JP2010202802A - 二輪車用トレッドゴム組成物及び二輪車用タイヤ - Google Patents

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一誠 中北
Takayuki Nagase
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Abstract

【課題】ゴムの物性を維持しつつ、ゴムの色目を変化させることができる二輪車用トレッドゴム組成物を提供することを目的とする。また、該ゴム組成物をトレッド部に用いた二輪車用タイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分100質量部に対して、平均粒子径が60〜600μmの金属粉末を0.1〜30質量部含有する二輪車用トレッドゴム組成物に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二輪車用トレッドゴム組成物、及びこれを用いた二輪車用タイヤに関する。
近年、二輪車用タイヤ(MC)では、タイヤ幅方向に異種ゴムを用いたトレッド(分割トレッド)が使用され、トレッドのセンター部に耐摩耗性の良いゴムを、トレッドのショルダー部にグリップ性の良いゴムを用いることでこれらの性能を両立させている。その際に、異種ゴム間で多少の色の違いがある方が異種ゴムを用いていることを消費者に訴えやすいことから、異種ゴム間における色目の違いが求められている。
ゴムの色目を変える方法としてシリカや酸化チタンを配合する方法が知られている。しかしながら、これらに加えてカーボンブラックも配合されている場合には、これらの“色粉”を配合することによる色目の変化が小さくなってしまう。そのため、ゴムの色目を変えるためには、“色粉”を多量に配合しなければならず、ゴムの物性が大きく低下してしまうという問題があった。
特許文献1、2には、タイヤを介して車両内の静電気を路面に放電するために、導電性カーボンブラックを配合したタイヤが開示されており、導電性カーボンブラックの代わりに金属粉体を使用してもよいことが記載されているが、金属粉体の具体的な配合量や平均粒子径については検討されていない。
特許文献3には、鱗片状フィラーを樹脂に配合し、細かいブロック状にした該樹脂でサイドウォールを覆うことにより、サイドウォールを着色する方法が開示されている。しかしながら、この方法では、ゴムの表面を樹脂で覆う必要があるため、路面に接地するトレッドには、適用することはできない。
特開2006−124504号公報 特開2006−069341号公報 特開2005−008107号公報
本発明は、前記課題を解決し、ゴムの物性を維持しつつ、ゴムの色目を変化させることができる二輪車用トレッドゴム組成物を提供することを目的とする。また、該ゴム組成物をトレッド部に用いた二輪車用タイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分100質量部に対して、平均粒子径が60〜600μmの金属粉末を0.1〜30質量部含有する二輪車用トレッドゴム組成物に関する。
上記金属粉末がアルミニウム粉末であることが好ましい。
上記ゴム成分がスチレンブタジエンゴム、天然ゴム及びブタジエンゴムからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記ゴム組成物は、シラン系カップリング剤及び/又はアルミネート系カップリング剤を含有することが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物をトレッド部に用いた二輪車用タイヤに関する。
本発明はまた、トレッド部がタイヤ幅方向に配された複数の分割トレッド部材により構成され、該分割トレッド部材の少なくとも1つが上記ゴム組成物から得られた二輪車用タイヤに関する。
本発明によれば、所定の平均粒子径の金属粉末を所定量含有する二輪車用トレッドゴム組成物であるので、該ゴム組成物を二輪車用タイヤのトレッド部として用いることにより、トレッドゴムの物性(特に、破壊特性)を維持しつつ、トレッドゴムの色目を変化させた二輪車用タイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車用タイヤのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。
本発明の二輪車用トレッドゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、平均粒子径が60〜600μmの金属粉末を0.1〜30質量部含有する。所定の平均粒子径の金属粉末を所定量含有することにより、ゴム組成物において、ゴムの物性(特に、破壊特性)を維持しつつ、ゴムの色目を変化させることができる。従って、二輪車用タイヤのトレッドゴムの物性(特に、破壊特性)を維持しつつ、トレッドゴムの色目を変化させることができる。
ゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも高いグリップ性能と耐摩耗性を両立させるという理由から、SBR、NR、BRを使用することが好ましく、SBRを使用することが特に好ましい。
SBRとしては、溶液重合法で得られたもの、乳化重合法で得られたものが挙げられ、特に制限はない。NRとしては特に限定されず、例えば、KR7、TSR、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。BRとしては特に限定されず、例えば、高シス含有量のBR、シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。
SBRのスチレン量は、好ましくは25質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。25質量%未満では、グリップ性能が低下する傾向がある。また、SBRのスチレン量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下である。50質量%を超えると、耐摩耗性が低下する傾向がある。
ゴム成分としてSBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。50質量%未満であると、グリップ性能が低下する傾向がある。
ゴム成分としてNRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。50質量%を超えると、グリップ性能が低下する傾向がある。
ゴム成分としてBRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。50質量%を超えると、グリップ性能が低下する傾向がある。
金属粉末としては、例えば金、銀、銅、白金、ニッケル、インジウム、チタン、アルミニウム、鉄、コバルトなどの粉末が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、軽量かつ安価であるという理由から、アルミニウム粉末が好ましい。
上記金属粉末としては、金属箔粉が好ましい。金属箔粉とは、アルミニウム箔などの金属箔を粉末にした金属粉である。なかでも、アルミニウム箔粉が好ましく、箔表面が鏡面加工されたアルミニウム箔粉が特に好ましい。この場合、破壊特性等のゴム物性を維持しながら、色目を効率的に変化させることができる。
金属粉末(金属箔粉)の形状としては、四角形、六角形、多角形、ひし形、長方形、ランダム状等が挙げられ、なかでも、ゴム物性の維持、色目の変化の点から、角状フレーク形状が好ましく、四角形状(ひし形、長方形、正方形等)が特に好ましい。
金属箔粉の市販品としては、ダイヤモンドピースHタイプ(ダイヤ工業(株)製)等が挙げられる。
金属粉末の平均粒子径は、60μm以上、好ましくは100μm以上、より好ましくは200μm以上である。平均粒子径が60μm未満であると、色目の変化が充分に得られないおそれがある。金属粉末の平均粒子径は、600μm以下、好ましくは400μm以下、より好ましくは300μm以下である。平均粒子径が600μmを超えると、金属粉末が破壊核となり、耐久性能の悪化を招くおそれがある。
金属粉末(金属箔粉)の厚みは、好ましくは50μm以下、より好ましくは15μm以下である。50μmを超えると、金属粉末が破壊核となり、耐久性能の悪化を招くおそれがある。
本発明において、金属粉末(金属箔粉等)の形状、平均粒子径、厚みは、電子顕微鏡「デジタルHDマイクロスコープVH−7000」(キーエンス社製)を用いて測定した。なお、金属箔粉を使用する場合、平均粒子径は長径を意味し、該長径とは、投影面に対する金属箔粉の方向を種々変化させながら金属箔粉を投影面に投影したときの最長の長さであり、例えば、長角形状なら最長の辺の長さ、円盤状であれば直径となる。
金属粉末の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.1質量部以上、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上である。0.1質量部未満では、金属粉末を配合したことによる効果が発揮されないおそれがある。また、金属粉末の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、30質量部以下、好ましくは25質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。30質量部を超えると、破断強度が低下する傾向にある。
上記ゴム組成物は、カップリング剤を含有することが好ましい。カップリング剤とは、有機高分子と無機質の界面に強固な結合を形成させる化合物である。分子中に異種の反応性基が導入され、一方は高分子と、他方は無機質と化学結合する。カップリング剤としては、アルミネート系カップリング剤、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、金属粉末(例えば、アルミニウム箔粉)とゴムを充分に接着させるという理由から、アルミネート系カップリング剤、シラン系カップリング剤が好ましい。
アルミネート系カップリング剤としては、例えばアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートなどを使用することができる。シラン系カップリング剤としては、例えばビニルトリクロロシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどを使用することができる。チタン系カップリング剤としては、例えばイソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネートなどを使用することができる。
カップリング剤を含有する場合、カップリング剤の含有量は、金属粉末100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上である。1質量部未満では、カップリング剤配合による接着性の効果が充分に得られないおそれがある。また、カップリング剤の含有量は、金属粉末100質量部に対して、好ましくは30質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。30質量部を超えると、コストが増大してしまう傾向にある。
本発明のゴム組成物には、上記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、カーボンブラック、クレー等の補強用充填剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、オイル、ワックス、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
カーボンブラックとしては、例えば、GPF、HAF、ISAF、SAF、FEFなどを用いることができる。カーボンブラックを配合しても、金属粉末を少量配合することにより色目の違いを容易に判別でき、ゴム物性の低下も抑制できる。カーボンブラックは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カーボンブラックを使用する場合、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は90m/g以上が好ましく、120m/g以上がより好ましい。NSAが90m/g未満では、グリップ性能と耐摩耗性が低下する傾向にある。また、カーボンブラックのNSAは170m/g以下が好ましく、150m/g以下がより好ましい。NSAが170m/gを超えると、加工性が悪化する傾向がある。カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは50質量部以上、より好ましくは60質量部以上である。50質量部未満では、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは150質量部以下、より好ましくは130質量部以下である。150質量部を超えると、加工性が悪化する傾向がある。
オイルとしては、プロセスオイル、植物油脂、またはその混合物を用いることができる。プロセスオイルとしては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどを用いることができる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生湯、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油、桐油などを用いることができる。
オイルを含有する場合、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは50質量部以上である。10質量部未満では、加工性が悪化するおそれがある。また、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。150質量部を超えると、加工性が悪化するおそれがある。
本発明のゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のゴム組成物は、二輪車用タイヤのトレッドとして用いられる。本発明の二輪車用タイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのトレッドの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
本発明の二輪車用タイヤは、自動二輪車用タイヤ、自転車用タイヤ等として好適に用いられる。
以下、本発明の一実施形態として、本発明のゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する自動二輪車用タイヤについて図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車用タイヤのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。
自動二輪車用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを備える。
前記断面において、トレッド部2の路面と設置するトレッド面2Aは、タイヤ半径方向外側に凸で円弧状に湾曲してのびている。また、トレッド面2Aのタイヤ軸方向の外端であるトレッド縁2eは、最もタイヤ軸方向外側に位置している。
トレッド部2には、ベルト層7の半径方向外側にトレッドゴム9が配される。該トレッドゴム9は、本実施形態では、ベルト層7の外面からトレッド面2Aまでを構成している。また、本実施形態のトレッドゴム9では、タイヤ幅方向に配された複数の分割トレッド部材により構成されたトレッド部が示され、ここでは、配合が異なる3種類のゴム組成物により作製された各分割トレッド部材で構成されている。具体的にはタイヤ赤道Cを中心とするセンター部9Aと、トレッド縁2eから延びる一対のショルダー部9Cと、センター部9Aとショルダー部9Cとの間に配された一対のミドル部9Bとから構成される。すなわち、タイヤ赤道C付近からタイヤ幅方向両側に向かって、センター部9A、ミドル部9B、ショルダー部9Cの3種類のゴムが並んで配されている。なお、各ゴム部9A〜9Cは、トレッド面2Aに立てた法線12によって区分けされているが、例えば、トレッド面2Aからベルト層7に向かって、タイヤ軸方向外側又は内側に傾斜する境界線で区分されたものでもよい。
本実施形態では、トレッドゴム9のセンター部9A、ミドル部9B、ショルダー部9Cのいずれにも本発明のゴム組成物を用いることができ、例えば、ミドル部9Bに使用すると、センター部9Aおよびショルダー部9Cとミドル部9Bとの色目を異ならせることができ、異種ゴムを用いていることを消費者に訴えやすくなる。このように、異種ゴムの境界を明瞭にすることができ、タイヤの商品性を向上させることができる。
本実施形態では、トレッドゴム9が3種類のゴム組成物から構成される場合について説明したが、トレッドゴムを構成するゴムの種類の数は、特に限定されず、例えば2種類であってもよいし、5種類であってもよい。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
まず、実施例および比較例で使用した各種薬品について説明する。
SBR:旭化成(株)製のタフデン4350(オイル含有SBR、SBR固形分100質量部に対してオイルを50質量部含有、スチレン量40質量%)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(窒素吸着比表面積:125m/g)
ワックス:大内新興化学工業(株)製サンノックワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
オイル:ジャパンエナジー(株)製のX140
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤CZ:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
アルミニウム粉末は、以下のダイヤ工業(株)製のダイヤモンドピースHタイプシルバーを使用。
50μ:H15(平均粒子径50μm、厚み12μm、四角形状)
100μ:H25(平均粒子径100μm、厚み12μm、四角形のフレーク状粉末)
400μ:H540(平均粒子径400μm、厚み12μm、四角形のフレーク状粉末)
700μ:H570(平均粒子径700μm、厚み12μm、四角形のフレーク状粉末)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
(加硫ゴム組成物の作製)
実施例1〜4、比較例1〜4
表1に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を混練りした。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加して練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を150℃の条件下で30分間プレス加硫し加硫ゴム組成物を得た。
得られた加硫ゴム組成物を下記により評価した。結果を表1に示す。
(引張試験)
得られた加硫ゴム組成物について、JIS K6251に準じて、70℃において3号ダンベルを用いて引張試験を行い、破断伸び(TB(破断強度))を測定した。測定結果を、比較例1の値を100として、指数表示した。TB(破断強度)が大きいほど破壊特性が向上していることを示す。
(外観判別)
比較例1の未加硫ゴム組成物と隣り合わせにして、150℃の条件下で30分間プレス加硫し、肉眼でゴムの違いが判別できるかを評価した。
1:肉眼ではほとんど判別不可能
2:よく見ると判別可能
3:簡単に判別可能
Figure 2010202802
表1に示すように、平均粒子径100μmのアルミニウム粉末を所定量配合した実施例1〜3では、ゴムの破壊特性を維持しつつ、ゴムの色目を変化させることができた。一方、アルミニウム粉末を配合していない比較例1では、ゴムの色目を変化させることができなかった。また、アルミニウム粉末を多量に配合した比較例2では、ゴムの色目を変化させることができたものの、ゴムの破壊特性を維持することはできなかった。
また、所定の平均粒子径のアルミニウム粉末を一定量配合した実施例3、4では、ゴムの破壊特性を維持しつつ、ゴムの色目を変化させることができる一方、平均粒子径が小さいアルミニウム粉末を使用した比較例3では、ゴムの破壊特性、色目の判別性が全体的に劣っていた。また、平均粒子径が大きいアルミニウム粉末を使用した比較例4では、ゴムの色目を変化させることができたものの、ゴムの破壊特性を維持することはできなかった。
1 自動二輪車用タイヤ
2 トレッド部
2A トレッド面
2e トレッド縁
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエイペックス
9 トレッドゴム
9A センター部
9B ミドル部
9C ショルダー部

Claims (6)

  1. ゴム成分100質量部に対して、平均粒子径が60〜600μmの金属粉末を0.1〜30質量部含有する二輪車用トレッドゴム組成物。
  2. 前記金属粉末がアルミニウム粉末である請求項1記載の二輪車用トレッドゴム組成物。
  3. 前記ゴム成分がスチレンブタジエンゴム、天然ゴム及びブタジエンゴムからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2記載の二輪車用トレッドゴム組成物。
  4. シラン系カップリング剤及び/又はアルミネート系カップリング剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の二輪車用トレッドゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の二輪車用トレッドゴム組成物をトレッド部に用いた二輪車用タイヤ。
  6. トレッド部がタイヤ幅方向に配された複数の分割トレッド部材により構成され、該分割トレッド部材の少なくとも1つが請求項1〜4のいずれかに記載の二輪車用トレッドゴム組成物から得られた二輪車用タイヤ。
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