JP2010197194A - 動線情報取得システム及び動線情報取得方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】動線情報の補正を精度良く行う。
【解決手段】所定の観測領域内での移動体の位置検出を行うと共に当該検出位置を時系列的に記録して動線情報を取得する動線情報取得部113と、観測領域内に設置された複数の設備の位置情報を記憶する設備情報記憶部154と、動線情報を記憶する動線情報記憶部153と、各設備に対する移動体の近接又は接触を検出する移動体検出部380と、移動体の近接又は接触の検出が行われた設備の位置情報に基づいて動線情報の補正を行う動線情報補正部114とを備えている。
【選択図】図5
【解決手段】所定の観測領域内での移動体の位置検出を行うと共に当該検出位置を時系列的に記録して動線情報を取得する動線情報取得部113と、観測領域内に設置された複数の設備の位置情報を記憶する設備情報記憶部154と、動線情報を記憶する動線情報記憶部153と、各設備に対する移動体の近接又は接触を検出する移動体検出部380と、移動体の近接又は接触の検出が行われた設備の位置情報に基づいて動線情報の補正を行う動線情報補正部114とを備えている。
【選択図】図5
Description
本発明は、動線情報取得システム及び動線情報取得方法に関する。
所定の領域(すなわち、所定の部屋や区域)内での人や走行ロボット等の自律的に移動を行う移動体の経時的な位置変化である動線情報は、領域内の状態の分析や移動体の動作パターンの解析など種々の用途に用いることが可能である。そして、かかる動線情報を取得するためには、領域内にいる移動体の位置検出を行い、その時系列的な変化を記録することが必要となる。
領域内での移動体の位置検出を行う技術としては、正確な位置が予め測定されて既知である基地局においてGPS機器で測位を行って求められた位置と正確な位置とを比較してGPS機器の誤差を求め、移動体に搭載したGPS機器による移動体の測定位置の誤差補正を行うものが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
領域内での移動体の位置検出を行う技術としては、正確な位置が予め測定されて既知である基地局においてGPS機器で測位を行って求められた位置と正確な位置とを比較してGPS機器の誤差を求め、移動体に搭載したGPS機器による移動体の測定位置の誤差補正を行うものが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
また、領域内での人間の位置検出に関する他の従来技術としては、領域内における機器の位置情報と移動経路情報とを記憶し、領域内に設置された機器の無線タグから読み取ったID情報から現在位置を同定し、現在位置から向かうべき進路を表示する表示部を有する携帯端末装置に関するものが案出されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、動線情報の取得のためにGPS技術を用いているため、GPS衛星との通信が必要となり、例えば、周囲の建造物が電波を遮蔽したり反射したりする環境や屋内等の通信状況が良好ではない環境等のように周囲の環境によっては十分な位置精度を得ることができないという問題が生じていた。
また、特許文献1に記載された技術をGPSに替えて無線LANに適用し、移動体の位置検出を行うことも考えられる。無線LANを用いる場合、複数のアクセスポイントにおける電界強度特性を求め、電界強度の分布から移動体の位置検出を行うことが可能であるが、かかる位置検出技術の場合、アクセスポイントの周辺のみが検出位置精度が高く、それ以外の位置検出精度は誤差が1[m]以上あり、必要な位置検出精度を得ることが難しかった。さらに、無線LANのアクセスポイントは、通常、電波干渉を極力抑制するために必要最小限の使用個体数に抑えられていることから、ごく限られた一部の範囲以外の位置検出精度の向上を図ることは難しかった。
また、特許文献1に記載された技術をGPSに替えて無線LANに適用し、移動体の位置検出を行うことも考えられる。無線LANを用いる場合、複数のアクセスポイントにおける電界強度特性を求め、電界強度の分布から移動体の位置検出を行うことが可能であるが、かかる位置検出技術の場合、アクセスポイントの周辺のみが検出位置精度が高く、それ以外の位置検出精度は誤差が1[m]以上あり、必要な位置検出精度を得ることが難しかった。さらに、無線LANのアクセスポイントは、通常、電波干渉を極力抑制するために必要最小限の使用個体数に抑えられていることから、ごく限られた一部の範囲以外の位置検出精度の向上を図ることは難しかった。
また、特許文献2に記載された技術では、比較的正確な位置情報を取得することが可能であるが、案内を得るために積極的に機器に近づいて行ったり、得られた案内に従って人間が移動するように促されることとなり、取得される動線情報が案内により影響を大きく受けてしまい、自律的な動作に基づく動線情報を得るという目的に用いることができないという問題があった。
なお、動線情報を得るために移動体の位置検出を行う従来技術として、GPSを例示したが、その他、Bluetooth、Zigbee、或いは、無線情報としてUWBを用いることで測位を行う技術も存在する。しかし、これらいずれの技術も位置検出の測定誤差が生じ、測位の精度が不十分となるという問題があった。
本発明は測位精度の高い動線情報を取得することをその目的とする。
請求項1記載の発明は、所定の観測領域内での移動体の位置検出を行うと共に当該検出位置を時系列的に記録して動線情報を取得する動線情報取得部と、前記観測領域内に設置された複数の設備の位置情報を記憶する設備情報記憶部と、前記動線情報を記憶する動線情報記憶部と、前記各設備に対する前記移動体の近接又は接触を検出する移動体検出部と、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備の位置情報に基づいて前記動線情報の補正を行う動線情報補正部とを備えることを特徴とする。
なお、上記移動体検出部が検出をおこなう「移動体の近接」とは、移動体が設備に対して能動的な操作を行うことが可能な程度に近づくことをいうものとする。
なお、上記移動体検出部が検出をおこなう「移動体の近接」とは、移動体が設備に対して能動的な操作を行うことが可能な程度に近づくことをいうものとする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動線情報取得部は、前記設備に対する前記移動体の近接又は接触の検出時に前記移動体の位置検出を行って動線情報を取得することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動線情報補正部は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備とその直前又は直後で前記移動体の近接又は接触の検出が行われた他の設備の位置情報とに基づいて、これらの設備に対する検出が行われる間に取得された動線情報の補正を行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた少なくとも三つ以上の設備の位置情報に基づいて、これら三つ以上の設備に対する検出が行われた時点で得られた前記移動体の三つ以上の検出位置からなる多角形のエリア内の動線情報の補正を行うことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記移動体に固有の移動体情報を記憶する移動体情報記憶部を備えることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記設備の位置情報は、当該設備に前記移動体が能動的に操作を施す際に前記設備に対して前記移動体が位置する位置を示す位置情報であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記設備の位置情報の変更を入力する変更入力部を備えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、所定の観測領域内での移動体の位置検出を行うと共に当該検出位置を時系列的に記録して動線情報を取得する動線情報取得工程と、前記観測領域内に設置された複数の設備の位置情報を記憶する設備情報記憶工程と、前記動線情報を記憶する動線情報記憶工程と、前記各設備に対する前記移動体の近接又は接触を検出する移動体検出工程と、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備の位置情報に基づいて前記動線情報の補正を行う動線情報補正工程とを備えることを特徴とする。
なお、上記移動体検出工程において検出をおこなう「移動体の近接」とは、移動体が設備に対して能動的な操作を行うことが可能な程度に近接することをいうものとする。
なお、上記移動体検出工程において検出をおこなう「移動体の近接」とは、移動体が設備に対して能動的な操作を行うことが可能な程度に近接することをいうものとする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動線情報取得工程は、前記設備に対する前記移動体の近接又は接触の検出時に前記移動体の位置検出を行って動線情報を取得することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動線情報補正工程は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備とその直前又は直後で前記移動体の近接又は接触の検出が行われた他の設備の位置情報とに基づいて、これらの設備に対する検出が行われる間に取得された動線情報の補正を行うことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8又は9記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動線情報補正工程は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた少なくとも三つ以上の設備の位置情報に基づいて、これら三つ以上の設備に対する検出が行われた時点で得られた前記移動体の三つ以上の検出位置からなる多角形のエリア内の動線情報の補正を行うことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8から11のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記移動体に固有の移動体情報を記憶する移動体情報記憶工程を備えることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項8から12のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記設備の位置情報は、当該設備に前記移動体が能動的に操作を施す際に前記設備に対して前記移動体が位置する位置を示す位置情報であることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項8から13のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記設備の位置情報の変更を入力する変更入力工程を備えることを特徴とする。
請求項1及び8記載の発明は、各設備に対する移動体の近接又は接触した行為に基づいて得られた設備の位置情報に基づいて動線情報の補正を行うので、移動体の動線情報を高精度に補正することが可能となる。また、動線情報の取得のための測位自体の精度を高める必要がないので、従前の測位技術をそのまま適用することも可能となり、動線情報の取得をより容易に実現することが可能となる。
請求項2及び9記載の発明は、設備に対する移動体の近接又は接触の検出時に移動体の位置検出を行うので、設備から得られる位置精度が正確な位置と、位置検出により得られる補正が必要な検出位置とを時期を等しくして取得することができるため、どの時点で検出された位置を設備の位置情報を基準として補正を行えば良いかが明確となり、補正を容易且つ正確に行うことが可能となる。
請求項3及び10記載の発明は、時間的に連続する二つの設備における近接又は接触の検出による設備位置を動線情報の補正に利用することができるので、設備位置の検出時から時間的に近い時点で得られた動線情報を補正することができるため、動線情報の補正精度をより向上させることが可能となる。
請求項4及び11記載の発明は、複数の設備の設備位置を、各設備における近接又は接触の検出が行われたときに得られた複数の検出位置に対する補正位置を見なすことができ、尚かつ、各検出位置で囲まれたエリアと各設備位置で囲まれたエリアとの空間的な誤差分布を用いることで、動線情報を高精度に補正することが可能となる。
また、各設備位置と各検出位置との対応関係がより多く得られるにつれて、より多くのエリアでの補正が可能となり、その結果、取得される動線情報に対してリアルタイムでの補正が可能となる。
また、各設備位置と各検出位置との対応関係がより多く得られるにつれて、より多くのエリアでの補正が可能となり、その結果、取得される動線情報に対してリアルタイムでの補正が可能となる。
請求項5及び12記載の発明は、移動体に固有の移動体情報を設定することができるので、各移動体の特徴に個別に対応して動線情報の補正を行うことが可能となる。
請求項6及び13記載の発明は、設備の位置情報を当該設備に移動体が能動的に操作を施す際に位置する位置としているため、実際に操作を行っていることを検出する場合と同程度の位置検出を行うことができ、これに基づいて動線情報の補正を行うことで、より高精度の補正を行うことが可能となる。
請求項7及び14記載の発明は、設備の位置情報の変更を入力することができるので、設備の位置変更などが生じた場合速やかに設定を変更することができ、動線情報の補正精度を維持することが可能となる。
(発明の実施形態の概要)
本発明の実施形態では、予め決められた所定の観測領域内での移動体の位置検出を時系列的に行って動線情報を取得し、動線情報を取得する過程で、観測領域内に設置された複数の設備に対する移動体の近接、接触或いは操作を検出し、設備の配置と移動体の検出位置とを照合して動線情報の補正を行い、位置精度をより高めた動線情報を取得する動線情報の取得方法を実行するための動線情報取得システムを具体的に示すこととする。
図1から図13を参照しつつ、動線情報取得システム1000について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
本発明の実施形態では、予め決められた所定の観測領域内での移動体の位置検出を時系列的に行って動線情報を取得し、動線情報を取得する過程で、観測領域内に設置された複数の設備に対する移動体の近接、接触或いは操作を検出し、設備の配置と移動体の検出位置とを照合して動線情報の補正を行い、位置精度をより高めた動線情報を取得する動線情報の取得方法を実行するための動線情報取得システムを具体的に示すこととする。
図1から図13を参照しつつ、動線情報取得システム1000について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
本実施形態において動線情報取得システム1000は、例えば、所定の領域(例えば、部屋や区域。以下「観測領域」という)での移動体の動線情報の取得を対象とする。この実施形態では屋内のオフィスの一室を観測領域とするが、屋内と屋外の限定はなく、移動体に対して無線通信が可能な一定のエリアであれば良い。
なお、動線情報は、例えば、所定領域内の地図作製や移動体の移動パターンの解析などに用いることが可能である。
また、この実施形態では、動線情報の取得対象となる移動体として人間を対象とするが、これは一例であって、それ以外に自律的に動作を行うロボットや自走式の移動装置を対象としても良い。
なお、動線情報は、例えば、所定領域内の地図作製や移動体の移動パターンの解析などに用いることが可能である。
また、この実施形態では、動線情報の取得対象となる移動体として人間を対象とするが、これは一例であって、それ以外に自律的に動作を行うロボットや自走式の移動装置を対象としても良い。
動線情報取得システム1000は、動線情報を取得し記録する動線計測サーバ100と、移動体である人間に携行される移動体側装置としての個人携帯端末200と、動線計測を行う所定の領域内に設置された設備300とから主に構成される。
(設備)
動線情報取得システム1000では、移動体としての人間が設備300に対して近接、接触或いは操作を行っていると検出された時には、人間は当該設備の設置位置の近傍に位置しているであろうと推定して動線情報の補正を行うものである。従って、人間が近接することが無いような設備やリモート操作を行う設備は、ここでは対象とならない。つまり、動線情報取得システム1000の設備300としては、移動体としての人間が能動的に操作を行うもの、或いは、操作により設備300に生じた状態変化を検出できるものや設備300の状態が変化した後に人間の能動的な操作が必要となるものが対象となる。
動線情報取得システム1000では、移動体としての人間が設備300に対して近接、接触或いは操作を行っていると検出された時には、人間は当該設備の設置位置の近傍に位置しているであろうと推定して動線情報の補正を行うものである。従って、人間が近接することが無いような設備やリモート操作を行う設備は、ここでは対象とならない。つまり、動線情報取得システム1000の設備300としては、移動体としての人間が能動的に操作を行うもの、或いは、操作により設備300に生じた状態変化を検出できるものや設備300の状態が変化した後に人間の能動的な操作が必要となるものが対象となる。
具体的に、以下のものを設備300として例示することができるが、無論これらは例示であってこれらに限定されるものではない。
(1)固定電話機:受話器を取ったこと或いは戻したことを検出。
(2)ディスプレイ:主電源入れた又は切ったことを検出。
(3)デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)又はサーバ:キーボード又はマウスの操作を検出。
(4)LANケーブル:PCへの挿抜いずれかを検出。
(5)コンセント又は電源タップ:コンセントプラグの挿抜いずれか又は両方を検出。
(6)空調コントロールボックス:操作盤のボタン操作を検出。
(7)照明灯制御盤:スイッチ操作を検出。
(8)コピー機、複写機、複合機等(以下、これらを総称して「MFP(Multifunction Peripheral)」ということとする)又はプリンタ:パネル操作、プリント物回収、蓋の開閉のいずれか一つ又は複数を検出。
(9)計測機器:操作したことを検出。
(10)その他(大型の)電機機器:電源入若しくは切又は操作のいずれか又は両方を検出。
(11)出入口ドア:ドアの開け又は閉めのいずれか又は両方を検出。
(12)窓:開閉のいずれか又は両方を検出。
これらの各設備(1)〜(12)については、いずれも人が加える操作を検出することを例示したが、操作の検出については、当該操作による物理的な状態の変化(操作による電気信号の変化や動作による設備の部品の状態変化など)を検出してもよい。また、操作を検出する場合に限らず、設備への接触や近接のみを検出しても良い。
また、観測領域内の設備300は個体数が多いほど補正による動線情報の位置精度を向上させることが可能である。
(1)固定電話機:受話器を取ったこと或いは戻したことを検出。
(2)ディスプレイ:主電源入れた又は切ったことを検出。
(3)デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)又はサーバ:キーボード又はマウスの操作を検出。
(4)LANケーブル:PCへの挿抜いずれかを検出。
(5)コンセント又は電源タップ:コンセントプラグの挿抜いずれか又は両方を検出。
(6)空調コントロールボックス:操作盤のボタン操作を検出。
(7)照明灯制御盤:スイッチ操作を検出。
(8)コピー機、複写機、複合機等(以下、これらを総称して「MFP(Multifunction Peripheral)」ということとする)又はプリンタ:パネル操作、プリント物回収、蓋の開閉のいずれか一つ又は複数を検出。
(9)計測機器:操作したことを検出。
(10)その他(大型の)電機機器:電源入若しくは切又は操作のいずれか又は両方を検出。
(11)出入口ドア:ドアの開け又は閉めのいずれか又は両方を検出。
(12)窓:開閉のいずれか又は両方を検出。
これらの各設備(1)〜(12)については、いずれも人が加える操作を検出することを例示したが、操作の検出については、当該操作による物理的な状態の変化(操作による電気信号の変化や動作による設備の部品の状態変化など)を検出してもよい。また、操作を検出する場合に限らず、設備への接触や近接のみを検出しても良い。
また、観測領域内の設備300は個体数が多いほど補正による動線情報の位置精度を向上させることが可能である。
図2は設備300の構成を示すブロック図である。ここでは、制御系を有する設備300(例えば、上記(8)のMFP等)を例示している。
設備300は、主として、当該設備300の各部に対する動作制御や外部のネットワークとの通信制御などを実行する制御部310と、制御部310の各種の処理を定めたプログラムを格納するROM(Read Only Memory)320と、制御部310の処理の実行に際し作業領域となるRAM(Random Access Memory)330と、設備300が外部との情報の送受信を行う通信部340と、設備300を使用する人間が操作の入力等を行う操作入力部350と、設備300に関する設備ID361を記憶する設備情報記憶部としてのデータメモリ360と、設備ID361を個人携帯端末200又は動線計測サーバ100に送信する設備ID送信部370と、設備300に対する人間の近接又は接触を検出する移動体検出部380と、これら各部を接続するバス390とを備えている。
設備300は、主として、当該設備300の各部に対する動作制御や外部のネットワークとの通信制御などを実行する制御部310と、制御部310の各種の処理を定めたプログラムを格納するROM(Read Only Memory)320と、制御部310の処理の実行に際し作業領域となるRAM(Random Access Memory)330と、設備300が外部との情報の送受信を行う通信部340と、設備300を使用する人間が操作の入力等を行う操作入力部350と、設備300に関する設備ID361を記憶する設備情報記憶部としてのデータメモリ360と、設備ID361を個人携帯端末200又は動線計測サーバ100に送信する設備ID送信部370と、設備300に対する人間の近接又は接触を検出する移動体検出部380と、これら各部を接続するバス390とを備えている。
制御部310は、主として、設備300が備える機能を達成するために設備300の各駆動部や通信部340に対して所定の動作制御やデータの送受信の制御を行うものである。また、制御部310は、必要に応じて、後述する設備ID361の送信制御をも実施する。
通信部340は、設備300の機能上、外部との情報の送受信を行う場合に用いられるものであって、具体的には、有線LAN、無線LAN、Bluetooth、IEEE1394、USB等が使用される。
操作入力部350としては、所定の動作の実行の指示や各種設定の入力を行うためのタッチパネル、操作ボタン、電源スイッチ、操作レバーなどが該当する。
通信部340は、設備300の機能上、外部との情報の送受信を行う場合に用いられるものであって、具体的には、有線LAN、無線LAN、Bluetooth、IEEE1394、USB等が使用される。
操作入力部350としては、所定の動作の実行の指示や各種設定の入力を行うためのタッチパネル、操作ボタン、電源スイッチ、操作レバーなどが該当する。
上記データメモリ360に記憶された設備ID361は、当該設備300が観測領域内におけるいずれの設備であるかを特定するための識別情報である。この設備ID361は、直接、或いは、個人携帯端末200を介して動線計測サーバ100まで伝送され、当該動線計測サーバ100において、各設備ID361と各設備300の設置位置(観測領域内における設備の位置を示す情報)との対応関係を示すテーブル形式の設備情報に照合されて設備300の位置情報を取得するために利用される。
移動体検出部380は、設備300に対する人間の近接を検出するセンサ、或いは接触を検出するセンサである。近接を検出するセンサとしては、人体検知センサ、温度センサ、画像センサなどが挙げられる。また、接触を検出するセンサとしては、タッチセンサ等が挙げられる。
また、人間が携行する個人携帯端末200側にRFIDタグ又はNFC(Near Field Communication(商標))の受信機を搭載し、設備装置300の移動体検出部380としてRFID又はNFCのタグを搭載することにより、個人携帯端末200の接近を検出することとしてもよい。
また、人間が携行する個人携帯端末200側にRFIDタグ又はNFC(Near Field Communication(商標))の受信機を搭載し、設備装置300の移動体検出部380としてRFID又はNFCのタグを搭載することにより、個人携帯端末200の接近を検出することとしてもよい。
さらに、移動体検出部380に替えて、設備300に対する操作或いは近接又は接触による状態変化を検出する状態変化検出部380を設けても良い。かかる状態変化検出部380は、具体的には、操作入力部350から操作を加えられることにより設備300に生じる通電状態、待機状態、待機状態からの復帰状態への変化などを制御部310が実行する処理の過程で検出するものである。また、人間による操作によって設備300の一部が機構上、姿勢や位置変化を生じる構造となっている場合(例えば、MFPの開閉式の蓋や操作レバー等)には、かかる物理的な姿勢や位置変化を検出するマイクロスイッチやセンサ等を状態変化検出部380としても良い。
設備ID送信部370は、設備ID361を個人携帯端末200又は動線計測サーバ100に送信する機能を有する種々の通信手段を使用することができる。
例えば、図3(A)は設備ID送信部370として人体通信技術を適用した例を示している。かかる人体通信とは、設備300の表面から移動体である人間の表面にかけて微弱な電流を流し或いは微弱な電界を形成し、設備300側から電流値又は電界の電圧値を変化させることで設備ID361を個人携帯端末200側に伝達する技術である。
電流値の変化を利用する場合には、設備ID送信部370は、移動体である人間が設備300を操作する際に接触する操作入力部350の近傍に設けられた通電用の電極と、設備ID361に応じた電流変化に従って電極に通電を行う送信回路とから構成されることとなる。その場合、個人携帯端末200側には、人体表面に接触して通電電流を読み取るための電極を設ける必要がある。
また、電界の電圧値の変化を利用する場合には、設備ID送信部370は、移動体である人間が設備300を操作する際に接触する部位(前述した操作入力部350)に設けられた電界形成用の電極と、設備ID361に応じた電圧変化に従って電極に電圧を印加する送信回路とから構成されることとなる。その場合、個人携帯端末200側には、人体表面から電界の電圧値を読み取るための電極を設ける必要がある。
設備ID送信部370に人体通信を適用する場合、設備300に対して接触した場合にのみ設備ID361の送信が行われるので(厳密には電界を利用する場合には近接しただけで送信可能)、前述した移動体検出部380を別に設ける必要が無くなる。
例えば、図3(A)は設備ID送信部370として人体通信技術を適用した例を示している。かかる人体通信とは、設備300の表面から移動体である人間の表面にかけて微弱な電流を流し或いは微弱な電界を形成し、設備300側から電流値又は電界の電圧値を変化させることで設備ID361を個人携帯端末200側に伝達する技術である。
電流値の変化を利用する場合には、設備ID送信部370は、移動体である人間が設備300を操作する際に接触する操作入力部350の近傍に設けられた通電用の電極と、設備ID361に応じた電流変化に従って電極に通電を行う送信回路とから構成されることとなる。その場合、個人携帯端末200側には、人体表面に接触して通電電流を読み取るための電極を設ける必要がある。
また、電界の電圧値の変化を利用する場合には、設備ID送信部370は、移動体である人間が設備300を操作する際に接触する部位(前述した操作入力部350)に設けられた電界形成用の電極と、設備ID361に応じた電圧変化に従って電極に電圧を印加する送信回路とから構成されることとなる。その場合、個人携帯端末200側には、人体表面から電界の電圧値を読み取るための電極を設ける必要がある。
設備ID送信部370に人体通信を適用する場合、設備300に対して接触した場合にのみ設備ID361の送信が行われるので(厳密には電界を利用する場合には近接しただけで送信可能)、前述した移動体検出部380を別に設ける必要が無くなる。
また、図3(B)に示すように、設備ID送信部370としてRFIDタグ又はNFC等の無線通信タグを適用することも可能である。この場合、RFIDタグ(又はNFC)のICチップが前述したデータメモリ360として機能し設備ID361を記憶する。そして、RFIDタグ(又はNFC)の無線送信回路及びアンテナが設備ID送信部370として機能することとなる。かかるRFIDタグ(又はNFC)は移動体である人間が設備300を操作する操作入力部350の近傍に貼着などにより装備され、送信波に乗せて符号化された設備ID361を無線送信する。この場合、個人携帯端末200には、RFID(又はNFC)の受信回路及びアンテナを搭載する必要がある。
設備ID送信部370に無線通信タグを適用する場合、設備300に対して無線通信可能範囲まで接近した場合にのみ設備ID361の送信が行われるので、前述した移動体検出部380を別に設ける必要が無くなる。但し、設備情報送信部370と独立した移動体検出部380を設けて、当該移動体検出部380による近接又は接触が検出された場合にのみ設備ID送信部370が設備ID361を送信するように制御部310が制御を行っても良い。
設備ID送信部370に無線通信タグを適用する場合、設備300に対して無線通信可能範囲まで接近した場合にのみ設備ID361の送信が行われるので、前述した移動体検出部380を別に設ける必要が無くなる。但し、設備情報送信部370と独立した移動体検出部380を設けて、当該移動体検出部380による近接又は接触が検出された場合にのみ設備ID送信部370が設備ID361を送信するように制御部310が制御を行っても良い。
また、図3(C)に示すように、独立した設備ID送信部370を設けずに、前述した設備300の通信部340のネットワークを利用してデータメモリ360内の設備ID361を動線計測サーバ100に送信しても良い。この場合には、移動体検出部380による移動体である人間の近接又は接触或いは操作が検出された場合に設備ID361が制御部310による制御の下で動線計測サーバ100に送信される。
また、図3(D)に示すように、図3(B)の例とは異なる態様で設備ID送信部370としてRFIDタグ又はNFC等の無線通信タグを適用することも可能である。この場合、図3(B)の例と前述と同様に、RFIDタグ(又はNFC)のICチップをデータメモリ360として設備ID361を記憶し、RFIDタグ(又はNFC)の無線送信回路及びアンテナを設備ID送信部370として機能させ、個人携帯端末200の近接を検知させるが、送信した設備ID361は、動線計測サーバ100に接続されたRFID(又はNFC)の受信アンテナ372で受信させて、動線計測サーバ100に設備ID361を送信する点が図3(B)の例とは異なっている。
図2に示す設備300の構成例は、(8)のMFPのように、その設備自体が制御系を備える場合には、設備ID361を送信するための構成もMFPがもとから具備する制御系に実行させることで容易に実現可能である。この点は、(1)固定電話機、(2)ディスプレイ、(3)デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)又はサーバ、(6)空調コントロールボックス、(7)照明灯制御盤、(9)計測機器、(10)その他(大型の)電機機器も同様である。
一方、(4)LANケーブル、(5)コンセント又は電源タップ、(11)出入口ドア、(12)窓のように、もともとは制御系を備えていないものについては、少なくとも、設備ID361を記憶するデータメモリ360と設備ID361の送信を行う設備ID送信部370と人間の近接、接触又は操作を検出する移動体検出部380と検出に応じて設備ID送信部370により設備ID361を送信させる制御を行う制御部310とを新たに付与する必要がある。前述した無線通信タグは、データメモリ360、設備ID送信部370、移動体検出部380、制御部310の機能を全て実行可能であることから、これら(4)、(5)、(11)、(12)の設備300に対しては特に好適であるということができる。
また、図2に示す設備300の構成例では、設備300がもともと備える制御系の中に設備ID361の送信を制御する制御系を組み込む例を示したが、設備300の制御系からは独立した制御系(例えば上述した無線通信タグを利用する例のように)により設備ID361の送信制御を行っても良いことは勿論である。
一方、(4)LANケーブル、(5)コンセント又は電源タップ、(11)出入口ドア、(12)窓のように、もともとは制御系を備えていないものについては、少なくとも、設備ID361を記憶するデータメモリ360と設備ID361の送信を行う設備ID送信部370と人間の近接、接触又は操作を検出する移動体検出部380と検出に応じて設備ID送信部370により設備ID361を送信させる制御を行う制御部310とを新たに付与する必要がある。前述した無線通信タグは、データメモリ360、設備ID送信部370、移動体検出部380、制御部310の機能を全て実行可能であることから、これら(4)、(5)、(11)、(12)の設備300に対しては特に好適であるということができる。
また、図2に示す設備300の構成例では、設備300がもともと備える制御系の中に設備ID361の送信を制御する制御系を組み込む例を示したが、設備300の制御系からは独立した制御系(例えば上述した無線通信タグを利用する例のように)により設備ID361の送信制御を行っても良いことは勿論である。
また、上述した設備300の構成例では、設備300は、接触、近接又は操作の検出時に設備ID361のみを外部に出力すること記載したが、設備ID361に限らず、他の情報を外部に発信しても良い。例えば、設備の種類に応じた固有の情報も設備ID361と共に外部に発信しても良い。かかる設備の種類に応じた固有の情報とは、例えば、設備が出入口ドアの場合には当該ドアに取り付けられた入退室管理用のゲートのIDであり、設備が固定電話機の場合には電話番号であり、ネットワークの接続機器の場合にはIPアドレスなどが挙げられる。また、動線計測サーバ100では、接触、近接又は操作の検出時の設備ID361と関連づけてこれらの固有の情報を記録しても良い。
(個人携帯端末)
個人携帯端末200は、移動体である人間が携行し、主として、携行を行っている人間を特定するユーザID等の個人情報を定期的に動線計測サーバ100に無線送信して当該動線計測サーバ100側での個人携帯端末200の位置検出を可能とする機能を備えている。
図4は個人携帯端末200の構成を示すブロック図である。個人携帯端末200は、主として、当該個人携帯端末200の各構成について制御を行う制御部210と、制御部210の各種の処理を定めたプログラムを格納するROM220と、制御部210の処理の実行に際し作業領域となるRAM230と、動線計測サーバ100に対して情報の無線通信を行う第一の通信部240と、設備300から設備ID361の受信を行うための第二の通信部250と、各種の情報を記憶するデータメモリ260と、これら各部を接続するバス270とを備えている。
個人携帯端末200は、例えば、上記の構成が全て実装されたICカードであり、観測領域のオフィスを利用する会社の社員証と一体化されている。社員証は、首から下げる或いは胸にバッジとして取り付ける等のように常に携行して使用されるので、常に移動体としての人間に携行させる必要がある個人携帯端末200として好適である。
また、個人携帯端末200としては、ICカードに限らず、RFIDタグ、NFC又はμ-chip(商標)等のマイクロチップを採用しても良い。
個人携帯端末200は、移動体である人間が携行し、主として、携行を行っている人間を特定するユーザID等の個人情報を定期的に動線計測サーバ100に無線送信して当該動線計測サーバ100側での個人携帯端末200の位置検出を可能とする機能を備えている。
図4は個人携帯端末200の構成を示すブロック図である。個人携帯端末200は、主として、当該個人携帯端末200の各構成について制御を行う制御部210と、制御部210の各種の処理を定めたプログラムを格納するROM220と、制御部210の処理の実行に際し作業領域となるRAM230と、動線計測サーバ100に対して情報の無線通信を行う第一の通信部240と、設備300から設備ID361の受信を行うための第二の通信部250と、各種の情報を記憶するデータメモリ260と、これら各部を接続するバス270とを備えている。
個人携帯端末200は、例えば、上記の構成が全て実装されたICカードであり、観測領域のオフィスを利用する会社の社員証と一体化されている。社員証は、首から下げる或いは胸にバッジとして取り付ける等のように常に携行して使用されるので、常に移動体としての人間に携行させる必要がある個人携帯端末200として好適である。
また、個人携帯端末200としては、ICカードに限らず、RFIDタグ、NFC又はμ-chip(商標)等のマイクロチップを採用しても良い。
上記データメモリ260は設備情報記憶部261と個人情報記憶部262とを備え、設備情報記憶部261には各設備300から受信した設備ID361を記憶する。
また、個人情報記憶部262には、個人携帯端末200を使用する人間の個人情報が記憶されている。かかる個人情報としては、移動体である人間の個人ID、姓名、会社等の組織における所属番号及び所属コード、所属、会社名等の組織名、住所、電話番号、メールアドレス等である。このほか、個人に固有の種々の情報を記憶しても良い。かかる個人情報の記憶は、個人携帯端末200を携行する前に予め外部からの操作、例えば、動線計測サーバ100から第一の通信部240を介して個人情報記憶部262に書き込むことが可能となっている。
また、個人情報記憶部262には、個人携帯端末200を使用する人間の個人情報が記憶されている。かかる個人情報としては、移動体である人間の個人ID、姓名、会社等の組織における所属番号及び所属コード、所属、会社名等の組織名、住所、電話番号、メールアドレス等である。このほか、個人に固有の種々の情報を記憶しても良い。かかる個人情報の記憶は、個人携帯端末200を携行する前に予め外部からの操作、例えば、動線計測サーバ100から第一の通信部240を介して個人情報記憶部262に書き込むことが可能となっている。
第一の通信部240は、動線計測サーバ100との間で無線通信を行うためのものであり、無線LAN、Bluetooth、Zigbee、UWB、GPS、超音波等のいずれかを使用することができる。即ち、この第一の通信部240は、個人携帯端末200から動線計測サーバ100に対して個人情報及び設備ID361を送信する機能に加えて、個人携帯端末200からの無線送信により個人携帯端末200の位置検出を行わせるという機能を有している。従って、情報の通信時に発信源となる個人携帯端末200の位置検出が可能な無線通信の形式を利用する必要がある。なお、個人携帯端末200の位置検出については、動線計測サーバ100の説明の際に行う。
第二の通信部250は、設備300からの設備ID361の受信を行うためのものである。前述したように、設備300において、人体通信が実施される場合には、第二の通信部250は、人体から通電電流を読み取るための電極或いは人体表面から電界の電圧値を読み取るための電極と、読み取られた電流値又は電圧値から設備ID361を読み取る受信回路とから構成されることとなる。
また、設備300において、RFIDタグ又はNFC等の無線通信タグが実施される場合には、第二の通信部250として無線通信タグのリーダーが搭載される。
また、設備300において、RFIDタグ又はNFC等の無線通信タグが実施される場合には、第二の通信部250として無線通信タグのリーダーが搭載される。
制御部210は、個人携帯端末200が移動体である人間に携行された状態において、個人情報記憶部262から個人IDを含む個人情報を読み取り、第一の通信部240を通じて、所定の繰り返し周期で動線計測サーバ100に対する個人情報の送信を行う制御を実行する。これにより、動線計測サーバ100側では、毎回の個人情報の発信により個人携帯端末200の位置検出を実施し、前述の繰り返し周期で個人携帯端末200の位置をプロットし、時系列的な位置変化を示す動線情報を取得することを可能としている。
さらに、制御部210は、第二の通信部250により、いずれかの設備300から設備ID361を受信すると、その受信をトリガーとして、当該設備ID361と個人情報とを同時に第一の通信部240から動線計測サーバ100に送信する制御を実行する。この場合の送信は、所定の繰り返し周期のタイミングにかかわらず、設備ID361の受信時に送信を行う。
なお、設備300が前述した図3(C)、(D)の例のように、設備ID361を直接動線計測サーバ100に送信する場合には、かかる設備ID361と個人情報とを同時に送信する制御は実施されない。
さらに、制御部210は、第二の通信部250により、いずれかの設備300から設備ID361を受信すると、その受信をトリガーとして、当該設備ID361と個人情報とを同時に第一の通信部240から動線計測サーバ100に送信する制御を実行する。この場合の送信は、所定の繰り返し周期のタイミングにかかわらず、設備ID361の受信時に送信を行う。
なお、設備300が前述した図3(C)、(D)の例のように、設備ID361を直接動線計測サーバ100に送信する場合には、かかる設備ID361と個人情報とを同時に送信する制御は実施されない。
(動線計測サーバの全体構成)
動線計測サーバ100は、ネットワークその他の通信手段を通じて個人携帯端末200及び設備300から個人情報及び設備ID361を取得し、かかる個人情報に基づいて動線情報を生成すると共に設備ID361に基づいてより位置精度が高くなるように補正を行うことをその主たる機能としている。
図5は動線計測サーバ100の構成を示すブロック図である。動線計測サーバ100は、主として、動線情報の取得及び補正を行う処理や各種情報の通信制御を行う制御部110と、制御部110の各種の処理を定めたプログラムを格納するROM120と、制御部110の処理の実行に際し作業領域となるRAM130と、各個人携帯端末200に対して情報の無線通信を行う無線通信部140と、各種のデータを記憶するデータメモリ150と、データメモリ150内の情報(例えば、後述する設備情報等)を入力する入力部160と、後述する地図情報と動線情報とを重ねて移動体である人間の動線を視覚的に表示する表示部170と、上記各構成を接続するバス180とを備えている。
動線計測サーバ100は、ネットワークその他の通信手段を通じて個人携帯端末200及び設備300から個人情報及び設備ID361を取得し、かかる個人情報に基づいて動線情報を生成すると共に設備ID361に基づいてより位置精度が高くなるように補正を行うことをその主たる機能としている。
図5は動線計測サーバ100の構成を示すブロック図である。動線計測サーバ100は、主として、動線情報の取得及び補正を行う処理や各種情報の通信制御を行う制御部110と、制御部110の各種の処理を定めたプログラムを格納するROM120と、制御部110の処理の実行に際し作業領域となるRAM130と、各個人携帯端末200に対して情報の無線通信を行う無線通信部140と、各種のデータを記憶するデータメモリ150と、データメモリ150内の情報(例えば、後述する設備情報等)を入力する入力部160と、後述する地図情報と動線情報とを重ねて移動体である人間の動線を視覚的に表示する表示部170と、上記各構成を接続するバス180とを備えている。
上記無線通信部140は、図1に示すように、各個人携帯端末200との無線通信を行うために観測領域内の複数箇所に固定設置されたアクセスポイント141と、各アクセスポイント141と動線計測サーバ100とを接続するネットワーク142とから主として構成されている。前述したように、個人携帯端末200の第一の通信手段240は、種々の形式の無線方式を採用可能であるが、個人携帯端末200に応じた無線方式に準拠したアクセスポイント141が使用される。また、個人携帯端末200からの通信情報を複数のアクセスポイント141で同時に受信して個人携帯端末200の測位を行う必要性から、アクセスポイント141は観測領域内で少なくとも三基は設置されるようになっている。
入力部160は、後述する設備情報の設定入力を行うためのものであり、例えば、キーボードやマウスなどの入力インターフェイスから構成されている。
表示部170は、制御部110の表示制御に従って画像その他の情報を表示するディスプレイである。
表示部170は、制御部110の表示制御に従って画像その他の情報を表示するディスプレイである。
(動線計測サーバ:各種情報)
データメモリ150は、各個人携帯端末200及び各設備300から受信した設備ID361及び個人情報が記憶されるデータ記憶部151と、観測領域内の地図を表示部170で表示するための地図情報を記憶する地図情報記憶部152と、後述する制御部110の処理によって生成される動線情報を記憶する動線情報記憶部153と、入力部160からの設定入力によって生成される設備情報を記憶する設備情報記憶部154と、動線情報の補正に用いられる電波干渉補正用データと設備位置補正用データとを記憶する補正用データ記憶部155とを有している。
データメモリ150は、各個人携帯端末200及び各設備300から受信した設備ID361及び個人情報が記憶されるデータ記憶部151と、観測領域内の地図を表示部170で表示するための地図情報を記憶する地図情報記憶部152と、後述する制御部110の処理によって生成される動線情報を記憶する動線情報記憶部153と、入力部160からの設定入力によって生成される設備情報を記憶する設備情報記憶部154と、動線情報の補正に用いられる電波干渉補正用データと設備位置補正用データとを記憶する補正用データ記憶部155とを有している。
データ記憶部151には、設備ID361と個人情報とがそれぞれ記憶されることとなるが、設備ID361と同時に受信された個人情報についてはこれらの相互の関連付けを行って記憶される。これにより、いずれか一方の情報を読み出す際には、対応する他方の情報を同時に読み出すことが可能となっている。
図6は地図情報記憶部152に記憶された地図情報に基づいて表示される観測領域の一例であるオフィスの一室の地図である。一例で示したこの観測領域には、地図内で上部と左側に位置する二つの壁に設備300としての出入り口ドアが三つあり、室内の随所には、ケーブル口及び機器が存在しており、こられは全て地図内に表示されるようになっている。また、この観測領域の地図は、横方向をX軸、縦方向をY軸とするX−Yの座標系に基づいて領域寸法及び内部配置について実寸に基づいた座標値が設定されている。例えば、この観測領域の左上の角部は座標値(100,300)が設定され、右下の角部は座標値(1000,900)が設定されている。
制御部110は、表示部170に対して上記地図情報が示す地図を表示するように表示制御を行う。
制御部110は、表示部170に対して上記地図情報が示す地図を表示するように表示制御を行う。
図7は図6で例示した観測領域内の設備情報を示す説明図である。
設備情報は、観測領域内の全ての設備300についての設備ID、地図ID、設置位置X座標、設置位置Y座標を定めたデータである。なお、観測領域としてオフィスの一室を例示してきたが、動線計測サーバ100が管理する観測領域は一つに限らず、複数の観測領域を管理対象としている。そして、全ての観測領域に着いては、各々の地図情報が用意されている。かかる前提において、設備IDとは、全ての観測領域内の全ての設備300について個別に識別可能となるように定められた識別子である。そして、地図IDとは、全ての観測領域の地図について個別に定められた識別子である。また、設置位置X座標及び設置位置Y座標は、それぞれの設備300が設置された観測領域内で設定されたX−Y座標系における設置位置を示す座標値である。かかる設備300の位置座標の値は、その設備300に対して移動体である人間が操作を行う場合に立ち位置となる位置の座標値が設定されている。また、この位置座標は、各設備300について採寸を行って得られた実測値をもとに設定されている。なお、各設備300の位置座標の値については位置座標を取得するためのその他の公知の手法を利用しても良い。
そして、この設備情報については、全て、入力部160からの設定入力により生成されている。そして、各設備IDに対して対する地図ID、設置位置X座標及び設置位置Y座標が全て対応付けられて設備情報記憶部153に記憶されている。このため、設備IDを特定すれば対応する地図ID、設置位置X座標及び設置位置Y座標を全て読み出すことが可能となっている。
設備情報は、観測領域内の全ての設備300についての設備ID、地図ID、設置位置X座標、設置位置Y座標を定めたデータである。なお、観測領域としてオフィスの一室を例示してきたが、動線計測サーバ100が管理する観測領域は一つに限らず、複数の観測領域を管理対象としている。そして、全ての観測領域に着いては、各々の地図情報が用意されている。かかる前提において、設備IDとは、全ての観測領域内の全ての設備300について個別に識別可能となるように定められた識別子である。そして、地図IDとは、全ての観測領域の地図について個別に定められた識別子である。また、設置位置X座標及び設置位置Y座標は、それぞれの設備300が設置された観測領域内で設定されたX−Y座標系における設置位置を示す座標値である。かかる設備300の位置座標の値は、その設備300に対して移動体である人間が操作を行う場合に立ち位置となる位置の座標値が設定されている。また、この位置座標は、各設備300について採寸を行って得られた実測値をもとに設定されている。なお、各設備300の位置座標の値については位置座標を取得するためのその他の公知の手法を利用しても良い。
そして、この設備情報については、全て、入力部160からの設定入力により生成されている。そして、各設備IDに対して対する地図ID、設置位置X座標及び設置位置Y座標が全て対応付けられて設備情報記憶部153に記憶されている。このため、設備IDを特定すれば対応する地図ID、設置位置X座標及び設置位置Y座標を全て読み出すことが可能となっている。
電波干渉補正用データは、無線通信により測位を行う技術において、従来からある周知の手法により補正を行うためのデータである。即ち、無線通信により測位を行う場合、各アクセスポイントでの電界強度の強弱から当該各アクセスポイントから個人携帯端末200までの距離を求めるか、或いは、各アクセスポイントでの送信電波の到達時間差から当該各アクセスポイントから個人携帯端末200までの距離を求める。そして、少なくとも三つのアクセスポイントからの距離が求まることにより個人携帯端末200が位置する一つの点が求められる。しかしながら、実際には各アクセスポイントからの距離には誤差が含まれているため、三つのアクセスポイントの距離が求められても、それらの距離条件を満たす一つの点が定まらないことが多い。電波干渉補正用データは、このような場合に一点が定まるように各アクセスポイントからの距離に補正を行う係数が定められたデータである。
データメモリ150に記憶された動線情報及び設備位置補正用データについては、制御部110により実行される各種の処理を説明する際に詳説する。
(動線計測サーバ:制御部)
制御部110は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)等を備えて構成されており、本体制御部111、無線情報統括部112、動線位置算出部113、動線情報補正部114、設備情報変更部115、表示制御部116としての機能をROM120に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより実現するものである。
制御部110は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)等を備えて構成されており、本体制御部111、無線情報統括部112、動線位置算出部113、動線情報補正部114、設備情報変更部115、表示制御部116としての機能をROM120に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより実現するものである。
上記本体制御部111は、動線計測サーバ100を構成する各構成要素・各機能部の動作を制御する機能部である。本体制御部111は、例えば、各種制御信号の入出力等を制御する。
無線情報統括部112は、個人携帯端末200からの無線送信電波を各アクセスポイント141により受信して個人携帯端末200の測位を行う場合に、各アクセスポイント間の信号伝達時間差やホスト−スレーブの関係などを統括し、測位処理の補助的な処理を実行する。
動線位置算出部113は、個人携帯端末200からの無線送信電波を各アクセスポイント141により受信して個人携帯端末200の測位を行って位置情報を取得する。測位の手法としては、従来の手法(例えばTODA方式(Time Difference of Arrival),RSSI方式(Received Signal Strength Indicator)等)を用いて三角測定を行う。また、測位の際には、前述した電波干渉補正用データを参照して補正を行う。
動線位置算出部113は、個人携帯端末200から連続的に個人情報を受信して、受信するごとに測位を行い、連続する位置情報を取得する。そして、これらの位置情報から動線情報を生成する。
図8は動線情報を示す説明図である。位置情報は、図示のように、受信の時刻と観測領域の地図IDと測位による位置座標の値とが対応付けられたデータである。なお、この位置情報における受信時刻は、個人携帯端末200が個人情報を送信する際に搭載しているクロックの時刻に基づいて個人情報の中に含ませられた時刻情報に基づくものである。そして、各個人携帯端末200におけるクロック時刻は動線計測サーバ100側からリモートで一元管理を行い、共通化を図っている。
そして、動線位置算出部113では、位置情報が求まると、個人情報が共通する位置情報について、受信時刻により時系列的に順番に記録を行う。このように、個人情報が共通する位置情報について時系列的に並べ、これらを一連の情報として関連付けたものが動線情報である。かかる動線情報は、データメモリ150の動線情報記憶部153に記録される。また、この動線情報は、個人携帯端末200からの個人情報の受信により絶えず新たにデータに更新される。
動線位置算出部113は、個人携帯端末200から連続的に個人情報を受信して、受信するごとに測位を行い、連続する位置情報を取得する。そして、これらの位置情報から動線情報を生成する。
図8は動線情報を示す説明図である。位置情報は、図示のように、受信の時刻と観測領域の地図IDと測位による位置座標の値とが対応付けられたデータである。なお、この位置情報における受信時刻は、個人携帯端末200が個人情報を送信する際に搭載しているクロックの時刻に基づいて個人情報の中に含ませられた時刻情報に基づくものである。そして、各個人携帯端末200におけるクロック時刻は動線計測サーバ100側からリモートで一元管理を行い、共通化を図っている。
そして、動線位置算出部113では、位置情報が求まると、個人情報が共通する位置情報について、受信時刻により時系列的に順番に記録を行う。このように、個人情報が共通する位置情報について時系列的に並べ、これらを一連の情報として関連付けたものが動線情報である。かかる動線情報は、データメモリ150の動線情報記憶部153に記録される。また、この動線情報は、個人携帯端末200からの個人情報の受信により絶えず新たにデータに更新される。
動線情報補正部114は、動線計測サーバ100が受信する設備IDに基づいて動線情報を補正する。かかる動線情報の補正の方法は二種類あり、動線情報補正部114は、いずれの補正を実行するかを、例えば入力部による選択設定の入力操作により予め選択設定することを可能としている。
まず、動線情報補正部114が行う第一の補正手法を図9及び図10に基づいて説明する。前述したように、移動体である人間がいずれかの設備300に近接、接触又は操作を行うとそれらが検出され、当該設備300の設備IDと操作等を行った人間の個人情報とが同時に個人携帯端末100に送信される。図9は同時送信された個人情報の受信時の測位における位置座標を○で示し、設備IDが示す設備の位置座標を×で示し、矢印により相互の対応関係を示した説明図である。
この第一の補正手法では、時系列的に前後に取得される二つの設備位置の情報に従って動線情報の補正を行うものである。
一般に無線通信による測位は誤差を含んでいる。その一方で、操作等の検出が行われた時の設備の位置座標は移動体である人間が存在する位置としてより正確である。従って、動線情報補正部114は、測位による位置座標の位置をこれに対応する設備の位置座標の位置に補正する。このとき、動線情報を構成する全ての測定点について対応する設備の位置座標が存在するわけではないので、対応する設備の位置座標が存在しない測位点については補間処理によって補正が行われる。図10では、点A、B、Cの順番で設備の位置座標が取得され、点線は補正前の動線情報に基づく移動軌跡、実線は補正後の動線情報に基づく移動軌跡を示している。また、点a、b、cは、それぞれ点A、B、Cと同時に受信された測位点である。動線情報補正部114は、例えば、点aと点bとの間の測位点は、X軸方向とY軸方向のそれぞれについて、点aと点bとに対していかなる比率となる位置であるかに応じて、点Aと点Bとに対して同じ比率となる位置に補正を行う。点bと点cとの間の測位点も同様に補正を行う。これにより、点a−b−cに渡る点線で示した動線情報の各点は全て点A−B−Cに渡る実線で示した動線情報に補正することができる。つまり、動線情報を取得する過程において、設備の位置座標が取得されると、当該位置座標とその一つ手前の設備の位置座標とに対応する二つの測位点の間の動線情報を補正することができる。そして、新たな設備の位置座標が取得されるたびに新たな範囲の動線情報を補正可能となり、これを順次進めることで動線情報全体を設備位置座標に従って補正することが可能である。
まず、動線情報補正部114が行う第一の補正手法を図9及び図10に基づいて説明する。前述したように、移動体である人間がいずれかの設備300に近接、接触又は操作を行うとそれらが検出され、当該設備300の設備IDと操作等を行った人間の個人情報とが同時に個人携帯端末100に送信される。図9は同時送信された個人情報の受信時の測位における位置座標を○で示し、設備IDが示す設備の位置座標を×で示し、矢印により相互の対応関係を示した説明図である。
この第一の補正手法では、時系列的に前後に取得される二つの設備位置の情報に従って動線情報の補正を行うものである。
一般に無線通信による測位は誤差を含んでいる。その一方で、操作等の検出が行われた時の設備の位置座標は移動体である人間が存在する位置としてより正確である。従って、動線情報補正部114は、測位による位置座標の位置をこれに対応する設備の位置座標の位置に補正する。このとき、動線情報を構成する全ての測定点について対応する設備の位置座標が存在するわけではないので、対応する設備の位置座標が存在しない測位点については補間処理によって補正が行われる。図10では、点A、B、Cの順番で設備の位置座標が取得され、点線は補正前の動線情報に基づく移動軌跡、実線は補正後の動線情報に基づく移動軌跡を示している。また、点a、b、cは、それぞれ点A、B、Cと同時に受信された測位点である。動線情報補正部114は、例えば、点aと点bとの間の測位点は、X軸方向とY軸方向のそれぞれについて、点aと点bとに対していかなる比率となる位置であるかに応じて、点Aと点Bとに対して同じ比率となる位置に補正を行う。点bと点cとの間の測位点も同様に補正を行う。これにより、点a−b−cに渡る点線で示した動線情報の各点は全て点A−B−Cに渡る実線で示した動線情報に補正することができる。つまり、動線情報を取得する過程において、設備の位置座標が取得されると、当該位置座標とその一つ手前の設備の位置座標とに対応する二つの測位点の間の動線情報を補正することができる。そして、新たな設備の位置座標が取得されるたびに新たな範囲の動線情報を補正可能となり、これを順次進めることで動線情報全体を設備位置座標に従って補正することが可能である。
次に、動線情報補正部114は実施する第二の補正手法について説明する。図11は第二の補正手法の説明図である。第二の補正手法は、空間的に近接する三点(三点以上でも良い)の設備位置の情報に基づいて動線情報補正を行うものである。
動線情報補正部114は、既に取得されている動線情報と当該動線情報の取得の過程で得られた複数の設備位置の情報とに基づいて設位置補正用データとしてのLUT(Look Up Table)を生成する。即ち、図11に示す互いに隣接する三つの点D,E,Fの設備位置の情報が取得されている場合において、これらに対応する測定点d,e,fの三角形の領域内に存在する任意の点について、点D,E,Fの三角形の領域内に存在する同数の補正点に個々に対応させるLUTを作成する。この場合、「任意の点」とは、既に存在する測定点に限らず、均一間隔で配置された三角領域内の全ての点とする。任意の点の間隔は緊密であればあるほど補正による精度の向上を図ることができる。
動線情報補正部114は、測定点d,e,fがそれぞれ点D,E,Fに対応させると共に、測定点d,e,f内の三角領域内の各点については、内挿或いは外挿の手法により点D,E,F内の三角領域内の対応点を算出し、LUTの生成を行う。また、設備位置の情報が取得された他の複数の点に囲まれた領域内についても同様にして対応関係を求めることが可能であるため、設備位置の情報が取得された点が分布する領域全体の補正点の対応関係を示すLUTを作成することが可能である。そして、算出されたLUTは、設備位置補正用データとして補正用情報記憶部155内に記録される。
そして、LUTの作成後は、逐次送信されてくる個人情報に基づく測定点が得られるたびに当該LUTを参照することにより対応する補正点を求めることが可能となる。このため、観測領域内をほぼ網羅するようなLUTが得られると、新たな測定点が取得されるたびにリアルタイムで当該測定点の補正を行うことが可能となる。このようにリアルタイムに動線情報の補正が可能となる点が前述した第一の補正手法と異なっている。
また、動線情報補正部114は、第一と第二の補正手法のいずれを実行する場合でも、補正後の動線情報を動線情報記憶部153に格納する処理を行う。
動線情報補正部114は、既に取得されている動線情報と当該動線情報の取得の過程で得られた複数の設備位置の情報とに基づいて設位置補正用データとしてのLUT(Look Up Table)を生成する。即ち、図11に示す互いに隣接する三つの点D,E,Fの設備位置の情報が取得されている場合において、これらに対応する測定点d,e,fの三角形の領域内に存在する任意の点について、点D,E,Fの三角形の領域内に存在する同数の補正点に個々に対応させるLUTを作成する。この場合、「任意の点」とは、既に存在する測定点に限らず、均一間隔で配置された三角領域内の全ての点とする。任意の点の間隔は緊密であればあるほど補正による精度の向上を図ることができる。
動線情報補正部114は、測定点d,e,fがそれぞれ点D,E,Fに対応させると共に、測定点d,e,f内の三角領域内の各点については、内挿或いは外挿の手法により点D,E,F内の三角領域内の対応点を算出し、LUTの生成を行う。また、設備位置の情報が取得された他の複数の点に囲まれた領域内についても同様にして対応関係を求めることが可能であるため、設備位置の情報が取得された点が分布する領域全体の補正点の対応関係を示すLUTを作成することが可能である。そして、算出されたLUTは、設備位置補正用データとして補正用情報記憶部155内に記録される。
そして、LUTの作成後は、逐次送信されてくる個人情報に基づく測定点が得られるたびに当該LUTを参照することにより対応する補正点を求めることが可能となる。このため、観測領域内をほぼ網羅するようなLUTが得られると、新たな測定点が取得されるたびにリアルタイムで当該測定点の補正を行うことが可能となる。このようにリアルタイムに動線情報の補正が可能となる点が前述した第一の補正手法と異なっている。
また、動線情報補正部114は、第一と第二の補正手法のいずれを実行する場合でも、補正後の動線情報を動線情報記憶部153に格納する処理を行う。
なお、動線情報補正部114は、新たに設備位置の情報が取得された点が取得されると、LUTを更新する処理を実行する設定としても良い。
また或いは、LUTの更新処理は、動線情報の取得が行われない時間帯(例えば、深夜)に行うようにしても良い。
また、LUTは、動線情報の取得が行われる際の個人情報に基づいて、個人ごとに個別のLUTを作成することが望ましい。例えば、各設備300に対する立ち位置や頻繁に使用する設備は、個人個人で異なる場合があり、個人個人に対応するLUTを作成し、補正時には個人情報が合致するLUTにより動線情報の補正を行うようにすることにより、より精度良く動線情報を補正することが可能となる。
さらにまた、第一の補正手法と第二の補正手法とを選択設定することが可能と説明したが、動線情報補正部114が、十分に広域に対応可能なLUTが作成される程度にまで設備位置の情報が取得されるまでは、第一の補正手法で動線情報の補正を行い、広域対応のLUTが完成した時点で第二の補正手法に自動的に切り換えるように処理を行っても良い。
また或いは、LUTの更新処理は、動線情報の取得が行われない時間帯(例えば、深夜)に行うようにしても良い。
また、LUTは、動線情報の取得が行われる際の個人情報に基づいて、個人ごとに個別のLUTを作成することが望ましい。例えば、各設備300に対する立ち位置や頻繁に使用する設備は、個人個人で異なる場合があり、個人個人に対応するLUTを作成し、補正時には個人情報が合致するLUTにより動線情報の補正を行うようにすることにより、より精度良く動線情報を補正することが可能となる。
さらにまた、第一の補正手法と第二の補正手法とを選択設定することが可能と説明したが、動線情報補正部114が、十分に広域に対応可能なLUTが作成される程度にまで設備位置の情報が取得されるまでは、第一の補正手法で動線情報の補正を行い、広域対応のLUTが完成した時点で第二の補正手法に自動的に切り換えるように処理を行っても良い。
設備情報変更部115は、観測領域内の設備300についてレイアウト変更などにより設置位置の変更が行われた場合に、入力部160からの設定入力操作に応じて設備情報記憶部154内の設備情報の内容を更新する処理を行う。また、この時、設備情報変更部115は、入力部160により操作可能な設定情報の変更に特化したユーザインターフェースを表示部に表示させる表示制御を実行する。かかるユーザインターフェースは、例えば、位置などの変更が行われた設備について設備IDの入力により当該設備に紐付けられた設定情報を全て読み出すと共に各設定項目について内容や数値の変更を入力する操作画面により構成されている。
かかるユーザインターフェースに対して設定変更を入力し、確定を入力することで設備情報変更部115の設備情報記憶部154内の設備情報の内容を更新する。また、仮に各個人携帯端末200や設備300側に記憶されている設備に関する情報についても同様の変更を行う必要がある場合には、各個人携帯端末200又は設備300の制御部に対して、情報の変更を行う指令を無線により送信しても良い。
また、設備情報変更部115は、更新前の設備情報については、過去の設備情報として別の記憶領域内に保存する。このように、変更前の設備情報も保存しておくと、前述した動線情報補正部114が第二の補正手法を実施する場合であって、LUTの更新を、変更があった設備情報に対応する過去の測定点を多数平均化して代表値を得ることで更新を行うような場合に、過去の設備情報が必要となるため便利である。
かかるユーザインターフェースに対して設定変更を入力し、確定を入力することで設備情報変更部115の設備情報記憶部154内の設備情報の内容を更新する。また、仮に各個人携帯端末200や設備300側に記憶されている設備に関する情報についても同様の変更を行う必要がある場合には、各個人携帯端末200又は設備300の制御部に対して、情報の変更を行う指令を無線により送信しても良い。
また、設備情報変更部115は、更新前の設備情報については、過去の設備情報として別の記憶領域内に保存する。このように、変更前の設備情報も保存しておくと、前述した動線情報補正部114が第二の補正手法を実施する場合であって、LUTの更新を、変更があった設備情報に対応する過去の測定点を多数平均化して代表値を得ることで更新を行うような場合に、過去の設備情報が必要となるため便利である。
表示制御部116は、動線情報を地図情報に基づく地図に重ねて表示部で表示する制御を行う。前述したように、動線情報の取得の際に、周期的に受信される個人情報から測位される時系列的な測定点の位置座標は地図情報と同じ座標系を採用しているので容易に地図と動線情報とを重ねて表示することができる。即ち、表示制御部116は、動線情報を動線情報記憶部153から読み出して、動線情報に記録されている地図IDが示す地図の地図情報を地図情報記憶部152から読み出すと共に、地図に重ねて動線情報に記録されている各測定点の位置座標に基づいて測定点を表示する。
(動線情報取得システムによる動線情報の取得及び補正処理の流れ)
以上の構成からなる動線情報取得システム1000について動線情報の取得から補正までの流れを説明する。図12は個人携帯端末200の制御部210が実行する処理を示すフローチャート、図13は動線計測サーバ100の制御部が実行する処理を示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、以下の説明では、個人携帯端末200は設備300との間で人体通信を行い、動線計測サーバ100は動線情報の補正をLUTによる第二の補正手法に従って行うことを前提とする。
以上の構成からなる動線情報取得システム1000について動線情報の取得から補正までの流れを説明する。図12は個人携帯端末200の制御部210が実行する処理を示すフローチャート、図13は動線計測サーバ100の制御部が実行する処理を示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、以下の説明では、個人携帯端末200は設備300との間で人体通信を行い、動線計測サーバ100は動線情報の補正をLUTによる第二の補正手法に従って行うことを前提とする。
個人携帯端末200は、当該端末を携行する人間の個人情報を個人情報記憶部262に記録しておく(移動体情報記憶工程)。
そして、個人携帯端末200は移動体である人間に携行されて観測領域内の移動が介しされると、制御部210は、周期的に実行される個人情報の送信のタイミングであるか否かを判定する(ステップS11)。個人情報の送信タイミングである場合には、個人情報記憶部262に記憶されている個人情報を第一の通信部240により動線計測サーバ100に対して無線により送信する(ステップS12)。そして、制御部210は処理を終了する。
一方、ステップS11において、個人情報の送信タイミングではないと判定が行われた場合には、第二の通信部250により設備300から設備IDを受信したか否かの判定を行う(ステップS13:移動体検出工程)。なお、第二の通信部250は人体通信を採用しているので、設備IDの受信の有無を判定することは、移動体である人間が設備300に接触して操作を行っているか否かを判定することと同義である。そして、設備IDの受信が行われていないと判定した場合には制御部210は処理を終了する。
また、設備IDを受信したと判定した場合には、個人情報記憶部262に記憶されている個人情報と受信した設備IDとを第一の通信部240により動線計測サーバ100に対して無線により送信する(ステップS14)。
そして、制御部210は処理を終了する。
そして、個人携帯端末200は移動体である人間に携行されて観測領域内の移動が介しされると、制御部210は、周期的に実行される個人情報の送信のタイミングであるか否かを判定する(ステップS11)。個人情報の送信タイミングである場合には、個人情報記憶部262に記憶されている個人情報を第一の通信部240により動線計測サーバ100に対して無線により送信する(ステップS12)。そして、制御部210は処理を終了する。
一方、ステップS11において、個人情報の送信タイミングではないと判定が行われた場合には、第二の通信部250により設備300から設備IDを受信したか否かの判定を行う(ステップS13:移動体検出工程)。なお、第二の通信部250は人体通信を採用しているので、設備IDの受信の有無を判定することは、移動体である人間が設備300に接触して操作を行っているか否かを判定することと同義である。そして、設備IDの受信が行われていないと判定した場合には制御部210は処理を終了する。
また、設備IDを受信したと判定した場合には、個人情報記憶部262に記憶されている個人情報と受信した設備IDとを第一の通信部240により動線計測サーバ100に対して無線により送信する(ステップS14)。
そして、制御部210は処理を終了する。
一方、動線計測サーバ100では、事前に、設備情報記憶部152に対して入力部160から各種の設備300に関する設備情報が入力されており(設備情報記憶工程)、設備情報が用意された状態で動線情報の取得処理が実行される。
即ち、制御部110は、無線通信部140において、個人携帯端末200から個人情報を受信したか否かを判定する(ステップS21)。そして、個人情報を受信していない場合には、制御部110は処理を終了する。
一方、個人情報の受信が行われている場合には、当該個人情報をデータ記憶部151に記録して(ステップS22)、個人携帯端末200から設備IDも受信したか否かを判定する(ステップS23)。そして、設備IDの受信が行われている場合には、当該設備IDもデータ記憶部151に記録する(ステップS24)。そして、ステップS25に処理を進める。また、ステップS23において設備IDの受信が行われていないと判定した場合にもステップS25に処理を進める。
ステップS25では、制御部110は、個人情報の無線送信時における各アクセスポイント142の受信状況から個人携帯端末200の現在位置を算出する(ステップS25:動線情報取得工程)。
個人携帯端末200の現在位置が求められると、制御部110は、LUTを参照して個人携帯端末200の現在位置に対応する補正位置を取得する(ステップS26:動線情報補正工程)。
そして、補正前の動線情報を先に過去の動線情報として保存した上で(ステップS27)、求められた補正位置を動線情報記憶部153に記録されている動線情報に付加することで新たな動線情報に更新する(ステップS28:動線情報記憶工程)。
さらに、制御部110は、現在の観測領域の地図に重ねて新たな動線情報を表示部170に表示する(ステップS29)。
そして、制御部110は処理を終了する。
即ち、制御部110は、無線通信部140において、個人携帯端末200から個人情報を受信したか否かを判定する(ステップS21)。そして、個人情報を受信していない場合には、制御部110は処理を終了する。
一方、個人情報の受信が行われている場合には、当該個人情報をデータ記憶部151に記録して(ステップS22)、個人携帯端末200から設備IDも受信したか否かを判定する(ステップS23)。そして、設備IDの受信が行われている場合には、当該設備IDもデータ記憶部151に記録する(ステップS24)。そして、ステップS25に処理を進める。また、ステップS23において設備IDの受信が行われていないと判定した場合にもステップS25に処理を進める。
ステップS25では、制御部110は、個人情報の無線送信時における各アクセスポイント142の受信状況から個人携帯端末200の現在位置を算出する(ステップS25:動線情報取得工程)。
個人携帯端末200の現在位置が求められると、制御部110は、LUTを参照して個人携帯端末200の現在位置に対応する補正位置を取得する(ステップS26:動線情報補正工程)。
そして、補正前の動線情報を先に過去の動線情報として保存した上で(ステップS27)、求められた補正位置を動線情報記憶部153に記録されている動線情報に付加することで新たな動線情報に更新する(ステップS28:動線情報記憶工程)。
さらに、制御部110は、現在の観測領域の地図に重ねて新たな動線情報を表示部170に表示する(ステップS29)。
そして、制御部110は処理を終了する。
また、動線計測サーバ100では、上述した動線情報の取得における各処理に連続して行われるものではないが、観測領域内のいずれかの設備300の配置が変更された場合には、入力部160から設備情報記憶部154に記録された設備情報の内容(例えば、位置座標等)の書き換えを行うことが可能となっている(変更入力工程)。
(動線情報取得システムの効果)
動線情報取得システム1000では、動線計測サーバ100の動線位置算出部113が、各設備300に対する移動体としての人間の近接又は接触した行為に基づいて得られた設備の位置情報に基づいて動線情報の補正を行うので、動線情報を高精度に補正することが可能となる。また、動線情報の取得のための測位自体の精度を高める必要がないので、従前の測位技術をそのまま適用することも可能となり、動線情報の取得をより容易に実現することが可能となる。
動線情報取得システム1000では、動線計測サーバ100の動線位置算出部113が、各設備300に対する移動体としての人間の近接又は接触した行為に基づいて得られた設備の位置情報に基づいて動線情報の補正を行うので、動線情報を高精度に補正することが可能となる。また、動線情報の取得のための測位自体の精度を高める必要がないので、従前の測位技術をそのまま適用することも可能となり、動線情報の取得をより容易に実現することが可能となる。
また、動線情報取得システム1000では、設備300に対する移動体としての人間の近接又は接触の検出時に時期を等しくして個人情報と設備IDとを送信するので、設備300から得られる位置精度が正確な位置と、位置検出により得られる補正が必要な検出位置とを時期を等しくして取得することができるため、どの時点で検出された位置を設備の位置情報を基準として補正を行えば良いかが明確となり、補正を容易且つ正確に行うことが可能となる。
動線計測サーバ100の動線情報補正部114は、第一の補正手法により、時間的に連続する二つの設備300における近接又は接触の検出による設備位置を動線情報の補正に利用するので、設備位置の検出時から時間的に近い時点で得られた動線情報を補正することができるため、動線情報の補正精度をより向上させることが可能となる。
動線計測サーバ100の動線情報補正部114は、第二の補正手法により、空間的に隣接する複数の設備300の設備位置を、各設備における近接又は接触の検出が行われたときに得られた複数の検出位置(測定点)に対する補正位置を見なすことができ、尚かつ、各検出位置(測定点)で囲まれたエリアと各設備位置で囲まれたエリアとの空間的な誤差分布を用いることで、動線情報を高精度に補正することが可能となる。
また、各設備位置と各検出位置との対応関係がより多く得られるにつれて、より多くのエリアでの補正が可能となり、その結果、取得される動線情報に対してリアルタイムでの補正が可能となる。
また、各設備位置と各検出位置との対応関係がより多く得られるにつれて、より多くのエリアでの補正が可能となり、その結果、取得される動線情報に対してリアルタイムでの補正が可能となる。
個人携帯端末200では、移動体である人間に固有の個人情報を設定し記憶する個人情報記憶部262を備えているので、各人の特徴に個別に対応して動線情報の補正を行うことが可能となる。
また、動線計測サーバ100の設備情報記憶部154に記憶される設備情報における設備の位置座標は当該設備300に人間が能動的に操作を施す際に位置する立ち位置としているため、実際に操作を行っていることを検出する場合と同程度の位置検出を行うことができ、これに基づいて動線情報の補正を行うことで、より高精度の補正を行うことが可能となる。
さらに、動線計測サーバ100は、設備情報の変更を入力する入力部160を備えているので、設備の位置変更などが生じた場合速やかに設定を変更することができ、動線情報の補正精度を維持することが可能となる。
また、動線計測サーバ100の設備情報記憶部154に記憶される設備情報における設備の位置座標は当該設備300に人間が能動的に操作を施す際に位置する立ち位置としているため、実際に操作を行っていることを検出する場合と同程度の位置検出を行うことができ、これに基づいて動線情報の補正を行うことで、より高精度の補正を行うことが可能となる。
さらに、動線計測サーバ100は、設備情報の変更を入力する入力部160を備えているので、設備の位置変更などが生じた場合速やかに設定を変更することができ、動線情報の補正精度を維持することが可能となる。
(その他)
なお、動線情報取得システム1000では、動線計測専用のサーバ100を使用しているが、これに限らず、他の目的で使用されるサーバやデータ保存端末に動線計測サーバと同じ機能を付加して利用しても良い。
なお、動線情報取得システム1000では、動線計測専用のサーバ100を使用しているが、これに限らず、他の目的で使用されるサーバやデータ保存端末に動線計測サーバと同じ機能を付加して利用しても良い。
また、設備300として列記したものは例示にすぎないので、移動体である人間が近接又は接触して利用する他の設備、例えばラックや本棚のような什器も設備300として利用することが可能である。
また、動線情報は前述したような一定の時間間隔で得られた検出位置から構成されるものでなくとも良い。例えば、間隔が不規則でも良いし、もっと疎な間隔で得られた位置情報の系列でも良い。例えば、設備300に対する近接等の検出時にのみ検出された検出位置の系列からなる動線情報であっても良い
また、同じ設備300で作業しているときに得られた複数の検出位置については平均化して動線情報としても良い。その場合、情報が増えるほどより正確な補正が可能となる。
また、移動体(人間)が複数存在する場合でそれぞれに動線情報の取得を行う場合、いずれかの移動体(人間)と他の移動体(人間)とが同じような動作の動線情報が得られた場合には、一方の位置補正を他方にも適用しても良い。
また、同じ設備300で作業しているときに得られた複数の検出位置については平均化して動線情報としても良い。その場合、情報が増えるほどより正確な補正が可能となる。
また、移動体(人間)が複数存在する場合でそれぞれに動線情報の取得を行う場合、いずれかの移動体(人間)と他の移動体(人間)とが同じような動作の動線情報が得られた場合には、一方の位置補正を他方にも適用しても良い。
また、動線計測サーバ100の動線情報記憶部153への動線情報(図8参照)の記録に際して、いずれかの時刻の位置情報の取得時にいずれの設備300における近接等の検出が行われていた場合には(例えば、接近等の検出により個人情報と設備IDとが同時送信された場合等)、その検出時に設備情報として記録される情報(設備ID、地図ID及びXY座標等、図7参照)を当該動線情報の時刻と関連づけて記録しても良い。つまり、その動線情報の時刻を選択することで、いずれの設備300について検出が行われたかを読み出せるようにしてもよい。また、設備情報として記録される情報(設備ID、地図ID及びXY座標等)をその時刻の情報として動線情報の一部として記録しても良い。
なお、本発明が上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
100 動線計測サーバ
113 動線位置算出部(動線情報取得部)
114 動線情報補正部
153 動線情報記憶部
154 設備情報記憶部
160 入力部(変更入力部)
200 個人携帯端末
240 第一の通信部
250 第二の通信部
262 個人情報記憶部(移動体情報記憶部)
300 設備
380 移動体検出部(状態変化検出部)
1000 動線情報取得システム
113 動線位置算出部(動線情報取得部)
114 動線情報補正部
153 動線情報記憶部
154 設備情報記憶部
160 入力部(変更入力部)
200 個人携帯端末
240 第一の通信部
250 第二の通信部
262 個人情報記憶部(移動体情報記憶部)
300 設備
380 移動体検出部(状態変化検出部)
1000 動線情報取得システム
Claims (14)
- 所定の観測領域内での移動体の位置検出を行うと共に当該検出位置を時系列的に記録して動線情報を取得する動線情報取得部と、
前記観測領域内に設置された複数の設備の位置情報を記憶する設備情報記憶部と、
前記動線情報を記憶する動線情報記憶部と、
前記各設備に対する前記移動体の近接又は接触を検出する移動体検出部と、
前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備の位置情報に基づいて前記動線情報の補正を行う動線情報補正部とを備えることを特徴とする動線情報取得システム。 - 前記動線情報取得部は、前記設備に対する前記移動体の近接又は接触の検出時に前記移動体の位置検出を行って動線情報を取得することを特徴とする請求項1記載の動線情報取得システム。
- 前記動線情報補正部は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備とその直前又は直後で前記移動体の近接又は接触の検出が行われた他の設備の位置情報とに基づいて、これらの設備に対する検出が行われる間に取得された動線情報の補正を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の動線情報取得システム。
- 前記動線情報補正部は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた少なくとも三つ以上の設備の位置情報に基づいて、これら三つ以上の設備に対する検出が行われた時点で得られた前記移動体の三つ以上の検出位置からなる多角形のエリア内の動線情報の補正を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の動線情報取得システム。
- 前記移動体に固有の移動体情報を記憶する移動体情報記憶部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の動線情報取得システム。
- 前記設備の位置情報は、当該設備に前記移動体が能動的に操作を施す際に前記設備に対して前記移動体が位置する位置を示す位置情報であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の動線情報取得システム。
- 前記設備の位置情報の変更を入力する変更入力部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の動線情報取得システム。
- 所定の観測領域内での移動体の位置検出を行うと共に当該検出位置を時系列的に記録して動線情報を取得する動線情報取得工程と、
前記観測領域内に設置された複数の設備の位置情報を記憶する設備情報記憶工程と、
前記動線情報を記憶する動線情報記憶工程と、
前記各設備に対する前記移動体の近接又は接触を検出する移動体検出工程と、
前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備の位置情報に基づいて前記動線情報の補正を行う動線情報補正工程とを備えることを特徴とする動線情報取得方法。 - 前記動線情報取得工程は、前記設備に対する前記移動体の近接又は接触の検出時に前記移動体の位置検出を行って動線情報を取得することを特徴とする請求項8記載の動線情報取得方法。
- 前記動線情報補正工程は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた設備とその直前又は直後で前記移動体の近接又は接触の検出が行われた他の設備の位置情報とに基づいて、これらの設備に対する検出が行われる間に取得された動線情報の補正を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の動線情報取得方法。
- 前記動線情報補正工程は、前記移動体の近接又は接触の検出が行われた少なくとも三つ以上の設備の位置情報に基づいて、これら三つ以上の設備に対する検出が行われた時点で得られた前記移動体の三つ以上の検出位置からなる多角形のエリア内の動線情報の補正を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の動線情報取得方法。
- 前記移動体に固有の移動体情報を記憶する移動体情報記憶工程を備えることを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の動線情報取得方法。
- 前記設備の位置情報は、当該設備に前記移動体が能動的に操作を施す際に前記設備に対して前記移動体が位置する位置を示す位置情報であることを特徴とする請求項8から12のいずれか一項に記載の動線情報取得方法。
- 前記設備の位置情報の変更を入力する変更入力工程を備えることを特徴とする請求項8から13のいずれか一項に記載の動線情報取得方法。
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JP2009042007A JP2010197194A (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 動線情報取得システム及び動線情報取得方法 |
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