JP2010219612A - 無線端末とそれを用いた無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

無線端末とそれを用いた無線通信方法及び無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 CDMA等の符号多重化した信号を用いる無線端末は、受信信号のレベル差が問題になる。これは遠近問題と呼ばれ、送信電力を調整する等の複雑な処理が行われていた。
【解決手段】 移動端末1(自端末)は、自端末の位置情報を検出する。更に、通信中の移動端末1(他端末)のタイムスロットTS及び拡散符号Cと位置情報を検出して、端末管理テーブル33に格納する。自端末が通信チャネルを取得する通信チャネル取得手段54は、自端末の位置と他端末の位置とを比較し、他端末までの距離を計算し、最適なタイムスロットTSを選択して他端末と通信を行うようにした。これにより、各タイムスロットTS内の移動端末間の距離を適切にできるため、受信電力の差を原因とするパケットロスを減少させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線端末(例えば、移動端末、自動車電話機、携帯電話機、無線ローカル・エリア・ネットワーク(以下「無線LAN」という。)等に接続された端末機等)と、その無線端末を用いた複数の無線端末間で、タイムスロットと拡散符号とにより指定された通信チャネルを使用して無線通信を行う無線端末とそれを用いた無線通信方法及び無線通信システムに関するものである。
従来の移動体通信等に使われる無線通信は、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、以下「TDMA」という。)、又は/及び符号分割多重方式(Code Division Multiple Access、以下「CDMA」という。)を用いた無線通信方法を用いて多元接続を行っている。
TDMAを用いた無線通信方法は、フレーム内に割当てられた一対の時間位置(以下「タイムスロット」という。)を用いて行う無線通信方法である。
CDMAを用いた無線通信方法は、伝送する信号に拡散符号系列を掛けることで、伝送する信号を拡散して送信する。受信側で、同じ拡散符号系列をかけて逆拡散することにより元のデータを復元することができる。又、ある通信装置による送信信号と他の通信装置による送信信号が衝突し場合は、拡散符号がそれぞれ異なっていれば、正しく受信することができる。CDMAを用いた無線通信方法には、cdmaOne及びFOMAなどの携帯電話、無線LAN等がある。
更に、TDMAとCDMAとを組み合わせた、時分割と符号分割によるアクセス制御を行う無線通信方法もある。
ところで、CDMAには遠近問題と呼ばれる問題がある。これは、無線端末間の距離に差があると、所望波と干渉波の受信電力のレベル差が大きくなり、所望波を正しく受信できないという問題である。この問題を解決するために、受信電力のレベル差を小さくする方法として、受信電力の大きさが受信する移動端末において同程度になるように、パワーコントロールによる送信電力を調整する制御方法がある。
一方、移動体通信ネットワークには、移動局と基地局とから構成された通信方法の他に、基地局の介在なしに、電波の届く範囲の無線端末同士で、直接無線通信を行うアドホックネットワークがある。又、アドホックネットワークにおいて、TDMAとCDMAとを組み合わせた通信方法が提案されている。
更に、アドホックネットワークおける、通信チャネルの割当方法も考えられている。
例えば、下記の特許文献1には、電波の届く範囲内にある移動局を形成する無線通信装置間で、アドホックネットワークを構築し、TDD(Time Division Duplex)−CDMA方式を採用した通信チャネルの割当について記載されている。通信チャネルの割当は、無線通信装置の中でマスタを設定し、マスタによって行われる。マスタにおける通信チャネルの割当は、通信条件に関わる所定の評価基準に基づき、優先順位に従い通信チャネルを割当てるものである。所定の評価基準としては、各タイムスロットにおける干渉レベル用いている。干渉レベルは受信器に入力される受信信号から干渉レベルを検出している。
特開2005−101716号公報
しかしながら、従来の無線通信方法では、次の課題があった。
従来の無線通信方法では、受信信号の干渉レベルを測定して、通信チャネルを割当ているため、受信信号の干渉レベルを測定のための特別な回路が必要になる。更に、無線通信装置の中からマスタを設定して通信チャネルの割当を行う必要があるため、通信チャネルを割当てる際に、無線通信装置間の手順が必要になる。又、移動端末間の地理的な距離を基にした遠近問題の解決策は考えられていいなかった。
本発明のうち、第1の発明の無線端末は、特定の電波を受信し、現在位置を検出して第1の位置情報を出力する位置検出手段と、タイムスロット及び拡散符号によりそれぞれ決まる複数の通信チャネルの第1の無線信号を受信し、第1の通信チャネルの受信チャネル情報を出力し、且つ、受信拡散選択信号に基づき、前記第1の通信チャネルの前記第1の無線信号を選択してチャネル受信信号を出力する受信信号選択部と、前記チャネル受信信号を入力し、前記第1の無線信号の送信元の位置を表す第2の位置情報を検出して出力する位置情報検出手段と前記受信チャネル情報に基づき、前記第1の通信チャネルを構成する前記タイムスロット及び前記拡散符号を生成すると共に、前記受信拡散選択信号を生成して前記受信信号選択部に与え、前記第1の位置情報及び前記受信チャネル情報に基づき、所定のタイミングで送信タイミング信号及び送信拡散選択信号を出力する端末管理部と、前記送信タイミング信号に基づいて、第2の無線信号に割当てるタイムスロットを決めると共に、前記送信拡散選択信号に基づいて前記第2の無線信号に割当てる拡散符号を決め、前記第2の無線信号を送信する送信部とを有することを特徴とする。
第2の発明の無線通信方法は、第1の発明の無線端末を複数有し、第1の前記無線端末と、第2の前記無線端末との間で無線通信を行う無線通信方法であって、前記第1の無線端末の前記送信部により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報に基づき、前記第1の無線端末の前記第2の無線信号を送信する第1の無線送信処理と、前記第2の無線信号の受信可能な範囲に位置する前記第2の無線端末における前記位置検出手段により、前記第1の位置情報を検出する第1の位置検出処理と、前記第2の無線端末の前記位置情報検出手段により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報を検出する第2の位置検出処理と、前記第2の無線端末の前記端末管理部により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報と前記第2の無線端末の前記第1の位置情報とに基づき、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号に割当てる第2の通信チャネルを決定するチャネル取得処理と、前記第2の無線端末の前記送信部により、前記第2の通信チャネルを用いて前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を送信する第2の無線送信処理と、前記第1の無線端末の前記受信信号選択部により、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を受信する無線受信処理とを有することを特徴とする。
第3の発明の無線通信システムは、第1の発明の無線端末を複数有し、第1の前記無線端末と、第2の前記無線端末との間で無線通信を行う無線通信システムであって、前記第1の無線端末の前記送信部は、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報に基づき、前記第1の無線端末の前記第2の無線信号を送信し、前記第2の無線信号の受信可能な範囲に位置する前記第2の無線端末における前記位置検出手段は、前記第1の位置情報を検出し、前記第2の無線端末の前記位置情報検出手段は、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報を検出し、前記第2の無線端末の前記端末管理部は、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報と前記第2の無線端末の前記第1の位置情報とに基づき、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号に割当てる第2の通信チャネルを決定し、前記第2の無線端末の前記送信部は、前記第2の通信チャネルを用いて前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を送信し、前記第1の無線端末の前記受信信号選択部は、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を受信することを特徴とする。
第1の発明の無線端末によれば、位置検出手段により検出した現在位置と位置情報検出手段により検出した第1の無線信号を送信した無線端末の位置情報とから、無線端末自身が送信部の第2の通信チャネルを割当てている。このため、同一タイムスロット内の端末間距離の差が少なくなるので、通信チャネルを決めるために受信信号の干渉レベルを測定する必要がなくなる。更に、受信電力差を小さくできることから、パケットロスを減少させることが出来る。
第2の発明の無線通信方法及び第3の発明の無線通信システムによれば、第1の無線端末の現在位置と、第2の無線端末の現在位置を検出し、それぞれの無線端末の現在位置から、第2の通信チャネルを割当てている。このため、第2の通信チャネルの取得は、無線端末自身が行う。これにより、無線端末の中からマスタを選択する必要がなくなり、このために生じる通信手順が不要になる。更に、同じタイムスロットを利用する無線端末は接近した状態になるため、遠近問題による受信レベル差が少なくなる。このことにより、受信電力差を原因とするパケットロスを減少させることが出来る。
図1は実施例1の移動端末1を示す構成図である。 図2は実施例1の無線通信システム及び移動端末1と通信チャネルの割当を説明するための図である。 図3は図1中の端末管理テーブル55の内容を示す図である。 図4は図2中の移動端末1−5とタイムスロットの取得を説明するための図である。 図5は図1中の端末管理部50における、タイムスロットを選択する処理を示すフローチャートである。 図6は図5中のスロット内最大距離の算出を行う処理を示すフローチャートである。 図7は図5中の空きチャネルと最適タイムスロットの選択を行う処理を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の無線通信システム)
図2(a)、(b)は、本発明の実施例1における無線通信システム及び移動端末と通信チャネルの割当を説明する図であり、同図(a)は移動端末の配置とタイムスロットの割当を示す図、及び、同図(b)は同図(a)のタイムスロットと拡散符号との割当を示す図である。
図2(a)に示す無線通信システムは、複数の無線端末(例えば、無線電話機等の移動端末)1(=1−1〜1−h、例えば、h=5)によりアドホックネットワークを構成している。通信エリアARは、各移動端末1から相互に電波の届く範囲であり、移動端末1の数hは、通信エリアAR内の移動端末1の数より決まる。この無線通信システムでは、通信エリアAR内の移動端末1が通信チャネルを取得することで、通信中のアドホックネットワーク加入する構成になっている。
この無線通信システムで使用する通信チャネルは、タイムスロットTS(=TS1〜TSm、例えば、m=3)及び拡散符号C(=C1〜Cn、例えばn=5)により多重化している。タイムスロットTSは、時間を一定時間間隔で区切って、この一定時間間隔を1つのタイムスロットTSとしたものであり、タイムスロットTSの数だけ信号を多重化できる。又、各タイムスロット期間内は、拡散符号Cにより更に信号帯域を多重化している。この拡散符号Cにより分割された帯域の単位も、スロットとして扱われる。通信チャネルは、タイムスロットTSと、拡散符号Cによるスロットとにより割当てられたチャネルである。
図2(b)に示すように、移動端末1(例えば、1−5)が送信を始める前の周期Cy1〜Cy2において、移動端末1−1,1−2,1−3,1−4は、タイムスロットTS1,TS2,TS3及び拡散符号C1,C2,C3,C4をそれぞれ割当てられた通信チャネルを使用してそれぞれ通信している。
(実施例1の移動端末)
図1は、本発明の実施例1における移動端末1(=1−1〜1−5)を示す構成図である。
この移動端末1(例えば、1−5)は、受信信号S26を受信する受信部10と、送信信号S29を送信する送信部30とを有し、これらの受信部10及び送信部30を制御部40により制御して、移動端末1の送受信を制御する構成となっている。
受信部10は、近隣の移動端末1(例えば、1−2)からの受信電波信号S11を受信するアンテナ11を有している。このアンテナ11には、受信部高周波部(以下「受信RF部」という。)12が接続されている。受信RF部12は、アンテナ11からの受信電波信号S11をチップ列に変換して第1の無線信号S12を出力するものであり、この出力側に、受信信号選択部20が接続されている。受信信号選択部20は、複数の逆拡散処理部21(=21−1〜21−n)と、複数の相関値計算部22(=22−1〜22−n)と、スイッチ回路23とから構成されている。各逆拡散処理部21は、予め設定されたn個の拡散符号を用いて逆拡散処理を行いシンボル信号S21(=S21−1〜S21−n)にそれぞれ変換するものであり、この出力側に、それぞれに対応した相関値計算部22に接続されている。
相関値計算部22は、各逆拡散処理部21よりそれぞれのシンボル信号S21を受けてそのまま出力し、更に、各シンボル信号S21がそれぞれの閾値を超えているかどうかを判断し、各受信チャネル情報S22をそれぞれ出力するものであり、この各出力側に、スイッチ回路23が接続されている。スイッチ回路23は、各シンボル信号S21をそれぞれ入力する複数の入力端子23a(=23a−1〜23a−n)と、受信拡散選択信号S51に基づき、その複数の入力端子23aに対して切替え接続され、チャネル受信信号S23を出力する出力端子23bとにより構成されている。このスイッチ回路23の出力端子23bには、復調部24が接続されている。
復調部24は、チャネル受信信号S23を入力して復調し、受信パケット信号S24を生成するものであり、この出力側に、受信バッファ部25が接続されている。受信バッファ部25は、受信パケット信号S24を入力して一時保持して出力するものであり、この出力側に、パケット解析部26が接続されている。パケット解析部26は、受信情報S26を出力するものであり、これは位置情報検出手段26aが備えられている。位置情報検出手段26aは、解析されたパケットに含まれる他の移動端末1(例えば、1−2)の第2の位置情報S26aを検出するものである。
送信部30は、パケット生成部31を有し、これには、送信バッファ部32、変調部33、拡散処理部34、送信部高周波部(以下「送信RF部」という。)35、及びアンテナ36が縦列接続されている。
パケット生成部31は、上位層の送信要求から生成された送信情報S29、及び/又は第1の位置情報S41aを入力してパケット生成し、送信信号S32を出力するものであり、この出力側に、送信バッファ部32が接続されている。送信バッファ部32は、送信タイミング信号S54aに基づき、パケットS32をタイムスロットTSに同期して出力するものであり、この出力側に、変調部33が接続されている。変調部33は、入力されたパケットS32を変調してシンボル列S33を出力するものであり、この出力側に、拡散処理部34が接続されている。拡散処理部34は、送信拡散選択信号S54bに基づき、このシンボル列S33に拡散処理を施して第2の無線信号S34を出力するものであり、この出力側に、送信RF部35が接続されている。送信RF部35は、入力された第2の無線信号S34を変換して送信電波信号S35を出力するものであり、この出力側に、アンテナ36が接続されている。
制御部40は、位置情報管理部41と、端末管理部50と、端末管理テーブル55とから構成されている。位置情報管理部41は、位置検出手段41aを有するものである。この位置検出手段41aは、受信信号S39の信号に基づき、自身の移動端末1の位置を示す第1の位置情報S41aを検出するものであり、この出力側には、パケット生成部31と端末管理部50が接続されている。
端末管理部50は、近隣端末管理手段51を有し、これには、端末間距離算出手段52、スロット内最大距離算出手段53、及び通信チャネル取得手段54が縦列接続されている。この端末管理部50は、例えば、中央処理装置(以下「CPU」という。)等により構成されている。近隣端末管理手段51及び端末間距離算出手段52には、記憶装置(例えば、端末管理テーブル)55が接続されている。
近隣端末管理手段51は、各相関値計算部22から出力された受信チャネル情報S22と、位置情報検出手段26aから出力された第2の位置情報S26aとを入力し、受信チャネル情報S22を基に、タイムスロットTSと拡散符号Cとを検出して、このタイムスロットTS、拡散符号C及び第2の位置情報S26aを端末管理テーブル55に格納し、更に、その拡散符号Cに基づき受信拡散選択信号S51を生成して、その受信拡散選択信号S51をスイッチ回路23に与えるものである。
端末間距離算出手段52は、端末管理テーブルに格納された第2の位置情報S26aと、位置検出部41から出力された第1の位置情報S41aとに基づき、自身と他の移動端末1までの端末間距離を算出して、スロット内最大距離算出手段53に出力するものである。スロット内最大距離算出手段53は、入力された端末間距離を基に、スロット内最大距離を算出し、通信チャネル取得部54に出力するものである。通信チャネル取得部54は、入力したスロット内最大距離を基に、送信するタイムスロットTSを選択し、このタイムスロットTSの送信時刻を指定する送信タイミング信号S54aを生成して、送信バッファ部32に出力し、更に、空いている拡散符号Cを選択して、この拡散符号Cによる拡散処理を指示する送信拡散選択信号S54bを拡散処理部34に出力するものである。
図3は、図中1の端末テーブル55の内容を示す図である。
この端末管理テーブル55は、各移動端末1−1〜1−4における、タイムスロットTS1〜TS3及び拡散符号C1〜C4と第2の位置情報S26a(10,10)〜(35、20)とを格納するものであり、半導体メモリ等で構成されている。
(実施例1の無線通信方法)
本実施例1の無線通信方法における、(1)無線通信システム全体の通信方法と、(2)端末管理部の処理と、(3)移動端末の最大距離算出処理と、(4)最適タイムスロット選択処理とを、以下説明する。
(1) 無線通信システム全体の通信方法
図4は、図2中の移動端末1−5とタイムスロットの取得を説明する図である。
図2及び図4に示す本実施例1の無線通信システムの動作を、移動端末1−5が通信チャネルを取得して通信中のアドホックネットワークに加入する例によって説明する。
図2において、移動端末1−5は、移動端末1−2の近くにあって、このネットワークに加入して無線通信を行うため、送信を予定している。この移動端末1−5は、移動端末1−5から移動端末1(例えば、1−2)までの距離が最も適正なタイムスロットを選択する。タイムスロットTS2は、移動端末1−5が選択した最も適切なタイムスロットの候補である。又、タイムスロットTS2には、拡散符号C1、C2、C3及び拡散符号C5が空いている。そこで、移動端末1−5は、拡散符号C3選択して、タイムスロットTS2と拡散符号C3が割当てられた通信チャネルを候補として選択する。この通信チャネルを用いて送信し、この通信チャネルは取得される。この通信チャネルの取得により、図2(b)に示す周期Cy3で、移動端末1−5は、移動端末1−1〜1−4によって構成されている無線通信システムに加入して移動端末1−1〜1−4と無線通信を行うことができる。
このように、移動端末1−1〜1−4により構成されているネットワークに移動端末1−5加入する前と、移動端末1−5が加入した後での、移動端末=1−1〜1−5と、タイムスロットTS1〜TS3の割当の変化が、図4に示されている。移動端末1−5は、移動端末1−1〜1−5間の距離が適切なタイムスロットTSを選択しているのが分かる。このように、複数の移動端末1を配置してアドホックネットワークを形成する上述の無線通信システムは、他に特別な装置を必要としないで、無線通信を行うことができる。
次に、図1の移動端末1の詳細な処理内容を説明する。
受信部10において、受信部RF部12は、アンテナ11で受信した移動端末1−1〜1−4からの受信電波信号S11を入力する。更に、入力した受信電波信号S11から受信帯域の信号を取り出してチップ列に変換した第1の無線信号S12を生成する。
受信信号選択部20は、第1の無線信号S12を入力し、逆拡散処理部21、相関値計算部22、及びスイッチ回路23により無線受信処理を行い、チャネル受信信号S23を生成する。逆拡散処理部21は、予め設定されたn個の拡散符号を用いて、並列して逆拡散処理を行い、それぞれのシンボルS21に変換する。ここで、nは拡散率に相当する数で、例えば、拡散率5の場合にはn=5である。相関値計算部22は、逆拡散処理部22より入力したシンボル信号S21を評価する。この評価は、シンボル信号S21の電力値が閾値を越えるかどうかにより行う。評価結果は、受信チャネル情報S22として、端末管理部50に出力される。
逆拡散処理部21で生成したシンボル信号S21は、そのまま、スイッチ回路23に出力され、閾値を超える電力値のシンボル信号S21が選択される。このシンボル信号S21は、端末管理部50において受信チャネル情報S22に基づいて生成された受信拡散選択信号S51により選択される。選択されたシンボル信号S21は、チャネル受信信号S23として出力される。又、選択されなかったシンボル信号S21は破棄される。尚、受信信号選択部20は、高速処理を要求されるため、n個の回路を並列に設置している。しかし、信号速度が遅い場合は、この回路を並列に設置する必要はなくなる。
各逆拡散処理部21から出力されるシンボル信号S21の内からあるシンボル信号S21の電力値が閾値を超えると、このシンボル信号S21は、相関の高い拡散符号により逆拡散処理を行っていると判断される。即ち、送信側での拡散符号と逆拡散処理部21での拡散符号とが一致していると判断される。
例えば、図2において、タイムスロットTS2を用いている移動端末1は、移動端末1−2だけであり、移動端末1−2は、拡散符号C4を使用している。このタイムスロットTS2の時間帯では、複数の逆拡散処理部21の中で1つの逆拡散処理部21−4だけが正しく逆拡散処理できる。従って、この逆拡散処理部21−4で生成したシンボル信号S21のみが閾値の電力値を超え、相関値計算部22−4の出力する受信チャネル情報S22のみが閾値の電力値を越えたことを示す。
このチャネル受信信号S23は、復調部24において復調を行い、受信パケット信号S24に生成される。パケット解析部26は、この受信パケット信号S24を、受信バッファ部25により同期させて取込む。更に、取込んだ受信パケット信号S24を解析して受信情報S26を生成し、通信端末1の上位層に出力する。尚、第1の無線信号S12の中に複数の通信チャネルの信号が存在する場合、受信信号選択部20は、複数の拡散信号によるシンボル信号S21を選ぶ。この場合の復調部24における復調処理は、複数の並列処理により行われる。
又、パケット解析部26が有する位置情報検出手段26aは、受信パケット信号S24を解析し、送信した移動端末1(例えば1−2)の位置を示す第2の位置情報S26aを検出する第2の位置検出処理を行う。
送信部30は、移動端末1の上位層で生成された送信情報S29、又は、第1の位置情報S41aを送信する処理を行う。尚、移動端末1−5自身の位置を示す第2の位置情報S41aは、周期的(例えば、数ms)に、移動端末1−1〜1−4へ通知する必要がある。そのため、位置検出手段41aは、送信部30に対し、第1の位置情報S41を送信する第1の無線送信処理の要求を行う。
パケット生成部31は、送信情報S29又は第1の位置情報S41aをパケットに組立てることにより、送信信号S31を生成する。ここから、第2の無線送信処理が始まる。送信バッファ部32は、端末管理部50から入力した送信タイミング信号S54aの指示により、送信するタイムスロットTSに同期してパケットS32を変調部33に出力する。変調部33は、入力したパケットS32を変調してシンボル列S33を生成する。拡散処理部34において、送信拡散選択信号S54bの指示する拡散符号Cを用いて、入力したシンボル列S33に拡散処理を施してチップ列を生成する。生成されたチップ列は、第2の無線信号S34として送信RF部35に出力する。これにより、第2の無線送信処理が終わる。送信RF部35は、第2の無線信号S34を搬送波に乗せた送信電波信号S35を作成し、この送信電波信号S35をアンテナ36に出力する。
制御部40は、第1の無線信号S12に割当てられているタイムスロットTSと拡散符号Cとを検出する処理と、移動端末1−5自身の位置を示す第1の位置情報S41aを検出する処理と、送信する通信チャネルのタイムスロットTS及び拡散符号Cとを生成する処理を行う。
制御部40において、位置検出手段41aは、受信信号S39の信号を受け、自身の移動端末1―5の位置を示す第1の位置情報S41aを生成する第1の位置検出処理を行う。受信信号S39は、(全地球測位システム(以下「GPS」という。)等の電波からの受信信号である。移動端末1−5自身の位置は、受信信号S39を解析して検出される。検出した位置情報は、地理的な座標で表される。例えば、世界測地系(WGS-84)の例に従えば、「緯度35度13分22.45秒、経度139度40分29.26秒、高度95m」であり、独自の座標を使う場合は、(10,20)であってもよい。
端末管理部50において、近隣端末管理手段51は、受信チャネル情報S22の情報を基に、受信した第1の無線信号S12が使用しているタイムスロットTS及び拡散符号Cを検出する処理を行う。更に、近隣端末管理手段51は、閾値を越えたシンボル信号S21を選択する受信拡散選択信号S51を生成する処理を行う。
検出したタイムスロットTS及び拡散符号Cは、第1の通信チャネルを構成する。この第1の通信チャネルを構成するタイムスロットTS及び拡散符号Cと、第2の位置情報S26aとは、送信した移動端末1−1〜1−4に対応して端末管理テーブル55に格納される。
端末間距離算出手段52は、端末管理テーブル55と移動端末1−5自身の位置を示す第1の位置情報S41aとから、移動端末1−5から移動端末1(例えば、1−2)との端末間距離を算出する。この算出結果を用い、スロット内最大距離算出手段53は、同一タイムスロット内で無線通信を行っている移動端末1(例えば、1−2)の中から、最大の端末間距離を示すスロット内最大距離を算出する。通信チャネル取得部54は、このスロット内最大距離に基づき、チャネル取得処理を行い、スロット内最大距離が最小になるタイムスロットTSを選択し、更に、選択したタイムスロットTSから空いている拡散符号Cを選択する。この選択したタイムスロットTSと拡散符号Cとは、第2の通信チャネルを構成する。第2の通信チャネルを構成するタイムスロットTS及び拡散符号Cが選択されると、通信チャネル取得部54は、第2の通信チャネルにおけるタイムスロットTSの送信時刻に合わせて、送信タイミング信号S54aを出力して、選択したタイムスロットTSの期間にパケット信号S32を送出する。更に、通信チャネル取得部54は、送信拡散選択信号S54bを拡散処理部34に出力して、割当てた拡散符号Cによる拡散処理を指示する。
(2) 端末管理部の処理
図5は、図1中の端末管理部50における、タイムスロットを選択する処理を示すフローチャートである。
図5を用いて、端末管理部50の処理と候補チャネル決定処理とを説明する。
本実施例1の移動端末1は、上位層より送信要求が発生すると、タイムスロットTS及び拡散符号Cを選択し、送信を開始する。通信チャネル取得手段54は、タイムスロットTS及び拡散符号Cを選択して通信チャネルを取得する処理を行う。通信チャネルを取得する処理は、端末間距離算出手段52及びスロット内最大距離算出手段53の結果に基づき行われる。
図5の処理が開始され、ステップSP1において、タイムスロット番号を“g”として、g=1を設定してステップSP2に進む。ステップSP2において、スロット内最大距離算出手段53により、スロット内最大距離を算出する最大距離算出処理を行う。この処理は、自身の移動端末1―5からタイムスロットTSg内に存在する移動端末1(例えば、1−2)の距離を求め、自身の移動端末1―5からタイムスロットTSg内の最遠の移動端末1までの最大距離dist_maxgを算出する処理である。この処理が終わると、ステップSP3に進む。ステップSP3において、g=g+1を設定して、ステップSG4に進む。ステップSP4において、タイムスロット番号“g”とタイムスロット番号の最大数である最大番号gmaxとの比較が行われる。g>最大番号gmaxであれば(yes)、タイムスロットすべてで最大距離dist_maxgが求められたため、次の処理であるステップSP5に進む。一方、g>最大番号gmaxを満足しなければ(no)、ステップSP2に戻り、次のタイムスロットTSでの最大距離dist_maxgを求める。
ステップSP5〜SP8は候補チャネル決定処理である。ステップSP5において、選択を予定するタイムスロット番号を“m”とする。最初に、該当タイムスロットなしを示すm=0を設定して、ステップSP6に進む。ステップSP6において、空きチャネルのチェックと最適タイムスロットTSを選択する処理を行う。この処理は、空きチャネルのあるタイムスロットTSの中から最大距離dist_maxgが最小となるタイムスロットTSを選択する処理である。ステップSP6の処理が終わると,ステップSP7に進む。ステップSP7において、m>0のチェックが行われる。m>0であれば(yes)、該当するタイムスロットが存在するとして、ステップSP8に進む。m>0でなければ(no)、該当するタイムスロットが存在しないため、この処理を終わる。ステップSP8において、タイムスロットTSmを選択して処理を終了する。その後、選択したタイムスロットTSmがある場合は、選択したタイムスロットTSmの中から空いている拡散符号Cを選択して、送信する通信チャネルの候補が確定する。
(3) 移動端末の最大距離算出処理
図6は、図5中のスロット内最大距離の算出を行う処理を示すフローチャートである。
図6の処理が開始され、スロット内最大距離算出手段53は、図5のステップSP2で示すスロット内最大距離の算出を行う。このスロット内最大距離を算出する最大距離算出処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップSP21において、タイムスロット番号“g”で示されるタイムスロットTSgにおける、スロット内最大距離を格納する最大距離dist_maxgの初期設定を行う。初期設定の値は、タイムスロットTSg内に空き通信チャネルが存在しないことを示す最大距離dist_maxg=0である。初期設定が終わると、ステップSP22に進む。ステップSP22において、拡散符号の番号を示す“j”をj=1と設定して、ステップSP23aに進む。
ステップSP23aにおいて、タイムスロットTSg及び拡散符号Cjを割当てられた当該通信チャネルが空であるか使用中であるかをチェックする。使用中である場合は、ステップSP23bに進む。空の場合は、ステップSP23cに進む。ステップSP23bは、端末間距離算出手段52が行う端末間距離を算出する距離算出処理である。ステップSP23bにおいて、端末管理テーブル55を参照することで、タイムスロットTSg及び拡散符号Cjが割当てられた通信チャネルを検索する。検索により得られた通信チャネルから、該当する移動端末1(例えば、1−2)の第2の位置情報S26aを読出す。次に、読み出した第2の位置情報S26aと自身の移動端末1―5の第1の位置情報S41aとの差分を取り、自身の移動端末1―5と移動端末1(例えば、1―2)との距離を求め、端末間距離distを設定する。ステップSP23bの処理が終わると、ステップSP24aに進む。ステップSP23cにおいて、当該通信チャネルが使用されていないことを示す端末間距離dist=0を設定して、ステップSP24aに進む。
ステップSP24aにおいて、端末間距離distと最大距離dist_maxgとの比較が行われる。端末間距離dist <= 最大距離dist_maxgであれば、ステップSP25に進み、端末間距離dist > 最大距離dist_maxgであれば、ステップSP24bに進む。ステップSP24bにおいて、最大距離dist_maxg = 端末間距離distを設定してステップSP25に進む。ステップSP24aとステップSP24bの処理により、最大距離dist_maxgが更新される。ステップSP25において、拡散符号の番号を示す“j”を1だけ増加させてステップSP26に進む。ステップSP26では、“j”と拡散符号の番号の最大値である最大番号jmaxとの比較が行われる。j>最大番号jmaxでなければ(no)、タイムスロットTSg内にチェックしていない通信チャネルが残ってため、ステップSP23aに戻る。j>最大番号jmaxであれば(yes)、タイムスロットTSg内の通信チャネルをすべてチェックしたことになり、スロット内最大距離の算出処理が終了する。
(4) 最適タイムスロット選択処理
図7は、図5中の空きチャネルと最適タイムスロットの選択を行う処理を示すフローチャートである。
通信チャネル取得手段54は、図5のステップSP6で示す空きチャネルと最適スロットタイムを選択するチャネル取得処理を行う。この処理を、図7を用いて説明する。
図の処理が開始され、ステップSP61において、g=1を設定すると共に、最大距離dist_maxgの最小値を示す最小距離dist_minの初期値を設定して、ステップSP62に進む。最小距離dist_minの初期値は、最小距離dist_min=0である。この最小距離dist_min=0を、最小距離dist_minを算出する対象がないという意味に使用している。ステップSP62において、タイムスロットTSgに空き通信チャネルがあるかどうかをチェックする。このタイムスロットTSgに空き通信チャネルがある場合は、ステップSP63aに進む。タイムスロットTSgに空き通信チャネルがない場合は、ステップSP64に進む。
ステップSP63aにおいて、選択するタイムスロットTSの候補の番号を示す“m”をチェックする。m>0であれば(yes)、既にタイムスロットTSの候補があるため、ステップSP63bに進む。m>0でなければ(no)、最初のタイムスロットTSの候補であるため、ステップSP63cに進む。ステップSP63bにおいて、最大距離dist_maxgと最小距離dist_minの値が比較される。最大距離dist_maxg>=最小距離dist_minであれば、ステップSP64に進む。最大距離dist_maxg<最小距離dist_minであればステップSP63cに進む。ステップSP63cにおいて、最小距離dist_min=最大距離dist_maxgを設定し、最小距離dist_minを更新する。更に、タイムスロットTSgがタイムスロットTSの候補であることを示すm=gを設定して、ステップSP64に進む。ステップSP64において、g=g+1を設定してステップSP65に進む。ステップSP65において、タイムスロット番号“g”とタイムスロット番号の最大数“最大番号gmax”の比較が行われる。g>最大番号gmaxでなければ(no)、チェックしていないタイムスロットTSgがあるため、ステップSP62に戻る。g>最大番号gmaxであれば(yes)、すべてのタイムスロットをチェックしたことになるため、図5中のステップSP6の処理を終了する。
以上の処理により求められたタイムスロットTSと拡散符号Cとにより、通信チャネルの候補が決定される。通信チャネル取得手段54は、候補としたタイムスロットTSに同期させる送信タイミング信号S54aを送信バッファ32に送り、パケットS32を候補したタイムスロットTSに送り出す。更に、通信チャネル取得手段54は、候補とした拡散符号Cによる符号拡散を指示する送信拡散選択信号S54bを拡散処理部34に送る。これにより、候補とした通信チャネルによる送信が始まり、移動端末1−1〜1−4により構成されているネットワークに参加することができる。
(実施例1の効果)
本実施例1の移動端末1とそれを用いた無線通信方法及び無線通信システムによれば、次の(a)〜(d)のような効果がある。
(a)位置検出手段41aにより、自身の移動端末1―5の位置である第1の位置情報S41aを検出している。位置情報検出手段S41aは、移動端末1(例えば、1−2)の位置である第2の位置情報S26aを検出している。近隣端末管理手段51は、受信信号選択部20からの受信チャネル情報S12に基づき、移動端末1(例えば、1−2)が使用しているタイムスロットTS及び拡散符号Cを検出する。これらの情報を基に、自身の移動端末1―5が取得するタイムスロットTSを選択しているため、移動端末間の距離が極端に大きいタイムスロットを無くすことができる。これにより、同一タイムスロットTS内の移動端末間の距離を小さくでき、受信電力差を小さくできる。
(b)干渉レベルによりタイムスロットTSを選択していないため、干渉レベル測定のための特別な回路が不要になる。
(c)移動端末1―5自身によりタイムスロットTSを選択できるため、マスタの移動端末1を設置する必要がなくなり、そのための手順も不要になる。
(d)移動端末間の距離を用いて、通信チャネルを取得することにより、遠近問題を解決することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(A)〜(D)のようなものがある。
(A) 図2の移動端末1は、図示以外の構成ブロックや機能ブロックに変更してもよい。又、図1の端末管理テーブル55は、移動端末に対応してタイムスロットTS、拡散符号C、及び位置情報が格納されていればよく、格納する場所を変更してもよい。更に、図5〜図7のフローチャートは、図示以外の処理手順に変更してもよい。
(B) 移動端末1の現在位置の検出は、GPSの電波を利用しているが、これに限らない。例えば、FM放送等の電波や、携帯電話の基地局の電波等を利用してもよい。又、他の装置により検出した位置を受信して利用してもよい。
(C) 実施例1では、受信信号選択部10aで選択される拡散符号Cが1種類である例について説明したが、複数の拡散符号Cを選択してもよい。この場合の復調部24は、選択した各拡散符号Cに対して時分割処理により復号化して構成する場合と、複数の復調回路を並列設置して構成する場合とがある。
(D) 移動端末は携帯電話機等の機器であるが、データ処理用の端末であってもよい。又、実施例1では、アプリケーション等を実行する上位層の装置と、受信部10、送信部30及び制御部40を一体に形成した装置と、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus)等により接続した構成にして利用してもよい。この場合、上位層の装置は、パーソナルコンピュータ、プリンタ等の機器が考えられる。
1,1−1〜1−5 移動端末
10 受信部
20 受信信号選択部
21,21−1〜21−n 逆拡散処理部
26a 位置情報検出手段
30 送信部
40 制御部
41a 位置検出手段
50 端末管理部
52 端末間距離算出手段
53 スロット内最大距離算出手段
54 通信チャネル取得手段
55 端末管理テーブル
S12 第1の無線信号
S22 受信チャネル情報
S26a 第2の位置情報
S41a 第1の位置情報
S51 受信拡散選択信号
S54a 送信タイミング信号
S54b 送信拡散選択信号
TS1〜TS3 タイムスロット
C1〜C5 拡散符号

Claims (8)

  1. 特定の電波を受信し、現在位置を検出して第1の位置情報を出力する位置検出手段と、
    タイムスロット及び拡散符号によりそれぞれ決まる複数の通信チャネルの第1の無線信号を受信し、第1の通信チャネルの受信チャネル情報を出力し、且つ、受信拡散選択信号に基づき、前記第1の通信チャネルの前記第1の無線信号を選択してチャネル受信信号を出力する受信信号選択部と、
    前記チャネル受信信号を入力し、前記第1の無線信号の送信元の位置を表す第2の位置情報を検出して出力する位置情報検出手段と
    前記受信チャネル情報に基づき、前記第1の通信チャネルを構成する前記タイムスロット及び前記拡散符号を生成すると共に、前記受信拡散選択信号を生成して前記受信信号選択部に与え、前記第1の位置情報及び前記受信チャネル情報に基づき、所定のタイミングで送信タイミング信号及び送信拡散選択信号を出力する端末管理部と、
    前記送信タイミング信号に基づいて、第2の無線信号に割当てるタイムスロットを決めると共に、前記送信拡散選択信号に基づいて前記第2の無線信号に割当てる拡散符号を決め、前記第2の無線信号を送信する送信部と、
    を有することを特徴とする無線端末。
  2. 前記受信チャネル情報は、前記第1の無線信号を前記拡散信号により逆拡散して得られたシンボル信号の評価を示す情報であり、
    更に、請求項1記載の無線端末には、
    前記第1の通信チャネル毎に、前記第1の通信チャネルを構成する前記タイムスロット及び前記拡散符号と、前記第2の位置情報とを格納する記憶手段を、
    有することを特徴とする請求項1記載の無線端末。
  3. 前記端末管理部は、
    前記第1の位置情報及び前記第2の位置情報に基づき、前記第1の受信チャネルを使用する前記無線端末までの端末間距離を算出する端末間距離算出手段と、
    前記タイムスロット毎に前記端末間距離が最大となるスロット内最大距離を算出するスロット内最大距離算出手段と、
    空いている前記通信チャネルが存在する前記タイムスロットから、前記スロット内最大距離が最小である前記タイムスロットをタイムスロット候補として決定し、前記タイムスロット候補に属する前記通信チャネルを取得する通信チャネル取得手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の無線端末。
  4. 前記送信部は、更に、
    前記第1の位置情報と送信要求から生成された送信情報に基づき、パケットからなる送信信号を生成する機能を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の無線端末。
  5. 前記無線端末は、移動端末であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線端末。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線端末を複数有し、第1の前記無線端末と、第2の前記無線端末との間で無線通信を行う無線通信方法であって、
    前記第1の無線端末の前記送信部により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報に基づき、前記第1の無線端末の前記第2の無線信号を送信する第1の無線送信処理と、
    前記第2の無線信号の受信可能な範囲に位置する前記第2の無線端末における前記位置検出手段により、前記第1の位置情報を検出する第1の位置検出処理と、
    前記第2の無線端末の前記位置情報検出手段により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報を検出する第2の位置検出処理と、
    前記第2の無線端末の前記端末管理部により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報と前記第2の無線端末の前記第1の位置情報とに基づき、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号に割当てる第2の通信チャネルを決定するチャネル取得処理と、
    前記第2の無線端末の前記送信部により、前記第2の通信チャネルを用いて前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を送信する第2の無線送信処理と、
    前記第1の無線端末の前記受信信号選択部により、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を受信する無線受信処理と、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  7. 前記チャネル取得処理は、
    前記第2の無線端末の前記端末間距離算出手段により、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報と前記第2の無線端末の前記第1の位置情報とに基づき、前記第1の無線端末と前記第2の無線端末との端末間距離を算出する距離算出処理と、
    前記第2の無線端末の前記スロット内最大距離算出手段により、前記タイムスロット毎に前記端末間距離が最大となる前記スロット内最大距離を算出する最大距離算出処理と、
    前記第2の無線端末の前記通信チャネル取得手段により、空いている前記通信チャネルが存在する前記タイムスロットから、前記スロット内最大距離が最小である前記タイムスロットを前記タイムスロット候補として決定し、前記タイムスロット候補に属する前記第2の無線端末の前記第2の通信チャネルを決定する候補チャネル決定処理と、
    を有することを特徴とする請求項6記載の無線通信方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線端末を複数有し、第1の前記無線端末と、第2の前記無線端末との間で無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記第1の無線端末の前記送信部は、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報に基づき、前記第1の無線端末の前記第2の無線信号を送信し、
    前記第2の無線信号の受信可能な範囲に位置する前記第2の無線端末における前記位置検出手段は、前記第1の位置情報を検出し、
    前記第2の無線端末の前記位置情報検出手段は、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報を検出し、
    前記第2の無線端末の前記端末管理部は、前記第1の無線端末の前記第1の位置情報と前記第2の無線端末の前記第1の位置情報とに基づき、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号に割当てる第2の通信チャネルを決定し、
    前記第2の無線端末の前記送信部は、前記第2の通信チャネルを用いて前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を送信し、
    前記第1の無線端末の前記受信信号選択部は、前記第2の無線端末の前記第2の無線信号を受信することを特徴とする無線通信システム。
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