JP2010233128A - 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム - Google Patents

通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010233128A
JP2010233128A JP2009080791A JP2009080791A JP2010233128A JP 2010233128 A JP2010233128 A JP 2010233128A JP 2009080791 A JP2009080791 A JP 2009080791A JP 2009080791 A JP2009080791 A JP 2009080791A JP 2010233128 A JP2010233128 A JP 2010233128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
header
unit
header information
sync
packet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009080791A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Fukami
正 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009080791A priority Critical patent/JP2010233128A/ja
Publication of JP2010233128A publication Critical patent/JP2010233128A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

【課題】パケット完結型の通信手順において、ペイロード部の誤り訂正能力を強化するとともに、ヘッダー領域を保護する。
【解決手段】パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要な制御情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化してペイロード部の前で伝送を行なう。パケットの受信側では、多重化したヘッダー部のうちいずれか1つを取り込みパケットの同期を獲得することに成功すればよい。例えば1つのヘッダー領域のエラー確率をPeとすると、ヘッダー領域をN重書きしたときのエラー確率はPeのN乗となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばパケット単位でデータ伝送を完結させる通信手順を用い、高速な無線伝送を行なう通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムに係り、特に、高速な無線データ伝送において、ペイロード部の誤り訂正能力を強化するとともに、ヘッダー領域を保護する通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムに関する。
自ら電波の発生源を持たない通信端末が無線で通信相手となる装置へデータを送信する通信システムとしてRFID(Radio Frequency IDentification)と呼ばれる非接触通信システムが知られ、多くの非接触ICカードに適用されている。RFIDシステムは、トランスポンダとしてのIC(Integrated Circuit)カードと、ICカードからの情報の読み出しや、又はICカードへの情報の書込みを行なう装置(以下、「リーダライタ」と呼ぶ)からなる。リーダライタは、最初に電磁波を出力して相互通信を開始する(すなわち通信の主導権を握る)装置であり、「イニシエーター」とも呼ばれる。また、ICカードなどトランスポンダは、イニシエーターからのコマンド(相互通信開始要求)に対してレスポンス(相互通信開始応答)を返す「ターゲット」である。
RFIDに適用可能な非接触通信方法には、静電結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる。また、RFIDシステムは、伝送距離に応じて、密着型(0〜2mm以下:Close coupled)、近接型(0〜10cm以下:Proximity)、近傍型(0〜70cm以下:Vicinity)の3種類に分類することができ、それぞれISO/IEC15693、ISO/IEC14443、ISO/IEC15693などの国際規格によって規定されている。このうち、ISO/IEC14443に準拠する近接型のICカード規格として、TypeA、TypeB、FeliCa(フェリカ)(登録商標)を挙げることができる。
さらに、ソニーとPhilips社が開発したNFC(Near Field Communicationは、主に、上記のTypeA、FeliCaの各ICカードと通信可能なNFC通信装置(リーダライタ)の仕様を規定したRFID規格であり、2003年12月にISO/IEC IS 18092として国際標準となった。NFC通信方式は、非接触式ICカードとして広く普及しているソニーの「FeliCa」やPhilips社の「Mifare」を継承したものであり、13.56MHz帯を使い、電磁誘導方式により10cm程度の近接型の非接触双方向通信が可能である(NFCは、カードとリーダライタ間の通信の他に、リーダライタ同士のアクティブ型通信を規定している)。現在、NFCは、個人認証や電子マネー決済などに盛んに用いられている。例えば、パッシブ・モードの他にアクティブ・モードを備えたNFC通信装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
フェリカ・フォーマットでは、ダウンリンクとアップリンクで、同一のパケットを使用する。図8には、フェリカ・フォーマットのパケット構造を示している。図示のパケットは、「プリアンブル部(Preamlbe)」、「シンク部(SYNC)」、「データ部」の3つのパートで構成される。プリアンブル部は、6バイト長の“0”の系列からなり、シンク部は、2バイトの既知系列“0xB24D”からなる。また、データ部は、パケット長を示す1バイトのLENと、(LEN−1)バイト長のデータ本体(ペイロード)と、2バイトのCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)コードからなる。
図8に示すパケットの受信側では、連続波形であるプリアンブル部を基にクロック(サンプリング・タイミング)の抽出、すなわち「タイミング同期」が行なわれる。続いて、「0xB24D」をマンチェスター符号化したパターンからなるシンク部を検出して、後続のデータ部の開始位置の推定、すなわち「パケット同期」が行なわれる。そして、この開始位置を基にデータ部の復号が行なわれる。
フェリカ・フォーマットの伝送データ長は最大で255バイトである。ポーリングなどのパケットは短く、データ長は数バイト長で済む。これに対し、フェリカ通信機能をCE(Consumer Electronics)機器に組み込み、動画像などの大容量コンテンツのストリーミング伝送を行なう場合などには、パケットのデータ長は数百バイトを超えた方が効率がよい。
また、フェリカ・フォーマットでは、通信レートとして、212Kbps、424Kbps、さらに848Kbps、1.7Mbps、3.4Mbpsなどに上げることも今後考えられる。従来のNFC通信の主な用途は課金や個人認証であり、106Kbps〜424Kbps程度の通信レートで十分である。これに対し、上述したストリーミング伝送などさまざまなアプリケーションへの応用を考慮し、大容量のデータのやり取りを従来と同じアクセス時間の感覚で行なうには、通信レートの高速化が必須となる。
ここで、通信レートの高速化に伴い、通信データの信頼性が低下していくという問題が生じる。通信データの信頼性を保つ方法として、伝送データにECC(Error Correcting Code:誤り訂正符号)符号化を施すことが挙げられる。上述したNFC高速化通信のペイロード部にECCを実装してストリーミングを行なう場合、固定長(若しくは、比較的短いデータ長の)パケットの連続送信というよりも、1パケット当たりの伝送データ長を長くする運用形態が想定される。後者の場合、シンク部においてより正確にパケット同期を獲得すること、言い換えればヘッダー領域を保護することが極めて重要となる。何故ならば、ECCを用いてペイロード部の誤り訂正能力を強化できたとしても、パケット自体を検出できなければ、長いデータ長からなるパケット全体の伝送がまったく無駄になってしまうからである。図8に示したパケット・フォーマットでは、同期獲得に用いるシンク部はパリティー付きのエリアではない。また、パケット単位でデータ伝送が完結するような通信手順を採用する場合、シンク部の内挿や、複数のパケット間を関連付けした2次元的なECC符号化を行なうことも不可能である。
例えば、パケットに対して同期をかけるための同期用パターンを、1パケット内で他のコマンドと見分けの付くユニーク・ワードとすることによって、1パケットを受信することでパケット同期を完了させて同期期間を短縮する非接触ICカードシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。しかしながら、このようの方法は、高速通信時においてパケット同期を獲得する能力を強化するものではない。
特開2005−168069号公報 特開平11−328330号公報
本発明の目的は、パケット単位でデータ伝送を完結させる通信手順を用い、高速な無線伝送を行なうことができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ペイロード部の誤り訂正能力を強化するとともに、ヘッダー領域を保護して、高速な無線データ伝送を実現することができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットを受信処理する通信装置であって、
多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出部と、
前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいて前記ヘッダー部内に記載されている前記ヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込み部と、
前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査部と、
取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、
を具備することを特徴とする通信装置である。
本願発明に係る通信装置は、請求項2に記載されるように、取り込みに成功した前記ヘッダー情報内の前記シンク部を前記シンク検出部が検出したタイミングに基づいて、より正確にパケット同期を獲得することができる。
また、本願の請求項3に記載の発明によれば、前記ヘッダー部はパリティー付きのエリアを有することを前提とする場合に、請求項1に記載の通信装置の検査部は、前記ヘッダー部から取り込んだパリティー・チェックにより、前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査するように構成されている。
また、本願の請求項4に記載の発明によれば、前記ヘッダー情報が前記ヘッダー領域内での前記ヘッダー部の通し番号を含むことを前提とする場合に、請求項1に記載の通信装置の遅延時間算出部は、取り込みに成功したヘッダー情報に記載されている前記通し番号と、前記シンク部及び前記ヘッダー部のデータ長に基づいて、前記ヘッダー情報の取り込みに成功した前記ヘッダー部から前記ペイロードの開始位置までの遅延時間を算出するように構成されている。なお、ヘッダー部の多重度は、パケット交換を行なう通信装置間であらかじめ既知であるか、若しくは、多重度を通知する手段を備えている(例えば、ヘッダー情報に含める)ものとする。
また、本願の請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の通信装置は、前記シンク検出部、前記検査部、又は前記遅延時間算出部は、最初に前記ヘッダー情報の取り込みに成功した前記ヘッダー部の位置から前記ペイロード部の開始位置までの残りのヘッダー領域を無視するように構成されている。
また、本願の請求項6に記載の発明は、パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットを受信処理する通信方法であって、
多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出ステップと、
前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいてヘッダー部内に記載されているヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込みステップと、
前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査ステップと、
取り込みに成功した前記ヘッダー情報内の前記シンク部を前記シンク検出部が検出したタイミングに基づいてパケット同期を獲得するパケット同期獲得ステップと、
取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出ステップと、
前記の算出された開始位置から前記ペイロード部の取り込みを行なうデータ取り込みステップと、
を有することを特徴とする通信方法である。
また、本願の請求項7に記載の発明は、パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットの受信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出部、
前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいて前記ヘッダー部内に記載されている前記ヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込み部、
前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査部、
取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出部、
として機能させるためのコンピューター・プログラムである。
本願の請求項7に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター・システム上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項に係るコンピューター・プログラムをコンピューター・システムにインストールすることによって、コンピューター・システム上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る通信装置と同様の作用効果を得ることができる。
また、本願の請求項8に記載の発明は、パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットを送信する送信機と、
前記パケットを受信する受信機で構成され、
前記受信機は、
多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出部と、
前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいて前記ヘッダー部内に記載されている前記ヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込み部と、
前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査部と、
取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、
を備えることを特徴とする通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本発明によれば、パケット単位でデータ伝送を完結させる通信手順を用い、高速な無線伝送を行なうことができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することができる。
また、本発明によれば、ペイロード部の誤り訂正能力を強化するとともに、ヘッダー領域を保護して、高速な無線データ伝送を実現することができる、優れた通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システムを提供することができる。
本願の請求項1、6乃至8に記載の発明によれば、ヘッダー領域を多重化することによって、パケットの受信側ではヘッダー取り込み確率が向上する。
本願の請求項2に記載の発明によれば、ヘッダー情報の取り込みに成功したヘッダー部と組となるシンク部にて前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいてより正確にパケット同期を獲得するので、ヘッダー領域を保護して、高速な無線データ伝送を実現することができる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、ヘッダー部から取り込んだヘッダー情報のパリティー・チェックに基づいてヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査することができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、パケットの送信側では各ヘッダー部に通し番号を付けておくので、受信機側では、取り込みに成功したヘッダー部に記載されている通し番号を参照することで、ペイロード部の開始位置を特定することができる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、パケットの受信側では、最初に取り込みに成功したヘッダー部の位置を記録して、ペイロード部の開始位置を特定すると、その後に続くヘッダー領域を無視することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムで利用されるパケット・フォーマットの一例を示した図である。 図2は、図2には、図1に示したパケットのヘッダー部内のL1及びL2に記載されるヘッダー情報の構成例を示した図である。 図3は、トランスポンダ及びリーダライタからなる電磁誘導方式の非接触通信システムの主に誘導結合部分の構成例を示した図である。 図4は、送受信処理部11又は31内の送信処理部分及び受信処理部分の機能ブロック図である。 図5は、多重ヘッダー検出部56の内部構成例を示した図である。 図6は、初に正しいヘッダー情報を取り込むことができたヘッダー部の先頭からペイロード部の受信処理を開始するまでの遅延量を求める様子を示した図である。 図7は、多重化されたヘッダー領域を持つパケットの受信処理手順を示したフローチャートである。 図8は、フェリカ・フォーマットのパケット構造を示した図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、NFC規格に代表される非接触通信において、従来の課金や個人認証の用途に加え、さまざまなアプリケーションへの応用を考慮し、通信の高速化を目指すものである。NFC高速化通信によれば、大容量データ伝送などを従来と同じアクセス時間の感覚で行なうことができるが、通信レートの高速化に伴い、通信データの信頼性が低下していく。
通信データの信頼性を保つ方法として、伝送データにECC符号化を施すことが挙げられる。例えば、NFC高速化通信のペイロード部にECCを実装してストリーミングを行なう場合、1パケット当たりの伝送データ長を長くする運用形態が想定される。しかしながら、同期獲得に用いるシンク部はパリティー付きのエリアではないことから、ECCを用いてペイロード部の誤り訂正能力を強化できたとしても、そもそもパケット自体を検出できず、パケット全体の伝送がまったく無駄になってしまうことが懸念される。
パケット同期獲得に用いるシンク部は、通常、パリティー付きのエリアではない。また、パッケージ・メディアなどの場合にはシンク部の内挿が行なわれる。これに対し、パケット単位でデータ通信が完結するシステムの場合、シンク部を検出できなかったときの以前のパケットの同期タイミングを基にしたシンク部を内挿することも不可能である。
そこで、本発明に係る非接触通信システムでは、ヘッダー領域の保護方法として、パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化してペイロード部の前で伝送を行なうようにしている。
このような場合、パケットの受信側では、多重化したヘッダー部のうちいずれか1つを取り込みパケットの同期を獲得することに成功すればよいことになる。ヘッダー領域を多重化することによって、ヘッダー取り込み確率が向上する。例えば、1つのヘッダー部のエラー確率をPeとすると、ヘッダー部をN重書きしたヘッダー領域全体でのエラー確率はPeのN乗となる(但し、Nは2以上の整数とする。以下同様)。
また、シンク部及びヘッダー部の組を多重化して送る場合、各ヘッダー部に通し番号(若しくは、先頭から何番目のヘッダー領域であるかを識別する情報)を付けておく。受信機側では、取り込みに成功したヘッダー部に記載されている通し番号を参照することで、ペイロード部の開始位置を特定することができる。また、受信機は、最初に取り込みに成功したヘッダー部の位置を記録して、ペイロード部の開始位置を特定すると、その後に続くヘッダー領域を無視することができる。
図1には、本発明の実施形態に係る通信システムで利用されるパケット・フォーマットの一例を示している。図示のパケットは、6バイトのプリアンブル部と、5バイトのヘッダー部をN重書きしたヘッダー領域と(但し、Nは2以上の整数とする)、ペイロード部からなる。ペイロード部は、伝送データ部(Transport Data)と、パリティー部(Parity)からなる。
ヘッダー部は、2バイトのシンク部(SYNC)と、各1バイトのL1及びL2と、1バイトのパリティー(P)を有している。シンク部は、受信機側でパケット同期を獲得するために使用される。L1及びL2からなる2バイトのフィールドには、ヘッダー情報が記載される。また、パリティーには、L1とL2の排他的論理和をとって求まる、ヘッダー情報についてのパリティー情報が記載される。
また、図2には、図1に示したパケットのヘッダー部内のL1及びL2に記載されるヘッダー情報の構成例を示している。L1及びL2からなる2バイトの領域には、ヘッダー情報として、ヘッダー領域内の位置(すなわち、何番目のヘッダー部であるか)を示すヘッダー番号と、ペイロード内の伝送データ長(バイト数)と、伝送データ長を最適冗長度に揃えるために挿入されたダミーデータ長のビット数が書き込まれる。
ここで、ダミーデータは、伝送データを必要に応じて複数の系列にインターリーブし、ECCインターリーブ系列毎にパリティー数が一定となるECC符号化処理を行なう際に、伝送データ長を最適冗長度に揃えるために必要となる。具体的には、使用するECCインターリーブ系列数mの倍数となるペイロード長が最適冗長度となる。
なお、伝送データを複数のECCインターリーブ系列に振り分けるのは、ECC符号化により冗長度が増すことを考慮して、誤りの検出能力と誤り訂正能力のバランスをとることを目的とするものである。すなわち、伝送データを必要に応じた系列数にインターリーブし、各ECCインターリーブ系列に対しパリティー数が一定となるECC符号化処理を行なった後、これらのECC符号をデインターリーブしてペイロードを構成することで、ペイロード全体として伝送データ長に適した冗長ビット数(パリティー数)を調整することができる。
NFC高速化通信においては、通信形態が多様であり、パケットに求められる信頼性と伝送効率は一様でない。(例えば、ポーリングのような場合には、ECCの符号化時間を短くして通信の即時性が求められる。他方、動画コンテンツのストリーミングのような場合には、ECCの符号化復号時間に伴うある程度のレイテンシーをあまり問題とせず、むしろデータの信頼性が求められる。)このため、ペイロード長の変化に応じてインターリーブ系列数を制御してペイロード全体の冗長度を保つ方法は有効である、と本発明者は思料する。例えば以下の表1に示すように、伝送データ長に応じてパリティー数及びインターリーブ系列数を切り替えることによって、伝送データ長が長くなっても全体的な冗長度をある程度一定に保ち、データ長が大きく変わっても同程度の訂正能力を維持することができる。また、伝送データ長がECC1系列分の制限を超えた場合に対応することができる。そして、複数のECCインターリーブ系列を用いる場合には、表2に示すように、ペイロード長がインターリーブ系列数の倍数にするという制約が課される。
Figure 2010233128
Figure 2010233128
パケットの受信側では、ヘッダー情報を正しく読めないと、ペイロード部を取り込むことができない。ここで、各ヘッダー部から読み込んだヘッダー情報が正しいか否かは、パリティーを用いて判断することができる。すなわち、シンク部の検出に成功してヘッダー部からL1、L2、Pを取り込むと、L1+L2+P=0になるか否かで情報の正しさを判別する。
また、図1に示すように、ヘッダー部を多重化したヘッダー領域をペイロード部の前で伝送を行なうというパケット・フォーマットを用いる場合、パケットの受信側では、多重化したヘッダー部のうちいずれか1つを取り込みパケットの同期を獲得することに成功すればよい。受信機は、最初に取り込みに成功したヘッダー部の位置を記録して、ペイロード部の開始位置を特定すると、その後に続くヘッダー領域を無視する。ヘッダー部を4重書きとした場合の取り込みに成功したヘッダー部の位置とそのときの動作説明を以下の表3にまとめておく。
Figure 2010233128
本発明の適用例は、非接触・近接型の電磁誘導方式の非接触通信である。図3には、トランスポンダ及びリーダライタからなる電磁誘導方式の非接触通信システムの主に誘導結合部分の構成例を示している。リーダライタ10及びトランスポンダ30がそれぞれ備えるアンテナ共振回路12、32が電磁結合して、情報信号の授受が行なわれる。
リーダライタ10のアンテナ共振回路12は、抵抗R1と、コンデンサC1と、コイルL1から成り、送受信処理部11により生成された情報信号を、トランスポンダ30側に送信する。また、アンテナ共振回路12は、トランスポンダ30から情報信号を受信し、送受信処理部11に供給する。なお、アンテナ共振回路12の固有の共振周波数は、コンデンサC1のキャパシタンスとコイルL1のインダクタンスにより、あらかじめ所定の値に設定される。
一方、トランスポンダ30のアンテナ共振回路32は、抵抗R2と、コンデンサC2と、コイルL2から成り、送受信処理部31により生成され、負荷切り替え変調回路部33により変調された情報信号を、リーダライタ10側のアンテナ(コイルL2)に送信する。また、アンテナ共振回路32は、リーダライタ側から情報信号を受信し、送受信処理部31に供給する。なお、アンテナ共振回路32の共振周波数は、コンデンサC2のキャパシタンスとコイルL2のインダクタンスにより、あらかじめ所定の値に設定される。
リーダライタ10側の送受信処理部11、並びに、トランスポンダ30側の送受信処理部31では、図1に示したパケットの送信処理並びに受信処理が行なわれる。
図4には、送受信処理部11又は31内の送信処理部分並びに受信部分の機能ブロック図を示している。図示のように、送信処理部分は、インターリーブ部41と、符号化部42と、デインターリーブ部43と、制御部44と、パケット構成部45と、ヘッダー多重化部46を備えている。
制御部44は、指定されたパリティー数と伝送データ長に基づいて、伝送データをインターリーブするECCインターリーブ系列数を制御する。
インターリーブ部41は、制御部44が決定したECCインターリーブ系列数に該当するインターリーブ則に従って、伝送データをインターリーブする。そして、符号化部42は、ECCインターリーブ系列毎にECC符号化処理を行なって、それぞれについて所定バイト数のパリティーを生成してECC符号を得る。デインターリーブ部43は、系列毎のECC符号が付加された伝送データを多重化して、ペイロードを生成する。なお、伝送データを複数のECCインターリーブ系列に振り分けてECC符号化する処理の詳細については、例えば本出願人に既に譲渡されている特願2009−64117号明細書を参照されたい。
そして、パケット構成部45は、シンク部とペイロード長及びパリティー数などの情報を記載したヘッダー情報からなるヘッダー部をその先頭に追加して、パケットを構成する。さらに、ヘッダー多重化部46は、パケット構成部45で作成したヘッダー部を図1に示したように多重化する。
また、図4に示すように、受信処理部分は、デインターリーブ部51と、復号化部52と、インターリーブ部53と、制御部54と、ヘッダー解析部55と、多重ヘッダー検出部56を備えている。
受信パケットのプリアンブルでパケットの到来を検出すると、まず、多重ヘッダー検出部56で、シンク部を用いてパケット同期を獲得した後、後続のヘッダー部の取り込みに成功したか否かをチェックする。具体的には、ヘッダー部からL1、L2、Pを取り込むと、L1+L2+P=0になるか否かで情報の正しさを判別する。
そして、ヘッダー領域から最初にヘッダー部の取り込みに成功すると、続くヘッダー解析部55では、当該ヘッダー部の位置を記録して、ペイロード部の開始位置を特定する。また、多重ヘッダー検出部56並びにヘッダー解析部55は、その後に続くヘッダー領域を無視する。
制御部54は、ヘッダー解析部55で解析された伝送データ長若しくはその他の情報に基づいて、受信パケットのペイロード部をインターリーブ部53でインターリーブするECCインターリーブ系列数を制御する。
復号化部52は、インターリーブしたECCインターリーブ系列毎に、所定バイト数のパリティーを用いてECC復号処理を行なって、元のデータ系列を復元する。そして、デインターリーブ部51は、制御部54が決定したECCインターリーブ系列数に該当するインターリーブ則に従って、復元されたデータをデインターリーブして伝送データを再現する。
図5には、多重ヘッダー検出部56の内部構成例を示している。
シンク検出部61は、例えばシンク・パターンの相関演算などによって、シンク部を検出して、後続のL1、L2、Pバイトの取り込みタイミングを生成する。
L1取り込み部62、L2取り込み部63、パリティー取り込み部64は、シンク検出部61で生成された各取り込みタイミングに従って、L1、L2、Pバイトの取り込みをそれぞれ行なう。
パリティー検査部65は、L1取り込み部62、L2取り込み部63、パリティー取り込み部64でそれぞれ取り込まれたL1、L2、Pバイトの排他的論理和をとり、L1+L2+P=0になるかどうかを基に、取り込んだヘッダー情報が正しいかどうかを判別する。
フリップ・フロップ(FF)66は、シンク検出部61が出力するシンク検出信号をトリガにして、L1取り込み部62で取り込んだL1の上位2ビットに記載されているヘッダー番号と、パリティー検査部65の検査結果をラッチする。
最初に正しいヘッダー情報を取り込むことができたときに、当該ヘッダー部と組となるシンク部にて検出したタイミングに基づいてパケット同期を獲得することができる。したがって、遅延量算出部67は、パリティー検査部65により最初に正しいヘッダー部が検出されたことに応答して起動し、そのときのヘッダー番号に基づいて、その時点からペイロード部の先頭までの遅延量すなわちペイロード部の開始位置を特定する。
そして、図5に示した受信処理部分では、ペイロード部の開始位置からデータの取り込みを開始する。また、遅延量算出部67は、最初に正しいヘッダー部が検出されたことに応答して、マスク信号を出力して、その後に続くヘッダー領域を無視するようにする。
図6には、遅延量算出部67で、最初に正しいヘッダー情報を取り込むことができたヘッダー部の先頭からペイロード部の受信処理を開始するまでの遅延量を求める様子を図解している。
シンク検出部61は、各ヘッダー部において、シンク部の終端でシンク検出信号を出力する。また、ヘッダー部の終端で、正しいヘッダー情報を取り込むことができたか否かが確定する。最初に正しいヘッダー情報を取り込むことができたときに、当該ヘッダー部と組となるシンク部にて検出したタイミングに基づいてパケット同期を獲得する。そして、そのヘッダー部の終端を起算位置として、ヘッダー部あたりの長さ(バイト数)に残りのヘッダー部の個数を乗算した結果に基づいて、ペイロード部の開始位置を特定する。
例えば、ヘッダー部あたりの長さを32バイトとすると、最初に正しいヘッダー情報を取り込むことができたヘッダー番号が0であれば32×3=96バイト、ヘッダー番号が1であれば32×2=64バイト、ヘッダー番号が2であれば32×1=32バイト、ヘッダー番号が3であれば32×0=0バイトの遅延後が、各々におけるペイロード部の開始位置となる。
図7には、図1及び図2に示したような、多重化されたヘッダー領域を持つパケットの受信処理手順をフローチャートの形式で示している。
通信装置は、プリアンブル部を検出すると(ステップS1のYes)、続いて、相関演算などによってシンク部の検出を試みる(ステップS2)。
そして、通信装置は、シンク部を検出すると(ステップS3のYes)、さらに、そのシンク部と組となっているヘッダー部の取り込みを試みる(ステップS4)。
続いて、通信装置は、取り込んだヘッダー部の検査を行なう(ステップS5)。具体的には、L1、L2、P(パリティー)の排他的論理和をとることで、パリティー・チェックを行なう。
ここで、ヘッダー部の検査に失敗したとき(ステップS6のNo)、あるいはヘッダー部を取り込むことができなかったときには、ステップS2に戻って、次のシンク部の検出を試みる。
一方、ヘッダー部の検査に成功したとき(ステップS6のYes)、すなわち、ヘッダー部の取り込みに成功したときには、通信装置は、当該ヘッダー部と組となるシンク部にて検出したタイミングに基づいてパケット同期を獲得するとともに、当該ヘッダー部のL1の上位2ビットに記載されているヘッダー番号を参照し、ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する(ステップS7)。また、ペイロード部の開始位置を特定すると、その後に続くヘッダー領域を無視する。そして、通信装置は、この遅延時間が経過した後に、ペイロード部の取り込みを行なう(ステップS8)。
このように、本発明の一実施形態に係る通信システムでは、ヘッダー領域の保護方法として、パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化してペイロード部の前で伝送を行なう。
パケットの受信側では、多重化したヘッダー部のうちいずれか1つを取り込みパケットの同期を獲得することに成功すればよいことになる。ヘッダー領域を多重化することによって、ヘッダー取り込み確率が向上する。例えば、1つのヘッダー部のエラー確率をPeとすると、ヘッダー部をN重書きしたヘッダー領域全体でのエラー確率はPeのN乗となる。
また、図2に示したように、各ヘッダー部に通し番号が記載されているので、受信機側では、取り込みに成功した最初のヘッダー部に記載されている通し番号を参照することで、ペイロード部の開始位置までの遅延時間を特定することができる。但し、ヘッダー部の多重度は、パケット交換を行なう通信装置間であらかじめ既知であるか、若しくは、多重度を通知する手段を備えている(例えば、ヘッダー情報に含める)ものとする。このような場合、受信機は、その後に続くヘッダー領域を無視することができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、NFC高速化通信に適用した実施形態を中心に説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。NFC規格以外の非接触通信システム、あるいは非接触通信方式以外の通信システムに対しても、本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
10…リーダライタ
11…送受信処理部
12…アンテナ共振回路
13…アナログ回路部
30…トランスポンダ
31…送受信処理部
32…アンテナ共振回路
33…負荷切替変調回路
34…アナログ回路部
41…インターリーブ部
42…符号化部
43…デインターリーブ部
44…制御部
45…パケット構成部
46…ヘッダー多重化部
51…デインターリーブ部
52…復号化部
53…インターリーブ部
54…制御部
55…ヘッダー解析部
56…多重ヘッダー検出部
61…シンク検出部
62…L1取り込み部
63…L2取り込み部
64…パリティー取り込み部
65…パリティー検査部
66…フリップ・フロップ
67…遅延量算出部

Claims (8)

  1. パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットを受信処理する通信装置であって、
    多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出部と、
    前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいて前記ヘッダー部内に記載されている前記ヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込み部と、
    前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査部と、
    取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、
    を具備することを特徴とする通信装置。
  2. 取り込みに成功した前記ヘッダー情報内の前記シンク部を前記シンク検出部が検出したタイミングに基づいてパケット同期を獲得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記ヘッダー部はパリティー付きのエリアを有し、
    前記検査部は、前記ヘッダー部から取り込んだパリティー・チェックにより、前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記ヘッダー情報は、前記ヘッダー領域内での前記ヘッダー部の通し番号を含み、
    前記遅延時間算出部は、取り込みに成功したヘッダー情報に記載されている前記通し番号と、前記シンク部及び前記ヘッダー部のデータ長に基づいて、前記ヘッダー情報の取り込みに成功した前記ヘッダー部から前記ペイロードの開始位置までの遅延時間を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記シンク検出部、前記検査部、又は前記遅延時間算出部は、最初に前記ヘッダー情報の取り込みに成功した前記ヘッダー部の位置から前記ペイロード部の開始位置までの残りのヘッダー領域を無視する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットを受信処理する通信方法であって、
    多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出ステップと、
    前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいてヘッダー部内に記載されているヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込みステップと、
    前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査ステップと、
    取り込みに成功した前記ヘッダー情報内の前記シンク部を前記シンク検出部が検出したタイミングに基づいてパケット同期を獲得するパケット同期獲得ステップと、
    取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出ステップと、
    前記の算出された開始位置から前記ペイロード部の取り込みを行なうデータ取り込みステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  7. パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットの受信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
    多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出部、
    前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいて前記ヘッダー部内に記載されている前記ヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込み部、
    前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査部、
    取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出部、
    として機能させるためのコンピューター・プログラム。
  8. パケット同期獲得に用いるシンク部と、受信処理に必要なヘッダー情報を記載したヘッダー部を一まとめにし、それを多重化したヘッダー領域がペイロード部の前で伝送されるパケットを送信する送信機と、
    前記パケットを受信する受信機で構成され、
    前記受信機は、
    多重化されたいずれかの前記シンク部を検出するシンク検出部と、
    前記シンク検出部が前記シンク部を検出したタイミングに基づいて前記ヘッダー部内に記載されている前記ヘッダー情報を取り込むヘッダー情報取り込み部と、
    前記ヘッダー情報の取り込みに成功したか否かを検査する検査部と、
    取り込みに成功した前記ヘッダー情報の記載に基づいて、当該取り込みに成功した前記ヘッダー情報が記載されているヘッダー部から前記ペイロード部の開始位置までの遅延時間を算出する遅延時間算出部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
JP2009080791A 2009-03-30 2009-03-30 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム Withdrawn JP2010233128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009080791A JP2010233128A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009080791A JP2010233128A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010233128A true JP2010233128A (ja) 2010-10-14

Family

ID=43048493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009080791A Withdrawn JP2010233128A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010233128A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018173168A1 (ja) * 2017-03-22 2018-09-27 三菱電機株式会社 シンボルマッピング装置
JPWO2020085328A1 (ja) * 2018-10-24 2021-09-16 ソニーグループ株式会社 カートリッジメモリおよびその制御方法、カートリッジならびに記録再生システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018173168A1 (ja) * 2017-03-22 2018-09-27 三菱電機株式会社 シンボルマッピング装置
JPWO2020085328A1 (ja) * 2018-10-24 2021-09-16 ソニーグループ株式会社 カートリッジメモリおよびその制御方法、カートリッジならびに記録再生システム
JP7396273B2 (ja) 2018-10-24 2023-12-12 ソニーグループ株式会社 カートリッジメモリおよびその制御方法、カートリッジならびに記録再生システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8515349B2 (en) Communication system, communication apparatus, communication method, and program to reduce communication time in near field communications
JP4661952B2 (ja) 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
US8250451B2 (en) IC card, information processing device, communication type identification method, and program
US8422596B2 (en) Communication device, communication method, and program
US8543056B2 (en) Communication device, communication method, and program
JP2010219869A (ja) 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
JP2010233128A (ja) 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
CN103187998A (zh) 近距离通信系统和近距离通信方法
US8036329B2 (en) Sychronization during anti-collision
US9094911B2 (en) Data communication system, method of optimizing preamble length, and communication apparatus
US8111672B2 (en) Method for data communication between a base station and a transponder
US8761149B2 (en) Method for data communication between a base station and a transponder
JP5115492B2 (ja) 無線タグリーダライタ
JP2011146822A (ja) 送信装置及び送信方法、受信装置及び受信方法、並びに通信システム
EP2278484B1 (en) IC card and processing apparatus for the IC card
JP4758164B2 (ja) 情報処理装置、通信回路、および通信回路の処理方法
JP2009271775A (ja) 受信装置
JP2012090175A (ja) 送信装置、および受信装置
US10055281B2 (en) Semiconductor communication device, communication system, and communication method
CN115841126A (zh) 一种发送信息的方法及相关设备
JP2004199450A (ja) 非接触リーダライタ
CN117596311A (zh) Rfid芯片的多协议解码电路
JP2004289330A (ja) 非接触方式による通信方法、通信システム、外部装置及びrfidタグ
JP2004348373A (ja) 非接触タグを用いた通信方法、通信システム及びリーダライタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120605