JP2010237092A - 蒸気タービン内の液滴計測装置及び液滴計測方法 - Google Patents

蒸気タービン内の液滴計測装置及び液滴計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多方向に飛散する液滴に対応でき、流速の速い蒸気流中でも光ファイバが破損することが無く、複数回液滴が突き刺さっても精度良く計測する。
【解決手段】光ファイバ11と光ファイバ11を先端から離れた位置で支持する円筒部材12を蒸気流の方向に配置し、光ファイバ11に液滴Dが当たることにより液滴径と速度を計測する蒸気タービン内の液滴計測装置であって、円筒部材12に光ファイバ11を覆う液滴防護筒13を設ける。液滴防護筒13は、その底部に液滴排出孔14を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気タービン内に設置され、光ファイバを用いて湿り蒸気である液滴の液滴径と速度を計測する光ファイバプローブ(以下、「光プローブ」という)による液滴計測装置及び液滴計測方法に関する。
蒸気タービンを用いて発電機を駆動する発電プラントにおいて、低圧タービンには飽和蒸気に近い蒸気が導入されるので、最終段の近くでは、蒸気は湿り蒸気となって大量の水滴を含有し、動翼のエロージョンの発生原因となったり、翼性能の性能低下を招来する恐れがある。したがって、低圧タービンの性能向上のためには、蒸気流中の水滴の挙動を計測、把握することが肝要である。
一般に、この液滴計測装置には、図14に示すような光ファイバプローブによる装置などがある。光プローブには、光ファイバ71の先端をファイバ軸に垂直な方向に対して傾斜している端面72を有するものあるいは端部をコーン状に成形したものなどがある。この傾斜端面あるいはコーン状端面が気相で覆われている場合、光ファイバ71の端面72と逆側から入射光73を入れると、端面72で光が反射し、反射光74を得ることができる。
しかしながら、先端に液滴が突き刺さり、端面72が液相で覆われると、光が液相へ透過し端面で光が反射しない。そこで、この反射光74を計測することにより、液滴の径と速度を計測する。例えば特許文献1に示される装置は、気泡計測用であるが、上記の液滴計測にも利用可能である。
特許第3018178号明細書
上述した光プローブを蒸気タービン内の液滴計測に利用するには、以下のような課題があった。蒸気タービン内の液滴は様々な方向に飛散している。光プローブは先端と同じ方向に進んで突き刺さった液滴しか精度良く計測することができないため、多方向に飛ぶ液滴を精度良く計測することが課題であった。また、光プローブは数百ミクロンの石英ガラスでできた光ファイバを利用するため、比較的脆く、流速の速い蒸気流中に設置すると破損してしまうという課題もある。
更に、液滴がプローブに突き刺さると、液滴が通過した後も表面に液膜が残ってしまい、次に突き刺さる液滴を計測する際に誤差が大きくなるという課題もあった。加えて、計測精度確認のために計測前後で計測信号の校正が必要で、計測部位から取外さないと校正ができないという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、多方向に飛散する液滴に対応でき、流速の速い蒸気流中でも破損することが無く、複数回液滴が突き刺さっても精度良く液滴径と移動速度とを計測でき、かつ、計測部位より取外さず計測校正が可能な蒸気タービン内の液滴計測装置及び液滴計測方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の液滴計測装置は、光ファイバと光ファイバを先端から離れた位置で支持する円筒部材を蒸気流の方向に配置し、前記光ファイバに液滴が当たることにより液滴径と速度を計測する蒸気タービン内の液滴計測装置であって、前記円筒部材に前記光ファイバを覆う液滴防護筒を設けことを特徴とする。
また、本発明の蒸気タービン内の液滴計測方法は、上記液滴計測装置を使用して、蒸気タービン内の蒸気の液滴径と移動速度とを計測することを特徴とする。
本発明により、多方向に飛散する液滴に対応でき、流速の速い蒸気流中でも光ファイバが破損することが無く、複数回液滴が突き刺さっても精度良く液滴径と移動速度とを計測でき、かつ、計測部位より取外さず計測校正が可能である。
本発明の第1実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第2実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第2実施形態の変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第3実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置における液滴排出孔の形状の異なる例を示した図。 本発明の第4実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第4実施形態の第1変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第4実施形態の第2変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第5実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第5実施形態の第1変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の第5実施形態の第2変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図。 本発明の液滴計測装置を蒸気タービンに設置した状況を示す図。 従来の光プローブを用いた液滴計測装置の一例を示す図。
以下、本発明に係る蒸気タービン内の液滴計測装置の実施形態について、図面を参照して説明する。第1実施形態の第1変形例以降では、先行する実施形態と重複する点については説明を適宜省略する。
(第1実施形態)
本発明の光プローブを用いた液滴計測装置(センサ)を、蒸気タービンに設置した状況を図13に示す。fは蒸気の流れを示している。液滴計測装置4は、全体がL字状であり、蒸気タービン1の動翼2と静翼3の隙間に配置される。保護管5が蒸気タービン1の固定側に進退自在及び回転自在に支持される。
図1は、第1実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図であり、図13におけるセンサの先端で保護管5から横に突出した部分を示している。
本実施形態は、光プローブを用いた液滴計測装置において液滴防護筒により液滴の方向を規制し、計測誤差の低減を図った例である。
図1において、本センサは、光ファイバ11と、金属製の円筒部材12と、液滴排出孔14があけられた液滴防護筒13から構成される。ここでは、光ファイバ11を2本の場合について図示しているが2本以上でも構わない。光ファイバ11の先端は、ファイバ軸に垂直な方向に対して傾斜した端面としている。これにより、蒸気タービン内の蒸気流中で多方向に飛散する液滴の径および移動速度を計測することができる。
本実施形態では、光ファイバ11は、液滴防護筒13で覆われている。2本の光ファイバ11は、平行に配置され、2本の光ファイバ11の間隔を適正に保持するために光ファイバ11の先端から離れた位置で光ファイバを束ねる円筒部材12の端面にある固定支持されている。液滴防護筒13も円筒部材12に支持される。図示はしていないが、円筒部材12には2本の光ファイバ11を支持する支持板があり、光ファイバ11と円筒部材12の空間部分は、例えば、充填材を満たしてその間に水あるいは蒸気が入らないようになっている。光ファイバ11は、円筒部材12内を通り蒸気タービン1の固定側まで延長される。
本発明によれば、光ファイバ11の周りに液滴防護筒13を設けたことにより、液滴Dの方向が規制されるので、光ファイバ11の先端に液滴Dが斜めに当たることを防止し、誤信号を防ぐことができる。加えて、液滴防護筒13により、高速で衝突する液滴Dによる破損を防止することができる。
また、液滴防護筒13に溜まった液は、液滴防護筒の底部に有る液滴排出孔14によって適宜排出されるため、連続的に液滴径及び速度を計測することができる。
(第1実施形態の第1変形例)
図2は、第1実施形態の第1変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図であり、本実施形態は、光プローブを用いた液滴計測装置において光ファイバの液滴付着による計測誤差の低減を図った例である。
図2において、本センサと第1実施形態のセンサとの相異は、2本の光ファイバ11の間隔が下端側を拡げた傾斜状とした点である。
蒸気タービン内の液滴Dは多数飛散しているため、短い時間間隔で複数の液滴Dが光ファイバ11に突き刺さるため、光ファイバ11の表面はしばらく薄い液膜で覆われる可能性が高く、薄い液膜で覆われている状態で次の液滴Dが突き刺さった場合は液滴Dの計測信号に影響し誤差となる。この対策として、光ファイバ11の根元の間隔を拡げている。これにより、光ファイバ11の根元で表面張力によりとどまる傾向にある液膜が剥がれやすくなり、光ファイバ11の表面に残る薄い液膜を除去することができ、次に貫通する液滴を精度良く計測することができる。更に、液滴防護筒13に溜まった液は、液滴防護筒の底部に有る液滴排出孔14によって適宜排出されるため、連続的に液滴径及び速度を計測することができる。
(第1実施形態の第2変形例)
本実施形態は、光プローブを用いた液滴計測装置において液適量の制限により計測精度の向上を図った例である。
図3は、第1実施形態の第2変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図である。
図3において、本センサと第1実施形態又は第1実施形態の第1変形例のセンサとの相異は、液滴防護筒13において液滴が入る上部開口を狭めたテーパ形状とし、液滴防護筒13内へ流入する液滴量を抑えた点にある。
本発明によれば、液滴Dが流入する開口を狭めたテーパ形状の液滴防護筒13を取り付けたことによって、筒内に流入する液適量が抑えられるため、光ファイバ11に突き刺して計測する量が減ることで計測間隔が拡げられ、これによって連続的に液滴径及び速度の計測精度が向上する。また、液滴防護筒13に流入する液滴量の減少により、光ファイバ11の表面の薄い液膜の付着量が減少する。このため、筒内に溜まった液の排出はスムーズに行われるので、連続的な液滴径及び速度を計測するうえでの計測誤差が減少する。
なお、液滴防護筒13は、その根元の太さを第1実施形態の第1変形例の図2と同程度にしたのは、表面張力によりとどまる傾向にある液膜を剥がれやすくするためであり、また、図3において、液滴の流れが乱れるのを防ぐため先端を尖らせているが、必ずしも先端を尖らせる必要がない。
(第2実施形態)
本第2実施形態、及び次の第2実施形態の変形例は、光プローブに濡れ防止機能を持たせた例である。
図4は、第2実施形態に係る液滴計測装置の光プローブの概要図である。
図4において、本センサは、光ファイバ21と、金属製の円筒部材22と、液滴排出孔24があけられた液滴防護筒23と、計測部の下流側に設置されたヒータ25により構成されている。
光ファイバ21による液滴径及び速度計測については、光ファイバ先端が液滴通過前に気体に覆われていなければ精度の良い計測が行えない。例えば、二つの液滴が光ファイバ先端に連続して通過した場合、先行液滴の一部が光ファイバ先端に付着したままの状態で遅延液滴が通過する。このような場合、遅延液滴が光ファイバに接触した際の信号を正しく検出できないこととなる。
本発明によれば、光ファイバ21の液滴が通過する下流側に取り付けたヒータ25によって光ファイバ21を加熱することで、ファイバ表面に付着した水を蒸発させて取り除くことができる。これにより、連続した液滴計測の精度向上を可能とする。
(第2実施形態の変形例)
図5は、第2実施形態の変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図である。
図5において、本センサは、光ファイバ21と、金属製の円筒部材22と、液滴排出孔24があけられた液滴防護筒23と、計測部の下流側に蒸着された蒸着金属26及び導線27により構成されている。実施形態2−1との相異は、ヒータ25の代わりに蒸着金属26、導線27を設けた点である。
本発明によれば、光ファイバ21の液滴が通過する下流側に取り付けた蒸着金属26に導線27から電流を流すことによって光ファイバ21を加熱することで、光ファイバ表面に付着した水を蒸発させて取り除くことができる。これにより、連続した液滴計測の精度向上を可能とする。
(第3実施形態)
本実施形態は、液滴計測装置の光プローブ破損時の流出防止を図った液滴排出孔の形状の異なる例である。
図6は、第3実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置における液滴排出孔の形状の異なる例を示した図である。
蒸気タービン内では最大400 m/s程度の液滴が飛散しており、液滴衝突により光プローブが破損して、破損したプローブが液滴防護筒の液滴排出孔より外部へ流出して、タービン羽根などに害を与える可能性がある。そこで、液滴排出孔を、破損した光プローブを捕捉可能な形状としている。
図6(a)は、液滴排出孔を細孔にした例であり、本センサは、光ファイバ31を覆う液滴防護筒33が円筒部材32に支持され、液滴防護筒33の底部に破損した光プローブを捕捉する機能を有した細孔の液滴排出孔34を設けている。
また、液滴排出孔の流れ方向の流路形状を中央で曲がった形状にしてもよい。図6(b)は、液滴防護筒33の液滴排出孔34を流路の中央で上下方向に曲がった形状とし、図6(c)は、液滴防護筒33の液滴排出孔34を流路の中央で横方向に曲がった形状としている。
このようにすることにより破損した光プローブを捕捉することが可能となり、破損したプローブが液滴排出孔より外部へ流出して、タービン羽根などに害を与える可能性がなくなる。
(第4実施形態)
本第4実施形態、及び次の第4実施形態の第1変形例、第4実施形態の第2変形例は、光プローブを用いた液滴計測装置に校正機能を持たせた例である。
図7は、第4実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図である。
図7において、本センサは、光ファイバ41と、金属製の円筒部材42と、光ファイバ41を覆い、水抜き部44を有する液滴防護筒43とその外部に設置された注入管45から構成されている。光ファイバ11の先端は、コーン状に成形している。
光ファイバでの計測方法において、センサの校正において光ファイバ先端が水そして空気のような気体で覆われた場合の信号を定期的に確認する必要がある。注入管45により水を注入し、水噴流Fを光ファイバ41の先端に吹き付けることにより、水で覆われた場合の光ファイバ41からの信号を確認することができる。特に、液滴による信号をトリガとして検出を開始するので、信号レベルの確認が必要である。気体の場合、信号は基準レベルであり、水の場合、信号は基準レベルより低いレベルとなる。それぞれについて光学系や検出回路を調整する。
一方、注入管45から空気を噴出させることにより、空気で覆われた場合の光ファイバ41からの信号を確認することもできる。なお、水抜き部44は、実施形態1−1における図1−1の液滴排出孔14の役目を兼用している。
このような構成にすれば、この計測装置を蒸気タービン内に設置したまま、校正が可能となる。
(第4実施形態の第1変形例)
図8は、第4実施形態の第1変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図である。
図8において、本センサは、光ファイバ41と、金属製の円筒部材42と、光ファイバ41を覆う液滴防護筒43と、その外部に設置された水流入管46と、吸水管47と、さらに液滴防護筒43の先端の開口部を閉止できる閉止蓋48から構成されている。
通常計測時には液滴防護筒43の先端は開口して光ファイバ41に液滴が貫通する構造となっているが、校正時には液滴防護筒43の開口部を閉止蓋48により閉止する。その後、水流入管46より給水し、液滴防護筒43内に水を溜める。これにより水で覆われた場合の光ファイバ41からの信号を確認することができる。また、液滴防護筒43内に溜めた水は、吸水管47から吸引して水を抜くことにより、空気で覆われた場合の光ファイバ41からの信号を確認することができる。さらに、蒸気タービンは通常運転時には、タービン内に水が浸入するとタービン翼のエロージョンにつながる恐れがあるが、この構造にするとタービン内への水の浸入が抑えられるため、それを回避できる。なお、吸水管47は、実施形態1−1における液滴排出孔14の役目を兼用している。
このような構成にすれば、この計測装置を蒸気タービン内に設置したまま、校正が可能となる。
(第4実施形態の第2変形例)
図9は、第4実施形態の第2変形例に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図である。
図9において、本センサは、光ファイバ41と、光ファイバ41を覆う液滴防護筒43と、これらの外側に高速蒸気流から保護するための保護管49が有り、保護管49内に水流入管46と吸水管47が設置され、保護管49の光ファイバ41の先端が対向する開口部には、閉止できる閉止蓋48が設置された構成となっている。
通常計測時には保護管49の開口部は開口して液滴防護筒43に囲まれた光ファイバ41に液滴が貫通する構造となっているが、校正時には保護管49の開口部を閉止蓋48により閉止する。その後、水流入管46より給水し、液滴防護筒43内に水を溜める。これにより水で覆われた場合の光ファイバ41からの信号を確認することができる。また、液滴防護筒43内に溜めた水は、吸水管47から吸引して水を抜くことにより、空気で覆われた場合の光ファイバ41からの信号を確認することができる。
このような構成により、この計測装置を蒸気タービン内に設置したまま、校正が可能となる。
(第5実施形態)
本第5実施形態、及び次の第5実施形態の第1変形例、第5実施形態の第2変形例は、光プローブを用いた液滴計測装置に動圧計測機能を持たせた例である。
図10は、第5実施形態に係る光プローブを用いた液滴計測装置の概要図である。
図10において、本センサは、全体がL字状であり、光ファイバ51が円筒部材52に支持される液滴防護筒53に覆われる。光ファイバ51は、円筒部材52に接続された保護管55に収納される。光ファイバ51は、保護管55内で蒸気タービン1の固定側まで延びている。また、液滴防護筒53の底部に液滴排出孔54が設けられる。
保護管55の側部に、蒸気流の動圧を計測するための動圧計測孔56が設けられている。動圧計測孔56の設定位置は、光ファイバ51の向きと同じとする。保護管55内に動圧計測管57が延びている。
光ファイバ51による液滴径及び速度の計測において、光ファイバ51に液滴が貫通しないと精度良い計測が行えない。例えば、光ファイバ51に対して液滴Dが斜めに当たった場合、液滴Dは光ファイバ51を貫通せずに、光ファイバ上面を接触するが滑って光ファイバ51を逸れてしまう。このような場合、光ファイバ51からの電気信号は誤信号となる。すなわち、液滴Dが進む方向に対して垂直な位置に光ファイバ51がないと、液滴径及び速度は正しく計測できないこととなる。
蒸気タービン内の液滴Dはその方向は一様でなく、様々な方向と径分布をもって飛散している。例えば、静翼と動翼の間の液滴Dを計測する場合、静翼の後縁から飛散する液滴Dは、静翼の三次元的形状と、静翼に形成された液膜から引きちぎられることによって生成される液滴径によって液滴Dの方向は決まり、しかも蒸気タービン中の径方向でも異なる。このとき、光ファイバ51が液滴Dに対して垂直な方向に設置されていないと、その場の精度良い平均液滴径と平均速度を得ることができない。したがって、蒸気タービン内の液滴Dを計測する場合は、液滴Dの方向に対して垂直に光ファイバ51を向けることが課題である。
本発明によれば、保護管55の側部に動圧計測孔56を設けたことにより、センサを回転させたときに動圧を計測することができる。動圧計測孔56から得られる動圧値が最大になる位置が、動圧計測孔56と液滴の進行方向が一致する位置であり、動圧計測孔56の位置が光ファイバ51の向きと同一なため、このとき光ファイバ51が液滴Dと垂直に当たることとなる。したがって、動圧計測孔56から得られる動圧を計測することによって、光ファイバ51を液滴Dの向きに対して適切な位置に設置することができ、液滴径や速度を精度良く計測することができる。
(第5実施形態の第1変形例)
図11は、第5実施形態の第1変形例に係る液滴計測装置の光プローブの概要図である。
図11において、本第5実施形態の第1変形例と第5実施形態との相異は、動圧計測管57が、光ファイバ51と並行して設置され、保護管55内に延びている。
本発明によれば、光ファイバ51と並行して動圧計測管57を設けたことにより、センサを回転させたときの動圧を計測することにより、これが最大となる位置が液滴Dと垂直に当たることとなるため、光ファイバ51を液滴Dの向きに対して適切な位置に設置することができ、液滴径や速度を精度良く計測することができる。
(第5実施形態の第2変形例)
図12は、第5実施形態の第2変形例に係る液滴計測装置の光プローブの概要図である。
図12において、本センサも、全体がL字状であり、光ファイバ51が円筒部材52に支持される液滴防護筒53に覆われる。光ファイバ51は、円筒部材52を延長した保護管55に収納される。円筒部材52の光ファイバ支持板58に貫通孔59を設け、保護管55は、蒸気流の動圧を計測するための動圧計測管として兼用される。光ファイバ51は、保護管55内で蒸気タービン1の固定側まで延び保護管55内の被覆チューブ60と共に、外部に取り出される。また、液滴防護筒53の底部に液滴排出孔54が設けられる。
本発明によれば、動圧は貫通孔59により保護管55の管内圧と一致しており、別途動圧計測管を設けなくても動圧測定ができる。センサを回転させたときの動圧を計測することにより、これが最大となる位置が液滴Dと垂直に当たることとなるため、光ファイバ51を液滴Dの向きに対して適切な位置に設置することができ、液滴径や速度を精度良く計測することができる。
f…蒸気流、D…液滴、F…水噴流、1…蒸気タービン、2…動翼、3…静翼、4…液滴計測装置、5…保護管、11,21,31,41,51…光ファイバ、12,22,32,42,52…円筒部材、13,13,23,33,43,53…液滴防護筒、14,24,34,34,34,54…液滴排出孔、25…ヒータ、26…蒸着金属、27…導線、44…水抜き部、45…注入管、46…水流入管、47…吸水管、48,48…計測孔閉止蓋、49,55…保護管、56…動圧計測孔、57,57…動圧計測管、58…光ファイバ支持板、59…貫通孔、60…被覆チューブ。

Claims (14)

  1. 光ファイバと光ファイバを先端から離れた位置で支持する円筒部材を蒸気流の方向に配置し、前記光ファイバに液滴が当たることにより液滴径と速度を計測する蒸気タービン内の液滴計測装置であって、
    前記円筒部材に前記光ファイバを覆う液滴防護筒を設けたことを特徴とする蒸気タービン内の液滴計測装置。
  2. 前記液滴防護筒は、その底部に液滴排出孔を有することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  3. 前記光ファイバが複数本前記円筒部材に支持され、前記複数本の光ファイバの根元は間隔が拡げられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  4. 前記液滴防護筒は、開口を狭めたテーパ形状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  5. 前記光ファイバの液滴が通過する下流側に、前記光ファイバを加熱するヒータを設置したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  6. 前記光ファイバの液滴が通過する下流側に、金属を蒸着し前記金属に通電することにより前記光ファイバを加熱することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  7. 前記液滴排出孔は、前記光ファイバの破損部分を捕捉可能な形状としたことを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  8. 前記液滴防護筒に、前記光ファイバの先端付近に水又は空気を噴出するチューブを設置し、前記液滴防護筒の底部に水抜き部を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  9. 前記液滴防護筒に、水を満たすための水流入管及び水を排出するための吸水管を設置し、前記液滴防護筒の開口部に閉止蓋を設置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  10. 前記光ファイバ、前記円筒部材及び前記液滴防護筒を収納する保護管を有し、前記保護管の内部に水を満たすための水流入管及び水を排出するための吸水管を設置し、前記保護管の前記光ファイバの先端が対向する開口部に閉止蓋を設置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  11. 前記円筒部材に前記光ファイバを収納する保護管を接続し、前記保護管の側部に、前記光ファイバの先端の向きと同一であり、蒸気流の動圧を計測する動圧計測管の動圧計測孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  12. 前記円筒部材に前記光ファイバを収納する保護管を接続し、前記液滴防護筒内で前記光ファイバと並行して設置し、前記保護管内に延びる、蒸気流の動圧を計測する動圧計測管を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  13. 前記円筒部材に前記光ファイバを収納する保護管を接続し、前記円筒部材の光ファイバ支持板に前記光ファイバの先端の向きと同一である貫通孔を設け、前記保護管を蒸気流の動圧を計測する動圧計測管としたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の蒸気タービン内の液滴計測装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の液滴計測装置を使用して、蒸気タービン内の蒸気の液滴径と移動速度とを計測することを特徴とする蒸気タービン内の液滴計測方法。
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