JP2010224972A - シミュレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】シミュレーションの実行中に異なるシミュレーション条件でシミュレーションを継続可能なシミュレーションシステムを提供する。
【解決手段】シミュレーション条件(条件)を設定するシミュレーション条件設定部と条件をシミュレーション装置に送信してシミュレーションを起動するシミュレーション制御部を含むホストコンピュータ(ホスト)と、ホストから送信された条件を記憶部に記憶する通信処理部と記憶部に記憶された条件に基づいて所定のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部を含むシミュレーション装置とを備え、通信処理部は複数の条件を記憶部に領域区分して格納し、シミュレーション実行部はホストから起動されると所定領域に記憶された第一の条件に基づくシミュレーションの実行中に、他の領域に記憶された第二の条件に基づくシミュレーションに切り替えてシミュレーションを継続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シミュレーションシステムに関する。
近年、実車両が存在しない環境で、車両に搭載される電子制御装置に組み込まれる制御ロジックを効率的に開発するために、車両の動作を模擬するシミュレーションシステムが利用されている。
このようなシミュレーションシステムは、オペレータによる操作に基づいてシミュレーション条件を設定するシミュレーション条件設定部と、設定されたシミュレーション条件をシミュレーション装置に送信して、シミュレーションを起動するシミュレーション制御部を含むホストコンピュータと、ホストコンピュータから送信されたシミュレーション条件を記憶部に記憶する通信処理部と、記憶部に記憶されたシミュレーション条件に基づいて所定のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部を含むシミュレーション装置とを備えて構成されている。
そして、当該シミュレーション装置に、評価対象となる制御ロジックが組み込まれた電子制御装置が接続され、所謂HILSと呼ばれるハードウェアによるフィードバックループシステムが構築されている。
特許文献1には、このようなシミュレーション装置として、仮想的に車両用エンジン制御装置を実車両に装着した環境を作り出し、動作確認および性能評価を行うための装置であって、予め設定されるプログラムに従って、仮想的な車両に相当する車両モデルとして動作し、クランク角度およびエンジンの各行程にそれぞれ対応する模擬信号を生成し、模擬信号を車両用エンジン制御装置に与えて動作の確認および性能評価を行うモデル用コンピュータ装置と、モデル用コンピュータ装置と協調して動作し、モデル用コンピュータ装置の車両モデルに必要な信号を発生する信号発生装置とを備えたシミュレーション装置が提案されている。
当該シミュレーション装置は、上述したホストコンピュータに接続され、ホストコンピュータから送信されたシミュレーション条件をメモリに格納し、当該シミュレーション条件に基づいて、エンジンを模擬する模擬演算部が、エンジン制御装置に模擬信号を出力するシミュレーションを実行するように構成されている。
特開平11−326135号公報
しかし、上述した特許文献1に記載されたシミュレーション装置では、一旦設定されたシミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、シミュレーション条件を変更する必要がある場合に、ホストコンピュータを操作して、実行中のシミュレーションを停止させ、その後に新たなシミュレーション条件を設定して、再度シミュレーションを起動させる必要があり、非常に煩雑な手順を踏まなければならなかった。
その結果、条件設定の一部を変更または追加する必要がある場合であっても、実行中のシミュレーションを停止することにより、それまでのシミュレーション状況がリセットされるため、シミュレーション条件を変更後に、以前の段階までシミュレーションを再度実行させるための無駄な時間が発生し、開発効率を向上させるという点で、一層の改善の余地があった。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、シミュレーションの実行中に異なるシミュレーション条件でシミュレーションを継続可能なシミュレーションシステムを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるシミュレーションシステムの特徴構成は、オペレータによる操作に基づいてシミュレーション条件を設定するシミュレーション条件設定部と、設定されたシミュレーション条件をシミュレーション装置に送信して、シミュレーションを起動するシミュレーション制御部を含むホストコンピュータと、前記ホストコンピュータから送信されたシミュレーション条件を記憶部に記憶する通信処理部と、前記記憶部に記憶されたシミュレーション条件に基づいて所定のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部を含むシミュレーション装置とを備え、前記通信処理部は、前記ホストコンピュータから送信された複数のシミュレーション条件を記憶部に領域区分して格納し、前記シミュレーション実行部は、前記ホストコンピュータから起動されると、所定領域に記憶された第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、他の領域に記憶された第二のシミュレーション条件に基づくシミュレーションに切り替えてシミュレーションを継続する点にある。
上述の構成によれば、シミュレーション実行部により、記憶部の所定領域に記憶された第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、他の領域に記憶された第二のシミュレーション条件に基づくシミュレーションに切り替えてシミュレーションが継続される。したがって、第一のシミュレーション条件の一部を変更または追加した第二のシミュレーション条件に基づくシミュレーションを実行する必要がある場合であっても、シミュレーションを再度実行させるための無駄な時間を省くことができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、シミュレーションの実行中に異なるシミュレーション条件でシミュレーションを継続可能なシミュレーションシステムを提供することができるようになった。
本発明によるシミュレーションシステムのハードウェア構成図 本発明によるシミュレーションシステムの機能ブロック構成図 従来のシミュレーション動作を示すフローチャート 従来のシミュレーション動作を示す要部のフローチャート シミュレーション条件に含まれるモデル演算条件及び経路情報の設定操作の説明図 シミュレーション条件に含まれる信号計測条件の設定操作の説明図 データ割付処理の説明図であり、(a)はデータ割付処理対象の波形グラフ表示画面の外観図、(b)はデータ割付処理における操作の説明図 シミュレーション演算周期と実演算時間の関係の説明図であり、(a)は通常時の関係を示す説明図、(b)はオーバーラン発生時の関係を示す説明図 (a)から(b)は波形グラフ表示画面の表示態様を例示する外観図 本発明によるシミュレーション動作を示すフローチャート (a)から(b)は第二のシミュレーション条件に基づくシミュレーション実行結果の波形グラフ表示画面の表示態様を例示する外観図
以下に、本発明によるシミュレーションシステムについて説明する。
図1及び図2に示すように、車両に搭載されるエンジン制御装置7(以下、「制御装置」と記す。)を評価するシミュレーションシステム1は、オペレータによる操作に基づいて、シミュレーションの環境条件(以下、「シミュレーション条件」と記す。)を設定するシミュレーション条件設定部60と、設定されたシミュレーション条件をシミュレーション装置5に送信して、シミュレーションを起動するシミュレーション制御部61とを備えたホストコンピュータ6と、ホストコンピュータ6から送信されたシミュレーション条件を記憶部53に記憶する通信処理部52と、記憶部53に記憶されたシミュレーション条件に基づいて、被制御装置の一例であるエンジンを模擬して評価対象である制御装置7に擬似信号を出力し、擬似信号に応答して制御装置7から入力される制御信号を計測するシミュレーションを実行するシミュレーション実行部50を含むシミュレーション装置5を備えて構成されている。尚、シミュレーション実行部50には、シミュレーションの実行により、制御装置7に入出力される制御信号の計測データ(以下、「シミュレーションデータ」とも記す。)を収集するデータ収集部51が設けられている。
シミュレーション装置5は、複数枚の信号処理ボードが組み込まれたラック等で構成され、ホストコンピュータ6はパーソナルコンピュータ6a等で構成され、それらが所定周期で交信可能なようにLAN(Ethernet、ゼロックス社の登録商標)4bで接続されている。即ち、上述の通信処理部52は、LAN4bを介してホストコンピュータ6と所定周期で交信するように構成されている。
上述の信号処理ボードは、メインCPUが搭載されたマザーボード5aと、マザーボード5aとPCIバスで接続された複数枚の入出力変換ボード5bと、入出力変換ボード5bと制御装置7との間で遣り取りされる入出力信号線を中継する複数枚の信号中継ボード5cを備え、信号中継ボード5cを介して制御装置7とハーネス4aで接続されている。
マザーボード5aに搭載されたメモリにはOS及びOSに基づいて動作するシミュレーションプログラムが格納され、OSの下で当該シミュレーションプログラムが実行されることにより動作するマザーボード5a、入出力変換ボード5b、及び信号中継ボード5cにより上述のシミュレーション実行部50及びデータ収集部51が構成される。
また、当該メモリには、後述するように、通信処理部52により、ホストコンピュータ6から受信した複数のシミュレーション条件がそれぞれ識別可能なように領域区分されて格納され、上述の記憶部53が構成される。
マザーボード5aでは、シミュレーションプログラムの一部であり、制御装置7により制御されるエンジン等の被制御装置の動作を模擬するモデルプログラムが実行され、制御装置7に出力される各種の模擬信号の「出力の有無」や「大きさ」、「周期」等の論理的な模擬信号データが生成され、PCIバスを介して入出力変換ボード5bに出力される。
つまりモデルプログラムは、入力データに基づいて所定の演算を実行して、所定の出力データを生成出力するプログラムであり、例えばエンジン回転数が入力されると、当該回転数をクランクパルス信号に変換して回転数に対応するパルス周波数データを出力し、スロットル操作データが入力されると対応するスロットル開度データを出力する等のプログラムである。
入出力変換ボード5bにはプログラマブルな論理回路であるFPGAが搭載され、FPGAのレジスタに入力された模擬信号データに基づいて物理的な模擬信号が生成される。
例えば、エンジンから出力されるクランクパルス信号を模擬して模擬クランクパルス信号を出力する場合には、後述するように、ホストコンピュータ6から入力される回転数データに基づいてマザーボード5aで模擬クランクパルスの「出力の有無」や「大きさ」、「周期」等の論理的な模擬信号データが生成され、入出力変換ボード5bでは、パルス生成回路等によりそれに対応したパルス信号が生成されて信号中継ボード5cに出力される。
信号中継ボード5cには制御装置7との間の入出力信号の中継状態、つまり、信号経路や電圧レベルやインピーダンス等の信号形態を個別に切り替えるインタフェース切替部が設けられ、入出力変換ボード5bから入力される模擬クランクパルスが設定された信号経路を通り、制御装置7に対する電圧レベルやインピーダンス等が整合されて出力される。従って、インタフェース切替部には信号経路を切替設定するスイッチ回路、信号レベルを切り替えるレベル切替回路、信号をプルアップし或いはプルダウンする切替回路等が設けられている。
また、制御装置7から出力される制御信号は、信号中継ボード5cにより電圧レベルやインピーダンス等が整合され、設定された信号経路で入出力変換ボード5bに出力され、入出力変換ボード5bに備えたクロック回路、カウンタ回路、パルス検出回路、さらにはAD変換回路等でなる信号検出回路により当該制御信号が計測されて計測データ、つまり「出力の有無」や「大きさ」、「周期」「パルス幅」等の論理的なシミュレーションデータが生成される。
さらに、信号中継ボード5cは、マザーボードで生成された模擬信号を論理的なシミュレーションデータとして取り込む。尚、マザーボードで生成された模擬信号をシミュレーションデータとして取り込む場合には入出力変換ボード5bを介さずにマザーボード上で後述のメモリに直接書込むように構成してもよいが、当該模擬信号と制御装置7から出力される制御信号との計測タイミングの同期を取ることが必要である。
入出力変換ボード5bで生成されたシミュレーションデータはFPGA上のメモリにバッファリングされ、PCIバスを介してマザーボード5aに出力される。マザーボード5aでは、入出力変換ボード5bから入力された当該シミュレーションデータがメモリに格納され、当該シミュレーションデータが所定周期でLAN4bを介してホストコンピュータ6に出力される。
ホストコンピュータ6は、所定のオペレーティングシステム(以下、「OS」と略記する。)の下で動作する操作及び表示用のシミュレーションプログラムがインストールされ、OSに組み込まれたGUI(Graphical User Interface)を介してオペレータが操作入力し、またはシミュレーション結果が表示されるモニタやキーボード及びマウス等の入出力機器6bが接続されている。
当該シミュレーションプログラムが実行されることにより、シミュレーション装置5と制御装置7との間で遣り取りされる入出力信号の定義情報、シミュレーション実行部50におけるモデル演算条件、データ収集部51における信号計測条件等のシミュレーション条件を設定するシミュレーション条件設定部60と、データ収集部51から通信処理部52を介して受信したシミュレーションデータを管理するデータ管理部65と、データ管理部65で管理されるシミュレーションデータをモニタに表示する計測データ表示部62と、シミュレーション実行部50及びデータ収集部51の動作を制御するシミュレーション制御部61が構成される。
尚、計測データ表示部62には、入力されたシミュレーションデータを、シミュレーション結果を表示するための複数の表示オブジェクトに夫々割り付けるデータ種別割付部63と、サンプリングタイミングに同期した各シミュレーションデータを前記表示オブジェクトにプロットする描画処理部64が設けられている。
ホストコンピュータ6では、マザーボード5aから入力された当該シミュレーションデータがデータ管理部65に格納され、格納された当該シミュレーションデータに基づいてモニタに当該制御信号等に対応するシミュレーションデータが波形データとして表示され、オペレータが当該波形データを目視確認できるように構成されている。
即ち、上述した入出力信号の定義情報とは信号中継ボード5cにおける経路情報及び信号形態の定義情報やホストコンピュータ6とシミュレーション実行部50及びデータ収集部51との間で遣り取りされるデータの定義情報等をいい、モデル演算条件とは上述したエンジン回転数データ等のモデル演算に対する入出力条件をいい、信号計測条件とは制御装置7から入力される制御信号の計測対象、サンプリングタイミング、生成されるシミュレーションデータの定義情報等をいう。
このようなシミュレーション条件がオペレータの操作入力に基づいてシミュレーション条件設定部60から、LAN4b及びマザーボード5aを介して各ボード5b、5cに送信され、シミュレーション環境が整えられた後に、シミュレーション制御部61によりシミュレーションが実行制御され、その際に計測されたシミュレーションデータが計測データ表示部62により表示処理されるのである。
以下、上述したシミュレーションシステム1の動作の一例として、シミュレーション実行部50から制御装置7に出力される模擬信号であるクランクパルス信号や、制御装置7から出力される各種の制御信号をデータ収集部51で計測し、ホストコンピュータ6に表示する動作を、図3,図4に示すフローチャートに基づいて詳述する。
図3に示すように、ホストコンピュータ6に電源が投入されると、OSが起動して初期設定が行なわれ、シミュレーションプログラムが起動される(SA1,SB1,SC1)。
シミュレーション条件設定部60によりホストコンピュータ6の表示部に環境設定画面が表示され(SA2)、オペレータによりシミュレーション条件の設定操作が行われる。
例えば、図5に示すように、環境設定画面は、関連データ一覧画面W1と、関連データ詳細画面W2と、シミュレーション条件設定画面W3の隣接する3画面で構成されている。
関連データ一覧画面W1は、シミュレーション実行時の実演算時間を示すモデル演算周期や、シミュレーション開始からの経過時間を示すシミュレーション時刻等のシミュレーション実行時におけるシステム情報を示すシステムデータと、オペレータにより編集設定される固定値や疑似パターン信号等のユーザ定義データと、入出力変換ボード5b及び信号中継ボード5cから入出力される入出力データと、モデルプログラムの入出力変数データ及びモデルプログラムの内部演算で利用する変数(図中の「パラメータ」参照)を示すパラメタデータ等、マザーボード5aにおいて計測可能なシミュレーションデータを分類するデータ種別の一覧が表示されるように構成されている。
関連データ詳細画面W2は、関連データ一覧画面W1に表示されたデータ種別が選択操作されると、当該選択操作されたデータ種別に属するシミュレーションデータを一意に識別するためのラベル情報や、当該シミュレーションデータの桁数や精度を示すデータ型情報や、モデル演算に対する入出力条件を示す条件式情報や、信号中継ボード5cから入出力される制御信号の信号形態等、シミュレーションデータの定義情報が編集可能に表示されるように構成されている。ここで、編集可能に表示されるとは、オペレータにより、当該関連データ詳細画面W2に表示されているデータを直接編集可能であることを示す。
尚、関連データ詳細画面W2をマウスのダブルクリックや右クリック等のマウス操作することにより、ポップアップメニューを表示し、当該ポップアップメニューから編集用メニューを選択操作することにより、編集操作用画面が別途起動され、当該編集操作用画面を利用して当該シミュレーションデータの定義情報が編集されるように構成されていても構わない。
シミュレーション条件設定画面W3は、シミュレーションデータを配送する経路情報の設定操作が可能な経路情報設定タブ画面と、信号計測条件の設定操作が可能な計測データ設定タブ画面と、当該画面で設定されたシミュレーション条件をホストコンピュータ6へ送信する送信ボタンを備えて構成され、経路情報設定タブ画面と計測データ設定タブ画面は、各タブ画面上部に設けられたタブが選択操作されると、選択操作されたタブに対応するタブ画面が最前面に表示されるように構成されている。
経路情報設定タブ画面は、図5に示すように、マザーボード5aにおいて計測可能なシミュレーションデータの一覧が表示される出力先欄と、当該シミュレーションデータを識別する種別が表示される種別欄と、当該シミュレーションデータを供給するシミュレーションデータを編集する供給元欄等を備えて構成されている。
オペレータにより、関連データ詳細画面W2に表示されたシミュレーションデータが供給元欄へドラッグアンドドロップ操作されると、当該ドロップされた行の出力先欄に対応するシミュレーションデータに対して、当該ドラッグされたシミュレーションデータが供給されるように、シミュレーションデータの配送経路情報が設定される。
尚、関連データ一覧画面W1、関連データ詳細画面W2と、シミュレーション条件設定画面W3は、画面スクロール操作が可能な画面部品を各画面右部に備え、当該画面部品を利用して画面をスクロール操作することにより、画面に表示されていないデータの一覧をスクロールして表示できるように構成されている。
具体的には、図5に示すように、オペレータが関連データ一覧画面W1に表示された「モデル1」の「外部出力」を選択操作することにより、関連データ詳細画面W2に「モデルプログラム1」の外部出力変数に属するシミュレーションデータの定義情報の一覧が表示される。
続いて、オペレータがシミュレーション条件設定画面W3の経路情報設定タブ画面の出力先欄に「モデル2外部入力 CH1」が表示された行の供給元欄に、関連データ詳細画面W2のラベル情報「M1OCH4」と表示されたシミュレーションデータをドラッグアンドドロップすることにより、「モデルプログラム1」のラベル「M1OCH4」に対応するシミュレーションデータを「モデル2外部入力 CH1」で示されるシミュレーションデータに供給する経路情報が設定される。
また、計測データ設定タブ画面は、図6に示すように、計測対象のシミュレーションデータを一意に識別するラベル情報、当該シミュレーションデータを識別する種別を示す種別情報、当該シミュレーションデータのデータサイズ情報、当該シミュレーションデータを計測する期間を示す計測期間情報、あるいは、当該シミュレーションデータのサンプリングタイミングを示す計測周期情報等、計測対象とするシミュレーションデータの定義情報が編集可能に表示されるように構成されている。
オペレータにより、関連データ詳細画面W2に表示されたシミュレーションデータが計測データ設定タブ画面へドラッグアンドドロップ操作されると、当該ドラッグアンドドロップ操作されたシミュレーションデータが、上述のホストコンピュータ6に出力されるシミュレーションデータとして設定される。尚、当該設定済みのシミュレーションデータと同一のシミュレーションデータがドラッグアンドドロップされた場合は、警告メッセージを表示する等の方法でオペレータに対して確認を促すように構成されている。
具体的には、図6に示すように、オペレータが関連データ一覧画面W1に表示された「モデル1」の「外部出力」を選択操作することにより、関連データ詳細画面W2に「モデルプログラム1」の外部出力変数に属するシミュレーションデータの定義情報の一覧が表示される。
続いて、オペレータがシミュレーション条件設定画面W3の計測データ設定タブ画面に、関連データ詳細画面W2のラベル情報「M1OCH4」と表示されたシミュレーションデータをドラッグアンドドロップすることにより、当該「モデルプログラム1」のラベル「M1OCH4」に対応するシミュレーションデータが、計測対象のシミュレーションデータとして編集可能に追加表示される。
続いて、オペレータによる編集操作により、シミュレーション開始から10秒後から20秒後の間を計測期間として、100msecの計測周期で当該「モデルプログラム1」のラベル「M1OCH4」に対応するシミュレーションデータをサンプリングする信号計測条件が設定される。
図3に戻り、シミュレーション条件の設定が完了し(SA3)、オペレータにより、シミュレーション条件設定画面W3に備えられた送信ボタンが押下されると、シミュレーション制御部61により、ステップSA2で設定されたシミュレーション条件がホストコンピュータ6からLAN4bを介してシミュレーション装置5に送信され(SA4)、シミュレーション装置5では、通信処理部52により、受信されたシミュレーション条件が記憶部53の所定の領域に格納される。
シミュレーション実行部50では、記憶部53の所定の領域にシミュレーション条件が格納されたことが検出されると、当該シミュレーション条件に含まれる入出力信号の定義情報、モデル演算条件に基づいてシミュレーションを実行する環境(以下、「演算環境」と記す。)が設定される(SB2)。また、データ収集部51では、入出力信号の定義情報、信号計測条件に基づいて、シミュレーションの実行により変動する制御信号を計測する環境(以下、「計測環境」と記す。)が設定される(SC2)。
次に、計測データ表示部62によりホストコンピュータ6の表示部にシミュレーションデータ表示部品の登録画面が表示され、オペレータ操作によりシミュレーションデータを波形データとして表示するタブ画面の作成、波形データのフォーマット調整及びデータ割付処理が行われる(SA5)。
詳述すると、登録画面には、横軸を時間軸、縦軸をシミュレーションデータとした座標系にシミュレーションデータをプロットし、当該プロットされたデータを曲線で接続して波形データを描画する波形グラフ、X軸を時間軸、Y軸をシミュレーションデータとする時間座標系グラフ、各軸が未定義のX−Y二次元座標系グラフ、回転数や車両速度をグラフィック表示する図形グラフ等からなるシミュレーション結果を表示するための複数の表示オブジェクトが選択可能に表示される。
以下、波形グラフを例に表示オブジェクトの選択プロセスについて説明する。図4(a)に示すように、オペレータにより波形グラフが選択されると(SA51)、図7(a)に示すような未定義の波形グラフ表示画面W4が表示され、当該画面がマウスで右クリックされると、ポップアップメニューが表示される。ポップアップメニューとしてラベル設定メニュー、タブ画面作成メニュー等が表示される。
波形グラフ表示画面W4は、波形グラフの表示形態(以下、「フォーマット」と記す。)を設定するフォーマット設定欄と、波形グラフを表示する複数のタブ画面で構成されている。
各タブ画面は、シミュレーションデータを一意に識別するラベル表示領域と、プロットされたシミュレーションデータの値を表示する値表示領域と、波形グラフの縦軸のスケールを表示するスケール表示領域と、時間を示す横軸と各シミュレーションデータ値を示す縦軸からなる二次元座標系に、各シミュレーションデータ値をプロットした波形を表示するための波形表示領域とを備え、各タブ画面に、複数のシミュレーションデータに対応する波形グラフが表示されるように構成されている。
フォーマット設定欄は、波形表示領域に描画される波形グラフの横軸である時間区間をタブ画面毎に設定するための区間設定欄と、波形グラフの縦軸である計測データ値のスケールをシミュレーションデータ毎に設定するためのスケール設定欄とを備え、波形グラフのフォーマットを設定操作可能に構成されている。
図4(a)に戻り、ラベル設定メニューが選択されると、図7(b)に示すように、波形グラフ表示画面W4に隣接してデータ選択画面W5が表示される。データ選択画面W5には、シミュレーションデータのラベル、種別、データサイズ等、シミュレーション条件設定部60で設定されたシミュレーション条件の信号計測条件に対応するシミュレーションデータの定義情報の一覧が表示される。
オペレータがデータ選択画面W5のシミュレーションデータをドラッグし、波形グラフ表示画面W4の各タブ画面のラベル表示領域にドロップすることにより、当該シミュレーションデータが各タブ画面に割り付けられる(SA52)。さらに、オペレータが、ラベル表示領域に割り付けられたシミュレーションデータを識別するラベルをマウスで左クリックして選択操作すると、当該シミュレーションデータに対応するラベル表示領域と値表示領域とスケール表示領域と波形表示領域の表示色が変更され、当該シミュレーションデータが選択された状態となり、この状態でオペレータがスケール設定欄を入力操作することにより、当該シミュレーションデータに対応する波形グラフのスケールとして、当該入力操作された値が設定される(SA53)。
さらに、オペレータにより、波形グラフ表示画面W4がマウスで右クリックされ、ポップアップメニューからタブ画面作成メニューが選択されると(SA54)、未定義のタブ画面が新たに追加され、当該新たなタブ画面に対してステップSA52及びステップSA53が行われ、複数のタブ画面が定義される。
このように、オペレータの操作により、例えば、エンジンの制御信号を示すシミュレーションデータに対応する波形グラフを表示するタブ画面と、ブレーキの制御信号を示すシミュレーションデータに対応する波形グラフを表示するタブ画面を作成する等、シミュレーション条件の信号計測条件として設定された計測対象のシミュレーションデータを、異なるタブ画面に振り分けて波形グラフを表示することができる。
即ち、計測データ表示部62は、シミュレーションデータを波形グラフとして表示する波形グラフ表示画面W4と、シミュレーションデータを選択操作するデータ選択画面W5を備え、データ種別割付部63は、シミュレーション結果を評価するにあたり表示が必要と判断される数の、波形グラフ表示画面W4のタブ画面を作成して、データ選択画面W5で選択操作されたシミュレーションデータを当該作成した各タブ画面に割り付け、さらに、当該割り付けたシミュレーションデータに対応する波形グラフのフォーマットを設定可能に構成されている。
図4(a)に戻り、このようなオペレータ操作により、表示が必要と判断される数の波形グラフが定義され、さらに、上述した時間座標系グラフや図形グラフが定義されると(SA55)、ステップSA5のデータ割付処理が終了する。
図3に戻り、オペレータからシミュレーションの起動操作がなされると(SA6)、シミュレーション制御部61によりホストコンピュータ6からシミュレーション実行部50及びデータ収集部51にシミュレーションの開始指令が送信される(SA7)。
シミュレーション実行部50では、記憶部53に格納されたシミュレーション条件に基づいて、エンジン等のモデルプログラムの演算処理が開始され(SB3)、模擬クランクパルスが制御装置7に出力される(SB4)。
データ収集部51ではシミュレーション実行部50から出力された模擬信号や、模擬信号に応答して制御装置7から出力される制御信号が計測され(SC3)、生成された計測データがシミュレーションデータとしてシミュレーション実行部50に出力され、信号計測条件に対応するシミュレーションデータが通信処理部52を介してホストコンピュータ6に出力される(SC4)。
詳述すると、図8(a)に示すように、シミュレーション実行部50では、シミュレーション条件のシステムデータとして設定されたシミュレーション演算周期に基づいて、モデルプログラムの演算処理が行われる。
モデルプログラムの演算処理に要する実演算時間は、リアルタイム処理に要する実際の時間のことであり、信号中継ボード5c及び入出力処理変換ボード5bを介してマザーボード5aに入出力される制御信号を模擬したシミュレーションデータの配送処理時間、シミュレーションデータが示す論理値を制御信号の物理値へ変換する変換処理時間及び逆変換処理時間、モデルプログラムに実装された演算処理ロジックの実行時間を含んで構成される。
ここで、実演算時間の経過後、シミュレーション演算周期に対応する次の演算タイミングに至るまでの時間は、演算処理が行われないアイドル時間を示す。アイドル時間においては、シミュレーション装置5のマザーボード5aのCPUにかかる処理負荷が軽いため、当該アイドル時間を利用して、通信処理部52により、LAN4bを介してホストコンピュータ6とのシミュレーションデータ及びシミュレーション条件の交信が行われる。
また、例えば、図8(b)に示すように、実演算時間がシミュレーション演算周期を超えた(オーバーランが発生した)場合(図中、時刻T2を超えた場合)であっても、シミュレーションは継続して実行され、次のモデルプログラムの演算処理は、オーバーランが発生した演算処理終了後の、次の演算タイミング(図中、時刻T3)に開始される。
このように、オーバーランが発生することによりアイドル時間が減少し、通信処理部52によるホストコンピュータ6との交信機会が減少するが、例えば、通信処理部52は、マザーボード5aのメモリ等に備えられた交信用バッファに一旦交信のためのデータを格納するように構成され、長いアイドル時間を利用して当該バッファに格納されたデータをホストコンピュータ6と交信するように構成されていても構わない。
シミュレーション実行部50は、例えば、模擬クランクパルスに応答して点火信号または噴射信号のシミュレーションデータが入力されると、モデルプログラムの演算処理として、制御装置7による異常検出のために対応する模擬フェール信号を生成し(SB5)、制御装置7に出力する(SB6)。
ホストコンピュータ6では、データ収集部51から通信処理部52を介して入力されたシミュレーションデータが、データ管理部65によりメモリに記憶され(SA8)、計測データ表示部62により、描画処理部64を介して描画された波形グラフ、X−Y二次元座標系グラフ、時間座標系グラフ、図形グラフ等が表示部に表示される(SA9)。
波形グラフについて詳述すると、描画処理部64は、図4(b)に示すように、各タブ画面の区間設定欄で設定された時間区間に対応する更新タイミングに(SA91)、データ管理部65で管理される各タブ画面に割り付けられた複数のシミュレーションデータのうち、直近の計測タイミングに同期した各シミュレーションデータを読み出す(SA92)。尚、表示の更新タイミングは任意に設定されるもので、直近の計測タイミングに同期した各シミュレーションデータ以外に前回の更新表示以降の未表示の各シミュレーションデータの全てを読み出して表示するものであってもよい。
描画処理部64は、当該読み出したシミュレーションデータを、データ種別割付部63で定義されたフォーマットに基づいて、各タブ画面の波形表示領域にプロットする(SA93)。さらに、描画処理部64は、各シミュレーションデータを滑らかに接続する曲線を生成する曲線生成部を備え、描画処理部は新たなシミュレーションデータをプロットする度に前記曲線生成部により生成された曲線を更新して描画するように構成され、新たなシミュレーションデータをプロットする度に過去のシミュレーションデータを含めた新たな曲線を生成する(SA94)。
尚、曲線としては公知のスプライン関数を用いて生成されるものであるが、これに限るものではなく、シミュレーションデータがプロットされる各点に最も近づくように演算処理して求められる近似曲線等であってもよい。このようにして新たなシミュレーションデータに基づく曲線により表示データが更新描画され、波形グラフが表示される(SA95)。
尚、描画処理部64は、描画領域に表示する図形として、各データによって規定される複数の座標のうち、座標を規定するデータが時間的に近い座標同士をつなぐ形の曲線を描画するため、新たなデータに基づく表示座標が追加される毎に、既に曲線の表示を行っていた表示座標間についても、追加された表示座標に応じて再計算を行った曲線の表示を行うように構成されている。
例えば、図9は描画処理部64により描画された波形グラフを示すものであり、図9(a)は、データ種別割付部63により、エンジンの制御信号を示す2種類のシミュレーションデータに対応する波形グラフを描画するようにタブ画面が定義され、当該波形グラフの時間区間が1000msecに設定されていた場合の表示態様、図9(b)は、データ種別割付部63により、ブレーキの制御信号を示す3種類のシミュレーションデータに対応する波形グラフを描画するようにタブ画面が定義され、当該波形グラフの時間区間が2000msecに設定されていた場合の表示態様を示す。
図4(b)に戻り、データ種別割付部63により設定された全ての波形グラフを更新表示するまで、ステップSA91からステップSA96の処理が繰り返され、全ての波形グラフの更新表示が終了すると、ステップSA10に移行する(SA96)。
このようにして、オペレータにより終了操作されるまで、ホストコンピュータ6ではステップSA8からSA9が繰り返され、シミュレーション実行部50ではステップSB3からSB6が繰り返され、データ収集部51ではステップSC3からSC4が繰り返される。
終了操作がなされると(SA10)、シミュレーション制御部61によりシミュレーション実行部50及びデータ収集部51に終了指令が送信され(SA11)、当該終了指令を受信したシミュレーション実行部50及びデータ収集部51は処理を終了する(SB7,SC5)。
以上説明したように、オペレータによる操作に基づいてシミュレーション条件を設定するシミュレーション条件設定部60と、設定されたシミュレーション条件をシミュレーション装置5に送信して、シミュレーションを起動するシミュレーション制御部61を含むホストコンピュータ6と、ホストコンピュータ6から送信されたシミュレーション条件を記憶部53に記憶する通信処理部52と、記憶部53に記憶されたシミュレーション条件に基づいて所定のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部50を含むシミュレーション装置5とからなるシミュレーションシステム1が構成されている。
また、シミュレーション実行部50にシミュレーション条件に従ってシミュレーションデータを収集するデータ収集部51が設けられ、ホストコンピュータ6に、通信処理部52から送信されたシミュレーションデータを管理するデータ管理部65と、データ管理部65により管理されるシミュレーションデータを波形データとして表示する計測データ表示部62が設けられている。
以下では、シミュレーション実行部50は、所定領域に記憶された第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、他の領域に記憶された第二のシミュレーション条件に基づくシミュレーションに切り替えてシミュレーションを継続するシミュレーションシステム1の実施形態について説明する。
シミュレーション制御部61は、上述の構成に加えて、図5及び図6に示すように、シミュレーション条件設定画面W3に備えられた送信ボタンが押下されると、ステップSA4(図3参照)でシミュレーション条件をシミュレーション装置5へ送信する場合において、当該シミュレーション条件とともに送信ボタンが押下された時刻(以下、「環境設定時刻」と記す。)を送信するように構成されている。また、通信処理部52は、上述の構成に加えて、ホストコンピュータ6からLAN4bを介して受信した、当該シミュレーション条件と環境設定時刻を対応付けて、記憶部53の所定の領域に領域区分して格納するように構成されている。
図10に示すように、ステップSA4でシミュレーション制御部61から送信された第一のシミュレーション条件に基づいて、シミュレーションが実行され、ホストコンピュータ6では、データ収集部51から通信処理部52を介して入力されたシミュレーションデータが、データ管理部65によりメモリに記憶され(SA8)、計測データ表示部62により、描画処理部64を介して描画された波形グラフ、X−Y二次元座標系グラフ、時間座標系グラフ、図形グラフ等が表示部に表示されている(SA9)。尚、図10のフローチャートにおいて、図3に示されたものと同じ記号で示されるステップは、上述の図3を引用して説明したステップと同じ処理内容であることを示している。
このとき、オペレータの操作に基づいて、シミュレーション条件設定部60によりホストコンピュータ6の表示部に環境設定画面が再表示され(SA21)、オペレータにより第一のシミュレーション条件とは異なる、第二のシミュレーション条件の設定操作が行われる。
具体的には、図5に示すように、第一のシミュレーション条件に基づいてシミュレーションが実行されている最中に、オペレータにより、環境設定画面が再表示され、「モデルプログラム1」のラベル「M1OCH4」に対応するシミュレーションデータを「モデル2外部入力 CH1」で示されるシミュレーションデータに供給する経路情報が新たに設定され、さらに、図6に示すように、第一のシミュレーション条件で設定された信号計測条件に加えて、新たにラベル「MIOCH4」に対応するシミュレーションデータを計測するように設定される。
尚、このとき、シミュレーション条件設定部60は、上述の構成に加えて、新たに設定されたシミュレーション条件をオペレータに明示するために、新たに設定されたシミュレーション条件の背景色や文字色を変更して表示するように構成されていても構わない。
オペレータの操作により、第二のシミュレーション条件の設定が完了し(SA22)、送信ボタンが押下されると、シミュレーション制御部61により、ステップSA21で設定された第二のシミュレーション条件が、環境設定時刻とともに、ホストコンピュータ6からLAN4bを介してシミュレーション装置5に送信される(SA23)。
このとき、シミュレーション装置5では、上述のアイドル時間において、通信処理部52により、記憶部53の第一のシミュレーション条件の格納領域とは別の区分された所定の領域に、受信された第二のシミュレーション条件と環境設定時刻が対応づけて格納される。
シミュレーション実行部50は、上述の構成に加えて、ステップSB3及びステップSB5に基づくモデル演算処理終了後のアイドル時間において、記憶部53に第一のシミュレーション条件の格納領域とは別の区分された領域に、第二のシミュレーション条件及び環境設定時刻が格納されたことを検出すると(SB21)、第二のシミュレーション条件に基づく新たな演算環境を設定するように構成され(SB22)、データ収集部51は、上述の構成に加えて、第二のシミュレーション条件に基づいて新たな計測環境を設定する(SC21)ように構成されている。
以降、シミュレーション実行部60及びデータ収集部51は、ステップSA11による終了指令が通知されるまでの間、第二のシミュレーション条件に基づいて、例えば、ステップSB3からSB6、及び、ステップSC3からSC4の処理を繰り返す。
尚、データ収集部51は、上述の構成に加えて、ステップSC4において、シミュレーションデータと第二のシミュレーション条件に対応づけられた環境設定時刻が対応づけられてシミュレーション実行部50及び通信処理部52に出力されるように構成されている。これに対応して、通信処理部52は、上述の構成に加えて、アイドル時間に当該シミュレーションデータと、対応づけられた当該環境設定時刻と、をホストコンピュータ6に送信するように構成されている。即ち、当該環境設定時刻は、シミュレーション条件を識別するシミュレーション条件識別データとして構成されている。
また、データ管理部65は、上述の構成に加えて、ステップSA8において、データ収集部51から入力されたシミュレーションデータとシミュレーション条件識別データを対応付けてグループ化し、メモリに記憶するように構成されている。
計測データ表示部62は、上述の構成に加えて、ステップSA9において、メモリに記憶されたシミュレーションデータを、描画処理部64を介して波形グラフ、X−Y二次元座標系グラフ、時間座標系グラフ、図形グラフ等に表示する場合に、当該シミュレーションデータに対応づけられたシミュレーション識別データを利用して、シミュレーション条件の切り替えが識別可能な態様で表示するように構成されている。
例えば、描画処理部64は、図11(a)に示すように、第二のシミュレーション条件に基づいて計測されたシミュレーションデータの波形グラフを表示する場合に、第二のシミュレーション条件で設定された新たなラベルの波形グラフ、及び、第二のシミュレーション条件が設定された時刻以降の波形グラフの背景色を変更して表示するように構成されている。
また、例えば、第二のシミュレーション条件としてシミュレーションデータの計測周期が変更された場合においては、描画処理部64は、図11(b)に示すように、自動で区間の表示間隔を変更し、当該区間に対応するシミュレーションデータをプロットした波形グラフを表示するように構成されている。
以下、別の実施形態について説明する。
上述したように、シミュレーション実行部50は第一のシミュレーション条件により設定された設定周期でシミュレーションを周期的に実行し、設定周期のアイドル時間に第一のシミュレーション条件から第二のシミュレーション条件に基づく演算環境に切り替えてシミュレーションを実行していた。しかし、シミュレーション実行部50は、例えば、システムデータとして設定された監視周期に基づいて、記憶部53を監視するように構成され、当該監視中に記憶部53に新たなシミュレーション条件が設定されたことを検出すると、新たなシミュレーション条件に基づく演算環境に切り替えてシミュレーションを継続するように構成されていても構わない。
この場合、シミュレーション装置5におけるマザーボード5aの処理負荷にかかわらず、事前に設定しておいた所定のタイミングで、シミュレーション条件が自動で切り替えられるようになる。
あるいは、シミュレーション制御部61は、図10に示すように、ステップSA23において、新たなシミュレーション条件がシミュレーション条件設定部60から出力された場合に、シミュレーションの実行開始操作を行う画面部品等が無効化された状態から有効化された状態になる、警告音を鳴らす、あるいは、点滅する等の方法により、新たなシミュレーション条件が設定されたことがオペレータに通知され、新たなシミュレーション条件に基づいてシミュレーションを継続する指令を、シミュレーション実行部50に出力操作可能に構成されていても構わない。
ただし、これに対応して、シミュレーション実行部50は、当該シミュレーション制御部61から、シミュレーションの開始指令を受信したタイミングで、ステップSB22の処理である、記憶部53に格納された新たなシミュレーション条件に基づく演算環境に切り替える処理を実行して、後続するステップSB3からステップSB7の処理を実施するように構成されている必要がある。
この場合、オペレータによるシミュレーション実行の開始操作に基づいて、初期設定後の任意のタイミングで新たなシミュレーション条件に基づく演算環境及び計測環境に切り替えることができるようになる。
あるいは、シミュレーション条件設定部60は、上述の構成に代えて、複数のシミュレーション条件をメモリ及びファイルに識別可能に格納できるように構成され、さらに、当該複数のシミュレーション条件に基づく演算環境及び計測環境に切り替えるタイミングをメモリ及びファイルに格納できるように構成されていても構わない。
ただし、これに対応して、シミュレーション制御部61は、図3あるいは図10に示すように、ステップSA4において、当該メモリ及びファイルに格納された複数のシミュレーション条件と、当該複数のシミュレーション条件に基づく演算環境及び計測環境に切り替えるタイミングをホストコンピュータ6に送信するように構成され、シミュレーション実行部50は、ステップSB2において、当該受信した複数のシミュレーション条件と当該複数のシミュレーション条件に基づく演算環境及び計測環境に切り替えるタイミングに基づいて、演算環境を切り替えるように構成されている必要がある。
この場合、事前に設定しておいた所定のタイミングで、複数のシミュレーション条件が自動で切り替えられるため、シミュレーション条件の設定操作の効率を向上することができるようになる。
また、シミュレーション制御部61は、第二のシミュレーション条件に対して、シミュレーション実行部50により実行中の第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションを継続可能なシミュレーション条件であるか否かを識別して、シミュレーション条件設定部60に識別可能に表示するように構成されていても構わない。
詳述すると、第二のシミュレーション条件として設定可能なシミュレーション条件は、上述のように、経路情報の追加及び計測するシミュレーションデータの追加に限ったものではなく、データ型情報や、条件式情報や、信号中継ボード5cから入出力される制御信号の信号形態等のシミュレーションデータの定義情報の変更や、モデル演算条件の変更であっても構わない。
ただし、例えば、シミュレーション実行時の実演算時間を示すモデル演算周期を変更する等、シミュレーションの動作全体に関わる新たなシミュレーション条件を設定した場合は、新たなシミュレーション条件に基づく演算環境下に切り替えてシミュレーションを継続することは困難である。
したがって、シミュレーション制御部61は、予め特定の条件設定を禁止する設定禁止情報をメモリ等に格納可能に構成され、例えば、オペレータによるシミュレーション条件設定画面W3の送信ボタン押下時に、当該メモリ等に格納された禁則条件に基づいて、禁止されたシミュレーション条件であると判定した場合は、シミュレーションを停止後に条件を切り替える旨のメッセージを表示する警告画面を起動する、あるいは、警告音を鳴らすように構成されていても構わない。あるいは、シミュレーション制御部61は、ドラッグアンドドロップ操作時に上述の判定を行うように構成され、禁止されたシミュレーション条件であると判定した場合は、シミュレーション条件設定画面W3の送信ボタンを無効化する、あるいは、当該送信ボタンのラベルを点滅するように構成されていても構わない。
この場合、シミュレーションを継続して実施できないようなシミュレーション条件が、オペレータにより不用意に設定されることを回避できるようになる。
上述した実施形態では、本発明によるシミュレーションシステム1が、車両に搭載されるエンジン制御装置7を評価するためのシミュレーションシステム1である例を説明したが、これに限るものではなく、例えば航空機のエンジン制御装置7等、他の制御装置を評価するためのシミュレーションシステムに適用できることはいうまでもない。
上述した実施形態では、シミュレーション実行部50及びデータ収集部51が、マザーボード5aと、入出力変換ボード5bと、信号中継ボード5cの複数の信号処理ボードで構成されるものを説明したが、シミュレーション実行部50及びデータ収集部51の具体的な構成はこのようなものに限るものではなく、本発明の機能が実現される限りにおいて適宜構成することができ、例えば、一枚の信号処理ボード上に構成されるものであってもよい。
上述した実施形態は、本発明を実現する一実施例を説明するものであり、各部の具体的な構成は、本発明の作用効果を奏する限りにおいて、構築するシステムに応じて適宜変更設計することが可能である。
1:シミュレーションシステム
5:シミュレーション装置
6:ホストコンピュータ
7:制御装置(エンジン制御装置)
4b:LAN
50:シミュレーション実行部
51:データ収集部(シミュレーション実行部)
52:通信処理部
53:記憶部
5a:マザーボード
5b:入出力変換ボード
5c:信号中継ボード
60:シミュレーション条件設定部
61:シミュレーション制御部
62:計測データ表示部
63:データ種別割付部(計測データ表示部)
64:描画処理部(計測データ表示部)
65:データ管理部

Claims (5)

  1. オペレータによる操作に基づいてシミュレーション条件を設定するシミュレーション条件設定部と、設定されたシミュレーション条件をシミュレーション装置に送信して、シミュレーションを起動するシミュレーション制御部を含むホストコンピュータと、
    前記ホストコンピュータから送信されたシミュレーション条件を記憶部に記憶する通信処理部と、前記記憶部に記憶されたシミュレーション条件に基づいて所定のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部を含むシミュレーション装置とを備え、
    前記通信処理部は、前記ホストコンピュータから送信された複数のシミュレーション条件を記憶部に領域区分して格納し、
    前記シミュレーション実行部は、前記ホストコンピュータから起動されると、所定領域に記憶された第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、他の領域に記憶された第二のシミュレーション条件に基づくシミュレーションに切り替えてシミュレーションを継続するシミュレーションシステム。
  2. 前記シミュレーション実行部は第一のシミュレーション条件により設定された設定周期でシミュレーションを周期的に実行し、前記設定周期のアイドル時間に第一のシミュレーション条件から第二のシミュレーション条件に切り替える請求項1記載のシミュレーションシステム。
  3. 前記シミュレーション実行部による第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、前記ホストコンピュータから第二のシミュレーション条件が送信可能に構成され、前記通信処理部により前記アイドル時間に受信した第二のシミュレーション条件が、第一のシミュレーション条件の格納領域とは異なる領域に格納されたことを検出した後に、前記シミュレーション実行部が第一のシミュレーション条件から第二のシミュレーション条件に切り替えてシミュレーションを継続する請求項1または2記載のシミュレーションシステム。
  4. 前記シミュレーション制御部は、第二のシミュレーション条件に対して、シミュレーション実行部により実行中の第一のシミュレーション条件に基づくシミュレーションを継続可能なシミュレーション条件であるか否かを識別して、前記シミュレーション条件設定部に識別可能に表示する請求項1から3の何れかに記載のシミュレーションシステム。
  5. 前記ホストコンピュータに、前記通信処理部から送信されたシミュレーションデータをシミュレーション条件毎にグループ化して管理するデータ管理部と、前記データ管理部により管理されるシミュレーションデータを波形データとして表示する計測データ表示部を備え、前記計測データ表示部はシミュレーション条件の切り替えが識別可能な態様で前記波形データを表示する請求項4記載のシミュレーションシステム。
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