JP2010221829A - 車両の発電構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の発電構造において、車両の通常の走行で常に発電すること。
【解決手段】 自転車1Aの走行時に自転車1Aが路面から受ける振動を吸収する振動吸収装置30を備えた自転車1Aの発電構造であって、振動吸収装置30が自転車1Aのフレーム10内に流体回路40を設け、自転車1Aが受ける振動によって流体回路40内の流体を流動させるものであり、振動吸収装置30による流体の流動エネルギにより作動される発電装置50を備えたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は2輪車、3輪車等の自転車又は自動車に適用できる車両の発電構造に関する。
自動車等の車両では、電動アシストモータやライト等で電力を必要とするものがある。例えば、電動アシスト自転車では、電動アシストモータに給電するバッテリを備えるとともに、このバッテリを充電する充電装置を設けるものがある。
特許文献1に記載の車両の発電構造は、自転車の車輪を駆動する電動アシストモータを有し、車輪のブレーキ操作時に、電動アシストモータを発電機として利用するものであり、ブレーキ操作による回生電力を得るものである。
特許文献2に記載の車両の発電構造は、自転車のフレームに設けたダクト内にプロペラ等発電機を配置し、自転車の走行時に生ずる風力によってプロペラ及び発電機を駆動し、電力を発生させるものである。
特開2004-149001 特許3883954
特許文献1に記載の車両の発電構造は、車両の走行中のうち、ブレーキ操作時のみで電力を発生させるに過ぎず、常に電力を発生させることができない。
特許文献2に記載の車両の発電構造は、プロペラ及び発電機を駆動するために、高速で車両を走行させる必要があり、車両の通常の走行で常に電力を発生させることができない。
本発明の課題は、車両の発電構造において、車両の通常の走行で常に発電することにある。
請求項1の発明は、車両の走行時に車両が路面から受ける振動を吸収する振動吸収装置を備えた車両の発電構造であって、振動吸収装置が車両のフレーム内に流体回路を設け、車両が受ける振動によって流体回路内の流体を流動させるものであり、振動吸収装置による流体の流動エネルギにより作動される発電装置を備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記発電装置が、振動吸収装置による流体の流動エネルギにより駆動されるポンプと、ポンプにより駆動される発電機とからなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、前記発電装置が、振動吸収装置による流体の流動エネルギによりコイルに対して磁石を相対移動させる発電機からなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記振動吸収装置が、車両に設けられるサスペンションからなるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記振動吸収装置の流体回路が流体を一方向に循環流動させる循環回路からなるようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記振動吸収装置の流体回路が流体を往復流動させる往復回路からなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)車両が備える振動吸収装置が車両のフレーム内に流体回路を設け、車両が受ける振動によって流体回路内の流体を流動させるものであり、振動吸収装置による流体の流動エネルギにより作動される発電装置を備えた。車両は通常の走行中に路面の凹凸に起因する振動や衝撃を絶えず受けるから、この振動を吸収する振動吸収装置により車体フレームを利用した流体回路内の流体を流動させ、この流体の流動エネルギにより発電装置を常に作動させることができ、車両の通常の走行で常に発電できる。
(請求項2)
(b)発電装置が、振動吸収装置による流体の流動エネルギにより駆動されるポンプと、ポンプにより駆動される発電機とからなることにより、車両の通常の走行中に振動吸収装置が発生する流体の流動エネルギにより常にポンプ及び発電機を駆動し、発電できる。
(請求項3)
(c)発電装置が、振動吸収装置による流体の流動エネルギによりコイルに対して磁石を相対移動させる発電機からなることにより、車両の通常の走行中に振動吸収装置が発生する流体の流動エネルギにより常にコイルに対して磁石を相対移動させ、発電できる。
(請求項4)
(d)車両が通常備えるサスペンションを上述(a)のための振動吸収装置として利用することができる。
(請求項5)
(e)振動吸収装置の流体回路が流体を一方向に循環流動させる循環回路からなる。従って、振動吸収装置は車両の通常の走行中に常に流体の流動エネルギを発生させるものになる。発電装置を作動させる流体が一方向に循環移動するものであるから、発電装置の回転むらをなくし、発電効率を向上できる。
(請求項6)
(f)振動吸収装置の流体回路が流体を往復流動させる往復回路からなる。従って、振動吸収装置は車両の通常の走行中に常に流体の流動エネルギを発生させるものになる。
図1は実施例1の発電構造を示す模式図である。 図2は実施例2の発電構造を示す模式図である。 図3は実施例3の発電構造を示す模式図である。 図4は実施例4の発電構造を示す模式図である。 図5は実施例5の発電構造を示す模式図である。
(実施例1)(図1)
図1に示す電動アシスト自転車1Aの車体フレーム10は、ヘッドチューブ11にトップチューブ12及びダウンチューブ13が接合され、これらのトップチューブ12とダウンチューブ13にシートチューブの14が接合され、このシートチューブ14にシートステイ15及びチェーンステイ16が接合されている。車体フレーム10のこれらの各チューブ類11〜16は、溶接等で互いに接合されて連通する中空体であり、作動油を流すことが可能な流体回路を構成できる。
自転車1Aは、ハンドルバー17が設けられているハンドルシャフト18をヘッドチューブ11に操舵可能に枢支し、ハンドルシャフト18の下端部にフロントフォーク19を設け、フロントフォーク19に前輪21を回転自在に支持している。
自転車1Aは、チェーンステイ16の後端部に後輪22を回転自在に支持し、シートステイ15の下端部に設けたリヤリンク23をチェーンステイ16の中間部に連結している。
自転車1Aは、サドル24が設けられているサドルシャフト25をシートチューブ14に挿着している。
自転車1Aは、ダウンチューブ13とシートチューブ14の交差部にペダル装置26を設けている。ペダル装置26は、ペダル(不図示)に付与されるライダの入力を後輪22に伝達するとともに、電動アシストモータ(不図示)が発生するアシスト力を後輪22に伝達する。電動アシストモータに給電するバッテリ27が車体フレーム10に取付けられている。
自転車1Aは、走行時に路面から受ける振動を吸収する振動吸収装置30を有している。自転車1Aは振動吸収装置30として、フロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33のそれぞれを有する。
フロントサスペンション31は、ヘッドチューブ11と内部の下端側にあるハンドルシャフト18の中間部のピストン31Aと、ヘッドチューブ11の内部に設けたばね受11Aの間に介装した圧縮コイルばね31Bにより構成され、ピストン31Aの上下動による圧縮コイルばね31Bの伸縮により振動を吸収する。
リヤサスペンション32は、シートステイ15の内部の下端部にあるリヤリンク23の上端部のピストン32Aと、シートステイ15の内部に設けたばね受15Aの間に介装した圧縮コイルばね32Bにより構成され、ピストン32Aの上下動による圧縮コイルばね32Bの伸縮により振動を吸収する。
サドルクッション33は、シートチューブ14の内部の上端側にあるサドルシャフト25の下端部のピストン33Aと、シートチューブ14の内部に設けたばね受14Aの間に介装した圧縮コイルばね33Bにより構成され、ピストン33Aの上下動による圧縮コイルばね33Bの伸縮により振動を吸収する。
自転車1Aは、振動吸収装置30が車体フレーム10内に流体回路40を設け、自転車1Aが路面から受ける振動によって流体回路40内の作動油(流体)を流動させる。本実施例では、フロントサスペンション31のピストン31A、圧縮コイルばね31Bが装填されているヘッドチューブ11の中空部を第1流体回路41とし、ダウンチューブ12の中空部を第2流体回路42とし、サドルクッション33のピストン33A、圧縮コイルばね33Bが装填されているシートチューブ14の中空部を第3流体回路43とし、リヤサスペンション32のピストン32A、圧縮コイルばね32Bが装填されているシートステイ15の中空部を第4流体回路44とし、トップチューブ12の中空部を第5流体回路45とする。
流体回路40は、ヘッドチューブ11の第1流体回路41を、前述のばね受11Aにより、フロントサスペンション31のピストン31A、圧縮コイルばね31Bが装填されている下油室31Cと、装填されていない上油室31Dとに区画し、第1流体回路41の下油室31Cに第2流体回路42、第3流体回路43、第4流体回路44、第5流体回路45、上油室31Dを順に連通し、下油室31Cと上油室31Dの間に上油室31Dから下油室31Cへの流れのみを許容してその逆方向流れを阻止する逆止弁46を設け、上油室31Dと第5流体回路45の間に第5流体回路45から上油室31Dへの流れのみを許容してその逆方向流れを阻止する逆止弁47を設ける。また、第3流体回路43の中間部に、リヤサスペンション32やサドルクッション33から第2流体回路42、フロントサスペンション31の下油室31Cへの流れを阻止する逆止弁47Aを追加する等して複数の逆止弁配置により、循環効率を上げることも可能である。
これにより、自転車1Aが路面からの振動を受けるとき、振動吸収装置30のフロントサスペンション31はピストン31Aの上下動により第1流体回路41の下油室31Cの油を第2流体回路42、第3流体回路43、第5流体回路45、上油室31D経由で下油室31Cに戻す一方向に循環流動させる。サドルクッション33はピストン33Aの上下動により、ピストン33Aと圧縮コイルばね33Bが装填されている第3流体回路43の油室33Cの油を第5流体回路45、第1流体回路41、第2流体回路42、第3流体回路43経由で油室33Cに戻す一方向に循環流動させる。リヤサスペンション32はピストン32Aの上下動により、ピストン32Aと圧縮コイルばね32Bが装填されている第4流体回路44の油室32Cの油を第3流体回路43、第5流体回路45、第1流体回路41、第2流体回路42、第3流体回路43経由で油室32Cに戻す一方向に循環流動させる。流体回路40を循環回路とするものである。
尚、流体回路40は、ヘッドチューブ11が形成する第1流体回路41の上油室31Dの上部に、フリーピストン48を介してガス室49を設ける。振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33の各ピストン31A、32A、33Aが振動吸収時に流体回路40の各油室31C、32C、33Cに進入/退出する油の容積と、流体回路40内の油の熱膨張によって変化する容積を、ガス室49の拡縮により補償する。
自転車1Aは、振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33のそれぞれがそれらの油室31C、32C、33Cの油を上述の循環回路(流体回路40の各回路41〜45)にて一方向に循環流動させる過程(第5流体回路45)で、この油の流動エネルギにより作動される発電装置50を備える。発電装置50は、振動吸収装置30による油の流動エネルギにより駆動されるねじポンプ等の軸流ポンプ51を第5流体回路45に配置し、このポンプ51に発電機52を連結して構成される。発電機52はポンプ51のねじ軸に結合され、シートチューブ14の背面側に配置される。
即ち、自転車1Aは、走行時に路面から受ける振動を振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33により吸収するとき、それらのフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33が流体回路40の各回路41〜45にて循環流動させる油の流動エネルギにより発電装置50のポンプ51を駆動させ、発電機52により発電するものになる。フロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33のそれぞれが循環流動させた油の流動エネルギを1つの第5流体回路45に集中させ、この第5流体回路45にポンプ51を配置したから、ポンプ51の駆動効率、発電機52の発電効率を向上できる。発電機52の電力を自転車1Aのアシスト運転に利用できる。発電機52の電力はバッテリ27に蓄電し、アシスト運転持続時間を向上できる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)自転車1Aが備える振動吸収装置30が自転車1Aの車体フレーム10内に流体回路40を設け、自転車1Aが受ける振動によって流体回路40内の流体を流動させるものであり、振動吸収装置30による流体の流動エネルギにより作動される発電装置50を備えた。自転車1Aは通常の走行中に路面の凹凸に起因する振動や衝撃を絶えず受けるから、この振動を吸収する振動吸収装置30により車体フレーム10を利用した流体回路40内の流体を流動させ、この流体の流動エネルギにより発電装置50を常に作動させることができ、自転車1Aの通常の走行で常に発電できる。
(b)発電装置50が、振動吸収装置30による流体の流動エネルギにより駆動されるポンプ51と、ポンプ51により駆動される発電機52とからなることにより、自転車1Aの通常の走行中に振動吸収装置30が発生する流体の流動エネルギにより常にポンプ51及び発電機52を駆動し、発電できる。
(c)自転車1Aが通常備えるサスペンション31、32を上述(a)のための振動吸収装置30として利用することができる。
(d)振動吸収装置30の流体回路40が流体を一方向に循環流動させる循環回路からなる。従って、振動吸収装置30は自転車1Aの通常の走行中に常に流体の流動エネルギを発生させるものになる。発電装置50を作動させる流体が一方向に循環移動するものであるから、発電装置50の回転むらをなくし、発電効率を向上できる。
(実施例2)(図2)
実施例2の自転車1Bは、実施例1の自転車1Aと異なり、流体回路40の各回路41〜45において油を一方向に循環させるための逆止弁として、シートチューブ14の第3流体回路43の中間部に設けられて第2流体回路42の側の油を第3流体回路43経由で第5流体回路45の側にのみ流す逆止弁61と、第5流体回路45の第1流体回路41に接続される側に設けられて第5流体回路45から上油室31Dへの油の流れのみを許容する逆止弁62を設けた。
また、自転車1Bは、発電装置50を構成するベーン式ポンプ、ギヤ式ポンプ等の回転ポンプ53を、流体回路40の第2流体回路42と第3流体回路43の交差部に配置した。
即ち、自転車1Bは、走行時に路面から受ける振動を振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33により吸収するとき、それらのフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33が流体回路40の各回路41〜45にて循環流動させる油の流動エネルギにより発電装置50のポンプ53を作動させ、ポンプ53に連結される発電機(不図示)により発電するものであり、自転車1Aにおけると同様の作用効果を奏する。
(実施例3)(図3)
実施例3の自転車1Cは、実施例1の自転車1Aと異なり、シートチューブ14の第3流体回路43を、第2流体回路42に連通する第3下部流体回路43Aと、第4流体回路44及び第5流体回路45に連通する第3上部流体回路43Bに2分し、前述した流体回路40内の油の容積補償用のフリーピストン71、ガス室72を第3下部流体回路43Aに設けた。自転車1Cでは、第1流体回路41、第3上部流体回路43B、第4流体回路44、第5流体回路45の油が、第2流体回路42経由で、第3下部流体回路43Aに対し往復流動するものになり、流体回路40を往復回路とする。
また、自転車1Cは、発電装置50を構成するベーン式ポンプ、ギヤ式ポンプ等の回転ポンプ54を、流体回路40の第2流体回路42と第3下部流体回路43Aの交差部に配置した。ポンプ54は、ラチェット等の一方向回転機構を組込まれ、第2流体回路42から第3下部流体回路43Aへの油の流れによっても、第3下部流体回路43Aから第2流体回路42への油の流れによっても、一方向に回転して発電機を駆動可能にする。
即ち、自転車1Cは、走行時に路面から受ける振動を振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33により吸収するとき、それらのフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33が流体回路40の各回路41〜45にて往復流動させる油の流動エネルギにより発電装置50のポンプ54を作動させ、ポンプ54に連結される発電機(不図示)により発電するものであり、自転車1Aにおけると概ね同様の作用効果を奏する。
(実施例4)(図4)
実施例4の自転車1Dが実施例3の自転車1Cと異なる点は、振動吸収装置30として、フロントサスペンション31とリヤサスペンション32を撤去し、サドルクッション33とフレームクッション34を用いたことにある。フレームクッション34は、トップチューブ12を互いに伸縮可能に嵌合する第1と第2のトップチューブ12A、12Bからなる伸縮チューブにし、両チューブ12A、12Bの間にそれらの軸方向で圧縮される圧縮コイルばね34Aを介装したものである。尚、自転車1Dにおいては、第1流体回路41が撤去され、ダウンチューブ13の第2流体回路42と第1トップチューブ12Aの第5流体回路45が直結されている。また、シートステイ15の下端部がチェーンステイ16に直結されている。
これにより、自転車1Dが路面からの振動を受けるとき、振動吸収装置30のフレームクッション34は第1トップチューブ12Aと第2トップチューブ12Bの伸縮により第5流体回路45の容積を拡縮させ、第5流体回路45内の油を第2流体回路42経由で第3流体回路43の第3下部流体回路43Aに対し往復流動させる。尚、振動吸収装置30のサドルクッション33も、ピストン33Aの上下動により、第3流体回路43の第3上部流体回路43Bの油を第5流体回路45、第2流体回路42経由で第3下部流体回路43Aに対し往復流動させる。
従って、自転車1Dは、走行時に路面から受ける振動を振動吸収装置30のサドルクッション33、フレームクッション34により吸収するとき、それらのサドルクッション33、フレームクッション34が流体回路40の各回路42、45にて往復流動させる油の流動エネルギにより発電装置50のポンプ54を作動させ、ポンプ54に連結される発電機(不図示)により発電するものであり、自転車1Aにおけると概ね同様の作用効果を奏する。
(実施例5)(図5)
実施例5の自転車1Eが実施例1の自転車1Aと異なる点は、振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33の構成、及び発電装置50の構成にある。
自転車1Eにおいて、振動吸収装置30のフロントサスペンション31は、フロントサスペンション31のピストン31A、圧縮コイルばね31Bが装填される油室31Cをヘッドチューブ11の第1流体回路41により構成し、この油室31Cをダウンチューブ13の第2流体回路42に連通し、第1流体回路41及び第2流体回路42内の油の容積補償用のフリーピストン81、ガス室81Aを第2流体回路42に設ける。自転車1Eが路面からの振動を受けるとき、ピストン31Aの上下動による圧縮コイルばね31Bの伸縮により振動を吸収し、油室31Cの油が第2流体回路42内を往復流動し、この油の流動エネルギによりフリーピストン81が往復動する。このとき、フリーピストン81には磁石91が固定され、磁石91を囲むダウンチューブ12の周囲に発電機90のコイル90Aが巻回されている。従って、発電機90は、振動吸収装置30のフロントサスペンション31による油の流動エネルギにより、フリーピストン81及び磁石91をコイル90Aに対して相対移動させ発電するものになる。
振動吸収装置30のリヤサスペンション32は、リヤサスペンション32のピストン32A、圧縮コイルばね32Bが装填される油室32Cをシートステイ15の第4流体回路44により構成し、この油室32Cをシートチューブ14の第3流体回路43(第3下部流体回路43A)に連通し、第4流体回路44及び第3下部流体回路43A内の油の容積補償用のフリーピストン82、ガス室82A(ガス室81Aと連通している)を第3流体回路43に設ける。自転車1Eが路面からの振動を受けるとき、ピストン32Aの上下動による圧縮コイルばね32Bの伸縮により振動を吸収し、油室32Cの油が第3下部流体回路43A内を往復流動し、この油の流動エネルギによりフリーピストン82が往復動する。このとき、フリーピストン82には磁石92が固定され、磁石92を囲むシートチューブ14の周囲に発電機90のコイル90Bが巻回されている。従って、発電機90は、振動吸収装置30のリヤサスペンション32による油の流動エネルギにより、フリーピストン82及び磁石92をコイル90Bに対して相対移動させ発電するものになる。
振動吸収装置30のサドルクッション33は、サドルクッション33のピストン33A、圧縮コイルばね33Bが装填される油室33Cをシートチューブ14の第3流体回路43(前述の第3下部流体回路43Aと仕切られている第3上部流体回路43B)により構成し、この油室33Cをトップチューブ12の第5流体回路45に連通し、第3上部流体回路43B及び第5流体回路45内の油の容積補償用のフリーピストン83、ガス室83Aを第5流体回路45に設ける。自転車1Eが路面からの振動を受けるとき、ピストン33Aの上下動による圧縮コイルばね33Bの伸縮により振動を吸収し、油室33Cの油が第5流体回路45内を往復流動し、この油の流動エネルギによりフリーピストン83が往復動する。このとき、フリーピストン83には磁石93が固定され、磁石93を囲むトップチューブ12の周囲に発電機90のコイル90Cが巻回されている。従って、発電機90は、振動吸収装置30のサドルクッション33による油の流動エネルギにより、フリーピストン83及び磁石93をコイル90Cに対して相対移動させ発電するものになる。
即ち、自転車1Eは、走行時に路面から受ける振動を振動吸収装置30のフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33により吸収するとき、それらのフロントサスペンション31、リヤサスペンション32、サドルクッション33が流体回路40の各回路42、43、45にて往復流動させる油の流動エネルギにより発電機90の各磁石91〜93を各コイル90A〜90Cに対して相対移動させ発電するものであり、自転車1Aにおけると概ね同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えばポンプは流体回路内のどの位置に設けられても良い。ポンプ形式はいずれでも良い。
本発明は、車両の走行時に車両が路面から受ける振動を吸収する振動吸収装置を備えた車両の発電構造であって、振動吸収装置が車両のフレーム内に流体回路を設け、車両が受ける振動によって流体回路内の流体を流動させるものであり、振動吸収装置による流体の流動エネルギにより作動される発電装置を備えた。従って、車両の発電構造において、車両の通常の走行で主に発電することができる。
1A、1B、1C、1D、1E 自転車
10 車体フレーム
30 振動吸収装置
31 フロントサスペンション
32 リヤサスペンション
33 サドルクッション
34 フレームクッション
40 流体回路
50 発電装置
51 ポンプ
52 発電機
53 ポンプ
54 ポンプ
90 発電機
90A、90B、90C コイル
91、92、93 磁石

Claims (6)

  1. 車両の走行時に車両が路面から受ける振動を吸収する振動吸収装置を備えた車両の発電構造であって、
    振動吸収装置が車両のフレーム内に流体回路を設け、車両が受ける振動によって流体回路内の流体を流動させるものであり、
    振動吸収装置による流体の流動エネルギにより作動される発電装置を備えた車両の発電構造。
  2. 前記発電装置が、振動吸収装置による流体の流動エネルギにより駆動されるポンプと、ポンプにより駆動される発電機とからなる請求項1に記載の車両の発電構造。
  3. 前記発電装置が、振動吸収装置による流体の流動エネルギによりコイルに対して磁石を相対移動させる発電機からなる請求項1に記載の車両の発電構造。
  4. 前記振動吸収装置が、車両に設けられるサスペンションからなる請求項1〜3のいずれかに記載の車両の発電構造。
  5. 前記振動吸収装置の流体回路が流体を一方向に循環流動させる循環回路からなる請求項1〜4のいずれかに記載の車両の発電構造。
  6. 前記振動吸収装置の流体回路が流体を往復流動させる往復回路からなる請求項1〜4のいずれかに記載の車両の発電構造。
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