JP2010213793A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スロープ部材50は、本体部51と、本体部51に載置される載置部材53と、載置部材53と対向して配置され、遊技球10が転がる上面52aを有する上面部材52と、載置部材53と上面部材52との間に介挿されるバネ部材54と、を備えている。上面部材52は、バネ部材54により付勢され、本体部51に対して一定の高さに保持される。バネ部材54のバネ定数は、上面部材52の上面52aを遊技球10が転がって通過していくときには、バネ部材54のバネ変形量(圧縮量)が変わらないものの((a)、(b)及び(d)参照)、遊技球10の脱落により数多くの遊技球10の自重が同時に作用すると((c)参照)、バネ部材54のバネ変形量が多くなるように、設定されている。
【選択図】図5
Description
この特許文献1には、複数の台全てにおいて略均等な確率にて跳躍した遊技球を案内部へ着地させることができるパチンコ遊技機が開示されている。
本発明は、役物から遊技球が脱落した場合にホールの店員によらずに遊技球脱落前の状態に戻すことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記遊技領域111にて前記役物20の前記上面21に位置し、当該役物20との間に前記空間Sを制限する風車42をさらに備えることを特徴とすることができる。また、前記拡張手段51・52・54,61・62・64,71・72・74は、複数の遊技球10の自重により前記役物20の前記上面21が下方に動くことにより、前記空間Sを拡張する方向に移動可能であることを特徴とすることができる。また、前記役物20に設けられ、当該役物20の上面21にて遊技球10を前記透明板32から離間する方向に向かわせるための方向付け手段72をさらに備えることを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
図4は、遊技盤110の遊技領域111を部分的に示す図である。
同図に示すように、遊技領域111には、スロープ部材20が配置されている。このスロープ部材20は、本実施の形態の例では、遊技領域111のレール部材112に隣接するように位置している。すなわち、スロープ部材20は、遊技者から見て遊技領域111の左側に位置している。
スロープ部材20は、遊技領域111を落下する遊技球10が接する上面21を有する。この上面21が遊技領域111の下側中央寄り(同図の右下方)に向かうように傾斜している。すなわち、スロープ部材20は、上面21が傾斜面になるように遊技盤110に取り付けられている。このため、遊技球10がスロープ部材20の上面21に接すると、遊技球10は上面21を転がったり上面21で跳ね返ったりして、空間Sを通過して第1始動口121、第2始動口122および大入賞口125(いずれも図1参照)の方向に向かっていく。この空間Sは、スロープ部材20と風車42との間を遊技球10が通過する領域である。すなわち、風車42は、スロープ部材20の上面21を通る遊技球10のための空間Sを制限するものである。言い換えると、空間Sは、風車42によりその範囲が制限されている。
また、スロープ部材20は、風車42の下方に隣接して配置されている。スロープ部材20の上面21を転がる遊技球10は、風車42との間の空間を通って、複数の遊技くぎ41が規則的に並んで構成されている道くぎに導かれて落下していく。なお、この道くぎの下流側には、第1始動口121および第2始動口122(図1参照)が位置している。
〔第1の実施の形態〕
図5は、第1の実施の形態に係るスロープ部材50の構成を説明する断面図である。同図の(a)は、本実施の形態に係るスロープ部材50を示す図であり、(b)、(c)および(d)は、遊技球脱落状態が発生した場合の作用を説明するための図である。
同図の(a)に示すように、スロープ部材50は、遊技盤110の盤面110aに取り付けられ、透明板32に対向する面である前面51cに装飾が施された本体部51と、本体部51に載置される載置部材53と、載置部材53と対向して配置され、遊技球10が転がる上面52aを有する上面部材52と、載置部材53と上面部材52との間に介挿される付勢部材の一例としてのバネ部材54と、を備えている。なお、スロープ部材50の本体部51、上面部材52およびバネ部材54は、スロープ部材50の上面にて遊技球10が転がるための空間Sを拡張する方向に移動可能な拡張手段の一例を構成するものである。
上面部材52は、バネ部材54により付勢され、本体部51に対して一定の高さに保持される。このバネ部材54は、本実施の形態では、ねじりコイル圧縮ばねをその一例として採用している。そして、バネ部材54のバネ定数は、上面部材52の上面52aを遊技球10が転がって通過していくときには、バネ部材54のバネ変形量(圧縮量)が変わらないものの、遊技球10の脱落により数多くの遊技球10の自重が同時に作用するとバネ部材54のバネ変形量が多くなるように、設定されている。
さらに説明すると、上面部材52の上面52aの形状は平坦である。また、通常は、本体部51の上面51bは、上面部材52の上面52aよりも低くなっていて、さらには、本体部51の前面51cと透明板32の内面32aとの間には、隙間Cが存在する。この隙間Cは、遊技盤110に取り付けられる各種の部品の製造誤差や、各種の部品の組み立ての際の組立誤差を考慮して、形成されている。
遊技球10aがスロープ部材50から脱落した場合には、後続の遊技球10b,10cが遊技球10aによりせき止められる。すると、同図の(c)に示すように、遊技球10a,10b,10cの自重によってバネ部材54のバネ変形量が大きくなり、上面部材52と載置部材53との離間距離が縮まる。その結果として、上面部材52は下方に移動する。言い換えると、上面部材52は、遊技球10a〜10cが転がるための空間S(図4参照)を拡張する方向に移動する。これにより、隙間Aは大きくなって隙間B(B>A)になる。これによって、スロープ部材50から脱落した遊技球10aと遊技球10aによりせき止められている遊技球10b,10cとがスロープ部材50の上面部材52の上面52aを転がり始め、遊技球10aがスロープ部材50から脱落する前の状態に戻る。
図6の(a)は、第2の実施の形態に係るスロープ部材60の構成を説明する断面図である。
同図に示すように、スロープ部材60は、第1の実施の形態に係るスロープ部材50と基本的な構造が同じである。すなわち、スロープ部材60は、スロープ部材50の本体部51に対応する本体部61と、スロープ部材50の載置部材53に対応する載置部材63と、スロープ部材50の上面部材52に対応する上面部材62と、スロープ部材50のバネ部材54に対応するバネ部材64と、を備えている。
さらに説明すると、遊技球10が脱落せずに転がっている状態におけるスロープ部材60の上面60aは、本体部61の上面61aと上面部材62の上面62aとによって平坦に形成されている。そして、脱落が生じると(図5の(b)参照)、多数の遊技球10の自重によって、スロープ部材60の上面60aの一部である上面部材62の上面62aが下がる(図5の(c)参照)。このように、脱落発生時には、上面部材62の上面62aのみが隙間Aを大きくする方向に移動し、これにより、脱落状態が解消される。
図6の(b)は、第3の実施の形態に係るスロープ部材70の構成を説明する断面図である。
同図に示すように、スロープ部材70は、第1の実施の形態に係るスロープ部材50と基本的な構造が同じである。すなわち、スロープ部材70は、スロープ部材50の本体部51に対応する本体部71と、スロープ部材50の載置部材53に対応する載置部材73と、スロープ部材50の上面部材52に対応する上面部材72と、スロープ部材50のバネ部材54に対応するバネ部材74と、を備えている。
さらに説明すると、スロープ部材70の上面部材72は、遊技領域111が形成される遊技盤110の盤面110aから盤面110aに対して傾斜角θ7をもって上方に傾斜していく傾斜上面72aを有する。すなわち、上面部材72は、盤面110aから離れるに従って上方に位置するように傾斜上面72aが形成されている。言い換えると、傾斜上面72aは、遊技球10が転がる方向と交差する方向において傾斜している。また、遊技球10が転がる面は、スロープ部材70の上面部材72の上面72aである。なお、スロープ部材70の上面部材72は、方向付け手段の一例としてのものである。
また、本実施の形態に係るスロープ部材70における上面部材72の傾斜上面72aは、スロープ部材70の上面全体にわたって形成され、また、その傾斜角θ7は一定である。図示を省略するが、このような傾斜上面72aの形状については、種々の変形例が考えられる。
また、他の変形例としては、上面部材72の上面のうち盤面110aに近い部分である近位区間を切り欠いて凹形状にすることで、盤面110aに遠い部分(透明板32に近い部分)である遠位区間よりも低くして、遊技球10が転がる方向(紙面垂直方向)に沿って延びる溝部を形成する構成である。
Claims (4)
- 遊技球による遊技を行うための遊技領域を有する遊技盤と、当該遊技盤の当該遊技領域を遊技球による遊技を行う遊技者から隔てるための透明板と、を備える遊技機であって、
前記遊技領域に配置され、遊技球が転がる上面を有し、前記透明板との間に隙間を有する役物と、
前記役物に設けられ、当該役物の前記上面にて遊技球が転がるための空間を拡張する方向に移動可能な拡張手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技領域にて前記役物の前記上面に位置し、当該役物との間に前記空間を制限する風車をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記拡張手段は、複数の遊技球の自重により前記役物の前記上面が下方に動くことにより、前記空間を拡張する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記役物に設けられ、当該役物の上面にて遊技球を前記透明板から離間する方向に向かわせるための方向付け手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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