JP2010196548A - タービンエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】整流効率の低下を防止でき、エンジン性能の低下を防止できるタービンエンジンを提供することを課題とする。
【解決手段】環状を成す整流翼5を周方向に複数に分割し、隣接する分割翼5x,5x同士の間にテーパーボルト9を螺子込むことで、当該テーパーボルト9によって、分割翼5x,5xに半径方向の分力を付与する構成とし、これにより、翼5bの外周面とケーシング1側の内周面とを密着させて隙間を無くし圧縮空気の流路からの流出を防止する。
【選択図】図2
【解決手段】環状を成す整流翼5を周方向に複数に分割し、隣接する分割翼5x,5x同士の間にテーパーボルト9を螺子込むことで、当該テーパーボルト9によって、分割翼5x,5xに半径方向の分力を付与する構成とし、これにより、翼5bの外周面とケーシング1側の内周面とを密着させて隙間を無くし圧縮空気の流路からの流出を防止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、タービンエンジンに関する。
従来、大気を圧縮機で圧縮し、この圧縮空気を燃焼室で燃焼し、この燃焼室からの燃焼ガスによりタービンを回転させて機械的動力を得ると共に、高速の排気ガスから推力を得るタービンエンジンが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のタービンエンジンにあっては、圧縮機からの圧縮空気を、圧力を高めるべく減速させるディフューザと、このディフューザからの流れを、燃焼器に対して整流して導く整流翼(ディスワーラとも呼ぶ)とを設ける場合がある。
ここで、整流翼は、円環状の静翼であって、円筒状部の外周面に周方向に沿って多数の翼を並設し、これらの翼の各々の外周面を、タービンエンジンのケーシングの内周面に対してそれぞれ当接させることで、円筒状部の外周面と、周方向に隣接する翼同士と、ケーシング内周面との間に流路を形成し、当該流路に圧縮機からの圧縮空気を流し燃焼器に整流して導くものである。
ところで、上記ケーシングにあっては、整流翼をケーシング内に入れるための開口の径が、整流翼の外径より小さい構造のものがある。このような場合には、周方向に複数個に分けた分割翼をケーシングの狭い開口から入れて、ケーシングの所定位置に対して各々組み付けボルト固定する必要があるが、整流翼自体の形状が複雑で寸法精度が厳しいことから、円環状の一体品を製造後に切断により分割して分割翼とするのが一般的である。
しかしながら、このように切断した分割翼にあっては、その翼の外周形状が維持できないことや変形等により、ケーシング内周面との間に隙間を生じてしまう。また、分割翼とした場合には、一体品での熱膨張とは別の延びとなるため、合わせ隙間の管理ができなくなる。そして、このような隙間発生要因によって、ディフューザからの空気が、整流されずに翼外周面とケーシング内周面との間の隙間から流出してしまい、これにより整流効率が低下し、ひいてはエンジン性能の低下をも引き起こしてしまう。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、整流効率の低下が防止され、エンジン性能の低下が防止されるタービンエンジンを提供することを課題とする。
本発明によるタービンエンジンは、その外周に周方向に沿って並設された翼により、ケーシング側の内周面との間に流路を形成し、上流の圧縮機からの圧縮空気を流路を通して下流の燃焼器に整流して導く環状の静翼である整流翼を、ケーシング側に固定し備えたタービンエンジンにおいて、整流翼は周方向に複数に分割され、隣接する分割翼同士の間に螺子込まれることで当該分割翼に半径方向の分力を付与するテーパーボルトを備えたことを特徴としている。
このようなタービンエンジンによれば、環状の整流翼が周方向に複数に分割され、隣接する分割翼同士の間にテーパーボルトが螺子込まれることで、当該テーパーボルトにより、分割翼に半径方向の分力が付与される。このため、翼の外周面とケーシング側の内周面とが密着し隙間が無くされて圧縮空気の流路からの流出が防止され、その結果、整流効率の低下が防止され、エンジン性能の低下が防止される。
ここで、上記作用を好適に奏する構成としては、具体的には、ケーシング側は、テーパーボルトの雄螺子が螺合する雌螺子を有し、隣接する分割翼同士の対向面である端面には、横断面略半円形を成し厚み方向に貫通し雌螺子側に向かって縮径するテーパー溝が各々形成され、これらの対向するテーパー溝同士により横断面略円形を成しテーパーボルトのテーパー部が進入するテーパー穴が構成され、雌螺子のピッチ円直径が、テーパー穴のピッチ円直径より大きい構成が挙げられる。
このような構成によれば、テーパーボルトがテーパー穴を通してケーシング側の雌螺子に螺子込まれると、雌螺子のピッチ円直径がテーパー穴のピッチ円直径より大きいことから、テーパーボルトのテーパー部により、テーパー穴を構成する分割翼の横断面略半円形のテーパー溝が半径方向外側に押しやられて隣接する分割翼同士の間の隙間が広げられ分割翼に半径方向の分力が付与される結果、翼の外周面とケーシング側の内周面とが確実に密着するようになり、圧縮空気が流路から流出することが確実に防止される。
また、上記作用を好適に奏する構成としては、具体的には、ケーシング側は、テーパーボルトの雄螺子が螺合する雌螺子を有し、隣接する分割翼同士の対向面である端面には、横断面略半円形を成し厚み方向に貫通し雌螺子側に向かって縮径するテーパー溝が各々形成され、これらの対向するテーパー溝同士により横断面略円形を成しテーパーボルトのテーパー部が進入するテーパー穴が構成され、テーパーボルトのテーパー部のサイズが、テーパー穴のサイズより大きい構成が挙げられる。
このような構成によれば、テーパーボルトがテーパー穴を通してケーシング側の雌螺子に螺子込まれると、テーパーボルトのテーパー部のサイズが、テーパー穴のサイズより大きいことから、テーパーボルトのテーパー部により、テーパー穴を構成する分割翼の横断面略半円形のテーパー溝が左右方向に押しやられて隣接する分割翼同士の間の隙間が広げられ分割翼に半径方向の分力が付与される結果、翼の外周面とケーシング側の内周面とが確実に密着するようになり、圧縮空気が流路から流出することが確実に防止される。
このように本発明によれば、整流効率の低下が防止され、エンジン性能の低下が防止されたタービンエンジンを提供できる。
以下、本発明によるタービンエンジンの好適な実施形態について図1〜図10を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の要素には同一の記号を付し、重複する説明は省略する。
図1〜図7は、本発明の第一実施形態を、図8は、本発明の第二実施形態を、図9及び図10は、本発明の第三実施形態を各々示すものであり、先ず、図1〜図7に示す第一実施形態を説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るタービンエンジンを示す概略構成図、図2は、整流翼及びケーシングを示す下面図、図3は、整流翼の分割部を拡大すると共にテーパーボルトを取り外した状態を示す下面図、図4は、図2のIV-IV矢視図、図5は、図4中の整流翼を構成する分割翼を抽出して示す図、図6は、タービンエンジンの組立手順を示す分解斜視図であり、分割翼を取り付ける際の図、図7は、図6に続く分解斜視図であり、燃焼器を取り付ける際の図である。
図1に示すように、タービンエンジン100は、その外形形状の構成部材として、壷状を成すエンジンケーシング1(図6及び図7参照)と、このエンジンケーシング1の下流側(図示下側)に接続された推力ダクト2と、を備える。
エンジンケーシング1は、図示上側に開口された大気の流入口を有する流入部1a、及び、図示下側に開口され推力ダクト2に連通する燃焼ガスの流出口を有する流出部1bが、これら流入部1aと流出部1bとの間の円筒胴部1cに対して絞られる形状とされている。そして、このエンジンケーシング1内に、上流から下流(図示上側から図示下側)に向かって、圧縮機3、ディフューザ4、整流翼5、燃焼器6及び1段目のタービン7が配設されると共に、推力ダクト2内に、2段目のタービン8が配設される。
圧縮機3は、ローター軸19の高速回転により高速駆動し大気を流入口を通して吸い込み圧縮し高圧空気とするものであり、流入部1a内の円筒胴部1c寄りに配設される。
ディフューザ4は、圧縮機3からの高圧空気を減速させることでさらに圧力を高めるためのものであり、圧縮機3の下流寄りの位置で円筒胴部1cの上内壁に沿って配設される。そして、このディフューザ4は、圧縮機3からの旋回する高圧空気を円筒胴部1cの内周面に向かうように案内する。
整流翼5は、ディフューザ4からの旋回成分がある程度残る高圧空気を、真っ直ぐな流れを必要とする燃焼器6に対して整流して導くための静翼であり、エンジンケーシング1の円筒胴部1cの上端側で当該円筒胴部1cの内周面に沿うように配設される。
この整流翼5は、本実施形態にあっては、図2、図3及び図6に示すように、周方向に複数(本実施形態では3個)に分割されており、分割された各分割翼5xは、軸線方向視において所定厚みの略円弧状に構成され各々を連ねると略円環状を成す胴部5aと、この胴部5aの外周面に周方向に沿って傾斜するようにして並設された多数の翼5bとを有し、図1及び図4に示すように、これらの翼5bの各々の外周面を、エンジンケーシング1の円筒胴部1cの内周面に対してそれぞれ当接させることで、胴部5aの外周面と、周方向に隣接する翼5b,5b同士の対向する側面同士と、エンジンケーシング1の円筒胴部1cの内周面との間に流路を形成し、当該流路によりディフューザ4からの高圧空気を整流し燃焼器6へ案内する。
燃焼器6は、整流翼5からの高圧空気に燃料を噴射し点火プラグ(不図示)の点火に従って高温・高圧の燃焼ガスを生成するものであり、円環状に構成されて(図7参照)円筒胴部1c内の上下方向の略中央に配設される。
1段目のタービン7は、燃焼器6からの高温・高圧の燃焼ガスにより駆動するものであって圧縮機3に仕事をさせるものであり、流出部1b内の円筒胴部1c寄りに配設される。
2段目のタービン8は、1段目のタービン7からの高温・高圧の燃焼ガスにより駆動するものであって推力を発生させるためのものであり、推力ダクト2内のエンジンケーシング1寄りに配設される。
そして、このように構成されたタービンエンジン100にあっては、大気が圧縮機3により圧縮され、圧縮機3からの高圧空気がディフューザ4により案内されながら減速されることでさらに高圧空気とされ、このディフューザ4からの高圧空気が整流翼5により案内されながら真っ直ぐな流れに整流され、この整流翼5からの高圧空気が燃焼器6により燃焼され、この燃焼器6からの高温・高圧の燃焼ガスにより1段目、2段目のタービン7,8が駆動され、1段目のタービン7によりエネルギーの一部が機械的動力に変換され、残りのエネルギーが2段目のタービン8により推力として得られる。
ここで、このようなタービンエンジン100にあっては、前述したように、エンジンケーシング1において、上流側の流入部1a及び下流側の流出部1bが、これらの間の円筒胴部1cに対して絞られる形状とされており、具体的には、流入部1a及び流出部1bの内径が、整流翼5(翼5b)の外径よりも小さくされているため、整流翼5が円環状であると、円筒胴部1c内に入れることができず、従って、本実施形態では、図6に示すように、複数の分割翼5xをそれぞれ円筒胴部1c内に入れ、各々の分割翼5xをエンジンケーシング1の円筒胴部1cに固定することにより、整流翼5が構成されている。
具体的には、分割翼5xは、図1〜図5に示すように、胴部5aの内周側の略円弧状の部分を固定部5cとして備えると共に、この固定部5cの外周側に連設されて燃焼器6側に延び且つその外周面に翼5bが連設される略円弧状の翼支持部5dを備え、図3に示すように、隣接する分割翼5x,5x同士の対向面である端面(固定部5cの端面)に、横断面略半円形を成し厚み方向に貫通し流入部1a側(図3の紙面奥側)に向かって縮径するテーパー溝5eを各々有している。
そして、これらの隣接する分割翼5x,5x同士の分割部にあっては、対向するテーパー溝5e,5e同士により、横断面略円形を成しテーパーボルト9のテーパー部9cが進入するテーパー穴5fが構成される。なお、ここで用いられるテーパーボルト9とは、図5に示すように、その雄螺子9aと頭部9bとの間に、頭部9b側に行くに従い拡径するテーパー部9cを有するものである。そして、本実施形態にあっては、テーパーボルト9のテーパー部9cのサイズが、テーパー穴5fのサイズより大きくされている(図5参照)。
また、テーパー穴5fに対応するケーシング1側には、図3及び図4に示すように、テーパーボルト9の雄螺子9aが螺合する雌螺子1xが設けられており、このケーシング1側の雌螺子1xのピッチ円直径(雌螺子1xの中心を結ぶ仮想円の直径)と、分割翼5x,5xのテーパー溝5e,5eにより構成されるテーパー穴5fのそのピッチ円直径(テーパー穴5fの中心を結ぶ仮想円の直径)とは、同じピッチ円直径D1とされている(図3参照)。
そして、分割された分割翼5x,5xがケーシング1の円筒胴部1c内に進入配置され、この分割翼5x,5xの分割部に構成されたテーパー穴5fに対して、テーパーボルト9が通されて、図4に示すように、テーパーボルト9の雄螺子9aがケーシング1側の雌螺子1xに螺子込まれる。
すると、テーパーボルト9のテーパー部9cのサイズが、テーパー穴5fのサイズより大きいことから、当該テーパーボルト9のテーパー部9cにより、テーパー穴5fを構成する横断面略半円形のテーパー溝5eが左右方向に押しやられて隣接する分割翼5x,5x同士の間の隙間が広げられ分割翼5xに半径方向の分力が付与される。
すなわち、本実施形態にあっては、整流翼5が周方向に複数に分割され、隣接する分割翼5x,5x同士の間にテーパーボルト9が螺子込まれることで、当該テーパーボルト9により、分割翼5x,5xに半径方向の分力が付与されるため、翼5bの外周面とケーシング1側の内周面とが確実に密着し隙間が無くされて圧縮空気の流路からの流出が防止され、その結果、整流効率の低下が防止され、エンジン性能の低下が防止されている。
なお、この後、図7に示すように、燃焼器6がケーシング1の円筒胴部1c内に進入配置され、さらに、1段目のタービン7がケーシング1の流出部1b内に進入配置され、その後、推力ダクト2及び2段目のタービン8が配設される。
図8は、本発明の第二実施形態に係るタービンエンジンの要部を示す図であり、図4に対応する図である。
この第二実施形態のタービンエンジンが第一実施形態のそれと違う点は、ケーシング1側の雌螺子1xのピッチ円直径D1をピッチ円直径D2とし、このピッチ円直径D2を、分割翼5x,5xのテーパー溝5e,5eにより構成されるテーパー穴5fのそのピッチ円直径D1より大きくした点である。なお、この変更に伴い、テーパーボルト9のテーパー部9cのサイズとテーパー穴5fのサイズは同サイズとされている。
このような構成を有する第二実施形態によれば、テーパーボルト9がテーパー穴5fを通してケーシング1側の雌螺子1xに螺子込まれると、雌螺子1xのピッチ円直径D2がテーパー穴5fのピッチ円直径D1より大きいことから、テーパーボルト9のテーパー部9cにより、テーパー穴5fを構成する分割翼5xの横断面略半円形のテーパー溝5eが半径方向外側に押しやられて隣接する分割翼5x,5x同士の間の隙間が広げられ分割翼5xに半径方向の分力が付与される結果、翼5bの外周面とケーシング1側の内周面とが確実に密着し隙間が無くされて圧縮空気の流路からの流出が防止される。このため、第一実施形態とほぼ同様に、整流効率の低下が防止され、エンジン性能の低下が防止される。
図9は、本発明の第三実施形態に係るタービンエンジンの要部を示す図であり、図2に対応する図、図10は、図9中のブロックのX-X矢視図である。
この第三実施形態のタービンエンジンが第二実施形態のそれと違う点は、隣接する分割翼5x,5x同士の間の隙間にブロック10を配置した点である。
このブロック10は、分割翼5xの胴部5aと略同様な断面形状の胴部10aを備えると共に、分割翼5xの翼5bを無くした形状に構成されている。また、このブロック10は、その外周側の部分の両側面(図10においては隠れ線より図示右側の部分)が、外周側に向かって先細となるテーパー面10tとされていると共に、先の実施形態のテーパー穴5fと同じ位置に、テーパーボルト9が通され且つテーパー部9cと同サイズのテーパー穴10fが設けられている。
そして、この変更に伴い、分割翼5xのテーパー溝5eは無くされているが、ケーシング1側の雌螺子1xのピッチ円直径D2が、ブロック10のテーパー穴10fのピッチ円直径D1より大きい点等、他の点は第二実施形態と同様である。
このような構成を有する第三実施形態によれば、テーパーボルト9がブロック10のテーパー穴10fを通してケーシング1側の雌螺子1xに螺子込まれると、雌螺子1xのピッチ円直径D2がブロック10のテーパー穴10fのピッチ円直径D1より大きいことから、テーパーボルト9のテーパー部9cにより、ブロック10が半径方向外側に押しやられ、これにより、ブロック10のテーパー面10tが、分割翼5x、5x同士の間に食い込み、分割翼5xが半径方向外側に押しやられて当該分割翼5xに半径方向の分力が付与される。
このため、第二実施形態と同様に、翼5bの外周面とケーシング1側の内周面とが確実に密着し隙間が無くされて圧縮空気の流路からの流出が防止され、その結果、整流効率の低下が防止され、エンジン性能の低下が防止される。加えて、この第三実施形態によれば、ブロック10により、隣接する分割翼5x,5x同士の間の隙間が無くされるため(埋められるため)、圧縮空気の流出が一層防止され、その結果、エンジン性能の低下が一層防止される。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記第三実施形態においては、ブロック10の外周側の部分の両側面を、外周側に向かって先細となるテーパー面10tとしているが、テーパー面の位置及び縮まる方向(拡がる方向)はこれに限定されるものではなく、要は、テーパーボルト9が螺子込まれることで分割翼5xに半径方向の分力を付与できるようなテーパー面であれば良い。
1…ケーシング、1c…円筒胴部、1x…雌螺子、3…圧縮機、5…整流翼、5a…胴部、5b…翼、5e…テーパー溝、5f…テーパー穴、5x…分割翼、6…燃焼器、9…テーパーボルト、9a…テーパーボルトの雄螺子、9c…テーパーボルトのテーパー部、100…タービンエンジン、D1…テーパー穴のピッチ円直径、D2…雌螺子のピッチ円直径。
Claims (3)
- その外周に周方向に沿って並設された翼により、ケーシング側の内周面との間に流路を形成し、上流の圧縮機からの圧縮空気を前記流路を通して下流の燃焼器に整流して導く環状の静翼である整流翼を、ケーシング側に固定し備えたタービンエンジンにおいて、
前記整流翼は周方向に複数に分割され、
隣接する分割翼同士の間に螺子込まれることで当該分割翼に半径方向の分力を付与するテーパーボルトを備えたことを特徴とするタービンエンジン。 - 前記ケーシング側は、前記テーパーボルトの雄螺子が螺合する雌螺子を有し、
前記隣接する分割翼同士の対向面である端面には、横断面略半円形を成し厚み方向に貫通し前記雌螺子側に向かって縮径するテーパー溝が各々形成され、これらの対向するテーパー溝同士により横断面略円形を成し前記テーパーボルトのテーパー部が進入するテーパー穴が構成され、
前記雌螺子のピッチ円直径が、前記テーパー穴のピッチ円直径より大きいことを特徴とする請求項1記載のタービンエンジン。 - 前記ケーシング側は、前記テーパーボルトの雄螺子が螺合する雌螺子を有し、
前記隣接する分割翼同士の対向面である端面には、横断面略半円形を成し厚み方向に貫通し前記雌螺子側に向かって縮径するテーパー溝が各々形成され、これらの対向するテーパー溝同士により横断面略円形を成し前記テーパーボルトのテーパー部が進入するテーパー穴が構成され、
前記テーパーボルトのテーパー部のサイズが、前記テーパー穴のサイズより大きいことを特徴とする請求項1記載のタービンエンジン。
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Cited By (3)
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KR101408140B1 (ko) * | 2011-12-30 | 2014-06-17 | 두산중공업 주식회사 | 가스터빈 압축기의 반경방향 디스윌러 베인의 고정구조 |
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2009
- 2009-02-24 JP JP2009040881A patent/JP2010196548A/ja active Pending
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