JP2010212887A - 信号特性変化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジタル信号のクリップを防止しつつ、過度な音量低下を防止可能な信号補正装置を提供する。
【解決手段】係数算出部102Aによって入力信号x[n]に応じた係数pを求め、この係数pに応じて、ディジタルレベル補正部101Aにおける信号のレベルを制御するための係数と、特性補正部101Bにおける信号の特性を変化させるための係数をバランス設定部102Bが決定することで、ディジタルレベル補正部101Aと特性補正部101Bで適応処理することが可能となった。
【選択図】 図1

Description

この発明は、入力信号の特性を変化させる信号補正装置に関する。
DSP(Digital Signal Processor)などを用いて、入力信号(例えば音声信号、オーディオ信号)の特性(例えば音量、周波数特性、位相特性、トーン性)を変化させて、所望の受聴環境(例えば室内伝達特性、頭部伝達関数、音量)を提供する信号特性変化装置の開発が進められている。
一例として、イコライザ装置があり、この装置では、周波数帯域毎にレベル(例えばパワーや信号振幅)を調整することができる。ディジタル信号のレベルを変化させる場合、レベルを上げると、ディジタル信号系の最大レベルを越えて、信号がクリップしてしまう恐れがある。
このため、ディジタル信号のレベルを上げるイコライザ装置は、入力信号のレベルを全周波数帯域にわたって下げるレベル制御を行うとともに、アナログ変換した後に、ディジタル信号の処理で下げた分だけ、レベルを増幅するようにしている。
また従来は、上述のようなレベルの上げ下げに起因するSN比の悪化を防止するために、入力されたディジタル信号に対して、レベル変化量の最大値に基づいて、クリップしないようにレベルを下げるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来は、固定した量だけレベルを下げるため、入力信号によっては過度な音量低下が生じることがあった。
特開2002−345075公報
従来の信号特性変化装置では、ディジタル信号がクリップしてしまうことを防止するために、ディジタル信号のレベルを下げるようにしているが、固定した量だけレベルを下げるため、過度な音量低下が生じることがあるという問題があった。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、ディジタル信号のクリップを防止しつつ、過度な音量低下を防止可能な信号補正装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、入力信号の特性を変化させる信号特性変化装置であって、入力信号のレベルを制御するレベル制御手段と、レベル制御手段によりレベル制御された入力信号の特性を変化させる特性変化手段と、入力信号の特徴量に基づいて、レベル制御手段のレベル制御を調整するレベル制御係数及び特性変化手段のレベル制御を調整する特性変化係数を算出する係数算出手段とを具備して構成するようにした。
以上述べたように、この発明では、入力信号の特性を変化させるにあたって、その前段において、入力信号の特徴量に基づいて、入力信号のレベルを制御するようにしている。 したがって、この発明によれば、入力信号に合わせた適応処理が行えるので、ディジタル信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止可能な信号特性変化装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
(第1の実施例)
図1は、この発明の一実施形態に係わる信号特性変化装置の構成を示すものである。この信号特性変化装置は、信号補正部101と、特性変化部102とを備えている。この信号特性変化装置は、例えば携帯電話機などの音声通話機器や、携帯型オーディオ再生機など、ディジタル音声信号をアナログ信号に変換して出力する電子機器に実装される。
例えば、音声通話機器の場合、この回路の前段に備えられた通信装置によって、通信相手の通信機器と通信リンクを確立し、通信相手と双方向通話が可能な状態となる。無線通信部によって受信された受信データは、図示しないデコーダによって、事前に決められた処理時間の単位(1フレーム=Nサンプル)ごとに、入力信号x[n](n=1,2,3…,N)としてディジタル信号に復号される。
入力信号x[n]は、音声信号であってもオーディオ信号であっても良い。以下の説明では、入力信号x[n]は音声信号とする。Nの範囲については、1以上の整数であれば良く、例えばN=160サンプルのフレームサイズとする。なお、オーディオ信号場合では、Nは1024, 512, 256など2のべき乗が主に使われる。
また、入力信号x[n]は16ビットで表される信号とするが、これに限定されず、bビットで表される信号(b=1,2,3…)であっても、フローティング(浮動小数点)の信号であってもかまわない。以降、後述される信号(例えば図1中d[n],y[n]など)についても同様の条件とする。
続いて、信号補正部101と、特性変化部102について説明する。信号補正部101は、入力信号x[n]を入力として、信号の特性を変化させた出力信号y[n](n=1,2,3…,N)を出力する。
信号補正部101は、ディジタルレベル補正部101Aと、特性補正部101Bを備えている。ディジタルレベル補正部101Aは、後述する特性変化部102から入力されるレベル制御係数THを用いて入力信号x[n]のダイナミックレンジコントロール(DRC)を行って信号のレベル(例えば振幅、パワー)を制御し、信号d[n]を出力する。具体的には、入力信号x[n]のレベルが上記レベル制御係数THより大きい場合、レベル制御係数THに応じて入力信号x[n]のレベルを減衰させて出力する。
一方、入力信号x[n]のレベルがレベル制御係数THより小さい場合は、入力信号x[n]のレベルは変化させずにそのまま出力する。以上のような制御によって、クリップしそうなレベルの大きい信号のみを予め抑えることができる。なお、ディジタルレベル補正部101Aは、信号のレベルを制御するものであればよく、自動音量調整(AGC)のようなものであってもよい。
特性補正部101Bは、後述する特性変化部102から入力される特性変化係数G(ω)を用いて、信号d[n]の周波数特性を変化させる。これによって例えば、携帯電話ハンドセット用スピーカ、携帯電話ハンズフリー用スピーカなどの特性劣化している周波数帯域を補償したり、室内伝達特性、頭部伝達関数のような特殊効果を与えたりし、所望の受聴環境を実現することができる。
具体的には、信号d[n]を周波数領域の信号に変換した後に特性変化係数G(ω)を乗算し、この結果を時間領域の信号に変換した信号を出力信号y[n]として出力する。出力信号y[n]は、図示しない後段のディジタルアナログ変換器(D/A変換器)によりアナログ信号に変換され、増幅器を通じてスピーカから拡声出力される。なお、特性補正部101Bは、周波数領域に変換せずに周波数特性を変化させるものであってもよい。
なお、本実施例では、信号補正部101が信号のレベルを制御するとして説明するが、信号補正部101は音声信号やオーディオ信号などの信号の特性(例えば音量、周波数特性、位相特性、トーン性)を変化させるものであればよく、上記の構成に限られない。
特性変化部102は、入力信号x[n]を入力として、フレームごとに信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止するようなレベル制御係数TH、特性変化係数G(ω)(ω=1,2,3…)を出力する。ここで、レベル制御係数THは、ディジタルレベル補正部101Aによって用いられる、信号のレベル(例えば振幅、パワー)を増幅または減衰して所望の音量設定にするためのパラメータである。ここで、入力信号x[n]が16ビット音声信号の場合、レベル制御係数THは0〜216−1の範囲内となる。
一方、特性変化係数G(ω)は特性補正部101Bによって用いられる、周波数特性を変化させるためのパラメータである。ωは周波数のビン番号を指しているが、グルーピング化された周波数バンド単位のようなものでもかまわない。これらレベル制御係数TH、特性変化係数G(ω)はフレームごとに出力される。そのため、信号補正部101は、入力信号に合わせた適応処理が可能となり、信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止することができる。
特性変化部102は、係数算出部102Aと、バランス設定部102Bと、ディジタルレベル調整部102Cと、特性調整部102Dとを備える。以降、各構成について説明する。
係数算出部102Aは、入力信号x[n]を入力として、クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値を係数pとして出力する。係数pは、フレームごとに入力信号x[n]の特徴量(例えば、スペクトルパワー絶対値、スペクトルパワー平均値、スペクトルパワー分散値、スペクトルパワー標準偏差値、振幅平均、振幅最大値、ゼロクロス数、振幅分散、振幅標準偏差、サンプル間の振幅差分分散、サンプル間の振幅差分標準偏差など)とクリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値とを予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて算出される。
これにより、フレームごとに入力信号に合わせた適応処理で、係数pを求めることができるため、信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止することが可能となる。係数算出部102Aの具体的な構成例については後に詳述する。
バランス設定部102Bは、係数pを入力として、音質劣化(例えば、レベル制御による歪や、自動音量制御による音量の不自然さや、ノイズ感など)が生じないように条件判断し、その結果に基づいて、暫定レベル制御係数THと暫定特性変化係数G(ω)を出力する。
ここで、条件判断とは、レベル制御係数THの最小値として予め設定されている値(最小レベル制御係数α)と係数pとの大小関係を比較することである。なお、この最小レベル制御係数αは、信号のレベルを制御することによる音質劣化が発生しないように設定される。この最小レベル制御係数αと係数pとの比較結果に基づいて、暫定レベル制御係数THと暫定特性変化係数G(ω)を算出することで、レベル制御による音質劣化を防ぎつつ、過度な音量低下を抑えながらクリップを防止することができる。
バランス設定部102Bの具体的な動作を説明する。バランス設定部102Bは、係数pと最小レベル制御係数αとを比較し、係数pの方が最小レベル制御係数αより大きい場合(α<p)では、レベル制御による音声劣化が発生しないことを意味しているので、係数pをそのまま暫定レベル補正係数THとして出力し、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)を暫定特性変化係数G(ω)として出力する。
ここで、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)は、現在より1フレーム前に算出された暫定特性変化係数G(ω)ことである。なお、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)は、現在より1フレーム前の特性を変化させた情報であれば良く、例えば、現在より1フレーム前に算出された特性変化係数G(ω)であってもよいとする。
一方、係数pの方が最小レベル制御係数αより小さい場合(α>p)では、レベル制御による音声劣化が発生することを意味しているので、最小レベル制御係数αを暫定レベル補正係数THとして出力する。また、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)の増幅レベル及び減衰レベルを式(1)のように抑制して、暫定特性変化係数G(ω)として出力する。
Figure 2010212887
なお、式(1)中のβは、暫定特性変化係数G(ω)の増幅レベル及び減衰レベルの抑制を重み付けるためのパラメータであり、β≦1である。最小レベル制御係数αがバランス制御係数pより非常に大きい(α>>p)場合は、暫定特性変化係数G(ω)の増幅レベル及び減衰レベルは大きく抑制され、特性をほぼ変化させないような処理となる。
なお、最小レベル制御係数αと係数pが同値の場合は上記どちらの条件で補正係数THと補正係数G(ω)を決定してもかまわない。
図2は、バランス設定部102Bによって設定される暫定レベル制御係数THの一例を表す図である。係数pの方が最小レベル制御係数αより大きい場合(1)(α<p)、暫定レベル制御係数THは、係数pに基づいて決定される。ここで、暫定レベル制御係数THは、係数pによって求められるものであれば良く、そのまま係数pとして出力されなくてもよい。
一方、係数pの方が最小レベル制御係数αより小さい場合(2)(α>p)、暫定レベル制御係数THは、最小レベル制御係数αに基づいて決定される。ここで、暫定レベル制御係数THは、最小レベル制御係数αによって求められるものであれば良く、そのまま最小レベル制御係数αとして出力されなくてもよい。
図3は、バランス設定部102Bによって設定される暫定特性変化係数G(ω)の一例を表す図である。係数pの方が最小レベル制御係数αより大きい場合(1)(α<p)、暫定特性変化係数G(ω)は、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)に基づいて決定される。
ここで、暫定特性変化係数G(ω)は、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)によって求められるものであれば良く、そのまま1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)として出力されなくてもよい。
一方、係数pの方が最小レベル制御係数αより小さい場合(2)(α>p)、暫定特性変化係数G(ω)は、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)の増幅レベル及び減衰レベルを抑制して出力する。ここで、暫定特性変化係数G(ω)は、1フレーム前の暫定特性変化係数G(ω)の増幅レベル及び減衰レベルを抑制されるものであれば良く、式(1)に限定されない。
ディジタルレベル調整部102Cは、暫定レベル制御係数THを入力として、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制する。具体的には、ディジタルレベル調整部102Cは、式(2)によって暫定レベル制御係数THを隣接したフレーム間でスムージング処理(平滑化処理)し、平滑化処理した値をレベル制御係数THとしてディジタルレベル補正部101Aに出力する。具体的には、Rフレーム目以降に対して、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制するために、式(2)にしたがって、暫定レベル制御係数THを平滑化処理したレベル制御係数THを求め、これを出力する。
Figure 2010212887
なお、通話開始からRフレーム目(R≧1)までは、ディジタルレベル補正部101Aは、レベル制御係数THを出力する。THは、通話開始前に、予めディジタルレベル補正部101Aに設定したレベル制御係数THである。また、式(2)において、THR
は、Rフレーム前に算出されたレベル制御係数THを示している。ただし、THRは、Rフレーム前の信号レベルを制御する情報であれば良く、例えば、Rフレーム前の暫定レベル制御係数THであってもよいとする。
また、φRおよびφpは、スムージング係数であり、平滑化処理するための重み付けを変更することできる。なお、ディジタルレベル調整部102Cは、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制すればよく、上記の例に限られない。
特性調整部102Dは、暫定特性変化係数G(ω)を入力として、隣接したフレーム間でスムージング処理(平滑化処理)し、特性補正部101Bに設定される特性変化係数G(ω)を出力する。具体的には、Rフレーム目以降に対して、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制するために、式(3)にしたがって、暫定特性変化係数G(ω)を平滑化処理した特性変化係数G(ω)を求め、これを出力する。
Figure 2010212887
なお、通話開始からRフレーム目(R≧1)までは、特性補正部101Bは、特性変化係数G(ω)を出力する。G(ω)は、通話開始前に、予め特性補正部101Bに設定した特性変化係数G(ω)である。
また、式(3)において、特性変化係数G(ω)は、Rフレーム前に算出された特性変化係数G(ω)を示している。ただし、特性変化係数G(ω)は、Rフレーム前の信号の特性を変化させた情報であれば良く、例えば、Rフレーム前の暫定特性変化係数G(ω)であってもよいとする。
また、φRおよびφpは、スムージング係数であり、平滑化処理するための重み付けを変更することできる。これは、ディジタルレベル調整部102Cのスムージング係数と同じでなくともかまわない。なお、特性調整部102Dは、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制すればよく、これに限られない。
続いて図4に、係数算出部102Aの構成例を示す。係数算出部102Aは、特徴量抽出部102A1と回帰演算部102A2とを備える。更に、特徴量抽出部102A1は抽出部102A11から抽出部102A14までを備えている。以降、各構成について説明する。
特徴量抽出部102A1は、入力信号x[n]を入力として、特徴量(例えば、スペクトルパワー絶対値、スペクトルパワー平均値、スペクトルパワー分散値、スペクトルパワー標準偏差値、振幅平均、振幅最大値、ゼロクロス数、振幅分散、振幅標準偏差、サンプル間の振幅差分分散、サンプル間の振幅差分標準偏差など)をフレームごとに複数抽出し、特徴量A(m)(m=1,2,3…,S)(S≧1)を出力する。ここでは、特徴量抽出部102A1が4つの特徴量を抽出するものとして説明するが、1つ以上の特徴量を抽出するものであればよい。
抽出部102A11は、入力信号x[n]を入力として、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、周波数ビンごとのスペクトルパワーを算出し、周波数ビン数ωの中で最大となるスペクトルパワー(最大スペクトルパワー)を算出して、それを特徴量A(1)として出力する。抽出部102A11は、周波数領域変換部102A111とパワー算出部102A112と最大パワー算出部102A113を備えている。
周波数領域変換部102A111は、入力信号x[n]を入力として、例えばFFT(Fast Fourier Transform)などの演算によって、入力信号x[n]を時間領域の信号から周波数領域の信号X(ω)に変換して出力する。
なお、周波数領域変換部102A111は、DFT(Discrete Fourier Transform)や離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)、ウォルシュ・アダマーン変換(WHT:Walsh Hadamard Transform)、ハーレ変換(HT:Harr Transform)、スラント変換(SLT:Slant Transform)、カルーネン・レーベ変換(KLT:Karhunen Loeve Transform)に代表される周波数領域に変換する他の直交変換を代用することも可能である。
具体的には、入力信号x[n](n=1,2,3…,N)がnサンプル数の時間領域の入力信号とすれば、FFTの次数をNとした場合、周波数領域の信号X(ω)(ω=1,2,3…,N)はN周波数ビン数を有することとなる。なお、FFTを施す信号に前フレームの信号をオーバラップしたり、零詰めしたりして、データ長を2のべき乗にし、FFTの次数Nを2のべき乗にしてもよい。
パワー算出部102A112は、周波数領域信号X(ω)を入力として、周波数ビンごとのスペクトルパワーを算出し、それをスペクトルパワーpow(ω)(ω=1,2,3…,N)として出力する。パワー算出部102A112は、式(4)にしたがって、入力信号のスペクトルパワーを周波数ビンごとに算出する。
Figure 2010212887
ただし、パワー算出部102A112の出力は、X(ω)を2乗しないものであってもかまわない。また、式(5)に示すように、現在よりRフレーム数前(Rは整数)までの信号を用いて、平均スペクトルパワーpow(ω)を用いてスペクトルパワーを算出してもかまわない。
Figure 2010212887
このように平均スペクトルパワーを用いることで、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制することができる。ここで、式(5)に示すXi(ω)は現在よりiフレーム前(i=1,2,3…,R)の周波数領域信号X(ω)のことである。また、式(6)に示すように、スペクトルパワーpow(ω)は、特性変化係数G(ω)と乗算して重み付けしてもよい。
Figure 2010212887
このように重み付けすることで、より理想的な係数pを算出することができる。なお、周波数領域信号X(ω)からスペクトルパワーを算出するものであればよく、上記のような構成に限定されない。
最大パワー算出部102A113は、スペクトルパワーpow(ω)を入力として、全周波数ビンの中で最大のスペクトルパワーpow_MAXを検出し、それを特徴量A(1)として出力する。
また、式(7)に従って、スペクトルパワーpow_MAXを全周波数ビンの合計和で除算をすることで正規化された値を特徴量A(1)として出力してもかまわない。
Figure 2010212887
この式(7)においてA(1)は1以下(A(1)≦1)となるが、1に近ければ、特定の周波数ビンにスペクトルパワーが集中していることを意味している。もし、特定の周波数ビンを増幅するように特性を変化させる場合であれば、この式(7)の特徴量A(1)で予めクリップが発生するかどうか判断することができる。なお、最大パワー算出部102A113は、全周波数ビンの中で最大となるスペクトルパワーを算出するものであればよく、上記の例に限定されない。
抽出部102A12は、入力信号x[n]を入力として、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、周波数ビンごとのスペクトルパワーを算出し、その平均値(平均スペクトルパワー)を算出して、それを特徴量A(2)として出力する。抽出2部102A12は、周波数領域変換部102A111とパワー算出部102A112と平均パワー算出部102A121を備えている。
平均パワー算出部102A121は、スペクトルパワーpow(ω)を入力として、周波数ビンごとのスペクトルパワーの平均値pow_AVG(平均スペクトルパワー)を検出し、それを特徴量A(2)として出力する。具体的には、数(8)に従って求める。
Figure 2010212887
抽出部102A13は、入力信号x[n]を入力として、振幅の分散値を求め、それを特徴量A(3)として出力する。抽出3部102A13は、振幅分散算出部102A131を備えている。 振幅分散算出部102A131は、入力信号x[n]を入力として、振幅の分散値を求め、それを特徴量A(3)として出力する。具体的には、式(9)に従って求める。ここで式(9)中のmeanはx(n)の平均値である。
Figure 2010212887
抽出部102A14は、入力信号x[n]を入力として、ゼロクロス数を求めて、それを特徴量A(4)として出力する。抽出部102A14は、ゼロクロス数算出部102A141を備えている。
ゼロクロス数算出部102A141は、入力信号x[n]を入力として、ゼロクロス数(x[n]=0の場合と、x[n]の正負が反転する場合)を数えて、それを特徴量A(4)として出力する。ゼロクロス数は有声音・無声音の判定などに用いられるため、有声音・無声音別に信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止することが可能となる。
回帰演算部102A2は、特徴量からクリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値を算出する。例えば、特徴量A(m)(m=1,2,3,4)を入力として、式(4)のような予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて、係数pを出力する。
Figure 2010212887
ここで、式(10)中のζ(m)(m=1,2,3,4)はクリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値と特徴量A(m)とを回帰分析した係数であり、予め設定することができる。クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値と特徴量A(m)の相関が高ければ、より理想的な係数pを算出することができる。
以上のように、上記構成の信号特性変化装置では、係数算出部102Aによって入力信号x[n]に応じた係数pを求め、バランス設定部102Bによって、求めた係数pから、ディジタルレベル補正部101Aにおける信号のレベルを制御するための係数と、特性補正部101Bにおける信号の特性を変化させるための係数を決定するようにしている。したがって、上記構成の信号特性変化装置によれば、入力信号x[n]の係数pに応じて、ディジタルレベル補正部101Aと特性補正部101Bで適応処理することができ、ディジタル信号のクリップを防止しつつ、過度な音量低下を防止できる。
(第2の実施例)
次に、この発明に関わる第2の実施例を説明する。図5は、その構成を示すものである。以下の説明では、上述した第1の実施例と同じ構成については同じ番号を付番し、説明を簡明にするために必要に応じて重複する説明を省略する。
第2の実施例に関わる特性変化部102は、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として、フレームごとに信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止するようなレベル制御係数TH、特性変化係数G(ω)(ω=1,2,3…)を出力する。第2の実施例に関わる特性変化部102は、第1の実施例に関わる特性変化部102で用いた係数算出部102Aに代わって係数算出部102A’を用いている。
係数算出部102A’は、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として、クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値を係数pとして出力する。図6に示すように係数算出部102A’は、特徴量抽出部102A’1と回帰演算部102A’2とを備えている。
特徴量抽出部102A’1は、特徴量抽出部102A’1は、抽出部102A’11と抽出部102A’12と抽出部102A’13と抽出部102A’14とを備えており、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として、特徴量をフレームごとに複数抽出し、特徴量A(m)及び特徴量B(m)(m=1,2,3,4)を出力する。
ここでは、特徴量抽出部102A’1によって4つの特徴量を抽出するとして説明するが、特徴量は、スペクトルパワー絶対値、スペクトルパワー平均値、スペクトルパワー分散値、スペクトルパワー標準偏差値、振幅平均、振幅最大値、ゼロクロス数、振幅分散、振幅標準偏差、サンプル間の振幅差分分散、サンプル間の振幅差分標準偏差などのうち、いずれか1種類以上を算出すれば良い。
抽出部102A’11は、入力信号x[n]と信号の特性を変化させた出力信号y[n]とを入力として、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、周波数ビンごとのスペクトルパワーを算出し、周波数ビン数ωの中で最大となるスペクトルパワー(最大スペクトルパワー)を特徴量A(1)と特徴量B(1)して出力する。抽出部102A’11は、周波数領域変換部102A’111とパワー算出部102A’112と最大パワー算出部102A’113を備えている。
周波数領域変換部102A’111は、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として例えばFFT(Fast Fourier Transform)などの演算によって、入力信号x[n]を時間領域の信号から周波数領域の信号X(ω)に変換し、出力信号y[n]を時間領域の信号から周波数領域の信号Y(ω)に変換する。
パワー算出部102A’112は、周波数領域信号X(ω)に加えて周波数領域信号Y(ω)を入力として、周波数ビンごとのスペクトルパワーを算出し、それをスペクトルパワーxpow(ω)とypow(ω)(ω=1,2,3…,N)として出力する。パワー算出部102A’112は、式(11)(12)にしたがって、信号のスペクトルパワーを周波数ビンごとに算出する。
Figure 2010212887
Figure 2010212887
最大パワー算出部102A’113は、スペクトルパワーxpow(ω)とypow(ω)を入力として、それぞれ全周波数ビンの中で最大のスペクトルパワーxpow_MAXとypow_MAXを検出し、それを特徴量A(1)と特徴量B(1)として出力する。
抽出部102A’12は、入力信号x[n]と信号の特性を変化させた出力信号y[n]とを入力として、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、周波数ビンごとのスペクトルパワーを算出し、その平均値(平均スペクトルパワー)を算出して、それを特徴量A(2)と特徴量B(2)として出力する。抽出部102A12は、周波数領域変換部102A111とパワー算出部102A112と平均パワー算出部102A’121を備えている。
平均パワー算出部102A’121は、スペクトルパワーxpow(ω)とypow(ω)を入力として、周波数ビンごとのスペクトルパワーの平均値xpow_AVGとypow_AVG(平均スペクトルパワー)を検出し、それを特徴量A(2)と特徴量B(2)として出力する。具体的には、式(13)(14)に従って求める。
Figure 2010212887
Figure 2010212887
抽出部102A’13は、入力信号x[n]と信号の特性を変化させた出力信号y[n]とを入力として、振幅の分散値を求め、それを特徴量A(3)と特徴量B(3)として出力する。抽出3部102A’13は、振幅分散算出部102A’131を備えている。振幅分散算出部102A’131は、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として、振幅の分散値を求め、それを特徴量A(3)と特徴量B(3)として出力する。
具体的には、下式(15)(16)に従って求める。ここで下式(15)中のxmeanはx[n]の平均値、下式(16)中のymeanはy[n]の平均値である。
Figure 2010212887
Figure 2010212887
抽出部102A’14は、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として、ゼロクロス数を求めて、それを特徴量A(4)と特徴量B(4)として出力する。抽出4部102A’14は、ゼロクロス数算出部102A’141を備えている。
ゼロクロス数算出部102A’141は、入力信号x[n]に加えて信号の特性を変化させた出力信号y[n]を入力として、ゼロクロス数(x[n]=0、y[n]=0の場合と、x[n]、y[n]の正負が反転する場合)を数えて、それを特徴量A(4)と特徴量B(4)として出力する。ゼロクロス数は有声音・無声音の判定などに用いられるため、有声音・無声音別に信号の過度な音量低下を抑えながらクリップを防止することが可能となる。
回帰演算部102A’2は、特徴量A(m)及び特徴量B(m)(m=1,2,3,4)を入力として、予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて、係数pを出力する。具体的には、式(17)で示す。
Figure 2010212887
ここで、式(17)中のζ’(m)とξ’(m)(m=1,2,3…,S)は事前にクリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値と特徴量A(m)と特徴量B(m)とを回帰分析した係数であり、予め設定することができる。ここで、特徴量B(m)は信号の特性を変化させた出力信号の特徴量であるため、信号がクリップを起こしているかどうか判定が容易となる。これは、クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値との相関がより高くなることを意味し、理想的な係数pを算出することができる。
以上、このような構成であっても第1の実施例と同様の効果を発揮する。また、このような構成によれば、特徴量B(m)を用いるので、信号がクリップを起こしているかどうか判定が容易となる。これは、クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値との相関が高くするになるので、より理想的な係数pを算出することができる。つまり、この係数pに応じて、ディジタルレベル補正部101Aと特性補正部101Bで精度高く適応処理することが可能となるので、効果的にディジタル信号のクリップを防止しつつ、過度な音量低下を防止できる。
(第3の実施例)
次に、この発明に関わる第3の実施例を説明する。図7は、その構成を示すものである。以下の説明では、前述した実施例と同じ構成については同じ番号を付番し、説明を簡明にするために必要に応じて重複する説明を省略する。
図7に示すように、第3の実施例での信号補正部101は、ディジタルレベル補正部101Aと、特性補正部101Bに加えて自動音量補正部101Cを備えている。以下の説明では、自動音量補正部101Cは、ディジタルレベル補正部101Aの後段に位置していることとするが、ディジタルレベル補正部101Aの前段でも、特性補正部101Bの後段でもかまわない。
自動音量補正部101Cは、信号d[n]を入力として、自動音量制御を行い、信号z[n]として出力する。自動的に設定される音量については、後述する特性変化部102より出力される音量制御係数GAIN[n](詳しくは後述)に基づいて決定される。つまり、信号d[n]を音量制御係数GAIN[n]によって増幅または減衰させ、出力信号z[n](z[n]=GAIN[n]・d[n])を得る。このようにすることで、適正な音圧(人間の心地よいと感じる音圧など)に自動調整する事ができる。
特性変化部102は、前述した実施例において説明した特性変化部102で用いた係数算出部102Aに代わって係数算出部102Aaを用いている。また、バランス設定部102Bに代わってバランス設定部102Baを用いている。更に、自動音量調整部102Eを用いる。
係数算出部102Aaは、図8に示すように、入力信号x[n]を入力として、クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値を係数p1として出力し、更に自動音量制御するための係数を係数p2として出力する。係数算出部102Aaは、特徴量抽出部102Aと回帰演算部102A2aとを備えている。
回帰演算部102A2aは、特徴量A(m)(m=1,2,3,4)を入力として、予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて、係数p1と係数p2を出力する。具体的には、式(18)(19)にて係数p1と係数p2とを算出する。
Figure 2010212887
Figure 2010212887
ここで、式(18)中のζa(m)(m=1,2,3,4)は事前にクリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値と特徴量A(m)とを回帰分析した係数であり、予め設定することができる。
また、式(19)中のξa(m)(m=1,2,3,4)は事前に適正な音圧に自動調整するための係数と特徴量A(m)とを回帰分析した係数であり、予め設定することができる。クリップを防止する必要最低限のレベル制御係数の閾値及び適正な音圧に自動調整するための係数と特徴量A(m)との相関が高ければ、より理想的な係数p1と係数p2を算出することができる。
バランス設定部102Baは、係数p1と係数p2を入力として、音質劣化(例えば、レベル制御による歪・自動音量制御による音量の不自然さ・ノイズ感など)が生じないように条件判断し、その結果に基づいて、暫定レベル制御係数THと暫定特性変化係数G(ω)及び暫定音量制御係数GAINpを出力する。
ここで、暫定レベル制御係数THと暫定特性変化係数G(ω)は係数p1に応じて第1の実施例と同様な処理によって決定される。暫定音量制御係数GAINpは、現在より1フレーム前決められた暫定音量制御係数GAINpと係数p2の差の絶対値|GAINp−p2|を求め、上限値γより小さい場合(|GAINp−p2|<γ)は、暫定音量制御係数GAINpはそのまま係数p2として出力する。
一方、上限値γより大きい場合(|GAINp−p2|>γ)は、暫定音量制御係数GAINpはγに制限されて出力される。ここで、上限値γとは、聴感上問題とならない音量差であり、一般的に3dB程度とされている。ただし、上限値γは、これに限定されない。このような処理を行うことで、音質劣化(自動音量制御による音量の不自然さ)を防止することができる。
自動音量調整部102Eは、暫定音量制御係数GAINpを入力として、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制するためにサンプル単位のスムージング処理(平滑化処理)し、自動音量補正部101Cに設定される音量制御係数GAIN[n]を出力する。具体的には、式(20)に従って求める。
Figure 2010212887
ここで、音量制御係数GAIN[n]は、現在よりSサンプル前までに算出した音量制御係数GAIN[n−L]〜GAIN[n−1]を利用して算出することができる。また、φLjおよびφpは、スムージング係数であり、平滑化処理するための重み付けを変更することできる。なお、この自動音量調整部102Eは、隣接したフレーム間で過渡的な影響を抑制することができればよく、例えば、特開P2007-93827に示すような平滑化処理を用いてもかまわない。
以上、このような構成であっても前述した実施例と同様の効果を発揮する。また、このような構成によれば、ディジタル信号のクリップを防止しつつ、過度な音量低下を防止することに加えて、適正な音圧に自動調整することができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。
さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。その一例として例えば、上記実施の形態では、特性変化部102は、図2に示したように、複数の機能ブロックで信号処理を行うものとして説明したが、DSPなどのプロセッサを用いることで、1つのチップで実現することが可能である。
この場合、図9に示すようなフローチャートで信号処理を行えばよい。すなわち、ステップ2aで入力信号x[n]を取得した後、ステップ2bでは特徴量抽出部102A1と同様の処理を実施し、ステップ2cでは回帰演算部102A2と同様の処理を実施する。そして、ステップ2dではバランス設定部102Bと同様の処理を実施し、ステップ2eではディジタルレベル調整部102Cおよび特性調整部102Dと同様の処理を実施する。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
本発明の一実施形態に係わる信号特性変化装置の構成を示す回路ブロック図。 本発明の一実施形態に係わる信号特性変化装置のバランス設定部によって設定される暫定レベル制御係数THの一例を表す図。 本発明の一実施形態に係わる信号特性変化装置のバランス設定部によって設定される暫定特性変化係数G(ω)の一例を表す図。 本発明の一実施形態に係わる信号特性変化装置の係数算出部102Aの構成例。 本発明の第2の実施形態に係わる信号特性変化装置の構成を示す回路ブロック図。 本発明の第2の実施形態に係わる信号特性変化装置の係数算出部102A’の構成例。 本発明の第3の実施形態に係わる信号特性変化装置の構成を示す回路ブロック図。 本発明の第3の実施形態に係わる信号特性変化装置の係数算出部102Aaの構成例。 本発明の一実施形態に係わる信号補正装置の処理を説明するためのフローチャート。
101…信号補正部、102…特性変化部、101A…ディジタルレベル補正部、101B…特性補正部、102A…係数算出部、102B…バランス設定部、102C…ディジタルレベル調整部、102D…特性調整部、102A1…特徴量抽出部、102A2…回帰演算部102A2、102A11…抽出1部、102A12…抽出2部、102A13…抽出3部、102A14…抽出4部、102A1S…抽出S部、102A111…周波数領域変換部、102A112…パワー算出部、102A113…最大パワー算出部、102A121…平均パワー算出部、102A131…振幅分散算出部、102A141…ゼロクロス数算出部。

Claims (8)

  1. 入力信号の特性を変化させる信号特性変化装置であって、
    前記入力信号のレベルを制御するレベル制御手段と、
    前記レベル制御手段によりレベル制御された入力信号の特性を変化させる特性変化手段と、
    前記入力信号の特徴量に基づいて、前記レベル制御手段のレベル制御を調整するレベル制御係数及び前記特性変化手段のレベル制御を調整する特性変化係数を算出する係数算出手段とを具備することを特徴とする信号特性変化装置。
  2. 前記係数算出手段は、前記入力信号の特徴量に基づいてクリップを防止するクリップ防止係数を算出し、算出したクリップ防止係数が、予め設定した閾値よりも大きい場合には、前記クリップ防止係数に基づいて前記レベル制御係数を決定し、一方、算出したクリップ防止係数が、予め設定した閾値よりも小さい場合には、前記予め設定した閾値に基づいて前記レベル制御係数を決定することを特徴とする請求項1に記載の信号特性変化装置。
  3. 前記係数算出手段は、前記入力信号の特徴量に基づいてクリップを防止する係数を算出し、算出したクリップ防止係数が予め設定した閾値よりも大きい場合には、過去に調整された特性変化係数に基づいて特性変化係数を決定し、一方、算出したクリップ防止係数が予め設定した閾値よりも小さい場合には、前記予め設定した閾値とクリップ防止係数の差に応じて特性変化係数を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号特性変化装置。
  4. 前記係数算出手段は、入力信号から抽出した特徴量と、予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて、前記クリップ防止係数を算出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の信号特性変化装置。
  5. 前記係数算出手段は、入力信号の特徴量及び前記特性変化手段により特性を変化された入力信号の特徴量と、予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて前記クリップ防止係数を算出する第2特徴量回帰分析手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の信号特性変化装置。
  6. 入力信号の特性を変化させる信号特性変化装置であって、
    前記入力信号のレベルを制御するレベル制御手段と、
    前記レベル制御手段によりレベル制御された入力信号の音量を自動制御する自動音量制御手段と、
    前記自動音量制御手段によって音量を自動制御された入力信号の特性を変化させる特性変化手段と、
    前記入力信号から、前記レベル制御手段の制御を調整する係数であるレベル制御係数及び前記自動音量制御手段の制御を調整する自動音量制御係数及び前記特性変化手段の制御を調整する特性変化係数を算出する係数算出手段を具備することを特徴とする信号特性変化装置。
  7. 前記第2係数算出手段は、
    前記入力信号からクリップを防止するクリップ防止係数と適正な音量に調整する適正音量係数を算出する第2クリップ防止係数算出手段と、
    前記第2クリップ防止係数算出手段より算出されたクリップ防止係数及び適正音量係数と過去に調整された前記自動音量制御係数との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、算出された適正音量係数に基づいて前記自動音量制御係数を決定し、一方、算出された適正音量係数と過去に調整された自動音量制御係数との差が予め設定された閾値よりも大きい場合には、前記予め設定された閾値に基づいて自動音量制御係数を決定する自動音量制御係数算出手段とを備えることを特徴とする請求項6に記載の信号特性変化装置。
  8. 前記第2クリップ防止係数算出手段は、前記入力信号より抽出された特徴量と、予め回帰分析しておいた二乗誤差最小基準の式に基づいて、前記クリップ防止係数と前記適正音量係数を算出することを特徴とする請求項7に記載の信号特性変化装置。
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