JP2010207895A - 噴流式はんだ付け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高温環境下で潤滑油を必要としない耐久性のある軸受構造とした小型で安価な溶融はんだの圧送ポンプを有する噴流式はんだ付け装置を提供する。
【解決手段】はんだ槽1外のモータ構造体Aとの磁気結合で動力を伝達して該槽内のポンプ構造体Bを作動する噴流式はんだ付け装置であって、ポンプ構造体Bが、従動回転体21とスクリュー22等よりなる回転部分20と、該回転部分を収容するケーシング31と支柱部32aを有する底面閉鎖体32等による固定部分30とより構成されており、該回転部分の受け入れ穴21c内に固定された上摺動部品24と、受け入れ穴内に緩挿される固定部分側の支柱部上に固定された下摺動部品33とが接触することで軸受構造を形成している。該摺動部品の材質が窒化珪素である。
【選択図】図2
【解決手段】はんだ槽1外のモータ構造体Aとの磁気結合で動力を伝達して該槽内のポンプ構造体Bを作動する噴流式はんだ付け装置であって、ポンプ構造体Bが、従動回転体21とスクリュー22等よりなる回転部分20と、該回転部分を収容するケーシング31と支柱部32aを有する底面閉鎖体32等による固定部分30とより構成されており、該回転部分の受け入れ穴21c内に固定された上摺動部品24と、受け入れ穴内に緩挿される固定部分側の支柱部上に固定された下摺動部品33とが接触することで軸受構造を形成している。該摺動部品の材質が窒化珪素である。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばプリント基板に抵抗、コンデンサなどの電子部品をはんだ付けする際に使用される噴流式はんだ付け装置に関し、特に、はんだ槽内の溶融はんだをプリント基板に向けて噴出させるノズルにポンプ送りする電磁ポンプに関する。
従来技術として、特許文献1及び特許文献2で示されるような噴流はんだ槽が知られている。これは一般的なはんだ槽の構造であり、電熱ヒーターではんだを溶融させ、溶融したはんだをポンプでダクトに送り、ダクトに接続された噴流ノズルから溶融はんだを噴流させてプリント基板に接触させてはんだ付けを行うものである。この場合、ポンプの羽根を回転させる軸を溶融はんだ槽の外部に出して、一般的な軸受を用いて軸受を構成している。しかしながら、これでは噴流ノズル部とポンプ羽根回転軸とが水平配置(横配置)となり、小型のはんだ槽を実現することができないという問題が生じている。
また、特許文献3のように軸受を必要としない電磁ポンプを用いたはんだ付け装置も知られているが、この電磁ポンプ方式ではコイル部分の小型化が難しいため、ある程度大きいはんだ槽となってしまう。更にコイル部分は、はんだ槽から熱せられると共にコイル部分自体も発熱してしまうため、耐熱対策を施す為にコストの高い装置となってしまう。
更に、特許文献4で示された噴流式はんだ装置では、小型・安価な噴流はんだ槽を実現するために、溶融はんだ内に軸受があるはんだ槽となっているが、実施形態に示された構造では、インペラが結合した回転体と、はんだ槽内の底面との間にベアリング体を設けているが、この構造では、軸受部分が数日のうちに摩耗してしまうという問題が生じる。
本発明者は、上記問題は、溶融はんだ槽内で軸受を構成するので潤滑油がないこと及び、溶融はんだから潤滑油に相当する機能を得ることができないことを主要因と考え、本発明をなしたものである。したがって、本発明の目的は、高温環境下で潤滑油を必要としない耐久性のある回転軸受を構成することで、小型で安価な溶融はんだを圧送するポンプを有する噴流式はんだ付け装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の噴流式はんだ付け装置を提供する。
請求項1に記載の噴流式はんだ付け装置は、はんだ槽1内のポンプ構造体Bとはんだ槽外のモータ構造体Aとが上下方向に整列配置されていて、モータ構造体Aが、モータ11と、回転軸12先端に固定された、永久磁石14を有する主動回転体13とより構成される一方、ポンプ構造体Bは、永久磁石25を有する従動回転体21に固定されたスクリュー22からなる回転部分20と、該回転部分を収容するケーシング31と該回転部分を回転中心で支持する支柱部32aを有するケーシング底面閉鎖体32とよりなる固定部分30とより構成されており、該回転部分と該固定部分との軸受構造が、該回転部分側に取り付けられた耐摩耗性の上摺動部品24と、該固定部分側に取り付けられた耐摩耗性の下摺動部品33とよりなるスラスト軸受となっていることにあります。これにより、小型で安価な噴流式はんだ付け装置を得られると共に、高温環境下で潤滑油を必要としない耐久性のある軸受構造が得られる。
請求項2の噴流式はんだ付け装置は、上摺動部品24と下摺動部品33の材質が窒化珪素であることを特定したものであり、大きな荷重が掛かる部品の材質として好適である。
請求項3の噴流式はんだ付け装置は、ポンプ構造体の回転部分における従動回転体21の回転中心には、固定部分の支柱部32aが緩く挿入される受け入れ穴21eが形成されていて、この受け入れ穴の内周面と支柱部の段付部32bの外周面との間のクリアランスdを0.01mm以下としたものであり、これにより、回転中心の振れを抑制することができ、ポンプの回転がスムーズに行える。
請求項3の噴流式はんだ付け装置は、ポンプ構造体の回転部分における従動回転体21の回転中心には、固定部分の支柱部32aが緩く挿入される受け入れ穴21eが形成されていて、この受け入れ穴の内周面と支柱部の段付部32bの外周面との間のクリアランスdを0.01mm以下としたものであり、これにより、回転中心の振れを抑制することができ、ポンプの回転がスムーズに行える。
請求項4の噴流式はんだ付け装置は、従動回転体21と支柱部32aの材質をSUS316の窒化処理品としたものであり、これにより、従動回転体の内周面と支柱部の段付部の外周面との接触による損傷を抑制することができる。
請求項5の噴流式はんだ付け装置は、スクリュー22の上方に固定された多数の傾斜した翼を有する羽根板8を設けたものであり、これにより、スクリューによる溶融はんだの渦流の回転方向の力を上向きの力に変えることができ、上昇流となって噴流されるようになる。
請求項5の噴流式はんだ付け装置は、スクリュー22の上方に固定された多数の傾斜した翼を有する羽根板8を設けたものであり、これにより、スクリューによる溶融はんだの渦流の回転方向の力を上向きの力に変えることができ、上昇流となって噴流されるようになる。
請求項6の噴流式はんだ付け装置は、羽根板8の上方に更に整流板9を設けたものであり、これにより、乱流の溶融はんだの流れが直されて整流となり、ノズルから均一高さで溶融はんだが噴流されるようになる。
以下、図面に従って本発明の実施の形態の噴流式はんだ付け装置について説明する。図1は、本発明に係る噴流式はんだ付け装置100の概略の全体構成を示す縦断面図である。図2は、はんだ槽内に設置されるポンプ構造体の縦断面図である。
噴流式はんだ付け装置100は、基本的に溶融はんだを収容するはんだ槽1と、このはんだ槽1内に配置されるポンプ構造体Bと、はんだ槽1外に配置されるモータ構造体Aとより構成されており、はんだ槽1及びモータ構造体Aとが架設部材2に取り付けられている。図1に示されるように、ポンプ構造体Bとモータ構造体Aとは、はんだ槽1の底部をその間に介在させるようにして、上下方向(重力が掛かる方向)に整列配置されている。これにより、噴流式はんだ付け装置100は、上下方向に細長い形態となり、設置面積(投影断面積)を小さくすることができる。これによって、はんだ付け装置を含む設備全体を小型化することが可能となり、はんだ付けに関する製造コストが大巾に低減できる。
はんだ槽1は、チタン、ステンレス鋼などの耐腐蝕性かつ非磁性の金属板により形成され、この内部には、錫、インジウム、共晶はんだ、鉛フリーはんだ等の導電性かつ非磁性の溶融はんだSを収容している。また、はんだ槽1の内部には、はんだを溶融するためのヒータ(図示せず)が設置されていると共に、はんだ槽1の外周は、溶融はんだSが冷えて固化するのを防止するため、断熱材3によって囲繞されている。なお、ヒータは、溶融はんだSが約300℃の高温を保つように制御されている。
はんだ槽1外の直下に設置されているモータ構造体Aは、モータ11と、このモータ11の回転軸12の先端に取り付けられた主動回転体13とより構成されている。主動回転体13は、全体として円柱形状であり、その上面である吸引面13aには、吸引面13a側をS極側に配置された永久磁石14及び吸引面13a側をN極側に配置された永久磁石14とが、円周方向に交互に埋設等により配設されている。
はんだ槽1内には、回転部分20と固定部分30とから構成されるポンプ構造体Bが配設されている。このポンプ構造体Bは、本発明の主要な特徴となる構成であり、図2,3に基づいて、後に詳述する。
ポンプ構造体Bに接続してガイド管4が垂直方向に配設され、更にこのガイド管4に接続してノズル5が垂直方向に配設されている。これにより、ポンプ構造体Bから圧送された溶融はんだSが、ノズル5から噴流される。ノズル5を囲んでノズル5と同心状に環流管6が配設されていて、ノズル5から噴流した溶融はんだSをはんだ槽1に戻すようにしている。環流管6は、その外周が、はんだ槽1の蓋板7に固定されている。
また、ポンプ構造体Bの回転部分20の上方には、傾斜した多数の翼を有する羽根板8が固定して設けられている。これにより、ポンプ構造体Bにより渦流となって吐出される溶融はんだSの回転方向の力を上向きの力に変えることができ、溶融はんだSの上昇流が得られる。更に、羽根板8の上方には、整流板9が固定して設けられており、乱流の溶融はんだSの流れが整流板9の溝9aを通ることで直されて整流となることから、溶融はんだSは、ノズル5から均一高さで噴流される。
図2に示すように、ポンプ構造体Bは、回転部分20と固定部分30とより構成されている。ポンプ構造体Bの回転部分20は、従動回転体21と、この従動回転体21に一体化されたスクリュー22と、従動回転体21にピン止めされた回転止め23と、この回転止め23に嵌合された上摺動部品24等を含んでおり、これらは一体物となっている。
従動回転体21は、永久磁石25が配設される、大径の円筒部分21aと、回転中心軸Rに沿って延在し、スクリュー22に連結する、中径の筒形状の連結部分21bよりなる。円筒部分21aと連結部分21bとは、一体化されており、両者には、後述する支柱部が緩挿される、同じ内径の連続した受け入れ穴21cが、回転中心軸Rに沿って形成されている。従動回転体21の円筒部分21aの下面である吸引面21dには、主動回転体13と同様に、吸引面21d側をS極側に配置された永久磁石25及び吸引面21d側をN極側に配置された永久磁石25とが、円周方向に交互に配設されている。
従動回転体21の連結部分21bは、図3(a)に示すように、上方部分が更に狭められて、小径の筒形状をしており、その外周面にねじ山が刻設された螺子部分21eを含んでいる。スクリュー22の中心軸部には、連結部分21bの外形形状に合わせた貫通穴22aが形成されていて、この貫通穴22aの上記螺子部分21eに対応する部位の内周面には、ねじ溝が刻設されている。したがって、スクリュー22の貫通穴22aに従動回転体21の連結部分21bを挿入して、嵌合かつ螺合すると共に、スクリュー22から部分的に突出する螺子部分21eをナット26によって締結することにより、スクリュー22と従動回転体21の連結部分21bとは、しっかりと結合され、一体化される。
更に、従動回転体21の連結部分21bの内部には、螺子部分21eに移行する移行部21fの内面に接触して回転止め23が取り付けられている。回転止め23は、中実の円柱体であり、図面において下面には、下方向に突出する横断面十字形状の突出部23aが設けられていると共に、側面には、ピン27が挿通する、横方向に貫通するピン穴23bが穿設されている。回転止め23のピン穴23bに対応する連結部分21bの両側の部位にも同様のピン穴21gが設けられていて、ピン27をピン穴23b,21gに挿通することで、回転止め23が連結部分21bに固定される。
回転止め23と同様の円柱体形状の上摺動部品24が、回転止め23の下面に固定されている。即ち、図3(b)に示すように、上摺動部品24の上面には、十字形状の溝24aが形成されていて、回転止め23の横断面十字状の突出部23aを、上摺動部品24の十字形状の溝24aに嵌め込むことにより、回転止め23と上摺動部品24とは固着されている。
ポンプ構造体Bの固定部分30は、図2に示されるように、ポンプ構造体Bの回転部分20を収容し、上面が完全に開放された円筒状のケーシング31と、このケーシング31に結合され、ケーシング31の下面を閉鎖するケーシング底面閉鎖体32等よりなる。
ケーシング31の下方の周面には、周方向に複数の流入口31aが形成されている。ケーシング31は、はんだ槽1の内面との間に所定の間隙が形成され、溶融はんだSがはんだ槽1内を還流するようにはんだ槽1内に配設される。また、前述した羽根板8及び整流板9は、ケーシング31内に固定されてもよいし、又はガイド管4に固定されてもよい。
ケーシング底面閉鎖体32は、はんだ槽1の底部に固定して設置されており、ケーシング底面閉鎖体32の中心部には、回転中心軸Rに沿って立設された円柱状の支柱部32aが設けられている。支柱部32aの上端及び下端には、中間部よりやや径が大きくされた2つの段付部32bが形成されている。
支柱部32aの上端の段付部32bの上面には、前記した回転止め23と同様に、上方に突出した断面十字形状の凸部32cが形成されている。支柱部32a上端の段付部32b上には、下摺動部品33が載置される。そのため、下摺動部品33の下面にも、前記した上摺動部品24と同様に、十字状の凹部33aが形成されていて、上端の段付部32bの凸部32cと下摺動部品33の凹部33aとが嵌合することにより、支柱部32aと下摺動部品33とは固定されるようになっている。
2つの段付部32bを含む支柱部32aは、その略全体が、前記した従動回転体21の受け入れ穴21c内に緩挿される。そのため、受け入れ穴21cの内周面と段付部32bの外周面とのクリアランスdが、0.01mm以下とされている。
こうして、ポンプ構造体Bの固定部分30側の下摺動部品33と回転部分20側の上摺動部品24とが接触することによって、ポンプ構造体Bの軸受構造を形成しており、スラスト軸受となっている。したがって、固定部分30の支柱部32a及び下摺動部品33とが、回転部分20の全荷重を支持するようになっている。
溶融はんだSの粘度は小さく十分な膜厚を確保できないため、ポンプ構造体Bの回転部分20側と固定部分30側との間で摩耗が生じる。即ち、スラスト方向では、回転部分20側の上摺動部品24と固定部分30側の下摺動部品33とが接触し、荷重も大きいため、両者は、耐摩耗性材、好ましくは窒化珪素、によって形成されている。また、ラジアル方向では、回転部分20側である、円筒部分21aと連結部分21bとを含む従動回転体21の受け入れ穴21cの内周面と、固定部分30側である支柱部32aの段付部32bの外周面とが接触する。そのため、従動回転体21と支柱部32aの材質としては、SUS316の窒化処理品を用いることが好ましい。
次に、上記した構成による本発明に係る噴流式はんだ付け装置100の作動について説明する。モータ構造体Aのモータ11が回転すると回転軸12を介して主動回転体13が回転する。この回転により、主動回転体13に配設された永久磁石14のS極及びN極が円周方向に変位する。すると、はんだ槽1内に設置されたポンプ構造体Bの従動回転体21に配設された永久磁石25のS極が、主動回転体13の永久磁石14のN極に吸引されて、円周方向に変位しようとする磁気吸引力が発生する。従動回転体21に配設された永久磁石25のN極も同様に、主動回転体13の永久磁石14のS極に吸引されて、円周方向に変位しようと磁気吸引力が発生する。
これらの磁気吸引力が回転トルクを発生させることで、従動回転体21が主動回転体13の回転に同期して連れ回りをする。こうして、従動回転体21が主動回転体13の回転速度とほぼ同じ回転速度で回転することになる。このように、はんだ槽1外の主動回転体13を回転させて、これを磁気結合ではんだ槽1内の従動回転体21に伝達して、ポンプ構造体Bを作動する。
従動回転体21の回転は、これと一体化されているスクリュー22を同時に回転させる。はんだ槽1内のヒータにより溶融したはんだSは、スクリュー22の回転により、ケーシング31の流入口31aから吸い込まれ、スクリュー22により旋回流(渦流)とされて上方に圧送される。この溶融はんだSの旋回流は、羽根板8を通過することで旋回流の回転方向の力を上向きの力に変えられて、上昇流となり、次いで整流板9を通過することで溶融はんだSの流れは乱流から整流となって上昇し、ノズル5の開口部5aからほぼ均一な高さで噴流する。この溶融はんだSの噴流に、ワークである電子部品を実装したプリント基板を浸漬して電子部品をプリント基板にはんだ付けを行う。
その後、残りの大部分の溶融はんだSは、ノズル5と環流管6との間を通ってはんだ槽1内に戻る。図1中の矢印は、溶融はんだSの流れを表わしている。このはんだの流れが繰り返されることにより、溶融はんだSがはんだ槽1内を循環する。
なお、図1に示していないが、はんだ槽1に隣接して窒素ガスヒータを設置しても良い。外部より窒素ガスを窒素ガスヒータに供給し、この窒素ガスを約350℃の一定値に保つように加熱する。この加熱された窒素ガスをはんだ槽1に導き、溶融はんだSの表面に吹き付けるようにする。この高温の窒素ガスの吹き付けにより、小容量の溶融はんだSの温度低下を防止できると共に、溶融はんだ表面・はんだ付部の酸化を防止することができる。
また、主動回転体13及び従動回転体21に配設される永久磁石14,25として、高温下でも劣化しない特性を有する高温非劣化形の磁石が選択される。例えば、この高温非劣化性を有する高温非劣化形永久磁石として、希土類磁石の一種であるサマリウム・コバルト(Sm−Co)磁石が用いられる。他の希土類磁石としては、Nd−Fe−B磁石、Pr−Fe−B磁石などがあり、高温非劣化性を有する磁石として適している。
上記した本発明の実施形態では、ポンプ構造体として、スクリューを用いたもので説明しているが、スクリューに代えて軸流式インペラを採用してもよいし、或いは、ポンプ作用を有する他の形状の翼車を採用することも可能である。
以上説明したように、本発明においては、モータ構造体とポンプ構造体とが機械的に結合していない分離した構成を採用している。これは、従来のモータ構造体とポンプ構造体とを直接的に回転軸を介して連結する構成では、高温に不適なモータ構造体をはんだ槽外に配置せざるを得ず、両者を連結する回転軸のはんだに対するシール方法が問題となり、この問題を解決するために上記構成を採用したものである。この場合、はんだ槽内に配置される軸受構造を高温状態において耐久性のあるものにする必要がある。
本発明では、はんだ槽内のポンプ構造体の回転部分と固定部分との軸受構造を、耐摩耗性の上摺動部品と下摺動部品とで構成することで、溶融はんだの高温環境下で潤滑油を必要としない耐久性のある軸受としたものである。
また、ポンプ構造体とモータ構造体とを上下方向に配置することで、上下方向に細長い形態となり、設置面積を小さくすることができる。これにより、設備全体を小型化でき、はんだ付けの製造コストが低減できる。
100 噴流式はんだ付け装置
1 はんだ槽
5 ノズル
A モータ構造体
11 モータ
13 主動回転体
B ポンプ構造体
20 回転部分
21 従動回転体
21c 受け入れ穴
22 スクリュー
23 回転止め
24 上摺動部品
30 固定部分
31 ケーシング
32 ケーシング底面閉鎖体
32a 支柱部
33 下摺動部品
1 はんだ槽
5 ノズル
A モータ構造体
11 モータ
13 主動回転体
B ポンプ構造体
20 回転部分
21 従動回転体
21c 受け入れ穴
22 スクリュー
23 回転止め
24 上摺動部品
30 固定部分
31 ケーシング
32 ケーシング底面閉鎖体
32a 支柱部
33 下摺動部品
Claims (6)
- 溶融はんだ(S)を収容するはんだ槽(1)と、
前記はんだ槽内に設けられ、溶融はんだを前記はんだ槽内で循環させるポンプ構造体(B)と、
前記ポンプ構造体から圧送された溶融はんだをワークに対し噴流するノズル(5)と、
前記はんだ槽の外部に設けられ、磁気結合で動力を伝達して前記ポンプ構造体を駆動するモータ構造体(A)と、
を具備していて、前記ポンプ構造体と前記モータ構造体とが上下方向に整列配置されている噴流式はんだ付け装置(100)において、
前記モータ構造体が、モータ(11)と、前記モータの回転軸(12)の先端に固定された、永久磁石を有する主動回転体(13)とより構成され、かつ
前記ポンプ構造体が、永久磁石(25)を有する従動回転体(21)と、前記従動回転体に固定されたスクリュー(22)とよりなる回転部分(20)と、前記回転部分を収容し、上面が完全に開放され、下方側面に周方向に複数の流入口(31a)が形成されている円筒状のケーシング(31)と、前記ケーシングに固定され、前記ケーシングの下面を閉鎖すると共に、前記回転部分を回転中心で支持する支柱部(32a)が設けられているケーシング底面閉鎖体(32)とよりなる固定部分(30)とより構成されていて、前記固定部分が前記はんだ槽に固定されており、
前記ポンプ構造体の前記回転部分と前記固定部分との軸受構造が、前記回転部分に取り付けられた耐摩耗性の上摺動部品(24)と、前記固定部分の前記支柱部上に取り付けられた耐摩耗性の下摺動部品(33)とよりなるスラスト軸受となっていることを特徴とする噴流式はんだ付け装置。 - 前記上摺動部品(24)と前記下摺動部品(33)の材質が、窒化珪素であることを特徴とする請求項1に記載の噴流式はんだ付け装置。
- 前記ポンプ構造体の前記回転部分である従動回転体の回転中心には、前記固定部分の前記支柱部が緩挿される受け入れ穴(21e)が設けられていて、前記受け入れ穴の内周面と前記支柱部(32a)の段付部(32b)の外周面との間のクリアランス(d)が、0.01mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の噴流式はんだ付け装置。
- 前記従動回転体(21)と前記支柱部(32a)の材質が、SUS316の窒化処理品であることを特徴とする請求項3に記載の噴流式はんだ付け装置。
- 前記スクリュー(22)の上方に、固定された多数の傾斜した翼を有する羽根板(8)が設けられ、前記スクリューによって形成される溶融はんだの渦流の回転方向の力を上向きの力に変えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の噴流式はんだ付け装置。
- 前記羽根板(8)の上方に、更に整流板(9)が固定して設けられていることを特徴とする請求項5に記載の噴流式はんだ付け装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009058416A JP2010207895A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | 噴流式はんだ付け装置 |
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KR101544676B1 (ko) | 2014-07-23 | 2015-08-17 | (주)아폴로세이코코리아 | 수직 직결식 펌핑납조 |
JP2016196021A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | セイテック株式会社 | 局所半田付け装置 |
DE102016118789A1 (de) | 2016-10-05 | 2018-04-05 | Ersa Gmbh | Lötvorrichtung |
EP3305452A1 (de) * | 2016-10-05 | 2018-04-11 | Ersa GmbH | Löteinrichtung mit einer verfahreinrichtung zum unabhängigen verfahren der löteinrichtung; lötanlage mit einer solchen löteinrichtung |
-
2009
- 2009-03-11 JP JP2009058416A patent/JP2010207895A/ja active Pending
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