JP2010237138A - 放射線検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線検出装置が減圧下におかれた場合でも、放射線検出装置内の密閉空間に残留する気泡の膨張を抑制する。
【解決手段】放射線変換層50が収容される密閉空間60は、外部の気圧が低下しても、体積に変化を生じない。このため、密閉空間60内に残留する気泡の膨張が抑制される。これにより、気泡膨張による放射線検出への影響が軽減される。
【選択図】図4

Description

本発明は、放射線を検出する放射線検出装置に関する。
放射線を検出する放射線検出装置としては、TFTを用いた放射線検出パネルが知られている。TFTを用いた放射線検出パネルでは、TFTが形成されたTFT基板上に、放射線の入射により蛍光するシンチレータ層や、放射線の入射により電荷を生じる光導電層が形成される。
このシンチレータ層又は光導電層を保護するために、これらを封止する封止構造が、特許文献1に開示されている。特許文献1の構成では、シンチレータ層を被覆するシンチレータ保護部材を備え、シンチレータ保護部材は、ホットメルト樹脂からなるシンチレータ保護層を有している。
特開2006−78471号公報
ところで、シンチレータ層をTFT基板に接着剤等で接合した放射線検出パネルでは、減圧下で使用されると、接合部に残留した気泡が膨張し、放射線検出に悪影響を与える場合がある。上記特許文献1の構成において、気泡の膨張を抑制する効果が低いと考えられる。
本発明は、上記事実を考慮し、放射線検出装置が減圧下におかれた場合でも、放射線検出装置内の密閉空間に残留する気泡の膨張を抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に係る放射線検出装置は、TFTからなるスイッチ素子が絶縁性基板に形成されたTFT基板と、前記TFT基板上に配置され、前記スイッチ素子に読み出される電荷に放射線を変換する又は、前記スイッチ素子に読み出される電荷に変換される光に放射線を変換する放射線変換層と、前記放射線変換層が収容される密閉空間を形成し、外部の気圧が低下しても前記密閉空間の体積に変化を生じさせない密閉空間形成部材と、を備える。
この構成によれば、放射線変換層が、放射線を電荷に変換し、又は、放射線を光に変換する。光に変換された場合には、この光が電荷に変換される。変換された電荷は、TFT基板のスイッチ素子によって読み出され、放射線検出がなされる。
ここで、本発明の請求項1の構成では、放射線変換層が収容される密閉空間は、外部の気圧が低下しても、体積に変化を生じない。このため、密閉空間内に残留する気泡の膨張が抑制される。これにより、気泡膨張による放射線検出への影響が軽減される。
本発明の請求項2に係る放射線検出装置は、請求項1の構成において、前記密閉空間形成部材は、前記TFT基板に設けられ、前記放射線変換層の周囲を囲む側壁と、前記TFT基板に対向して配置され、前記TFT基板と前記側壁とで前記密閉空間を形成する対向壁と、前記対向壁に形成され、前記対向壁の変形を阻止する補強部と、を備える。
この構成によれば、対向壁に形成された補強部が、対向壁の変形を阻止する。このように、請求項2の構成は、部材を追加しないので、部品点数を増加させること無く、密閉空間内に残留する気泡の膨張が抑制できる。
本発明の請求項3に係る放射線検出装置は、請求項1又は請求項2の構成において、前記密閉空間形成部材は、金属で形成されている。
この構成によれば、密閉空間形成部材が金属で形成されているので、加工がしやすく、強度も出しやすい。
本発明の請求項4に係る放射線検出装置は、請求項1の構成において、前記密閉空間形成部材は、前記TFT基板に設けられ、前記放射線変換層の周囲を囲む側壁部材と、前記TFT基板に対向して配置され、前記TFT基板と前記側壁部材とで前記密閉空間を形成する対向壁と、前記対向壁から見て前記TFT基板とは反対側に配置され、前記対向壁を支持し、前記対向壁の変形を阻止する支持部材と、を備える。
この構成によれば、対向壁を支持する支持部材が、対向壁の変形を阻止する。請求項4の構成では、従来構成の放射線検出装置に支持部材を追加するのみで、密閉空間内に残留する気泡の膨張が抑制できる。
本発明の請求項5に係る放射線検出装置は、請求項4の構成において、前記放射線変換層もしくは前記放射線変換層の支持体と前記密閉空間形成部材とが接触している。
この構成によれば、密閉空間形成部材と放射線変換層との間に空隙がなくなるので、放射線変換層が収容される密閉空間の空洞が小さくなり、密閉空間の体積に変化が生じにくい構成となる。このため、簡易な構成で、密閉空間の体積に変化を生じないようにすることが可能となる。
本発明の請求項6に係る放射線検出装置は、請求項1〜5のいずれか1項の構成において、前記TFT基板を通して前記放射線変換層に放射線を入射させる。
この構成によれば、密閉空間形成部材が放射線入射の妨げにならないので、密閉空間形成部材の材料選択における自由度が増す。このため、密閉空間形成部材側から放射線入射する構成に比べ、密閉空間形成部材として、剛性の高い材料を選択することも可能となる。
本発明の請求項7に係る放射線検出装置は、請求項1〜6のいずれか1項の構成において、前記密閉空間形成部材に形成された前記密閉空間に封入された不活性ガスを備える。
この構成によれば、空放射線変換層、光導電層の吸湿による劣化がある場合にも、これを抑制することが出来る。
本発明は、上記構成としたので、放射線検出装置が減圧下におかれた場合でも、放射線検出装置内の密閉空間に残留する気泡の膨張を抑制できる。
図1は、間接変換方式に係る放射線検出装置の構成を模式的に示す概略側面図である。 図2は、本実施形態に係る放射線検出装置の構成を模式的に示す概略平面図である。 図3は、直接変換方式に係る放射線検出装置の構成を模式的に示す概略側面図である。 図4は、本実施形態に係る放射線検出装置の全体構成を簡略化して示した図2の4−4線断面図である。 図5は、本実施形態に係る密閉空間形成部材の対向壁にリブを設けた構成を示す概略斜視図である。 図6は、変形例に係る放射線検出装置の全体構成を簡略化して示した図2の4−4線断面図である。 図7は、変形例に係る放射線検出装置において、放射線変換層と対向壁との間の空隙をなくした構成を示した図2の4−4線断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(本実施形態に係る放射線検出装置の構成)
まず、本実施形態に係る放射線検出装置の構成を説明する。図1は、間接変換方式に係る放射線検出装置の構成を模式的に示す概略側面図である。図2は、本実施形態に係る放射線検出装置の構成を模式的に示す概略平面図である。図3は、直接変換方式に係る放射線検出装置の構成を模式的に示す概略側面図である。
放射線検出装置10は、図1に示すように、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)からなるスイッチ素子28が絶縁性基板12に形成されたTFT基板16を備えている。
このTFT基板16上には、入射される放射線を変換する放射線変換層の一例として、入射される放射線を光に変換するシンチレータ層18が形成されている。
シンチレータ層18としては、例えば、CsI:Tl、GOS(GdS:Tb)を用いることができる。なお、シンチレータ層18は、これらの材料に限られるものではない。
絶縁性基板12としては、例えば、ガラス基板、各種セラミック基板、樹脂基板を用いることができる。なお、絶縁性基板12は、これらの材料に限られるものではない。
シンチレータ層18とTFT基板16との間には、シンチレータ層18によって変換された光が入射されることにより電荷を生成する光導電層20が配置されている。この光導電層20のシンチレータ層18側の表面には、光導電層20にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極22が形成されている。
TFT基板16には、光導電層20で生成された電荷を収集する電荷収集電極24が形成されている。TFT基板16では、各電荷収集電極24で収集された電荷が、スイッチ素子28によって読み出される。
電荷収集電極24は、TFT基板16に二次元状に配置されており、それに対応して、スイッチ素子28が、図2に示すように、絶縁性基板12に2次元状に配置されている。
また、TFT基板16には、一定方向(行方向)に延設され各スイッチ素子28をオンオフさせるための複数本のゲート線30と、ゲート線30と直交する方向(列方向)に延設されオン状態のスイッチ素子28を介して電荷を読み出すための複数本の信号線(データ線)32が設けられている。
なお、TFT基板16上には、TFT基板16上を平坦化するための平坦化層23が形成されている。また、TFT基板16とシンチレータ層18との間であって、平坦化層23上には、シンチレータ層18をTFT基板16に接着するための接着層25が、形成されている。
TFT基板16は、平面視において外縁に4辺を有する四辺形状をしている。具体的には、矩形状に形成されている。
平面視におけるTFT基板16の周端部には、1辺において、個々のゲート線30が接続された接続端子38が配置されている。この接続端子38は、配線35を介して、外部回路としてのゲート線ドライバ34に接続されている。
また、TFT基板16の周端部には、1辺において、個々の信号線32が接続された接続端子39が配置されている。この接続端子39は、配線37を介して、外部回路としての信号処理部36に接続される。この接続端子39が配置された1辺は、接続端子38が配置された1辺に対して、直角方向に位置している。
なお、接続端子38及び接続端子39は、対向する辺に配置される構成であってもよい。また、接続端子38及び接続端子39は、同じ辺に配置される構成であってもよい。また、接続端子38及び接続端子39は、それぞれが複数の辺に対して配置されていても良い。
各スイッチ素子28は、ゲート線ドライバ34からゲート線30を介して供給される信号により行単位で順にオンされ、オン状態とされたスイッチ素子28によって読み出された電荷は、電荷信号として信号線32を伝送されて信号処理部36に入力される。従って、電荷は行単位で順に読み出され、二次元状の放射線画像が取得可能となる。
なお、上記の放射線検出装置10は、放射線を一旦、光に変換し、その光を電荷に変換して放射線検出を行う間接変換方式であったが、放射線検出装置としては、放射線を直接、電荷に変換する直接変換方式であってもよい。
直接変換方式の放射線検出装置では、図3に示すように、入射される放射線を変換する放射線変換層の一例として、入射される放射線を電荷に変換する光導電層48が、TFT基板16上に形成されている。
光導電層48としては、アモルファスSe、Bi12MO20(M:Ti、Si、Ge)、Bi4M3O12 (M:Ti、Si、Ge)、Bi2O3、BiMO4(M:Nb、Ta、V)、Bi2WO6、Bi24B2O39、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、MNbO3(M:Li、Na、K)、PbO、HgI2、PbI2、CdS、CdSe、CdTe、BiI3、GaAs等のうち少なくとも1つを主成分とする化合物などが用いられるが、暗抵抗が高く、X線照射に対して良好な光導電性を示し、真空蒸着法により低温で大面積成膜が可能な非晶質(アモルファス)材料が好まれる。
光導電層48上には、光導電層48の表面側に形成され、光導電層48へバイアス電圧を印加するためのバイアス電極52が形成されている。
直接変換方式の放射線検出装置では、間接変換方式の放射線検出装置と同様に、光導電層48で発生した電荷を収集する電荷収集電極24がTFT基板16に形成されている。
また、直接変換方式の放射線検出装置におけるTFT基板16は、各電荷収集電極24で収集された電荷を蓄積する電荷蓄積容量26を備えている。この各電荷蓄積容量26に蓄積された電荷が、スイッチ素子28によって読み出される。
(放射線検出装置10における封止構造)
次に、放射線検出装置10における封止構造について説明する。図4は、本実施形態に係る放射線検出装置の全体構成を簡略化して示した図2の4−4線断面図である。
本構成は、間接変換方式及び直接変換方式の両方の放射線検出装置において適用が可能であり、間接変換方式におけるシンチレータ層18と直接変換方式における光導電層48とをまとめて放射線変換層50として、以下に説明する。
放射線検出装置10は、図4に示すように、放射線変換層50が形成されたTFT基板16が、放射線検出装置10の筐体11に収容されている。
本実施形態では、放射線は、筐体11の外側(図4における下側)から入射され、筐体11及びTFT基板16を通して放射線変換層50に入射するようになっている。
上述したゲート線ドライバ34を構成する回路基板68及び、上述した信号処理部36を構成する回路基板69は、放射線入射側とは反対側にある筐体11の内壁に取り付けられている。
TFT基板16上には、放射線変換層50が収容される密閉空間60を形成し、外部の気圧が低下しても密閉空間60の体積に変化を生じさせない密閉空間形成部材62が配置されている。
なお、ここでいう外部の気圧が低下する場合とは、放射線検出装置10が通常使用される環境下における気圧(大気圧)の範囲において気圧が低下する場合を意味する。具体的には、海抜−10m(1014.25hpaの環境下)から海抜約3000mの高地(700hPaの環境下)に気圧が変化する場合が想定される。
また、密閉空間60には、空気が封入されている。なお、空気に限られず、アルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガスを封入しても良い。
密閉空間形成部材62は、具体的には、金属で形成された封止缶で構成されている。金属としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等が用いられる。なお、外部の気圧が低下しても密閉空間60の体積に変化を生じさせない程度の剛性を保てるように、密閉空間形成部材62の厚みが調整させる。
密閉空間形成部材62は、TFT基板16の外周部上に設けられた側壁62Aと、TFT基板16に対向して配置された対向壁62Bとを備えて構成されている。
側壁62Aは、放射線変換層50の周囲を4方向から囲んでおり、平面視にて4辺でなる枠状に形成されている。
対向壁62Bは、放射線変換層50を覆うように、放射線変換層50から見てTFT基板16とは反対側に配置されている。また、対向壁62Bは、側壁62Aと一体的に形成されており、TFT基板16と側壁62Aとで密閉空間60を形成している。密閉空間60は、TFT基板16と側壁62Aと対向壁62Bに囲まれている。
以上のように構成された本実施形態に係る放射線検出装置10によれば、放射線変換層50が収容される密閉空間60は、外部の気圧が低下しても、体積に変化を生じない。このため、密閉空間60内に残留する気泡の膨張が抑制される。これにより、気泡膨張による放射線検出への影響が軽減される。
なお、密閉空間形成部材62の材料は、金属に限られるものではない。密閉空間形成部材62としては、外部の気圧が低下しても密閉空間60の体積に変化を生じさせない程度の剛性を有する材料を選択することが可能である。
また、密閉空間形成部材62には、放射線が入射されないので、放射線の減衰の程度を考慮せずに材料が選択される。従って、仮に、密閉空間形成部材62側から放射線を入射させた場合において、必要な画質が得られない程度に放射線を減衰させる材料を用いてもよい。
また、図5に示すように、対向壁62Bには、対向壁62Bの変形を阻止する補強部としてのリブ64を形成する構成であってもよい。図5に示す構成では、リブ64は、所定方向に沿って直線状に、所定の間隔で複数形成されている。なお、リブ64としては、形成位置は、適宜変更することが可能であり、例えば、格子状に形成してもよい。また、補強部としては、リブに限られず、エンボスであってもよい。
このように、リブ64を形成することにより、部材を追加しないので密閉空間形成部材62の剛性を保つことができ、部品点数を増加させること無く、密閉空間内に残留する気泡の膨張が抑制できる。
(封止構造の変形例)
次に、封止構造の変形例について説明する。図6は、変形例に係る封止構造を示す概略図である。
変形例に係る封止構造では、図6に示すように、放射線変換層50が収容される密閉空間70を形成し、外部の気圧が低下しても密閉空間70の体積に変化を生じさせない密閉空間形成部材72が、TFT基板16上に配置されている。
なお、ここでいう外部の気圧が低下する場合とは、放射線検出装置10が通常使用される環境下における気圧(大気圧)の範囲において気圧が低下する場合を意味する。具体的には、海抜−10m(1014.25hpaの環境下)から海抜約3000mの高地(700hPaの環境下)に気圧が変化する場合が想定される。
また、密閉空間70には、空気が封入されている。なお、空気に限られず、アルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガスを封入しても良い。
密閉空間形成部材72は、TFT基板16の外周部上に設けられた側壁部材72Aと、TFT基板16に対向して配置された対向壁72Bとを備えて構成されている。
側壁部材72Aは、放射線変換層50の周囲を4方向から囲んでおり、平面視にて4辺でなる枠状に形成されている。また、側壁部材72Aは、TFT基板16の外周部上に立設された側壁73aと、側壁73aの上部からTFT基板16中央部側へ張り出すフランジ部73bとを有しており、断面L字状に形成されている。
対向壁72Bは、放射線変換層50を覆うように、放射線変換層50から見てTFT基板16とは反対側に配置されている。また、対向壁72Bは、側壁部材72Aとは別体で形成されており、TFT基板16と側壁部材72Aとで密閉空間70を形成している。密閉空間70は、TFT基板16と側壁部材72Aと対向壁72Bに囲まれている。
対向壁72Bは、例えば、ガラス板で構成されている。なお、対向壁72Bの材料は、これに限られるものではない。
対向壁72Bを支持すると共に対向壁72Bの変形を阻止する支持部材としての支持体74が、対向壁72Bから見てTFT基板16とは反対側に配置されている。支持体74は、対向壁72Bの表面(TFT基板16とは反対側の面)及びフランジ部73bの表面(TFT基板16とは反対側の面)に接合されて固定されている。これにより、支持体74は、対向壁72B及び側壁部材72Aを支持している。
この支持体74は、支持板76に固定されている。この支持板76は、筐体11の内壁に固定されている。
なお、外部の気圧が低下しても密閉空間60の体積に変化を生じさせない程度の剛性を保てるように、支持体74及び支持板76の大きさ及び厚みが調整させる。
また、支持体74及び支持板76の材料は、外部の気圧が低下しても密閉空間70の体積に変化を生じさせない程度の剛性を有する材料を選択することが可能である。また、支持体74及び支持板76には、放射線が入射されないので、放射線の減衰の程度を考慮せずに材料が選択される。従って、仮に、支持体74及び支持板76側から放射線を入射させた場合において、必要な画質が得られない程度に放射線を減衰させる材料を用いてもよい。
変形例に係る封止構造によれば、放射線変換層50が収容される密閉空間70は、外部の気圧が低下しても、体積に変化を生じない。このため、密閉空間70内に残留する気泡の膨張が抑制される。これにより、気泡膨張による放射線検出への影響が軽減される。
また、変形例に係る封止構造では、従来構成に支持部材を追加するのみで、密閉空間内に残留する気泡の膨張が抑制できる。
なお、図7に示すように、密閉空間形成部材72と放射線変換層50との間に実質的に空隙がない構成としても良い。
すなわち、密閉空間形成部材72と放射線変換層50とが、直接的又は間接的に接触している構成とされている。
放射線変換層50が単体で構成される場合には、密閉空間形成部材72と放射線変換層50とが接触することになる。また、放射線変換層50が、支持体(ベース)に塗布等されて形成される場合には、その支持体と密閉空間形成部材72とが接触することになる。なお、支持体としては、例えば、PETベースが用いられる。
この構成によれば、放射線変換層50が収容される密閉空間70の空洞が小さくなり、密閉空間70の体積に変化が生じにくい構成となる。このため、簡易な構成で、密閉空間70の体積に変化を生じないようにすることが可能となる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
10 放射線検出装置
16 TFT基板
18 シンチレータ層(放射線変換層)
48 光導電層(放射線変換層)
50 放射線変換層
60 密閉空間
62A 側壁
62B 対向壁
62 密閉空間形成部材
64 リブ(補強部)
70 密閉空間
72A 側壁部材
72B 対向壁
72 密閉空間形成部材
74 支持体
76 支持板

Claims (7)

  1. TFTからなるスイッチ素子が絶縁性基板に形成されたTFT基板と、
    前記TFT基板上に配置され、前記スイッチ素子に読み出される電荷に放射線を変換する又は、前記スイッチ素子に読み出される電荷に変換される光に放射線を変換する放射線変換層と、
    前記放射線変換層が収容される密閉空間を形成し、外部の気圧が低下しても前記密閉空間の体積に変化を生じさせない密閉空間形成部材と、
    を備える放射線検出装置。
  2. 前記密閉空間形成部材は、
    前記TFT基板に設けられ、前記放射線変換層の周囲を囲む側壁と、
    前記TFT基板に対向して配置され、前記TFT基板と前記側壁とで前記密閉空間を形成する対向壁と、
    前記対向壁に形成され、前記対向壁の変形を阻止する補強部と、
    を備える請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記密閉空間形成部材は、金属で形成されている請求項1又は請求項2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記密閉空間形成部材は、
    前記TFT基板に設けられ、前記放射線変換層の周囲を囲む側壁部材と、
    前記TFT基板に対向して配置され、前記TFT基板と前記側壁部材とで前記密閉空間を形成する対向壁と、
    前記対向壁から見て前記TFT基板とは反対側に配置され、前記対向壁を支持し、前記対向壁の変形を阻止する支持部材と、
    を備える請求項1に記載の放射線検出装置。
  5. 前記放射線変換層もしくは前記放射線変換層の支持体と前記密閉空間形成部材とが接触している請求項4に記載の放射線検出装置。
  6. 前記TFT基板を通して前記放射線変換層に放射線を入射させる請求項1〜5のいずれか1項に記載の放射線検出装置。
  7. 前記密閉空間形成部材に形成された前記密閉空間に封入された不活性ガスを備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射線検出装置。
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