JP2010204945A - 入力装置、及び入力方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作領域を狭めることなく、入力操作を取得する複数の入力画面を表示する入力装置を実現する。
【解決手段】データ表示/センサ装置100は、近傍の像の検知によりユーザの入力操作の取得が可能な、第1入力画面L1、および第2入力画面L2を重畳表示するためのセンサ内蔵液晶パネル301と、センサ内蔵液晶パネル301が検知した像の形状に応じて、第1入力画面L1または第2入力画面L2を選択する入力画面選択部840と、第2入力画面L2からの入力操作に応じて、第1入力画面L1となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択部855と、候補画面選択部855が選択した候補画面を第1入力画面L1として設定する候補画面設定部865と、候補画面設定部865が設定した第1入力画面L1を、第2入力画面L2とともにセンサ内蔵液晶パネル301に重畳表示させる表示データ生成部810と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像の表示および対象物の読み取りを同時に行うことができ、特に、異なる複数の入力画面を表示する入力装置、及び入力方法に関するものである。
ユーザからの指などの接触を検知し、当該検知した指などの接触をユーザの入力操作として取得する入力装置が知られている。
特許文献1には、右手指のボートと、左手指のボートとを配置し、それぞれのボートに置かれた指の本数を検知し、検知した指の本数の組み合わせによって割り当てられた文字を認識する入力ボードが開示されている。
また、特許文献2には、キーボードのキーに押し当てられた利用者の指の本数に応じて、ダイヤル信号を発生させる電話機が開示されている。
特開平10−97367号公報(1998年4月14日公開) 特開平3−267849号公報(1991年11月28日公開)
しなしながら、近年、携帯電話および携帯型ゲーム機器をはじめとする携帯型情報端末などに適用される入力装置では、同一の入力キー(アイコン)にて、複数の種類の機能を割り当てることが可能な入力装置が必要である。
上述した、特許文献1、及び特許文献2に開示された内容では、入力装置に複数種類の機能を割り当てることができない。
また、同一の入力キーに複数の種類の機能を割り当てる場合、複数の種類の機能から入力キーに割り当てる機能を、ユーザに選択させるためのモード切替キー(アイコン)が必要である。ユーザは、モード切替キーを押すことで、入力キーに割り当てる機能を選択することができる。
しかしながら、入力キーと共に、モード切替キーを配置することが必要となり、本来の操作領域である入力キーを配置するための領域が狭められることになる。このため、操作領域が狭くなり、操作性が悪くなるという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作領域を狭めることなく、入力操作を取得する複数の入力画面を表示する入力装置、及び入力方法を実現することにある。
本発明に係る入力装置は、上記課題を解決するために、近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するための面状部材と、上記面状部材が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための上記第1入力画面または第2入力画面を選択する入力画面選択手段と、上記入力画面選択手段が上記第2入力画面を選択したときの入力操作に応じて、上記第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択手段と、上記候補画面選択手段が選択した候補画面を上記第1入力画面として設定する候補画面設定手段と、上記候補画面設定手段が設定した第1入力画面を、上記第2入力画面とともに上記面状部材に重畳表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る入力方法は、上記課題を解決するために、近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するための面状部材を備える入力装置の入力方法であって、
上記面状部材が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための上記第1入力画面または第2入力画面を選択する入力画面選択ステップと、上記入力画面選択ステップで、上記第2入力画面を選択したときの入力操作に応じて、上記第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択ステップと、上記候補画面選択ステップで選択した候補画面を上記第1入力画面として設定する候補画面設定ステップと、上記候補画面設定ステップで設定した第1入力画面を、上記第2入力画面とともに上記面状部材に重畳表示させる表示ステップと、を含むことを特徴とする。
上記構成によると、上記面状部材は、上記第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するためのものである。そして、上記第1入力画面及び上記第2入力画面は、上記面状部材が近傍の像を検出することにより、ユーザの入力操作を取得することが可能である。
そして、上記入力画面選択手段は、上記面状部材が検知した上記像の形状に応じて、ユーザの入力操作を取得する第1入力画面、または第2入力画面を選択する。
また、上記候補画面選択手段は、上記入力画面選択手段が第2入力画面を選択した場合の第2入力画面からの入力操作に応じて、第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する。そして、上記候補画面設定手段は、上記候補画面選択手段が選択した候補画面を第1入力画面として設定する。
さらに、上記表示制御手段は、上記候補画面が設定した第1入力画面と、上記第2入力画面とを上記面状部材に重畳表示させる。
これにより、複数の候補画面の中から、第1入力画面となるべき候補画面を第2入力画面に対する入力操作に応じて選択させることができる。
このため、第1入力画面とする候補画面を選択するための選択画面を表示する領域を、当該第1入力画面に設ける必要がない。これにより、第1入力画面の表示領域を広くとることができる。
このため、操作領域を狭めることなく、入力操作を取得する第1入力画面、及び第2入力画面を表示する入力装置、及び入力方法を実現することができる。
本発明の入力装置は、上記面状部材が検知した像の領域の個数を計数する計数手段をさらに備え、上記入力画面選択手段は、上記計数手段が計数した領域の個数に応じて、上記第1入力画面または第2入力画面を選択することが好ましい。
上記構成により、上記計数手段は、上記面状部材が検知した像の領域の個数を計数する。そして、上記計数手段が計数した上記像の領域の個数に応じて、上記入力画面選択手段は、ユーザの入力操作を取得するための第1入力画面と、第2入力画面とを選択する。
このため、像の領域の個数に応じて第1入力画面、または第2入力画面を選択することができる。
本発明の入力装置は、上記面状部材が検知した像の面積を求める面積算出手段と、上記面積算出手段が求めた像の面積が、所定の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、上記入力画面選択手段は、上記判定手段の判定結果に応じて、上記第1入力画面または第2入力画面を選択することが好ましい。
上記構成により、上記面積算出手段は、上記面状部材が検知した像の面積を求める。そして、上記判定手段は、上記面積算出手段が求めた像の面積が、所定の閾値以上であるか否かを判定し、当該判定結果に応じて、上記入力画面選択手段が、上記第1入力画面または上記第2入力画面を選択する。
このため、像の領域の面積に応じて上記第1入力画面、または上記第2入力画面を選択することができる。
本発明の入力装置は、上記面状部材が検知する上記近傍の像は、ユーザが入力操作を行う指の像であることが好ましい。
上記構成により、上記面状部材は、ユーザが入力操作を行う指の像を、近傍の像として検知する。
このため、ユーザは、上記面状部材に近づける指の本数を変更するだけで、上記第1入力画面と、上記第2入力画面とを選択することができるので、操作性がよい入力装置を提供できる。
本発明の入力装置は、近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するための面状部材と、上記面状部材が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための上記第1入力画面または第2入力画面を選択する入力画面選択手段と、上記入力画面選択手段が上記第2入力画面を選択したときの入力操作に応じて、上記第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択手段と、上記候補画面選択手段が選択した候補画面を上記第1入力画面として設定する候補画面設定手段と、上記候補画面設定手段が設定した第1入力画面を、上記第2入力画面とともに上記面状部材に重畳表示させる表示制御手段と、を備える。
本発明の入力方法は、近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するための面状部材を備える入力装置の入力方法であって、上記面状部材が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための上記第1入力画面または第2入力画面を選択する入力画面選択ステップと、上記入力画面選択ステップで、上記第2入力画面を選択したときの入力操作に応じて、上記第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択ステップと、上記候補画面選択ステップで選択した候補画面を上記第1入力画面として設定する候補画面設定ステップと、上記候補画面設定ステップで設定した第1入力画面を、上記第2入力画面とともに上記面状部材に重畳表示させる表示ステップと、を含む。
これにより、操作領域を狭めることなく、入力操作を取得する第1入力画面、及び第2入力画面を表示する入力装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の要部構成を表すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルの断面を模式的に示す図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルにて反射像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。図3(b)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルにて影像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置で用いられるコマンドのフレーム構造の一例を模式的に示す図である。 図5に示したコマンドに含まれる各フィールドに指定可能な値の一例、および、その概要を説明する図である。 図7(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置にて、対象物がセンサ内蔵液晶パネル上に置かれていないときに、センサ内蔵液晶パネル全体をスキャンした結果として得られる画像データである。図7(b)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置にて、ユーザが指でセンサ内蔵液晶パネルをタッチしているときに、スキャンした結果として得られる画像データである。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルの構成およびその周辺回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置のセンサ内蔵液晶パネルに重畳表示する第1入力画面L1及び第2入力画面L2の様子、及び複数の候補画面を表す説明図である。 図10(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置がセンサ内蔵液晶パネルに重畳表示する入力画面のうち、第2入力画面の構成の一例を表す説明図であり、図10(b)は第1入力画面を英字入力画面として構成する一例を表す説明図であり、図10(c)は第1入力画面をテンキー入力画面として構成する一例を表す説明図であり、図10(d)は第1入力画面をローマ字入力画面として構成する一例を表す説明図であり、図10(e)は第1入力画面を手書き入力画面として構成する一例を表す説明図である。 図11(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置のセンサ内蔵液晶パネルが、第1入力画面と、第2入力画面とを重畳表示している様子を表す説明図であり、図11(b)は、図11(a)に示すデータ表示/センサ装置のセンサ内蔵液晶パネルが、第2入力画面のメニュー項目を選択表示している様子を表す説明図であり、図11(c)は、図11(b)で選択されたメニュー項目に対応付けられている候補画面が、第1入力画面として表示された様子を表す説明図であり、図11(d)は、図11(a)に示す第1入力画面の入力操作を取得した入力領域が選択表示されている様子を表す説明図である。 図12は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の処理の流れを表すフローチャートである。 図13は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置のセンサ内蔵液晶パネルに重畳表示する第1入力画面、及び候補画面を含む第2入力画面の様子、および複数の候補画面を表す説明図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の変形例の要部構成の変形例を表すブロック図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置のセンサ内蔵液晶パネルが、第1入力画面と、第2入力画面とを重畳表示している様子を表す説明図である。(b)は、(a)に示すセンサ内蔵液晶パネルが、第2入力画面のテンキー入力領域を選択表示している様子を表す説明図である。(c)は、(a)に示すセンサ内蔵液晶パネルが、第1入力画面の英字入力領域を選択表示している様子を表す説明図である。(d)は、(a)に示す表示画面のうち、第2入力画面に配置された第2入力画面入力領域の表示を強調表示している様子を表す。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の要部構成を表すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の要部構成を表すブロック図である。
本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100(入力装置)は、近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面L1と、当該第1入力画面L1とは異なる第2入力画面L2とを重畳表示するためのセンサ内蔵液晶パネル301(面状部材)と、センサ内蔵液晶パネル301が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための第1入力画面L1または第2入力画面L2を選択する入力画面選択部840(入力画面選択手段)と、入力画面選択部840が第2入力画面L2を選択したときの入力操作に応じて、第1入力画面L1となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面設定部865(候補画面選択手段)と、候補画面設定部865が選択した候補画面を第1入力画面L1として設定する候補画面設定部865(候補画面設定手段)と、候補画面設定部865が設定した第1入力画面L1を、第2入力画面L2とともにセンサ内蔵液晶パネル301に重畳表示させる表示データ生成部810(表示制御手段)と、を備えている装置である。
まず、以下で、データ表示/センサ装置100が備えるセンサ内蔵液晶パネル301の概要について説明する。なお、データ表示/センサ装置100が備えるセンサ内蔵液晶パネル301は1つでもよいし、複数でもよい。
(センサ内蔵液晶パネルの概要)
上記データ表示/センサ装置100が備えるセンサ内蔵液晶パネル301は、データの表示に加え、対象物の画像検出が可能な液晶パネルである。ここで、対象物の画像検出とは、例えば、ユーザが指やペンなどでポインティング(タッチ)した位置の検出や、印刷物等の画像の読み取り(スキャン)である。なお、表示に用いるデバイスは、液晶パネルに限定されるものではなく、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどであってもよい。
なお、本実施の形態では、センサ内蔵液晶パネル301は、対象物がタッチ(接触)した場合に、タッチした位置の検出や、画像の読み取りを行うものとして説明するが、実際には、センサ内蔵液晶パネル301は、対象物が完全に接触しなくても、当該対象物が有る程度、接近すれば当該対象物の位置や画像を読み取ることが可能である。
図2を参照しながら、センサ内蔵液晶パネル301の構造について説明する。図2は、センサ内蔵液晶パネル301の断面を模式的に示す図である。なお、ここで説明するセンサ内蔵液晶パネル301は一例であり、表示面と読取面とが共用されているものであれば、任意の構造のものが利用できる。
図示のとおり、センサ内蔵液晶パネル301は、背面側に配置されるアクティブマトリクス基板51Aと、表面側に配置される対向基板51Bとを備え、これら基板の間に液晶層52を挟持した構造を有している。アクティブマトリクス基板51Aには、画素電極56、データ信号線57、光センサ回路32(図示せず)、配向膜58、偏光板59などが設けられる。対向基板51Bには、カラーフィルタ53r(赤)、53g(緑)、53b(青)、遮光膜54、対向電極55、配向膜58、偏光板59などが設けられる。また、センサ内蔵液晶パネル301の背面には、バックライト307が設けられている。
なお、光センサ回路32に含まれるフォトダイオード6は、青のカラーフィルタ53bを設けた画素電極56の近傍に設けられているが、この構成に限定されるものではない。赤のカラーフィルタ53rを設けた画素電極56の近傍に設けてもよいし、緑のカラーフィルタ53gを設けた画素電極56の近傍に設けてもよい。
次に、図3(a)および図3(b)を参照しながら、ユーザが、指やペンで、センサ内蔵液晶パネル301上をタッチした位置を検出する2種類の方法について説明する。
図3(a)は、反射像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。バックライト307から光63が出射されると、フォトダイオード6を含む光センサ回路32は、指などの対象物64により反射された光63を検知する。これにより、対象物64の反射像を検知することができる。このように、センサ内蔵液晶パネル301は、反射像を検知することにより、タッチした位置を検出することができる。
また、図3(b)は、影像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。図3(b)に示すように、フォトダイオード6を含む光センサ回路32は、対向基板51Bなどを透過した外光61を検知する。しかしながら、ペンなどの対象物62がある場合は、外光61の入射が妨げられるので、光センサ回路32が検知する光量が減る。これにより、対象物62の影像を検知することができる。このように、センサ内蔵液晶パネル301は、影像を検知することにより、タッチした位置を検出することもできる。
上述のように、フォトダイオード6は、バックライト307より出射された光の反射光(影像)を検知してもよいし、外光による影像を検知してもよい。また、上記2種類の検知方法を併用して、影像と反射像とを両方を同時に検知するようにしてもよい。
(データ表示/センサ装置の要部構成)
次に、図4を参照しながら、上記データ表示/センサ装置100の要部構成について説明する。図4は、データ表示/センサ装置100の要部構成を示すブロック図である。図示のように、データ表示/センサ装置100は、1または複数の表示/光センサ部300、回路制御部600、データ処理部700、主制御部800、記憶部901、一次記憶部902、操作部903、外部通信部907、音声出力部908、および音声入力部909を備えている。ここでは、データ表示/センサ装置100は、表示/光センサ部300を2つ(第1表示/光センサ部300Aおよび第2表示/光センサ部300B)備えているものとして説明する。なお、第1表示/光センサ部300Aおよび第2表示/光センサ部300Bを区別しないときは、表示/光センサ部300と表記する。
表示/光センサ部300は、いわゆる光センサ内蔵液晶表示装置である。表示/光センサ部300は、センサ内蔵液晶パネル301、バックライト307、それらを駆動するための周辺回路309を含んで構成される。
センサ内蔵液晶パネル301は、マトリクス状に配置された複数の画素回路31および光センサ回路32を含んで構成される。センサ内蔵液晶パネル301の詳細な構成については後述する。
周辺回路309は、液晶パネル駆動回路304、光センサ駆動回路305、信号変換回路306、バックライト駆動回路308を含む。
液晶パネル駆動回路304は、回路制御部600の表示制御部601からのタイミング制御信号(TC1)およびデータ信号(D)に従って、制御信号(G)およびデータ信号(S)を出力し、画素回路31を駆動する回路である。画素回路31の駆動方法の詳細については後述する。
光センサ駆動回路305は、回路制御部600のセンサ制御部602からのタイミング制御信号(TC2)に従って、信号線(R)に電圧を印加し、光センサ回路32を駆動する回路である。光センサ回路32の駆動方法の詳細については後述する。
信号変換回路306は、光センサ回路32から出力されるセンサ出力信号(SS)をデジタル信号(DS)に変換し、該変換後の信号をセンサ制御部602に送信する回路である。
バックライト307は、複数の白色LED(Light Emitting Diode)を含んでおり、センサ内蔵液晶パネル301の背面に配置される。そして、バックライト駆動回路308から電源電圧が印加されると、バックライト307は点灯し、センサ内蔵液晶パネル301に光を照射する。なお、バックライト307は、白色LEDに限らず、他の色のLEDを含んでいてもよい。また、バックライト307は、LEDに代えて、例えば、冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)を含むものであってもよい。
バックライト駆動回路308は、回路制御部600のバックライト制御部603からの制御信号(BK)がハイレベルであるときは、バックライト307に電源電圧を印加し、逆に、バックライト制御部603からの制御信号がローレベルであるときは、バックライト307に電源電圧を印加しない。
次に、回路制御部600について説明する。回路制御部600は、表示/光センサ部300の周辺回路309を制御するデバイスドライバとしての機能を備えるものである。回路制御部600は、表示制御部601、センサ制御部602、バックライト制御部603、および表示データ記憶部604を備えている。
表示制御部601は、データ処理部700の表示データ処理部701から表示データを受信するとともに、表示データ処理部701からの指示に従って、表示/光センサ部300の液晶パネル駆動回路304に、タイミング制御信号(TC1)およびデータ信号(D)を送信し、上記受信した表示データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる。
なお、表示制御部601は、表示データ処理部701から受信した表示データを、表示データ記憶部604に一次記憶させる。そして、当該一次記憶させた表示データに基づいて、データ信号(D)を生成する。表示データ記憶部604は、例えば、VRAM(video random access memory)などである。
センサ制御部602は、データ処理部700のセンサデータ処理部703からの指示に従って、表示/光センサ部300の光センサ駆動回路305に、タイミング制御信号(TC2)を送信し、センサ内蔵液晶パネル301にてスキャンを実行させる。
また、センサ制御部602は、信号変換回路306からデジタル信号(DS)を受信する。そして、センサ内蔵液晶パネル301に含まれる全ての光センサ回路32から出力されたセンサ出力信号(SS)に対応するデジタル信号(DS)に基づいて、画像データを生成する。つまり、センサ内蔵液晶パネル301の読み取り領域全体で読み取った画像データを生成する。そして、該生成した画像データをセンサデータ処理部703に送信する。
バックライト制御部603は、表示データ処理部701およびセンサデータ処理部703からの指示に従って、表示/光センサ部300のバックライト駆動回路308に制御信号(BK)を送信し、バックライト307を駆動させる。
なお、データ表示/センサ装置100が、複数の表示/光センサ部300を備える場合、表示制御部601は、データ処理部700から、どの表示/光センサ部300にて表示データを表示するかの指示を受けたとき、当該指示に応じた表示/光センサ部300の液晶パネル駆動回路304を制御する。また、センサ制御部602は、データ処理部700から、どの表示/光センサ部300にて対象物のスキャンを行なうかの指示を受けたとき、当該指示に応じた表示/光センサ部300の光センサ駆動回路305を制御するとともに、当該指示に応じた表示/光センサ部300の信号変換回路306からデジタル信号(DS)を受信する。
次に、データ処理部700について説明する。データ処理部700は、主制御部800から受信する「コマンド」に基づいて、回路制御部600に指示を与えるミドルウェアとしての機能を備えるものである。なお、コマンドの詳細については後述する。
データ処理部700は、表示データ処理部701およびセンサデータ処理部703を備えている。そして、データ処理部700が、主制御部800からコマンドを受信すると、該受信したコマンドに含まれる各フィールド(後述する)の値に応じて、表示データ処理部701およびセンサデータ処理部703の少なくとも一方が動作する。
表示データ処理部701は、主制御部800から表示データを受信するとともに、データ処理部700が受信したコマンドに従って、表示制御部601およびバックライト制御部603に指示を与え、上記受信した表示データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる。なお、コマンドに応じた、表示データ処理部701の動作については、後述する。
センサデータ処理部703は、データ処理部700が受信したコマンドに従って、センサ制御部602およびバックライト制御部603に指示を与える。
また、センサデータ処理部703は、センサ制御部602から画像データを受信し、当該画像データをそのまま画像データバッファ704に格納する。そして、センサデータ処理部703は、データ処理部700が受信したコマンドに従って、画像データバッファ704に記憶されている画像データに基づいて、「全体画像データ」、「部分画像データ(部分画像の座標データを含む)」、および「座標データ」の少なくともいずれか1つを、主制御部800に送信する。なお、全体画像データ、部分画像データ、および座標データについては、後述する。また、コマンドに応じた、センサデータ処理部703の動作については、後述する。
次に、主制御部800は、アプリケーションプログラムを実行するものである。主制御部800は、記憶部901に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部902に読み出して実行する。
主制御部800で実行されるアプリケーションプログラムは、センサ内蔵液晶パネル301に表示データを表示させたり、センサ内蔵液晶パネル301にて対象物のスキャンを行わせるために、データ処理部700に対して、コマンドおよび表示データを送信する。また、コマンドに「データ種別」を指定した場合は、当該コマンドの応答として、全体画像データ、部分画像データ、および座標データの少なくともいずれか1つを、データ処理部700から受信する。
なお、回路制御部600、データ処理部700、および主制御部800は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等で構成することができる。また、データ処理部700は、ASIC(application specific integrate circuit)などの回路で構成されていてもよい。
次に、記憶部901は、図示のように、主制御部800が実行するプログラムおよびデータを格納するものである。なお、主制御部800が実行するプログラムは、アプリケーション固有のプログラムと、各アプリケーションが共用可能な汎用プログラムとに分離されていてもよい。
次に、操作部903は、データ表示/センサ装置100のユーザの入力操作を受けつけるものである。操作部903は、例えば、スイッチ、リモコン、マウス、キーボードなどの入力デバイスで構成される。そして、操作部903は、データ表示/センサ装置100のユーザの入力操作に応じた制御信号を生成し、該生成した制御信号を主制御部800へ送信する。
なお、上記スイッチの例としては、筐体のヒンジ部分に設けられ、筐体の開閉状態を検出するヒンジ部スイッチ904、電源のオンとオフとを切り替える電源スイッチ905、予め所定の機能が割り当てられているユーザスイッチ906などのハードウェアスイッチを想定している。
その他、データ表示/センサ装置100は、無線/有線通信によって外部装置と通信を行なうための外部通信部907、音声を出力するためのスピーカ等の音声出力部908、音声信号を入力するためのマイク等の音声入力部909などを適宜備えていてもよい。
(コマンドの詳細)
次に、図5および図6を参照しながら、主制御部800からデータ処理部700に送信されるコマンドの詳細について説明する。図5は、コマンドのフレーム構造の一例を模式的に示す図である。また、図6は、コマンドに含まれる各フィールドに指定可能な値の一例、および、その概要を説明する図である。
図5に示すように、コマンドは、「ヘッダ」、「データ取得タイミング」、「データ種別」、「スキャン方式」、「スキャン画像階調」、「スキャン解像度」、「スキャンパネル」、「表示パネル」、および「予備」の各フィールドを含んでいる。そして、各フィールドには、例えば、図6に示す値が指定可能である。
「ヘッダ」フィールドは、フレームの開始を示すフィールドである。「ヘッダ」フィールドであることが識別可能であれば、「ヘッダ」フィールドの値は、どのような値であってもよい。
次に、「データ取得タイミング」フィールドは、データを主制御部800へ送信すべきタイミングを指定するフィールドである。「データ取得タイミング」フィールドには、例えば、“00”(センス)、“01”(イベント)、および“10”(オール)という値が指定可能である。
ここで、“センス”は、最新のデータを直ちに送信することを指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「データ取得タイミング」フィールドの値が“センス”であるコマンドを受信すると、「データ種別」フィールドにて指定されている最新のデータを、直ちに、主制御部800に送信する。
また、“イベント”は、センサ制御部602から受信する画像データに変化が生じたタイミングで送信することを指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「データ取得タイミング」フィールドの値が“イベント”であるコマンドを受信すると、「データ種別」フィールドにて指定されているデータを、センサ制御部602から受信する画像データに、所定の閾値より大きい変化が生じたタイミングで、主制御部800に送信する。
また、“オール”は、所定周期でデータを送信することを指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「データ取得タイミング」フィールドの値が“オール”であるコマンドを受信すると、「データ種別」フィールドにて指定されているデータを、所定周期で、主制御部800に送信する。なお、上記所定周期は、光センサ回路32にてスキャンを行なう周期と一致する。
次に、「データ種別」フィールドは、センサデータ処理部703から取得するデータの種別を指定するフィールドである。なお、「データ種別」フィールドには、例えば、“001”(座標)、“010”(部分画像)、および“100”(全体画像)という値が指定可能である。さらに、これらの値を加算することによって、“座標”と、“部分画像”/“全体画像”とを、同時に指定可能である。例えば、“座標”と“部分画像”とを同時に指定する場合、“011”と指定することができる。
センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“全体画像”であるコマンドを受信すると、画像データバッファ704に記憶している画像データそのものを主制御部800に送信する。画像データバッファ704に記憶している画像データそのものを、「全体画像データ」と称する。
また、センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“部分画像”であるコマンドを受信すると、センサ制御部602から受信する画像データから、所定の閾値より大きい変化が生じた部分を含む領域を抽出し、該抽出した領域の画像データを主制御部800に送信する。ここで、当該画像データを、「部分画像データ」と称する。なお、上記部分画像データが複数抽出された場合、センサデータ処理部703は、該抽出されたそれぞれの部分画像データを主制御部800に送信する。
さらに、センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“部分画像”であるコマンドを受信したとき、部分画像データにおける代表座標を検出し、当該代表座標の部分画像データにおける位置を示す座標データを主制御部800に送信する。なお、上記代表座標とは、例えば、上記部分画像データの中心の座標、上記部分画像データの重心の座標などが挙げられる。
次に、センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“座標”であるコマンドを受信すると、上記代表座標の全体画像データにおける位置を示す座標データを主制御部800に送信する。なお、上記部分画像データが複数抽出された場合、センサデータ処理部703は、該抽出された、それぞれの部分画像データの、全体画像データにおける代表座標を検出し、当該代表座標を示す座標データのそれぞれを主制御部800に送信する(多点検出)。
なお、全体画像データ、部分画像データ、および座標データの具体例については、模式図を参照しながら後述する。
次に、「スキャン方式」フィールドは、スキャン実行時に、バックライト307を点灯するか否かを指定するフィールドである。「スキャン方式」フィールドには、例えば、“00”(反射)、“01”(透過)、および“10”(反射/透過)という値が指定可能である。
“反射”は、バックライト307を点灯した状態でスキャンを行なうことを指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン方式」フィールドの値が“反射”であるコマンドを受信すると、光センサ駆動回路305とバックライト駆動回路308とが同期して動作するように、センサ制御部602とバックライト制御部603とに指示を与える。
また、“透過”は、バックライト307を消灯した状態でスキャンを行なうことを指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン方式」フィールドの値が“透過”であるコマンドを受信すると、光センサ駆動回路305を動作させ、バックライト駆動回路308と動作させないようにセンサ制御部602とバックライト制御部603とに指示を与える。なお、“反射/透過”は、“反射”と“透過”とを併用してスキャンを行なうことを指定するものである。
次に、「スキャン画像階調」フィールドは、部分画像データおよび全体画像データの階調を指定するフィールドである。「スキャン画像階調」フィールドには、例えば、“00”(2値)、および“01”(多値)という値が指定可能である。
ここで、センサデータ処理部703は、「スキャン画像階調」フィールドの値が“2値”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データをモノクロデータとして、主制御部800に送信する。
また、センサデータ処理部703は、「スキャン画像階調」フィールドの値が“多値”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データを多階調データとして、主制御部800に送信する。
次に、「スキャン解像度」フィールドは、部分画像データおよび全体画像データの解像度を指定するフィールドである。「スキャン解像度」フィールドには、例えば、“0”(高)および“1”(低)という値が指定可能である。
ここで、“高”は、高解像度を指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン解像度」フィールドの値が“高”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データを高解像度で主制御部800に送信する。例えば、画像認識などの画像処理を行なう対象の画像データ(指紋などの画像データ)には、“高”を指定することが望ましい。
また、“低”は、低解像度を指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン解像度」フィールドの値が“低”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データを低解像度で主制御部800に送信する。例えば、タッチした位置等が分かる程度でよい画像データ(タッチした指や手の画像データなど)には、“低”を指定することが望ましい。
次に、「スキャンパネル」フィールドは、どの表示/光センサ部300にて対象物のスキャンを行なうかを指定するフィールドである。「スキャンパネル」フィールドには、例えば、“001”(第1表示/光センサ部300A)、“010”(第2表示/光センサ部300B)という値が指定可能である。なお、これらの値を加算することによって、複数の表示/光センサ部300を同時に指定可能である。例えば、“第1表示/光センサ部300A”と“第2表示/光センサ部300B”とを同時に指定する場合、“011”と指定することができる。
ここで、センサデータ処理部703は、「スキャンパネル」フィールドの値が“第1表示/光センサ部300A”であるコマンドを受信すると、第1表示/光センサ部300Aの光センサ駆動回路305およびバックライト駆動回路308を制御するように、センサ制御部602およびバックライト制御部603に指示を与える。
次に、「表示パネル」フィールドは、どの表示/光センサ部300にて表示データを表示させるかを指定するフィールドである。「表示パネル」フィールドには、例えば、“001”(第1表示/光センサ部300A)、“010”(第2表示/光センサ部300B)という値が指定可能である。なお、これらの値を加算することによって、複数の表示/光センサ部300を同時に指定可能である。例えば、“第1表示/光センサ部300A”と“第2表示/光センサ部300B”とを同時に指定する場合、“011”と指定することができる。
ここで、表示データ処理部701は、例えば、「表示パネル」フィールドの値が“第1表示/光センサ部300A”であるコマンドを受信すると、第1表示/光センサ部300Aに表示データを表示させるために、第1表示/光センサ部300Aの液晶パネル駆動回路304およびバックライト駆動回路308を制御するように、表示制御部601およびバックライト制御部603に指示を与える。
次に、「予備」フィールドは、上述したフィールドにて指定可能な情報以外の情報をさらに指定する必要がある場合に、適宜指定されるフィールドである。
なお、主制御部800にて実行されるアプリケーションは、コマンドを送信するにあたり、上述したフィールドを全て使用する必要はなく、使用しないフィールドには無効値(NULL値など)を設定しておけばよい。
また、ユーザが指やペンなどでタッチした位置の座標データを取得したいときは、「データ種別」フィールドに“座標”を指定したコマンドをデータ処理部700に送信することとなるが、指やペンなどは動きがあるため、さらに、当該コマンドの「データ取得タイミング」フィールドに“オール”を指定し、座標データを取得するようにすることが望ましい。また、タッチした位置の座標データが取得できればよいため、スキャンの精度は高くなくてもよい。したがって、上記コマンドの「スキャン解像度」フィールドの値は“低”を指定しておけばよい。
また、コマンドの「データ種別」フィールドに“座標”を指定した場合において、例えば、ユーザが、複数の指やペンなどでセンサ内蔵液晶パネル301を同時にタッチした場合は、該タッチした位置の座標データのそれぞれを取得することができる(多点検出)。
また、原稿などの対象物の画像データを取得する場合、「データ種別」フィールドに“全体画像”を指定したコマンドをデータ処理部700に送信することとなるが、原稿などの対象物は、通常、静止させた状態でスキャンを実行することが一般的であるため、周期的にスキャンを実行する必要はない。従って、この場合は、「データ取得タイミング」フィールドに“センス”または“イベント”を指定することが望ましい。なお、原稿などの対象物をスキャンするときは、ユーザが文字を読みやすいように、スキャン精度は高い方が望ましい。したがって、「スキャン解像度」フィールドには“高”を指定することが望ましい。
(全体画像データ/部分画像データ/座標データ)
次に、図7を参照しながら、全体画像データ、部分画像データ、および座標データについて、例を挙げて説明する。図7(a)に示す画像データは、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に置かれていないときに、センサ内蔵液晶パネル301全体をスキャンした結果として得られる画像データである。また、図7(b)に示す画像データは、ユーザが指でセンサ内蔵液晶パネル301をタッチしているときに、センサ内蔵液晶パネル301全体をスキャンした結果として得られる画像データである。
ユーザが指でセンサ内蔵液晶パネル301をタッチしたとき、当該タッチした近傍の光センサ回路32が受光する光量が変化するため、当該光センサ回路32が出力する電圧に変化が生じ、その結果として、センサ制御部602が生成する画像データのうち、ユーザがタッチした部分の画素値の明度に変化が生じることとなる。
図7(b)に示す画像データでは、図7(a)に示す画像データと比べると、ユーザの指に該当する部分の画素値の明度が高くなっている。そして、図7(b)に示す画像データにおいて、明度が所定の閾値より大きく変化している画素値を全て含む最小の矩形領域(領域PP)が、“部分画像データ”である。
なお、領域APで示される画像データが、“全体画像データ”である。
また、部分画像データ(領域PP)の代表座標Zの、全体画像データ(領域AP)における座標データは(Xa,Ya)であり、部分画像データ(領域PP)における座標データは(Xp,Yp)である。
なお、センサ内蔵液晶パネル301は、ユーザが複数本の指を離さず、互いにくっ付けてセンサ内蔵液晶パネル301にタッチした場合など、指に該当する部分の画素の明度と、指同士の境目に該当する部分の画素の明度との差異が微小であったとしても、それぞれの指の座標データを取得できるように設定されている。
(センサ内蔵液晶パネルの構成)
次に、図8を参照しながら、センサ内蔵液晶パネル301の構成、および、センサ内蔵液晶パネル301の周辺回路309の構成について説明する。図8は、表示/光センサ部300の要部、特に、センサ内蔵液晶パネル301の構成および周辺回路309の構成を示すブロック図である。
センサ内蔵液晶パネル301は、光透過率(輝度)を設定するための画素回路31、および、自身が受光した光の強度に応じた電圧を出力する光センサ回路32を備えている。なお、画素回路31は、赤色、緑色、青色のカラーフィルタのそれぞれに対応するR画素回路31r、G画素回路31g、B画素回路31bの総称として用いる。
画素回路31は、センサ内蔵液晶パネル301上の列方向(縦方向)にm個、行方向(横方向)に3n個配置される。そして、R画素回路31r、G画素回路31g、およびB画素回路31bの組が、行方向(横方向)に連続して配置される。この組が1つの画素を形成する。
画素回路31の光透過率を設定するには、まず、画素回路31に含まれるTFT(Thin Film Transistor)33のゲート端子に接続される走査信号線Giにハイレベル電圧(TFT33をオン状態にする電圧)を印加する。その後、R画素回路31rのTFT33のソース端子に接続されているデータ信号線SRjに、所定の電圧を印加する。同様に、G画素回路31gおよびB画素回路31bについても、光透過率を設定する。そして、これらの光透過率を設定することにより、センサ内蔵液晶パネル301上に画像が表示される。
次に、光センサ回路32は、一画素毎に配置される。なお、R画素回路31r、G画素回路31g、およびB画素回路31bのそれぞれの近傍に1つずつ配置されてもよい。
光センサ回路32にて光の強度に応じた電圧を出力させるためには、まず、コンデンサ35の一方の電極に接続されているセンサ読み出し線RWiと、フォトダイオード36のアノード端子に接続されているセンサリセット線RSiとに所定の電圧を印加する。この状態において、フォトダイオード36に光が入射されると、入射した光量に応じた電流がフォトダイオード36に流れる。そして、当該電流に応じて、コンデンサ35の他方の電極とフォトダイオード36のカソード端子との接続点(以下、接続ノードV)の電圧が低下する。そして、センサプリアンプ37のドレイン端子に接続される電圧印加線SDjに電源電圧VDDを印加すると、接続ノードVの電圧は増幅され、センサプリアンプ37のソース端子からセンシングデータ出力線SPjに出力される。そして、当該出力された電圧に基づいて、光センサ回路32が受光した光量を算出することができる。
次に、センサ内蔵液晶パネル301の周辺回路である、液晶パネル駆動回路304、光センサ駆動回路305、およびセンサ出力アンプ44について説明する。
液晶パネル駆動回路304は、画素回路31を駆動するための回路であり、走査信号線駆動回路3041およびデータ信号線駆動回路3042を含んでいる。
走査信号線駆動回路3041は、表示制御部601から受信したタイミング制御信号TC1に基づいて、1ライン時間毎に、走査信号線G1〜Gmの中から1本の走査信号線を順次選択し、該選択した走査信号線にハイレベル電圧を印加するとともに、その他の走査信号線にローレベル電圧を印加する。
データ信号線駆動回路3042は、表示制御部601から受信した表示データD(DR、DG、およびDB)に基づいて、1ライン時間毎に、1行分の表示データに対応する所定の電圧を、データ信号線SR1〜SRn、SG1〜SGn、SB1〜SBnに印加する(線順次方式)。なお、データ信号線駆動回路3042は、点順次方式で駆動するものであってもよい。
光センサ駆動回路305は、光センサ回路32を駆動するための回路である。光センサ駆動回路305は、センサ制御部602から受信したタイミング制御信号TC2に基づいて、センサ読み出し信号線RW1〜RWmの中から、1ライン時間毎に1本ずつ選択したセンサ読み出し信号線に所定の読み出し用電圧を印加するとともに、その他のセンサ読み出し信号線には、所定の読み出し用電圧以外の電圧を印加する。また、同様に、タイミング制御信号TC2に基づいて、センサリセット信号線RS1〜RSmの中から、1ライン時間毎に1本ずつ選択したセンサリセット信号線に所定のリセット用電圧を印加するとともに、その他のセンサリセット信号線には、所定のリセット用電圧以外の電圧を印加する。
センシングデータ出力信号線SP1〜SPnはp個(pは1以上n以下の整数)のグループにまとめられ、各グループに属するセンシングデータ出力信号線は、時分割で順次オン状態になるスイッチ47を介して、センサ出力アンプ44に接続される。センサ出力アンプ44は、スイッチ47により接続されたセンシングデータ出力信号線のグループからの電圧を増幅し、センサ出力信号SS(SS1〜SSp)として、信号変換回路306へ出力する。
(データ表示/センサ装置の要部構成の説明)
次に、図1を参照しながら、データ表示/センサ装置100の詳細な説明を行う。
図1は、データ表示/センサ装置100の要部構成を表すブロック図である。
図1に示すように、主制御部800は、表示データ生成部810(表示制御手段)と、データ取得部820と、データ計数部830(計数手段)と、入力画面選択部840(入力画面選択手段)と、第1入力画面制御部860と、第2入力画面制御部850とを含む。また、第1入力画面制御部860は、候補画面設定部865(候補画面設定手段)を含み、第2入力画面制御部850は、候補画面選択部855(候補画面選択手段)を含む。
表示データ生成部810は、第1入力画面制御部860、第2入力画面制御部850からの出力に基づいて、記憶部901を参照し、第1入力画面L1と第2入力画面L2とをセンサ内蔵液晶パネル301に重畳表示させるための表示データを生成し、当該生成した表示データをデータ処理部700に出力するものである。
また、表示データ生成部810は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳した表示画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる際、併せて、コマンドを設定し、設定したコマンドをデータ処理部700に出力するものである。
データ取得部820は、データ処理部700から出力される座標データや全体画像データを取得するものであり、上記取得した座標データや全体画像データをデータ計数部830に出力する。
データ計数部830は、データ取得部820から出力される座標データを計数するものである。そして、データ計数部830は、上記計数した結果を座標データの個数として、入力画面選択部840に出力すると共に、併せて、データ取得部820から出力される座標データも入力画面選択部840へ出力する。
入力画面選択部840は、データ計数部830から出力される座標データの個数の値に応じて、入力操作を取得するための第1入力画面L1または第2入力画面L2を選択するものである。入力画面選択部840は、データ計数部830から出力される座標データの個数の値、または判定部880(後述する)から出力される判定結果によって、センサ内蔵液晶パネル301に接触している指の本数を認識する。
第2入力画面制御部850は、第2入力画面L2への入力操作に応じて、複数の候補画面のうち、第1入力画面L1となる候補画面を選択したり、第2入力画面L2の表示を変更させたりするものである。
第2入力画面制御部850は、センサ内蔵液晶パネル301へのユーザの2本の指の接触があった場合に、記憶部901を参照し、上記指の接触位置が、第2入力画面L2に配置している入力選択領域内であるか否かを判定する。そして、第2入力画面制御部850は、上記指の接触位置が上記入力選択領域内であると判定した場合、第2入力画面制御部850の候補画面選択部855は、記憶部901を参照し、上記入力選択領域に対応付けられた候補画面を選択する。そして、候補画面選択部855は、上記選択した候補画面を特定するための情報を第1入力画面制御部860へ出力する。
また、第2入力画面制御部850は、上記指の接触位置が上記入力選択領域内であると判定した場合、上記入力選択領域を選択表示するための情報を表示データ生成部810に出力する。
第1入力画面制御部860は、第2入力画面制御部850からの出力を取得し、また記憶部901に記憶されている情報を参照することにより、第1入力画面L1を生成するのに必要な情報を、表示データ生成部810に出力するものである。
第1入力画面制御部860は、センサ内蔵液晶パネル301へのユーザの1本の指の接触があった場合に、記憶部901を参照し、上記指の接触位置が第1入力画面L1に表示している入力領域内であるか否かを判定する。そして、第1入力画面制御部860は、ユーザの指の接触位置が第1入力画面L1に表示している入力領域内であると判定した場合、当該入力領域を選択表示させるための情報を表示データ生成部810に出力する。
また、第1入力画面制御部860は、候補画面選択部855が選択した候補画面を特定するための情報を取得すると、第1入力画面制御部860の候補画面設定部865は、候補画面選択部855が選択した候補画面を、第1入力画面L1として設定する。
記憶部901には、表示データ生成部810が、センサ内蔵液晶パネル301に第1入力画面L1及び第2入力画面L2を重畳表示させる表示データを生成するための情報(表示データ生成情報)が記憶されている。
表示データ生成情報は、例えば、第2入力画面L2のメニュー項目を表示するための領域である入力選択領域を示す情報(入力選択領域情報)、各入力選択領域と対応付けられたメニュー項目を表す情報(メニュー項目情報)、各入力選択領域と対応付けられた候補画面を特定する情報(候補画面特定情報)、各候補画面を表す情報(候補画面情報)、第1入力画面L1の各選択画面の各文字の入力操作を取得するための各入力領域を示す情報(入力領域情報)が含まれる。また、各入力領域と文字とを対応付けて記憶している。
入力選択領域情報は、入力領域を第2入力画面L2に配置するための領域や位置を表す座標データであり、入力領域情報は、各入力領域を第1入力画面に配置するための領域や位置を現す座標データである。
メニュー項目情報は、入力選択領域に表示するためのメニュー項目を表す情報である。また、候補画面特定情報は、各入力選択領域と対応付けられている候補画面を特定するための情報である。そして、候補画面情報は、第1入力画面L1として候補画面を表示させるための情報である。
(入力画面及び候補画面の説明)
次に、図9、図10(a)〜(e)を用い、データ表示/センサ装置100が、センサ内蔵液晶パネル301に重畳表示する第1入力画面L1、及び第2入力画面L2について説明する。
図9は、センサ内蔵液晶パネル301に重畳表示する第1入力画面L1及び第2入力画面L2の様子、及び複数の候補画面を表す説明図である。
図10(a)は、データ表示/センサ装置100がセンサ内蔵液晶パネル301に重畳表示する入力画面のうち、第2入力画面L2の構成の一例を表す説明図である。
図10(b)〜(e)は、データ表示/センサ装置100がセンサ内蔵液晶パネル301に重畳表示する入力画面のうち、第1入力画面L1となりうる複数の候補画面を表す。
図10(b)は第1入力画面L1を英字入力画面L1aとして構成する一例を表し、図10(c)は第1入力画面L1をテンキー入力画面L1bとして構成する一例を表し、図10(d)は第1入力画面L1をローマ字入力画面として構成する一例を表し、図10(e)は第1入力画面L1を手書き入力画面として構成する一例を表す説明図である。
図9に示すように、センサ内蔵液晶パネル301が表示する表示画面(入力画面)は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とが重畳されたものである。つまり、センサ内蔵液晶パネル301が表示する表示画面は、第1入力画面L1で表示している複数の文字のうちの一部と、第2入力画面L2で表示している複数の文字のうちの一部とが重なっているものである。
そして、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とは、センサ内蔵液晶パネル301が、近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能である。
第1入力画面L1は、センサ内蔵液晶パネル301がユーザの1本の指のタッチを検知することにより、ユーザからの入力操作を取得するものである。第1入力画面L1には、ユーザの1本の指での入力操作を取得するための入力領域である第1入力画面入力領域が配置されている。
そして、第2入力画面L2は、センサ内蔵液晶パネル301がユーザの2本の指のタッチを検知することにより、ユーザからの入力操作を取得するものである。第2入力画面L2には、ユーザの2本の指での入力操作を取得するための入力領域である第2入力画面入力領域が配置されている。
第1入力画面L1と、第2入力画面L2とは、例えば、それぞれの文字を異なる色で表示したり、一方の文字等を通常に表示し、他方の文字等を半透明で表示したりするなど、それぞれに表示されている文字等をユーザが視認できるように、センサ内蔵液晶パネル301に重畳表示されている。ここでは、センサ内蔵液晶パネル301は、第2入力画面L2に表示されている文字を通常に表示し、第1入力画面L1に表示されている文字を半透明で表示している。
第2入力画面L2は、第1入力画面L1として表示する候補画面を選択させる、ユーザからの入力操作を取得するためのメニュー項目が表示された複数の入力選択領域が、第2入力画面入力領域として配置されている。
第1入力画面L1は、ユーザからの入力操作として、文字の入力等を取得するための入力画面である。第1入力画面L1は、第2入力画面L2から取得した、ユーザからの入力操作に応じて、複数の候補画面から選択されるものである。このため、第1入力画面L1とする候補画面を選択するために選択画面を表示する領域を、第1入力画面L1に設ける必要がない。これにより、ユーザからの入力操作として文字等の入力を取得するための第1入力画面の表示領域を広くとることができるので、操作性を向上させることができる。
図9では、第2入力画面L2には、メニュー項目として”英字”、”テンキー”、”ローマ字”、”手書き”と表示された項目が配置されている。そして、第1入力画面L1として、上記メニュー項目のうち、”英字”項目と対応付けられている第1入力画面入力領域が配置された英字入力画面L1aが選択されている。つまり、センサ内蔵液晶パネル301は、第2入力画面L2と、第1入力画面L1としての英字入力画面L1aとを重畳表示している。
また、第1入力画面L1となり得る複数の候補画面は、上記メニュー項目のうち、”テンキー”と対応付けられているテンキー入力画面L1b、”ローマ字”と対応付けられているローマ字入力画面L1e、および”手書き”と対応付けられている手書き入力画面L1dを含む。
次に、図10(a)〜(e)を用い、第1入力画面L1、候補画面、および第2入力画面L2について説明する。
図10(a)に示すように、第2入力画面L2には、ユーザの入力操作を取得するための複数のメニュー項目が第2入力画面入力領域として配置されている。
複数のメニュー項目のそれぞれには入力選択領域が割り当てられており、データ表示/センサ装置100は、上記入力選択領域内への2本の指のタッチを検出することにより、上記入力選択領域内に対応付けられている候補画面を第1入力画面L1として選択する。
ここでは、第2入力画面L2は、メニュー項目として”英字”と表示する英字入力選択領域L2a、”テンキー”と表示するテンキー入力選択領域L2b、”ローマ字”と表示するローマ字入力選択領域L2c、および”手書き”と表示する手書き入力選択領域L2dを配置している。
図10(b)に示す英字入力画面L1aは、英字入力選択領域L2aと対応付けられている。そして、英字入力画面L1aは、データ表示/センサ装置100が、英字入力選択領域L2a内への入力操作を取得することにより、第1入力画面L1として選択されるものである。
英字入力画面L1aは、各英字の入力操作を取得するための入力画面である。英字入力画面L1aには、各英字の入力操作を取得するために割り当てられた各入力領域(英字入力領域)が配置されている。
そして、データ表示/センサ装置100は、上記各英字入力領域内への1本の指のタッチを検出すると、検出した入力領域に対応付けられている英字の入力操作を取得する。
ここでは、英字は、PC(パーソナルコンピュータ)のキーボードなどで一般的に用いられているQWERTY配列で配列されており、さらに、スペース入力用の領域が配列されている。なお、図示しないが、さらに、一般的にキーボードに配列されているキーに割り当てられている機能(例えば、エンター(Enter)や、シフト(Shift)等)を入力するための領域を設けてもよい。
図10(c)に示すテンキー入力画面L1bは、テンキー入力選択領域L2bと対応付けられている。そして、テンキー入力画面L1bは、データ表示/センサ装置100が、テンキー入力選択領域L2b内への入力操作を取得することにより、第1入力画面L1として選択されるものである。
テンキー入力画面L1bは、0〜9までの数字、および四則計算用の入力操作を取得するための入力画面である。テンキー入力画面L1bには、数字や四則計算用の入力操作を取得するために割り当てられた各入力領域(テンキー入力領域)が配置されている。
そして、データ表示/センサ装置100は、上記各テンキー入力領域内への1本の指のタッチを検出すると、検出した入力領域に対応付けられている数字、四則計算用の入力操作を取得する。
図10(d)に示すローマ字入力画面L1cは、ローマ字入力選択領域L2cと対応付けられている。そして、ローマ字入力画面L1cは、データ表示/センサ装置100が、ローマ字入力選択領域L2c内への入力操作を取得することにより、第1入力画面L1として選択されるものである。
ローマ字入力画面L1cは、日本語をローマ字形式で入力するための入力操作を取得するための入力画面である。ローマ字入力画面L1cには、日本語をローマ字形式で入力するための入力操作を取得するために割り当てられた各入力領域(ローマ字入力領域)が配置されている。
そして、データ表示/センサ装置100は、上記各入力領域内への1本の指の近接を検出すると、検出した入力領域に対応付けられているローマ字用の入力操作を取得する。
図10(e)に示す手書き入力画面L1dは、手書き入力選択領域L2dと対応付けられている。そして、手書き入力画面L1dは、データ表示/センサ装置100が、手書き入力選択領域L2d内への入力操作を取得することにより、第1入力画面L1として選択されるものである。
手書き入力画面L1dは、指やペンなどで文字等を入力するための入力操作を取得するための入力画面であり、手書き入力領域を備えている。そして、手書き入力画面L1dは、手書き入力領域で、センサ内蔵液晶パネル301に近接させた指やペン等が移動した場合の軌跡を取得する。そして、データ表示/センサ装置100は、上記取得した軌跡に基づいて文字の入力操作として取得する。
ここで、図10(a)で示した入力選択領域、及び図10(b)〜(e)で示した入力領域の大きさは任意に設定することができる。例えば、センサ内蔵液晶パネル301に接触する指の面積に応じて設定することができる。
図10(a)で示した各入力選択領域は、図10(b)〜(e)で示した入力領域と比較して、センサ内蔵液晶パネル301に配置する個数が少なくてすむので、面積を広くすることができる。このため、各入力選択領域をユーザからの2本指での入力操作を取得するための第2入力画面入力領域を、第2入力画面L2に配置する。
また、図10(b)〜(e)で示した各入力領域は、図10(a)で示した入力選択領域と比較して、センサ内蔵液晶パネル301に配置する個数が多くなるので、面積が小さくなる。このため、各入力領域は、ユーザからの1本指での入力操作を取得するための第1入力画面入力領域を、第1入力画面L1に配置する。
このように、センサ内蔵液晶パネル301にタッチする指の接触面積に応じて、上記入力選択領域の面積と、上記入力領域の面積とを設定することができる。
なお、図10(b)〜(e)で示した各入力領域のうち、例えば、テンキー入力領域などのように、比較的、1画面内に配置する個数が少なく、入力領域の面積を広くすることができる場合、第2入力画面入力領域として第2入力画面L2に配置してもよい。これについては、後述する。
また、ユーザからの3本指での入力操作を取得するための第3入力画面入力領域が配置された第3入力画面や、さらに、ユーザからの4本指での入力操作を取得するための第4入力画面入力領域が配置された第4入力画面を設け、第1入力画面L1、及び第2入力画面L2と、センサ内蔵液晶パネル301の表示画面として重畳表示させてもよい。
(データ表示/センサ装置の動作説明)
次に、図11(a)〜(d)を参照しながら、データ表示/センサ装置100が、センサ内蔵液晶パネル301に、第1入力画面L1及び第2入力画面L2を表示する動作の典型例について説明する。なお、ここでは、動作の概要について説明し、データ表示/センサ装置100の処理の詳細については後述する。
図11(a)〜(d)では、データ表示/センサ装置100は、1つのセンサ内蔵液晶パネル301に、第1入力画面L1及び第2入力画面L2を重畳表示する例について説明する。
図11(a)は、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301が、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示している様子を表す説明図である。図11(b)は、図11(a)に示すデータ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301が、第2入力画面L2のメニュー項目を選択表示している様子を表す説明図である。図11(c)は、図11(b)で選択されたメニュー項目に対応付けられている候補画面が、第1入力画面L1として表示された様子を表す。図11(d)は、図11(a)に示す第1入力画面L1の入力操作を取得した入力領域が選択表示されている様子を表す説明図である。
図11(a)に示すように、データ表示/センサ装置100は、センサ内蔵液晶パネル301に、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示する。
ここでは、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1としての英字入力画面L1aと、複数のメニュー項目を備える第2入力画面L2を重畳表示している。つまり、第1入力画面L1には、第1入力画面入力領域として英字入力領域が配されており、第2入力画面には第2入力画面入力領域としてメニュー項目表示された入力選択領域が配されている。また、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1を通常に表示し、第2入力画面L2を半透明で表示している。
これにより、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示していたとしても、ユーザが、第1入力画面L1の表示を視認しやする入力画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示することができる。
次に、図11(b)に示すように、ユーザは、センサ内蔵液晶パネル301のメニュー項目のうち”テンキー”と表示されているテンキー入力選択領域L2bの領域内に、2本の指を接近させる。
すると、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301は、テンキー入力選択領域L2b内にタッチした2本の指の像を読み取り、入力操作として取得する。
そして、例えば、テンキー入力選択領域L2b内の表示色と、テンキー入力選択領域L2bに表示している文字”テンキー”の表示色とを反転表示するなど、テンキー入力選択領域L2bを選択表示した表示画面を表示する。これにより、データ表示/センサ装置100は、ユーザに、テンキー入力選択領域L2bが選択されたことを視認させることができる。
次に、図11(c)に示すように、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1の表示を、英字入力画面L1aから、ユーザによって選択されたテンキー入力画面L1bへと切替える。つまり、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面入力領域を英字入力領域からテンキー入力領域へと切替える。また、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1として表示されるテンキー入力画面L1bに表示する文字の濃度を濃くし、第2入力画面L2に表示する文字を半透明で表示する。これにより、データ表示/センサ装置100は、センサ内蔵液晶パネル301に、テンキー入力画面L1bと、第2入力画面L2とを重畳表示し、さらに、ユーザが選択したテンキー入力画面L1bの表示を、ユーザに視認させ易くすることができる。
また、ユーザが、図11(a)に示すデータ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301に表示されている英字入力領域内に1本の指を接近させた場合、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301は、英字入力領域内に接近してきた1本の指の像を読み取り、入力操作として取得する。
そして、図11(d)に示すように、データ表示/センサ装置100は、例えば、1本の指のタッチを検出した英字入力領域の表示色と、当該英字入力領域内に表示している文字の表示色とを反転表示するなどの選択表示をした表示画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示する。ここでは、ユーザは”c”が表示されている英字入力領域に1本の指をタッチしている。すると、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301は、上記ユーザが接近させた1本の指の像を読み取り、”c”を表示する英字入力領域を選択表示した表示画面を表示している。
(フローチャート)
次に、図11(a)〜(d)、図12を用い、データ表示/センサ装置100の処理の流れと、主制御部800からデータ処理部700に送信されるコマンドの詳細とについて説明する。
図12は、データ表示/センサ装置100の処理の流れを表すフローチャートである。
まず、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1及び第2入力画面L2をセンサ内蔵液晶パネル301に表示させるための、ユーザの操作部903からの入力操作を取得すると、表示データ生成部810は、センサ内蔵液晶パネル301に第1入力画面L1及び第2入力画面L2を表示させるための表示データを、記憶部901から取得する。そして、表示データ生成部810は、記憶部901から取得する表示データに基づいて、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させるための表示データをデータ処理部700に出力する。これにより、センサ内蔵液晶パネル301は、第1入力画面及び第2入力画面L2を重畳表示する(ステップS11)。
なお、図11(a)の例では、第1入力画面L1として、英字入力画面L1aが選択されるように初期設定が成されているものとしている。
また、併せて、表示データ生成部810は「データ取得タイミング」フィールドに”イベント”を指定し、「データ種別」フィールドに”座標”(”001”を指定)を指定したコマンドをデータ処理部700に出力する。
これにより、データ取得部820は、センサ内蔵液晶パネル301が取得する画像データに変化が生じた場合のみ、データ処理部700から座標データを取得する。
なお、表示データ生成部810は「データ取得タイミング」フィールドに”オール”を指定してもよい。
また、データ取得部820は、座標データに替えて、データ処理部700から、全体画像データを取得してもよい。この場合は、データ取得部820は「データ種別」フィールドに”全体画像”(”100”を指定)を指定したコマンドをデータ処理部700に出力する。
そして、データ取得部820は、データ処理部700から座標データを取得するか否かによって、センサ内蔵液晶パネル301にユーザが指をセンサ内蔵液晶パネル301にタッチをしたか否かを判定する(ステップS12)。ユーザが指をセンサ内蔵液晶パネル301にタッチしていない場合(ステップS12のNO)、データ取得部820は、データ処理部700から座標データを取得するまでに所定時間経過したか否かを判定する(ステップS21)。データ取得部820が、所定時間経過したと判定すれば(ステップS21のYES)、データ表示/センサ装置100はユーザからの入力操作取得を終了する。また、データ取得部820は、所定時間経過していないと判定すると(ステップS21のNO)、ステップS12の処理に戻る。なお、所定時間は、適宜設定可能である。
データ取得部820は、データ処理部700から座標データを取得することにより、センサ内蔵液晶パネル301へのユーザの指のタッチを検出し(ステップS12のYES)する。そして、データ取得部820は、データ処理部700から取得した座標データをデータ計数部830に出力する。
データ計数部830は、データ取得部820から取得する座標データを計数することにより、センサ内蔵液晶パネル301にタッチした指の本数を求める(ステップS13)。そして、データ計数部830は、データ取得部820から取得した座標データと共に、ステップS13で計数した座標データの個数を入力画面選択部840に出力する。
入力画面選択部840は、データ計数部830から、座標データ及び、当該座標データの個数を取得すると、当該座標データの個数に応じて、座標データの出力先を変更する。
まず、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が2である場合、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が2本であると認識する(ステップS14のYES)。すると、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データを第2入力画面制御部850に出力する。
第2入力画面制御部850は、入力画面選択部840から出力される座標データを取得すると、記憶部901を参照し、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面L2に配置される各入力選択領域(ここでは、英字入力選択領域L2a、テンキー入力選択領域L2b、ローマ字入力選択領域L2c、および手書き入力選択領域L2d)の何れかの領域内に含まれるか否かを判定する(ステップS15)。
そして、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが、第2入力画面L2に配置される各入力選択領域に含まれないと判定した場合(ステップS15のNO)ステップS21の処理に戻る。
また、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面L2に配置される各入力選択領域の何れかの領域内に含まれると判定した場合(ステップS15のYES)、上記座標データが含まれる入力選択領域を表す情報を表示データ生成部810に出力する。
図11(a)(b)の例では、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが、テンキー入力選択領域L2b内に含まれると判定し、テンキー入力選択領域L2bを表す情報を表示データ生成部810に出力する。
そして、表示データ生成部810は、第2入力画面制御部850から出力される上記座標データが含まれる入力選択領域を表す情報を取得すると、上記入力選択領域を選択表示した第2入力画面L2と、第1入力画面とを重畳表示するための表示データを生成する。そして、表示データ生成部810は、上記生成した表示データをデータ処理部700に出力し、センサ内蔵液晶パネル301に第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示させる。
これにより、センサ内蔵液晶パネル301は、ユーザが選択した入力選択領域を選択表示する(ステップS16)。
図11(b)の例では、表示データ生成部810は、第2入力画面制御部850から出力されるテンキー入力選択領域L2bを表す情報を取得し、テンキー入力選択領域L2bが選択表示とした第2入力画面L2と、第1入力画面とを重畳表示するための表示データを生成する。そして、表示データ生成部810は、生成した表示データをデータ処理部700に出力し、センサ内蔵液晶パネル301に第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示させる。
さらに、第2入力画面制御部850の候補画面選択部855は、記憶部901から、上記指のタッチを検出した入力選択領域である、上記座標データが含まれる入力選択領域(ここでは、テンキー入力選択領域L2b)と対応付けられた候補画面(ここでは、テンキー入力画面L1b)を特定するための情報として候補画面特定情報を取得し、当該取得した候補画面特定情報を第1入力画面制御部860に出力する。
第1入力画面制御部860は、候補画面選択部855から候補画面特定情報を取得すると、第1入力画面制御部860の候補画面設定部865は、記憶部901を参照し、複数の候補画面のうち、取得した候補画面特定情報で特定された候補画面を第1入力画面L1として設定する(ステップS17)。ここでは、第1入力画面制御部860は、テンキー入力画面L1bを第1入力画面L1として設定する。
そして、第1入力画面制御部860は、候補画面設定部865が設定した候補画面を、第1入力画面L1とする旨の候補画面情報を表示データ生成部810に出力する。
表示データ生成部810は、第1入力画面制御部860から出力される候補画面情報を取得すると、取得した候補画面を第1入力画面L1とし、第2入力画面L2と重畳表示する表示画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示させるために、表示データを生成し、データ処理部700に出力する。これにより、表示データ生成部810は、センサ内蔵液晶パネル301に第1入力画面L1と、第2入力画面L2とが重畳表示された表示画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる。すなわち、ステップS11の処理に戻る。
これにより、図11(c)に示すように、センサ内蔵液晶パネル301は、第1入力画面L1としてのテンキー入力画面L1bと、第2入力画面L2とを重畳表示する。
なお、表示データ生成部810からデータ処理部700に出力したコマンドについては、再度送信しなくてもよい。
また、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が2でないと判定した場合(ステップS14のNO)、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が2本でないと認識する。そして、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が1であるか、すなわち、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が1本であるかを判定する(ステップS18)。
入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が1でない、すなわち、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が1本でないと認識した場合(ステップS18のNO)、ステップS21の処理に戻る。
また、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が1である、すなわち、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が1本であると認識した場合(ステップS18のYES)、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データを第1入力画面制御部860に出力する。
第1入力画面制御部860は、入力画面選択部840から出力される座標データを取得すると、記憶部901を参照し、データ計数部830から取得した座標データが第1入力画面L1に配置される各入力領域の何れかの領域内に含まれるか否かを判定する(ステップS19)。例えば、図11(a)の例では、第1入力画面制御部860は、第1入力画面L1として表示されている英字入力画面L1aに配置されている複数の英字入力領域の何れかの領域に含まれているか否かを判定する(ステップS19)。
次に、第1入力画面制御部860は、データ計数部830から取得した座標データが、第1入力画面L1に配置される各入力領域に含まれないと判定した場合(ステップS19のNO)ステップS21の処理に戻る。
また、第1入力画面制御部860は、データ計数部830から取得した座標データが第1入力画面L1に配置される各入力領域の何れかの領域内に含まれると判定した場合(ステップS19のYES)、第1入力画面制御部860は、上記座標データが含まれる入力領域を選択表示させる旨の情報を表示データ生成部810に出力すると共に、上記座標データが含まれる入力領域に対応付けられた情報を取得する。
そして、表示データ生成部810は、第1入力画面制御部860から出力される上記座標データが含まれる入力領域を選択表示させる旨の情報を取得すると、第1入力画面L1の指のタッチを検出した入力領域である、上記座標データが含まれる入力領域を選択表示した第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示するための表示データを生成する。そして、表示データ生成部810は、上記生成した表示データをデータ処理部700に出力し、センサ内蔵液晶パネル301に上記座標データが含まれる入力領域を選択表示した第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示させる(ステップS20)。
例えば、図11(d)の例では、センサ内蔵液晶パネル301は、英字入力画面L1aに配置されている英字”c”を入力操作として取得するための英字入力領域を選択表示した第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示している。
また、ステップS19のYESの場合で、文字を入力させるアプリケーションを起動している場合、第1入力画面制御部860は、記憶部901を参照し、上記座標データが含まれる入力領域に対応付けられている文字を取得し、当該取得した文字を上記アプリケーションへ入力された画面を選択表示として、センサ内蔵液晶パネル301に表示させてもよい。
次に、データ表示/センサ装置100は、ステップS21の処理として、所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定すると(ステップS21のYES)入力操作の取得動作を終了する。また、データ表示/センサ装置100は、ステップS21の処理として、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS21のNO)、ステップS12の処理に進み、ユーザからの入力操作を受け付ける。
このように、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の入力画面選択部840は、データ計数部830が計数した指の本数に応じて、ユーザの入力操作を取得するための上記第1入力画面L1または第2入力画面L2を選択する。このため、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とのうち、センサ内蔵液晶パネル301が検出した指の本数に対応する入力画面から、ユーザからの入力操作を取得することができる。このため、データ表示/センサ装置100は、ユーザに対して、センサ内蔵液晶パネル301へタッチする指の本数を変更させるだけで、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とのうち、ユーザからの入力操作を取得するための入力画面を切替えることができるので操作性が高い。
加えて、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1の表示を切替えるための入力選択領域を、第1入力画面L1と重畳表示している第2入力画面L2に配置している。このため、第1入力画面L1が表示されている領域外に、上記入力選択領域を表示するための領域を別途設ける必要がない。これにより、センサ内蔵液晶パネル301の表示画面全体を、第1入力画面L1と、第2入力画面L2として使用することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の入力装置に関する第2の実施形態について、図13、14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1では、第2入力画面L2は、第1入力画面L1となりうる複数の候補画面を選択させるためのメニュー項目が配置された構成として説明したが、加えて、文字の入力操作を取得するための入力領域が配置されてもよい。
図13は、センサ内蔵液晶パネル301に重畳表示する第1入力画面L1、及び候補画面を含む第2入力画面L2の様子、および複数の候補画面を表す説明図である。
図13に示すように、センサ内蔵液晶パネル301が表示する表示画面は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とが重畳表示されている。ここでは、第1入力画面入力領域として英字入力領域が配されている。すなわち、第1入力画面L1として英字入力画面L1aが選択されている。また、第2入力画面入力領域として、”英字””ローマ字””手書き”のそれぞれのメニュー項目が表示された複数の入力選択領域と、上述したテンキー入力領域とが配置されている。”英字”と表示された入力選択領域は、英字入力画面L1aと対応付けられている。”ローマ字”と表示されたメニュー項目ローマ字入力画面L1cと対応付けられている。”手書き”と表示するメニュー項目は、手書き入力画面L1dと対応付けられている。
このように、第2入力画面L2にテンキー入力が可能なテンキー入力領域が配置されているため、データ表示/センサ装置100は、検知する指の本数に対応して、テンキーの入力操作と、第1入力画面L1からの入力操作とを取得することができる。本実施の形態では、データ表示/センサ装置100は、予め第1入力画面L1として選択された英字入力画面L1aから取得する入力操作と、テンキー入力領域から取得する入力操作とを切替えるための操作を取得する必要がない。このため、データ表示/センサ装置100によると、ユーザの操作性を向上させることができる。
次に、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の処理の流れについて、フローチャートを用いて説明する。
図14は、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の処理の流れを表すフローチャートである。
図14の説明では、実施の形態1で説明した処理の流れと異なる点について説明し、同様のステップについては、同様のステップ番号を付し、説明を省略する。
ステップS14で、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が2である場合、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が2本であると認識する(ステップS14のYES)。すると、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データを第2入力画面制御部850に出力する。
第2入力画面制御部850は、入力画面選択部840から出力される座標データを取得すると、記憶部901を参照し、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面L2に配置される各入力選択領域(ここでは、英字入力選択領域L2a、ローマ字入力選択領域L2c、および手書き入力選択領域L2d)の何れかの領域内に含まれるか否かを判定する(ステップS15)。
そして、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが、第2入力画面L2に配置される各入力選択領域に含まれないと判定した場合(ステップS15のNO)、次に、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面L2に配置されるテンキー入力領域に含まれるか否かを判定する(ステップS22)。
そして、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが、第2入力画面L2に配置されるテンキー入力領域に含まれないと判定した場合(ステップS22のNO)ステップS21の処理に戻る。
また、第2入力画面制御部850は、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面L2に配置されるテンキー入力領域に含まれると判定した場合(ステップS22のYES)、上記座標データが含まれるテンキー入力領域を選択表示させる旨の情報を表示データ生成部810に出力すると共に、上記座標データが含まれるテンキー入力領域に対応付けられた数値を取得する。
そして、表示データ生成部810は、第2入力画面制御部850から出力される上記座標データが含まれるテンキー入力領域を選択表示させる旨の情報を取得すると、上記座標データが含まれるテンキー入力領域を選択表示した第2入力画面L2と、第1入力画面L1とを重畳表示するための表示データを生成する。そして、表示データ生成部810は、上記生成した表示データをデータ処理部700に出力し、センサ内蔵液晶パネル301に上記座標データが含まれるテンキー入力領域を選択表示した第2入力画面L2と、第1入力画面L1とを重畳表示させる。つまり、表示データ生成部810は、センサ内蔵液晶パネル301に、ユーザからの指のタッチを検出したテンキー入力領域を選択表示させる(ステップS23)。そして、ステップS21の処理に戻る。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の入力装置に関する第3の実施形態について、図15(a)〜(d)、図16、図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1、2にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図15(a)は、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301が、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示している様子を表す説明図である。図15(b)は、図15(a)に示すデータ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301が、第2入力画面L2のテンキー入力領域を選択表示している様子を表す説明図である。図15(c)は、図15(a)に示すデータ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301が、第1入力画面L1の英字入力領域を選択表示している様子を表す説明図である。図15(d)は、図15(a)に示す表示画面のうち、第2入力画面L2に配置された第2入力画面入力領域の表示を強調表示している様子を表す。
また、図16は、データ表示/センサ装置100の要部構成を表すブロック図である。本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100は、第2入力画面制御部850に替えて、候補画面選択部855を省略した第2入力画面制御部850aを備え、また、第1入力画面制御部860に替えて、候補画面選択部865を省略した第1入力画面制御部860aを備える。
図15(a)に示すように、センサ内蔵液晶パネル301は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示する。
第1入力画面L1には第1入力画面入力領域として、実施の形態1で説明した英字入力領域が配された英字入力画面L1aが表示されている。また、第2入力画面L2には、第2入力画面入力領域として、実施の形態1で説明したテンキー入力領域が配されたテンキー入力画面L22bが表示されている。
次に、図15(b)に示すように、ユーザは、センサ内蔵液晶パネル301のテンキー入力領域内に2本の指を接触させる。ここでは、ユーザは、テンキー入力領域のうち”2”と対応付けられたテンキー入力領域内に、2本の指を接近させる。
すると、センサ内蔵液晶パネル301は、テンキー入力領域内にタッチした2本の指の像を読み取り、入力操作として取得する。
そして、データ表示/センサ装置100は、センサ内蔵液晶パネル301に、第1入力画面L1の表示を半透明で表示させ、第2入力画面L2の表示を強調表示させる。
そして、データ表示/センサ装置100は、”2”と対応付けられたテンキー入力領域内の表示色と、”2”の表示色とを反転表示するなどして、選択表示した表示画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示する。これにより、データ表示/センサ装置100は、ユーザに、テンキー入力領域のうち”2”を表示するテンキー入力領域が選択されたことを視認させることができる。このように、センサ内蔵液晶パネル301が、テンキー入力領域内に2本の指の像を検知すると、データ表示/センサ装置100は、第2入力画面L2から、上記検知した像をユーザからの入力操作として取得する。
また、図15(a)に示す表示画面に対して、ユーザは、センサ内蔵液晶パネル301の英字入力領域に1本の指を接近させる。ここでは、ユーザは、英字入力領域のうち”c”の英字と対応付けられた英字入力領域内に、1本の指を接近させる。
すると、センサ内蔵液晶パネル301は、英字入力領域内にタッチした1本の指の像を読み取り、入力操作として取得する。
そして、図15(c)に示すように、データ表示/センサ装置100は、センサ内蔵液晶パネル301に、第2入力画面L2の表示を半透明で表示させ、第1入力画面L1の表示を強調させる。
さらに、データ表示/センサ装置100は、”c”を表示する英字入力領域内の表示色と、”c”の表示色とを反転表示するなどして、選択表示した表示画面をセンサ内蔵液晶パネル301に表示する。これにより、データ表示/センサ装置100は、ユーザに、英字入力領域のうち”c”を表示する英字入力領域が選択されたことを視認させることができる。このように、センサ内蔵液晶パネル301が、英字入力領域内に1本の指の像を検知すると、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1から、上記検知した像をユーザからの入力操作として取得する。
また、図15(d)に示すように、センサ内蔵液晶パネル301にユーザの指が完全に接触していなくとも、データ表示/センサ装置100が、センサ内蔵液晶パネル301に近づいている指の本数の検出が可能であれば、その時点で検出した指の本数に応じた入力画面の表示を強調表示するようにしてもよい。図15(d)の例では、データ表示/センサ装置100は、2本の指を検出し、第2入力画面L2の表示を強調し、第1入力画面L1の表示を半透明で表示している。
このように、本実施のデータ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1に配置する第1入力画面入力領域と、第2入力画面L2に配置する第2入力画面入力領域とを予め設定して、センサ内蔵液晶パネル301に重畳表示している。このため、データ表示/センサ装置100は、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とのうち、センサ内蔵液晶パネル301が検出した指の本数に対応する入力画面から、ユーザからの入力操作を取得することができる。このため、データ表示/センサ装置100は、ユーザに対して、センサ内蔵液晶パネル301へタッチする指の本数を変更させるだけで、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とのうち、ユーザからの入力操作を取得するための入力画面を切替えることができるので、操作性が高い。
加えて、データ表示/センサ装置100は、センサ内蔵液晶パネル301が検出する指の本数によって、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とのうち、ユーザからの入力操作を取得するための入力画面を切替えるので、入力画面切替えるためのアイコンを表示する必要がない。このため、センサ内蔵液晶パネル301の表示画面全体を、第1入力画面L1と、第2入力画面L2として使用することができる。
また、図15(a)〜(d)で示した例以外にも、1本指でのユーザからの入力操作を取得する第1入力画面入力領域としてローマ字入力領域を第1入力画面L1に配置し、2本指でのユーザからの入力操作を取得する第2入力画面入力領域としてアルファベット入力を取得するためのアルファベット入力領域を第2入力画面L2に配置してもよい。加えて、3本指でのユーザからの入力操作を取得するための第3入力画面を設けてもよい。テンキー入力領域を第3入力画面入力領域として配置した第3入力画面に、第1入力画面L1、第2入力画面L2と重畳表示してもよい。さらに、4本指でのユーザからの入力操作を取得するための第4入力画面を、センサ内蔵液晶パネル301に重畳表示してもよい。
次に、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の処理の流れについて、フローチャートを用いて説明する。
図17は、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の処理の流れを表すフローチャートである。
ステップS14で、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が2である場合、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が2本であると認識する(ステップS14のYES)。すると、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データを第2入力画面制御部850aに出力する。
第2入力画面制御部850aは、入力画面選択部840から出力される座標データを取得すると、記憶部901を参照し、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面L2に配置される第2入力画面入力領域(ここでは、テンキー入力選択領域L2b)の何れかの領域内に含まれるか否かを判定する(ステップS32)。
そして、第2入力画面制御部850aは、データ計数部830から取得した座標データが、第2入力画面入力領域に含まれないと判定した場合(ステップS32のNO)ステップS21の処理に戻る。
また、第2入力画面制御部850aは、データ計数部830から取得した座標データが第2入力画面入力領域内に含まれると判定した場合(ステップS32のYES)、上記座標データが含まれる第2入力画面入力領域を選択表示させる旨の情報を表示データ生成部810に出力すると共に、上記座標データが含まれる第2入力画面入力領域に対応付けられた数値を取得する。
図15(b)の例では、第2入力画面制御部850aは、データ計数部830から取得した座標データが、”2”を表示する第2入力画面入力領域内に含まれると判定し(ステップS32のYES)、”2”を選択表示させる旨の情報を表示データ生成部810に出力すると共に、数値”2”を表す情報を取得する。
そして、表示データ生成部810は、第2入力画面制御部850aから出力される上記座標データが含まれる第2入力画面入力領域を選択表示させる旨の情報を取得すると、上記座標データが含まれる第2入力画面入力領域を選択表示した第2入力画面L2と、第1入力画面L1とを重畳表示するための表示データを生成する。そして、表示データ生成部810は、上記生成した表示データをデータ処理部700に出力し、センサ内蔵液晶パネル301に上記座標データが含まれるテンキー入力領域を選択表示した第2入力画面L2と、第1入力画面L1とを重畳表示させる(ステップS33)。そして、ステップS21の処理に戻る。
また、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が2でないと判定した場合(ステップS14のNO)、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が2本でないと認識する。そして、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が1であるか、すなわち、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が1本であるかを判定する(ステップS18)。
入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が1でない、すなわち、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が1本でないと認識した場合(ステップS18のNO)、ステップS21の処理に戻る。
また、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データの個数が1である、すなわち、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数が1本であると認識した場合(ステップS18のYES)、入力画面選択部840は、データ計数部830から取得した座標データを第1入力画面制御部860aに出力する。
第1入力画面制御部860は、入力画面選択部840から出力される座標データを取得すると、記憶部901を参照し、データ計数部830から取得した座標データが第1入力画面L1に配置されている第1入力画面入力領域内に含まれるか否かを判定する(ステップS34)。例えば、図15(c)の例では、第1入力画面制御部860aは、第1入力画面L1として表示されている英字入力画面L1aに配置されている複数の英字入力領域の何れかの領域に含まれているか否かを判定する(ステップS34)。
そして、第1入力画面制御部860aは、データ計数部830から取得した座標データが、第1入力画面入力領域に含まれないと判定した場合(ステップS34のNO)ステップS21の処理に戻る。
また、第1入力画面制御部860aは、データ計数部830から取得した座標データが第1入力画面入力領域の何れかの領域内に含まれると判定した場合(ステップS34のYES)、第1入力画面制御部860aは、上記座標データが含まれる第1入力画面入力領域を選択表示させる旨の情報を表示データ生成部810に出力すると共に、上記座標データが含まれる入力領域に対応付けられた情報を取得する。
そして、表示データ生成部810は、第1入力画面制御部860aから出力される上記座標データが含まれる第1入力画面入力領域を選択表示させる旨の情報を取得すると、上記座標データが含まれる第1入力画面入力領域を選択表示した第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示するための表示データを生成する。そして、表示データ生成部810は、上記生成した表示データをデータ処理部700に出力し、センサ内蔵液晶パネル301に上記座標データが含まれる入力領域を選択表示した第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示させる。つまり、表示データ生成部810は、センサ内蔵液晶パネル301に、ユーザからの指のタッチを検出した第1入力画面入力領域を選択表示させる(ステップS35)
例えば、図15(c)の例では、センサ内蔵液晶パネル301は、英字入力画面L1aに配置されている英字”c”を入力操作として取得するための英字入力領域を選択表示した第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示している(ステップ35)。
次に、データ表示/センサ装置100は、ステップS21の処理として、所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定すると(ステップS21のYES)入力操作の取得動作を終了する。また、データ表示/センサ装置100は、ステップS21の処理として、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS21のNO)、ステップS12の処理に進み、ユーザからの入力操作を受け付ける。
〔実施の形態4〕
次に、本発明の入力装置に関する第4の実施形態について、図18を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1〜3にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態のデータ表示/センサ装置100は、センサ内蔵液晶パネル301への指のタッチを検出した場合、検出した指の像に応じて、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを選択するものである。これについて、図18を用いて説明する。
図18は、データ表示/センサ装置100の要部構成の変形例を表すブロック図である。
図18と、図1とでは、主制御部800に面積算出部870(面積算出手段)を設けた点、データ計数部830に替えて判定部880(判定手段)を設けた点で相違する。
面積算出部870は、データ取得部820がデータ処理部700から取得する、センサ内蔵液晶パネル301が検知した像の画像データである全体画像データの面積を求めるものである。
また、判定部880は、面積算出部870が求めた全体画像データの面積と、所定の閾値とを比較して、上記全体画像データの面積が、上記所定の閾値以上であるか否かを判定するものである。
所定の閾値は、予め設定しておき、記憶部901に記憶されていてもよいし、判定部880に記憶されていてもよい。
所定の閾値は、センサ内蔵液晶パネル301に接触した指の本数を求めるためのものである。センサ内蔵液晶パネル301に接触する指の本数が多くなるほど、センサ内蔵液晶パネル301が検出する指の像の面積が大きくなるので、この面積と、指の本数とを対応付けて予め設定しておく。
そして、主制御部800からデータ処理部700に対して、「データ取得タイミング」フィールドに、”イベント”を指定し、「データ種別」フィールドに”座標”および”全体画像”の両方を指定(”101”を指定)したコマンドをデータ処理部700に出力する。
これにより、面積算出部870は、センサ内蔵液晶パネル301が取得する画像データに変化が生じた場合のみ、データ処理部700から全体画像データ及び座標データを取得する。
データ取得部820は、データ処理部700から全体画像データ及び座標データを取得すると、当該取得した全体画像データ及び座標データを面積算出部870に出力する。
面積算出部870は、データ取得部820から全体画像データと、座標データを取得すると、当該取得した全体画像データの面積を求める。そして、当該求めた面積を、面積算出部870は判定部880に出力すると共に、併せて座標データも出力する。
判定部880は、面積算出部870から出力された面積を取得すると、当該取得した面積が予め設定された所定の閾値以上であるか否かを判定する。そして、判定部880は、上記判定結果と共に、面積算出部870から取得した座標データを入力画面選択部840に出力する。
そして、入力画面選択部840は、判定部880から取得した判定結果に基づいて、判定部880から取得した座標データの出力先を変更する。
ここでは、入力画面選択部840は、判定部880から、上記面積は、所定の閾値以上であるとの判定結果を取得した場合、センサ内蔵液晶パネル301に接触している指の本数は2本以上であると判断する。そして、入力画面選択部840は、判定部880から取得した座標データを第2入力画面制御部850に出力する。
また、入力画面選択部840は、判定部880から、上記面積は、所定の閾値未満であるとの判定結果を取得した場合、センサ内蔵液晶パネル301に接触している指の本数は1本であると判断する。そして、入力画面選択部840は、判定部880から取得した座標データを第1入力画面制御部860に出力する。
この後の処理は、図12で示したステップS15以降の処理、またはステップS19以降の処理と同じため、説明を省略する。
(プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体)
また、データ表示/センサ装置100の各ブロック、特に表示データ生成部810、データ取得部820、入力画面選択部840、第2入力画面制御部850、第1入力画面制御部860は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにコンピュータを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、表示データ生成部810、データ取得部820、入力画面選択部840、第2入力画面制御部850、第1入力画面制御部860は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである表示データ生成部810、データ取得部820、入力画面選択部840、第2入力画面制御部850、第1入力画面制御部860の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記表示データ生成部810、データ取得部820、入力画面選択部840、第2入力画面制御部850、第1入力画面制御部860に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、表示データ生成部810、データ取得部820、入力画面選択部840、第2入力画面制御部850、第1入力画面制御部860を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、上述した説明では、センサ内蔵液晶パネル301には、第1入力画面L1と、第2入力画面L2とを重畳表示するものとして説明したが、重畳表示する入力画面は、2つに限定されるものではなく、さらに、指の本数と対応付けて、第3入力画面、第4入力画面と、重畳表示する入力画面を増やしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、文字等の入力を行う装置に適用でき、特に、複数の入力画面を表示するデータ表示/センサ装置に好適に適用できる。
100 データ表示/センサ装置(入力装置)
300 表示/光センサ部
301 センサ内蔵液晶パネル(面状部材)
700 データ処理部
800 主制御部
810 表示データ生成部(表示制御手段)
820 データ取得部
830 データ計数部(計数手段)
840 入力画面選択部(入力画面選択手段)
850 第2入力画面制御部
850a 第2入力画面制御部
855 候補画面選択部(候補画面選択手段)
860 第1入力画面制御部
860a 第1入力画面制御部
865 候補画面設定部(候補画面設定手段)
870 面積算出部(面積算出部)
880 判定部(判定手段)
901 記憶部
L1 第1入力画面
L2 第2入力画面

Claims (5)

  1. 近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するための面状部材と、
    上記面状部材が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための上記第1入力画面または第2入力画面を選択する入力画面選択手段と、
    上記入力画面選択手段が上記第2入力画面を選択したときの入力操作に応じて、上記第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択手段と、
    上記候補画面選択手段が選択した候補画面を上記第1入力画面として設定する候補画面設定手段と、
    上記候補画面設定手段が設定した第1入力画面を、上記第2入力画面とともに上記面状部材に重畳表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする入力装置。
  2. 上記面状部材が検知した像の領域の個数を計数する計数手段をさらに備え、
    上記入力画面選択手段は、上記計数手段が計数した領域の個数に応じて、上記第1入力画面または第2入力画面を選択することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 上記面状部材が検知した像の面積を求める面積算出手段と、
    上記面積算出手段が求めた像の面積が、所定の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
    上記入力画面選択手段は、上記判定手段の判定結果に応じて、上記第1入力画面または第2入力画面を選択することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  4. 上記面状部材が検知する上記近傍の像は、ユーザが入力操作を行う指の像であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の入力装置。
  5. 近傍の像を検知することによりユーザの入力操作を取得することが可能な、第1入力画面と、当該第1入力画面とは異なる第2入力画面とを重畳表示するための面状部材を備える入力装置の入力方法であって、
    上記面状部材が検知した像の形状に応じて、上記入力操作を取得するための上記第1入力画面または第2入力画面を選択する入力画面選択ステップと、
    上記入力画面選択ステップで、上記第2入力画面を選択したときの入力操作に応じて、上記第1入力画面となり得る複数の候補画面から1つの候補画面を選択する候補画面選択ステップと、
    上記候補画面選択ステップで選択した候補画面を上記第1入力画面として設定する候補画面設定ステップと、
    上記候補画面設定ステップで設定した第1入力画面を、上記第2入力画面とともに上記面状部材に重畳表示させる表示ステップと、を含むことを特徴とする入力方法。
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