JP2010224010A - 光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】前方の物体と略側方の物体の観察を同時に行うことのできる光学系において、結像性能の劣化を抑えることができる光学系を提供する。
【解決手段】前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群と反射屈折レンズを含む第二レンズ群と開口絞りと正の屈折力を持つ第三レンズ群とが配置されており、前記反射屈折レンズは、前方の物体側に形成された第一面と像側に形成された第二面と前記第一面と前記第二面との間で全周面に形成された第三面とを有していて、前記第一面は光軸を中心に形成されている第一透過面と像側を向いていて前記第一透過面の周囲に形成されている第一反射面とを有していて、光軸近傍が凹面形状であり、かつ前記第一反射面近傍が凸面形状の非球面であり、前記第二面は光軸を中心に形成されている第二透過面と前方の物体側を向いていて前記第二透過面の周囲に形成されている第二反射面とを有し、前記第三面は透過面である。
【選択図】図1

Description

本発明は、前方の物体の観察と同時に、略側方の物体の観察を行うことが可能な光学系に関する。
従来から、前方の物体と略側方の物体の観察を同時に行うことのできる光学系が知られている。ここで、略側方とは、光学系自体の側方だけではなく、光学系の斜め前方や斜め後方も含むものとする。
そのような光学系の中には、略側方の物体側からの光を、内部で2回反射した後に、像側へ出射する構成のものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第2003/042743号
しかし、特許文献1に記載されている光学系は、略側方の物体側からの光を、2つの部材によって反射した後に、像側へ出射している。そのため、それらの部材と、それらの部材を保持する鏡筒等との累積公差が大きくなった場合には、組立時に、一方の部材に対して他方の部材が偏心した状態となりやすく、結像性能が劣化しやすいという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、結像性能の劣化を抑えることができる光学系を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の光学系は、前方の物体と略側方の物体とを観察する光学系であって、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群と、反射屈折レンズを含む第二レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第三レンズ群とが配置されており、前記反射屈折レンズは、前方の物体側に形成された第一面と、像側に形成された第二面と、前記第一面と前記第二面との間で全周面に形成された第三面とを有していて、前記第一面は、光軸を中心に形成されている第一透過面と、像側を向いていて前記第一透過面の周囲に形成されている第一反射面とを有していて、光軸近傍が凹面形状であり、かつ、前記第一反射面近傍が凸面形状の非球面であり、前記第二面は、光軸を中心に形成されている第二透過面と、前方の物体側を向いていて前記第二透過面の周囲に形成されている第二反射面とを有し、前記第三面は、透過面であることを特徴とする。
また、本発明の光学系は、前方の物体側からの光が、前記第一透過面に入射した後に、前記第二透過面から像側へ出射され、略側方の物体側からの光が、前記第三面に入射した後に、前記第二反射面と前記第一反射面とで順に反射され、前記第二透過面から像側へ出射されることが好ましい。
また、本発明の光学系は、次の条件式を満足することが好ましい。
2 < R21 1/fF 21 < 30
但し、fF 21は、前記前方の物体側からの光のうち近軸光線に対する前記反射屈折レンズの焦点距離であり、R21 1は、前記反射屈折レンズの前記第一面の近軸曲率半径である。
また、本発明の光学系は、次の条件式を満足することが好ましい。
1/fS 21 Mid < 1/fS 21 Max
但し、fS 21 Midは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する前記反射屈折レンズの焦点距離であり、fS 21 Maxは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が最大画角を通る光に対する前記反射屈折レンズの焦点距離である。
また、本発明の光学系は、次の条件式を満足することが好ましい。
S 21 Mid < 0
但し、fS 21 Midは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する前記反射屈折レンズの焦点距離である。
また、本発明の光学系は、次の条件式を満足することが好ましい。
S Mid < fS Max
但し、fS Midは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する前記光学系の焦点距離であり、fS Maxは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が最大画角を通る光に対する前記光学系の焦点距離である。
本発明によれば、結像性能の劣化を抑えることができる光学系を提供することができる。
略側方の物体側からの光の光路を示す模式図であり、(a)は従来例の光学系の反射屈折部材とその周辺における光路であり、(b)は本実施例の光学系の反射屈折部材(反射屈折レンズ)とその周辺における光路である。 本実施例の光学系が有する反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光に関する画角を示す模式図である。 本実施例の光学系が有する反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光の主光線とその近傍光線との関係を示す模式図であり、(a)は反射屈折レンズが略側方の物体側からの光に対して正の焦点距離を持つ場合、(b)は反射屈折レンズが略側方の物体側からの光に対して負の焦点距離を持つ場合を、それぞれ示している。 略側方の物体側からの光のうち、主光線が最大画角を通る光の、本実施例の光学系の反射屈折レンズ周辺における光路を示す模式図であり、(a)は条件式(1)を満足する反射屈折レンズであり、(b)は条件式(1)を満足しない反射屈折レンズである。 実施例1に係る光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図である。 図5に示した光学系の面及び面間隔を示す光軸に沿う断面図である。 図5及び図6に示した光学系の一部(第二レンズ群における反射屈折レンズ)の拡大図である。 図5〜図7に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。 図5〜図7に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が134°,123°,112°,101°,90°の場合の収差を示している。 実施例2に係る光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図である。 図10に示した光学系の面及び面間隔を示す光軸に沿う断面図である。 図10及び図11に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。 図10及び図11に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が120°,112°,101°,90°,85°の場合の収差を示している。 実施例3に係る光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図である。 図14に示した光学系の面及び面間隔を示す光軸に沿う断面図である。 図14及び図15に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。 図14及び図15に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が125°,116°,106°,95°,85°の場合の収差を示している。 実施例4に係る光学系の構成と光路を示す光軸に沿う断面図である。 図18に示した光学系の面及び面間隔を示す光軸に沿う断面図である。 図18及び図19に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。 図18及び図19に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が125°,116°,106°,95°,85°の場合の収差を示している。
本発明の光学系の実施例の説明に先立ち、本実施例の構成による作用効果を、図面を参照して説明する。
本実施例の光学系は、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群と、反射屈折レンズを含む第二レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第三レンズ群と、が配置されている。
そして、第二レンズ群に含まれる反射屈折レンズは、前方の物体側に形成された第一面と、像側に形成された第二面と、第一面と第二面との間で全周面に形成された第三面とを有する。
なお、第一面は、光軸を中心に形成されている第一透過面と、像側を向いていて第一透過面の周囲に環状に形成されている第一反射面を有する。また、第一面は、光軸中心付近は凹面、第一反射面付近は凸面になるような非球面形状である。そのため、第一面は、中心付近を透過する光線に対しては負レンズの作用があり、第一反射面で反射される光線に対しては正レンズの作用がある。第二面は、光軸を中心に形成されている第二透過面と、前方の物体側を向いていて第二透過面の周囲に環状に形成されている第二反射面を有する。第三面は、透過面である。
なお、この反射屈折レンズに対し、前方の物体側から入射する光は、第一透過面に入射した後に、第二透過面から像側へ出射される。また、略側方の物体側から入射する光は、第三面に入射した後に、第二反射面と第一反射面とで順に反射され、第二透過面から像側へ出射されるようになっている。
このように、本実施例の光学系において、略側方の物体側からの光を反射屈折する部材は、従来例の光学系とは異なり、1つの部材によって構成されている。すなわち、本実施例の反射屈折する部材は、その反射面の間が空気ではなくガラス等となっている。
ここで、図1を用いて、本実施例の光学系の反射屈折部材と、従来例の光学系において略側方の物体側からの光を反射屈折部材との差異について説明する。この図1は、略側方の物体側からの光の光路を示す模式図であり、(a)は従来例の光学系の反射屈折部材とその周辺における光路であり、(b)は本実施例の光学系の反射屈折部材とその周辺における光路である。ここで、反射屈折部材とは、光の反射作用と屈折作用とを利用する部材を意味する。
図1(a)に示すように、従来例の光学系の反射屈折部材rは、第一反射部材raと、第二反射部材rbとにより構成されている。なお、第一反射部材raは、光軸を中心に形成されている透過面ra1と、透過面の周囲に環状に形成されていて像側を向いた反射面ra2とを有する。また、第二反射部材rbは、光軸を中心に形成されている透過面rb1と、透過面の周囲に環状に形成されていて前方の物体側を向いた反射面rb2とを有する。このように、第一反射部材raと、第二反射部材rbとは、それぞれ1つの反射面のみを有するため、反射屈折部材rの有する2つの反射面が、異なる部材によって形成されている。
一方、図1(b)に示すように、本実施例の光学系の反射屈折部材は、反射屈折レンズRLのみにより構成されている。すなわち、本実施例では、反射屈折レンズRLの有する2つの反射面が、1つの部材によって構成されている。なお、反射屈折レンズRLは、前方の物体側に形成されていて前方の物体側からの光が入射する第一面RLaと、像側に形成された第二面RLbと、第一面と第二面との間で全周面に形成されていて略側方の物体側からの光が入射する第三面RLcとを有する。レンズRLの第一面RLaは、光軸を中心に形成されている第一透過面RLa1と、像側に向いていて第一透過面RLa1の周囲に環状に形成されている第一反射面RLa2とを有する。第二面RLbは、光軸を中心に形成されている第二透過面RLb1と、前方の物体側を向いていて第二透過面RLb1の周囲に環状に形成されている第二反射面RLb2とを有する。
なお、この本実施例の光学系の反射屈折レンズRLは、接合レンズでも良い。また、この反射屈折レンズRLの第一反射面RLa2や第二反射面RLb2は、蒸着法により形成されている。具体的には、例えば、第一透過面RLa1に、第一透過面RLa1と同形状のマスクをした上で、第一面RLa全体に対してミラーコーティングを施し、その後該マスクを剥がす。このような方法を用いれば、マスクされた部分はミラーコーティングされないため、第一反射面RLa2を形成した後でも、第一透過面RLa1を透過面として用いることができる。なお、第一反射面RLa2や第二反射面RLb2の形成方法は、上記の方法に限定されるものではない。また、この反射屈折レンズRLの第三面RLcは、前方の物体側の径と像側の径と同じ大きさに形成しても良いし、前方の物体側の径よりも像側の径を小さく又は大きく形成しても良い。
この図1に示すように、本実施例の光学系の反射屈折部材は、単一の部材である反射屈折レンズRLにより構成されている。つまり、反射屈折レンズRLは、2面の反射面の間が、空気と異なる媒質で満たされている。従って、反射屈折レンズRLは、略側方の物体側からの光を、2面の反射面の間に形成された第三面RLcにおいて屈折させることができる。そのため、2面の反射面の間が、空気で満たされている場合に比して、2面の反射面の間隔を小さくすることができる。具体的には、例えば、従来例の一つである特許文献1に実施例1として記載されている光学系の場合、光軸上における2面の反射面間の距離は、前方の物体側からの光に対する焦点距離の約4.9倍程度にまで達するのに対し、本実施例の光学系の場合、約1.4倍程度に抑えることができる。
このように、本実施例の光学系の反射屈折レンズRLは、従来例の光学系の反射屈折部材rと同じ画角となるように構成した場合であっても、前方の物体側からの光の光軸に沿う方向の厚さを非常に薄くすることができる。
本実施例の光学系は、次の条件式(1)を満足するように構成することが好ましい。
2 < R21 1/fF 21 < 30 ・・・(1)
但し、fF 21は、前方の物体側からの光のうち近軸光線に対する反射屈折レンズの焦点距離であり、R21 1は、反射屈折レンズの第一面の近軸曲率半径である。
この条件式(1)は、反射屈折レンズの有する面の中で、中心付近が凹面形状、第一反射面付近は凸面形状となる非球面形状に形成された第一面の近軸曲率半径を規定するものである。条件式(1)の下限値を下回ると、反射屈折レンズの焦点距離に対して第一面の近軸曲率半径が小さくなり過ぎる。つまり、第一面の近軸曲率が大きくなり過ぎる。この場合、第一面の屈折力は、近軸位置から第一反射面にかけて、負から正に急激に変化する。すなわち、第一面において、凹面から凸面に変わる変曲点での傾きが大きくなり過ぎるため、反射屈折レンズに非球面の形状を加工することが困難になる。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、第一面の近軸曲率半径が大きくなり過ぎる。つまり、第一面の近軸曲率が小さくなり過ぎる。この場合、第一面による負の屈折力が小さくなるため、第二面の負の屈折力と、第一レンズ群の負の屈折力をより大きくする必要が生じる。その結果、球面収差が悪化してしまう。
ここで、図2の模式図を用いて、本実施例の光学系の反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光の画角の定義について説明する。
反射屈折レンズRLの第三面RLcに、略側方の物体側から入射する光の主光線が入射するが、その主光線と光軸LCとが、前方の物体側でなす角度が、反射屈折レンズRLの略側方の物体側に対する半画角となる。
また、このような反射屈折レンズRLの場合、第三面RLcを介して、前方の物体、すなわち、光軸LC上に存在する物体を観察することはできない。そのため、画角には、最小画角θMinと最大画角θMaxが存在することになる。このとき、最小画角θMinとは、第三面RLcを介して観察できる範囲のうち、最も前方の物体側の光の主光線と光軸とがなす角度θMinのことである。一方、最大画角θMaxとは、第三面RLcを介して観察できる範囲のうち、最も像側の光の主光線と光軸とがなす角度θMaxのことである。なお、それらの中間となる角度は、中間画角θMidである。
次に、図3を用いて、本実施例の光学系の反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光の焦点距離の定義について説明する。図3は、本実施例の光学系の反射屈折レンズに対し、略側方の物体側から入射する光の主光線とその近傍光線との関係を示す模式図であり、(a)は反射屈折レンズが略側方の物体側からの光に対して正の焦点距離を持つ場合、(b)は反射屈折レンズが略側方の物体側からの光に対して負の焦点距離を持つ場合を、それぞれ示している。
まず、反射屈折レンズRLの略側方の第三面RLcに対し、略側方の物体側からの光の主光線LScと、その主光線LScとの距離がΔhとなる平行な近傍光線LSpが入射するものとする(図3(a)参照)。
このとき、反射屈折レンズRLが正の焦点距離を持っていれば、図3(a)に示すように、主光線LScと近傍光線LSpは、反射屈折レンズRLの第二面RLbから出射された後に、反射屈折レンズRLの第二面RLbよりも像側の所定の点において集光する。そして、集光する際にそれらの光線がなす角度をθ’とした場合、tanθ’=θ’が成り立つ範囲内であれば、焦点距離f 21は次の関係式により定義することができる。
S 21 = Δh/θ’
一方、反射屈折レンズRLが負の焦点距離を持っていれば、図3(b)に示すように、主光線LScと近傍光線LSpは、反射屈折レンズRLの第二面RLbから出射されると発散する。この時、主光線LScが第二面RLbから出射された後の光路と近傍光線LSpが第二面RLbから出射された後の光路を、それぞれ物体側に延長すると、所定の点において交わる。そして、それらの延長した光路が交わる際になす角度をθ”とした場合、tanθ”=θ”が成り立つ範囲内であれば、焦点距離f 21は次の関係式により定義することができる。
S 21 = −Δh/θ”
また、本実施例の光学系は、次の条件式(2)を満足するように構成することが好ましい。
1/fS 21 Mid < 1/fS 21 Max ・・・(2)
但し、fS 21 Midは、略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する反射屈折レンズの焦点距離であり、fS 21 Maxは、略側方の物体側からの光のうち主光線が最大画角を通る光に対する反射屈折レンズの焦点距離である。
この条件式(2)は、略側方の物体側からの光のうち最大画角の光に対する、反射屈折レンズの屈折力を規定するものである。この条件式(2)を満足しない場合、反射屈折レンズは、最大画角で入射する光に対する屈折力が、中間画角で入射する光に対する屈折力よりも、負の方向に大きくなる。
ここで、図4を用いて、条件式(2)を満足することによる作用効果について説明する。この図4は、略側方の物体側からの光のうち、主光線が最大画角を通る光の、本実施例の光学系の反射屈折レンズ周辺における光路を示す模式図である。なお、図4(a)に示す反射屈折レンズは条件式(2)を満足するものであり、図4(b)に示す反射屈折レンズは条件式(2)を満足しないものである。また、図1と同一のものについては、同じ符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、反射屈折レンズRLを、条件式(2)を満たすように構成(図4(a)参照)すると、条件式(2)を満たさないように構成(図4(b)参照)した場合に比べ、第二反射面RLb2を形成する範囲を小さくすることができる。
また、本実施例の光学系は、次の条件式(3)を満足するように構成することが好ましい。
S 21 Mid < 0 ・・・(3)
但し、fS 21 Midは、略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する反射屈折レンズの焦点距離である。
この条件式(3)は、略側方の物体側からの光に対する、反射屈折レンズの屈折力を規定するための条件式であり、具体的には、反射屈折レンズが、略側方の物体側からの光に対して、負の屈折力を持つことを規定する条件式である。
本実施例の光学系は、開口絞りよりも像側の第三レンズ群が正の屈折力を持つことを特徴としている。また、略側方の物体側からの光は、第一レンズ群を透過しない。そこで、第三レンズ群の正の屈折力に対して、バランスをとるためには、第二レンズ群に負の屈折力を持たせる必要がある。従って、反射屈折レンズを、条件式(3)を満足するように構成すれば、略側方の物体側からの光に対して、光学系が、負レンズ群と正レンズ群の組み合わせとなるため、収差補正のバランスをとることができる。
また、本実施例の光学系は、次の条件式(4)を満足するように構成することが好ましい。
S Mid < fS Max ・・・(4)
但し、fS Midは、略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する光学系の焦点距離であり、fS Maxは、略側方の物体側からの光のうち主光線が最大画角を通る光に対する光学系の焦点距離である。
この条件式(4)は、略側方の物体側からの光に対する、反射屈折レンズの焦点距離を規定するための条件式である。より具体的には、反射屈折レンズの焦点距離のうち、最大画角付近の物体からの光に対する焦点距離が、中間画角付近の物体からの光に対する焦点距離よりも長いことを規定する条件式である。
本実施例の光学系を用いて、前方の物体側からの光の光軸とほぼ平行な側壁等を、略側方の物体として観察する場合、必然的に、反射屈折レンズの略側方に対する最大画角の方向に位置する物体は、中間画角の方向に位置する物体よりも、反射屈折レンズから離れた位置となる。そこで、この条件式(4)を満足するように構成すれば、ピントのずれを防ぎやすい。
以下に、実施例1から実施例4に係る光学系ついて図面を参照して説明する。
なお、光学系断面図のr1,r2,・・・及びd1,d2,・・・において下付き文字として示した数字は、数値データにおける面番号1,2,・・・に対応している。
また、数値データにおいて、sは面番号、rは各面の曲率半径、dは面間隔、ndはd線(波長587.5600nm)における屈折率、νdはd線におけるアッベ数、Kは円錐係数、A4,A6,A8,A10は非球面係数をそれぞれ示している。
また、数値データの非球面係数において、Eは10のべき乗を表している。例えば、「E−10」は、10のマイナス1乗を表している。また、各非球面形状は、各実施例における各非球面係数を用いて以下の式で表される。但し、光軸に沿う方向の座標をZ、光軸と垂直な方向の座標をYとする。
Z=(Y2/r)/[1+{1−(1+k)・(Y/r)21/2
+A44+A66+A88+A1010+・・・
図5は、光軸に沿う断面図であって、本実施例に係る光学系の構成と光路を示している。図6は、光軸に沿う断面図であって、図5に示した光学系の面及び面間隔を示している。図7は、本実施例に示した光学系の一部(第二レンズ群における反射屈折レンズ)の拡大図である。
図8は、図5〜図7に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。図9は、図5〜図7に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が134°,123°,112°,101°,90°の場合の収差を示している。なお、メリジオナル面とは、光学系の光軸と主光線とを含む面(紙面に平行な面)、サジタル面とは、光軸を含みメリジオナル面に垂直な面(紙面に垂直な面)を意味する。本実施例の光学系は、メリジオナル面に対して対称であるため、サジタル面についての収差量は、横軸について、負の値を省略している。コマ収差を示す図における、縦軸は収差量(単位mm)、横軸は開口比(−1〜1)をそれぞれ表している。各線に対応する波長は、図中の右端に記載されている。例えば、実線に対応する波長は、656.27nmである。非点収差を示す図における、縦軸は角度(単位deg)、横軸は焦点位置(単位mm)をそれぞれ表している。また、実線(図中のy)はサジタル面に関して、破線(図中のx)はメリジオナル面に関して、546.07nmの波長での収差量を表している。
まず、図5及び図6を用いて、本実施例の光学系の構成を説明する。本実施例の光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群G1と、第二レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を持つ第三レンズ群G3と、が配置されている。
第一レンズ群G1は、前方の物体側から順に、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL11を有する。
第二レンズ群G2は、前方の物体側から順に、反射屈折レンズであるレンズL21と、平板レンズであるレンズL22とを有する。なお、開口絞りSは、レンズL22の像側の面に、レンズL22と一体的に配置されている。
第三レンズ群G3は、前方の物体側から順に、像側に凸面を向けた平凸レンズであるレンズL31と、接合レンズと、像側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL34と、平板レンズであるレンズL35とを有する。接合レンズは、両凸レンズであるレンズL32と両凹レンズであるレンズL33からなる。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸近傍における形状である。
反射屈折レンズであるレンズL21は、前方の物体側に形成されていて前方の物体側からの光が入射する第一面L21aと、像側に形成された第二面L21bと、第三面L21cとを有する。第三面L21cは、第一面L21aと第二面L21bとの間で全周面に形成されていて、略側方の物体側からの光が入射する。
第一面L21aは、光軸を中心に形成されている第一透過面L211と、像側を向いていて第一透過面L211の周囲に環状に形成されている第一反射面L212を有する。第二面L21bは、光軸を中心に形成されている第二透過面L211と、前方の物体側を向いていて第二透過面L211の周囲に環状に形成されている第二反射面L212を有する。
次に、図5及び図7を用いて本実施例の光学系に入射した光の辿る経路を説明する。本実施例の光学系に前方の物体側から入射する光LFは、まず、レンズL11を通過する。そして、レンズL11を通過した光LFは、レンズL21の第一透過面L211に入射する。その後、第一透過面L211に入射した光LFは、レンズL21の第二透過面L211から出射する。第二透過面L211から出射した光LFは、レンズL22,開口絞りS、レンズL31〜レンズL35を順に通過し、撮像素子等に入射する。
他方、本実施例の光学系に略側方の物体側から入射する光LSは、まず、レンズL21の第三面L21cに入射する。そして、第三面L21cに入射した光LSは、レンズL21の第二反射面L212で反射される。次に、第二反射面L212で反射された光LSは、レンズL21の第一反射面L212で反射される。その後、第一反射面L212で反射された光LSは、レンズL21の第二透過面L211から出射される。第二透過面L211から出射した光LSは、レンズL22,開口絞りS、レンズL31〜レンズL35を順に通過し、撮像素子等に入射する。
次に、本実施例に係る光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。
数値データ1
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
物面 ∞ 8.493
1 ∞ 0.7 1.8830 40.8
2 1.588 0.7
3 (非球面) -107.841 0.85 1.5163 64.1
4 (非球面) 2.131 2.157
5 2.700 2.700
6 ∞ 0.4 1.5163 64.1
7 (開口絞り) ∞ 1.234
8 ∞ 1.25 1.7725 49.6
9 -2.330 0.1
10 8.269 1.5 1.7292 54.7
11 -1.967 0.4 1.8467 23.8
12 6.730 0.1
13 2.85 1 1.5163 64.1
14 (非球面) -8.822 0.75
15 ∞ 2 1.5163 64.1
16 ∞ 0
像面 ∞ 0
なお、面番号5に係る曲率半径は、反射屈折レンズであるレンズL21の第三面、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径であり、また、面番号5に係る面間隔は、光軸から面番号5の面までの距離である。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
s r k A46810
3 -107.841 0 2.62089E-02 -3.58125E-03 -6.23702E-06 3.69654E-05
4 2.131 0 1.86065E-02 -1.38914E-03 1.08439E-03 -4.17585E-04
14 -8.822 0 -1.02784E-02 4.71739E-02 -1.54701E-02 2.96788E-03
全系焦点距離(前方):0.602mm
Fナンバー:5.6
半画角
前方の物体側:70°
略側方の物体側(最小画角〜最大画角):90〜135°
像高:1.35mm
レンズ全長:13.14mm
バックフォーカス:0mm
次に、本実施例の光学系における上記条件式に係るデータを示す。
21 1/fF 21:26.826
S Mid:0.830
S Max:2.047
1/fS 21 Mid:−0.605
1/fS 21 Max:−0.204
図10は、光軸に沿う断面図であって、本実施例に係る光学系の構成と光路を示している。図11は、光軸に沿う断面図であって、図10に示した光学系の面及び面間隔を示している。
図12は、図10及び図11に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。図13は、図10及び図11に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が120°,112°,101°,90°,85°の場合の収差を示している。
まず、図10及び図11を用いて、本実施例の光学系の構成を説明する。本実施例の光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群G1と、第二レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を持つ第三レンズ群G3と、が配置されている。
第一レンズ群G1は、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL11を有する。
第二レンズ群G2は、反射屈折レンズであるレンズL21を有する。
第三レンズ群G3は、前方の物体側から順に、像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであるレンズL31と、両凸レンズであるレンズL32と、接合レンズと、平板レンズであるレンズL35とを有する。接合レンズは、前方の物体側から順に、両凹レンズであるレンズL33と、像側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL34からなる。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸近傍における形状である。
その他、本実施例の光学系の光路や反射屈折レンズの形状は、実施例1の光学系とほぼ同じであるため、それらの説明は省略する。
次に、本実施例に係る光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。
数値データ2
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
物面 ∞ 8.517
1 ∞ 0.7 1.8830 40.8
2 1.498 0.7
3 (非球面) -8.407 0.85 1.5163 64.1
4 (非球面) 2.290 2.605
5 2.500 2.500
6 (開口絞り) ∞ 1.145
7 -8.957 1.25 1.7725 49.6
8 -2.209 0.1
9 3.795 1.45 1.7292 54.7
10 -3.196 0.1
11 -3.131 0.4 1.8467 23.8
12 2.098 1.2 1.5163 64.1
13 (非球面) -6.267 0.75
14 ∞ 2 1.5163 64.1
15 ∞ 0
像面 ∞ 0
なお、面番号5に係る曲率半径は、反射屈折レンズであるレンズL21の第三面、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径であり、また、面番号5に係る面間隔は、光軸から面番号5の面までの距離である。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
s r k A46810
3 -8.407 0 4.18039E-02 -7.90749E-03 3.92149E-04 6.03174E-05
4 2.290 0 3.46914E-02 -2.63649E-02 7.09801E-03 -7.50164E-04
13 -6.267 0 2.07916E-02 2.02383E-02 4.69558E-02 -1.46362E-02
全系焦点距離(前方):0.610mm
Fナンバー:5.6
半画角
前方の物体側:70°
略側方の物体側(最小画角〜最大画角):80〜125°
像高:1.35mm
レンズ全長:13.25mm
バックフォーカス:0mm
次に、本実施例の光学系における上記条件式に係るデータを示す。
21 1/fF 21:2.487
S Mid:0.802
S Max:1.734
1/fS 21 Mid:−0.822
1/fS 21 Max:−0.437
図14は、光軸に沿う断面図であって、本実施例に係る光学系の構成と光路を示している。図15は、光軸に沿う断面図であって、図14に示した光学系の面及び面間隔を示している。
図16は、図14及び図15に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。図17は、図14及び図15に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が125°,116°,106°,95°,85°の場合の収差を示している。
まず、図14及び図15を用いて、本実施例の光学系の構成を説明する。本実施例の光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群G1と、第二レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を持つ第三レンズ群G3と、が配置されている。
第一レンズ群G1は、前方の物体側から順に、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL11を有する。
第二レンズ群G2は、前方の物体側から順に、反射屈折レンズであるレンズL21と、前方の物体側に凸面を向けた平板レンズであるレンズL22とを有する。開口絞りSは、レンズL22の像側の面に、レンズL22と一体的に配置されている。
第三レンズ群G3は、前方の物体側から順に、像側に凸面を向けた平凸レンズであるレンズL31と、接合レンズと、像側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL34と、平レンズであるレンズL35とを有する。接合レンズは、前方の物体側から順に、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズであるレンズL32と、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであるレンズL33からなる。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸近傍における形状である。
その他、本実施例の光学系の光路や反射屈折レンズの形状は、実施例1,実施例2の光学系とほぼ同じであるため、それらの説明は省略する。
次に、本実施例に係る光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。
数値データ3
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
物面 ∞ 8.464
1 ∞ 0.7 1.8830 40.8
2 1.6 0.7
3 (非球面) -30.168 0.85 1.5163 64.1
4 (非球面) 2.188 2.072
5 2.700 2.700
6 ∞ 0.4 1.5163 64.1
7 (開口絞り) ∞ 1.086
8 ∞ 1.25 1.7725 49.6
9 -2.247 0.1
10 9.804 0.4 1.8467 23.8
11 1.618 1.5 1.7292 54.7
12 10.502 0.1
13 2.857 1 1.5163 64.1
14 (非球面) -16.622 0.75
15 ∞ 2 1.5163 64.1
16 ∞ 0
像面 ∞ 0
なお、面番号5に係る曲率半径は、反射屈折レンズであるレンズL21の第三面、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径であり、また、面番号5に係る面間隔は、光軸から面番号5の面までの距離である。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
s r k A46810
3 -30.168 0 2.78649E-02 -3.89274E-03 -3.12008E-05 4.63052E-05
4 2.188 0 5.22849E-04 -6.91877E-04 1.51793E-03 -4.32471E-04
14 -16.622 0 -1.47489E-02 5.53106E-02 -2.17956E-02 3.97374E-03
全系焦点距離(前方):0.596mm
Fナンバー:5.6
半画角
前方の物体側:70°
略側方の物体側(最小画角〜最大画角):85〜125°
像高:1.35mm
レンズ全長:12.91mm
バックフォーカス:0mm
次に、本実施例の光学系における上記条件式に係るデータを示す。
21 1/fF 21:7.735
S Mid:0.798
S Max:1.961
1/fS 21 Mid:−0.646
1/fS 21 Max:−0.194
図18は、光軸に沿う断面図であって、本実施例に係る光学系の構成と光路を示している。図19は、光軸に沿う断面図であって、図18に示した光学系の面及び面間隔を示している。
図20は、図18及び図19に示した光学系の前方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が63°,50°,40°,30°,0°の場合の収差を示している。図21は、図18及び図19に示した光学系の略側方の物体側から撮像面へ向かう光線を追跡した場合の収差曲線図であり、(a)はメリジオナル面に関するコマ収差、(b)はサジタル面に関するコマ収差、(c)は非点収差を示している。また、各図は、上から順に、半画角が125°,116°,106°,95°,85°の場合の収差を示している。
まず、図18及び図19を用いて、本実施例の光学系の構成を説明する。本実施例の光学系は、前方の物体側からの光の光軸LC上に、前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群G1と、第二レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を持つ第三レンズ群G3と、が配置されている。
第一レンズ群G1は、前方の物体側から順に、像側に凹面を向けた平凹レンズであるレンズL11を有する。
第二レンズ群G2は、前方の物体側から順に、反射屈折レンズであるレンズL21と、像側に凸面を向けた負のメニスカスレンズであるレンズL22とを有する。
第三レンズ群G3は、前方の物体側から順に、両凸レンズであるレンズL31と、接合レンズと、像側の面が非球面の両凸レンズであるレンズL34と、平レンズであるレンズL35とを有する。接合レンズは、前方の物体側から順に、両凸レンズであるレンズL32と、両凹レンズであるレンズL33からなる。
なお、これらのレンズの形状は、前方の物体側からの光の光軸近傍における形状である。
その他、本実施例の光学系の光路や反射屈折レンズの形状は、実施例1〜実施例3の光学系とほぼ同じであるため、それらの説明は省略する。
次に、本実施例に係る光学系を構成するレンズの構成及び数値データを示す。
数値データ4
単位 mm
面データ
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
s r d nd νd
物面 ∞ 8.836
1 ∞ 0.7 1.8830 40.8
2 1.611 0.7
3 (非球面) -50.750 0.85 1.5163 64.1
4 (非球面) 2.179 1.396
5 2.700 2.700
6 -0.828 0.4 1.5163 64.1
7 -1.161 0.1
8 (開口絞り) ∞ 0.863
9 21.240 1.35 1.8040 46.6
10 -2.513 0.285
11 7.223 1.5 1.7292 54.7
12 -3.444 0.4 1.9229 18.9
13 7.489 0.1
14 3.922 1 1.5163 64.1
15 (非球面) -3.548 0.75
16 ∞ 2 1.5163 64.1
17 ∞ 0
像面 ∞ 0
なお、面番号5に係る曲率半径は、反射屈折レンズであるレンズL21の第三面、すなわち、光軸を中心とした筒状の面の曲率半径であり、また、面番号5に係る面間隔は、光軸から面番号5の面までの距離である。
非球面データ
面番号 曲率半径 円錐係数 非球面係数
s r k A46810
3 -50.750 0 2.66474E-02 -3.53765E-03 2.86303E-04 -4.91689E-06
4 2.179 0 5.85590E-02 -4.50177E-02 1.08714E-02 -8.24111E-04
15 -3.548 0 -4.87606E-02 1.36108E-01 -8.85664E-02 2.36820E-02
全系焦点距離(前方):0.614mm
Fナンバー:5.6
半画角
前方の物体側:70°
略側方の物体側(最小画角〜最大画角):80〜125°
像高:1.35mm
レンズ全長:12.39mm
バックフォーカス:0mm
次に、本実施例の光学系における上記条件式に係るデータを示す。
21 1/fF 21:12.659
S Mid:0.697
S Max:1.414
1/fS 21 Mid:−0.137
1/fS 21 Max:0.824
また、本発明の光学系のレンズ群を構成するレンズは、上記実施例により示された形状や枚数に限定されるものではなく、反射屈折レンズを含む種々の光学系も含まれる。
また、上記実施例においては配置されていないが、光学系と撮像素子との間に、IRカットコートを施したローパスフィルターや、CCDカバーガラス等を配置しても良い。
また、上記実施例においては、光学系は、3つのレンズ群により構成されているが、本発明の光学系は、これらの例に限定されるものではなく、2つのレンズ群又は4つ以上のレンズ群により構成しても良い。
1 第一レンズ群
2 第二レンズ群
3 第三レンズ群
LC 光軸
F 反射屈折レンズに前方の物体側から入射する光
S 反射屈折レンズに略側方の物体側から入射する光
Sc 反射屈折レンズに略側方の物体側から入射する光の主光線
Sp 反射屈折レンズに略側方の物体側から入射する光の主光線と平行な近傍光線
11,L21,L22,L31,L32,L33,L34,L35 レンズ
21a,RLa 第一面
211,RLa1 第一透過面
212,RLa2 第一反射面
21b,RLb 第二面
211,RLb1 第二透過面
212,RLb2 第二反射面
21c,RLc 第三面
RL 反射屈折レンズ
r 反射屈折部材
ra 第一反射部材
rb 第二反射部材
ra1,rb1 透過面
ra2,rb2 反射面
S 開口絞り

Claims (6)

  1. 前方の物体と略側方の物体とを観察する光学系であって、
    前方の物体側から順に、負の屈折力を持つ第一レンズ群と、反射屈折レンズを含む第二レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第三レンズ群とが配置されており、
    前記反射屈折レンズは、前方の物体側に形成された第一面と、像側に形成された第二面と、前記第一面と前記第二面との間で全周面に形成された第三面とを有していて、
    前記第一面は、光軸を中心に形成されている第一透過面と、像側を向いていて前記第一透過面の周囲に形成されている第一反射面とを有していて、光軸近傍が凹面形状であり、かつ、前記第一反射面近傍が凸面形状の非球面であり、
    前記第二面は、光軸を中心に形成されている第二透過面と、前方の物体側を向いていて前記第二透過面の周囲に形成されている第二反射面とを有し、
    前記第三面は、透過面であることを特徴とする光学系。
  2. 前方の物体側からの光が、前記第一透過面に入射した後に、前記第二透過面から像側へ出射され、
    略側方の物体側からの光が、前記第三面に入射した後に、前記第二反射面と前記第一反射面とで順に反射され、前記第二透過面から像側へ出射されることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学系。
    2 < R21 1/fF 21 < 30
    但し、fF 21は、前記前方の物体側からの光のうち近軸光線に対する前記反射屈折レンズの焦点距離であり、R21 1は、前記反射屈折レンズの前記第一面の近軸曲率半径である。
  4. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光学系。
    1/fS 21 Mid < 1/fS 21 Max
    但し、fS 21 Midは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する前記反射屈折レンズの焦点距離であり、fS 21 Maxは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が最大画角を通る光に対する前記反射屈折レンズの焦点距離である。
  5. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光学系。
    S 21 Mid < 0
    但し、fS 21 Midは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する前記反射屈折レンズの焦点距離である。
  6. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光学系。
    S Mid < fS Max
    但し、fS Midは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が中間画角を通る光に対する前記光学系の焦点距離であり、fS Maxは、前記略側方の物体側からの光のうち主光線が最大画角を通る光に対する前記光学系の焦点距離である。
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