JP2010200073A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】フェムトセルに登録されている携帯電話がそのサービスエリアに在圏した場合、通話料金が移動通信網より安価なIP電話網を介して着信・発信接続する。
【解決手段】インターネット102網経由で家庭/オフィス103内に設置されたフェムトセル105に登録されている携帯電話106が、そのフェムトセル105のサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話から着信があると、移動通信網101にあるMSC201はHLR202にある番号変換テーブル204の登録携帯電話ユーザ情報を確認し、登録携帯電話番号をIP電話の電話番号に変換してIP電話交換機に対して発信する。IP電話交換機は、着番号の電話番号から接続すべきIP電話を検索し接続するが、この時フェムトセル205は自身の番号変換テーブル207から着信した電話番号を登録されている携帯電話番号に変換し呼出し、着信があった携帯電話106側で応答すると通話状態となる。
【選択図】 図2
【解決手段】インターネット102網経由で家庭/オフィス103内に設置されたフェムトセル105に登録されている携帯電話106が、そのフェムトセル105のサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話から着信があると、移動通信網101にあるMSC201はHLR202にある番号変換テーブル204の登録携帯電話ユーザ情報を確認し、登録携帯電話番号をIP電話の電話番号に変換してIP電話交換機に対して発信する。IP電話交換機は、着番号の電話番号から接続すべきIP電話を検索し接続するが、この時フェムトセル205は自身の番号変換テーブル207から着信した電話番号を登録されている携帯電話番号に変換し呼出し、着信があった携帯電話106側で応答すると通話状態となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、通信システムに係り、特に、小型基地局(以下、フェムトセルと呼称)を利用した通信システムに関する。
3G携帯の使用する2GHzの周波数帯では電波の直進性が増すため、屋外に鉄塔を立てて設置するマクロセルの基地局だけでは、建物の高層階等の屋内にまで十分な電波を送ることが困難な場合がある。また、住宅が点在しているような過疎地域にも、費用対効果等の理由によりマクロセルの基地局を建局できないために、基地局からの電波が届かない不感地域がまだ残る場合があり、各携帯電話キャリアは、その不感地域を無くすことが課題となっている。この課題を解決するために、より小さな基地局を屋内向けに設置することや、屋外の電波を増幅して屋内に送り込むリピータ設置などの不感地帯を解消すべく取り組みが行われてきたが、そのためのアンテナ設備や制御装置の規模も金額も大きく、携帯電話キャリアの設備投資の大きな部分を占めている。
また、従来、電話がかかってきた場合に、他の携帯電話や固定電話/IP電話に着信を転送するサービスとして、携帯キャリアや固定電話事業者では転送サービスという機能があったが、その転送サービスは携帯電話から固定電話/IP電話、または固定電話/IP電話から携帯電話へと手動で転送設定を実施するものであった。さらに、特開2006−050239号公報には、会社内では内線電話となり会社外では通常の携帯電話として利用可能な、携帯電話に無線LAN端末の機能が付与されているデュアル携帯電話のような機能について記載されている。
また、従来、電話がかかってきた場合に、他の携帯電話や固定電話/IP電話に着信を転送するサービスとして、携帯キャリアや固定電話事業者では転送サービスという機能があったが、その転送サービスは携帯電話から固定電話/IP電話、または固定電話/IP電話から携帯電話へと手動で転送設定を実施するものであった。さらに、特開2006−050239号公報には、会社内では内線電話となり会社外では通常の携帯電話として利用可能な、携帯電話に無線LAN端末の機能が付与されているデュアル携帯電話のような機能について記載されている。
3GPP2 A.S0001-A(3GPP2 Access Network Interfaces Interoperability Specification)
携帯電話と固定電話間の通話料金は、携帯電話−携帯電話間や固定電話−固定電話間の通話料金と比較し割高であり、インターネットを利用したIP電話の出現により益々通話料金に差が広がってきている。また、昨今の携帯電話の普及により、今後は益々移動通信網のリソースが不足し携帯電話へ接続し難いといったサービス低下の可能性を抑制するためのアンテナ設備や制御装置への設備投資が増加すること、また、携帯電話の公衆網におけるサービス向上のために不感地域でのエリアカバレージ確保(屋内対策)といった携帯電話キャリアの設備投資を抑制することが、課題となっている。
そこで、本発明は、無線LANのアクセスポイントのような形で提供されるフェムトセルが、家庭/オフィス内に引かれた電話の固定回線や光ファイバなどと接続することで、携帯電話が受信できるような電波を発射し不感地域を容易に補うために普及する携帯電話等の移動体におけるフェムトセル(無線通信基地局制御装置)を用いる。
しかし、従来は、フェムトセルのサービスエリアに在圏した携帯電話が、そのフェムトセルが発射する公衆の電波を利用したままで、そのまま携帯電話として家庭用のIP電話の子機のイメージとして通話できる製品は存在していない。本発明は、フェムトセルを導入することにより、それら課題を解決しようとするものである。
本発明は、以上の点に鑑み、移動通信網を使用せずにIP電話網を使用することによる通話料の削減すること、また、携帯電話が増加することによる移動通信網のリソースが不足し携帯電話へ接続し難いといったエンドユーザに対するサービス低下を緩和することを目的とする。更に、エンドユーザは、所有する携帯電話が家庭/オフィス内と外出先での通話手段として全て1台の携帯電話で使用可能となるため、ユーザが複数の電話を区別して使用するといった煩わしさがなくなり、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
しかし、従来は、フェムトセルのサービスエリアに在圏した携帯電話が、そのフェムトセルが発射する公衆の電波を利用したままで、そのまま携帯電話として家庭用のIP電話の子機のイメージとして通話できる製品は存在していない。本発明は、フェムトセルを導入することにより、それら課題を解決しようとするものである。
本発明は、以上の点に鑑み、移動通信網を使用せずにIP電話網を使用することによる通話料の削減すること、また、携帯電話が増加することによる移動通信網のリソースが不足し携帯電話へ接続し難いといったエンドユーザに対するサービス低下を緩和することを目的とする。更に、エンドユーザは、所有する携帯電話が家庭/オフィス内と外出先での通話手段として全て1台の携帯電話で使用可能となるため、ユーザが複数の電話を区別して使用するといった煩わしさがなくなり、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
本発明の第1の態様によると、
インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置された小型基地局に登録されている携帯電話が、そのフェムトセルのサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話、または固定電話から携帯電話番号による着信があると、通話料金が移動通信網より安価なIP電話網を介して接続させる方式が提供される。
また、本発明によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルに複数の携帯電話が登録されている場合に、他の携帯電話、または固定電話から携帯電話番号による着信があると、着信電話番号から接続すべき携帯電話の識別を行い接続させることができる。
更に、本発明によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルのサービスエリアに在圏している登録携帯電話に着信させ呼出しを実施したにもかかわらず、その着信のあった携帯電話が応答しない場合には、その携帯電話の呼出しを止め、家庭内の固定電話である代表IP電話に再度着信させることができる。
インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置された小型基地局に登録されている携帯電話が、そのフェムトセルのサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話、または固定電話から携帯電話番号による着信があると、通話料金が移動通信網より安価なIP電話網を介して接続させる方式が提供される。
また、本発明によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルに複数の携帯電話が登録されている場合に、他の携帯電話、または固定電話から携帯電話番号による着信があると、着信電話番号から接続すべき携帯電話の識別を行い接続させることができる。
更に、本発明によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルのサービスエリアに在圏している登録携帯電話に着信させ呼出しを実施したにもかかわらず、その着信のあった携帯電話が応答しない場合には、その携帯電話の呼出しを止め、家庭内の固定電話である代表IP電話に再度着信させることができる。
本発明の第2の態様によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルに登録されている携帯電話が、そのフェムトセルのサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話、または固定電話に発信すると、移動通信網より通信料が安価なIP電話網を介し、移動通信網を使用せずに発信することで、通信料金を削減すること可能とする接続方式が提供される。
また、本発明によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルのサービスエリアで登録されている携帯電話が発信した場合に、着信側の携帯電話または固定電話のディスプレイに表示可能とする発信側の発信者番号通知を携帯電話の電話番号、または固定電話の代表IP電話番号を選択し表示させることができる。
また、本発明によると、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルのサービスエリアで登録されている携帯電話が発信した場合に、着信側の携帯電話または固定電話のディスプレイに表示可能とする発信側の発信者番号通知を携帯電話の電話番号、または固定電話の代表IP電話番号を選択し表示させることができる。
本発明の第3の態様によると、他の携帯電話、または固定電話が代表IP電話の電話番号で発信した場合に、インターネット網経由で家庭またはオフィス内に設置されたフェムトセルに登録され、且つ該当フェムトセルのサービスエリアに在圏している全ての携帯電話を一斉に呼出し着信させることを可能とする接続方式が提供される。
本発明の第1の解決手段によると、
携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記移動通信網は、
携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当及びルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC)と、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話のIP電話番号、登録携帯電話が小型基地局のエリアに在圏するか圏外かを示す転送フラグを記憶するHLR番号変換テーブルを有し、携帯電話が在圏状況を管理する位置レジスタ(HLR)と
を備え、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機のIP電話番号を含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局に登録されていない一般携帯電話が、小型基地局に登録されている登録携帯電話へ発信した場合、一般携帯電話は、無線基地局との間に確立された無線チャネルを使用しMSCへサービス要求信号を送信し、
MSCは、HLRに接続先の携帯電話番号を送り、
HLRは、HLR番号変換テーブルを参照し、着信側の前記携帯電話の携帯番号に対応する転送フラグを確認し、転送フラグが在圏を示す場合に前記携帯番号をIP電話番号に変換し、IP電話番号を含む応答情報をMSCに送信し、
MSCは、前記応答情報から着信すべきIP電話番号を確認し、IP交換機まで回線を接続し、
IP交換機は、インターネットを介して接続されている小型基地局に対して回線接続を行い、IP電話番号を小型基地局に送信し、
小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照して、IP電話番号を携帯番号に変換し、その登録されている携帯番号にて着信すべき携帯電話の着信呼出を行う
ことを特徴とする前記通信システムが提供される。
携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記移動通信網は、
携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当及びルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC)と、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話のIP電話番号、登録携帯電話が小型基地局のエリアに在圏するか圏外かを示す転送フラグを記憶するHLR番号変換テーブルを有し、携帯電話が在圏状況を管理する位置レジスタ(HLR)と
を備え、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機のIP電話番号を含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局に登録されていない一般携帯電話が、小型基地局に登録されている登録携帯電話へ発信した場合、一般携帯電話は、無線基地局との間に確立された無線チャネルを使用しMSCへサービス要求信号を送信し、
MSCは、HLRに接続先の携帯電話番号を送り、
HLRは、HLR番号変換テーブルを参照し、着信側の前記携帯電話の携帯番号に対応する転送フラグを確認し、転送フラグが在圏を示す場合に前記携帯番号をIP電話番号に変換し、IP電話番号を含む応答情報をMSCに送信し、
MSCは、前記応答情報から着信すべきIP電話番号を確認し、IP交換機まで回線を接続し、
IP交換機は、インターネットを介して接続されている小型基地局に対して回線接続を行い、IP電話番号を小型基地局に送信し、
小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照して、IP電話番号を携帯番号に変換し、その登録されている携帯番号にて着信すべき携帯電話の着信呼出を行う
ことを特徴とする前記通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記移動通信網は、
携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当及びルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC)
を備え、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機のIP電話番号、又は、そのIP電話機の代表IP電話番号、小型基地局のサービス可能エリアに在圏か圏外かを識別する在圏フラグを含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局のサービスエリアで小型基地局に登録されている登録携帯電話から小型基地局に登録されていない一般携帯電話に発信した場合、小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、発信携帯番号に対応する在圏フラグが在圏を示す場合は、発信携帯番号に対応するIP電話番号または小型無線通信網の代表IP電話番号を検索し、検索されたIP電話番号又は代表IP電話番号を呼設定要求の発ID情報として設定して、IP交換機に対して呼設定要求を実施し、
小型基地局からの呼設定要求を受信したIP交換機は、移動通信網にあるMSCに対して回線接続要求を行い、
IP交換機からの回線接続要求を受信したMSCは、HLRに対して着信すべき接続先の電話番号を送信し着信先情報の問合せを行い、
HLRは、着信すべき一般携帯電話の位置情報を読み込んで、着信側のMSCを特定し、着信側のMSCに対して着信処理を依頼する応答を送信し、
着信を通知された着信側のMSCは、応答の情報により、着信すべき一般携帯電話がその位置登録エリアに在圏するかを確認するために一斉呼出しメッセージを送信する
ことを特徴とする前記通信システムが提供される。
携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記移動通信網は、
携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当及びルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC)
を備え、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機のIP電話番号、又は、そのIP電話機の代表IP電話番号、小型基地局のサービス可能エリアに在圏か圏外かを識別する在圏フラグを含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局のサービスエリアで小型基地局に登録されている登録携帯電話から小型基地局に登録されていない一般携帯電話に発信した場合、小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、発信携帯番号に対応する在圏フラグが在圏を示す場合は、発信携帯番号に対応するIP電話番号または小型無線通信網の代表IP電話番号を検索し、検索されたIP電話番号又は代表IP電話番号を呼設定要求の発ID情報として設定して、IP交換機に対して呼設定要求を実施し、
小型基地局からの呼設定要求を受信したIP交換機は、移動通信網にあるMSCに対して回線接続要求を行い、
IP交換機からの回線接続要求を受信したMSCは、HLRに対して着信すべき接続先の電話番号を送信し着信先情報の問合せを行い、
HLRは、着信すべき一般携帯電話の位置情報を読み込んで、着信側のMSCを特定し、着信側のMSCに対して着信処理を依頼する応答を送信し、
着信を通知された着信側のMSCは、応答の情報により、着信すべき一般携帯電話がその位置登録エリアに在圏するかを確認するために一斉呼出しメッセージを送信する
ことを特徴とする前記通信システムが提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機の代表IP電話番号、小型基地局のサービス可能エリアに在圏か圏外かを識別する在圏フラグ、一斉呼出フラグを含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局に登録されていない一般電話が、小型無線通信網に設置されている代表IP電話番号に発信した場合、一般電話からの発信を受信したIP交換機は、小型基地局に対して着信電話番号を代表IP電話番号として回線接続要求を送信し、
IP交換機からの回線接続要求を受信した小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、登録されているひとつまたは複数の携帯電話の在圏フラグの確認を行い、在圏フラグが在圏を示すひとつ又は複数の携帯電話について、一斉呼出フラグのON/OFF確認を行い、
小型基地局は、一斉呼出フラグがONである一つまたは複数の携帯電話に呼出呼設定を行い呼出す
ことを特徴とする前記通信システムが提供される。
携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機の代表IP電話番号、小型基地局のサービス可能エリアに在圏か圏外かを識別する在圏フラグ、一斉呼出フラグを含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局に登録されていない一般電話が、小型無線通信網に設置されている代表IP電話番号に発信した場合、一般電話からの発信を受信したIP交換機は、小型基地局に対して着信電話番号を代表IP電話番号として回線接続要求を送信し、
IP交換機からの回線接続要求を受信した小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、登録されているひとつまたは複数の携帯電話の在圏フラグの確認を行い、在圏フラグが在圏を示すひとつ又は複数の携帯電話について、一斉呼出フラグのON/OFF確認を行い、
小型基地局は、一斉呼出フラグがONである一つまたは複数の携帯電話に呼出呼設定を行い呼出す
ことを特徴とする前記通信システムが提供される。
本発明によれば、無線LANのアクセスポイントのような形で提供されるフェムトセルが、家庭/オフィス内の電話の固定回線や光ファイバなどとインターネット経由で接続することで、携帯電話が受信できるような電波を発射し不感地域を容易に補い、また、携帯電話等の移動体を家庭/オフィス内に設置されたIP電話の子機イメージとしてエンドユーザが使用することが可能とすることで、移動通信網を使用せずにIP電話網を使用することによる通話料の削減が期待でき、また、携帯電話が増加することによる移動通信網のリソースが不足し携帯電話へ接続し難いといったエンドユーザに対するサービス低下を緩和することが可能となる。更に、エンドユーザは、所有する携帯電話が家庭/オフィス内と外出先での通話手段として全て1台の携帯電話で使用可能となるため、ユーザが複数の電話を区別して使用するといった煩わしさがなくなりユーザの利便性が向上する。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施の形態に限定されない。
1.システム
図1は、本実施の形態のシステムの接続構成図である。公衆通信網は、固定電話のサービスを行う通信キャリアのPSTN(固定電話網)100、携帯電話のサービスを行う移動通信網101、家庭/オフィス内に設置されたルータが接続するインターネット102を含む。家庭/オフィス103には、インターネット102に接続されたルータ104が備えられ、ルータ104には、家庭/オフィス103の固定電話であるIP電話機107と小型無線基地局であるフェムトセル(小型基地局)105が接続される。携帯電話機106は、フェムトセル105が発射する電波を受信することで発着信等の携帯電話サービスを利用可能となるような構成となっている。なお、この接続構成図では、ルータ104と小型無線基地局であるフェムトセル105を分けて記載しているが、フェムトセル105の種類によってはルータ104とフェムトセル105が一体型構造となっていてもよく、この場合、フェムトセル105は、その構造と関係なく、IP電話機能が具備されている。
1.システム
図1は、本実施の形態のシステムの接続構成図である。公衆通信網は、固定電話のサービスを行う通信キャリアのPSTN(固定電話網)100、携帯電話のサービスを行う移動通信網101、家庭/オフィス内に設置されたルータが接続するインターネット102を含む。家庭/オフィス103には、インターネット102に接続されたルータ104が備えられ、ルータ104には、家庭/オフィス103の固定電話であるIP電話機107と小型無線基地局であるフェムトセル(小型基地局)105が接続される。携帯電話機106は、フェムトセル105が発射する電波を受信することで発着信等の携帯電話サービスを利用可能となるような構成となっている。なお、この接続構成図では、ルータ104と小型無線基地局であるフェムトセル105を分けて記載しているが、フェムトセル105の種類によってはルータ104とフェムトセル105が一体型構造となっていてもよく、この場合、フェムトセル105は、その構造と関係なく、IP電話機能が具備されている。
図2は、移動通信網101とフェムトセル105の構成を示した図である。移動通信網101は、携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当やルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC、Mobile Switing Center)201と、携帯電話が現在在圏する場所(エリア)がどこであるかを管理するHLR(Home Location Resistor)202と、それらを接続するためのスイッチであるSTP(Signal Transfer Point)205とを備える。携帯電話が在圏する場所(エリア)の管理を行うHLR202は、HLR制御部203とHLR番号変換テーブル204を有し、HLR制御部203は、HLR番号変換テーブル204が管理している携帯電話情報の登録や削除といったユーザ情報の管理を実施する。フェムトセル105は、小型基地局制御部206と番号変換テーブル207を備える。小型基地局制御部206は、番号変換テーブル207が管理している携帯電話のユーザ情報の登録や削除といったフェムトセル105におけるユーザ情報の管理を実施する。HLR202は、ひとつ又は複数のMSC201と、STP205を介して接続され、HLR制御部203は、HLR番号変換テーブル204にデータを書き込み又はそこからデータを読み出すことができる。
インターネット網経由で家庭/オフィス内に設置されたフェムトセルに登録されている携帯電話が、そのフェムトセルが発射する電波のサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話から着信があると、移動通信網101にあるMSC201はHLR202にあるHLR番号変換テーブル204の登録携帯電話ユーザ情報を確認し、登録携帯電話番号をインターネット102を介して接続するためのIP電話の電話番号に変換してIP電話交換機に対して発信する。移動通信網101からの着信を受けたIP電話交換機は、着信させる電話番号から接続すべきIP電話を検索し、インターネット102網を介してフェムトセル105に呼接続するが、この時フェムトセル105は自身の番号変換テーブル207から着信したIP電話番号を登録されている携帯電話の携帯番号に変換し呼出しすることで、着信があった携帯電話106側でオフフック(応答)すると通話状態となる。また、フェムトセル105が発射する電波のサービスエリアに在圏した登録携帯電話106が一般の携帯電話に発信した場合、フェムトセルはIP電話交換機に対して携帯電話からの発信をIP電話からの発信としてインターネット102を介して接続し、IP電話交換機は移動体通信網にある無線基地局/MSC201に対して発信処理を行い一般の携帯電話に着信させることで、発信側の携帯電話があたかも家庭/オフィス内に設置されたIP電話の子機イメージとしてエンドユーザが使用可能となる。
インターネット網経由で家庭/オフィス内に設置されたフェムトセルに登録されている携帯電話が、そのフェムトセルが発射する電波のサービスエリアに在圏した場合に、他の携帯電話から着信があると、移動通信網101にあるMSC201はHLR202にあるHLR番号変換テーブル204の登録携帯電話ユーザ情報を確認し、登録携帯電話番号をインターネット102を介して接続するためのIP電話の電話番号に変換してIP電話交換機に対して発信する。移動通信網101からの着信を受けたIP電話交換機は、着信させる電話番号から接続すべきIP電話を検索し、インターネット102網を介してフェムトセル105に呼接続するが、この時フェムトセル105は自身の番号変換テーブル207から着信したIP電話番号を登録されている携帯電話の携帯番号に変換し呼出しすることで、着信があった携帯電話106側でオフフック(応答)すると通話状態となる。また、フェムトセル105が発射する電波のサービスエリアに在圏した登録携帯電話106が一般の携帯電話に発信した場合、フェムトセルはIP電話交換機に対して携帯電話からの発信をIP電話からの発信としてインターネット102を介して接続し、IP電話交換機は移動体通信網にある無線基地局/MSC201に対して発信処理を行い一般の携帯電話に着信させることで、発信側の携帯電話があたかも家庭/オフィス内に設置されたIP電話の子機イメージとしてエンドユーザが使用可能となる。
図3は、移動体通信網101にあるHLR202のHLR番号変換テーブル203の構成図である。移動体通信網101にあるHLR202のHLR番号変換テーブル204は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106のユーザ毎に管理され、携帯電話106の携帯番号301、家庭/オフィス103に設置されている固定電話であるIP電話のIP電話番号302、携帯電話106がフェムトセル105の発射する電波エリアに存在するか否かを管理する転送フラグ303により管理されている。
転送フラグ303については、この例では、次のようにON又はOFFが定められる。フェムトセル105に登録されている携帯電話106が、フェムトセル105のサービスエリアでフェムトセル105が発射する電波を補足するとフェムトセル105はインターネット102を介してHLR202に在圏情報通知し、その在圏情報通知を受信したHLR制御部203は、HLR変換テーブル203の転送フラグ303をONにステータスを変化させる。逆に、ユーザが携帯電話106を持って家庭/オフィスから外出した場合、携帯電話106がフェムトセルの発射する電波を補足することができなくなるため、その場合には、フェムトセル105はHLR202にインターネット102を介して圏外情報通知し、その圏外情報通知を受信したHLR制御部203は、HLR変換テーブル204の転送フラグ303をOFFにステータス変更する。また、フェムトセル105の圏外情報通知よりも先に、携帯電話106がフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアから公衆網の他基地局が発射する電波のサービスエリアに移動したことで発生する位置登録処理により圏外情報通知となる場合もあり、その時にはフェムトセル105ではなく公衆網の他の基地局からの位置登録処理であることで、HLR制御部203は携帯電話106がフェムトセル105のサービスエリア圏外にいると判定し、HLR変換テーブル204の転送フラグ303をOFFにステータス変更する。
転送フラグ303については、この例では、次のようにON又はOFFが定められる。フェムトセル105に登録されている携帯電話106が、フェムトセル105のサービスエリアでフェムトセル105が発射する電波を補足するとフェムトセル105はインターネット102を介してHLR202に在圏情報通知し、その在圏情報通知を受信したHLR制御部203は、HLR変換テーブル203の転送フラグ303をONにステータスを変化させる。逆に、ユーザが携帯電話106を持って家庭/オフィスから外出した場合、携帯電話106がフェムトセルの発射する電波を補足することができなくなるため、その場合には、フェムトセル105はHLR202にインターネット102を介して圏外情報通知し、その圏外情報通知を受信したHLR制御部203は、HLR変換テーブル204の転送フラグ303をOFFにステータス変更する。また、フェムトセル105の圏外情報通知よりも先に、携帯電話106がフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアから公衆網の他基地局が発射する電波のサービスエリアに移動したことで発生する位置登録処理により圏外情報通知となる場合もあり、その時にはフェムトセル105ではなく公衆網の他の基地局からの位置登録処理であることで、HLR制御部203は携帯電話106がフェムトセル105のサービスエリア圏外にいると判定し、HLR変換テーブル204の転送フラグ303をOFFにステータス変更する。
図4は、フェムトセル105の番号変換テーブル207の構成図である。フェムトセル105に構成されている番号変換テーブル207は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106毎に、携帯番号401、IP電話番号402、代表IP電話番号403、在圏フラグ404、IP電話呼出フラグ405、発ID情報406、一斉着信フラグ407を含む。携帯番号401は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106の携帯番号である。IP電話番号402は、家庭/オフィス103に設置されているインターネット102してPSTN100に接続する固定電話であるIP電話機に着信させるために登録携帯電話毎に割り当てられるIP電話番号であり、代表IP電話番号403は、そのIP電話機の代表IP電話番号である。在圏フラグ404は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106がフェムトセル105の発射する電波を補足しサービス可能エリアに在圏か否かを識別するフラグである。IP電話呼出フラグ405は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106を呼出しユーザが応答しなかった場合に、フェムトセル105は携帯電話106の呼出しを停止し代表IP電話番号で固定電話であるIP電話107に着信させるための情報を管理するフラグである。発ID情報406は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106が他の携帯電話や固定電話に発信した場合の発信元の番号表示を携帯電話番号か代表IP電話番号かの何れかにを選択するために設定情報を管理する発ID情報406である。一斉着信フラグ407は、他の携帯電話や固定電話から代表IP電話番号に着信があった場合に、その着信時にフェムトセル105が発射するサービスエリアに在圏している登録携帯電話の全てに着信させるためのフラグである。
図3および図4に示したHLR番号変換テーブル204及び番号変換テーブル207は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106が、例えば携帯電話の操作により強制的に又は自動的に、フェムトセル105が発射している電波を補足すると、フェムトセル105は、フェムトセル105の小型基地局制御部206が番号変換テーブル207の在圏フラグ404のフラグをONにステータス変更し、ルータ104を介し、インターネット102経由でHLR202に携帯電話106がフェムトセル105に在圏したことを在圏情報通知により通知し、HLR202のHLR制御部203が在圏情報通知を受信するとHLR変換テーブル204の転送フラグ303をONにステータス変更する。
2.登録・登録解除
図5は、登録携帯電話が在圏した場合の登録シーケンス図である。家庭/オフィス内にあるフェムトセル105に登録されている携帯電話106が、例えば携帯電話の操作により強制的にフェムトセル105が発射している電波(専用FA(Frequency Assignment))を補足させるために専用FA割当操作501を実施すると、携帯電話106はフェムトセル105からの報知情報を受信502し、携帯電話106の携帯電話端末固有の識別情報を送信し位置登録を要求することで在圏フラグON通知(在圏情報通知)503をフェムトセル105に通知し番号変換テーブル207における当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404のフラグをONにステータス変更する。次に、フェムトセル105は、インターネットを介して移動通信網101にあるHLR202に対して転送フラグON通知(在圏情報通知)504を通知し、HLR202のHLR制御部201はHLR変換テーブル204における当該携帯電話の携帯番号に対する転送フラグ303をONにステータス変更させ、フェムトセル105に転送フラグON完了通知505を伝達する。さらに、フェムトセル105は、転送フラグON完了通知505を受信することで、携帯電話106に対して在圏フラグON完了通知506を伝達する。
また、携帯電話からの操作の他にも、フェムトセル105は、フェムトセル105に登録されていて、且つフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏している携帯電話106に対して定期的に疎通確認(ライフチェック)を行っており、フェムトセル105から携帯電話106への疎通確認(ライフチェック)に携帯電話106から応答があるとで、携帯電話106がフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏していると管理することもできる。
図5は、登録携帯電話が在圏した場合の登録シーケンス図である。家庭/オフィス内にあるフェムトセル105に登録されている携帯電話106が、例えば携帯電話の操作により強制的にフェムトセル105が発射している電波(専用FA(Frequency Assignment))を補足させるために専用FA割当操作501を実施すると、携帯電話106はフェムトセル105からの報知情報を受信502し、携帯電話106の携帯電話端末固有の識別情報を送信し位置登録を要求することで在圏フラグON通知(在圏情報通知)503をフェムトセル105に通知し番号変換テーブル207における当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404のフラグをONにステータス変更する。次に、フェムトセル105は、インターネットを介して移動通信網101にあるHLR202に対して転送フラグON通知(在圏情報通知)504を通知し、HLR202のHLR制御部201はHLR変換テーブル204における当該携帯電話の携帯番号に対する転送フラグ303をONにステータス変更させ、フェムトセル105に転送フラグON完了通知505を伝達する。さらに、フェムトセル105は、転送フラグON完了通知505を受信することで、携帯電話106に対して在圏フラグON完了通知506を伝達する。
また、携帯電話からの操作の他にも、フェムトセル105は、フェムトセル105に登録されていて、且つフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏している携帯電話106に対して定期的に疎通確認(ライフチェック)を行っており、フェムトセル105から携帯電話106への疎通確認(ライフチェック)に携帯電話106から応答があるとで、携帯電話106がフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏していると管理することもできる。
図6は、登録携帯電話が圏外になる場合の登録解除シーケンス図である。フェムトセル105に登録されている携帯電話106が例えば携帯電話の操作により強制的にフェムトセル105が発射している電波(FA)を補足していた状態から専用FA割当解除操作601を実施すると、携帯電話106は在圏フラグOFF通知(圏外情報通知)602をフェムトセル105に通知し、フェムトセル105にある小型基地局制御部206は番号変換テーブル207における、当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404のフラグをOFFにステータス変更し、フェムトセル105は在圏フラグOFF完了通知603を携帯電話106へ伝達する。次に、フェムトセル105は、HLR202に対して転送フラグOFF通知(圏外情報通知)604を通知し、HLR202のHLR制御部202はHLR変換テーブル204における当該携帯電話の携帯番号に対する転送フラグ303をOFFにステータス変更させ、HLR201はフェムトセル105に対して転送フラグOFF完了通知605を伝達する。
また、上述の説明は専用FA割当解除操作実施601をした場合の動作となるが、フェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏する時に、ユーザが携帯電話106の電源を切る操作を行った場合や、ユーザが専用FA割当解除操作実施601を実施しないでフェムトセル105が発射する電波のサービスエリアから移動した場合もフェムトセル105のサービスを受けることができない状態となる。これらの場合も、フェムトセル105は、フェムトセル105に登録されていて、且つフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏している携帯電話106に対して定期的に疎通確認(ライフチェック)を行っており、フェムトセル105から携帯電話106への疎通確認(ライフチェック)に携帯電話106から応答がない場合には、携帯電話106はフェムトセル105が発射する電波のサービスエリア圏外と判断することができる。この場合、フェムトセル105にある小型基地局制御部206は番号変換テーブル207における当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404のフラグをOFFにステータス変更し、HLR202に対して転送フラグOFF通知を通知し、HLR202のHLR制御部202はHLR変換テーブル204の転送フラグ303をOFFにステータス変更させ、HLR201はフェムトセル105に対して転送フラグOFF完了通知を伝達する。
また、上述の説明は専用FA割当解除操作実施601をした場合の動作となるが、フェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏する時に、ユーザが携帯電話106の電源を切る操作を行った場合や、ユーザが専用FA割当解除操作実施601を実施しないでフェムトセル105が発射する電波のサービスエリアから移動した場合もフェムトセル105のサービスを受けることができない状態となる。これらの場合も、フェムトセル105は、フェムトセル105に登録されていて、且つフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏している携帯電話106に対して定期的に疎通確認(ライフチェック)を行っており、フェムトセル105から携帯電話106への疎通確認(ライフチェック)に携帯電話106から応答がない場合には、携帯電話106はフェムトセル105が発射する電波のサービスエリア圏外と判断することができる。この場合、フェムトセル105にある小型基地局制御部206は番号変換テーブル207における当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404のフラグをOFFにステータス変更し、HLR202に対して転送フラグOFF通知を通知し、HLR202のHLR制御部202はHLR変換テーブル204の転送フラグ303をOFFにステータス変更させ、HLR201はフェムトセル105に対して転送フラグOFF完了通知を伝達する。
さらに、フェムトセル105に登録されている携帯電話106が、専用FA割当解除操作を実施せずにフェムトセル105のサービスエリアから外れた場合には、フェムトセル105は、フェムトセル105に登録されていて、且つフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏している携帯電話106に対して定期的に疎通確認(ライフチェック)によるサービスエリア圏外を判断する前に、近傍の他無線基地局のサービスエリアに移った場合に行われる位置登録処理において、その位置登録処理でHLR202はフェムトセル105に登録されていた携帯電話がフェムトセル105の発射する電波のサービスエリア圏外となったと認識することもできる。この場合、HLR制御部203はHLR番号変換テーブル204における当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404をOFFにステータス変更し、HLR201はフェムトセル105に対して在圏フラグOFF通知を伝達し、それを受信したフェムトセル105の小型基地局制御部206は、番号変換テーブル207における当該携帯電話の携帯番号に対する在圏フラグ404をOFFにステータス変更する。この時、HLR制御部202、および小型基地局制御部206は、受信したステータス変更通知とHLR番号変換テーブル204、および番号変換テーブル207のステータスが同じ場合にはメッセージを破棄するようにしてもよい。
なお、以上のように、HLR201は、複数のMSC201からの情報を収集していろいろな位置にある複数の携帯電話106に対する情報をHLR202に記憶することができる。
なお、以上のように、HLR201は、複数のMSC201からの情報を収集していろいろな位置にある複数の携帯電話106に対する情報をHLR202に記憶することができる。
3.着信・発信
図7は、一般携帯電話からフェムトセルに登録された携帯電話に着信した場合のシーケンス図である。一般携帯電話がフェムトセル105に登録されている携帯電話106(090−1234−5678)へ発信した場合、一般携帯電話から無線基地局に発信信号が送られ無線チャネルが確立される((1)発信)。一般携帯電話は、その無線基地局との間に確立された無線チャネルを使用しMSCへサービス要求信号を送信する((2)サービス要求)。MSCがこの一般携帯電話から受信したサービス要求信号には、携帯電話から移動通信網に対して、どのようなサービスをして欲しいかの情報を含んでおり、自分自身の電話番号や着信側の電話番号、音声通信やデータ通信などを伝達する目的で一般携帯電話は送信する。MSCは、サービス要求を送ってきた一般携帯電話に対し正しい端末か偽物でないかを確認する端末認証を行い、正しい端末であることが分かると、MSCは盗聴等に備えて、何種類かあるデータ暗号化方式の種別を指定する((3)端末認証・暗号化種別指定)。一般携帯電話は、MSCから指定された暗号化種別により送信データの暗号化を行い、発信側の携帯電話と着信側の携帯電話を接続して通信状態にするために、呼設定要求信号をMSCに送信する((4)呼設定要求)。この呼設定要求信号には、QoS(Quality Of Service情報、上り/下り別の情報転送速度指定などネットワークサービスの品質指定情報)や接続先の番号が含んでいる。
MSCは、HLRに接続先の電話番号を送り、着信情報の問い合わせを実施する((5)着信情報問合せ)。この時、通常の処理では、HLRは着信すべき携帯電話の位置登録情報を読み込んで、着信側MSCを特定し、着信側MSCに対して着信処理依頼を行うが、本実施の形態では、HLR202のHLR番号変換テーブル204の転送フラグ303の情報により着信側携帯電話の携帯番号に対する転送フラグ303のON/OFFを確認することで、転送フラグ303がONの場合にはHLR202のHLR番号変換テーブル204のIP電話番号302に登録されているIP電話番号(050-123-4567)に変換し、移動通信網より通話料が安価なIP電話網であるインターネット/IP電話交換機に対して着信処理依頼をするために、MSCに、IP電話番号を含む応答情報を送信する((6)応答)。なお、反対に、着信側携帯電話の携帯番号301に対する転送フラグ303がOFFの場合には、公知又は周知のように、HLR202が読み込んだ着信すべき携帯電話の電話番号に基づき、携帯電話の位置登録情報(例:HLR202に記憶された情報)から接続すべき着信側のMSCを特定し、着信側のMSCへの通常の着信処理依頼を実施するため、着信側のMSCはエリア内の端末呼出のためのローミング番号を生成し発信側のMSCに通知する(図示せず)。
転送フラグ303がONの場合は、MSCは、HLR202からの応答情報に従い、着信すべきIP電話番号を確認し、インターネット/IP交換機まで回線を接続する((7)回線接続)。IP交換機は、インターネット102を介して接続されているフェムトセル105に対して回線接続を行い、着信IP電話番号を送信する((8)回線接続)。回線接続を要求されたフェムトセルは、IP電話番号を利用して、番号変換テーブル207に格納されているIP電話番号402を用いて登録携帯番号の検索を行い、該当の携帯番号401に変換し、その登録されている携帯番号にて着信すべき携帯電話の呼出を行い、その着信した携帯電話が応答することで通話状態となる((9)呼出呼設定)。
図7は、一般携帯電話からフェムトセルに登録された携帯電話に着信した場合のシーケンス図である。一般携帯電話がフェムトセル105に登録されている携帯電話106(090−1234−5678)へ発信した場合、一般携帯電話から無線基地局に発信信号が送られ無線チャネルが確立される((1)発信)。一般携帯電話は、その無線基地局との間に確立された無線チャネルを使用しMSCへサービス要求信号を送信する((2)サービス要求)。MSCがこの一般携帯電話から受信したサービス要求信号には、携帯電話から移動通信網に対して、どのようなサービスをして欲しいかの情報を含んでおり、自分自身の電話番号や着信側の電話番号、音声通信やデータ通信などを伝達する目的で一般携帯電話は送信する。MSCは、サービス要求を送ってきた一般携帯電話に対し正しい端末か偽物でないかを確認する端末認証を行い、正しい端末であることが分かると、MSCは盗聴等に備えて、何種類かあるデータ暗号化方式の種別を指定する((3)端末認証・暗号化種別指定)。一般携帯電話は、MSCから指定された暗号化種別により送信データの暗号化を行い、発信側の携帯電話と着信側の携帯電話を接続して通信状態にするために、呼設定要求信号をMSCに送信する((4)呼設定要求)。この呼設定要求信号には、QoS(Quality Of Service情報、上り/下り別の情報転送速度指定などネットワークサービスの品質指定情報)や接続先の番号が含んでいる。
MSCは、HLRに接続先の電話番号を送り、着信情報の問い合わせを実施する((5)着信情報問合せ)。この時、通常の処理では、HLRは着信すべき携帯電話の位置登録情報を読み込んで、着信側MSCを特定し、着信側MSCに対して着信処理依頼を行うが、本実施の形態では、HLR202のHLR番号変換テーブル204の転送フラグ303の情報により着信側携帯電話の携帯番号に対する転送フラグ303のON/OFFを確認することで、転送フラグ303がONの場合にはHLR202のHLR番号変換テーブル204のIP電話番号302に登録されているIP電話番号(050-123-4567)に変換し、移動通信網より通話料が安価なIP電話網であるインターネット/IP電話交換機に対して着信処理依頼をするために、MSCに、IP電話番号を含む応答情報を送信する((6)応答)。なお、反対に、着信側携帯電話の携帯番号301に対する転送フラグ303がOFFの場合には、公知又は周知のように、HLR202が読み込んだ着信すべき携帯電話の電話番号に基づき、携帯電話の位置登録情報(例:HLR202に記憶された情報)から接続すべき着信側のMSCを特定し、着信側のMSCへの通常の着信処理依頼を実施するため、着信側のMSCはエリア内の端末呼出のためのローミング番号を生成し発信側のMSCに通知する(図示せず)。
転送フラグ303がONの場合は、MSCは、HLR202からの応答情報に従い、着信すべきIP電話番号を確認し、インターネット/IP交換機まで回線を接続する((7)回線接続)。IP交換機は、インターネット102を介して接続されているフェムトセル105に対して回線接続を行い、着信IP電話番号を送信する((8)回線接続)。回線接続を要求されたフェムトセルは、IP電話番号を利用して、番号変換テーブル207に格納されているIP電話番号402を用いて登録携帯番号の検索を行い、該当の携帯番号401に変換し、その登録されている携帯番号にて着信すべき携帯電話の呼出を行い、その着信した携帯電話が応答することで通話状態となる((9)呼出呼設定)。
この時、フェムトセル105には呼出タイマーが具備されているため、その呼出タイマー時間の呼出を行った着信した携帯電話から応答をフェムトセル105が受信しない場合には、フェムトセル105はデータベースである番号変換テーブル207に格納されている情報からIP電話呼出フラグ405のON/OFF状態を確認し、IP電話呼出フラグ405がOFFの場合には呼接続を終了させ、IP電話呼出フラグ405がONの場合には、それまで呼出を行っていた携帯番号を代表IP電話番号(050-987-6543)に変換し、固定電話である代表IP電話の呼出を実行し、そのIP電話107が応答することにより通話状態となる((10)呼出呼設定)。
なお、本説明においては、HLR202の番号変換テーブル204に登録されているIP電話番号302は、携帯番号301毎に別な電話番号としていているが、フェムトセル105に登録されている複数の携帯電話を全て同一のIP電話番号とし、「(7)回線接続」時の内線番号情報として、携帯番号301等のユーザ識別番号又は内線番号の情報を設定して、携帯番号301に対して付加することで、IP交換機からの回線接続メッセージからフェムトセル105が着信すべき携帯電話を識別する方法も可能である。このとき、例えば、HLR202の番号変換テーブル204及びフェムトセル105の番号変換テーブル207には、フェムトセル105に登録されている複数の携帯電話を全て同一のIP電話番号とし、各携帯番号に対して、ユーザ識別番号または内線番号を回線接続時の内線番号情報として設定する。そして、MSC201は、IP交換機を経てフェムトセル105へ、回線接続メッセージに内線番号情報を含めて伝送し、フェムトセル105は、内線番号情報に従い番号変換テーブル207を参照し、着信すべき携帯番号を識別することができる。
なお、本説明においては、HLR202の番号変換テーブル204に登録されているIP電話番号302は、携帯番号301毎に別な電話番号としていているが、フェムトセル105に登録されている複数の携帯電話を全て同一のIP電話番号とし、「(7)回線接続」時の内線番号情報として、携帯番号301等のユーザ識別番号又は内線番号の情報を設定して、携帯番号301に対して付加することで、IP交換機からの回線接続メッセージからフェムトセル105が着信すべき携帯電話を識別する方法も可能である。このとき、例えば、HLR202の番号変換テーブル204及びフェムトセル105の番号変換テーブル207には、フェムトセル105に登録されている複数の携帯電話を全て同一のIP電話番号とし、各携帯番号に対して、ユーザ識別番号または内線番号を回線接続時の内線番号情報として設定する。そして、MSC201は、IP交換機を経てフェムトセル105へ、回線接続メッセージに内線番号情報を含めて伝送し、フェムトセル105は、内線番号情報に従い番号変換テーブル207を参照し、着信すべき携帯番号を識別することができる。
図8は、フェムトセル105に登録されている携帯電話106から、一般携帯電話に発信した場合のシーケンス図である。小型基地局制御部206は、番号変換テーブル207を参照し、発信した携帯電話106の携帯番号における在圏フラグがONの場合、フェムトセル105が発信する電波のサービスエリアに在圏する登録されている携帯電話106から一般携帯電話(090-3456-7890)に発信した場合((1)発信)と判断する。このとき、フェムトセル105は携帯電話からの発信処理を、IP電話からの発信として処理することで、インターネット102を介してIP電話交換機に対して呼設定要求を実施する((2)呼設定要求)。この呼設定要求を処理する際に、フェムトセル105は番号変換テーブル207にある発ID設定406情報の確認を行い、このフィールドに設定されている情報により、携帯番号が設定されている場合には、発信した携帯電話の携帯番号、代表IP電話番号が設定されている場合には、発信した携帯電話が登録されているフェムトセル105が接続されている代表IP電話番号を呼設定要求の発ID情報として設定する。フェムトセル105からの呼設定要求を受信したIP電話交換機は、移動通信網101にあるMSCに対して回線接続要求を行う((3)回線接続)。
IP電話交換機からの(3)回線接続を受信したMSCは、HLR202に対して着信すべき接続先の電話番号を送信し、着信先情報の問合せを行う((4)着信情報問合せ)。HLR202は、着信すべき一般携帯電話の位置情報を読み込んで、着信側のMSCを特定し、着信側のMSC201に対して着信処理を依頼する((5)応答)。「(5)応答」に含まれる情報により、着信を通知された着信側のMSC201は、MSC自身が管理する位置登録エリア全体に対して着信すべき一般携帯電話がその位置登録エリアに在圏するかを確認するために一斉呼出し(ページング)メッセージを送信する((6)一斉呼出)。MSCからの一斉呼出し(ページング)メッセージを受信した着信側の一般携帯電話は、MSCに対して応答メッセージを返信する((7)応答)。MSCは、着信側の一般携帯電話に対し正しい端末か偽物でないかを確認する認証を行い、正しい端末であることが分かると、MSCは盗聴等に備えて、何種類かあるデータ暗号化方式の種別を指定する((8)端末認証、暗号化識別指定)。着信側MSCは、回線をつなぐための呼設定を要求し((9)呼設定)、着信側一般携帯電話と無線ネットワーク制御装置との間を接続し、一般携帯電話が応答することで通話状態となる。
IP電話交換機からの(3)回線接続を受信したMSCは、HLR202に対して着信すべき接続先の電話番号を送信し、着信先情報の問合せを行う((4)着信情報問合せ)。HLR202は、着信すべき一般携帯電話の位置情報を読み込んで、着信側のMSCを特定し、着信側のMSC201に対して着信処理を依頼する((5)応答)。「(5)応答」に含まれる情報により、着信を通知された着信側のMSC201は、MSC自身が管理する位置登録エリア全体に対して着信すべき一般携帯電話がその位置登録エリアに在圏するかを確認するために一斉呼出し(ページング)メッセージを送信する((6)一斉呼出)。MSCからの一斉呼出し(ページング)メッセージを受信した着信側の一般携帯電話は、MSCに対して応答メッセージを返信する((7)応答)。MSCは、着信側の一般携帯電話に対し正しい端末か偽物でないかを確認する認証を行い、正しい端末であることが分かると、MSCは盗聴等に備えて、何種類かあるデータ暗号化方式の種別を指定する((8)端末認証、暗号化識別指定)。着信側MSCは、回線をつなぐための呼設定を要求し((9)呼設定)、着信側一般携帯電話と無線ネットワーク制御装置との間を接続し、一般携帯電話が応答することで通話状態となる。
図9は、代表IP電話に着信があった場合にフェムトセル105の発射する電波のサービスエリアに在圏する登録携帯電話を一斉に呼出しするシーケンス図である。一般電話が、家庭/オフィスに設置されている代表IP電話番号(050−987−6543)で発信する((1)発信)。一般電話からの発信を受信したIP電話交換機は、インターネット102を介してフェムトセル105に対して着信電話番号を代表IP電話番号(050−987−6543)として回線の接続を要求する((2)回線接続)。IP電話交換機からの「(2)回線接続要求」を受信したフェムトセル105は、番号変換テーブル207に格納されている代表IP電話番号に相当する携帯電話Aおよび携帯電話B等の在圏フラグ404の確認を行い、携帯電話Aおよび携帯電話B等の在圏フラグ404のステータスがONであった場合には、フェムトセル105の一斉呼出フラグ407のON/OFF確認を行う。この時、フェムトセル105の携帯電話A及び携帯電話B等における一斉呼出フラグ407のステータスがONであった場合には、フェムトセル105は該当する携帯電話に呼出呼設定を行う((3)呼出呼設定及び(4)呼出呼設定)。この例では、携帯電話Aと同時に携帯電話Bに対しても呼出呼設定を行う。
この時、フェムトセル105には呼出タイマーが具備されているため、その呼出タイマー時間の呼出を行った着信した携帯電話から応答をフェムトセル105が受信しない場合には、フェムトセル105はデータベースである番号変換テーブル207に格納されている情報からIP電話呼出フラグ405のON/OFF状態を確認し、IP電話呼出フラグ405がOFFの場合には呼接続を終了させ、IP電話呼出フラグ405がONの場合には、携帯番号401に対する代表IP電話番号403を参照し、それまで呼出を行っていた携帯番号を代表IP電話番号(050-987-6543)に変換し、固定電話である代表IP電話の呼出を実行し、そのIP電話107が応答することにより通話状態となる((5)呼出呼設定)。
なお、本説明に使用した例では、携帯番号で呼出を行った後に代表IP電話番号で呼出直す方法について記載しているが、代表IP電話番号と携帯番号を同時に呼出する方法や、代表IP番号のみ呼出し後に、予め定められたタイマー時間の経過後に、携帯番号を呼出しする方法も可能であり、上述の説明の限りではない。
この時、フェムトセル105には呼出タイマーが具備されているため、その呼出タイマー時間の呼出を行った着信した携帯電話から応答をフェムトセル105が受信しない場合には、フェムトセル105はデータベースである番号変換テーブル207に格納されている情報からIP電話呼出フラグ405のON/OFF状態を確認し、IP電話呼出フラグ405がOFFの場合には呼接続を終了させ、IP電話呼出フラグ405がONの場合には、携帯番号401に対する代表IP電話番号403を参照し、それまで呼出を行っていた携帯番号を代表IP電話番号(050-987-6543)に変換し、固定電話である代表IP電話の呼出を実行し、そのIP電話107が応答することにより通話状態となる((5)呼出呼設定)。
なお、本説明に使用した例では、携帯番号で呼出を行った後に代表IP電話番号で呼出直す方法について記載しているが、代表IP電話番号と携帯番号を同時に呼出する方法や、代表IP番号のみ呼出し後に、予め定められたタイマー時間の経過後に、携帯番号を呼出しする方法も可能であり、上述の説明の限りではない。
本発明によれば、携帯電話等の移動通信機器を家庭/オフィス内に設置されたIP電話の子機イメージとして動作させることを可能とし、携帯電話より安価なIP電話を使用することで通話料の削減が期待でき、また、移動通信網のリソースが不足し携帯電話へ接続し難いといったサービス低下を緩和することを可能とする。
100:PSTN(Public Switched Telephone Networks)
101:移動通信網
102:インターネット
103:家庭/オフィス
104:ルータ
105:小型基地局(フェムトセル)
106:携帯電話
107:IP電話機
201:MSC:Mobile Switcing Center(移動通信交換機)
202:HLR:Home Location Resistor(加入者位置情報)
303:HLR制御部
204:HLR番号変換テーブル
205:STP:Signal Transfer Point(信号中継局)
206:小型基地局制御部206:番号変換テーブル
101:移動通信網
102:インターネット
103:家庭/オフィス
104:ルータ
105:小型基地局(フェムトセル)
106:携帯電話
107:IP電話機
201:MSC:Mobile Switcing Center(移動通信交換機)
202:HLR:Home Location Resistor(加入者位置情報)
303:HLR制御部
204:HLR番号変換テーブル
205:STP:Signal Transfer Point(信号中継局)
206:小型基地局制御部206:番号変換テーブル
Claims (10)
- 携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記移動通信網は、
携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当及びルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC)と、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話のIP電話番号、登録携帯電話が小型基地局のエリアに在圏するか圏外かを示す転送フラグを記憶するHLR番号変換テーブルを有し、携帯電話が在圏状況を管理する位置レジスタ(HLR)と
を備え、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機のIP電話番号を含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局に登録されていない一般携帯電話が、小型基地局に登録されている登録携帯電話へ発信した場合、一般携帯電話は、無線基地局との間に確立された無線チャネルを使用しMSCへサービス要求信号を送信し、
MSCは、HLRに接続先の携帯電話番号を送り、
HLRは、HLR番号変換テーブルを参照し、着信側の前記携帯電話の携帯番号に対応する転送フラグを確認し、転送フラグが在圏を示す場合に前記携帯番号をIP電話番号に変換し、IP電話番号を含む応答情報をMSCに送信し、
MSCは、前記応答情報から着信すべきIP電話番号を確認し、IP交換機まで回線を接続し、
IP交換機は、インターネットを介して接続されている小型基地局に対して回線接続を行い、IP電話番号を小型基地局に送信し、
小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照して、IP電話番号を携帯番号に変換し、その登録されている携帯番号にて着信すべき携帯電話の着信呼出を行う
ことを特徴とする前記通信システム。 - HLRは、着信携帯電話の携帯番号に対応する転送フラグが圏外を示す場合には、HLRが読み込んだ着信すべき携帯電話の位置登録情報から接続すべき着信側のMSCを特定し、着信側のMSCへ着信処理依頼を実施することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 前記小型基地局番号変換テーブルは、携帯番号に対して、さらに、小型無線通信網内のIP電話機の代表IP電話番号、IP電話呼出フラグを含み、
前記着信呼出しの際、小型基地局が予め定められた時間、着信携帯電話からの応答を受信しない場合には、小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、携帯番号に対応するIP電話呼出フラグを確認し、IP電話呼出フラグに従い、呼接続を終了させること、又は、それまで呼出を行っていた携帯番号を代表IP電話番号に変換して代表IP電話の呼出を実行することのいずれかを実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。 - HLR番号変換テーブル及び小型基地局番号変換テーブルには、小型基地局に登録されている複数の携帯電話を全て同一のIP電話番号とし、各携帯番号に対して、ユーザ識別番号または内線番号を回線接続時の内線番号情報として設定し、
MSCは、IP交換機を経て小型基地局へ、回線接続メッセージに前記内線番号情報を含めて伝送し、小型基地局が前記内線番号情報に従い前記小型基地局番号変換テーブルを参照し、着信すべき携帯番号を識別することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の通信システム。 - 携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記移動通信網は、
携帯電話と無線基地局間に無線チャネルの割当及びルーティング処理を実施する移動通信制御局(MSC)
を備え、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機のIP電話番号、又は、そのIP電話機の代表IP電話番号、小型基地局のサービス可能エリアに在圏か圏外かを識別する在圏フラグを含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局のサービスエリアで小型基地局に登録されている登録携帯電話から小型基地局に登録されていない一般携帯電話に発信した場合、小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、発信携帯番号に対応する在圏フラグが在圏を示す場合は、発信携帯番号に対応するIP電話番号または小型無線通信網の代表IP電話番号を検索し、検索されたIP電話番号又は代表IP電話番号を呼設定要求の発ID情報として設定して、IP交換機に対して呼設定要求を実施し、
小型基地局からの呼設定要求を受信したIP交換機は、移動通信網にあるMSCに対して回線接続要求を行い、
IP交換機からの回線接続要求を受信したMSCは、HLRに対して着信すべき接続先の電話番号を送信し着信先情報の問合せを行い、
HLRは、着信すべき一般携帯電話の位置情報を読み込んで、着信側のMSCを特定し、着信側のMSCに対して着信処理を依頼する応答を送信し、
着信を通知された着信側のMSCは、応答の情報により、着信すべき一般携帯電話がその位置登録エリアに在圏するかを確認するために一斉呼出しメッセージを送信する
ことを特徴とする前記通信システム。 - 前記小型基地局番号変換テーブルは、携帯番号に対して、さらに、発信した場合の発信元の番号表示を示す発ID情報を含み、
小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、登録携帯番号に対応する発ID設定に設定されている情報により、携帯番号が設定されている場合には、発信した携帯電話の携帯番号、代表IP電話番号が設定されている場合には、発信した携帯電話が登録されている小型基地局が接続されている代表IP電話番号を呼設定要求の発ID情報として設定することを特徴とする請求項5に記載の通信システム。 - 携帯電話のサービスを行う移動通信網と、IP交換機を備えたインターネットと、IP電話機と小型基地局を備え、インターネットに接続され、小型基地局が発射する電波を受信することで携帯電話機が携帯電話サービスを利用可能な小型無線通信網と、を備えた通信システムにおいて、
前記小型無線通信網は、
小型基地局に登録されている登録携帯電話の携帯番号に対して、小型無線通信網に設置されているIP電話機の代表IP電話番号、小型基地局のサービス可能エリアに在圏か圏外かを識別する在圏フラグ、一斉呼出フラグを含む小型基地局番号変換テーブル
を備え、
小型基地局に登録されていない一般電話が、小型無線通信網に設置されている代表IP電話番号に発信した場合、一般電話からの発信を受信したIP交換機は、小型基地局に対して着信電話番号を代表IP電話番号として回線接続要求を送信し、
IP交換機からの回線接続要求を受信した小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、登録されているひとつまたは複数の携帯電話の在圏フラグの確認を行い、在圏フラグが在圏を示すひとつ又は複数の携帯電話について、一斉呼出フラグのON/OFF確認を行い、
小型基地局は、一斉呼出フラグがONである一つまたは複数の携帯電話に呼出呼設定を行い呼出す
ことを特徴とする前記通信システム。 - 前記小型基地局番号変換テーブルは、携帯番号に対して、さらに、IP電話呼出フラグを含み、
小型基地局は、前記呼出呼設定のとき、予め定められた時間、携帯電話から応答を小型基地局が受信しない場合には、小型基地局は、小型基地局番号変換テーブルを参照し、各携帯番号に対するIP電話呼出フラグのON/OFF状態を確認し、IP電話呼出フラグに従い呼接続を終了させること、又は、それまで呼出を行っていた携帯番号を代表IP電話番号に変換して代表IP電話の呼出を実行することのいずれかを実行することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。 - 小型基地局は、呼出呼設定のとき、代表IP電話番号と、該代表IP電話番号を登録している携帯電話の携帯番号を同時に呼出しすることを特徴とする請求項7又は8に記載の通信システム。
- 小型基地局は、呼出呼設定のとき、代表IP番号のみ呼出し後に、該代表IP電話番号を登録している携帯電話の携帯番号を呼出しすることを特徴とする請求項7又は8に記載の通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009043579A JP2010200073A (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009043579A JP2010200073A (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010200073A true JP2010200073A (ja) | 2010-09-09 |
Family
ID=42824311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009043579A Pending JP2010200073A (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | 通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010200073A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011114871A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Samsung Electronics Co Ltd | 小規模通信領域で通信サービスを提供する方法及び装置 |
WO2023032219A1 (ja) * | 2021-09-06 | 2023-03-09 | 日本電信電話株式会社 | 無線固定電話ルータ、通信制御方法及びコンピュータプログラム |
-
2009
- 2009-02-26 JP JP2009043579A patent/JP2010200073A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011114871A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Samsung Electronics Co Ltd | 小規模通信領域で通信サービスを提供する方法及び装置 |
US8965369B2 (en) | 2009-11-26 | 2015-02-24 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for providing communication service in small-sized communication area |
WO2023032219A1 (ja) * | 2021-09-06 | 2023-03-09 | 日本電信電話株式会社 | 無線固定電話ルータ、通信制御方法及びコンピュータプログラム |
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