JP2010211097A - 液滴吐出装置駆動方法、カラーフィルタ製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液滴を安定して高周波吐出できるようにする。
【解決手段】インクジェットヘッド18の圧力発生手段に印可する駆動波形が、3以上の駆動パルスを含み、駆動パルスが2以上のパルス群に分割され、パルス群内の駆動パルスの周期がインクジェットヘッド18の固有周期の3/2未満であり、各パルス群における駆動パルスとの間隔が固有周期の3/2以上である基本波形を有する。さらに、メニスカスコンプライアンスの固有周期をTmとしたとき、基本波形の繰り返し周期が、駆動パルスの周期×駆動パルス数+α1(α1≧Tm)である。
【選択図】図1
【解決手段】インクジェットヘッド18の圧力発生手段に印可する駆動波形が、3以上の駆動パルスを含み、駆動パルスが2以上のパルス群に分割され、パルス群内の駆動パルスの周期がインクジェットヘッド18の固有周期の3/2未満であり、各パルス群における駆動パルスとの間隔が固有周期の3/2以上である基本波形を有する。さらに、メニスカスコンプライアンスの固有周期をTmとしたとき、基本波形の繰り返し周期が、駆動パルスの周期×駆動パルス数+α1(α1≧Tm)である。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクジェットヘッドのような液滴吐出装置の駆動方法および液滴吐出装置駆動方法を用いたカラーフィルタ製造方法に関するものである。
カラーテレビ、パソコンおよび携帯電話等に使用されるカラー液晶表示装置のカラーフィルタには、RGB各色の着色層が形成されている。このような着色層等のパターンの形成方法としては、例えばリソグラフィー法が公知であるが、リソグラフィー法は露光装置等の大がかりな設備と複雑な工程を必要とする。また、リソグラフィー法は材料の使用効率が数%〜30%程度であり、その殆どを廃棄する必要があることから、製造コストが高い。このため、コストダウンの観点からインクジェット方式により基板に直接パターンを形成する手法が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、カラーフィルタ製造用のインクジェットインクは、インクジェット吐出適性を持たせるために、固定分濃度が5〜30%となっている。このため、画素体積に対して、約3〜20倍のインクをカラーフィルタの画素に打摘した後、プリベークにより溶媒を揮発させ、ポストベークによりモノマーを重合させて画素を形成している。このように、インクジェット方式によりカラーフィルタを製造する場合、画素体積に対して約3〜20倍のインクを打摘する必要があるため、大量のインクを吐出する必要がある。
また、カラーフィルタの製造においては、生産性向上の観点から高周波吐出が望まれている。このような高周波吐出が可能なインクジェットヘッドとしては、アクチュエータとして圧電素子(ピエゾアクチュエータ)を用いたピエゾ方式、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いたサーマル方式等を使用可能である。
インクを高周波で安定して吐出をする方法として、インクジェットヘッドのヘルムホルツ共振周波数に応じた波形を用いることにより、ヘルムホルツ共振周波数による残響、具体的には吐出後のメニスカスの振動を静定する手法が提案されている(特許文献2参照)。
一方、カラーフィルタの画素内のインク量が異なると、カラーフィルタを用いて液晶パネルを形成したときに濃度ムラが現れるため、画素内のインク量をできるだけカラーフィルタのパネル全面において一定にする必要がある。このため、インクジェットヘッドノズル毎、あるいは画素毎に、予めインク量を検出しておき、その検出結果に応じて吐出量を補正することが行われている。このような吐出量を補正する手法として、インクを吐出する際に、インクジェットヘッドからインクを吐出するための圧電素子等に印加する駆動波形を制御することが提案されている。また、駆動パルスを複数回連続させるバースト波形により、駆動パルスの回数を制御してインク滴の大きさを小滴から大滴まで調整する手法が提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献3に記載された手法においては、ヘルムホルツ共振周波数による残響の静定が可能であるのみであり、ノズルにおけるインクの表面張力により支配されるメニスカスコンプライアンスおよびノズルイナータンスに基づく残響の静定を行うことは殆どできない。また、このようなメニスカスコンプライアンスおよびノズルイナータンスに基づく残響の周波数はヘルムホルツ共振周波数より遅いため、駆動波形を印加しての制御が困難であり、制御できたとしても残響の静定までに時間を要する。このため、特許文献3に記載された手法によっては、高周波吐出を行うことは実質的に困難である。
一方、特許文献2に記載された手法をカラーフィルタの製造に適用した場合、特許文献3に記載された手法と比較して、1回の吐出後の時間を長く確保することができるため、高周波吐出が可能になる。しかしながら、大滴のインクを吐出させるために、駆動パルスの連続回数を増やすと、ヘルムホルツ共振周波数による残響が大きくなるため、吐出が安定しなくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、液滴を安定して高周波吐出できるようにすることを目的とする。
本発明による液滴吐出装置駆動方法は、圧力発生手段を有する液滴吐出装置を駆動して、液体を該液滴吐出装置のノズルから吐出させる液滴吐出装置駆動方法であって、
3以上の駆動パルスを含み、該駆動パルスが2以上のパルス群に分割され、該パルス群内の前記駆動パルスの周期が前記液滴吐出装置の固有周期の3/2未満であり、前記パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔が、前記固有周期の3/2以上である基本波形を有する駆動波形を前記圧力発生手段に印加して、前記液滴吐出装置が前記液体の液滴を吐出するようにする吐出工程を含み、
前記ノズルにおける前記液体の表面張力によって支配されるメニスカスコンプライアンスに依存する振動の固有周期をTmとしたとき、前記基本波形の周期が、前記駆動パルスの周期×該駆動パルス数+α1(α1≧Tm)であることを特徴とするものである。
3以上の駆動パルスを含み、該駆動パルスが2以上のパルス群に分割され、該パルス群内の前記駆動パルスの周期が前記液滴吐出装置の固有周期の3/2未満であり、前記パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔が、前記固有周期の3/2以上である基本波形を有する駆動波形を前記圧力発生手段に印加して、前記液滴吐出装置が前記液体の液滴を吐出するようにする吐出工程を含み、
前記ノズルにおける前記液体の表面張力によって支配されるメニスカスコンプライアンスに依存する振動の固有周期をTmとしたとき、前記基本波形の周期が、前記駆動パルスの周期×該駆動パルス数+α1(α1≧Tm)であることを特徴とするものである。
液滴吐出装置としては、インクジェットヘッドを用いることが好ましい。インクジェットヘッドを用いた場合、液滴の吐出量、液滴の吐出周波数、液滴の着弾位置が正確に制御可能である。また、インクジェットヘッドとしては、圧力発生手段として圧電素子(ピエゾアクチュエータ)を用いたピエゾ方式、電気熱変換体を用いたサーマル方式、静電アクチュエータを用いた静電方式等の種々の方式のインクジェットヘッドを用いることができる。
「駆動パルスの周期が固有周期の3/2未満である」とあるが、駆動パルスの周期が固有周期と一致してもよい。この場合、駆動パルスの周期は固有周期と完全に一致する必要はなく、多少のずれを持っていてもよい。具体的には、ずれは固有周期の±30%の範囲にあることが好ましい。
なお、本発明による液滴吐出装置駆動方法においては、前記吐出工程を、1つの前記パルス群により前記液体を1つの液滴として吐出するものとしてもよい。
この場合、前記パルス群内における前記駆動パルスの周波数を、前記液滴吐出装置の固有周波数よりも大きくしてもよい。
また、この場合、前記パルス群内における前記駆動パルスの振幅を、徐々に大きくなるようにしてもよい。
また、本発明による液滴吐出装置駆動方法においては、前記基本波形が3以上の前記パルス群を含む場合、該パルス群の間隔を後群のパルス群ほど大きくなるようにしてもよい。
また、本発明による液滴吐出装置駆動方法においては、前記基本波形を、前記駆動パルスとは逆位相の波形を前記パルス群の間に含むものとしてもよい。
また、本発明による液滴吐出装置駆動方法においては、本発明による液滴吐出装置駆動方法により、前記液滴吐出装置から基板にカラーインクを吐出して、カラー液晶表示装置を構成するカラーフィルタを製造することを特徴とするものである。
本発明によれば、液滴吐出装置の圧力発生手段に印加する駆動波形に含まれる基本波形を、3以上の駆動パルス含むものとしたため、駆動パルス数を変更することにより、吐出される液滴の大きさを小敵から大滴まで任意に調整することができる。
また、駆動パルスを2以上のパルス群に分割し、パルス群内の駆動パルスの周期を液滴吐出装置の固有周期の3/2未満、とくに液滴吐出装置の固有周期と略一致させることにより、液滴吐出装置の固有振動による共振を利用して、小さい駆動量により効率よく液滴を吐出することができる。
一方、複数の駆動パルスを用いて液滴を吐出する場合、前の駆動パルスの残響が残っているうちに次の駆動パルスによる吐出が行われるため、吐出が安定しないこととなる。この場合、パルス波形を最適化することにより、残響がある中で安定して吐出を行うことも可能であるが、駆動パルス数が多くなるほどパルス波形の最適化は困難なものとなる。このため、パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔を、液滴吐出装置の固有周期の3/2以上とすることにより、駆動パルスが連続しなくなるため、残響を静定でき、その結果、吐出を安定化させることができる。
なお、パルス群の間隔を液滴吐出装置の固有周期の整数倍とした場合、後段のパルス群の駆動パルスが開始される周期が、液滴吐出装置の固有周期の整数倍となるため、一見すると、液滴吐出装置の固有振動による残響を静定できないこととなる。しかしながら、液滴吐出装置の固有周期の2倍以上の整数倍であれば、その時間内において十分残響を静定できる。したがって、パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔を、液滴吐出装置の固有周期の3/2以上とすることにより、残響を静定して吐出を安定化させることができる。
なお、パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔を、液滴吐出装置の固有周期の3/2以上とすることにより、基本波形が長くなるため、吐出周波数特性が下がる。しかしながら、実際には安定した吐出を行うことができるため、吐出周波数特性が実質的に向上されることとなる。
また、液滴吐出装置には、様々な共振モードが存在するが、吐出後のノズルにおけるメニスカスの安定性に大きく寄与しているものとして、ノズルにおける液体の表面張力によって支配されるメニスカスコンプライアンスに依存した振動がある。このメニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有周期は、液滴吐出装置の固有周期と比較して長い。このため、メニスカスコンプライアンスに依存する振動を打ち消すためのパルス波形を導入することもできるが、メニスカスコンプライアンスに依存する振動は周期が長いため、静定に時間が要する。ここで、基本波形が単一の駆動パルスのみしか有さない場合、駆動パルスを加える毎にメニスカスコンプライアンスに依存した振動を静定する時間が必要となるため、吐出周波数を高くすることができない。
このため、メニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有周期をTmとしたとき、基本波形の繰り返し周期を、駆動パルスの周期×駆動パルス数+α1(α1≧Tm)とすることにより、メニスカスコンプライアンスに依存する振動による残響を小さくすることができるため、吐出を安定化させることができる。また、基本波形は3以上の駆動パルスを含むため、基本波形が単一の駆動パルスのみしか有さない場合のように、駆動パルスを加える毎にメニスカスコンプライアンスに依存した振動を静定する時間が不要となり、その結果、吐出周波数を高くすることができる。
ここで、カラーフィルタの製造においては、インクジェットによる描画後に熱ベークのプロセスがあるため、画素内に気泡が存在すると、それがグラフィック用途では許容される微細な気泡であっても、気泡が膨張して破裂してしまい、その結果、画素内に大きな白抜けが生じ、画素欠陥となってしまう。
このため、1つのパルス群において、液体を1つの液滴として吐出することにより、液滴着弾時の気泡の発生を防止し、とくにカラーフィルタの製造に際し、画素内の気泡を低減して、熱ベークにおける気泡の膨張による画素欠陥の発生を防止できる。また、吐出される液滴は大滴となるため、飛翔中および着弾後における液滴の急激な乾燥を防止でき、着弾後も低粘度状態を保つことができる。したがって、カラーフィルタの製造に際し、画素内のインクがレベリングされるため、画素内の均一性を保つことができる。
ここで、パルス群が多くなるほど、液滴吐出装置の固有振動による残響が増加する。このため、基本波形が3以上のパルス群を含む場合、パルス群の間隔を後群ほど大きくすることにより、液滴吐出装置の固有振動による残響の増加を防止でき、その結果、より吐出安定化を図ることができる。
また、駆動パルスとは逆位相の波形をパルス群の間に含ませることにより、パルス群により発生する液滴吐出装置の固有振動による残響を静定できるため、より一層の吐出安定化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による液滴吐出装置駆動方法を用いたカラーフィルタの製造装置の概略構成を示す斜視図である。図1に示すようにカラーフィルタ製造装置10は、カラーフィルタを形成するための透明材料からなる基板1を載置する支持体14、支持体14を一方向に移動させる支持体移動機構16、基板1にインクを吐出するインクジェットヘッド18、支持体14の移動方向と直交する方向にインクジェットヘッド18を移動させるヘッド移動機構20、および各部の動作を制御する制御部24を備える。
支持体14は、表面に基板1を固定可能な板状部材である。ここで、支持体14により基板1を固定する方法はとくに限定されるものではなく、静電吸着により基板1を固定しても、支持体14の表面に吸引孔を設け、吸引孔から空気を吸引することにより基板1を固定してもよい。
支持体移動機構16は、支持体14の表面に平行な一方向(図中Y方向)に支持体14を、その表面が同一平面に維持されるように移動させる移動機構である。ここで、支持体移動機構16としては、ベルト搬送機構、リニア搬送機構、および支持体の端部を把持したローラにより搬送するローラ搬送機構等、種々の搬送機構を用いることができる。
インクジェットヘッド18は、カラーフィルタを製造するためのRGB各色のインクを基板1に滴下する手段であり、支持体14の基板1が支持されている面に対向して配置されている。なお、本実施形態においては、RGB各色の画素を有するカラーフィルタを製造するものであるため、インクジェットヘッド18は各色毎に用意されるが、図1においては説明を簡単にするために1つのインクジェットヘッド18のみを示している。
ここで、インクジェットヘッド18としては、アクチュエータとして圧電素子(ピエゾアクチュエータ)を用いたピエゾ方式、電気熱変換体を用いたサーマル方式、静電アクチュエータを用いた静電方式等、種々の方式のインクジェットヘッドを用いることができる、なお、本実施形態においては、滴下するインクの液量(または体積)を調整しやすいピエゾ方式のインクジェットヘッドを用いることが好ましい。また、インクジェットヘッド18は、ノズルと、後述する圧力室とを含む吐出素子が略等間隔に並べられた構造を有する。
カラーフィルタにおける画素間におけるインクの打滴量のばらつきを低減するためには、同一画素に多数のノズルによりインクを打摘することが好ましい。このため、インクジェットヘッド18は、高密度多ノズルヘッドであることが好ましい。高密度多ノズルヘッドとしては、ノズル間のアライメント精度、インク充填性およびメインテナンス性等の観点から、マトリクスヘッドであることが好ましい。マトリクスヘッドはノズル数が多いため、ヘッド数を少なくできる。これにより、ヘッド間の調整が少なくなり、その結果、ノズル間のアライメント精度を向上させることができる。また、インクを充填するヘッド数を少なくできるため、インクの充填性を向上できる。さらに、ヘッドを小さくできるため、メインテナンスも容易となる。
ヘッド移動機構20は、ドライブスクリュー34、ガイドレール35、駆動支持部36a、および支持部36bを有し、支持体14が移動する方向(Y方向)に直交する方向(図1中X方向)に、支持体14の表面に対して平行にインクジェットヘッド18を移動させる。
ドライブスクリュー34およびガイドレール35は、ともに、インクジェットヘッド18の搬送方向(図1中X方向)に、使用可能な最大の基板1をその左端から右端まで跨ぐように配置されている。ドライブスクリュー34は、インクジェットヘッド18に形成された雌ねじ部(図示せず)と螺合する雄ねじ部を有するボールねじ(図示せず)等からなり、回転することによりインクジェットヘッド18をX方向に移動させる。ガイドレール35は、インクジェットヘッド18に形成された貫通孔に挿通され、ドライブスクリュー34の回転により移動するインクジェットヘッド18の姿勢が変わらないように案内するガイドである。
また、駆動支持部36aは、ドライブスクリュー34およびガイドレール35の一方の端部に、支持部36bは、ドライブスクリュー34およびガイドレール35の他方の端部に設けられ、ドライブスクリュー34を正逆回転可能な状態で支持し、ガイドレール35を移動しないように支持している。駆動支持部36aは、ドライブスクリュー34を駆動するモータ等の駆動源(図示せず)を備える。なお、駆動支持部36aおよび支持部36bは、図示しない装置筐体に支持される。
ヘッド移動機構20は、駆動支持部36aによってドライブスクリュー34を正逆回転させることにより、インクジェットヘッド18をガイドレール35に案内させつつ、X方向(主走査方向)に往復移動させることができる。
なお、ヘッド移動機構20は、インクジェットヘッド18のインクを滴下する面を支持体14に対向させた姿勢を保つために、複数のガイドレールを備えていてもよく、その他の姿勢保持手段を備えていてもよい。
ここで、インクジェットヘッド18の移動機構としては、上記のヘッド移動機構20に限定されず、種々の公知の移動機構を用いることができる。例えば、ドライブスクリューをガイドレール等の棒状部材とし、インクジェットヘッドのX方向の端部の両側にそれぞれガイドワイヤーをつけた構成として、移動方向のガイドワイヤーを巻き取り、ガイドレールに沿って移動させる構成を用いることができる。またガイドワイヤーの代りにタイミングベルトにより移動させてもよい。この場合には、ワイヤーリールに代えてタイミングベルト用スプロケットを用いればよい。また、ラックアンドピニオン機構を用いてもよい。また、自走式としてもよい。さらに、リニアモータを用いてもよい。
また、基板1に対してX方向に必要な幅を有するインクジェットヘッド18を用いることもできる。この場合、インクジェットヘッド18をX方向に移動させる必要がなくなるため、移動機構が不要となる。
図2は本実施形態において用いられるインクジェットヘッド18のノズル配列の例を示す図である。図2に示すように、インクジェットヘッド18は、ノズルピッチを高密度化するために、インク滴が吐出するノズル42と、各ノズル42に対応する圧力室44等からなる複数の吐出素子40とを、千鳥でマトリックス状に配置させた構造を有し、これにより見かけ上のノズルピッチの高密度化を達成している。
なお、本実施形態においては、インクジェットヘッド18は、後述するように画素間の打滴量ばらつきを1画素あたりの駆動パルス数により調整するものであるため、1つの駆動パルスでのインクの吐出量が少なく、駆動周波数が高いことが好ましい。このため、ノズル面積が小さいことが好ましい。具体的には、ノズル面積は25μm2〜1200μm2が好ましく、さらに25μm2〜600μm2であることが好ましい。なお、ノズル面積が25μm2以下であると微小滴となりノズルからの吐出が困難になるとともに、空気抵抗によりインクの飛翔速度が低下する。また、ノズルにおいてインクが乾燥しやすくなるため、小滴の形成および飛翔を安定して行うことが困難となる。
図3はインクジェットヘッド18における吐出素子の構成を示す図2におけるI−I線断面図である。図3に示すように、吐出素子40において、ノズル42に対応して設けられている圧力室44は、その平面形状が略正方形となっている。圧力室44の対角線上の両隅部の一方にノズル42への流出口が設けられ、他方に圧力室44へのインクの供給口46が設けられている。
吐出素子40の圧力室44は、供給口46を介して共通流路48と連通している。共通流路48はインクの供給源たるタンク(不図示)と連通しており、タンクから供給されるインクは共通流路48を介して各圧力室44に分配供給される。
圧力室44の一部の面(図3における天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)50には個別電極52を備えた圧電素子54が接合されている。なお、圧電素子54の材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)またはチタン酸バリウムのような圧電体を用いることができる。
個別電極52と共通電極間に駆動波形が印加されると、圧電素子54が変形して圧力室44の容積が変化する。すると、圧力室44内の圧力が変化することにより、ノズル42からインクが吐出される。そして、インクが吐出された後、圧電素子54の変位が元に戻ると、共通流路48から供給口46を通って新しいインクが圧力室44に再充填される。
ここで、カラーフィルタ製造時におけるインクジェットヘッド18による基板1の主走査方向としては、製造するカラーフィルタの各画素の短軸方向、および長軸方向の2通りが考えられる。図4はインクジェットヘッド18をカラーフィルタの各画素の短軸方向に主走査する状態を、図5はインクジェットヘッド18をカラーフィルタの各画素の長軸方向に主走査する状態を示す図である。なお、図4,5において、RGBの各領域がカラーフィルタにおける1画素を表すものとなる。
図4に示すように、インクジェットヘッド18をカラーフィルタの各画素の短軸方向に打滴した場合には、1画素に入るノズル数が多くなる。また、各画素を区切るブラックマトリクス上のみノズルを使用しないこととなるため、使用しないノズルが少なくなる。また、ある色(例えばR)用のインクジェットヘッドは、その色の画素の打摘を行った後、他の2色の画素(G画素およびB画素)上においては打摘を休止するため、インクの吐出が断続的になる。
一方、図5に示すように、インクジェットヘッド18をカラーフィルタの各画素の長軸方向に打摘した場合には、1画素に入るノズル数が少なくなる。また、ある色(例えばR)用のインクジェットヘッドであっても、他の2色の画素(G画素およびB画素)上を通過させる必要があるため、使用しないノズルが多くなる。また、ある色(例えばR)用のインクジェットヘッドは、その画素の打摘を行った後、引き続き隣接するその色の画素を打摘するため、インクの吐出が連続的になる。
以上のように、短軸方向に打滴した場合には、ノズルあたりの吐出数を少なくすることができるためヘッド寿命が延びる。一方、長軸方向に打摘した場合には、ノズルあたりの吐出数を少なくするためには定期的にパネルに対するヘッド位置を変更して利用するノズルを変更しなければならず、その作業が繁雑なものとなる。また、短軸方向に打摘した場合には、1画素に打滴するノズル数が多いため、ノズル間の吐出量のばらつきをより緩和できる。また、インクの吐出が断続的になるが、インクの吐出が休止されるのは、他の2色の画素を通過する時間のみであるため、ノズルにおいてインクが乾燥することによる吐出の不安定化は問題とならない。したがって、インクジェットヘッド18としてとくに高密度のマトリクスヘッドを用いた場合には、カラーフィルタの各画素の短軸方向に打滴することが好ましい。
制御部24は、支持体移動機構16、インクジェットヘッド18、およびヘッド移動機構20の動作を制御する。具体的には、基板1の搬送速度、搬送距離および搬送タイミング、インク滴下の滴下量および滴下タイミング、インクジェットヘッド18の移動速度、移動距離および移動タイミング等を制御する。なお、制御部24と各部との接続方法は信号の送受信ができればとくに限定されるものではなく、有線により接続しても無線により接続してもよい。
ここで、制御部24は、インクジェットヘッド18からインクを吐出するために、インクジェットヘッド18の圧電素子54に駆動波形を印加する。図6は駆動波形の例を示す図である。なお、図6において横軸は時間、縦軸は電圧である。図6に示すように、本実施形態において圧電素子54に印加される駆動波形は、周期がTb0の基本波形B0が連続してなるものである。基本波形B0は、6つの駆動パルスP1〜P6を含み、6つの駆動パルスP1〜P6が3個ずつの2つのパルス群G1,G2に分割されている。パルス群G1,G2内の駆動パルスの周期Tk0は、後述するインクジェットヘッド18の固有周期Tの3/2未満となっている。本実施形態においては、周期Tk0は固有周期Tとなっている。
また、パルス群G1,G2における前群の最後の駆動パルスP3の開始位置と後群の最初の駆動パルスP4の開始位置との間隔Tk1は、固有周期Tの3/2以上となっている。本実施形態においては、間隔Tk1はインクジェットヘッド18の固有周期Tの2倍(すなわち2T)となっている。
また、基本波形B0の周期Tb0は、インクジェットヘッド18のノズルにおけるインクの表面張力によって支配されるメニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有周期をTmとしたとき、駆動パルスの周期×駆動パルス数+α1(α1≧Tm)となっている。本実施形態においては、駆動パルスの周期がT、駆動パルス数が6であるため、α1=Tmとすると、基本波形B0の周期Tb0は、6T+Tmとなる。
なお、インクジェットヘッド18の固有周期Tは、図7に示すような単一の駆動パルスを連続させた連続波形を、インクジェットヘッド18の圧電素子54に印加してインクジェットヘッド18からインクを吐出させ、駆動パルスのパルス間隔をパラメータとしてインクの吐出速度を測定し、最も吐出速度が高くなったときの駆動パルスのパルス間隔として求めることができる。図8はFujifilm Dimatix社製インクジェット装置DMP-2831を用いてカラーフィルタ用のインクを吐出させることにより測定した、駆動パルスのパルス間隔とインクの吐出速度との関係を示す図である。図8に示すように、パルス間隔が8.5μsecのときに、インクの吐出速度が最も高くなるため、固有周期Tは8.5μsecとして求められる。
なお、インクジェットヘッド18では、圧力室44内のインクの圧縮性に起因する音響コンプライアンスをCi、圧力室4を形成している加圧板50等の材料とその構造による剛性コンプライアンスをCv、ノズル42のイナータンスをMn、インク供給口46のイナータンスをMsとすると、圧力室44のヘルムホルツ共振周波数FHは、下記の式(1)により表すことができる。
FH=1/(2π)×√{(Mn+Ms)/[(Ci+Cv)・(Mn×Ms)]}(1)
また、ヘルムホルツ共振周波数の周期THは、上記ヘルムホルツ共振周波数FHの逆数(TH=1/FH)で表される。したがって、ヘルムホルツ共振周波数FHからヘルムホルツ共振周波数の周期FHを算出し、これを固有周期Tとして用いてもよい。
また、ヘルムホルツ共振周波数の周期THは、上記ヘルムホルツ共振周波数FHの逆数(TH=1/FH)で表される。したがって、ヘルムホルツ共振周波数FHからヘルムホルツ共振周波数の周期FHを算出し、これを固有周期Tとして用いてもよい。
一方、メニスカスコンプライアンスに依存する振動の固有周期Tmついては、図9に示すようなステップ波形の駆動パルスからなる駆動波形をインクジェットヘッド18の圧電素子54に印加してインクジェットヘッド18のノズル部のインクを振動させてメニスカス速度を測定し、測定結果を振動解析(例えばフーリエ変換)することにより求めることができる。図10はFujifilm Dimatix社製インクジェット装置DMP-2831を用いてカラーフィルタ用のインクをノズル部において振動させ、メニスカス速度を小野測器製レーザドップラー振動計LV-1710により測定した場合における、時間とメニスカス速度との関係を示す図である。
そしてこのようにして得られた測定結果をフーリエ変換することにより、インク吐出後のインクジェットヘッド18の共振モードを求めることができる。図11は、図10に示す時間とメニスカス速度との関係をフーリエ変換することにより得られるフーリエスペクトルを示す図である。図11に示すように、フーリエスペクトルは2箇所にピークを有するものとなっている。
ここで、インク吐出後のインクジェットヘッド18には、様々な共振モードが存在するが、インクジェットヘッド18自体に依存した固有振動、すなわちヘルムホルツ振動と、メニスカスコンプライアンスに依存した固有振動が共振に大きく寄与する。このため、図11に示すように求めたフーリエスペクトルにおけるピークは、インクジェットヘッド18の固有振動数と、メニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有振動数に対応する。ここで、メニスカスコンプライアンスによる振動の固有周期は、インクジェットヘッド18の固有周期と比較して長い。このため、図11に示すフーリエスペクトルにおいて、2つのピークにおける高い方の振動数はインクジェットヘッド18の固有振動数f、低い方の周波数はメニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有振動数fmとして求めることができ、さらに1/fmをメニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有周期Tmとして求めることができる。
ここで、mはイナータンス、rは音響抵抗、cは音響容量を表しており、添え字の1は圧力室、2は供給路、3はノズルを表している。また、図13に示すように、d3はノズル径、σは表面張力、yはノズル上面からメニスカス位置までの距離を表している。
このように、本実施形態によれば、インクジェットヘッド18の圧電素子54に印加する駆動波形を構成する基本波形を、3以上の駆動パルス含むものとしたため、駆動パルス数を変更することにより、吐出されるインク量を小敵から大滴まで任意に調整することができる。
また、駆動パルスを2以上のパルス群に分割し、パルス群内の駆動パルスの周期Tk0をインクジェットヘッド18の固有周期Tの3/2未満、とくにインクジェットヘッド18の固有周期Tと略一致させるようにしたため、インクジェットヘッド18の固有振動による共振を利用して、小さい駆動量により効率よく液滴を吐出することができる。
一方、複数の駆動パルスを用いてインクを吐出する場合、前のパルスの残響が残っているうちに次の駆動パルスによる吐出が行われるため、吐出が安定しないこととなる。この場合、パルス波形を最適化することにより、残響がある中で安定して吐出を行うことも可能であるが、駆動パルス数が多くなるほどパルス波形の最適化は困難なものとなる。このため、パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔Tk1を、インクジェットヘッド18の固有周期Tの3/2以上とすることにより、駆動パルスが連続しなくなるため、前のパルスの残響を静定でき、その結果、吐出を安定化させることができる。
なお、パルス群の間隔をインクジェットヘッド18の固有周期の整数倍とした場合、後段のパルス群の駆動パルスが開始される周期が、インクジェットヘッド18の固有周期の整数倍となるため、一見すると、インクジェットヘッド18の固有振動による共振を静定できない。しかしながら、インクジェットヘッド18の固有周期Tの2倍以上の整数倍であれば、その時間内において十分残響を静定できる。したがって、パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔Tk1を、インクジェットヘッド18の固有周期の3/2以上とすることにより、残響を静定して吐出を安定化させることができる。
なお、パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔Tk1を、インクジェットヘッド18の固有周期Tの3/2以上とすることにより、基本波形が長くなるため、吐出周波数特性が下がる。しかしながら、実際には安定した吐出を行うことができるため、吐出周波数特性が実質的に向上されることとなる。
また、メニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有周期をTmとしたとき、基本波形の繰り返し周期を、駆動パルスの周期×駆動パルス数+α1(α1≧Tm)とすることにより、メニスカスコンプライアンスに依存する振動の影響を小さくすることができるため、吐出を安定化させることができる。また、基本波形が単一の駆動パルスのみしか有さない場合のように、駆動パルスを加える毎にメニスカスコンプライアンスに依存した振動を静定する時間が不要となるため、吐出周波数を高くすることができる。
なお、上記実施形態においては、駆動波形を図6に示すものとしているが、駆動パルスの立ち上がり、立ち下がりの形状は例えば図14の基本波形B1に示すように任意に変更することが可能である。また、駆動パルスの形状は、パルス群内において同一としているが、異なっていてもよい。
また、上記実施形態において、インクジェットヘッド18から吐出されるインクの液滴を、1つのパルス群において1つの液滴として吐出するようにしてもよい。1つの液滴として吐出するためには、例えば図14の基本波形B2に示すように、1つのパルス群内における駆動パルスの周波数を、インクジェットヘッド18の固有振動数よりも大きく(すなわち、周期をインクジェットヘッド18の固有周期Tよりも小さく)すればよい。図14に示すように、基本波形B2は基本波形B1と比較して、矢印Aに示すように周期が小さくなっている。これにより、インクの吐出間隔が短くなるため、後段の駆動パルスにより吐出されたインクが前段の駆動パルスにより吐出されたインクに追いつくこととなるため、吐出されるインクを1つの液滴とすることができる。
また、図14の基本波形B3に示すように、1つのパルス群内において、駆動パルスの振幅を矢印Bに示すように徐々に大きくするようにしてもよい。これにより後段の駆動パルスによるインクの吐出速度が前段の駆動パルスによるインクの吐出速度よりも大きくなるため、後段の駆動パルスにより吐出されたインクが、前段の駆動パルスにより吐出されたインクに追いつき、その結果、吐出されるインクを1つの液滴とすることができる。
ここで、カラーフィルタの製造においては、インクジェットによる描画後に熱ベークのプロセスがあるため、画素内に気泡が存在すると、それがグラフィック用途では許容される微細な気泡であっても、気泡が膨張して破裂してしまい、その結果、画素内に大きな白抜けが生じ、画素欠陥となってしまう。
このため、インクを1つの液滴として吐出することにより、液滴着弾時の気泡の発生を防止し、とくにカラーフィルタの製造に際し、画素内の気泡を低減して、熱ベークにおける気泡の膨張による画素欠陥の発生を防止できる。また、吐出される液滴は大滴となるため、飛翔中および着弾後における液滴の急激な乾燥を防止でき、着弾後も低粘度状態を保つことができる。したがって、カラーフィルタの製造に際し、画素内のインクがレベリングされるため、画素内の均一性を保つことができる。
また、基本波形に3以上のパルス群を含ませるようにし、図15の基本波形B4に示すように、パルス群G1,G2,G3の間隔Tf1,Tf2を後群の間隔Tf2ほど大きくなるようにしてもよい。ここで、パルス群が多くなるほど液滴を大滴とすることができるが、パルス群が多くなるほど、インクジェットヘッド18の固有振動による残響が増加する。このため、基本波形が3以上のパルス群を含む場合、パルス群の間隔が後群ほど大きくなるようにすることにより、インクジェットヘッド18の固有振動による残響の増加を防止でき、その結果、より吐出安定化を図ることができる。
また、図16の基本波形B5に示すように、パルス群G1,G2の間において駆動パルスとは逆位相の波形PLを加えるようにしてもよい。これにより、パルス群により発生するインクジェットヘッド18の固有振動による残響を静定できるため、より一層の吐出安定化を図ることができる。なお、図16に示す基本波形B5においては、パルス群G1,G2における間隔Tk1は、逆位相の波形PLを考慮せず、前群G1の最後の駆動パルスP3の開始位置と後群G2の最初の駆動パルスP4の開始位置との間隔となる。
なお、上記実施形態においては、本発明による液滴吐出装置駆動方法をカラーフィルタの製造装置に適用しているが、これに限定されるものではなく、液滴を吐出して様々なパターンを形成する任意のパターン形成装置に適用できるものである。
1 基板
10 カラーフィルタ製造装置
14 支持体
16 支持体移動機構
18 インクジェットヘッド
20 ヘッド移動機構
24 制御部
40 吐出素子
42 ノズル
44 圧力室
46 インク供給口
48 共通流露
50 加圧板
52 個別電極
54 圧電素子
10 カラーフィルタ製造装置
14 支持体
16 支持体移動機構
18 インクジェットヘッド
20 ヘッド移動機構
24 制御部
40 吐出素子
42 ノズル
44 圧力室
46 インク供給口
48 共通流露
50 加圧板
52 個別電極
54 圧電素子
Claims (7)
- 圧力発生手段を有する液滴吐出装置を駆動して、液体を該液滴吐出装置のノズルから吐出させる液滴吐出装置駆動方法であって、
3以上の駆動パルスを含み、該駆動パルスが2以上のパルス群に分割され、該パルス群内の前記駆動パルスの周期が前記液滴吐出装置の固有周期の3/2未満であり、前記パルス群における前群の最後の駆動パルスの開始位置と後群の最初の駆動パルスの開始位置との間隔が、前記固有周期の3/2以上である基本波形を有する駆動波形を前記圧力発生手段に印加して、前記液滴吐出装置が前記液体の液滴を吐出するようにする吐出工程を含み、
前記ノズルにおける前記液体の表面張力によって支配されるメニスカスコンプライアンスに依存した振動の固有周期をTmとしたとき、前記基本波形の周期が、前記駆動パルスの周期×該駆動パルス数+α1(α1≧Tm)であることを特徴とする液滴吐出装置駆動方法。 - 前記吐出工程は、1つの前記パルス群により前記液体を1つの液滴として吐出することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置駆動方法。
- 前記パルス群内における前記駆動パルスの周波数が、前記液滴吐出装置の固有周波数よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の液滴吐出装置駆動方法。
- 前記パルス群内における前記駆動パルスの振幅が、徐々に大きくなることを特徴とする請求項2記載の液滴吐出装置駆動方法。
- 前記基本波形が3以上の前記パルス群を含む場合、該パルス群の間隔が後群のパルス群ほど大きくなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の液滴吐出装置駆動方法。
- 前記基本波形は、前記駆動パルスとは逆位相の波形を前記パルス群の間に含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の液滴吐出装置駆動方法。
- 請求項1から6のいずれか1項記載の液滴吐出装置駆動方法により、前記液滴吐出装置から基板にカラーインクを吐出して、カラー液晶表示装置を構成するカラーフィルタを製造することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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JP2009059167A JP2010211097A (ja) | 2009-03-12 | 2009-03-12 | 液滴吐出装置駆動方法、カラーフィルタ製造方法 |
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CN108327402A (zh) * | 2018-01-11 | 2018-07-27 | 佛山希望数码印刷设备有限公司 | 陶瓷喷墨打印抽点补偿色差控制法 |
-
2009
- 2009-03-12 JP JP2009059167A patent/JP2010211097A/ja not_active Withdrawn
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