JP2010223936A - 静電気測定装置 - Google Patents

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Yoshiaki Takemoto
喜昭 竹本
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Abstract

【課題】使用された建材(主に床材)や、靴の靴底などの影響で、人体にどの程度の静電気が発生するのかを人体によらずに直接的に測定・評価可能な静電気測定装置を提供する。
【解決手段】本発明の静電気測定装置1は、第1集電電極部103が設けられると共に前記第1集電電極部103の接地面側に第1靴底模擬部材110が取り付けられる第1脚部100と、第2集電電極部203が設けられると共に前記第2集電電極部203の接地面側に第2靴底模擬部材210が取り付けられる第2脚部200と、前記第1集電電極部103と前記第2集電電極部203と電気的に接続された測定用電極部300と、前記測定用電極部300から所定距離離間して設けられる表面電位計プローブ部310と、前記第1脚部100と前記第2脚部200とを昇降させる昇降機構部50と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建造物内での静電気防止対策を図る上で必要となる静電気の発生量に係るデータを測定するために用いられる静電気測定装置に関する。
冬季のような低湿度環境では静電気が発生しやすく、この静電気が人に対して不快感を与えたり、精密機器製造ラインにおける製品不具合や機械の故障を発生させたりする原因となるので、可能な限り建造物内で静電気の発生防止対策を行うことが望ましい。静電気の発生防止対策を行うにあたっては、使用する建材(主に床材)がどの程度の静電気を発生させるかを把握することが重要となる。
動作する人体にどの程度の静電気が発生するのかを測定する方法の一つとして、非特許文献1(日本規格協会発行、日本工業標準調査会審議JISL1021−16「繊維製床敷物試験方法 第16部:帯電性−歩行試験方法」(平成19年3月20日制定))には、所謂ストロール法と呼ばれる帯電圧の測定法が記載されている。このストロール法は、繊維製床敷物を試験対象として、その床の上で被験者が所定の歩行動作を行い、この被験者に発生する人体帯電圧を測定する方法である。
日本規格協会発行、日本工業標準調査会審議JISL1021−16「繊維製床敷物試験方法 第16部:帯電性−歩行試験方法」(平成19年3月20日制定)
しかしながら、上述のストロール法は、人体に発生する静電気を直接的に測定する方法ではあるが、あくまで床材の帯電防止性能を評価するためのものであり、実際に活動する人のどのような歩行動作によりどの程度の静電気が人体に発生するのか、何が影響しているのかを解明することを目的とはしていない。
また、発生する静電気の大きさには一般的に個人差があると考えられており、上述の
ようなストロール法では、被験者によって静電気測定の結果が大きくばらつくという問題があった。さらに、同一の被験者でも、動作による発汗や疲労による動作の乱れなど同条件で測定を行うことが難しい。その上、ストロール法では、測定の度に被験者が必要であり、人手を煩わせることとなり、問題であった。
この発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、第1集電電極部が設けられると共に前記第1集電電極部の接地面側に模擬靴底が取り付けられる第1脚部と、第2集電電極部が設けられると共に前記第2集電電極部の接地面側に模擬靴底が取り付けられる第2脚部と、前記第1集電電極部と前記第2集電電極部と電気的に接続された測定用電極部と、前記測定用電極部材から所定距離離間して設けられる表面電位計と、前記第1脚部と前記第2脚部とを昇降させる昇降機構部と、を有することを特徴とする静電気測定装置である。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の静電気測定装置において、前記昇降機構部の昇降速度を制御する昇降速度コントローラーを有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の静電気測定装置において
、前記第1脚部と前記第2脚部には着脱可能な錘部材が設けられることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに1項に記載の静電気測定装置において、前記昇降機構部には前記第1脚部と前記第2脚部の上昇上限を調整する調整機構が設けられることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに1項に記載の静電気測定装置において、前記模擬靴底が交換可能であることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の静電気測定装置において、前記昇降機構部は、鉛直方向に昇降すると共に、前記第1脚部に設けられる第1脚部突状部材と係合する係合部を有する第1昇降部材と、鉛直方向に昇降すると共に、前記第2脚部に設けられる第2脚部突状部材と係合する係合部を有する第2昇降部材と、からなることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載の静電気測定装置において、前記昇降速度コントローラーは、前記第1昇降部材と前記第2昇降部材とを昇降させる速度を調整することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項6又は請求項7に記載の静電気測定装置において、前記第1昇降部材及び前記第2昇降部材の変位量が時間の三角関数であることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の静電気測定装置において、前記第1脚部突状部材を前記第1脚部に設ける場所、及び前記第2脚部突状部材を前記第2脚部に設ける場所は変更が可能であることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の静電気測定装置において、前記第1昇降部材及び前記第2昇降部材の変位量が調整可能であることを特徴とする。
本発明の静電気測定装置によれば、使用された建材(主に床材)や、靴の靴底などの影響で、どの程度の静電気が発生するのかを直接的に測定・評価を行うことが可能となる。
また、本発明の静電気測定装置によれば、被験者の個人差に基づく測定結果のバラツキを排除して、静電気を測定することが可能となる。また、本発明の静電気測定装置によれば、被験者などが必要なく、人手を煩わせることなく測定を実施することが可能となり、同一条件における建材(床材)の評価が可能となる。
本発明の実施形態に係る静電気測定装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静電気測定装置の測定動作を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置の構成の概略を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置における昇降部材の昇降動作と脚部の動作との関係を説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置における昇降部材の昇降動作と脚部の動作との関係を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る静電気測定装置1の構成の概略を示す図であり、図2は本発明の実施の形態に係る静電気測定装置1における測定動作を示す図である。図1において、1は静電気測定装置、10は第1フレーム部材、20は第2フレーム部材、30は昇降速度コントローラー、50は昇降機構部、100は第1脚部、101は第1脚部支柱部、102は第1絶縁部材、103は第1集電電極部、105は第1プレート状錘部材、110は第1靴底模擬部材、120は第1ダンパ部、200は第2脚部、201は第2脚部支柱部、202は第2絶縁部材、203は第2集電電極部、205は第2プレート状錘部材、210は第2靴底模擬部材、220は第2ダンパ部、300は測定用電極部、301は第1リード部材、302は第2リード部材、303は測定用電極部絶縁部材、305はプローブ取り付け部材、306は昇降機構、310は表面電位計プローブ部、320は表面電位計本体部をそれぞれ示している。図1は、静電気測定装置を正面からみたものであり、詳細なメカ機構などについては一般的なものを用いることができるので図示を省略している。
静電気測定装置1は、人の右足及び左足を模擬する第1脚部100及び第2脚部200を有しており、これらの脚部は昇降機構部50によって上下に昇降可能に構成されている。この昇降機構部50は側面から第1フレーム部材10及び第2フレーム部材20によって支持されている。第1フレーム部材10及び第2フレーム部材20の接地部分には、装置の移動の便を図るためにキャスターなどを設けることも可能である。
昇降機構部50は昇降速度コントローラー30によって、第1脚部100及び第2脚部200を上昇させ、降下させる速度を制御することができるようになっており、人の様々なテンポのステップを模擬することで、それに対応した静電気の発生量を測定することができるようになっている。また、昇降機構部50には、第1脚部100及び第2脚部200を上昇させるときの上限を調整する調整機構(不図示)が設けられており、様々な人の脚の上げ具合を模擬できるようになっている。
第1脚部100の第1脚部支柱部101は金属材料などによって製造されており導電性を有するために、発生した静電気の集電に用いられる第1集電電極部103と第1脚部支柱部101とを電気的に絶縁する碍子などの第1絶縁部材102が設けられている。第1集電電極部103の接地面側には第1靴底模擬部材110が取り替え可能(交換可能)に配されている。この第1靴底模擬部材110として種々の靴底を取り替えて測定することによって、靴底の種類に応じた測定データを取得することが可能となる。
第1脚部100と同様に、第2脚部200の第2脚部支柱部201には、第2集電電極部203と第2脚部支柱部202とを電気的に絶縁する第2絶縁部材202が設けられており、第2集電電極部203の接地面側には第2靴底模擬部材220が取り替え可能に配されている。
第1脚部100及び第2脚部200のそれぞれには、不図示の機構によって着脱可能な第1プレート状錘部材105及び第2プレート状錘部材205が設けられている。これらプレート状錘部材を適宜増減することによって、接地におけるインパクトを種々模擬し、これに応じた静電気の発生量を測定することが可能となる。また、第1脚部100及び第2脚部200のそれぞれには、第1ダンパ部120、第2ダンパ部220が設けられており、それぞれの脚部が接地するとき衝撃を緩和することができるようになっている。
第1集電電極部103と第2集電電極部203とは、第1リード部材301と第2リード部材302によって、測定用電極部300に電気的に接続されている。第1リード部材301と第2リード部材302は、第1脚部100及び第2脚部200の上下動に対応するような十分な長さのものが用いられる。測定用電極部300としては、プレート状の電
極が用いられるが、フレーム部材が導電性を有するために、フレーム部材との電気的絶縁を図るために、測定用電極部絶縁部材303を介して取り付けられている。なお、本実施形態では、測定用電極部300が第2フレーム部材20取り付けられている例について示しているが、測定用電極部300などの構成を第1フレーム部材10側に設けるようにしても構わない。
測定用電極部300から所定距離離されて表面電位計プローブ部310が設けられている。この表面電位計プローブ部310を測定用電極部300から所定距離離間させて取り付けるための構成がプローブ取り付け部材305である。表面電位計プローブ部310による検出結果は表面電位計本体部320に入力され、表面電位計本体部320において、測定された測定用電極部300の表面電位などの表示が行われる。なお、この表面電位計としては、春日電機株式会社デジタル低電位測定器MODEL KSD−0303などを用いることができる。また、表面電位計本体部320として、連続的な計測が可能で、この計測値が随時記録可能とされたものを用いることも好ましい実施形態である。
測定用電極部300、測定用電極部絶縁部材303、プローブ取り付け部材305などの構成は不図示の昇降機構306によって、フレーム部材に対して上下に移動可能に構成されており、測定用電極部300の上下に応じたデータを測定することができるようになっている。
次に、以上のように構成される静電気測定装置1による静電気量の測定について説明する。静電気量の測定にあたっては、測定を所望する位置に静電気測定装置1を設置し、昇降速度コントローラー30によって昇降速度を設定した上で昇降機構部50を起動して、第1脚部100、第2脚部200に昇降動作を行わせる。図2は本発明の実施の形態に係る静電気測定装置1の測定動作を示す図であり、図2(A)は第1脚部100が上限の高さHに上昇し、第2脚部200が接地している状態を示しており、図2(A)は第2脚部200が上限の高さHに上昇し、第2脚部100が接地している状態を示している。
図2に示すような昇降動作を行っているとき、発生した静電気は第1集電電極部103及び第2集電電極部203によって集められ、測定用電極部300の電位に反映されることとなる。そして、表面電位計プローブ部310によって測定用電極部300の電位を測定することで、人の脚を模した第1脚部100、第2脚部200に昇降動作に伴う静電気の発生量を測定することが可能となる。このような、静電気測定装置1の測定動作によれば、使用された建材(主に床材)や、靴の靴底などの影響で、どの程度の静電気が発生するのかを直接的に測定・評価を行うことが可能となる。
また、以上のような構成によれば、静電気測定装置1は人の脚を模した第1脚部100、第2脚部200に昇降動作に伴う静電気の発生量を測定するので、静電気が発生しやすい人、しにくい人などの被験者の個人差に基づく測定結果のバラツキを排除して、静電気を測定することが可能となる。また、本発明の静電気測定装置1によれば、被験者などが必要なく、人手を煩わせることなく測定を実施することが可能となり、同一条件における建材(床材)の評価が可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。先の実施形態に係る静電気測定装置は、図1にその概要を示すように人体の足踏み動作を模擬して、床と靴底との剥離帯電現象を再現する装置であった。また、先の実施形態に係る静電気測定装置では、脚部にプレート状の錘部材を追加・削除することによって、床材と靴底模擬部材との載荷重量を変えることができるように構成されていた。
このような静電気測定装置の動作を実現する場合においては、例えば、2本の脚部をモ
ーターからの動力によって上下させるように構成することが可能であるが、このとき、モーターと脚部とをアームなどによって直結させるように構成し、モーターの動力を脚部に伝達するようにしたとすると、次のような問題が発生する。
交換可能な部材である靴底模擬部材の厚さによっては、脚部における靴底模擬部材が床に接した瞬間においても、アームからの荷重で、脚部を押し下げ続けることになる。このように靴底模擬部材が床に接した瞬間にアームからの荷重が、靴底模擬部材に作用してしまうと、床面に必要以上の載荷重を与える可能性がある。そうすると、脚部に設定されているプレート状の錘部材によって意図した荷重以上の荷重が靴底模擬部材にかかることとなり、正確な測定を行うことができなくなる、という問題があった。昇降機構部に、靴底模擬部材の厚さによって脚部の上下動の高さを調節する機能を付与することは可能であるが、機構が複雑となるという新たな問題が発生することとなる。本発明の他の実施形態においては、以上のような問題を解決するためのものである。
図3は本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置の構成の概略を示す図である。図3において、図1と同様の参照符号が付された構成については、先の実施形態のものと同様の構成であり、機能についても同様であるので、説明を省略する。
本実施形態に係る静電気測定装置においては、昇降速度コントローラー30によって、鉛直方向の昇降が制御される第1昇降部材51及び第2昇降部材52が設けられる構成となっている。これらの昇降部材は、不図示のモーターなどの動力源からの駆動力を得て、昇降するようになっている。より具体的には、第1昇降部材51及び第2昇降部材52は、モーター動力を伝えるアームと直結し、ガイドレール上を上下するようになっている。また、これら昇降部材は、昇降速度コントローラー30によって、昇降速度や昇降する変位幅を変更することが可能となっている。
第1昇降部材51及び第2昇降部材52には、突状片である第1昇降部材側係合部53及び第2昇降部材側係合部54が設けられている。一方、第1脚部100及び第2脚部200には、第1脚部突状部材131及び第2脚部突状部材132がそれぞれ設けられている。
第1脚部突状部材131及び第2脚部突状部材132を、第1脚部100及び第2脚部200に取り付ける位置については調整することができるようになっており、これによって、様々な態様の測定を行うことが可能となっている。
2つの脚部の上部側に設けられた凸形状の突状部材131、132に、ガイドレール上を上下する凸形状の係合部53、54を引っ掛ける(係合する)機構となっている。
2本の脚は、上昇の際には突状部材131、132と係合部53、54が引っ掛かった(係合した)状態となり、最高点に達した後は、そのままの状態で、モーターの動力に支えられながら一定速度で下降を始める。そして、靴底模擬部材と床面が接した瞬間から、係合部53、54による支持力が低下し、突状部材131、132と係合部53、54が離れた瞬間から支持力がゼロとなる。
両脚部には第1ダンパ部120、第2ダンパ部220が付属しており、床面と靴底模擬部材との接触時の衝撃力を和らげると同時に、係合部53、54の支持力を徐々に低下させる効果がある。
また、突状部材131、132と係合部53、54同士が離れている時には、脚部にはモーターからの動力が伝わらなくなり、床面には、プレート状錘部材を含めた脚部の重量
のみが載荷されることになる。したがって、脚部にプレート状錘部材を付けることによって意図した重量がそのまま床面に対する載荷重量となり、測定を正確に行うことができるようになっている。
本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、簡易な機構によって、床面には意図した重量のみ載荷することができ、靴底模擬部材の厚さを特に考慮する必要がなく、正確な測定を行うことができる、という効果を享受することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置における測定時の動作についてより詳しく説明する。図4は本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置における昇降部材(51、52)の昇降動作と脚部(100、200)の動作との関係を説明する図である。図4(A)は第1脚部100の動作を抜き出して示すものであり、図4(B)は昇降部材51、52における昇降部材側係合部53、54の係合面の時間に伴う変位を示すものである。また、図4(A)の(a)、(b)、(c)、(d)に示す第1脚部100の状態は、それぞれ図4(B)のt=ta、tb、tc、tdのタイミングにおける第1脚部100の状態を示すものである。
また、図4(A)において、Oは第1昇降部材51の変位の中心点を、Tは第1脚部100における靴底模擬部材の接地・非接地の境界を示している。図4(B)において、実線は第1昇降部材51の変位を、また、点線は第2昇降部材52の変位をそれぞれ示している。図4(B)に示されるように、第1昇降部材51及び第2昇降部材52の変位量は時間の三角関数(sin関数或いはcos関数)によって現すことができる。また、第1昇降部材51の変位量を現す関数は、第2昇降部材52の変位量を現す関数と位相が180°ずれている。したがって、第2昇降部材52の変位量に伴う第2脚部200の動作も、第1脚部100の動作と位相が180°ずれていることとなる。
第1昇降部材51及び第2昇降部材52のそれぞれの係合部53、54の係合面は、中心をO、変位幅を距離AA’とした昇降動作を行うようになっている。図4(B)に示す時間変化(t=ta→tb→tc→td)に伴う第1脚部100の動作を追ってみる。t=taでは、第1昇降部材側係合部53の係合面が、第1脚部100の第1脚部突状部材13
1に係合され、第1脚部100が第1昇降部材51によって持ち上げられ始める。そして、t=tbでは、第1昇降部材51が最高点に達することで、第1脚部100も最高点に
達する。t=tcでは、第1脚部100の第1脚部突状部材131は、第1昇降部材側係
合部53の係合面から外され、第1脚部100の靴底模擬部材が床材上に接地する。t=tdでは、第1昇降部材51が最下点に達する。このときも、第1脚部100の靴底模擬
部材は床材上に接地したままとなる。より詳細には、第1脚部100及び第2脚部200が空中にあるか、床上にあるかを示すタイミングチャート(図4(B)の上部側)を参照するとわかりやすい。これを参照すると、第1脚部100及び第2脚部200の双方が、床上に存在する期間があることなどがわかる。このように、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、両脚が床に接している期間を再現でき、より、歩行動作に近い動きを再現できる。
次に、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置における他の動作例について説明する。図5は、他の動作例に係る昇降部材(51、52)の昇降動作と脚部(100、200)の動作との関係を示している。図の参照の仕方は、図4に準ずるものである。
図4に示す装置構成と図5に示す装置構成とが異なる点は、第1脚部100に第1脚部突状部材131を取り付ける場所、第2脚部200に第2脚部突状部材132を取り付ける場所である。このように、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置では、第1脚部突状部材131を第1脚部100に設ける場所、及び第2脚部突状部材132を第2脚部
200に設ける場所は変更可能であるように構成することが好ましい。
図5に示す装置構成では、図4に示す装置構成に比べて、第1脚部突状部材131を第1脚部100に設ける場所、及び第2脚部突状部材132を第2脚部200に設ける場所がより低めに設定されている。このような装置構成によって、先の場合と同様に第1昇降部材51及び第2昇降部材52を動作させると、第1脚部100、第2脚部200は図5に示すような動作を行う。
図5(B)の上部側は、第1脚部100及び第2脚部200が空中にあるか、床上にあるかを示すタイミングチャートである。これを参照すると、第1脚部100及び第2脚部200の双方が、空中に存在する期間があることなどがわかる。このように、図5に示すような装置構成によれば、常に両脚が離れている期間を作り出すことができる。すなわち、このような本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、人が走っている状態を再現できることになる。
なお、これまでに説明した実施形態では、第1昇降部材51及び第2昇降部材52の変位量である距離AA’が一定である場合について説明したが、第1昇降部材51及び第2昇降部材52の変位量を調整可能とすることで、より多様なパターンを再現し、測定を行うことが可能となる。
以上のような本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、簡易な機構によって、床面には意図した重量のみ載荷することができ、靴底模擬部材の厚さを特に考慮する必要がなく、正確な測定を行うことが可能となる。
また、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、靴底模擬部材の厚さによる高さの変化に対して、脚の高さ調節などの複雑な機構を必要としない、という効果を得ることができる。
また、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、設定した脚部の載荷重量を、確実に床面に伝えることができる。
また、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、第1ダンパ部120及び第2ダンパ部220の働きにより、床面と靴底との接触時の衝撃を和らげることができる。また、床面に対する荷重の掛かり方を、人の動きに近づけることができる。
また、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、常にどちらの脚が床に接している状態に加えて、両脚がある瞬間だけ床に接している状態を作り出すことができ、人の歩行動作により近い動きを再現することができる。
また、本発明の他の実施形態に係る静電気測定装置によれば、脚が床に接するタイミングを調節することができ、両脚が常に浮いた状態とすることもできる。これは走っている状態を再現できることになる。
10・・・静電気測定装置、10・・・第1フレーム部材、20・・・第2フレーム部材、30・・・昇降速度コントローラー、50・・・昇降機構部、100・・・第1脚部、101・・・第1脚部支柱部、102・・・第1絶縁部材、51・・・第1昇降部材、52・・・第2昇降部材、53・・・第1昇降部材側係合部、54・・・第2昇降部材側係合部、103・・・第1集電電極部、105・・・第1プレート状錘部材、110・・・第1靴底模擬部材、120・・・第1ダンパ部、131・・・第1脚部突状部材、132
・・・第2脚部突状部材、200・・・第2脚部、201・・・第2脚部支柱部、202・・・第2絶縁部材、203・・・第2集電電極部、205・・・第2プレート状錘部材、210・・・第2靴底模擬部材、220・・・第2ダンパ部、300・・・測定用電極部、301・・・第1リード部材、302・・・第2リード部材、303・・・測定用電極部絶縁部材、305・・・プローブ取り付け部材、306・・・昇降機構、310・・・表面電位計プローブ部、320・・・表面電位計本体部

Claims (10)

  1. 第1集電電極部が設けられると共に前記第1集電電極部の接地面側に模擬靴底が取り付けられる第1脚部と、第2集電電極部が設けられると共に前記第2集電電極部の接地面側に模擬靴底が取り付けられる第2脚部と、前記第1集電電極部と前記第2集電電極部と電気的に接続された測定用電極部と、前記測定用電極部材から所定距離離間して設けられる表面電位計と、前記第1脚部と前記第2脚部とを昇降させる昇降機構部と、を有することを特徴とする静電気測定装置。
  2. 前記昇降機構部の昇降速度を制御する昇降速度コントローラーを有することを特徴とする請求項1に記載の静電気測定装置。
  3. 前記第1脚部と前記第2脚部には着脱可能な錘部材が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電気測定装置。
  4. 前記昇降機構部には前記第1脚部と前記第2脚部の上昇上限を調整する調整機構が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに1項に記載の静電気測定装置。
  5. 前記模擬靴底が交換可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに1項に記載の静電気測定装置。
  6. 前記昇降機構部は、
    鉛直方向に昇降すると共に、前記第1脚部に設けられる第1脚部突状部材と係合する係合部を有する第1昇降部材と、
    鉛直方向に昇降すると共に、前記第2脚部に設けられる第2脚部突状部材と係合する係合部を有する第2昇降部材と、
    からなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の静電気測定装置。
  7. 前記昇降速度コントローラーは、前記第1昇降部材と前記第2昇降部材とを昇降させる速度を調整することを特徴とする請求項6に記載の静電気測定装置。
  8. 前記第1昇降部材及び前記第2昇降部材の変位量が時間の三角関数であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の静電気測定装置。
  9. 前記第1脚部突状部材を前記第1脚部に設ける場所、及び前記第2脚部突状部材を前記第2脚部に設ける場所は変更が可能であることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の静電気測定装置。
  10. 前記第1昇降部材及び前記第2昇降部材の変位量が調整可能であることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の静電気測定装置。
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