JP2010227845A - 塗工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実な塗工厚さの均一化を図ることができ、あわせて、製品寿命の向上ならびにコストの低廉化を図ることができる塗工装置を提供する。
【解決手段】石定盤からなる基台3によって固定部材2に固定される基材の表面の平面精度を確保し、リニアモータ11によって塗工手段10を塗工方向に円滑に移動させ、エアベアリング14,17によって塗工手段10の移動をより円滑化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、塗工装置に係り、特に、扁平な基材の表面に塗工剤を塗工するのに好適な塗工装置に関する。
従来から、基材の表面に塗工剤を塗工することによって得られる製品の製造にあたって、予め、その製品に最適な基材と塗工剤との組み合わせや塗工膜の厚さの選定等を行うために、基材への試験的な塗工を行う塗工装置が種々提案されていた。
例えば、特許文献1においては、所定の大きさにカットされたカットフィルムを所定の平面度を維持させた状態で固定位置に固定し、この固定位置に固定されたカットフィルムに対して塗工剤の塗工を行う試験用塗工装置が提案されている。
この試験用塗工装置では、多種多様な基材を所定の大きさのカットフィルムに切断した状態で塗工試験を行うことができるため、連続状の基材に対して塗工試験を行う場合に比べて基材(カットフィルム)の交換が容易であり、塗工試験を効率的に行うことが可能とされていた。
実用新案登録第2572005号
ところで、特許文献1に示したような試験用塗工装置においては、塗工試験の試験結果に対する正確な評価を行うために、基材の表面に塗工される塗工剤の厚さ(以下、塗工厚さと称する)を均一にすることが重要であった。
この点、特許文献1においては、カットフィルムの平面度を維持することによって塗工厚さの均一化を図っている。
本発明は、このような特許文献1の利点を向上させて、従来よりもさらに確実な塗工厚さの均一化を図ることができ、あわせて、製品寿命の向上ならびにコストの削減を図ることができる塗工装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る塗工装置は、所定の大きさの扁平な基材がその表面を平面に保持された状態で固定可能とされた固定部材と、この固定部材が搭載される搭載面を有し、前記搭載面上に前記固定部材を搭載する石定盤からなる基台と、前記固定部材に固定された前記基材の表面に供給された塗工剤を、当該基材の表面に沿って引き延ばすようにして当該基材の表面に塗工する塗工手段と、この塗工手段を前記固定部材に固定された前記基材の表面に平行な所定の塗工方向に移動させるための前記塗工方向に平行な駆動力を発生させるリニアモータと、前記塗工手段を前記固定部材に固定された前記基材の表面の面法線方向に平行な浮上方向に向かって浮上状態に保持することによって、前記リニアモータの駆動力による前記塗工手段の前記塗工方向への移動を補助するエアベアリングとを備えたことを特徴としている。
そして、このような構成によれば、剛性および面精度に優れた石定盤からなる基台によって固定部材に固定される基材の表面の平面精度を確保することができ、また、リニアモータによって塗工手段を塗工方向に円滑に移動させることができ、さらに、エアベアリングによって塗工手段の移動をより円滑化することができるため、塗工厚さの均一化を従来よりもさらに確実なものとすることができ、あわせて、経年変化が少ない石定盤を基台として用いることにより、基台の製品寿命を向上させることができるとともに基台の交換にともなうコストを削減することができる。
また、前記塗工手段を保持しつつ前記リニアモータの駆動力によって前記塗工手段とともに前記塗工方向に移動する移動機構を備え、前記移動機構は、前記固定部材を前記塗工方向および前記面法線方向の双方に直交する塗工幅方向に跨いだ状態で前記基台上に配置され、前記固定部材に対して前記面法線方向において臨む部位に前記塗工手段が保持され、前記塗工幅方向における一方の端部が、前記移動機構の非移動状態においては前記基台に立設された前記塗工方向に長尺なガイドレール上に載置されるように形成され、前記移動機構の移動状態においては前記エアベアリングによって前記ガイドレールに対して浮上状態に保持されるとともに前記ガイドレールに沿って移動するように形成され、前記塗工幅方向における他方の端部が、前記非移動状態においては前記基台の表面上に載置されるように形成され、前記移動状態においては前記エアベアリングによって前記基台に対して浮上状態に保持されるように形成されてなるものであってもよい。
そして、このような構成によれば、塗工手段が保持された移動機構をエアベアリングによって浮上状態に保持しつつリニアモータによって単一のガイドレールに沿って移動させることができるので、部品点数を削減しつつ塗工手段をより効率的かつ円滑に塗工方向に移動させることができる。
さらに、前記ガイドレールは、前記基台と同一の材料を用いて形成されていてもよい。
そして、このような構成によれば、ガイドレールの剛性および面精度を確保することによって塗工手段の移動をさらに安定的かつ適切に行うことができるとともに、ガイドレールの部品寿命を向上させて、ガイドレールの交換にともなうコストを削減することができる。
さらにまた、前記ガイドレールには、前記リニアモータにおける固定子が配設されており、前記移動機構は、前記塗工幅方向における一方の端部に、前記ガイドレールを前記面法線方向および前記塗工幅方向から覆う被覆部であって、前記リニアモータにおける可動子が前記固定子に臨んだ状態で連結され、前記ガイドレールに対して前記浮上方向側に位置された前記エアベアリングとしての第1のエアベアリング、前記ガイドレールに対して前記塗工幅方向における一方の方向から臨む第2のエアベアリングおよび前記ガイドレールに対して前記塗工幅方向における他方の方向から臨む第3のエアベアリングが配設され、これら第1、第2および第3のエアベアリングによって前記ガイドレールに対して浮上状態かつ非接触状態に保持される被覆部が形成され、前記塗工幅方向における一方の端部と、前記塗工幅方向における他方の端部との間に、前記塗工手段を垂下保持する塗工手段保持部が形成され、前記塗工幅方向における他方の端部に、前記基台の表面に対して前記浮上方向側に位置された前記エアベアリングとしての第4のエアベアリングが配設され、この第4のエアベアリングによって当該他方の端部が前記基台に対して浮上状態に保持されるように形成されてなるものであってもよい。
そして、このような構成によれば、第1〜第4のエアベアリングによって塗工手段の移動をさらに円滑化することができるとともに、この塗工手段の移動を単一のリニアモータのみによって効率的に行うことができる。
また、前記塗工手段は、前記塗工手段保持部に単独で着脱可能に保持されていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、洗浄、点検および交換等の作業を塗工手段に対して単独で行うことができるため、作業性を向上させることができるとともに、塗工手段の交換にともなうコストを削減することができる。
さらに、前記エアベアリングは、その配設位置が前記固定部材に固定された前記基材の表面に対して前記面法線方向にずれていてもよい。
そして、このような構成によれば、エアベアリングによって形成される空気膜による影響が少ない位置において基材の塗工を行うことができるため、より確実な塗工厚さの均一化を図ることができる。
本発明によれば、従来よりもさらに確実な塗工厚さの均一化を図ることができ、あわせて、製品寿命の向上ならびにコストの低廉化を図ることができる。
本発明に係る塗工装置の実施形態を示す概略正面図 本発明に係る塗工装置の実施形態を示す要部正面図 図2の部分平面図 図2の概略平面図 図2の右側面図 図4のA−A断面図 図4のB−B断面図 図5の部分拡大図 図2のC−C断面図
以下、本発明に係る塗工装置の実施形態について、図1乃至図9を参照して説明する。
図1乃至図9は、本発明に係る塗工装置の実施形態を示すものである。すなわち、図1は、本実施形態における塗工装置の全体を示す概略正面図である。また、図2は、本実施形態における塗工装置の要部を示す正面図である。さらに、図3は、図2の部分平面図である。さらにまた、図4は、図2の概略平面図である。また、図5は、図2の右側面図である。さらに、図6は、図4のA−A断面図である。さらにまた、図7は、図4のB−B断面図である。また、図8は、図5の部分拡大図である。さらに、図9は、図2のC−C断面図である。
図1に示すように、本実施形態における塗工装置1は、剛性を有する適宜な素材によって略直方体形状に形成されたフレーム40と、このフレーム40の上部に搭載された装置本体1aとを有している。なお、フレーム40の上部は、平坦に形成されている。また、フレーム40の下部には、塗工装置1を移動自在にさせる複数個のキャスタ41と、塗工装置1の水平レベルの調整および振動吸収を兼ねたレベリングマウント42とがそれぞれ配設されている。本実施形態において、キャスタ41およびレベリングマウント42は、それぞれフレーム40の下部における4箇所の隅部に合計4個配設されている。
図2、図4および図6に示すように、塗工装置1aは、平面形状が矩形状とされた所定の厚さを有する板状の固定部材2を有しており、この固定部材2の図2および図4における上面には、平面形状が矩形状とされた平坦な固定面2aが形成されている。
固定面2a上には、カットフィルム等の所定の大きさの矩形状の扁平な基材4(図6参照)が、その表面(図6における上面)を平面に保持された状態で固定されるようになっている。より具体的には、特許文献1と同様に、固定部材2には、図示しない複数個の微細な吸着孔が、固定面2aと固定部材2の底面とを貫通するように穿設されており、各吸着孔には、固定部材2の底面側において、真空ポンプ等の図示しない吸気装置が連結されている。そして、吸気装置によって吸気孔を介して固定面2a上の空気が吸気されることによって、固定面2a上に載置された基材4が固定面2a上に吸着固定されるようになっている。
ここで、基材4としては、アルミ箔、銅箔等からなるリチウムイオン電池に用いられる基材、フッ素系フィルム、EVAフィルム等からなる太陽電池に用いられる基材、フッ素系フィルム等からなる燃料電池に用いられる基材またはPET等からなる液晶表示装置に用いられる基材などを挙げることができる。
また、図2、図4および図6に示すように、装置本体1aは、石定盤からなる基台3を有しており、この基台3は、花崗岩や斑糲岩(通称、御影石)等の石材を用いることによって形成されている。図4に示すように、基台3は、固定部材2よりも平面積が大きく形成されているとともに、その前端面(図4における下端面)における一部分(図4における中央よりも左寄りの一定範囲の部分)が後方(図4における上方)に向かって凹入されてなる凹入部3aを有するような平面略矩形状に形成されている。なお、凹入部3aの図4における横幅は、同図における固定面2aの横幅に等しくなっている。また、図2および図6に示すように、基台3は、固定部材2よりも厚さが厚く形成されている。さらに、図2に示すように、基台3の上面における凹入部3aの後方(図2における紙面奥側)近傍位置には、固定面2aよりも面積が小さい平面矩形状の陥没溝5が基台3の上面における他の部分よりも下方にわずかに陥没するように形成されており、この陥没溝5には、基台3をその厚さ方向に貫通する貫通孔6が連設されている。この貫通孔6には、前述した図示しない吸気装置が連結されている。
そして、基台3の上面における陥没溝5の外周縁部には、固定部材2が搭載される平坦かつ固定面2aに平行な枠状の搭載面3bが形成されている。この搭載面3b上には、固定部材2が、その底面における外周縁部を接触させるようにして搭載されている。なお、固定部材2の底面は、固定面2aに平行な平面に形成されている。
また、図2に示すように、固定部材2の底部には、固定面2aよりもわずかに外側に突出された枠状の凸縁部2bが形成されている。そして、固定部材2は、その凸縁部2bを四方および上方から不動状態に被覆する断面L字状の合計4個(図4参照)の被覆プレート7と、この被覆プレート7を基台3の上面に固着するねじ等からなる複数個の締結部材8(図4参照)とによって基台3上に固定されている。
なお、搭載面3b上への固定部材2の搭載状態において、陥没溝5の上部には、固定部材2に穿設された前述の吸着孔が位置されるようになっており、これによって、吸気装置が、貫通孔6、陥没溝5および吸着孔を介して固定面2a上の空気を吸気することが許容されるようになっている。
さらに、図2および図6に示すように、装置本体1aは、固定面2aに上方から臨む位置に、塗工手段としての塗工ナイフ10を有している。塗工ナイフ10は、ナイフ本体10aを有しており、このナイフ本体10aは、固定部材2の固定面2a上に固定された基材4の表面(図6における上面)の面法線方向(以下、基材面法線方向と称する)すなわち図2および図6における縦方向に長尺に形成されているとともに、その先端部(図2および図6における下端部)側の部位がナイフの刃先のように鋭い形状に形成されている。なお、ナイフ本体10aの先端部は、固定部材2に固定された基材4の表面に平行な形状に形成されている。また、図6に示すように、塗工ナイフ10は、ナイフ本体10aの上端に立設された取っ手部12を有しており、ユーザは、この取っ手部12を把持することによって塗工ナイフ10を持ち運ぶことができるようになっている。さらに、図3および図6に示すように、塗工ナイフ10は、ナイフ本体10aの上部に、ナイフ本体10aの上端面よりも後方(図6における左方)および側方(図6における紙面垂直方向)にわずかに延出するように配設された固定用プレート部13を有しており、この固定用プレート部13は、塗工装置1への塗工ナイフ10の固定に用いられるようになっている。
塗工ナイフ10は、固定面2a上に固定された基材4の表面に供給された塗工剤を、その先端部側の部位によって基材4の表面に沿って引き延ばすようにして基材4の表面に塗工するようになっている。なお、この塗工の際に、塗工ナイフ10の先端部と基材4の表面との間には、塗工厚さに相当する間隙が保持されるようになっている。また、塗工剤の供給は、特許文献1に記載の方法と同様に、基材4の表面上の所定位置に適量な容器等の滴下手段によって滴下することによって行うようにしてもよい。
ここで、塗工剤としては、リチウムイオン電池用の基材に用いられる公知の塗工剤、太陽電池用の基材に用いられる公知の塗工剤、燃料電池用の基材に用いられる公知の塗工剤または液晶表示装置用の基材に用いられる公知の塗工剤などを挙げることができる。
さらにまた、図2および図4に示すように、装置本体1aは、リニアモータ11を有している。このリニアモータ11は、塗工ナイフ10を固定部材2に固定された基材4の表面に平行な所定の塗工方向(図2における紙面垂直方向、図6における横方向)に移動させるための塗工方向に平行な駆動力を発生させるようになっており、この駆動力によって、塗工ナイフ10が前記塗工方向に移動することができるようになっている。
また、図2、図5、図8および図9に示すように、装置本体1aは、第1のエアベアリング14および第4のエアベアリング17を有している。これら第1および第4のエアベアリング14,17は、塗工ナイフ10を前記基材面法線方向に平行な浮上方向(図2における上方向)に向かって浮上状態に保持することによって、リニアモータ11の駆動力による塗工ナイフ10の前記塗工方向への移動を補助するようになっている。
したがって、本実施形態によれば、剛性および平面精度に優れた石定盤からなる基台3によって固定部材2の固定面2a上に固定される基材4の表面の平面精度を確保することができ、また、リニアモータ11によって塗工ナイフ10を前記塗工方向に円滑に移動させることができ、さらに、第1および第4のエアベアリング14,17によって塗工ナイフ10の移動をより円滑化することができる。この結果、塗工厚さの均一化を従来よりもさらに確実なものとすることができ、あわせて、経年変化が少ない石定盤を基台3として用いることにより、基台3の製品寿命を向上させることができるとともに基台3の交換にともなうコスト(換言すれば、交換回数)を削減することができる。
上記構成に加えて、さらに、装置本体1aは、図2および図3に示すように、塗工ナイフ10を保持しつつリニアモータ11の駆動力によって塗工ナイフ10とともに前記塗工方向に移動する移動機構19を有している。
移動機構19は、その全体形状が正面から見て図2における下方に開口を向けた略コの字形状を呈しており、この移動機構19は、固定部材2を前記塗工方向および前記基材面法線方向の双方に直交する塗工幅方向(図2における横方向)に跨いだ状態で基台3上に配置されている。また、図2に示すように、移動機構19は、その固定部材2に対して前記基材面法線方向(図2における上方)において臨む部位が、固定面2aとの間に前記基材面法線方向の間隔を有しており、この部位には、塗工ナイフ10が保持されている。
さらに、本実施形態において、移動機構19は、前記塗工幅方向における一方の端部(図2における右端部)が、移動機構19の非移動状態において、基台3に立設された前記塗工方向に長尺な断面矩形状のガイドレール20上に第1のエアベアリング14を介して載置されるようになっている。一方、移動機構19の移動状態(前記塗工方向への移動状態)において、移動機構19は、前記塗工幅方向における一方の端部が、第1のエアベアリング14によってガイドレール20に対して浮上状態に保持されるとともにガイドレール20に沿って移動するようになっている。なお、図2に示すように、ガイドレール20は、固定部材2に対して前記塗工幅方向に間隔を設けるようにして立設されている。
さらにまた、本実施形態において、移動機構19は、前記塗工幅方向における他方の端部(図2における左端部)が、前記非移動状態において、基台3の表面上に第4のエアベアリング17を介して載置されるようになっている。一方、前記移動状態において、移動機構19は、前記塗工幅方向における他方の端部が、第4のエアベアリング17によって基台3に対して浮上状態に保持されるようになっている。
なお、移動機構19の前記塗工方向への移動範囲(往復移動の範囲)は、固定面2aの前記塗工方向の形成範囲よりも広範囲に形成されている。
したがって、本実施形態によれば、塗工ナイフ10が保持された移動機構19を第1および第4のエアベアリング14,17によって浮上状態に保持しつつリニアモータ11によって単一のガイドレール20に沿って移動させることができるので、部品点数を抑えつつ塗工ナイフ10をより効率的かつ円滑に前記塗工方向に移動させることができる。
上記構成に加えて、さらに、装置本体1aは、ガイドレール20が、基台3と同一の材料(石材)を用いて形成されている。
したがって、本実施形態によれば、ガイドレール20の剛性および平面精度を確保することができるので、塗工ナイフ10の前記塗工方向への移動をさらに安定的かつ適切に行うことができる。また、ガイドレール20の経年変化を抑制することができるので、ガイドレール20の部品寿命を向上させることができるとともにガイドレール20の交換にともなうコスト(換言すれば、交換回数)を削減することができる。
上記構成に加えて、さらに、図2および図4に示すように、ガイドレール20の前記塗工幅方向の端面であって固定部材2側と反対側の端面(図2における右側面)には、前記塗工方向に長尺とされたリニアモータ11における固定子11aが、ボルト等の固定手段によって固定された状態で配設されている。
また、図2および図3に示すように、移動機構19の前記塗工幅方向における一方の端部(図2および図3における右端部)には、ガイドレール20を前記基材面法線方向および前記塗工幅方向から覆う被覆部21が形成されている。図2に示すように、被覆部21は、ガイドレール20の図2における上端面に臨む上壁部21aと、ガイドレール20の図2における左側面の上側部分に臨む左側壁部21bと、ガイドレール20の図2における右側面の上側部分に臨む右側壁部21cとによって形成されており、この被覆部21は、正面から見た形状が、ガイドレール20側に開口を向けた略コの字形状を呈している。また、図3に示すように、被覆部21は、前記塗工方向に所定の間隔を設けるようにして一対配設されている。
さらに、図3に示すように、一対の被覆部21における上壁部21a同士の間には、前記塗工幅方向に長尺とされた柱状の横設部22が、その基端部(図2および図3における右端部)を介して、ボルト等の連結手段23によって連結されている。この横設部22は、固定面2aとの間に前記面法線方向の一定の間隔を保持しつつ固定面2aの上方を横断するようにして図2における左方に向かって延出されており、その先端部は、固定面2aよりも図2における左方に位置されている。さらに、図2、図3および図8に示すように、横設部22の基端部における図2の右端面には、図8における紙面垂直方向から見た形状が凸字形状に形成された放熱板25が、その上端部近傍部位を介してボルト等の連結手段24によって連結されている。なお、放熱板25は、図2および図3における右側の表面に凹凸面25aが形成されていることによって表面積が大きく形成されている。そして、放熱板25の図2および図3における左側の表面には、リニアモータ11における可動子11bが、固定子11aに臨んだ状態で固設されている。なお、可動子11bは、ボルト等の固定手段によって放熱板25に固定されていてもよい。このようにして、被覆部21には、横設部22および放熱板25を介してリニアモータ11における可動子11bが固定子11aに臨んだ状態で連結されている。
なお、図示はしないが、リニアモータ11には、電力を供給する電源がケーブル等を介して接続されており、この電源から供給される電力によってリニアモータ11の励磁部(図示せず)が励磁されることにより、可動子11bと固定子11aとの間に前記塗工方向への駆動力が発生するようになっている。そして、この駆動力によって可動子11bが固定子11aに沿って前記塗工方向に移動することによって、移動機構19全体が前記塗工方向に移動するようになっている。このリニアモータ11への電力の供給の際に、リニアモータ11には熱が生じることになるが、この熱は、前述した放熱板25によって有効に放熱することができるようになっている。
さらにまた、図2および図3に示すように、一対の被覆部21におけるそれぞれの上壁部21aには、前述した第1のエアベアリング14が、第1のマウントスクリュ27を介してそれぞれ固設されている。図2に示すように、第1のエアベアリング14は、ガイドレール20の上端面に対して前記浮上方向側に位置している。また、図2に示すように、第1のエアベアリング14は、その下端面が平坦に形成された略円柱形状に形成されている。この第1のエアベアリング14は、例えば、多孔質カーボン材を用いて形成されたものであってもよい。さらに、第1のエアベアリング14には、この第1のエアベアリング14に空気を供給する図示しない給気装置が連結されている。そして、この第1のエアベアリング14は、前記非移動状態においては、当該給気装置からの空気の供給が行われず、ガイドレール20の上端面にその下端面を当接させるようにしてガイドレール20上に載置されるようになっている。一方、前記移動状態においては、第1のエアベアリング14は、当該給気装置からの空気の供給が行われることによって、その下端面とガイドレール20の上端面との間に空気膜を発生させるようになっており、この空気膜によって、ガイドレール20の上端面から浮上方向に離間するようになっている。
また、図2および図5に示すように、一対の被覆部21におけるそれぞれの右側壁部21cには、第2のエアベアリング15が、第2のマウントスクリュ28を介してそれぞれ固設されている。図2に示すように、第2のエアベアリング15は、ガイドレール20の図2における右側面に対して図2における右方から臨んでいる。また、図2に示すように、第2のエアベアリング15は、その左端面が平坦に形成された略円柱形状に形成されている。この第2のエアベアリング15は、例えば、多孔質カーボン材を用いて形成されたものであってもよい。さらに、第2のエアベアリング15には、この第2のエアベアリング15に空気を供給する図示しない給気装置が連結されている。そして、この第2のエアベアリング15は、前記非移動状態においては、当該給気装置からの空気の供給が行われず、その左端面とガイドレール20の右側面との間の間隙の制御が行われないようになっている。一方、前記移動状態においては、第2のエアベアリング15は、当該給気装置からの空気の供給が行われることによって、その左端面とガイドレール20の右側面との間に空気膜を発生させるようになっており、この空気膜によって、その左端面とガイドレール20の右側面との間の間隙が一定に制御されるようになっている。
さらに、図2および図7に示すように、一対の被覆部21におけるそれぞれの左側壁部21bには、第3のエアベアリング16が、第3のマウントスクリュ29を介してそれぞれ固設されている。図2に示すように、第3のエアベアリング16は、ガイドレール20の図2における左側面に対して図2における左方から臨んでいる。また、図2に示すように、第3のエアベアリング16は、その右端面が平坦に形成された略円柱形状に形成されている。この第3のエアベアリング16は、例えば、多孔質カーボン材を用いて形成されたものであってもよい。さらに、第3のエアベアリング16には、この第3のエアベアリング16に空気を供給する図示しない給気装置が連結されている。そして、この第3のエアベアリング16は、前記非移動状態においては、当該給気装置からの空気の供給が行われず、その右端面とガイドレール20の左側面との間の間隙の制御が行われないようになっている。一方、前記移動状態においては、第3のエアベアリング16は、当該給気装置からの空気の供給が行われることによって、その右端面とガイドレール20の左側面との間に空気膜を発生させるようになっており、この空気膜によって、その右端面とガイドレール20の左側面との間の間隙が一定に制御されるようになっている。
そして、このように形成された第1〜第3のエアベアリング14,15,16により、被覆部21は、前記非移動状態においては、前記第1のエアベアリング14を介してガイドレール20上に載置され、前記移動状態においては、ガイドレール20に対して浮上状態かつ非接触状態に保持されるようになっている。
また、図2および図3に示すように、移動機構19は、その右端部と左端部との間、すなわち、横設部22における固定部材2に対して図2の上方から臨む中央の所定範囲の部位に、塗工手段保持部としての塗工ナイフ保持部31が形成されている。図3に示すように、塗工ナイフ保持部31は、横設部22の前端面(図3における下端面)における塗工ナイフ10の横幅(塗工幅)に相当する中央の所定範囲の部分が後方(図3における上方)に向かって凹入されたような凹入部32を有しており、この凹入部32には、塗工ナイフ10がその上端部を介して遊嵌されるようになっている。また、凹入部32の周縁部上面には、塗工ナイフ10に配設された前述した固定用プレート部13が載置されるようになっている。また、図2に示すように、凹入部32の周縁部には、雌ねじ等の固定用の穴部33が形成されている。そして、このような構成を有する塗工ナイフ保持部31に対して、塗工ナイフ10における上端部を凹入部32に遊嵌させるとともに固定用プレート部13を凹入部32の周縁部上面に載置した上で、図3に示すように、ボルト等の固定手段34を固定用プレート部13を挟むようにして穴部33に嵌合させることによって、塗工ナイフ10が塗工ナイフ保持部31に垂下保持されるようになっている。また、このような構成により、塗工ナイフ10は、塗工ナイフ保持部31にナイフ単独で着脱可能に保持されるようになっている。
さらに、図2および図9に示すように、移動機構19の図2における左端部には、基台3の表面に直交する板状の脚部36が形成されており、この脚部36の上端部は、横設部22の左端部に連結されている。そして、この脚部36の下端部には、前述した第4のエアベアリング17が、第4のマウントスクリュ30を介して連結されるようにして配設されている。
図2および図9に示すように、第4のエアベアリング17は、基台3の表面に対して前記浮上方向側に位置されている。また、第4のエアベアリング17は、その下端面が平坦に形成された略円柱形状に形成されている。この第4のエアベアリング17は、例えば、多孔質カーボン材を用いて形成されたものであってもよい。さらに、第4のエアベアリング17には、この第4のエアベアリング17に空気を供給する図示しない給気装置が連結されている。そして、この第4のエアベアリング17は、前記非移動状態においては、当該給気装置からの空気の供給が行われず、基台3の表面にその下端面を当接させるようにして基台3上に載置されるようになっている。一方、前記移動状態においては、第4のエアベアリング17は、当該給気装置からの空気の供給が行われることによって、その下端面と基台3の表面との間に空気膜を発生させるようになっており、この空気膜によって、基台3の表面から浮上方向に離間するようになっている。
そして、このように形成された第4のエアベアリング17により、脚部36は、前記非移動状態においては、第4のエアベアリング17を介して基台3の表面上に載置され、前記移動状態においては、基台3に対して浮上状態に保持されるようになっている。
したがって、本実施形態によれば、第1〜第4のエアベアリング14,15,16,17によって塗工ナイフ10の移動をさらに円滑化することができるとともに、この塗工ナイフ10の移動を単一のリニアモータ11のみによって効率的に行うことができる。また、洗浄、点検および交換等の作業を塗工ナイフ10に対して単独で行うことができるため、取扱い性を向上させることができるとともに、塗工ナイフ10の交換にともなうコストを削減することができる。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態においては、図2に示すように、第1〜第4のエアベアリング14,15,16,17の配設位置が固定部材2に固定された基材4の表面に対して基材面法線方向にずれている。より具体的には、図2に示すように、第1〜第3のエアベアリング14,15,16は、固定面2aよりも図2において上方の位置に配設されており、第4のエアベアリング17は、固定面2aよりも図2において下方の位置に配設されている。
したがって、本実施形態によれば、エアベアリング14,15,16,17によって形成される空気膜による影響が少ない位置において基材4の塗工を行うことができるため、より確実な塗工厚さの均一化を図ることができる。
上記構成の他にも、装置本体1aは、図2、図4および図7に示すように、ガイドレール20の左側面における固定面2aとほぼ同じ高さの位置にボルト等の連結手段によって連結されたリニアエンコーダ37を有している。このリニアエンコーダ37は、塗工ナイフ10の前記塗工方向における零点位置を、図2に示す光ファイバセンサ56によって検出するようになっている。また、図1に示すように、リニアモータ11には、このリニアモータ11の駆動を制御する駆動制御部45が電気的に接続されており、この駆動制御部45には、リニアエンコーダ37が電気的に接続されている。そして、駆動制御部45は、リニアエンコーダ37による塗工ナイフ10の位置の検出結果に基づいて、移動機構19の移動範囲が塗工ナイフ10による前記塗工方向における塗工範囲に相当する所定の移動範囲に収まるようにリニアエンコーダ11の駆動を制御するようになっている。
また、図2に示すように、本実施形態において、横設部22の右端部には、横設部22と被覆部21との前記基材面法線方向(図2における縦方向)の間隔を調整することが可能とされ第1のマイクロメータヘッド46と、当該間隔を目視確認することが可能とされた第1のダイヤルゲージ47とが配設されている。このダイヤルゲージ47は、デジタルダイヤルゲージでもよい。さらに、図3に示すように、横設部22の右端部における前記塗工方向の両端面と一対の被覆部21との間には、一対の第1のリニアベアリング48が介在されており、これら一対の第1のリニアベアリング48によって、第1のマイクロメータヘッド46の操作にともなう横設部22の右端部の被覆部21に対する前記基材面法線方向への相対的な移動が許容されるようになっている。
さらに、図2に示すように、本実施形態において、横設部22の左端部には、横設部22と脚部36との前記基材面法線方向(図2における縦方向)の間隔を調整することが可能とされ第2のマイクロメータヘッド50と、当該間隔を目視確認することが可能とされた第2のダイヤルゲージ51とが配設されている。このダイヤルゲージ51は、デジタルダイヤルゲージでもよい。図9に示すように、第2のマイクロメータヘッド50は、その下端部を脚部36の上部に立設されたストッパボルト38の上端面に当接させた状態で横設部22に固設されている。さらに、図9に示すように、横設部22の左端部における前記塗工方向の両端面と、脚部36の上端部に横設部22を挟むようにして前記塗工方向に間隔を設けて立設された一対の板状部53との間には、一対の第2のリニアベアリング52が介在されている。そして、これら一対の第2のリニアベアリング52によって、第2のマイクロメータヘッド50の操作にともなう横設部22の左端部の脚部36に対する前記基材面法線方向への相対的な移動が許容されるようになっている。
さらにまた、図1に戻って、塗工装置1は、フレーム40の上部にヒンジ等によって回動可能に支持された開閉カバー55を有しており、この開閉カバー55は、回動動作にともなって装置本体1aを開閉可能に形成されている。なお、塗工装置1は、塗工作業を適切かつ安全に行うため、開閉カバー55の開閉状態を検出するセンサを有し、基材4上への塗工剤の塗工中に当該センサによって開閉カバー55の開放状態が検出された場合には、ブザーによる警報の音声出力や、装置の緊急停止を行うように構成されていることが望ましい。
また、図2に示すように、基台3上における脚部36の左近傍位置であって固定面2aとほぼ同じ高さの位置には、光ファイバセンサ56が配設されており、この光ファイバセンサ56は、零点位置検出に用いられるようになっている。
さらに、特許文献1と同様に、塗工装置1には、開閉カバー55内の臭気を排気するための図示しない排気手段が設けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
なお、初期状態において、固定部材2の固定面2a上に基材4は固定されておらず、また、第1〜第4のエアベアリング14,15,16,17およびリニアモータ11は停止されており、移動機構19は非移動状態になっているものとする。このとき、移動機構19の図1における右端部(すなわち、被覆部21)は、第1のエアベアリング14を介してガイドレール20上に載置されており、また、移動機構19の図1における左端部(すなわち、脚部36)は、第4のエアベアリング17を介して基台3上に載置されている。さらに、初期状態において、移動機構19は、次に述べる固定面2a上への基材4の固定作業を妨げないように固定面2a上からは退避した位置(例えば、ガイドレール20の図3における上端部に対応する位置)に移動されている。
そして、初期状態から、本実施形態においては、レベリングマウント42によって塗工装置1を水平に調整した上で、開閉カバー55を開いて固定部材2における固定面2a上に基材4を載置する。
次いで、図示しない吸気装置を駆動して固定部材2に形成された吸着孔を介して固定面2a上の空気を吸気することによって、固定面2a上に基材4を吸着させて固定する。
次いで、第1〜第4のエアベアリング14,15,16,17を駆動させて基台3および移動機構19をガイドレール20および基台3に対して浮上状態および非接触状態に保持する。なお、第2のエアベアリング15と第3のエアベアリング16とは移動機構19の浮上に直接関与するものではないが、ガイドレール20と被覆部21との間の間隙を一定に制御することによって、ガイドレール20と被覆部21との非接触状態の安定的な確保および移動状態における移動機構19の横揺れの防止に寄与することができる。
次いで、駆動制御部45によってリニアモータ11を駆動することによって、移動機構19をその塗工ナイフ10が所定の塗工開始位置(零点位置)(例えば、固定面10aの図3における上端部に臨む位置)に位置するまで移動させる。この塗工開始位置への移動の制御は、リニアエンコーダ37の検出結果に基づいて行えばよい。
そして、塗工開始位置に位置された塗工ナイフ10におけるナイフ本体10aの先端部と固定面10aに固定された基材4の表面との間には、塗工厚さに相当する均一な間隙が形成されることになる。ただし、この間隙は、第1のマイクロメータヘッド46および第2のマイクロメータヘッド50によって適宜調整することができる。
次いで、適量の塗工剤を基材4の表面上における所定位置に滴下することによって、基材4の表面上への塗工剤の供給を行う。
次いで、開閉カバー55を閉じた上で、再びリニアモータ11を駆動することによって、移動機構19とともに塗工ナイフ10を前記塗工方向に移動させることにより、基材4上に供給された塗工剤を、前記塗工方向に引き延ばすようにして基材4の表面に塗工する。
このとき、本実施形態においては、基台3が石定盤によって形成されていることにより、基材4の平面精度が有効に確保されているため、塗工厚さを均一に保持することができる。また、第1〜第4のエアベアリング14,15,16,17によって移動機構19を基台3およびガイドレール20に対して浮上状態かつ非接触状態に保持しながら移動機構19とともに塗工ナイフ10を円滑に移動させることができるため、塗工ナイフ10のがたつきを抑えて均一な塗工厚さを安定的に確保することができる。これにより、塗工された塗工剤を乾燥させて、塗工膜の膜厚のむらが少ない良好な塗工品を得ることができる。例えば、特許文献1に示したような従来の塗工装置においては、B4サイズの基材に形成された塗工膜の膜厚のむらが2〜10ミクロン(Dry)であったのに対して、本実施形態における塗工装置1によれば、同サイズの基材に形成された塗工膜の膜厚のむらを1〜2ミクロン(Dry)に低減することができる。また、従来の塗工装置においては、塗工厚さが最小でも5ミクロン(Dry)程度であったのに対して、本実施形態における塗工装置1によれば、2〜3ミクロン(Dry)の薄い塗工厚さを実現することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、剛性および面精度に優れた石定盤からなる基台3によって固定面2a上に固定される基材4の表面の平面精度を確保することができ、また、リニアモータ11によって塗工ナイフ10を前記塗工方向に円滑に移動させることができ、さらに、エアベアリング14,15,16,17によって塗工ナイフ10の移動をより円滑化することができるため、塗工厚さの均一化を従来よりもさらに確実なものとすることができ、あわせて、製品寿命の向上およびコストの低廉化を図ることができる。
1 塗工装置
2 固定部材
2a 固定面
3 基台
4 基材
10 塗工ナイフ
11 リニアモータ
14 第1のエアベアリング
17 第4のエアベアリング

Claims (6)

  1. 所定の大きさの扁平な基材がその表面を平面に保持された状態で固定可能とされた固定部材と、
    この固定部材が搭載される搭載面を有し、前記搭載面上に前記固定部材を搭載する石定盤からなる基台と、
    前記固定部材に固定された前記基材の表面に供給された塗工剤を、当該基材の表面に沿って引き延ばすようにして当該基材の表面に塗工する塗工手段と、
    この塗工手段を前記固定部材に固定された前記基材の表面に平行な所定の塗工方向に移動させるための前記塗工方向に平行な駆動力を発生させるリニアモータと、
    前記塗工手段を前記固定部材に固定された前記基材の表面の面法線方向に平行な浮上方向に向かって浮上状態に保持することによって、前記リニアモータの駆動力による前記塗工手段の前記塗工方向への移動を補助するエアベアリングと
    を備えたことを特徴とする塗工装置。
  2. 前記塗工手段を保持しつつ前記リニアモータの駆動力によって前記塗工手段とともに前記塗工方向に移動する移動機構を備え、
    前記移動機構は、
    前記固定部材を前記塗工方向および前記面法線方向の双方に直交する塗工幅方向に跨いだ状態で前記基台上に配置され、
    前記固定部材に対して前記面法線方向において臨む部位に前記塗工手段が保持され、
    前記塗工幅方向における一方の端部が、前記移動機構の非移動状態においては前記基台に立設された前記塗工方向に長尺なガイドレール上に載置されるように形成され、前記移動機構の移動状態においては前記エアベアリングによって前記ガイドレールに対して浮上状態に保持されるとともに前記ガイドレールに沿って移動するように形成され、
    前記塗工幅方向における他方の端部が、前記非移動状態においては前記基台の表面上に載置されるように形成され、前記移動状態においては前記エアベアリングによって前記基台に対して浮上状態に保持されるように形成されてなること
    を特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
  3. 前記ガイドレールは、前記基台と同一の材料を用いて形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の塗工装置。
  4. 前記ガイドレールには、前記リニアモータにおける固定子が配設されており、
    前記移動機構は、
    前記塗工幅方向における一方の端部に、前記ガイドレールを前記面法線方向および前記塗工幅方向から覆う被覆部であって、前記リニアモータにおける可動子が前記固定子に臨んだ状態で連結され、前記ガイドレールに対して前記浮上方向側に位置された前記エアベアリングとしての第1のエアベアリング、前記ガイドレールに対して前記塗工幅方向における一方の方向から臨む第2のエアベアリングおよび前記ガイドレールに対して前記塗工幅方向における他方の方向から臨む第3のエアベアリングが配設され、これら第1、第2および第3のエアベアリングによって前記ガイドレールに対して浮上状態かつ非接触状態に保持される被覆部が形成され、
    前記塗工幅方向における一方の端部と、前記塗工幅方向における他方の端部との間に、前記塗工手段を垂下保持する塗工手段保持部が形成され、
    前記塗工幅方向における他方の端部に、前記基台の表面に対して前記浮上方向側に位置された前記エアベアリングとしての第4のエアベアリングが配設され、この第4のエアベアリングによって当該他方の端部が前記基台に対して浮上状態に保持されるように形成されてなること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の塗工装置。
  5. 前記塗工手段は、前記塗工手段保持部に単独で着脱可能に保持されていること
    を特徴とする請求項4に記載の塗工装置。
  6. 前記エアベアリングは、その配設位置が前記固定部材に固定された前記基材の表面に対して前記面法線方向にずれていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の塗工装置。
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