JP2010206376A - 帯域制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信用途に所定の帯息を予め割り当てる事が可能なシステムでネットワーク資源を有効活用する。
【解決手段】複数の端末4又はそのユーザーの各々に対して所定の帯域を予め割り当てることが可能な帯域制御システムが、ネットワーク資源を有効活用できるようにする。帯域制御システムが、複数のユーザー端末4を利用する複数のユーザーのそれぞれに予め割り当てられている基本帯域を、それぞれのユーザーのユーザー識別子と関連付けて記憶するメモリー22,32と、通信データを受信した際、受信した通信データからユーザー識別子を抽出し、抽出されたユーザー識別子に関連付けられている基本帯域で受信した通信データを中継する通信制御部214と、を備え、通信制御部214は、所定の状況下においては基本帯域よりも低い特別帯域で、受信した通信データを中継する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信ネットワークにおける帯域制御の技術に関する。
例えば、QoS(Quality of Service)制御と呼ばれる通信ネットワークの制御技術が知られている。QoS制御とは、或る通信用途(例えば、高い通信品質を要求する特定のユーザー、或いは、高い通信品質が求められる音声データや動画データを通信する特定のアプリケーションプログラム等)に、データ通信のための帯域を予め割り当てておき、その割り当てられている帯域でその用途のデータを送受信する技術である。ここで、帯域とは、或る通信用途のために単位時間当たりに通信ネットワーク上で伝送され得るデータ量、つまり、その通信用途のために提供可能な通信速度のことを意味しており、また、帯域を割り当てるとは、その帯域(通信速度)でデータ通信できるようにネットワーク資源(例えば、論理的な回線等)を割り当てることを意味しているものとする。このように、或る用途に予め必要な帯域を割り当てておくことにより、その用途に要求される通信品質が保証される。QoS制御に関連する技術として、例えば、特許文献1、2等がある。
特開平11−355860号公報 特開2007−180889号公報
しかしながら、通信ネットワークのネットワーク資源は限られているため、割り当て可能な帯域にも限りがある。特定の用途に所定の帯域が割り当てられていたとしても、その用途ではデータが実際ほとんど送受信されない場合は、その用途に割り当てられた帯域(その帯域を確保するためのネットワーク資源)は無駄となる。このような無駄に割り当てられた帯域が増えれば増えるほど、不必要にネットワーク資源を圧迫してしまうことになる。
従って、本発明の目的は、或る通信用途に所定の帯域を予め割り当てることが可能なシステムにおいて、ネットワーク資源を有効活用できるようにすることである。
本発明の一つの実施態様に従う帯域制御システムは、通信ネットワークを介して複数の端末に接続され、各端末により通信される通信データを中継し、前記通信データの中継に用いられる帯域の広さを前記通信データの属性に応じた特定の広さとなるように制御する帯域制御システムであって、予め定められている基本帯域と、前記基本帯域より狭い予め定められている特別帯域とを記憶する記憶手段と、通信データを受信した際、前記受信された通信データに応じて、前記記憶されている基本帯域と特別帯域のうちの一方の帯域を選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する帯域制御手段とを備える。
上記構成によれば、或る端末の通信データを中継する場合、予め定められている広さの基本帯域と、それより狭い特別帯域のいずれか一方の帯域を選択的に使用して、その通信データが中継できる。基本帯域か特別帯域かの選択は、通信データに応じて(例えば、その通信データを通信する端末又はそのユーザーがどれであるか、その通信時刻が何時であるかなど、に応じて)行われる。これにより、特定の状況下においては、基本帯域よりも低い特別帯域で通信中継が行われるので、その基本帯域と特別帯域の差分に相当するネットワーク資源を、他の用途(例えば他のユーザー)に割り当てることができるようになり、ネットワーク資源を有効活用できるようになる。
本発明に係る好適な実施形態は、前記特別帯域と、前記特別帯域を利用するか否かを判定するための判定条件とを、前記記憶手段に記憶させる特別帯域登録手段、を更に備え、前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記記憶されている判定条件が満たされているか否かを判定し、前記判定条件が満たされているときは、前記記憶されている特別帯域で前記受信した通信データを中継し、そうでなければ、前記記憶されている基本帯域で前記受信した通信データを中継する。
上記構成によれば、或る端末の通信データの中継が行われる場合、その通信データが予め登録されている判定条件を満たす場合(例えば、その通信主体が特定の端末又はユーザーである、通信時刻が特定の時間帯に入るなど)に、基本待機ではなく、それより狭い特別帯域が使用されることになる。
また、本発明に係る好適な実施形態では、前記特別帯域登録手段は、各端末又は各ユーザーに対応する各ユーザー識別子に固有の特別帯域を、前記各ユーザー識別子に関連付けて、前記記憶手段に記憶させる。そして、前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記受信した通信データを通信する端末又はユーザーに対応するユーザー識別子を検出し、前記記憶装置に記憶されている、前記基本帯域と、前記検出されたユーザー識別子に関連付けられた特別帯域のうちの一方の帯域を、前記受信した通信データに応じて選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する。
上記構成によれば、端末毎に又はユーザー毎に、異なる広さの特別帯域を設定できるから、各端末又は各ユーザーの帯域利用状況に応じて適切な広さの特別帯域が設定できる。
また、本発明に係る好適な実施形態では、前記特別帯域登録手段は、前記各ユーザー識別子に固有の判定条件を、前記各ユーザー識別子に関連付けて、前記記憶手段に記憶させる。そして、前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記検出されたユーザー識別子に関連付けられた判定条件が満たされているか判断し、その判断結果に応じて、前記記憶装置に記憶されている、前記基本帯域と、前記検出されたユーザー識別子に関連付けられた特別帯域のうちの一方の帯域を選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する。
上記構成によれば、端末毎に又はユーザー毎に、特別帯域を使用するか否かを判断するための判定条件を異ならせることができるから、各端末又は各ユーザーの帯域利用状況に応じた適切な状況下で、特別帯域と基本帯域とを選択使用できる。例えば、現在時刻が所定の時間帯内にあることを判定条件として設定することができる。従って、例えば、ほとんどデータ通信を行わない時間帯には、基本帯域よりも低い特別帯域を利用できるようになる。また、或る端末又はユーザーについて、判定条件として、「無条件で」という条件を設定する(実際には、格別の判定条件を設定しないということであってよい)こともできる。その場合には、その端末又はユーザーの通信では、常に、特別帯域が使用され、基本帯域は全く使用されないことになる。
また、本発明に係る好適な実施形態では、前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記受信した通信データを通信する端末又はユーザーに対応するユーザー識別子を検出する。そして、前記帯域制御手段により中継された通信データのデータ量及び中継された時刻を含む利用状況データ、並びに前記中継された通信データから検出されたユーザー識別子を取得し、前記取得された利用状況データを、前記取得されたユーザー識別子と関連付けて前記記憶手段に記憶させる利用状況取得手段、が更に設けられる。
上記構成によれば、端末毎又はユーザー毎に、実際に通信データを通信した利用状況が記憶されるので、その利用状況を、後述するような有用な目的に活用することができる。
また、本発明に係る好適な実施形態では、前記記憶手段に記憶されている特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域及び判定条件を決定する特別帯域決定部、が更に設けられる。そして、前記特別帯域登録手段は、特別帯域決定部により決定された前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域及び判定条件を、前記特定のユーザー識別子と関連付けて前記記憶手段に記憶させる。
上記構成によれば、各端末又は各ユーザーが実際に行った通信のデータ量や通信時刻などの履歴である利用状況データに基づいて、その端末又はユーザーに固有の特別帯域及び判定条件が決定される。従って、各端末又は各ユーザーの実情に適した広さを持つ帯域を、その端末又はユーザーに提供できる。
本発明に係る好適な実施形態では、前記特別帯域決定部は、前記特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、所定の時間区間内で実際に必要であった帯域の広さを計算し、前記計算された帯域の広さに基づいて、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域の広さを決定する。
上記構成によれば、各端末又は各ユーザーが所定の時間区間(例えば、各日の中の特定の時間帯、或いは各週の中の特定の曜日など)に実際に行った通信の履歴に基づいて、その端末又はユーザーに固有の特別帯域及び判定条件が決定される。従って、その所定の時間区間でのその端末又はユーザーの実情に適した広さを持つ帯域を、その端末又はユーザーに提供できる。
本発明に係る好適な実施形態では、前記特別帯域決定部は、前記特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、所定の時間区間内で実際に必要であった帯域の広さを計算し、前記計算された帯域の広さに基づいて、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域の広さを決定する。
上記構成によれば、その所定の時間区間でその端末又はユーザーが必要とするであろうと予測される広さを持つ帯域を、その端末又はユーザーに提供できる。
本発明に係る好適な実施形態では、前記特別帯域決定部は、現在時刻が前記所定の時間区間内に入るという条件を、前記特定のユーザー識別子に固有の判定条件として決定する。
上記構成によれば、その所定の時間区間におけるその端末又はユーザーの実情に適した広さを持つ帯域を、その同じ時間区間に、その端末又はユーザーに提供できる。
本発明に係る好適な実施形態では、前記特別帯域決定部は、前記特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、前記所定の時間区間内の種々の時点において実際に必要であった帯域の広さを計算し、前記計算された種々の時点での帯域の広さの中の最大値を、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域の広さとして決定する
上記構成によれば、その所定の時間区間でその端末又はユーザーが最大でその広さまで必要とするであろうと予測される広さを持つ帯域を、その端末又はユーザーに提供できる。上記構成によれば、その時間区間で通信した全データ量の多寡ではなく、その時間区間内のいずれかの時点で必要とされた帯域の広さ(ある時点で通信した単位時間当たりのデータ量、つまり、通信速度)に基づいて、特別帯域の広さが決定される。例えば、或るユーザーは、その時間区間において、通信する頻度は低いが、動画ストリーミングのように高速にデータ通信を行ったが、通信する頻度は低いかったためトータルの通信データ量は少なかったのに対し、別のユーザーは、その時間区間に、低速で十分である通信を行ったが、通信する頻度は高かったのでトータルの通信データ量は多かったとい場合を想定する。この場合、前者のユーザーに、より広い特別帯域が設定され、後者のユーザーに、より狭い特別帯域が設定され、それぞれのユーザーの通信ニーズがより良く満たされる。
本発明に係る好適な実施形態では、指定された端末又はユーザーに関する利用状況データを参照することを要求する利用状況参照要求を、前記複数の端末のうちのいずれかから受信する参照要求受信手段と、前記記憶装置に記憶されている、前記指定された端末又はユーザーに関連する利用状況データに基づいて、前記指定された端末又はユーザーに関する利用状況を表示するための指定ユーザー利用状況画面データを生成する画面データ生成手段と、前記生成された指定ユーザー利用状況画面データを、前記利用状況参照要求を送信した端末へ送信する送信手段と、が更に設けられる。
上記構成によれば、各ユーザーは、そのユーザーに関する利用状況データを表示画面上で見れるから、自分に現在割り当てられている帯域の広さが適切かどうかを判断しやすい。
本発明に係る好適な実施形態では、前記画面データ生成手段は、前記指定された端末又はユーザーに関連する利用状況データに基づいて、前記指定された端末又はユーザーが行った通信で必要であった帯域の広さを決定し、前記決定された帯域の広さと前記基本帯域の広さとの間の差が示されるように、前記指定ユーザー利用状況画面データを生成する、
従って、上記構成によれば、各ユーザーは、そのユーザーに関する、基本帯域と実際に必要であった帯域との広さの乖離を把握することができる。これにより、各ユーザーは、自分に基本帯域が割り当てられていることが無駄となっているか否か、そのような状態が生じている時間区間がどの時間区間であるか、などを容易に把握できる。
本発明に係る好適な実施形態では、前記画面データ生成手段は、前記記憶手段に記憶されている、複数の端末又は複数のユーザーにそれぞれ関連する利用状況データに基づいて、前記複数の端末又はユーザーの全体に関する利用状況を表示するための全体利用状況画面データを生成し、前記送信手段が、前記生成された全体利用状況画面データを、前記利用状況参照要求を送信した端末へ送信する。
上記構成によれば、各ユーザーは、自分と同様の通信中継サービスを受ける他のユーザーを含めた複数ユーザー全体に関する利用状況データを把握することができる。これにより、各ユーザーは、ネットワーク資源の全体的な利用状況、例えば、ネットワーク資源の圧迫している時間区間が何時なのか、などを知ることができる。そのフィードバックにより、自分が何時通信することが良いか、などを判断することが、ユーザーにとり容易である。
本発明に係る好適な実施形態では、所望の端末又はユーザーに関して所望の特別帯域及び/又は所望の判定条件を登録することを要求する特別帯域登録要求を、前記複数の端末のうちのいずれかから受信する登録要求受信手段、が更に設けられる。そして、前記特別帯域登録手段は、前記受信された特別帯域登録要求で指定された前記所望の特別帯域及び/又は所望の判定条件を、前記受信された特別帯域登録要求で指定された前記所望の端末又はユーザーに対応するユーザー識別子と関連付けて、前記記憶手段に記憶させる。
上記構成によれば、ユーザー自身が、自分の通信実情に合うように、所望の広さの特別帯域及び/又はその判定条件を決定して登録する(即ち、決定した特別帯域及びその判定条件を自己に割り当てる)ことができる。その場合、ユーザーが自分の利用状況データを事前に参照すれば、最適な特別帯域及び/又は判定条件を決定することが、ユーザーにとり容易である。
本発明に係る好適な実施形態では、前記記憶手段は、所定のアプリケーションプログラムに固有の適切帯域を記憶し、前記帯域制御手段は、前記受信された通信データに基づいて、前記受信された通信データを通信するアプリケーションプログラムを特定し、そして、前記特定されたアプリケーションプログラムが前記所定のアプリケーションプログラムと一致しており、かつ、前記記憶された適切帯域に比べて前記記憶された特別帯域が狭い場合は、前記記憶されている適切帯域で前記受信した通信データを中継する。
上記構成によれば、ユーザーが使用するアプリケーションプログラムの種類に応じた帯域制御が可能となる。例えば、動画ストリーミングのためのアプリケーションプログラムが使用される場合、もし、設定されている特別帯域の広さ動画ストリーミングには不十分であるならば、その動画ストリーミングに適した広い適切帯域が自動的に使用されることになる。
本発明に係る好適な実施形態では、各端末又は各ユーザーのための通信中継サービスに関する料金の計算と請求を行う課金手段が更に設けられる。そして、前記課金手段は、前記記憶装置に記憶された前記各ユーザー識別子に固有の特別帯域に基づいて、前記固有の特別帯域が狭いほど料金が安くなるように、前記各端末又は各ユーザーのための料金を計算する。
上記構成によれば、特別帯域を使用するユーザーに課される料金は、基本帯域だけを使用する場合よりも、自動的に安くなる。
本発明に係る好適な実施形態は、前記複数の端末のいずれかに割り当てられた少なくとも一つのルーターと、前記ルーターに通信可能に接続された帯域制御サーバーとを備える。前記ルーターは、それが割り当てられた端末のための前記帯域制御手段を有する。前記帯域制御サーバーが、前記記憶手段を有する。
本発明の別の側面によれば、複数の端末のそれぞれにより通信される通信データを中継し、前記通信データの中継に用いられる帯域の広さを前記通信データの属性に応じた特定の広さとなるように制御する方法であって、予め定められている基本帯域と、前記基本帯域より狭い予め定められている特別帯域とを記憶する記憶ステップと、通信データを受信した際、前記受信された通信データに応じて、前記記憶されている基本帯域と特別帯域のうちの一方の帯域を選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する帯域制御ステップと、を備えた帯域制御方法が提供される。
本実施形態に係る帯域制御システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るルーター、帯域管理サーバー及びユーザー端末の内部構成の一例を示す図である。 帯域管理データの一例を示す図である。 利用状況管理データの一例を示す図である。 通信データの中継及び帯域制御の処理の説明図である。 帯域登録部が行う処理のフローチャートである。 利用状況取得部が行う処理のフローチャートである。 利用状況配信部が行う処理のフローチャートである。 通信制御部が行う処理のフローチャートである。 特別帯域決定部が行う処理のフローチャートである。 帯域指示部が行う処理のフローチャートである。 利用状況収集部が行う処理のフローチャートである。 利用状況参照部が行う処理のフローチャートである。 単位時間区間ごとの実帯域を示す図である。 利用状況グラフデータに基づく画面の一例である。 特別帯域登録部が行う処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る帯域制御システム1の構成例を示す図である。
本実施形態に係る帯域制御システム1には、例えば、少なくとも一つの(図示の例では一つの)帯域管理サーバー3と、少なくとも一つの(図示の例では複数の)ルーター2とが備えられる。例えば、帯域管理サーバー3とルーター2とは、第一の通信ネットワーク11を介して接続される。第一の通信ネットワークは、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等である。 各ルーター2には、第二の通信ネットワーク12を介して少なくとも一つの(図示の例では複数の)ユーザー端末4が接続される。第二の通信ネットワーク12は、例えば、有線又は無線のLAN等である。この帯域制御システム1には、複数のユーザー端末4が接続される。
本実施形態において、帯域とは、或る通信用途(例えば、或る端末、或るユーザー、或いは、或るアプリケーションプログラムなど)のために単位時間当たりに通信ネットワーク11,12上を流れ得るデータ量、つまり、その通信用途のために提供可能な通信速度のことを意味するものとする。また、或る通信用途に帯域を割り当てるとは、その帯域(通信速度)でその通信用途のデータ通信ができるように、ネットワーク資源(例えば、論理的な回線等)をその通信用途に割り当てることを意味するものとする。更に、帯域を利用するとは、データ通信を行う際に、その帯域(通信速度)で通信データを送受信することを意味するものとする。
ユーザー端末4は、ユーザーによって利用される端末装置(例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話等)である。ユーザーは、ユーザー端末4を利用して、他のユーザー端末4を利用するユーザーと電話をしたり、通信ネットワーク11,12上に接続されているWebサーバーやメールサーバー等(図示しない)にアクセス(Webページの閲覧やメールの送受信等を)したりする。即ち、ユーザー端末4は、他のユーザー端末4やWebサーバーやメールサーバー等(以下、「相手端末」)との間でデータ通信を行う。ユーザー端末4と相手端末との間で送受信される通信データの種類は、様々であり、例えば、音声データや動画データやテキストデータ等である。
ルーター2は、それが割り当てられた1以上のユーザー端末4(すなわち、そのルーター2に第二の通信ネットワーク12を介して接続されているユーザー端末4)が他の端末との間で送受信する通信データを中継するとともに、中継する通信データの帯域の制御を行う装置である。即ち、図1の例であれば、ルーターAが割り当てられたユーザー端末4は、ユーザー端末A及びユーザー端末Bであり、ルーターBが割り当てられたユーザー端末4は、ユーザー端末C及びユーザー端末Dである。
本実施形態に係るルーター2は、中継する通信データの帯域がその通信データの属性に応じた広さの帯域となるように、帯域制御を行う。本実施形態では、上記通信データの属性の一つとして、その通信データを送信又は受信するユーザー端末4又はそのユーザーがどれ又は誰であるかというユーザー識別が考慮される。即ち、ルーター2は、中継する通信データの帯域が、その通信データに関するユーザーのユーザー識別に応じた広さの帯域となるように(実際には、その通信データに関するユーザーに割り当てられている広さの帯域となるように)、その中継する通信データの帯域を制御する。つまり、本実施形態に係るルーター2は、ユーザー端末4ごと又はユーザーごとに割り当てられている帯域で、各ユーザーが送受信する通信データを中継する。以下、通信データの属性としてのユーザー種別に応じて帯域の広さを制御する帯域制御(即ち、通信データの帯域が、ユーザーごとに割り当てられている広さの帯域となるようにする制御)を、「ユーザー別帯域制御」と呼ぶ。
ユーザーごとに割り当てられる広さの帯域には、二種類のものがある。一つは、ユーザーごとに予め割り当てられる、各ユーザーの基本となる広さをもつ帯域である「基本帯域」である(或いは、同じ広さの基本帯域が、全ユーザーに共通に割り当てられていてもよい)。もう一つは、各ユーザーの基本帯域よりも狭い帯域である「特別帯域」である。基本帯域は、例えば、ユーザーが第一及び第二の通信ネットワーク11,12を利用するための契約を行う際等に、そのユーザーに予め割り当てられるものである。通常、一人のユーザーに一つの基本帯域が割り当てられる。この実施形態では、ユーザーによって基本帯域の広さを違えることができる。例えば、ユーザーが支払う金額に応じて、そのユーザーに割り当てられる基本帯域の広さは異なり、一般に、より高い金額を支払うユーザーには、より広い基本帯域が割り当てられる(つまり、高速な通信速度が保証される)。一方、各ユーザーに割り当てられる特別帯域の広さは、そのユーザーが通信ネットワーク11,12の利用を開始した後、例えば、そのユーザーの通信ネットワーク11,12の利用状況等を踏まえて、事後的に決定される。一人のユーザーに一つの特別帯域が割り当てられても、或いは、選択的に使用される複数個の特別帯域が割り当てられてもよい。
ユーザー別帯域制御が行われる場合は、原則として、又は初期的に、基本帯域が利用される(即ち、通常時は、各ユーザーに関する通信データの帯域の広さが、それぞれのユーザーに割り当てられた基本帯域の広さとなるように制御される)。一方で、特別帯域は、所定の条件が満たされたときに(例えば、現在時刻が、そのユーザーがほとんどデータ通信を行わないと予測される所定の時間区間内にある場合等に)利用される。或いは、上記条件が「無条件」と設定されている(実際には、上記条件として格別の条件が設定されてない)ことによって、常に、特別帯域が基本帯域に代えて利用されるようにすることもできる。
尚、上記通信データの属性として、ユーザー識別だけでなく、他の様々なもの、例えば、通信データそれ自体の種類(音声データや動画データやテキストデータ等)や、通信データを取り扱うアプリケーションプログラムの種類(Webブラウザや電子メーラーや電話アプリケーション等)が、選択的に又は組み合わせて採用されてもよい。本実施形態では、ユーザー識別に加えて、通信データを通信するアプリケーションプログラムの種類も考慮される。以下、通信データの属性としてアプリケーションプログラムの種別を考慮した場合の帯域制御(即ち、通信データの帯域が、アプリケーションプログラムごとに割り当てられている、そのアプリケーションプログラムによる通信に適した広さの帯域(適切帯域)となるようにする制御)を、「アプリ別帯域制御」と呼ぶ。ルーター2が行う、通信データの中継及び帯域制御の処理の詳細については、後述する。
帯域管理サーバー3は、ルーター2が行う帯域制御に関連する種々のデータの生成及び管理を行うサーバー装置である。帯域制御に関連する上記種々のデータとしては、例えば、帯域制御が行われる際に直接参照されるデータ(後述する帯域管理データ)や、特別帯域を決定する際に参照されるデータ(後述する利用状況管理データ)や、帯域制御に関する情報をユーザーに提供する際に用いられるデータ等がある。帯域管理サーバー3は、それが割り当てられた一以上のルーター2(すなわち、帯域制御システム1に備えられる一以上のルーター2)のそれぞれについて、帯域制御に関連する種々のデータの生成及び管理を行う。
本実施形態に係る帯域制御システム1には、更に、課金サーバー10が含まれる。課金サーバー10は、帯域制御システム1に接続された各ユーザー端末4又はそのユーザーのための通信中継サービスに関する料金の計算と請求の処理を行う。課金サーバー10は、各ユーザーに割り当てられた特別帯域の広さに応じて、特別帯域が狭いほど料金が安くなるように、各ユーザー端末4又はそのユーザーのための料金を計算する。
図2は、本実施形態に係るルーター2、帯域管理サーバー3及びユーザー端末4の内部構成の一例を示す図である。
ユーザー端末4は、例えば、CPU41と、メモリー42と、外部の装置(ルーター2等)との通信を制御する装置である通信I/F(インターフェース)部43とを備える。
メモリー42には、各種のアプリケーションプログラム44(例えば、Webブラウザや電子メーラーや電話アプリケーション等)が記憶される。CPU41は、これらのアプリケーション44を実行し、その実行中の任意のタイミング(ユーザーから指示されたタイミング、或いはアプリケーションにより決められたタイミング等)で、相手端末とのデータ通信を行う。
ルーター2は、例えば、CPU21と、メモリー22と、外部の装置(他のルーター2や帯域管理サーバー3やユーザー端末4等)との通信を制御する装置である通信I/F部23とを備える。
メモリー22には、例えば、帯域管理データ5と、利用状況管理データ6とが記憶される。また、メモリー22には、CPU21により実行される各種のコンピュータープログラムも記憶される。帯域管理データ5は、ルーター2が帯域制御を行う際に利用する、帯域に関する情報を管理するためのデータである。利用状況管理データ6は、ルーター2が割り当てられたユーザー端末4又はそのユーザーに関する、通信ネットワーク11,12の利用状況(以下、単に「利用状況」という)を管理するためのデータである。帯域管理データ5は、帯域管理サーバー3によって生成され、帯域管理サーバー3から配信されてきたものがルーター2のメモリー22に記憶される。一方、利用状況管理データ6は、ルーター2により生成され、その生成されたものが帯域管理サーバー3へ送信される。
ここで、図3及び図4を参照して、ルーター2に記憶される帯域管理データ5及び利用状況管理データ6の詳細を説明する。図3は、帯域管理データ5の一例を示す図である。
帯域管理データ5には、該当のユーザーに関する複数種類のデータ、本実施形態では、ユーザー特定データ51と、ユーザー識別子52と、基本帯域値53と、特別帯域データ54と、アプリ設定55とが登録される。
ユーザー特定データ51は、或るユーザー端末4又はそのユーザーを特定するためのデータ(例えば、ユーザー名等)である。ユーザー識別子52は、ユーザー特定データ51によって特定されるユーザー端末4又はユーザーに固有に割り当てられた、そのユーザー端末4又はユーザーを識別するためのデータである。各ユーザー端末4又は各ユーザーが通信する通信データ(通信データを構成する複数の単位データ(例えばパケット)のそれぞれ)には、そのユーザー端末4又はそのユーザーのユーザー識別子が含まれることになる。本実施形態では、ユーザー識別子の一例として、対応するユーザー端末4のIP(Internet Protocol)アドレスを採用する。ルーター2は、通信データから抽出したユーザー識別子(本実施形態ではIPアドレス)を参照することで、その通信データを通信するユーザー端末4又はユーザーを特定することができる。
以下の説明では、ユーザー特定データ51又はユーザー識別子52によって特定又は識別されるユーザー端末4又はそのユーザーを、単に「ユーザー」と略称する。
基本帯域値53は、該当のユーザーに割り当てられている基本帯域の広さを示す。特別帯域54は、該当のユーザーに割り当てられている特別帯域に関するデータである。特別帯域54は、そのユーザーに1以上の特別帯域が割り当てられている場合に、帯域管理データ5に登録される。そのユーザーに何の特別帯域も割り当てられていない場合には、特別帯域54は登録されない。特別帯域54には、特別帯域ごとに、複数種類のデータ、本実施形態では、特別帯域値541と判定条件542とが登録される。
特別帯域値541は、対応する特別帯域の広さを示す。判定条件542は、対応する特別帯域を利用するか否かを判定するための判定条件を示す。本実施形態では、判定条件542には、その特別帯域が利用される特定の時間区間(例えば、各日の中の特定の時間帯、午前か午後か、昼間か夜間か、各週の中の特定の曜日、等)が登録される。すなわち、現在時刻がその時間区間内にあることが、その特別帯域の判定条件とされる。従って、ルーター2は、現在時刻が、判定条件542に登録された時間区間内にあるときは、判定条件が満たされたと判断して、基本帯域値53に登録された基本帯域に代えて、特別帯域541に登録された特別帯域を利用し、そうでないときは、原則として上記基本帯域を利用する。なお、判定条件542に何も登録されてなければ、常に、特別帯域が利用される。
アプリ設定55は、アプリ別帯域制御(上述したように、所定のアプリケーションプログラムに割り当てられている適切帯域が利用される帯域制御)が行われる際に参照されるデータである。アプリ設定55は、該当するユーザーに関してアプリ別帯域制御が適用される場合に、帯域管理データ5に登録されるが、アプリ別帯域制御が適用されない場合には、登録されない(或いは、変形例として、全ユーザーに共通に同じ内容のアプリ設定55が登録されてもよい)。アプリ設定55には、所定のアプリケーションプログラムごとに、複数種類のデータ、本実施形態では、アプリケーション識別子551と適切帯域値552とが含まれる。
アプリケーション識別子551は、所定のアプリケーションプログラムに割り当てられている、そのアプリケーションプログラムを識別するためのデータである。或るアプリケーションプログラムが通信する通信データ(通信データを構成する複数の単位データ(例えばパケット)のそれぞれ)に、そのアプリケーションプログラムのアプリケーション識別子が含められる。尚、アプリケーション識別子は、必ずしも全てのアプリケーションプログラムを確実に識別できるものでなければならない訳ではなく、複数のアプリケーションプログラムのうちの幾つかを識別できるようなものであってもよい。本実施形態では、アプリケーション識別子の一例として、ポート番号を採用している。ルーター2は、中継される通信データからアプリケーション識別子(本実施形態ではポート番号)を抽出し、それに基づいて、その通信データを通信するアプリケーションプログラムを特定する。適切帯域値552は、対応するアプリケーションプログラムに割り当てられた適切帯域の広さを示す。
図4は、利用状況管理データ6の一例を示す図である。
利用状況データ6には、ルーター2が割り当てられたユーザーごとに、複数種類のデータ、本実施形態では、ユーザー特定データ61と、ユーザー識別子62と、利用状況データ63とが含まれる。ユーザー特定データ61及びユーザー識別子62は、図3で説明したとおりである。
利用状況データ63は、対応するユーザーが今までに通信資源を利用した履歴である利用状況を示す。利用状況データ63には、ルーター2が中継を行った時間区間における所定単位時間(例えば、1秒、或いは0.1秒)刻みの各時刻を示す時刻631と、前の時刻からその時刻までの間の単位時間内に中継したデータの量(例えば、バイト数)(換言すれば、その時刻での通信速度)を示すデータ量631とが含まれる。
再び図2を参照する。ルーター2のCPU21は、メモリー22に記憶されている各種のコンピュータープログラムを実行することにより、帯域登録部211、利用状況配信部212、利用状況取得部213及び通信制御部214として機能する。
帯域登録部211は、帯域管理サーバー3から受信した各ユーザーの帯域管理データ5をメモリー22に記憶する。図6に示されるように、帯域登録部211は、帯域管理サーバー3から帯域管理データ5を受信すると(S10)、その受信した帯域管理データ5をメモリー22に記憶する(S11)。既にメモリー22に帯域管理データ5が記憶されている場合は、受信した帯域管理データ5を上書きし、メモリー22内に記憶済みの帯域管理データ5の内容を更新する。尚、帯域管理サーバー3から受信するデータは、図3に例示されたような帯域管理データ5内の一部のデータであってもよい。従って、例えば、帯域管理サーバー3は、それが記憶している該当ユーザーの帯域管理データ5のうち、更新する必要のある一部のデータだけをルーター2に送信し、ルーター2は、受信した一部のデータだけを更新するようにすることができる。
利用状況取得部213は、各ユーザーに関する利用状況データを取得又は作成し、その利用状況データを利用状況管理データ6に(図3に示された利用状況データ63に)追加する。図7に示されるように、利用状況取得部213は、ルーター2が通信データを中継したとき(S20)、その中継した通信データから、利用状況データを構成する所定のデータを取得又は計算する。具体的には、その中継した通信データ(例えば、それぞれのパケット)に含まれているユーザー識別子を抽出し、その中継を行った時間区間内での単位時間刻みの各時刻、及びその前の時刻からその時刻までの単位時間内に中継した通信データのデータ量を取得又は計算する。そして、利用状況取得部213は、取得又は計算した各時刻及び各時刻でのデータ量を、抽出したユーザー識別子を持つ対象ユーザーの利用状況データ63に追加する(S21)。
利用状況配信部212は、帯域管理サーバー3からの要求に基づいて、メモリー22に記憶されている利用状況管理データ6を帯域管理サーバー3へ送信する。図8に示されるように、利用状況配信部212は、帯域管理サーバー3から、そのルーター3がもつ利用状況管理データ6を取得することの要求(以下、「利用状況取得要求」)を受信すると(S30)、メモリー22に記憶されている利用状況管理データ6を帯域管理サーバー3へ送信する(S31)。尚、帯域管理データ5の受信の場合と同様に、帯域管理サーバー3へ送信するデータは、図4に例示されたような利用状況管理データ6内の一部分のデータであってもよい。従って、例えば、ルーター2は、新たに所得又は作成された利用状況データだけを帯域管理サーバー3に送信し、帯域管理サーバー3は、受信した新たな利用状況データを使って、帯域管理サーバー3内の利用状況データ63を更新するようにすることができる。
通信制御部214は、各ユーザーが送受信する通信データの中継及びそのための帯域制御の処理を行う。図5及び図9を参照して、ルーター2が行う通信データの中継及び帯域制御の処理について簡単に説明する。
図5は、ルーター2内の通信データの中継及び帯域制御の処理の説明図である。通常、通信データは多数の単位データ8(例えば、パケット)に分割されて伝送される。ルーター2は、その通信データを構成するそれぞれの単位データ8を受信して中継することになる。
図5に示されるように、ルーター2内の通信制御部214は、優先度の高い単位データ8を取り扱うバッファー(高優先度バッファー)と、優先度が低い単位データ8を取り扱うバッファー(低優先度バッファー)とを有している。高優先度バッファーに格納された単位データ8は、低優先度バッファーに格納された単位データ8よりも優先して(すなわち、より高い頻度で)、高優先度バッファーから取り出されて送信される。従って、高優先度バッファーに格納される通信データの方が、低優先度バッファーに格納される方より、その通信速度が高い、つまり、より広い帯域が与えられることになる。尚、上記説明では、優先度の高さ、つまり帯域の広さが2段階であるが、優先度の異なるより多くのバッファーを用いることで、より多くの段階で帯域の広さを制御することができる。
通信制御部214は、受信した単位データ8の属性(本実施形態では、ユーザー識別子及びアプリケーションプログラムの種類)を検出し、検出された属性から、使用すべき帯域の広さを把握し、その把握された帯域の広さに応じて、その単位データ8をどのバッファーに格納するかを決定する。通信制御部214は、帯域管理データ5を参照することにより、その単位データ8の属性に基づき、使用すべき帯域の広さ(基本帯域と特別帯域と適切帯域のどれを選択すべきか、そして、その選択された帯域の広さはどの値か)を知ることができる。使用すべき帯域の広さに応じて、その単位データ8をどのバッファーに格納するかが決定される。
図9は、通信制御部214が行う処理のフローチャートである。
通信制御部214は、中継すべき通信データを受信すると(S40)、その受信した通信データ(それを構成する各単位データ8)からユーザー識別子(本実施形態では、IPアドレス)を抽出し、その通信データのユーザーがどのユーザー端末4又は誰であるかを特定する(S41)。
次に、通信制御部214は、その特定されたユーザーについての帯域管理データ5を参照して、そこアプリ設定55のデータが登録されているか否か、つまり、そのユーザーについてアプリ別帯域制御を行う必要があるか否かを判定する(S42)。
アプリ別帯域制御を行う必要がない場合(帯域管理データ5にアプリ設定55のデータが登録されていない場合)は(S42:NO)、通信制御部214は、ステップS46の処理を行う。
一方、アプリ別帯域制御を行う必要がある場合(帯域管理データ5にアプリ設定55のデータが登録されている場合)は(S42:YES)、通信制御部214は、受信データからアプリケーション識別子(本実施形態では、ポート番号)を抽出し、その通信データを通信するアプリケーションプログラムが何であるかを特定する(S43)。
次に、通信制御部214は、帯域管理データ5を参照し、ステップS43で抽出されたアプリケーション識別子が、アプリ設定55に含まれているか否かを判定する(S44)。即ち、S44では、通信制御部214は、そのアプリケーションに適切帯域が割り当てられているか否かを判定している。
そのアプリケーションに適切帯域が割り当てられている場合(ステップS43で抽出されたアプリケーション識別子が、アプリ設定55に含まれている場合)は(S44:YES)、通信制御部214は、帯域管理データ5から、そのアプリケーションに割り当てられている適切帯域値552を取得する。
さらに、通信制御部214は、ステップS45へ進み、そのユーザーの帯域管理データ5を参照し、利用すべき特別帯域があるか否かを判定する。具体的には、通信制御部214は、帯域管理データ5に特別帯域54のデータが登録されているかをチェクし、登録されていれば、そこに登録された判定条件542(対応する特別帯域が使用されるべき時間区間)の中に、現在時刻がそこに含まれるものがあるかどうかを判定する。その結果、そのような判定条件542があれば、利用すべき特別帯域が存在するということである。一方、帯域管理データ5に特別帯域54のデータが登録されてなかったり、或いは、特別帯域54のデータ登録されていても、現在時刻が含まれる判定条件542が見つからない場合には、利用すべき特別帯域が存在しないことになる。
利用すべき特別帯域が存在する場合は(S45:YES)、通信制御部214は、帯域管理データ5から、その特別帯域の特別帯域値541を取得する。そして、通信制御部214は、その取得した適切帯域値552と、上記のステップS44で取得した適切帯域値552とを比較する(S46)。その結果、適切帯域値552が特別帯域値541より広ければ(S46:YES)、通信制御部214は、適切帯域値552に相当する広さの帯域(適切帯域)でその通信データを中継する(S47)。他方、適切帯域値552が特別帯域値541より広くなければ(S46:NO)、通信制御部214は、特別帯域値541に相当する広さの帯域(特別帯域)でその通信データを中継する(S48)。
一方、利用すべき特別帯域が存在しない場合は(S45:NO)、通信制御部214は、適切帯域値552に相当する広さの帯域(適切帯域)でその通信データを中継する(S47)。
また、上述したステップS44の結果、そのアプリケーションプログラムに割当てられた適切帯域が存在しない場合は(S44:NO)、通信制御部214は、帯域管理データ5から基本帯域値53を取得する。そして、通信制御部214は、上記ステップS45と同様にして、利用すべき特別帯域が存在するか否かを判定する(S49)。その結果、利用すべき特別帯域が存在すれば(S49:YES)、通信制御部214は、特別帯域値541に相当する広さの帯域(特別帯域)でその通信データを中継する(S48)。
他方、利用すべき特別帯域が存在しなければ(S49:NO)、通信制御部214は、帯域管理データ5から基本帯域値53を取得し、その帯域値53に相当する広さの帯域(基本帯域)で受信データを中継する(S50)。
以上が、通信制御部214が行う、通信データの中継及び帯域制御の処理の説明である。以上のような処理が行われることにより、ルーター2は、基本帯域と、ユーザーごとに割り当てられているより狭い特別帯域と、所定のアプリケーションプログラムごとに割り当てられている適切帯域とを、選択的に使用して、通信データを中継することができる。特に、所定の条件下(即ち、判定条件が満たされている場合)においては、基本帯域よりも狭い特別帯域で通信データが中継される。これにより、単純に基本帯域だけを使う場合に比較して、ネットワーク資源の無駄な使用が減り、ネットワーク資源を有効活用できるようになる。
再び図2を参照する。帯域管理サーバー3は、例えば、CPU31と、メモリー32と、外部の装置(ルーター2等)との通信を制御する装置である通信I/F部33とを備える。
メモリー32には、帯域管理サーバー3が割り当てられた1以上のルーター2のそれぞれについて、帯域管理データ5と、利用状況管理データ6とが記憶される。各ルーター2と、それぞれに関する帯域管理データ5及び利用状況管理データ6とは、関連付けて記憶される。また、メモリー32には、CPU31により実行される各種のコンピュータープログラムも記憶される。メモリー32に記憶されている、或るルーター2に関する帯域管理データ5は、そのルーター2へ配信され、そのルーター2のメモリー22に記憶される。即ち、メモリー32に記憶されている、或るルーター2に関する帯域管理データ5と、そのルーター2のメモリー22に記憶されている帯域管理データ5とは、実質的に同じものとなる。また、或るルーター2のメモリー22に記憶されている利用状況管理データ6は、帯域管理サーバー3へ送信され、そのルーター2に関する利用状況管理データ6として帯域管理サーバー3のメモリー32に記憶される。即ち、メモリー32に記憶されている、或るルーター2に関する利用状況管理データ6と、そのルーター2のメモリー22に記憶されている利用状況管理データ5とは、実質的に同じものとなる。帯域管理データ5及び利用状況管理データ6の内容については、図3及び図4で例示的に説明したとおりである。
CPU31は、メモリー32に記憶されている各種のコンピュータープログラムを実行することにより、特別帯域決定部311、帯域指示部312、利用状況収集部313、利用状況参照部314及び特別帯域登録部315として機能する。
特別帯域決定部311は、特別帯域及びその特別帯域を利用するか否かを判定するための判定条件を自動的に決定する。本実施形態では、各ユーザーの利用状況に基づいて、そのユーザーの特別帯域及びその特別帯域の判定条件が決定される。図10及び図14を参照して、特別帯域及びその判定条件を自動的に決定する処理の詳細について説明する。
図10は、帯域管理サーバー3の特別帯域決定部311が行う処理のフローチャートである。ここでは、或る一つのユーザーについて、その特別帯域及びその特別帯域の判定条件を決定する流れが例示されている。
まず、特別帯域決定部311は、図4に例示されたようなそのユーザーの利用状況管理データ6内の利用状況データ63に基づいて、所定幅(例えば、1秒、或いは数秒のように、必要とされる帯域の大きさを決定するのに適した時間幅)の各単位時間区間ごとの通信データ量を計算する(S50)。例えば、利用状況データ63には、0.1秒刻みの時刻毎の通信データ量が記述されていた場合、特別帯域決定部311は、各1秒区間内に入る0.1秒刻みの十時刻分の通信データを合計することで、その1秒区間ごとの通信データ量を計算する。
次に、特別帯域決定部311は、ステップS50で計算された各単位時間区間での通信データ量に基づいて、各単位時間区間に実際に必要であった帯域の広さ(以下、「必要帯域」という)を計算する(S51)。例えば、上記のように各1秒区間の通信データ量を、1秒で除算することで、その1秒区間での必要帯域を計算することができる。
このステップS51で計算された各単位時間区間毎の必要帯域を、説明のためにグラフ化して示したものが、図14AとBである。
図14Aと図14Bには、異なる二つのケース(例えば、異なる二人のユーザー)に関して、1日の0時から24時までの間に含まれる単位時間区間のそれぞれについて計算された必要帯域が示されている。各矩形9の横幅が、各単位時間区間を示し、各矩形9の高さが、各単位時間区間の必要帯域の広さを示している。図中、管理時間区間A、Bと示されている時間区間は、同じ特別帯域が適用されることになる時間区間(図3に示された判定条件として使用される時間区間)である。図14A,Bに示された例では、管理時間区間Aは午前であり、管理時間区間Bは午後であり、これは、午前に一つの特別帯域が適用でき、午後の別の一つの特別帯域が適用できることを意味する。
再び、図10を参照して、上記ステップS51の後、特別帯域決定部311は、所定の管理時間区間ごとに(図14A,Bに示された例では、管理時間区間Aと管理時間区間Bの各々に関して)、その管理時間区間に含まれるすべての単位時間区間の必要帯域の例えば最大値を検出する(S52)。ここで、管理時間区間は、前述のように、上記判定条件として使用される時間区間であって、必要帯域の計算に用いた単位時間区間よりも長い区間であり、例えば、1日の中の何時から何時までといった時間単位の時間区間、或いは図14A,Bに例示したような午前(0時から12時まで)と午後(12時から24時まで)という時間区間、或いは、一週の中の何曜日といった曜日単位の時間区間等であってよい。
このステップS52の結果、図14Aの例の場合、管理時間区間A(午前)については、基本帯域と同じ値aが必要帯域の最大値として検出され、また、管理時間区間B(午後)については、基本帯域よりも狭い値bが必要帯域の最大値として検出される。一方、図14Bの例の場合、管理時間区間A(午前)については、基本帯域よりも狭い値cが必要帯域の最大値として検出され、また、管理時間区間B(午後)については、更に狭い値dが必要帯域の最大値として検出される。
その後、特別帯域決定部311は、管理時間区間ごとに、次のようにして特別帯域及びその判定条件を決定する(S53)。即ち、特別帯域決定部311は、各管理時間区間における必要帯域の最大値を特別帯域の値として決定し、そして、その管理時間区間を、その特別帯域の判定条件と決定する(S53)。例えば、図14Aの例では、帯域値bが一つの特別帯域の値と決定され、管理時間区間B(即ち、午後)がその特別帯域(b)の判定条件として決定される。
その後、特別帯域決定部311は、ステップS53で決定された特別帯域及びその判定条件を、帯域管理データ5に登録する(S54)。
こうして帯域管理サーバー3内の或るユーザーの帯域管理データ5が更新されると、その更新された帯域管理データ5は、そのユーザーに割り当てられているルーター2へ送信され、そのルーター2のメモリー22に記憶されている帯域管理データ5も、同様に更新される。このようにして特別帯域及び判定条件がルーター2内の或るユーザーの帯域管理データ5に登録されると、以後、そのユーザーについては、現在時刻がその判定条件の時間区間内にあるときには、基本帯域に代えて、その特別帯域が利用されることになる。
ここで、図14AとBのケースを比較すると、図14Aのケースでは、各管理時間区間における通信データの総量は、図14Bのケースに比較して多くはないが、単位時間区間内の通信データ量の最大値が大きい、すなわち、実際に必要とする帯域が広いことが分かる。上述した図10に示された処理、特にステップS52の必要帯域の最大値を検出するという処理によれば、図14Aのように必要帯域の広いケースには、より広い特別帯域を割り当てることができる。すなわち、それぞれのユーザーに、そのユーザーのニーズに応じた広さの帯域を提供することがきる。
再び、図2を参照する。帯域制御サーバー3の帯域指示部312は、各対象ルーター2へそれぞれに関する帯域管理データ5を配信する。図11に示されるように、帯域指示部312は、メモリー32に記憶されているいずれかのユーザーの帯域管理データ5が生成又は更新(例えば、新たな特別帯域が追加)されると(S60)、その帯域管理データ5を、そのユーザーに割り当てられたルーター2へ送信する(S61)。或いは、毎日1回というように定期的に、各ユーザーの帯域管理データ5を該当のルーター2へ送信するようにしてもよい。尚、上述したように、帯域管理サーバー3が送信するデータは、帯域管理データ5の一部分(更新された部分)であってもよい。
帯域制御サーバー3の利用状況収集部313は、各ルーター2から、そのルーター2がもつ利用状況管理データ6を収集する。図12に示されるように、まず、利用状況収集部313は、各ルーターに対して利用状況取得要求(利用状況管理データ6を取得することの要求)を送信し、各ルーターから、各ユーザーの利用状況管理データ6を受信する(S70、S71)。そして、利用状況収集部313は、受信した各ユーザーの利用状況管理データ6をメモリー32に記憶する(S72)。この処理(ステップS70〜S72の処理)は、定期的に又は不定期的に繰り返して実行される。尚、上述したように、各ルーター2から受信するデータは、利用状況管理データ6の一部分(更新された部分)であってもよい。
帯域制御サーバー3の利用状況参照部314は、いずれかのユーザーから、利用状況データを参照することを要求する利用状況参照要求を受け、その選択ユーザーに関する利用状況データを、その要求元ユーザーに参照させる。本実施形態では、利用状況参照部314は、利用状況データ63に基づいて、既に図10で説明したような方法で単位時間区間ごとの必要帯域を計算し、その結果を図14A又はBに例示したようにグラフィカルに表示する利用状況画面データに作成し、その利用状況画面データを、要求元のユーザー端末4に送信して表示させる。図13を参照して、ユーザーに利用状況を参照させる処理の詳細について説明する。
図13は、利用状況参照部314が行う処理のフローチャートである。
まず、利用状況参照部314が、いずれかのユーザー端末4から、利用状況参照要求を受信する(S80)。尚、利用状況参照要求の種類には、指定された特定のユーザーの利用状況データを参照することを要求する種類(以下、「個別利用状況参照要求」という)と、複数のユーザー全体の利用状況データを参照することを要求する種類(以下、「全体利用状況参照要求」という)の2種類がある。
利用状況参照要求を受信した利用状況参照部314は、その受信された要求が、個別利用状況参照要求か、全体利用状況参照要求かを判定する(S81)。
個別利用状況参照要求を受信した場合は(S81:個別)、利用状況参照部314は、その要求により指定されるユーザー(通常は、要求元のユーザー自身)に関する利用状況データに基づいて、図10のステップS50、S51と同様の処理を行って、その指定ユーザーの利用状況を表示する図14A又はBに例示したような個別利用状況画面データを生成する(S82)。
その後、利用状況参照部314は、ステップS81で生成された個別利用状況画面データを要求元のユーザー端末4へ送信する(S83)。そのユーザー端末4において、受信した個別利用状況画面データが画面に表示される。図15Aが、個別利用状況画面データの一例を示す。図15Aに示されるように、指定ユーザーの必要帯域だけでなく、基本帯域も同時に表示され、これにより、基本帯域と必要帯域との乖離を一目で把握することができる。それが、基本帯域が適切か、それより狭い特別帯域の方が得策かなど、ネットワーク資源の利用状況を改善するために役立つ。
一方、全体利用状況参照要求を受信した場合は(S81:全体)、利用状況参照部314は、指定ユーザー(通常は、要求元ユーザー)と同じネットワーク資源(例えば、同じルーター2、又は同じ帯域管理システム1)を使う複数ユーザーの全体に関する利用状況を表示する全体利用状況画面データを生成する(S84)。例えば、利用状況参照部314は、上記複数ユーザーのそれぞれについて、図10のステップS50、S51と同様の処理を行い、単位時間区間ごとの必要帯域を計算し、そして、単位時間区間ごとに、複数ユーザーの必要帯域を合計し、それをユーザー数で割ることにより、複数ユーザー全体の平均必要帯域を計算する。そして、利用状況参照部314は、図15Bに例示するような、複数ユーザー全体の単位時間区間ごとの平均必要帯域と指定ユーザーの単位時間区間ごとの必要帯域とを、対比できるようにして表示した全体利用状況画面データを生成する。
その後、利用状況参照部314は、ステップS84で生成された全体利用状況画面データを要求元のユーザー端末4へ送信する(S85)。そのユーザー端末4において、受信した全体利用状況画面データが表示される。要求元ユーザーは、複数ユーザー全体と指定ユーザーの利用状況を対比して確認することができる。これにより、対象ユーザー全体と指定ユーザーのネットワーク資源の利用状況の違いや共通性が分かり、指定ユーザーについて、どのようにネットワーク資源を利用すればよいかが容易に判断できる。
各ユーザーは、上記のようにして、指定ユーザー(典型的には自分)や複数ユーザー全体のネットワーク資源の利用状況を参照することで、指定ユーザー(典型的には自分)にはどのような特別帯域及びその判定条件を割り当てることが良いかを容易に判断することができる。
各ユーザーは、所望の特別帯域を自己に割り当てようとする場合、その所望の特別帯域の値と所望の判定条件とを指定した特別帯域登録要求を、そのユーザーのユーザー端末4から帯域管理サーバー3へ送信する。この場合、図16に示すように、帯域管理サーバー3の特別帯域登録部315が、その特別帯域登録要求を受信し(S86)、そして、その特別帯域登録要求に含まれている特別帯域の値及び判定条件を、図3に例示したような要求元ユーザーの帯域管理データ5に、特別帯域値541及び判定条件542として登録する(S87)。以後、そのユーザーの通信データの中継においては、現在時刻がその判定条件内に入っているとき、その特別帯域が利用されることになる。図4に示された所定のアプリケーションプログラムごとの適切帯域552も、図16に支援されたと同様の流れで登録することができる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
1…帯域制御システム、2…ルーター、3…帯域管理サーバー、4…ユーザー端末、5…大域管理データ、6…利用状況管理データ、8…単位データ、11…第一の通信ネットワーク、12…第二の通信ネットワーク、21,31,41…CPU、22,32,42…メモリー、23,33,43…通信I/F、44…アプリケーション、211…帯域登録部、212…利用状況配信部、213…利用状況取得部、214…通信制御部、311…特別帯域決定部、312…帯域指示部、313…利用状況収集部、314…利用状況参照部、315…特別帯域登録部

Claims (17)

  1. 通信ネットワークを介して複数の端末に接続され、各端末により通信される通信データを中継し、前記通信データの中継に用いられる帯域の広さを前記通信データの属性に応じた特定の広さとなるように制御する帯域制御システムであって、
    予め定められている基本帯域と、前記基本帯域より狭い予め定められている特別帯域とを記憶する記憶手段と、
    通信データを受信した際、前記受信された通信データに応じて、前記記憶されている基本帯域と特別帯域のうちの一方の帯域を選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する帯域制御手段と、
    を備えた
    帯域制御システム。
  2. 前記特別帯域と、前記特別帯域を利用するか否かを判定するための判定条件とを、前記記憶手段に記憶させる特別帯域登録手段、を更に備え、
    前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記記憶されている判定条件が満たされているか否かを判定し、前記判定条件が満たされているときは、前記記憶されている特別帯域で前記受信した通信データを中継し、そうでなければ、前記記憶されている基本帯域で前記受信した通信データを中継する、
    請求項1記載の帯域制御システム。
  3. 前記特別帯域登録手段は、各端末又は各ユーザーに対応する各ユーザー識別子に固有の特別帯域を、前記各ユーザー識別子に関連付けて、前記記憶手段に記憶させ、
    前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記受信した通信データを通信する端末又はユーザーに対応するユーザー識別子を検出し、前記記憶装置に記憶されている、前記基本帯域と、前記検出されたユーザー識別子に関連付けられた特別帯域のうちの一方の帯域を、前記受信した通信データに応じて選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する、
    請求項1又は2のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  4. 前記特別帯域登録手段は、前記各ユーザー識別子に固有の判定条件を、前記各ユーザー識別子に関連付けて、前記記憶手段に記憶させ、
    前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記検出されたユーザー識別子に関連付けられた判定条件が満たされているか判断し、その判断結果に応じて、前記記憶装置に記憶されている、前記基本帯域と、前記検出されたユーザー識別子に関連付けられた特別帯域のうちの一方の帯域を選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する、
    請求項3記載の帯域制御システム。
  5. 前記帯域制御手段は、前記受信した通信データに基づいて、前記受信した通信データを通信する端末又はユーザーに対応するユーザー識別子を検出し、
    前記帯域制御手段により中継された通信データのデータ量及び中継された時刻を含む利用状況データ、並びに前記中継された通信データから検出されたユーザー識別子を取得し、前記取得された利用状況データを、前記取得されたユーザー識別子と関連付けて前記記憶手段に記憶させる利用状況取得手段、を更に備える、
    請求項1〜4のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  6. 前記記憶手段に記憶されている特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域及び判定条件を決定する特別帯域決定部、を更に備え、
    前記特別帯域登録手段は、特別帯域決定部により決定された前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域及び判定条件を、前記特定のユーザー識別子と関連付けて前記記憶手段に記憶させる、
    請求項5記載の帯域制御システム。
  7. 前記特別帯域決定部は、前記特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、所定の時間区間内で実際に必要であった帯域の広さを計算し、前記計算された帯域の広さに基づいて、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域の広さを決定する
    請求項6記載の帯域制御システム。
  8. 前記特別帯域決定部は、現在時刻が前記所定の時間区間内に入るという条件を、前記特定のユーザー識別子に固有の判定条件として決定する、
    請求項7記載の帯域制御システム。
  9. 前記特別帯域決定部は、前記特定のユーザー識別子に関連付けられている利用状況データに基づいて、前記所定の時間区間内の種々の時点において実際に必要であった帯域の広さを計算し、前記計算された種々の時点での帯域の広さの中の最大値を、前記特定のユーザー識別子に固有の特別帯域の広さとして決定する
    請求項7又は8のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  10. 指定された端末又はユーザーに関する利用状況データを参照することを要求する利用状況参照要求を、前記複数の端末のうちのいずれかから受信する参照要求受信手段と、
    前記記憶装置に記憶されている、前記指定された端末又はユーザーに関連する利用状況データに基づいて、前記指定された端末又はユーザーに関する利用状況を表示するための指定ユーザー利用状況画面データを生成する画面データ生成手段と、
    前記生成された指定ユーザー利用状況画面データを、前記利用状況参照要求を送信した端末へ送信する送信手段と、を更に備える、
    請求項5〜9のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  11. 前記画面データ生成手段は、前記指定された端末又はユーザーに関連する利用状況データに基づいて、前記指定された端末又はユーザーが行った通信で必要であった帯域の広さを決定し、前記決定された帯域の広さと前記基本帯域の広さとの間の差が示されるように、前記指定ユーザー利用状況画面データを生成する、
    請求項10記載の帯域制御システム。
  12. 前記画面データ生成手段は、前記記憶手段に記憶されている、複数の端末又は複数のユーザーにそれぞれ関連する利用状況データに基づいて、前記複数の端末又はユーザーの全体に関する利用状況を表示するための全体利用状況画面データを生成し、
    前記送信手段が、前記生成された全体利用状況画面データを、前記利用状況参照要求を送信した端末へ送信する、
    請求項10又は11のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  13. 所望の端末又はユーザーに関して所望の特別帯域及び/又は所望の判定条件を登録することを要求する特別帯域登録要求を、前記複数の端末のうちのいずれかから受信する登録要求受信手段、を更に備え、
    前記特別帯域登録手段は、前記受信された特別帯域登録要求で指定された前記所望の特別帯域及び/又は所望の判定条件を、前記受信された特別帯域登録要求で指定された前記所望の端末又はユーザーに対応するユーザー識別子と関連付けて、前記記憶手段に記憶させる、
    請求項2〜12のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  14. 前記記憶手段は、所定のアプリケーションプログラムに固有の適切帯域を記憶し、
    前記帯域制御手段は、前記受信された通信データに基づいて、前記受信された通信データを通信するアプリケーションプログラムを特定し、そして、前記特定されたアプリケーションプログラムが前記所定のアプリケーションプログラムと一致しており、かつ、前記記憶された適切帯域に比べて前記記憶された特別帯域が狭い場合は、前記記憶されている適切帯域で前記受信した通信データを中継する、
    請求項1〜13のいずれか一項記載の帯域制御システム。
  15. 各端末又は各ユーザーのための通信中継サービスに関する料金の計算と請求を行う課金手段を更に備え、
    前記課金手段は、前記記憶装置に記憶された前記各ユーザー識別子に固有の特別帯域に基づいて、前記固有の特別帯域が狭いほど料金が安くなるように、前記各端末又は各ユーザーのための料金を計算する、
    請求項3記載の帯域制御システム。
  16. 前記複数の端末のいずれかに割り当てられた少なくとも1つのルーターと、
    前記ルーターに通信可能に接続された帯域制御サーバーと
    を備え、
    前記ルーターは、それが割り当てられた端末のための前記帯域制御手段を有し、
    前記帯域制御サーバーが、前記記憶手段を有する、
    請求項1記載の帯域制御システム。
  17. 複数の端末のそれぞれにより通信される通信データを中継し、前記通信データの中継に用いられる帯域の広さを前記通信データの属性に応じた特定の広さとなるように制御する方法であって、
    予め定められている基本帯域と、前記基本帯域より狭い予め定められている特別帯域とを記憶する記憶ステップと、
    通信データを受信した際、前記受信された通信データに応じて、前記記憶されている基本帯域と特別帯域のうちの一方の帯域を選択し、そして、前記選択された帯域で前記受信した通信データを中継する帯域制御ステップと、
    を備えた
    帯域制御方法。

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