JP2010217493A - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱ローラと温度検知手段の検知面と間隔を、一枚の部材を用いて多段に調整すると共に部材点数及び作業工数の増加を抑制可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置8において、サーモスタット30の端子33と取付部材37とは、これらの間にスペーサ部材41が挿入され、ビス35の軸部35aが端子33の貫通穴33a及びスペーサ部材41の穴部43を貫通し、取付部材37から突出するボス39に捻じ込まれることにより固定される。穴部43は、ボス39の先端部39aが貫通する第1の穴部45と、ボス39の先端部39aと重なる周縁部46aを有する第2の穴部46と、ボス39の先端部39aが重なる折り曲げ部49が形成された周縁部47aを有する第3の穴部47と、から形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ或いはプリンタ等の、加熱したローラ対のニップに、未定着トナー画像を担持した用紙を挿入して、未定着トナーを加熱、溶融し、用紙に定着する定着装置を搭載した画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、ニップを形成するローラ対の少なくとも一方のローラに熱源を内蔵させ、この熱源によって加熱されたローラ対のニップに未定着トナー画像を担持した用紙を挿通することによって用紙にトナーを定着する熱ローラ定着方式が広く用いられている。また、このような定着方式では、熱ローラの過昇温防止のため、サーモスタットやサーミスタが用いられており、熱ローラ表面の温度が制御されている。
しかし、かかる温度制御において熱ローラ表面に対するサーモスタットやサーミスタといった温度検知手段の位置精度は非常に重要である。熱ローラと温度検知手段の温度検知面との間隔が狭すぎると、温度検知手段は実際の温度よりも高く検知し、この検知結果により熱ローラの温度を低く制御するため、定着不良が発生するおそれがある。一方、間隔が広すぎると、温度検知手段は実際の温度よりも低く検知し、この検知結果に基づいて熱ローラの温度を高く制御するため、オフセット等が発生したり、装置の構成部材を溶解する等の損傷を及ぼすおそれがある。
そこで、かかる間隔を調整する方向が提案されている。例えば特許文献1には、スペーサ部材(間隔調整手段)を、第2の部材(温度検知手段)と該部材の支持部材との間に挿入される平板部と、第2の部材に保持される保持部とから構成し、第2の部材に、複数のスペーサ部材を該スペーサ部材の全厚み分だけ支持部材側にずらして配置できるように保持部を取り付け可能な結合部を形成することにより、作業時にスペーサを手で押さえておく必要がなく、同一のスペーサを多数枚使用して第1の部材(熱ローラ)と第2の部材との間の間隔調整を可能とする方法が開示されている。
また、特許文献2には、ブラケットにサーモスタット(温度検知手段)の温度検知部を収容する凹部を形成し、凹部の定着ローラ(熱ローラ)側端部に、温度検知部の先端面を突き当てて定着ローラの外表面に対して位置決めするストッパ(間隔調整手段)と、温度検知部を上記外表面に向けて露出させる開口部と、を形成することにより、サーモスタットの寸法誤差の影響を小さくし、温度検知部の先端面を上記外表面に近づけて、定着ローラの温度上昇を敏感に検知する方法が開示されている。また、かかる特許文献2には、温度検知部をストッパに弾性的に押圧する弾性変形手段を設けることにより、寸法誤差を吸収することが開示されている。
また、特許文献3には、定着ローラ(熱ローラ)の表面温度を検知する温度検知手段による検知値に応じてヒータへの通電を遮断自在とするサーモスタットの両端に位置する通電ラインの端子部に、導電性のばね部材を設けると共に、サーモスタットを定着ローラと対向する位置に設けられるハウジング内に取付け固定することにより、簡易な構成でサーモスタットの微小ギャップを維持してウォームアップを短縮すると共に、サーモスタットの高反応、高精度化を確実に行う方法が開示されている。
また、特許文献4には、発熱源によって加熱される加熱部材(熱ローラ)から離間した位置で該加熱部材の温度を検出する第1の温度検出部材と、第1の温度検出部材の近傍に設けられた第2の温度検出部材との各検出温度に基づいて発熱源への通電制御を行う制御手段とを有することにより、定着装置の使用状態に左右されず、常に正確な加熱部材の表面温度を得て、加熱部材の表面温度を常に正確に温度制御する方法が開示されている。また、かかる特許文献4には、加熱部材の表面から第1の温度検出部材までの距離を板バネを用いて位置調節することが開示されている。
特開2007−25013号公報 特開2006−195324号公報 特開2003−015463号公報 特開2005−242303号公報
しかし、特許文献1の方法では、熱ローラと温度検知手段の温度検知面との間の間隔を多段に調整するために複数のスペーサ部材が必要となるため、部材点数の増加及び作業工数の増加を招くおそれがある。また、特許文献2の方法では、弾性変形手段によって寸法誤差を吸収しているが、上記間隔を多段に調整することは困難である。また、特許文献3及び4の方法でも、屈曲させたバネ部材や板バネの弾性力を用いており、上記間隔を多段に調整することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、熱ローラと温度検知手段の温度検知面との間隔を、一の部材で多段の調整を可能とすると共に、部材点数及び作業工数の増加を抑制可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、熱ローラと、該熱ローラに当接して記録媒体を挿通させるニップ部を形成する加圧ローラと、前記熱ローラと隣接して配置され、前記熱ローラ表面の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段を支持するものであり、前記温度検知手段を固定するためのビスが捻じ込まれるボス部を有する支持部材と、を備えた定着装置において、前記温度検知手段と前記支持部材との間に挿入される一の部材から成り、前記熱ローラ表面と前記温度検知面との間隔を調整可能な複数の調整部を有する間隔調整手段が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、前記複数の調整部は、前記ビスが貫通すると共に、前記ボス部が貫通する第1の穴部と、前記ボス部と重なる周縁部を有する第2の穴部と、前記ボス部と重なると共に前記第2の穴部の周縁部よりも厚みが大きい肉厚部が形成された周縁部を有する第3の穴部と、から構成されることを特徴としている。
また本発明は、前記第1、第2及び第3の穴部は、連通していることを特徴としている。
また本発明は、前記第1、第2及び第3の穴部は、略L字状に配置されることを特徴としている。
また本発明は、前記間隔調整手段は、金属製の板状部材から成り、前記肉厚部は、前記板状部材を折り曲げることにより形成されることを特徴としている。
また本発明は、前記温度検知手段は、前記熱ローラに対し非接触に配置されたサーモスタットであることを特徴としている。
また本発明は、上記定着装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、熱ローラ表面の温度検知手段と、該温度検知手段を支持するものであり温度検知手段を固定するためのビスが捻じ込まれるボス部を有する支持部材と、の間に挿入される一の部材から成り、熱ローラ表面と温度検知面との間隔を調整可能な複数の調整部を有する間隔調整手段を設けることによって、一の部材を用いて多段の間隔調整が可能となると共に、これにより部材点数及び作業工数の増加を抑制することも可能となる。
また本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の定着装置において、複数の調整部を、ビスが貫通すると共に、ボス部が貫通する第1の穴部と、ボス部と重なる周縁部を有する第2の穴部と、ボス部と重なると共に第2の穴部の周縁部よりも厚みが大きい肉厚部が形成された周縁部を有する第3の穴部と、から構成することによって、より容易且つ詳細に多段の間隔調整が可能となる。
また本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の定着装置において、第1、第2及び第3の穴部を連通することによって、ボス部に対してビスを外すことなく間隔調整手段を移動させることができるため、より容易に間隔調整を行うことが可能となる。
また本発明の第4の構成によれば、上記第2または第3の構成の定着装置において、第1、第2及び第3の穴部を、略L字状に配置することによって、第1〜第3の穴部のうち、端部に配置される穴部が増えるため、ボス部に対する第1〜第3の穴部の位置決めを容易とすることが可能となる。
また本発明の第5の構成によれば、上記第2〜第4のいずれかの構成の定着装置において、間隔調整手段を、金属製の板状部材から構成し、肉厚部を、該板状部材を折り曲げて形成することによって、容易に肉厚部を形成すると共に折り曲げ量に応じた多段の間隔調整が可能となる。
また本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の定着装置において、温度検知手段を、熱ローラに対し非接触に配置されたサーモスタットとすることによって、より間隔変動が生じ易い場合であっても、上記間隔調整を行うことができるため、効果的である。
また本発明の第7の構成によれば、上記第1〜第6のいずれかの構成の定着装置を備えた画像形成装置とすることによって、部材点数及び作業工数を増加することなく熱ローラ表面と温度検知面との間隔が調整された定着装置を用いて画像形成が可能となる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略側面断面図 本実施形態に係る定着装置の概略構成を示す側面断面図 図2のサーモスタット周辺を示す部分拡大断面図 図3の右側のスペーサ部材周辺を示す部分拡大断面図 本実施形態に係る定着装置に用いられるスペーサ部材を示す図であって、図5(a)は図3の上側から見た斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の裏側から見た斜視図 本実施形態に係る定着装置に用いられるボスが、スペーサ部材の第1の穴部を貫通して取付部材と当接した状態を示す図であって、図6(a)は、側面断面図であり、図6(b)は、図6(a)のAA’矢視断面図 本実施形態に係る定着装置に用いられるボスの先端部の端面が、スペーサ部材の第2の穴部の周縁部と当接した状態を示す図であって、図7(a)は、側面断面図であり、図7(b)は、図7(a)のAA’矢視断面図 本実施形態に係る定着装置に用いられるボスの先端部の端面が、スペーサ部材の第3の穴部の周縁部における折り曲げ部と当接した状態を示す図であって、図8(a)は、側面断面図であり、図8(b)は、図8(a)のAA’矢視断面図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略側面断面図であり、一例としてカラーレーザプリンタを図示している。ここで、以下の説明ではカラー画像形成装置を一例として説明するが、本発明はカラー画像形成装置だけでなく、モノクロ画像形成装置にも応用することができる。なお、図1においては、右側が画像形成装置の前方側である。
先ず、図1を参照して画像形成装置1について説明する。画像形成装置1の本体下部には用紙を収容する給紙部2が設けられており、この給紙部2の一端部には用紙(記録媒体)Pを最上位紙から1枚ずつ給紙するための分離給送手段3が設けられている。給紙部2の上方には、本体前方から本体後方へ略水平に延び、さらに上方へ延びて本体上面に形成された排紙トレイ4に至る搬送路5が形成されており、この搬送路5に沿って上流側から順に上記分離給送手段3、搬送ローラ対6、二次転写ローラ7、定着装置8、搬送ローラ対9及び排紙ローラ対10が配置されている。
そして、水平方向の搬送路5の上方には無端状の中間転写ベルト11が回転自在に配設されている。中間転写ベルト11は、駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14及び一次転写ローラ15に懸架されており、駆動ローラ12が回転駆動されることにより、上記のローラとともに矢印のように時計方向に回転されるようになっている。また、駆動ローラ12は中間転写ベルト11を介して二次転写ローラ7と当接し、中間転写ベルト11の回転方向においてこの当接部(二次転写領域)の下流部にクリーニングブレード16が駆動ローラ12に圧接するように中間転写ベルト11に当接している。
また、中間転写ベルト11の上方には、像担持体である感光体ドラム17が配置されている。感光体ドラム17は、中間転写ベルト11の回転方向においてテンションローラ14の下流且つ一次転写ローラ15の上流において中間転写ベルト11と当接するように配置され、テンションローラ14等によって中間転写ベルト11が感光体ドラム17に圧接されており、この当接部が一次転写領域となっている。
そして、感光体ドラム17は図示しない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、その回転方向に沿って上方から順に帯電ローラ18、現像ユニット19、上記一次転写ローラ15、クリーニングユニット20が配設され、また、現像ユニット19の上方には、既知の光学系を利用したレーザー光学ユニット21が配置されている。帯電ローラ18は感光体ドラム17の上部でこれに当接して、感光体ドラム17の回転に従動回転することにより、感光体ドラム17の表面を一様に帯電させるものである。
現像ユニット19は、全体が略円筒形状であり、その両端部で回転自在に支持されている。この現像ユニット19の内部は、十字型の仕切り壁19aにより4つの部屋に区切られ、ここにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色のトナーに対応した4つの現像器22Y、22M、22C、22Kがそれぞれ構成されており、図示しない駆動部を駆動することで現像ユニット19が回転して、いずれかの現像器を選択的に感光体ドラム17に対向配置させ、現像動作が行われるようになっている。なお、図示する現像器の配置は一例であって、これに限定されるものではない。
次に、上記のように構成された画像形成装置1による画像形成動作について説明する。まず、感光体ドラム17が回転駆動されることにより、帯電ローラ18が従動回転し、感光体ドラム17の表面が一様に帯電される。そして、入力された画像信号に基づいて、レーザー光学ユニット21が動作し、帯電後の感光体ドラム17上にレーザー光が照射され、感光体ドラム17の表面に静電潜像が形成される。こうして形成された静電潜像は現像ユニット19によって上記のようにして現像される。
すなわち、モノクロ画像形成の場合には、現像器22Kのみを静電潜像の形成された感光体ドラム17に対向配置させてブラックのトナー像を感光体ドラム17の表面に形成し、カラー画像形成の場合には、駆動部を駆動することで現像ユニット19を回転させ、4つの現像器22Y〜22Kを順次選択的に感光体ドラム17に対向配置させ、各色のトナー像を感光体ドラム17の表面に形成する。
このようにして感光体ドラム17の表面に形成されたトナー像は、一次転写ローラ15によって、時計方向に回転する中間転写ベルト11上に一次転写される。すなわち、モノクロ画像形成の場合には、感光体ドラム17の表面に形成されたブラックのトナー像を一次転写ローラ15によって回転する中間転写ベルト11上に転写してモノクロ画像を形成し、カラー画像形成の場合には、感光体ドラム17の表面に形成された各色のトナー画像を一次転写ローラ15によって順次回転する中間転写ベルト11上に転写し、これらを重ね合わせてカラー画像を形成する。なお、カラー画像形成の場合、一次転写動作中にはクリーニングブレード16は中間転写ベルト11より離間されている。
そして、所定の二次転写領域において、分離給送手段3によって給紙部2から給紙され、さらに搬送ローラ対6により搬送路5を搬送されてきた用紙P上に、二次転写ローラ7によって中間転写ベルト11上のモノクロ又はカラー画像が一括で二次転写される。そして、このようにしてモノクロ又はカラー画像が転写された用紙Pは、搬送路5を搬送され、定着装置8により用紙P上のトナー像が加熱されて定着される。定着後、用紙Pは搬送ローラ対9によりさらに搬送路5を搬送され、排紙ローラ対10により排紙トレイ4上に排紙される。
なお、一次転写されずに感光体ドラム17上に残ってしまう未転写トナーは、クリーニングユニット20で除去され、二次転写されずに中間転写ベルト11上に残った未転写トナーはクリーニングブレード16によって除去される。除去されたトナーは回収スクリューなどのトナー回収装置によって図示しない廃棄ボトルへと搬送される。
次に、本実施形態に係る定着装置8について詳細に説明する。図2は本実施形態に係る定着装置の概略構成を示す側面断面図であり、矢印Aは用紙の搬送方向を示している。図2に示すように、定着装置8は、定着ローラ(熱ローラ)23、加圧ローラ24及びこれらのローラを回転自在に支持するハウジング25を備えている。
ハウジング25は、定着装置8の本体骨格を成すものであり、定着ローラ用ハウジング25aと、加圧ローラ用ハウジング25bとから成り、ハウジング25aが定着ローラ23を、ハウジング25bが加圧ローラ24をそれぞれ覆うよう構成されている。また、ハウジング25の用紙搬送方向上流側には、用紙Pを定着装置8内に導入するための導入穴部26が設けられ、ハウジング25の用紙搬送方向下流側には、導入穴部26から導入された用紙を排出するための排出穴部27が設けられている。
定着ローラ23は、熱伝導性に優れたアルミや鉄等の金属から成る円筒形状の芯金上に、フッ素樹脂のコーティングやチューブを被覆した、いわゆるハードローラが用いられている。また、定着ローラ23の芯金内部に熱源であるハロゲンヒータ28が設けられている。定着ローラ23は、画像形成装置1本体に備えられた図示しないモータから駆動が伝達されて回転するようになっている。加圧ローラ24は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面がフッ素樹脂等の離形性に優れた樹脂で覆われたものが用いられている。
これらの定着ローラ23及び加圧ローラ24は、用紙P(図1参照)の搬送方向に対して直角に交差するように、それぞれの両端部に設けられた不図示の軸受によってハウジング25a、25bにそれぞれ回転自在に支持されている。また、加圧ローラ24は、定着ローラ23に所定の圧力で圧接されて定着ローラ23に従動回転するよう構成されている。そして、定着ローラ23と加圧ローラ24との当接部分へと搬送される用紙Pを、加熱及び加圧することにより粉体状態のトナーを溶融定着させるよう構成されている。
また、定着ローラ23の上方には、定着ローラ23と対向してサーモスタット(温度検知手段)30が配置されている。図3は、図2のサーモスタット周辺を示す部分拡大断面図であり、図4は、図3の右側のスペーサ部材周辺を示す部分拡大断面図であり、図5は、本実施形態に係る定着装置に用いられるスペーサ部材を示す図であって、図5(a)は図3の上側から見た斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の裏側(図3の下側)から見た斜視図である。なお、図3では、便宜上、定着ローラ23表面を平面として示した。
図2及び図3に示すように、サーモスタット30は、略円柱状から成るサーモスタット本体31と、サーモスタット本体31の上端部から用紙排出方向(図2のA方向)上流側及び下流側に向かって突出する端子33と、を有している。サーモスタット本体31の下端部には、定着ローラ23表面の温度を検知可能な温度検知部31aが配置されており、温度検知部31aの先端面が温度検知面31aaとなっている。
また、2つの端子33のうち、一方の端子33が不図示のハーネスを介して不図示の電源に、他方の端子33が不図示のハーネスを介して定着ローラ23のハロゲンヒータ28に電気的に接続されている。温度検知部31aにより定着ローラ23の表面温度を検知し、不図示の制御部により、検知温度が所定の定着温度(例えば190℃)よりも高いと判断されると、サーモスタット本体31が、上記電源からハロゲンヒータ28への通電を遮断し、所定温度以下と判断されると、上記通電を許容するようになっている。これにより、サーモスタット30は、定着ローラ23の表面温度を制御することができる。
また、端子33は、サーモスタット30を後述する取付部材37に固定するための固定用部として機能しており、図4に示すように、端子33は、ビス35の軸部35aが上側から下側に向かって貫通する貫通穴33aを有している。貫通穴33aの内径は、ビス35の軸部35aは貫通できるが、頭部35bは貫通できないような大きさに設定されている。
ビス35の軸部35aは、貫通穴33aを貫通し、後述するサーモスタット30の取付部材37に設けられたボス部39に捻じ込まれるようになっている。なお、サーモスタット30を取付部材37に固定するための固定用部を、端子33とは別途サーモスタット本体31から突設することもできる。
サーモスタット30は、ハウジング25aの内側壁に略水平に固定された板状の取付部材(支持部材)37に取り付けられる(支持される)ようになっている。取付部材37は、定着ローラ23に対して所定の位置となるよう位置決めされている。取付部材37の中央部には、サーモスタット本体31を挿入するための開口部37aが形成されている。
開口部37aの内径は、サーモスタットの本体31は貫通できるが、端子33は貫通できないような大きさに設定されている。そして、サーモスタット本体31を開口部37aの上方から下方に差し込むことにより、温度検知面31aaを定着ローラ23表面と対向させると共に、端子33が取付部材37と対向するようになっている。
また、取付部材37において端子33の貫通穴33a(図4参照)と重なる位置には、ビス35が捻じ込まれるボス(ボス部)39が上方に向かって突出している。図3及び図4に示すように、ボス39は、先端部39aと、該先端部39aの取付部材37側(下側)に配置され先端部39aよりも外径が大きい基底部39bと、から形成されている。
また、先端部39aの外径は、後述するスペーサ部材41の第1の穴部45(図5参照)は貫通できるが、第2及び第3の穴部46、47(図5参照)は貫通できないような大きさに設定されている。また、先端部39aの突出長さは、スペーサ部材41の厚みD(図5参照)よりも大きく設定されている。また、基底部39bの外径は、後述する第1の穴部45を貫通できないような大きさに設定されている。
そして、図3及び図4に示すように、ビス35の軸部35aが端子33の貫通穴33a(図4参照)を貫通してボス39に捻じ込まれることにより、サーモスタット30が取付部材37に固定(支持)されるようになっている。しかし、定着装置8の組み立て時、サーモスタット30を取付部材37に固定しても、定着ローラ23、サーモスタット30や取付部材37といった部材の寸法誤差により、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔が、予め設定された所定間隔から変動するおそれがある。
かかる間隔の変動により、温度検知部31aによる検知温度が例えば約10℃〜20℃変動する場合がある。例えば検知温度が実際よりも低く検知されると、定着ローラ23の表面温度が上昇し、最悪の場合、用紙Pが燃焼するおそれもある。従って、各部材の組み立て終了後、上記間隔を再度調整する必要があるが、かかる再調整によって作業効率が低下するおそれがある。
そこで、サーモスタット30の端子33と、取付部材37との間にスペーサ部材(間隔調整部材)41を挿入することによって、一の部材により上記間隔を多段に調整すると共に部材点数及び作業工数の増加を抑制することとした。
図5に示すように、スペーサ部材41は、一枚の金属製の板状部材から成り、その中央部には、ビス35の軸部35a(図4参照)が貫通可能な穴部(複数の調整部)43が形成されている。スペーサ部材41は、略矩形状に形成され、所定の厚み(ここではDとする)を有している。穴部43は、第1の穴部45、第2の穴部46、及び第3の穴部47から形成され、これら第1〜第3の穴部45〜47は連通している。
図5(a)を参照すると、第1の穴部45は、穴部43において図の左下側端部に配置され、第2の穴部46は、第1の穴部45の上側にこれと連通して配置され、第3の穴部47は、第1の穴部45の右側にこれと連通して配置されている。かかる第1〜第3の穴部45〜47の配置により、穴部43は、略L字状に形成されている。
また、第1の穴部45は、該穴部をビス35の軸部35a、及び取付部材37のボス39の先端部39aが貫通できるような大きさに形成されている(図6参照)。一方、第1の穴部45は、該穴部をボス39の基底部39bが貫通できないような大きさに形成されており、基底部39bは第1の穴部45の周縁部45aと重なるようになっている。
第2の穴部46は、第1の穴部45よりも小さく形成されると共に、該第2の穴部46をビス35の軸部35aは貫通できるが、ボス39の先端部39aは貫通できないような大きさに形成されている(図7参照)。これにより、第2の穴部46の周縁部46aは、先端部39aの端面と重なるようになっている。
また、第3の穴部47は、第2の穴部47と略同じ大きさに形成され、かかる第3の穴部47をビス35の軸部35aは貫通できるが、ボス39の先端部39aは貫通できないような大きさに形成されている。加えて、図5(b)に示すように、第3の穴部47の周縁部47aには、折り曲げ部(肉厚部)49が形成されている。
折り曲げ部49は、スペーサ部材41における第3の穴部47と直近する端部が外側に延設されると共に、その先端が第3の穴部47の周縁部47aと重なるように内側に折り曲げられ、且つその先端が第3の穴部47に沿って切り欠かれることによって形成されている。
これにより、折り曲げ部49は、第1及び第2の穴部45、46の周縁部45a、46aの厚み(スペーサ部材41の厚み)Dに対し、約2倍の厚み2D(スペーサ部材41の2枚分の厚み)を有し、肉厚に形成されている。そして、第3の穴部47を貫通できないボス39の先端部39aの端面は、第3の穴部47の周縁部47aにおいて折り曲げ部49と重なるようになっている(図8参照)。
なお、ここでは第1〜第3の穴部45〜46を略円形状に形成したが、かかる形状は、特に限定されるものではない。また、スペーサ部材41における図5(a)の上端部には、端子33(図4参照)側に突出する取手部51が形成されている。取手部51を掴んでスペーサ部材41を移動させることにより、後述するスペーサ部材41の位置決めを容易にすることができる。なお、スペーサ部材41に取手部51を設けない構成とすることもできる。
次に、サーモスタット30の取り付け方法について説明する。図6(a)は、本実施形態に係る定着装置に用いられるボスが、スペーサ部材の第1の穴部を貫通して取付部材と当接した状態を示す側面断面図であり、図6(b)は、図6(a)のAA’矢視断面図であり、図7(a)は、ボスの先端部の端面がスペーサ部材の第2の穴部の周縁部と当接した状態を示す側面断面図であり、図7(b)は、図7(a)のAA’矢視断面図であり、図8(a)は、ボスの先端部の端面がスペーサ部材の第3の穴部の周縁部における折り曲げ部と当接した状態を示す側面断面図であり、図8(b)は、図8(a)のAA’矢視断面図である。なお、図6〜図8では、便宜上、定着ローラ23表面を平面として示した。
先ず、サーモスタット本体31を取付部材37の開口部37aに挿入すると共に、取付部材37とサーモスタット30の端子33との間にスペーサ部材41を挿入し、ビス35の軸部35aを、端子33の貫通穴33a(図4参照)、スペーサ部材41の穴部43(図5参照)の順に貫通させた後、取付部材37のボス39に捩じ込んで仮止めする。
このとき、スペーサ部材41の移動が取付部材37と端子33とによって規制されていないため、スペーサ部材41は、ビス35の軸部35aが穴部43を貫通した状態で、ボス39に対して第1〜第3の穴部45、46、47のいずれかが対向するような位置に移動可能となっている。
次に、取手部51(図5参照)を掴み、図6に示すように、スペーサ部材41を、例えば第1の穴部45がボス39と対向する第1の位置に移動する。この位置では、ボス39の先端部39aが第1の穴部45を貫通するため、先端部39aの端面が端子33と当接する。そして、ビス33をボス39に対してさらに捻じ込むと、ボス39の先端部39aの端面が端子33と当接した状態で固定される。これにより、サーモスタット30を、取付部材37に固定することができる。
このように、スペーサ部材41が、第1の位置で取付部材37と端子33とに挟まれることにより、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔はLとなり、間隔Lが所定間隔であれば、間隔調整を終了する。このとき、スペーサ部材41は、端子33と基底部39bとの間で上下方向に移動自在となっている。
なお、図6では、第1の穴部45及びスペーサ部材41が、端子33とボス39の基底部39bとの間に配置されている状態を示したが、スペーサ部材41が自重により下方に移動すると、第1の穴部45の周縁部45aが基底部39aと重なって当接するようになっている。また、第1の穴部45は、該穴部を基底部39aが貫通できるような大きさとすることもできる。
かかる場合、スペーサ部材41が第1の位置に位置決めされると、スペーサ部材41は、自重により落下し取付部材37と当接可能となる。また、ボス39の形状は特に限定されるものではなく、その他例えば、ボス部39の外径を略一定とし、ボス部39が基底部39bを有さない構成とすることもできる。
一方、スペーサ部材41を第1の位置に配置しても、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔Lが所定間隔よりも小さい場合には、ボス39に対するビス35の捻じ込みを緩め、スペーサ部材41を第1の位置から、図7に示すように、第2の穴部46がボス39と対向する第2の位置に移動する。
この位置では、ボス39の先端部39aの端面が、第2の穴部46の周縁部46aと重なる。そして、先端部39aが周縁部46aと当接した状態で、ボス39に対してビス35をさらに捻じ込むと、第2の穴部46の周縁部46aがボス39の先端部39aと端子33とに挟まれた状態で固定される。
これにより、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔を、第1の穴部45をボス39の先端部39aが貫通している場合よりも、スペーサ部材41の厚みDだけ大きくすることができる。このように、スペーサ部材41が第2の位置で取付部材37と端子33とに挟まれることにより、定着ローラ23表面と温度検知面31aとの間隔をL+Dとすることができ、間隔L+Dが所定間隔であれば、間隔調整を終了する。
さらに、スペーサ部材41を第2の位置に配置しても、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔L+Dが所定間隔よりも小さい場合には、ボス39に対するビス35の捻じ込みを緩め、スペーサ部材41を第2の位置から、図8に示すように、第3の穴部47がボス39と対向する第3の位置に移動する。
この位置では、ボス39の先端部39aの端面が、第3の穴部47の周縁部47aに形成された折り曲げ部49と重なる。そして、先端部39aが折り曲げ部49と当接した状態でボス39に対してビス35をさらに捻じ込むと、折り曲げ部49がボス39の先端部39aと端子33とに挟まれた状態で固定される。
これにより、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔を、第2の穴部46の周縁部46aがボス39の先端部39aと端子33とで挟まれている場合よりも、さらにスペーサ部材41の厚みDだけ大きくすることができる。このように、スペーサ部材41が第3の位置で取付部材37と端子33とに挟まれることにより、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔をL+2Dとすることができ、間隔L+2Dが所定間隔であれば、間隔調整を終了する。
なお、スペーサ部材41の移動順序(間隔調整順序)は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、その他例えば、第3の位置から第1及び第2の位置に移動させることも、第3の位置から第1及び第3の位置に移動させること等もできる。
上記したように、1枚のスペーサ部材41に穴部43を設けることにより、定着ローラ23表面と温度検知面31aaとの間隔を、部材点数及び作業工数を増加することなく多段に調整することができる。また、本実施形態では、穴部43を、ビス35の軸部35aが貫通すると共に、ボス39の先端部39aが貫通する第1の穴部45と、ボス39の先端部39aと重なる周縁部46aを有する第2の穴部46と、ボス39の先端部39aと重なると共に肉厚な折り曲げ部49が形成された周縁部47aを有する第3の穴47と、から構成したため、より簡単且つ詳細に多段の調整が可能となる。
しかし、穴部43は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、例えば穴部43を2つの穴部から形成することも、4つ以上の穴部から形成することもできる。例えば、4つの以上の穴部を形成する場合には、4つ目以降の穴部の周縁部においてスペーサ部材41を2段階以上に適宜折り曲げることにより、折り曲げ量n(nは2以上の自然数)に応じた厚みnDを有する折り曲げ部を形成することができる。
また、本実施形態では、第1〜第3の穴部45〜47を連通したため、ビス35を外すことなく、スペーサ部材41が第1〜第3の位置へと移動することができ、より簡単に間隔調整を行うことができる。しかし、穴部43は、第1〜第3の穴部45〜47を互いに離間し、それぞれ独立した第1〜第3の穴部45〜47から形成することもできる。
また、本実施形態では、第1〜第3の穴部45〜47を略L字状に配置したため、第2及び第3の穴部46、47だけでなく、これらの間に配置された第1の穴部45も穴部43の一端部に配置することができる。これにより、スペーサ部材41を移動して穴部43の位置決めを容易に行うことができる。しかし、その他例えば、第1〜第3の穴部45〜46を所定の一方向に沿って配置することもできる。また、穴部43を形成する穴部の数量に応じて、例えばコの字状等に配置することもできる。
また、本実施形態では、スペーサ部材41を金属製の板状部材とし、これを折り曲げることによって折り曲げ部49を形成したため、より簡単に、本発明の肉厚部を形成すると共に、多段の調整を可能とすることができる。しかし、スペーサ部材41の材質は、その他、樹脂等とすることができ、また、かかる肉厚部を、一体成形により形成することもできる。
また、本発明は、定着ローラ23表面に対して非接触に配置されたサーモスタット30の温度検知面31aaと定着ローラ23表面との間隔を調整したため、より間隔変動が生じ易い非接触の場合であっても、上記間隔調整を行うことができるため、効果的である。しかし、本発明に係る温度検知手段は、非接触のサーモスタット30に特に限定されず、非接触或いは接触式のサーミスタ等を用いることもできる。
なお、接触式のサーミスタの場合には、該サーミスタの温度検知面の外側に当接部材が設けられ、かかるサーミスタが取付部材37に支持されると共に、例えばバネ等の付勢部材により定着ローラ23表面に圧接されている。すなわち、上記温度検知面は上記当接部材を介して定着ローラ23表面に圧接されている。従って、スペーサ部材41により上記温度検知面と定着ローラ23表面との間隔を調整しておけば、付勢部材による圧接力を略一定にすることができ、温度検知結果の変動を抑制することができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、スペーサ部材41の形状や厚みDは、部材の寸法誤差やその他の装置構成等に応じて適宜設定することができる。また、上記実施形態においては、画像形成装置としてドラム回転式のカラープリンタについて示したが、他の画像形成装置にも適用することができ、その他、タンデム方式のカラープリンタや、モノクロプリンタの他、カラー複写機やモノクロ複写機等にも適用できる。
本発明は、熱ローラ表面の温度検知手段と、該温度検知手段を支持するものであり温度検知手段を固定するためのビスが捻じ込まれるボス部を有する支持部材と、の間に挿入される一の部材から成り、熱ローラ表面と温度検知面との間隔を調整可能な複数の調整部を有する間隔調整手段を設けたものである。
これにより、一の部材を用いて多段の間隔調整ができるため、部材点数及び作業工数の増加を抑制することが可能となり、間隔調整の作業効率が向上する。また、複数の調整部を、ビスが貫通すると共に、ボス部が貫通する第1の穴部と、ボス部と重なる周縁部を有する第2の穴部と、ボス部と重なると共に第2の穴部の周縁部よりも厚みが大きい肉厚部が形成された周縁部を有する第3の穴部と、から構成することによって、より簡単且つ詳細に多段の調整が可能となり、間隔調整の作業効率がより向上する。
また、第1、第2及び第3の穴部を連通することによって、より簡単に間隔調整手段を移動させることが可能となり、第1、第2及び第3の穴部を、略L字状に配置することによって、ボス部に対する第1〜第3の穴部の位置決めを容易とすることが可能となる。また、間隔調整手段を、金属製の板状部材から構成し、肉厚部を、該板状部材を折り曲げて形成することによって、容易に肉厚部を形成し、折り曲げ量に応じた多段の調整が可能となる。
また、温度検知手段を、熱ローラに対し非接触に配置することによって、より間隔変動が生じ易い場合であっても、温度検知結果の変動を回避することができ、上記定着装置を備えた画像形成装置とすることによって、定着温度が適切に調整された定着工程を有する画像形成が可能となる。
1 画像形成装置
8 定着装置
23 定着ローラ(熱ローラ)
24 加圧ローラ
25 ハウジング
28 ハロゲンヒータ
30 サーモスタット(温度検知手段)
31 サーモスタット本体
31a 温度検知部
31aa 温度検知面
33 端子
35 ビス
35a 軸部
35b 頭部
37 取付部材(支持部材)
39 ボス(ボス部)
39a 先端部
39b 基底部
41 スペーサ部材(間隔調整手段)
43 穴部(複数の調整部)
45 第1の穴部
45a 周縁部
46 第2の穴部
46a 周縁部
47 第3の穴部
47a 周縁部
49 折り曲げ部(肉厚部)
P 用紙(記録媒体)

Claims (7)

  1. 熱ローラと、該熱ローラに当接して記録媒体を挿通させるニップ部を形成する加圧ローラと、前記熱ローラと隣接して配置され、前記熱ローラ表面の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段を支持するものであり、前記温度検知手段を固定するためのビスが捻じ込まれるボス部を有する支持部材と、を備えた定着装置において、
    前記温度検知手段と前記支持部材との間に挿入される一の部材から成り、前記熱ローラ表面と前記温度検知面との間隔を調整可能な複数の調整部を有する間隔調整手段が設けられたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数の調整部は、
    前記ビスが貫通すると共に、
    前記ボス部が貫通する第1の穴部と、
    前記ボス部と重なる周縁部を有する第2の穴部と、
    前記ボス部と重なると共に前記第2の穴部の周縁部よりも厚みが大きい肉厚部が形成された周縁部を有する第3の穴部と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1、第2及び第3の穴部は、連通していることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1、第2及び第3の穴部は、略L字状に配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の定着装置。
  5. 前記間隔調整手段は、金属製の板状部材から成り、前記肉厚部は、前記板状部材を折り曲げることにより形成されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記温度検知手段は、前記熱ローラに対し非接触に配置されたサーモスタットであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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