、回路自体は同じである。すなわち、図11(A)に示す合成パルス信号生成部381Aでは、受光信号S1〜S4の代わりに、受光信号SA1〜SA4が入力され、合成パルス信号SencAが出力されている。ここで、受光信号SA1〜SA4は、それぞれ受光素子371A〜374Aから生成する信号である。図11(B)に示す合成パルス信号生成部381Bでは、受光信号S1〜S4の代わりに、受光信号SB1〜SB4が入力され、合成パルス信号SencBが出力されている。
図12は、第2の実施例における回転方向信号生成部の一例を示す説明図である。第2の実施例の回転方向信号生成部390は、第1の実施例の回転方向信号生成部390と入力信号、出力信号が異なっているだけで、回路自体は同じである。すなわち、図12(A)に示すように、回転方向信号生成部390では、受光信号S1、S2の代わりに合成パルス信号SencA、SencBが入力されている。なお、図12(B)に示すように、合成パルス信号SencA、SencBの代わりに、受光信号SA1、SB1が入力されてもよい。
図13は、第2の実施例におけるロジック演算部のタイミングチャートである。図5に示したタイミングチャートとほぼ同じである。図13に示すタイミングチャートでは、図8に示す受光素子371A〜374Aと371B〜374Bの位相差に相当する分だけ、信号SB1〜信号SencBが右方にシフトしている。なお、回転方向信号Q1、Q2のH、Lは、受光素子371A〜374Aと371B〜374Bの配置位置を逆にするだけで、容易に交換可能である。
[第3の実施例]
図14は、第3の実施例における受光部を示す説明図である。第3の実施例は、第1の実施例における受光素子の数を3個としている。さらに、この場合、回転円盤310の中心Oから見た各受光素子371〜373の視差θ1〜θ3が同じ大きさになるように、受光素子371〜373の回転方向の長さL4〜L6が調整されている。なお、このときの各視差θ1〜θ3の大きさは、π/3mとなる。
図15は、第3の実施例の合成パルス信号生成部を示す説明図である。合成パルス信号生成部381は、アンプ382〜384と、XOR回路386、388と、を備える。アンプ382〜384は、それぞれ受光信号S1〜S3を増幅する。XOR回路386は、受光信号S1、S2のXORを取り信号AEXを出力する。XOR回路388は、信号AEX、S3のXORを取り合成パルス信号Sencを出力する。なお、回転方向信号生成部390の構成は、第1の実施例の回転方向信号生成部390の構成と同じである。
図16は、第3の実施例のエンコーダーのロジック演算部のロジック演算部のタイミングチャートである。以上、本実施例によれば、スリット311の形状を複雑にしなくても、3個の受光素子371〜373を有する受光部370を用いることにより、発生させるパルス数を3倍にすることが可能である。
[第4の実施例]
図17は、第4の実施例におけるエンコーダー300の構成を示す説明図である。第4の実施例では、スリット311が形成する円周に沿って4個の受光部375〜378を備えている。なお、受光部375〜378は、1個あるいは複数の受光素子を備えていてもよい。ここで、各受光部375〜378の受光素子で生成される受光信号は、受光信号の周期を2πとしたときに位相がπ/4ずつシフトして生成するように、各受光部375〜378が配置されている。
以上のことから、スリット311の配置に沿って、n個の受光部あるいは受光素子を配置し、n個の受光素子から発する受光信号の位相がπ/nずつシフトするようにするkとにより、発生させるパルスの数をn倍にすることが可能である。すなわち、簡単な構成でエンコーダー300を高分解能にすることが可能である。なお、nは2以上でよいが、3以上が好ましい。3以上であれば、1つの列に2つの受光素子を配置することなく、回転円盤の回転方向を容易に判断することが可能となる。
[変形例]
本実施例では、回転円盤310に光学要素としてのスリット311〜314を形成しているが、スリット311〜314の代わりに、反射板を光学要素として配置してもよい。この場合、発光部320と受光部370は、回転円盤310に対して同じ側に配置される。
本実施例では、増速機200を備えているが、増速機200は省略可能である。すなわち、モーター100の駆動軸110とエンコーダー300の回転円盤310とを直接結合させてもよい。なお、増速機200を備えると、生成させるパルス数をさらに多くすることが可能となるので、モーター100をより低回転で回転させることが可能となる。増速機200の代わりに変速機を用いてもよい。
本発明は、ファンモーター、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モーターなどの種々の装置のモーターに適用可能である。本発明をファンモーターに適用した場合には、極低回転駆動が可能になる他、種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモーターは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモーターとして使用することができる。本発明のモーターは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモーターとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモーターをスピンドルモーターとして使用することが可能である。また、本発明によるモーターは、移動体やロボット用のモーターとしても利用可能である。
図18は、本発明の適用例によるモーターを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ1600は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源1610R、1610G、1610Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ1640R、1640G、1640Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム1650と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系1660と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン1670と、プロジェクタ1600の全体を制御する制御部1680と、を備えている。冷却ファン1670を駆動するモーターとしては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
図19は、本発明の適用例によるモーターを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図19(A)は携帯電話1700の外観を示しており、図19(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話1700は、携帯電話1700の動作を制御するMPU1710と、ファン1720と、燃料電池1730とを備えている。燃料電池1730は、MPU1710やファン1720に電源を供給する。1ファン720は、燃料電池1730への空気供給のために携帯電話1700の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池1730で生成される水分を携帯電話1700の内部から外に排出するためのものである。なお、1ファン720を図19(C)のようにMPU1710の上に配置して、MPU1710を冷却するようにしてもよい。ファン1720を駆動するモーターとしては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
図20は、本発明の適用例によるモーター/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車1800は、前輪にモーター1810が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路1820と充電池1830とが設けられている。モーター1810は、充電池1830からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモーター1810で回生された電力が充電池1830に充電される。制御回路1820は、モーターの駆動と回生とを制御する回路である。このモーター1810としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することが可能である。
図21は、本発明の適用例によるモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット1900は、第1と第2のアーム1910,1920と、モーター1930とを有している。このモーター1930は、被駆動部材としての第2のアーム1920を水平回転させる際に使用される。このモーター1930としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することが可能である。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
100…モーター(電動サーボモーター)
110…駆動軸
120…磁石
130…電磁コイル(コイル)
140…磁気センサー
200…増速機
210…遊星ギア機構
211…サンギア(太陽ギア)
212…プラネタリーギア(遊星ギア)
215…アウターギア(外輪ギア)
300…エンコーダー
310…回転円盤
311、311P,311Q…スリット
315…遮光部
320…発光部
321〜324…発光素子
325…発光制御部
370、370A、370B…受光部
371〜374、371A〜374A、371B〜374B…受光素子
375〜378…受光部
380…ロジック演算部
381、381A、381B…合成パルス信号生成部
382…アンプ
390…回転方向信号生成部
391、392…ラッチ回路
400…負荷
500…制御部
510…駆動制御回路部
520…PWM制御部
530…駆動部
535…電流検出部
540…計測部
1600…プロジェクタ
1610R…光源
1640R…液晶ライトバルブ
1650…クロスダイクロイックプリズム
1660…投写レンズ系
1670…冷却ファン
1680…制御部
1700…携帯電話
1720…ファン
1730…燃料電池
1800…自転車
1810…モーター
1820…制御回路
1830…充電池
1900…ロボット
1910…第2のアーム
1920…第2のアーム
1930…モーター
S…歯数
G…歯数
Imes…検出電流信号
Smag…磁気センサー信号
Senc…合成パルス信号
Imax…最大電流値
Iave…平均電流値
Nmes…モーター回転数
O、P、Q…中心
S1XORS2…信号
S3XORS4…信号
D…入力端子
C…クロック端子
Q…出力端子
SencA、SencB…合成パルス信号
Q1、Q2…回転方向信号
S1〜S4、SA1〜SA4、SB1〜SB4…受光信号
L4…距離
SC…スクリーン
PT…角度
AEX…信号
θ1、θ2…視差
Δθm…視差の大きさ
Δθe…位相差

Claims (5)

  1. エンコーダーであって、
    回転円盤と、
    前記回転円盤上において前記回転円盤の円周に沿って等間隔に設けられたm個(mは2以上の整数)のスリット又は反射板で構成される光学要素列と、
    前記光学要素列に光を照射する発光部と、
    前記光学要素列の個々の光学要素を透過する、または反射する光を受光して矩形状の受光信号を出力する受光部と、
    を備え、
    前記発光部と前記受光部は、n組配置されており、個々の受光信号の1周期の位相差を2πと定義したとき、n個の受光部で生成されるn個の受光信号の位相がπ/nずつ順次ずれるように配置されている、
    エンコーダー。
  2. 請求項1に記載のエンコーダーにおいて、
    前記n組の発光部と受光部のうちのk組(kは2以上の整数)が1カ所に配置され、当該K個の受光部はリニアセンサーを形成している、
    エンコーダー。
  3. 請求項2に記載のエンコーダーにおいて、
    前記リニアセンサーを構成する各受光部を前記回転円盤の中心から見たときの視差が同じになるように、前記各受光部の大きさが調整されている、エンコーダー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のエンコーダーにおいて、
    nは3以上である
    エンコーダー。
  5. 電機機械装置であって、
    磁石と、
    電磁コイルと、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のエンコーダーと、
    前記エンコーダーの出力を用いて、前記電磁コイルに供給する電力を制御する制御部と、
    を備える電気機械装置。
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