JP2010206368A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電波障害が発生した場合に、迅速に通信を自動回復することが可能な無線通信システムおよび装置を提供することを目的とする。
【解決手段】子局へ初期周波数でポーリング要求を送信し、該ポーリング要求に対する子局からの応答を受信する送受信部を有する親局と、親局からのポーリング要求を受信し、該ポーリング要求に対する応答を親局へ送信する送受信部と、初期周波数による親局との通信において、障害が発生したか否かを検知する障害検知部と、障害検知部により障害の発生が検知された場合に、初期周波数を含む複数の周波数の中から、初期周波数の代替として利用するための代替周波数を選定する周波数選定部と、周波数選定部によって選定された代替周波数にて通信を行なうよう親局へ通知するための周波数通知部とを有する子局とからなる無線通信システムが提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ポーリング方式を用いて情報収集を行う無線通信システムに関する。
従来より、親機と子機との間で無線通信を行なう無線通信システムにおいて、ポーリング方式と呼ばれる通信方式が広く用いられている。ポーリング方式では、子機から親機に対する自発的な発信は行われず、親機から子機に対して所定の周期で制御信号が発信される。そして、子機は親機からの制御信号に対する応答信号の返信や、制御信号に応じた自機器の処理を行う。このようなポーリング方式を用いた無線通信システムの一例として、特許文献1には、1台の親機によって広域に展開された複数の子機の情報を収集するシステムが開示されている。
特許文献1に記載の無線通信システムにおいて、ポーリングは以下の手順で行われる。まず、親機から複数の子機に対して情報を要求するコマンドが送信される。そして、コマンドを受信した子機は、それぞれ自機器の最新の情報を親機へ送信する。この処理を定期的に繰り返すことにより、親機にて常に子機の最新情報を収集することが可能となっている。
特開2007−251712号公報
ところで、無線通信においては、周囲の障害物による電波の遮蔽や、周囲の電子機器等からの電波によるノイズの発生などにより電波障害が発生し、通信が不通となってしまう場合がある。特に電波障害が恒常的に発生するような場合、メンテナンス業者などによって電波障害の発生原因が除去されるまで、親機と子機との間の無線通信が遮断されてしまう。これにより、電波障害が発生してから回復するまでの間は、親機によるポーリングが行われず、子機からの情報収集を行うことができない。そのために、障害が発生した期間については親機において情報更新が行えないといった問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電波障害が発生した場合に、迅速に通信を自動回復することが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明により、子局へ初期周波数でポーリング要求を送信し、該ポーリング要求に対する前記子局からの応答を受信する送受信部を有する親局と、親局からのポーリング要求を受信し、該ポーリング要求に対する応答を親局へ送信する送受信部と、初期周波数による親局との通信において、障害が発生したか否かを検知する障害検知部と、障害検知部により障害の発生が検知された場合に、初期周波数を含む複数の周波数の中から、初期周波数の代替として利用するための代替周波数を選定する周波数選定部と、周波数選定部によって選定された代替周波数にて通信を行なうよう親局へ通知するための周波数通知部とを有する無線通信システムが提供される。また、本発明の無線通信システムでは、親局は、子局から代替周波数の通知を受信すると、該通知された代替周波数によってポーリング要求を送信することを特徴とする。
上記のように構成することにより、初期周波数における親局と子局との間の通信に障害が発生した場合は、子局によって該障害が検知される。そして、子局により通知された代替周波数で以降のポーリング要求が行われることにより、引き続き親局と子局との間の通信を継続することが可能となる。
また、上記障害検知部は、前記親局から送信されるポーリング要求の受信状況を監視し、該受信状況が所定の条件を満たす場合に、前記親局との初期周波数の通信において障害が発生したと検知する構成であっても良い。さらに、上記送受信部は、障害検知部により親局との初期周波数による通信に障害が発生したと検知された場合に、初期周波数を含む複数の周波数によって親局へ送信要求を送信し、親局から、複数の周波数による送信要求のそれぞれに対する応答を受信し、周波数選定部は、親局から受信した応答の中で、最も良好な受信状態で受信された応答の送信に用いられた周波数を代替周波数に選定するよう構成されても良い。
上記のように構成することにより、初期周波数における親局と子局との間の通信に障害が発生した場合にも、子局から複数の周波数による送信要求に対する発呼が行われ、それぞれに対応する親局からの応答の中で、最も受信状態の良いものが選択される。そのため、親局と子局との間において信頼性の高い通信を継続することが可能となる。
また、上記障害検知部は、初期周波数による親局との通信において障害が発生した場合に、更に該障害が回復したか否かについても検知を行う構成としても良い。さらに、上記子局は、障害検知部によって障害が回復したことが検知された場合に、親局へ回復通知を送信する回復通知部を更に備え、親局は、子局から回復通知を受信すると、初期周波数によってポーリング要求を送信する構成としても良い。上述のように構成することで、初期周波数での障害が回復した場合は、システムを初期周波数における通信へと戻すことができる。
また、本発明の無線通信システムは、子局を複数備える構成としても良い。そして、複数の子局には、それぞれ優先順位が設定されており、優先順位が高いものから順に障害検知を行うよう設定されていても良い。さらに、上記子局は、自機器が備える障害検知部において障害の発生が検知された場合に、自機器以外の前記複数の子局に対して、送受信部による送信要求の送信を禁止するよう指示する禁止指示部を更に備える構成としても良い。 また、禁止指示部は、自機器の送受信部により親局へ送信要求を送信する前に、自機器以外の前記複数の子局に対して、該子局が備える送受信部における送信要求の送信を禁止する指示を行う構成としても良い。
上記のように構成することにより、複数の子局のそれぞれが、初期周波数における障害を検知して一斉に発呼することを防ぐことができる。また、これにより、親局との通信におけるキャリヤの衝突による新たな遅延または障害を防ぐことが可能となる。
また、上記禁止指示部は、送受信部による送信要求の送信を禁止する指示を、電文の連続送信が許容された時間内に三連送可能な文体の電文として生成し、該電文を三連送するものであっても良い。また、上記子局の送受信部は、複数の周波数による親局への送信要求を、所定の回数に達するまで繰り返し送信するよう構成されても良い。
上記のように、複数の連送する電文として禁止指示を送信することで、電波障害によって一つの電文が影響を受けた場合も、その他のいずれかの電文が子局に送信されることにより、確実に情報を伝達することができる。
また、上記親局は、メモリに記憶された子局との無線通信における障害状況を記録する障害記録を有し、該障害記録は、子局から代替周波数の通知を受信したとき、および回復通知を受信したときに更新される構成としても良い。このように構成することで、親局において、子局との無線通信における障害状況が記録され、メンテナンスの際などに参照することが可能となる。
従って、本発明によれば、電波障害が発生した場合に、迅速に通信を自動回復することが可能な無線通信システムおよび装置を提供することができる。
本発明の無線通信システムの概略構成図である。 本発明における各装置間で行なわれる通信手順の概要図である。 本発明の親局における制御フローチャートを示す図である。 本発明の子局における制御フローチャートを示す図である。 子局間に障害が発生した場合の本発明における各装置間で行なわれる通信手順の概要図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る無線通信システムについて説明する。
図1は、本発明の無線通信システム100の概略構成を示す図である。本実施形態において、無線通信システム100は、小規模事業所等に設置される環境管理システムである。無線通信システム100は、配置された場所(本実施形態においては事業所内の各所)における温度や湿度などの環境に関する情報を検出するセンサ群である子局20および子局31〜35(子局群30)と、子局により検出される各所の環境情報(温湿度データ等)を収集して事業所全体の環境管理を行う親局10とから構成される。また、子局20は、子局31〜35からなる子群30と親局10との間の中継を行う役割を備える中継子局20であり、子局群30に対しては親局として、親局10に対しては子局として機能する。
親局10は、ポーリング方式を用いて中継子局20と無線通信を行ない、中継子局20を介して定期的に各子局31〜35により検出された情報を収集および蓄積するものである。親局10によって蓄積されたデータは、事業所の各所における空調機器の運転などを管理するために用いられる。親局10は、中継子局20と電文の送受信を行う送受信部11、送受信部11から電文を送信する際の送信周波数などを制御する通信制御部12、中継子局20から受信した電文を解析する電文解析部13、各種情報を記憶するメモリ14、およびメモリ14に記憶される情報を更新する情報更新部15を備えている。ここで、メモリ14には、子局から収集される各所の環境情報(温湿度データ等)が記録された環境情報データベースと、無線通信システム100における無線通信の障害状況や、親局10の装置自体の障害状況を記録する障害記録データベースが格納されている。また、障害記録データベースには、障害が発生した日時、障害の内容、障害が回復した日時等が記録されており、メンテナンスの際などにシステムの状況を把握するために参照される。
中継子局20は、配置された場所における環境情報を検出するセンサ機能、および親局10と子局群30との中継を行う中継機能を備えた機器である。中継子局20は、親局10および子局群30と電文の送受信を行う送受信部21、送受信部21を制御する通信制御部22、親局10との通信を監視して電波障害の有無を検知する障害検知部23、障害検知結果に基づいて電文を生成する電文生成部24、後述する親局10からの通信に基づいて代替となる緊急用の暫定周波数を選定する周波数選定部25、暫定周波数を選定する際に参照する管理テーブルなどを記憶するメモリ26を備えている。中継子局21の送受信部21は、親局10と電文のやり取りを行うだけでなく、親局10から送信される電文の子局群30への転や、子局群30から送信される電文の親局10への転送を行うことが可能である。また、中継子局20は、図示しない温度計や湿度計などのセンサを備えており、後述する親局10からのポーリング要求に応答して、該センサによる検出値を含む応答を親局10へ送信する。
子局群30を構成する子局31〜35は、配置された場所における環境情報を検出するセンサ機能を備えており、中継子局20から転送される親局10からのポーリング要求に応答して、自機器が検出した情報を中継子局20へ送信するように構成されている。また、子局31〜35は、上述のように環境情報を検出するセンサ、および中継子局20と略同様の機能を有する送受信部、通信制御部、障害検知部、電文生成部、周波数選定部およびメモリをそれぞれ備えている(不図示)。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態の無線通信システム100において、親局10、中継局20、および子局群30の間で行なわれる通信の概要を説明する。図2は、無線通信システム100において、各装置間で行なわれる通信手順の概要を示した図である。無線通信システム100を構成する各装置間の無線通信は、デフォルトとして設定されている周波数f1(例えば300MHz)の電波を利用して行われる。更に、各装置は、デフォルトの周波数f1以外の周波数f2、f3(例えば400MHz、および900MHz)のいずれか、もしくは両方を用いて無線通信を行なうことも可能となっている。
まず、中継子局20および子局群30によって検出される情報を収集するために、親局10の送受信部11から、デフォルトとして設定されている周波数f1にてポーリング要求が送信される(S1)。親局10から送信されるポーリング要求は、中継子局20の送受信部21にて受信される。そして、ポーリング要求を受信した中継子局20は、ポーリング要求に対する応答として、自機器により検出された情報を含むポーリング応答を親局10へ送信する(S2)。親局10は、中継子局20からポーリング応答を受信する。そして、情報更新部13によって中継子局20からのポーリング応答に含まれる情報に基づいてメモリ14に記憶される環境情報データベースが更新される(S3)。
また、親局10からのポーリング要求が子局群30の子局31〜35に対するポーリング要求である場合は、該ポーリング要求が中継子局20によって子局群30へ転送される。そして、子局31〜35は、ポーリング要求に対する応答として、自機器により検出された情報を含むポーリング応答を中継子局20へ送信する。中継子局20は、子局31〜35から転送されるポーリング応答を親局10へ転送し、親局10によって、子局31〜35からのポーリング応答に含まれる各情報に基づいてメモリ14に記憶される環境情報データベースが更新される。このように、通常の無線通信においては、予め定められた所定のポーリング周期で上記S1〜S3の処理が繰り返される。これにより、親局10にて中継子局20および子局31〜35において検出された情報を定期的に収集することが可能となっている。
次に、親局10と中継子局20との間に電波障害が発生した場合について説明する。何らかの原因(例えば周囲の電子機器等からの電波によるノイズの発生など)によって周波数f1の帯域に電波障害が発生し、親局10と中継子局20との間の通信が遮断された場合、中継子局20の障害検知部23によって、このような電波障害の発生が検知される(S4)。障害検知部23では、親局10から送信されるポーリング要求の受信周期を常時監視している。そして、前回親局10からポーリング要求を受信してからの経過時間などに基づいて、親局10と中継子局20との通信状況を判断する。例えば、通常時のポーリング要求の受信周期が1分である場合に、前回親局10からポーリング要求を受信してから再びポーリング要求を受信するまでに5分以上経過した場合には、親局10と中継子局20との通信に障害が発生したと判断される。ここで、障害が発生したと判断される経過時間は、中継側における子局側の階層数などに基づく処理時間、および各子局における処理状況を考慮して設定される。例えば、中継側の子局の階層が8段まである場合、これらの子局における最大処理時間は140秒となる。そして、中継側の各子局が当該処理にかかりきりの場合、140秒×2=280秒となることから、親局10と中継子局20との異常判定時間が280秒より大きい300秒(5分)と設定される。
障害検知部23で電波障害が検知されると、まず、中継子局20の電文生成部24にて、子局群30に対する発呼禁止を指示する電文が生成され、送受信部21から子局群30に送信される(S5)。このとき、上記発呼禁止指示は、障害が検知された周波数f1以外の周波数f2およびf3にて送信される。子局群30の子局31〜35は、中継子局20からの発呼禁止指示を受信すると、自機器の発呼機能を停止させる(S6)。ここでいう発呼機能とは、親局に対して自発的に送信要求を送信する機能のことである。このように、中継子局20において電波障害を検知した場合に、子局群30に対して発呼禁止指示を行う理由については、後ほど詳述する。
次に、中継子局20の電文生成部24にて、親局10に対して送信要求を行うための電文が生成される。この送信要求は、障害が検知された周波数f1を含め、周波数f1、f2、f3の3つの周波数によって親局10に送信される(S7)。中継子局20から送信要求を受信した親局10は、この送信要求に対する応答電文を生成し、送信要求の送信の際に用いられた各周波数によって該応答電文を返信する(S8)。具体的には、周波数f1による送信要求に対しては、周波数f1にて応答電文を返信し、周波数f2による送信要求に対しては周波数f2にて応答電文を返信する。
中継子局20は、親局10から受信したそれぞれの周波数による応答に基づき、初期周波数f1の代替周波数として以降の無線通信に用いる暫定的な周波数を選定する(S9)。そして、親局10に対して、以降の通信において暫定周波数を用いるよう通知する(S10)。以降、親局10は、中継子局20から通知された暫定周波数によって、中継子局20に対してポーリング要求を送信し(S11)、中継子局20も暫定周波数によって応答の送信を行なう(S12)。
また、子局31〜35における発呼機能の停止は、発呼禁止の指示を受けてから所定時間経過後に自動的に解除されるようになっている(S13)。この場合の所定の時間は、中継子局20が親局10に対して送信要求を行い、暫定周波数によるポーリングが開始されるまでの間、すなわち、中継子局20が親局10に対して発呼を行っている間は、子局31〜35における発呼機能が停止されるように設定される。これは、子局31〜35が中継子局20と同様に、周波数f1における障害を検知して、親局に対して送信要求の発呼を行うことを防ぐためである。このように、複数の子局によって親局10に対して発呼がなされてしてしまうと、親局10との通信においてキャリヤの衝突が発生し、新たな遅延または障害を招いてしまう。そこで、迅速かつ適切に通信回復を行うために、各子局(20、31〜35)には、予め発呼を行う優先順位が設定されている。そして、優先順位が低い子局ほど、障害検知部において障害であると判定する基準が低く設定されている。具体的には、中継子局20が最も高い優先順位に設定されている場合、中継子局20では、親局10からのポーリング要求が、前回受信してから5分以上経過しても受信されない場合に障害と判定するよう設定されるのに対し、中継子局20よりも優先順位が低く設定された子局31では、親局10からのポーリング要求が、前回受信してから10分以上経過しても受信されない場合に障害と判定するよう設定される。このように、まず優先順位が高い子局が障害を検知し、それ以外の子局による発呼機能を禁止することで、通信回復のための暫定周波数の設定を1つの子局が代表して行うことができる。これにより、迅速かつ適切に通信回復の処理がなされる。
ところで、電波障害が発生した場合に用いられる周波数は、あくまでも暫定的なものであり、デフォルトとして設定されている周波数f1における障害が回復した段階で、周波数f1による通信を行なうことが望ましい。本実施形態においては、周波数f1における障害が回復したか否かについても、中継子局20の障害検知部23によって検知することが可能となっている(S14)。障害検知部23では、障害が発生した周波数f1におけるキャリヤを障害発生時から常時監視し、キャリヤの状態に基づいて障害が回復したか否かを検知する。そして、障害が回復されたと検知されると、電文生成部24にて障害が回復したことを通知する電文を生成し、親局10に送信する(S15)。そして、障害回復通知を受信した親局10は、以降のポーリング要求の送信をデフォルトの周波数f1によって行う(S15)。そして、中継子局20および子局群30も、周波数f1によってポーリング応答の送信を行う(S16)。
また、本実施形態では、上述のような発呼禁止における各子局の動作に基づいて、各子局が正常に動作しているか否かを判断することができる。具体的には、上述のように発呼禁止を行った場合、代表となる子局以外の各子局は発呼が禁止される。しかしながら、子局に異常が発生している場合は、発呼禁止に関係なく電文の送信を行ってしまう。そのため、このことを利用して、各子局の発呼状態を監視することで、当該子局が正常か否かを判断することが可能となる。
次に、上記のような無線通信を行なう親局10および中継子局20における制御について、図3および図4を参照して詳述する。図3は、親局10における無線通信制御フローである。親局10では、まず、中継子局20と通信を行なうために利用される周波数がデフォルト値であるf1に設定される(S101)。そして、ポーリング周期が予め定められた所定の周期に達している場合(S102:Yes)、中継子局20または子局31〜35に対して情報を要求するポーリング要求が送信され(S103)、S102へ戻る。一方、予め定められた所定のポーリング周期に達していない場合(S102:No)、中継子局20から電文を受信したか否かが判定される(S104)。中継子局20から電文を受信していない場合(S104:No)、S102に戻る。一方、中継子局20から電文を受信した場合(S104:Yes)、電文解析部13によって電文の内容が解析される(S105)。
電文解析部13によって解析された電文が、ポーリング要求に対するポーリング応答であった場合(S106:Yes)、情報更新部15によって、ポーリング応答に含まれる中継子局20もしくは子局31〜35からの情報に基づいて、メモリ14に記憶される環境情報データベースが更新される(S107)。データベースの更新が終了すると、S102の処理に戻り、所定のポーリング周期によるポーリング要求、もしくは電文の受信が行われる。
一方、受信した電文が中継子局20から送信された送信要求であった場合(S108:Yes)、該送信要求が送信された周波数による応答を行う(S109)。このときの応答は、中継子局20から送信される電文のフォーマットをそのまま応答電文として返送する。応答電文を送信すると、S104に戻り次の電文を受信する。
また、受信した電文が、暫定周波数の通知であった場合(S110:Yes)、情報更新部15によって、メモリ14に記憶される障害記録が更新される(S111)。具体的には、メモリ14に記憶される障害記録データベースを読み出し、暫定周波数への切り替えを行った時刻や、通知のあった暫定周波数などを追加して、再度メモリ14に記憶する。そして、以降の無線通信で用いる周波数を暫定周波数に設定する(S112)。その後、S102へ戻り、所定のポーリング周期によるポーリング要求の送信が行われる。また、このときのポーリング要求は、中継子局20によって通知された暫定周波数によって送信される。
更に、受信した電文が、障害回復を通知するものであった場合(S113:Yes)、情報更新部15によって、メモリ14に記憶される障害記録データベースが更新される(S114)。そして、無線通信で用いる周波数がデフォルトの周波数f1に設定される(S115)。その後、S102へ戻り、所定のポーリング周期による、周波数f1でのポーリング要求の送信が行われる。また、受信した電文が上記いずれでもない場合は(S113:No)、受信した電文に対応する所定の処理が行われ(S116)、S102へ戻る。
図4は、中継子局20における無線通信制御フローである。中継子局20では、まず親局10から自機器あてのポーリング要求を受信したか否かが判断される(S201)。ポーリング要求を受信した場合(S201:Yes)、続いて、受信したポーリング要求がデフォルト周波数f1により送信されたものであるか否かが判断される(S202)。そして、受信したポーリング要求が周波数f1によるものである場合は(S202:Yes)、自機器の図示しないセンサによって検出された情報を含む応答電文を生成し、送受信部21からポーリング応答として親局10へ送信する(S203)。
一方、親局10からポーリング要求を受信していない場合(S201:No)、障害検知部23により電波障害が検知されたか否かが判断される(S204)。電波障害の検知は、上述のように、障害検知部23において、前回親局10からのポーリング要求を受信してからの経過時間に基づき行われる。そして、障害検知部23にて、周波数f1による通信に障害が発生していないと判断された場合は(S204:No)、S201に戻りポーリング要求を受信するのを待つ。
一方、障害検知部23にて、周波数f1による通信に障害が発生したと判断された場合(S204:Yes)は、中継子局20の電文生成部24にて、発呼禁止を指示する電文が生成され、子局群30の子局31〜35に送信される(S205)。このとき、発呼禁止の電文は、障害が発生した周波数とは異なる複数の周波数において、周波数f1のキャリヤを立てたまま送信される。例えば、親局10との周波数f1による通信中に障害が発生した場合は、周波数f1におけるキャリヤを立てたまま、周波数f1以外の周波数f2およびf3を用いて、発呼禁止電文が送信される。また、このときの電文は、法令によって許容される最大送信時間内(例えば0.7秒間)において、3回連続して電文を送信可能なような長さで生成され、3連送の電文として送信される。このように、複数の連送する電文として送信することで、電波障害によって一つの電文が影響を受けた場合も、その他のいずれかの電文が子局31〜35に送信されることにより、確実に情報を伝達することができる。
次に、中継子局20の電文生成部24にて、親局10に対して送信要求を行う電文が生成され、送信される(S206)。このときの電文も上記発呼禁止電文と同様に、三連送可能な文体として生成される。そして、この送信要求は、障害が発生した周波数f1、および周波数f2、f3の3つの周波数を用いて、それぞれ3連送の電文が、法令によって許容される最短のインターバル(例えば1秒間)を挟んで連続して送信される。
次に、親局10から応答電文を受信したか否かが判断される(S207)。ここで、親局10から応答電文を受信していない場合(S207:No)は、S210の処理へ進む。一方、応答電文を受信した場合は(S207:Yes)、周波数選定部24において、受信した応答電文の受信レベルが計測される(S208)。そして、計測された受信レベルからS/N比が算出され、受信した際の周波数と関連付けられて、メモリ25に記憶される管理テーブルに登録される(S209)。具体的には、本実施形態の無線通信システム100では、電文の通信フォーマットに双方の受信レベルが付加され交換される。そして、電文に付加された受信レベルと計測された受信レベルから、S/N比が算出される。また、S/N比は、00〜FF(16進数)の範囲で255の分解能を有する電気的レベルの絶対値で表される。
続くS210では、3周波数による送信要求の発呼が、予め定められた規定回数以上行われたか否かが判断される。3周波数による送信要求の発呼が、規定回数以上行われていない場合は(S210:No)、S206へ戻り、再び、3周波数による送信要求の発呼が行われる。一方、3周波数による送信要求の発呼が、規定回数以上行われた場合は(S210:Yes)、周波数選定部24にて、暫定周波数の選定が行われる(S211)。
周波数選定部24は、メモリ25に記憶される管理テーブルを参照し、各周波数におけるS/N比に基づいて暫定周波数の選定を行う。ここでは、S/N比が、運用環境、時間帯、または季節で異なる事を考慮して、暫定周波数の選定が行われる。具体的には、情報交換確度に基づき、電気的絶対値で得られた値から通信可能レベル範囲を決定し、その範囲を3グループに分類する事で、現運用環境における暫定周波数を決定する。そのために、まず最低レベルの確定が行われる。ここでは、3A〜3Fの値を有するものが最低レベルとされる。次に最高レベルの確定が行われる。ここでは、AC〜B4の値を有するものが最高レベルとされる。次に、これらの最低レベルと最高レベルから、通信可能レベル範囲が以下のように算出される。
(B4h−3Ah)=180−58=122(10進数)
続いて、上記通信可能レベル範囲内におけるランクを設定する。本実施形態では、例えば、下記のように通信可能レベル範囲内を3分割してランクを設定する。
A=最良状況:88〜B4
B=安定状況:60〜87
C=注意監視:3A〜59
そして、上記ランクに応じて各周波数のS/N比の判定を行い、ランクAを多く含む周波数を暫定周波数として選定する。このように、中継子局20から3つの周波数によって送信要求を行い、親局からの応答に基づいて緊急用の暫定周波数を選定することで、障害が発生した場合において最も信頼性の高い周波数帯域を選択することができる。また、上述のようなランク付けに基づいて暫定周波数を選定するため、運用環境に変化が生じても、伝送環境の状況を的確に判定し、処理を実行することができる。
暫定周波数が選定されると、電文生成部24にて、暫定周波数を通知するための電文が生成され、親局10へ送信される(S212)。そして、中継子局20が備える図示しないタイマーによる時間の計測が開始される(S213)。上述したように、電波障害が発生した場合に用いられる周波数は、あくまでも暫定的なものである。そのため、デフォルトとして設定されている周波数f1における障害が回復した場合や、所定時間か経過した後に、通信周波数をデフォルト周波数f1に戻すことが望ましい。S213におけるタイマーによる時間の計測は、このように通信周波数を所定時間経過後にデフォルトの設定、すなわち周波数f1に一旦戻すために用いられる。このときの所定時間は、例えば8時間や12時間が設定される。そして、タイマー開始後は、S201に戻りポーリング要求の受信を待つ。
そして、S201にて親局10からポーリング要求を受信し(S201:Yes)、受信したポーリング要求がデフォルト周波数f1によるものでない場合(S202:No)、現在の無線通信は暫定周波数によって行なわれていると判断される。このとき、続くS214では、暫定周波数における通信を開始してから、所定の時間が経過したか否か、具体的には、S213において開始されたタイマーにおいて所定の時間が計測されたか否かが判断される。ここで、所定時間が経過している場合(S214:Yes)、通信周波数を一旦デフォルト周波数へ戻すために、電文生成部24にて、障害が回復した旨の通知を含む電文が生成され、親局10へ送信される(S215)。
一方、暫定周波数における通信を開始してから、所定の時間が経過していない場合は(S214:No)、障害検知部23によって、発生していた電波障害が回復したか否かが検知される(S216)。具体的には、障害検知部23によって障害が発生した周波数f1におけるキャリヤを障害発生時から監視し、キャリヤの状態に基づいて障害が回復したか否かを検知する。そして、障害が回復されたと判断されると(S216:Yes)、S215へ進み、通信周波数をデフォルト周波数f1に戻すために、親局10へ障害が回復した旨の通知を送信する。一方、障害が回復されていない場合は、自機器の図示しないセンサによって検出された情報を含む応答電文を生成し、そのとき設定されている暫定周波数にてポーリング応答として親局10へ送信する(S217)。
上記のように、本実施形態の無線通信システム100においては、電波障害が発生した場合に、中継子局20から親局に対して自発的に発呼し、暫定周波数による通信を行なうよう制御される。これにより、障害が発生した場合も、自動的に別の周波数による通信が行なわれるため、親局10と中継子局20、子局31〜35との通信が途絶えることがない。そのため、親局10では、常時子局からの情報を収集することができ、適切な環境管理を行うことが可能となる。また、子局から自発的に発呼を行うことにより、親と子の関係が一旦は反転するが、暫定周波数通知後は、ポーリング方式に移行されるため、システムの優位性は回復される。
次に、本無線通信システム100において、中継子局20と子局群30との間で電波障害が発生した場合における各装置間の通信手順について、図5を参照して説明する。図5に示される通信状態においては、親局10と中継子局20との間の無線通信は正常に行われるものとする。また、親局10からの定期的なポーリングについては、図2に示される通信手順と同様であるため図5においては省略する。
中継子局20と子局群30との間に電波障害が発生した場合、子局群30の中で最も優先順位が高く設定されている子局31によって最初に障害が発生したことが検知される(S51)。そして、子局31によって電波障害が検知されると、まず、子局31から子局32〜35に対して、発呼禁止を指示する電文が送信される(S52)。このとき、上記発呼禁止指示は、障害が検知された周波数f1以外の周波数f2およびf3にて送信される。子局32〜35は、子局31からの発呼禁止指示を受信すると、自機器の発呼機能を停止させる(S53)。
次に、子局31にて、中継子局20に対して送信要求を行うための電文が生成される。この送信要求は、障害が検知された周波数を含め、周波数f1、f2、f3の3つの周波数によって子局31から中継子局20に送信される(S54)。子局31から送信要求を受信した中継子局20は、この送信要求に対する応答電文を生成し、送信要求を受信した各周波数を用いて、該応答電文を返信する(S55)。具体的には、周波数f1による送信要求に対しては、周波数f1にて応答電文を返信し、周波数f2による送信要求に対しては周波数f2にて応答電文を返信する。
子局31は、中継子局20から受信したそれぞれの周波数による応答に基づき、以降の無線通信に用いる暫定的な周波数を選定する(S56)。そして、中継子局20に対して、以降の通信において暫定周波数を用いるよう通知する(S57)。その後、中継子局20は、暫定周波数の通知を親局10に転送する。以降、親局10は、通知された暫定周波数によって、中継子局20および子局31〜35に対してポーリング要求を送信する。そして、子局31〜35に対するポーリング要求は中継子局20から暫定周波数によって子局31〜3n35へ転送される(S58)。そして、子局31〜35による測定結果が、中継子局20を介して親局10へ送信される(S59)。
また、子局32〜35における発呼機能の停止は、発呼禁止の指示を受けてから所定時間経過後に自動的に解除されるようになっている(S60)。この場合の所定の時間は、子局31が中継子局20に対して送信要求を行い、暫定周波数によるポーリングが開始されるまでの間、すなわち、子局31が中継子局20に対して発呼を行っている間は、子局32〜35における発呼機能が停止されるように設定される。これは、上述のように、優先順位が高い子局31が代表して、通信回復のための暫定周波数の設定を行うことができるようにすることで、迅速かつ適切な通信の回復を行うためである。
そして、図2に示される通信手順と同様に、子局31にて障害が回復されたと検知されると(S61)、障害が回復したことを通知する電文が生成され、中継子局20を介して親局10に送信される(S62)。そして、障害回復通知を受信した親局10は、デフォルトの周波数によるポーリング要求を行い(S63)、中継子局20および子局群30も、デフォルトの周波数による応答を行う(S64)。
以上のように本発明においては、子局間において障害が発生した場合、中継子局20および子局31において、それぞれ親局10および中継子局20と同様の動作を行うことができる。これにより、無線通信システム100の子局間で電波障害が発生した場合でも、上記のように迅速に通信を自動回復することができる。
以上が本発明の実施形態であるが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。まず、上記実施形態においては、無線通信システム100を事業所に設置された環境管理システムとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、広域に展開された子局からの定期的な情報更新を必要とする種々の無線通信システムにおいて適用可能である。
また、上記実施形態においては、デフォルトの周波数において障害が発生した場合は、子局側から3つの周波数による発呼を行って、親局からの応答信号の受信レベルが最も高いものを代替で使用する暫定周波数として選定する構成となっている。しかしながら、子局において予め障害が発生した場合の代替周波数を設定しておくようにしても良い。このような構成に依れば、子局から親局に対して送信要求を行う必要がなく、この代替の周波数によって通信を行なうよう親局に指示するだけで良い。これにより、更に迅速に通信を自動回復することが可能となる。
また、上記実施形態においては、代替の周波数は暫定的なものであり、所定時間が経過した場合、もしくは障害が回復した場合には、デフォルトの周波数に戻す構成となっている。しかしながら、障害が回復したか否かに関わらず、代替の周波数による通信を続ける構成としても良い。
10 親局
11、21 送受信部
12、22 通信制御部
13 電文解析部
14 情報更新部
15、26 メモリ
20 中継子局
23 障害検知部
24 電文生成部
25 周波数選定部
30 子局群
31〜35 子局
100 無線通信システム

Claims (15)

  1. ポーリング方式による無線通信が可能な親局と子局とからなる無線通信システムにおいて、
    前記親局は、前記子局へ初期周波数でポーリング要求を送信し、該ポーリング要求に対する前記子局からの応答を受信する送受信部を有し、
    前記子局は、
    前記親局からのポーリング要求を受信し、該ポーリング要求に対する応答を前記親局へ送信する送受信部と、
    前記初期周波数による前記親局との通信において、障害が発生したか否かを検知する障害検知部と、
    前記障害検知部により障害の発生が検知された場合に、前記初期周波数を含む複数の周波数の中から、前記初期周波数の代替として利用するための代替周波数を選定する周波数選定部と、
    前記周波数選定部によって選定された代替周波数にて通信を行なうよう前記親局へ通知するための周波数通知部と、を有し、
    前記親局は、前記子局から前記代替周波数の通知を受信すると、該通知された代替周波数によってポーリング要求を送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記障害検知部は、前記親局から送信されるポーリング要求の受信状況を監視し、該受信状況が所定の条件を満たす場合に、前記親局との初期周波数の通信において障害が発生したと検知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送受信部は、前記障害検知部により前記親局との初期周波数による通信に障害が発生したと検知された場合に、前記初期周波数を含む複数の周波数によって前記親局へ送信要求を送信し、
    前記親局から、前記複数の周波数による送信要求のそれぞれに対する応答を受信し、
    前記周波数選定部は、前記親局から受信した応答の中で、最も良好な受信状態で受信された応答の送信に用いられた周波数を代替周波数として選定することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記障害検知部は、前記初期周波数による前記親局との通信において障害が発生した場合に、更に該障害が回復したか否かについても検知を行い、
    前記子局は、前記障害検知部によって障害が回復したことが検知された場合に、前記親局へ回復通知を送信する回復通知部を更に備え、
    前記親局は、前記子局から前記回復通知を受信すると、前記初期周波数によってポーリング要求を送信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 前記無線通信システムは、前記子局を複数備え、
    前記複数の子局には、それぞれ優先順位が設定されており、
    前記複数の子局は、前記優先順位が高いものから順に障害検知を行うよう設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線通信システム。
  6. 前記子局は、自機器が備える障害検知部において障害の発生が検知された場合に、自機器以外の前記複数の子局に対して、該子局が備える前記送受信部による送信要求の送信を禁止するよう指示する禁止指示部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記禁止指示部は、自機器が備える前記送受信部により前記親局へ送信要求を送信する前に、自機器以外の前記複数の子局に対して、該子局が備える前記送受信部による送信要求の送信を禁止する指示を行うことを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記禁止指示部は、該子局が備える前記送受信部による送信要求の送信を禁止する指示を、電文の連続送信が許容された時間内に三連送可能な文体の電文として生成し、該電文を三連送することを特徴とする請求項6または7に記載の無線通信システム。
  9. 前記子局の送受信部は、前記複数の周波数による前記親局への送信要求を、所定の回数に達するまで繰り返し送信することを特徴とする、請求項3に記載の無線通信システム。
  10. 前記親局は、メモリに記憶された前記子局との無線通信における障害状況を記録する障害記録を有し、
    前記障害記録は、前記子局から前記代替周波数の通知を受信したとき、および前記回復通知を受信したときに、更新されることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  11. 親局とポーリング方式による無線通信可能な子局であって、
    前記親局からのポーリング要求を受信し、該ポーリング要求に対する応答を前記親局へ送信する送受信部と、
    初期周波数による親局との通信において、障害が発生したか否かを検知する障害検知部と、
    前記障害検知部により障害の発生が検知された場合に、前記初期周波数を含む複数の周波数の中から、前記初期周波数の代替として利用するための代替周波数を選定する周波数選定部と、
    前記周波数選定部によって選定された代替周波数にて通信を行なうよう前記親局へ通知する周波数通知部と、を備えることを特徴とする子局。
  12. 前記障害検知部は、ポーリング要求の受信状況を監視し、該受信状況が所定の条件を満たす場合に、前記親局との初期周波数の通信において障害が発生したと検知することを特徴とする請求項11に記載の子局。
  13. 前記送受信部は、
    前記障害検知部により前記初期周波数による通信に障害が発生したと検知された場合に、前記初期周波数を含む複数の周波数によって前記親局へ送信要求を送信し、
    前記親局から、前記複数の周波数による送信要求のそれぞれに対する応答を受信し、
    前記周波数選定部は、前記親局から受信した応答の中で、最も良好な受信状態で受信された応答の送信に用いられた周波数を代替周波数に選定することを特徴とする請求項11または12に記載の子局。
  14. 前記障害検知部は、更に検知された障害が回復したか否かについても検知を行い、
    前記子局は、
    前記障害検知部によって障害が回復したことが検知された場合、前記親局へ回復通知を送信する回復通知部を更に備えることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の子局。
  15. 前記子局は、前記障害検知部において障害の発生が検知された場合に、自機器が備える前記送受信部にて前記親局へ送信要求を送信する前に、前記親局と無線通信を行う他の子局に対して、該他の子局が備える送受信部による送信要求の送信を禁止するよう指示する禁止指示部を更に備えることを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の子局。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013162376A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Nec Corp 無線通信システム、無線装置、無線通信方法および無線通信プログラム
JP2015014986A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 ホーチキ株式会社 警報器及び警報システム

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