JP2010229762A - 建物ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】室内空間を犠牲にすることなく、また、火災発生位置を特定して迅速に消火活動を行うことができる建物ユニットを得る。
【解決手段】温度センサ68により測定された温度の上昇率が10℃/minよりも高い場合、火災が発生したと判断され、火災発生位置に近い流出口62から窒息消火材56が散布される。このとき、ファンによってパン48内を加圧して該流出口62から窒息消火材56を散布するため、該流出口62を中心に火災発生位置へ窒息消火材56を広範囲に亘って集中的に散布させることができため、迅速に消火活動を行うことができ、効果的に火災鎮火を図ることができる。
【選択図】図4
【解決手段】温度センサ68により測定された温度の上昇率が10℃/minよりも高い場合、火災が発生したと判断され、火災発生位置に近い流出口62から窒息消火材56が散布される。このとき、ファンによってパン48内を加圧して該流出口62から窒息消火材56を散布するため、該流出口62を中心に火災発生位置へ窒息消火材56を広範囲に亘って集中的に散布させることができため、迅速に消火活動を行うことができ、効果的に火災鎮火を図ることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、室内の火災の消火に対応した建物ユニットに関する。
建築基準法の改正に伴い、一般戸建て住宅において、火災警報装置(熱感知タイプ、又は煙感知タイプ)の設置が義務付けられた。これは火災安全工学上の初期知覚・避難に有効であるが、消火機能とは連動していないため火災の拡大防止には効果がない。
ここで、特許文献1は、消火液収容タンクと粉末消火剤収容タンクが、それぞれ天井に設けられたノズルと接続され、火災検出装置が火災を検出したときに、液体消火器及び粉末消火器が時間差を持って起動する技術が開示されている。
また、特許文献2には、粉末消火剤の貯蔵容器内を複数の小室に区分し、各小室と防護区画を対応させ、火災信号が発信されると、各防護区画で小室から消火剤が放出されるようにした技術が開示されている。
上記の先行技術は、区画された空間内の消火を行うものであり、火災の拡大防止に役立つ技術ではあるが、火災位置を特定することなく該空間内を消火するため、必要以上に消火剤が必要となり、その分、消火剤を貯留する貯留部の容積は大きくなってしまう。
一方、特許文献3は、内部に粉末消火剤が収納された粉末消火装置を既存のレンジフードに対して取付け可能とし、該粉末消火装置内の温度が一定温度以上になった場合、ガスレンジへ向かって粉末消火剤が噴霧される技術が開示されている。
また、特許文献4には、消火薬剤が充填された容器と接続された樹脂配管を陳列棚に設け、該樹脂配管の内部を加圧状態とし、火災発生時に火災温度により樹脂配管が溶け穴が開くことによって、この穴から消火薬剤が噴霧される技術が開示されている。
これらの先行技術では、火災位置へ向かって消火が行われるため、効果的に消火が行われることとなるが、これらの技術を仮に室内空間に適用させた場合、自動消火装置や樹脂配管を天井や壁に取付けなければならず、室内空間が犠牲になってしまう。
また、天井に特許文献4に記載の樹脂配管を設けた場合、火災温度により該樹脂配管が溶けて初めて消火薬剤が噴霧されるため、火災初期の段階では、消火活動は行われない。
また、天井に特許文献4に記載の樹脂配管を設けた場合、火災温度により該樹脂配管が溶けて初めて消火薬剤が噴霧されるため、火災初期の段階では、消火活動は行われない。
本発明は、室内空間を犠牲にすることなく、また、火災発生位置を特定して迅速に消火活動を行うことができる建物ユニットを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、建物ユニットにおいて、ユニット上面に配置される水平フレームと、前記水平フレームに支持され、内部に窒息消火材が充填された容器と、前記水平フレームに開閉可能に設けられ、前記容器とユニット内とを連通させる複数の散布口と、前記ユニット内に複数設けられ、前記散布口の近傍に位置する温度センサと、前記容器へ空気を送る加圧手段と、前記温度センサにより検出された温度によって火災発生か否かを判断し、火災発生と判断すると、前記加圧手段によって、前記容器へ空気を送り、火災発生位置に近い散布口を開放して該散布口から前記窒息消火材を散布させる制御手段と、を有している。
請求項1に記載の発明では、内部に窒息消火剤が充填された容器が、ユニット上面に配置される水平フレームに支持されている。ユニット建物(住宅)では、ユニット上面には断熱材が配設されるが、基本的にはいわゆるデッドスペースとなっている。このため、このデッドスペースに窒息消火剤が充填された容器を設けるようにすることで、ユニット内(室内空間)を犠牲にすることなく、大量の窒息消火材を備蓄することができる。
ここで、「窒息消火」とは、空気中の酸素濃度を、燃焼を維持するのに必要な量以下にすることによって消火する方法のことをいい、燃焼に必要な酸素の供給を遮断することによって行われる。そして、ここでいう、「窒息消火材」とは、窒息消火を行うために火災発生位置に散布する材料をいい、例えば、粉末消火剤などの粉末体や砂などの粉体などが挙げられる。
また、ユニット内に設けられた温度センサにより検出された温度によって、制御手段が火災発生か否かを判断するが、ユニット内に複数の温度センサを設けることで、ユニット内の何処で火災が発生したかが分かる。つまり、火災発生位置が特定される。そして、火災時に、加圧手段によって、容器内へ空気を送り容器内を加圧して、この火災発生位置の散布口を開放し、容器とユニット内を連通させて、該散布口から窒息消火材を散布する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物ユニットにおいて、前記加圧手段が、前記水平フレームに設けられ空気が送られる送風ダクトと、前記送風ダクト内へ空気を送風させるファンと、前記送風ダクトと前記容器に接続され、前記ファンによって加圧された空気を送風ダクトから容器へ送風可能とする分岐ダクトと、前記分岐ダクト内に開閉可能に設けられ、開放されることにより、前記容器と前記ユニット内を連通させる開閉弁と、を含んで構成されている。
請求項2に記載の発明では、温度センサにより検出された温度によって火災と判断されると、火災発生位置に近い散布口と連通する分岐ダクト内に設けられた開閉弁が開放される。これにより、開閉弁が開放された分岐ダクトを経て、送風ダクトによって加圧された空気が容器へ送風される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の建物ユニットにおいて、前記制御手段が、
各温度センサにより測定された温度をそれぞれ記憶し、記憶された温度と前記温度センサにより測定された温度を比較して、予め設定された火災判定基準から火災発生の有無を判断し、火災が発生したと判断すると、火災が発生したと判断する根拠となった温度センサの近傍に位置する散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁を開放させ、前記ファンを作動させる。
各温度センサにより測定された温度をそれぞれ記憶し、記憶された温度と前記温度センサにより測定された温度を比較して、予め設定された火災判定基準から火災発生の有無を判断し、火災が発生したと判断すると、火災が発生したと判断する根拠となった温度センサの近傍に位置する散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁を開放させ、前記ファンを作動させる。
請求項3に記載の発明では、火災が発生したと判断された場合、火災が発生したと判断する根拠となった温度センサの近傍が火災発生位置であることが特定される。このため、この火災発生位置の近傍に位置する散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁が開放され、ファンの作動によって、該散布口から窒息消火材が散布される。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の建物ユニットにおいて、前記制御手段は、前記温度センサにより測定された温度が予め設定された火災温度よりも高い場合、火災が発生したと判断して、火災発生位置に近い散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁を開放させ、前記ファンを作動させる。
請求項4に記載の発明では、温度センサにより測定された温度が予め設定された火災温度よりも高い場合、制御手段で記憶された温度との比較を行わず火災が発生したと判断される。これにより、火災発生位置に近い散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁が開放され、ファンの作動によって、該散布口から窒息消火材が散布される。
請求項1に記載の発明によれば、デッドスペースに容器を設けることができるため、室内空間を犠牲にすることなく、また、複数の温度センサにより、火災発生位置を特定し、火災発生位置に近い散布口から窒息消火材を集中的に散布することにより、迅速に消火活動を行うことができ、効果的に火災鎮火を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、火災発生位置に近い散布口と連通する分岐ダクトの開閉弁が開放される。つまり、他の分岐ダクトでは開閉弁は閉止されたままであるため、送風ダクト内の圧力を他へ逃がすことなく、加圧された空気を該分岐ダクトから容器へ送ることができ、散布口から窒息消火剤を噴出させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、火災発生位置に近い散布口から窒息消火材を散布させることができるため、消火活動を効果的に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、温度センサにより測定された温度が、予め設定された火災温度よりも高い場合、制御手段によって記憶された温度と温度センサにより測定された温度との比較を行う必要がないため、その分、消火活動を迅速に行うことができる。
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る建物ユニットの一実施形態について説明する。
<建物ユニットの構成>
図1には、本実施形態に係るユニット建物(住宅)10の要部の分解斜視図が示されている。また、図2には、本実施形態に係るユニット建物10の要部の斜視図が示されている。これらの図に示されるように、ユニット建物10は一階部分12と二階部分14とを備えており、一階部分12及び二階部分14は、通常の箱型ユニット(建物ユニット)18等を複数個上下左右に隣接配置して相互に連結することにより構成されている。
箱型ユニット18は、四隅に立設された柱22と、柱22の上端側に配置及び接合された天井パネル30と、柱22の下端側に配置及び接合された床パネル40と、を含んで構成されている。
天井パネル30は、平面視で矩形枠状に配置された長短二種類の天井大梁32、34と、長辺側の天井大梁32内に溶接された複数のブラケット52を介して天井大梁32間に所定の間隔で配置された複数の天井小梁36と、天井板38と、を含んで構成されており、床パネル40は、平面視で矩形枠状に配置された長短二種類の床大梁42、44と、長辺側の床大梁42内に溶接された複数のブラケット54を介して床大梁42間に所定の間隔で配置された複数の床小梁45(図3参照)と、床板46と、を含んで構成されている。なお、図3は、図2の3−3線断面図である。
図3に示すように、天井大梁32内には、四隅をL字状に切り欠いた略直方体状のブラケット50が溶接されている。一方、天井板38の上面には、天井小梁36の間隔に合わせて箱状のパン48が並んで配置されており、各パン48の長手方向の両端部が、ブラケット50に溶接されている。つまり、このブラケット50を介してパン48は天井大梁32に固定されることとなる。
なお、このブラケット50は、図1では図示を省略しており、天井大梁32内のブラケット52とブラケット52の間に配置されるが、ブラケット52を天井大梁32の長手方向に沿って拡幅させた形状に変え、このブラケット(図示省略)を介してパン48を天井大梁32に固定するようにしても良い。
そして、二階部分14の柱22と一階部分12の柱22を図示しないドッキングプレートによって連結することで、二階部分14が一階部分12に組み付けられる。なお、ここでは、一階部分12の天井板38の上面にパン48を設けたが、二階部分14の天井板38の上面にもパン48を設けても良い。
また、パン48の上部には蓋体58が設けられており、パン48内を密閉している。さらに、パン48の底板の中央部には、連通口60が設けられており、天井板38を貫通する流出口(散布口)62と連通している。
流出口62には、弁体64が設けられており、通常は閉止された状態となっているが、所定置以上の圧力が作用すると、この弁体64は破断し、或いは、流出口62から抜け落ちて、流出口62が開放されるようになっている。これにより、流出口62及び連通口60を通じて、パン48の内部と室内空間(ユニット内)66とが連通する。
この室内空間66には複数の温度センサ68が設けられている。図5に示すように、温度センサ68は制御装置(制御手段)70と接続されており、温度センサ68によって測定(例えば、30s毎に測定)された室内の温度が該制御装置70へ送信されるようになっている。
制御装置70では、各温度センサ68によって測定された温度が記憶されるようになっており、記憶された温度(30s前の温度)と温度センサ68により測定された室内の温度とを比較し、予め設定された火災判定基準値(ここでは、温度上昇率が10℃/min)に基づいて火災発生の有無を判断する。つまり、温度センサ68により測定された温度の上昇率が10℃/minよりも高い場合、火災が発生したと判断される。
一方、図3に示すように、天井パネル30と床パネル40の間には、空間82が設けられており、該空間82内には、送風ダクト84が天井板38の長手方向に沿って設けられている(図6参照)。この送風ダクト84は床パネル40を構成する床小梁45に固定された吊りボルト86を介して、該床小梁45によって支持されている。
図6に示すように、送風ダクト84の入口には、ファン94が設けられている。このファン94は制御装置70(図5参照)に接続されており、制御装置70から信号が送信されると作動する。また、送風ダクト84には、図7に示すように、パン48毎に略T字状の分岐ダクト88が接続されている。一方、各パン48の蓋体58には流入口90が貫通しており、該流出口90に分岐ダクト88の分岐部分の先端部が嵌め込まれている。
各分岐ダクト88内には、電磁弁(開閉弁)92が設けられており、通常は閉止されている。電磁弁92は、制御装置70に接続されており、制御装置70によって開閉可能となる。温度センサ68の温度上昇率が10℃/minよりも高い場合、この温度センサ68の近傍が火災発生位置と判断され、この温度センサ68の近傍に位置する流出口62及びパン48に対応する分岐ダクト88の電磁弁92へ制御装置70から信号が送信される。これにより、火災発生位置近傍に対応する電磁弁92が開放される。
<建物ユニットの作用・効果>
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係るユニット建物10では、複数個の箱型ユニット18が基礎上に隣接して配置され相互に連結されることにより一階部分12が構成され、更にその上に複数個の箱型ユニット18が隣接して配置され相互に連結されることにより二階部分14が構成され、最後に図示はしないが、屋根部分が構成される。
そして、箱型ユニット18の天井板38の上面に、消火粉末剤などの窒息消火材56が充填されたパン48が並んで設けられている。そして、室内空間66には複数の温度センサ68が設けられ、制御装置70によって、各温度センサ68によって測定された温度が記憶され、温度センサ68により測定された室内の温度と記憶された温度とを比較し、火災判定基準値に基づいて火災発生の有無が判断される。
ここで、図3及び図5を参照しながら、図8に示すフローチャートに従って制御装置70の作用を説明する。
ステップ100において、温度センサ68により測定された温度の上昇率が、火災判定基準値の10℃/minよりも高いか否かが判断される。制御装置70で記憶された温度と比較して、温度センサ68により測定された温度の上昇率が10℃/minよりも高い場合、火災が発生したと判断され、ステップ102へ移行する。
ステップ102では、警報装置76が作動し、ステップ104へ移行する。ステップ104では、制御装置70において、温度センサ68の近傍が火災発生位置であると判定され、該火災発生位置の近傍に位置する流出口62及びパン48に対応する分岐ダクト88の電磁弁92が開放される。これにより、送風ダクト84、分岐ダクト88及びパン48の内部が連通する。
次に、ステップ106へ移行し、ファン94が作動する。ファン94の作動によって、送風ダクト84内の空気は加圧される。そして、送風ダクト84から分岐ダクト88へ、加圧された空気が送風される。パン48には、窒息消火材56が充填されているため、加圧された空気がパン48内へ送風されると、パン48内の窒息消火材56が流出口62側へ押圧される。これにより、弁体64が破断、又は抜け落ちて開放され、連通口60及び流出口62を通じて、パン48の内部が室内空間66と連通し、パン48内の窒息消火材56が室内空間66へ散布される。
一方、ステップ100において、制御装置70によって、温度センサ68により測定された温度の上昇率が10℃/min以下であると判断された場合は、ステップ108へ移行する。そして、ステップ108において、温度センサ68により測定された温度が553K(約280℃)よりも高いか否かが判断される。
ステップ108において、温度センサ68により測定された温度が553Kよりも低いと判断された場合は、制御装置70の動作は終了する。また、ステップ108において、温度センサ68により測定された温度が553Kよりも高いと判断された場合、ステップ102へ移行し、前述した動作が順番に行われる。
つまり、急激に温度が上昇し、その温度が553Kよりも高い場合は、制御装置70で記憶された温度との比較を行わず、火災が発生したと判断して、火災発生位置の近傍に位置する流出口62に対応する分岐ダクト88の電磁弁92を開放させ、ファン94を作動させて、該流出口62から窒息消火材56を散布させる。
本実施形態では、温度センサにより検出された温度によって火災が発生したと判断された場合、火災が発生したと判断する根拠となった温度センサの近傍が火災発生位置であることが特定され、この火災発生位置の近傍に位置する流出口62から窒息消火材56を散布させることができるため、効果的な消火活動を行うことができる。
また、ファン94によってパン48内を加圧して該流出口62から窒息消火材56を散布するため、該流出口62を中心に火災発生位置へ窒息消火材56を広範囲に亘って集中的に散布させることができる。このため、迅速に消火活動を行うことができ、効果的に火災鎮火を図ることができる。
ところで、ユニット建物10では、箱型ユニット18の上面には断熱材が配設されるが、基本的にはいわゆるデッドスペースとなっている。このため、天井板38の上面に、窒息消火材56を充填したパン48を設けることで、室内空間66を犠牲にすることなく、大量の窒息消火材56を備蓄することができる。
また、天井板38の上面に、窒息消火材56を充填したパン48を設けることで、室内空間66が最上階の場合は、雨音を遮断する効果があり、室内空間66の上部に箱型ユニット18が設けられている場合は、歩行音を遮音する効果がある。さらに、ここでは、ファン94によって、火災時にパン48へ高い圧力を掛けるため、高い気密性能を必要とするが、工場のライン上にて、天井板38にパン48などを予め取付けることで高い気密性を得ることができる。
なお、ここでは、各温度センサ68によって30s毎に室内の温度を測定し、制御装置70によって、この温度を記憶して、直前に記憶された温度(30s前の温度)と温度センサ68により測定された温度とを比較するようにしたが、制御装置70で記憶する温度は直前の温度だけでなく、その前の温度(温度センサ68で測定された温度の履歴)も記憶できるようにしても良い。また、室内環境に応じて、制御装置70によって制御される内容を変えても良い。
例えば、ここでは、温度センサ68により測定された室内の温度上昇率が、10℃/minよりも高い場合、火災が発生したと判断され、制御装置70に接続された警報装置76が作動するようにしたが、図1に示すように、キッチンに配置されたレンジ台78のガスコンロ80の近傍に温度センサ68が設けられている場合、ガスコンロ80の近傍では、急激に温度が上昇するため、この警報装置76が誤作動してしまうおそれがある。
このため、ステップ100の動作を複数回繰り返し、複数回分の温度履歴と合わせて室内の温度が徐々に上昇してきていると判断された後、火災が発生したと判断されるようにしても良い。
また、図8に示すフローチャートでは、ステップ100において、温度センサ68により測定された温度の上昇率が、10℃/minよりも低い場合、ステップ108において、温度センサ68により測定された温度が553K(約280℃)よりも高いか否かを判断するようにしたが、ステップ108の判断は必ずしも必要ではなく、また、ステップ100の代わりにステップ108による判断によって、火災発生の有無を判断するようにしても良い。
また、ここでは、予め設定された火災判定基準値として温度上昇率が10℃/min、或いは、火災温度が553K(木材の引火温度の一例である)としたが、これらの数値はあくまでも一例であって、室内の環境、スペース、或いは、建築材料に応じて変わるものとする。
さらに、ここでは、ファン94によりパン48内を加圧するようにしたが、ファン94による機械式の加圧の他、不活性ガスの噴射によりパン48内を直接加圧しても良い。
以上説明した本実施形態では、一般住宅に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)のユニット建物に対して本発明を用いてもよい。
18 箱型ユニット(建物ユニット)
30 天井パネル(水平フレーム)
38 天井板(水平フレーム)
48 パン(容器)
62 流出口(散布口)
66 室内空間(ユニット内)
68 温度センサ
70 制御装置(制御手段)
84 送風ダクト(加圧手段)
88 分岐ダクト(加圧手段)
92 電磁弁(開閉弁、加圧手段)
94 ファン(加圧手段)
30 天井パネル(水平フレーム)
38 天井板(水平フレーム)
48 パン(容器)
62 流出口(散布口)
66 室内空間(ユニット内)
68 温度センサ
70 制御装置(制御手段)
84 送風ダクト(加圧手段)
88 分岐ダクト(加圧手段)
92 電磁弁(開閉弁、加圧手段)
94 ファン(加圧手段)
Claims (4)
- ユニット上面に配置される水平フレームと、
前記水平フレームに支持され、内部に窒息消火材が充填された容器と、
前記水平フレームに開閉可能に設けられ、前記容器とユニット内とを連通させる複数の散布口と、
前記ユニット内に複数設けられ、前記散布口の近傍に位置する温度センサと、
前記容器へ空気を送る加圧手段と、
前記温度センサにより検出された温度によって火災発生か否かを判断し、火災発生と判断すると、前記加圧手段によって、前記容器へ空気を送り、火災発生位置に近い散布口から前記窒息消火材を散布させる制御手段と、
を有する建物ユニット。 - 前記加圧手段が、
前記水平フレームに設けられ空気が送られる送風ダクトと、
前記送風ダクト内へ空気を送風させるファンと、
前記送風ダクトと前記容器に接続され、前記ファンによって加圧された空気を送風ダクトから容器へ送風可能とする分岐ダクトと、
前記分岐ダクト内に開閉可能に設けられ、開放されることにより、前記容器と前記ユニット内を連通させる開閉弁と、
を含んで構成された請求項1に記載の建物ユニット。 - 前記制御手段が、各温度センサにより測定された温度をそれぞれ記憶し、記憶された温度と前記温度センサにより測定された温度を比較して、予め設定された火災判定基準に基づいて火災発生の有無を判断し、火災が発生したと判断すると、火災が発生したと判断する根拠となった温度センサの近傍が火災発生位置であると判定し、該火災発生位置の近傍に位置する散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁を開放させ、前記ファンを作動させる請求項2に記載の建物ユニット。
- 前記制御手段は、前記温度センサにより測定された温度が予め設定された火災温度よりも高い場合、火災が発生したと判断して、前記火災発生位置の近傍に位置する散布口に対応する分岐ダクトの開閉弁を開放させ、前記ファンを作動させる請求項2に記載の建物ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009080423A JP2010229762A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 建物ユニット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105521577A (zh) * | 2015-12-18 | 2016-04-27 | 中国矿业大学 | 一种塑料模盒混凝土空心楼盖灭火装置 |
JP2017080023A (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-18 | 能美防災株式会社 | エアロゾル消火装置 |
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2009
- 2009-03-27 JP JP2009080423A patent/JP2010229762A/ja active Pending
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Legal Events
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