JP2010198855A - ランプ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で低価格のランプ駆動装置を提供する。
【解決手段】このランプ駆動装置では、昇圧トランス5の出力電流を直流電圧V1に変換し、直流電圧V1が下限電圧VDよりも低下するか上限電圧VUよりも上昇した場合、異常検出信号φEを活性化レベルにし、蛍光ランプL1,L2への電力供給を停止する。したがって、回路の小型化および低コスト化を図ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】このランプ駆動装置では、昇圧トランス5の出力電流を直流電圧V1に変換し、直流電圧V1が下限電圧VDよりも低下するか上限電圧VUよりも上昇した場合、異常検出信号φEを活性化レベルにし、蛍光ランプL1,L2への電力供給を停止する。したがって、回路の小型化および低コスト化を図ることができる。
【選択図】図1
Description
この発明はランプ駆動装置に関し、特に、蛍光ランプを点灯させるランプ駆動装置に関する。
従来より、液晶テレビは、映像を表示する液晶パネルと、液晶パネルに透過光を与えるバックライトとを備えている。バックライトは、液晶パネルの背面に配列された複数の冷陰極蛍光ランプと、それらの蛍光ランプを点灯させるランプ駆動装置とを含む。
従来の第1のバックライトでは、複数の蛍光ランプは2本ずつ対をなし、各1対の蛍光ランプは第1および第2の端子間に直列接続される。第1の端子には第1のインバータから第1の交流電圧が印加され、第2の端子には第2のインバータから第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧が印加される。第1および第2のインバータのうちの少なくとも一方のインバータの出力電流がしきい値よりも低下した場合は、1対の蛍光ランプの少なくとも一方の蛍光ランプに異常が発生した可能性があるので、安全のため第1および第2のインバータを停止させる(たとえば、特許文献1参照)。
また、従来の第2のバックライトでは、複数のU字型の蛍光ランプが使用される。蛍光ランプの一方端子には第1のインバータから第1の交流電圧が印加され、蛍光ランプの他方端子には第2のインバータから第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧が印加される。第1および第2のインバータの出力電流の差がしきい値を越えた場合は、蛍光ランプに異常が発生した可能性があるので、安全のため第1および第2のインバータを停止させる(たとえば、特許文献2参照)。
しかし、従来の第1のバックライトでは、第1のインバータの出力電流がしきい値より低下したか否かを検出する第1のコンパレータと、第2のインバータの出力電流がしきい値より低下したか否かを検出する第2のコンパレータとが必要となり、回路が大型化し、コスト高になると言う問題があった。
また、従来の第2のバックライトでは、第1のインバータの出力電流と第2のインバータの出力電流との差を検出する差動増幅器が必要となり、回路が大型化し、コスト高になると言う問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型で低価格のランプ駆動装置を提供することである。
この発明に係るランプ駆動装置は、蛍光ランプを点灯させるランプ駆動装置であって、蛍光ランプの一方端子に第1の交流電圧を出力する第1のインバータと、蛍光ランプの他方端子に第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧を出力する第2のインバータと、第1のインバータの出力電流のレベルが予め定められた範囲から外れたことに応じて第1および第2のインバータを停止させる保護回路とを備えたものである。
この発明に係る他のランプ駆動装置は、第1および第2の端子間に直列接続された1対の蛍光ランプを点灯させるランプ駆動装置であって、第1の端子に第1の交流電圧を出力する第1のインバータと、第2の端子に第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧を出力する第2のインバータと、第1のインバータの出力電流に応じたレベルの第1の電圧を出力する第1の電圧発生回路と、第2のインバータの出力電流に応じたレベルの第2の電圧を出力する第2の電圧発生回路と、第1および第2の電圧の平均値が予め定められた値になるように第1および第2のインバータを制御し、異常検出信号に応答して第1および第2のインバータを停止させる制御回路と、第1の電圧が予め定められた範囲から外れたことに応じて異常検出信号を制御回路に出力する保護回路とを備えたものである。
好ましくは、保護回路は、第1の電圧を受ける入力端子と、入力端子と基準電圧のラインとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子と、第1および第2の抵抗素子間の第1のノードと基準電圧のラインとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子と、一方電極が第3および第4の抵抗素子間の第2のノードに接続された第5の抵抗素子と、エミッタが電源電圧を受け、ベースが第1のノードに接続され、コレクタが第5の抵抗素子の他方電極に接続されたPNPバイポーラトランジスタと、ベースが第2のノードに接続され、エミッタが基準電圧を受けるNPNバイポーラトランジスタと、NPNバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、NPNバイポーラトランジスタが導通した場合に異常検出信号を出力する信号発生回路を含む。第1の電圧が予め定められた範囲の上限電圧よりも高い場合は、PNPバイポーラトランジスタが非導通になるとともにNPNバイポーラトランジスタが導通する。第1の電圧が予め定められた範囲の下限電圧よりも低い場合は、PNPバイポーラトランジスタおよびNPNバイポーラトランジスタが導通する。
この発明に係るランプ駆動装置では、蛍光ランプの一方端子に第1の交流電圧を出力する第1のインバータと、蛍光ランプの他方端子に第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧を出力する第2のインバータと、第1のインバータの出力電流のレベルが予め定められた範囲から外れたことに応じて第1および第2のインバータを停止させる保護回路とが設けられる。したがって、第1のインバータの出力電流のレベルが予め定められた範囲から外れたか否かを検出すればよいので、第1および第2のインバータの出力電流の両方に基づいて第1および第2のインバータを停止させていた従来に比べ、回路の小型化および低コスト化を図ることができる。
図1は、この発明の一実施の形態によるランプ駆動装置の構成を示す回路ブロック図である。図1において、このランプ駆動装置は、1対のU字型冷陰極蛍光ランプL1,L2を点灯させる装置であって、制御回路1、直流電源2、NチャネルMOSトランジスタ3,4、昇圧トランス5,6、コンデンサ7,8,20,21、ダイオード9〜12,15〜17、抵抗素子13,14,18,19、インダクタ22、保護回路23、およびコネクタC1〜C4を備える。ランプ駆動装置および蛍光ランプL1,L2は、液晶表示装置のバックライトの一部を構成している。
昇圧トランス5の1次巻線5aの一方端子は直流電源2の出力電圧VDCを受け、1次巻線5aの他方端子はNチャネルMOSトランジスタ3を介して接地される。昇圧トランス6の1次巻線6aの一方端子は直流電源2の出力電圧VDCを受け、1次巻線6aの他方端子はNチャネルMOSトランジスタ4を介して接地される。
制御回路1は、トランジスタ3,4を所定の周波数で交互にオン/オフさせる。これにより、昇圧トランス5の2次巻線5bには交流電圧VAC1が発生し、昇圧トランス6の2次巻線6bには交流電圧VAC1と逆相の交流電圧VAC2が発生する。昇圧トランス5およびトランジスタ3は第1のインバータを構成し、昇圧トランス6およびトランジスタ4は第2のインバータを構成する。
コンデンサ7は昇圧トランス5の2次巻線5bの端子間に接続され、コンデンサ8は昇圧トランス6の2次巻線6bの端子間に接続される。コンデンサ20、インダクタ22、およびコンデンサ21は、2次巻線5bの高圧側端子と2次巻線6bの高圧側端子との間に直列接続される。コンデンサ7,8,20,21およびインダクタ22は、回路の共振周波数を調整し、交流電力を蛍光ランプL1,L2に効率良く供給するために設けられている。
コネクタC1,C2はそれぞれコンデンサ20の一方電極および他方電極に接続され、コネクタC3,C4はそれぞれコンデンサ20の一方電極および他方電極に接続されている。蛍光ランプL1の一方端子および他方端子はそれぞれコネクタC1,C2に挿嵌され、蛍光ランプL2の一方端子および他方端子はそれぞれコネクタC3,C4に挿嵌されている。
ダイオード9のアノードは接地され、そのカソードは昇圧トランス5の2次巻線5bの基準電圧側端子に接続されている。ダイオード11および抵抗素子13は、ダイオード9のカソードと接地電圧GNDのラインとの間に直列接続される。ダイオード9,11および抵抗素子13は、2次巻線5bに流れる電流を半波整流して直流電圧V1に変換する電圧発生回路を構成する。
ダイオード10のアノードは接地され、そのカソードは昇圧トランス6の2次巻線6bの基準電圧側端子に接続されている。ダイオード12および抵抗素子14は、ダイオード10のカソードと接地電圧GNDのラインとの間に直列接続される。ダイオード10,12および抵抗素子14は、2次巻線6bに流れる電流を半波整流して直流電圧V2に変換する電圧発生回路を構成する。
ダイオード15のアノードは直流電圧V1を受け、そのカソードは抵抗素子18を介してノードN1に接続される。ダイオード16のアノードは直流電圧V2を受け、そのカソードは抵抗素子19を介してノードN1に接続される。ダイオード15,16および抵抗素子18,19は、直流電圧V1,V2を平均して直流電圧V3=(V1+V2)/2を生成する。直流電圧V3は、制御回路1に与えられる。
ダイオード17のアノードは直流電圧V1を受け、そのカソードは保護回路23の入力端子23aに接続される。保護回路23は、直流電圧V1が所定範囲内にある場合、異常検出信号φEを非活性化レベルの「L」レベルにする。また、保護回路23は、直流電圧V1が所定範囲の下限電圧よりも低くなるか、所定範囲の上限電圧よりも高くなった場合、異常検出信号φEを活性化レベルの「H」レベルにする。
制御回路1は、異常検出信号φEが非活性化レベルの「L」レベルである場合は、直流電圧V3が所定の電圧に一致するようにトランジスタ3,4のオン/オフのデューティ比を設定する。これにより、蛍光ランプL1,L2に所定の交流電力が供給され、液晶表示装置の画面が所望の明るさに制御される。
また、制御回路1は、異常検出信号φEが活性化レベルの「H」レベルにされた場合は、トランジスタ3,4をオフ状態に固定し、交流電力の生成を停止する。これは、異常検出信号φEが活性化レベルの「H」レベルにされた場合は、蛍光ランプL1またはL2の端子がコネクタC1,C2またはC3,C4から外れたか、蛍光ランプL1またはL2が破損した可能性があるからである。このような場合に、交流電力の生成を継続すると、交流電圧VAC1またはVAC2が異常に上昇し、危険である。
図2は、保護回路23の構成を示す回路図である。図2において、保護回路23は、コンデンサ31、抵抗素子32〜36、PNPバイポーラトランジスタ37、NPNバイポーラトランジスタ38、および信号発生回路39を含む。コンデンサ31は、入力端子23aと接地電圧GNDのラインとの間に接続され、直流電圧V1に充電される。抵抗素子32,33は、入力端子23aと接地電圧GNDのラインとの間に直列接続される。抵抗素子34,35は、抵抗素子32,33間のノードN2と接地電圧GNDのラインとの間に直列接続される。
PNPバイポーラトランジスタ37のエミッタは電源電圧VCCを受け、そのベースはノードN2に接続され、そのコレクタは抵抗素子36を介してノードN3に接続される。NPNバイポーラトランジスタ38のベースはノードN3に接続され、そのコレクタは信号発生回路39の入力端子39aに接続され、そのエミッタは接地される。信号発生回路39は、トランジスタ38が非導通になって入力端子39aがハイ・インピーダンス状態にされている場合は異常検出信号φEを非活性化レベルの「L」レベルにし、トランジスタ38が導通して入力端子39aが「L」レベル(接地電圧GND)にされた場合は異常検出信号φEを活性化レベルの「H」レベルにする。
図3は、直流電圧V1の時刻変化を例示するタイムチャートである。蛍光ランプL1,L2が正常に点灯している場合、昇圧トランス5の2次巻線5bには所定の電流が流れ、直流電圧V1は上限電圧VUと下限電圧VDの中間に維持される。この場合、図2のトランジスタ37,38がともに非導通になるように、抵抗素子32〜36の抵抗値が設定されている。トランジスタ38が非導通状態であるので、信号発生回路39の入力端子39aがハイ・インピーダンス状態になり、異常検出信号φEは非活性化レベルの「L」レベルにされ、蛍光ランプL1,L2に交流電力が供給される。
図3の時刻t1において、蛍光ランプL1の端子がコネクタC1,C2から外れたか、蛍光ランプL1が破損すると、昇圧トランス5の2次巻線5bの電流が減少し、直流電圧V1が下限電圧VD以下に低下する。直流電圧V1が下限電圧VD以下に低下すると、図2のノードN2の電圧が低下してトランジスタ37が導通し、ノードN3の電圧が上昇してトランジスタ38が導通し、信号発生回路39の入力端子39aが「L」レベルにされて異常検出信号φEが活性化レベルの「H」レベルにされる。これにより、トランジスタ3,4のオン/オフ制御が停止され、蛍光ランプL1,L2への交流電力の供給が停止される。
また、図3の時刻t1において、蛍光ランプL2の端子がコネクタC3,C4から外れたか、蛍光ランプL2が破損すると、昇圧トランス6の2次巻線6bの電流が減少し、直流電圧V2が下限電圧VD以下に低下する。制御回路1は、直流電圧V1とV2の平均電圧V3が所定の電圧になるようにトランジスタ3,4をオン/オフ制御するので、直流電圧V2が下限電圧VD以下に低下すると直流電圧V1が上限電圧VU以上に上昇する。
直流電圧V1が上限電圧VU以上に上昇すると、図2のノードN3の電圧が上昇してトランジスタ38が導通し、信号発生回路39の入力端子39aが「L」レベルにされて異常検出信号φEが活性化レベルの「H」レベルにされる。これにより、トランジスタ3,4のオン/オフ制御が停止され、蛍光ランプL1,L2への交流電力の供給が停止される。
この実施の形態では、1つのインバータ(昇圧トランス5およびトランジスタ3)の出力電流のレベルが所定範囲から外れた場合に、蛍光ランプL1またはL2に異常が発生したと判断するので、2つのインバータの出力電流の両方に基づいて蛍光ランプの異常を検出する従来に比べ、回路の小型化および低コスト化を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御回路、2 直流電源、3,4 NチャネルMOSトランジスタ、5,6 昇圧トランス、5a,6a 1次巻線、5b,6b 2次巻線、7,8,20,21,31 コンデンサ、9〜12,15〜17 ダイオード、13,14,32〜36 抵抗素子、23 保護回路、23a 入力端子、37 PNPバイポーラトランジスタ、38 NPNバイポーラトランジスタ、39 信号発生回路、39a 入力端子、C1〜C4 コネクタ、L1,L2 U字型冷陰極蛍光ランプ。
Claims (3)
- 蛍光ランプを点灯させるランプ駆動装置であって、
前記蛍光ランプの一方端子に第1の交流電圧を出力する第1のインバータと、
前記蛍光ランプの他方端子に前記第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧を出力する第2のインバータと、
前記第1のインバータの出力電流のレベルが予め定められた範囲から外れたことに応じて前記第1および第2のインバータを停止させる保護回路とを備える、ランプ駆動装置。 - 第1および第2の端子間に直列接続された1対の蛍光ランプを点灯させるランプ駆動装置であって、
前記第1の端子に第1の交流電圧を出力する第1のインバータと、
前記第2の端子に前記第1の交流電圧と逆相の第2の交流電圧を出力する第2のインバータと、
前記第1のインバータの出力電流に応じたレベルの第1の電圧を出力する第1の電圧発生回路と、
前記第2のインバータの出力電流に応じたレベルの第2の電圧を出力する第2の電圧発生回路と、
前記第1および第2の電圧の平均値が予め定められた値になるように前記第1および第2のインバータを制御し、異常検出信号に応答して前記第1および第2のインバータを停止させる制御回路と、
前記第1の電圧が予め定められた範囲から外れたことに応じて前記異常検出信号を前記制御回路に出力する保護回路とを備える、ランプ駆動装置。 - 前記保護回路は、
前記第1の電圧を受ける入力端子と、
前記入力端子と基準電圧のラインとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子と、
前記第1および第2の抵抗素子間の第1のノードと前記基準電圧のラインとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子と、
一方電極が前記第3および第4の抵抗素子間の第2のノードに接続された第5の抵抗素子と、
エミッタが電源電圧を受け、ベースが前記第1のノードに接続され、コレクタが前記第5の抵抗素子の他方電極に接続されたPNPバイポーラトランジスタと、
ベースが前記第2のノードに接続され、エミッタが前記基準電圧を受けるNPNバイポーラトランジスタと、
前記NPNバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、前記NPNバイポーラトランジスタが導通した場合に前記異常検出信号を出力する信号発生回路を含み、
前記第1の電圧が前記予め定められた範囲の上限電圧よりも高い場合は、前記PNPバイポーラトランジスタが非導通になるとともに前記NPNバイポーラトランジスタが導通し、
前記第1の電圧が前記予め定められた範囲の下限電圧よりも低い場合は、前記PNPバイポーラトランジスタおよび前記NPNバイポーラトランジスタが導通する、請求項2に記載のランプ駆動装置。
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