JP2010204740A - 工事の二酸化炭素排出量推定システムおよびその方法 - Google Patents

工事の二酸化炭素排出量推定システムおよびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工事の二酸化炭素排出量を簡便に推定するシステムを提供する。
【解決手段】工事の二酸化炭素排出量推定システム100は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブル151と、工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル152とを格納する記憶部150と、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する取得部111と、対象工事情報に基づき、積算マスターテーブルを参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する作成部112と、工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出部113とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工事の二酸化炭素排出量推定システムおよびその方法に関するものである。
地球規模の環境保全は21世紀に生きる人類全体の問題である。環境のなかでも特に大きな問題である地球温暖化を促進する温室効果ガスに対する規制やそれを抑制する枠組みが、京都議定書を策定した国際会議およびそれに関する国際条約などで構築されてきた。温室効果ガスにはフロンガス、メタンガス、二酸化炭素ガスなどがあるが、とりわけ温室効果への影響力が最も大きい二酸化炭素ガス(COガス)の抑制や削減が最大の関心事である。
「京都議定書」などによって、国単位の二酸化炭素削減目標が決定されているが、企業、自治体、または組織のレベルにおいても、二酸化炭素排出量を削減し、環境に配慮した企業活動を行い環境保全に寄与しようとする動きもある。二酸化炭素排出量を抑制・削減し、その程度や効果を確認するためには、個々の企業活動における現状の二酸化炭素ガス排出量を測定する必要がある。実際のガス排出量を測定すれば正確な値が分かるが、それは費用の面で現実的ではない。そのため、化石燃料の消費量に基づき、何らかの計算式で排出量を推定することになる。このような排出量推定システムが、電力会社などで提案されている(特許文献1を参照されたい。)。
特開2008-097303号公報
上述した従来の排出量推定システムは、発電所などの化石燃料のみを大量に扱う事業所の活動には適用できるが、化石燃料消費のみでない個別の企業活動の排出量推定に適用しても正確な数値を算出できないといった問題点がある。エコロジーエネルギーの代表とされる電力の使用であっても、電気自体は主として化石燃料を消費して作りだしたものであり、間接的或いは根源的には二酸化炭素を排出する行為に相当する。このように電力使用などの活動を適切に評価するために、電力などの2次的エネルギーにも化石燃料と同様に「二酸化炭素排出係数」という数値が設定されている。
土木工事や建築/建設工事などの企業活動を例にとれば、重機運転、機器の使用、機材、重機、資材の「搬入」、廃土や廃材などの廃棄物、機材や重機の「搬出」といった広範な活動を伴うものであり、化石燃料の使用のみならず電力使用を伴うような様々な態様で二酸化炭素排出に相当する行為や活動が行われている。このような搬入や搬出といった運搬コストを何らかの指数を用いて定量化する試みは、例えば、食品業界では「フードマイレージ」(食品重量×運搬距離)という指数で実施されているが、土木・建築業界では、このような運搬作業の定量化を試行されていない。上述した従来の排出量推定システムでは、このような化石燃料の使用以外の活動を含む企業活動の二酸化炭素排出量を推定することは困難である。また、同様の工事であっても、重機の選定、人員、および詳細な工事手法まで確認しなければ、正確な燃料使用量を見積もることはできない。従って、たとえ、従来システムで排出量を推定したとしても、それは、企業活動のごく一部しか捉えることができず、現実から乖離した排出量推定値しか求めることができないことになる。即ち、従来システムでは、根拠に乏しい排出量推定値しか算出し得ないであろう。
そこで、本発明の目的は、工事、特に土木工事や建築/建設工事などの企業活動における二酸化炭素排出量をより正確に推定する工事の二酸化炭素排出量推定システムおよびその方法を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システム(装置)は、
要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルと、工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブルとを格納する記憶部と、
少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する取得部と、
前記対象工事情報に基づき、前記積算マスターテーブルを参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する作成部と、
前記作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出部と、
を有する。
なお、算出部で算出された二酸化炭素排出推定値を表示する表示部をさらに有することが好適である。或いは、算出された二酸化炭素排出推定値を外部のサーバ、通信端末(携帯電話、PCなど)に送信する送信部を設けてもよい。また、取得部が取得する対象工事情報は様々な形式に対応するが、ユニットプライス型とすることが好適である。
また、第2の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記取得部が、対象工事で使用される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)の少なくとも1つの供給元場所情報(砂利・山砂採取場所、採石場、生コンクリート工場、資材工場、資材倉庫、器材、機器、重機の保管庫などの場所情報)および対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得し、
前記作成部が、前記供給元場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値(燃料、電力など)をさらに含む工事詳細データを作成し、
前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第3の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機などの)とその供給元場所(好適には、その供給能力や単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブルをさらに格納し、
前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記作成部が、前記供給元候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記取得部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物(例えば、残土、建設汚泥、建設廃材、コンクリート廃材、ガラス廃材、使い終わった機器や重機など)の少なくとも1つの搬出先場所情報(廃棄物処理場、重機倉庫、次の工事の場所など)および対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得し、
前記作成部が、前記搬出先場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第5の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物とその搬出先場所とを関連付けた搬出先候補テーブルをさらに格納し、
前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記作成部が、前記搬出先候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第6の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する地図情報生成部、
をさらに有することを特徴とする。
また、第7の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、少なくとも一部の要素と地域毎の二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを格納し、
前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得し、
前記算出部が、前記施工場所情報を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第8の発明による二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、各要素の単位数量あたりの標準単価情報をさらに含む積算マスターテーブルを格納し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の金額を計算する金額計算部をさらに有する、
ことを特徴とする。
好適には、金額計算部は、対象工事の要素(工程、機器、重機など)毎の内訳金額と総額とを計算する。
また、第9の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記取得部が、
二酸化炭素排出目標値(100立方米など)、或いは、二酸化炭素排出削減目標比(10%削減など)をさらに取得し、
前記作成部が、
前記算出部で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、前記少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整する、
ことを特徴とする。
具体的には、工事の工程、資材、重機などの機材、或いは運搬工程や輸送手段を含む要素および数量を、より二酸化炭素排出量が少なくなるように調整して(例えば、資材や機材を軽量のものに変更する、供給元や排出先を最も近い距離のものに変更する、燃費のよい重機、運搬車両、ハイブリッド車などに変更するなど)、二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすようにする。
また、第10の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記金額計算部が、
作成部で作成した調整前の工事詳細データおよび調整後の工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の調整前および調整後の金額を計算する、
ことを特徴とする。
上述した第1〜10の発明では、積算システムの機能(工事詳細データを生成する機能)を包含するシステムとして規定したが、下記の第11〜20の発明のように外部の積算システム(工事見積サーバ)からデータを受信する形式でも本発明を実現することが可能である。
第11の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを格納する記憶部と、
外部の歩掛積算サーバから、対象工事に関する少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを取得する取得部と、
前記取得した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出部と、
を有することを特徴とする。
なお、工事詳細データは、ユニットプライス型であってもよい。
また、第12の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記取得部が、対象工事で使用される供給物の少なくとも1つの供給元場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記供給元場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データ修正する修正部をさらに有し、
前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第13の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、対象工事の施工場所に供給される供給物とその供給元場所とを関連付けた供給元候補テーブルをさらに格納し、
前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記供給元候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データを修正する修正部をさらに有し、
前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第14の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記取得部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物の少なくとも1つの搬出先場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記搬出先場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データを修正する修正部をさらに有し、
前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第15の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物とその搬出先場所とを関連付けた搬出先候補テーブルをさらに格納し、
前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記搬出先候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように工事詳細データを修正する修正部をさらに有し、
前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第16の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する地図情報生成部、
をさらに有することを特徴とする。
また、第17の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、少なくとも一部の要素と地域毎の二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを格納し、
前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
前記算出部が、前記施工場所情報を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
ことを特徴とする。
また、第18の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記記憶部が、各要素の単位数量あたりの標準単価情報をさらに含む積算マスターテーブルを格納し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の金額を計算する金額計算部をさらに有する、
ことを特徴とする。
好適には、金額計算部は、対象工事の要素(工程、機器、重機など)毎の内訳金額と総額とを計算する。
また、第19の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記取得部が、
二酸化炭素排出目標値(100立方米など)、或いは、二酸化炭素排出削減目標比(10%削減など)をさらに取得し、
前記二酸化炭素排出量推定システムは、
前記算出部で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、前記少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整する調整部をさらに有する、
ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
具体的には、工事の工程や重機などの機材、或いは運搬工程や輸送手段を含む要素および数量を、より二酸化炭素排出量が少なくなるように調整して、二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすようにする。
また、第20の発明による工事の二酸化炭素排出量推定システムは、
前記金額計算部が、
前記調整部で調整される前の工事詳細データおよび調整後の工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の調整前および調整後の金額を計算する、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段をシステム(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、第21の発明による工事の二酸化炭素排出量推定方法は、
要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルと、工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブルとを記憶部に格納する格納ステップと、
少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する取得ステップと、
前記対象工事情報に基づき、前記積算マスターテーブルを参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する作成ステップと、
演算手段(CPUなど)を用いて、前記作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出ステップと、
を有する。
また、第22の発明による工事の二酸化炭素排出量推定方法は、
要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを記憶部に格納する格納ステップと、
外部の歩掛積算サーバから、対象工事に関する少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを取得する取得ステップと、
演算手段(CPUなど)を用いて前記取得した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出ステップと、
を有することを特徴とする。
方法として規定した上述した第21、22の発明は、システム(装置)として規定した第1、第11の発明にそれぞれ対応するが、他の第2〜9、第12〜20の発明もそれぞれ方法の発明として規定することができ、それらも本願の発明の範囲に含まれることに注意されたい。
本発明によれば、企業活動の工事(土木工事や建築工事など)における二酸化炭素排出量をより正確に推定することが可能となる。
図1は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、図1に示したシステムで実行される搬入工程を考慮した処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、図1に示したシステムで実行される搬出工程を考慮した処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図6は、図5に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図8は、図7に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図10は、図9に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムで使用される、要素(電力、ガスなど)と地域毎の二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを示す図である。 図12は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図13は、図12に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、図12に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図16は、図15に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図18は、図17に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図19は、図17に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、地図情報生成部で生成される地図情報を表示部に表示した画面インターフェイス図である。 図21は、地図情報生成部で生成される地図情報を表示部に表示した画面インターフェイス図である。 図22は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブルおよび工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブルを例示した図である。 図23は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図24は、図23のシステムにより表示された画面インターフェイスを示す図である。 図25は、2つの工程PRC11と工程PRC12、および当該工程に含まれる要素を工程バーで示した工程表を示す図である。 図26は、2つの工程PRC11と工程PRC22、および当該工程に含まれる要素を工程バーで示した工程表を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施態様1>
図1は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム100は、制御部(CPU)110と、入力部120と、出力部130と、通信部140と、記憶部150と、表示部160とを有する。制御部110は、取得部111、作成部112、および算出部113を有する。記憶部150は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル151および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル152を格納する。上記の格納処理は、処理の前提作業であるため、推定処理をする前に少なくとも1回は済ませておく必要がある。取得部111は、入力部120およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する。典型的には、ユニットプライス型の対象工事情報である。
ユニットプライス方式に限らず、包括的な工程を規定する要素の場合、当該工程を構成する複数の要素(細分化された要素である工程、手順)に展開/分解することができる。即ち、作成部112は、取得した対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル152を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する。例えば、対象工事情報が「6m幅道路の100m舗装工事」という場合は、工事名称は、「道路舗装工事」であり、その数値は「6m幅、長さ100mの舗装道路」となる。積算マスターテーブル152には、例えば、「道路舗装工事」に標準的に必要とされる要素として、工程(土の掘削、埋め戻し、砂利の敷き均し、締め固め、アスファルトの敷き、締め固め、ライン引き、ガードレール設置など)、重機(掘削機、ダンプカー、ローラー、ライン引き機など)、運搬のための所要エネルギー数値として重機や機器の燃料消費量や電気使用量、工事に必要な人員数、およびそれらの標準数値や標準単価などが規定されている。従って、作成部112は、「6m幅道路の100m舗装工事」から、積算マスターテーブル152を参照して、要素として、詳細な工程と、詳細な重機・機器、各工程や機器・重機に必要な詳細な燃料・電力、詳細な人員数を工事詳細データとして作成する。
算出部113は、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEFマスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する。典型的には、工事詳細データに含まれる軽油、重油、ガソリンなどの化石燃料の見込み使用量、見込み電力使用量と、それらの項目に該当する二酸化炭素排出係数を掛け算し、それらの総和を算出することによって、対象工事の「二酸化炭素排出推定値」が求められる。
なお、表示部160は、算出部113で算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。通信部140は、算出された二酸化炭素排出推定値を外部のサーバである工事見積サーバCES、端末(PCなど)PC1,PC2、携帯端末PDA1、携帯電話端末MS1にインターネットなどのネットワークNETを介して送信する。出力部130は、プリンタPRNに算出された二酸化炭素排出推定値を出力・印刷することができる。
ちなみに、土木・建築・建設工事業界では、積算方式の積算歩掛りデータのデータベースおよび積算システムを構築している事業者が多くあり、標準的な積算歩掛りデータのみならず、自社のコストや工程などを反映させてカスタマイズした自社積算歩掛りデータも保有していることが多い。自社のカスタマイズされた積算歩掛りデータを長年に亘って構築してきた事業者は、適切かつ信頼性の高いユニットや要素の標準施工量や価格(ユニットの価格「ユニットプライス」、および、要素の価格)を設定することが可能となる。従って、対象工事が同じ数量のものであっても、自社の歩掛りや積算実績に応じた、より正確な工事詳細データを求めることができ、最終的にはより正確な二酸化炭素排出推定値を求めることが可能となる。
図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、記憶部150は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル151および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル152を格納する。次にステップS12にて、取得部111は、入力部120およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する。続いてステップS13にて、作成部112が、対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル152を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する。ステップS14にて、算出部113は、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル151を参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する。最後に、ステップS15にて、表示部160は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。
図3は、図1に示したシステムで実行される搬入工程を考慮した処理の一例を示すフローチャートである。図3のステップS21,S25の処理は図2のステップS11,S15のそれらと同様であるため、説明を省略する。ステップS22にて、取得部111が、対象工事で使用される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)の少なくとも1つの供給元場所情報(生コンクリート工場、資材工場、資材倉庫、器材、機器、重機の保管庫、倉庫、リース資材置き場などの場所情報)および対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得する。ステップS23にて、作成部112が、供給元場所情報および施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。このとき、搬入工程における、対象工事の施工場所と供給元場所の距離が長いほど、搬入物の重量が重いほど、運ぶための輸送車両の燃費が悪いほど、所要エネルギー数値が大きく見積もられることになる。これは、搬出物の場合も同様である。続いてステップS24にて、算出部113が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。このように、本フローチャートの処理によれば、搬入工程を考慮した、工事全体をより正確に捉えた二酸化炭素排出推定値を算出することが可能となる。
搬入工程のエネルギー数値を求める式は下記のようになる。
搬入工程のエネルギー数値=供給物の重量×(施工場所と供給元場所との間の距離)
しかし、供給物は、通常は、なんらかの原料により原産地(多くの場合外国であろう)で採掘や生産がなされ、当該原料から製造工場で供給物が製造され、供給元場所に運搬される。例えば、このような原材料の原産地から様々な場所を経由した供給場所までの「距離(この距離を以降、「関連距離」という。)」を足したり、或いは、重み付け係数として乗算したりして、このようなその他の関連距離を勘案したより正確な搬入工程のエネルギー数値を求めることも可能である。例えば、以下のような式で表すことができる。
搬入工程のエネルギー数値=供給物の重量×(「施工場所と供給元場所との間の距離」+「関連距離に応じた重み付け数値」)
搬入工程のエネルギー数値=供給物の重量×(施工場所と供給元場所との間の距離)×(「関連距離に応じた重み付け係数)
例えば、中国が主たる原材料を使用して製造した供給物Aの場合は、関連距離に応じた重み付け数値(係数)は、中国と日本との間の平均距離と輸送エネルギーとを勘案して設定する。原料が複数ある場合は、最終製品に含有する比率に応じて、それぞれの原料の関連距離に応じて求めた数値を合算したものを、重み付け数値(係数)として最終的に設定する。
図4は、図1に示したシステムで実行される搬出工程を考慮した処理の一例を示すフローチャートである。図4のステップS31,S35の処理は図2のステップS11,S15のそれらと同様であるため、説明を省略する。ステップS32にて、取得部111が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物(例えば、残土、建設汚泥、建設廃材、コンクリート廃材、ガラス廃材、使い終わった機器や重機など)の少なくとも1つの搬出先場所情報(廃棄物処理場、重機倉庫、次の工事の場所など)および対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得する。ステップS23にて、作成部112が、搬出先場所情報および施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、搬出物の搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。続いてステップS34にて、算出部113が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。このように、本フローチャートの処理によれば、搬出工程を考慮した、工事全体の環境負荷をより正確に捉えた二酸化炭素排出推定値を算出することが可能となる。
<実施態様2>
図5は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。この実施態様では、「供給元候補テーブル」を記憶部に設けることによって、自動的に供給元を選定し、その選定結果を用いて搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を求めることが可能となる。供給元の自動選択の基準としては、対象工事の要素を供給可能であること、施工場所に最短の距離であること、施工場所から基も近いn番目(例えば3つ)までの場所、供給物のコストが基準値以下であることなどを適宜組み合わせて使用する。なお、図1の機能ブロックと同様の名称を付した図5の機能ブロックは特に言及しない限り、ほぼ同様の処理機能を持つことに注意されたい。図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム200は、制御部(CPU)210と、入力部220と、出力部230と、通信部240と、記憶部250と、表示部260とを有する。制御部210は、取得部211、作成部212、算出部213、および地図情報生成部214を有する。記憶部250は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル251および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル252を格納する。本実施態様では記憶部250は、さらに、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)とその供給元場所(好適には、その供給能力や単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブル253を格納する。取得部211は、入力部220およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値、さらに、対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。作成部212は、CDEFマスターテーブル251および積算マスターテーブル252を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成するが、さらに、供給元候補テーブル253および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。算出部213が、選択された供給元場所からの搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。地図情報生成部214は、供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する。
図6は、図5に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS41にて、記憶部250は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル251および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル252を格納し、さらに、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)とその供給元場所(住所や座標などの位置情報。好適には、そこの供給物の種類、供給能力、単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブル253を格納する。次にステップS42にて、取得部211は、入力部220およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含み、さらに対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。続いてステップS43にて、作成部212が、対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル152を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成することになるが、本実施態様では、供給元候補テーブル253および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。ステップS44にて、算出部213は、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル151を参照して、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。ステップS45にて、表示部160は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。最後に、ステップS46にて、地図情報生成部214は、選択された供給元の場所と施工場所と示した地図情報を生成し、表示部160は、生成した地図情報に基づき地図MAP1を表示する。この例では、要素(施工の工程)に必要な供給物を供給可能であり、最短距離にあるX1地点、Y1地点、Z1地点が選択されている。なお、場所を示す情報としては、住所および座標(緯度、経度)のいずれかがあれば足りる。住所のみの場合は、外部の地図データベースを参照して座標に変換すれば、施工場所との距離を求めることが可能となる。
<実施態様3>
図7は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。この実施態様では、「搬出先候補テーブル」を記憶部に設けることによって、自動的に搬出先を選定し、その選定結果を用いて搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を求めることが可能となる。搬出先の自動選択の基準としては、対象工事の要素を搬出可能な場所であること、施工場所に最短の距離であること、施工場所から基も近いn番目までの場所、搬出物の受け取りコストや搬出コストが基準値以下であることなどを適宜組み合わせて使用する。なお、図1の機能ブロックと同様の名称を付した図7の機能ブロックは特に言及しない限り、ほぼ同様の処理機能を持つことに注意されたい。
図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム300は、制御部(CPU)310と、入力部320と、出力部330と、通信部340と、記憶部350と、表示部360とを有する。制御部310は、取得部311、作成部312、算出部313、および地図情報生成部314を有する。記憶部350は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル351および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル352を格納する。本実施態様では記憶部350は、さらに、対象工事の施工場所から搬出される搬出物(例えば、残土、建設汚泥、建設廃材、コンクリート廃材、ガラス廃材、使い終わった機器や重機など)とその搬出先場所(廃棄物処理場、重機倉庫、次の工事の場所などであり、好適には、その受け入れ/処理能力や単価情報を含む)とを関連付けた搬出先候補テーブル354を格納する。取得部311は、入力部320およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値、さらに、対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。作成部312は、CDEFマスターテーブル351および積算マスターテーブル352を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成するが、さらに、搬出先候補テーブル354および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。算出部313が、選択された搬出先場所への搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。地図情報生成部314は、供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する。
図8は、図7に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS51にて、記憶部350は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル351および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル352を格納し、さらに、対象工事の施工場所から搬出される搬出物とその搬出先場所(住所や座標などの位置情報。好適には、そこが受け入れ/処理可能な搬出物の種類、処理能力、単価情報を含む)とを関連付けた搬出先候補テーブル354を格納する。次にステップS52にて、取得部311は、入力部320およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含み、さらに対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。続いてステップS53にて、作成部312が、対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル352を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成することになるが、本実施態様では、搬出先候補テーブル354および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。ステップS54にて、算出部313は、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル351を参照して、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。ステップS55にて、表示部360は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。最後に、ステップS56にて、地図情報生成部314は、選択された搬出先の場所と施工場所と示した地図情報を生成し、表示部360は、生成した地図情報に基づき地図MAP2を表示する。この例では、要素(施工の工程)に必要な搬出物を受け入れ、或いは処理が可能であり、最短距離にあるA1地点、B1地点、Z1地点が選択されている。
<実施態様4>
図9は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。この実施態様では、「供給元候補テーブル」および「搬出先候補テーブル」を記憶部に設けることによって、自動的に供給元や搬出先を選定し、その選定結果を用いて搬入工程や搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を求めることが可能となる。なお、図1、図5、図7の機能ブロックと同様の名称を付した図9の機能ブロックは特に言及しない限り、ほぼ同様の処理機能を持つことに注意されたい。
図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム400は、制御部(CPU)410と、入力部420と、出力部430と、通信部440と、記憶部450と、表示部460とを有する。制御部410は、取得部411、作成部412、算出部413、および地図情報生成部414を有する。記憶部450は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル451および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル452を格納する。本実施態様では記憶部450は、さらに、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)とその供給元場所(好適には、その供給能力や単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブル453と、対象工事の施工場所から搬出される搬出物(例えば、残土、建設汚泥、建設廃材、コンクリート廃材、ガラス廃材、使い終わった機器や重機など)とその搬出先場所(廃棄物処理場、重機倉庫、次の工事の場所などであり、好適には、その受け入れ/処理能力や単価情報を含む)とを関連付けた搬出先候補テーブル454とを格納する。
取得部411は、入力部420およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値、さらに、対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。作成部412は、CDEFマスターテーブル451および積算マスターテーブル452を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成するが、さらに、供給元候補テーブル453、搬出先候補テーブル454および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値、および/または、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。算出部413が、選択された供給元場所からの搬入工程、および/または、選択された搬出先場所への搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。地図情報生成部414は、供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する。このように、本実施態様によれば、対象工事の工事そのもののみならず、搬入工程や搬出工程までを考慮した総合的な二酸化炭素排出量を推定することが可能となる。
図10は、図9に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS61にて、記憶部450は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル451および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル452を格納し、さらに、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)とその供給元場所(住所や座標などの位置情報。好適には、そこの供給物の種類、供給能力、単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブル453と、対象工事の施工場所から搬出される搬出物とその搬出先場所(住所や座標などの位置情報。好適には、そこが受け入れ/処理可能な搬出物の種類、処理能力、単価情報を含む)とを関連付けた搬出先候補テーブル454とを格納する。次にステップS62にて、取得部411は、入力部420およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含み、さらに対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。
続いてステップS63にて、作成部412が、対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル452を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成することになるが、本実施態様では、搬出先候補テーブル454および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データであって、供給元候補テーブル453および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。ステップS64にて、算出部413は、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル451を参照して、搬入工程および搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。ステップS65にて、表示部460は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。最後に、ステップS66にて、地図情報生成部414は、選択された搬出先の場所と施工場所と示した地図情報を生成し、表示部460は、生成した地図情報に基づき地図MAP3を表示する。この例では、搬出工程を考慮した結果として要素(施工の工程)に必要な搬出物を受け入れ、或いは処理が可能であり、最短距離にあるA1地点、B1地点、Z1地点が選択されている。また、搬入工程を考慮した結果として、要素(施工の工程)に必要な供給物を供給可能であり、最短距離にあるX1地点、Y1地点、Z1地点が選択されている。
<実施態様5>
図11は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムで使用される、要素(電力、ガスなど)と地域毎の二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを示す図である。都市ガスは使用する天然ガスの種類や製造プロセスにおける相違によって、二酸化炭素排出係数が異なる。従って、ガス会社、即ち、地域毎に単位ガス使用量あたりの二酸化炭素排出量が異なるため、全国平均の係数を使った場合は正確な推定値を求めることができない。また、電力も、発電所の種類に応じて二酸化炭素排出係数が異なる。一般的に、原子力発電から得られた電力が多くなるのに応じて、二酸化炭素排出係数が小さくなる傾向がある。従って、ガスの場合と同様に、電力会社、即ち、地域毎に単位電力使用量あたりの二酸化炭素排出量が異なるため、全国平均の係数を使った場合は正確な推定値を求めることができない。しかしながら、対象工事の施工場所情報に基づき、図11に示すような、都市ガスや電力などの要素に対して地域毎の二酸化炭素排出係数を関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照することによって、対象工事が行われる地域における、より正確な二酸化炭素排出推定値を求めることが可能となる。即ち、地域毎の二酸化炭素排出係数を規定した二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照することによって、施工場所を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出することができる。
<実施態様6>
図12は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。この実施態様では、「金額計算部」を制御部に設けることによって、対象工事の見積り金額、二酸化炭素排出量を増減させた場合の金額のシミュレーションを行うことが可能となる。なお、図1、図5、図7、図9の機能ブロックと同様の名称を付した図12の機能ブロックは特に言及しない限り、ほぼ同様の処理機能を持つことに注意されたい。
図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム500は、制御部(CPU)510と、入力部520と、出力部530と、通信部540と、記憶部550と、表示部560とを有する。制御部510は、取得部511、作成部512、算出部513、および金額計算部514を有する。記憶部550は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル551および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル552、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)とその供給元場所(好適には、その供給能力や単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブル553と、対象工事の施工場所から搬出される搬出物(例えば、残土、建設汚泥、建設廃材、コンクリート廃材、ガラス廃材、使い終わった機器や重機など)とその搬出先場所(廃棄物処理場、重機倉庫、次の工事の場所などであり、好適には、その受け入れ/処理能力や単価情報を含む)とを関連付けた搬出先候補テーブル554とを格納する。本実施態様における積算マスターテーブル552は、各要素の単位数量あたりの標準単価情報をさらに含む。
取得部511は、入力部520およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値、さらに、対象工事の施工場所情報を含む対象工事情報を取得する。作成部512は、CDEFマスターテーブル551および積算マスターテーブル552を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成するが、さらに、供給元候補テーブル553、搬出先候補テーブル554および取得した施工場所情報を参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値、および/または、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成する。算出部513が、選択された供給元場所からの搬入工程、および/または、選択された搬出先場所への搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。このように、本実施態様によれば、対象工事の工事そのもののみならず、搬入工程や搬出工程までを考慮した総合的な二酸化炭素排出量を推定することが可能となる。
金額計算部514は、工事詳細データに含まれる各要素の名称や各要素を示すコード情報などに基づき、積算マスターテーブル552に含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の金額(見積金額)を計算する。好適には、金額計算部514は、対象工事の要素(工程、機器、重機など)毎の内訳金額と総額とを計算し、表示部560に表示したり、通信部540を介して、外部の端末PC1などに送信したり、出力部530を介してプリンタPRNに出力したりする。
図13は、図12に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS71にて、記憶部550は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル551および工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなり、各要素の単位数量あたりの標準単価情報をさらに含む積算(歩掛)マスターテーブル552を格納する。次にステップS72にて、取得部511は、入力部520およびキーボードKBDを介して、少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する。続いてステップS73にて、作成部512が、対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル552を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する。ステップS74にて、算出部513は、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル551を参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する。次にステップS75にて、金額計算部514が、工事詳細データに含まれる各要素の名称や各要素を示すコード情報などに基づき、積算マスターテーブル552に含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の金額(見積金額)を計算する。最後に、ステップS76にて、表示部160は、算出された二酸化炭素排出推定値および対象工事の見積金額を表示する。
図14は、図12に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。ステップS81にて、取得部511が、二酸化炭素排出目標値(100立方米など)、或いは、二酸化炭素排出削減目標比(10%削減など)をさらに取得する。次にステップS82にて、作成部512は、算出部513で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整する。具体的には、工事の工程、資材、重機などの機材、或いは運搬工程や輸送手段を含む要素および数量を、より二酸化炭素排出量が少なくなるように調整して(例えば、資材や機材を軽量のものに変更する、供給元や排出先をより近いもの、できれば最も近い距離のものに変更する、燃費のよい重機、運搬車両、ハイブリッド車などに変更するなど)、二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすようにする。例えば、積算マスターテーブルに、特に指定がなければ選択する要素として、通常の工程の要素を規定しておき、このような調整が必要なときだけ選択される、CO2排出量が少なくなるが高コストの代替要素の工程を規定しておく。或いは、積算マスターテーブルに、特に指定がなければ選択する要素として、通常の燃費のクレーンを規定しておき、このような調整が必要なときだけ選択される、低燃費のクレーンの要素を規定しておく。このように、CO2排出がより少ない重機、機器、工程などを代替要素して規定おけば、二酸化炭素排出削減目標比が指定された場合だけ、この目標を満たすように、これらの代替要素を選択するようにすれば、CO2消費を低減させることが可能となる。続いてステップS83にて、金額計算部514は、作成部512で作成した調整前の工事詳細データおよび調整後の工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の調整前および調整後の金額を計算する。最後にステップS84にて、表示部560が、調整前後の二酸化炭素排出推定値および見積金額を表示する。また、このとき、工事詳細データのすべて、或いは、一部を表示し、調整した要素やその数量を視覚的に強調して表示してもよい。例えば、軽量の素材に変更したり、工事工程を変更したりした場合は、その変更箇所を赤色の文字にして表示したりすると、ユーザは調整箇所を即座に理解できる。入力部520およびキーボードKBDを介して手動で、要素やその数量などを再調整することも可能であり、その場合は、再調整した後の数値や項目で、見積金額、二酸化炭素排出推定値などを再計算することもできる。本実施態様では、工事詳細データなどの中間データを表示したが、全ての実施態様において、生成・取得・計算した工事詳細データ、対象工事情報、中間データ、項目、計算金額などのすべてのデータや情報を、表示部に表示したり、印刷したり、外部に送信したりすることが可能である。
土木、建築(建設)の業界などの分野では、工程や工事単価の詳細な価格や構成を見積もるための積算(歩掛)システムが普及している。特に公共工事では、歩掛積算データに基づく単価計算による見積データを用いた入札、会計処理などを必要とされる。歩掛積算データは、工事要素(資材、作業工程など)毎に詳細に単価や詳細な工程が規定されているため、工事詳細データの計算/生成が複雑かつ煩雑なものである。これを自動化するのが積算システム(外部サーバ)であり、公共工事の業界を代表として工事業界では広く普及している。
以降の発明では、公共工事を多く行う工事業界ではこのような「積算(歩掛)システム」が導入されていることが多いことに着目し、外部サーバ/システムに蓄積されているデータおよびそこで生成された工事詳細データを利用することによって、二酸化炭素排出量の推定を自動的に行うことを可能にする。従って、工事会社や建設会社に積算システムが導入されており、その積算システムによって必要な工事詳細データを用意することができれば、このデータをそのまま利用することによって、二酸化炭素排出量を推定することが可能となる。
<実施態様7>
図15は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム600は、制御部(CPU)610と、入力部620と、出力部630と、通信部640と、記憶部650と、表示部660とを有する。制御部610は、取得部611、および算出部613を有する。記憶部650は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル651を格納する。上記の格納処理は、処理の前提作業であるため、推定処理をする前に少なくとも1回は済ませておく必要がある。取得部611は、通信部640或いは入力部620を介して、外部の歩掛積算サーバから、対象工事に関する少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データ(典型的には工事見積データ)を取得する。算出部613は、記取得した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、二酸化炭素排出係数(CDEF)マスターテーブル651を参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する。表示部660は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。
図16は、図15に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップP11−P15は、図2のステップS11−15の処理と下記の相違点を除いてほぼ同様である。即ち、本実施態様では、各要素およびその数量を含む工事詳細データを作成せずに、外部のシステムである「歩掛積算サーバ(或いは工程管理サーバなど)」から工事詳細データ(典型的には、各要素およびその数量を含むような「工事見積データ」や「工程管理表」など)を取得し、それをそのまま流用する。従って、工事詳細データを作成するための「作成部」が必要なく、また、これを作成するために参照される「積算マスターテーブル」も必要ない。但し、これらの作成部および積算マスターテーブルは、歩掛積算サーバ側で装備しておかないと、演算によって自動的に「工事詳細データ」を作成することができない。このような実施態様によっても、二酸化炭素排出推定値を自動的に求めることが可能である。
<実施態様8>
図17は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。図に示すように、二酸化炭素排出量推定システム700は、制御部(CPU)710と、入力部720と、出力部730と、通信部740と、記憶部750と、表示部760とを有する。制御部710は、取得部711、修正部712、および算出部713を有する。記憶部750は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル751と、工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブル752と、対象工事の施工場所に供給される供給物(材料、資材、機器、器材、または重機など)とその供給元場所(好適には、その供給能力や単価情報を含む)とを関連付けた供給元候補テーブル753と、対象工事の施工場所から搬出される搬出物(例えば、残土、建設汚泥、建設廃材、コンクリート廃材、ガラス廃材、使い終わった機器や重機など)とその搬出先場所(廃棄物処理場、重機倉庫、次の工事の場所などであり、好適には、その受け入れ/処理能力や単価情報を含む)とを関連付けた搬出先候補テーブル754とを格納する。上記の格納処理は、処理の前提作業であるため、推定処理(二酸化炭素排出推定値を算出する処理)をする前に少なくとも1回は済ませておく必要がある。
取得部711は、通信部740或いは入力部720を介して、外部の歩掛積算サーバから、対象工事に関する少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データ(典型的には工事見積データ)を取得する。修正部712は、供給元場所情報および施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データ修正する(即ち、搬入工程用の要素とその数量を追加する。)。算出部713は、修正された工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、二酸化炭素排出係数(CDEF)マスターテーブル751を参照して、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。表示部760は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。
<取得するデータに「供給元場所情報、対象工事の施工場所情報」を含む場合>
図18は、図17に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップP21にて、記憶部750は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル751を格納する。次にステップP22にて、取得部711は、入力部720或いは通信部740を介して、歩掛積算サーバCS1から、少なくとも1つの工事名称およびその数値、対象工事で使用される供給物の少なくとも1つの供給元場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得する。続いてステップP23にて、修正部712が、供給元場所情報および施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように工事詳細データ修正する。ステップP24にて、算出部713は、修正された工事詳細データに基づき、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。次にステップP25にて、表示部760は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。最後に、ステップP26にて、地図情報生成部714は、供給元の場所と施工場所と示した地図情報を生成し、表示部760は、生成した地図情報に基づき地図を表示する。なお、取得する工事詳細データによっては、搬入工程の要素やその数量を正確に見積もることができない場合がある。そのとき修正部712は、積算マスターテーブル752をさらに参照して、搬入工程の要素やその数量の精度を向上させた工事詳細データへと更新し、後続の処理を行う。なお、歩掛積算サーバは複数あっても、或いは、歩掛積算サーバから取得する工事詳細データは複数でもよい。即ち、大規模工事の場合はジョイントベンチャー形式で複数の工事会社で受注したり、下請け会社が複数あったりする場合が多いが、本システムは、このような状況においても、複数の工事詳細データを取得して合算することによって、工事全体のCO2排出量や見積金額を推定することが可能である。
<取得するデータに「搬出先場所情報、対象工事の施工場所情報」を含む場合>
図19は、図17に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップP31にて、記憶部750は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブル751を格納する。次にステップP32にて、取得部711は、入力部720或いは通信部740を介して、歩掛積算サーバCS1から、少なくとも1つの工事名称およびその数値、対象工事で使用される供給物の少なくとも1つの搬出先場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得する。続いてステップP33にて、修正部712が、搬出先場所情報および施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、搬出物の搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように工事詳細データ修正する。ステップP34にて、算出部713は、修正された工事詳細データに基づき、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する。次にステップP35にて、表示部760は、算出された二酸化炭素排出推定値を表示する。最後に、ステップP36にて、地図情報生成部714は、搬出先の場所と施工場所と示した地図情報を生成し、表示部760は、生成した地図情報に基づき地図を表示する。なお、取得する工事詳細データによっては、搬出工程の要素やその数量を正確に見積もることができない場合がある。そのとき修正部712は、積算マスターテーブル752をさらに参照して、搬出工程の要素やその数量の精度を向上させた工事詳細データへと更新し、後続の処理を行う。
図17の二酸化炭素排出量推定システム700は、供給元候補テーブル753および搬出先候補テーブル754を有しているため、取得部711が搬出先や供給元の情報を取得できなかった場合、或いは、要素として搬出工程や搬入工程を含む工事詳細データしか取得できなかった場合には、図6,8,10と同様に、搬出工程や搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出することが可能である。また、金額計算部715は、他の実施態様における金額計算部514(図12)と同様の機能を持つ。さらに、取得部711が、二酸化炭素排出目標値(100立方米など)、或いは、二酸化炭素排出削減目標比(10%削減など)を取得した場合は、調整部716が、算出部で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整する。このように本実施態様では、調整部716が調整処理を行う。他方、図12の実施態様では作成部512が調整処理を行うが、処理するブロックが異なるだけで、調整処理としては同じものである。
図20は、地図情報生成部で生成される地図情報を表示部に表示した画面インターフェイス図である。図に示すように、地図MAP4には、工事総CO2排出推定値を示すウィンドウTCOEが表示されている。施工場所の工事、搬入工程、搬出工程という項目に分けてCO2排出量を表示してある。施工場所と引き出し線で結んだウィンドウW0には、施工場所の工事、その内訳である「掘削工程」「基礎工程」などの項目(要素)別のCO2排出量が表示される。搬入工程として定められた場所には、それぞれ、引き出し線でウィンドウW1,W2,W3が表示され、工程や機材などの要素名と使用するエネルギー(軽油など)、CO2排出量などが表示されている。搬出工程として定められた場所には、それぞれ、引き出し線でウィンドウW4,W5,W6が表示され、工程や機材などの要素名と使用するエネルギー(軽油など)、CO2排出量などが表示されている。本推定システムの制御部は、各工程や要素においてCO2削減可能な箇所を候補元テーブルや搬出先候補テーブルから抽出し、その旨を指摘する対応策ウィンドウW11を表示させる機能を持つ。この例では、Y1地点よりも施工場所に近いY2地点を選択すれば、CO2を375kg削減できることが表示されている。Y2地点では、破線矢印ARで供給元候補であることをユーザに報知している。また、Y2地点には、ウィンドウW22で、仮にこの地点を選択した場合の工程やCO2排出量、削減効果を示す削減量などが表示される。ユーザは、これを見て、適宜、工程で使用する地点を変更することの効果を確認しながら、変更することが可能となる。
図21は、地図情報生成部で生成される地図情報を表示部に表示した画面インターフェイス図である。図に示すように、地図MAP5には、一部を除いて図20のMAP4とほぼ同じウィンドウが表示されている。地図MAP5では、各工程、工事全体などの見積金額が同時に表示してある。即ち、本システムは、金額計算部と積算マスターテーブルを有するため、各要素、工程、工事全体などの見積金額を算出することができ、要素/工程を再設定した場合には、自動的に詳細な見積金額を再計算することが可能である。従って、システムが抽出して指摘した候補地に変更した場合のCO2削減量やその場合の金額の増減額がウィンドウTCOEに表示してあるため、工事プロジェクトについてコストを意識しながら、環境負荷を低減(CO2削減)する意思決定支援システムとして本システムは機能する。
図22は、要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けたCDEF(二酸化炭素排出係数)マスターテーブルおよび工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブルを例示した図である。図に示すようにCDEFマスターテーブル151A、積算マスターテーブル152A,152Bでは、歩掛コード(B0101などの5ケタのコード)が規定されている。例えば、工事詳細データに含まれる項目の歩掛コードをキーとして、CDEFマスターテーブル151Aを検索し、マッチしたコードとそのコードに対応する数量を乗算して、それらの総和を求めることによって、自動的にCO2排出推定値を求めることが可能である。積算マスターテーブル152A,152Bでは、さらに、単価をそれぞれの要素毎に規定しているため、工事詳細データに含まれる項目の歩掛コードとその数量を乗算して、それらの総和を求めることによって、工事の見積もり金額も簡便に求めることが可能である。また、環境負荷を低減するためにCO2排出量を削減した場合の金額の試算(見積)もこれらの歩掛コードをよりCO2を減少させるものに入れ換えて、金額を再計算することによって簡易に求めることが可能である。
<実施態様9>
図23は、本発明の一実施態様による土木建築工事の二酸化炭素排出量推定システムの基本的な構成を示すブロック図である。実施態様9の構成は、実施態様1のそれらと以下に述べる相違点を除いて同様の機能を有する。即ち、図23に示すように、二酸化炭素排出量推定システム100Aは、制御部110Aと記憶部150Aを有する。記憶部150Aは、自社の実際の施工結果に応じた数値や単価などを規定した自社歩掛・積算マスターテーブル152Aをさらに有する。制御部110Aは、作成部112Aと算出部113Aを有する。作成部112Aは、積算マスターテーブル152を参照して、取得した対象工事情報に基づき、積算マスターテーブル152を参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成するが、さらに、対象工事情報に基づき、自社歩掛・積算マスターテーブル152Aを参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む「自社歩掛使用時の工事詳細データ」を作成する。算出部113Aは、作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEFマスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出するが、さらに、「自社歩掛使用時の工事詳細データ」に含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、CDEFマスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する。また、算出部113Aは、これら2つの数値の差を計算する。
図24は、図23のシステムにより表示された画面インターフェイスを示す図である。表示部160は、算出部113Aで算出された二酸化炭素排出推定値を画面インターフェイスDISに表示する。図に示すように、標準的な積算マスターテーブルを使用した場合の工事総CO2排出量(推定値)と、自社歩掛・積算マスターテーブルを使用した場合の工事総CO2排出量(推定値)、さらには、それらの差異、即ち、自社歩掛を使用した場合に削減できるCO2排出量を表示することも可能である。
上述したように、自社のコストや工程などを反映させてカスタマイズした自社歩掛積算マスターテーブルを長年に亘って構築してきた事業者は、適切かつ信頼性の高いユニットや要素の標準施工量や価格(ユニットの価格「ユニットプライス」、および、要素の価格)を設定することが可能となる。従って、対象工事が同じ数量のものであっても、自社の歩掛りや積算実績に応じた、より正確な工事詳細データを求めることができ、最終的にはより正確な二酸化炭素排出推定値を求めることが可能となる。他の実施態様においても、自社歩掛・積算マスターテーブルを記憶部に設けて、それに対応して、積算マスターテーブルに代えて自社歩掛・積算マスターテーブルを参照して演算するように作成部や算出部などの各部の処理を変更するだけで、本実施態様と同様に自社歩掛によるCO2排出量を求めることが可能である。また、金額計算部も同様に、積算マスターテーブルに代えて自社歩掛・積算マスターテーブルを参照して演算することによって、より正確な金額を求めることが可能である。
<実施態様10>
図17の調整部716や図12の作成部512は、算出部で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整するが、このとき、各要素を工程表に表した場合に、工程表情報を用いて、各要素の前後関係から工期を短縮することによって、CO2排出量を削減することが可能である。その場合には、記憶部に、要素(工程)間の前後関係テーブルと、各ユニット工程の単位時間当りの標準施工量とを規定する標準施工記憶部(図示せず)を設ける必要がある。要素間には、前後関係(相互関係)がある場合が多く、前提となるユニットの施工が終了しなければ後続の要素の施工を開始できなといった制約があるが、これを規定したのが、標準施工記憶部の「前後関係テーブル」である。また、標準施工記憶部は、要素の単位時間当りの標準要素施工量(例えば、日当たり施工量)をさらに規定してもよい。
調整部716或いは作成部512は、工事詳細データに基づき、標準施工記憶部を参照して、工程表情報を作成する。この工程表情報に含まれる要素の配置、および前後関係に矛盾することなく、工期を短縮するように配置を変更することによってCO2排出量を削減することが可能である。図25は、2つの工程PRC11と工程PRC12、および当該工程に含まれる要素を工程バーで示した工程表を示す図である。画面インターフェイスDIS−Aは、2つの工程を時系列に並べただけの工程表である。画面インターフェイスDIS−Bは、2つの工程のうち、前後関係が規定されている要素PR011(PR003の開始後でなければ実行不可)に応じて、工程PRC12を移動させて、工期短縮(時間短縮)したものである。工期短縮に伴って、図示しない後片付け、照明、暖房などの要素の分だけ電力消費が削減できるため、CO2排出量を削減できることになる。
図26は、2つの工程PRC11と工程PRC22、および当該工程に含まれる要素を工程バーで示した工程表を示す図である。この例では、画面インターフェイスDIS−Cは、2つの工程を時系列に並べただけの工程表である。画面インターフェイスDIS−Dは、2つの工程のうち、前後関係が規定されている要素PR011(PR002の開始後でなければ実行不可)に応じて、工程PRC12を移動させて、工期短縮(時間短縮)したものである。さらに、同じ要素PR004(残土運搬)を同時の時刻に配置することによって、要素(PR004:残土運搬)を同時に実行するため、当該工程の消費エネルギー(即ちCO2排出量)を半減できる。即ち、1回の残土運搬処理で済むことになり、CO2排出をその分だけ削減可能となる。このように、本実施態様における調整部或いは作成部は、工程のスケジュール調整によって、要素の重複を排除したり、全体の工期を短縮したりすることによって、CO2排出量を削減する調整を行うことが可能である。もちろん、上述したように、他の削減手法と組み合わせて、指定された削減目標の達成を図ることが可能である。
なお、上述した実施態様で示した、対象工事、工事に含まれる要素/工程、CO2排出係数などの数値、計算結果の数値などは、説明の便宜上設定したものであり、概算数値や正確でないものも含まれていることに注意されたい。しかし、実施にあたっては、CO2排出係数の単位(例えば、kg−CO2/L)と、使用する燃料の単位(例えばL:リットル)とを合せた上で、演算を行う必要があることは言ういうまでもない。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、実施態様では、供給元場所/搬出先場所には、機器や廃土などを例示したが、これらには作業員宿舎を含ませることも可能である。その場合には、要素としては、作業のための人員の運搬工程が含まれることになる。
100,100A 二酸化炭素排出量推定システム(CDEES)
110,110A 制御部
111 取得部
112,112A 作成部
113,113A 算出部
120 入力部
130 出力部
140 通信部
150,150A 記憶部
151 CDEFマスターテーブル
152 積算マスターテーブル
152A 自社歩掛・積算マスターテーブル
160 表示部
200 二酸化炭素排出量推定システム
210 制御部
211 取得部
212 作成部
213 算出部
214 地図情報生成部
220 入力部
230 出力部
240 通信部
250 記憶部
251 CDEFマスターテーブル
252 積算マスターテーブル
253 供給元候補テーブル
260 表示部
300 二酸化炭素排出量推定システム
310 制御部
311 取得部
312 作成部
313 算出部
314 地図情報生成部
320 入力部
330 出力部
340 通信部
350 記憶部
351 CDEFマスターテーブル
352 積算マスターテーブル
354 搬出先候補テーブル
360 表示部
400 二酸化炭素排出量推定システム
410 制御部
411 取得部
412 作成部
413 算出部
414 地図情報生成部
420 入力部
430 出力部
440 通信部
450 記憶部
451 CDEFマスターテーブル
452 積算マスターテーブル
452 積算マスターテーブル
453 供給元候補テーブル
454 搬出先候補テーブル
460 表示部
500 二酸化炭素排出量推定システム
510 制御部
511 取得部
512 作成部
513 算出部
514 金額計算部
520 入力部
530 出力部
540 通信部
550 記憶部
551 CDEFマスターテーブル
552 積算マスターテーブル
553 供給元候補テーブル
554 搬出先候補テーブル
560 表示部
600 二酸化炭素排出量推定システム
610 制御部
611 取得部
613 算出部
620 入力部
630 出力部
640 通信部
650 記憶部
651 CDEFマスターテーブル
660 表示部
700 二酸化炭素排出量推定システム
710 制御部
711 取得部
712 修正部
713 算出部
714 地図情報生成部
715 金額計算部
716 調整部
720 入力部
730 出力部
740 通信部
750 記憶部
751 CDEFマスターテーブル
752 積算マスターテーブル
753 供給元候補テーブル
754 搬出先候補テーブル
760 表示部
CES 工事見積サーバ
CS1 歩掛積算サーバ
KBD キーボード
MAP1−MAP5 地図
MS1 携帯電話端末
NET ネットワーク
W0,1−6 ウィンドウ
AR 矢印
W11,W22 対応策ウィンドウ
DIS,DIS−A,DIS−B,DIS−C,DIS−D 画面インターフェイス

Claims (22)

  1. 工事の二酸化炭素排出量推定システムであって、
    要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルと、工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブルとを格納する記憶部と、
    少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する取得部と、
    前記対象工事情報に基づき、前記積算マスターテーブルを参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する作成部と、
    前記作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出部と、
    を有することを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記取得部が、対象工事で使用される供給物の少なくとも1つの供給元場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得し、
    前記作成部が、前記供給元場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
    前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  3. 請求項1に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、対象工事の施工場所に供給される供給物とその供給元場所とを関連付けた供給元候補テーブルをさらに格納し、
    前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記作成部が、前記供給元候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
    前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記取得部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物の少なくとも1つの搬出先場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得し、
    前記作成部が、前記搬出先場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
    前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物とその搬出先場所とを関連付けた搬出先候補テーブルをさらに格納し、
    前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記作成部が、前記搬出先候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含む工事詳細データを作成し、
    前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する地図情報生成部、
    をさらに有することを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、少なくとも一部の要素と地域毎の二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを格納し、
    前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む対象工事情報を取得し、
    前記算出部が、前記施工場所情報を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、各要素の単位数量あたりの標準単価情報をさらに含む積算マスターテーブルを格納し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の金額を計算する金額計算部をさらに有する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記取得部が、
    二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比をさらに取得し、
    前記作成部が、
    前記算出部で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、前記少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  10. 請求項9に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記金額計算部が、
    作成部で作成した調整前の工事詳細データおよび調整後の工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の調整前および調整後の金額を計算する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  11. 工事の二酸化炭素排出量推定システムであって、
    要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを格納する記憶部と、
    外部の歩掛積算サーバから、対象工事に関する少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを取得する取得部と、
    前記取得した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出部と、
    を有することを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  12. 請求項11に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記取得部が、対象工事で使用される供給物の少なくとも1つの供給元場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記供給元場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、供給物の搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データ修正する修正部をさらに有し、
    前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  13. 請求項11に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、対象工事の施工場所に供給される供給物とその供給元場所とを関連付けた供給元候補テーブルをさらに格納し、
    前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記供給元候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの供給元場所を選択し、少なくとも1つの要素として、供給元場所から施工場所に供給物を運ぶ搬入工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データを修正する修正部をさらに有し、
    前記算出部が、搬入工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  14. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記取得部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物の少なくとも1つの搬出先場所情報および対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記搬出先場所情報および前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの要素として、搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように前記工事詳細データを修正する修正部をさらに有し、
    前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  15. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、対象工事の施工場所から搬出される搬出物とその搬出先場所とを関連付けた搬出先候補テーブルをさらに格納し、
    前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記搬出先候補テーブルおよび前記施工場所情報をさらに参照して、少なくとも1つの搬出先場所を選択し、少なくとも1つの要素として、施工場所から搬出先場所に搬出物を運ぶ搬出工程とその所要エネルギー数値をさらに含むように工事詳細データを修正する修正部をさらに有し、
    前記算出部が、搬出工程を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  16. 請求項12〜15のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    供給元の場所、および/または、搬出先の場所、および、施工場所を示した地図情報を生成する地図情報生成部、
    をさらに有することを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  17. 請求項11〜16のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、少なくとも一部の要素と地域毎の二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを格納し、
    前記取得部が、対象工事の施工場所情報をさらに含む工事詳細データを取得し、
    前記算出部が、前記施工場所情報を考慮した二酸化炭素排出推定値を算出する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  18. 請求項11〜17のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記記憶部が、各要素の単位数量あたりの標準単価情報をさらに含む積算マスターテーブルを格納し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の金額を計算する金額計算部をさらに有する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
    好適には、金額計算部は、対象工事の要素毎の内訳金額と総額とを計算する。
  19. 請求項11〜18のいずれか1項に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記取得部が、
    二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比をさらに取得し、
    前記二酸化炭素排出量推定システムは、
    前記算出部で算出されるべき二酸化炭素排出推定値が、前記二酸化炭素排出目標値、或いは、二酸化炭素排出削減目標比を満たすように、前記少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを調整する調整部をさらに有する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  20. 請求項19に記載の二酸化炭素排出量推定システムにおいて、
    前記金額計算部が、
    前記調整部で調整される前の工事詳細データおよび調整後の工事詳細データに基づき、前記積算マスターテーブルに含まれる標準単価情報を参照して、対象工事の調整前および調整後の金額を計算する、
    ことを特徴とする二酸化炭素排出量推定システム。
  21. 工事の二酸化炭素排出量推定方法であって、
    要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルと、工事および工事に関連する各要素の単位数量あたりの標準数値からなる積算マスターテーブルとを記憶部に格納する格納ステップと、
    少なくとも1つの工事名称およびその数値を含む対象工事情報を取得する取得ステップと、
    前記対象工事情報に基づき、前記積算マスターテーブルを参照して、少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを作成する作成ステップと、
    演算手段を用いて、前記作成した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出ステップと、
    を有することを特徴とする二酸化炭素排出量推定方法。
  22. 工事の二酸化炭素排出量推定方法であって、
    要素と二酸化炭素排出係数とを関連付けた二酸化炭素排出係数マスターテーブルを記憶部に格納する格納ステップと、
    外部の歩掛積算サーバから、対象工事に関する少なくとも1つの要素およびその数量を含む工事詳細データを取得する取得ステップと、
    演算手段を用いて前記取得した工事詳細データに含まれる少なくとも1つの要素およびその数量に基づき、前記記憶部に格納される二酸化炭素排出係数マスターテーブルを参照して、二酸化炭素排出推定値を算出する算出ステップと、
    を有することを特徴とする二酸化炭素排出量推定方法。
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