JP2010201149A - 保冷用寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】寝心地が優れると共に、材料コストや省資源の上で有利でもある保冷用寝具を提供する。
【解決手段】保冷体1を布地2で覆って形成される保冷用寝具に関する。保冷体1として、高吸水性樹脂に逆浸透法で得られた逆浸透水を吸水させて調製される保冷剤3を、未延伸ナイロンフィルムを少なくとも層構成に含むフィルムの袋4内に封入して形成されるものを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、夏季等において快適に就寝するために用いられる保冷用寝具に関するものである。
日本の夏季は夜間においても蒸し暑く、快適に就寝することができないことが多い。特に敷布団の上に横になって寝るとき、身体から発せられる熱が敷布団との間に籠もって、汗ばんで不快感が増長され、一層寝苦しくなる。
そこで、保冷剤をフィルム袋に封入して形成される扁平な保冷体を用い、この保冷体を布地のカバーで覆ってマット状に形成した保冷用の寝具が提案されている(例えば特許文献1参照)。そしてこのマット状の保冷用寝具を例えば敷布団の上に敷き、この保冷用寝具の上に身体を横たえて寝ることによって、身体の熱を保冷用寝具の保冷体に吸収させることができるものであり、蒸し暑い夏季においても快適に就寝することができるものである。
このような保冷用寝具に用いられる保冷体は、上記のように保冷剤をフィルム袋に封入して作製されるが、保冷剤として最近では、高吸水性樹脂に水を吸収させた吸水ゲルが用いられている。
特開2004−024553号公報
上記のように保冷剤として高吸水性樹脂に水を吸収させた吸水ゲルを用いる場合、水としては一般の水道水や工業用水など不純物を含んだ水を使用することが多いが、このような水は高吸水性樹脂の吸水能力を低下させるおそれがある。このため、保冷剤を形成する吸水ゲル中の水分の割合が少なく、つまり高吸水性樹脂の割合が多くなり、材料コストや省資源の面で不利になるものであった。またこのように高吸水性樹脂に水が十分に吸収されない結果、保冷剤を形成する吸水ゲルが硬くなって、保冷体の柔軟性が不十分になり、保冷用寝具の上での寝心地に悪影響を及ぼすものであった。
また、保冷剤を封入するフィルム袋として、ポリエチレンフィルムとナイロンフィルムのラミネートフィルムで形成したものが用いられることが多いが、このナイロンフィルムとしては2軸延伸されたいわゆるOナイロンのフィルムが一般的である。そしてこのような二軸延伸されたOナイロンのフィルムは結晶化度が高いために硬いものであり、フィルム袋はゴワゴワとした硬い材質になる。従って、保冷用寝具の上に寝る際に、フィルム袋のゴワゴワとした感触が身体に作用して、寝心地に悪影響を及ぼすものであり、さらに寝返りを打つ際などに、フィルム袋ががさついてガサガサとした音が発生し、この点でも寝心地を損なうものである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、寝心地が優れると共に、材料コストや省資源の上で有利でもある保冷用寝具を提供することを目的とするものである。
本発明は、保冷体1を布地2で覆って形成される保冷用寝具に関するものであり、保冷体1として、高吸水性樹脂に逆浸透法で得られた逆浸透水を吸水させて調製される保冷剤3を、未延伸ナイロンフィルムを少なくとも層構成に含むフィルムの袋4内に封入して形成されるものを用いて成ることを特徴とするものである。
このように、保冷体1の保冷剤3は高吸水性樹脂に逆浸透法で得られた逆浸透水を吸水させたものであるので、不純物を含まない逆浸透水は高吸水性樹脂に良好に吸収され、高吸水性樹脂の含有割合を少なくすることができるものであって、材料コストや省資源の上で有利になると共に、高吸水性樹脂に水が十分に吸収されて保冷剤3は柔軟性が高いものであって、寝心地を損なうようなことがないものである。また保冷体1のフィルム袋4は未延伸ナイロンフィルムを少なくとも層構成に含むフィルムで形成しているので、未延伸ナイロンは結晶化度が低くて柔らかいものであって、フィルム袋4は柔軟性が高いものであり、寝心地を損なうようなことがないものである。
また本発明は、上記の保冷剤3に、蓄光材を含有させて成ることを特徴とするものである。
保冷剤3に含有される蓄光材の蓄光作用によって、フィルム袋4を透して保冷体1を発光させることができ、夜間の暗闇においても、保冷用寝具を敷いた場所を知ることができるものである。
また本発明は、上記の保冷剤3に、健康増進作用を有する機能性パウダーを含有させて成ることを特徴とするものである。
遠赤外線パウダーやホルミシスパウダーなどを機能性パウダーとして保冷剤3に含有させることによって、遠赤外線パウダーやホルミシスパウダーなどから放出される遠赤外線や微量放射線などを就寝中に身体に作用させることができ、健康増進の効果を高く得ることができるものである。
また本発明は、保冷体1の片面に断熱シート5を配置して成ることを特徴とするものである。
このように保冷体1の片面に断熱シート5を配置することによって、保冷体1の身体に作用しない面から保冷体1に熱が吸収されて温度上昇することを断熱シート5で防ぐことができ、長時間に亘って保冷の効果を保つことができるものである。
本発明によれば、保冷体1の保冷剤3は高吸水性樹脂に逆浸透法で得られた逆浸透水を吸水させたものであるので、不純物を含まない逆浸透水は高吸水性樹脂に良好に吸収されるものであり、高吸水性樹脂の含有割合を少なくすることができるものであって、材料コストや省資源の上で有利になると共に、水が十分に吸収された高吸水性樹脂からなる保冷剤3は柔軟性が高いものであって、寝心地を損なうようなことがないものである。また保冷体1のフィルム袋4は未延伸ナイロンフィルムからなるフィルムで形成しているので、未延伸ナイロンは結晶化度が低くて柔らかいものであって、フィルム袋4は柔軟性が高いものであり、寝心地を損なうようなことがないものである。
本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は破断した一部の拡大斜視図である。 同上の保冷体を示すものであり、(a)は一部破断した斜視図、(b)はフィルム袋の層構成を示す一部の拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態を示す一部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明で保冷体1は、高吸水性樹脂に吸水させた吸水ゲルからなる保冷剤3をフィルム袋4内に封入して、図2(a)のように扁平な形態に作製されるものである。フィルム袋4はフィルムの端部を溶着することによって扁平な袋状に形成されるものであり、保冷剤3はこの溶着部3で封止された密閉空間内に封入されているものである。図2(a)の実施の形態では、保冷体1を溶着部8を介して連結し、複数の保冷体1を一列に連ねた保冷体連結体9として使用するようにしてある。
上記の高吸水性樹脂としては、従来から提供されている種々のものを用いることが可能であるが、例えば、アクリル酸又はアクリル酸ナトリウム塩を重合して三次元架橋したポリアクリル酸系高吸水性樹脂を用いることができる。
そして本発明において、この高吸水性樹脂に吸水させる水として、逆浸透膜に水を透過させる逆浸透法で得られた逆浸透水を用いるものである。高吸水性樹脂は多数のイオン基を持ち、高吸水性樹脂内部のイオン濃度が外部の水より高いことによって生じる浸透圧により、水が高吸水性樹脂の内部に吸収されるものである。ここで、水道水などの一般の水には食塩や塩化カルシウムのような電解質が含まれており、イオンを含有しているため、高吸水性樹脂との浸透圧の差が小さい。このためイオンを含有する一般の水を用いる場合、高吸水性樹脂の吸水量は少なくなる。このように高吸水性樹脂の吸水量が少ないと、高吸水性樹脂に吸水させて調製される保冷剤3中の高吸水性樹脂の含有率が高くなり、材料コストや省資源の面で不利になるのは勿論、高吸水性樹脂に水が十分に吸収されない結果、保冷剤3を形成する吸水ゲルが硬くなる。従って、この保冷剤3をフィルム袋4に封入して形成される保冷体1の柔軟性が不十分になり、寝心地が悪くなるおそれがある。
そこで本発明では、この高吸水性樹脂に吸水させる水として逆浸透水を用いるものである。逆浸透水は逆浸透膜を透過する際に塩類やイオンなどが除去されており、イオンが含まれていない。このため逆浸透水は高吸水性樹脂との浸透圧の差が大きく、多量の水を高吸水性樹脂に吸収させることができるものである。このように高吸水性樹脂の吸水量を多くすることができると、高吸水性樹脂に吸水させて調製される保冷剤3中の高吸水性樹脂の含有率が低くなり、材料コストや省資源の面で有利になるのは勿論、高吸水性樹脂に水が十分に吸収されている結果、保冷剤3を形成する吸水ゲルが柔らかくなる。従って、この保冷剤3をフィルム袋4に封入して形成される保冷体1の柔軟性が高くなり、寝心地を良好にすることができるものである。ちなみに、高吸水性樹脂に吸水させて得られる吸水ゲルは、一般の水道水を用いる場合、高吸水性樹脂の含有率が1.0質量%程度になるが、逆浸透水を用いると、吸水ゲル中の高吸水性樹脂の含有率を0.7質量%程度に少なくすることができる。
また、上記のフィルム袋4を形成するフィルムとして、本発明では未延伸ナイロンフィルム4aを少なくとも層構成に含むものを用いるものである。例えば、2層のポリエチレンフィルム4b,4bの外側に未延伸ナイロンフィルム4aを積層して、図2(b)のような3層構成にフィルム袋4のフィルムを形成することができる。未延伸ナイロンはCナイロンとも称されるものであり、未延伸ナイロンフィルム4aは延伸されていず結晶化度が低くため、硬度が低く柔軟性が高い。このため柔軟性が高いフィルム袋4を形成することができるものであり、保冷剤3をフィルム袋4に封入して形成される保冷体1の柔軟性を高く得ることができ、寝心地を損なうようなことがないものである。またこのように未延伸ナイロンフィルム4aを用いてフィルム袋4を柔軟に形成することによって、寝返りを打つ際などに、フィルム袋4ががさついてガサガサという音を発生させるようなことがなくなり、この点でも寝心地を損なうことがなくなるものである。尚、フィルム袋4は、例えば透明なブルーなどに着色してある。
またこのフィルム袋4に保冷剤3を封入して形成される保冷体1の大きさは、特に限定されるものではないが、5〜15cm×6〜18cm×厚み3.5〜10.5mm程度が好ましく、保冷剤3の充填量は25〜75g程度が好ましい。
本発明に係る保冷用寝具は、上記のように保冷剤3をフィルム袋4内に封入し形成される扁平な保冷体1を布地2のカバーで覆うことによって、マット状に形成されるものである。図1はマット状の保冷用寝具の一例を示すものであり、ハニカム状の網目に形成されたメッシュ生地からなる裏側の布地2bと、鳥目状加工された生地からなる表側の布地2aの間に保冷体1を挟みこみ、表側と裏側の布地2a,2bの周端部をパイピング布10で包んで糸11で縫い付けるようにしてある。そして図1の実施の形態では、6個の保冷体1を一列に連結した長細い保冷体連結体9を平行に6列配置し、これら保冷体連結体9の表裏を布地2a,2bで覆うようにしてある。このとき、隣り合う保冷体連結体9の間において、表裏の布地2a,2bを糸12で縫い合わせることによって、保冷体連結体9が幅方向に移動することを防ぐようにしてあり、さらに各保冷体連結体9の長手方向の中央部の溶着部8を通る線で、表裏の布地2a,2bを糸12で縫い合わせることによって、各保冷体連結体9を布地2a,2bに対して固定し、保冷体連結体9が長手方向に移動することを防ぐようにしてある。
上記のように形成される保冷用寝具は、例えば敷布団の上にマットとして敷くようにして使用することができるものである。そしてこの保冷用寝具の上から敷布団の上に身体を横たえて寝ると、身体の熱は保冷用寝具の保冷体1の保冷剤3に吸収され、夏の高い気温によってほてった身体を冷やすことができると共に、身体の熱が敷布団との間にこもったりすることがなくなり、蒸し暑い夏季においても快適に就寝することができるものである。
ここで、身体の体温は36〜37℃であるのに対して、夏季においても家屋の室温は体温より低いのが普通である。従って本発明の保冷用寝具を室内に置いておけば保冷体1の温度は体温以下になっており、保冷用寝具の上に寝ることによって、体温より低い保冷体1に身体の熱が吸収されて冷やすことができるものである。特に、クーラーで冷房した室内ではさらに室温は低いので、このような室内に保冷用寝具を置いていた場合には、保冷体1の温度はより下がっており、保冷体1で身体を冷やす効果をより高く得ることができるものである。
そして本発明では上記のように、高吸水性樹脂に逆浸透水を吸水させて形成される柔軟な保冷剤3を用いるようにしているので、保冷体1は柔軟性が高いものであって、保冷体1によって寝心地に悪影響を与えることはないものである。また保冷体1のフィルム袋4は未延伸ナイロンフィルム4aを用いて柔軟に形成してあるので、身体に対する感触が良好であると共に、フィルム袋4ががさつくようなことがなくなり、この点でも寝心地を損なうことがなくなるものである。
ここで、本発明の保冷用寝具は、メッシュ生地の布地2bが裏側になるようにして敷布団の上に敷き、布地2aの上に身体を接触させるようにするのが一般的であるが、保冷体1による冷却が過ぎると感じる場合には、メッシュ生地の布地2bを表側になるように敷布団の上に敷き、メッシュ生地の布地2bの上に身体を接触させるようにすればよい。メッシュ生地の布地2bによって身体と保冷体1の間に若干の空気層が形成され、身体への保冷体1による冷却作用を緩和することができるものである。
本発明において、上記の高吸水性樹脂に吸水させた吸水ゲルからなる保冷剤3には、蓄光材を含有させることができる。蓄光材は、太陽や蛍光灯などの光のエネルギーを吸収・蓄積し、暗所では蓄えた光エネルギーを光として放出して発光する特性を材料であり、市販品を入手して使用することができる。そして、蓄光材のパウダーを吸水ゲル状の保冷剤3に配合して混合することによって、保冷剤3中に均一に蓄光材を分散させることができるものである。保冷剤3中の蓄光材の含有量は特に制限されるものではないが、100質量部の保冷剤3に対して蓄光材を3〜15質量部の範囲で含有させるのが好ましい。
このように蓄光材を分散させた保冷剤3は、暗闇においては、蓄光材に蓄えられた光エネルギーが放出されために光る。従って、この蓄光材を分散させた保冷剤3を用いて上記のように保冷体1を形成し、そしてこの保冷体1を用いて形成した本発明の保冷用寝具にあって、夜間の暗闇において保冷剤3が光ると、この光は保冷体1のフィルム袋4及び布地2を透して漏れ出て、保冷用寝具の全体がぼんやりと光るものである。このとき、発光された光が外部に透過し易いように、保冷剤3を封入するフィルム袋4は透明など透光性の高いもので形成するのが好ましく、また布地2は薄手のものやメッシュ状のものが好ましい。
ここで、本発明の保冷用寝具を敷布団の上に敷いて就寝するにあたって、例えば夜間にトイレに行ったりするために布団を離れることがあるが、照明器具を点灯すると同室の人に迷惑であるため、照明器具を点灯することなく暗闇状態で部屋から出ることが多い。しかしこの場合、暗闇状態で布団を敷いた部屋に戻ることになり、室内の布団の在り場所がわからず、室内を方向違いに歩いて躓くなどして転倒したりする危険がある。このようなとき、蓄光材を含有する保冷剤3を用いた上記の保冷用寝具であれば、暗闇状態でも保冷用寝具がぼんやりと光っているので、室内の布団の在り場所を明確に知ることができ、布団に容易に戻ることができるものであり、また保冷用寝具の周囲もぼんやりと明るくなっているので、障害物あってもそれをさけて躓いたりすることなく、安全に布団に戻ることができるものである。
また本発明において、上記の高吸水性樹脂に吸水させた吸水ゲルからなる保冷剤3には、健康増進作用を有する機能性パウダーを含有させることもできる。この機能性パウダーは蓄光材のパウダーとともに保冷剤3に含有させるようにしてもよい。
機能性パウダーとしては、遠赤外線パウダー、ホルミシスパウダー、カーボン粉末などを用いることができるものであり、これらの機能性パウダーを吸水ゲル状の保冷剤3に配合して混合することによって、保冷剤3中に均一に機能性パウダーを分散させることができるものである。保冷剤3中の機能性パウダーの含有量は、機能性パウダーの種類によっても異なり、特に制限されるものではないが、一般的に、100質量部の保冷剤3に対して機能性パウダーを0.5〜2質量部の範囲で含有させるのが好ましい。
ここで、機能性パウダーとして遠赤外線パウダーを保冷剤3に含有させると、本発明の保冷用寝具を用いて就寝する際に、遠赤外線パウダーから放出される遠赤外線を身体に作用させることができ、健康を増進することができるものである。遠赤外線パウダーとしては、例えば炭の粉などを用いることができる。
また、ホルミシスパウダーは、微量放射線を放射するホルミシス効果を有するものであり、微量放射線は生物の成長、発育の促進、繁殖力の増進、寿命の延長などの効果があるといわれている。従って、機能パウダーとしてホルミシスパウダーを保冷剤3に含有させると、本発明の保冷用寝具を用いて就寝する際に、ホルミシスパウダーから放出される微量放射線を身体に作用させることができ、健康を増進することができるものである。ホルミシスパウダーとしては、例えばバドガシュタイン鉱石の粉末などを用いることができる。
また、カーボン粉末は熱の吸収効果が高いので、機能性パウダーとして遠赤外線パウダーを保冷剤3に含有させると、本発明の保冷用寝具を用いて就寝する際に、身体の熱を保冷剤3によって吸収させる作用を高く得ることができ、夏季における快適な就寝の効果を高めて健康増進に寄与するものである。
図3は本発明の他の実施の形態を示すものであり、保冷体1の片面に断熱シート5を重ねて配置するようにしてある。断熱シート5は保冷体1の裏側に配置されるものであり、図3の実施の形態では、保冷体1とメッシュ生地の布地2bの間に断熱シート5を配置するようにしてある。
断熱シート5は保冷体1とほぼ同じ大きさに形成されるものであり、熱可塑性樹脂発泡シートを用いることができる。この熱可塑性樹脂発泡シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリエステル、ポリエステル−ポリプロピレン共重合体などから選ばれる熱可塑性樹脂の発泡シートを用いることができるものであり、発泡の形態は独立気泡であっても、連続気泡であっても、いずれでもよいが、より高い断熱性を得るうえでは通気性のない独立気泡の熱可塑性樹脂発泡シートが好ましい。断熱シート5の厚みは任意であるが、例えば1mm程度に形成することができる。
このように断熱シート5を設けて形成される保冷用寝具は、断熱シート5が保冷体1の下側になるように敷布団の上に敷いて使用するものである。そしてこのように保冷体1の片面に断熱シート5を設けることによって、保冷体1の身体に作用しない裏面側から保冷体1に熱が吸収されることを断熱シート5で遮断して防ぐことができ、保冷体1の温度上昇を抑制して、長時間に亘って保冷の効果を保つことができるものである。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
保冷体1として保冷剤3をフィルム袋4に封入したものを用いた。保冷剤3の組成は、ポリアクリル酸系高吸水性樹脂(ハイモ(株)製「ハイモサブHS−960」)0.7質量%、逆浸透水99.0質量%、残りが安定剤(プロピレングリコール)及び防腐剤からなる。また袋4のフィルムは、未延伸ナイロンフィルム4a/ポリエチレンフィルム4b/ポリエチレンフィルム4bの3層構成であり、厚みは、未延伸ナイロンフィルム4aが20μm、ポリエチレンフィルム4bが20μm、ポリエチレンフィルム4bが60μmの合計100μmである。この保冷体1は約10cm×12cm×厚み約7mmの大きさで、50gの保冷剤3を充填して形成してあり、保冷体1を6個連ねた保冷体連結体9として用いた。
そして表の布地2aとして鳥目状加工された生地を、裏の布地2bとしてメッシュ生地を用いて、図1のように、6本の保冷体連結体9を布地2a,2bの間で覆うように逢着し、約70cm四方の大きさの保冷用寝具を作製した。
このように作製した保冷用寝具を敷布団の上に敷き、夏季の熱帯夜の就寝に用いたところ、寝苦しさが解消され、しかも保冷体1の存在自体があまり気にならず、快適に睡眠をとることができた。
(実施例2)
実施例1において、100質量部の保冷剤3に対して蓄光材(根本特殊化学株式会社製蓄光顔料「GSS」)を3質量部の配合量で混合して使用した。その他は実施例1と同様にして保冷用寝具を作製した。
このように作製した保冷用寝具を敷布団の上に敷き、夏季の熱帯夜の就寝に用いたところ、寝苦しさが解消され、しかも保冷体1の存在自体があまり気にならず、快適に睡眠をとることができた。また、敷布団の上に敷いた保冷用寝具が暗闇でぼんやりと光り、布団の在り場所を容易に視認することができるとともに、その周囲の様子もうっすらと分かるものであった。
(比較例)
保冷剤3として、ポリアクリル酸系高吸水性樹脂(ハイモ(株)製「ハイモサブHS−960」)1.0質量%、水道水98.7質量%、残りが安定剤(プロピレングリコール)及び防腐剤からなる組成のものを用い、また袋4のフィルムがポリエチレンフィルム4b/二軸延伸ナイロンフィルム4a/ポリエチレンフィルム4bの3層構成のものを用いた。その他は、上記の実施例と同様にして保冷用寝具を作製した。
このように作製した保冷用寝具を敷布団の上に敷き、夏季の熱帯夜の就寝に用いたところ、寝苦しさは一応解消されたが、保冷体1が硬く、またゴワゴワ感があって、保冷体1が気になり、しかも保冷体1のフィルム袋4ががさついて気になり、快適性に劣るものであった。
1 保冷体
2 布地
3 保冷剤
4 フィルム袋
5 断熱シート

Claims (4)

  1. 保冷体を布地で覆って形成される保冷用寝具であって、保冷体として、高吸水性樹脂に逆浸透法で得られた逆浸透水を吸水させて調製される保冷剤を、未延伸ナイロンフィルムを少なくとも層構成に含むフィルムの袋内に封入して形成されるものを用いて成ることを特徴とする保冷用寝具。
  2. 保冷剤に、蓄光材を含有させて成ることを特徴とする請求項1に記載の保冷用寝具。
  3. 保冷剤に、健康増進作用を有する機能性パウダーを含有させて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の保冷用寝具。
  4. 保冷体の片面に断熱シートを配置して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の保冷用寝具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012129968A1 (zh) * 2011-03-30 2012-10-04 上海吉岳化工科技有限公司 凝胶垫及其紫外固化生产方法
JP2015031100A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 日本化学産業株式会社 小屋裏構造

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