JP2010239563A - 海底観測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】海底観測システムにおいて、端局装置から供給する電圧を適切な低い電圧とする。
【解決手段】端局装置41と、供給される直流電圧を降圧する第1の電圧変換機24を内蔵する中継器筐体28と、センサ装置12及び第2の電圧変換機21を内蔵する複数個のセンサ筐体2と、端局装置41と第1の電圧変換機24の入力側とを接続する第1の給電線路251と、第1の電圧変換機24の出力側と所定数の第2の電圧変換機21の入力側とを接続する第2の給電線路254と、センサ信号線路252と、を有して形成される海底ケーブル25と、を備え、端局装置41と海底ケーブル25に沿って配される中継器筐体28と、複数個のセンサ筐体2の各々と、を海底ケーブル25によって直列に接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、海底で生じた物理現象を検出してモニタリングする海底観測システムに関し、特に海底観測システムに対して電力を供給する給電装置に関するものである。
海底で生じた物理現象、例えば、海底で生じた地震による振動、水圧変化、磁気変化等、を検出して信号を地上に送出する海底観測システムを海底ケーブルに組み込む技術が近年注目されている(特許文献1を参照)。このような海底ケーブルに組み込んだセンサは、動作させるための電力が必要とされる。このために、海底観測システムと地上に設置される端局装置とは、海底ケーブルに内蔵された給電線路によって接続されている。ここで、海底ケーブルは、大陸間を横断するなど長距離に渡り敷設される場合が多く、給電線路も長いものとなる。また、海底ケーブルで伝送される情報を中継する海底中継器を海底ケーブルの途中に設けて、減衰する情報の信号レベルを増幅するようにしている。
図3は、特許文献1に記載の技術である。図3を参照して特許文献1に記載の技術について説明をする(特許文献1における符号は100番台に変更されている)。特許文献1に記載の技術では、端局装置に設けた定電流給電装置112から海底ケーブル(給電線路)115に定電流を供給している。そして、この海底ケーブル115によって直列に接続された複数の海底中継器108の回路109、及び海底観測ステーション101の有する観測機器回路107に電力を供給している。複数個の海底中継器108の各々はツェナダイオード110を有しており、各々のツェナダイオード110の両端から得られる電圧によって各々の中継器108の回路109を働かせている。また、海底観測ステーション101は、スイッチング回路102、トランス103、整流回路104、ツェナダイオード105を有して電圧変換機を構成し、ツェナダイオード105の両端から得られる電圧によって観測機器回路107を働かせている。
又、図3に示す技術は、模式的に示す図4の海底観測システムも用いられている。端局装置31には、センサ装置12a〜センサ装置12dが接続されている。電圧変換機11a〜電圧変換機11dは、センサ装置12a〜センサ装置12dに電力を供給するために用いられている。端局装置31とセンサ装置12a〜センサ装置12d及び電圧変換機11a〜電圧変換機11dとは海底ケーブル15によって接続されている。
電圧変換機11aからの電力はセンサ装置12aに供給される。同様にして、図示するように各電圧変換機から各センサ装置に電力が供給される。ここで、センサ装置12の動作電圧は、通常、5V(ボルト)〜10V程度に設定されている。一方、給電線路における電力損失による電圧の低下を考慮して、端局装置31から給電線路151aには、数百Vの高電圧が供給されている。このようにして、給電線路の末端(端局装置から遠い位置の末端)のセンサ装置12dにおいても、5V〜10V程度の安定した電圧が得られるようにしている。
電圧変換機11aとしては、例えば、入力電圧を降圧してより低い電圧を出力するDC−DCコンバータが使用される。ここで、現在の技術では数百Vから5V〜10V程度まで一度に降圧するDC−DCコンバータの実現は困難であるので電圧変換機11の各々は2段構成のDC−DCコンバータを採用している。このために、電圧変換機11の部品数は多くなり、その形状は大きく、その重量も重いものとなる。よって、センサ装置12と電圧変換機11とを内部に有するセンサ筐体1の形状が大きくなり、その重量も重いものとなる。この結果、海底ケーブル15の敷設が困難となり、敷設後においても、センサ筐体1の形状の大きさ、重量の重さが海底ケーブル15の負荷となり長年に渡り設置状態とされる海底ケーブル15の品質の維持に悪影響を与える場合も生じる。
特開平11−150492号公報
図3に示す海底観測ステーション101(センサ装置)は、海底ケーブル115に接続され、海底ケーブル115のシステム長は最大では数km(キロメータ)となる場合がある。特許文献1に記載の技術では、端局装置から海底ケーブル115に供給される電圧の値は、海底中継器108(中継器)の個数分に1個のツェナダイオード110の電圧を掛けた電圧と、海底観測ステーション101(センサ装置)の1次側の電圧と、海底ケーブル115の電圧降下分の電圧とが加算される電圧となる。このために、端局装置から海底ケーブル115に供給される電圧の値は、極めて高いものとなった。
又、図4に示す海底観測システムでは、上述した2段構成のDC−DCコンバータを用いることによって生じる問題を解決するために、1台のDC−DCコンバータで対応できる範囲の低い電圧を電圧変換機に供給し、電圧変換機を小型化、軽量化することが考えられるが、エネルギー損失が大きくなる。すなわち、この場合には、給電線路に流れる電流量は電圧に反比例して増加する。そして、給電線路の末端に接続される電圧変換機の入力側の電圧を適切に維持するために、給電線路の径を大きくして電圧降下を防がなければならないものとなる。よって、この場合には、海底ケーブルの小型化が図れないこととなる。
本発明は上述した問題点を解決し、端局装置からセンサ装置に対して電力を供給する給電線路を有する海底ケーブルによって接続して構成される海底観測システムにおいて、端局装置から供給する電圧を適切な低い電圧とすることができる技術を提供し、センサ筐体の小型化、軽量化と、海底ケーブルの小型化、軽量化と、をともに図るものである。
本発明の海底観測システムは、センサ信号を受信するとともに直流電圧を供給する端局装置と、供給される直流電圧を降圧する第1の電圧変換機を内蔵する中継器筐体と、海底における物理現象を検出して前記センサ信号を発するセンサ装置及び供給される直流電圧を降圧して前記センサ装置に供給する第2の電圧変換機を内蔵する複数個のセンサ筐体と、前記端局装置と前記第1の電圧変換機の入力側とを接続する第1の給電線路と、前記第1の電圧変換機の出力側と前記第2の電圧変換機の入力側とを接続する第2の給電線路と、前記センサ装置と前記端局装置とを接続して前記センサ信号を伝送するセンサ信号線路と、を有して形成される海底ケーブルと、を備え、前記端局装置を前記海底ケーブルの終端に接続するようにして、前記端局装置と前記海底ケーブルに沿って配される前記中継器筐体と、前記海底ケーブルに沿って配される前記複数個の前記センサ筐体の各々と、を前記海底ケーブルによって直列に接続する。
本発明の海底観測システムでは、第1の電圧変換機と、この第1の電圧変換機に接続される第2の電圧変換機を備えるようにしたので、端局装置から供給する電圧を適切な低い電圧とすることができるという利点がある。
海底観測システムの構成を示す図である。 海底観測システムにおけるセンサ筐体、中継機筐体及び海底ケーブルの構成を示す図である。 特許文献1に記載の技術である。 従来の海底観測システムである。
発明を実施するための形態では、海底ケーブルに接続したセンサ装置を用いた海底観測システムにおいて、センサ装置に対する給電線路を中継器から分岐して配置して電圧変換の効率化を図るものである。以下、図面を参照して、実施するための形態について説明をする。
図1は、海底観測システムの構成を示す図である。図2は、図1に示す海底観測システム51におけるセンサ筐体2、中継機筐体28及び海底ケーブル25の構成をより詳細に示す図である。図1、図2を参照して、海底観測システム51について説明をする。
図1に示す海底観測システム51は、端局装置41と、海底ケーブル25と、センサ筐体2a〜センサ筐体2dと、中継器筐体28と、を有している。海底ケーブル25の各区間である海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの各々は、その長さに異なりを有す場合もあるが、その断面構造は同一とされている。なお、海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの各々の長さを海底ケーブル25のシステム長と称している。センサ筐体2a〜センサ筐体2dの各々の構造は同一とされている。
ここで用いられる用語の意味について説明をする。海底ケーブル25の用語は、海底ケーブルの各区間である海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの全体で構成される海底ケーブルを指し示すととともに、海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの各々についての総称を指し示すものとする。一方、海底ケーブル25a、海底ケーブル25b、海底ケーブル25c、海底ケーブル25d、で示すように、添字であるa、b、c、dを付した符号が指し示す各部分は、海底ケーブル25の各々の区間を指し示すものとする。
また、図2を参照して、後述するセンサ筐体2、電圧変換機21、センサ装置12についても、それらが複数個ある場合には添字、a、b、c、等を用いて、その各々を特定する。そして、センサ筐体2と同じ添字を有する第2電圧変換機21、センサ装置12は同一の筐体に含まれる構成部品を表す。また、添字を付さないで用いる場合には、センサ筐体2、電圧変換機21、センサ装置12の各々について、該当する各部を総称するものとする。
図1では、海底観測システム51を構成する構成部である、端局装置41と、海底ケーブル25と、センサ筐体2と、中継器筐体28と、が示されている。ここで、海底ケーブル25を用いた通信システムの全体は、海底観測システム51を含み、図1に表された構成物以外に、一方の端局装置41との間で情報をやり取りする他方の端局装置(図示せず)を備えている。他方の端局装置は、センサ筐体2dの先に接続されている。一方の端局装置41と他方の端局装置とは、各々が陸上に設置され、センサ筐体2は海底に配置されている。海底ケーブル25の一部は、地上の端局装置と接続するために海中又は地上に配置されているが、海底ケーブル25の多くは、海底のセンサ筐体2又は海底の中継器筐体28と接続するために海底に配置されている。このようにして、センサ筐体2が海底に配置されている故に海底における物理現象を検出できることとなる。センサ装置22が検出する物理現象は、海底で生じた地震による振動、水圧変化、磁気変化、水温変化等である。
海底ケーブル25の1区間当たりの長さであるチャンネル長(例えば、海底ケーブル25aの長さ)は、実施例では、数km程度である。海底ケーブル25は、通信に供する情報(単に情報と以下では省略をする)を伝送する通信線路と、センサ装置で検出するセンサ信号を伝送するセンサ信号線路と、電力を給電する給電線路とを有して構成されている。通信線路は、光ファイバーであっても導電材料からなる導電線であっても良いが、給電線路は導電線で形成されている。
図2に示す海底観測システム51は、端局装置41と、海底ケーブル25と、センサ筐体2a〜センサ筐体2dと、中継器筐体28と、を有している。
一方の端局装置41と他方の端局装置とは、海底ケーブル25を介して相互に通信するための変復調器(図示せず)、地上の他の設備と接続するための回線接続装置(図示せず)を配している。また、少なくとも一方の端極装置である端局装置41は、センサ筐体2と中継器筐体28とに給電線路を介して電力を給電するための電圧源としての電源装置を配している。
ここで、用いられる用語の意味について説明をする。海底ケーブル25の用語は、海底ケーブルの各区間である海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの全体を指し示すととともに、海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの総称を指し示すものとする。一方、海底ケーブル25a、海底ケーブル25b、海底ケーブル25c、海底ケーブル25dとして示すように、符号に添字であるa、b、c、dを付した部分は、海底ケーブル25の各々の区間を指し示すものとする。海底ケーブル15の各区間である海底ケーブル25a〜海底ケーブル25eの各々は、その長さに異なりを有す場合もあるが、その断面構造は同一とされている。
また、センサ信号線路252a〜センサ信号線路252dについても、同様に各々の用語が用いられる。つまり、センサ信号線路252の用語は、センサ信号線路の各区間であるセンサ信号線路252a〜センサ信号線路252dの全体を指し示すととともに、センサ信号線路252a〜センサ信号線路252dの総称を指し示すものとする。
図2では、海底観測システム51を構成する、端局装置41と、海底ケーブル25と、センサ筐体2と、中継器筐体28と、が示されている。ここで、海底ケーブル25を用いた通信システムの全体は、海底観測システム51を含み、図2に表された構成物以外に、一方の端局装置41との間で情報をやり取りする他方の端局装置(図示せず)を備えている。他方の端局装置は、センサ筐体2dの先に接続されている。一方の端局装置41と他方の端局装置とは、陸上に設置され、センサ筐体2は海底に配置されている。海底ケーブル25の一部は、地上の端局装置と海底のセンサ筐体2とを接続しているが、海底ケーブル25の多くは海底に配置されている。
センサ筐体2a〜センサ筐体2dの各々の構造は同一とされている。センサ筐体2の用語は、センサ筐体2a〜センサ筐体2dの総称として用いられる。
海底ケーブル25は、通信線路(図示せず)と、センサ信号線路と、給電線路とを有して構成されている。通信線路は、光ファイバーであっても導電材料からなる導電線であっても良いが、給電線路は導電線で形成されている。また、一方の端局装置41と、センサ筐体2dの先に接続される他方の端局装置(図示せず)とは、海底ケーブル25を介して相互に通信することができるようになされている。また、少なくとも一方の端極装置である端局装置41は、センサ筐体2と中継器筐体28とに給電線路を介して電力を給電するための電圧源としての電源装置を配している。
海底ケーブル25aは、給電線路251a、センサ筐体2aからの信号を送るセンサ信号線路252a、通信情報を送る情報信号線路(図示せず)を有して構成されている。海底ケーブル25b〜海底ケーブル25eの各々は海底ケーブル25aと同様な構成を有している。
センサ信号を端局装置41に伝送するためのセンサ信号線路252a〜センサ信号線路252dの本数は、センサ装置12の個数分として、1本のセンサ信号線路で1個のセンサ信号を伝送するようにしても良く、センサ装置12a〜センサ装置12dの各々から得られるセンサ信号を時分割方式または周波数分割方式を用いて多重化して、センサ信号線路152を構成する線路の本数を1本としても良い。
センサ筐体2aは、防水構造とされ、内部に電圧変換機21a(第2の電圧変換機)とセンサ装置12aとを有している。電圧変換機21aの入力側は、海底ケーブル25aに含まれる給電線路251a(第1の給電線路)に接続され、端局装置41から電力が供給される。電圧変換機21aの出力側はセンサ装置12aに接続される。センサ装置12aの動作電圧は、5V(ボルト)〜10V程度に設定されている。一方、給電線路251aには50V程度の電圧が印加されるようにされている。
電圧変換機21aとしては、入力電圧を降圧してより低い電圧を出力する降圧形のDC−DCコンバータが使用され、50V程度の電圧を5Vの定電圧に降圧する。このような電圧変換比を有するDC−DCコンバータの実現は容易である。DC−DCコンバータは安定化電源とされ、電圧変換機21aの出力側では、その電圧は一定の電圧となるようにされている。電圧変換機21b〜電圧変換機21d(第2の電圧変換機)は、上述した電圧変換機21aと同様の構成を有している。
中継器筐体28には、電圧変換機24(第1の電圧変換機)が内蔵されている。電圧変換機24としては、入力電圧を降圧してより低い電圧を出力する降圧形のDC−DCコンバータが使用される。端局装置41からの350Vの電圧を、給電線路251を介して電圧変換機24に供給して、電圧変換機24では50Vの定電圧に降圧する。このような電圧変換比を有するDC−DCコンバータの実現は容易である。DC−DCコンバータは安定化電源とされ、出力側の電圧は一定の電圧となるようになされている。また、実施例では、端局装置41から給電線路251に供給される電力の電圧は350Vであるが、海底ケーブル25a〜海底ケーブル25cを介しての中継器筐体8における給電線路251の電圧は300V程度に低下している。
電圧変換機24(第1の電圧変換機)からの直流電力は、電圧変換機21a〜電圧変換機21d(第2の電圧変換機)に供給される。電圧変換機21a〜電圧変換機21dに対しての電圧変換機24からの給電は、給電線路254(第2の給電線路)を介しておこなわれる。
図2において、センサ筐体2aの内部の給電線路254の破線部、センサ筐体2dの内部の給電線路254の破線部は、給電線路254が一部切断している部分を示すものである。一方、図2に示すように、センサ筐体2bの内部とセンサ筐体2cの内部では、給電線路254は切断されることなく導電可能とされている。
このようにして、給電線路254は、海底ケーブルに沿った電圧変換機24(第1の電圧変換機)の位置を中心として、端局装置41(基点)からの距離がより短い側に、電圧変換機21aと電圧変換機21bとが、より基点からの距離が長い側に、電圧変換機21cと電圧変換機21dとが、各々接続されている。ここで、電圧変換機24の位置を中心として、その両側に同数の2個ずつ電圧変換機21が配置されているのは、給電線路254における電圧降下を可能な限り防止して給電線路を有効活用するためである。
図示しないが、片側に、電圧変換機21a〜電圧変換機21dの4個の電圧変換機を接続する場合には、電圧変換機24から電圧変換機21までの給電線路の長さ自体が長くなり、さらに、最も電圧変換機24に近い区間の給電線路254では、1個の電圧変換機21に流れる電流の4倍の電流が流れるので、電圧降下も大きくなる。このような場合においては、端局装置41から供給された電力が有効に活用されないのみならず、電圧変換機21は広範囲の入力電圧に対応できるものとしなければならず、電圧変換機21自体の効率の低下が生じることとなる。
一方、図2に示すように、一方の側に電圧変換機21a、電圧変換機21b、他方の側に電圧変換機21c、電圧変換機21dを接続する場合には、給電線路254における電圧降下も小さくなり、電圧変換機21の入力電圧の対応範囲も小さなものとでき、電圧変換機21の高効率化、小型化が図れる。ここで、電圧変換機24の位置を中心として、その位置の両側に同数ずつ電圧変換機21を接続する場合が、最も有効に給電線路254を活用することとなる。さらに、その位置の両側に同数ずつ電圧変換機21を接続する場合が電圧変換機21a〜電圧変換機21dにおける入力側の電圧のばらつきが最も小さなものとなる。
図2に示すような構成を1ブロックとして、海底観測システムを構成するようにしても良く、複数のブロックを一連に接続するようにすることができる。
実施例に示した海底観測システムは、情報信号を送受信してセンサ信号を受信するとともに直流電圧を供給する端局装置と、供給される直流電圧を降圧する第1の電圧変換機を内蔵する中継器筐体と、海底における物理現象を検出してセンサ信号を発するセンサ装置及び供給される直流電圧を降圧してセンサ装置に供給する第2の電圧変換機を内蔵する複数個のセンサ筐体と、端局装置と第1の電圧変換機の入力側とを接続する第1の給電線路と、第1の電圧変換機の出力側と所定数の第2の電圧変換機の入力側とを接続する第2の給電線路と、センサ装置と端局装置とを接続してセンサ信号を伝送するセンサ信号線路と、を有して形成される海底ケーブルと、を備えている。そして、端局装置を海底ケーブルの終端に接続するようにして、端局装置と海底ケーブルに沿って配される中継器筐体と、海底ケーブルに沿って配される複数個のセンサ筐体とを海底ケーブルによって直列に接続するものである。
実施例の海底観測システムでは、上述したように、第1の電圧変換機と第2の電圧変換機とを有し、第1の電圧変換機に対しては、第1の給電線路を介して端局装置から給電し、第2の電圧変換機に対しては、第2の給電線路を介して第1の電圧変換機からセンサ装置に給電することができる。このようにして、各センサ装置において、2段階の電圧変換機を用いて、2段階の降圧をおこなう必要がないことにより、電圧変換機の電力効率を高いものとして、電圧変換機の小型化、軽量化が図れる。
また、実施例の海底観測システムでは、第1の給電線路から第1の電圧変換機に供給される電圧は高い。一方、第2の給電線路から第2の電圧変換機を介してセンサ装置に供給される電圧は低い。また、第1の給電線路から第1の電圧変換機に供給される電力の総和と、第2の給電線路から第2の電圧変換機を介してセンサ装置に供給される電力の総和は略同電力となる。ここで、導電性を有する範囲の第2の給電線路から電力を供給されるセンサ装置の所定数を適宜に選択することによって、第2の給電線路での電圧降下を適宜に制御するとともに、第2の給電線路での電力損失を適宜に制御することができる。
2、2a〜2d センサ筐体、 28 中継器筐体、 21a〜21d、24 電圧変換機、 12、12a〜12d センサ装置、25、25a〜25e 海底ケーブル、 41 端局装置、 51 海底観測システム、252、252a〜252e センサ信号線路、 251、251a〜251e、254、254a〜254e 給電線路

Claims (2)

  1. センサ信号を受信するとともに直流電圧を供給する端局装置と、
    供給される直流電圧を降圧する第1の電圧変換機を内蔵する中継器筐体と、
    海底における物理現象を検出して前記センサ信号を発するセンサ装置及び供給される直流電圧を降圧して前記センサ装置に供給する第2の電圧変換機を内蔵する複数個のセンサ筐体と、
    前記端局装置と前記第1の電圧変換機の入力側とを接続する第1の給電線路と、前記第1の電圧変換機の出力側と所定数の前記第2の電圧変換機の入力側とを接続する第2の給電線路と、前記センサ装置と前記端局装置とを接続して前記センサ信号を伝送するセンサ信号線路と、を有して形成される海底ケーブルと、を備え、
    前記端局装置を前記海底ケーブルの終端に接続するようにして、前記端局装置と前記海底ケーブルに沿って配される前記中継器筐体と、前記海底ケーブルに沿って配される前記複数個の前記センサ筐体の各々と、を前記海底ケーブルによって直列に接続する海底観測システム。
  2. 前記第1の電圧変換機を有する前記中継器筐体の一方の側と他方の側とに前記第2の電圧変換機が配される請求項1に記載の海底観測システム。
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