JP2010220807A - 入力インターフェース装置及び生体情報計測システム - Google Patents

入力インターフェース装置及び生体情報計測システム Download PDF

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貴史 三由
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孝吉 研野
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敏夫 堀口
Miho Kameyama
未帆 亀山
Akio Kosaka
明生 小坂
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Abstract

【課題】被験者の主観報告する際の操作入力プロセスも含めて解析する。
【解決手段】生体情報計測システム100に用いられる入力インターフェース装置140であって、操作表示画面120aを含み、被検出体が操作表示画面に対して非接触である時の前記被検出体を検出する非接触状態検出部128と、を含む。この入力インターフェースを用いた生体情報計測システム100は、被験者に直接取り付けられた測定装置104からの生体情報、または操作入力部への操作入力情報と関連付けて、非接触状態検出部128からの検出結果を記録装置106やメモリ110に記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力インターフェース装置、及び生体情報計測システム等に関係する。
照明・音響・画像提示等の環境刺激と、当該環境刺激に対する被験者の血圧・心電・脈波・脳波・脳血流等の生体反応と、当該被験者が如何に感じているかの主観報告とを統合的に制御・計測するシステムが特許文献1に開示されている。当該システムは、被験者の行動の動機を作り出す刺激を提示する刺激提示部と、被験者の生理反応情報を収集する生理反応情報収集部と、被験者の主観量情報や行動量情報を収集する主観量・行動量情報収集部と、を含む。そして、生理反応情報と、主観量情報と、行動量情報とのうちの少なくともいずれか一つの情報と、刺激とに基づいて、被験者の心身状態を制御演算部で評価する。
また、被験者からの生体情報を収集する際に、被験者自身が操作入力するための入力インターフェース装置として、感圧式のタッチパネルが使用されている健康管理システムが特許文献2に開示されている。
特開2007−167105号公報 特開2005−021318号公報
しかしながら、被験者が主観報告をする際に、例えば、被験者が迷わず報告するか、暫く悩んでから報告するかと言った具合に、その主観報告に至るまでのプロセスに変化がある。システムでの環境刺激と、被験者の生体反応と、被験者の主観報告とを統合的に制御・計測するに際して、環境刺激に対する被験者の主観報告に至るまでのプロセス変化等を含む解析が行われると、より的確な主観報告の評価が可能となり好ましい。
本発明に係る幾つかの態様によれば、被験者の主観報告する際の回答を入力するプロセスも含めて解析できる。
本発明の一態様は、被験者の生体情報を計測する生体情報計測システムに用いられる入力する入力インターフェース装置であって、操作表示画面を含み、前記被験者により操作入力される操作入力部と、前記被験者が情報入力する部位を被検出体とし、前記被検出体が前記操作表示画面に対して非接触である時の前記被検出体を検出する非接触状態検出部とを含む入力インターフェース装置に関係する。
本発明の一態様によれば、非接触状態検出部によって、被験者が操作入力部に情報入力する際における被検出体の操作入力部への非接触状態が検出される。被検出体は、被験者自身の一部である手や指、あるいは被験者により操作される入力ペン等である。被験者の入力操作等による被験者の心理、状態、状態変化は被検出体の動作に現れる。この被検出体を検出して、当該検出情報を被験者の解析に用いることが出来る。
本発明の一態様では、前記被接触状態検出部での検出結果に基づいて、前記操作表示画面を表示制御する表示制御部をさらに設けることができる。この検出結果は、操作表示画面を表示制御する位置情報や点灯開始情報などにもなり得るので、入力インターフェース装置での表示制御情報として兼用できる。
本発明の一態様では、前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面と平行な面上での前記被検出体の二次元位置情報を検出する二次元位置検出部を含むことができる。
このようにすれば、表示制御部は、被検出体の二次元位置情報に基づいて、操作表示画面上のカーソルを表示制御することができる。
また、本発明の一態様では、前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面に垂直な方向での前記被検出体の高さ位置情報を検出する高さ位置検出部を含むことができる。
このようにすれば、前記表示制御部は、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記操作表示画面を点灯表示制御することができる。
また、本発明の一態様では、前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記撮像装置が撮像した前記被検出体の画像情報に基づいて前記被検出体を検出することができる。ただし、被検出体の二次元位置情報や高さ情報は、必ずしも撮像画像から求めるものに限らず、他の非接触検出手段である光学的手段例えばレーザーレンジファインダや、焦電センサを用いることができる。
また、本発明の一態様では、前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記撮像装置での録画を開始制御することができる。こうすると、無駄に電力を消費することがない。
本発明の他の態様は、被験者に直接取り付けられて前記被験者の生体情報を測定する測定装置と、操作表示画面を含み、前記被験者により操作入力される操作入力部と、前記被験者が情報入力する部位を被検出体とし、前記被検出体が前記操作表示画面に対して非接触である時の前記被検出体を検出する非接触状態検出部と、前記非接触状態検出部からの検出結果を、前記測定装置からの生体情報または前記操作入力部への操作入力情報と関連付けて記録する記録装置と、を有することを特徴とする生体情報計測システムに関する。
本発明の他の態様では、非接触状態検出部からの検出結果を、前記測定装置からの生体情報または前記操作入力部への操作入力情報と関連付けて記録するために用いることができる。つまり、操作入力する直前の被検出体の情報から、被験者が、例えば即答したか、迷ったか、どの選択肢の間で迷ったか等を認知することができ、被験者を評価する貴重なデータとなり得る。
また、本発明の他の態様では、前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面と平行な面上での前記被検出体の二次元位置情報を検出する二次元位置検出部を含み、前記二次元位置情報は前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記録されてもよい。
このようにすれば、被検出体の二次元位置情報は、被験者の回答プロセスを反映する貴重な評価データとして利用できる。
また、本発明の他の態様では、前記被接触状態検出部での検出結果に基づいて、前記操作表示画面を表示制御する表示制御部をさらに有し、前記表示制御部は、前記二次元位置情報に基づいて、前記操作表示画面上のカーソルを表示制御することができる。
このようにすれば、被検出体の二次元位置情報は、被験者の評価データの他カーソル移動情報として兼用できる。
また、本発明の他の態様では、前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面に垂直な方向での前記被検出体の高さ位置情報を検出する高さ位置検出部を含み、前記表示制御部は、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記操作表示画面を点灯表示制御することができる。
このようにすれば、被検出体の高さ位置情報により、被験者が操作表示画面を利用するタイミングに合わせて操作表示画面を点灯表示制御することができ、しかも消費電力を低減できる。
また、本発明の他の態様では、前記非接触状態検出部は、前記被検出体の速度、加速度等の物理量を検出する物理検出部を含み、前記物理量は前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記録することができる。
このようにすれば、被検出体の物理量は例えば速度・加速度が大きいと興奮状態であり小さいと安静状態である等の指標となり、操作入力時の被験者の状態を示す貴重なデータとして利用できる。
また、本発明の他の態様では、前記非接触情報検出部は、前記被検出体が移動している期間を検出する移動期間検出部を含み、前記移動期間は前記生体情報と関連付けて前記記録装置に記録することができる。
このようにすれば、被検出体が移動している間は体動によるノイズが発生するため、生体情報中にノイズが含まれていると判定できる。
また、本発明の他の態様では、前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記撮像装置が撮像した前記被検出体の画像情報に基づいて前記被検出体を検出することができる。ただし、上述した通り、被検出体の二次元位置情報や高さ情報は、必ずしも撮像画像から求めるものに限らず、他の非接触検出手段である光学的手段例えばレーザーレンジファインダや、焦電センサを用いることができる。
本発明の他の態様でも、前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記撮像装置での録画を開始制御することができる。
また、本発明の他の態様では、記撮像装置は、前記操作表示画面及び前記被験者の顔貌を含めて撮像する全方位撮像装置を含み、前記全方位撮像装置が撮像した前記被験者の顔貌情報を前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記憶することができる。
このようにすれば、環境刺激に対する被験者の主観報告を入力する際の被験者の顔貌から読み取れる感情等を含めて、感性工学的な視点でも被験者の主観報告を評価できるようになる。
また、本発明の他の態様では、前記被験者に環境刺激を付与する環境刺激付与装置をさらに有し、前記環境刺激が前記生体情報または前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記録することができる。
このようにすれば、環境刺激に対する被験者の主観報告の回答の際における入力操作の細かな動作情報を含めて、感性工学的な視点でも被験者の主観報告を評価できる。
また、本発明の一態様および他の態様では、前記操作入力部は、前記被検出体に対して電気絶縁性を有するタッチパネルとすることができる。
このようにすれば、電気生理的な計測に電位変動、短絡によるアーチファクトの発生を抑制した上で、被験者の正確な生体情報を検出することができる。
本発明の第1の実施形態に係る生体情報計測システムの機能ブロック図。 同実施形態の生体情報計測システムの概略構成図。 同実施形態の入力インターフェース装置の斜視図。 同実施形態の生体情報計測システムに含まれる測定装置の具体的な構成図。 同実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図。 同実施形態の入力インターフェース装置に含まれる撮像装置の撮像範囲に関する説明図。 図7(A)〜図7(D)は、同実施形態の入力インターフェース装置に含まれる撮像装置の撮像範囲に関する説明図。 同実施形態の生体情報計測システムの動作フローチャート。 図形照合課題の一例を示す図。 図10(A)、図10(B)は、同実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図。 図11(A)〜図11(C)は、同実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図。 図12(A)、図12(B)は、他の実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図。 図13(A)、図13(B)は、他の実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図。 図14(A)、図14(B)は、他の実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図。 図15(A)〜図15(D)は、図形照合課題の実験と画面切り替えの一例を示す図。 図16(A)〜図16(D)は、図形照合課題の実験と画面切り替えの一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る生体情報計測システムの機能ブロック図であり、図2は、同実施形態の生体情報計測システムの概略構成図であり、図3は、同実施形態の生体情報計測システムに含まれる入力インターフェース装置の斜視図である。
本実施形態の生体情報計測システム100は、被験者への外部からの環境刺激と、環境刺激に対する被験者の生体反応と、環境刺激に対して被験者が如何に感じているかの主観報告と、各種の質問に対する回答結果等とを統合的に制御・計測するシステムであり、図1に示すように、環境刺激付与装置102と、測定装置104と、記録装置106とを含む。
環境刺激付与装置102は、計測対象となる被験者OBに照明、音響、室温、画像提示等の環境刺激を付与する。本実施形態では、環境刺激付与装置102は、図2に示すように、生体情報計測室101の内部に設けられた空調装置102aや、スクリーン(大型ディスプレイ)102cに投影される画像を呈示する画像呈示装置(プロジェクタ)102b等を含む。被験者OBは、画像呈示装置102bの投影画像を視聴する位置に設置されたシート103に着座した位置にて、あるいは操作入力部120に任意に接触可能な位置にて、操作入力部120を介して、当該環境刺激に対する主観報告や質問に対する回答を入力する。また、環境刺激は、生体情報計測システムの制御を司る制御装置112の制御に従い、メモリ110に記憶された信号に基づいて環境刺激情報変換部108で電気信号等に変換され、制御装置112により環境刺激付与装置102を駆動して被験者OBに付与される。
測定装置104は、図2に示すように、生体情報計測室101の内部に入っている被験者OBに取り付けられ、環境刺激付与装置102(102a、102b、102c)から付与された環境刺激に対する被験者OBの血圧、心電、脈波、脳波、脳血流等の生体反応から得られる生体情報を測定する。本実施形態では、測定装置104は、被験者OBに直接装着される計測プローブ114と、計測プローブ114からの電気的信号を増幅する生体アンプ116と、を含む。計測プローブ114は、血圧、心電、脈波、脳波、脳血流等の生体反応の測定目的に応じて一又は複数設けられ、必要により被験者OBに対して導電性ペースト(図示しない)等を介して装着される。そして、生体アンプ116で増幅した生体情報の電気的信号は、生体アンプ116の内部や実験者コンソールに設置されている記録装置106に送られ、必要により制御装置112の制御に従いHDD( Hard Disk Drive )や半導体メモリ等の記録媒体(メモリ)110に当該生体情報が記録される。なお、測定装置104の詳細な説明については、後述する。
記録装置106は、図2に示すように、生体情報計測室101の外部に設けられ、環境刺激付与装置102から付与された環境刺激に応じて、計測プローブ114で計測されて生体アンプ116から出力される被験者OBの生体情報を記録する。また、記録装置106は、環境刺激に対して被験者OBが操作入力部120を介して入力した回答情報を、制御装置112の制御に従い記録することができる。この回答情報のうちの一部または全部は、制御装置112を介して、環境刺激と関連付けて記録媒体110に記録することができる。
本実施形態では、入力インターフェース装置140は、図3に示すように、操作表示画面120aをスタイラスペン120cや手指等で押圧することで情報入力が可能なタッチパネル等の操作入力部120と、操作表示画面120aの縁枠部120bに少なくとも1つ例えば2つ設けられる撮像装置130と、を含む。入力インターフェース装置140のタッチパネル画面(操作表示画面)120aには、各種質問事項や、コントロール用のボタンが表示され、それらの入力位置情報が操作情報として入力される。この操作情報は、ネットワーク等の有線や無線を通じて記録装置106や制御装置112に伝送される。当該操作情報を伝送するために接続されるネットワークの具体的な例として、イーサネット(登録商標)や、無線LAN、Zigbee、Bluetooth、USB、IEEE1394、RS232C、GPIB等の各種通信規格等のネットワークが挙げられる。
操作入力部120は、操作表示画面120aを絶縁体118で覆った感圧式タッチパネルであり、操作表示画面120aを押圧することで情報の入力を行う。操作入力部120で入力された情報は、操作入力変換部122で電気信号等に変換されて、制御装置112に供給される。そして、操作入力変換部122を介して操作入力部120から制御装置112に入力された操作情報、記録装置106や記憶媒体110に記憶された情報等を元に、表示制御部124は、表示部126(図3に示す操作表示画面120a)に表示する呈示情報を出力する。なお、制御装置112は生体情報計測システム100の制御を司るために必要であるが、入力インターフェース装置140単体としては、非接触状態検出部128からの情報に基づいて操作表示画面120aを表示制御部124が表示制御できるように構成することができ、制御装置112を省略できる。
このとき、制御装置112からは、記録装置106に操作情報が出力されて記録されるが、その際に、生体情報と同期して記録されることが好ましい。これら同期して記録される操作情報や生体情報は、前述した環境刺激情報と関連付けて、HDD( Hard Disk Drive )や半導体メモリ等の記録媒体(メモリ)110に記録される。
上述したように、本実施形態では、入力インターフェース装置140は、被験者OBと、操作入力部120との間に絶縁体118が介在する絶縁型のタッチパネルなので、被験者OBと操作入力部120との間の短絡を防止することが出来る。これにより、被験者OBの帯電が短絡により放出されることで生じる計測プローブ114でのスパークノイズの入力や、電位の変動、計測プローブ114と操作入力部120との間の短絡による被験者OBへの危険な電流の発生等を未然に防止することが出来る。また、このように絶縁体118を用いることにより、不要な静電気スパークが防止できるため、被験者OBに対する質的影響を抑制できる。さらに、操作表示画面120aに表示されるコンテンツの変更に対して、柔軟な表示や、被験者の直感的な操作入力を容易にすることができる。
なお、操作入力部120の例としては、操作表示画面120aの表面を絶縁体118で覆った感圧式タッチパネルに限定されず、操作表示画面120aを含む絶縁型のタッチパネルであれば、光スイッチ方式のタッチパネルでもよい。また、操作入力部120は、電気絶縁性を有するものであれば、タッチパネル以外にも、各種機械スイッチ、スライダ、ノブ等、また、絶縁体で作られた電磁誘導式のスタイラスペン等に代用してもよい。
本実施形態では、操作入力するための入力インターフェース装置140に、被験者OBが情報入力する際に、操作手段となるスタイラスペン120cや手指等の被検出体が操作入力部120に近接する非接触状態を検出する非接触状態検出部128が設けられる。非接触状態検出部128は、図1に示すように、撮像装置130と、動作検出部132とを含むことができる。
撮像装置130は、被験者OBが操作入力部120に情報入力する際の入力手段となるスタイラスペン120cや手指等の被検出体が、操作入力部120に近接する非接触状態を検出するために設けられている。本実施形態では、撮像装置であるタッチパネルカメラ130は、タッチパネル120の操作表示画面120aの縁枠部120bに少なくとも1つが設けられ、少なくとも操作入力部(タッチパネル)120の操作表示画面120aとその近傍を撮像する。そして、タッチパネル120に近接する非接触状態での手指等やスタイラスペン120c(被検出体)の概略位置を計測する。
動作検出部132は、撮像装置130が撮像したタッチパネル120への操作入力手段となるスタイラスペン120cのペン先や被験者OBの指先等の被検出体の画像情報から、次のいずれか一つ又は複数の情報を検出することができる。
(1)被検出体の位置情報
撮像装置130により撮像された画像中の被検出体OBfの特徴点の抽出や、2枚の画像比較結果から、現在の被検出体OBfの位置情報を検出することができる。この位置情報検出は、動作検出部132中の位置検出部132aにて実施される。
被検出体OBfの位置情報として、2種類挙げることができる。一つは、図3に示すX−Y平面上での位置情報であり、これは、操作表示画面120aと平行な面上での位置情報(X,Y)である。この位置情報(X,Y)に基づいて、制御装置112及び表示制御部124を介して、操作表示画面120a(126)上にて被検出体OBfの二次元位置(X,Y)と一致する位置にカーソルをリアルタイム表示することができる。これにより、被験者OBは、操作表示画面120a上にて操作位置を確認することができる。なお、二次元位置情報は座標(r,θ)としても良い。また、静電誘導型のタッチパッドを用いると、撮像画像に頼らずに被検出体OBfの位置情報を検出でき、それに基づいてタッチパネル画面上にてカーソル移動制御を行なうことが可能となる。つまり、この場合には撮像装置130は必須ではなくなる。
また、被検出体OBfの位置情報は、例えば操作表示画面120aに複数の選択肢が表示され、そのいずれか一つを回答させる場合等にあっては、被験者OBが即答したか、あるいは最終回答前に被験者OBが迷ったか、さらにはどの複数の選択肢間で迷ったかとの事前情報の解析に用いることができる。これらの事前情報を、最終回答と共に記録媒体110に関連付けて記録しておくことで、被験者OBの評価の自由度を高めることができる。
被検出体OBfの他の位置情報は、図3に示すZ軸方向の位置情報(Z)であり、これは操作表示画面120aと直交する高さ位置である。この位置情報(Z)は、操作表示画面120aに近付いたか否かを検出する指標となる。この位置情報(Z)に基づいて、制御装置112及び表示制御部124は、タッチパネル120(操作表示画面120a)の点灯・消灯を制御することができる。すなわち、非接触状態検出部128が被検出体のタッチパネル120への近接を検出したら、表示制御部124は、タッチパネル120を点灯し、非接触状態検出部128が被検出体のタッチパネル120からの離隔を検出したら、表示制御部124は、タッチパネル120を消灯する。
(2)被検出体の物理量(速度・加速度など)
撮像装置130により撮像された2枚の画像比較結果からの被検出体OBfの移動距離と、2枚の画像間隔とから、被検出体OBfの移動速度情報を検出することができる。この移動速度情報検出は、動作検出部132中の物理量検出部132bにて実施される。物理量として、被検出体OBfの加速度を検出したい場合には、画像解析結果に基づかなくても、被験者OBの手首等に加速度センサ装着するものであっても良い。つまり、この場合には撮像装置130は不要となる。被検出体OBfの物理量である速度、加速度も、被験者OBの回答の俊敏性等の解析に用いることができ、最終回答と共に記録媒体110に関連付けて記録しておくことで、被験者OBの評価の自由度を高めることができる。
(3)被検出体の移動期間情報
撮像装置130により撮像された画像中の被検出体OBfの特徴点の抽出や、2枚の画像比較結果から、現在の被検出体OBfの移動期間を検出することができる。この移動期間情報検出は、動作検出部132中の移動期間検出部132cにて実施される。被検出体OBfが移動している間は、いわゆる体動期間であるので、被験者OBの体動に伴うアーチファクト(ノイズ発生)の期間を同定することができる。したがって、この期間を生体反応の記録と関連付けて記憶することで、生体反応の異常なのかノイズなのかの判定に用いることができる。
図4は、同実施形態の生体情報計測システムに含まれる測定装置の具体的な構成図である。測定装置104は、被験者OBに装着される計測プローブ114と、計測プローブ114からの電気的信号を増幅する生体アンプ116と、を含む。計測プローブ114として、具体的には、心電図を計測する生体電極114a、連続式血圧計142に接続され血圧を連続的に測定する暁骨血圧プローブ114b、光電式の指尖脈波プローブ114c等が被験者OBに接続される。このうち、特に影響が大きいのは、生体電極114aを用いた計測である。図4では、腕での誘導を用いた心電図計測を示しているが、各種誘導法による接続方法を代用しても良く、また、心電のみならず、皮膚電気抵抗、脳波、筋電、眼電位などの電気的な生体情報を計測する際にも、同様に生体電極114aを用いた計測がなされる。
この際、被験者OBの内的、主観的認知(主観報告)を知るための質問紙や、操作などを簡易入力インターフェース装置140の操作表示画面120aに表示し、選択、コマンドの入力などを実施する。この入力インターフェース装置140の操作表示画面120a並びに筐体については、前述したように絶縁体118を含み、本実施形態では、操作表示画面120a上には、重畳された感圧式タッチパネルが使用されている。これらの各計測プローブ114a、114b、114cは、生体アンプ116に接続されて、電気的信号が増幅される。
生体アンプ116からの情報は、図4に示すように、収録用PC144に接続される。この収録用PC144が実験者コンソールとなり、図1に示す制御装置112、記録装置106等を具体的に実装したものになる。また、簡易入力インターフェース装置140は、タブレットPC等となり、その画面上のタッチパネルが絶縁体で覆われた感圧式のタッチパネルとなる。なお、本実施の形態では、タブレットPCを例示したが、通常のノートPC等でもよく、タッチパッドが感圧式であればよい。その際に、マウス、キーボード等の通常のインターフェースが絶縁体で覆われているか、若しくは素材そのものが絶縁体であることを要する。
次に、本実施形態の入力インターフェース装置に設けられる撮像装置の配置、構成の詳細について図面を用いて説明する。図5は、本実施形態の入力インターフェース装置の非接触状態検出部による被検出体の非接触状態の検出動作の説明図である。
本実施形態では、タッチパネルカメラ130は、図5に示すように、タッチパネル120の操作表示画面120aの縁枠部120bに1対設けれ、操作表示画面120aを介して対向する位置に配置されている。タッチパネルカメラ130は、タッチパネル120を操作表示画面120aに略平行に撮像することによって、タッチパネル120と被験者OBの手指等の被検出体の距離である図3のZ軸方向の位置や、操作表示画面120aと平行な面内における図3の二次元位置情報(X,Y)を撮影できるようになる。また、本実施形態では、操作表示画面120aの縁枠部120bに沿って複数のカメラ130を設けることによって、操作表示画面120aに平行な面上の全域を計測することができる。図5ではカメラ130の撮像する画角範囲を一点鎖線で例示している。操作表示画面120aの表面の大半部分を撮像範囲としてカバーすることが望ましい。
さらに、本実施形態では、タッチパネルカメラ130として、全方位光学系(全方位光学装置)を用いることができる。このため、より効率的な撮像をすることが可能となり、実装上も操作表示画面120aに対して平行な基板上での取り付けが容易となる。この場合、上述した二次元位置情報は、直交二軸座標(X,Y)に代えて、角度による座標(r,θ)で記述して、被検出体OBfの位置情報としてもよい。
また、タッチパネルカメラ130として、直視を組み合わせた全方位光学系を使用すれば、操作表示画面120aに接近する遠方の操作入力手段となる手指等の被検出体OBfや、被験者OBの顔貌を撮像することもできる。このように、入力インターフェース装置140に設けられるタッチパネルカメラ130を全方位光学系とすることにより、図6に示すように、タッチパネルカメラ130の盤面撮像範囲A1で操作表示画面120aを撮像すると同時に、タッチパネルカメラ130の直視撮像範囲A2で被験者OBの顔貌等を撮像できる。このため、被験者OBの表情やしぐさ等の表出情報も、被験者OBの関連情報として同時にメモリ110に記録することができる。それによって、環境刺激に対する被験者OBの主観報告等を入力する際の被験者OBの顔貌から読み取れる感情等を含めて、感性工学的な視点でも被験者OBの主観報告を評価できるようになる。
さらに、本実施形態では、操作表示画面120aの一方に偏移して取付けられたタッチパネルカメラ130が、操作表示画面120aの枠内を有効表示領域とするために、タッチパネルカメラ130の光学系と撮像素子とをシフトさせることができる。図7(A)〜図7(D)に本実施形態の入力インターフェース装置に含まれる撮像装置の撮像範囲に関する説明図を示す。
図7(A)は、タッチパネルの操作表示画面120aの縁枠部120bの四辺上にタッチパネルカメラ130を配置した例を示している。図7(B)は、図7(A)の上辺に設けられたタッパネルカメラ130の全方位画像結像部B1、直視画像結像部B2と、撮像素子配設領域131との関係を示している。撮像素子配設領域131は操作表示画面120aの面内とほぼ一致する。タッパネルカメラ130の光学系による撮像領域が全方位画像結像部B1、直視画像結像部B2であるが、全方位画像結像部B1の一部は操作表示画面120aの面内よりも外れている。そこで、タッチパネルカメラ130の光学系と撮像素子とをシフトさせ、操作表示画面120aの面内よりも外れた領域には撮像素子を設けないようにしている。
同様に、図7(C)は、タッチパネルの操作表示画面120aの対角にタッチパネルカメラ130を配置した例を示している。図7(D)は、図7(D)に示す操作表示画面120aの右上に配置されたタッパネルカメラ130の全方位画像結像部B1、直視画像結像部B2と、撮像素子配設領域131との関係を示している。この場合も、タッチパネルカメラ130の光学系と撮像素子とをシフトさせ、操作表示画面120aの面内よりも外れた領域には撮像素子を設けないようにしている。このようにして、画素を有効に活用して、計測精度を高めつつ、価格の安い小さな撮像素子を採用できるようになる。
次に、本実施形態の生体情報計測システムの動作フローについて、図面を使用しながら説明する。図8は、本実施形態の生体情報計測システムの動作フローチャートであり、入力インターフェース装置となるタッチパネルにより環境刺激や、課題の結果を入力する際の実験例のフローチャートを示す。以下に示す動作は、図1の制御装置112に設定された動作プログラムに従って実行され、制御装置112は、タッチパネル120への入力情報、非接触状態検出部128にて検出される検出情報、測定装置104にて測定される生体情報に基づいて、表示部126である操作表示画面120aへの表示制御や記録装置106または記録媒体110への記録制御を司る。
本実施形態の生体情報計測システム100による実験を開始する際には、まず、被験者OBの血圧、心電、脈波、脳波、脳血流等の生体情報を測定するための測定装置104の各種電極、センサ等を被験者OBに装着させる(ステップS101)。その後、測定装置104の各種電極、センサ等の初期値の補正や感度の調整等の初期化を行ってから、生体情報の測定・記録を開始する(ステップS102)。その際に、被験者OBに対して、スピーカー等から実験開始のアナウンスがされる(ステップS103)。
その後、環境刺激に対する被験者OBの主観報告の実験のための刺激提示・課題実行の画面がタッチパネル120に表示される(ステップS104)。タッチパネル120に刺激提示・課題実行における画面の提示例として、例えば、図9に示すような図形の照合課題がある。図9に示す図形の照合課題は、例えば、画面に示す図形F1を回転させて、白黒反転で照合できる図形を選択肢A〜Dから選ぶ課題となる。
図9に示すような課題の実施時は、被験者OBの報告も随時必要となる。そのため、被験者OBからの報告の有無を判定して(ステップS105)、被験者OBからの報告があったら、入力インターフェース装置140は、アクティブとなって(ステップS106)、被験者OBの主観報告の入力を受け付ける状態となる。
その後、被験者OBの課題に対する回答をするための入力手段となる手指OBfがタッチパネル120に近接したか否かの判定が行われる(ステップS107)。近接が検出されるまでステップS106とステップS107を繰り返す。そして、手指等のタッチパネル120への近接を検出したら、タッチパネルカメラ130による録画を開始すると共に、被験者OBの手指の位置情報を検出して、その検出結果をメモリ110(図1参照)に記録する(ステップS108)。
ここで、本実施形態における被験者OBの手指等のタッチパネル120への近接の検出方法の一例を説明する。図10(A)、図10(B)は、本実施形態の入力インターフェース装置140の非接触状態検出部128による被検出体OBfの非接触状態の検出動作の説明図であり、図11(A)〜図11(C)は、被検出体OBfの非接触状態の検出動作の具体的な説明図である。
本実施形態では、被験者OBの手指等OBfのタッチパネル120への近接や離隔を検出する非接触状態検出部128として、図10(A)に示すように、全方位光学系からなる1対のタッチパネルカメラ130が操作表示画面120aを介して対向する位置に配置されるように縁枠部120bに設けられている。タッチパネルカメラ130は、タッチパネル120を操作表示画面120aに略平行に撮像することによって、タッチパネル120と被験者OBの手指等の被検出体OBfの距離関係を撮影できる。
具体的には、タッチパネルカメラ130のカメラ画像情報からの差分画像として、手指等の被検出体OBfが2台のタッチパネルカメラ130に同時に写る場合に、手指OBfが近接したことを認識する。すなわち、図10(B)に示すように、2台のタッチパネルカメラ130のオーバーラップ領域A3が操作表示画面120aに近接した領域となるので、手指OBfが当該オーバーラップ領域A3に入ると、被験者OBの手指(被検出体)OBfのタッチパネル120への近接を検出する。これにより、タッチパネルカメラ130からの画像が記録装置106に格納される録画が開始される。
なお、図1に示す位置検出部132aは、複数のフレームメモリを含むことができ、録画開始前でも複数のフレームメモリ(図示せず)には新たな画像がリフレッシュされて一時的に格納される。フレームメモリに保存された画像情報のうち、連続した異なる時間における手指等OBfの画像情報の差分画像を求めて、背景を除去することで、被検出体OBfの画像を抽出することで、被検出体OBfのタッチパネル120への近接を検出することもできる。
被検出体OBfのタッチパネル120への近接は、図3に示すZ軸方向の位置情報のみで足りるが、録画開始後は、図3に示すX,Y座標(またはr,θ座標)での被検出体OBfの位置情報を検出する。すなわち、図11(A)に示す時刻t1における手指の画像情報OBft1と、図11(B)に示す時刻t2における手指の画像情報OBft2に基づいて、その差分画像を図11(C)に示すように求めて、手指OBfがタッチパネルの操作表示画面120aの二次元座標のどの位置にあるかを検出することができる。被検出体OBfの二次元位置情報の検出は、位置検出部132aにて実施しても良いし、記録装置106またはメモリ110の録画画像から検出しても良い。
なお、本実施形態における被験者OBの手指等のタッチパネル120への近接の検出方法は、前述したタッチパネルカメラ130による実施形態に限定されない。すなわち、本実施形態の入力インターフェース装置140の非接触状態検出部128による手指等OBfのタッチパネル120への近接(非接触状態)の検出は、タッチパネルカメラ130以外の手段でも可能である。
例えば、図12(A)に示すように、タッチパネル120の操作表示画面120aの縁枠部120bにレーザーレンジファインダ150を設けて、図12(B)に示すように、レーザーレンジファインダ150のスキャン範囲C1に手指OBfが入ったら、手指OBfのタッチパネル120への近接を検出してもよい。このように、タッチパネルカメラ130とレーザーレンジファインダ150の併用により、レーザーレンジファインダ150のスキャン範囲C1で、かつ操作表示画面120aに相当する距離に手指OBfが入ったことを画像から認識することができる。もちろん、レーザーレンジファインダ150だけで、被検出体OBfの位置情報X,Y,Zを検出することもできる。
また、非接触状態検出部128の他の変形例として、図13(A)に示すように、操作表示画面120aに平行な方向に向けて感度分布を有する焦電センサ160を操作表示画面120aに設けることも可能である。焦電センサ160を操作表示画面120aから所望の距離、例えば手のサイズと同等程度で反応するように設定すると、図13(B)に示すように、手指OBfが操作表示画面120aに近接すると、焦電センサ160の温度変化によって電荷が生じる焦電効果が起きて、手指OBfが近接したことを検出できる。なお、非接触状態検出部128による手指等OBfのタッチパネル120への近接の検出の精度を上げるために、図14(A)、図14(B)に示すように、レーザーレンジファインダ150と焦電センサ160を併用しても良い。
上述したようにして、被験者OBの手指OBfがタッチパネル120に近接した旨が検出されると、タッチパネルカメラ130での録画を開始される(ステップS108)。そして、タッチパネル120のバックライトが点灯し(ステップS109)、入力コンテンツが表示される(ステップS110)。その後、被験者OBが課題となる入力コンテンツに対する回答をするために、タッチパネル120の操作表示画面120aにタッチしたか否かの判定がされ(ステップS111)、タッチされて回答が入力された旨が検出されたら、回答情報をメモリ110に記録する(ステップS112)。タッチが検出されるまでステップS111とステップS112を繰り返す。
このとき、カメラ130の画像情報から被験者OBの手指OBfの近接時における手指OBfの動きの記録を行うと共に、上述した通り手指OBfの二次元位置情報も算出して、記録装置106またはメモリ110に記録する。すなわち、手指OBfのタッチパネル120への近接が検出されると、タッチパネルカメラ130での録画が開始され、被験者OBが回答する際の手指OBfの動きの記録を行うと共に、近接時の手指OBfの二次元位置情報も算出して、記録装置106またはメモリ110に記録する。換言すると、本実施形態では、手指OBfのタッチパネル120への近接が検出されると、被検出体となる手指OBfの位置情報と、タッチパネルカメラ130で撮像した手指OBfの画像情報とを関連付けてメモリ110に保存する。このため、被験者OBのタッチパネル120への入力に至るまでのプロセスを含めて、環境刺激に対する被験者OBの主観報告を評価できるようになる。
また、このような画像情報や位置情報から被検出体OBfの速度や加速度などの物理量も、物理量検出部132bや図示しない加速度センサ等で検出し、被験者の安静度の指標として用いることも可能である。その一例として、複数の画像情報から算出される手指OBfの動きの速度情報や加速度情報を被験者OBの関連情報として記録装置106またはメモリ110に記憶する。そして、その速度情報や加速度情報等を用いて、手指OBfが小刻みな動きや、早い動きをしている時は、被験者OBの活性が高く(興奮状態)、逆にゆっくりとした動きや、動きがほとんどないときには、被験者OBが安静に近い状態であるというレベルをメタ情報として生体計測情報や操作入力情報に付加してもよい。
こうすることによって、環境刺激に対する被験者の主観報告の回答の際における入力操作の細かな動作情報を含めて、感性工学的な視点でも被験者の主観報告をより適切に評価できるようになる。また、測定装置104にて測定される生体情報が異常であるかノイズであるかを見極めるために、移動期間検出部132cにて、被検査体OBfが移動している移動期間を検出し、生体情報と共に記録装置106またはメモリ110に記録することもできる。計測プローブ114が手首等に装着されている場合、操作入力時に手首に体動が生じてノイズが発生するからである。
被験者OBが回答を入力して、入力が確定して回答情報が記録されると(ステップS112)、被験者OBの入力コンテンツが終了したか否かの判定がされる(ステップS113)。入力コンテンツが終了していなければ、入力コンテンツの表示切替をして(ステップS119)、ステップS105に戻る。被験者OBの入力コンテンツが終了していれば、タッチパネルカメラ130の録画及び手指の位置検出を終了し(ステップS114)、タッチパネル120のバックライトを消灯する(ステップS115)。その後、次の課題があるか否かの判定がされて(ステップS116)、次の課題がなければ、記録を終了して(ステップS117)、実験を終了する。また、次の課題があれば、課題を切り替えて(ステップS118)、次の課題に移行する。また、ステップS105で所定期間被験者からの報告が無い場合もステップS118に移行する。
なお、図9に示す画面例の場合は、タッチパネル120のみに課題が提示され、課題に対する回答となる図形を直接タッチすることを想定しているが、課題提示と、回答入力画面を別にしてもよい。すなわち、課題提示を生体情報計測システム100の計測室101(図2参照)に設けられた大型のディスプレイ102cで、回答をタッチパネル120で実施するようにしてもよい。
図15(A)〜(D)に、図形照合課題の実験と画面切り替えの一例として、課題提示を大型のディスプレイ102cで、回答をタッチパネル120で実施する場合の説明図を示す。この実施例では、手指OBfのタッチパネル120への近接に応じて、タッチパネル120に表示されるコンテンツ(課題)を切り替えるように構成している。
すなわち、図15(A)に示すように、課題画像が大型ディスプレイ102cに提示される前のブランク画像が提示されている場合には、タッチパネル120は、消灯した状態となっている。そして、図15(B)に示すように、課題画像が大型ディスプレイ102cに提示されて、被験者OBが課題に対して回答するために、タッチパネル120に手指OBfを近づけると、タッチパネル120が点灯する。その後、図15(C)に示すように、被験者OBが課題に対して回答を終えて、タッチパネル120から手指OBfを離すと、タッチパネル120が消灯する。そして、図15(D)に示すように、次の課題画像が大型ディスプレイ102cに提示されて、被験者OBが課題に対して回答するために、タッチパネル120に手指OBfを近づけると、タッチパネル120が点灯する。
このようなタッチパネル120の点灯・消灯の制御は、前述したように、非接触状態検出部128のタッチパネルカメラ130や、レーザーレンジファインダ150、焦電センサ160等の検出結果に応じて、タッチパネル120の表示を制御する表示制御部124が行う。すなわち、表示制御部128は、非接触状態検出部128が被検出体となる手指OBfのタッチパネル120への近接を検出したら、タッチパネル120を点灯し、手指OBfのタッチパネル120からの離隔を検出したら、タッチパネル120を消灯する。このように、環境刺激が付与されてから被験者OBが主観報告として回答する際に、初めてタッチパネル120を点灯させることによって、より自然な感覚での被験者OBの入力操作が実現されるようになる。
また、本実施形態の生体情報計測システム100における他の実験例を図16(A)〜(D)に示す。この他の実験例では、環境刺激として大型ディスプレイ102cに画像提示をし、その環境刺激に対する被験者OBの主観報告をタッチパネル120に表示される質問を用いて回答する。
すなわち、図16(A)に示すように、大型ディスプレイ102cにブランク画面を表示した後に、図16(B)に示すように、大型ディスプレイ102cに一定時間の刺激画像P1を提示してから、図16(C)に示すように、大型ディスプレイ102cの表示をブランク画面に切り替える。そして、環境刺激となる刺激画像P1に対して、被験者OBが主観報告をするために、タッチパネル120に手を近づけている時だけ、図16(D)に示すように、タッチパネル120が点灯して、当該刺激画像P1に対する質問等Q1がタッチパネル120上に表示される。そして、被験者OBが質問Q1に対する回答の入力を終えて手指OBfがタッチパネル120から離れると、タッチパネル120が消灯するようにする。刺激画像提示中には、タッチパネル120は、点灯しないほうが実験上望ましいので、このようなタッチパネル120の点灯・消灯の制御は、自然な感覚での被験者OBの入力操作を実現するようになる。
また、以上のような非接触状態検出部128で手指等OBfの近接検知を実施した際にのみ、手指OBfの位置情報、タッチパネルカメラ130で捉えた手指OBfの画像情報等を記録することによって、環境刺激に対する質問Q1や、課題への取り組みにおいて、どのような軌道で手指を動かして入力をしたかを記録しても良い。このような被験者OBの行動の情報により、被験者OBの課題への取り組み姿勢や、課題に対する難易度の推定、覚醒状態の推定、運動状態の記録を行うことが出来る。
以上のような代表的な測定の流れのほかにも、測定の目的によっては、順序、方法、計測内容、課題の提示内容などをさまざまに変化させることができる。このような本実施形態の生体情報計測システム100における実験において、手指OBfのタッチパネル120への近接を検知することによって、課題の切り替え、タッチパネル120のバックライトの点灯・消灯、手指動作の同時記録等が行われる。このため、計測に悪影響を及ぼす被験者OBの不自然な動作を抑制すると共に、その動作をモニタ、記録することで計測のアセスメント・アーチファクトの推定を行えるようになる。また、その動作記録そのものが被験者の集中度や、緊張度、課題に対する取り組みや、思考、心理、認知状態の推定に用いる情報として用いることが可能となる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、入力インターフェース装置、及び生体情報計測システムの構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 生体情報計測システム、101 生体情報計測室、102 環境刺激付与装置、
104 測定装置、106 記録装置、110 メモリ、112 制御装置、
114 計測プローブ、116 生体アンプ、118 絶縁体、120 操作入力部、
120a 操作表示画面、120b 縁枠部、120c スタイラスペン、
122 操作入力変換部、124 表示制御部、126 表示部、
128 非接触状態検出部、130 撮像装置、131 撮像素子、
132 動作検出部、132a 位置検出部、140 入力インターフェース装置、
OB 被験者、OBf 被検出体

Claims (19)

  1. 被験者の生体情報を計測する生体情報計測システムに用いられる入力インターフェース装置であって、
    操作表示画面を含み、前記被験者により操作入力される操作入力部と、
    前記被験者が情報入力する部位を被検出体とし、前記被検出体が前記操作表示画面に対して非接触である時の前記被検出体を検出する非接触状態検出部と、
    を含むことを特徴とする入力インターフェース装置。
  2. 請求項1において、
    前記被接触状態検出部での検出結果に基づいて、前記操作表示画面を表示制御する表示制御部をさらに含むことを特徴とする入力インターフェース装置。
  3. 請求項2において、
    前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面と平行な面上での前記被検出体の二次元位置情報を検出する二次元位置検出部を含むことを特徴とする入力インターフェース装置。
  4. 請求項3において、
    前記表示制御部は、前記二次元位置情報に基づいて、前記操作表示画面上のカーソルを表示制御することを特徴とする入力インターフェース装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面に垂直な方向での前記被検出体の高さ位置情報を検出する高さ位置検出部を含むことを特徴とする入力インターフェース装置。
  6. 請求項5において、
    前記表示制御部は、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記操作表示画面を点灯表示制御することを特徴とする入力インターフェース装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記撮像装置が撮像した前記被検出体の画像情報に基づいて前記被検出体を検出することを特徴とする入力インターフェース装置。
  8. 請求項5または6において、
    前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記撮像装置での録画を開始制御することを特徴とする入力インターフェース装置。
  9. 被験者に直接取り付けられて前記被験者の生体情報を測定する測定装置と、
    操作表示画面を含み、前記被験者により操作入力される操作入力部と、
    前記被験者が情報入力する部位を被検出体とし、前記被検出体が前記操作表示画面に対して非接触である時の前記被検出体を検出する非接触状態検出部と、
    前記非接触状態検出部からの検出結果を、前記測定装置からの生体情報または前記操作入力部への操作入力情報と関連付けて記録する記録装置と、
    を有することを特徴とする生体情報計測システム。
  10. 請求項9において、
    前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面と平行な面上での前記被検出体の二次元位置情報を検出する二次元位置検出部を含み、前記二次元位置情報は前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記録されることを特徴とする生体情報計測システム。
  11. 請求項10において。
    前記被接触状態検出部での検出結果に基づいて、前記操作表示画面を表示制御する表示制御部をさらに有し、
    前記表示制御部は、前記二次元位置情報に基づいて、前記操作表示画面上のカーソルを表示制御することを特徴とする生体情報計測システム。
  12. 請求項10または11において、
    前記非接触状態検出部は、前記操作表示画面に垂直な方向での前記被検出体の高さ位置情報を検出する高さ位置検出部を含み、
    前記表示制御部は、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記操作表示画面を点灯表示制御することを特徴とする生体情報計測システム。
  13. 請求項9乃至12のいずれかにおいて、
    前記非接触状態検出部は、前記被検出体の速度、加速度等の物理量を検出する物理検出部を含み、前記物理量は前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記録されることを特徴とする生体情報計測システム。
  14. 請求項9乃至13のいずれかにおいて、
    前記非接触情報検出部は、前記被検出体が移動している期間を検出する移動期間検出部を含み、前記移動期間は前記生体情報と関連付けて前記記録装置に記録されることを特徴とする生体情報計測システム。
  15. 請求項9乃至14のいずれかにおいて、
    前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記撮像装置が撮像した前記被検出体の画像情報に基づいて前記被検出体を検出することを特徴とする生体情報計測システム。
  16. 請求項12において、
    前記非接触状態検出部は、少なくとも前記操作表示画面を撮像する撮像装置をさらに有し、前記高さ位置情報に基づいて、前記被検出体が前記操作表示画面から所定範囲に入った時に前記撮像装置での録画を開始制御することを特徴とする生体情報計測システム。
  17. 請求項15または16において、
    前記撮像装置は、前記操作表示画面及び前記被験者の顔貌を含めて撮像する全方位撮像装置を含み、
    前記全方位撮像装置が撮像した前記被験者の顔貌情報が前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記憶されることを特徴とする生体情報計測システム。
  18. 請求項9乃至17のいずれかにおいて、
    前記被験者に環境刺激を付与する環境刺激付与装置をさらに有し、前記環境刺激が前記生体情報または前記操作入力情報と関連付けて前記記録装置に記録されることを特徴とする生体情報計測システム。
  19. 請求項9乃至18のいずれかにおいて、
    前記操作入力部は、前記被検出体に対して電気絶縁性を有するタッチパネルであることを特徴とする生体情報計測システム。
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