JP2010208733A - Elevator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、乗りかごや釣り合い重りの過速状態を検出する構成を備えるエレベータに関する。 The present invention relates to an elevator having a configuration for detecting an overspeed state of a car or a counterweight.
人荷を搬送するエレベータでは、安全性の確保が極めて重要であり、調速機や非常止め装置等の設置、といった建築基準法施行令第１２９条の９で定められた各種安全装置の設置が義務づけられている。 In elevators that transport human cargo, ensuring safety is extremely important, and installation of various safety devices such as the installation of speed governors and emergency stop devices, etc., stipulated in Article 129-9 of the Building Standards Law Enforcement Ordinance It is obligatory.
ここで、調速機は、乗りかごの走行速度が過剰に増加したときに駆動装置の動力を遮断させるとともに、動力遮断によってもなお乗りかごの走行速度が増加する場合に、非常止め装置を作動させるものである。 Here, the governor shuts off the power of the drive device when the traveling speed of the car increases excessively, and activates the emergency stop device when the traveling speed of the car still increases due to the power interruption. It is something to be made.
また、非常止め装置は、例えば、乗りかごを懸吊するワイヤロープが破断した場合等の非常時に調速機の動作によって作動し、乗りかごに設けられた制動部材で昇降路内のガイドレールを強力に把持することで、乗りかごを安全に非常停止させるものである。なおこの非常止め装置は、釣り合い重りにも設けられる場合がある。 The emergency stop device is operated by the operation of the speed governor in an emergency such as when the wire rope that suspends the car breaks, and the guide rail in the hoistway is held by a braking member provided on the car. By holding it strongly, the car can be stopped safely and safely. In addition, this emergency stop device may be provided also in a counterweight.
図５は、上記非常止め装置が乗りかごに装着された一般的なエレベータ１００の概略構造を示す図である。乗りかご１０１は主索１０２で吊り下げられ、この主索１０２が図示しない巻上機によって駆動されることで乗りかご１０１が昇降路内を昇降する。この際乗りかご１０１は、昇降路に設けられたガイドレール１０３によって昇降方向に案内される。
FIG. 5 is a diagram showing a schematic structure of a
乗りかご１０１には非常止め装置１０４が装着されている。この非常止め装置１０４は、主索３が破断したり、巻上機の回転速度が異常になって乗りかご１０１の速度が定格速度以上になった場合にガイドレール１０３を掴み、乗りかご１０１を機械的に停止させるように構成されている。
An
すなわち、機械室に設けられた調速機１０５が乗りかご１０１の過速状態を検知すると、この調速機１０５に組み込まれているロープ掴み機構１０６が作動する。このロープ掴み機構１０６は、シーブに揺動自在に取り付けられた遠心錘機構に連動して作動するように構成されている。
That is, when the
このロープ掴み機構１０６が作動すると、調速機１０５のシーブに巻き掛けられている調速機ロープ１０７を拘束する。この状態では、調速機ロープ１０７は拘束されて移動することはないが、乗りかご１０１は依然過速の状態にある。従って、もともとの調速機ロープ１０７と乗りかご１０１との相対的な位置が変化（乗りかご１０１が調速機ロープ１０７よりも下がる）ことになる。そのため、乗りかご１０１に装着されているセーフティリンク１０８が引き上げられて作動し、このセーフティリンク１０８を介して非常止め装置１０４が作動する。
When the
しかしながら、特許文献１に開示されたエレベータでは以下の点に配慮がなされていない。
However, the elevator disclosed in
すなわち、通常は乗りかごのみが上述した調速機ロープに連結され、また、非常止め装置を備える。これは乗りかご内には乗客がおり、その乗客の安全を最大限確保する必要があるからである。従って、非常の際には乗りかごを非常停止させることができる。 That is, usually only the car is connected to the governor rope described above, and is equipped with an emergency stop device. This is because there are passengers in the car and it is necessary to ensure the safety of the passengers as much as possible. Therefore, the car can be stopped in an emergency.
一方、主索の一方に連結される釣り合い重りについては、調速機ロープに連結されず非常止め装置が設けられないこともあるので、特に主索が破断してしまった場合には釣り合い重りを非常停止させることができない。 On the other hand, the counterweight connected to one of the main ropes may not be connected to the governor rope and may not be provided with an emergency stop device. Emergency stop cannot be performed.
なお、例えば、昇降路の下に居室や駐車場がある場合には、釣り合い重りを調速機ロープに連結し非常止め装置も設けられる場合もある。これは昇降路下の居室等に釣り合い重りが落下した場合の影響が及ぶことを避けるためである。釣り合い重りを調速機ロープに連結し釣り合い重りに非常止め装置が設けられる場合、乗りかごとは別の調速機ロープに連結され、調速機も乗りかご用の調速機とは別の調速機が設けられる。 For example, when there is a room or a parking lot under the hoistway, an emergency stop device may be provided by connecting the counterweight to the governor rope. This is in order to avoid the influence when the counterweight falls in the living room or the like under the hoistway. When the counterweight is connected to the governor rope and an emergency stop device is provided for the counterweight, the car is connected to a different governor rope, and the governor is separate from the speed governor for the car. A governor is provided.
但し、近年エレベータが設置される建物の有効フロア面積を大きくするために、エレベータの昇降路スペースをなるべく小さくするよう要求が出されることも多い。このような場合に乗りかご、釣り合い重りそれぞれに調速機を用意することはスペース的に困難な場合もある。 However, in recent years, in order to increase the effective floor area of a building where an elevator is installed, there is often a demand to make the elevator hoistway space as small as possible. In such a case, it may be difficult to provide a speed governor for each of the car and the counterweight.
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、安全性を十分に確保しながらも、乗りかご用の調速機と釣り合い重り用の調速機とをまとめて乗りかご、釣り合い重り兼用とすることでスペース効率に優れ、省スペース、コストダウンを図ることのできるエレベータを提供することである。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and the object of the present invention is to combine a speed governor for a car and a speed governor for a counterweight while ensuring sufficient safety. It is to provide an elevator that is excellent in space efficiency, can save space, and can be reduced in cost by being used as a passenger car and a counterweight.
本発明の実施の形態に係る特徴は、エレベータにおいて、調速機と、調速機に巻き掛けられる調速機ロープと、過速した際に調速機ロープに連結される第１のレバーが引き上げられることで非常停止させられる第１の非常止め装置を備える乗りかごと、過速した際に調速機ロープに連結される第２のレバーが引き上げられることで非常停止させられる第２の非常止め装置を備える釣り合い重りとを備える。 According to the embodiment of the present invention, an elevator includes a governor, a governor rope wound around the governor, and a first lever connected to the governor rope when overspeeding. A car equipped with a first emergency stop device that is brought to an emergency stop by being pulled up, and a second emergency that is brought to an emergency stop by being pulled up by a second lever that is connected to the governor rope when it is overspeeded A counterweight with a stop device.
本発明によれば、安全性を十分に確保しながらも、乗りかご用の調速機と釣り合い重り用の調速機とをまとめて乗りかご、釣り合い重り兼用とすることでスペース効率に優れ、省スペース、コストダウンを図ることのできるエレベータを提供することができる。 According to the present invention, while ensuring sufficient safety, the speed governor for the car and the speed governor for the counterweight are collectively used as the car and the counterweight, and the space efficiency is excellent. An elevator capable of saving space and reducing costs can be provided.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
（第１の実施の形態）
図１は、本発明の第１の実施の形態に係るエレベータ１の概略構成を示す模式図である。エレベータ１において、乗りかご２は主索３で吊り下げられ、この主索３が図示しない巻上機によって駆動されることで乗りかご２が昇降路内を昇降する。また、主索３の一方端部には釣り合い重り４が連結される。乗りかご２、釣り合い重り４が昇降する際は、昇降路にそれぞれ設けられた図示しないガイドレールによって昇降方向に案内される。
(First embodiment)
FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration of an
乗りかご２、釣り合い重り４にはそれぞれ第１の非常止め装置５ａ、第２の非常止め装置５ｂが装着されている。主索３が破断したり、巻上機の回転速度が異常になって乗りかご２、或いは釣り合い重り４の速度が定格速度以上、いわゆる過速状態になった場合にガイドレールを掴み、乗りかご２、釣り合い重り４を機械的に停止させるように構成されている。
A first
なお、この第１の非常止め装置５ａ、第２の非常止め装置５ｂは、乗りかご２に装着されるものも釣り合い重り４に装着されるものも同様の構成を採用している。従って、以下では適宜これらをまとめて「非常止め装置５」と表わす。
The first
非常止め装置５を作動させるために、乗りかご２、釣り合い重り４はそれぞれ調速機６に連結されている。調速機６は上述したように非常の際に乗りかご２と釣り合い重り４とを非常停止させるために非常止め装置５を作動させる。この調速機６は、図示しない機械室に設けられている。本発明の実施の形態においては、調速機６は乗りかご２、釣り合い重り４それぞれに設けられるのではなく、乗りかご２及び釣り合い重り４両者の兼用とされる。また、本発明の実施の形態における調速機６は、調速機シーブがいずれの方向に回転していても動作する両方向調速機である。
In order to operate the emergency stop device 5, the
第１の実施の形態においては、調速機６と対向する昇降路下部の位置に、調速機テンショナ７が設けられている。調速機６と調速機テンショナ７との間には、調速機ロープ８が巻き掛けられており、調速機テンショナ７によって調速機ロープ８には張力が掛けられた状態となっている。調速機ロープ８は無端帯であり、乗りかご２や釣り合い重り４の昇降に合わせて調速機６と調速機テンショナ７との間を移動する。
In the first embodiment, a governor tensioner 7 is provided at a position below the hoistway facing the
調速機６を乗りかご２と釣り合い重り４とが兼用しているため、図１に示すように、調速機ロープ８には乗りかご２及び釣り合い重り４がそれぞれ連結されている。例えば、乗りかご２に設けられている第１の非常止め装置５ａを作動させるために乗りかご２に設けられる第１のレバー９ａは、その一端が図示しないセーフティリンクを介して第１の非常止め装置５ａに連結されている。一方第１のレバー９ａの他端は、第１のロープ掴み１０ａに連結されている。第１のレバー９ａは、非常止め装置５を作動させることができれば、棒状、板状等、どのような形状を採用しても良い。
Since the
第１のロープ掴み１０ａは、調速機ロープ８を掴んでいる（調速機ロープ８に固定されている）。第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ８を掴む力は、第１のレバー９ａが第１の非常止め装置５ａを作動させるために引き上げられる際の力よりも強い。すなわち、乗りかご２が過速状態になり第１の非常止め装置５ａが作動する場面においては、調速機ロープ８は停止しているが、乗りかご２は昇降路内を下降し続けている。この状態にある乗りかご２を確実に停止させる必要があることから、第１の非常止め装置５ａを作動させなければならない。
The
従って、第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ８を掴む力が、第１のレバー９ａが第１の非常止め装置５ａを作動させるために引き上げられる際の力よりも弱いと調速機ロープ８を掴んでいる第１のロープ掴み１０ａが動いてしまい、第１のレバー９ａを引き上げることができなくなってしまう。こうなると第１の非常止め装置５ａが作動しないことから、第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ８を掴む力の方が第１のレバー９ａが第１の非常止め装置５ａを作動させるために引き上げられる際の力よりも強くなるように構成されている。
Therefore, if the force with which the
釣り合い重り４に設けられている第２の非常止め装置５ｂを作動させるために釣り合い重り４に設けられる第２のレバー９ｂは、その一端が図示しないセーフティリンクを介して第２の非常止め装置５ｂに連結されている。一方第２のレバー９ｂの他端は、第２のロープ掴み１０ｂに連結されている。
The
第２のロープ掴み１０ｂは、調速機ロープ８を掴んでいる（調速機ロープ８に固定されている）。第２のロープ掴み１０ｂが調速機ロープ８を掴む力は、第２のレバー９ｂが第２の非常止め装置５ｂを作動させるために引き上げられる際の力よりも強いのは、上述した通りである。
The
調速機６と第２のロープ掴み１０ｂとの間において、調速機ロープ８の一部にはバネ１１が組み込まれている。このバネ１１が設けられているのは、第１のレバー９ａ、或いは第２のレバー９ｂが誤作動することを防止するためである。
A
すなわち、調速機ロープ８には、乗りかご２、或いは釣り合い重り４がそれぞれ第１のロープ掴み１０ａ、或いは第２のロープ掴み１０ｂによって連結（固定）されている。従って、巻上機の駆動によって主索３が巻き上げられ、乗りかご２、或いは釣り合い重り４が昇降路内を昇降するのに合わせて調速機ロープ８も移動する。つまり、通常主索３に連結された乗りかご２、或いは釣り合い重り４と調速機ロープ８との相対的な位置関係は変化しない。従って、この状態では第１のレバー９ａ、或いは第２のレバー９ｂが引き上げられることはなく、第１の非常止め装置５ａ、第２の非常止め装置５ｂが作動することもない。
That is, the
ここで主索３には、乗りかご２と釣り合い重り４との荷重がかかるため、わずかながらでも伸びる可能性がある。一方、調速機ロープ８に対してはこれら乗りかご２と釣り合い重り４の荷重は主索３にかかる荷重程はかからず、伸びたとしてもその伸び量は主索３の伸び量よりも少ないと考えられる。
Here, since the
従って、主索３が調速機ロープ８よりも伸びてしまうと、乗りかご２、或いは釣り合い重り４が下降し、通常主索３に連結された乗りかご２、或いは釣り合い重り４と調速機ロープ８との位置関係に変化が生じ、第１のレバー９ａ、或いは第２のレバー９ｂが相対的に引き上げられた状態になってしまう。レバー９が引き上げられると非常止め装置５が作動してしまうことから、主索３が伸びただけでは乗りかご２、或いは釣り合い重り４を非常停止させる必要は基本的にない。従ってこの状態は、いわゆる誤作動ということになる。
Accordingly, when the
バネ１１はこのように主索３と調速機ロープ８との相対的な位置関係に変化が生じた（主索３の伸び量と調速機ロープ８の伸び量とに差が生じた）場合に、主索３の伸び量を吸収し、非常止め装置５の誤作動を防止するために設けられる。そのため、バネ１１は、このバネ１１を引っ張る際に必要となる力が第１のレバー９ａ、或いは第２のレバー９ｂが引き上げられる際に必要とされる力よりも弱くなるように形成されている。
The
次に、第１の実施の形態におけるエレベータ１において、乗りかご２と釣り合い重り４が過速状態に陥った場合と、主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合とに分けて、調速機６等の働きについて説明する。
Next, in the
まず乗りかご２、或いは釣り合い重り４が過速状態に陥った場合、機械室に設けられた調速機６が乗りかご２のその状態を検知し、調速機６に組み込まれている図示しないロープ掴み機構が作動する。このロープ掴み機構が作動すると、調速機６に巻き掛けられている調速機ロープ８が拘束され、昇降路内での移動が停止する。但し、調速機ロープ８が停止しても乗りかご２、或いは釣り合い重り４は依然過速状態にある。
First, when the
乗りかご２、或いは釣り合い重り４が昇降路内を下降し続けると、最初にバネ１１が次第に伸びる。バネ１１が伸びきってしまうと第１のレバー９ａ、第２のレバー９ｂが引き上げられ、第１の非常止め装置５ａ、第２の非常止め装置５ｂがそれぞれ作動する。これにより乗りかご２、或いは釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
When the
一方、主索３が破断して乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合には、以下の通りになる。すなわち、主索３が破断されることによって乗りかご２と釣り合い重り４が主索３による懸垂状態を解かれると、乗りかご２と釣り合い重り４に掛かる荷重は調速機ロープ８に掛かることになる。この状態になると、バネ１１はすぐに伸びきってしまい、第１のレバー９ａ、第２のレバー９ｂが引き上げられて第１の非常止め装置５ａ、第２の非常止め装置５ｂがそれぞれ作動する。これにより乗りかご２、或いは釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
On the other hand, when the
以上説明してきたように、乗りかごと釣り合い重りとにそれぞれ調速機を設けず両者で調速機を兼用する構成を採用しても、乗りかご２と釣り合い重り４が過速状態に陥った場合、主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合のいずれの場合も、乗りかご２、或いは釣り合い重り４を安全に停止させることが可能となる。
As explained above, the
従って、安全性を十分に確保しながらも、乗りかご用の調速機と釣り合い重り用の調速機とをまとめて乗りかご、釣り合い重り兼用とすることでスペース効率に優れ、省スペース、コストダウンを図ることのできるエレベータを提供することができる。 Therefore, while ensuring sufficient safety, combining the speed governor for the car and the speed governor for the counterweight together can be used as the car and the counterweight, providing excellent space efficiency, saving space and cost. An elevator capable of downing can be provided.
（第２の実施の形態）
次に本発明の第２の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において、上述の第１の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described. In the following embodiments, the same components as those described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description of the same components is omitted because it is duplicated.
第２の実施の形態において第１の実施の形態と異なる部分は、釣り合い重り４に設けられている第２のレバー２９ｂの形状である。
The second embodiment is different from the first embodiment in the shape of the
図２は、本発明の第２の実施の形態に係るエレベータ２０の概略構成を示す模式図である。第２の実施の形態におけるエレベータ２０の釣り合い重り４には、その一端を図示しないセーフティリンクを介して第２の非常止め装置５ｂに連結される第２のレバー２９ｂが設けられている。第２のレバー２９ｂが引き上げられることで第２の非常止め装置５ｂが作動し、釣り合い重り４の下降を止め安全に停止させる。
FIG. 2 is a schematic diagram showing a schematic configuration of the
一方、第２のレバー２９ｂの他端には、図２に示されているように、孔２１が設けられている。調速機ロープ２８は、この孔２１内を自在に移動することができるようにされている。孔２１については、例えば、第２のレバー２９ｂが棒状である場合には、他端を弧状となるように曲げる、或いは、例えば第２のレバー２９ｂが板状である場合には、他端付近に貫通孔を開ける、いった方法によって形成することができる。なお、前者の場合には形成された弧状の内側に通す調速機ロープ２８が外れない程度に曲げて孔２１を形成する必要がある。
On the other hand, a
調速機ロープ２８については、調速機６と調速機テンショナ７との間に巻き掛けられており、調速機テンショナ７によって調速機ロープ２８に張力が掛けられた状態となっている。さらに孔２１と調速機テンショナ７との間における調速機ロープ２８には、第２のレバー２９ｂの他端に形成された孔２１を通り抜けることのできない突起２２が設けられている。突起２２の形状、大きさは、孔２１の形状、大きさとの関係で孔２１を通り抜けることができないように形成されていれば良く、その形状、大きさは問わない。
The
なお、主索３が調速機ロープ２８よりも多く伸びた場合も、孔２１と突起２２との間には距離が設けられているので、主索３の伸び量をこの距離によって吸収することができる。従って、孔２１と突起２２との間の距離については、主索３の伸び量を考慮して決定される。
Even when the
第２の実施の形態においても主索３が巻上機の駆動により乗りかご２と釣り合い重り４とを昇降させるに伴って調速機ロープ２８も移動する。これは、確かに釣り合い重り４についてはロープ掴みが設けられていないため調速機ロープ２８を直接掴んでいないので、調速機ロープ２８の動きには関与しないが、乗りかご２の第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ２８を掴んでいるので、調速機ロープ２８は主索３の動きに同期して動く
次に、第２の実施の形態におけるエレベータ２０において、乗りかご２と釣り合い重り４が過速状態に陥った場合と、主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合とに分けて、調速機６等の働きについて説明する。
Also in the second embodiment, the
まず乗りかご２、或いは釣り合い重り４が過速状態に陥った場合、機械室に設けられた調速機６が乗りかご２のその状態を検知し、調速機６に組み込まれている図示しないロープ掴み機構が作動する。このロープ掴み機構が作動すると、調速機６に巻き掛けられている調速機ロープ８が拘束され、昇降路内での移動が停止する。但し、調速機ロープ８が停止しても乗りかご２、或いは釣り合い重り４は依然過速状態にある。
First, when the
乗りかご２、或いは釣り合い重り４が昇降路内を下降し続けると、乗りかご２、或いは釣り合い重り４と調速機ロープ２８との相対位置が変化する。そのため、乗りかご２については第１のレバー９ａが引き上げられ、第１の非常止め装置５ａが作動する。
When the
一方、釣り合い重り４については、釣り合い重り４が下降すると孔２１と調速機ロープ２８に設けられた突起２２との距離が縮まり、最終的には両者がぶつかることになる。但し、突起２２は孔２１を通り抜けることができない形状、大きさであるので、孔２１を貫通してしまうことはなく、孔２１と接触したまま第２のレバー２９ｂを押し上げる。第２のレバー２９ｂが押し上げられると第２の非常止め装置５ｂが作動する。これにより乗りかご２、或いは釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
On the other hand, as for the counterweight 4, when the counterweight 4 is lowered, the distance between the
一方、主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合には、以下の通りになる。すなわち、主索３が破断されることによって乗りかご２と釣り合い重り４が主索３による懸垂状態を解かれると、乗りかご２に掛かる荷重は第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ２８を掴んでいるので調速機ロープ２８に掛かることになる。従って、調速機ロープ２８を下方へと引っ張る状態になる。従って、第１のレバー９ａが引き上げられて第１の非常止め装置５ａが作動する。これにより乗りかご２を安全に停止させることができる。
On the other hand, when the
釣り合い重り４については、主索３が破断されることにより、乗りかご２と同じように昇降路内を落下する。一方で乗りかご２の第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ２８を若干とはいえ下方に引っ張るので、調速機テンショナ７と孔２１との間における調速機ロープ２８に設けられた突起２２は上方へと動く。このように孔２１と突起２２とは接近しぶつかることによって、第２のレバー２９ｂを押し上げる。この第２のレバー２９ｂの動きによって第２の非常止め装置５ｂが作動し、釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
The counterweight 4 falls in the hoistway in the same manner as the
以上説明してきたように、乗りかごと釣り合い重りとにそれぞれ調速機を設けず両者で調速機を兼用する構成を採用しても、乗りかごと釣り合い重りが過速状態に陥った場合、主索が破断されて乗りかごと釣り合い重りが落下する場合のいずれの場合も、乗りかご、或いは釣り合い重りを安全に停止させることが可能となる。 As explained above, even if a configuration in which both the speed governor is not provided for both the car and the balance weight and both the speed governor are adopted, the weight of the car and the balance weight falls into an overspeed state. In any case where the main rope is broken and the car and the counterweight are dropped, the car or the counterweight can be safely stopped.
従って、安全性を十分に確保しながらも、乗りかご用の調速機と釣り合い重り用の調速機とをまとめて乗りかご、釣り合い重り兼用とすることでスペース効率に優れ、省スペース、コストダウンを図ることのできるエレベータを提供することができる。 Therefore, while ensuring sufficient safety, combining the speed governor for the car and the speed governor for the counterweight together can be used as the car and the counterweight, providing excellent space efficiency, saving space and cost. An elevator capable of downing can be provided.
特に、釣り合い重り側の第２のレバーの他端にロープ掴みを設けていないので、エレベータ全体における部品点数を少なくすることができ、よりコスト的に優れたエレベータを提供することができる。 In particular, since the rope grip is not provided at the other end of the second lever on the counterweight side, the number of parts in the entire elevator can be reduced, and an elevator with higher cost can be provided.
（第３の実施の形態）
次に本発明の第３の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において、上述の第１または第２の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described. In the following embodiments, the same components as those described in the first or second embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description of the same components is omitted because it is duplicated. .
第３の実施の形態において第１、或いは第２の実施の形態と異なる部分は、調速機テンショナを採用しないことと調速機ロープの形状である。 The third embodiment differs from the first or second embodiment in that the governor tensioner is not employed and the governor rope is in the shape.
図３は、本発明の第３の実施の形態に係るエレベータ３０の概略構成を示す模式図である。エレベータ３０においては、調速機ロープへ張力を付加する調速機テンショナを用いず、その代わりに調速機ロープ３８へは重り３１を連結することで張力を付加することとしている。すなわち、乗りかご２側の調速機ロープ３８の端部には重り３１ａが、釣り合い重り４側の調速機ロープ３８の端部には重り３１ｂがそれぞれ連結される（以下、これらの重りについては適宜まとめて「重り３１」と表わす）。
FIG. 3 is a schematic diagram showing a schematic configuration of an
なお、重り３１ｂのの形状、大きさは、孔２１の形状、大きさとの関係で孔２１を通り抜けることができないように形成されている必要があり、この条件が満たされればその形状、大きさは問わない。
The shape and size of the
また、重り３１を連結する必要から、調速機ロープ３８の形状は上述した実施の形態における調速機ロープのように無端状ではなく、乗りかご２側と釣り合い重り４側とにそれぞれ端部が現われるロープが使用される。
Further, since the weight 31 is required to be connected, the shape of the
さらに、重り３１が第２のレバー２９ｂを押し上げる作用を営むことから、調速機ロープ３８には、第２の実施の形態における調速機ロープ２８に設けられていた突起２２は設けられていない。
Further, since the weight 31 works to push up the
第３の実施の形態においても主索３が巻上機の駆動により乗りかご２と釣り合い重り４とを昇降させるに伴って調速機ロープ３８も移動する。これは、確かに釣り合い重り４についてはロープ掴みが設けられていないため調速機ロープ３８を直接掴んでいないので、調速機ロープ３８の動きには関与しないが、乗りかご２の第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ３８を掴んでいるので、調速機ロープ３８は主索３の動きに同期して動く
以上の構成を採用するエレベータ３０における調速機６等の動きについては、次の通りである。
Also in the third embodiment, the
まず乗りかご２、或いは釣り合い重り４が過速状態に陥った場合、機械室に設けられた調速機６が乗りかご２のその状態を検知し、調速機６に組み込まれている図示しないロープ掴み機構が作動する。このロープ掴み機構が作動すると、調速機６に巻き掛けられている調速機ロープ８が拘束され、昇降路内での移動が停止する。但し、調速機ロープ８が停止しても乗りかご２、或いは釣り合い重り４は依然過速状態にある。
First, when the
乗りかご２、或いは釣り合い重り４が昇降路内を下降し続けると、乗りかご２、或いは釣り合い重り４と調速機ロープ２８との相対位置が変化する。そのため、乗りかご２については第１のレバー９ａが引き上げられ、第１の非常止め装置５ａが作動する。
When the
一方、釣り合い重り４については、釣り合い重り４が下降すると孔２１と重り３１ｂとの距離が縮まり、最終的には両者がぶつかることになる。但し、重り３１ｂは孔２１を通り抜けることができない形状、大きさであるので、孔２１を貫通してしまうことはなく、孔２１と接触したまま第２のレバー２９ｂを押し上げる。第２のレバー２９ｂが押し上げられると第２の非常止め装置５ｂが作動する。これにより乗りかご２、或いは釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
On the other hand, with respect to the counterweight 4, when the counterweight 4 is lowered, the distance between the
一方、主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合には、以下の通りになる。すなわち、主索３が破断されることによって乗りかご２と釣り合い重り４が主索３による懸垂状態を解かれると、乗りかご２に掛かる荷重は第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ３８を掴んでいるので調速機ロープ３８に掛かることになる。従って、調速機ロープ３８を下方へと引っ張る状態になる。従って、第１のレバー９ａが引き上げられて第１の非常止め装置５ａが作動する。これにより乗りかご２を安全に停止させることができる。
On the other hand, when the
釣り合い重り４については、主索３が破断されることにより、乗りかご２と同じように昇降路内を落下する。一方で乗りかご２の第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープ３８を若干とはいえ下方に引っ張るので、調速機ロープ３８に設けられた重り３１ｂは上方へと動く。このように孔２１と重り３１ｂとは接近しぶつかることによって、第２のレバー２９ｂを押し上げる。この第２のレバー２９ｂの動きによって第２の非常止め装置５ｂが作動し、釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
The counterweight 4 falls in the hoistway in the same manner as the
以上説明してきたように、乗りかごと釣り合い重りとにそれぞれ調速機を設けず両者で調速機を兼用する構成を採用しても、乗りかごと釣り合い重りが過速状態に陥った場合、主索が破断されて乗りかごと釣り合い重りが落下する場合のいずれの場合も、乗りかご、或いは釣り合い重りを安全に停止させることが可能となる。 As explained above, even if a configuration in which both the speed governor is not provided for both the car and the balance weight and both the speed governor are adopted, the weight of the car and the balance weight falls into an overspeed state. In any case where the main rope is broken and the car and the counterweight are dropped, the car or the counterweight can be safely stopped.
従って、安全性を十分に確保しながらも、乗りかご用の調速機と釣り合い重り用の調速機とをまとめて乗りかご、釣り合い重り兼用とすることでスペース効率に優れ、省スペース、コストダウンを図ることのできるエレベータを提供することができる。 Therefore, while ensuring sufficient safety, combining the speed governor for the car and the speed governor for the counterweight together can be used as the car and the counterweight, providing excellent space efficiency, saving space and cost. An elevator capable of downing can be provided.
特に、調速機テンショナ及び釣り合い重り側の第２のレバーの他端にロープ掴みを設けていないので、エレベータ全体における部品点数を少なくすることができ、よりコスト的に優れたエレベータを提供することができる。 In particular, since the rope gripper is not provided at the other end of the governor tensioner and the second lever on the counterweight side, the number of parts in the entire elevator can be reduced, and an elevator with higher cost can be provided. Can do.
また、調速機ロープを無端状とするように加工する必要がなくなるので、調速機ロープの劣化を防ぎその寿命を延ばすことができるので、この点からもよりコスト的に優れたエレベータを提供することができる。 In addition, since it is no longer necessary to machine the governor rope to make it endless, it is possible to prevent the governor rope from deteriorating and prolong its service life. can do.
（第４の実施の形態）
次に本発明の第４の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において、上述の第１ないし第３の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. In the following embodiments, the same components as those described in the first to third embodiments are denoted by the same reference numerals, and the description of the same components is omitted because it is duplicated. .
第４の実施の形態において第１ないし第３の実施の形態と異なる部分は、調速機ロープの形状、及び乗りかご２に設けられる第１のレバーの形状である。なお、第１のレバーの一端が図示しないセーフティリンクを介して非常止め装置５に連結されている点はこれまでと同様である。
The fourth embodiment differs from the first to third embodiments in the shape of the governor rope and the shape of the first lever provided on the
すなわち、第４の実施の形態における調速機ロープ４８の乗りかご２と連結される部分にはバネ４１が設けられている。さらにこのバネ４１には、第１のレバー４９ａの他端が直接連結されている。
That is, the spring 41 is provided in the portion connected to the
図４は、本発明の第４の実施の形態に係るエレベータ４０の概略構成を示す模式図である。釣り合い重り４側において、第２のレバー２９ｂの他端に孔２１が設けられ、この孔２１を調速機ロープ４８が貫通し、釣り合い重り４側の調速機ロープ４８の端部には重り３１ｂが連結されている構成は、第３の実施の形態における構成と同じである。
FIG. 4 is a schematic diagram showing a schematic configuration of an elevator 40 according to the fourth embodiment of the present invention. On the counterweight 4 side, a
一方、乗りかご２側の調速機ロープ４８には、バネ４１が設けられ、さらにこのバネ４１に直接第１のレバー４９ａの他端が接続されている。このバネ４１は、第１の実施の形態におけるバネ１１と同様、主索３の伸び量が調速機ロープ４８の伸び量よりも大きい場合に、第１のレバー４９ａが引き上げられて第１の非常止め装置５ａが誤作動することを防止するために設けられる。
On the other hand, the
すなわち、主索３が伸びて乗りかご２が下がり、乗りかご２と調速機ロープ４８との相対的位置に変化が生じた場合でもバネ４１がその伸びを吸収するので、第１のレバー４９ａは引き上げられることはなくなる。従って、バネ４１は、このバネ４１を引っ張る際に必要となる力が第１のレバー４９ａを引き上げる際に必要とされる力よりも弱くなるように形成されている。そのため、バネ４１が伸びきらなければ第１のレバー４９ａは引き上げられることはない。
That is, even when the
バネ４１は第１のレバー４９ａの他端に直接連結される。従って、上述した各実施の形態における第１のレバーのように第１のレバーの他端に設けられた第１のロープ掴み１０ａが調速機ロープを掴むという構成は採用していない。
The spring 41 is directly connected to the other end of the
第４の実施の形態においても主索３が巻上機の駆動により乗りかご２と釣り合い重り４とを昇降させるに伴って調速機ロープ４８も移動する。これは、確かに釣り合い重り４についてはロープ掴みが設けられていないため調速機ロープ４８を直接掴んでいないので、調速機ロープ２８の動きには関与しない。しかし、乗りかご２に設けられている第１のレバー４９ａがバネ４１を介して調速機ロープ４８と連結されているので、調速機ロープ４８は主索３の動きに同期して動く
次に、第４の実施の形態におけるエレベータ４０において、乗りかご２と釣り合い重り４が過速状態に陥った場合と、主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合とに分けて、調速機６等の働きについて説明する。
In the fourth embodiment, the
まず乗りかご２、或いは釣り合い重り４が過速状態に陥った場合、機械室に設けられた調速機６が乗りかご２、或いは釣り合い重り４のその状態を検知し、調速機６に組み込まれている図示しないロープ掴み機構が作動する。このロープ掴み機構が作動すると、調速機６に巻き掛けられている調速機ロープ４８が拘束され、昇降路内での移動が停止する。但し、調速機ロープ４８が停止しても乗りかご２、或いは釣り合い重り４は依然過速状態にある。
First, when the
乗りかご２が昇降路内を下降し続けると、最初にバネ４１が次第に伸びる。バネ４１が伸びきってしまうと第１のレバー４９ａが引き上げられ、第１の非常止め装置５ａが作動する。これにより乗りかご２を安全に停止させることができる。
When the
一方、釣り合い重り４については、釣り合い重り４が下降すると孔２１と重り３１ｂとの距離が縮まり、最終的には両者がぶつかることになる。但し、重り３１ｂは孔２１を通り抜けることができない形状、大きさであるので、孔２１を貫通してしまうことはなく、孔２１と接触したまま第２のレバー２９ｂを押し上げる。第２のレバー２９ｂが押し上げられると第２の非常止め装置５ｂが作動する。これにより乗りかご２、或いは釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
On the other hand, with respect to the counterweight 4, when the counterweight 4 is lowered, the distance between the
主索３が破断されて乗りかご２と釣り合い重り４が落下する場合には、以下の通りになる。すなわち、主索３が破断されることによって乗りかご２と釣り合い重り４が主索３による懸垂状態を解かれると、乗りかご２と釣り合い重り４に掛かる荷重は調速機ロープ４８に掛かることになる。この状態になると、バネ４１はすぐに伸びきってしまい、第１のレバー４９ａが引き上げられて第１の非常止め装置５ａが作動する。これにより乗りかご２を安全に停止させることができる。
When the
釣り合い重り４については、主索３が破断されることにより、乗りかご２と同じように昇降路内を落下する。調速機ロープ４８のバネ４１が伸びきることによって若干とはいえ調速機ロープ４８を下方に引っ張るので、調速機ロープ４８に設けられた重り３１ｂは上方へと動く。このように孔２１と重り３１ｂとは接近しぶつかることによって、第２のレバー２９ｂを押し上げる。この第２のレバー２９ｂの動きによって第２の非常止め装置５ｂが作動し、釣り合い重り４を安全に停止させることができる。
The counterweight 4 falls in the hoistway in the same manner as the
以上説明してきたように、乗りかごと釣り合い重りとにそれぞれ調速機を設けず両者で調速機を兼用する構成を採用しても、乗りかごと釣り合い重りが過速状態に陥った場合、主索が破断されて乗りかごと釣り合い重りが落下する場合のいずれの場合も、乗りかご、或いは釣り合い重りを安全に停止させることが可能となる。 As explained above, even if a configuration in which both the speed governor is not provided for both the car and the balance weight and both the speed governor are adopted, the weight of the car and the balance weight falls into an overspeed state. In any case where the main rope is broken and the car and the counterweight are dropped, the car or the counterweight can be safely stopped.
従って、安全性を十分に確保しながらも、乗りかご用の調速機と釣り合い重り用の調速機とをまとめて乗りかご、釣り合い重り兼用とすることでスペース効率に優れ、省スペース、コストダウンを図ることのできるエレベータを提供することができる。 Therefore, while ensuring sufficient safety, combining the speed governor for the car and the speed governor for the counterweight together can be used as the car and the counterweight, providing excellent space efficiency, saving space and cost. An elevator capable of downing can be provided.
特に、調速機テンショナ及び釣り合い重り側の第２のレバーの他端にロープ掴みを設けていないので、エレベータ全体における部品点数を少なくすることができ、よりコスト的に優れたエレベータを提供することができる。 In particular, since the rope gripper is not provided at the other end of the governor tensioner and the second lever on the counterweight side, the number of parts in the entire elevator can be reduced, and an elevator with higher cost can be provided. Can do.
また、調速機ロープを無端状とするように加工する必要がなくなるので、調速機ロープの劣化を防ぎその寿命を延ばすことができるので、この点からもよりコスト的に優れたエレベータを提供することができる。 In addition, since it is no longer necessary to machine the governor rope to make it endless, it is possible to prevent the governor rope from deteriorating and prolong its service life. can do.
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、これまで主索の両端に連結される乗りかごと釣り合い重りについては説明を複雑にしないため、図面上その位置を固定させて説明を行ったが、乗りかごと釣り合い重りの位置を逆転させても同様の効果を奏することができる。 Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment as it is, and can be embodied by modifying the constituent elements without departing from the scope of the invention in the implementation stage. For example, the description of the weights and counterweights connected to both ends of the main rope has been described with the position fixed on the drawing so as not to complicate the description, but the positions of the weights and counterweights are reversed. However, the same effect can be achieved.
また、第１、第２の実施の形態においては、調速機ロープを巻き掛け、張力を付加すために調速機の他に調速機テンショナを用いているが、調速機テンショナの位置に調速機そのものを配置し、調速機が納められていた機械室にはプーリのみを配置することも可能である。この場合には、調速機テンショナという部品を使用せずに済むので、エレベータ全体における部品点数をさらに少なくすることができ、よりコスト的に優れたエレベータを提供することができる。 In the first and second embodiments, a governor rope is wound around and a tensioner tensioner is used in addition to the governor to add tension. The position of the governor tensioner is It is also possible to arrange the governor itself in the machine room and to arrange only the pulley in the machine room in which the governor was housed. In this case, since it is not necessary to use a component called a governor tensioner, the number of components in the entire elevator can be further reduced, and an elevator with higher cost can be provided.
さらに、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。 Furthermore, various inventions can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the above embodiments. For example, some components may be deleted from all the components shown in the embodiment. Furthermore, you may combine the component covering different embodiment suitably.
１ エレベータ
２ 乗りかご
３ 主索
４ 釣り合い重り
５ 非常止め装置
６ 調速機
７ 調速機テンショナ
８ 調速機ロープ
９ａ 第１のレバー
９ｂ 第２のレバー
１０ａ 第１のロープ掴み
１０ｂ 第２のロープ掴み
１１ バネ
DESCRIPTION OF
Claims (11)
前記調速機に巻き掛けられる調速機ロープと、
過速した際に前記調速機ロープに連結される第１のレバーが引き上げられることで非常停止させられる第１の非常止め装置を備える乗りかごと、
過速した際に前記調速機ロープに連結される第２のレバーが引き上げられることで非常停止させられる第２の非常止め装置を備える釣り合い重りと、
を備えることを特徴とするエレベータ。 A governor,
A governor rope wound around the governor;
A car equipped with a first emergency stop device that is brought to an emergency stop by pulling up the first lever connected to the governor rope when overspeeding,
A counterweight provided with a second emergency stop device that is brought to an emergency stop by pulling up the second lever connected to the governor rope when overspeeding;
An elevator characterized by comprising:
前記調速機ロープは、前記第２のレバーの他端と前記調速機テンショナとの間に前記貫通孔を貫通することのできない突起を備えることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のエレベータ。 One end of the second lever is connected to the second safety device, and the other end of the second lever includes a through-hole that allows the governor rope to move,
The said governor rope is provided with the protrusion which cannot penetrate the said through-hole between the other end of the said 2nd lever, and the said governor tensioner. The elevator described.
前記調速機ロープは、前記第２のレバーの他端と前記調速機テンショナとの間に前記貫通孔を貫通することのできない突起を備え、
前記調速機ロープの前記第１のレバーと連結される部分はバネで構成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のエレベータ。 One end of the second lever is connected to the second safety device, and the other end of the second lever includes a through-hole that allows the governor rope to move,
The governor rope includes a protrusion that cannot penetrate the through hole between the other end of the second lever and the governor tensioner,
3. The elevator according to claim 1, wherein a portion connected to the first lever of the governor rope is configured by a spring. 4.
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009054632A JP2010208733A (en) | 2009-03-09 | 2009-03-09 | Elevator |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009054632A JP2010208733A (en) | 2009-03-09 | 2009-03-09 | Elevator |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010208733A true JP2010208733A (en) | 2010-09-24 |
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ID=42969364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009054632A Pending JP2010208733A (en) | 2009-03-09 | 2009-03-09 | Elevator |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010208733A (en) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019123583A1 (en) * | 2017-12-20 | 2019-06-27 | 三菱電機株式会社 | Machine room-less elevator |
-
2009
- 2009-03-09 JP JP2009054632A patent/JP2010208733A/en active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019123583A1 (en) * | 2017-12-20 | 2019-06-27 | 三菱電機株式会社 | Machine room-less elevator |
| JPWO2019123583A1 (en) * | 2017-12-20 | 2020-04-30 | 三菱電機株式会社 | Machine roomless elevator |
| CN111448157A (en) * | 2017-12-20 | 2020-07-24 | 三菱电机株式会社 | Elevator without machine room |
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