以下、本発明に係る品質解析システム、品質解析方法及びプログラムの実施の形態例を図1〜図35を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る品質解析システムは、ロット単位に異なる原材料が投入され、2種以上の原材料がストックされる1以上のストック設備と、前記ストック設備から取り出された原材料をバッチ処理する1以上のバッチ処理設備とを少なくとも有する製造システムに適用される。
この製造システム10は、例えば図1に示すように、3つのストックタンク(第1ストックタンク12a〜第3ストックタンク12c)と、2つのバッチ処理設備(第1バッチ処理設備14a及び第2バッチ処理設備14b)とを有する。
第1ストックタンク12aには、ロット単位に異なる原材料が投入される。例えば第1ロットでは、3種類の原材料Ga1、Gb1、Gc1が投入され、第2ロットでは、3種類の原材料Ga2、Gb2、Gc2が投入され、第3ロットでは、3種類の原材料Ga3、Gb3、Ga3が投入される等である。
第1バッチ処理設備14aは、前段の第1ストックタンク12aから取り出された原材料をバッチ処理して第1中間材料とする設備である。第2バッチ処理設備14bは、前段の第2ストックタンク12bから取り出された中間材料をバッチ処理して第2中間材料とする設備である。なお、バッチ処理としては、例えば上述した3種類の原材料を混合して、例えば長尺フイルム用の溶融樹脂(中間材料)を製造したり、3種類の原材料を混合した液体等を別の工程から供給された長尺フイルムに成膜又は塗布する処理や、液体をボトルに充填する処理等もある。図1の例では、第1ストックタンク12a、第1バッチ処理設備14a、第2ストックタンク12b、第2バッチ処理設備14b、第3ストックタンク12cをシリーズにつなげた構成となっているが、この構成に限らず、例えば第2ストックタンク12bと第2バッチ処理設備14bが多段に接続された構成でもよい。製造システムの種々の構成例については後述する。
そして、第3ストックタンク12cから取り出された中間材料が図示しない製造設備に供給されることによって製品16が製造されることになる。製造設備での処理としては、中間材料によって長尺フイルムを製造する等があげられる。もちろん、3種類の原材料を混合した液体等を別の工程から供給された長尺フイルムに成膜又は塗布する処理や、液体をボトルに充填する処理等もある。
そして、本実施の形態に係る品質解析システム20は、図2に示すように、後述する第1基本モデル〜第3基本モデルにそれぞれ対応した3つの管理コンピュータ(第1管理コンピュータ22a〜第3管理コンピュータ22c)と、各種データベースがネットワーク24を介して接続されて構成されている。第1管理コンピュータ22a〜第3管理コンピュータ22cには、キーボードや座標入力装置(マウス等)の入力装置26と、表示装置28とがそれぞれ接続されている。
第1管理コンピュータ22a〜第3管理コンピュータ22cは、図3に代表的に示すように、プログラムの動作用並びにデータの転送用として使用されるメインメモリ30と、外部機器とのデータのやりとりを行う入出力ポート32と、プログラムの実行処理を行うCPU34とを有する。これらメインメモリ30、入出力ポート32及びCPU34は、システムバス36を通じて接続されている。
入出力ポート32には、上述した入力装置26と、表示装置28と、CPU34からの指令に基づいてハードディスク38に対してアクセスを行うハードディスクドライブ(HDD)40と、ネットワーク24とが少なくとも接続されている。
ハードディスク38には、OSやアプリケーションプログラム並びに各種データが記録されている。また、アプリケーションプログラムとしては、既存の文書作成プログラム、表計算プログラムやCADプログラムのほか、本実施の形態に係る品質解析方法を実現する品質解析プログラム等がある。この品質解析プログラムは、品質解析システム20を、製造システム10にて製造された製品の品質を解析する品質解析手段50(図15参照)として機能させるためのプログラムである。
本実施の形態に係る品質解析手段50の基本概念は、1つのストックタンクと1つのバッチ処理とを有する基本モデルを設定し、複雑な製造工程を有する製造システムに基本モデルを当てはめて、製造システムを1以上の基本モデルが組み合わされた全体モデルとして構築することにある。
図1にて示した製造システムの例では、図4に示すように、原材料投入と第1ストックタンク12aと第1バッチ処理設備14aとを有する第1基本モデル52aと、第1バッチ処理設備14aと第2ストックタンク12bと第2バッチ処理設備14bとを有する第2基本モデル52bと、第2バッチ処理設備14bと、第3ストックタンク12cと製品16とを有する第3基本モデル52cとで構築されることとなる。
このうち、第1基本モデル52aが原材料の投入と原材料のストックと第1中間材料の払出を示す基本モデルとなり、第2基本モデル52bが第1中間材料(又は第2中間材料)の投入と第1中間材料(又は第2中間材料)のストックと第2中間材料の払出を示す基本モデルとなり、第3基本モデル52cが第2中間材料(又は第1中間材料)の投入と第2中間材料(又は第1中間材料)のストックと製品の払出を示す基本モデルとなる。
そして、より複雑な製造工程を有する製造システムに適用する場合は、第1基本モデル52aや第2基本モデル52bが多数組み合わされた形態となる。これら基本モデルの組み合わせは1つの工場で実現してもよいし、別の工場や委託先を含めて実現してもよい。
基本モデルによる利点は、1以上の第1基本モデル52aにそれぞれ対応する第1データベースと、第2基本モデル52bに対応する第2データベースと、第3基本モデル52cに対応する第3データベースを設定したとき、先頭の第1基本モデル52aから最終の第3基本モデル52cにつながる経路、又は最終の第3基本モデル52cから先頭の第1基本モデル52aにつながる経路に従って簡単にデータベースの対応付けができることにある。これは、第1基本モデル52aから第3基本モデル52cまでが1つの工場でシリーズにつながる製造ラインはもちろんのこと、各基本モデルがそれぞれ別個の工場や、委託先に分離している場合にも簡単にデータベースの対応付けができる点でメリットがある。
ここで、その一例を説明する。
先ず、図2に示すように、ネットワーク24に接続される各種データベースとして、原材料情報データベースRMDBと、第1バッチ処理情報データベースBPDB1と、第2バッチ処理情報データベースBPDB2と、ロット情報データベースLNDBと、第1中間情報データベースMMDB1と、第2中間情報データベースMMDB2と、製品情報データベースPIDBと、製品品質データベースPQDBとがある。
原材料情報データベースRMDBは、例えば図5に示すように、各レコードに、原材料の識別番号と、原材料の名称と、原材料の品質情報とが記録される。原材料の品質情報は、品質のほか、特性を含み、例えば品質検査や特性検査によって得られた評価値や特性値であり、具体的には、製品が例えばセルロースエステルフイルムであれば、粘度等が挙げられる。
ロット情報データベースLNDBは、例えば図6に示すように、第1基本モデル52aの個数に対応して設定され、各レコードに、第1基本モデル52aに対応する設備の識別番号と、ロット番号と、原材料の識別番号と、原材料の個別投入量と、合計投入量とが記録される。1つのロットに複数種の原材料を投入する場合があり、その場合は、複数種の原材料に対応して原材料の識別番号と、原材料の個別投入量とが記録される。合計投入量は、1つのロットに1種類の原材料を投入する場合は、当該原材料の個別投入量であり、1つのロットに複数種の原材料を投入する場合は、複数種の原材料の各個別投入量を合計した投入量となる。
第1バッチ処理情報データベースBPDB1は、例えば図7Aに示すように、第1基本モデル52aの個数に対応して設定され、各レコードに、第1基本モデル52aに対応する設備の識別番号と、第1バッチ処理番号と、第1バッチ処理毎の製造条件に関する情報(例えば第1バッチ処理の速度、単位吐出量、投入量等)とが記録される。投入量は、当該第1バッチ処理にて投入される原材料の合計投入量が挙げられる。
第2バッチ処理情報データベースBPDB2は、例えば図7Bに示すように、第2基本モデル52bの個数に対応して設定され、各レコードに、第2基本モデル52bに対応する設備の識別番号と、第2バッチ処理番号と、第2バッチ処理毎の製造条件に関する情報(例えば第2バッチ処理の速度、単位吐出量、投入量等)とが記録される。投入量は、当該第2バッチ処理にて投入される中間材料の投入量が挙げられる。
第1中間情報データベースMMDB1は、例えば図8に示すように、第1基本モデル52aの個数に対応して設定され、各レコードに、第1中間材料の番号(連番であって、レコード番号に対応している)と、第1中間材料の製造年月日時と、払出量の種別と、第1中間材料の払出量(重量又は使用量)と、後述する第1中間材料の投入量換算値と、第1中間材料に対応する第1バッチ処理番号と、第1中間材料に対応するロット番号とが記録される。払出量の種別は、例えば製品の重量か、又は予め仕様等で設定されている製品に含まれる原材料の使用量を区別するためのフラグ情報である。以下同様である。
第2中間情報データベースMMDB2は、例えば図9に示すように、第2基本モデル52bの個数に対応して設定され、各レコードに、第2中間材料の番号(連番であって、レコード番号に対応している)と、第2中間材料の製造年月日時と、払出量の種別と、第2中間材料の払出量(重量又は使用量)と、後述する第2中間材料の投入量換算値と、第2中間材料に含まれる中間材料の投入元の番号と、第2中間材料に含まれる中間材料の番号(第1中間材料番号又は第2中間材料番号)と、第2中間材料に対応する第2バッチ処理番号とが記録される。第2中間材料に含まれる中間材料の投入元の番号は、前段の第1基本モデル52a又は第2基本モデル52bに対応する設備の識別番号である。
製品情報データベースPIDBは、例えば図10に示すように、各レコードに、製品番号と、製品の製造年月日時と、払出量の種別と、製品の払出量(重量又は使用量)と、後述する製品の投入量換算値と、製品に含まれる中間材料の投入元の番号と、製品に含まれる中間材料の番号(第1中間材料番号又は第2中間材料番号)とが記録される。製品に含まれる中間材料の投入元の番号は、前段の第1基本モデル52a又は第2基本モデル52bに対応する設備の識別番号である。
製品品質データベースPQDBは、例えば図11に示すように、各レコードに、製品番号と、製品の製造年月日時と、製品の品質情報と、製品に対応する第1バッチ処理番号と、製品に対応する第2バッチ処理番号と、製品に対応するロット番号と、製品に含まれる原材料の識別番号と、製品に含まれる原材料の個別含有量が記録される。製品の品質情報は、品質検査によって得られた評価値であり、製品が例えばセルロースエステルフイルムであれば、厚み方向のレターデーション(Rth)等が挙げられる。
一方、第1管理コンピュータ22a〜第3管理コンピュータ22cの各ハードディスク38には、現在の投入量の情報(投入量演算値)や、換算値等の途中の演算値等が一時的に記録される演算用ファイルと、投入残量ファイル等が設定される。
例えば第1基本モデル52aに対応した第1管理コンピュータ22aのハードディスク38には、例えば第1演算用ファイルCLFL1(図12A参照)と、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1(図12B参照)と、ロット用投入残量ファイルLRFL(図12C参照)とが設定される。
第1演算用ファイルCLFLは、図12Aに示すように、例えば1レコードに、原材料の実測投入量(第1実測投入量情報)が記録され、第2レコードに、第1ストックタンクにストックされた原材料の残量情報が記録され、第3レコードに、第1中間材料の払出量情報(重量又は使用量)が記録され、第4レコードに、第1ストックタンクにストックされた原材料の残量の単位換算値(投入量の単位に換算された値:第1残量換算値)が記録され、第5レコードに、第1中間材料の払出量の単位換算値(投入量の単位に換算された値:第1払出量換算値)が記録され、第6レコードに、第1中間材料を払い出した時点での原材料の投入量に対する第1中間材料の占める量(第1中間投入量換算値)が記録される。第1レコードに記録される第1実測投入量情報は、原材料が投入される毎に更新され、さらに、一定のタイミング(第1中間材料が払い出されるタイミング)で、第1中間投入量換算値によって差し引かれるようになっている。
第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1は、図12Bに示すように、例えば各レコードに対応して各第1バッチ処理の原材料の投入残量が記録されるようになっている。第1レコードには、第1バッチ処理番号1の原材料の投入残量が記録され、第2レコードには、第1バッチ処理番号2の原材料の投入残量が記録され、以下同様である。例えば第1レコードに記録される第1バッチ処理番号1の原材料の投入残量は、初期段階で予め設定された第1バッチ処理の原材料の投入量(第1バッチ処理情報データベースBPDB1(図7A参照)の1レコード目に記録された投入量)が格納され、処理が進むごとに、第1中間材料投入量換算値によって順次差し引かれるようになっている。その他のレコードについても同様である。
ロット用投入残量ファイルLRFLは、図12Cに示すように、例えば各レコードに対応して各ロットの原材料の投入残量が記録されるようになっている。第1レコードには、第1ロットの原材料の投入残量が記録され、第2レコードには、第2ロットの原材料の投入残量が記録され、以下同様である。例えば第1レコードに記録される第1ロットの原材料の投入残量は、初期段階で予め設定された第1ロットの原材料の投入量(ロット情報データベースLNDB(図6参照)の1レコード目に記録された合計投入量)が格納され、処理が進むごとに、第1中間材料投入量換算値によって順次差し引かれるようになっている。その他のレコードについても同様である。
次に、第2基本モデル52bに対応する第2管理コンピュータ22bのハードディスク38には、例えば第2演算用ファイルCLFL2(図13A参照)と、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)と、中間材料第1投入量ファイルMRFL1(図13C参照)とが設定される。
第2演算用ファイルCLFL2は、図13Aに示すように、例えば1レコードに、中間材料の実測投入量情報(第2実測投入量情報)が記録され、第2レコードに、第2ストックタンク12bにストックされた中間材料の残量が記録され、第3レコードに、第2中間材料の払出量(重量又は使用量)が記録され、第4レコードに、第2ストックタンク12bにストックされた中間材料の残量の単位換算値(投入量の単位に換算された値:第2残量換算値)が記録され、第5レコードに、第2中間材料の払出量の単位換算値(投入量の単位に換算された値:第2払出量換算値)が記録され、第6レコードに、第2中間材料を払い出した時点での中間材料の投入量に対する第2中間材料の占める量(第2中間投入量換算値)が記録される。第1レコードに記録される第2実測投入量情報は、中間材料が投入される毎に更新され、さらに、一定のタイミングで、第2中間投入量換算値によって差し引かれるようになっている。ここでの一定のタイミングは、第2中間材料が払い出されるタイミングであり、第1中間材料が払い出されるタイミングと異なってもよい。
第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2は、例えば図13Bに示すように、上述した第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1とほぼ同じであるが、各レコードに対応して各第2バッチ処理の中間材料の投入残量が記録されるようになっている点で異なる。なお、例えば第1レコードに記録される第2バッチ処理の中間材料の投入残量は、初期段階で予め設定された第2バッチ処理の中間材料の投入量が格納され、処理が進むごとに、第2中間投入量換算値によって順次差し引かれるようになっている。その他のレコードについても同様である。
中間材料第1投入残量ファイルMRFL1は、図13Cに示すように、例えば各レコードに対応して投入順の中間材料の投入残量が記録されるようになっている。第1レコードには、1回目に投入された中間材料の投入元の第1基本モデル52a又は第2基本モデル52bに対応する設備の識別番号と、中間材料の投入残量とが記録され、第2レコードには、2回目に投入された中間材料の投入元の第1基本モデル52a又は第2基本モデル52bに対応する設備の識別番号とが記録され、以下同様である。例えば第1レコードに記録される中間材料の投入残量は、初期段階では1回目の中間材料の投入量が格納され、処理が進むごとに、第2中間投入量換算値によって順次差し引かれるようになっている。その他のレコードについても同様である。
次に、第3基本モデル52cに対応する第3管理コンピュータ22cのハードディスクには、第3演算用ファイルCLFL3(図14A参照)、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2(図14B参照)とが設定される。
第3演算用ファイルCLFL3は、図14Aに示すように、例えば1レコードに、中間材料の実測投入量情報(第3実測投入量情報)が記録され、第2レコードに、第3ストックタンク12cにストックされた中間材料の残量情報が記録され、第3レコードに、製品の払出量(重量又は使用量)が記録され、第4レコードに、第3ストックタンク12cにストックされた中間材料の残量の単位換算値(投入量の単位に換算された値:第3残量換算値)が記録され、第5レコードに、製品の払出量の単位換算値(投入量の単位に換算された値:製品払出量換算値)が記録され、第6レコードに、製品を払い出した時点での中間材料の投入量に対する製品の占める量(製品投入量換算値)が記録される。第1レコードに記録される第3実測投入量情報は、中間材料が投入される毎に更新され、さらに、例えば製品が出来上がったタイミングで、製品投入量換算値が差し引かれるようになっている。
中間材料第2投入残量ファイルMRFL2は、例えば図14Bに示すように、上述した中間材料第1投入残量ファイルMRFL1(図13C参照)とほぼ同じであるため、その重複説明を省略する。
そして、本実施の形態に係る品質解析手段50は、図15に示すように、入力装置26から操作入力された原材料に関する情報を取得する原材料情報取得部60と、入力装置26から操作入力された原材料(又は中間材料)の投入量情報を取得する投入量取得部62と、第1基本モデル52aに対応した第1データ処理部64aと、第2基本モデル52bに対応した第2データ処理部64bと、第3基本モデル52cに対応した第3データ処理部64cと、製品に含まれる原材料に関する情報を特定する原材料特定部66と、製品について特定された原材料に関する情報に基づいて、製品の品質情報と、製品に含まれる原材料の品質情報と対比させて表示する品質表示部68とを有する。第1基本モデル52aや第2基本モデル52bがそれぞれ2以上あるシステムでは、第1データ処理部64aや第2データ処理部64bもそれに応じてそれぞれ2以上組みこまれることになる。
原材料情報取得部60は、第1管理コンピュータ22a〜第3管理コンピュータ22cのうち、操作入力要求があった管理コンピュータにて起動され、操作入力された原材料に関する情報(識別番号、名称、品質情報)を、原材料情報データベースRMDB(図5参照)に記録する処理を行う。
投入量取得部62は、第1バッチ投入情報取得部70aと、第2バッチ投入情報取得部70bと、ロット投入情報取得部72とを有する。
第1バッチ投入情報取得部70aは、例えば第1管理コンピュータ22aの入力装置26から第1バッチ処理単位に操作入力された第1バッチ処理番号、原材料の合計投入量情報、製造条件に関する情報を、当該設備に対応する第1バッチ処理情報データベースBPDB1(図7A参照)に記録する。入力された第1バッチ処理単位の原材料の合計投入量情報は、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1(図12B参照)の対応するレコードにも記録される。
第2バッチ投入情報取得部70bは、例えば第2管理コンピュータ22bの入力装置26から第2バッチ処理単位に操作入力された第2バッチ処理番号、中間材料の投入量情報、製造条件に関する情報を、当該設備に対応する第2バッチ処理情報データベースBPDB2(図7B参照)に記録する。入力された第2バッチ処理単位の中間材料の投入量情報は、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)の対応するレコードにも記録される。
ロット投入情報取得部72は、例えば第1管理コンピュータ22aの入力装置26からロット単位に操作入力されたロット番号、原材料の識別番号、原材料の個別投入量情報、合計投入量情報を、当該設備に対応するロット情報テーブルLNDB(図6参照)に記録する。入力されたロット単位の原材料の合計投入量情報は、ロット用投入残量ファイルLRFL(図12C参照)の対応するレコードに記録される。
第1データ処理部64aは、例えば図16に示すように、入力装置26から操作入力された原材料の実測投入量の情報(第1実測投入量情報)を取得する第1実測投入量取得部74aと、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)に第1中間材料に関する情報を記録する第1中間情報取得部76aと、操作入力された現在の第1ストックタンク12aの原材料の残量情報(計測値)を取得する第1タンク残量取得部78aと、操作入力された第1中間材料の払出量情報(重量又は使用量)を当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1に記録する第1払出量取得部80aと、取得した残量情報(計測値)を投入量の単位に換算して第1残量換算値を求める第1残量演算部82aと、取得した払出量情報(重量又は使用量)を投入量の単位に換算して第1払出量換算値を求める第1払出量演算部84aと、第1残量換算値と第1払出量換算値と第1実測投入量情報とに基づいて第1払出量換算値を投入量に換算した第1中間投入量換算値を演算する第1中間投入量換算部86aと、第1実測投入量情報を第1中間投入量換算値に基づいて更新する第1実測投入量演算部88aとを有する。
第2データ処理部64bは、例えば図17に示すように、入力装置26から操作入力された中間材料の実測投入量の情報(第2実測投入量情報)を取得する第2実測投入量取得部74bと、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)に中間材料に関する情報を記録する第2中間情報取得部76bと、操作入力された現在の第2ストックタンク12bの中間材料の残量情報(計測値)を取得する第2タンク残量取得部78bと、操作入力された中間材料の払出量情報(重量又は使用量)を当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2に記録する第2払出量取得部80bと、取得した残量情報(計測値)を投入量の単位に換算して第2残量換算値を求める第2残量演算部82bと、取得した払出量情報(重量又は使用量)を投入量の単位に換算して第2払出量換算値を求める第2払出量演算部84bと、第2残量換算値と第2払出量換算値と第2実測投入量情報とに基づいて第2払出量換算値を投入量に換算した第2中間投入量換算値を演算する第2中間投入量換算部86bと、第2実測投入量情報を第2中間投入量換算値に基づいて更新する第2実測投入量演算部88bとを有する。
第3データ処理部64cは、例えば図18に示すように、入力装置26から操作入力された中間材料の実測投入量の情報(第3実測投入量情報)を取得する第3実測投入量取得部74cと、製品情報データベースPIDB(図10参照)に中間材料に関する情報を記録する製品情報取得部90と、操作入力された現在の第3ストックタンク12cの中間材料の残量情報(計測値)を取得する第3タンク残量取得部78cと、操作入力された中間材料の払出量情報(重量又は使用量)を製品情報データベースPIDBに記録する製品払出量取得部92と、取得した残量情報(計測値)を投入量の単位に換算して第3残量換算値を求める第3残量演算部82cと、取得した払出量情報(重量又は使用量)を投入量の単位に換算して製品払出量換算値を求める製品払出量演算部94と、第3残量換算値と製品払出量換算値と第3実測投入量情報とに基づいて製品払出量換算値を投入量に換算した製品投入量換算値を演算する製品投入量換算部96と、第3実測投入量情報を製品投入量換算値に基づいて更新する第3実測投入量演算部88cとを有する。
原材料特定部66は、例えば図19に示すように、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)の第1中間投入量換算値と、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1(図12B参照)の投入残量とに基づいて第1中間材料に対応する第1バッチ処理番号を特定する第1バッチ処理特定部100aと、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1の第1中間投入量換算値と、ロット用投入残量ファイルLRFL(図12C参照)の投入残量とに基づいて第1中間材料に対応するロット番号を特定するロット特定部102と、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)の第2中間投入量換算値と、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)の投入残量とに基づいて第2中間材料に対応する第2バッチ処理番号を特定する第2バッチ処理特定部100bと、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2の第2中間投入量換算値と、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1(図13C参照)の中間材料の投入元の番号及び投入残量に基づいて、第2中間材料に含まれる中間材料の投入元と中間材料番号を特定する中間材料第1特定部104aと、製品情報データベースPIDB(図10参照)の製品投入量換算値と、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2(図14B参照)の中間材料の投入元の番号及び投入残量に基づいて、製品に含まれる中間材料の投入元と中間材料番号を特定する中間材料第2特定部104bと、製品情報データベースPIDBの中間材料の投入元の番号と中間材料番号とに基づいて、製品に含まれる原材料並びに個別投入量を特定する製品原材料特定部106とを有する。
次に、品質解析手段50の処理動作、特に、第1データ処理部64a〜第3データ処理部64c、原材料情報取得部60、投入量取得部62及び原材料特定部66での各処理動作について図20〜図29を参照しながら説明する。
最初に、第1基本モデル52aに対応した第1データ処理部64aでの処理動作について図16及び図20を参照しながら説明する。
先ず、図20のステップS1において、第1データ処理部64aは、インデックスレジスタkに初期値を格納する。
その後、ステップS2において、第1実測投入量取得部74aは、原材料の投入があったか否かを判別し、原材料の投入があれば、ステップS3に進み、第1管理コンピュータ22aの入力装置26から操作入力された原材料の実測投入量の情報を、第1演算用ファイルCLFL1の第1レコード目に加算しながら記録して第1実測投入量情報とする。
前記ステップS2において原材料の投入がないと判別された場合、あるいはステップS3での処理が終了した段階で、第1データ処理部64aは、ステップS4において、所定のタイミングとなったか否かを判別する。すなわち、第1中間材料が完成したか否かを判別する。所定のタイミングとしては、上述したように、一定の時間単位(例えば24時間等)又は一定の時刻周期(例えば午後6:00等)が挙げられる。所定のタイミングでなければ、ステップS2以降の処理を繰り返す。
そして、所定のタイミングとなった段階で、次のステップS5に進み、第1中間情報取得部76aは、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目に第1中間材料に関する情報を記録する。具体的には、第1管理コンピュータ22aのカレンダ機能から取得した年月日時情報、操作入力された第1中間材料番号、払出量の種別を記録する。
その後、ステップS6において、第1タンク残量取得部78aは、操作入力された現在の第1ストックタンク12aの原材料の残量情報(計測値)を、第1演算用ファイルCLFL1の第2レコード目に記録する。
その後、ステップS7において、第1払出量取得部80aは、操作入力された第1中間材料の払出量情報(重量又は使用量)を当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目に記録する。さらに、ステップS8において、払出量情報を第1演算用ファイルCLFL1の第3レコード目に記録する。
その後、ステップS9において、第1残量演算部82aは、第1演算用ファイルCLFL1の第2レコード目から残量情報(計測値)を読み出し、さらに残量情報を投入量の単位に換算して第1残量換算値を求め、第1演算用ファイルCLFL1の第4レコード目に記録する。
その後、ステップS10において、第1払出量演算部84aは、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目の払出量の種別を読み出す。さらに、ステップS11において、第1演算用ファイルCLFL1の第3レコード目から払出量情報(重量又は使用量)を読み出し、払出量の種別に対応して払出量情報を投入量の単位に換算して第1払出量換算値を求め、第1演算用ファイルCLFL1の第5レコード目に記録する。
その後、ステップS12において、第1中間投入量換算部86aは、第1残量換算値と第1払出量換算値と第1実測投入量情報に基づいて第1払出量換算値を投入量に換算した第1中間投入量換算値を演算し、第1中間投入量換算値を当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目に記録する。第1中間投入量換算値は、以下の計算式にて求めることができる。
第1中間投入量換算値
=第1払出量換算値×第1実測投入量情報/(第1残量換算値+第1払出量換算値)
その後、ステップS13において、第1中間投入量換算部86aは、第1中間投入量換算値を第1演算用ファイルCLFL1の第6レコード目に記録する。
その後、ステップS14において、第1実測投入量演算部88aは、第1演算用ファイルCLFL1の第1レコード目の第1実測投入量情報から第1中間投入量換算値を差し引いて新たな第1実測投入量情報とする。
その後、ステップS15において、第1データ処理部64aは、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS16において、第1データ処理部64aは、終了要求(電源断等)であるか否かを判別する。終了要求でなければ、上述のステップS2に戻り、該ステップS2以降の処理を繰り返す。
そして、前記ステップS16において、終了要求があると判別された段階で、この第1データ処理部64aでの処理が終了する。
次に、第2基本モデル52bに対応した第2データ処理部64bでの処理動作について図17及び図21を参照しながら説明する。
先ず、図21のステップS101において、第2データ処理部64bは、インデックスレジスタkに初期値を格納する。
その後、ステップS102において、第2実測投入量取得部74bは、中間材料(第1中間材料又は第2中間材料)の投入があったか否かを判別し、中間材料の投入があれば、ステップS103に進み、第2管理コンピュータ22bの入力装置26から操作入力された中間材料の実測投入量の情報を、第2演算用ファイルCLFL2の第1レコード目に加算しながら記録して第2実測投入量情報とする。また、第2実測投入量取得部74bは、次のステップS104において、第2基本モデル52bに対応する当該設備に投入された中間材料の投入元の情報(投入元の第1基本モデル又は第2基本モデルに対応する設備の識別番号)と、中間材料の実測投入量の情報を、投入順に、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1に記録する。
前記ステップS102において中間材料の投入がないと判別された場合、あるいはステップS104での処理が終了した段階で、ステップS105において、第2データ処理部64bは、所定のタイミングになったか否かを判別する。すなわち、第2中間材料が完成したか否かを判別する。所定のタイミングとしては、上述したように、一定の時間単位(例えば24時間等)又は一定の時刻周期(例えば午後6:00等)が挙げられるが、第1データ処理部64aでの所定のタイミングと異なっていてもよい。所定のタイミングでなければ、ステップS102以降の処理を繰り返す。
そして、所定のタイミングとなった段階で、次のステップS106に進み、第2中間情報取得部76bは、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目に中間材料に関する情報を記録する。具体的には、第2管理コンピュータ22bのカレンダ機能から取得した年月日時情報、操作入力された第2中間材料番号、払出量の種別を記録する。
その後、ステップS107において、第2タンク残量取得部78bは、操作入力された現在の第2ストックタンク12bの中間材料の残量情報(計測値)を、第2演算用ファイルCLFL2の第2レコード目に記録する。
その後、ステップS108において、第2払出量取得部80bは、操作入力された第2中間材料の払出量情報(重量又は使用量)を当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目に記録する。さらに、ステップS109において、払出量情報を第2演算用ファイルCLFL2の第3レコード目に記録する。
その後、ステップS110において、第2残量演算部82bは、第2演算用ファイルCLFL2の第2レコード目から残量情報(計測値)を読み出し、さらに残量情報を投入量の単位に換算して第2残量換算値を求め、第2演算用ファイルCLFL2の第4レコード目に記録する。
その後、ステップS111において、第2払出量演算部84bは、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の払出量の種別を読み出す。さらに、ステップS112において、第2演算用ファイルCLFL2の第3レコード目から払出量情報(重量又は使用量)を読み出し、払出量の種別に対応して払出量情報を投入量の単位に換算して第2払出量換算値を求め、第2演算用ファイルCLFL2の第5レコード目に記録する。
その後、ステップS113において、第2中間投入量換算部86bは、第2残量換算値と第2払出量換算値と第2実測投入量情報に基づいて第2払出量換算値を投入量に換算した第2中間投入量換算値を演算し、該第2中間投入量換算値を当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目に記録する。第2中間投入量換算値は、以下の計算式にて求めることができる。
第2中間投入量換算値
=第2払出量換算値×第2投入量演算値/(第2残量換算値+第2払出量換算値)
その後、ステップS114において、第2中間投入量換算部86bは、第2中間投入量換算値を第2演算用ファイルCLFL2の第6レコード目に記録する。
その後、ステップS115において、第2実測投入量演算部88bは、第2演算用ファイルCLFL2の第1レコード目の第2実測投入量情報から第2中間投入量換算値を差し引いて新たな第2実測投入量情報とする。
その後、ステップS116において、第2データ処理部64bは、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS117において、第2データ処理部64bは、終了要求(電源断等)であるか否かを判別する。終了要求でなければ、上述のステップS102に戻り、該ステップS102以降の処理を繰り返す。
そして、前記ステップS117において、終了要求があると判別された段階で、この第2データ処理部64bでの処理が終了する。
次に、第3基本モデル52cに対応した第3データ処理部64cでの処理動作について図18及び図22を参照しながら説明する。
先ず、図22のステップS201において、第3データ処理部64cは、インデックスレジスタkに初期値を格納する。
その後、ステップS202において、第3実測投入量取得部74cは、中間材料(第1中間材料又は第2中間材料)の投入があったか否かを判別し、中間材料の投入があれば、ステップS203に進み、第3管理コンピュータ22cの入力装置26から操作入力された中間材料の実測投入量の情報を、第3演算用ファイルCLFL3の第1レコード目に加算しながら記録して第3実測投入量情報とする。また、第3実測投入量取得部74cは、次のステップS204において、第3基本モデル52cに対応する当該設備に投入された中間材料の投入元の情報(投入元の第1基本モデル52a又は第2基本モデル52bに対応する設備の識別番号)と、中間材料の実測投入量の情報を、投入順に、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2に記録する。
前記ステップS202において中間材料の投入がないと判別された場合、あるいはステップS204での処理が終了した段階で、第3データ処理部64cは、ステップS205において、1つの製品が完成したか否か、すなわち、1つの製品が完成したことを示す操作入力があったか否かを判別する。1つの製品が完成していなければ、ステップS202以降の処理を繰り返す。
そして、1つの製品が完成した段階で、次のステップS206に進み、製品情報取得部90は、当該設備に対応する製品情報データベースPIDBのkレコード目に製品に関する情報を記録する。具体的には、第3管理コンピュータ22cのカレンダ機能から取得した年月日時情報、操作入力された製品番号、払出量の種別を記録する。
その後、ステップS207において、第3タンク残量取得部78cは、操作入力された現在の第3ストックタンク12cの中間材料の残量情報(計測値)を、第3演算用ファイルCLFL3の第2レコード目に記録する。
その後、ステップS208において、製品払出量取得部92は、操作入力された製品の払出量情報(重量又は使用量)を当該設備に対応する製品情報データベースPIDBのkレコード目に記録する。さらに、ステップS209において、払出量情報を第3演算用ファイルCLFL3の第3レコード目に記録する。
その後、ステップS210において、第3残量演算部82cは、第3演算用ファイルCLFL3の第2レコード目から残量情報(計測値)を読み出し、さらに残量情報を投入量の単位に換算して第3残量換算値を求め、第3演算用ファイルCLFL3の第4レコード目に記録する。
その後、ステップS211において、製品払出量演算部94は、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の払出量の種別を読み出す。さらに、ステップS212において、第3演算用ファイルCLFL3の第3レコード目から払出量情報(重量又は使用量)を読み出し、払出量の種別に対応して払出量情報を投入量の単位に換算して製品払出量換算値を求め、第3演算用ファイルCLFL3の第5レコード目に記録する。
その後、ステップS213において、製品投入量換算部96は、第3残量換算値と製品払出量換算値と第3実測投入量情報に基づいて製品払出量換算値を投入量に換算した製品投入量換算値を演算し、該製品投入量換算値を製品情報データベースPIDBのkレコード目に記録する。製品投入量換算値は、以下の計算式にて求めることができる。
製品投入量換算値
=製品払出量換算値×第3実測投入量情報/(第3残量換算値+製品払出量換算値)
その後、ステップS214において、製品投入量換算部96は、製品投入量換算値を第3演算用ファイルCLFL1の第6レコード目に記録する。
その後、ステップS215において、第3実測投入量演算部88cは、第3演算用ファイルCLFL3の第1レコードの第3実測投入量情報から製品投入量換算値を差し引いて新たな第3実測投入量情報とする。
その後、ステップS216において、第3データ処理部64cは、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS217において、第3データ処理部64cは、終了要求(電源断等)であるか否かを判別する。終了要求でなければ、上述のステップS202に戻り、該ステップS202以降の処理を繰り返す。
そして、前記ステップS217において、終了要求があると判別された段階で、この第3データ処理部64cでの処理が終了する。
次に、原材料情報取得部60、投入量取得部62及び原材料特定部66での処理動作について図15、図19及び図23を参照しながら説明する。
先ず、図23のステップS301において、原材料情報取得部60は、入力装置26から操作入力された原材料に関する情報(識別番号、名称、品質情報)を、原材料情報データベースRMDB(図5参照)に記録する。この処理は、使用する全ての原材料について行われる。
次に、ステップS302以降において、投入量取得部62での処理に入る。すなわち、ステップS302において、第1バッチ投入情報取得部70aは、入力装置26から第1バッチ処理単位に操作入力された第1バッチ処理番号、原材料の投入量情報、製造条件に関する情報を、当該設備に対応する第1バッチ処理情報データベースBPDB1(図7A参照)に記録する。次いで、ステップS303において、第1バッチ投入情報取得部70aは、入力された第1バッチ処理単位の原材料の投入量情報を第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1(図12B参照)の対応するレコードに記録する。ステップS302及びステップS303での処理は、第1基本モデル52aに対応する全ての設備について行われる。
その後、ステップS304において、第2バッチ投入情報取得部70bは、入力装置26から第2バッチ処理単位に操作入力された第2バッチ処理番号、中間材料の投入量情報、製造条件に関する情報を、当該設備に対応する第2バッチ処理情報データベースBPDB2(図7B参照)に記録する。次いで、ステップS305において、第2バッチ投入情報取得部70bは、入力された第2バッチ処理単位の原材料の投入量情報を第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)の対応するレコードに記録する。ステップS304及びステップS305での処理は、第2基本モデル52bに対応する全ての設備について行われる。
その後、ステップS306において、ロット投入情報取得部72は、入力装置26からロット単位に操作入力されたロット番号、原材料の識別番号、原材料の個別投入量情報、合計投入量情報を、当該設備に対応するロット情報テーブルLNDB(図6参照)に記録する。次いで、ステップS307において、ロット投入情報取得部72は、入力されたロット単位の原材料の合計投入量情報をロット用投入残量ファイルLRFL(図12C参照)の対応するレコードに記録する。ステップS306及びステップS307での処理は、第3基本モデル52cに対応する全ての設備について行われる。なお、上述した原材料情報取得部60及び投入量取得部62は、製品が製造された後において、入力装置26からの操作入力に従って各種実績情報を取得する例を示したが、ロット単位、第1バッチ処理単位の原材料の投入量や、第2バッチ処理単位の中間材料の投入量等に関する情報が、製品を製造する前から判明していれば、上述した第1データ処理部64a〜第3データ処理部64cによる処理の前に、入力装置26からの操作入力に従って各種情報を取得するようにしてもよい。
次に、ステップS308以降において、原材料特定部66での処理に入る。すなわち、ステップS308において、第1バッチ処理特定部100a(図19参照)は、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)の第1中間投入量換算値と、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1(図12B参照)の投入残量とに基づいて第1中間材料に対応する第1バッチ処理番号を特定する。
ここで、第1バッチ処理特定部100aでの処理動作について図24を参照しながら説明する。
先ず、図24のステップS401において、インデックスレジスタkに初期値「1」を格納する。
その後、ステップS402において、第1レジスタの値mを、第1基本モデル52aにて比較すべき第1バッチ処理番号の初期値(例えば「1」)とする。
その後、ステップS403において、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)のkレコードから第1中間材料の投入量換算値Daを読み出す。
その後、ステップS404において、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1(図12B参照)のうち、設定された比較すべき第1バッチ処理(第1レジスタの値m:バッチ処理番号)に対応するレコード(mレコード)から、投入残量D(m)を読み出す。
その後、ステップS405において、投入残量D(m)と第1中間材料の投入量換算値Daとを比較する。
比較結果が、D(m)>Daであれば、ステップS406に進み、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目の第1バッチ処理番号として、第1レジスタの値mを記録する。
その後、ステップS407において、D(m)の値を更新する。すなわち、D(m)−Daの値をD(m)とする。
その後、ステップS408において、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1のmレコードに、D(m)を記録する。
前記ステップS405での比較結果がDa/2≦D(m)≦Daであれば、ステップS409に進み、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目の第1バッチ処理番号として、第1レジスタの値mを記録する。
その後、ステップS410において、D(m+1)の値を更新する。すなわち、D(m+1)−(Da−D(m))の値をD(m+1)とする。その後、ステップS411において、D(m)の値を0にする。
その後、ステップS412において、第1バッチ用投入残量ファイルのmレコードに、D(m)を記録する。その後、ステップS413において、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1のm+1レコードに、D(m+1)を記録する。
その後、ステップS414において、第1レジスタの値mを+1更新する。
前記ステップS405での比較結果がD(m)<Da/2であれば、ステップS415に進み、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目の第1バッチ処理番号として、第1レジスタの値m+1を記録する。
その後、ステップS416において、D(m+1)の値を更新する。すなわち、D(m+1)−(Da−D(m))の値をD(m+1)とする。その後、ステップS417において、D(m)の値を0にする。
その後、ステップS418において、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1のmレコードに、D(m)を記録する。その後、ステップS419において、第1バッチ用投入残量ファイルBRFL1のm+1レコードに、D(m+1)を記録する。
その後、ステップS420において、第1レジスタの値mを+1更新する。
上述したステップS408での処理、あるいはステップS414での処理、あるいはステップS420での処理が終了した段階で、次のステップS421において、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS422において、処理終了であるか否かが判別される。この判別は、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1の最終レコードまで処理したかどうかで行われる。処理終了でなければ、前記ステップS403の処理に戻り、該ステップS403以降の処理を繰り返す。
図23の処理ルーチンに戻り、次のステップS309において、ロット特定部102(図19参照)での処理に入り、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)の第1中間投入量換算値と、ロット用投入残量ファイルLRFL(図12参照)の投入残量とに基づいて第1中間材料に対応するロット番号を特定する。
ここで、ロット特定部102での処理動作について図25を参照しながら説明する。
先ず、図25のステップS501において、インデックスレジスタkに初期値「1」を格納する。
その後、ステップS502において、第2レジスタの値nを、第1基本モデルにて比較すべきロット番号の初期値(例えば「1」)とする。
その後、ステップS503において、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)のkレコードから第1中間材料の投入量換算値Daを読み出す。
その後、ステップS504において、ロット用投入残量ファイルLRFL(図12C参照)のうち、設定された比較すべきロット(第2レジスタの値n:ロット番号)に対応するレコード(nレコード)から、投入残量D(n)を読み出す。
その後、ステップS505において、投入残量D(n)と第1中間材料の投入量換算値Daとを比較する。
比較結果が、D(n)>Daであれば、ステップS506に進み、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目のロット番号として、第2レジスタの値nを記録する。
その後、ステップS507において、D(n)の値を更新する。すなわち、D(n)−Daの値をD(n)とする。
その後、ステップS508において、ロット用投入残量ファイルLRFLのnレコードに、D(n)を記録する。
前記ステップS505での比較結果がDa/2≦D(n)≦Daであれば、ステップS509に進み、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目のロット番号として、第2レジスタの値nを記録する。
その後、ステップS510において、D(n+1)の値を更新する。すなわち、D(n+1)−(Da−D(n))の値をD(n+1)とする。その後、ステップS511において、D(n)の値を0にする。
その後、ステップS512において、ロット用投入残量ファイルLRFLのnレコードに、D(n)を記録する。その後、ステップS513において、ロット用投入残量ファイルLRFLのn+1レコードに、D(n+1)を記録する。
その後、ステップS514において、第1レジスタの値nを+1更新する。
前記ステップS505での比較結果がD(n)<Da/2であれば、ステップS515に進み、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1のkレコード目のロット番号として、第2レジスタの値n+1を記録する。
その後、ステップS516において、D(n+1)の値を更新する。すなわち、D(n+1)−(Da−D(n))の値をD(n+1)とする。その後、ステップS517において、D(n)の値を0にする。
その後、ステップS518において、ロット用投入残量ファイルLRFLのnレコードに、D(n)を記録する。その後、ステップS519において、ロット用投入残量ファイルLRFLのn+1レコードに、D(n+1)を記録する。
その後、ステップS520において、第2レジスタの値nを+1更新する。
上述したステップS508での処理、あるいはステップS514での処理、あるいはステップS520での処理が終了した段階で、次のステップS521において、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS522において、処理終了であるか否かが判別される。この判別は、当該設備に対応する第1中間情報データベースMMDB1の最終レコードまで処理したかどうかで行われる。処理終了でなければ、前記ステップS503の処理に戻り、該ステップS503以降の処理を繰り返す。
図23の処理ルーチンに戻り、次のステップS310において、第2バッチ処理特定部100b(図19参照)での処理に入り、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)の第2中間投入量換算値と、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)の投入残量とに基づいて第2中間材料に対応する第2バッチ処理番号を特定する。
ここで、第2バッチ処理特定部100bでの処理動作について図26を参照しながら説明する。
先ず、図26のステップS601において、インデックスレジスタkに初期値「1」を格納する。
その後、ステップS602において、第3レジスタの値pを、第2基本モデル52bにて比較すべき第2バッチ処理の番号の初期値(例えば「1」)にする。
その後、ステップS603において、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)のkレコードから中間材料の投入量換算値Dbを読み出す。
その後、ステップS604において、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)のうち、設定された比較すべき第2バッチ処理(第3レジスタの値p:第2バッチ処理番号)に対応するレコード(pレコード)から、投入残量D(p)を読み出す。
その後、ステップS605において、投入残量D(p)と中間材料の投入量換算値Dbとを比較する。
比較結果が、D(p)>Dbであれば、ステップS606に進み、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)のkレコード目の第2バッチ処理番号として、第3レジスタの値pを記録する。
その後、ステップS607において、D(p)の値を更新する。すなわち、D(p)−Dbの値をD(p)とする。
その後、ステップS608において、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2(図13B参照)のpレコードに、D(p)を記録する。
前記ステップS605での比較結果がDb/2≦D(p)≦Dbであれば、ステップS609に進み、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の第2バッチ処理番号として、第3レジスタの値pを記録する。
その後、ステップS610において、D(p+1)の値を更新する。すなわち、D(p+1)−(Db−D(p))の値をD(p+1)とする。その後、ステップS611において、D(p)の値を0にする。
その後、ステップS612において、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2のpレコードに、D(p)を記録する。その後、ステップS613において、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2のp+1レコードに、D(p+1)を記録する。
その後、ステップS614において、第3レジスタの値pを+1更新する。
前記ステップS605での比較結果がD(p)<Db/2であれば、ステップS615に進み、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の第2バッチ処理番号として、第3レジスタの値p+1を記録する。
その後、ステップS616において、D(p+1)の値を更新する。すなわち、D(p+1)−(Db−D(p))の値をD(p+1)とする。その後、ステップS617において、D(p)の値を0にする。
その後、ステップS618において、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2のpレコードに、D(p)を記録する。その後、ステップS619において、第2バッチ用投入残量ファイルBRFL2のp+1レコードに、D(p+1)を記録する。
その後、ステップS620において、第3レジスタの値pを+1更新する。
上述したステップS608での処理、あるいはステップS614での処理、あるいはステップS620での処理が終了した段階で、次のステップS621において、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS622において、処理終了であるか否かが判別される。この判別は、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2の最終レコードまで処理したかどうかで行われる。処理終了でなければ、前記ステップS603の処理に戻り、該ステップS603以降の処理を繰り返す。
図23の処理ルーチンに戻り、次のステップS311において、中間材料第1特定部104a(図19参照)での処理に入り、当該設備に対応する第2中間情報データベースんDB2(図9参照)の第2中間投入量換算値と、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1(図13C参照)の中間材料の投入元の番号及び投入残量に基づいて、第2中間材料に含まれる中間材料の投入元と中間材料番号を特定する。
ここで、中間材料第1特定部104aでの処理動作について図27を参照しながら説明する。
先ず、図27のステップS701において、インデックスレジスタkに初期値「1」を格納する。
その後、ステップS702において、第4レジスタの値rを、第2基本モデル52bにて比較すべき中間材料番号の初期値(例えば「1」)にする。
その後、ステップS703において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1(図13C参照)のうち、設定された比較すべき中間材料(第4レジスタの値r:中間材料番号)に対応するレコード(rレコード)から、前段の中間材料の投入元の番号Dyを読み出す。
その後、ステップS704において、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)のkレコードから第2中間材料の投入量換算値Dbを読み出す。
その後、ステップS705において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のrレコードから、投入残量D(r)を読み出す。
その後、ステップS706において、投入残量D(r)と中間材料の投入量換算値Dbとを比較する。
比較結果が、D(r)>Dbであれば、ステップS707に進み、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の中間材料の投入元の番号として、番号Dyを記録する。
その後、ステップS708において、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の中間材料の番号として、第4レジスタの値rを記録する。
その後、ステップS709において、D(r)の値を更新する。すなわち、D(r)−Dbの値をD(r)とする。
その後、ステップS710において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のrレコードの投入残量として値D(r)を記録する。
前記ステップS707での比較結果がDb/2≦D(r)≦Dbであれば、ステップS711に進み、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の中間材料の投入元の番号として、番号Dyを記録する。
その後、ステップS712において、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の中間材料の番号として、第4レジスタの値rを記録する。
その後、ステップS713において、D(r+1)の値を更新する。すなわち、D(r+1)−(Db−D(r))の値をD(r+1)とする。その後、ステップS714において、D(r)の値を0にする。
その後、ステップS715において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のrレコードに、D(r)を記録する。その後、ステップS716において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のr+1レコードに、D(r+1)を記録する。
その後、ステップS717において、第4レジスタの値rを+1更新する。
前記ステップS707での比較結果がD(r)<Db/2であれば、ステップS718に進み、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のr+1レコードから、中間材料の投入元の番号Dyを読み出す。
その後、ステップS719において、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の中間材料の投入元の番号として、番号Dyを記録する。
その後、ステップS720において、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2のkレコード目の中間材料の番号として、第4レジスタの値r+1を記録する。
その後、ステップS721において、D(r+1)の値を更新する。すなわち、D(r+1)−(Db−D(r))の値をD(r+1)とする。その後、ステップS722において、D(r)の値を0にする。
その後、ステップS723において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のrレコードに、D(r)を記録する。その後、ステップS724において、中間材料第1投入残量ファイルMRFL1のr+1レコードに、D(r+1)を記録する。
その後、ステップS725において、第4レジスタの値rを+1更新する。
上述したステップS710での処理、あるいはステップS717での処理、あるいはステップS725での処理が終了した段階で、次のステップS726において、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS727において、処理終了であるか否かが判別される。この判別は、当該設備に対応する第2中間情報データベースMMDB2の最終レコードまで処理したかどうかで行われる。処理終了でなければ、前記ステップS703の処理に戻り、該ステップS703以降の処理を繰り返す。
図23の処理ルーチンに戻り、次のステップS312において、中間材料第2特定部104b(図19参照)での処理に入り、製品情報データベースPIDBの製品投入量換算値と、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2(図14B参照)の中間材料の投入元の番号及び投入残量に基づいて、製品に含まれる中間材料の投入元と中間材料番号を特定する。
ここで、中間材料第2特定部104bでの処理動作について図28を参照しながら説明する。
先ず、図28のステップS801において、インデックスレジスタkに初期値「1」を格納する。
その後、ステップS802において、第5レジスタsに第3基本モデル52cにて比較すべき中間材料番号の初期値(例えば「1」)を格納する。
その後、ステップS803において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2(図14B参照)のうち、設定された比較すべき中間材料(第5レジスタの値s:中間材料番号)に対応するレコード(sレコード)から、前段の中間材料の投入元の番号Dzを読み出す。
その後、ステップS804において、製品情報データベースPIDB(図10参照)のkレコードから製品投入量換算値Dcを読み出す。
その後、ステップS805において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のsレコードから、投入残量D(s)を読み出す。
その後、ステップS806において、投入残量D(s)と製品投入量換算値Dcとを比較する。
比較結果が、D(s)>Dcであれば、ステップS807に進み、製品情報データベースPIDBのkレコード目の中間材料の投入元の番号として、番号Dzを記録する。
その後、ステップS808において、製品情報データベースPIDBのkレコード目の中間材料の番号として、第5レジスタの値sを記録する。
その後、ステップS809において、D(s)の値を更新する。すなわち、D(s)−Dcの値をD(s)とする。
その後、ステップS810において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のsレコードの投入残量として値D(s)を記録する。
前記ステップS806での比較結果がDc/2≦D(s)≦Dcであれば、ステップS811に進み、製品情報データベースPIDBのkレコード目の中間材料の投入元の番号として、番号Dzを記録する。
その後、ステップS812において、製品情報データベースPIDBのkレコード目の中間材料の番号として、第5レジスタの値sを記録する。
その後、ステップS813において、D(s+1)の値を更新する。すなわち、D(s+1)−(Dc−D(s))の値をD(s+1)とする。その後、ステップS814において、D(s)の値を0にする。
その後、ステップS815において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のsレコードに、D(s)を記録する。その後、ステップS816において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のs+1レコードに、D(s+1)を記録する。
その後、ステップS817において、第5レジスタの値sを+1更新する。
前記ステップS806での比較結果がD(s)<Dc/2であれば、ステップS818に進み、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のs+1レコードから、中間材料の投入元の番号Dzを読み出す。
その後、ステップS819において、製品情報データベースPIDBのkレコード目の中間材料の投入元の番号として、番号Dzを記録する。
その後、ステップS820において、製品情報データベースPIDBのkレコード目の中間材料の番号として、第5レジスタの値s+1を記録する。
その後、ステップS821において、D(s+1)の値を更新する。すなわち、D(s+1)−(Dc−D(s))の値をD(s+1)とする。その後、ステップS822において、D(s)の値を0にする。
その後、ステップS823において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のsレコードに、D(s)を記録する。その後、ステップS824において、中間材料第2投入残量ファイルMRFL2のs+1レコードに、D(s+1)を記録する。
その後、ステップS825において、第5レジスタの値sを+1更新する。
上述したステップS810での処理、あるいはステップS817での処理、あるいはステップS825での処理が終了した段階で、次のステップS826において、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
その後、ステップS827において、処理終了であるか否かが判別される。この判別は、製品情報データベースPIDBの最終レコードまで処理したかどうかで行われる。処理終了でなければ、前記ステップS803の処理に戻り、該ステップS803以降の処理を繰り返す。
図23の処理ルーチンに戻り、次のステップS313において、製品原材料特定部106(図19参照)での処理に入り、製品情報データベースPIDB(図10参照)の中間材料の投入元の番号と中間材料番号とに基づいて、製品に含まれる原材料並びに個別投入量を特定する。
ここで、製品原材料特定部106での処理動作について図29を参照しながら説明する。
先ず、図29のステップS901において、インデックスレジスタkに初期値「1」を格納する。
その後、ステップS902において、k番目の製品について、入力装置26から操作入力された品質情報を、製品品質データベースPQDB(図11参照)のkレコード目に記録する。
その後、ステップS903において、製品情報データベースPIDBのkレコードから中間材料の投入元の番号と中間材料の番号を読み出す。
その後、ステップS904において、第6レジスタの値iを、読み出した投入元番号とし、第7レジスタの値jを、読み出した中間材料番号とする。
その後、ステップS905において、第6レジスタの値i(投入元番号)が第1基本モデル52aに対応する設備か否かを判別する。投入元番号が第1基本モデル52aに対応する設備であれば、次のステップS906に進み、投入元番号(i)に対応する第1中間情報データベースMMDB1(図8参照)のうち、第7レジスタの値j(中間材料番号)に対応するレコード(jレコード)から第1バッチ処理番号、ロット番号を読み出す。
その後、ステップS907において、製品品質データベースPIDBのkレコード目に、読み出した第1バッチ処理番号とロット番号を記録する。
その後、ステップS908において、第8レジスタの値tを、読み出したロット番号にする。
その後、ステップS909において、投入元番号(i)に対応するロット情報データベースLNDBのうち、第8レジスタの値tにて示すレコード(tレコード)から当該ロットの原材料の識別番号と、原材料の個別投入量を読み出す。
その後、ステップS910において、製品品質データベースPQDBのkレコード目に、読み出した原材料の識別番号を記録する。
その後、ステップS911において、製品情報データベースPIDBのkレコード目から製品投入量換算値を読み出す。
その後、ステップS912において、読み出したロット単位の原材料の個別投入量と製品投入量換算値から、製品に含まれる原材料の個別投入量を計算する。
その後、ステップS913において、得られた製品に含まれる原材料の個別投入量を、製品品質データベースPQDBのkレコード目に記録する。
その後、ステップS914において、製品原材料特定部106は、インデックスレジスタkの値を+1更新する。
一方、前記ステップS905において、第6レジスタの値i(投入元番号)が第1基本モデル52aに対応する設備ではなく、第2基本モデル52bに対応する設備であると判別された場合は、ステップS914に進み、投入元番号(i)に対応する第2中間情報データベースMMDB2(図9参照)のjレコードから第2バッチ処理番号、中間材料の投入元番号、中間材料番号を読み出す。
その後、ステップS915において、製品品質データベースPQDBのkレコード目に、読み出した第2バッチ処理番号を記録する。その後、ステップS904の処理に進む。すなわち、第6レジスタの値i及び第7レジスタの値jが、ステップS914で読み出された投入元番号及び中間材料番号となる。その後、ステップS905以降の処理が繰り返される。
そして、前記ステップS916での処理が終了した段階で、次のステップS917に進み、処理終了であるか否かが判別される。この判別は、製品情報データベースPIDBの最終レコードまで処理したかどうかで行われる。処理終了でなければ、前記ステップS902の処理に戻り、該ステップS902以降の処理を繰り返す。
図23の処理ルーチンに戻り、上述の製品原材料特定部での処理が終了した段階で、この原材料特定部での処理が終了する。
このように、本実施の形態に係る品質解析手段は、1以上のストック設備と1以上のバッチ処理設備とを有し、原材料として、例えば粉体や液体を用いる製造システムを、例えば3つの基本モデル(第1基本モデル〜第3基本モデル)に分類すると共に、各基本モデルに対応したデータベースを設定し、各基本モデルに対応した設備で取得した原材料や中間材料の投入量、ストックタンクの残量、中間材料や製品の払出量に基づいて、第1中間材料に含まれる原材料の特定、第2中間材料に含まれる第1中間材料の特定、製品に含まれる第1中間材料又は第2中間材料の特定するようにしたので、各基本モデルに対応したデータベースを容易に対応付けすることができ、原材料や中間材料が複雑な経緯を経て搬入される場合(別工場から搬入、委託先からの搬入等)でも、製品と、該製品に対応するロットと、バッチ処理とを簡単に対応付けすることができる。つまり、製品に含まれる原材料並びにどのようなバッチ処理が行われたかを簡単に知ることができる。
しかも、第1基本モデルに対応した第1データ処理部、第2基本モデルに対応した第2データ処理部、第2基本モデルに対応した第2データ処理部では、それぞれ第1ストックタンクでの残量、第2ストックタンクでの残量、第3ストックタンクでの残量を基本に、原材料の実測投入量、中間材料の実測投入量、中間材料の払出量、製品の払出量から、第1中間材料に含まれる原材料の特定、第2中間材料に含まれる第1中間材料の特定、製品に含まれる第1中間材料又は第2中間材料の特定を行うようにしたので、各データ処理部で類似した処理ルーチンを構築することができ、システム設定、プログラム設計の簡単化、デバックの迅速化、保守管理が容易になる。
これは、原材料特定部においても同様であり、各基本モデルに対応したデータベースに対して、中間材料番号、バッチ処理番号、ロット番号等をキーに、第1中間材料に含まれる原材料の特定、第2中間材料に含まれる第1中間材料の特定、製品に含まれる第1中間材料又は第2中間材料の特定を行うようにしたので、原材料特定部を構成する第1バッチ処理特定部100a、ロット特定部102、第2バッチ処理特定部100b、中間材料第1特定部104a、中間材料第2特定部104bにおいて類似した処理ルーチンを構築することができ、システム設定、プログラム設計の簡単化、デバックの迅速化、保守管理が容易になる。
一方、品質表示部68(図15参照)は、図30に示すように、入力装置26から操作入力された原材料の品質情報を取得する原材料品質取得部110と、入力装置26から操作入力された製品の品質情報を取得する製品品質取得部112と、製品について特定された原材料に関する情報に基づいて、製品の品質情報と製品に含まれる原材料の品質情報と対比させて表示する対比表示部114とを有する。特に、対比表示部114は、入力装置26からの操作入力(品質対比画面の表示要求)に基づいて起動され、例えば図31や図32に示すように、製品の品質情報と製品に含まれる原材料の品質情報(対応するロット番号等)とが対比された品質対比画面116を表示する。
原材料品質取得部110は、操作入力されたロット単位の原材料の品質情報を、原材料情報データベースRMDB(図5参照)に記録する。例えばロット1では、3種類の原材料Ga1、Gb1、Gc1が投入されることから、原材料情報データベースの第1レコードに、ロット番号と、原材料Ga1、Gb1、Gc1の識別番号と各品質情報が記録される。
製品品質取得部112は、操作入力された製品の品質情報を、製品品質データベースPQDB(図11参照)に記録する。なお、製品品質データベースPQDBには、製品の品質情報のほかに、製造年月日時、第1バッチ処理番号、第2バッチ処理番号、ロット番号、製品に含まれる原材料に関する情報(識別番号等)が記録される。
対比表示部114によって表示される品質対比画面116としては、図31に示す第1対比画面116aや、図32に示す第2対比画面116b等が挙げられる。
すなわち、図31に示す第1対比画面116aは、ロットを示すシンボル(ロットシンボル118)と、第1バッチ処理(製造条件)を示すシンボル(第1バッチシンボル120)と、第2バッチ処理(製造条件)を示すシンボル(第2バッチシンボル121)と、製品を示すシンボル(製品シンボル122)とが並行して表示された形態を有する。第1対比画面116aに表示される各ロットシンボル118内には、それぞれ対応するロット番号が表示され、各第1バッチシンボル120内には、それぞれ対応する第1バッチ処理番号が表示され、各第2バッチシンボル121内には、それぞれ対応する第2バッチ処理番号が表示されるようになっている。さらに、製品品質が規定のレベルよりも低い製品に対応した製品シンボル122、第2バッチシンボル121、第1バッチシンボル120及びロットシンボル118を囲むように、枠123が表示されるようになっている。
一方、図32に示す第2対比画面116bは、投入された原材料の時間軸に対する品質・特性の変化を示すグラフ124aと、製造された製品の時間軸に対する品質の変化を示すグラフ124bとが並行して表示された形態を有する。また、この第2対比画面116bは、グラフ124aに、原材料の特性値が規定の範囲から逸脱した原材料に対応したプロットを指し示す第1指標125aが表示され、製品品質が規定のレベルよりも低い製品に対応したプロットを指し示す第2指標125bが表示されるようになっている。
対比表示部114は、図30に示すように、情報読出部126と、製品シンボル表示部128と、第1バッチシンボル表示部130と、第2バッチシンボル表示部132と、ロットシンボル表示部134と、原材料品質表示部136と、製品品質表示部138とを有する。
情報読出部126は、製品品質データベースPQDBから製造年月日時順に(古い順から)、製品の品質情報、第1バッチ処理番号、第2バッチ処理番号、ロット番号、製品に含まれる原材料に関する情報(識別番号等)を読み出す。さらに、製品に含まれる原材料の識別番号に基づいて、原材料情報データベースRMDBから、製品に含まれる原材料の品質情報を読み出す。
製品シンボル表示部128は、情報読出部126にて読み出された情報に基づいて、第1対比画面116aに、製造された複数の製品にそれぞれ対応した製品シンボル122を製造年月日時順に例えば横方向に並べて表示する。このとき、同じロット番号に関する製品シンボル122を同じ色で表示し、例えば3色の繰り返し表示としている。例えばロット1は赤色、ロット2は青色、ロット3は黄色、ロット4は再び赤色というようにしている。
第2バッチシンボル表示部132は、情報読出部126にて読み出された情報に基づいて、第1対比画面116aに、複数の第2バッチ処理にそれぞれ対応した第2バッチシンボル121を製造年月日時順に横方向に並べて表示する。この場合も、製品シンボル122と同様に、同じロット番号に関する第2バッチシンボル121を同じ色で表示し、例えば3色の繰り返し表示としている。これにより、同じロット番号に対応する1以上の製品シンボル122の上に、該ロット番号に対応する1以上の第2バッチシンボル121が表示されることとなる。
第1バッチシンボル表示部130は、情報読出部126にて読み出された情報に基づいて、第1対比画面116aに、複数の第1バッチ処理にそれぞれ対応した第1バッチシンボル120を製造年月日時順に横方向に並べて表示する。この場合も、製品シンボル122と同様に、同じロット番号に関する第1バッチシンボル120を同じ色で表示し、例えば3色の繰り返し表示としている。これにより、同じロット番号に対応する1以上の第2バッチシンボル121の上に、該ロット番号に対応する1以上の第1バッチシンボル120が表示されることとなる。
ロットシンボル表示部134は、情報読出部126にて読み出された情報に基づいて、第1対比画面116aに、複数のロットにそれぞれ対応したロットシンボル118を製造年月日時順に横方向に並べて表示する。この場合も、製品シンボル122と同様に、同じロット番号に関するロットシンボル118を同じ色で表示し、例えば3色の繰り返し表示としている。これにより、同じロット番号に対応する1以上の第1バッチシンボル120の上に、該ロット番号に対応する1つのロットシンボル118が表示される。
その結果、例えばロット1に対応する1以上の製品シンボル122の上に、該ロット1に対応する1以上の第2バッチシンボル121が表示され、該ロット1に対応する1以上の第2バッチシンボル121の上に、該ロット1に対応する1以上の第1バッチシンボル120が表示され、該ロット1に対応する1以上の第1バッチシンボル120の上にロット1のロットシンボル118が表示される。これはその他のロット2、ロット3等についても同様である。
製品品質表示部138は、情報読出部126にて読み出された情報に基づいて、図32に示すように、第2対比画面116bの下半分の表示領域に、製造された複数の製品の品質情報(数値データ)が製造年月日時順にプロットされた形態の製品品質グラフ124bを表示する。
原材料品質表示部136は、情報読出部126にて読み出された情報に基づいて、図32に示すように、第2対比画面116bの上半分の表示領域に、製造された複数の製品にそれぞれ対応した原材料の品質情報(数値データ)が製造年月日時順にプロットされた原材料品質グラフ124aを表示する。図32の例では、説明を簡単にするために、同種の原材料の品質情報をグラフ表示した例を示しているが、もちろん、製品に含まれる複数種の原材料の品質情報をグラフ表示してもよい。このような表示形態も、製品品質データベースPQDBの内容並びに原材料情報データベースRMDBの内容に基づいて簡単に行うことができる。
ここで、比較例の表示形態について図33及び図34を参照しながら説明する。比較例の表示形態は、従来から踏襲されている表示形態であって、ロットについての表示を各ロットの開始時点に基づいて行い、バッチ処理についての表示を各バッチ処理の開始時点に基づいて行い、製品についての表示を製品の製造年月日時に基づいて行う形態である。図33及び図34は、便宜的に、本実施の形態と同様にロットシンボル118、第1バッチシンボル120、第2バッチシンボル121、製品シンボル122を横方向に並べて表示した例を示してある。また、比較例の原材料品質及び製品品質についての表示形態は、図34に示すように、原材料の品質情報(数値データ)を時間軸に沿って投入年月日時順にプロットした形態で表示し、製品の品質情報(数値データ)を時間軸に沿って製造年月日時順にプロットした形態で表示している。
そのため、比較例に係る表示形態では、品質異常があった製品について、その原因となったバッチ処理や原材料を特定する場合、品質異常があった製品が製造されるまでの経緯をたどる必要がある。特に、別の工場や委託先を経由して中間材料等が入手される場合は、その運送時間やストックされた時間を考慮しなければならず、バッチ処理や原材料を特定することが困難になるという問題がある。
これに対して、本実施の形態では、上述した原材料特定部66にて、製品と、該製品に対応する第1バッチ処理、第2バッチ処理、ロット番号とを対応付けて、製品に含まれる原材料を特定したので、品質表示部68にて、製品、第1バッチ処理、第2バッチ処理及びロット番号を時間軸に沿って製造年月日時順に表示することが可能となる。その結果、図31に示すように、製品を示す製品シンボル122の直上に、その製品に対応する第1バッチ処理番号、第2バッチ処理番号、ロット番号が表示されることになり、品質異常があった製品について、その原因となった第1バッチ処理、第2バッチ処理や原材料を簡単に特定することができる。しかも、図32に示す第2対比画面116bでは、製品の品質データと、該製品に含まれる原材料の品質データとが、時間軸に沿って、該製品の製造年月日時順に表示されることから、製品の品質データがプロットされた部分の直上に、該製品に含まれる原材料の品質データがプロットされた部分が位置されるため、例えば品質異常の製品に含まれる原材料の品質を一目で確認することができる。
その他の表示形態としては、第1対比画面116aと第2対比画面116bとを組み合わせて、図35に示すように、1つの品質対比画面116を表示するようにしてもよい。例えば上部に第2対比画面116bの原材料品質グラフ124aを配置し、下部に第2対比画面116bの製品品質グラフ124bを配置し、中央に第1対比画面116aを配置して表示する等が挙げられる。このような表示形態にすることで、各製品の品質情報がプロットされた部分の各上部に、それぞれ対応する製品シンボル122、対応する第2バッチシンボル121、対応する第1バッチシンボル120、対応するロットシンボル118及び対応する原材料の品質・特性のプロット部分が垂直方向に並んで表示されることになり、品質異常の製品に対応するロット番号、バッチ処理番号及び原材料の品質・特性を一目で確認することができる。なお、図35の例では、原材料の特性(例えば粘度等)と製品の品質(例えばRth等)を示した例を示す。
上述の品質表示部68によって、製品の品質異常の発生原因となる工程とその品質情報や工程パラメータを迅速に同定することができる。その結果、品質異常となる要因を短時間で抽出し、解決することができる。これは、製品自体の損失や時間的損失等を含む各種損失の減少、収率の向上、製品品質の向上の実現につながる。
また、本実施の形態に係る品質解析手段50は、上述の各種データベースの内容から、検索要求の検索条件に応じて、該当するデータを抽出し、トレンドグラフ、散布図、統計分析データ、素データ等をディスプレイやプリンタ等に出力することができる。例えば上述の各種データベースを元に、統計分析結果(相関分析、重回帰分析、MT法等)を提供し、関連性の高い要因の絞込みが可能になる。図31の第1対比画面116aや図32の第2対比画面116bはその一例である。
なお、本発明に係る品質解析システム、品質解析方法及びプログラムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。