JP2010238264A - 商品販売データ処理装置およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】「詰合せ」商品のような対応する重量データを設定していない商品について、重量チェック処理を実行する。
【解決手段】商品コードの入力または商品コードに対応付けられたボタンの操作のいずれかによって、商品コードの指定を受け付ける手段と、載置された商品の重量を軽量する秤装置と、商品コードに対応させて商品の重量データおよび重量チェックを行うか否かの設定を記憶する商品データファイルと、指定された商品コードについて、商品データファイルに重量チェックを行う設定がある場合、設定されている重量データと前記秤装置で計量した重量とを比較して両重量間における同一性を判定する第１の重量チェック処理手段と、指定された商品コードについて、商品データファイルに重量チェックを行わない設定がある場合、秤装置での計量重量が増えた場合に商品が載置されたものと判定する第２の重量チェック処理手段と、を備える。
【選択図】図１４

Description

本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置およびプログラムに関する。

従来、商品販売データ処理装置がスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの店舗に導入されている。商品販売データ処理装置は、一例として、ドロワとともにＰＯＳレジを構成する。ＰＯＳレジは、キャッシャによって操作される。また、別の一例として、商品販売データ処理装置は、決済部と計量部とともにセルフチェックアウト端末を構成する。セルフチェックアウト端末は、顧客によって操作される。

商品販売データ処理装置は、商品を特定する商品コードを入力するための商品コード入力部と、各種情報を表示する表示部と、を備える。そして、商品販売データ処理装置は、一取引毎に入力される商品コードに基づいて、顧客が購入する商品を購入商品として登録する商品販売データ処理を実行する。表示部には、キャッシャや顧客などの操作者が行う機器操作を支援するために、各種情報が表示される。表示部に表示される各種情報は、例えば、機器の操作案内、購入商品の単価、商品名称などの商品表示、取引金額および釣銭金額を含む取引情報などである。

特許文献１には、入力された商品コードによって特定される商品と関連する画像データを商品表示として表示部に表示させる商品販売データ処理装置が記載されている。

スーパーマーケット等では、揚げ物、天婦羅、焼き鳥等、顧客が自由にパック詰めできるように各種の食品を並べたコーナーを設置するようなことが一般的に行われている。このようなコーナーでパック詰めする商品が「詰合せ」である。

しかしながら、上述したような「詰合せ」商品については、重量チェックを行ってはいない。

本発明の目的は、「詰合せ」商品のような重量チェックを行わない商品について、簡易な重量チェック処理を実行することである。

実施形態の商品販売データ処理装置は、商品コードの入力または商品コードに対応付けられたボタンの操作のいずれかによって、商品コードの指定を受け付ける手段と、載置された商品の重量を軽量する秤装置と、商品コードに対応させて商品の重量データおよび重量チェックを行うか否かの設定を記憶する商品データファイルと、指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行う設定がある場合、設定されている重量データと前記秤装置で計量した重量とを比較して両重量間における同一性を判定する第１の重量チェック処理手段と、指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行わない設定がある場合、前記秤装置での計量重量が増えた場合に商品が載置されたものと判定する第２の重量チェック処理手段と、を備える。

実施形態のプログラムは、商品コードの入力または商品コードに対応付けられたボタンの操作のいずれかによって、商品コードの指定を受け付ける手段と、載置された商品の重量を軽量する秤装置と、商品コードに対応させて商品の重量データおよび重量チェックを行うか否かの設定を記憶する商品データファイルと、を備える商品販売データ処理装置を制御するコンピュータを、指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行う設定がある場合、設定されている重量データと前記秤装置で計量した重量とを比較して両重量間における同一性を判定する第１の重量チェック処理手段と、指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行わない設定がある場合、前記秤装置での計量重量が増えた場合に商品が載置されたものと判定する第２の重量チェック処理手段と、として機能させる。

本発明によれば、指定された商品コードについて、商品データファイルに重量チェックを行わない設定がある場合、秤装置での計量重量が増えた場合に商品が載置されたものと判定することにより、簡易な重量チェック処理を実行することができる。

図１は、本発明の実施の一形態として、全体のシステム構成を示す模式図である。 図２は、セルフチェックアウトシステムでの各部の配置状態を示す平面図である。 図３は、セルフチェックアウト端末を示す斜視図である。 図４は、決済端末の電気的なハードウェア構成を示すブロック図である。 図５は、商品データファイルの一例を示す模式図である。 図６は、アテンダント端末の電気的なハードウェア構成を示す模式図である。 図７は、セルフチェックアウト端末でのセルフチェックアウト処理の流れを示すフローチャートである。 図８は、セルフチェックアウト端末でのセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 図９は、一時置き台に載置すべき商品についての基本画面及び読取確認画面を例示する模式図である。 図１０は、重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図１１の（ａ）は重量チェック処理の結果、バーコードが読み取られていない商品が秤装置の載置部に載置された場合の重量チェックエラー画面の一例を示す模式図、（ｂ）は重量チェック処理の結果、載置台から商品が取り去られてしまった場合の重量チェックエラー画面の一例を示す模式図である。 図１２は、商品袋詰め待ちフェーズでの重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図１３の（ａ）は重量チェック対象外商品についての基本画面及び読取確認画面（商品載置場所が載置台）を例示する模式図、（ｂ）は重量チェック対象外商品についての基本画面及び読取確認画面（商品載置場所が床面）を例示する模式図である。 図１４は、パック詰め商品のセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 図１５は、中止ボタンが押された場合に出現する中止画面の一例を示す模式図である。 図１６の（ａ）は呼出ボタンが押された場合に出現する店員呼出画面（呼出選択）の一例を示す模式図、（ｂ）は呼出ボタンが押された場合に出現する店員呼出画面（呼出中）の一例を示す模式図である。 図１７は、チェッカーモードでの画面遷移例を示す模式図である。 図１８は、使用許諾期限判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図１９は、表示部に表示される準備情報の一例を示す模式図である。 図２０は、画像データの使用許諾期限の延長更新をする際の手続きの概要を示す模式図である。 図２１は、使用許諾期限延長更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図２２は、画像データの使用許諾期限の延長更新をする際の手続きの一例を示す模式図である。

本発明の実施の一形態を図１ないし図２２に基づいて説明する。本実施の形態の商品販売データ処理装置は、顧客によるセルフチェックアウト操作を可能とするセルフチェックアウト端末に適用される。

本実施の形態の説明は、次の項目に沿ってなされる。

１．システム構成
（１）システム構成の概要
（２）セルフチェックアウト端末
２．セルフチェックアウト処理
（１）セルフチェックアウト処理の基本的ルーチン
（２）セルフチェックアウト処理時の画面遷移
（３）画面入力による商品情報登録
（４）重量チェック処理
（一）処理の流れ
（二）重量チェック処理のスキップ
（５）パック詰め商品の商品情報登録
（一）パック詰め商品の入力手法
（二）第２の重量チェック処理
（６）中止指定
（７）呼出指定
（８）決済
（９）チェッカーモード
３．使用許諾期限判定処理
４．使用許諾期限延長更新処理
以下、上記項目の順に説明する。

１．システム構成
（１）システム構成の概要
図１は、全体のシステム構成を示す模式図である。本実施の形態のシステムは、複数のセルフチェックアウトシステム１１と、ＰＯＳ端末２１と、ストアコントローラ３１とが通信ネットワーク４１を介して接続されて構築されている。

セルフチェックアウトシステム１１は、複数台のセルフチェックアウト端末１０１にデータ通信自在に接続する一台のアテンダント端末５０１が割り当てられて構成されている。セルフチェックアウト端末１０１は、決済端末２０１と秤装置３０１とから構成されている。

図２は、セルフチェックアウトシステム１１での各部の配置状態を示す平面図である。本実施の形態のセルフチェックアウトシステム１１は、四台のセルフチェックアウト端末１０１に対して一台のアテンダント端末５０１が割り当てられている。セルフチェックアウト端末１０１は、一対のセルフチェックアウト端末１０１が顧客通路１２１に沿って平行に並べられ、これらの一対のセルフチェックアウト端末１０１が顧客通路１２１を介して正面側を対面させるように配置されている。

顧客通路１２１の突き当りには上位機としてのアテンダント端末５０１が配置されている。アテンダント端末５０１は、その外観上、本体部５０２と上位機表示部としてのディスプレイ５０３とキーボード５０４と操作部としてのポインティングデバイス５０５とを有するパーソナルコンピュータ形態を有しており、アテンダントテーブル６０１に載置されている。

顧客は、顧客通路１２１を通ってどのセルフチェックアウト端末１０１に対してもアクセス可能となっている。例えば、図２中の右上方、顧客から見ると進行方向左奥側に位置するセルフチェックアウト端末１０１を使用しようとする場合、顧客通路１２１を通ってそのセルフチェックアウト端末１０１の前に立ち、セルフチェックアウトの終了後にはアテンダントテーブル６０１の前で左側又は右側に回りこんで立ち去ることになる。

（２）セルフチェックアウト端末
図３は、セルフチェックアウト端末１０１を示す斜視図である。セルフチェックアウト端末１０１は、決済端末２０１と秤装置３０１とから構成されている。

決済端末２０１は、顧客が購入しようとする商品を入れた籠（図示せず）を載置するための商品籠載置台１０２が左脇から突出したハウジング２０２を有している。商品籠載置台１０２の上面には、籠を位置決めするための突部１０３がＬ字形状に突出形成されている。

決済端末２０１のハウジング２０２は、床面に設置されるベースハウジング２０２ａと、このベースハウジング２０２ａの上面に載置される小振りな上部ハウジング２０２ｂとによって構成されている。ベースハウジング２０２ａの前面は、下方に向かうほどベースハウジング２０２ａの投影面積を狭めるように傾斜している。これにより、ベースハウジング２０２ａは、下方に向かうほど奥側にオフセットした形状となっている。

上部ハウジング２０２ｂには、各種ユーザインターフェースが設けられている。つまり、上部ハウジング２０２ｂには、左側に商品コード入力部としてのバーコードスキャナ２０３が配置され、右側にプリンタカバー２０４及び監視カメラ２０５が配置され、これらのバーコードスキャナ２０３とプリンタカバー２０４及び監視カメラ２０５の間には決済部としてのカード読取部２０６及びテンキー２０７が配置されている。テンキー２０７は、価格や購入点数などの各種データを入力する入力部として機能する他、数字で表現されている商品コードを入力するための商品コード入力部としても機能する。バーコードスキャナ２０３は、商品に付された商品コードを読み取る商品コード入力部として機能する縦型スキャナである。プリンタカバー２０４には、レシート発行口２０８が設けられている。プリンタカバー２０４の奥側にはレシートプリンタ２５１（図４参照）が上部ハウジング２０２ｂに内蔵され、このレシートプリンタ２５１によって印字される図示しないレシートは、レシート発行口２０８から発行されるように構成されている。プリンタカバー２０４は、上部ハウジング２０２ｂに対して開閉自在に取り付けられ、フラップ２０９の引っ張り操作で開放される。監視カメラ２０５は、プリンタカバー２０４の上方に配置されている。カード読取部２０６は、図示しない非接触ＩＣカードと無線通信を確立し、非接触ＩＣカードに対して情報を読み書きする。非接触ＩＣカードは、一例として現金と等価な価値を有する電子マネーを記憶保存することが可能であり、別の一例として、引き落し銀行口座を特定するための識別番号を記憶保存し、決済に際して利用される。図３中、丸印の中に「ＣＡＲＤ」と記されている部分の奥側に図示しないアンテナが内蔵され、このアンテナを介して非接触ＩＣカードとの間の無線通信が確立される。テンキー２０７は、非接触ＩＣカードでの決済に際して、暗証番号の入力のために用いられる。

上部ハウジング２０２ｂには、液晶表示パネルを有する表示部としてのＬＣＤ２１０が取り付けられている。このＬＣＤ２１０は、その表示面に入力部としてのタッチパネル２１１を有し、右側方にカード読取溝２１２を有する。カード読取溝２１２の内部には、決済部としてのカードリーダライタ２５２（図４参照）が内蔵されている。カードリーダライタ２５２は、クレジットカード等の磁気カードに記録された情報、例えばカード番号や暗証番号を読み取る。

ベースハウジング２０２ａには、硬貨と紙幣との入出金装置２２１（図４参照）が内蔵されている。入出金装置２２１の一部として、ベースハウジング２０２ａの中央上面には硬貨投入口２１３が配置され、その左側には硬貨払出口２１４が配置されている。また、ベースハウジングの前面右上方位置には、紙幣投入口２１５と紙幣払出口２１６とが配置されている。このような入出金装置２２１は、貨幣及び紙幣の取扱いを可能にする機構部とこの機構部を制御する制御部とを有している（いずれも図示せず）。このような機構部の構造及び制御部での処理手順等については、その内容が周知なので、説明を省略する。

さらに、ベースハウジング２０２ａの背面からは、セルフチェックアウト端末１０１の現在の状態を表示する報知部としての表示ポール２１７が立設されている。この表示ポール２１７は、先端部に青色と赤色とに選択的に発光する発光部２１８を有する。

秤装置３０１は、秤ハウジング３０２の上部に秤皿３０３が設けられ、この秤皿３０３に袋保持具３０４が取り付けられて構成されている。秤皿３０３は、その上面に載置台３０３ａを有する。袋保持具３０４は載置台３０３ａに取り付けられている。載置台３０３ａの後方中央部には、品物を載置するための一時置き台３０６が立設されている。一時置き台３０６は、上面が平坦面となっており、決済端末２０１のバーコードスキャナ２０３でバーコードを読み取った後の商品を一時的に置く用途で用いられる台である。載置台３０３ａ及び一時置き台３０６は、共に、商品コードが入力された商品を載置するための載置部としての役割を担っている。

秤装置３０１はその内部に、秤皿３０３の四隅を支持して秤皿３０３を載置する図示しないロードセルユニットを有する。ロードセルユニットの出力信号は、アンプで増幅され、アナログデジタル変換器（ＡＤ／Ｃ）でデジタル信号に変換され、演算部で解析される。秤装置３０１は、解析結果である重量データを決済端末２０１に出力する。このような決済端末２０１への重量データの送信は、一例として、所定周期毎に定期的に実行され、別の一例として、ユーザによってセルフチェックアウト処理のスタートが指定された後に所定周期毎に定期的に実行される。この場合の周期は、例えば数μｓｅｃ〜数百μｓｅｃというような短い周期であることが望ましい。

決済端末２０１の制御部２５３は、最初の初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第１行目参照）中での選択ボタンＡ１のタッチパネル２１１によるタッチ指定等によってセルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、重量データの受信に待機する。決済端末２０１の制御部２５３は、重量データの受信を判定した場合には受信した重量データを現在重量としてＲＡＭ２５４に一時記憶する。

セルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、決済端末２０１の制御部２５３は、現在重量と元重量とを一時記憶可能な重量チェックファイルをＲＡＭ２５４に生成する。そして、決済端末２０１の制御部２５３は、秤装置３０１から送信される重量データを図示しない重量チェックファイルに現在重量として更新記憶させる。

図４は、決済端末２０１の電気的なハードウェア構成を示すブロック図である。決済端末２０１は、内部に情報処理部としての制御部２５３を有する。制御部２５３は、例えば動作シーケンスが書き込まれた半導体チップ構成のものであっても、ＲＡＭ２５４等に動作プログラムを記憶させて動作するマイクロコンピュータ構成のものであっても良い。ここでは、マイクロコンピュータ構成の制御部２５３を紹介する。

制御部２５３の中核をなすのはＣＰＵ２５５である。ＣＰＵ２５５には、固定データを固定的に記憶するＲＯＭ２５６と、可変データを書き換え自在に記憶するＲＡＭ２５４と、ＬＣＤ２１０に表示する表示画像を生成するＶＲＡＭ２５７と、ＨＤＤ２５８とがシステムバス２５９を介して接続されている。ＲＡＭ２５４とＲＯＭ２５６とＨＤＤ２５８とは、各種情報を記憶する記憶部を構成する。一例として、ＨＤＤ２５８には、動作プログラム、各種表示フレーム、ＰＬＵファイルＰＦ（図５（ａ）参照）、部門ファイル、重量データファイルＷＤＦ（図５（ｂ）参照）、画像ファイル、売上ファイル等の各種ファイル等（ＰＬＵファイルＰＦ及び重量データファイルＷＤＦ以外は全て図示せず）が記憶保存されており、これらの動作プログラム、各種表示フレーム、各種ファイル及び各種規則情報等は、その全部又は一部が決済端末２０１の起動時にＲＡＭ２５４に移されて使用される。そして、それらのＰＬＵファイルＰＦ、重量データファイルＷＤＦ、部門ファイル、画像ファイル、売上ファイル等の各種ファイル等は、商品データファイルを構成する。

動作プログラムには、ＮＴＰ（ネットワークタイムプロトコル）が含まれている。ＮＴＰはセルフチェックアウト端末１０１に、通信ネットワーク４１を介して図示しない上位ＮＴＰサーバに接続し、上位ＮＴＰサーバが把握する現在時刻に基づいて制御部２５３が把握している現在時刻を調整して正確な現在時刻を把握する機能を実現させるためのプログラムである。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、起動と同時にＮＴＰを実行する。そのため、セルフチェックアウト端末１０１は、起動している間に正確な現在時刻を認識することができる。

商品データファイルを構成するＰＬＵファイルＰＦは、各商品を特定する商品コードに対応させて、単価の他に、商品表示、割引商品の別、割引金額、Ｍ＆Ｍ（ミックス・アンド・マッチ）情報、使用許諾情報としての使用許諾期限等を書き換え自在に記憶する。商品表示は、商品コードによって特定される商品の商品名称のテキストデータと、その商品の画像データとを含む。

商品データファイルを構成する部門ファイルは、ＰＬＵファイルＰＦに記憶されない各種商品を分類する部門を特定する部門コードに対応させて、その単価、商品表示、割引商品の別、割引金額、Ｍ＆Ｍ（ミックス・アンド・マッチ）情報等を書き換え自在に記憶する。商品表示は、部門コードによって特定される商品の商品名称のテキストデータと、その商品の画像データとを含む。なお、この部門は、ＰＬＵファイルＰＦに記憶される各種商品とＰＬＵファイルＰＦに記憶されない各種商品を区別することなく分類してもよい。

ＨＤＤ２５８は、上記のＰＬＵファイルＰＦや部門ファイルに商品表示の構成要素として保存されている画像データ以外にも、セルフチェックアウト端末１０１の操作者（例えば、店員や顧客）が行う商品選択操作や機器操作を支援するためにＬＣＤ２１０に表示される支援画像データを記憶する。支援画像データは、使用許諾期限と対応させてＨＤＤ２５８に記憶されている。

図５（ａ）は、商品データファイルを構成するＰＬＵファイルＰＦの一例を示す模式図である。ＰＬＵファイルＰＦは、商品コードに対応させて、商品名称と単価と画像データと使用許諾期限とを記憶している。商品名称は、商品コードに対応する商品の名称に相当するテキストデータである。

画像データは、一例として、商品コードに対応する商品の絵柄がバイナリデータ化されたものである。バイナリデータのデータ形式としては、例えば、ＪＰＥＧ形式、ＢＭＰ形式、ＧＩＦ形式、ＰＮＧ形式などの各種形式を採用することができる。

また別の一例として、画像データは、商品データファイルを構成する画像ファイルを特定するための画像ファイル名に相当するテキストデータであってもよい。この場合、画像データの実体である画像ファイルをデータ通信自在に接続する上位機としてのアテンダント端末５０１のＨＤＤ５１０（図６参照）に一元的に記憶し、ＰＬＵファイルＰＦに記憶される画像データは通信ネットワーク４１上での画像ファイルの記憶位置を特定するためのアドレスとしてもよい。画像ファイルの記憶位置を特定するためのアドレスの一例は、ネットワークパスやＵＲＩ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）である。

使用許諾期限は、使用許諾契約によって使用が許諾されている画像データを被許諾者である本部が使用することができる使用許諾期限を示す時刻データである。この使用許諾期限は、時刻単位および日付単位のいずれの単位で規定されていてもよい。

以上に説明したようなＰＬＵファイルＰＦは、別の一例として、部門ファイルを含んでいてもよい。

なお、ＰＬＵファイルＰＦは、商品コードに対応させて更新パスワードも記憶している。更新パスワードは、使用許諾期限を延長更新する際に用いられる。この更新パスワードは使用許諾契約の許諾者以外の者が認識できないように暗号化や不可視化などの処理が施された上でＰＬＵファイルＰＦに格納されている。この更新パスワードと、入力された延長パスワード（図２０ないし図２２に基づいて後述）とを照合するためのパスワード照合プログラムは、動作プログラムの一部としてＨＤＤ２５８に記憶保存されている。更新パスワード、延長パスワードおよびパスワード照合プログラムの詳細については、図２０ないし図２２に基づいて後述する。

図５（ｂ）は、商品データファイルを構成する重量データファイルＷＤＦの一例を示す模式図である。重量データファイルＷＤＦは、商品コードに対応させて、設定重量（ｇ）、重量チェック実行有無定義、商品載置場所定義（袋詰めスキップ）、許容値タイプ定義、上限許容値、下限許容値、及び重量更新フラグを記憶している。このような重量データファイルＷＤＦは、別の一例として、ＰＬＵファイルＰＦ、部門ファイルに含ませても良い。

設定重量（ｇ）には、商品コードで特定される商品の重量の設定値が記憶されている。

重量チェック実行有無定義は、前述したように、重量チェック実行の別を各商品コードに対応付けて記憶する定義情報である。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、重量チェック実行有無定義中、「０」は重量チェックしない、「１」は重量チェックすると解釈する。重量チェックをしない商品は、一例として、軽すぎて秤装置３０１による計量に馴染まない商品、あるいは、重すぎて秤装置３０１の載置台３０３ａまで移動させにくい商品である。このような重量チェック実行有無定義は、別の一例として、ＰＬＵファイルＰＦに含ませても良い。

商品載置場所定義（袋詰めスキップ）は、バーコードスキャナ２０３によってバーコードが読み取られた商品の載置場所として、載置台３０３ａ（重量スキップしない）と一時置き台３０６（重量スキップする（計量））と床面（重量スキップする（重量））とのいずれにすべきかを個々の商品毎に定義する。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、重量チェック実行有無定義中、「０」は載置台３０３ａ（重量スキップしない）、「１」は一時置き台３０６（重量スキップする（計量））、「２」は床面（重量スキップする（重量））と解釈する。別の一例として、商品載置場所定義をＰＬＵファイルＰＦに含ませることも可能である。更に別の一例として、商品の特性、例えば、割れ易い、壊れ易い、型崩れし易い、重い等の特性情報をＰＬＵファイルＰＦ等に記憶させておき、一例として、割れ易い、壊れ易い、型崩れし易いという特性を持つ商品については一時置き台３０６を載置場所として定義し、重いという特性を持つ商品については床面を載置場所として定義する。更に別の一例としては、重量データファイルＷＤＦに記憶されている重量が規定重量より重い場合のバーコード読み取り後の商品の載置場所として、床面を定義する。

許容値タイプ定義は、設定重量（ｇ）に対する許容幅を割合とするか上限値及び下限値とするかを決定するための情報である。つまり、重量チェック処理に際しては、秤装置３０１による現実の計量重量と設定重量（ｇ）に記憶されている重量との比較処理を実行することになるが、この際、設定重量（ｇ）に対する許容幅を設定する。この許容幅は、許容値タイプ定義に記憶されている定義に従い、設定重量（ｇ）に記憶されている重量値に対する割合で求められ、あるいは数値設定されている上限値及び下限値で求められる。

上限許容値及び下限許容値は、設定重量（ｇ）に対する許容幅を決定するための数値情報を記憶する。許容値タイプ定義が、設定重量（ｇ）に記憶されている重量値に対する割合を許容幅とする場合には、上限許容値及び下限許容値に記憶される数値は％の数値となる。また、許容値タイプ定義が、設定重量（ｇ）に記憶されている重量値に対する上限値及び下限値は具体的な数値となり、この場合、上限許容値及び下限許容値に記憶される数値は具体的な数値そのものとなる。

重量更新フラグは、重量登録処理の実行の有無を記憶する。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、重量更新フラグ中、「０」は未更新、「１」は自動更新済み、「２」は手動更新済み、「３」は個別更新済みと解釈する。未更新の場合にはデフォルト値となる。自動更新は、重量登録処理の実行によって行なわれる。手動更新は、手入力によって行なわれる。個別更新は、自動更新後に手入力で修正されることによって行なわれる。

図４に示す決済端末２０１の電気的なハードウェア構成を示すブロック図の説明に戻る。制御部２５３には、バーコードスキャナ２０３、ＬＣＤ２１０、タッチパネル２１１、カード読取部２０６、テンキー２０７、カードリーダライタ２５２、レシートプリンタ２５１、監視カメラ２０５、報知部としての発光部２１８、入出金装置２２１との間でのデータ通信を媒介するインターフェース２６０がシステムバス２５９を介して接続され、制御部２５３による制御を受ける。制御部２５３は、それらの各部を制御し、商品コードの入力を待機する処理と検索処理と使用許諾期限判定処理と重量チェック処理と商品情報登録処理とを含む商品販売データ処理と、決済処理とを実行する。

検索処理は、バーコードスキャナ２０３によって商品に付されたバーコードが読み取られた場合、このバーコードによって特定される商品コードを認識し、ＰＬＵファイルＰＦ及び重量データファイルＷＤＦを検索してその商品コードに対応する単価、重量及び商品表示を取得する処理である。本実施の形態の決済端末２０１の制御部２５３は、検索処理において、商品表示を構成する画像データの使用許諾期限をも取得する。制御部２５３は、入力された商品コード、および、検索処理を実行して取得した単価、重量、商品表示（商品名称、画像データ）及び当該画像データの使用許諾期限をＲＡＭ２５４に一時記憶する。

使用許諾期限判定処理は、検索処理によって取得した使用許諾期限と現在時刻とを比較し、画像データは表示部に表示させてもよいものであるか否かを判定する処理である。

重量チェック処理は、バーコードの読み取り後に秤装置３０１によって計量されたバーコードが読み取られた商品の重量が、検索処理によって取得した重量と同一性を有しているかどうかを判定する処理である。同一性を有しているかどうかは、秤装置３０１による計量重量に基づいて得られる商品の重量が検索処理によって取得した重量の許容幅（例えば上限値と下限値との間）、つまり重量範囲に収まっているかどうかを判定することによってなされる。

商品情報登録処理は、バーコードスキャナ２０３によって商品に付されたバーコードが読み取られた場合、このバーコードによって特定される商品コードと特定された商品コードに基づいて検索処理によって検索された単価とを含む取引情報をＲＡＭ２５４に一時登録する処理である。

決済処理は、検索処理によって取得した単価に基づいて決済金額を算出し、その決済金額の決済を実行する処理である。決済金額は、タッチパネル２１１での締め操作に応じて必要な消費税計算等を含む売上合計金額を計算することによって算出され、ＲＡＭ２５４等に仮登録するか、あるいは売上ファイルに登録する。決済処理では、算出した決済金額について、現金、クレジットカード等の磁気カード、電子マネー又は銀行口座特定用の識別番号を記憶保存する非接触ＩＣカードを利用した決済を可能にする。現金の扱いは、ベースハウジング２０２ａに設けられた入出金装置２２１で実行され、磁気カードの扱いは、カード読取溝２１２の内部に設けられたカードリーダライタ２５２によって実行され、非接触ＩＣカードの扱いは、カード読取部２０６を介して実行される。

本実施の形態では、商品販売データ処理という概念を、商品コードの入力を待機する処理、検索処理、重量チェック処理および商品情報登録処理等を含む広義の概念として用いている。そこで、このような広義の意味での商品販売データ処理を支援するために、決済端末２０１の制御部２５３は、ＬＣＤ２１０に操作方法を表示し、顧客の便宜を図る。

制御部２５３にはシステムバス２５９を介して通信インターフェース２６１も接続されている。通信インターフェース２６１は、通信ネットワーク４１に接続され、アテンダント端末５０１及びストアコントローラ３１とセルフチェックアウト端末１０１との間のデータ通信を実現させる。

（３）アテンダント端末
図６は、アテンダント端末５０１の電気的なハードウェア構成を示す模式図である。アテンダント端末５０１は、構成的にはマイクロコンピュータである。つまり、情報処理を実行する情報処理部としてのマイクロコンピュータを主体にアテンダント端末５０１が構成されている。そこで、アテンダント端末５０１は、マイクロコンピュータの中核をなすＣＰＵ５０６を有する。そして、このＣＰＵ５０６に対して、固定データを固定的に記憶するＲＯＭ５０７と、可変データを書き換え自在に記憶するＲＡＭ５０８と、ディスプレイ５０３に表示する表示画像を生成するＶＲＡＭ５０９と、ＨＤＤ５１０とがシステムバス５１１を介して接続されている。一例として、ＨＤＤ５１０には動作プログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等（全て図示せず）が記憶保存されており、これらの動作プログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等は、その全部又は一部がアテンダント端末５０１の起動時にＲＡＭ５０８に移されて使用される。

前述したディスプレイ５０３、キーボード５０４及びポインティングデバイス５０５は、インターフェース５１２及び通信インターフェース５１３と共に、システムバス５１１を介してＣＰＵ５０６に接続され、ＣＰＵ５０６による制御を受ける。

通信インターフェース５１３は、通信ネットワーク４１に接続され、セルフチェックアウト端末１０１及びストアコントローラ３１とアテンダント端末５０１との間のデータ通信を実現させる。

このような構成において、セルフチェックアウト端末１０１は、セルフチェックアウトを可能にする。この際、決済端末２０１の制御部２５３及び秤装置３０１の図示しない演算部は、各種演算処理や各部の駆動制御処理等を実行し、セルフチェックアウト処理を支援する。つまり、決済端末２０１では、そのＬＣＤ２１０に各種のユーザ支援画面を表示し、前述した商品販売データ処理及び決済処理を実行する。秤装置３０１は、決済端末２０１での重量チェック処理を支援するように、計量した重量の値を決済端末２０１に送信出力する。以下、処理の流れを示すフローチャート、各種の画面例及び画面遷移例等を用いて、セルフチェックアウト処理の流れを説明する。

２．セルフチェックアウト処理
（１）セルフチェックアウト処理の基本的ルーチン
図７は、セルフチェックアウト端末１０１でのセルフチェックアウト処理の流れを示すフローチャートである。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、商品コードの入力有無判定に待機している（ステップＳ１１）。商品コードの入力は、バーコードスキャナ２０３によるバーコードの読み取りの他、ＬＣＤ２１０の表示に従ったタッチパネル２１１での入力操作によって行なわれる。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、商品コードの入力を待機し（ステップＳ１１）、商品コードの入力を判定すると（ステップＳ１１のＹ）、検索処理を実行する（ステップＳ１２）。その結果、前述したとおり、入力された商品コードに対応する単価、重量、商品表示（商品名称及び画像データ）及び使用許諾期限が取得され、ＲＡＭ２５４に一時記憶される。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、検索処理に続いて、使用許諾期限判定処理を実行する（ステップＳ１２ａ）。使用許諾期限判定処理については、図２０ないし図２２を参照して後述する。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、使用許諾期限判定処理に続いて、重量チェック処理を実行する（ステップＳ１３）。重量チェック処理については、図１０ないし図１３を参照して後述する。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、重量チェック処理に続いて、商品情報登録処理を実行する（ステップＳ１４）。つまり、重量チェック処理を通過した場合には、商品コード及びその単価等の取引情報をＲＡＭ２５４に一時登録する。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、商品情報登録処理に続いて、決済指定の有無を判定する（ステップＳ１５）。決済指定は、ＬＣＤ２１０での表示に従ったタッチパネル２１１での入力操作によって実行される。そして、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、決済指定ありの判定をすると（ステップＳ１５のＹ）、前述した決済処理を実行する（ステップＳ１６）。

（２）セルフチェックアウト処理時の画面遷移
図８は、セルフチェックアウト端末１０１でのセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。顧客は、購入しようとする商品を籠に入れてセルフチェックアウト端末１０１に持ち寄り、商品を籠ごとセルフチェックアウト端末１０１の商品籠載置台１０２に載せる。

この際、制御部２５３は、図８に示すような初期ガイダンス画面Ａ（左から第１列第１行目）を生成し、ＬＣＤ２１０に表示させる。初期ガイダンス画面Ａでは、顧客が持ち運んだ商品の取り扱い方法を案内する。案内される取り扱い方法は、二種類である。一方の取り扱い方法はバーコードスキャナ２０３を用いた商品コード入力であり、もう一つは、タッチパネル２１１からの入力指定である。前者のガイダンスとしては、「バーコードをガラス面にタッチしてください」という文字がその状態を示す絵柄ＡＰ１と共に案内される。後者のガイダンスとしては、「バーコードのない商品は次の画面で登録します」という文字が次の画面を示す絵柄ＡＰ２と共に案内される。これらの絵柄ＡＰ１、ＡＰ２は、ＨＤＤ２５８に記憶されている支援画像データに基づいて表示される。

この際、制御部２５３は、セルフチェックアウト処理をスタートさせる場合、自機が待機中か商品スキャニング中かの稼働状況を示す稼働状況情報として、待機中であることを示す情報を、自機が割り当てられているアテンダント端末５０１に向けて出力する。

初期ガイダンス画面Ａでは、レジ袋を使用するかマイバスケットを使用するかの選択を、二つの選択ボタンＡ１とＡ２とによって可能とする。マイバスケットというのは、顧客自らが所持する買物籠を意味する。選択ボタンＡ１がタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、レジ袋４０１でのセルフチェックアウト処理をスタートさせる。選択ボタンＡ２がタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、マイバスケットでのセルフチェックアウト処理をスタートさせる。

この際、制御部２５３は、セルフチェックアウト処理をスタートさせる場合、自機が待機中か商品スキャニング中かの稼働状況を示す稼働状況情報として、稼動中であることを示す情報を、自機が割り当てられているアテンダント端末５０１に向けて出力する。

図８に示す一例では、選択ボタンＡ２がタッチパネル２１１によってタッチ指定され、マイバスケットでのセルフチェックアウト処理がスタートしている（図８の左から第１列第２行目）。レジ袋４０１での処理とマイバスケットでの処理との相違は、秤装置３０１での０点設定である。マイバスケットでの処理を実行する場合、制御部２５３は、秤装置３０１の載置台３０３ａに店舗側の籠を載せ、その中にマイバスケットを広げるべきことを示す絵柄ＡＰ３を、ＬＣＤ２１０に表示して顧客に案内する。この絵柄ＡＰ３も、ＨＤＤ２５８に記憶されている支援画像データに基づいて表示される。そして、マイバスケットが選択された後の初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第２行目）には、セット完了ボタンＡ３と戻るボタンＡ４とが表示される。制御部２５３は、セット完了ボタンＡ３がタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、０点設定を実行すべきことを秤装置３０１に伝達する。戻るボタンＡ４がタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合には、最初の初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第１行目）に戻る。

初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第１行及び第２行目）には、その左下に中止ボタンＹと呼出ボタンＺとが表示される。中止ボタンＹは、処理の中止を指示するためのボタンであり、呼出ボタンＺは、案内係（アテンダント）の店員を呼び出すためのボタンである。制御部２５３は、それらの中止ボタンＹ及び呼出ボタンＺを、セルフチェックアウト処理の一連の流れに従い遷移する各画面中、必要に応じて生成し、出現させる。

最初の初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第１行目）において選択ボタンＡ１又はＡ２がタッチパネル２１１によって選択指定された後の初期ガイダンス画面Ａ（例えば、図８の左から第１列第２行目）において、セット完了ボタンＡ３がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、基本画面Ｂを生成し、ＬＣＤ２１０に表示する（図８の左から第２列第１行目）。基本画面Ｂは、ガイダンス表示領域Ｂ１とユーザ領域Ｂ２とから構成されている。ガイダンス表示領域Ｂ１は上方位置、ユーザ領域Ｂ２はその下方位置にそれぞれ配列されている。ガイダンス表示領域Ｂ１は、セルフチェックアウトを進めるために必要な各種のガイダンスを表示する。ユーザ領域Ｂ２は、セルフチェックアウトを進めるために必要な各種の操作ボタン及び取引情報を表示する。

商品に付されたバーコードの読み取りに待機する最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）におけるガイダンス表示領域Ｂ１には、「商品のバーコードをガラス面にタッチしてください」という表示がその状態を示す絵柄ＡＰ０と共に表示される。この絵柄ＡＰ０は、ＨＤＤ２５８に記憶されている支援画像データに基づいて表示される。

商品に付されたバーコードの読み取りに待機する最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）におけるユーザ領域Ｂ２には、各種の操作ボタンとして、バーコードのない商品を指定するための商品指定ボタンＢ２２が表示され、取引情報として、購入する商品の名称、点数、単価と、購入する商品の合計金額とを含む取引情報Ｂ２１が表示される。図８に示す最初の基本画面Ｂ（左から第２列第１行目）の画面例では、今までに、ジュースが１点、牛乳が１点、コロッケが３点、それぞれ商品登録された状態を表わしている。購入点数が増えて表示しきれない場合には、取引情報Ｂ２１中のスクロールボタンをタッチパネル２１１によってタッチ指定することによって、スクロール表示可能となっている。また、同画面中、ジュースとコロッケとにはその左側に丸割印が表示されている。これは、割引商品であることを示している。割引商品であるかどうかは、一例として、ＰＬＵファイルＰＦに割引情報を持たせることで表示可能となる。

最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）のガイダンス表示領域Ｂ１に表示されているガイダンス表示に従い、顧客は、バーコードスキャナ２０３の前に商品をかざし、商品に付されたバーコードを読み取らせる。これにより、制御部２５３は、前述した検索処理（図７のステップＳ１２）を実行し、ＰＬＵファイルＰＦ及び重量データファイルＷＤＦから必要な情報を取得する。

この際、制御部２５３は、ＬＣＤ２１０に表示されている基本画面Ｂ中、ユーザ領域Ｂ２の明度を落とし、読取確認画面Ｃを生成し、生成した読取確認画面Ｃをユーザ領域Ｂ２に重ねて表示する（図８の左から第３列第１行目）。読取確認画面Ｃは、ＰＬＵファイルＰＦから検索されたバーコードが読み取られた商品の単価、割引金額、購入点数、購入金額という取引情報Ｐ１を含み、ＰＬＵファイルＰＦに記録されている商品表示から引用された当該商品の商品名称のテキストデータに基づく文字Ｐ２と当該商品の画像データに基づく絵柄Ｐ３とを含む。絵柄Ｐ３は、商品データファイルに記憶されている商品コードに対応する画像データに基づいて表示される。また、読取確認画面ＣにはテンキーＴＫが表示され、デフォルト設定が１点である購入点数の変更による乗算入力を可能にする。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、乗算入力された場合、その旨及び置数された数値をＲＡＭ２５４に一時記憶し、対応数値分の乗算登録を可能にする。このような読取確認画面Ｃは、例えば、一般的なポップアップ表示技術を用いて表示しても良く、あるいは、基本画面Ｂに読取確認画面Ｃを重ねて表示するような表示フレームを用いる技術を用いても良い。つまり、結果的に、基本画面Ｂに読取確認画面Ｃが重なって表示されていれば良く、そのために採用する表示技術について制約はない。

ここで重要なことは、読取確認画面Ｃは、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２にのみ重ねて表示され、ガイダンス表示領域Ｂ１には重なって表示されない、ということである。これにより、顧客に対して、継続的にガイダンス表示領域Ｂ１でのガイダンス表示を実行することができる。図８に示す例では、バーコードスキャナ２０３によって商品に付されたバーコードが読み取られた場合、ガイダンス表示領域Ｂ１では、「商品のバーコードをガラス面にタッチしてください」という最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）でのガイダンスから、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスに表示が遷移している（図８の左から第３列第１行目）。制御部２５３は、文字のみならず、ガイダンス表示領域Ｂ１に表示する絵柄ＡＰ０も商品をレジ袋又はマイバスケットに入れる作業を支援する絵柄に遷移させる。読取確認画面Ｃをガイダンス表示領域Ｂ１に重ねずに表示することにより、このようなガイダンス表示領域Ｂ１でのガイダンス表示及びその遷移を、顧客に容易く確認させることが可能となる。

図９は、一時置き台３０６に載置すべき商品についての基本画面Ｂ及び読取確認画面Ｃを例示する模式図である。前述したように、決済端末２０１は、商品載置場所定義を持つ。そこで、最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）において、商品載置場所定義として一時置き台３０６が定義されている商品のバーコードがバーコードスキャナ２０３によって読み取られた場合、制御部２５３は、図９に例示するように、「商品を一時置き台に置いてください」という文字とそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０とを共にガイダンス表示領域Ｂ１に表示し、かつ、バーコードが読み取られた商品についての取引情報Ｐ１、商品名称のテキストデータに基づく文字Ｐ２（図９では「たまご」）、およびその商品の画像データに基づく絵柄Ｐ３（図９ではたまごの絵柄）をユーザ領域Ｂ２に生成し、ＬＣＤ２１０に表示する。この場合の読取確認画面ＣにもテンキーＴＫが表示され、デフォルト設定が１点である購入点数の変更による乗算入力を可能にする。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、前述したように、乗算入力された場合、その旨及び置数された数値をＲＡＭ２５４に一時記憶し、対応数値分の乗算登録を可能にする。

図８に基づく説明に戻る。バーコードスキャナ２０３によって商品に付されたバーコードが読み取られた後、制御部２５３は、重量チェック処理に待機している。そのために、商品に付されたバーコードが読み取られた後のガイダンス表示領域Ｂ１には、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に示すガイダンスを表示する（図８の左から第３列第１行目）。あるいは、図９に例示するように、商品載置場所定義として一時置き台３０６が定義されている場合には、ガイダンス表示領域Ｂ１には、「商品を一時置き台に置いてください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に示すガイダンスを表示する。そこで、これらのガイダンスに従い、顧客は、バーコードスキャナ２０３によってバーコードを読み取らせた商品をレジ袋４０１又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台３０６に置く。秤装置３０１は、載置部（載置台３０３ａ及び一時置き台３０６）に載置された商品の重量が計量し、計量結果を重量データとして決済端末２０１に出力する。決済端末２０１は、計量結果を受信し、重量チェック処理を実行する。

重量チェック処理の結果、両重量間に同一性がないと判定された場合は、何らかの操作ミスか又は不正が行われたことになる。そこで、この場合、制御部２５３は、商品販売データ処理の進行を停止し、表示ポール２１７の先端部に設けられている発光部２１８の発光色を青色から赤色に変更し、何らかの操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係（アテンダント）の店員等に向けて報知する。商品販売データ処理の進行を停止する結果、ＬＣＤ２１０の表示画面としては、読取確認画面Ｃが表示されたままの状態となり、顧客には、処理が進行しないことが示される。

（３）画面入力による商品情報登録
前述したように、最初の初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第１行目）には、「バーコードのない商品は次の画面で登録します」という文字が「次の画面」を示す絵柄ＡＰ２と共に案内される。これを受けて、制御部２５３は、バーコードのない商品の登録を可能とするために、基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）中のユーザ領域Ｂ２に、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚介」、「その他」、「詰合せ」の六種類の商品ジャンルを示したタッチボタンからなる商品指定ボタンＢ２２を用意する。そこで、顧客は、購入しようとする商品にバーコードが付されていない場合、商品指定ボタンＢ２２をタッチパネル２１１によってタッチ指定することになる。これらのいずれかの商品指定ボタンＢ２２がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の取引情報Ｂ２１が部門選択画面Ｅに切り替え表示される（図８の左から第２列第２行目）。

図８に示す部門選択画面Ｅ（左から第２列第２行目）は、「そうざい」がタッチパネル２１１によってタッチ指定された一例を示している。この場合、部門選択画面Ｅとして、「そうざい」の範疇に含まれる各種の食品を選択することを可能とする商品表示ＢＭが４列４行の合計１６種、スクロールボタンによってスクロール可能に表示される。部門選択画面Ｅに表示される商品表示ＢＭは、商品名称ＢＴおよび絵柄ＢＰにより構成される。部門選択画面Ｅには、戻るボタンＥ１も表示され、この戻るボタンＥ１がタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合には、部門選択画面Ｅが取引情報Ｂ２１に切り替え表示され、基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）の表示に復帰する。

基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の取引情報Ｂ２１が部門選択画面Ｅに切り替え表示された場合（図８の左から第２列第２行目）、制御部２５３は、ガイダンス表示領域Ｂ１に、「お持ちの商品のボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。

そこで、そのガイダンスに従い、顧客が部門選択画面Ｅ（図８の左から第２列第２行目）から一つの食品をタッチパネル２１１によってタッチ指定すると、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２に、その食品についての部門登録画面Ｆ（図８の左から第３列第２行目）が出現する。図８に示す部門登録画面Ｆ（左から第３列第２行目）は、「玉子トウフ」がタッチ指定された一例を示している。この場合、「玉子トウフ」についての部門登録画面Ｆが出現する。部門登録画面Ｆは、商品の単価、割引金額、購入点数、購入金額などで構成される取引情報Ｐ１と、当該商品の商品名称のテキストデータに基づく文字Ｐ２と、当該商品の画像データに基づく絵柄Ｐ３と、テンキーＴＫとを含む。テンキーＴＫは、デフォルト設定が１点である購入点数の変更による乗算入力を可能にする。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、前述したように、乗算入力された場合、その旨及び置数された数値をＲＡＭ２５４に一時記憶し、対応数値分の乗算登録を可能にする。

これらの各種データは、一例として、決済端末２０１においてＰＬＵファイルＰＦとは別個に設けられた部門ファイルに記録されている情報から引用される。また、部門登録画面Ｆには、取消しボタンＦ１と決定ボタンＦ２とが含まれている。取消しボタンＦ１がタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、基本画面Ｂのユーザ領域Ｂ２に部門選択画面Ｅが表示された画面（図８の左から第２列第２行目）に復帰する。

基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２に部門登録画面Ｆが表示された場合（図８の左から第３列第２行目）、制御部２５３は、ガイダンス表示領域Ｂ１に、「点数を変更するときは数字キーから入力し、「決定」ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。

そこで、そのガイダンスに従い、部門登録画面Ｆ（図８の左から第３列第２行目）において、必要に応じてテンキーＴＫによって購入点数を変更して乗算入力した後、決定ボタンＦ２をタッチパネル２１１によってタッチ指定すると、デフォルト又はテンキーＴＫによって乗算入力された購入点数分だけ、選択した食品、図８に示す例では「玉子トウフ」についての部門登録（商品コード入力）が完了する。そこで、制御部２５３は、ＬＣＤ２１０に表示されている基本画面Ｂ中、ユーザ領域Ｂ２の明度を落とし、読取確認画面Ｃを生成し、生成した読取確認画面Ｃをユーザ領域Ｂ２に重ねて表示する（図８の左から第４列第２行目）。また、制御部２５３は、基本画面Ｂ中のガイダンス表示領域Ｂ１の表示を、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスに表示に遷移させる（図８の左から第４列第２行目）。図８には示さないが、制御部２５３は、文字のみならず、ガイダンス表示領域Ｂ１に表示する絵柄ＡＰ０も商品をレジ袋又はマイバスケットに入れる作業を支援する絵柄に遷移させる。読取確認画面Ｃをガイダンス表示領域Ｂ１に重ねずに表示することにより、このようなガイダンス表示領域Ｂ１でのガイダンス表示及びその遷移を、顧客に容易く確認させることが可能となる。

ここで、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚介」、「その他」という五種類の商品指定ボタンＢ２２がタッチパネル２１１によってタッチ指定されて部門登録がなされた場合、つまり、「詰合せ」以外の商品指定ボタンＢ２２がタッチ指定されて部門登録がなされた場合には、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２に読取確認画面Ｃを重ねて表示させた後の処理は、次に説明する重量チェック処理である。

（４）重量チェック処理
（一）処理の流れ
図１０は、重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、セルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、商品情報を登録するための登録待ち状態となる。重量チェック処理では、この状態で商品コードの入力有無判定に待機する（ステップＳ１０１）。商品コードの入力を判定した場合には（ステップＳ１０１のＹ）、図１３に処理内容を示す商品袋詰め待ちフェーズに移行する（ステップＳ１０２）。商品袋詰め待ちフェーズは、商品コードを入力した商品を秤装置３０１の載置部（載置台３０３ａ又は一時置き台３０６）に載置し、重量チェックを通過することによって終了する（図１２のステップＳ２１１参照）。これに対して、商品コードの入力待ちであると判定された場合には（ステップＳ１０１のＮ）、図示しない重量チェックファイルに記憶されている現在重量を参照し（ステップＳ１０３）、同様に図示しない重量チェックファイルに記憶されている元重量に対する重量変化を判定する（ステップＳ１０４）。商品コードの入力待ちであるとの判定（ステップＳ１０１のＮ）は、セルフチェックアウト処理のスタートが指定されて未だ商品コードの入力が済んでいない場合か、前の商品についての商品袋詰めフェーズが正常に終了した場合かのいずれかの場合になされる。

前述したように、元重量は、商品コードが一つも入力されていない場合には０（ｇ）、商品コードが入力された場合には、商品コードが入力された商品が原則的には全て秤装置３０１の載置部（載置台３０３ａ又は一時置き台３０６）に載置されている状態での秤装置３０１による計量値を意味している。正常な運用がなされている限り、ステップＳ１０４では元重量に対する重量変化ありとの判定がなされないはずである。したがって、ステップＳ１０４で元重量に対する重量変化ありとの判定がなされなければ（ステップＳ１０４のＮ）、ステップＳ１０１での商品コードの入力有無判定にリターンする。

これに対し、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、現在重量が元重量より増加したと判定した場合には（ステップＳ１０４のＹ、Ｓ１０５のＹ）、エラー報知を実行する（ステップＳ１０６）。このような事象は、商品コードが入力されていない商品が秤装置３０１の載置部（載置台３０３ａ又は一時置き台３０６）に載置されたという操作ミス又は不正が行なわれた際に発生する。この場合、制御部２５３はエラー報知として、制御部２５３は、表示ポール２１７の先端部に設けられている発光部２１８の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係（アテンダント）の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末１０１のＬＣＤ２１０に、重量エラー画面Ｄ１を表示する（図１１（ａ）参照）。

一方、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、現在重量が元重量より減少したと判定した場合にも（ステップＳ１０４のＹ、１０５のＮ）、エラー報知を実行する（ステップＳ１１０）。このような事象は、既に秤装置３０１の載置部（載置台３０３ａ又は一時置き台３０６）に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた際に発生する。この場合、制御部２５３はエラー報知として、表示ポール２１７の先端部に設けられている発光部２１８の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係（アテンダント）の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末１０１のＬＣＤ２１０に、重量エラー画面Ｄ２を表示する（図１１（ｂ）参照）。

その後、制御部２５３は、図示しない重量チェックファイルに更新記憶される現在重量を参照し（ステップＳ１０７）、現在重量＝元重量を判定すれば（ステップＳ１０８のＹ）、秤装置３０１の載置部に載置された商品が元の状態に戻されたと解釈し、ステップＳ１０９でエラー解除処理を実行する。制御部２５３は、エラー解除処理として、ＬＣＤ２１０の基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の明度を元に戻し、重量エラー画面Ｄ１、Ｄ２を消去して、基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）に復帰させる。

図１１（ａ）は、重量チェック処理の結果、バーコードが読み取られていない商品が秤装置３０１の載置部（載置台３０３ａ又は一時置き台３０６）に載置された場合の重量エラー画面Ｄ１の一例を示す模式図である。制御部２５３は、現在重量が元重量より増加したと判定した場合には（ステップＳ１０５のＹ）、基本画面Ｂ全体の明度を落とし、図１１（ａ）に例示するような重量エラー画面Ｄ１を生成し、基本画面Ｂに重ねて表示する。重量エラー画面Ｄ１には、「バーコードが読み取られていない商品が袋に入っています その商品を取り除いてください」という文字がそのための作業を支援する絵柄ＤＰ１と共に表示される。

図１１（ｂ）は、重量チェック処理の結果、載置台から商品が取り去られてしまった場合の重量エラー画面Ｄ２の一例を示す模式図である。制御部２５３は、現在重量が元重量より減少したと判定した場合には（ステップＳ１０５のＮ）、基本画面Ｂ全体の明度を落とし、図１１（ｂ）に例示するような重量エラー画面Ｄ２を生成し、基本画面Ｂに重ねて表示する。重量エラー画面Ｄ２には、「先ほど袋から取り除いた物を袋に戻してください」という文字がそのための作業を支援する絵柄ＤＰ２と共に表示される。

絵柄ＤＰ１、ＤＰ２は、ＨＤＤ２５８に記憶されている支援画像データに基づいて表示される。

図１２は、商品袋詰め待ちフェーズでの重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、制御部２５３は、図１０中のステップＳ１０１で商品コードの入力を判定すると（ステップＳ１０１のＹ）、商品袋詰め待ちフェーズに移行する（ステップＳ１０２）。制御部２５３は、商品袋詰め待ちフェーズに移行すると、まず、ＬＣＤ２１０に袋詰めメッセージを表示する（ステップＳ２０１）。袋詰めメッセージは、ガイダンス表示領域Ｂ１での「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンス（図８参照）や、ガイダンス表示領域Ｂ１での「商品を一時置き台に置いてください」というガイダンス（図９参照）等である。

続く処理として、制御部２５３は、商品データファイルを構成する重量データファイルＷＤＦ（図５（ｂ）参照）を検索して処理対象となる商品の設定重量及び上限許容値及び下限許容値を取得し、取得した上限許容値及び下限許容値を商品の設定重量の許容幅の閾値とする重量範囲としての重量Ａを求める（ステップＳ２０２）。一例として、設定重量が３１０（ｇ）で上限許容値及び下限許容値がそれぞれ１０（ｇ）である場合、重量Ａは３００〜３２０（ｇ）となる。

続いて、制御部２５３は、図示しない重量チェックファイルに更新記憶される現在重量を参照し（ステップＳ２０３）、同じく重量チェックファイル中に一時記憶されている元重量と比較することで現在重量の変化を判定する（ステップＳ２０４）。商品が載置部（載置台３０３ａ又は一時置き台３０６）に載置されるまでは、制御部２５３は、重量変化の判定処理を経てステップＳ２０２に示す現在重量の参照処理にリターンする（ステップＳ２０４のＮ）。商品コードが入力された商品が載置部に載置された結果として元重量に対する現在重量の重量変化が判定された場合には（ステップＳ２０４のＹ）、制御部２５３は、重量チェックのための判定処理を実行する。つまり、制御部２５３は、商品が載置部に載置されて増加した現在重量の増加分として現在重量−元重量＝重量Ｂの計算を実行し（ステップＳ２０８）、この重量Ｂと前述した重量範囲である重量Ａとの同一性を判定する（ステップＳ２０９）。重量Ａと重量Ｂとの同一性判定は、重量範囲である重量Ａに重量Ｂが含まれているかどうかをもってなされる。

制御部２５３は、重量Ａと重量Ｂとに同一性があると判定した場合には（ステップＳ２０９のＹ）、図示しない重量チェックファイル中、元重量を現在重量の値に更新し（ステップＳ２１０）、登録待ちフェーズに移行した後に（ステップＳ２１１）、商品袋詰め待ちフェーズでの処理を終了する。

一方、制御部２５３は、重量Ａと重量Ｂとの同一性がないと判定した場合には（ステップＳ２０９のＮ）、ステップＳ２０８で算出した重量Ｂが０以上であるか否かを判定し（ステップＳ２１２）、それに応じたエラー報知を実行する（ステップＳ２１３、ステップＳ２１４）。秤装置３０１の載置部に商品コードが入力されていない商品が載置された等により重量Ｂ＞０と判定した場合（ステップＳ２１２のＹ）、制御部２５３は操作ミス又は不正が行われていると解釈し、これに応じたエラー報知処理を実行する（ステップＳ２１３）。つまり、表示ポール２１７の先端部に設けられている発光部２１８の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係（アテンダント）の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末１０１のＬＣＤ２１０に、重量エラー画面Ｄ１を表示する（図１１（ａ）参照）。一方、秤装置３０１の載置部から商品情報登録後の商品が取り去られた等により重量Ｂ＜０と判定した場合（ステップＳ２１２のＮ）、制御部２５３は、これに応じたエラー報知処理を実行する（ステップＳ２１４）。つまり、表示ポール２１７の先端部に設けられている発光部２１８の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係（アテンダント）の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末１０１のＬＣＤ２１０に、重量エラー画面Ｄ２を表示する（図１１（ｂ）参照）。

その後、制御部２５３は、図示しない重量チェックファイルに更新記憶される現在重量を参照し（ステップＳ２１５）、現在重量＝元重量を判定すれば（ステップＳ２１６のＹ）、秤装置３０１の載置部に載置されている商品が元の状態に戻ったと解釈し、エラー解除処理を実行し（ステップＳ２１７）、ステップＳ２０４の処理にリターンする。

（二）重量チェック処理のスキップ
図１３は、重量チェック対象外商品についての基本画面Ｂ及び読取確認画面Ｃを例示する模式図である。前述したように、決済端末２０１は、重量チェック実行有無定義を持つ。そこで、制御部２５３は、重量チェック実行有無定義を参照し、重量チェックをしないと定義付けられた商品については、図１３（ａ）および（ｂ）に例示するように、読取確認画面Ｃに確定ボタンＸを表示し、重量チェック処理をスキップする。ここで、制御部２５３は読取確認画面Ｃに確定ボタンＸを表示する際、取引情報Ｐ１、商品名称のテキストデータに基づく文字Ｐ２、および、当該商品の画像データに基づく絵柄Ｐ３も併せて表示する。そして、読取確認画面Ｃにおいて、確定ボタンＸがタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、制御部２５３は、商品販売データ処理の進行を許容し、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の明度を元に戻し、読取確認画面Ｃを消去する。これにより、ＬＣＤ２１０の表示は、基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）に復帰する。

このように、重量チェック対象外商品については、重量チェック処理をスキップする。図１３（ａ）に示すように、重量チェック処理をスキップするにも拘らず、商品に付されたバーコードが読み取られた後のガイダンス表示領域Ｂ１には、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れ、確定ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に示すガイダンスを表示する。

もっとも、制御部２５３は、重量データファイルＷＤＦの商品載置場所定義（袋詰めスキップ）に従い、ガイダンス表示領域Ｂ１にバーコード読み取り後の商品の載置場所を表示する（図９参照）。そこで、図１３（ｂ）に例示するように、制御部２５３は、床面を載置場所として商品載置場所定義（袋詰めスキップ）に定義されている商品の場合、ガイダンス表示領域Ｂ１に「商品はレジ袋台の脇に置き、確定ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に表示させる。

（５）パック詰め商品の商品情報登録
（一）パック詰め商品の入力手法
図１４は、パック詰め商品のセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）における商品指定ボタンＢ２２に設定されている「詰合せ」は、パック詰め商品を意味している。つまり、スーパーマーケット等では、揚げ物、天婦羅、焼き鳥等、顧客が自由にパック詰めできるように各種の食品を並べたコーナーを設置するようなことが一般的に行われている。このようなコーナーでパック詰めする商品が「詰合せ」である。

最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）において、「詰合せ」という商品指定ボタンＢ２２がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、ＬＣＤ２１０に表示されている基本画面Ｂ中、ユーザ領域Ｂ２の明度を落とし、このユーザ領域Ｂ２に表示されていた取引情報Ｂ２１を部門選択画面Ｅに切り替え表示するよう画面生成を行ない、この部門選択画面ＥをＬＣＤ２１０に表示する（図１４の左から第１列第１行目）。部門選択画面Ｅでは、「詰合せ」の範疇に含まれる各種の食品を選択することを可能とする商品表示ＢＭが４列４行の合計１６種、スクロールボタンによってスクロール可能に表示される。

基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の取引情報Ｂ２１が部門選択画面Ｅに切り替え表示された場合（図１４の左から第１列第１行目）、制御部２５３は、ガイダンス表示領域Ｂ１に、「お持ちの商品のボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。

そこで、そのガイダンスに従い、「詰合せ」についての部門選択画面Ｅから一つの食品をタッチパネル２１１によってタッチ指定すると、制御部２５３は、その食品についての部門登録画面Ｆを生成し、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の明度を落としたまま、ユーザ領域Ｂ２に生成した部門登録画面Ｆを表示させる（図１４の左から第２列第１行目）。図１４は、「コロッケ」がタッチ指定された一例を示している。この場合、「コロッケ」についての部門登録画面Ｆが出現する（図１４の左から第２列第１行目）。部門登録画面Ｆは、商品の単価、割引金額、購入点数、購入金額という取引情報Ｐ１を含み、当該商品の商品名称のテキストデータに基づく文字Ｐ２と当該商品の画像データに基づく絵柄Ｐ３とを含み、更に、テンキーＴＫを含む。テンキーＴＫは、デフォルト設定が１点である購入点数の変更による乗算入力を可能にする。図１４に示す例では、テンキーＴＫによって購入点数が２点と変更入力されている。

基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２に部門登録画面Ｆが表示された場合（図１４の左から第２列第１行目）、制御部２５３は、ガイダンス表示領域Ｂ１に、「点数を変更するときは数字キーから入力し、「決定」ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。

そこで、そのガイダンスに従い、部門登録画面Ｆ（図１４の左から第２列第１行目）において、必要に応じてテンキーＴＫによって購入点数を変更して乗算入力した後、決定ボタンＦ２をタッチパネル２１１によってタッチ指定すると、デフォルト又はテンキーＴＫによって乗算入力された購入点数分だけ、選択した食品、図１４に示す例では「コロッケ」についての部門登録が完了する。その後、制御部２５３は、読取確認画面Ｃ（例えば、図８の左から第４列第２行目）を表示することなく、再度、部門選択画面Ｅを表示させる（図１４の左から第３列第１行目）。但し、二回目以降の部門選択画面Ｅ（図１４の左から第１列第３行目）では、戻るボタンＥ１に代えて、決定ボタンＥ２が表示される。そこで、決定ボタンＥ２がタッチパネル２１１によってタッチ指定されるまで、繰返し、部門選択画面Ｅに表示される食品を登録することができる。

二回目以降の部門選択画面Ｅ（図１４の左から第３列第１行目）において、制御部２５３は、ガイダンス表示領域Ｂ１に、「お持ちの商品のボタンを押し、パック内全ての商品入力が完了したら「決定」ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄ＡＰ０と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。

そこで、そのガイダンスに従い、顧客は、自らパック詰めした全ての食品について、部門選択画面Ｅと部門登録画面Ｆとによってその登録のための操作を繰り返す。そして、パック内の全ての食品についての登録作業が終了した場合、顧客は、タッチパネル２１１によって決定ボタンＥ２をタッチ指定する。これにより、制御部２５３は、読取確認画面Ｃを生成し、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２の明度を落としたまま、ユーザ領域Ｂ２に生成した読取確認画面Ｃを重ねて表示する（図１４の左から第３列第２行目）。また、制御部２５３は、基本画面Ｂ中のガイダンス表示領域Ｂ１の表示を、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスに表示に遷移させる（図１４の左から第３列第２行目）。

（二）第２の重量チェック処理
この後、重量チェック処理が実行される。この場合、パック詰め商品のセルフチェックアウト処理においては、前述した重量チェック処理とは異なる重量チェック処理を実行する。便宜上、前述した重量チェック処理を第１の重量チェック処理と呼び、「詰合せ」の商品についての重量チェック処理を第２の重量チェック処理と呼ぶことにする。

前述したように、最初の基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２（図８の左から第２列第１行目）には、バーコードのない商品の登録を可能とするために、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚介」、「その他」、「詰合せ」の六種類の商品ジャンルを示したタッチボタンからなる商品指定ボタンＢ２２が表示される。これらの商品指定ボタンＢ２２のタッチ指定に基づいて最終的に指定される商品は、ＰＬＵファイルＰＦには設定されず、部門ファイルに設定されている非ＰＬＵ商品である。これらの商品のうちでも、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚介」、「その他」のタッチボタンからなる商品指定ボタンＢ２２のタッチ指定に基づいて最終的に指定される非ＰＬＵ商品については、部門ファイル中、対応する重量データを設定している。そこで、第１の重量チェック処理が可能である。これに対して、「詰合せ」のタッチボタンからなる商品指定ボタンＢ２２のタッチ指定に基づいて最終的に指定される非ＰＬＵ商品については、部門ファイル中、対応する重量データを設定していない。このため、第１の重量チェック処理を実行することができず、第２の重量チェック処理を実行することになる。

第２の重量チェック処理では、秤装置３０１からの出力に基づいて載置台３０３ａに商品が載置されたかどうかを判定する。つまり、秤装置３０１において、計量重量が少しでも増えたら、登録済みのパック詰め商品が正しくレジ袋４０１又はマイバスケットに入れられ、あるいは一時置き台３０６に置かれたと判定する。いわば、簡易な重量チェック処理を実行する。

この場合、基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２に読取確認画面Ｃを重ねて表示する待機画面（図１４の左から第３列第２行目）において、ガイダンス表示領域Ｂ１には、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」という第１の重量チェックを行なう場合と同一のガイダンスを表示する。

もっとも、本実施の形態のセルフチェックアウト端末１０１でのセルフチェックアウト操作は、バーコードスキャナ２０３によって商品に付されたバーコードを読み取らせ、バーコードを読み取らせた商品をレジ袋４０１又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台３０６に置く、という操作を基本としている。このため、商品指定ボタンＢ２２のタッチ指定に基づいて最終的に登録される非ＰＬＵ商品の場合、通常とは異なる操作を要求することになる。このような操作上の相違から、顧客は、登録済みのパック詰め商品をレジ袋４０１又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台３０６に置いた後、未登録の商品を間違ってレジ袋４０１又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台３０６に置いてしまうようなこと、いわば二度置きの発生が予想される。このような二度置きが発生した場合、非ＰＬＵ商品のうちでも、第１の重量チェック処理を実行する商品についてはエラーとなるため、大きな問題は発生しない。

これに対して、非ＰＬＵ商品のうち、第２の重量チェック処理を実行する商品、本実施の形態ではパック詰め商品の場合、載置台３０３ａに商品が載置されたかどうかを判定するに過ぎないいわば簡易な重量チェック処理である第２の重量チェック処理を実行するため、未登録商品の二度置きが発生しても、これをエラーとすることができない。この場合、秤装置３０１からの出力に基づいて重量増を認識した後、更に重量増を認識した場合にはエラーとする、という対策も考えられる。しかしながら、秤装置３０１は、その載置台３０３ａに品物が載置された後、振動が収まるまでの所定時間、計量を実行することができない。このため、振動が収まるまでの所定時間以上を待機時間として設定する必要があり、この待機時間内に二度置きが発生した場合には、やはりこれをエラーとすることができない。

そこで、本実施の形態では、第２の重量チェックを実行する商品については、秤装置３０１によって計量された重量が規定値を超えたかどうかを判定し、超えた場合にはエラーとする、という処理を実行する。これにより、パック詰め商品に続いて商品が二度置きされた場合、その合計重量が規定重量を超えれば、エラーとすることが可能となる。このようなエラーが発生した場合、制御部２５３は、一例として、図１１（ａ）に例示するような重量エラー画面Ｄ１を基本画面Ｂに重ねて表示する画面をＬＣＤ２１０に表示しても良い。

（６）中止指定
図１５は、中止ボタンＹが押された場合に出現する中止画面の一例を示す模式図である。各画面に表示される中止ボタンＹがタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、制御部は、図１５に例示するような中止画面Ｈを生成し、基本画面Ｂの全体の明度を落とし、ユーザ領域Ｂ２に生成した中止画面Ｈを重ねて表示する。中止画面Ｈには、「お買い物をやめてもよろしいですか？」という文字と共に、「はい」と「いいえ」と表示された二つの選択ボタンＨ１とＨ２が表示され、更に、呼出ボタンＺも表示される。「はい」と表示された選択ボタンＨ１がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、全ての処理を中止し、ＬＣＤ２１０の表示を最初の初期ガイダンス画面Ａ（図８の左から第１列第１行目）に戻す。これに対して、「いいえ」と表示された選択ボタンＨ２がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、処理を直前状態に復帰させる。

（７）呼出指定
図１６は、呼出ボタンＺが押された場合に出現する店員呼出画面の一例を示す模式図である。各画面に表示される呼出ボタンＺがタッチパネル２１１によってタッチ指定された場合、制御部２５３は、図１６（ａ）に例示するような店員呼出画面Ｉを生成し、基本画面Ｂの全体の明度を落とし、ユーザ領域Ｂ２に生成した店員呼出画面Ｉを重ねて表示する。店員呼出画面Ｉには、「店員を呼び出します。よろしいですか？」という文字と共に、「はい」と「いいえ」と表示された二つの選択ボタンＩ１とＩ２が表示される。「はい」と表示された選択ボタンＩ１がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、店員呼出画面Ｉを図１６（ｂ）に例示するように遷移させる。図１６（ｂ）に示す店員呼出画面Ｉでは、「ただ今店員がまいります。そのままお待ちください」という文字と共に、「呼出しを中止します」と表示された呼出中止ボタンＩ３が表示される。そこで、呼出中止ボタンＩ３がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、店員の呼出処理を実行する。呼出処理として、制御部２５３は、自機が割り当てられているアテンダント端末５０１に向けて店員呼出情報を出力する。これに対して、「いいえ」と表示された選択ボタンＩ２がタッチパネル２１１によってタッチ指定されると、制御部２５３は、店員の呼び出し処理を中止して処理を直前状態に復帰させる。

（８）決済
図８に基づく説明に戻る。基本画面Ｂ中のユーザ領域Ｂ２（図８の左から第２列第１行目）には、「お会計」と表示された会計ボタンＢ２３が表示されている。この会計ボタンＢ２３のタッチ指定は、締め指定を意味する。そこで、タッチパネル２１１により会計ボタンＢ２３がタッチ指定されると、制御部２５３は、決済処理を実行する。つまり、制御部２５３は、会計画面Ｊを生成し、ユーザ領域Ｂ２に表示する（図８の左から第２列第３行目）。会計画面Ｊは、合計金額の表示と、支払方法の選択ボタンＪ１〜Ｊ５と、最初の基本画面Ｂ（図８の左から第２列第１行目）に戻るための「明細画面に戻る」と表示された戻るボタンＪ６とを含んでいる。選択ボタンＪ１は現金、選択ボタンＪ２はクレジット、選択ボタンＪ３は電子マネー型の非接触ＩＣカード、選択ボタンＪ４は銀行口座引き落し型の非接触ＩＣカード、選択ボタンＪ５は商品券・クーポンをそれぞれ選択指定する。これにより、決済端末２０１では、顧客がタッチパネル２１１によって会計ボタンＢ２３をタッチ指定することにより締め指定をすると、制御部２５３は、商品販売データ処理で算出した決済金額について、現金、クレジットカード等の磁気カード、電子マネー型の非接触ＩＣカード、銀行引き落し型の非接触ＩＣカードを利用した決済処理を実行する。

（９）チェッカーモード
図１７は、チェッカーモードでの画面遷移例を示す模式図である。制御部２５３は、初期ガイダンス画面Ａ（図８参照）をＬＣＤ２１０に表示している場合にバーコードスキャナ２０３によって店員のみに携帯されている店員用バーコードが読み取られると、セルフチェックアウト端末１０１をチェッカーモードに移行させる。機器がチェッカーモードに設定されると、店員はセルフチェックアウト端末１０１の各種設定を行うことが可能になる。店員は、入力部としてのテンキー２０７およびタッチパネル２１１から行う操作によって、各種設定を行う。この際に、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、ＬＣＤ２１０に各種設定を行う際の操作案内を表示し、店員による操作を支援する。

制御部２５３は、機器をチェッカーモードに設定すると、画面表示をチェッカーモード初期画面Ｒとし（図１７の左から第１列第１行目）、店員による操作を可能とする。チェッカーモード初期画面Ｒには、釣銭補充ボタンＲ１、会計操作ボタンＲ２、メンテナンスモードボタンＲ３がタッチ指定可能に表示され、「スタート画面に戻る」と「元の画面に戻る」という二種類の戻るボタンＲ４とＲ５とがタッチ指定可能に表示されている。そこで、タッチパネル２１１によって釣銭補充ボタンＲ１、会計操作ボタンＲ２又はメンテナンスモードボタンＲ３をタッチ指定すると、釣銭補充、会計操作、メンテナンスをそれぞれ実行することが可能となる。

釣銭補充ボタンＲ１をタッチ指定することによる釣銭補充では、「釣銭を補充／復旧操作が終わりましたら、完了ボタンを押してください」というメッセージ表示と共に、完了ボタンＲ６が表示され（図１７の左から第１列第２行目）、入出金装置２２１に対する釣銭の補充作業等が可能となる。

会計操作ボタンＲ２をタッチ指定することによる会計操作は、例えば前述した商品券又はクーポンを利用する場合のチェックアウト処理に際して利用され、テンキーによる預かり金額の入力が可能となる（図１７の左から第２列第２行目）。そこで、釣銭の金額を入力すれば、制御部２５３は、「お釣りとレシートをお取りください」というガイダンスを表示する決済終了画面Ｍ（図１７の左から第２列第３行目）から最終画面Ｎ（図１７の左から第３列第３行目）に順に画面表示を遷移させ、決済処理を終了させることができる。

メンテナンスモードボタンＲ３をタッチ指定することによるメンテナンスモードでは画面表示をメンテナンス画面Ｋ１とし、店員による各種のメンテナンスを可能とする。メンテナンス画面Ｋ１に含まれる画像使用延長ボタンＫＫ１がタッチ指定されると、画面表示として画像使用延長画面Ｋ２が表示され、画像データの使用許諾期限を延長更新するための延長パスワード入力が可能となる。延長パスワードは、画像使用延長画面Ｋ２に表示されたテンキーＴＫからのタッチ指定や筐体に備わるテンキー２０７によって入力された後、画像使用延長画面Ｋ２に表示された確定ボタンＫＫ２や筐体に備わる図示しない確定キーによって入力が完了する。

３．使用許諾期限判定処理
図８、図９、図１３および図１４に示す読取確認画面Ｃや部門登録画面Ｆには、バーコードが読み取られた商品に関する取引情報Ｐ１、商品コードに対応する画像データに基づく絵柄Ｐ３が表示される。このうち、絵柄Ｐ３を表示するための画像データは、許諾者と契約した当該画像データに関する使用許諾契約において使用許諾期限が定められている場合、その使用許諾期限後には使用してはならない。

同様に、図８、図９、図１１（ａ）、図１１（ｂ）、図１３および図１４に示す初期ガイダンス画面Ａ、基本画面Ｂのガイダンス表示領域Ｂ１および重量エラー画面Ｄ１、Ｄ２に表示される絵柄ＡＰ０〜ＡＰ３、ＤＰ１、ＤＰ２、および、図８および図１４に示す部門選択画面Ｅに表示される絵柄ＢＰを表示するための画像データについても、使用許諾契約によって使用許諾期限が定められている場合、その使用許諾期限後には使用してはならない。

本実施の形態のセルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３が実行する使用許諾期限判定処理は、この点を解決するために必要な手段である。使用許諾期限判定処理は、検索処理によって取得した使用許諾期限と現在時刻とを比較し、画像データは表示部に表示させてもよいものであるか否かを判定する処理である。以下、バーコードが付され商品コードを入力することが可能な商品について、その商品に対応する画像データの使用を判定する場合の使用許諾期限判定処理について紹介する。

図１８は、使用許諾期限判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、検索処理（図７のステップＳ１２）を終了すると、使用許諾期限判定処理を開始する。この時点でＲＡＭ２５４には、入力された商品コードと、この商品コードに対応する単価、重量、商品表示（商品名称及び画像データ）及び使用許諾期限が一時記憶されている。ここで、ＲＡＭ２５４に一時記憶されている単価、商品名称、画像データおよび使用許諾期限は、商品データファイルを構成するＰＬＵファイルＰＦに格納されていたものである。また、ＲＡＭ２５４に一時記憶されている重量は、商品データファイルを構成する重量データファイルＷＤＦに格納されていたものである。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、使用許諾期限判定処理を開始すると、現在時刻を把握しＲＡＭ２５４に一時記憶する（ステップＳ３０１）。一例として、制御部２５３は、セルフチェックアウト端末１０１の起動と同時に実行するＮＴＰ（ネットワークタイムプロトコル）によって、正確な現在時刻が取得可能となる。

続く処理として、制御部２５３は、ステップＳ３０１で取得した現在時刻と、ＲＡＭ２５４に一時記憶されている画像データの使用許諾期限との大小を比較する（ステップＳ３０２）。制御部２５３は、画像データの使用許諾期限が現在時刻以前であると判定した場合には（ステップＳ３０２のＹ）、使用許諾期限判定処理が終了した後に続く重量チェック処理（図７のステップＳ１３）および商品情報登録処理（図７のステップＳ１４）を実行する際にＬＣＤ２１０に絵柄Ｐ３を表示するためのデータとして準備情報を適用し（ステップＳ３０３）、使用許諾期限判定処理を終了する。準備情報とは、商品の画像データを表示しない旨を示す情報である。

図１９（ａ）は、表示部に表示される準備情報の一例を示す模式図である。制御部２５３は、画像データの使用許諾期限が現在時刻以前であると判定した場合には（ステップＳ３０２のＹ）、一例として、図１９（ａ）に例示するような準備画像ＤＤ１を準備情報として生成し、重量チェック処理（図７のステップＳ１３）および商品情報登録処理（図７のステップＳ１４）を実行する際にＬＣＤ２１０に絵柄Ｐ３を表示するためのデータとして設定する。準備画像ＤＤ１は、白色の背景をベースとして、中央に「Ｎｏｗ Ｐｒｉｎｔｉｎｇ」という文字と店舗名を示すロゴとを上下二段に配して構成される。

図１９（ｂ）は、表示部に表示される準備情報の一例を示す模式図である。別の一例として、制御部２５３は、準備情報として図１９（ｂ）に例示するような準備文字列ＤＤ２を生成する。準備文字列ＤＤ２は、「（商品画像を準備中）」というテキストデータである。

別の一例として、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、準備情報としてＮＵＬＬ（空データ）を適用することで、重量チェック処理（図７のステップＳ１３）および商品情報登録処理（図７のステップＳ１４）を実行する際にＬＣＤ２１０に絵柄Ｐ３を表示させないようにしてもよい。

なお、準備画像ＤＤ１および準備文字列ＤＤ２は、あらかじめＲＯＭ２５６、ＲＡＭ２５４、ＨＤＤ２５８に記憶されていてもよい。

図１８に基づく説明に戻る。ステップＳ３０２において、制御部２５３は、画像データの使用許諾期限が現在時刻以降であると判定した場合には（ステップＳ３０２のＮ）、続く処理として、画像データの使用許諾期限がまもなく到来するか否かを判定する（ステップＳ３０４）。制御部２５３は、ステップＳ３０４での判定において、現在時刻から使用許諾期限を引くことによって求まる期間が予め定めた所定期間未満である場合に画像データの使用許諾期限がまもなく到来すると判定する。一例として、予め定めた所定期間は三十日間である。この所定期間は、アテンダント端末５０１のＣＰＵ５０６が実行する図示しないプログラムによって実現される機能によって任意の期間に設定可能となる。

制御部２５３は、使用許諾期限と現在時刻との間の期間が所定期間以上であると判定した場合には（ステップＳ３０４のＮ）、使用許諾期限判定処理が終了した後に続く重量チェック処理（図７のステップＳ１３）および商品情報登録処理（図７のステップＳ１４）を実行する際にＬＣＤ２１０に絵柄Ｐ３を表示するためのデータとして、ＲＡＭ２５４に一時記憶されている画像データを適用して（ステップＳ３０５）、使用許諾期限判定処理を終了する。

これに対し、制御部２５３は、使用許諾期限と現在時刻との間の期間が所定期間未満であると判定した場合には（ステップＳ３０４のＹ）、警告処理（ステップＳ３０６）を実行した上で、前述したステップＳ３０５の処理を実行し、使用許諾期限判定処理を終了する。ステップＳ３０６に示す警告処理は、警告情報を表示部としてのＬＣＤ２１０に表示する処理である。この警告情報は、使用許諾期限の期限切れがまもなく到来し、画像データが表示部としてのＬＣＤ２１０に表示されなくなる旨を示すものである。この警告処理（ステップＳ３０６）は、別の一例として、使用許諾期限がまもなく到来する旨を示す警告フラグを商品コードと対応付けて設定して記憶部としてのＨＤＤ２５８に記憶してもよい。この場合、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、セルフチェックアウト処理が実行されていない間に警告フラグが設定された商品コードについての警告情報をＬＣＤ２１０に表示させて、使用許諾期限がまもなく到来する画像データが存在することを店員に警告することを可能にする。また、さらに別の一例として、制御部２５３は、ステップＳ３０６で実行する警告処理において、セルフチェックアウト端末１０１とデータ通信自在に接続する上位機としてのアテンダント端末５０１が備えるディスプレイ５０３に警告表示を行い、セルフチェックアウト端末１０１で顧客の操作によるセルフチェックアウト処理の実行の有無に関わらず、店員に使用許諾期限の期限切れを通知できるようにしてもよい。

以上、バーコードが付され商品コードを入力することが可能な商品について、その商品に対応する画像データの使用を判定する場合の使用許諾期限判定処理について紹介した。このような使用許諾期限判定処理は、操作者への操作案内となる初期ガイダンス画面Ａなどに表示される絵柄ＡＰ０〜ＡＰ３（図８等参照）の基礎となる支援画像データや、バーコードのない商品の登録を可能とするために部門選択画面Ｅに表示される絵柄ＢＭ（図８等参照）の基礎となる部門ファイルに格納されている画像データについても適用することができる。支援画像データを対象とする使用許諾期限判定処理は、操作者への操作案内として絵柄ＡＰ０〜ＡＰ３が表示されるまでに実行されればよい。また、部門ファイルに格納されている画像データを対象とする使用許諾期限判定処理は、部門選択画面Ｅが表示されるまでに実行されればよい。

なお、別の一例として、画像データの使用許諾期限と現在時刻との前後関係を示す使用許諾フラグを画像データに対応付けて設定し、重量チェック処理（図７のステップＳ１３）および商品情報登録処理（図７のステップＳ１４）を実行する際に、画像データに対応する使用許諾フラグを判定してＬＣＤ２１０に画像データを表示させないようにしてもよい。すなわち、使用許諾フラグは、画像データに対応付けて「０」または「１」が選択的に設定可能とする。そして、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、Ｓ３０２で示す判定処理において、使用許諾期限が現在時刻以前のものであると判定した場合には（Ｓ３０２のＹ）使用許諾フラグを「０」に設定し、使用許諾期限が現在時刻以降のものであると判定した場合には（Ｓ３０２のＮ）使用許諾フラグを「１」に設定する。このように画像データに対応させて使用許諾フラグを設定した後に、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、重量チェック処理および商品情報登録処理において、ＬＣＤ２１０に表示させようとする画像データの使用許諾フラグが「０」である場合には、その画像データをＬＣＤ２１０に表示させないようにする。この例の場合、使用許諾期限判定処理は検索処理（図７のステップＳ１２）と重量チェック処理（図７のステップＳ１３）との間に必ずしも行われる必要はなく、画像データを表示する時点以前に行われていればよい。一例として、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、セルフチェックアウト端末１０１の起動時において、商品データファイルやＨＤＤ２５８に格納されている全ての画像データを対象として使用許諾期限判定処理を実行して、個々の画像データに対して使用許諾フラグを設定してもよい。また、一例として、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、セルフチェックアウト端末１０１でセルフチェックアウト処理が実行されておらず顧客待ちとなる待機状態の際に、商品データファイルやＨＤＤ２５８に格納されている全ての画像データを対象として使用許諾期限判定処理を実行して、個々の画像データに対して使用許諾フラグを設定してもよい。また、上記の使用許諾フラグは、画像データの使用許諾契約の被許諾者である本部が「０」または「１」に設定できるように書き換え自在になっていてもよい。

さらに別の一例として、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、ステップＳ３０２に示す判定処理において使用許諾期限が現在時刻以前のものであると判定した場合には（Ｓ３０２のＹ）、使用許諾期限が過ぎた画像データを削除するようにしてもよい。

４．使用許諾期限延長更新処理
本部が画像データの使用許諾期限後も画像データを使用し続けるために、本部は使用許諾期限の延長更新を行う必要がある。被許諾者である本部は、画像データの使用許諾期限を延長更新するために、使用許諾契約の許諾者と図２０に基づいて説明する使用許諾期限の延長更新をするための手続きを行う。その際、セルフチェックアウト端末１０１では、図２１に基づいて説明する使用許諾期限延長更新処理が実行される。以下は、ＰＬＵファイルＰＦに格納されている商品コードが付されている商品について、画像データの使用許諾期限を延長更新する場合について紹介する。

図２０は、画像データの使用許諾期限の延長更新をする際の手続きの概要を示す模式図である。

契約の被許諾者である本部は、表示部としてのＬＣＤ２１０に表示された警告表示を見て画像データの使用許諾期限がまもなく到来することを認識すると（ステップＡ）、画像データの使用許諾期限の延長更新を行うか否かを決定する（ステップＢ）。契約の許諾者に対して使用許諾期限を延長更新する場合には（ステップＢのＹ）、本部は、許諾者に対して使用許諾期限の延長更新を行いたい画像データの商品コードと延長したい延長期間とを通知する（ステップＣ）。

許諾者は、被許諾者である本部から商品コードと延長期間とが通知されると、これらの商品コードと延長期間とに基づいて第２の認証情報としての延長パスワードを生成して本部に発行する（ステップＤ）。

延長パスワードについて説明する。延長パスワードは、被許諾者である本部から通知される商品コードおよび延長期間と、ＰＬＵファイルＰＦに商品コードと対応付けられている第１の認証情報としての更新パスワードとを用いて、所定の可逆関数Ｆによって変換させて生成されたものである。可逆関数Ｆによって変換されて生成された延長パスワードは、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３が実行するパスワード照合プログラムによって可逆関数Ｆに対する逆関数ｉｎｖ−Ｆによって変換され、商品コード、延長期間および更新パスワードに分解される。

ここで、更新パスワードは許諾者のみが知り得る情報である。そして、図５に示すように、更新パスワードはＰＬＵファイルＰＦに暗号化や不可視化などの処理が施されて格納されているが故に店舗の店員が認識することができない情報である。そのため、店舗の店員は、商品コード、延長期間および更新パスワードから可逆関数Ｆを用いて生成される延長パスワードを生成することができない。

被許諾者である本部は、許諾者によって発行された延長パスワードをセルフチェックアウト端末１０１に入力する。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、延長パスワードが入力されると使用許諾期限延長更新処理を実行して、入力された延長パスワードと商品コードに対応する更新パスワードとを照合して両者が同一性を有するか否かを判定する。制御部２５３は、入力された延長パスワードと更新パスワードとが同一性を有すると判定した場合、ＰＬＵファイルＰＦに格納されている使用許諾期限が延長更新される。使用許諾期限が延長更新されることにより、本部は画像データを使い続けることが可能となる。

以下、使用許諾期限の延長更新を可能にするセルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３が実行する使用許諾期限延長更新処理について説明する。

図２１は、使用許諾期限延長更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、図１７に示す画像使用延長画面Ｋ２において延長パスワードの入力が完了すると（ステップＳ４０１のＹ）、パスワード照合プログラムによって実現される機能によって、入力された延長パスワードを逆関数ｉｎｖ−Ｆを用いて変換し、延長パスワードを構成する商品コードと延長期間と更新パスワードとを取得する（ステップＳ４０２）。

続く処理として、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、ステップＳ４０２で延長パスワードから取得された商品コードをＰＬＵファイルＰＦから検索し、その商品コードに対応する更新パスワードとステップＳ４０２で延長パスワードから取得された更新パスワードとが一致しているかを判定する（ステップＳ４０３）。つまり、ステップＳ４０３に示す処理は、許諾者から発行された延長パスワードとＰＬＵファイルＰＦに格納されている更新パスワードとの同一性を判断するための処理である。このＳ４０３に示す処理によって、本部が許諾者と合意せずに勝手に画像データの使用許諾期限を延長してしまうことを防ぐことが可能となる。また、許諾者が発行する延長パスワードは、商品コードおよび延長期間を含んでいるため、この延長パスワードを入力するだけで使用許諾期限の延長更新が可能となる。すなわち、商品コードと延長コードと更新パスワードとを別々に入力する必要がない。

なお、許諾者は、上記の説明のように商品コード、延長期間、更新パスワードおよび可逆関数Ｆを用いて延長パスワードを生成して被許諾者に通知する代わりに、許諾者が認識している更新パスワードそのものを第２の認証情報である延長パスワードとして通知してもよい。この場合、図２１に示す使用許諾期限延長更新処理では、ステップＳ４０２に示す処理は行われない。また、ステップＳ４０３に示す判定処理では、延長パスワードと更新パスワードの一致不一致をもってパスワード照合が行われる。

セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、ステップＳ４０３に示す処理において、延長パスワードと更新パスワードとが同一性を有すると判断した場合には（ステップＳ４０３のＹ）、ＰＬＵファイルＰＦに格納されている各種データのうち、延長パスワードを構成していた商品コードに対応する使用許諾期限を、延長パスワードを構成していた延長期間分だけ延長する延長更新を実行し（ステップＳ４０４）、使用許諾期限延長更新処理を終了する。

これに対し、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、ステップＳ４０３に示す処理において、延長パスワードと更新パスワードとが同一性を有しないと判断した場合には（ステップＳ４０３のＮ）、ＬＣＤ２１０に図示しないエラー画面を表示し（ステップＳ４０５）、使用許諾期限延長更新処理を終了する。セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、ステップＳ４０５でエラー画面を所定時間（例えば３秒）表示させた後に、延長パスワードを入力するための画像使用延長画面Ｋ２をＬＣＤ２１０に表示して、再度店員に延長パスワードの入力を求める。

図２２は、画像データの使用許諾期限の延長更新をする際の手続きの一例を示す模式図である。図２２は、画像データの使用許諾契約の被許諾者である本部が、２００７年２月１４日時点において、商品コード４９０００００００００１６に対応する使用許諾期限が２００７年３月３日である画像データを、使用許諾期限からさらに１８０日間だけ延長使用したい場合の一例を示す。

本部は、画像データの使用許諾契約の許諾者に対し、延長使用したい画像データの商品コード「４９０００００００００１６」と、延長使用したい延長期間「１８０日間」とを通知する。このとき本部は許諾者に対し、延長使用のために必要な延長使用料金を支払う場合もある。

許諾者は、本部から通知された商品コード「４９０００００００００１６」および延長期間「１８０日間」に、許諾者のみが認識している商品コード４９０００００００００１６に対応する更新パスワード「＜ＰＡＳＳ１＞」を加味した上で、可逆関数Ｆを施して延長パスワード「＜ＰＡＳＳ−Ｘ＞」を生成する。許諾者は、生成した延長パスワード「＜ＰＡＳＳ−Ｘ＞」を被許諾者である本部に通知する。

許諾者から通知された延長パスワード「＜ＰＡＳＳ−Ｘ＞」がセルフチェックアウト端末１０１に入力されると、ＰＬＵファイルＰＦに格納されている商品コード４９０００００００００１６に対応する画像データの使用許諾期限「２００７年３月３日」が「２００７年８月３０日」に延長更新される。

以上、商品コードが付されている商品について、画像データの使用許諾期限を延長更新する場合について紹介したが、画像データを特定する情報として画像ファイル名を許諾者に延長期間とともに通知することで、部門ファイルに格納されている画像データやＨＤＤ２５８に格納されている支援画像データについても個々に使用許諾期限の延長更新が可能になる。

なお、別の一例として、更新パスワードは個々の画像データについて個別に設定されているのではなく、画像データファイルに一又は複数の画像データを指定して構成されているグループを特定するグループコードを格納し、個々のグループコードに対応させて更新パスワードが設定されていても良い。この場合、図２０ないし図２２に示す手続きにおいて、画像データの使用許諾契約の被許諾者である本部は、商品コードや画像ファイル名などの画像データを特定する情報の代わりにグループコードを許諾者に通知する。また、許諾者が生成する延長パスワードには、グループコードが含まれることになる。そして、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、延長パスワードと更新パスワードとの同一性を確認すると、商品データファイルのうち、延長パスワードに含まれているグループコードより特定されるグループに属する画像ファイルの使用許諾期限を書き換え可能とする。

また、別の一例として、更新パスワードは個々の画像データについて個別に設定されているのではなく、画像データを格納する商品データファイル全体に設定されていても良い。この場合、図２０ないし図２２に示す手続において、画像データの使用許諾契約の被許諾者である本部は、商品コードや画像ファイル名などの画像データを特定する情報を許諾者に通知する必要がない。また、許諾者が生成する延長パスワードにもこの画像データを特定する情報が含まれない。そして、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は、延長パスワードと更新パスワードとの同一性を確認すると、商品データファイルの使用許諾期限フィールド全体を書き換え可能とする。この場合、使用許諾期限は、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３が全ての商品コードについて一律に延長更新されるようにしてもよい。また、入力部としてのテンキー２０７やタッチパネル２１１からの入力や、上位機としてのアテンダント端末５０１からのデータ入力によって個々に画像データを指定し、指定された画像データに対応する使用許諾期限についてのみ延長更新を行うことができるようにしてもよい。

以上、画像データの使用許諾期限管理を実現する処理をセルフチェックアウト端末１０１単体で行う場合について説明した。本発明は、このような実施の形態に限られることがない。例えば、ＰＬＵファイルＰＦはアテンダント端末５０１のＨＤＤ５１０に記憶され、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３は検索処理や使用許諾期限判定処理などで構成される商品販売データ処理、および、使用許諾期限延長更新処理において、通信インターフェース２６１を介してアテンダント端末５０１に問い合わせを行い、ＰＬＵファイルＰＦに格納されている画像データなどの各種データを取得するようにしてもよい。このようにすることで、ＰＬＵファイルＰＦおよび重量データファイルＷＤＦなどで構成される商品データファイルをアテンダント端末５０１で一元管理することが可能になり、より確実な画像データの使用許諾期限の期限管理を行うことができる。この場合、情報処理を実行する情報処理部としての役割は、セルフチェックアウト端末１０１の制御部２５３が担っても、アテンダント端末５０１のマイクロコンピュータが担っても、また、これらの両者に役割分担されていてもよい。アテンダント端末５０１のマイクロコンピュータが情報処理部としての役割の一部または全部を担う場合には、アテンダント端末５０１は各セルフチェックアウト端末１０１にデータを配信する上位機となる。

１０１ セルフチェックアウト端末（商品販売データ処理装置）
２０３ バーコードスキャナ（商品コード入力部）
２１０ ＬＣＤ（表示部）
２０７ テンキー（商品コード入力部、パスワード入力手段）
２１１ タッチパネル（商品コード入力部、パスワード入力手段）
２５４ ＲＡＭ（記憶部）
２５６ ＲＯＭ（記憶部）
２５８ ＨＤＤ（記憶部）
３０１ 秤装置
５０１ アテンダント端末（上位機）
５０３ ディスプレイ（上位機表示部）
ＰＦ ＰＬＵファイル（商品データファイル）
ＷＤＦ 重量データファイル（商品データファイル）

特開平８−１２４０２８号

Claims (6)

1. 商品コードの入力または商品コードに対応付けられたボタンの操作のいずれかによって、商品コードの指定を受け付ける手段と、
   載置された商品の重量を軽量する秤装置と、
   商品コードに対応させて商品の重量データおよび重量チェックを行うか否かの設定を記憶する商品データファイルと、
   指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行う設定がある場合、設定されている重量データと前記秤装置で計量した重量とを比較して両重量間における同一性を判定する第１の重量チェック処理手段と、
   指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行わない設定がある場合、前記秤装置での計量重量が増えた場合に商品が載置されたものと判定する第２の重量チェック処理手段と、
   を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
2. 前記第２の重量チェック処理手段は、前記秤装置によって計量された重量が規定値を超えたかどうかを判定し、超えた場合にはエラーとする、
   ことを特徴とする請求項１記載の商品販売データ処理装置。
3. 前記商品データファイルは、商品コードに対応させて商品の重量データに対する許容幅を決定するための上限許容値及び下限許容値を記憶し、
   前記第１の重量チェック処理手段は、前記商品データファイルを検索して処理対象となる商品の重量データ及び上限許容値及び下限許容値を取得し、取得した上限許容値及び下限許容値を商品の設定重量の許容幅の閾値とする重量範囲としての重量を求める、
   ことを特徴とする請求項１記載の商品販売データ処理装置。
4. 商品コードの入力または商品コードに対応付けられたボタンの操作のいずれかによって、商品コードの指定を受け付ける手段と、載置された商品の重量を軽量する秤装置と、商品コードに対応させて商品の重量データおよび重量チェックを行うか否かの設定を記憶する商品データファイルと、を備える商品販売データ処理装置を制御するコンピュータを、
   指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行う設定がある場合、設定されている重量データと前記秤装置で計量した重量とを比較して両重量間における同一性を判定する第１の重量チェック処理手段と、
   指定された商品コードについて、前記商品データファイルに重量チェックを行わない設定がある場合、前記秤装置での計量重量が増えた場合に商品が載置されたものと判定する第２の重量チェック処理手段と、
   として機能させることを特徴とするプログラム。
5. 前記第２の重量チェック処理手段は、前記秤装置によって計量された重量が規定値を超えたかどうかを判定し、超えた場合にはエラーとする、
   ことを特徴とする請求項４記載のプログラム。
6. 前記商品データファイルは、商品コードに対応させて商品の重量データに対する許容幅を決定するための上限許容値及び下限許容値を記憶しており、
   前記第１の重量チェック処理手段は、前記商品データファイルを検索して処理対象となる商品の重量データ及び上限許容値及び下限許容値を取得し、取得した上限許容値及び下限許容値を商品の設定重量の許容幅の閾値とする重量範囲としての重量を求める、
   ことを特徴とする請求項４記載のプログラム。

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