JP2010216198A - 運搬除雪作業日報自動作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 運搬除雪作業のうち、作業日報および運搬車両運転日報を自動的に作成するプログラムを提供することである。
【解決手段】 運搬車両データが記憶装置に格納されるステップと、除雪作業現場において運搬車両に雪が積み込まれたことを確認するためのデータである雪積込確認データが記憶装置に格納されるステップと、運搬車両が雪堆積場を通過したことを確認するためのデータである雪堆積場通過確認データが記憶装置に格納されるステップと、運搬除雪作業管理データが記憶装置に格納されるステップと、雪積込確認データと雪堆積場通過確認データを対比し、両方のデータに存在するタグIDを抽出して、雪積込と雪下ろしの両方の作業を行った運搬車両が特定されるステップと、特定された運搬車両について、各データから必要なデータを抽出して、日報が作成されるステップとを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 運搬車両データが記憶装置に格納されるステップと、除雪作業現場において運搬車両に雪が積み込まれたことを確認するためのデータである雪積込確認データが記憶装置に格納されるステップと、運搬車両が雪堆積場を通過したことを確認するためのデータである雪堆積場通過確認データが記憶装置に格納されるステップと、運搬除雪作業管理データが記憶装置に格納されるステップと、雪積込確認データと雪堆積場通過確認データを対比し、両方のデータに存在するタグIDを抽出して、雪積込と雪下ろしの両方の作業を行った運搬車両が特定されるステップと、特定された運搬車両について、各データから必要なデータを抽出して、日報が作成されるステップとを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、運搬除雪作業日報自動作成プログラムに関する。
積雪寒冷地においては、冬期に道路の除雪を行い、路肩に堆積された雪堤を雪堆積場まで運搬する運搬除雪作業が行われる。このような運搬除雪作業では、運行記録計を利用した自動排雪カウンター装置を運搬車両に装備して施工管理を行っている。現在、運搬車両の運搬回数を確認するために、自動排雪カウンター装置を併用して、雪積込現場と雪堆積場に専任の作業員を配置して、運搬回数の検収を行っている。
しかしながら、運搬回数確認の際、オペレータが携行する検収表に作業員が逐一押印する必要があるため、運搬車両を一旦停止させたり、停止した運搬車両の発進により燃料消費量が増加したり、作業員を確保したりしなければならない等、種々の弊害がある。また、発注者側の監督職員にとっても出来形の確認に時間を要する等、施工管理の省力化、効率化が課題となっている。このように従来の運搬除雪作業においては、多くの改善すべき点がある。
本発明は、このような状況下に開発されたものであって、運搬除雪作業のうち、作業日報および運搬車両運転日報を自動的に作成する運搬除雪作業日報自動作成プログラムを提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の運搬除雪作業日報自動作成プログラムは、運搬除雪作業を行う運搬車両の毎日の配車に関するデータである運搬車両データが記憶装置に格納されるステップと、除雪作業現場において運搬車両に雪が積み込まれたことを確認するためのデータである雪積込確認データが記憶装置に格納されるステップと、運搬車両が雪堆積場を通過したことを確認するためのデータである雪堆積場通過確認データが記憶装置に格納されるステップと、運搬除雪作業の管理に必要となるデータである運搬除雪作業管理データが記憶装置に格納されるステップと、前記雪積込確認データと前記雪堆積場通過確認データを対比し、両方のデータに存在するタグIDを抽出して、雪積込と雪下ろしの両方の作業を行った運搬車両が特定されるステップと、前記特定された運搬車両について、前記運搬車両データ、前記雪積込確認データ、前記雪堆積場通過確認データ、前記運搬除雪作業管理データから必要なデータを抽出して、日報が作成されるステップとを含むことを特徴とするものである。
本願請求項2に記載の運搬除雪作業日報自動作成プログラムは、前記請求項1のプログラムにおいて、前記運搬車両データが、除雪作業日、タグID、運搬車両登録番号、運搬車両の所属企業名、及び運搬車両1台当たりの積載量を有することを特徴とするものである。
本願請求項3に記載の運搬除雪作業日報自動作成プログラムは、前記請求項1又は2のプログラムにおいて、前記雪積込確認データが、除雪作業日、雪積込時刻、及び当該運搬車両のタグIDを有することを特徴とするものである。
本願請求項4に記載の運搬除雪作業日報自動作成プログラムは、前記請求項1から請求項3までのいずれか1項のプログラムにおいて、前記雪堆積場通過確認データが、除雪作業日、雪下ろし時刻、及び当該運搬車両のタグIDを有することを特徴とするものである。
本発明の運搬除雪作業日報自動作成プログラムにより、作業日報および運搬車両運転日報を自動的に作成することが可能になり、運搬除雪作業の省力化・効率化を図ることができる。
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る運搬除雪作業日報自動作成プログラムについて詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る運搬除雪作業日報自動作成プログラムの一連の工程を示したフロー図である。本発明の運搬除雪作業日報自動作成プログラムを実行させるのに用いるパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)は、一般的な型式のものでよい。すなわち、パソコンは、バスによって相互に接続されたCPU(中央処理装置)、メモリ、ハードディスク等の記憶装置、キーボード等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置、及び出力装置(いずれも図示せず)を有しており、バス上のネットワークインタフェースを介してネットワークに接続されている。なお、パソコンのこのような構成は単なる例示的なものにすぎず、他の構成を有するパソコンを用いてもよい。
パソコンの記憶装置には、運搬車両データファイルが格納されている。運搬車両データは、運搬除雪作業を行う運搬車両の毎日の配車に関するデータであり、作業に従事する運搬車両が日々異なることを考慮して、作業者によって毎日キーボードで入力される。運搬車両データファイルの各項目は、図2(a)に示されるように、作業日(年月日)、タグID(例えば、000003)、運搬車両登録番号(例えば、札幌か685)、運搬車両の所属企業名(××株式会社)、運搬車両1台当たりの積載量(例えば、14.0m3 )である。ここで、タグIDとは、運搬車両を識別するためにタグに付された符号である。なお、運搬車両データファイルは、表計算ソフト(例えば、マイクロソフト社のエクセル(登録商標))で作成され、CSV形式で保存される。
また、パソコンの記憶装置には、雪積込確認データファイルが格納されている。雪積込確認データは、除雪作業現場において運搬車両に雪が積み込まれたことを確認するためのデータである。雪積込確認データの各項目は、図2(b)に示されるように、作業日(年月日)、雪積込時刻(時分秒)、当該運搬車両のタグIDである。雪積込確認データは、運搬車両の適所に設置された電子タグの情報をロータリー除雪車に装備されたコントローラ(パソコン)によって受信し、受信した情報をUSBメモリ等を介して作業パソコンに入力されたものである。
また、パソコンの記憶装置には、雪堆積場通過確認データファイルが格納されている。雪堆積場通過確認データは、運搬車両が雪堆積場を通過したこと(換言すると、雪を積載した運搬車両が雪堆積場で雪を下ろしたこと)を確認するためのデータである。雪堆積場通過確認データの各項目は、図2(c)に示されるように、作業日(年月日)、雪堆積場通過時刻すなわち雪下ろし時刻(時分秒)、当該運搬車両のタグIDである。雪堆積場通過確認データは、運搬車両の適所に設置された電子タグの情報を雪堆積場の作業車に搭載されたコントローラ(パソコン)によって受信し、受信した情報をUSBメモリ等を介して作業パソコンに入力されたものである。
さらに、パソコンの記憶装置には、運搬除雪作業管理データファイルが格納されている。運搬除雪作業管理データは、運搬除雪作業の管理に必要となるデータであり、作業者によってキーボードで入力される。運搬除雪作業管理データの各項目は、図2(d)に示されるように、除雪作業種類(拡幅・巻出の別)、除雪作業路線名、除雪作業区間名、雪堆積場名、現場責任者名である。ここで、拡幅とは、雪堤の路肩の部分を除去し、車道幅を確保することであり、巻出とは、雪堤の全てを除去することである。なお、各データを逐一入力するのではなく、マスターファイルをあらかじめ準備しておき(例えば、除雪作業の対象となる作業路線名をあらかじめ全て入力したマスターファイルを作成しておき)、マスターファイル内の所望のデータを選択することによって各データを入力することもできる。
本発明の運搬除雪作業日報自動作成プログラムにおいて作成されるアウトプットは、作業日報(図4参照)と運搬車両運転日報(図5参照)の2種類である。
次に、上述の運搬除雪作業日報自動作成プログラムにおいて、運搬除雪作業日報を作成しようとする場合の手順について説明する。まず、作業者は、作業日毎に運搬車両データを入力して運搬車両データファイルを作成しておく。これにより、パソコンの記憶装置に運搬車両データファイルが格納されることとなる。
各運搬車両が除雪作業現場に進入して運搬車両に雪が積み込まれようとする際、ロータリー除雪車に搭載されたコントローラ(パソコン)によって、運搬車両の電子タグの情報が受信される。このようにして受信された情報は、USBメモリ等を介して作業者に渡され、作業者は、本プログラムがインストールされているパソコンに入力する。これにより、パソコンの記憶装置に雪積込確認データファイルが格納されることとなる。
次いで、各運搬車両が雪堆積場に進入して運搬車両から雪が下ろされようとする際、雪堆積場に配備された作業車に搭載されたコントローラ(パソコン)によって、運搬車両の電子タグの情報が受信される。このようにして受信された情報は、USBメモリ等を介して作業者に渡され、作業者は、本プログラムがインストールされているパソコンに入力する。これにより、パソコンの記憶装置に雪堆積場通過確認データファイルが格納されることとなる。
次いで、作業者は、本プログラムがインストールされているパソコンに運搬除雪作業管理データを入力する。
すると、パソコンの中央処理装置は、雪積込確認データと雪堆積場通過確認データとを対比し、両方のデータが存在するタグIDを抽出する。例えば、タグID番号が000003の運搬車両が両方のデータに存在すると、この運搬車両に着目する(これは、雪積込と雪下ろしの両方の作業を行った運搬車両を特定することを意味する)。そして、中央処理装置はこのようにして抽出されたタグIDのリストを作成し、各タグID(すなわち、特定された運搬車両)について、運搬車両データファイル、雪積込確認データファイル、雪堆積場通過確認データファイル、及び運搬除雪作業管理データファイルから必要なデータを抽出して、作業日報と運搬車両運転日報を作成する(図5の運搬車両運転日報は、タグID番号が000003の運搬車両のものである)。なお、各日報の表示は、PDF形式又はエクセル形式のいずれか所望の形式を選択することができるようになっている。
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、雪積込確認データと雪堆積場通過確認データとを対比し、両方のデータが存在するタグIDを抽出して、作業を行った運搬車両を特定しているが、電子タグの情報の受信が何らかの理由によって不調であった場合を考慮して、雪積込確認データと雪堆積場通過確認データのうち少なくともいずれか一方のデータが受信された運搬車両については、作業を行った運搬車両と特定して、運搬車両データ、雪積込確認データ、雪堆積場通過確認データ、運搬除雪作業管理データから必要なデータを抽出して日報を作成するように構成してもよい。
Claims (4)
- 運搬除雪作業日報自動作成プログラムであって、
運搬除雪作業を行う運搬車両の毎日の配車に関するデータである運搬車両データが記憶装置に格納されるステップと、
除雪作業現場において運搬車両に雪が積み込まれたことを確認するためのデータである雪積込確認データが記憶装置に格納されるステップと、
運搬車両が雪堆積場を通過したことを確認するためのデータである雪堆積場通過確認データが記憶装置に格納されるステップと、
運搬除雪作業の管理に必要となるデータである運搬除雪作業管理データが記憶装置に格納されるステップと、
前記雪積込確認データと前記雪堆積場通過確認データを対比し、両方のデータに存在するタグIDを抽出して、雪積込と雪下ろしの両方の作業を行った運搬車両が特定されるステップと、
前記特定された運搬車両について、前記運搬車両データ、前記雪積込確認データ、前記雪堆積場通過確認データ、前記運搬除雪作業管理データから必要なデータを抽出して、日報が作成されるステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 前記運搬車両データが、除雪作業日、タグID、運搬車両登録番号、運搬車両の所属企業名、及び運搬車両1台当たりの積載量を有することを特徴とする請求項1に記載されたプログラム。
- 前記雪積込確認データが、除雪作業日、雪積込時刻、及び当該運搬車両のタグIDを有することを特徴とする請求項1又は2に記載されたプログラム。
- 前記雪堆積場通過確認データが、除雪作業日、雪下ろし時刻、及び当該運搬車両のタグIDを有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたプログラム。
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2009
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