JP2010213882A - Game machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、遊技盤面に遊技球を打ち出すパチンコ遊技機などの遊技機に関する。 The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko gaming machine that launches a game ball on a game board surface.
パチンコ遊技機などの遊技機は、遊技盤の遊技領域に打ち出された遊技球が多数の釘などに弾かれながら遊技領域を流下していき、各種入賞口に入球すると、所定個数の賞球を払い出す。このような遊技機において磁石を用いた不正行為が行われることがある。すなわち、磁石を遊技盤面に近接させた状態で磁石を動かすことにより、遊技球を不正に入賞口に導くというものである。 A gaming machine such as a pachinko gaming machine, when game balls launched into the game area of the game board are bounced off by a number of nails, etc., flow down the game area and enter the various winning holes, a predetermined number of prize balls Pay out. In such a gaming machine, an illegal act using a magnet may be performed. That is, by moving the magnet in a state where the magnet is close to the game board surface, the game ball is illegally guided to the winning opening.
従来、この種の遊技機において、磁石による不正を検出する技術のひとつとして、例えば、磁石が接近するとリードスイッチが閉じるようにしたリードスイッチ式磁気センサを、遊技機の正面側に位置する枠部材の2枚のガラス板の間に配置する技術が提案されている(特許文献1)。この技術では、リードスイッチ式磁気センサが平板状部材やカード状部材に複数配置され、2枚のガラス板の間に挿入して設置される。 Conventionally, in this type of gaming machine, as one of the techniques for detecting fraud by a magnet, for example, a reed switch type magnetic sensor in which a reed switch is closed when a magnet approaches, a frame member positioned on the front side of the gaming machine The technique of arrange | positioning between these two glass plates is proposed (patent document 1). In this technique, a plurality of reed switch type magnetic sensors are arranged on a flat plate member or a card member, and are inserted between two glass plates.
しかしながら、上記従来技術の場合、磁気検知領域を拡大する場合、遊技者が視認する遊技領域の一部を覆うような形態で平板状部材やカード状部材を配置することとなり、遊技領域の視認性を低下させるという問題がある。特に、遊技領域の全域を磁気検知領域にしようとすると、2枚のガラス板の間に、ガラス板とほぼ同サイズの平板状部材を配置する必要があり、遊技領域の視認性を著しく低下させることになる。 However, in the case of the above prior art, when the magnetic detection area is enlarged, a flat plate member or a card-like member is arranged in a form covering a part of the game area visually recognized by the player. There is a problem of lowering. In particular, if the entire game area is to be a magnetic detection area, it is necessary to dispose a flat plate member of approximately the same size as the glass plate between the two glass plates, which significantly reduces the visibility of the game area. Become.
また遊技領域の正面側に位置するガラス板は遊技者によって叩かれることが多い。またガラス板を保持する枠部材は、店員によって何度も開閉動作が行われる。そのため、リードスイッチ式磁気センサを2枚のガラス板の間に配置すると、遊技者がガラス板を叩くことによる衝撃や、店員による枠部材の開閉動作による衝撃がリードスイッチ式磁気センサに作用し易く、故障や破損の要因となる。 Further, the glass plate located on the front side of the game area is often hit by the player. The frame member holding the glass plate is opened and closed many times by the store clerk. Therefore, if the reed switch type magnetic sensor is placed between the two glass plates, the impact caused by the player hitting the glass plate or the impact caused by the opening / closing operation of the frame member by the store clerk can easily act on the reed switch type magnetic sensor. Or cause damage.
そこで本発明は、上記課題を解決することを目的としてなされたものであり、遊技領域の視認性を低下させることなく、しかも遊技領域の略全域で磁石による不正行為を検出することができるようにした遊技機を提供するものである。 Therefore, the present invention has been made for the purpose of solving the above-described problems, and can detect an illegal act by a magnet in almost the entire game area without reducing the visibility of the game area. It provides a gaming machine.
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、遊技機であって、遊技球が打ち出される略円形の遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤の正面側に配置され、前記遊技領域を視認可能な窓部を有する枠部材と、前記窓部に対して着脱可能な透明板ユニットと、 前記透明板ユニットに設けられ、前記遊技領域の周囲に沿って巻き回したコイルと、前記コイルに発生する誘導起電力に基づいて不正行為を検知する不正検知手段とを備えることを特徴としている。
In order to achieve the above object, the invention according to
また請求項2にかかる発明は、請求項1記載の遊技機において、前記透明板ユニットは、第1透明板と、前記第1透明板と所定間隔を隔てて平行に配置される第2透明板とを備えており、前記コイルは、前記第1透明板と前記第2透明板との間に設けられることを特徴としている。 According to a second aspect of the present invention, in the gaming machine according to the first aspect, the transparent plate unit is arranged in parallel with the first transparent plate and the first transparent plate at a predetermined interval. The coil is provided between the first transparent plate and the second transparent plate.
また請求項3にかかる発明は、請求項2記載の遊技機において、前記透明板ユニットは、前記第1透明板と前記2透明板の周縁部を保持する保持部を有し、前記コイルは、前記保持部に沿って設けられることを特徴としている。 According to a third aspect of the present invention, in the gaming machine according to the second aspect, the transparent plate unit includes a holding portion that holds a peripheral portion of the first transparent plate and the second transparent plate, and the coil includes: It is provided along the holding part.
また請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機において、前記コイルの断線を検知する自己診断手段をさらに備えることを特徴としている。
The invention according to
本発明にかかる遊技機によれば、遊技領域の視認性を低下させることなく、しかも遊技領域の略全域で磁石による不正行為を良好に検出することができるようになる。 According to the gaming machine according to the present invention, it is possible to satisfactorily detect fraudulent acts caused by magnets in almost the entire gaming area without reducing the visibility of the gaming area.
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the embodiments described below, members that are common to each other are denoted by the same reference numerals, and duplicate descriptions thereof are omitted.
図1は、本実施形態における遊技機1の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機1は、ホール(店舗)の島設備などに固定される遊技機本体2と、その遊技機本体2の正面側に設けられた枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技機本体2の左端部に設けられた支持部2aによって所定の鉛直軸周りに開閉可能に軸支される。また枠部材3は、その中央に、遊技機本体2に設けられた遊技盤20を視認可能にするための透明板ユニット4が嵌め込まれた窓部5を有している。
FIG. 1 is a perspective view showing an external configuration of a
ここでまず、遊技機1の遊技機本体2に設けられる遊技盤20の一例について説明する。図2は、遊技盤20の一例を示す正面図である。遊技盤20は、図2に示すように外側レール22と内側レール23とで囲まれた略円形の遊技領域21を有している。遊技球は、遊技領域21の左側に設けられた外側レール22と内側レール23の間の空隙から遊技領域21の内側に打ち出される。その遊技領域21の内側には、遊技盤20の略中央に位置するように画像表示器25が設けられており、さらにその画像表示器25の周縁には演出用の各種盤ランプや可動役物などを備えたセンター役物24が設けられている。画像表示器25は、液晶表示ディスプレイなどで構成され、演出のための各種演出画像や遊技者に対する報知画像などを表示するためのものである。また遊技領域21は、センター役物24の周囲に、多数の釘、スルーゲート、風車、各種入賞口、およびアウト口などの公知の部材を備えている。そのため、遊技領域21に打ち出された遊技球は多数の釘や風車などによって進路を変えながら転動していき、スルーゲートを通過したり、各種入賞口に入球したり、或いはアウト口から排出される。図例の場合、画像表示器25の下方に、遊技球が入球することによって大当たり抽選が行われる始動口26や電動チューリップ27、大当たり抽選に当選した場合に所定回数開閉する大入賞口28が配置されている。また遊技領域21の最下部にはいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を排出するためのアウト口29が設けられている。
Here, first, an example of the
また遊技領域21の外側で遊技盤20の右下部には、大当たりの抽選結果に応じた特別図柄を表示したり、始動口26に入球した保留数に関する表示を行ったりするための表示器30が設けられている。
In addition, a
遊技者が遊技を行うとき、上記のような遊技盤20の遊技領域21の略全体を、枠部材3に嵌め込まれた透明板ユニット4を介して視認することができる。
When the player plays a game, substantially the
また図1に示すように、枠部材3の下部は、正面側に膨出した膨出部6となっている。この膨出部6の右側には、遊技者が操作するハンドルレバー7が設けられている。遊技者がこのハンドルレバー7を時計方向に回転操作すると、その操作角度に応じた打球力で遊技球が遊技盤20の遊技領域21に所定の時間間隔で打ち出される。また膨出部6の上部には、遊技機1から払い出された賞球を受ける球受け部8と、遊技者が演出を楽しむために操作する各種の演出ボタン9とが設けられている。また枠部材3は、窓部5の周囲に沿って各種演出のための枠ランプ10を備えている。さらに枠部材3はその上部に左右一対のスピーカ11を備えている。
Moreover, as shown in FIG. 1, the lower part of the
図3は、遊技機1の枠部材3を開放した状態を示す図である。遊技者が遊技を行うときには、図1に示したように枠部材3は遊技機本体2に閉じられ、施錠された状態となるのに対し、遊技中、例えば遊技領域21において球詰まりなどが生じると、店員が枠部材3を解錠して図3に示すように枠部材3を開放することにより、球詰まりなどを解消することができる。
FIG. 3 is a view showing a state in which the
図3に示すように、枠部材3は窓部5の周縁部複数箇所に透明板ユニット4を固定するための係止部材13を備えている。これら係止部材13は、枠部材3の背面側から窓部5に嵌め込まれた透明板ユニット4の周縁部に係合することにより、透明板ユニット4を枠部材3に固定する。そのため、枠部材3の開閉動作が繰り返し行われても、透明板ユニット4は枠部材3から脱落することがない。この透明板ユニット4には、後述するように磁石による不正を検知するためのコイル12が設けられており、透明板ユニット4の右下部にそのコイル12を枠部材3に対して電気的に接続するためのコネクタ14が設けられている。
As shown in FIG. 3, the
図4は、透明板ユニット4を枠部材3から取り外した状態を示す図である。窓部5に装着された透明板ユニット4を取り外す場合、例えば図4に示すように係止部材13をR方向に回動させて、係止部材13と透明板ユニット4との係合状態を解除する。すると、透明板ユニット4は枠部材3の背面側に取り外すことができる。逆に、透明板ユニット4を枠部材3に取り付ける場合、透明板ユニット4を枠部材3の背面側から窓部5に嵌め込み、係止部材13を図4に示すR方向とは逆の方向に回動させて、係止部材13を透明板ユニット4に係合させることで透明板ユニット4を固定することができる。透明板ユニット4が枠部材3に固定されると、透明板ユニット4のコネクタ14は、枠部材3の背面側右下部に設けられたコネクタ15に接続された状態となるが、これについては後に詳しく説明する。
FIG. 4 is a diagram illustrating a state where the
また図4に示すように透明板ユニット4は、透明ガラス板などで構成される透明板40と、その透明板40の周縁部に沿って設けられた保持部43とを備えている。保持部43は、透明板40を保持するものであり、その上部左右の所定箇所に枠部材3の係止部材13と係合するフランジ部44が設けられ、また下部右側の所定箇所にコネクタ14が設けられている。
As shown in FIG. 4, the
図5は、透明板ユニット4の詳細構成を説明するためにその一部を切断した状態の斜視図である。図5に示すように、透明板ユニット4は、透明板40として2枚の透明板41,42を備えており、これら透明板41,42が所定間隔を隔てた状態で保持部43により平行に保持されている。このうち、第1透明板41は、遊技中、遊技者側に位置する透明板である。また第2透明板42は、遊技中、遊技盤20側に位置する透明板である。
FIG. 5 is a perspective view of a state in which a part of the
また図5において破線で示すように、透明板ユニット4にはコイル12が設けられている。コイル12は、第1透明板41と第2透明板42との間に設けられ、透明板40を保持する保持部43に沿って所定回数巻き回された状態で配置される。コイル12は、遊技盤20の正面近傍における磁気を検知するものである。コイル12は、従来のリードスイッチ式磁気センサのような可動部(開閉式スイッチ)を有さないため、衝撃などが作用した場合でも従来よりも破損する可能性は低くなる。
Further, as shown by a broken line in FIG. 5, the
図6は、透明板ユニット4におけるコイル12の配置例を示す部分拡大断面図である。第1透明板41および第2透明板42の周縁部を保持する保持部43は、第1透明板41と第2透明板42との間隔を所定間隔に保持するため、第1透明板41と第2透明板42の間に位置するスペーサ部43aを有している。
FIG. 6 is a partial enlarged cross-sectional view illustrating an arrangement example of the
図6(a)の配置例では、保持部43のスペーサ部43aにおいて第2透明板42と対向する表面に凹溝45が形成され、コイル12はその凹溝45に配置されている。凹溝45は、透明板41,42の周囲に沿って形成された環状溝であるため、コイル12をこの凹溝45に沿って巻き回すことにより、透明板41,42の略全体の領域をコイル12の内側に収めることができる。そして図6(a)に示すように、凹溝45をスペーサ部43aの第2透明板42と対向する面に設けることにより、透明板ユニット4を枠部材3に装着した遊技状態(図1に示す状態)では、遊技者がコイル12を視認することができないように配置することができる。また図6(a)に示す配置例において、コイル12は、第1透明板41と第2透明板42との間に設けられるので、これら透明板41,42によって保護される。そのため、例えば悪意ある遊技者などによってコイル12が切断されることを防止することができる。尚、図6(a)では、スペーサ部43aの第2透明板42と対向する表面に凹溝45を形成した場合を例示しているが、これとは反対側の表面、すなわち第1透明板41と対向する表面に凹溝45を形成してそこにコイル12を配置しても構わない。
In the arrangement example of FIG. 6A, a
また図6(b)の配置例では、コイル12は、保持部43のスペーサ部43aの先端部に沿って配置されている。保持部43は透明板41,42の周縁部を保持する環状部材であるため、コイル12をスペーサ部43aの先端部に沿って巻き回すことにより、透明板41,41の略全体の領域をコイル12の内側に収めることができる。そしてコイル12をスペーサ部43aの先端部に接着剤などで固定することにより、遊技領域21の視認性を低下させることなく、コイル12を配置できる。また図6(b)に示す配置例においても、コイル12は、第1透明板41と第2透明板42との間に設けられるので、これら透明板41,42によって保護される。そのため、例えば悪意ある遊技者などによってコイル12が切断されることを防止することができる。
Further, in the arrangement example of FIG. 6B, the
次に図7は、透明板ユニット4におけるコネクタ14の部分を拡大して示す図である。コネクタ14は、遊技機1の正面側に対応する側からみた場合、図7(a)に示すように、コイル12に接続される2つの端子17,17を備えている。図7(b)は、図7(a)におけるA−A線で切断した場合の断面図である。本実施形態では例えば、図7(b)に示すように保持部43とコネクタ14とが一体的に形成される。そして保持部43のスペーサ部43aに設けられたコイル12は、保持部43の内部に配線された導線19によってコネクタ14の端子17に接続されている。これにより、コイル12とコネクタ14の端子17とを接続する導線19が、意図的に切断されることを防止することができる。
Next, FIG. 7 is an enlarged view showing the
このようなコネクタ14は、枠部材3の背面側に設けられたコネクタ15の位置に対応するように保持部43の所定箇所に設けられるため、図8に示すように、透明板ユニット4を枠部材3の背面側から窓部5に嵌め込むことにより、透明板ユニット4のコネクタ14と枠部材3のコネクタ15とが互いに接続されるようになる。つまり、透明板ユニット4を枠部材3に装着する際には、コネクタ14,15を接続するための作業を別途行う必要はない。そのため、透明板ユニット4に設けられたコイル12を確実に接続することができると共に、透明板ユニット4の取り付け作業や交換作業などを効率よく行うことができるようになる。
Since such a
そして上記のようにして透明板ユニット4が枠部材3に取り付けられると、遊技中の遊技者がコイル12に直接触れることができなくなる。また、例えば遊技中に球詰まりなどが発生して店員が枠部材3を開放した場合でも、遊技者がコイル12に直接触れることを防止することができる。
When the
図9は、本実施形態における遊技機1を正面から観た図である。遊技者は、図9に示す状態で、枠部材3の窓部5を介して遊技領域21に打ち出される遊技球の挙動や、画像表示器25の表示画面などを注目しながら遊技を行う。図9において、上述したコイル12は例えば図中破線で示すように配置されている。つまり、コイル12は、遊技領域21の周囲に沿って所定回数巻き回されており、コイル12の内側に遊技領域21のほぼ全域が収められている。そのため、遊技者が透明板ユニット4に磁石を近づけると、それが遊技領域21のどの部分であったとしても、コイル12を貫く磁束がそれによって変化する。その結果、コイル12にはその磁束変化を打ち消す方向に誘導起電力が発生する。そして遊技機1は、コイル12に発生する誘導起電力を検知することによって磁石による不正行為を検知するように構成されている。
FIG. 9 is a view of the
図10は、遊技機1の制御機構を示すブロック図であり、遊技機1の背面側に取り付けられる各種制御基板を示している。遊技機1は、遊技に関する主たる動作を制御するメイン制御基板100と、メイン制御基板100から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するサブ制御基板200とを備えている。本実施形態の場合、サブ制御基板200は、払出制御基板120、演出制御基板130、画像制御基板140、ランプ制御基板150等で構成されている。
FIG. 10 is a block diagram showing the control mechanism of the
メイン制御基板100は、遊技に関する動作を制御する遊技制御部50と、コイル12からの出力信号(誘導起電力)を処理する信号処理回路51と、磁石による不正行為が行われたか否かを検知する不正検知部53とを備えている。また信号処理回路51には、コイル12の断線を自動検知する自己診断回路52が設けられている。
The
またメイン制御基板100には、遊技球が始動口26に入球したことを検知する始動口スイッチ81、電動チューリップ27を開閉させる電チューソレノイド82、遊技球が所定のスルーゲートを通過したことを検知するゲートスイッチ83、遊技球が普通入賞口に入球したことを検知する普通入賞口スイッチ84、遊技球が大入賞口28に入球したことを検知する大入賞口スイッチ85、大入賞口28を開閉駆動する大入賞口ソレノイド86、普通図柄表示器31、普通図柄保留表示器32、特別図柄表示器33および特別図柄保留表示器34が接続されている。尚、普通図柄表示器31、普通図柄保留表示器32、特別図柄表示器33および特別図柄保留表示器34は、遊技盤20の右下部に設けられた表示器30に含まれる表示器である。
The
遊技制御部50は、CPU101とROM102とRAM103とを備えている。遊技制御部50は、始動口スイッチ81、普通入賞口スイッチ84および大入賞口スイッチ85のそれぞれが遊技球の入球を検知した場合、払出制御基板120に対して賞球コマンドを送出する。払出制御基板120は、CPU121とROM122とRAM123とを備え、遊技盤20の背面側に設けられた払出モータ124を制御するように構成されており、メイン制御基板100から賞球コマンドを入力すると、入球した入賞口に応じて所定球数の払い出しを行う。
The
また遊技制御部50は、大当たり抽選や普通図柄の抽選を行うように構成されている。例えばゲートスイッチ83が遊技球の通過を検知した場合、電動チューリップ27を開閉するための普通図柄抽選を行い、当選すれば電チューソレノイド82を所定時間若しくは所定回数駆動させて電動チューリップ27を開放させる。また始動口スイッチ81が入球を検知した場合、遊技制御部50は、大当たり抽選を行い、特別図柄表示器33での特別図柄の変動表示を開始すると共に、その抽選結果に応じた演出を行わせるべく、演出制御基板130に対して信号やコマンドを送出する。また始動口スイッチ81が入球を検知したとき、特別図柄の変動表示中である場合は、その入球に伴う特別図柄の変動表示を保留し、特別図柄保留表示器34に保留数を表示する。また遊技制御部50による大当たり抽選で大当たりに当選した場合、遊技制御部50は、特別図柄の変動表示後にその当たり種別に対応した特別図柄を表示し、その当たり種別に応じてサブ制御基板200の各部を制御する。
In addition, the
演出制御基板130は、CPU131とROM132とRAM133とリアルタイムクロック(RTC)134とを備えている。また演出制御基板130には、演出ボタン9が操作された場合の信号が入力する。演出制御基板130は、メイン制御基板100からの信号やコマンドなどに基づいて具体的な演出内容を決定し、画像制御基板140とランプ制御基板150のそれぞれを制御する。また演出制御基板130は、遊技者が演出ボタン9を操作した場合、それに応じて演出内容を変化させることがある。リアルタイムクロック(RTC)134は、電源投入の有無にかかわらず、リアルタイムに現在時刻をカウントする時計回路(計時手段)である。
The
画像制御基板140は、CPU141とROM142とRAM143とVRAM144とを備えており、演出制御基板130からの指示に基づいて画像表示器25における装飾図柄の変動表示を行うと共に、演出制御基板130から指定された図柄でその変動表示を停止させるなど、画像表示器25での表示画像を制御する。また画像制御基板140は、演出制御基板130からの指定に基づいてリーチ演出や画像表示器25にキャラクタを出現させるなどの各種の演出を行う。VRAM144は、画像表示器25に表示するための画像を書き込むメモリである。CPU141はこのVRAM144に対して背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理などの各種処理を実行することにより、画像表示器25に対して、背景画像、装飾図柄画像、キャラクタ画像などを重畳的に表示することができる。また画像制御基板140は、スピーカ11から演出用の効果音などを発生させる。
The
ランプ制御基板150は、CPU151とROM152とRAM153とを備えており、演出制御基板130からの指示に基づいて枠ランプ10や盤ランプ61などを含む各種ランプを点灯させると共に、演出用の各種可動役物を駆動するための役物駆動部62を制御する。
The
またメイン制御基板100に設けられた信号処理回路51は、例えば信号増幅器、ノイズ除去回路、反転回路、A/D変換器などの各種回路を備えた回路であり、コイル12が発生する誘導起電力を信号処理して不正検知部53に出力する。ただし、この信号処理回路51は、必ずしもメイン制御基板100に設けなくても良い。例えば枠部材3のコイル12の近傍位置に設ければ、コイル12から信号処理回路51への配線をなるべく短くすることができ、信号処理回路51に入力するノイズ成分を抑制することができる。
The
不正検知部53は、信号処理回路51からの出力信号に基づいて磁石による不正行為の有無を検知する処理部である。不正検知部53が磁石による不正行為を検知すると、不正行為が行われていることを示す信号を遊技制御部50に出力する。
The
図11は、磁石による不正行為が行われた場合の信号処理の概念を示す図である。図11(a)に示すように遊技機1の正面側から磁石Mを透明板ユニット4に近づける方向F1に移動させ、その後、その磁石Mを透明板ユニット4から遠ざける方向F2に移動させる場合、枠部材3に設けられたコイル12を貫く磁束は、例えば、はじめ増加し、その後、減少する。そのため、コイル12は、磁石Mが方向F1およびF2へ移動することに伴って図11(b)に示す出力信号(誘導起電力)SG1を出力する。尚、コイル12の巻き方向が逆方向の場合、誘導起電力の正負は図11(b)とは逆になる。信号処理回路51は、図11(b)に示すようなコイル12からの出力信号SG1に対し、上述した各種回路での信号処理を順次行うことにより出力信号SG2を出力する。この出力信号SG2は、コイル12が発生する誘導起電力に応じた信号となっており、例えばディジタル信号として出力される。不正検知部53は、この出力信号SG2を入力することにより、遊技機1において磁石による不正行為が行われているか否かを検知することができる。尚、コイル12の巻数は、磁石Mの接近や離反に対して十分な感度を有するように適宜設定可能である。
FIG. 11 is a diagram illustrating a concept of signal processing when an illegal act using a magnet is performed. When moving the magnet M from the front side of the
本実施形態のコイル12は、枠部材3において遊技領域21を包囲するように巻き回されているため、特に図11(a)に示すように磁石Mが透明板ユニット4に接近する方向F1に移動する場合や、遠ざかる方向F2に移動する場合、コイル12に大きな誘導起電力が発生する。そのため、不正行為を行おうとして磁石を透明板ユニット4に近づけようとする遊技者の初期動作を良好に検知することができる。
Since the
また透明板ユニット4に磁石を近接させている状態で、その磁石が遊技領域21に対して上下左右方向に移動すれば、それによってもコイル12を貫く磁束がある程度変化する。そのため、この場合もコイル12に誘導起電力が発生する。このとき発生する誘導起電力は、図11(a)に示した方向F1又はF2に移動する場合と比較すれば小さい起電力であるが、信号処理回路51における信号増幅率などを予め適切な値に調整しておくことで不正行為として検知することが可能である。
Further, if the magnet is moved in the vertical and horizontal directions with respect to the
このように本実施形態の遊技機1は、コイル12、信号処理回路51および不正検知部53によって、遊技領域21の近傍で磁石が移動していれば、それを検知することができ、特に遊技領域21に対して接近する磁石の移動や遊技領域21から遠ざかる磁石の移動に対して高い感度を有している。
As described above, the
次に図12は、自己診断回路52の一構成例を示す図である。この自己診断回路52は、例えば信号処理回路51がコイル12からの出力信号SG1を入力する前段位置に介挿されている。自己診断回路52は、コイル12の一端側に接続された電流源52aと、コイル12の他端側に接続された電流検知部52bと、電流検知部52bの検知結果に基づいてコイル12の断線を検知する異常検知部52cとを備え、異常検知部52cがコイル12の断線を検知した場合には異常信号を不正検知部53に出力するように構成されている。電流源52aは、微弱な一定電流を発生させ、コイル12の一端に対してその一定電流を流す。コイル12が断線していない場合、電流検知部52bは電流源52aが発生する一定電流を検知する。これに対し、コイル12が断線している場合、電流検知部52bは電流源52aが発生する一定電流を検知しない。異常検知部52cは、電流検知部52bが検知する電流値に基づき、コイル12の断線を判断する。例えば、電流検知部52bが電流を全く検知しない場合、異常検知部52cはコイル12が断線していると判断し、不正検知部53に異常信号を出力する。また電流検知部52bが電流を検知していれば、異常検知部52cはコイル12が断線していないと判断し、不正検知部53には異常信号の出力を行わない。したがって、このような自己診断回路52により、コイル12が正常に機能しているかどうかを自己診断することができる。このような自己診断回路52は、遊技機1への電源投入以降、常時、自己診断を行うようにしても良い。また電源投入以降、一定の時間間隔ごとに繰り返し自己診断を行うようにしても良い。
Next, FIG. 12 is a diagram illustrating a configuration example of the self-
そして不正検知部53は、異常検知部52cから出力される異常信号を入力することにより、コイル12の切断を検知することができ、磁石による不正行為検出機能が有効に動作していない状況であることを把握する。そして不正検知部53は、コイル12の切断を検知すると、コイル12が切断された状態であることを示す信号を遊技制御部50に出力する。
And the
図10に示した遊技制御部50は、上述したようにサブ制御基板200に対して信号やコマンドなどを出力することで遊技の進行状況に応じた制御を行いつつ、その一方で、定期的に不正検知部53の出力を監視している。
The
そして不正検知部53から不正行為が行われていることを示す信号を受信した場合、遊技制御部50は、そのタイミングで不正行為対策のための各種処理を実行する。例えば、演出制御基板130に対して不正行為警告コマンドを出力することにより、画像表示器25に警告画面を表示し、スピーカ11から警告のための音声を発生させる。また枠ランプ10などを所定のパターンで点灯させることで周囲の店員などに報知する。また遊技制御部50は、図示しない通信インタフェースを介してホール側のコンピュータに、磁石による不正行為が行われていることを通知する。これにより、ホール側では、多数設置されている遊技機のうち、どの遊技機で磁石による不正行為が行われているかをリアルタイムで把握することができる。
And when the signal which shows that the fraudulent act is performed from the
また不正検知部53からコイル12が切断された状態であることを示す信号を受信した場合、遊技制御部50は、そのタイミングでコイル切断に対処するための各種処理を実行する。例えば、演出制御基板130に対して所定のコマンドを出力することにより、画像表示器25に「店員を呼んでください。」といった画面を表示させるたり、スピーカ11から所定の音声を発生させる。また枠ランプ10などを所定のパターンで点灯させることで周囲の店員などに報知する。また遊技制御部50は、図示しない通信インタフェースを介してホール側のコンピュータに、コイル12が切断された状態であることを通知する。これにより、ホール側では、多数設置されている遊技機のうち、どの遊技機でコイル12が切断された状態であるかをリアルタイムで把握することができる。その結果、コイル12の切断された遊技機を使用停止としたり、或いは、透明板ユニット4の交換作業などを速やかに行うことができる。
When the signal indicating that the
以上のように本実施形態の遊技機1は、枠部材3の窓部5に着脱自在な透明板ユニット4にコイル12を配置しており、そのコイル12に発生する誘導起電力に基づいて不正行為を検知する構成である。コイル12は、従来のリードスイッチ式磁気センサなどと比較すると、その構成が極めて簡単であるため、遊技者が透明板ユニット4を叩いた場合や、店員による枠部材の開閉動作が行われた場合の衝撃などによって故障や破損する可能性は極めて低く、安定した不正検知が可能になる。
As described above, in the
また本実施形態におけるコイル12は、遊技領域21の周囲に沿って巻き回されるので、遊技領域21の視認性を低下させることがなく、しかも遊技領域21の略全域で磁石による不正行為を検出することが可能である。また本実施形態の遊技機1は、上述したように、これから不正行為を行おうとする遊技者の初期動作を良好に検知可能であるので、画像表示器25に警告画面を表示することで遊技者に不正行為を思い留まらせるなど、不正行為を未然に防止することも可能である。
In addition, since the
また本実施形態では、コイル12を透明板ユニット4の保持部43に沿って設けているので、コイル12が何ら目立たない構成となっている。そしてコイル12を第1透明板41と第2透明板42の間に設けることによって、コイル12を保護することができるので、コイル12が断線するほどの衝撃がコイル12に作用することを防止できると共に、悪意ある遊技者などによってコイル12が切断される可能性を低減することもできる。
Moreover, in this embodiment, since the
さらに本実施形態では、コイル12の断線を検知する自己診断回路52を備えているので、万一、コイル12が断線して磁石による不正行為を検知することができない状態になっても、それを速やかに検知して対処することが可能である。
Further, in the present embodiment, since the self-
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。 As mentioned above, although one Embodiment regarding this invention was described, this invention is not restricted to the content mentioned above, A various modification is applicable.
例えば、上記実施形態では、始動口26に遊技球が入球すると、大当たり抽選を行い、その大当たり抽選に当選すると大入賞口28が所定回数開閉する遊技機を例示した。しかしながら、本発明の遊技機は、必ずしもそのような遊技機に限定されるものではなく、上述した遊技機以外の種々の遊技機に対しても適用可能であることは勿論である。
For example, in the above-described embodiment, a gaming machine in which a big hit lottery is performed when a game ball enters the start opening 26 and the big winning
1 遊技機
2 遊技機本体
3 枠部材
4 透明板ユニット
40 透明板
41 第1透明板
42 第2透明板
5 窓部
12 コイル
20 遊技盤
21 遊技領域
51 信号処理回路
52 自己診断回路(自己診断手段)
53 不正検知部(不正検知手段)
DESCRIPTION OF
53 Fraud detection unit (fraud detection means)
Claims (4)
前記遊技盤の正面側に配置され、前記遊技領域を視認可能な窓部を有する枠部材と、
前記窓部に対して着脱可能な透明板ユニットと、
前記透明板ユニットに設けられ、前記遊技領域の周囲に沿って巻き回したコイルと、
前記コイルに発生する誘導起電力に基づいて不正行為を検知する不正検知手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 A game board having a substantially circular game area in which a game ball is launched;
A frame member disposed on the front side of the game board and having a window portion through which the game area can be visually recognized;
A transparent plate unit detachable from the window,
A coil provided in the transparent plate unit and wound around the gaming area;
Fraud detection means for detecting fraud based on the induced electromotive force generated in the coil;
A gaming machine comprising:
第1透明板と、
前記第1透明板と所定間隔を隔てて平行に配置される第2透明板と、
を備え、
前記コイルは、前記第1透明板と前記第2透明板との間に設けられることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 The transparent plate unit is
A first transparent plate;
A second transparent plate disposed in parallel with the first transparent plate at a predetermined interval;
With
The gaming machine according to claim 1, wherein the coil is provided between the first transparent plate and the second transparent plate.
前記コイルは、前記保持部に沿って設けられることを特徴とする請求項2記載の遊技機。 The transparent plate unit has a holding portion for holding peripheral edges of the first transparent plate and the second transparent plate,
The gaming machine according to claim 2, wherein the coil is provided along the holding portion.
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