JP2010242257A - ウォーキング用スパッツ - Google Patents

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Yuji Endo
裕治 遠藤
Toshikazu Miyamoto
俊和 宮本
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Abstract

【課題】ウオーキング時に着用することにより、膝関節の大腿四頭筋の筋力強化を図ることができるスパッツを得る。
【解決手段】伸縮性を有する基本編地6よりなるスパッツにおいて、ヒップ部12には半円環状の緊縮性を有する半円環状緊締組織部16を設け、スパッツの後身頃2の左右脚部7には脚部仮想垂下線9に沿ってヒップ部下端15より下方に向かい裾口部5近くまで延びる、縦方向に緊縮性を有する縦帯状の緊締組織部10を設ける。該緊締組織部10は、縦帯状の緊締組織部10の横幅方向に設けられた非緊縮性組織よりなる分割帯11によって複数部分に分割される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウォーキングを行う際に、下半身に着用することにより着用者の膝関節の大腿四頭筋の筋力強化を図ることが可能な、ウォーキング用スパッツに関する。
大腿四頭筋の筋力は、特に女性において低く、加齢とともに減少し変形性膝関節症を発症して、膝に痛みを生じることが知られている。大腿四頭筋の筋力強化には、ウォーキングが適しており、健康維持のため多くの人々がウォーキングを行っている。ウォーキングなどの全身運動は、呼吸循環機能を維持・促進し、余分な脂肪を燃やし、無理なく足の筋肉を鍛え、全身の持久力を維持・改善し余分な脂肪を減少させる効果がある。
下半身の動作を支援するタイツとしては、タイツ全体を伸縮性を有する素材によって成形し、締め付け力の強い強伸縮性領域を着用者の下腹部、背腰部、脚部側面に設けたタイツが提案されている(特許文献1)。同様に、脚力増強衣類として腰部と脚部に強伸縮部をX字状に形成したもの(特許文献2)など、多数のタイツ、スパッツが提案されている。しかしながら、従来の強緊締力と、それよりも弱い緊締力を有する衣類は、スポーツを行う者がスポーツジム等での運動時における筋肉増強を目的として着用するものであって、通常、ウォーキングを行う場合の使用は考慮されていない。強伸縮性部分を有することなく、日常ウォーキングを行う際気軽に着用することができ、しかもウォーキング時に無理なく脚に抵抗を加えることによって脚力を強化できるような衣類は知られていない。
特許第3983223号公報 特開2002−212814号公報
そこで、本発明者は、ウォーキングを行うものが日常的に装着するに適するよう、軽く柔らかで日常の動作を妨げず、身体にフィットし、しかも、この発明によるウォーキングスパッツを着用してウォーキングを行うことによって、歩行時に膝を伸ばす際に大腿四頭筋に抵抗をかけるために、大腿四頭筋の結抗筋である大腿後側の半腱半模様筋と大腿二頭筋にテンションを加え、膝の伸展時に抵抗を加えることによって脚力の強化を図ることが可能なスパッツを得ることを目的として、商品の開発を行った。
本発明によるウォーキングスパッツは、伸縮性を有する編地よりなるスパッツにおいて、スパッツの脚部後側の左右脚部の中央仮想垂下線に沿ってヒップ部下端より下方に向かい裾口近くまで延び、縦方向に緊縮性を有する縦帯状の緊締組織部を設けている。ウォーキングスパッツの前記ヒップ部には、大臀筋部位を囲み、中臀筋部分及びヒップ部下端部位を覆う半環形状の緊縮性を有する半円環状緊締組織部を設ける。これらの緊縮性組織部を形成する編地は、フロートステッチで編成することができる。更に、前記スパッツの脚部後側の左右脚部の中央仮想垂下線に沿ってヒップ部下端より下方に向かい裾口近くまで延びる縦帯状の緊締組織部を、縦帯状緊締組織部の横幅方向に設けられた非緊縮性組織帯によって複数部分に分割している。
本発明のウォーキングスパッツは、継ぎ目がなく、軽く柔らかで日常の動作を妨げず身体にフィットし、しかも、この発明によるウォーキングスパッツを着用してウォーキングを行うことによって、歩行時に膝を伸ばす際に無理なく大腿四頭筋に抵抗をかけることができる。歩行時に大腿四頭筋の結抗筋である大腿後側の半腱半模様筋と大腿二頭筋にテンションを加え、膝の伸展時に抵抗を加えることによって脚力を強化し、変形性膝関節症の発症を防止又は抑制することが可能である。
また、強緊締組織部を、緊締組織部を横切る分割体で分割しているために、脚部を構成する複数の筋肉の動きに応じ、より自由に快適な緊締力を発揮させることが出来る。そして、横切る分割帯の巾の程度により緊締力を調節することも可能である。本発明スパッツを着用時、半円環状協緊締組織部は、スパッツ着用者の臀部の筋肉を上方に引き上げ、体型を補正すると共に、脚部の緊締組織部のずれ落ちを防止し、緊締組織部の緊締作用を強力にしている。
本発明のウォーキングスパッツの前身頃1を図1に、後身頃2を図2に示す。前身頃1と後身頃2とは、連続的に編成することが好ましい。スパッツの前身頃1、後身頃2には、任意の緊締力を有する上部ベルト3を縫着し、前身頃1と後身頃2にまたがる股下部にはクロッチ布4を縫着する。脚部7,7の下方裾口には裾口部5,5を設ける。裾口部5,5には、伸縮性布を縫着する、あるいは弾性テープを挿入する等の常法によって処理する。 前身頃1の基本編地6と後見頃の基本編地6は、伸縮性及び好ましくは通気性を有するような素材で編成された編地、たとえば、平編地よりなる。
本発明では、ウォーキングスパッツの後身頃2の編成に特徴を有する。後身頃2には、基本編地6の他に、緊締力を有する編地部分を設ける。即ち、本発明の第一の特徴である縦帯状の緊締組織部について説明する。後身頃2の左右の脚部7,7の中央に、ヒップ部下位8,8より裾口部5,5に向かう脚部仮想垂下線9,9を引き、この仮想垂下線9,9を中心とし、ヒップ部下位8,8より裾口部5,5に向かって横幅が徐々に狭くなるような緊締組織部10,10を設ける。この緊締組織部10,10は、後身頃2の基本編地6が前身頃1と同様に身体の働きに応じ伸縮性を発揮できる、例えば平編み組織で編成されるのに対し、仮想垂下線9,9方向、即ち、スパッツ後身頃2の脚部7,7において上下方向に緊縮力を発揮するような編み組織とする。
上記緊締組織部10,10には、図2に示したように、左右の脚部仮想中央垂下線9,9に沿ってヒップ部下位8,8より裾口部5,5に向かう適宜複数箇所において緊締組織部10,10を横方向において分割する基本編地よりなる分割帯11,11を設け、この部分のみ後身頃2の本体部である基本編地6と同一の編地で編成した非緊締組織部とすることもできる。このように、緊締組織部10,10を分割帯11,11で分割することは、脚部を構成する複数の筋肉の動きに応じ、より自由で快適な緊締力を発揮させることが出来、また、緊締組織部10,10の有する緊締力を調節することもできるからである。
更に、後身頃2の上記の緊締組織部10,10の上方に位置するヒップ部12に、大臀筋部位13を囲んで中臀筋部位14及びヒップ部下部15を覆う、半環状緊締組織部16,16を設けることが出来る。半環状緊締組織部16,16は緊締組織部10,10と同様にスパッツ後見頃2の上下縦方向に緊締力を有するように編成される。半環状強緊締組織部16,16は、スパッツ着用者の臀部の筋肉を上方に引き上げ、体型を補正して姿勢を正しく保つのに効果がある。
上記のような構成により、ウォーキング時に本発明のウォーキングスパッツを着用すると、着用者が脚部を前方へ蹴り出す際に緊締組織部10,10の緊締力により脚部後側筋肉に若干の付加がかかり、大腿後側の半腱半模様筋と大腿二頭筋にテンションを加えることになり、大腿四頭筋の筋力を強化する。また、半円環状緊締組織部16,16は、着用者の臀部の筋肉を上方に引き上げ、姿勢を正しく保つ。
本発明のウォーキングスパッツの編成に使用する編み糸は、特に限定はされないが、芯糸にポリウレタン繊維、カバリング糸としてナイロン、綿、ウレタン混合糸等を使用できる。ウォーキングスパッツの前身頃、後身頃本体の基本編地部分を平編みメリヤスで編成し、緊締組織部10,10は、フロートステッチ(浮き編)によって編成することができる。フロートステッチは、緯編メリヤスにおいて、所定の網目部分においてループを作らず、この部分の編糸を編地の裏に浮かして編成をする。この組織を用いることによって、片面に浮いている糸は伸縮する余裕がないので編地は伸縮性に乏しくなり、編地の緊締力が強くなる。フロート組織は、1×1、その他任意に構成する。
緊縮力を有する編地よりなる緊締組織部10,10としては、常法により編地より伸縮性の高い糸を挿入する、編地より緊締力を有する布材を縫合又は接着してこの部分の緊縮力を高める、などの手段により緊締力を有する部分を形成することができる。
関節の動的安定性を保つ筋力、運動反射機能は加齢と共に低下する。これによる筋肉の萎縮は、膝関節に痛みを生ずる変形性膝関節症をもたらす。本発明のスパッツ後身頃に、緊締組織部を設けたウォーキングスパッツを着用して適度なウォーキングを行い、ウォーキング時に脚部を前方に蹴りだす際に殿筋、及び大腿四頭筋やハムストリングスの大腿部の筋肉に適度な付加を与えることにより、筋肉の萎縮を防止し、変形性膝関節症の発症を抑制することが出来る。
本発明のウォーキングスパッツは、継ぎ目がなく、構造が簡単であり、軽く柔らかで日常の動作を妨げず身体にフィットする。しかも、この発明によるウォーキングスパッツを着用してウォーキングを行い、膝の伸展時に脚部に抵抗を加えることによって脚力を強化し、変形性膝関節症の発症を防止又は抑制することが可能である。
本発明ウォーキングスパッツの正面図で、前身頃を示す。 本発明ウォーキングスパッツの背面図で、後身頃を示す。
1 前身頃
2 後身頃
3 上部ベルト
4 クロッチ布
5 裾口部
6 基本編地
7 脚部
8 ヒップ部下位
9 脚部仮想垂下線
10 緊締組織部
11 分割帯
12 ヒップ部
13 大殿筋部位
14 中殿筋部位
15 ヒップ部下部
16 半円環状緊締組織部

Claims (3)

  1. 伸縮性を有する基本編地よりなるスパッツにおいて、ヒップ部に、大臀筋部位を囲み、中臀筋部分及びヒップ部下部を覆う半円環状の緊縮性を有する半円環状緊締組織部を設け、ヒップ部下位にスパッツの脚部後側の左右両脚部中央仮想垂下線に沿って、ヒップ部下位より下方に向かい裾口近くまで延びる縦帯状であって縦方向に緊縮性を有する緊締組織部を設けてなるウォーキングスパッツ。
  2. 上記帯状の緊縮組織部は、緊締組織部の横幅方向に設けられた非緊縮性分割帯によって複数部分に分割して設けたことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングスパッツ。
  3. 上記緊縮組織部がフロートステッチで編成されている請求項1又は請求項2に記載のウォーキングスパッツ。
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JP2015503140A (ja) * 2011-10-26 2015-01-29 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated Nfcトランシーバ

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